2021年08月15日

ワクチン反対派の人には響かないかもしれませんが

私のFacebookでもコロナワクチン接種後の副作用の恐怖をあおる投稿をよく目にします。
コロナワクチンの10年単位の長期的な安全性については誰にもわかりませんが、少なくとも月単位での安全性については十分に担保されています。
当初ワクチンに慎重な姿勢(「自分はまだ打たない」と言及)を示していた大阪大学名誉教授の宮坂昌之先生が、今では「打たない選択ない」と述べられているので紹介します。

2021年の月刊文藝春秋2月号では
・新しいワクチンは予防効果には目を見張るものがありますが、安全性についてはデータが揃っているとはいいがたいのが実情
・現時点で(略)〜私は、「当面は打たない」と言います
・(治験の)公表の仕方は「グレー」な経過を巡ったと言わざるをえません
・(投与被験者は)二万人程度で、これで「副反応がない」と結論づけられるかは別問題
・ADE(抗体依存性感染増強)がどのくらいの頻度でおこるのか、そのリスクを判定できない
・(日本に)最初のワクチンが届くまでの数ヵ月で、英国や米国から、一千万人以上の接種の実績データが積み上がります。その実績をみてから、天秤を測り直しても遅くはありません
と述べられていました。
同様の主張を他のメディアでもされていました。

2021年6月26日の神戸新聞NEXTでは
・打たないチョイス(選択)はない
・昨年11月時点では、安全性に関するデータが非常に少なかったが、その後、従来ワクチンとほぼ同じレベルの副反応であることが分かった
・(自然感染による)集団免疫は「できない可能性が高い」
・ワクチン後に血液中に出てくる(スパイク蛋白質の)量は炎症を起こすにはほど遠い少量で、その指摘(ワクチン接種によって肺炎がおこる)は当たらない

と意見を変えられました。

コロナワクチン反対派の人には響かないかもしれませんが、免疫学の第一人者がデータを根拠に出した結論なので、信頼するのが吉かと考えます





2021年08月14日

研修医制1年延長はどうでしょうか

新型コロナウィルスが猛威を振るっています。
8月13日には1日あたりの新規感染者数が2万人を超えてしまいました。
東京では中等症の患者さんが病院に入院できなくなってきており、自宅療養を余儀なくされている患者さんが増えています。

政府コロナ分科会の尾身会長は人流を5割削減する必要があることを緊急提言し、具体的にはデパート地下やショッピングモールの利用制限を示唆しています。相変わらず一般国民への行動制限を提言するばかりで、医師会への自宅療養者治療要請などマンパワー増強の要請はありませんでした。
また、日本で最も危機的状況にある東京都では、コロナ受け入れをしている病院がコロナ患者受け入れに逼迫している一方で、一般開業医が夏季休暇を返上して治療にあたる話は聞きません。東京都医師会長のクリニックも8月12日〜19日を休診するようです。

私は日本のコロナ対策の問題は、治療に関わる医師数が少ないことだと考えています。感染症法上の扱いを2類から5類へ変更することが厚生労働省で議論されているそうですが、変更されても一般開業医のコロナ治療が進むかどうか疑問です。コロナ治療に関わる医師数が不足したままとなる恐れがあると思います。
そうなると別の方法でマンパワーを増強することを考えないといけない訳ですが、
「医師の研修医制の1年延長」
というのはどうでしょうか? 
現行2年の研修医制を3年に延長し、3年目はコロナ治療のマンパワー増強にあてる。卒業から間がない時期ではさすがにムリでしょうが、2年の研修を修了した後であれば戦力になるはずです。次代の医師たちが全員コロナ治療に関わっておくことは、コロナのみならず日本の感染症対策強化となり、益が大きいと思います。
日本政府には「救える命が救えない」という事態をこれから起こさないために、早急に手をを打ってほしいです。

8月も大阪府のワクチンの集団接種に1日出務してきました。
9月は2日出務することになりました(出務日数は大阪府歯科医師会が決めています)。
私は歯科医師なのでワクチンを打つくらいしかできませんが、コロナ収束に向け協力を続けたいと思います。




dentakahiro at 19:03|PermalinkComments(0)clip!雑感 

2021年07月25日

上原ひろみに希望を感じた東京五輪開会式

東京五輪の開会式を観ました。
まずコロナ禍の大変な状況の中、開催にこぎつけたるために尽力した人たちには敬意を表します。

ただ残念ながら、「コロナ禍に打ち勝った東京五輪」という主題が表現できていたでしょうか。むしろ「負け戦」感が隠せなかったように思います。本当は負け戦という程、コロナに負けていないはずなのですが。。

