フットボール・クレイジー
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2017年02月19日 20:54      [posted by der_ball_ist_rund]

【ELラウンド32】グラードバッハ×フィレンツェ

■2017年2月16日(木) 19:00キックオフ
■Borussia-Park

CLのグループリーグで3位になったためELの決勝ラウンドに回ることになった。金曜日未明3時キックオフだが、幸いスカパーで中継があるので録画、朝5時に起きて出勤前に見ることにした。

グラードバッハはリーグ戦を警告累積による出場停止だったシュティンドルが先発に復帰、ハーンがベンチ・スタートとなった他はブレーメン戦と変わらないメンバー。ラファエルはこの試合もメンバーに入らず。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ヘアマン クラマー ダフード ジョンソン
シュティンドル アザール

序盤は互いにハイプレスから積極的に仕掛ける展開。フィレンツェに押しこまれ自陣でしのぐ形になったが10分過ぎからは試合が落ち着き、次第にグラードバッハがボールを持って主導権を握るようになる。

14分、クラマーからのパスをジョンソン、ヘアマンとつなぎ、アザールとのワンツーで裏抜けしたヘアマンがシュートを放つが敵GKがセーブ。

16分、左サイドからヴェントが上げたクロスにヘアマンが飛びこむが、敵DFに足許をすくわれてシュートできず。敵はボールにプレーできておらず明らかなファウルだったがPKは与えられず。

その後もグラードバッハがボールを支配し、機動的なコンビネーションからチャンスを作るがシュートは決めきれない。40分、アザール、ヘアマンのコンビネーションからボールを受けたシュティンドルの至近距離からのシュートは枠に収まらず。

42分、右に展開したアザールからのクロスに中央でジョンソンが飛びこむがシュートはポストに嫌われ、そのこぼれ球にシュティンドルが詰めたがシュートは枠に行かず。

一方、フィレンツェにはほとんどチャンスを作らせていなかったが、前半終了間際の44分、ほぼ正面で与えたFKを直接決められ0-1と先制を許してしまう。ほぼグラードバッハのゲームだったが、決めるべき時に決められないとこうなる、という見本のような展開に。

後半に入ると、リードを得たフィレンツェが自陣深くでコンパクトに守り、グラードバッハはスペースを見つけられなくなる。ボールは支配できるものの、前線に起点を作れず、時間の経過とともに焦りが出て攻撃が雑になって行く。

60分、敵のクリアミスを拾ったジョンソンが左サイドから巻いたボールでゴールを狙うが枠外に。63分、ヤンチュケに代えてドルミッチを投入。ジョンソンが右SBに回り、アザールが左SHにスライド、ドルミッチはトップに入る。

69分、アザールのスルーパスを受けて左サイドに抜け出したヴェントが狙うがこれも枠に行かず。77分、ヘアマンとジョンソンに代えてハーンとコープを投入、得点を狙いに行く。82分には右サイドのアザールのシュートがわずかに外れる。83分にはヴェントのクロスにドルミッチが頭で合わせるがこれも枠に行かず。

アディショナル・タイムにもCKから流れたボールをヴェントが逆サイドからクロス、フェスタガードが頭で合わせたがGK正面に。結局最後までゴールは遠く、0-1でファースト・レグを落とした。

前半、ボールを支配し主導権を握ってチャンスを作ったが決めきれずFKから失点。後半はリードを得て試合を殺しに来たフィレンツェの術中にハマり、最後のところを詰められないまま悔しい敗戦となった。

シュート数16-8、CK5-3、ポゼッション58-42とホーム・チームらしく試合を支配したが、枠内3本とシュート精度を欠いた上、FKからの先制点を献上したことで実質的にはフィレンツェのゲームになってしまった。

とはいえ、0-1でも1-1でもセカンド・レグで1点取らなければならないのは同じ。ラファエルがいない中で、機動的にポジションを交換しながらボールを運び、ギャップからフリーでゴールを狙うというコンビネーションがしっかりできていたのはよかった。

すぐにリーグ戦があり、週央にはセカンド・レグがある。監督交代以降、公式戦で初の黒星となったが、下を向いているヒマはないし、歯が立たない相手ではないことは分かった。もちろん相手もやるべきことは分かっているはずで、セカンド・レグではとにかく先制点を取らせないように固めてくるキツい試合が予想されるが、それをこじ開けるチャレンジを見たい。

ケガ人も徐々に戻り、マーヴィン・シュルツ、トラオレくらいになった。ターン・オーバーもうまく回しながらリーグ戦もELもDFBポカールもしっかり戦いたい。リーグ戦では2位のライプツィヒをホームに迎える。まずはこの山を越えなければならない。

ディーター・ハキング監督談話:
「0-1と言われても、セカンド・レグもある訳だし、負けたようには思わない。今日のパフォーマンスを見れば、セカンド・レグでひっくり返すことができるのではないかという希望は持てる。フィレンツェのようなチームを相手に7つか8つの大きなチャンスを作ることができたということは、いろんなことが正しくやれたということ。今日はただ効率が足りなかった。それ以外はチームを称賛したい。ナイス・ゲームだった」

負けるとコメント短いのは人情か。



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2017年02月18日 22:59      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(7) 開幕に向けて

今日は渋谷でトーク・イベントがあった。渋谷109前のスペースで夕方から篠田監督、森重、太田、大久保が出演して開幕に向けての意気込みをアピール、3月4日のホーム開幕戦を売りこんだ。

この手のイベントに監督を初め主力を投入したところにクラブが本気であることを感じるし、何よりこの場所でのイベントをブッ込んで来たのは、Jリーグに対する関心の薄い若い世代にアピールしなければならないという危機感の表れ。「なになに?」「FC東京?」「大久保じゃん?」と足を止め、振り向く人が何人かいれば成功だろう。

東京は興行の商圏としては巨大な市場だが、一方でその市場を狙う競争相手も多く、広く薄く浸透し動員を確保するのはそれほど簡単なことではない。クラブが今後この事業を継続して行くためにはファンのベースを広げ、特に若い世代に支持を広げる必要があって、こうした露出を地道に続けることが重要だ。

日々野真理の司会によるトークはフェイスブックで動画中継もされたので現場にいなくても見られたと思うが、タイトルを狙うことを監督、主将はじめ全員がしっかりコミットしたのが印象的だった。

狭いスペースで窮屈だったし、事前に告知してもっと広いところでファンに今季の後押しを求めるイベントにする選択肢もあったと思うが、「いつものファン」を動員するよりも「新規顧客」へのアピールを優先したやり方は戦略としては正しかった。どれだけの効果があったかは検証が必要だが、オープンなコミュニケーションを今後も続けるべきだ。

===

さて、シーズンもいよいよ来週開幕する。東京はアウェイで鹿島と戦うことになる。強敵であり、端的に言って苦手な相手だが、篠田監督がテレビ番組でコメントしていた通り、この相手を倒さなければそこから先へは行けない道理であり勝利のために全力で当たる他ない。

大規模な補強を敢行し、今季はメディアの注目度もいつになく高い。スタートでつまずくとネガティブな見方が出て一気に悪循環に陥りかねないリスクがあり、開幕戦でしっかり勝ち点を得てシーズンへの足がかりを得ることが何よりも重要だ。

今までの、過剰な意気込みが空回りし、先制点を奪われてゲーム・プランが崩れた途端にガクッと視線が下がるお子さまフットボールはもう要らない。粘り強く、しつこく戦い、思い通りに行かないときこそしっかりと踏ん張ってチャンスを確実にモノにするたくましさを見せて欲しい。

ムダに調子に乗ることなく、目の前の試合に勝つことを最優先する平熱のフットボールを90分間やりきりたい。どのクラブともシーズンのうちホームとアウェイで1試合ずつ戦うのだからどのみち戦わねばならない試合なのだ。

ここまで新チームをプレビューしてきたが、それを総括して開幕戦の先発メンバーを予測しておこう。


室屋 森重 丸山 太田
眷襦‥廷
河野 東 中島
大久保

ベンチには、大久保(択)、吉本、徳永、梶山、橋本、永井、前田。ポイントは右サイドとボランチだろう。

右サイドは室屋/徳永と河野/永井の組合せ。縦に入る永井には徳永、中に入る河野には室屋という組合せが妥当ではないかと思うがここは考えどころ。フィットの状況からの判断になるか。僕としては昨季終盤に実績のある河野・室屋のコンビで敵DFを撹乱したい。

ボランチは眷襪料蠎蠅鮹にするか。練習試合では眷襪罰畛海料塙腓擦鮖遒靴討い襪茲Δ世、ド変態コンビは夢がある分リスクも高い。鹿島の厳しくクレバーな前線を相手にこの二人でスペースをケアできるか。眷襪氾廷気料塙腓擦鮨笋靴燭ぁ

ベンチも厳しい。橋本はユーティリティとして貴重だが、ケガ上がりでどこまで期待できるか。梶山はベンチに置く選手ではなく、先発させないのならメンバー外にして、阿部やバーンズのために席を空けてもいいかもしれない。

これだと小川やユ・インスなど実戦でチャンスを与えたい選手らを入れる隙間さえない。層が厚いのは有難いことだが、U23の使い方も含め、サブやメンバー外の選手のモラルを落とさないように編成して行くのは並大抵の苦労ではないはずだ。

メンバーはある程度固まってきているように思うが、シーズンを戦う中ではケガによる離脱もあるし、警告累積や退場による出場停止もある。調子を落とす選手もいるだろう。その時に代わりの選手が間違いなく試合に入れるようにするためには、サブのモラルをいかに保つかが重要。難しいマネジメントだ。

繰り返しになるが、ドカンと派手に打ち上げながら、ケガ人や連係の乱れなどから目論見が狂い、修正が効かず空中分解するのがワースト・シナリオ。これを避けるためには、ムダに熱くなる振幅の大きな組織ではなく、平熱でコンスタントに強く戦えるチームを作る必要がある。今季の東京にはそれができるはずだと思う。

開幕が待ち遠しい。




Comments(0)TrackBack(0)FC東京 



2017年02月12日 17:49      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第20節】ブレーメン×グラードバッハ

■2017年2月11日(土) 15:30キックオフ
■Weser-Stadion (Bremen)

日本時間土曜日夜11時半からの試合。何とかDAZNをテレビで見ようと四苦八苦。Fireナントカがなくクローム・キャスト対応なのでクロームでDAZNの動画を映したいのだが、PCはなぜかライブ中継が映らず(見逃し配信なら映る…。OSがWin7なのでサポート対象外だとDAZNのヘルプデスクに言われた)。

仕方なくOSがWin10のタブレットでDAZNにつなぐとライブ動画も映るようにはなったが、通信がプアで画像がカクカク。ちょっとストレスフルだったので開始5分ほどで諦めてiPhoneを何かナゾのアダプタでテレビのHDMIに突っこんでみたが解像度がひどい。結局これも前半で諦めてPCに戻り、後半はIEで見た。もうほんま何とかして欲しい…。

さて、グラードバッハは厳しい連戦の真っ最中。年が明けてヘキング体制になってから公式戦4試合無敗、リーグ戦は3試合を2勝1分のハイペースで飛ばしている。ラファエル、シュティンドルを欠くアウェイ戦でしっかり勝ち点を積み上げることができればこの勢いも本物ということになるだろう。

DFBポカールを欠場したラファエルはこの試合もベンチ外。ケガが重いのか、ELシフトなのかは分からない。kickerのプレビューではケガ人リストには入っていなかったが…。シュティンドルは警告累積での欠場。トップにはアザールとハーンが入り、ドルミッチがベンチ・スタート、ヘアマンが右SHで久しぶりの先発となった。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ヘアマン クラマー ダフード ジョンソン
アザール ハーン

グラードバッハは立ち上がりから攻勢に出る。前から積極的にプレスを敢行、奪ったボールを少ないタッチでつなぎながら敵陣に攻めこむスタイルでブレーメンを押しこむ。序盤はDAZNの接続で苦労しており正直あまり見てなかったが、グラードバッハが優勢だったにも関わらずDAZNの実況と解説がブレーメン贔屓なのがムカついた。

12分、自陣で奪ったボールをクラマーが前線に送ると、右寄りでこれを受けたアザールが縦に抜け、敵GKと一対一になったところでシュート。これがGKの脇を抜けて決まり、グラードバッハは早い時間帯に1-0と先制。これも「ブレーメンが押してたのに一発でやられた」的な説明をしていたが的外れだったと思う。

その後はリスクを嫌って引き気味になるグラードバッハに対してブレーメンがボールを保持して攻める局面に。グラードバッハは中央を固めカウンター狙いになる。23分、クラマーから前線に送られたボールがバックスピンでハネたところをヘアマンがダイレクトでループを狙ったがボールはバーの上に。

やや受けに回り過ぎたか、何度かブレーメンにチャンスを作られるが、ゾマーの好セーブなどもあってゴールは割らせない。クリステンセン、フェスタガードの中央が固く1点差を保ったまま前半を終了する。

後半に入るとブレーメンが攻勢を強め、立て続けにチャンスを作られる。52分、カウンターからジョンソンが落としたボールをハーンがシュートするがGK正面。最初の10分をしのぐと試合は落ち着くが、ブレーメンがボールを持ち、グラードバッハが守備からカウンターを狙う展開は変わらず。

71分、ヘアマンに代えてドルミッチを投入、ドルミッチはトップに入りアザールが右SHに落ちたか。80分、ハーンに代えてケガで試合から遠ざかっていたシュトロブルを投入。ダフードを一列上げたか。この辺はよく分からない。

終盤、ブレーメンがパワー・プレー気味に放りこんで来るが、グラードバッハの守備は固く、シュートは軒並みDFがブロック。85分、ダフードに代えてニコ・シュルツを投入。シュルツは左SHに入り、ジョンソンが右サイドにスライドして、アザールが中央か。

グラードバッハは終盤のブレーメンの反撃にも耐え、何とか勝利を手にすることができた。後半、前がかりになるブレーメンからボールを奪って、何度かカウンターのチャンスがあり、ここでしっかり追加点を取っておきたかったが、それができなかったために苦しい守備戦になってしまった。

