2008年08月29日

歯周病緊急企画第四弾その2

第四弾のその1の前回は自己ケアの意義とその重要性についてお話ししました。
その2の今回は、自己ケアの具体的な方法についてお話ししたいと思います。

歯周病を防いだり、進行を妨げる為のポイントは、
歯周ポケット内の細菌数を出来るだけ少ない状態で保てるかということです。

自分自身の持つ菌に対する抵抗力よりも細菌数が多くなってしまうと
発症してしますのです。
ですから、常に歯周ポケット内の細菌数を少ない状態で維持できれば問題は解決されます。

それでは、歯周ポケット内の細菌数を少ない状態に維持する為の
ブラッシングの方法をご説明します。

歯磨きというと咬む面を磨くとか、歯の側面を磨くといったことが
イメージされるかもしれません。

しかし、そのような磨き方は歯周病に対する歯磨きとしては、適切といえません。
歯周病に対する歯磨きは「歯を磨く」というよりも、「歯と歯肉の間の溝に毛先を入れる」と
いった感じです。

○歯に45度程度の角度でブラシを当て、毛先を歯と歯肉の溝にきちんと入れます。
きちんと入ると、毛先の入っている辺りの歯肉が毛先の圧で白っぽくなります。

○毛先がきちんと入った状態で、歯ブラシの頭を小さく振動させます。
ゴシゴシと大きく揺すり磨くのではなく、入った毛先を振動させて細菌を掻き出し
酸素を取り込むイメージです。
(以前お話ししたように歯周病菌は嫌気性菌ですので酸素を取り込むことは効果的です。)

○1つの歯でも、外側と内側、それにお隣の歯との間と、毛先を当てる場所は沢山あります。
それぞれの歯の周りをぐるっと一周分、全ての箇所にあてます。

○上の歯下の歯共に、奥は歯ブラシが届きにくく、磨き残しやすい場所です。
常に毛先がポケットに入っているかを確認しながら進めます。

毛先が入っているかは、圧を感じ取る感覚と、歯肉の白くなる様子などで確認します。
ご自分の感覚に自身のない方は手鏡で確認しながら歯ブラシをされるのも効果的です。
慣れると感覚だけで上手に当てられるようになる方も。
感覚を覚え、コツを掴めば適切に毛先が当てられます。

歯ブラシの他にも、デンタルフロスや歯間ブラシなどケアグッズはたくさんありますが
基本であり、もっとも重要な歯ブラシの方法についておはなししました。

ご自宅における正しい自己ケアは、歯周病予防や進行阻止の為に欠かすことが出来ません。
お話ししたブラッシング法は難しいものではなく、慣れとコツを掴めば
習得できるものです。
まずは一度歯科医院でブラッシング指導などを受けてみるのも良いと思います。


上記のような手順で歯磨きをするととても時間がかかってしまうと思います。
しかし、食事の度にそんなに時間は掛けていられませんよね;
ですので1日に1回で良いので上記のような「歯周ポケットに対するブラッシング」を
実践されてみてはいかがでしょうか。
毎日続けていくと、朝起きたときのお口の不快感やベタつきが改善されたり
歯肉から出血しなくなるなど変化が現れるはずです。

生涯にわたり、ご自身の歯でおいしくお食事をされるために、毎日コツコツと
続けてみてはいかがでしょうか・・・。

これを書いている私自身も毎晩時間を掛けてケアに勤しんでおります;;笑



  

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2008年08月21日

歯周病緊急企画第四弾その1

これまでに、歯周病とは何かから始まり、歯周病の原因、症状等についておはなししました。
さて今回は、、、恐ろしい歯周病を予防もしくはその進行に歯止めを掛ける方法について
お話ししたいと思います。

何度もお話ししてきたとおり、歯周病は歯周ポケット内に大量の細菌が
蓄積され、細菌感染を起こすために発病します。
すでに歯周病にかかっている場合の主なトラブルは、蓄積された細菌による感染の進行で
骨を失ったり、歯肉が炎症を起こすといったことです。

したがって、歯周ポケット内に細菌を蓄積させなければ歯周病の発病も
進行も防ぎ、お口の健康を守ることが出来るのです。

第一弾でお話ししたように歯周病を引き起こす、細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)は
放置しておくと歯石になってしまいます。
歯石になるとご自身では取り除くことは出来ません。
しかし、プラークはご自身のケアで取り除くことが可能なのです。

ご自身で正しいケアを行い、歯石になる前にプラークを除去できれば専門家の道具も
手も借りることなく、ご自身でご自宅にいながら歯周病対策ができるのです。
もちろん、歯石の除去や正しいケアの方法を学ぶことなどは歯科医院でなければ出来ません。
しかし、歯周病の治療というのは「歯科医院で行う治療+ご自身でご自宅にて行う治療」の
相互関係で成り立ち、その上で成果がみられるのです。

