2016年10月19日


「イントロダクション」


私のオフィスでは日常的にカウンセリングをお受けしています。
多くの患者さんは幾つも歯科医院を転院して理解出来る治療根拠の説明も無く釈然としないまま納得できない歯科治療を一つの歯科医院もしくは複数の医院で受け続けています。
カウンセリングに来院される方々は、いくつかのタイプに分類されますが、以前からかなり多いのは一般性がない根拠が怪しい歯科治療を最新の治療方法だと言われたり、他院では出来ない特別な治療だというプレミアが付いた治療を自慢げに院長が語るので、そういった院長の姿勢に困惑しているような例が多いようです。
証書 3jpg.jpg
院内に飾られる講習会の修了証書や受講証明証が沢山あるのが講習会オタクの歯科医の証






まず、院長が自身で語る治療方法や理論に自信満々であるというのが共通点です。
そして戸惑う患者さんへ「私を信じなさい」というような文言を語る事も通常です。
これはあたかもカルト教の教祖のような洗脳手法だと換言できるかも知れません。

真っ当な歯科治療をしていると仮定しても、一般的に患者の訴え(主訴などの話)も充分に聞かずに「私を信じなさい」と一方的に言い続けるのは患者が最も不満で怪しいと感じる歯科医の姿勢で、むしろカルト教祖の洗脳手段と言うべきです。

真っ当な患者はこういった歯科医の姿勢に恐れを持つのはむしろ自然で正常な人間の感性です。

ですから、歯科医がこういった患者の臨床心理を心得ていない姿勢を採った時点で、怪しい歯科医院であるといわれるのは当然です。
歯科医が患者の心理を全く理解していない点は、日本の臨床教育の欠点でもあります。
 私は執拗に歯科医自身の学説、理論やオリジナルの治療方法を患者の意向(主訴と希望)を無視し執拗に勧める場合には、とにかく治療を拒否し断るように患者さんにはアドバイスしています。







・・・・最近来院された方の例・・・・・






先日来院されたカウンセリング患者さんの場合には、我々歯科界で有名な詐欺歯科治療で幾件か訴えられた経緯を持つある歯科医A先生(仮名)の歯科医院へ受診したそうです。
そのA歯科医院へ受診して時には、歯周病治療を主訴に受診したそうですが、A先生には顎関節症だと指摘されて、その場で多数歯を削合する咬合調整を施術されて口腔内の症状は治らなかったために傷害等不法行為に関して、弁護士がいる医療過誤団体に相談したそうです。

臨床家は問診から始まる患者の既往や現症の診査を入念に行い、真っ先に主訴を捉えるのは世界の医療常識です。
しかし、現実には患者さんが認識していない疾患が存在して、その治療を急ぐべき状況にあることも我々臨床医は日常的に遭遇する事です。

そういった際には、患者さんに自覚が無い疾患や問題点を説明して、それを治療する根拠と治療概念を説明するのは臨床医の責務です。
また、自覚が無かった疾患の治療は今すぐに行うのか、少し待ってから治療するのか等々、時間的余裕や治療順序を説明するのも重要です。

我々歯科医が時々間違えるのは、主訴を放置したまま説明も無しに主訴と関係の無い別個の疾患の治療を始める点です。
カウンセリングに来院された患者さんの場合にもA先生に歯周病ではなく、全く患者本人には自覚症状も感じ無い顎関節症に対する治療をA先生が行ったことを患者さんは不思議に思ったのです。

このように先日カウンセリングにおいでになった方の場合には,上の様な患者への説明責任のイロハを全くA先生が無視していたので問題になったのでしょう。さらに詳細な咬合分析も無しに咬合調整を全顎的に行われてしまったので、その不可逆性の加療に驚いたのは患者さんなら当たり前です。

顎関節症の治療での咬合調整の手順も我々歯科医から見れば明らかに安易で誤っています。
不可逆性の治療行為に充分な咬合分析もないならば、○橋先生の行った咬合調整は傷害行為として法的問題に及ぶ行為(傷害行為)になり得るかも知れません。