ラファエル、シュティンドルがいないために攻撃がやや手探りだった感は否めないものの、何とか守りきれたことは自信になるだろう。シュート数12-16、CK3-9、ポゼッション40-60と、先制してからは割りきった戦いをしたことが数字にも出ている。追加点が取れない中でもアウェイで耐えて勝ち点3を確保したことは評価していい。

これでグラードバッハは今年に入ってから公式戦5試合無敗、リーグ戦では3勝1分と勝ち点10を積み上げている。4-4-2というシンプルな布陣で選手個々のアイデア、ファヴレ監督時代から育てたオートマティズムを生かした有機農法のような戦略が功を奏していると思う。

ラファエルがここにきて離脱しているのは気になるところだが、この試合ではシュトロブルが復帰、エルヴェディも練習に合流しているとの報であり、あとはトラオレ、マーヴィン・シュルツあたりが戻ってきてくれれば層も厚くなる。一方でヘアマン、ハーンらのパフォーマンスも上向きつつあり、特にハーンにはそろそろゴールが欲しい。

中二日、中三日で試合のある厳しい日程が3月初まで続く。コンディションはキツいが、むしろ試合が続く中でいいリズムを作って行きたい。週央にはELのフィオレンティーナ戦がある。

ディーター・ハキング監督談話:
「私のチームがこの課題にしっかり取り組んだことを高く評価したい。前半は素晴らしい戦いで、多くのことが正しくはまっていた。チームはしっかりと守りを固め、選手たちは献身的に、ハードワークしていた。戦いぶりは際立っていたが、少しでも欠けていればダメになるところだった。後半は我々は少し深く引き過ぎ、あまりフットボールができず、長いボールに頼り過ぎた。いくつかのカウンターはもっとうまく結果につなげるべきだった。しかしこの勝利は非常に嬉しい。おかげで下位との間に大きな余裕ができた」

公式戦5試合無敗のうち、アウェイが4試合というのもすごい。




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2017年02月11日 09:00      [posted by der_ball_ist_rund]

【DFBポカール3回戦】フュルト×グラードバッハ

■2017年2月7日(火) 20:45キックオフ
■Sportpark Ronhof Thomas Sommer (Furth)

2部のグロイター・フュルトとの一戦となったDFBポカールの3回戦。日本時間で水曜日の未明4時45分からというムリな設定だし中継もないので、後からゆっくり動画で内容を確認した。

ラファエルが足に問題あるということで欠場、このためドルミッチが前線で先発。またフライブルク戦で先発したハーンがベンチ・スタート、代わってジョンソンが先発した。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
アザール クラマー ダフード ジョンソン
シュティンドル ドルミッチ

試合はグラードバッハがボールを支配、主導権を握って敵陣中心に攻撃を仕掛ける。8分、ヴェントが左から放ったシュートは惜しくもニア・ポストを叩いて外に。12分、ジョンソンからのパスを受けた左裏に抜け出したヴェントが再びシュートを放つと、これがGKの脇をかすめてゴール。グラードバッハが早くも1-0と先制する。

実力差があるので先制すると試合は一気に楽になる。18分、敵MFがクラマーに対する悪質なファウルで一発退場。スパイクの裏でモロにすねに行っており危険なプレー。幸いクラマーは大きなケガに至らず、そのままフル出場できたものの、一つ間違えれば骨折でもおかしくなかった。クラマーはその後も後ろからどつかれるなど気の毒だった。

数的優位を得たグラードバッハは大きなリスクもなく試合を支配。35分、ドリブルでエリア内に突っかけたアザールがDFに足を引っかけられて倒れPKを得る。これをアザール自身が落ち着いて決め2-0とリードを広げる。おそらくここでもう試合は決まった。前半はこのまま終了。

後半に入ってもグラードバッハが圧倒的にボールを支配する流れは変わらず。大きなリスクを取る必要のないグラードバッハはムリに攻撃を仕掛けず、敵陣中心にボールを回して時間を使う。フュルトはボールを奪っても自陣深くからの攻撃となり前までボールを運べない。見どころの少ない展開になる。

68分、ジョンソンに代えてヘアマンを投入。ヘアマンは右SHに入りアザールが左に回ったようだ。さらに72分にはドルミッチに代えてハーンを投入。ハーンはそのままトップに入ったと思う。何度かチャンスを作ったものの決めきれず、本来ならこの時間帯にしっかりダメ押しして試合を決めておきたかった。

さらに79分、ダフードに代わってベネシュがイン。ベネシュは公式戦初出場となる19歳のルーキー。終盤にはFKにヘアマンがフリーで頭で合わせるシーンもあったが枠外に。ヘアマンのヘディング・シュートは初めて見たかも。フュルトは終盤、捨て身の総攻撃をかけたが奏功せず、結局2-0でグラードバッハが危なげなく準々決勝にコマを進めた。

力の差が歴然とした試合で、前半に2点差となり、敵が一人退場したこともあって、後半は見せ場に乏しい展開になった。グラードバッハはウィンター・ブレイク以降の好調を維持、少ないタッチでボールを動かしながらスピードを殺さず敵陣に入りこむ攻撃ができていた。敵が引いてしまっていたのもあったが、後半に追加点が欲しかった。

シュート数12-6、CK5-1、ポゼッション61-39とはっきりしたグラードバッハのゲーム。ラファエルを欠いたがアザールが生き生きと動きまわっていたのが印象的だった。こうやって勝ちグセをつけ、勢いをつけてリーグ戦、ELに臨めるのは大きい。

ポカールは3月1日にHSVとアウェイで準々決勝を戦うことになったようだ。週末にはリーグ戦でブレーメン遠征、木曜日にはELでホームにフィオレンティーナを迎える。その後もELのセカンド・レグ、DFBポカールの準々決勝があり、4週連続の英国週間となる厳しいスケジュール。

一方でシュトロブルとエルヴェディが練習に合流したとのニュースもあり、行けるところまで行くしかない。

ディーター・ヘキング監督談話:
「退場はもちろん我々にとって有利だが、劣勢の方が観客を味方につけると10人を相手に戦うことも時として難しくなることがある。しかし我々はリードを背景に最後まで集中して戦うことができた。私のチームはしっかりした試合を見せてくれた。選手たちはよく連動し合い、よく話を聴いてたくさんのことを実行に移してくれた。今日も見たように、改善すべき細かなポイントがあるのはいつものことだ。リーグ戦3試合で勝ち点7を挙げたことに加えて、ポカールでも次のラウンドに進むことができたのはとても嬉しい。しかし、ここで一息つく訳に行かないことも分かっている。土曜日にブレーメンで次の難しい課題が我々を待っていることを考えると、早く疲れを回復することが重要だ」

次の試合ももうすぐだ。



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2017年02月09日 22:41      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(6) FW編

練習試合でも好調が伝えられる東京だが浮かれている訳にも行かない。開幕まであと2週間強。永井が横浜との練習試合で傷んで交代したらしいが、自分で歩けていたとのこと。軽傷であることを祈る。

さて、今日は、昨日積み残したトップ下とFWについて見て行こう。

まずトップ下だが、ここは東の一択。これまでサイドで使われることが多かったが、篠田監督になってトップ下に定着、高い技術と戦術眼で攻撃の中心になっている。今季も東はまずこのポジションでしっかり周囲を使って欲しい。緩急も含め試合の流れをコントロールできる重要な選手。ポテンシャルは代表級だと思う。

課題としては自分で決めに行くときの決定力。最後の最後でGKに当てるのはもはやデフォルト。東ならGKを外して流しこむこともできそうなのに、そこの駆け引きだけが拙い。最も可能性の高いところにパスを出すのが仕事だが、自分で行く選択肢とその精度は今季の東京がどこまで行けるかのカギになる。

東のサブという意味では河野をスライドしたり眷襪1列前で使うなどのオプションも考えられるし、大久保を1列下げることもあり得る。人材には事欠かないと思う。

若手では内田はこのポジションか。ボランチでもできそうだが、前目で持ち味を出せそうか。U23からのスタートだと思うが、練習試合では得点も決めており意外にチャンスが巡ってくるかもしれない。昨季はU23で12試合に出場、ゴールも1つある。U23で結果を出してトップに食い込んで欲しい。

1トップには今季獲得した大久保が第一選択か。ゴール前で張るだけでなく、きちんとボールを捌いてから動き直し、スペースに入って行くなど質の高い動きのできる現代的なストライカー。ゴールへの執着、はっきり要求するFWとしての自己主張と、周囲を使い流れを見極めるクレバーさを併せ持つ。

獲得した時には、年齢もあって高額の年俸に見合う働きができるか正直疑問があったが、どこかおとなしさ、淡白さの抜けない東京に、相互に要求し合うメンタリティを持ちこんだという意味でも大きな存在だと思うようになった。どこまでやってくれるか、期待が先走り過ぎても仕方ないが、むしろそれを力に転化できる選手だろう。

得点という目に見える結果を出して欲しいのはもちろんだが、東京の「お行儀のよさ」に敢えて厳しさを持ちこみ、戦う集団へと進化させるオーガナイザーとして大久保に求めるものは大きい。眷襦梶山、東と、大久保にパスを出せる選手も揃っているし、室屋、太田からのクロスも期待できる。東京の大久保を早く見たい。

もちろん前田も忘れてはならない。前線での献身的なポスト・プレーは東京の宝。ここで収めてくれるところから攻撃が始まる。前田にはもっと自分で行くことを求めたい。今季は太田が復帰、好クロスが期待でき、前田の動き出しが生きるケースは増えるはずだ。大久保とともに日本を代表する現役のストライカーだ。

大久保との競争はハイレベル。戦術によっては大久保、前田の豪華な2トップも見られるかもしれず、また大久保をトップ下に置いて前田を1トップにすることも考えられる。前田にいかに気持ちよくプレーしてもらうか、前田が持ち味を遺憾なく発揮してくれれば前線も層は厚い。

この他、MFで見た阿部、永井、バーンズもFW登録。1トップを張る感じではないが、2トップの一角なら可能性はあるだろう。気になるのはこのポジションに自前の若手がいないことで、U23はユ・インスあたりを偽の9番に置いたゼロ・トップでも対応できるだろうが、先々を考えればストライカーを養成したいところ。

U18からの昇格も例年中盤より後ろが中心で、FWで昇格できたのは重松が最後ではないか。来季以降だが自前のエースの登場を待ちたい。



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2017年02月08日 22:34      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(5) OMF編

権田の鳥栖加入が発表された。ヨーロッパに挑戦したいということで東京との契約を合意解除して移籍先を探していたようだが、ウィンドーが閉まるまでに満足なオファーがなく、かといって東京にも戻れないでいたところに鳥栖からオファーを受けたということだろう。

欧州移籍を前提に契約を解除した東京から見ればわだかまりの残る成り行きだが、かといって鳥栖からのオファーを蹴って浪人することを権田に強いる意味もなく、いろいろあった末のやむを得ない事態と割り切るしかない。鳥栖はうまく漁夫の利を得たということ。

少なくとも権田個人に対しても権田をリリースしたフロントに対しても悪感情はなく、というか既に新しいGK4人を補強した我々としてはそんなことに構っている余裕はなく、このチームでどうやって結果を出して行くかしか考えるべきことはない。権田には新しい環境でしっかり頑張って欲しい。

さて、今回は攻撃的なMFについて。前回同様4-2-3-1を前提にすると、前の「3」、両翼とトップ下の布陣。

まず両翼で、これは4-4-2のときのSHでもあるが、右から見て行こう。

このポジションは新しく加入した永井、河野の激しい争いと見ていい。永井はFW登録だが中央で張るタイプではなく、スピードを生かして切れこむサイド・アタッカー。本人はサイドよりFWとして勝負したいとの意向らしいが、この布陣ならシャドウ・ストライカーとしてサイドに置くしかない。

海外経験もあってもともとポテンシャルは高いが、決めきる精度はどうか。スピードという絶対的な武器があるだけに、それ以外のクオリティが逆にポイントになるだろう。鳴り物入りでの移籍だが、当然ながらポジションが約束されている訳ではなく、競争を勝ち抜いて定位置を確保して欲しい。

僕としては永井よりも河野を買いたい。河野は篠田監督の下でこのポジションに定着、切れこんでの左足でのシュートに魅力がある。もともと足許の技術には定評がある上に、ゴールに向かう意志、仕掛ける意識にはっきりした特徴のある選手。

守備も含めいい時と悪い時の差がはっきりしているムラの多さや、ミスの後でプレーを止めてしまうメンタルの幼さ、拙さが欠点だったが、最近は愚直な取り組みもできるようになったと思う。戦術にアクセントを加え、敵の嫌がるプレーができる選手であり、永井よりは河野を右SHの第一選択に推したい。

左サイドは中島、阿部、バーンズの競争か。

昨季の使われ方から見れば中島が第一選択だと思うが、それぞれに特徴があり差は大きくない。中島は旬の選手で、ボールを持ったらとにかくゴールに向かう姿勢が彼自身にとってもチームにとっても大きな武器になっているのは確か。結果もそれなりに出しているが、一方でプレー・スタイルが型にはまりつつあるのは気になる。

今季はおそらく研究され、厳しくマークされるのは覚悟した方がいい。球離れの悪さも課題で、今のスタイルのままではいずれ限界が来る。アグレッシヴさを残しつつ、プレー・スタイルに一段の深化がないと壁に突き当たる時が来る。今は行けるところまで行けばいいと思うが、チームとしては是々非々で注意深く見る必要がある。

中島と競う存在は阿部だろう。昨季はケガもありシーズン途中から離脱してしまったが、本来は足許の技術のあるFWだ。ゴールへの色気とコンビネーションへの目配りをバランスよく兼ね備えておりポテンシャルは高い。今季コンディションがフィットすれば定位置獲得は現実的だ。

中島とのレベルの高い競争になるが、僕としては実績のある阿部の方にむしろ期待している。ジョーカーよりは先発で持続的にプレーをして結果を出す選手。昨季の鬱憤を晴らす活躍を見せて欲しい。

