2016.12.18 Sun 

チェンマイは初めての街だ。無論、初めての大会だ。

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 仕事の都合で12月の第三週の週末の大会に申し込んだ。申し込みはRUNNETではなく、現地のマラソン申し込みサイトで行った。

  http://www.chiangmaimarathon.com/

 参加料は約4,500円(@0.3 B/\)で、他のタイの大会に比べると少し高い。金ピカの完走メダルに計測チップやアレコレのお土産が準備されていた為かも知れない。   
  

 

 金曜日に現地入りして月曜日に帰国する、合計4日間の週末旅行だ。飛行機は安価なチケットをDeNAのサイトから申し込んだ。合計金額は約\56,000.-だ

 

 羽田からバンコクに向い、そこからタイ国内の飛行機に乗り換える。乗り換えの待ち時間などを加算すると、羽田からチャンマイまで合計9時間くらい要する。 イライラしないよう心の準備をしてから旅立つ方がよさそうだ。

 

 チェンマイはタイで2番目に大きな都市のようだが、バンコクに比べるとかなり小さい。チェンマイ空港からは街の中心部となる旧市街の真ん中まではタクシーで20分程で到着する。ただし、空港の建物は小さくかなり混雑している。 それ故、時間帯にもよるが、空港周辺の道も車で渋滞しておりタクシーなど容易に拾えない。タクシーの予約を空港内のブースで行ってから建物の外に出るのが良さそうだ。空港から旧市街までのタクシー料金は450円くらいだ。現地の物価水準からは高い料金だが、日本のタクシー料金からすれば格安で何も恐れることなくタクシーに乗れる。

 バンコクからの飛行機は国際便と国内便の客が混在していた。国際便からの乗り継ぎ客はバンコクのスワンナプーム空港内でイミグレーションを完了するが税関はチェンマイで通り抜ける様になるのだ。 それ故に到着手荷物は各々に分かれている。日本からの委託手荷物は国際便のバゲッジクレームにゆかないと回収できない。 うっかり多勢の乗客と一緒に国内便のバゲージクレームに行ってしまった。ポーランドから両親に会いに来たお姉さんと二人で空港内をウロウロしてしまった。十分に注意が必要だ。 

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 前回のスコータイ旅行の反省から、チェンマイでは少しだけ高級なホテルであるBodhi Serene Chiang Mai Hotelという、旧市街内の少し南東寄りにある静かなホテルを選んだ。(写真)朝食付きで1泊は1万円プラスだが、旅先での美味しい朝食と静かな寝室は本当にありがたい。

 ホテルからマラソン会場までは10分も歩けば到着する。 また、旧市街の繁華街や観光名所となっている寺院も近場なので散策するには事欠かない。洒落たカフェやレストランやマッサージ・エステ店などが徒歩5分圏内に何軒もあり、 週末は楽しく過ごせるホテルだ。 

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PC170965 前日の夕刻6時までがマラソン大会の受付だ。パスポートかエントリー時のバウチャ(確認書)を見せる必要がある。 ここでもタイの他の大会と同じようにランナーは1列になって待たされる。忍耐強く待つ事が強要される。 僕の前にいたバンコクから来たオバサン
も要領が悪いと文句を言っていた。そのオバサンにタイ語を教わりながら楽しく50~60分の待ち時間を潰した。オバサンありがとう。 

 

 乾季は11月から始まっていたのだが到着した日(12/16)には小雨が降っていた。暑さは全く感じない。夕刻の気温は20℃前後で、概ね日本の9月中旬の様な気候だ。観光客はT-シャツに短パンにサンダルが多い。

 

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PC180997 PC181001他の大会と同じように、ここでも早朝4時の発走だ。 3時少し前に起き、こちらで購入したアンパンと日本から持ってきたパンを2切れを口に入れ、正露丸を二粒飲んで3時半ごろにホテルを出た。僕の腸は正露丸があると元気に消化(水分の)吸収運動してくれる。

 

薄暗い通りには、ランナーと思しき人たちがポツリポツリと歩いている。会場は意外と人が少ない。気温は20℃を少し下回る程度で丁度よい。曇り空だが湿度はそれ程高くない。