橋本会長とバッハ会長のスピーチは、後ろで選手たちが目立とうとピョンピョン跳ねているのがうっとおしかったです。日本では小学校でも校長先生が話している後ろで生徒が跳ねるなんてことあり得ないはずです。選手との近さを演出したかったかもしれませんが、結果的に組織委員会のダメさを象徴することになってしまいました。

夜中のパフォーマンスに子供や未成年者をやたらと用いたのは感心できません。日本は子供の権利に関心の薄い国ととられてしまわないでしょうか。そんな手は使わず大人だけで式を支えるべきです。

大阪なおみ選手に聖火台点灯の大役をやらせたことにも違和感を覚えました。2ヵ月前までならば最適な人材だったことに異論ありません。でも彼女は約1月半前の全仏オープンをうつ症状を理由に欠場したばかりです(この欠場理由が本当なのかどうかに疑問を持っている人も少なくないです)。直近にうつ症状を訴えて仕事を休んだ人に大きな仕事をさせるのはおかしいです。状況が変わったことを見て見ぬふりをせずに、ラグビーのリーチマイケル主将(←多様性を強調したいならば)か誰かに代役を頼むべきだったと思います。

ネガティブなことばかり書きました。
コロナ禍で大変な中、開催できたこと自体に価値があることに目を向けるべきですね。
各国代表の入場は良かったです。
あれこれ言われなくても、世界に多様性があふれていることが説明不要でわかります。

開会式で個人的に一番良かったのは上原ひろみのソロ演奏です。
大変なプレッシャーだったでしょうが見事でした。
彼女の演奏と彼女を抜擢する人がいることに希望を感じました。
私もがんばります。

dentakahiro at 14:07|PermalinkComments(0)clip!

2021年07月11日

ワクチンの集団接種に出務してきました

歯科医師がコロナワクチンの打ち手になったことは皆さんご存知かと思いますが、採用されたのは僅かな人数です。最初に筋肉注射の経験がある口腔外科や歯科麻酔科出身者が採用され、その後一般歯科医の番となりました。

応募者多数でしたが、池田市の一般歯科医で採用されたのはまず2人だけ(今はもう少し増えたようです)でした。そのうちの一人が私です。
日本歯科医師会が用意してくれたe-ラーニングと、大阪府歯科医師会主催の実技実習をクリアし、さらにもう1つ大阪府歯科医師会で講習を受講しました。

という訳で、なかなか念入りな準備の上、先日インテックス大阪で行われているコロナワクチンの集団接種に出務してきました。
6時間の勤務で80人の方に接種しました。
何人かの方に「1回目より痛くなかった」と言ってもらえましたが、1回目より痛かった人は黙っていただけかもしれません。。
始めての仕事でしたが、私のようなふつうの歯医者がふつうにできる仕事だと思いました。
看護師のアシストもあり仕事はやりやすかったです。

ワクチンを優先接種してもらったことに多少後ろめたさもあるので、この仕事に応募しました。
今のところ7月に1回だけでしたが、多分8月以降も声がかかるかと思うので次も頑張ります。
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会場は南港。池田からは遠いです。



dentakahiro at 17:12|PermalinkComments(0)clip!日記 

2021年06月06日

錦織がんばれ!

テニスの全仏オープン観てます。
大阪選手騒動(悪いけど私はなおみちゃんに共感できない)は後味悪かったですが、ビック3が同じ山に集まってそろって好調だったり、メドベデフが謎の覚醒をみせたり、でなかなか面白い大会です。

錦織君が久しぶりに4回戦まで進出できたことがとても嬉しいです。
グランドスラム(4大大会)の4回戦まで進むことは尋常なことではないと思っています。大多数の選手は一度も4回戦を経験せずキャリアを終えます。松岡修造だって1度しか達成してません。当たり前のように4回戦にいる錦織君は偉大だと思います。
2回戦のカチャノフ戦は観ている方も疲れる(勝手な感想です、疲れたのはもちろん選手)試合でしたが、もう本当にすごい粘りでした。3セットで片付けられたら理想でしょうが、たぶんああやるしかないのでしょう。