バーンズもFWだが、上背はなく、中央でポストするよりはサイドで受けて切れこむタイプ。左だけでなく右でもプレーできる。オーストラリア代表であり本来はもっと使いでのある選手のはず。今オフ、東京で結果を出すために敢えて残留したとの報道もあったが、チームとしてももっと使いようはないのかともどかしい。

守備に難点がある上、動き回るプレー・スタイルから試合の中でのスタミナ管理も課題だと思うが、ボールを持って仕掛けてくるスタイルは敵からは間違いなく嫌がられている。使い方次第で生きる選手であり、レギュラーとしての定位置は難しい面もあるが戦略的に起用したい。

この他、右サイドでは石川がいる。度重なるケガからのリハビリ中であり、戦力としてどこまで見込めるかは未知数だが、石川が味スタの右サイドを駆ける姿を僕はもう一度見たいし、何より現役の石川とリーグ優勝したい。石川が「オレのためにタイトル獲ってくれ」と言ってくれれば優勝できると思う。

平岡は今年もU23からのスタートだと思うが、そろそろ何かを見せて欲しい。U23では間違いなくトップ・レベルのスピードを見せてもらったが、それだけでは90分勝負できない。永井と同じで、明確な武器があるだけに、それ以外の部分でのクオリティを求められる。ラスト・イヤーのつもりでアピールして欲しい。J1で見たい。

左ではユ・インスがいる。ユもU23からのスタートになるだろうが、昨季はJ1で出場・得点の実績もある。結果にこだわって前を目指そうとするアスリートとしての健全な「欲」がはっきりしているところがいい。突破力もあるし愚直なまでの運動量もある。チャンスをつかんで欲しい。

結構書いたのでトップ下は次回にしよう。



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2017年02月06日 21:56      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(4) DMF編

今回は守備的MFについてプレビューする。昨年の実績から、4-2-3-1が今季のスタンダードな布陣になるという一応の前提で、所謂ダブル・ボランチの2人を誰にするかということを考えたい。

このポジションの目玉は何といっても眷襪粒容世澄眷襪和緝塾鬚發△訶刑揚のMFであり、ユーティリティ・プレイヤーでもあるが、ボランチでの起用が現在のところ最も現実的だろう。味方すらも読みきれないタイミングでパスを通してくるプレー・スタイルは変態とも噂される。

前線に東、中島ら特徴のある選手に加え、大久保、永井ら決めきることのできる選手を補強した今季、パスの出し手としての眷襪硫弾は大きく、高橋の抜けた穴を埋める最後のピースとして的確な補強だったと思う。もちろん競争が前提ではあるが、ボランチの第一選択は眷襪任いぁ

問題は眷襪離僉璽肇福爾鮹にするかである。僕としてはここには田邉を推したい。昨季最大の「補強」として米本の負傷離脱後のボランチを務め、スペイン仕込みの華麗なボールさばきと広い視野、高い技術で中盤の核となるとともに、意外にしっかりとスペースを埋め、カバーもできるレベルの高いMFに育った。

本来は前への推進力に特徴のある選手ではあるが、局面を見てスペースのケアや泥臭い守備もできるようになったのは大きな成長で、それも「見えている」からこそだと思う。高橋のいない今、この役割を担えるボランチは田邉の他になく、眷襪療刑揚のプレーの後ろを任せる相手として適任。

梶山もこのポジションでは重要な選手だが、眷襪畔造戮襪里魯螢好が高過ぎる。変態を二人並べるとド変態。見てみたい気もするが何が起こるか誰も予想できない。もともと梶山も天才肌で、梶山を起用するなら梶山起点で戦略を構築すべき「水準点」となる選手。梶山は眷襪離ルタナティブとして考えるべきだ。

加えてコンディション的に常時フル出場が見込めるかも疑問。眷襪肇櫂献轡腑鵑鯀茲Δ里妥当な使い方で、フィットの具合やゲーム・プランに応じてここぞというところでの起用が中心になるのではないかと思う。眷襪らポジションを奪い取るならそれはそれで歓迎だ。レベルの高い競争になる。

このポジションで忘れてはならないのは米本だが、昨季大きなケガをして、練習試合にも名前はなく、おそらく今はリハビリ中。どのタイミングでフィットできるか分からず少なくとも開幕には計算できない。このところケガなくプレーできていただけに悔しいが、外から見ることで成長の機会にして欲しい。

しかし米本が戻った時に眷襪離僉璽肇福爾傍用できるかは微妙だと思う。米本はボール・ホルダーに食いついてボールを奪いきるスタイルの選手。時としてポジションを捨てて飛び出すこともあり、眷襪そのカバーをやれるか。守備的な選手だがスペースを見るタイプではなく、やるならむしろ田邉と組ませたい。

田邉のバックアップとして考えられるのは橋本だ。橋本も昨季終盤に負傷離脱、ようやく全体練習に復帰したところとの報があったばかり。橋本はクレバーな選手でスペースをケアできる選手だと思うが、開幕は計算できないのではないか。ポテンシャルは大きく実戦で成長させたいが層が厚く競争は厳しい。

攻撃時にはするすると上がり絶好のポジションに入りこむなどナゾのセンスがあり、ゴールへの色気もあって面白い選手。眷襦田邉、梶山、米本との競争に勝ってポジション争いに割って入ることができるか、便利使いされるだけに終わらず存在感を発揮したい重要なシーズンになるだろう。

このメンバーに続くのは3年目の佐々木、U18からの昇格となった鈴木らか。

佐々木は1列前でもプレーできると思うが、昨季のU23ではおもにボランチでプレーしていたように思う。今季も主戦場はU23になるだろうが、チャンスはいつ巡ってくるか分からない。手を抜かないプレーでしっかりアピールして欲しい。同期の小川が昨季J1で出場機会を得たこともあるし、そろそろ名前を覚えてもらわなければならない頃合いだ。

鈴木は昨季2種登録としてU23で25試合に出場。既に実績のある選手であり、まずはU23からのスタートになると思うが、佐々木同様いつでもチャンスをつかめるよう怠りない準備が必要。上の層は厚いが、J3で真面目にやっていればたくさんの人が見ていてくれるはずだ。米本、橋本がケガのシーズン序盤がむしろ狙い目か。

高橋、羽生が移籍し、スペース・マネジメントの部分では厳しくなったが、眷襪硫弾で戦力として埋め合わせできた。あとは選手の組合せ、相性の世界だろう。眷襦田邉がレギュラー、梶山、米本、橋本がそれに次ぐ選択肢で、U23は佐々木、鈴木というのが穏当な見立てだが、ポテンシャルの高い選手ばかりであり、このポジションもいい競争が期待できそうだ。



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2017年02月05日 17:05      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第19節】グラードバッハ×フライブルク

■2017年2月4日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park

日本時間土曜日夜11時半キックオフということでPCでのDAZN観戦。ライブはなぜかChromeで見られずIEで見るのだが、これだとクロームキャストでテレビにミラーリングできずPCのモニタを凝視することになる。本当に何とかして欲しいわ。OSがWindows7だと推奨環境外ということらしい。

中継は前半15分くらいまで頻繁にハングアップ。1分見たら1分止まって続きから始まる感じで、この分だと90分の試合を見終わるのに180分はかかるとげっそりしていたが、途中から急に動きがよくなった。もうよく分からない。ハーフタイムで現実のタイムラインに追いついた。

グラードバッハはウィンター・ブレイク明けのアウェイ2連戦を1勝1分で乗りきり、今年になってのホーム初戦。ここでしっかり勝ち点3を積み上げこの流れを確かなものにしたいところ。ヘキング監督のボルッシア・パークでのレビュー戦になる。中位は勝ち点差も少なく、リズムよく勝ち点を稼げば順位を上げることができる。

ヘキング監督になってから出場機会を得ていい動きを続けていたホフマンがケガで欠場し、代わってハーンが先発した他は前節と同じ布陣。ホフマンはこのタイミングでのケガはもったいないが焦らず治療して欲しい。一方、負傷でずっと戦線を離脱していたヘアマンがベンチ入り。これは嬉しい。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ハーン クラマー ダフード アザール
シュティンドル ラファエル

立ち上がりはどちらもパスをつないで前線にボールを運びチャンスを窺うアグレッシヴな組み合いに。まずはグラードバッハが主導権を握りフライブルク陣内を中心に試合を進めるが、大きなチャンスは作れず。

この時間帯に攻めきれず、次第にフライブルクが失地を回復、15分以降くらいからは中盤で激しい主導権争いとなり拮抗した展開に。グラードバッハは主にサイドから攻撃を組み立てようとするが、中央はフライブルクの守備も厚くクロスははね返される。

40分、左サイドを裏に抜けたヴェントからの折り返しにニアのラファエルが足を出したがボールはゴールに向かわずファーのクリステンセンへ。クリステンセンがこれに合わせたが枠に収まらず。フライブルクの攻撃に対しては危なっかしいシーンもあったものの、互いにチャンスは散発、結局うまくフライブルクにフタをされた形で決定的な形をなかなか作れないままスコアレスで前半を終える。

後半になるとホームで焦りの出るグラードバッハに対してフライブルクの方が動きがよくなる。開始から10分で立て続けにチャンスを作られるが、ゾマーの好セーブもあって何とかしのぐ。この時間帯をしっかり守りきれたのは大きかった。

前線ではシュティンドルが敵DFとやりあって警告を受け、その後も不穏な雰囲気。58分、シュティンドルがそのDFにエリア内でスライディングされ倒れるがファウルにならず。敵DFはボールに行けていなかったが、シュティンドルはその前からバランスを崩しており、ノー・ファウルの判定か。PKでもおかしくなかったと思った。

65分、ハーンに代えてジョンソンを投入。ジョンソンはそのままSHの位置に。67分、敵ゴール前でDFがクリアしようとしたボールがゴール前に詰めたラファエルの目の前に上がり、ラファエルがこれを頭で押しこもうとしたがボールはバーの上に。偶然からのチャンスだったが、きちんと枠に行ってさえいればゴールだった。

73分、ジョンソンがヘディングで前線に送ったボールを受けたシュティンドルが、敵DFを交わしてフリーになり放ったシュートがGKの手をかすめてポストに当たりそのままイン。グラードバッハが1-0と貴重な先制点を得る。ギリギリのコースを通した技術の高いシュートだった。

その後は、ビハインドを背負いリスクを取って前に出てくるフライブルクに対し、グラードバッハが守備からカウンターを狙う展開に。78分、シュティンドルが左前線にダフードを走らせると、ダフードは敵DFに絡まれながらも右足アウトで中央のラファエルに短いパス。これをラファエルが身体を倒しながら枠に蹴りこんでゴール。2-0とリードを広げる。

88分にはシュティンドルに代えてドルミッチを、そして90分にはラファエルに代えてヘアマンを投入、試合をクローズしに行く。

フライブルクのパワープレイをしのいでいたアディショナル・タイム、ドルミッチから右前線へのパスを受けたアザールが、逆サイドのヘアマンにパス。これを受けたヘアマンが左サイドから放ったシュートは敵DFに当たってコースが変わり、敵GKの逆を突く格好になってゴール。3-0とダメ押し。試合はそのまま終了し、グラードバッハが2連勝となる今年ホーム初勝利を挙げた。

前半は拮抗したゲームで攻撃の糸口がなかなかつかめなかったが、後半、試合が次第にオープンになる中でもコンパクトな陣形を崩さず、ボールをつないだことで少しずつ流れが傾いた。追加点はフライブルクが前がかりになる中で狙い通りカウンターから決めたものだが、敵DFとのマッチ・アップに勝ってゴールを決めたシュティンドルの先制ゴールの価値が高かった。

シュート数11-14、ポゼッション48-52、CK3-8と必ずしも試合を支配できた訳ではなかったが、耐えどころを耐え、終盤効果的に加点して勝ち点3を得た試合。

ヘキング監督の戦略は特に難しいこともなく、やり慣れた4-4-2に戻し、両SBやダフードとクラマーのボランチ、ラファエルとシュティンドルの2トップなど、それぞれの選手の本来のポジションで本来の力を気持ちよく出させることを優先しているのが効いているのではないか。

もともと長く一緒に戦ってきた選手が多く、既にオートマティズムはそこにある。シュバート監督がヘンにイジってグダグダになっていた戦略を再びシンプルなものに戻すことで封印を解いただけのように見える。シュバート監督は独自色を出そうとするあまり、もともとあったケミストリーを自ら殺していたのではないか。

この試合ではフェスタガードの守備、特に対人のカバーリングが危なっかしく、何度かピンチを招いた。一方でクラマーが時に最終ラインに落ちながら愚直にボールを受け続け、攻撃の起点になっていたのは大きなポイントだった。ダフードが前半途中から厳しいマークを受け、思うようにボールを収められない中でクラマーの存在は光った。

ここからボールが出てくると、アザール、ラファエル、シュティンドルらアイデアと技術のある選手が生きるし、そこにダフード、ヴェントが加わることで攻撃のバリエーションが広がる。歯車が噛み合いつつあるようで心強い。

ヘアマンの復帰も嬉しい。彼がゴールを決めた後、ゴール裏でアップしていた選手を含めチーム・メイトから手荒な祝福を受けていたのもよく分かる。もともと代表級の実力のある選手であり、今季後半の巻き返しには必要な戦力だ。活躍を期待したい。

一方でホフマンを初めトラオレ、シュトロブルらケガ人も多く、DFBポカールやELで日程の立てこんだ2月を乗りきるのはハードだ。これ以上ケガ人を出さないこと、離脱者の早い戦線復帰を祈る。

これでグラードバッハは勝ち点を23(1試合あたり1.21)に伸ばし、暫定ながら順位を10位に上げた。まずは中位を固めながら順位表の上半分を目指したい。火曜日にはDFBポカールのグロイター・フュルト戦、週末にはリーグのブレーメン戦と再びアウェイ・ゲームが続く。今年に入って3戦無敗、3試合で勝ち点7を稼いだ流れは大切にしながら、厳しい日程に立ち向かいたいところだ。