ご自身でケアをすることの意味と重要性はここまででお解り頂けたかと思います。
それでは、具体的な方法について・・・これはまた次回にお話ししたいと思います。


余談ですが、いま、月島も集中的な雷雨に襲われています(○へ○`;;)
ザーザーというたくさんの雨の降る音に加えて、ゴロゴロ ピカッという雷の音が;;
「地震雷火〜」だなんて古人はうまいことを言うなぁと妙に感心しながら、
雷の音にビクビクなスタッフたちでした(苦笑)



  
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2008年08月19日

歯周病緊急企画第三弾

怖ーい歯周病から身を守るために知ってほしいおはなし、「歯周病緊急企画」(大袈裟?笑)。
第三回目の今回は歯周病の症状についてです。
症状を知ることで、出来るだけ早期に発見し早期に治療に取りかかることが可能になると思います。
歯周病治療は早期発見、早期治療がとても大切なのです。

ということで、是非ご自分に当てはまる症状がないかをお考え頂きながらお読みください。

歯周病はそのレベルによって口腔内の状態が異なります。
また、当然ながら個々による感じ方の違いや症状の出方の違いは有りますが
歯周病の特徴的な症状はおおよそ、次の通りです。

1、歯磨きやフロスを通すと出血する
出血が有るということは歯肉が炎症を起こしている証。
(歯周ポケット内などに長時間プラーク{細菌のかたまり}が付着していると炎症を起こします。)

2、歯肉が赤く腫れている
健康的な歯肉は引き締まりピンク色をしていますが、炎症がおこると腫れて赤くなります。
CMにもなっていましたが、熟れすぎたトマトのようになることも・・・。

3、歯肉がむず痒い、または痛い
これも先に述べた細菌による炎症から由来するものです。
出血がある箇所はとくに痛みが強いことも。

4、歯磨きをしているのに口臭が強い
歯周病になると通常よりも歯周ポケットが深くなります。
そのポケットを格好の住みかにし、細菌達は溜まっていきます。
細菌の中でも酸素を嫌う嫌気性菌は、代謝の課程で硫化水素や
メチルメルカプタンという物質を産出しますが、これが口臭の元になると言われています。

5、朝起きたときに、お口の中がベタベタし不快だ
ベタベタの正体は先にも述べた細菌です。
誰のお口にも細菌は存在しますが、その数が多い程にベタベタとし
強い不快感の原因となるのです。

6、歯が長くなった気がする
歯周病が進行すると歯根を支える骨が細菌感染により破壊され無くなっていきます。
骨が減少しその位置が下がるのです。
骨が下がるということは、それに寄り添う歯肉も伴って下がってしまいます。
歯肉が下がれば、健康な状態では口腔内に露出されていなかった部分が露出されます。
その結果として目で見える歯の部分が増加し、長くなったように感じるのです。
決して歯自体が長くなっているわけではないのです。

7、堅い物が咬みにくい
これも歯周病により骨が破壊され支えとしての役割を十分に果たせなくなってしまったために
咬む力に耐えられなくなってしまいおこることです。

8、歯と歯の間に隙間が目立つようになった
6でお話しした、骨と共に歯肉が下がってしまったために
歯と歯の間に隙間が出来てしまいます。
歯肉が減っているのではありません、位置が下がってしまったのです。

9、前歯が以前より前方(唇の方)へ出てきた
骨の破壊により歯根の支えが少なくなり、歯はゆらゆらと揺れたりし
とても不安定な状態になります。
さて前歯についてですが、もともと歯は水平的な力に弱いという
特徴をもっています。
その様な特徴をもつ前歯が支えをなくすことで不安定になってしまうと
咬む際に下の前歯からかけられる突き上げるような力に負け、
次第に前方へと開いてしまうのです。

さて、ざっとですが歯周病の症状についておはなししました。
4と6〜9は歯周病が進行してしまうと起こってきてしまうことですが、
1〜3そして5は歯周病の初期もしくは歯周病でない方でも起こりうることです。
では、どの様にすれば歯周病にかからずに済むのでしょうか。
それは次回お話ししたいと思います。

  
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2008年08月14日

歯周病緊急企画第二弾


二回目は歯周病の原因についてです。

お口の中にはたくさんの細菌が生息しています。
どんなに歯磨きをしてたりして清潔に保ったとしても細菌数を0にすることは不可能です。

それら細菌のかたまりと細菌の生産物をプラーク(歯垢)といいます。


歯にプラークがたくさん付着すると白っぽい膜のように見え、
多量に付着すると黄色味を帯びたかたまりになっていきます。
またプラークの付いた部分に舌で触れるとザラザラとしたり毛羽立った感じがします。

プラークが歯周ポケットに付着していると、歯肉に炎症を起こす原因となります。
これの炎症が歯周病のはじまりとなってしまうのです。

このプラークを放置してしまうと、プラークは歯石に変わってしまいます。
歯石はあばたのあるザラザラな表面をした石のような物であり、
唾液中のカルシウム等の無機質により石灰化した沈着物です。

