肌色交通事故

2008年03月15日

人より若干…

77517ca1.jpg新宿駅で帰りの電車を待っていました。
タバコ半分のあたりで電車が来てしまい、タバコがもったいないのでドアが閉まるギリギリまで粘って吸い、急いで電車に飛び乗りました。
電車の中は空席がなく立ってる人もいませんでした。ようするにイスの数にほぼピッタリの人が乗車していたのです。
人より若干でぶな僕は、人より若干ひざや足首に負担がかかり、人より若干座りたい願望が強いので、血眼になって空席を探していました。
半人前開いていた所があったのですが一人前以上の尻のでかさをもつ僕は諦めました。
大股ぶっぴろげて寝てる輩がいてビンタしようと思いましたが空席ごときでそこまでヒステリックになることが出来ず通り過ぎました。
最後にスーツを着た人が若干足を広げ座っているのを見かけ僕は強引に座り込む事に成功したのです。
電車が発車し僕は小川洋子の不思議な世界を読んでいました。そのうちに池袋につきました。
サラリーマンの隣の席(僕の隣の隣の席)の人が降りました。股が開き気味のサラリーマンが空いた席の方に少しでもずれてくれたら楽になるのに奴は全然動いてくれません。意地悪な奴だなぁと思い顔を見ようと思ったのですが、近すぎて見るのが疎まれたため向かいの窓に反射する彼の顔を見ました。
ダブルのスーツをブカブカに羽織り第四ボタン位まで開けており、掘りの深い顔に深いシワ、ヒゲがワシャワシャ生えていました。こんな格好ではサラリーマンにはなれません。堅気の仕事をしていないということはハッキリとわかりました。そんな人が僕の隣で寝ています。
隣人が空いた席にズレない理由より隣人がヤクザという事実のが衝撃でした。
ヤクザと気付いたから席を離れたら逆に怒らせてしまうし、もぞもぞして起こしてしまったら大変です。
しょうがなくそのまま本を読み始めました。



無事に板橋、十条を越えて残すところ乗り換え駅の赤羽まで一駅です。

ところが


ぶーんぶーんぶーん。携帯がブルッとしてました。あまりにも着信がない携帯なので、「俺のゲームって電話がついてるんだよ!」と自慢したくなるような錯覚を起こす携帯です。それがよりによってこんな時にヤクザの太ももと僕の太ももの間でグワングワンうねっているのです。
携帯を取ってしまえばよいのですがピッタリとくっついているのでポケットに手を滑り込ませる余裕もありません。
あぁどうしよう、うぅどうしよう。とモヤモヤしてる時も携帯はうねっています。
席を立ちました。混乱していると簡単な事が思い浮かばないようです。立ち上がりポケットに手をつっこみ携帯を止めて出口へと向かいました。
その時彼の顔をハッキリ見ました。向かいの窓に写った顔とは違いヒゲは生えていませんでした。顔はほんのり紅色になっており気持ちよさそうに眠る堅気な世界で疲れ酒に助けを求めた雰囲気の中年肥満児でした。


depson5 at 23:40│Comments(0)

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