講習

2017年07月19日

睡眠学会に行ってきました

今年も睡眠学会に横浜へ行ってきました。

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)関連では
・歯科の清水清恵先生がOSAS治療としてのMFT(口腔周囲筋のトレーニング)について発表されました。セッションのまとめとして、医科の先生から「OSASの治療法としてMFTを取り入れるべき」という旨の提言が出されました。
・ポスター発表では、口腔周囲筋に関する愛知医科大学の発表が優秀賞を受賞しました。
 〆蚤臉絨誼佑OSASの重症度が相関する
 加齢で舌圧値は減少する
 というのがおおまかな結論でした。
 舌のトレーニングをちゃんとやれば(相当やらないとダメだと思います)、OSASをある程度予防できるのかもしれません。
・大会議場でのセッションでは、米国スタンフォード大学では小児のOSAS治療として上顎急速拡大を行っているビデオが紹介されました。

来年はOSAS治療としてのCPAPの保険導入から20年なのだそうです。
CPAPが素晴らしい効果を持つことに異論はありませんが、根治療法ではありません。
CPAPで治療されている方のお子さん、お孫さんがOSASにならないようにする予防がこれからは大事で、予防には歯科の役割が大きいと思います。

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他には、マインドフル瞑想に関するポスター発表、小児の睡眠(総論)が面白かったです。

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2016年01月21日

睡眠学会に入会しました

昨年末に日本睡眠学会に入会しました。

「歯科でなぜ睡眠?」と思われる方がほとんどでしょうが、睡眠中の歯ぎしり・くいしばりに対するスプリント治療や、睡眠時無呼吸に用いるオーラルアプライアンス等歯科も睡眠医療の一役をになっています。

私が興味あるのは小児の睡眠時無呼吸分野です。
日本の成人男性の閉塞性睡眠時無呼吸症の有病率は3〜4%と考えられていますが、これは肥満の多い米国と大差ありません。
肥満が少ない日本で、有病率が変わらない理由は「骨格」だと考えられています。

小児の矯正をする際に、骨格を拡大、前方成長させれば、将来の閉塞性睡眠時無呼吸症を予防できるのてはないか、というのが私の考えです。

日本睡眠学会の大会には一昨年、昨年と参加してきました。
今年もしっかり勉強して、より良い治療を提供できるよう研鑽したいと思います。

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2014年10月13日

小児歯科学会 関西地方会

小児歯科学会の関西地方会に行ってきました。
池田市の小石先生、豊中市の西川先生のポスター発表の一応の共同発表者です。
(ほぼ何もしていませんが。。)
スタディーグループの先生方と情報交換してきました。
新たに勉強会をすることになりました。私は海外の論文の抄読をすることになりました。頑張ります。
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DSCF0913 - コピー



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「弁当の日」竹下和男先生にお会いできました

9月7日は東京歯科大学とのOB戦2日目に参加せず、大阪へとんぼ返りしました。
目的は「弁当の日」の竹下和男先生の講演を聴くためです。
小石歯科の小石剛先生のお計らいで、池田市の健康フォーラムのゲスト講師としてお招きしました。

「弁当の日」とは、「子供だけで弁当を作らせる」という小学校での取り組みです。
竹下先生が校長をされていた香川県の滝宮小学校で始まりました。
表の目的は、子供に調理のスキルを身につけさせることですが、本当の目的は「日本の子供たちが育つ環境を変える」ことだと竹下先生はおっしゃっています。

ここで言う「環境」は様々な意味を含んでいます。私なりに解釈すれば以下のようになります。
 嵶鼠を作ってもらうことのありがたさ」(=親や家庭のありがたさ)に気づかぬまま育ってしまう環境
⊃事に関して自立できるのに、自立するチャンスが与えられていない環境
食事に関して自立できなかったため、まともな食事をとらない大人の生活環境
な欷郤圓ら食事を作ってもらえない子供の環境
ナ欷郤圓ら食事を作ってもらえない子供の、次世代の子供の育つ環境

貧困の拡大により、給食の無料化や中学での給食化が進みつつあるのは存じていますが、子供たちが自分で食事を作り自立するチャンスが無いことも問題だと考えます。
たかが弁当と思われるかもしれませんが、奥が深いです。「弁当の日」には日本の子供たちの育つ環境を、立て直す力があると思います。