 

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 ゼッケン(Bib)には参加者の国の国旗が印刷されているので、どこの国から来たのかすぐにわかる。ただし、Bibは一枚なので後ろかはわからない。 日本人の参加者がチラホラ見受けられた。

 

ハーフマラソンやファンランの参加人数は不明だが、今回のフルマラソンの参加者は下のようだ。

           42km参加者数:      2,858

           50歳以上の男性:       290

残念ながら60歳以上のグループは無かった。

 

 名古屋から来たお兄さんと話しているうちに予定通り4時にスタートした。全く緊張感が無い。日の出まで3時間近くある。 朝日を受けて暑くなる前にできるだけ距離を稼いでおきたかった。 出走時の気温は19℃前後だ。


PC181009 初めの8kmは、旧市街のお堀の脇を回るコースだ。お堀の角には昔の城郭が残っている。(写真)ライトアップされてなかなか雰囲気が出ている。 10㎞の手前辺りから左折し溝渠に沿った大きな道を下ってゆく。 

 

 ルートを走っていると殆どアップダウンを感じないが、GPSウオッチの計測データでは積算値で各々950mの登りと下りとなっている。 


 給水所は3~4km毎に準備されている。 ただし、パンやバナナを置いた給水所は無い。スイカやチョコが数箇所の給水所に少しだけ準備されているだけだ。 やはり、ホテルを出る前に何か口にする方が良さそうだ。 


TC1 今回は1012km地点で『4時間半のペースメーカー』に追いつき40km地点でなんとか『4時間のペースメーカー』に追い付いた。ペースメーカーが走ってくれていると頑張れるし、目標にできるので走りやすい。

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 受付時にはランニングシャツ、ゼッケンベルト(下写真の黒い紐)、チャリンコ用のテールランプ(下写真のT-シャツの上に置いた赤いもの)などがもらえる。そして、
完走すればメダル以外に、T-シャツがもらえる。
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 土曜日におしゃべりしていたトヨタの4駆に乗る白タクの運転手と親しくなった。
観光客を指定店舗に連れてゆくとお店のカードにスタンプが貯まり、キックバック(現金)が入ってくるようなのだ。運賃を安くする代わりに、その店舗に連れて行ってもらうことで交渉が成立した。無論、僕は何も買わない、買う必要もない。

 マラソンの日の午後に、その運転手に頼んで郊外にある有名な山寺(ワット・ドーイ・スティープ、Wat Phra That Doi Suthep:写真) 
に連れて行ってもらった。偶然にその山寺の付近の森の中で暮らす僧侶と話しができたりした。 最後にその運転手と一緒にカラオケに行ったり、そして、翌日には空港まで送ってもらった。 運転手に支払った金額は二日間で2千円ほどだ。なんか燃料代だけしか渡さなかったみたいで申し訳ない気がしてきた。(車のローンがいっぱいあると言っていた。) 

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注1: 今回はうっかり羽田と成田を間違ってリムジンバスに飛び乗ったのだ。成田で慌てて下車してタクシーに乗り羽田に向かった。 交通渋滞だけが心配だった。案の定ながい交通渋滞が有り、高速に乗ったり降りたりして、なんとか間に合った。

 
とんだしくじりだった。 あはは。

 帰国時はチェンマイ発の便がキャンセルされており、チェックインカウンターのお姉さんに案内してもらい国際線や国内線のカウンターを2~3度往復するハメのなった。そして無事に別便の搭乗券を発行してもらった。 ただ、その別便は搭乗時間になっても搭乗口には誰も現れず僕はとっても不安だった。(写真) 片や機内は国際線と国内線の乗客がごっちゃになっており全席が埋まっていた。国際線を利用する人が極端に少ないのだ。

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  注2:(写真)飛行機の向こうに見える山がマラソン後に登った山寺のある山だ。 登りは良かったが、下りの時には大腿四頭筋と死闘するはめになった。 

あはは。



 僕は、
この国を時折訪問し、その度に日本はリッチな国だと思い起こさせてもらっている。そして、貧しいながらも真面目に働くこの国の人に、多くの日本人と比べて僅かだが、より多くの敬意と好意を持っている。 

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