第5セット(4大大会等のファイナルセット)での勝率世界一はレジェンド級の記録かと思います。
次のズベレフ戦も簡単にはいかないでしょうが、頑張ってもらいたいです。


dentakahiro at 11:45|PermalinkComments(0)clip!テニス 

2021年05月09日

筋肉注射について

先ほどのブログで「筋肉注射は非常時には医師免許が不要な場合がある」と書きました。
これについて説明します。

食物アレルギーが強い人には「エピペン」という薬剤を処方されることがあります。
これは誤ってアレルギー物質を食べてしまった場合のアナフィラキシーを防ぐための薬剤で、筋肉注射するための針がついたキットです。食物アレルギーが強い人は、このキットを持ち歩くことになります。
誤ってアレルギー物質を食べてしまうと、病院に行く時間にもアナフィラキシーが進んでしまい危険なため、(医師免許のない)患者さん本人が自分で筋肉注射することになります。患者が子供の場合は保護者や学校の先生が注射します。
つまり「筋肉注射は非常時には医師免許が不要な場合がある」わけです。
筋肉注射とはそういうものです。

筋肉注射は、採血や静脈注射よりもはるかに難易度が低い処置です。そのため日本では歯科医師がワクチンの打ち手に選ばれたわけですが、イギリスではボランティアにまで打ち手を拡大してスピード接種を達成しています。
日本でも薬剤師等や他の職種にまで打ち手を拡大し、スピード接種を進めるべきだと考えます。

dentakahiro at 22:03|PermalinkComments(0)clip!雑感 | 健康を守るために

歯科医師によるワクチン接種策について

国民へのコロナワクチン接種を迅速に進めるために、歯科医師によるワクチン接種が特例として認められました。

政府は高齢者への接種を7月末までに完了するために1日100万人に接種することを目標としています。しかし本日(5月9日)までの1日あたりの接種人数は50,996〜331,914人に留まっています(数値は首相官邸ホームページより)。
つまり目標を達成するためには、1日あたりの接種人数を約3〜20倍の規模に拡大しないといけないことになります。
当然ワクチンの打ち手が不足することが明らかな訳なので、菅首相はさっさと歯科医師会に要請すればいいと思うのですが、そうなってはいません。

厚生省の通達では
予防接種の実施主体である自治体の長が、看護師等の確保に取り組んだ上で、それでも必要な看護師等の確保が困難と判断し、地域の医師会等の関係者とも合意の上で、地域の歯科医師会等に協力を要請する必要があること」となっています。
つまり歯科医師をワクチンの打ち手にするためには
ー治体の長が判断する
地域の医師会と合意する
という2つの意思決定が必要となります。
自治体の長または地域医師会が「高齢者へのワクチン接種を7月末までに完了」させることを重要視しない場合は、冒頭の政策は実行されないわけで、政府の政策は骨抜きになってしまう可能性があります。

高齢者が暑い7月に体育館でワクチン接種で行列するのは苦痛でしょうから、5月6月に接種完了する人数を可能な限り増やすべきです。
自治体の長には速やかな意思決定をし、政策実行してほしいものです。
神戸の久元市長が全国で1番でしたね。

さらにはワクチンの打ち手は歯科医師だけでなく、さらに薬剤師等の他業種にも拡大した方がよいと考えます。筋肉注射は非常時には医師免許が不要な場合がある位、難易度が低い処置だからです。



dentakahiro at 17:34|PermalinkComments(0)clip!雑感 | 健康を守るために

2021年02月15日

シェイ・スーウェイの活躍に感動

コロナ禍でうんざりな毎日ですね。
私も気分が鬱々としがちです。
いつもの通りWOWOWでテニスの全豪オープン観ているんですが、日本人男子は1回戦で全員敗退が残念でした。
(オンデマンド配信強化、WOWOWさんありがとうございます!)