竹下先生は全国で講演されています。
12月13日(土)10〜12時30分 大阪成蹊短期大学 など
子育てをされている方は、いちどお話を聞かれることをおすすめします。

DSCF0860「賢者」竹下和男先生を囲んで。池田市の小石先生、豊中市の西川先生との写真です。この後食事もご一緒させていただきました。

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2014年08月18日

睡眠呼吸フォーラムに参加してきました

7月24日に滋賀医科大学の睡眠学講座主催の「睡眠呼吸フォーラム」に参加してきました。
今回のテーマは小児の閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)でした。
講師は山梨大学小児科の杉山剛先生と獨協医科大学の中島逸男先生。
主に小児のAdenotonsillectomy(アデノイド・口蓋扁桃摘出術)についての講演でした。

Adenotonsillectomyは一般的には「へんとうせんを切る手術」と知られている手術です。
現状ではアデノイドや口蓋扁桃肥大があっても、オペではなく経過観察されることが多いのですが、近年小児OSAとの関わりから再注目されています。小児OSAに取り組まれている医師たちは、小児の成長への悪影響を最小限にするため、経過観察よりも低年齢でのオペを選択するように変わっていっているようです。

杉山先生の講演のまとめ
・未就学児でも、OSAがあると心臓への負担があり、Adenotonsillectomyを行うことで心臓への負担が軽減することが示唆された。
・乳児でアデノイド増殖、OSAがある場合もある。
・山梨大学医学部付属病院では、2歳あるいはそれ以下の年齢の小児のAdenotonsillectomyを行っている。
・小児OSAは、やせてひょろひょろの小児と、肥満の小児の両方にみられる。日本ではやせている小児の方が典型的。
・3〜6歳でAdenotonsillectomyを行うと、小児の行動が変わり、不注意や多動・衝動が改善する傾向がみられた(「話かけても聞いていない」「決められたことを守れない」「話しを最後まで聞かずに行動することが多い」などが改善)
・3〜6歳でAdenotonsillectomyを行った後、小児のたくましさやQOLが増す傾向がみられた。保護者への問診で84.6%の小児は「食欲が増しよく食べるようになった」。約50%の小児が「かぜをひきにくくなった」「急な発熱が減った」。
・全身麻酔での手術だが、3〜6歳のAdenotonsillectomyに対する保護者の満足度は非常に高い。

中島先生の講演のまとめ
・OSAが原因で多動になっている小児が、ADHDと診断されてしまっているケースがある。
・日本には、小児のフルPSG検査(入院での睡眠検査)ができる施設は20程度しかない。
・自宅での夜間のビデオ撮影は、小児OSAの診断に有効。
 (頭からおへそまで撮影。パジャマはめくる。スマートフォンの動画でよい)
・小児のOSAの診断に、必ずしもフルPSG検査は必須でない(簡易検査のみでよい)が、内視鏡検査は必須。
・小児のAdenotonsillectomyは後戻りする場合、再オペが必要となる場合がある。オペ後の長期フォローが必要。

杉山先生と講演後にメールで意見交換させていただきました。
先生は、「未就学児のOSA治療は、小児科、耳鼻科、歯科での連携で完成する」とのお考えでした。私もこの意見に賛成です。また杉山先生は、先日の小児歯科学会にも参加され、私の所属するスタディグループのポスター発表をチェックされていたそうです。嬉しいサプライズでした。
日本では、まだ小児のOSA治療に歯科はほとんど関わっていませんが、今後変わっていくのではないかと思われます。


IMG_3905 - コピー口をあけて、のどちんこの左右に見えるうめぼしみたいなふくらみが「口蓋扁桃」です。肥大して気道を狭くしています。アデノイド(口からは見えません)や扁桃肥大が重症だと、夜間に気道閉塞がおこりOSAになります。慢性的にいびきをかいているお子さんは要注意です。

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2014年07月06日

日本睡眠学会に行ってきました 

7月3日から4日まで徳島で開催された日本睡眠学会に行ってきました。
「歯医者でなぜ睡眠?」と思われる方が多いかと思いますが、歯科も閉塞性睡眠時無呼吸症(OSAS)の治療に関わっており、睡眠医療のメンバーの一人です。