一方では、自信満々のA先生のような歯科医は近視眼的で、患者の意向や経済的な問題など無視して治療を急ぐことも多く、それら配慮不足を歯科医が全く反省していない故に、未だに巷で問題にされるのだろうと思います。




・・・・咬合理論馬鹿 の歯科医:顎関節症という得体の知れない疾患・・・・






最近は以前より咬合理論馬鹿と我々業界で揶揄する先生は減ってきたように思いますが,そうでも無いようです。
歯科界にはトレンドがあるようで、各時代に各々大きなトピックになる疾患が有ります。
20年程前にはとにかく "顎関節症" という疾患が歯科界では言及されることが多かったように思います。

当時流行っていたイタ飯屋のティラミス始めました と同様に歯科界では 顎関節症の治療始めましたが言及され始めました。

その頃,不思議な事に顎関節症は全く未知な部分が多い未成熟な分野で有りながら自称 "顎関節症の専門家"が巷に続出し始めました。 ちなみに日本では欧米のような顎関節症専門の科すら大学病院にも殆ど設置されていません。
当時千葉県で診療していた私の医院へも顎関節症の専門家に治療してもらったと語る患者さんが困って来院する事がよくありました。
学問的根拠が未成熟であるのに歯科商業誌で学問的根拠が怪しい顎関節症の治療に関して記事を書く自称顎関節症の専門医の歯科医がいました。私の医院へ来院した患者さんもその1人に通院して、その医院の若い代診に治療を受けたそうですが主訴が解決できないで更に歯内療法まで失敗していて困った末に来院しました。

顎関節症の原因は非常に多くのモノが仮定できるので、原因を除去出来ない場合には顎関節症は緩解も治癒もしません。
しかし咬合性の要因が主な場合にはエナメル質の範囲で咬合調整で治せると仮定できる場合には咬合調整を行うことがあります。但し、これは精度の高い咬合分析(咬合器にマウントした模型で行われる)が最低限必要で、視診で判断しただけで即座に咬合調整を行うことは出来ません。

*明かな早期接触がある場合にはその場で咬合調整を行うことが患者さんのためになるケースもあるのでケースバイケースですが、安易に咬合分析無しに多数歯に咬合調整を行う先生が多いので非常に危険です。

先日来院された患者さんの場合には最近は、日本一の商業地銀座のある歯科医にも通院していました。
その歯科医は歯科界の一部の先生方が提唱する日本人型咬合理論と呼ばれる咬合理論を盛んに言及する一派の信奉者のようで、患者さんが受診するととにかく執拗に日本人型の咬合理論や咬合様式を言及するそうです。

私は歯科医でも医師でも個人が研究した結果,自分の理論や学説をもつことは学問の自由で保証されるので問題が無いことと思っています。
ただし、 理論や学説を持っても現代医学の常識を越えて個人的見解でオリジナルの治療方法を臨床で直に行うことには一定の倫理的ブレーキがなければ臨床医として歯科医師法に抵触するケースもあります。前述の○橋先生の野蛮な治療はこういった観点で,極めて酷いケースと言えます。
またA先生は20年以上前に驚くことに、歯科界の人間からも訴えられてトラブルを起こしいながらも、先日調べたら今でもまた本まで出版して、臨床家を続けているので驚きました。
正に、歯科界ではトンデモナイ治療をしても世間一般の詐欺のようには裁かれないので、教祖的な歯科医が再度患者を知らないふりをして治療するような○橋先生同様のケースが時には認められます。さて、彼は心の底から過去の行いを反省されているのでしょうか?過去の過ちを患者も知らない状態で受診しているのでしょう。社会的制裁は充分に受けているので法的問題はありませんが、中身が変わっているとは到底思えません....