一方女子では久しぶりに台湾のシェイ・スーウェイが大活躍しているのが嬉しいです。
テニスファンならご存知でしょうが、この選手は奇才というか異能というか何か特殊な才能をお持ちでな方です。
フォアもバックも両手打ち、フィジカル強化を全くやっていないようなガリガリの体格、最速140km代のサーブ、足も別に速くない、スイングスピードも遅い、おまけにもう35歳・・・なのにプロのツアーレベルで戦えるんです。
武器はフルフラットの早い球での展開とカウンター、コースを隠し直前に打つ方向を変更できるスイングコントロール力、状況判断力、視界の広さ、だと思うのですがよくわかりません。
脱力して自在に打ち分けてしまうので、合気道の達人っぽい感じです。
基本のストロークが低い弾道なのでハイリスクなのですが、時々ジャイアントキルを成し遂げます。

ランキングも一時より大きく下がっていたのですが、今大会ではシェイ・スーウェイのストロークは冴えに冴えています。
2回戦では元全米女王のアンドレスを手玉に取ると、3回戦では元5位のエラーニ、4回戦では19シードのボンドルソバを撃破してしまいました。
鍛えあげられた格上の選手を、細いおばさん選手(←褒めています)が倒してしまうことに尊敬の念がわきます。
3回戦では2割5分程度の観客の入りでしたが、逆転勝ち後の歓声がすごかったです。
こういうのはいいですね。

でも次の対戦相手は大阪なおみなので、大阪に王道テニスで勝ち上がってもらいたいです。






dentakahiro at 01:38|PermalinkComments(0)clip!テニス 

2020年09月27日

母校での講演

母校の豊中高校での進路指導講演をしてきました。
私は今回が初めてで、校長先生(高校3年生の時に担任していただきました)からお声かけいただきました。名誉なことなので引き受けさせてもらいました。
対象は高校1年生の皆さんで、進路別に講師役の豊高OBが何名かいます。
私の話を聴講されたのは医科歯科系希望の生徒さんたちです。
せっかくなので、ネットで検索しても出てこないような内容にするよう心掛けました。
医師・歯科医師の家庭の生徒が多いかと思っていましたが、自己申告では0人(本当は0ではありませんでした)というのは想定外でした。感想文を読ませてもらいましたが、みなさんちゃんと聴いてくれていたようです。生徒のうちの誰かの役にたてたのであれば幸いに思います。
聴きにきてくれた豊高の生徒の皆さん、先ずは勉強を頑張って良い医師・歯科医師を目指してください。

準備に携わった先生方はコロナ禍のため例年よりも大変だったようです。
無事開催できてよかったです。
お世話になりありがとうございました。


DSC_0036久しぶりの母校



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DSC_0040吹奏楽部でお世話になった一学年上のN先輩と

dentakahiro at 17:44|PermalinkComments(0)clip!日記 

2020年09月01日

半沢直樹が盛り上がっていますね

TBSドラマの「半沢直樹」が盛り上がっているみたいですね。

私も途中から観出しましたが、帝国航空編は原作と随分ストーリーが違います。
第5話はほとんど新たな創作ですね。6と7話もかなり違う。
原作では、金融庁の意地悪な黒崎検査官が実は・・・、というエピソードと、中野渡頭取が信頼するもう一人の重要人物の存在がとてもイイのですが、この2つはテレビ版からはカットされてしまうかもしれません。

ところで、原作では実は半沢は大きな判断ミスをします。
知りたくない人がほとんどだと思うので下の方に書いておきます。
「そんなのあったっけ?」という人は読んでください。






















原作での半沢の判断ミス
 原作でも半沢は「帝国航空は自主再建できる!」と何度も主張していますが、その根拠はほとんど描かれていません。企業再生案の進捗状況は読者には示されません。根拠が謎のまま半沢は突き進んでいき、半沢の活躍でタスクフォースから強要された債権放棄は阻止されます。しかしその後、結局帝国航空は企業再生支援機構行き、ということになってしまいます(実質的には経営破綻していることがバレたことを意味しているかと思います)。
つまり「自主再建できる」という判断は誤りだった訳です。
 史実の日本航空(帝国航空のモデルね)は企業再生支援機構での再建の際に、銀行は多額の債権放棄させられています。そのため原作で描かれなかった「その後」で残念ながら東京中央銀行も結局債権放棄させられてしまうはずです。
 まとめると、原作は「半沢は根本的な判断ミスをしたまま、(期間限定の)大成果を達成した。」というお話とも言えるわけで、なんかもやもやします。

テレビ版はどうなる?
「帝国航空は自主再建できました。めでたしめでたし。」となるんじゃないでしょうか。
テレビ版では半沢がリストラを手伝ったり企業再生に実際にアクションしていますし。
現実世界ではぐちゃぐちゃの会社にそんなことできるわけないし、半沢もスーパーマンすぎますが、武漢コロナで暗い世相の今はそっちの方がいいでしょう。
予想が外れていたらすみません。