田中宇さんの「中国の台頭容認に転向する米国 」に、下記の記述がある。

    (引用)

トランプが中国のAIIBや一帯一路戦略と協調しようとする理由は多分、トランプが米国の大々的なインフラ整備をやろうとしていることと関係している。トランプの大規模インフラ投資策が、米国の資金と技術だけで行われるなら、中国は関係ない。だが現実を見ると、米政府はすでにかなり高水準(GDPと同規模程度)な財政赤字を抱えており、財政赤字を増やすことを禁じる法律もある。財政赤字増大に最も強く反対しているのは共和党(小さな政府主義)で、トランプ政権の与党であるが、説得はかなり難しい。米企業は長いこと国内インフラの大規模整備を手がけておらず、経験が錆びついており、すぐに高水準の技術を出せない。米国内の資金と技術だけで大規模なインフラ整備をやるのは困難が多い。(A "Big Problem" Emerges For Trump's EconomicPlan

 ここでビジネスマンのトランプは「どこかの外国勢に資金と技術を頼むのはどうか」と考えうる。日本の新幹線などがまず浮かぶが、日本に頼むとコストが高すぎる。コストが安く、巨額な投資金も得られるのは、中国だ。中国勢はユーラシア大陸で新幹線や高速道路を何千キロも建設し、米州でも、かつて米国が作ったパナマ運河の改修工事などを手がけている。AIIBは「アジア」インフラ開発銀行だが、米国の隣のカナダはすでに加盟している。米国が簡単な交換条件を設けて中国を譲歩させたことにして中国敵視をやめれば、AIIBに加盟して、中国の資金や技術で、米国の鉄道網や高速道路を整備してもらうことができる。

(引用終わり)

トランプ米次期大統領のTPP破棄の目的は、
中国と友好関係を築きたいからなのだろう
という記述があり、

この記事によると、

トランプ大統領はアメリカのインフラ整備を、

中国に頼みたいと思っているから、

中国との敵対を想定して計画されたTPPの破棄を宣言したのだろうとの見方のようである。

TPPの破棄は現在の日米関係の終焉を意味するので、安倍総理はTPPに執着しているのではないだろうか?
天皇陛下を強引に出席させて「主権回復の日記念式典」を開いた安倍総理には、
アメリカの命令通りにしか動けない現在の日本が、独立国に見えるようである。
「米軍の撤退した日本なんて心細くって・・・・・」と安倍総理はTPPにしがみ付いているのかも知れない。
 

又、田中さんのこの記事には次の記述がある。

  (引用)

 中国が外されているTPPが稼働するなら、それは日本を筆頭とするアジア太平洋の対米従属諸国が、米国の言いなりになる貿易体制を維持していくことを意味していた。対照的に、トランプがTPPを破棄するとともに、米国が入っていない中国主導のRCEPが稼働すると、それは中国がアジア太平洋の貿易体制の主導役になり、米国は切り離されて孤立主義に入り、日本も孤立する(中国主導のアジアの外側で対米従属を続ける)ことを意味する。トランプがTPPを破棄することは、アジア太平洋の貿易体制の主導役が中国に取って代わられることを意味し、中国の台頭と日米の孤立を意味する。TPP破棄はトランプの「中国支援策」「対日妨害策」である。Therise of American populism could change the game in the Asia Pacific region WithTPP Dead, China Officially Launches Its Own Pacific Free-Trade Deal

   (引用終わり)

という訳で、トランプ次期大統領の出現は、日本の独立のチャンスであると同時に、

日本の凋落のきっかけとなるのかも知れない。

 

これは明治維新後、欧米に従属する事によって、欧米諸国に保護されていた日本が、

昭和初期、急に欧米から冷酷な扱いを受けた頃とそっくりな情勢になるのかも知れない。

欧米の急な待遇変更に戸惑った日本は暴発し、
アジア諸国に迷惑を掛ける侵略戦争を始てしまったのだった。

政府の強行したこの侵略戦争は、
日本(国民)が生き延びる為に、仕方なくやったという体裁をとっていたが、

国民は徴兵制の下家族にとっては掛け替えのない父や夫を、強制的に狩り出して、
異国の地の戦争という殺戮の巷に投げ込み、
無残な最期を迎えさせたのだった。

国内の大都市は軒並み爆撃されて、大勢の市民が焼き殺され、
殆どの大都市のインフラが灰燼に帰された。

敗戦が決定的になっても、
軍部は竹槍作戦で、1億総玉砕するまで戦い続けると主張していたが、

天皇陛下の無条件降伏を受け入れる玉音放送で、

さしもの軍部もやっと諦めて、矛を収める事になったのだった。

 

こうして日本は無条件降伏して、アメリカの占領軍を受け入れた。

そのアメリカの占領軍に日本は、
日米安保条約という名の不平等条約で、居続けられる事になって、

70余年ずっと、アメリカに占領され続ける事になったのだった。

 

こんな傍迷惑な上に、国と国民を苦しめ危うくするだけの、
馬鹿な選択を
再び採用して、何時か来た道を歩む事にならない様に、
私達は目を光らせておかねばならないのかも知れない。