鯉のぼり

GWが明けて新緑の中、でんでんむし恒例の「鯉のぼり作り」をやりました。
やさしい風合いが木々の中でもしっくり馴染み、みんな誇らしげに自分の鯉に手を伸ばします。

ここ数年の鯉のぼり作りは、大きな布に泥でペイントしていたのですが、
今年は母達からの発案で、新たなスタイルにチャレンジをしました。
それは、土からできている天然の染料「ベンガラ」を用いて、ひとり一つ小さな鯉を作ること!

橙、紺、朱の3色を自由に使って、指でペタペタ‥‥。
掌で大胆にバーッと色をのせる子、指先で器用に模様を描く子、
みんな集中して取り組み、さながら小さなアーティスト!
生き生きとした鯉を次々に産んでいきました。

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と、ここまで書いてたところで…少し、帰宅後の話をさせてください。
うちの娘(4歳山組)が、自分の鯉のぼりを眺めながら、こんなことを言いました。

「おかあさん、わたしの鯉のぼり、〇〇から、変って言われた。雑で汚いって。」

親としては、なかなかの衝撃というか悲しい言葉でした。
器用に模様を描いていた子達の目には、大きい子のわりに、
色がごちゃごちゃと混ざりあった娘の鯉のぼりは、おかしなものに映ったのでしょう。
こどもの世界は、ときに本当に厳しいもの。
「変」だと感じるのも素直な感想。でも、楽しそうに作っていた娘の心には、どう響くのか…。

ところがその後、わが娘、すごいことを言いました。

「でもさ、変じゃないよね~。だって自由でいいし。わたしの鯉のぼり、いいよね~」と。
全然応えていない様子。

わたしも、「そうだね。その鯉のぼり、おかあさんはすごく好きだよ」と言いました。
満足げにうなずく娘。たくましい。

「自分が作ったのは、誰がなんと言おうと、いいものだ」と、自信を持てること。
それは一朝一夕で身につくものではなく、日常のいろんな積み重ねの上で初めて備わるものだと思います。

みんな同じものを作りましょう、上手にやるにはこうしてね、上手な子は褒めてあげて…
そういった文化の中であったなら、娘はもしかしたら、友達の言葉に傷ついたり
隣の子が描く模様を真似たりしていたかもしれません。


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太陽の下で、見本もなく、自由に描こう!そんな空気だったからこそ産まれた鯉のぼりたち。
どれひとつとして同じものはなく、そしてどれも愛らしく素晴らしいものでした。

この鯉のぼりのように、こどもたちが各々の個性を伸ばし、たくましく育っていきますように。