以前から、3MiX-mp法,抗真菌剤(ファンギゾン)による歯周病治療,パーフェクトペリオ,YM療法 等々
科学的根拠が世界的公認学会でコンセンサスを得ていない治療方法には気を付けるように我々は言及しています。これは前記のように,歯科医師もエセ歯科理論も、ほとぼりが冷めると,歯科界に舞い戻って来るからです。










○カルトな歯科医:見分け方:多くの典型的な文句があります





ある特定の理論、特に一般の歯科医に普及していないような理論や治療方法を語る

  ・この歯科医院が特別で、他院ではこの治療方法は行えない。
  ・これは○○学会、○○研究会で学んだ先生のみにしか行えない。
  ・私は○○学会の認定医、指導医です。そういった先生以外には行えない最新の治療方法です

   等々....

 まず、○○学会や研究会といった歯科医などの集団や組織が任意の組織で、いわゆる公認学会のように文部科学省に認められていない会の場合は、勝手にそれを名乗っているだけです。権威など初めからない組織ですから、公認の学会と勘違いしないように!

 歯科臨床で行っても良い治療は学会でコンセンサスを得た学問的根拠が揺るぎないもので世界の教科書に載っている内容ですから、歯科医の誰にも疑えません。患者さんはこれを治療として受けるべきで、ある特定の組織や先生の集団が勝手に行う学問的根拠がない治療方法を安易に受けると取り返しがつかなくなります。
日本の先生方に反省がないので、自費治療で儲かると思えば延々と危ない治療をやり続けるので要注意です!


まさに、カウンセリングで来られる患者さんはそういった勝手な歯科治療の犠牲者の場合が多いと言えます。未だにう蝕治療で感染した茶褐色の細菌感染した歯質を沢山取り残した状態で感染歯質の上に3剤をミックスした抗生剤(3MiX)を帖薬して(3MiX-mp法),その上からセラミックインレーを装着されて歯髄炎を起こし来院される事が未だにあります。麹町には現在でも3MiX-mp法をう蝕治療で行っている歯科医院が存在することが解ります。
このブログをご覧の皆さんは安易に3MiX-mp法のような不良な治療を受けないようにして下さい。








○カルトな歯科医から逃れられない患者さん:




私のオフィスへ来られる患者さんは、上の様な怪しい治療を平気で行うようなカルトな歯科医へ通院している最中だったり、以前そういった歯科医院へ受診していた方が沢山います。そういった患者さんには共通する性格や精神的傾向が有ります。

まずドクターショッピングしてきた方々が多い事です。 ドクターショッピングしていた患者さんは概して優柔不断で全く決断力が無い方が一般的です。

怪しく嫌な治療なのに、その治療を断れないのは一部には前述のような教祖のようなカルトな歯科医に、ある種の洗脳作用に頭の中まで侵されているのかも知れません。洗脳された患者さんなら、カルト信者がどれほど身内が説得しても脱会できないのと同様に、その医院を止めたいという気持ちが表向きには有っても歯科医院の治療を訳もわからず継続し続けて止められないでいるのです。

またこうした患者さんは、何が問題で自身が何を希望して主訴にしているのかも明確に認識できていません。だから歯科医の言われるような根拠無き歯科治療にずるずると引き込まれてしまいます。自分自身で何を治療に希望するのかを全く認識していないことが問題だというのは、カウンセリングに来院される一部の患者さんの治療が困難になることの理由(真相)です。

カウンセリングに来院される方は、ご自身で何が問題か・何をご希望か・改めてよく考えてみて下さい。当オフィスでは、その上でなら出来る治療と不可能な治療など実際の処置の客観的な判断を説明できると思います。








最近,他院での歯科治療の方針に関するセカンドオピニオンや治療に関する説明を行うカウンセリングへおいでになる方々が増えています。充分時間を割いて予約で行っているため1時間自費1万円(税抜き)で行っていますのでご了承下さい。
引き続き当院で治療をご希望の場合には原則的にお引き受け致します。

私の診療姿勢に共鳴され,ご来院希望の方は是非ご予約下さい。
診療に関しては麴町アベニューデンタルオフィスにお問い合わせ下さい.


























































(10:37)

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