ディーター・ヘキング監督談話:
「今日の試合を3-0で勝つことができたのは大変嬉しいが、結果はおそらくちょっと良過ぎたかもしれない。強固な武器を持つ相手に勝たねばならない試合になるということは今週ずっと言っていた。我々は運動量を豊富に、規律を持って戦おうと考えていた。非常に集中した試合になったと思う。我々の方が上回っていた局面もあったし、フライブルクの追うがよかった局面もあった。ラース・シュティンドルが彼の力を証明した1-0が、いわば栓抜きになった。フライブルクはそこからスペースを空けざるを得なくなった。そこから2点の追加点を得たのは素晴らしかった。我々はここから素早く切り換える必要がある。今日の試合で、これまで欠けていた選手がカムバックできたことは本当に嬉しい」

勝つとコメント長い…。



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2017年02月04日 18:26      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(3) CB編

沖縄でのキャンプが終わり、チームはいったん東京に戻って明治神宮で必勝祈願した後、二次キャンプ地である宮崎へ旅立った。開幕は近づいている。

この間、セビージャの清武がJリーグへの移籍を考えているという報道があり、東京もオファーを出していると報じられた。もしかして清武まで獲るか、と腰が浮いたが清武はセレッソ大阪に復帰することが正式に発表された。まあ、さすがにそこまではなかったか、という感じ。

さて、今回はCBのプレビューである。CBはまず森重と丸山の代表コンビがレギュラーで問題ないだろう。

森重は主将であり今や東京の「顔」といってもいい中心選手。トップ・フォームを維持しており、代表でもレギュラーに定着している。読みのいい守備と確かな技術で攻守の核になる現代的なCBだ。

今季、森重に望むのは、ビハインドを背負った時のチームのメンタル・マネジメントである。先制された時、追いつかれた時、これまでの東京は下を向いてガックリ肩を落とすことが多かった。立て続けに失点して逆転された試合も昨季はひとつやふたつではなかった。

そんなとき、森重は必ず思いつめたような固い顔をしている。両手をたたいて味方を鼓舞していることも多いが、そこには何か悲壮感が漂う。賛否はあるかもしれないが、そんなとき、僕は森重にもっと笑顔があればいいといいと思う。

「大丈夫だ、オレらはやれる、前向いて行こう、ここから行こう」とチームメイトを安心させ、焦る必要も過剰に熱くなる必要もないことを再確認するような、森重のチャーミングな笑顔があればチームは落ち着くことができるだろう。

森重には経験に裏づけられた説得力があるはずだ。新しく加わった、実力のある選手を束ね、試合の中でひとつの方向にチームを束ねて行くのは森重の仕事。なぜなら東京は森重のチームだからだ。今季、トップ・フォームの森重とともにタイトルを獲りたい。

森重のパートナーは丸山が第一選択だろう。正確なフィードやクレバーな守備は既に高いレベルにあるし、左利きでピッチの左半分から広い範囲にパスが出せる強みもある。一方でガチのフィジカル勝負には向上の余地があるとともに、割りきったクリアに逡巡が見られ中途半端になるケースが散見される。

森重とタイプの似たCBになるが、既にここ2シーズンに亘ってコンビを組んでおり、チャレンジ&カバーなどのコミュニケーションは問題ないだろう。年齢的にも最も充実した年代に入りつつあり、プレーの成長、成熟が期待できる。しっかりと足許を固めつつチームを最終ラインから支えて欲しい。

森重、丸山の次を狙うのは吉本だ。今季から背番号を「4」に変更、森重らとはタイプの違うCBとしての存在は貴重だ。森重らのケガによる欠場はあって欲しくないが、警告累積の出場停止は現実にあり得るし、森重、丸山が代表招集された際のカップ戦などでの出場機会は見込める。

それだけでなく、ゲーム・プランによっては丸山に代えて最初から吉本で行く試合もあっていいと思う。愚直に身体を張れる吉本のプレー・スタイルがはまる相手はあるはずで、穴埋めのためのサブではなく、彼の個性が必要とされての起用はあり得べきだ。ポジションを奪い取る競争を期待する。

問題はこの3人に次ぐCBが心細い点だ。特に森重と丸山が同時に代表招集を受けるといきなり穴が開く。ここには法政大学から加入した山田(昨季は特別指定でU23に7試合出場)、U18から昇格した岡崎(2種登録でU23に29試合出場2得点)を見込むのだと思うが、U23もあり人繰りは厳しい。

山田、岡崎はまずはU23で出場機会を得ながらこうしたチャンスを窺うことになるだろう。岡崎は上記の通り昨季U23で安定したパフォーマンスを見せており、J1でも見てみたいが、現在ケガをしており新チームの発表会でも松葉杖をついてのお披露目となった。まずは焦らずに調整してもらうしかない。

山田も僕が見た試合ではしっかり活躍できていたように見えた。チャンスが得られた時にしっかりアピールできるよう、ふだんから十分な準備をして欲しい。彼らの他には徳永がCBもこなせる他、橋本、小川らもCB起用は可能だと思うが、やや台所が苦しい感はある。

総括すると、森重、丸山をレギュラーに、吉本がバックアップ、山田、岡崎がU23という顔ぶれ。レギュラーが盤石なだけに、その次が難しいポジションだがサブもポテンシャルは高く、いい競争を期待したい。



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2017年01月31日 22:11      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(2) SB編

SBは太田が復帰して飛躍的に層が厚くなった。

室屋を右に置いて徳永に左を任せるか、小川を使うかという感じが大方の見方だったと思うが、太田を獲得したことで左SBが固まり、右を室屋で行くか徳永で行くかという選択になった。

メディアでの予想布陣では室屋を右SBのレギュラーとしているものが多いようだ。悩みどころだが、僕も右SBの第一選択は徳永ではなく室屋だと思う。

徳永は長い間不動の右SBだったが、昨季は一対一で競り負けるケースが増えた。昨季後半のケガもあったし、運動量の求められるハードなポジションだけに、トップ・フォームを維持するのは難しいかも。経験の重みは無視できないが、新人らしからぬ安定したパフォーマンスで昨季定位置をつかんだ室屋を右SBのレギュラーで使うのが穏当だろう。

徳永は室屋、太田が万一のケガや出場停止で出られない時、さらには太田の代表招集などの時に、左右どちらでもこなせるバックアップとして、またどちらかが調子を落とした時の選択肢として、水準の高い競争を続けて欲しい。むしろ徳永をサブとして持てることの意味は大きいと考えるべき。

小川、柳、山田は、まずはU23で出場機会を得ながらポジションを窺うことになるだろう。

小川は昨季、駒野や徳永の予想外のケガもあってJ1での出場機会を得たが、太田が復帰したことでJ1でのポジション奪取は実際上難しくなった。昨季のパフォーマンスを見れば、続けて実戦に起用し、試合の中での成長を期待したい選手なのは間違いないが、目先はU23で腐らず結果を出し続けることが重要だ。

柳も昨季のU23では実戦で安定したパフォーマンスを見せており、世代的には大事に育てたい選手。競争の中でひとつずつ序列を上げて行く他ない。

山田はもともとCBだと思うが、法政大学では右SBだったらしい。昨季、特別指定でU23に7試合出場しているが、その時は主にCBをやっていたのではなかったか。青森山田高校では室屋の同期。どこに割りこんでくるか楽しみだ。

結局、右・室屋、左・太田をレギュラーに、徳永が左右のバックアップ、小川、柳、山田がU23からスタートというのが妥当な見方。しかし、小川らも含め競争は熾烈だ。太田の補強が的確だったということに尽きる。もう橋本をSB起用するような苦肉の策は必要ない。水準の高いポジション争いが期待できそうだ。



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2017年01月29日 17:51      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第18節】レバークーゼン×グラードバッハ

■2017年1月28日(土) 18:30キックオフ
■BayArena (Leverkusen)

日本時間では日曜日未明2時半キックオフということでリアルタイム観戦は諦め、日曜日早めに起きてDAZNの見逃し配信を見た。もちろん結果情報は遮断。ライブ中継ではないからかChromeで動画が見られて、これをクロームキャストでテレビにミラーリング、カクカクすることもなく快適に見られた。ライブでもこれくらい見られるのか気になる。

ブンデスリーガは前節でシーズン前半を折り返し、今節から後半に入る。勝ち点17の14位でシーズン前半を終えたグラードバッハは何とか巻き返しを図りたいところ。前節はアウェイでのスコアレス・ドローで勝ち点1を拾っており、これを価値あるものにするためにも今節も勝ち点を取りたいところ。アウェイ連戦となるが手堅く戦いたい。

先発は前節と同じメンバーで4-4-2のオーソドックスな布陣。ジョンソンがベンチ入りした。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ホフマン クラマー ダフード アザール
シュティンドル ラファエル

試合は拮抗した立ち上がり。激しい中盤での競り合いから互いに素早くゴール前までボールを運ぼうとする。

7分、ヴェントが長いFKを前線に落とすとシュティンドルが折り返し。ラファエルがボレーでシュートするがボールは敵GKが難なくセーブ。

10分にはショート・コーナーからラファエルが下がり目のヴェントにパス。ヴェントは中央20メートルほどからフリーでミドルを放ったがバーの上に。

さらに13分、左サイドでキープしたラファエルアからパスを受けたダフードがエリア内に切れこんでシュートを放つが敵GKがセーブ。

この時間帯に決めきれなかったことで試合は膠着、コンパクトで緊迫した戦いでどちらもフィニッシュまで持ちこめないにらみ合いの時間が続く。

試合が動いたのは31分。左サイドからのCKに中央で合わされ失点、0-1と先制を許す。フェスタガードがついていたがフィジカルで負けて空中で競り合えなかった。デカいのだからそこはしっかり競って欲しかったが…。

さらに34分、今度は右サイドからのCKをニアで伸ばされ、後ろから飛びこんだ敵FWに頭で合わされて再び失点、0-2とリードを広げられる。動きだしのところで完全にマークを振り切られフリーにしてしまった。あっという間に2点差となり、「せっかく早起きしたのにこれは…」的な感じになってしまう。

その後は流れを引き寄せて攻撃を仕掛けてくるレバークーゼンに押しこまれる時間に。何度かヤバいシーンもあったものの何とか守りきり、0-2で前半を終える。深夜に見ていたらここで寝ていたかもしれない。入りは悪くなかったがセット・プレーから2失点は本当にもったいない。

後半に入るとグラードバッハが積極的に前に出る。48分、右サイドのラファエルから中央でパスを受けたダフードが左にパスを流すと、これを受けたアザールがシュートを放つが敵GKにセーブされる。

52分、ラファエルのシュートが敵DFにハネて高く上がったところを、シュティンドルが敵DFにガッチリ身体を寄せられながらもこれをはがしシュート。角度は難しかったがこれがファーに決まり1-2と1点差に追いつく。

さらに58分、ラファエルがキープしたボールをスイッチしたヴェントが左サイドから裏に抜け中央にクロスを送ると、再びシュティンドルが中央で頭で押しこみゴール。6分の間に2-2と同点に追いつく。

62分にはシュティンドルのスルー・パスを受けて右サイドから裏に抜けたホフマンがシュートを放つが敵GKのファイン・セーブに遭う。そう何もかもうまくは行かないってことか。

70分、アザールに代えてハーンを投入。直後の71分、中盤での激しいボールの奪い合いに勝ったクラマーが前線にボールを送るとラファエルがこれを受け、敵のDFを巧みにかわして飛び出したGKの脇を通すシュート。これが決まって3-2とついに逆転に成功する。

その後は必死の反撃を試みるレバークーゼンに対して必死にしのぐ終盤となるが、決してルーズにすることなくコンパクトな守備を堅持。85分にはラファエルに代えてジョンソンを投入、89分にはホフマンに代えてドルミッチを投入するなど時間を使い、何とか1点差を死守。3分のアディショナル・タイムも守りきって今季初めてのアウェイでの勝利を手にした。

前半、いい形を作れていた時間帯に先制できず、逆にセット・プレーから2点を失うイヤな展開となり、流れを持って行かれたが、後半修正に成功、流れから3点を挙げて逆転することができた。

数字的にはシュート数12-13、ポゼッション40-60、CK5-9と必ずしも優勢だった訳ではないが、後半、流れをしっかりと引き寄せたグラードバッハがアウェイで貴重な勝ち点3を得た。

シンプルながら互いの意思を通じ合って少ないタッチでボールをつないで行くスタイルが機能し始めている感じがする。ラファエルとシュティンドルの関係も整理され、そこにホフマンとアザールが絡む攻撃の形ができつつある。4-4-2の分かりやすいフォーメーションに戻したことが大きいのではないかと思う。

もともと長くやってるメンバーが多く、歯車がひとつはまればいい方に転がるだけの蓄積はある。ラファエルは序盤やや持ち過ぎの感もあったが、最終的にシュティンドル、ラファエルら、取るべき人たちがしっかり得点できたことがよかった。

ウィンター・ブレイク後のアウェイ2連戦を1勝1分で切り抜け、次節はホームにフライブルクを迎える。ここまで17試合で勝ち点20(1試合あたり1.11)はまだまだこれからの数字だし、順位も13位とひとつ上がっただけだが、8位あたりまでは勝ち点が詰まっており、挽回の余地は十分ある。

この調子で機能するかは見極めが必要だが、今は結果先行でリズムを作ることが先決。しっかり前を向いて戦いたい。ウィンター・ブレイク明けから負けなしだ。

「チームとして素晴らしい試合ができた。最初の失点までの間も我々はいい戦いができていたが、2つのセット・プレーで2点を失うことはあってはならないことであり、もちろん厳しかった。しかし重要なのは我々がそれに得点で応えたことだ。後半に入ってすぐのトーガン・アザールのチャンスは重要なシグナルだった。チームはこれで何かが起こるかもしれないと感じただろう。彼らはそれに続いて素晴らしい反応を示してくれたし、どう組み立てればいいかというやり方を見せてくれた。この勝利は最終的には妥当なものだと思うし、チームの自信を与えるだろう。しかし重要なのはこの勝利で落ち着いてしまわないことだ。我々はこの先もアクセルを踏まねばならない。そのようにしないとこの先何週間かの重要な課題に対する準備ができない」

勝てばよくしゃべるんだ…。早起きして最後まで見てよかった。久しぶりに書いてて楽しいマッチ・レビューだわ。



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2017年01月26日 21:56      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年新チーム・プレビュー(1) GK編