現在OSASの主な治療法はCPAPという装置の使用です。寝るときにマスクをつけて、ポンプで空気を送り、空気圧で気道の閉塞を防ぐというものです。他に口腔内装置(OA)があり、これは下顎を強制的に前方に位置させて気道を拡げる装置です。OAを併用することでCPAP圧を減らすことができます。

ただし、効果があるといっても、これらの治療法は対処療法であり、装置に一生頼らなくてはなりませんし、CPAP圧の調整のため通院を続けなくてはなりません。

成人OSASの根治が期待できる治療法としては、全身麻酔科で上下顎骨の位置をを外科的に前方へ変更するmaxillomandibular advancementという手術ありますが、侵襲が大きいのが欠点です。

OSASは発症してしまうと一生大変なことになってしまい、現在のところ根治は難しい(orできない)病気です。そしてやっかいなことに、欧米人よりも骨格の小さいわたしたち日本人は、肥満が軽度(orやせていても)でもOSASになりやすい特徴があります。

肥満以外のOSASの根本的な原因とは何でしょうか?
私は成長期(子供の間)の顎顔面の発育不良 (理由については後でまた書きます。)

そして、その治療ができるのは、小児歯科と矯正歯科であると思います。
今回の学会に参加して、あらためてその思いを強くしました。


日本睡眠歯科学会徳島小

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2013年11月19日

口腔機能研修会に参加してきました

11月16日に池田市歯科医師会公衆衛生部主催の口腔機能研修会に参加してきました。
講師は赤井綾美先生。
歯科だけでなく、看護師、保育士、看護師のみなさんと研修してきました。

近年、子供の口の機能の未発達が問題視されてきています。
「いつまでも噛んでいてのみこまない」「噛まずに丸のみしてしまう」という2パターンが多いです。
授乳期・離乳期・幼児期に機能獲得がうまくできないわけです。

今回の研修では、上記の各時期での食事の与え方、食事内容についてレッスンしていただきました。
私は赤ちゃんの唇の動きの獲得については理解が足りていなかったので、とても勉強になりました。
当院でも今後、乳幼児の食事の「食べ方」指導(正常な唇や舌の機能獲得方法)について指導していくようにします。

また今回の講習で、異業種の方との連携の大切さも感じました。異業種の方で、子供たちのお口の機能獲得指導に取り組まれている方は、どうぞ一度声をおかけください。いっしょに、子供たちの健やかな成長を支えていきましょう。


研修写真小左から私、伊丹市の近藤先生、主催者の小石先生。楽しく勉強できました。





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2013年04月11日

子供の咬合を考える会2013年特別講演会

4月7日に私が所属するスタディーグループ「子供の咬合を考える会」の特別講演会のお手伝いをしてきました。今回の受講者は600人を超えました。
講師は西原克成先生。

主な内容ですが、西原先生によると(※私の意見ではありません)
・母乳の汚染により、乳児にアトピーが起こることがある。
・母親の口腔内細菌や腸内細菌が、その原因であることがある。
・母親が玄米を食べていると、母乳を飲む乳児にアトピーが起こることがある。
・母乳でアトピーが出る場合は、人工乳に変えるとアトピーが治ることがある。
・早すぎる離乳食が原因で、幼児のアトピーが起こることがある。
・幼児にはおしゃぶりをさせ、鼻呼吸を練習させるべき。
・食事の際、幼児にはしっかり噛ませる。
・うつぶせ寝、横向き寝をさせていると、顔が変形し鼻呼吸しにくくなる。
・今の日本人は大人も子供も冷たいもの中毒。
・アイスクリームや冷たい飲み物を子供に摂らせるべきでない。
・冷たいものを多く摂取しているとアトピーや奇病難病になりやすい。
・アトピーや奇病難病の原因が日和見感染である場合がある。
・口呼吸しているとアトピーになりやすい。
など。

私は、西原先生の主張や治療法指導法全てに賛成するわけではありませんが、私も「健康を守るためには鼻呼吸が必須」「冷たいものを多く摂取すべきでない」と考えています。今後の患者さんへの指導に役立てたいと思いました。

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2012年10月31日

日本非抜歯矯正研究会総会

昨日今日と診療をお休みさせていただいて、講習会に行ってきました。
日本非抜歯矯正研究会の総会(勉強会)です。
側方拡大だけでなくて、臼歯の前後的位置を修正することでクオリティの高い非抜歯矯正を行っている研究会です。

