2012年02月

2012年02月07日

骨格的反対咬合の治療例

反対咬合(うけ口)には歯性の反対咬合と骨格性反対咬合があります。

歯性反対咬合は、歯の傾きを変えることで治すことができます。比較的軽症の反対咬合で、ムーシールドやパナシールド等の可撤式装置で治ることが多いです。また上顎歯列を側方に拡大することで治ることもあります。歯性反対咬合も放置していると、下顎骨が前方にどんどん成長するため骨格的反対咬合になってしまいます。

骨格性反対咬合は、歯の傾きを変えるだけでは治すことができません。ムーシールドや床装置等の矯正装置だけでは治りません。骨格にアプローチする矯正装置が必要となります。代表的装置は上顎の前方牽引装置、下顎をおさえるチンキャップです。6歳前後の小児の骨格的反対咬合のほとんどは、下顎が過大なのではなくて上顎が矮小です。そのため私は上顎前方牽引装置を使用するほうがよいと考えています。

当院での治療例です。
ゆめちゃん2010治療前の状態です。乳歯列期の骨格性反対咬合です。扁桃腺のはれも大きく、常に「ぽかん」と口が開いているお子さんです。上顎も小さく、舌癖もあり舌で下顎を押していることが疑われます。パナシールドでの治療を試しましが、全く効果がありませんでした。


ゆめちゃん12月上顎をHyraxタイプの矯正装置で拡大し、さらに前方牽引装置も使用してもらいました。約3か月で前歯の噛みあわせが変わりました。完全ではありませんが「ぽかん」と口が開いていることも減ってきました。


早期治療を逃すと、骨格性反対咬合の治療法は外科的矯正となります。
反対咬合は早期治療が鉄則です。