この歯石が付いてしまうと厄介です。
なぜならばプラークは歯ブラシやフロスで取り除くことができますが
歯石は歯科医院でしか取り除くことができないのです。

歯石自体に細菌は活性化はせず、
多孔性で軽石の様な物ですが、
沢山の隙間に細菌が繁殖するために
非常にしつこく付着し、歯周病の進行に拍車をかけてしまいます。

歯周病はいかに初期の段階で治療できるかがその後を大きく左右します。
初期の段階できづくために、初期症状について、次回おはなしします。
  
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2008年08月06日

歯周病緊急企画


テレビCMなどでも度々耳にすることも多い歯周病。
漠然と『歯の周りの病気』という程度の認識をお持ちの方が多いと思います。

ということで、歯周病緊急企画と題しまして(そんなにたいしたものではありません(笑))
こわ〜い歯周病のおはなしを、数回にわたりさせていただきたいと思います。
なお、前回更新の計量と精度のおはなしの続きは一旦お休みとさせていただきます。

さて初回は、歯周病とはどんなものか、です。


歯は二つの部分から成っています。
お口の中に出ている「歯冠」と
顎の骨の中にある「歯根」の二つです。
歯根が顎の骨に支えられることで歯はしっかりと
生えていられ噛むという役割を果たすことが出来るのです。

歯周病はこの歯根を支える顎の骨と歯周歯肉を襲う病気なのです。

顎の骨と歯根が蝕まれていくことを阻止出来なければ
歯根は支えられず歯は抜けてしまいます。
これが歯周病の恐ろしさです。

その恐ろしい病は、成人の5人に4人もの人が抱えているともいわれています。

さらに、その大半の人達は自分が歯周病であることにすら気付いていないことも多いのです。

では、歯周病にならないようにするにはどうしたら良いのでしょう?
また、歯周病を早期に発見する術はないのでしょうか?

それでは、次回はこれらの答えをおはなしします。。。
  
Posted by dental_staff at 14:28Comments(1)TrackBack(0)

2008年08月02日

今朝の月島

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たくさんの人が溢れています。

お囃子に浴衣とはっぴ、おみこしも何台もあり、本格的なお祭りです。
先程は、当院の下をおみこしが通りました(*〇∪〇*)

窓を閉めていても、威勢のいい掛け声とお囃子の音色が…。

掛け声は『わっしょいわっしょい』でなく、
『そいやっそいやっ』です(`〇∀〇´o)笑
  
Posted by dental_staff at 10:35Comments(0)TrackBack(0)

2008年08月01日

計量と精度のおはなし

日常診療の中では多数のセメントや石膏や印象材(型取りをする材料)などが使用されます。
それらは使用の際に適量計量し、用います。
時に、その「計量」が精度を大きく左右するのです。

多くの場合、計量をするのは我々の手であり、人の手を介するということは
それだけ、誤差を生むリスクの増加に繋がります。
また、計量の際に使用される器具などによっても大きな誤差が生じてしまうのです。

器具による誤差と人為的誤差が顕著にあらわれたのが、アルギン酸印象材でした。
アルギン酸印象材は既製のトレーを使用した印象時に用いられます。
手順としては、水とアルギン酸印象材を混和し、それを既製トレーに盛り、口腔内にて印象を採取します。

文章にしてしまえばたった一行ですが、これらの行程内に多くの誤差の原因があるのです。

まずは、使用する水の温度です。
当院では、アルギン酸印象剤に混和される水は冷蔵庫にて冷やされた物を使用します。
どうして冷やす必要があるの?とお感じかもしれません。
一工夫するのにはアルギン酸印象剤の特性が関係するのです。

アルギン酸印象剤は熱により硬化が促進されます。
なので、あたたかい水もしくはお湯を入れてしまえばたちまちに硬化が始まってしまいます。
これでは印象は取れません。

製造元の設定する硬化時間は「口腔内にて3分間」です。
できるだけ、設定された時間通りに正しく使用するためにお水の温度にも気を配ります。

これでやっと原因の1つが解決されました。
ふぅ、安心・・・と言いたいところですが、誤差の原因はまだまだあります。
1回にまとめてしまうととても長くなってしまうので、
何度かに分けてお話したいと思います(*○U○*)


余談ですが、当院の位置する月島は明日から3年に1回のお祭りです。
朝から、はっぴ姿の方々が御神輿を準備してらしたり、先ほどはお囃子も聞こえました。
日本の夏らしくて風情があるなぁとしみじみ(笑)
気づけばもう8月、当院内で流しているDVDも全国各地の花火大会映像になり、
夏の雰囲気全快です(○・U・○)♪
またもや時の流れの速さにびっくりですが、日々に流されずに日一日と成長していきたいです。


  
Posted by dental_staff at 18:50Comments(0)TrackBack(0)
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