2007年03月

2007年03月06日

オープングランプリとフリーペーパー

 オープングランプリ仙台でフリーペーパーが配布される。
 いきなり何を言い出すのかと思う人もいるだろうが、これは事実である。我がサイトにしては珍しく事実である。嘘だと思うなら、この記事のカテゴリを見てみるといい。「でっち上げ」ではなく「私のD-0日記」となっている。故に信頼性は高いものと思ってくれて間違いない。しかし、だからといって、過去の「私のD-0日記」が、全て信頼性の高い記事であるわけではない。あくまでも、信頼性が高いのは、この記事だけの話である。そこのところ注意してほしい。
 では、嫌疑も晴れたところで、詳しい説明に入ろう。まずは、最初の一文に出てくる単語を一つ一つ説明していこう。
 オープングランプリとは、予選のない賞金あり公認大会である。このオープングランプリのオープンとは、「制限のない」という意味であり、「予選を通っていなくても、自由に参加できる」というオープングランプリの特性を表したものだ。なので、「オープングランプリとは言うが、ふつうのグランプリだって十分公開されているではないか。」「オープングランプリというが、屋外でやるわけじゃないのか。」「オープングランプリはあるのに、レンジグランプリはないのか。」「オープングランプリを仙台でやるのはおかしい。オープンとは、大分のことじゃないのか。」などと言った訴えを起こしても無駄である。十分に気をつけるべきだろう。
 オープングランプリは、地方のディメンション・ゼロ活性化を目的として、三ヶ月に二回程度の頻度で開催されている。ちなみに、この場合の地方とは、東京、大阪など大都市圏以外の場所、有り体に言えば田舎のことを指し示す。
 今回のオープングランプリ仙台は、3月18日(日)に仙台市で開催される。詳しい情報などはDPAの大会詳細のページを見るとよいだろう。
 次にフリーペーパーとは、何かについて話そう。
 フリーペーパーを直訳すると、「自由な紙」である。つまりは、他からの支配を受けないで自らの意志に従っている紙である。ないし、気ままなフーテンの寅さんのような紙である。と、このように言っても何のことやらわからないだろう。それは当たり前である。私は真実を語っていない。
 フリーペーパーとは、ただの紙である。とは言っても、何の変哲もないふつうの紙というわけではない。無料の紙である。さらに言うと、紙という表現はいささか誤解を招く。フリーペーパーには、たいてい何かが書いている。また、小冊子のような形態を取ることが多い。よって、紙と言うより、無料の雑誌・新聞と表現する方が、言葉と現物のイメージを近づけることが出来るだろう。
 しかし、小冊子や新聞のように複数の紙で構成され、大量に配るものならば、ペーパーではなく、複数形にしてペーパースと言うべきではないのかと思うところだが、そうはならないらしい。英語は難しい。
 さて、そして、このフリーペーパーが配布されるのだ。いったい誰が、何のために?
 いや、だが、安心してほしい。これはテロではない。ただより高い物はないの言葉通りにフリーペーパーを手に取ったものたちに次々と悲惨な結末が訪れるようなことはない。フリーペーパーは、あくまでも安全な物だ。時限式で爆発はしないし、鳥インフルエンザも媒介しない。それは私が保証しよう。もっとも、中には赤の野菜ジュースは信用ならない、という人もいるだろう。「あいつは、すぐに嘘を付く」「深読み沼地に書いていることは、でたらめばかりだ」という声を上げる人もいるだろう。それは本当のことなので、仕方ない。むべなるかである。仕方がないので、配布する人達の名前を挙げておこう。正確に言うと組織名である。自らの信用がない場合は、他人の信用を借りて自分の主張を通す。
 フリーペーパーを配布するのは、ゼロハウスの人々である。あのゼロハウスである。ディメンション・ゼロでTRPGをしたり、ヴァンガードを作ったりしている、あのゼロハウスである。そのゼロハウスがフリーペーパーを出すと言ったところで何を驚くことがあるだろうか。何をいぶかしむことがあるだろうか。我々はただただこの状況を、「なんだ。ゼロハウスのやることか」といって、さも日常的なことであるかのごとく眺める。それだけでよいのだ。
 ちなみに、このフリーペーパーには私も参加している。いくつか原稿を書いて寄贈したのだ。贈という漢字が出てきたからには、ただである。原稿料はない。ただ働きである。しかし、ただ働きというと、何かゼロハウスの人々が悪いように聞こえるので、この言葉を使うのはやめておこう。だが、ボランティアという言葉を使うと、ゼロハウスの人々が困っていたかのように聞こえる。そんなことはない。彼らは彼らだけでもフリーペーパーを作り上げただろう。私はおまけで入ったのだ。なので、ここでは友情出演という言葉を使っておくことにする。

 さて、いろいろと説明したが、この場でこのようにフリーペーパーが配布されることについて語ったのは、多くの人にオープングランプリに目を向けてほしかったからだ。
 オープングランプリは、地方で行われるという性質上、どうしても参加人数規模が小さく、注目度も小さくなってしまっている。地方の活性化を目的としているのに、地方という特性上から、あまり盛り上がらないという矛盾を抱えてしまっているのだ。
 そういった状況下にあって、今回ゼロハウスが、オープングランプリ仙台でフリーペーパーを配布するというのは、非常に大きな意味を持つように感じる。これが、真の地方の活性化への一つのお手本になるのではないかと考えているのだ。
 公式大会を開く回数にも限度がある。今度は仙台でオープングランプリが行われるが、次、いつ仙台でオープングランプリが行われるかはわからない。2年後か、3年後か。だから、このオープングランプリが行われたときだけ、その地方が活性化して、終わったら元どおりではいけないのだ。大事なのは、次へつなげていくことである。このオープングランプリをきっかけに、その地方に楽しくディメンション・ゼロをやっている人がいることを知ってもらい、そして、そこで知り合った人々が自ら大会などを開いていく、ということが、真の地方の活性化につながるのだ。
 そういった意味で、今回のオープングランプリでのフリーペーパー配布は、実によい試みだと思う。これに続く形で、他地方でも、このように自らオープングランプリを、そして、地方を盛り上げるような運動が起こることを期待する。