たくさんの症例を見せていただいて理解が深まりました。治療法は日々改良されていっていることを実感しました。とてもいい勉強になりました。
明日からまた診療をがんばります。
日本非抜歯矯正研究会

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2011年04月13日

第15回「こどもの咬合を考える会」 特別講演会

4月10日に私の所属するスタディグループ「こどもの咬合を考える会」による特別講演会が開催されました。
今回のテーマは「食育」。不正咬合を予防するため歯科から行う食育についての講演が行われました。講師の先生は昭和大学教授の井上美津子先生と岡山大学講師の岡崎好秀先生。

主な講演内容は以下の通りです。

^羮緘津子先生
〇授乳期
・母親がゆったり授乳できる環境を確保し、周囲はサポートする。
・テレビや携帯電話をみながらの「ながら授乳」はしない。
・授乳期には、指しゃぶりや玩具しゃぶりは積極的にさせる。
〇離乳期
・手づかみ食べを積極的にさせる。
・食べこぼしは大目にみて、食べる意欲を育てる。
・指しゃぶりは手と口の協調運動を育てるものとして見守る。
・上下の前歯がはえたら前歯で噛みとる食べ方を覚えさせる。
・甘味嗜好をつけない。
〇幼児期前半
・スプーン、フォークを使った手と口の協調動作を育てる。
・「ためる」「まるのみ」しないよう、噛む力にあった食事で、咀嚼を育てる。
・前歯で噛みとって、ひと口サイズを覚えさせる。
・家族といっしょの食卓で、食べ方や新しい食材を学ばせる。
〇幼児期後半
・噛みごたえのある食品もメニューに取り入れ、よく噛む習慣をつける。
・生活リズムを整え、なごやかな共食の場を確保することで、食欲や咀嚼を育てる。
・口を閉じて食べることを習慣づける。
・好き嫌いは、家族と一緒の食卓で、少しずつ乗り越えていく。
〇学童期
・朝食をしっかり食べる。
・丸のみ、早食いとなるので、水分で流し込んで食べない。
・口を閉じてよく噛むことを意識させる。
・家族や友達と一緒に食べる場で、よく噛んで味わう食事から過食や偏食を防ぐ。
〇思春期
・自らの健康を守る食生活を身につけられるよう支援する。
・3回の食事をしっかりとる。
・過度なダイエットや偏った食事のリスクを伝える。

岡崎好秀先生
〇人間も簡単にエサを手にいれられると意欲が育たないのでは?
・野生の動物は1日の大半をエサ探しと食事に費やしている。
・動物園の動物も、なかなかエサを手に入れられないほうが調子がよい。
・動物園のオランウータンはピーナツ3個を手に入れるために、高さ14メートルの綱渡りをする。
〇経管栄養の病人であっても口を刺激するべき
・口を刺激すると栄養吸収がよくなる。
・消化管のぜん動運動は胃から始まるのではなくて口から始まる。
〇鼻呼吸させる
・寝たきりで「ぽかん口」だと舌が沈下しやすい。
・脳性マヒの小児に閉口させて鼻呼吸させたところ、血中酸素飽和度が88%から94%に改善したことがあった。
・口輪筋、舌筋を鍛える。にらめっこや口笛の口遊びがよい。「あいうべ体操」も有効。
〇現代食が不正咬合と口の病気を作った。
・伝統的生活を送る南太平洋の島々では、不正咬合も虫歯も歯周病もほとんどなかった。砂糖等の現代食が入ってくることによって、それがくずれた。
・伝統的生活を送るモンゴルの遊牧民にも、不正咬合や虫歯、歯周病はほとんどない。都市部では砂糖の氾濫で虫歯の洪水となり、子どもの歯列も悪くなっている。
〇小学生に「弁当の日」を。
・子ども(小学校5・6年生)に、自分たちだけで弁当を作らせる。
・食事を学ぶだけでなく、「食事で」学ぶことにつながる。

参加者は過去最高の388名。「あいうべ体操」の今井一彰先生にもご参加いただきました。
両先生の講演内容はわかりやすいだけでなく、ユーモアもたっぷりで、笑いと感動の熱気のある講演会となりました。
当院でも「噛むこと」「食べること」「口の育成」について、これまで以上に力を入れて取り組んでいこうと思いました。






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