今季のプレビューを、まずはポジションごとに進めて行きたい。まずはGKから。

GKは「総替え」となった。僕も長く東京のサポをやっているがこんなことは初めてだ。昨季レギュラーとしてゴールを守った秋元は在籍1年で湘南へ去り、セカンドとしてベンチ入りし続けた圍もセレッソ大阪に完全移籍。チーム最年長で精神的支柱であった榎本は現役を引退しクラブ・スタッフとなった。また、オーストリアのホルンに期限付移籍していた権田は契約を解除、海外でプレーする可能性を探ることになった。

誰もいなくなった。

新たに獲得したのは鳥栖の林、長崎の大久保、青森山田高校で選手権を制した廣末、そしてU18からの昇格となる波多野の4人。まさに総替え状態。順当に考えれば代表経験もある林がレギュラー、大久保がセカンドということになるだろう。

林は195cmの長身GKでありJ1では144試合出場、海外でのプレー経験のある実績豊かなGK。鳥栖時代にはゴール裏から野次る東京サポとやりあったこともあるなど、性格的にもチームを引っ張ることのできる選手であり、今の東京に必要なものを備えている。獲得は的確な補強だと思う。

大久保も昨季はJ2の長崎で全試合フル出場を果たした実力派のGKだ。林に次ぐセカンドとして想定されていると思うが、レギュラーとしてポジションを奪い取る勢いで力を見せて欲しい。レベルの高い競争ができることで林も大久保もさらに成長できるはず。盤石の選手層で1年を戦い抜きたい。

高卒の2人はもともとU15の同期。深川から青森山田高校に進んだ廣末は先日の選手権で優勝メンバーとなった。正確な足元は浦和の西川を引き合いに出して語られる現代的なGKである。まずはU23で試合経験を積むところからというのが穏当なところだが、林、大久保の間に割って入る実力もあると思う。

波多野はむさしからU18に進み、昨季はA契約でU23でも2試合に出場した。196cmの長身でクラブユース選手権に優勝。廣末とU23の出場を争うところからのスタートだろう。生え抜きの大型GKであり大事に育てたいし、U23要員に終わらない成長を見せて欲しい。

GKコーチには湘南からジョアン・ミレッを招聘。実績のあるコーチであり、この新しいGKチームを預けるに足る人物だろう。

総替えとはなったものの獲得した選手の顔触れは納得感があり、林がレギュラー、大久保がセカンド、廣末、波多野がU23という一応の仕分けだと思うが、序列の入れ替えも含めた激しい競争が予想される。一人しか試合に出られないので難しいポジションだが、U23も含めてそれぞれの活躍が見たい。



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2017年01月25日 23:48      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年編成について(5)

いやいやいやいや、高萩ほんまに来たこれ。

今日、公式サイトでリリースがあり、高萩の加入が発表された。他に合宿に参加しているシエルコレスをどうするかはあるものの、戦略的な補強はほぼこれで終わりだろう。高萩をダブル・ボランチの一角で起用するなら、パートナーを誰にするかは難しいところだが、流動的にスペースをケアできる田邉がいいかもしれない。

米本は守備に特徴があるものの、ポジションを捨ててボールホルダーに食いつきに行くので、その後を高萩が愚直にカバーできるのなら米本でもいいが、それでは高萩のよさが生きないような気もする。高萩はユーティリティ・プレーヤーなのでボランチでの起用にこだわる必要はないかもしれない。

例年になく大きな入れ替わりがあったが、戦力は揃い、レベルの高い競争が期待できるが、もちろんこれだけで好成績が約束される訳ではなく、ここからをしっかり見て行かねばならない。補強したメンバーの年齢を見れば、「今季結果を出すための補強」であり「2、3年かけてチームを作るための補強」でないことは明らか。高い目標を掲げ、その実現のために現実的で厳しい取り組みをする覚悟が、クラブにもサポにも求められているということだと思う。

実際、この補強を見れば、もはや「期待してる」というようなレベルではなく、「今年やらねばもうできない」くらいの「覚悟」がサポにも必要だと思えてくる。もちろん僕は一介のサポであり、もともと好きで東京を応援してるだけだということも認識しているし、悲壮な顔はしたくないが、その覚悟を楽しみたい。

シーズンの日程も発表された。ルヴァンカップを中心とした平日夜の試合のキックオフが19時なのは何とかして欲しい。今からでも変更できないのか。あと、首都圏でのアウェイ戦がシーズン後半に集中、またシーズン最終盤の32節、33節がアウェイでの連戦になるのは今ひとつだな。

大阪、神戸でのアウェイ3試合がどれも19時からで、試合後東京に戻るのが難しいのも悩みどころだ。特に3節の吹田でのG大阪戦をどうするかは早く決めなければならない。

編成のフォローは今回で終わりにし、開幕までの間は今季の戦力についてプレビューして行くことにしたい。


【新人】
GK 30 廣末 陸 [青森山田高校]
GK 50 波多野 豪 [FC東京U-18]
DF 29 岡崎 慎 [FC東京U-18]
DF 36 山田 将之 [法政大学]
MF 28 内田 宅哉 [FC東京U-18]
MF 35 鈴木 喜丈 [FC東京U-18]

【移籍加入】
GK 1 大久保 択生 [長崎]
GK 33 林 彰洋 [鳥栖]
DF 6 太田 宏介 [フィテッセ(オランダ)]
MF 8 高萩 洋次郎 [FCソウル]
FW 13 大久保 嘉人 [川崎]
FW 15 永井 謙祐 [名古屋]

【契約更新】
DF 2 室屋 成 [6から背番号変更]
DF 3 森重 真人
DF 4 吉本 一謙 [29から背番号変更]
DF 5 丸山 祐市
DF 22 徳永 悠平 [2から背番号変更]
DF 25 小川 諒也
DF 26 柳 貴博
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 18 石川 直宏
MF 19 平岡 翼
MF 21 ユ・インス [32から背番号変更]
MF 23 中島 翔哉 [39から背番号変更]
MF 24 佐々木 渉
MF 27 田邉 草民
MF 37 橋本 拳人
MF 38 東 慶悟
FW 16 バーンズ
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬

【移籍退団】
GK 権田 修一 [契約解除]
GK 榎本 達也 [現役引退]
GK 圍 謙太朗 [C大阪]
GK 秋元 陽太 [湘南]
DF 駒野 友一 [福岡]
MF 高橋 秀人 [神戸]
MF 三田 啓貴 [仙台(期限付→完全移籍)]
MF 羽生 直剛 [千葉]
MF 幸野 志有人 [長崎]
MF 野澤 英之 [岐阜(期限付移籍)]
MF 水沼 宏太 [C大阪(期限付移籍)]
MF ハ・デソン [FCソウル]
FW 平山 相太 [仙台]
FW ムリキ [ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)]
FW 林 容平 [大分]

【獲得報道】
MF シエルコレス [サバデル]


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2017年01月22日 22:47      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第17節】ダルムシュタット×グラードバッハ

■2017年1月21日(土) 15:30キックオフ
■Jonathan-Heimes-Stadion am Bollenfalltor (Darmstadt)

ウィンター・ブレイクが明け、ブンデスリーガもシーズン後半に入った。とはいえ今年は16節終了までで年越し、シーズン前半最終節(17節)は年明け後という変則日程。この試合でいったんの中間決算ということになる。土曜日の夜11時半キックオフ、スカパーの中継はなくDAZNをPC画面で見ることにした。

グラードバッハはアンドレ・シュバート監督を更迭、後任にディーター・ヘキング監督を迎えて最初のリーグ戦ということになる。引き続きヘアマン、トラオレ、シュトロブルらケガ人も多い中、14位に低迷するチームをどう立て直すか、まずはその手腕を窺う大事な試合になる。

相手は最下位のダルムシュタットだが、こちらもエラそうなことを言っていられる順位でもなく、アウェイではあるがしっかり勝ち点を持ち帰るべく自分たちのフットボールをやりきらなければならない。

ヘキング監督はホフマンを先発で起用。オーソドックスな4-4-2のシステムに戻したようだ。ウィンター・ブレイクに獲得したコロジチャクの他、若手のシマカラ、ベネ、ソウらがベンチ入り。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ホフマン クラマー ダフード アザール
ラファエル シュティンドル

試合はグラードバッハがボールを支配、コンビネーションからダルムシュタット陣内に攻めこむ流れに。

7分、ラファエルのパスを受けて裏に抜けたホフマンが右サイドから切れこみ角度のないところからシュートを放つが敵GKがセーブ。10分にはホフマンがサイドから流しこんだボールにラファエルがダイレクトで合わせるが、これも敵GKにセーブされる。

その後は主導権を握りながらも最後のところを崩しきれない流れに。球際で勝ちきれずフィニッシュまで持ちこめなくなる。

34分、ヴェントが浮き球のパスを追って裏に抜け、頭でトラップしたボールの落ち際をボレーでシュートするがバーの上へ。一方、ダルムシュタットのチャンスは散発。結局スコアレスで前半を終えた。

後半開始早々の48分にはダフードからのパスを受けたヴェントがエリア外左寄りからシュートを放つがボールはファー・ポストをかすめて外へ。その後もグラードバッハがボールを支配するものの、ダルムシュタットの守備も固くなかなかチャンスを作ることができない。

65分、クラマーのエリア外からのシュートを敵DFが手で弾いたように見えたがハンドは認められず。手が完全に体側から離れており、審判がしっかり見えていればPKでおかしくなかったが取ってもらえなかった。66分にはアザールが左サイドからドリブルで自ら持ち上がりシュートを放つがポストに嫌われる。

70分、ホフマンに代えてハーンを投入。80分にはラファエルに代えてブンデスリーガ・デビューとなるシマカラを投入するが、終盤、オープンになった流れでも好機はなく、スコアレス・ドローとなった。

オーソドックスな布陣に戻したことで戦い方は整理されたと思うが、攻撃の時に選手が重なるシーンが散見され、連係が今ひとつ取れていないように感じられた。また、ダフードが頻繁に下りてきてアンカー的な位置でいったんボールを受けるのだが、クラマーとの役割分担に疑問が残った。

いくつか好機はあったものの決めきれず、ヘキング監督のデビュー戦としてはアウェイとはいえ最下位相手にスコアレス・ドローとしょっぱい内容の試合になってしまった。シュート数は14-8、ポゼッション66-34、CK6-4と数字の上では明らかに優位だったにも関わらず、チャンスに決めきれず、勝ち点2を置いてきたというべき。

ホフマンはよかったと思う。自力での突破もできるし捌いて裏に走ることもできる。これまで序列が低くなかなか出場機会を得られなかったが、もともと力はあるので先発で使い続ければ光る選手。ヘアマン、トラオレが離脱しており、攻撃的MFとして計算できるのは大きい。

ジョンソン、ドルミッチらは試合前のkickerの予想ではベンチ入りの予定だったがメンバー外。コンディションの問題なのかヘキング監督の用兵なのか。ちょっと今後の戦い方を注視しなければ。

シーズン前半を終えて4勝8敗5分で勝ち点17の14位、1試合あたりの勝ち点はちょうど1.00とまさに降格圏。降格圏から抜け出すのは連勝ができれば比較的たやすいが、ヘキング体制で勝ちグセをつけるにはもう少し連係の再構築が必要か。

移籍市場での補強も最低限で、今いる選手でやれるはずという考え方はあながち間違っていないとは思うが、いかんせんケガ人が多いし、ムダに難しいことをやろうとして自壊したシーズン前半の後遺症はまだ克服されていない感がある。

試行錯誤が許される期間は短い。今季の目線は残留と割りきる必要があるが、ELもあり難しい舵取りが続くだろう。今日の試合だけでは何とも言えないが、コマは揃っているはずで、早く安心できるところまで成績を戻したいが。

次節はシーズン後半初戦、アウェイでのレバークーゼン戦。2月はDFBポカールやELがあって7試合を戦わなければならない。今のうちに地歩を固めたい。

ディーター・ヘキング監督談話:
「もちろん、私にとって最初の試合にはいくつかゴールが決まることを願っていたが、この新しいチームでの第一歩としては了解はしている。あちこちで改善していることはもちろん見て取れたと思う。試合の中ではもっとしっかりやりきらなければならないシーンもあった。非常にいいチャンスも3つか4つあったが、もっと貪欲に行かなければならなかった。チームが軽くやり過ぎているような部分もあった。もっと目標に対してひたむきでなければならないし、そうなればいくつかの状況ではおそらくもっと多くのことが可能になっていただろう。今日はこの0-0で何とか生き延びられる」

コメントが長すぎないところがいいね。




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2017年01月21日 12:14      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年編成について(4)

チームは沖縄でキャンプ・イン。補強にも動きがあったのでアップデートしておく。

まず、去就が未発表だったハ・デソンがFCソウルに完全移籍することがリリースされた。ハ・デソンは昨季、中盤の核となることを期待されたが開幕直後に負傷、その後はチームにフィットすることなくシーズン半ばで名古屋にレンタル、今季の始動メンバーにも名前がなく、移籍先を調整しているものと見られていた。

韓国代表経験もあり、プレ・シーズンには可能性を感じさせる動きも見せていただけに、チーム戦略の混乱もあってハマりどころがなかったのは残念だ。今季、東京での再チャレンジもあり得るかと思っていたが、ソウルからのオファーもあっての移籍だろう。縁がなかったという他ないが移籍先での活躍を祈りたい。

一方で、そのハ・デソンと実質的にトレードする形でFCソウルの高萩洋次郎の獲得を目指しているとの報道あり。既に契約の細部を詰めているとの報もあり、複数メディアが一斉に報じているので確度は高いと見ていいだろう。前線もできるマルチ・プレーヤーだがボランチでの起用を見込んでのオファーだろう。

高萩は広島で10番を背負い、その後オーストラリアに渡って、現在はソウルの中心になっている。代表経験もあり天才肌のファンタジスタであると同時にハード・ワークもできる。今季の補強の最後のピースとして獲得できれば強力な布陣になる。的確な補強であり、吉報を待ちたいところだ。

