3歳牝馬のラストG1、秋華賞は単勝6.3倍の3番人気、ヴィブロスが道中中団から、直線で外に出し勝利。
単勝13.7倍の4番人気だったパールコードがスムーズな競馬でしたが惜しくも2着。
単勝21.2倍の8番人気だったカイザーバルが先団の外から足を伸ばして3着。

人気2頭が飛んだ分配当は意外とついたなぁという印象です。本命選びから難しいレースだったということですかね。



レースラップは
12.4-10.5-12.9-12.2-11.9-12.6-11.7-11.4-11.3-11.7

全体的に速めですが、クロコスミアがハナを取り切った2コーナー部分と、3コーナーの坂の部分で極端に減速しています。前の馬も楽ではないですが、上がり性能も問われるレースだったのでしょう。

ただ、岩田騎手ってこんなに雑な逃げ方したかなぁ。
レースの質自体よりも、ラップが汚くてビックリしました。特に3コーナーの上り坂で減速しすぎでは・・・。これがもう少しスムーズならまた印象も違ったのでしょうが、向こう正面とは体の角度腕の引き方が違うように見えるので、おそらく意図的なものと思われます。

「馬がかかった」というニュアンスのコメントがありますがそれはおそらく2ハロン目のことでしょうし。
このあたりにも岩田騎手の不調が見て取れますね。







1着のヴィブロスは中京での500万以下から覚醒。 
前走は3コーナーでの不利を受けながら2着で力のある所は見せていましたし、全姉ヴィルシーナがこのコースへの高い適性を見せていたように、妹も血統通りに走ったというところでしょうか。

それにしても道中の運び方が完璧でした。
3番人気だったこともあって向こう正面で全くプレッシャーを受けず、かなり楽な競馬だったと思います。

次走は普通にいけばエリザベス女王杯とかなんでしょうが、やはり例年の秋華賞馬と比較するとやや格下で適性も微妙。重視するかどうかは相手関係次第です。

 


2着のパールコードも競馬ぶりが実にスムーズ。
前走がかなりチグハグだったのを本番で取り返しました。

ヴィクトワールピサ産駒のイメージだと、ローカル牝馬重賞回りをすればかなり稼げそうです。本来は小回り1800m戦が一番得意だと思っていますが、来年のお楽しみですね。


 

3着のカイザーバルは阪神ベターの馬で折り合いに不安があって外枠。
正直買う要素が「まあまあ強い」以外になかったですし、向こう正面でかかっているのを確認した時は「ほれ見たことか」となったのですが(笑)

それほどまでにデキが上向いていたんでしょうね。 
あまり器用ではない馬なので、馬群の外でゴチャつかずに走れたのもこの馬にとっては良かったのでしょう。

これまでのベストは阪神芝1800mでしたが、そこから外れた時にどこまでできるかが今後の焦点になってくるでしょう。




 
4着のジュエラーは直線の伸び方で「あ、これ馬券になるな」と一瞬思ったのですが、カイザーバルの内を掬うところで怯んでしまい失速。
 
これはいよいよ「直線外に出さないと伸びない説」が現実味を帯びてきました。
あと胴が短いマイラー体質なので、距離も縮めてみてはどうでしょうかね。
兄姉も、2000m以上で馬券になったのはサンシャインぐらいしかいないですし。

 



1番人気だったビッシュは直線の入り口で既に怪しい気配。
機動力や瞬発力で結果を出してきた馬ではないので、京都コースは微妙だとは思いましたが、それにしても負けすぎ。

初の輸送などが影響したのかもしれません。
鹿戸厩舎も関西圏ではなかなか成績の悪い(芝レースの勝率2.4%)厩舎ですし、そのあたりで何かあったのでしょう。

今後の話では、これからも紫苑ステークスのように「雑に乗りたい」馬ではあります。
そういう騎乗でなんとかなる舞台となると、それはG1ではないでしょうね。








今年も中団の後ろの馬が結果を出した秋華賞。

小回りだから前の組を狙う戦略は最近ではなかなかハマりづらいですね。



今日はこのあたりで。