併せて、サバデルで田邉の同僚だったシエルコレスという中盤の選手が沖縄キャンプに参加するという報道もある。報道によればシエルコレスは「激しい守備が持ち味だが、足元の技術にも優れており、的確にボールを散らすこともできる(日刊スポーツ)」ということで、ボランチ要員としてのテストだろう。

高萩が獲得できれば人員が過剰になる可能性もあり、また実力も未知数である上、直近はケガで出場機会を得られていなかったという情報もあるようなので獲得は微妙か。意外に「当たり」だったりすることもあり得るが、まずは練習参加の結果を見てからということではないかと思う。

ボランチは高橋を放出、梶山はコンディション的に全試合フル出場に耐えるとは考えにくく、米本、橋本もケガ上がりでトップ・フォームに仕上がる時期は見極め難い。田邉が昨季大きな成長を見せ、彼を柱に考えるとしても、もう一人計算のできるボランチがいればチーム力は大きく向上するはずだ。

いずれにしても近いうちにリリースがあるだろう。楽しみだなあ。


【新人】
GK 30 廣末 陸 [青森山田高校]
GK 50 波多野 豪 [FC東京U-18]
DF 36 山田 将之 [法政大学]
DF 29 岡崎 慎 [FC東京U-18]
MF 35 鈴木 喜丈 [FC東京U-18]
MF 28 内田 宅哉 [FC東京U-18]

【移籍加入】
GK 33 林 彰洋 [鳥栖]
GK 1 大久保 択生 [長崎]
DF 6 太田 宏介 [フィテッセ(オランダ)]
FW 13 大久保 嘉人 [川崎]
FW 15 永井 謙祐 [名古屋]

【契約更新】
DF 2 室屋 成 [6から背番号変更]
DF 3 森重 真人
DF 4 吉本 一謙 [29から背番号変更]
DF 5 丸山 祐市
DF 22 徳永 悠平 [2から背番号変更]
DF 25 小川 諒也
DF 26 柳 貴博
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 18 石川 直宏
MF 19 平岡 翼
MF 21 ユ・インス [32から背番号変更]
MF 23 中島 翔哉 [39から背番号変更]
MF 24 佐々木 渉
MF 27 田邉 草民
MF 37 橋本 拳人
MF 38 東 慶悟
FW 16 バーンズ
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬

【移籍退団】
GK 権田 修一 [契約解除]
GK 榎本 達也 [現役引退]
GK 圍 謙太朗 [C大阪]
GK 秋元 陽太 [湘南]
DF 駒野 友一 [福岡]
MF 高橋 秀人 [神戸]
MF 三田 啓貴 [仙台(期限付→完全移籍)]
MF 羽生 直剛 [千葉]
MF 幸野 志有人 [長崎]
MF 野澤 英之 [岐阜(期限付移籍)]
MF 水沼 宏太 [C大阪(期限付移籍)]
MF ハ・デソン [FCソウル]
FW 平山 相太 [仙台]
FW ムリキ [ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)]
FW 林 容平 [大分]

【獲得報道】
MF 高萩 洋次郎 [FCソウル]
MF シエルコレス [サバデル]

いやもう高萩マジ来てくれ。



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2017年01月15日 17:38      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年編成について(3)

今日は新体制発表があったが、それに先立って、昨日、東の契約更新と、権田の契約解除が発表された。

権田は「ヨーロッパでのプレーの可能性を探るため」とコメント。一昨年戦線を離脱した事情からも、また今季に向けた補強からもおそらく東京への復帰は難しいのではないかと思っていたがやはりそうだったようだ。思いもよらない顛末になり残念だが、本人の納得できるようにやってみて欲しいと思う。いつかまた東京の力になってくれる日がくればいいと思う。

また、今日発表された新体制にはハ・デソンの名前がなかった。移籍先を探しているところということか。もともと昨季大きな期待を込めて獲得した実績ある選手だけに、残留してくれればチーム戦略も広がったと思うが、東京としては構想外ということなのか、あるいは本人が移籍希望なのか。近いうちに何らかの発表があるのかもしれないがよく分からない。

それ以外に去就が未発表だったユ・インス、バーンズは新チームに名前あり。

背番号は徳永が驚きの22番に変更、室屋が2番になり、空いた6番を復帰した太田がつけることになったようだ。高橋の移籍で空いた4番は吉本、また移籍加入した大久保嘉人は予想通り13番、永井は15番となり、エースナンバーの9番、11番はともに空き番となった。

GKでは大久保択生が1番、林が33番。選手権で注目を浴びた廣末が30番、ユースからの昇格となった波多野は50番に。

チームスローガンは「TOKYO GRIT 〜すべての力を〜」だそうだ。正直スローガンとかもうどうでもいい感あるが、少なくとも昨年の「頂戦」よりは百倍マシ。重要なのは具体的な目標であり、それをどう実現するかという戦略。ACL圏内という目標は現実的だが、それはカツカツで3位に滑りこみたいという意味ではなく、当然タイトル争いが目標で万一タイトルが獲れなくても最悪3位は確保するという意味に理解しておきたい。

【新人】
GK 30 廣末 陸 [青森山田高校]
GK 50 波多野 豪 [FC東京U-18]
DF 36 山田 将之 [法政大学]
DF 29 岡崎 慎 [FC東京U-18]
MF 35 鈴木 喜丈 [FC東京U-18]
MF 36 内田 宅哉 [FC東京U-18]

【移籍加入】
GK 33 林 彰洋 [鳥栖]
GK 1 大久保 択生 [長崎]
DF 6 太田 宏介 [フィテッセ(オランダ)]
FW 13 大久保 嘉人 [川崎]
FW 15 永井 謙祐 [名古屋]

【契約更新】
DF 2 室屋 成 [6から背番号変更]
DF 3 森重 真人
DF 4 吉本 一謙 [29から背番号変更]
DF 5 丸山 祐市
DF 22 徳永 悠平 [2から背番号変更]
DF 25 小川 諒也
DF 26 柳 貴博
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 18 石川 直宏
MF 19 平岡 翼
MF 21 ユ・インス [32から背番号変更]
MF 23 中島 翔哉 [39から背番号変更]
MF 24 佐々木 渉
MF 27 田邉 草民
MF 37 橋本 拳人
MF 38 東 慶悟
FW 16 バーンズ
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬

【移籍退団】
GK 権田 修一 [契約解除]
GK 榎本 達也 [現役引退]
GK 圍 謙太朗 [C大阪]
GK 秋元 陽太 [湘南]
DF 駒野 友一 [福岡]
MF 高橋 秀人 [神戸]
MF 三田 啓貴 [仙台(期限付→完全移籍)]
MF 羽生 直剛 [千葉]
MF 幸野 志有人 [長崎]
MF 野澤 英之 [岐阜(期限付移籍)]
MF 水沼 宏太 [C大阪(期限付移籍)]
FW 平山 相太 [仙台]
FW ムリキ [ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)]
FW 林 容平 [大分]

【動静未発表】
MF 14 ハ・デソン

ユニの予約購入も発表されたので18番を申し込んでおこう。



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2017年01月13日 22:01      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年編成について(2)

石川の契約更新が発表された。石川自身もツイッターで「青赤のユニフォームを着てピッチで結果に繋げる責任、覚悟が出来たので契約に合意させていただきました」と報告。もしかしたら現役引退もあり得るかとハラハラしていたので石川の更新は嬉しい。今季は18番のユニを買う。

一方で、オファーを出したとの報道があった横浜Fマリノスの中町は、横浜との契約を更新したと発表あり。年末に一度報道があったきりで続報もなかったのでムリかと思っていたがやはりそうだったようだ。スペースを埋め、バランスを取るタイプのボランチが欲しかったが、田邉、米本、梶山、橋本とコマは揃っているし、ハ・デソンが残ってくれれば不足はない。

あと、東の去就が未発表だが、今日公開されたユニフォーム着用写真のモデルになっているので残留と見ていいだろう。複数年契約かもしれない。新チームは15日(日)に始動、同日夜にはプレス向けの「新体制発表記者会見」があるので、今のところ公式発表のない権田、ハ・デソン、ユ・インス、東、バーンズの去就も含め、メンバーはほぼ固まるだろう。

その後、1月17日(火)から29日(日)まで沖縄で1次キャンプ、2月4日(土)から12日(日)までが宮崎での2次キャンプ。開幕戦は2月25日(土)にアウェイで鹿島と戦い、翌週3月4日(土)には大宮とホーム開幕戦。開幕まではあと1カ月半もなく、試合日程なども追って発表されて行く。

今季の2ndユニも発表された。シルバー基調らしいが悪くないと思う。今季は石川とタイトルを獲る。

【新人】
GK 廣末 陸 [青森山田高校]
GK 波多野 豪 [FC東京U-18]
DF 山田 将之 [法政大学]
DF 岡崎 慎 [FC東京U-18]
MF 鈴木 喜丈 [FC東京U-18]
MF 内田 宅哉 [FC東京U-18]

【移籍加入】
GK 林 彰洋 [鳥栖]
GK 大久保 択生 [長崎]
DF 太田 宏介 [フィテッセ(オランダ)]
FW 大久保 嘉人 [川崎]
FW 永井 謙祐 [川崎]

【契約更新】
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 6 室屋 成
DF 25 小川 諒也
DF 26 柳 貴博
DF 29 吉本 一謙
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 18 石川 直宏
MF 19 平岡 翼
MF 24 佐々木 渉
MF 27 田邉 草民
MF 37 橋本 拳人
MF 39 中島 翔哉
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬

【移籍退団】
GK 榎本 達也 [現役引退]
GK 圍 謙太朗 [C大阪]
GK 秋元 陽太 [湘南]
DF 駒野 友一 [福岡]
MF 高橋 秀人 [神戸]
MF 三田 啓貴 [仙台(期限付→完全移籍)]
MF 羽生 直剛 [千葉]
MF 幸野 志有人 [長崎]
MF 野澤 英之 [岐阜(期限付移籍)]
MF 水沼 宏太 [C大阪(期限付移籍)]
FW 平山 相太 [仙台]
FW ムリキ [ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)]
FW 林 容平 [大分]

【動静未発表】
GK 1 権田 修一 [オリャネンセ移籍の報道]
MF 14 ハ・デソン
MF 32 ユ・インス
MF 38 東 慶悟
FW 16 バーンズ

権田はどうするんだろう。



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2017年01月08日 20:49      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2017年編成について(1)

昨季のレビューも終わったところで、ここまでの選手の出入りを総括しておこう。

まず、去る人の方だが、大きなところでは高橋、羽生、平山に加え、昨季獲得した秋元、駒野が去り、水沼も期限付でセレッソ大阪への移籍が今日リリースされた。また、アル・サッドからのレンタルだったムリキは、一時は残留報道もあったものの結局完全移籍獲得に至らず、ブラジルのヴァスコ・ダ・ガマに移籍することになった。

一方、来る人では大久保嘉人、永井、林らの他、太田のオランダからの復帰が公式にリリースされ、長崎のGK大久保択生らの加入も発表された。この他、選手権でも活躍している青森山田のGK廣末、特別指定としてU23の試合にも出場した法政大の山田を獲得、U18からは波多野、岡崎、鈴木、内田の4人を昇格させた。

現在のところ去就の公式発表がないのは権田、ハ・デソン、バーンズ、石川、ユ・インス、東。複数年契約の可能性もあり、流出を具体的に心配している訳ではないが、石川、東は気になるところ。

ハ・デソンは名古屋への期限付移籍満了のリリースのみあり、来季の去就について言及がないのが微妙だ。バーンズはUAEからのオファーを断って2017年半ばまで契約を延長したとの報道あり。またユ・インスはもともと育成含みでの獲得と見られ、このタイミングでの放出は考えにくい。

権田はオーストリアのホルンへの期限付移籍が満了。その後ポルトガル2部からのオファーの報道があった。その他、横浜のMF中町にオファーしているとの報道が年末にあったが続報がない状態。興味深い補強だがどうなるか。

いずれにしてもそろそろ移籍市場も終盤に入ってきたようだ。

【新人】
GK 廣末 陸 [青森山田高校]
GK 波多野 豪 [FC東京U-18]
DF 山田 将之 [法政大学]
DF 岡崎 慎 [FC東京U-18]
MF 鈴木 喜丈 [FC東京U-18]
MF 内田 宅哉 [FC東京U-18]

【移籍加入】
GK 林 彰洋 [鳥栖]
GK 大久保 択生 [長崎]
DF 太田 宏介 [フィテッセ(オランダ)]
FW 大久保 嘉人 [川崎]
FW 永井 謙祐 [川崎]

【契約更新】
DF 2 徳永 悠平
DF 3 森重 真人
DF 5 丸山 祐市
DF 6 室屋 成
DF 25 小川 諒也
DF 26 柳 貴博
DF 29 吉本 一謙
MF 7 米本 拓司
MF 10 梶山 陽平
MF 17 河野 広貴
MF 19 平岡 翼
MF 24 佐々木 渉
MF 27 田邉 草民
MF 37 橋本 拳人
MF 39 中島 翔哉
FW 20 前田 遼一
FW 44 阿部 拓馬

【移籍退団】
GK 榎本 達也 [現役引退]
GK 圍 謙太朗 [C大阪]
GK 秋元 陽太 [湘南]
DF 駒野 友一 [福岡]
MF 高橋 秀人 [神戸]
MF 三田 啓貴 [仙台(期限付→完全移籍)]
MF 羽生 直剛 [千葉]
MF 幸野 志有人 [長崎]
MF 野澤 英之 [岐阜(期限付移籍)]
MF 水沼 宏太 [C大阪(期限付移籍)]
FW 平山 相太 [仙台]
FW ムリキ [ヴァスコ・ダ・ガマ(ブラジル)]
FW 林 容平 [大分]

【動静未発表】
GK 1 権田 修一 [オリャネンセ移籍の報道]
MF 14 ハ・デソン
MF 18 石川 直宏
MF 32 ユ・インス
MF 38 東 慶悟
FW 16 バーンズ

【獲得報道】
MF 中町 公祐 [横浜FM]

出入りの激しいオフになってしまったが、今のところ悪くない補強はできている。CBのサブ、ボランチあたりが残ったところで、中町がどうなるかが気になる。



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2017年01月06日 22:50      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(9) 新シーズン展望

東京は2017年、篠田監督の下で2年目を戦う。

2016年はタイトルを目標にしたものの目論見通りにチームが仕上がらず、前年に固めたはずの守備も、その上に構築すべき攻撃もちぐはぐなまま戦績は低迷、監督更迭の醜態をさらすに至った。前年の実績からも、選手構成のバランスからも、タイトルを狙うには絶好のシーズンだっただけに、それを棒に振ったことのショックは大きかった。

このオフには何人かの思い入れの深い選手が東京を去った。高橋、羽生、仙台にレンタル中だった三田は完全移籍したし、秋元は湘南に戻ることになった。林は大分に、圍はセレッソ大阪に移籍し、水沼もセレッソ大阪への移籍が確定的と報じられている。ムリキは完全移籍での獲得がかなわず、ブラジルに帰国することが発表された。

一方で、前線の大久保、永井、GKの林と代表級を補強、さらには太田もオランダから復帰することになった。高校ではトップクラスと呼び声の高いGK廣末を青山山田高校から獲得、U23で活躍した波多野、岡崎、鈴木、内田をユースから昇格させるなど充実した補強になったと思う。横浜の中町にオファーを出したとも報じられている。

昨季後半、篠田監督の下で球際での強度を重視し、奪ったボールはテンポよく前線に運ぶシンプルなフットボールで何とか挽回を図って、最終的には勝ち点53の9位に落ち着いたが、今季はどのような戦い方を見せるのか。昨季と異なり、キャンプからじっくりチームを作る今季、篠田監督の真価が問われる。失敗はもはや許されない。

毎年、「勝者のメンタリティ」とは何かを考える。鹿島にいた岩政はこう言っている。

「勝負強さとは、『勝負所を見極めること』ではなく『勝負所を決めないこと』」
「『いつもより大事な試合』があるということは、『いつもより大事ではない試合』があるということ」
「勝者のメンタリティを備えた選手とは、そうやって自分で勝手に試合に優劣をつけたりはせず、どんな試合も勝つためにプレーできる選手だと思います」

その通りだと思う。どんな試合でも、アマチュアを相手にした天皇杯でも、レアル・マドリッドと戦うクラブワールドカップの決勝でも、フットボールであり試合である以上は、同じように、当然のように勝つことを最優先のタスクにし、どうやれば勝てるか、局面ごとに何をすべきかを論理的に考え、実行する。気合いも気持ちも関係ない。

開幕戦はその鹿島が相手だと報じられているが、相手がどこであれ、我々は1つの試合として勝つために必要なことをやるだけ。仮に鹿島だとしてタフな相手なのは間違いないが、だからどうという話でもない。シーズンは34試合あって、どのクラブともホームとアウェイで1回ずつ試合する。それだけのことだ。

そこにおいて必要なのは明確な戦略であり戦術だ。川崎との天皇杯準々決勝で痛感したのは、意図を持ったプレーを少ないタッチで連続してつないで行けるチームと、まあこんな感じかな程度の思いつきがつながればラッキーというチームの差。気合いや気持ちが足りないのではなく、厳しさが足りなかった。そこを詰めることができるか。

目標に向けて「やりたいこと」より「やるべきこと」をやるというプロとして当然の姿勢、美しく負けるのとみっともなく勝つのを比べれば、当然のようにみっともなく勝つことを選ぶことのできる職業人としての矜持、それがベースにならなければタイトルは取れないし、サポもそれを不断に要求して行くべきだと僕は思う。

カネをもらってフットボールやってるプロなのだから、問題意識のあり方は本来「勝ちたい」ではなく、勝たなければならないのは当然の前提として「どうやれば勝つか」。勝ちたい気持ちを見たい訳ではない。どうやって勝つかという現実的な対応、現実的な戦いが見たいのだ。極論すれば気持ちなんかなくても勝てばそれでいい。

繰り返しになるが、僕はトップ・フォームの森重を中心に、石川が在籍している今、絶対にタイトルを獲りたい。既に高橋、羽生は去った。一緒にタイトルを喜び合いたい選手がひとりまたひとりと去って行く。僕が好きだったチームのいちばんいい時期はもう終わってしまったかもしれないが、今季、僕たちはもう一度高みに挑みたいのだ。



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2017年01月05日 23:06      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(8) FW編

FWは前田を中心に、新加入のムリキ、阿部、そして平山やバーンズらを試した1年だった。得点力は高いと言い難かった。

前田はリーグ戦29試合に出場、うち23試合に先発し、6得点を挙げた。チーム得点王であり、コンスタントに活躍した1年だった。

しかし、前田の活躍はゴール・ゲッターというよりは前線のパーツとして敵を背負ってのポストや献身的な守備、つぶれ役に特徴があり、チームへの貢献は極めて高かったが、FWとしての得点力という意味ではもっとやれたのではないかという感を否めない。

敵に後ろからガシガシ削られながら身体を張ってボールを収める技術の確かさ、身体の強さは攻撃の起点となった一方、はたいたボールをもう一度受け直してフィニッシュに持ちこむ動きまでは見られなかった。もともと泥臭いゴールを得意とする人だと思うが、そこまで押しこみ、あるいはサイドからクロスが入るプレーが多くなかったことも関係しているのだと思う。

チームプレーに徹すること自体は前田のいいところでもあるが、FWとしてもっとゴールへのがっつきやエゴを見せてもええんやで、と思った。来季への契約更新も発表されており、得点を伸ばすことを期待したい。

ムリキは4月に中東から期限付で加入、最初はなかなかフィットしなかったが、6月からポジションを確保、リーグ戦19試合に出場し(14試合に先発)4得点。シーズン途中からの稼働としてはまずまずの成績を収めた。

ボールを持てばゴールに向かう姿勢、巧みなボール・コントロール、シュート・タイミングなど、技術やセンスはさすがに高いものがある。城福監督、篠田監督からも評価を得て起用されたが、8月末の福岡戦で負傷、シーズン終盤を棒に振った。

左のウィング・ストライカーとしての出場が多かったが、ボールを受けに降りてくる一方、高めで受ければ中央に入って行く傾向が強く、本来トップ下の東がやむなく左にスライドしてポジションを埋めることも少なくなかった。

とはいえ守備をしないかといえばそんなことはなく、自陣深くまで戻ってのタックルなど「サンキュー」というプレーも少なくなかった。球離れの悪さは感じることもあったが、全体としてフットボールのことをよく知っている感の強いたよりになる選手だった。

報道では所属しているアルサッドから完全移籍するというものと、東京とは仮契約まで交わしたもののブラジルのクラブに移籍する意向が強いというものなど錯綜している。周囲の動きとは無関係に、個で局面を打開できる選手であり、東京のムリキとして残って欲しいが…。

バーンズは使われたり使われなかったり、ベンチにも入れない試合も少なくなかった。6月から7月にかけてムリキとの2トップでポジションをつかんだこともあったが、監督交代後は再びポジションを失い、リーグ戦16試合出場(うち10試合先発)、1得点にとどまった。

突っかけて行くタイプなので敵には嫌がられたと思うし、前線からボールホルダーを追いまわしてくれるので試合では目立ち、何とかあの推進力を90分間使えないものかと思ったが、決定力はそこまで高くはなかった。

基本的に突っかけて仕掛けて打って、そのうち何本かが決まるというタイプであり、組織の中で要求されることは窮屈に感じられたかもしれない。おそらく我々が思う以上に相手にとってはイヤな選手だと思う。守備の弱さもあり、スタミナ的にも先発で使うには難しい面はあるが、オーストラリア代表であり使い方次第ではもっと力を出せるはず。

平山はケガから復帰、シーズンを通じて働いたが、ベンチを温めることが多く、リーグ戦15試合に出場したものの先発は4試合にとどまった。それでも5得点は立派。ゲーム終盤のオープンな流れの中でボールを押しこむ役割は果たした。

とはいえ彼ももう30歳。ケガもあったとはいうものの、東京のFWとして十分な働きをしてきたかといえば疑問だ。もともとメンタル的に幼いところがあり、プロとしての厳しさが感じられなかった。仙台への移籍が発表されており、新天地での活躍を祈る。

甲府から獲得した阿部はシーズン序盤こそ出場機会を得たものの、その後はケガからポジションを明け渡した。リーグ戦11試合に出場(うち先発10試合)、1得点。巧みな足許の技術がありエリア内で勝負ができる選手。

攻撃にアクセントをつけることのできる男だったのだがシーズン途中で離脱したのは残念。既に戦列には復帰、契約更新も発表されており、来季激化すると見られる前線のポジション争いに是非参加して欲しい。

サンダサはリーグ戦の交代出場1試合のみで得点なし。ムリキに外国人枠を空けるため3月限りで退団した。重戦車のようなゴリゴリしたドリブルには迫力があり、もっと使えばもっと結果につながったのにと思う。使いこなせなかった感が強い。

林はリーグ戦は出場機会がなく、天皇杯での交代出場のみ。J3で経験を積み、動きの質は決して悪くなかったと思うが、大分への移籍が発表された。彼もFWとしての「オレが決める」的なギラつきが足りないように思う。大分は以前にレンタルで所属したこともあるクラブ。このまま終わることはできず、活躍を祈りたい。

FWに関しては既に大久保、永井の獲得がリリースされている。平山、林の移籍、ムリキの帰国懸念を割り引いても、前向きに考えることのできる強化だと言っていい。来季に期待したい。



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2017年01月04日 20:00      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(7) OMF編

攻撃的MFも厳しい運用を強いられた。FWとの仕分けは難しい部分もあるが、ここではMF登録の選手について見ておく。

今季、中心選手としてようやく存在感を示したと言えるのが東だろう。特に篠田監督になってからはトップ下として定着、リーグ戦28試合(うち先発27試合)に出場、骨惜しみしない運動量とチャンスには必ず顔を出すポジショニングのよさと、ワンタッチで決定的なところにボールを出せるセンス、技術で前線の核となった。

もともと技量には定評のある選手であり年代別代表では10番を背負った逸材だが、諦めの早さというかプレーを判断で見切ってしまう平熱の低さみたいなものがあり、傍で見ていて煮え切らなさを感じることも少なくなかった。それが、結婚してからか、ひとつひとつのプレーの強度、中心選手としての責任感のようなものが増したと思う。

結果への執着も見られるようになり、今季はひとつ成長したシーズンだったように思う。ただ、このポジションで彼の技術とセンスからすると2ゴールは寂しい。シュートは相応に打っているが、GKに当てることが多く、シュートが打てる場所にいることのできる能力と、決めきる能力のギャップが大きい。

ここいちばんでラスト・パスを選択することも多く、気持ちは分かるが自分でガツガツ行く部分がもう少しあっていい。7〜8得点を毎季コンスタントに決められるようになれば本当に敵からは嫌がられると思う。そうなれば代表に呼ばれておかしくない選手。もっと評価されるべき選手だろう。

河野も今季、大きく飛躍した選手だった。城福監督の下では出たり出なかったり、準レギュラー的な扱いだったが、篠田監督になって右SHに定着、流動的な前線の中でボールを動かして流れを作る役割を担った。リーグ戦出場は29試合、うち先発21試合で5得点は立派な成績だろう。

ドリブラーでありボールを持つとまずドリブルするため、球離れの悪さが気になることもあるが、今季は持つところとはたくところの見極めもかなりすっきりしてきたと思うし、その分、逆にドリブルが生きることになった。もともと攻撃センスは高いのでワンタッチでも面白いところに出せる。

ファイン・ミドルも何本か決めており、ゲームの中でアクセントを作れる男。一方で、これまで指摘されてきたムラ気、時にまったく消えてしまう出来不出来の波みたいなものも今季はかなり改善され、守備においてもやることがはっきりしてよくなった。河野も大人になったんだなあと感慨深い。

今でもムダに敵に突っかかったりして「落ち着けカワノ」コールを受けることもあるが、彼がいる試合といない試合では攻撃の幅が明らかに異なるくらい、違いの出せる選手になった。来季は競争が激しくなると思うがヴェルディから敢えて東京に移籍してきた気概で活躍し続けて欲しい。

中島はシーズン終盤大きく飛躍した。城福監督の下ではほぼ出番がなく、J3での出場だったが、オリンピックに出場し、帰国後、篠田監督になってからは左SHでレギュラー・ポジションをつかみ、リーグ戦12試合に出場(うち先発8試合)、3得点を挙げた。

ボールを持てばまずゴールに向かい、遠目からでもコースが開けば積極的に狙って行く姿勢は、慎重にチャンスを窺いパスの選択が多い東京にあって異彩を放ち、重要な局面で大事なゴールを決めた。一直線にドリブルする中島の姿に鼓舞されることも多かった。左サイドから切れこんでのシュートは大きな魅力。貴重な選手に成長したと思う。

技術的にも、足許や競り合いでマイ・ボールにするところなどフットボール偏差値は高くメンタルも強い。海外志向はあるが間違いなく次代の東京を担う人材の一人であり、しっかり実戦経験を積ませながら育てたいところだ。

気になるのはプレーが一本調子かつシュート・パターンも読まれやすく、来季はおそらくどこのクラブも対策をしてくるだろうということ。また、彼が中に切れこんだ後は誰かがサイドをカバーしなければならず、時としてポジションに大きな穴を空けること。プレーの幅を広げ視野を広げて行くことが来季の課題になると思う。

難しいシーズンになったのは水沼だ。鳥栖から移籍し、当初は右SHのレギュラーと目されたが、使われ方は定まらず、途中出場、ベンチ、メンバー外と出たり入ったりを繰り返し、リーグ戦出場は17試合、うち先発は6試合にとどまった。得点も1点のみ。右サイドを駆け上がり思いきりのいいクロスを入れるプレーには華があったが本領は出せなかった。

真面目なプレーぶりと明るいキャラクターで、チームを盛りたてる声出しのできる選手。東京には必要なパーツだと思っていたが、城福監督にも、篠田監督にも第一選択としての信頼を受けることができなかったのは残念。正直使いこなせなかった感がありもっとやれるはずと思うがどこが合わなかったのか…。

来季はC大阪への移籍が報じられており、1年で見送ることになればもったいない。決してチーム戦術に合わなかった訳ではないと思うが…。

ユ・インスはおもにU23で試合経験を積んだが、篠田監督になってからJ1でも5試合に出場(いずれも途中出場)、デビュー戦となった8月の磐田戦では決勝点となるゴールを挙げた。野に放たれた子犬のように、とにかくボールを追って駆け回る姿は何か可愛らしく初々しい。

チーム戦術の中にうまくハマるかどうかなど、これから確かめて行くところだと思うし、まだまだポジション争いに割って入るだけの強烈なアピールはできていないと思うが、J3ではゴールも決めており、ごっつぁんゴールも含めて、「そこにいること」で価値を出せる選手。もう少し実戦の中で見てみたい。チャンスをしっかりモノにして欲しい。

最初に書いたように、このポジションはFW登録の選手とかぶる部分も多い。次回はFW編として、平山、ムリキ、バーンズ、前田、阿部らについて振り返りたい。



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2016年12月28日 23:54      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(6) DMF編

ボランチは難しい人繰りを強いられた1年だった。

今季は韓国代表歴のあるハ・デソンを獲得、昨季レギュラーだった高橋、米本に加え、10番の梶山、橋本らも控えるACL向けの厚い選手層で臨んだはずだったが、まずハ・デソンがリーグ開幕前に負傷離脱、開幕戦では梶山と米本がコンビを組んだ。

梶山はしかしその後出場機会を失い、8月まではほぼベンチ外か、ベンチ入りしても起用されない試合が続いた。9月に入って篠田監督の下で再びポジションを奪取、そこから最終戦まではほぼレギュラーで使われ続け、結局リーグ戦14試合出場(先発11試合)という結果になった。

梶山はある程度自由に動ける状況ではさすがというべきボールさばきやパスセンス、時間さえ操るような緩急の変化、キープなど、東京の10番に相応しい力を見せたし、守備においてもここ一番ではしっかり身体を投げ出す貢献を見せ、健在を印象づけた。

もっとも、ガチでコンパクトなぶつかり合いになってしまうとよさが生きず、またリスクの高いパスを狙いに行ってカットされるのはまだしも、自陣で気の抜けたような緩い横パスや戻しのパスをさらわれたり、プレスをかけられて軽くボールを失うなど、こっちの力が抜けるようなプレーも散見されて、梶山はやっぱり善し悪しだと再認識。

思うに梶山はパーツとして機能する男ではなく、起用するならすべてを梶山起点で組み立てるべきタレント。G大阪の遠藤や川崎の中村のように、梶山が出るなら東京は梶山のチームでなければならず、オペレーション梶山というか梶山と心中する覚悟が必要だ。サブで途中出場させる選手ではなく、主役として使うか使わないか。

選手として最良の時期をギリシャで過ごしてしまった感は否めず、古傷もあって正直ここからの完全復活は望みにくい。寂しいが「梶山のいいパフォーマンスを見られた試合もあった」ということで満足するしかないと思う。来季も要所で力を出して欲しいが、シーズン通じて依存することは難しいだろう。

米本は不動のレギュラーとして働き続けたが7月の川崎戦で負傷、以降のシーズンを棒に振った。ここ数年はケガもなく好調だっただけに、このタイミングでの長期離脱は本人もショックだろうしサポとしてもせつない。リーグ戦21試合に出場した(すべて先発)。

もともと城福監督に見出された選手であり、今季も信頼を得て重要なポジションを任されたが、守備戦術のはっきりしない今季の戦いの中で、ボールホルダーに激しく食いつきに行くスタイルが空回りすることも少なくなく、ケガは別にしても彼自身の成長という意味では正念場の一年だったと思う。

攻撃時には必ず遠くを見てプレー選択をする手堅さがあり、上がりも悪くないが、もともと「巧い」選手ではないだけに、彼自身が自分の強み、持ち味をどこに見出すのか、何で勝負するかを厳しく問われていた。代表合宿にも呼ばれ、高い評価は受けているものの、そろそろ脱皮の時期に来ていると思う。

米本はボールを奪いに行くところに強みのある選手なので、時にポジションを捨てて食いつきに行き、取れればいいが奪いきれずにはがされて後ろを使われるリスクを常に抱えている。組む相手次第では大きな穴を空ける怖さもあるということ。守備的な選手だが、彼がチャレンジした時のカバーは必要で、その意味では高橋との相性がよかった。

まずはケガからの復帰が前提だが、来季も主力としてポジションを守ってもらわないといけない人で、そのためには強みを生かすところと柔軟に対応するところの見極めを一段上げて欲しいと思う。

高橋の今季の使われ方は不可解だった。リーグ戦出場は19試合(先発11試合)にとどまり、ベンチ外になることも多かった。戦術理解、中央での未然のリスク管理、競り合いでの強さ、ポジショニングなど、中盤の底を守る選手として高い水準にあるのみならず、前述の通り米本とのコンビネーション、シュート力やCK時にニアに入る技術など、中心選手として成長を遂げてきたにも関わらず使われなかったのは理解できない。

4月に負けが込み立て直しが必要になった5月には、高橋をアンカーに置いて米本、羽生、田邉らをインサイド・ハーフに配するシステムを一時的に採用、これで成績が安定したのでようやく一安心かと思ったが、6月中旬からなぜかこのシステムは放棄され、高橋は再びポジションを失った。意味の分からない戦術転換だった。ここから再び負けが先行しついに監督更迭に至ったのは衆知の通り。

高橋は今日、神戸への完全移籍が発表された。既に報じられていた時点で覚悟はしていたが、東京でキャリアをまっとうして欲しい大事な生え抜きの選手だと思っていただけにやはりショックは大きい。今季の理不尽な使われ方からは出場機会を求めるのも仕方ないと思うが、東京より神戸でタイトルを獲りたいと思わせてしまったことが本当に情けなく、悔しい。こんな使い方ではみすみすいびり出したのも同然だ。

高橋には本当にここまでのチームへの貢献に感謝しなければならないし、彼の決断は尊重するが、残念としか言いようのない移籍。我々は高橋という一人の選手以上の大事なものを失ったと思う。

今季、ボランチで大きく成長したのは田邉だ。今季のクラブMVPを授与したいくらいだ。シーズン前半はインサイド・ハーフなどで出たり出なかったりと準レギュラー格の扱いだったが、篠田監督就任後は不動のボランチとして梶山や高橋とコンビを組んだ。リーグ戦24試合出場、そのうち18試合が先発というのは開幕前には正直予想もしなかった。

もともと「巧い」選手ではあったが、都会育ちの現代っ子であり、かつては足許や美しいプレーにこだわり過ぎてうかつなミスが出たり、ハード・ワークが足りなかったり、メンタルが幼くムラのある選手だった。

しかし、彼はスペインに行って明らかに変わった。内弁慶な都会っ子であり、海外に一人放り出されてつぶれるのではないかと正直心配したが、どういう訳かサバデルで存在感を発揮、報道によればクラブに請われて移籍期限を延長するまでの戦力になった。

シーズン途中に帰国した昨季は使ってもらえなかったが、今季は開幕からメンバー入り、前述の通り最後にはボランチに落ち着きどころを見つけた。守備面でやや軽いところはまだ見受けられるものの、堂々たるボールさばきと非凡なパスセンス、何よりピッチの中央でボールを、ゲームを預かっているという責任感がプレーに見られるようになった。

持ち前のセンスと技術に加え、自分で道を切り拓いた経験から来る自信と確信が彼を確かに成長させている。梶山を継いで次代の東京を背負う選手の一人になったと思う。この評価をしっかり受け止めて定着できるか、来季は真価を問われる大事なシーズンになる。

橋本も今季大きく成長した。リーグ戦28試合出場、そのうち20試合に先発し4得点というのは立派な成績。とはいえその使われ方は微妙だった。SBの人繰りが苦しかったとはいえ、本職とは言い難い右SBでの起用が多く、特に室屋が戦列を離れていたシーズン前半はボランチでは使ってもらえず。右SBでは面白いオーバーラップも見せたものの、守備の拙さから穴をあけてしまうこともあり苦労した。

シーズン後半はボランチ起用も増え、パフォーマンスも向上したと思う。もともと攻撃参加に独特のセンスがあり、ここ一番の時になぜだか分からないがそこにいるという存在感は貴重だ。もちろん守備時のポジショニング、連係などまだまだ向上の余地はあるが、レンタルでつけた力を東京に戻ってからもうまく表現できていると思う。

本来は生真面目で手堅い選手だと思うが、プレーのバランスをしっかり取れればさらなる成長も望める。今季はオリンピック代表に惜しくも招集されなかったが、代表もそれほど遠いところにある訳ではない。試合に出して成長させたい若手の一人だ。

羽生はリーグ戦14試合に出場したが、そのうち先発は4試合と、おもに終盤のクロージング要員として使われた。昨季はフィッカデンティ監督の下で「復活」と言ってもいい活躍だったが、さすがに今季は出場機会も減った。

ポジショニングと運動量に優れ、試合全体を俯瞰して見ることができるし、相手にとって何がいちばんイヤなプレーかもよく分かっている選手。ムードメーカーとしてもチームにとって重要で、数字に表れる以上の貢献があったと言っていい。

しかし、来季は古巣である千葉に完全移籍することが決定的と報じられている。長く東京のために働いてくれた功労者であり、甲府への期限付移籍のあと東京に復帰して活躍してくれた時は本当に涙の出る思いだった。羽生のキャリアを考えれば、最後に千葉に貢献したいと考えるのは理解でき、移籍自体は仕方ないと思うが、羽生と一緒にタイトルを獲りたかった。その意味でも今季を棒に振ったのは本当に腹立たしい。

鳴り物入りで獲得したハ・デソンは、プレ・シーズンやACLのプレー・オフなどで、攻撃の起点として大きな可能性を感じさせたが、前述の通り開幕前にケガで離脱、その後4月に戦列復帰したがチームにフィットせずベンチにも入れない状況となり、7月に名古屋に期限付移籍した。リーグ戦の出場は3試合(すべて先発)にとどまったが、移籍先ではそれなりに活躍しており、高い買い物を使いこなせなかった感が強い。来季の去就ははっきりしない。

野澤はおもにJ3で試合に出場したが、J1でも高橋が出場停止となった8月に2試合(うち1試合は先発)の出場機会を得た。そろそろステージをひとつ上がるべき時期だが、来季は岐阜に期限付移籍することになった。武者修行としてはいいタイミングだと思う。成長して帰ってきて欲しい。

来季は米本、田邉を中心に、梶山、橋本を併用する態勢か。野澤を出してしまったので手薄な感はあり、ハ・デソンが残留するならまだしも、移籍するようなら補強もあって然るべきではないか。




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2016年12月25日 23:21      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第16節】グラードバッハ×ヴォルフスブルク

■2016年12月20日(火) 20:00キックオフ
■Borussia-Park

今年最後の試合、ウィークデイだというのは一応知ってたがすっかり頭から抜けており、試合が行われたことに気づかず。まあ、そりゃ感心も薄くなるわ。

ウィンター・ブレイク前に少しでも勝ち点を積み上げたい試合。残留争いの直接の相手でもあるヴォルフスブルクとの試合であり、敵に勝ち点をやらないことも重要だ。

グラードバッハは前節負傷したクラマーが欠場、代わって前節はインフルで出場できなかったシュティンドルが先発に復帰。またハーンに代わってコープが先発。

ゾマー
エルヴェディ クリステンセン フェスタガード
コープ シュトロブル ダフード ヴェント
シュティンドル
アザール ラファエル

試合はいきなり動く。3分、右サイドから入れられたクロスに中央で合わされて失点。0-1とビハインドを背負って試合を進めることになる。ヴェントが後ろから付いており決して簡単なシュートではなかったと思うが、ニアでうまく引っかけられた。

グラードバッハはその後も精彩を欠き、ヴォルフスブルクに主導権を握られる。20分にはゾマーがパスミス、ゴール前で敵にボールをさらわれるがシュートは自らセーブして難を逃れる。31分にもエルヴェディが自陣で空振り、敵にボールを奪われるがパスミスが出て事なきを得る。

37分にはようやく得たCKのチャンスからクリステンセンがボレーを狙うがヒットせず。結局0-1のまま前半を終えた。

後半になるとグラードバッハが積極的に前に出始める。52分、左サイドから切れこんだアザールのパスを受けたシュティンドルがミドルで狙う。敵GKがセーブしたボールがゴール前にこぼれると、アザールがこれを拾ってGKをかわしシュート。これが決まってグラードバッハが1-1と同点に追いつく。

しかし直後の57分、右サイドから中央に入れられたボールを収められ、フェスタガードが寄せることもままならないまま流しこまれて、1-2と再びリードを許してしまう。

リードを得て守備的になったヴォルフスブルクに対し、グラードバッハはやや自由に試合を運べるようになる。いくつかチャンスを作るがゴールは遠い。68分にはアザールからパスを受けたヴェントが聴き足でない右足でシュートを放つが枠に飛ばず。

73分、シュティンドルに代えてハーンを投入。試合はオープンになり、82分にはエルヴェディに代えてドルミッチを投入してゴールを狙いに行くが奏功せず、結局1-2で連敗となった。

もう全編の動画を見る気力もなくダイジェストしか見ていないが、あかんときというのはこういうものか。個々の力は間違いなくあるが、戦略も戦術もなく、手なりで場当たり的な攻撃を繰り返しているだけにしか見えない。いったいいつからこんな感じになってしまったのか。

この試合の後、クラブはアンドレ・シュバート監督の更迭を発表、後任にはディーター・ヘキングが就任することに。

シュバートは昨季開幕5連敗を受け、ルツィアン・ファヴレの後任として暫定監督に就任、そこから6連勝、10試合負けなしの快進撃を遂げてチームを立て直した。今思えばあれはファヴレの遺産を食いつぶしていただけで、綻びはアウェイでまったく勝てなくなった昨季後半から出始めていたのかもしれない。

シャカは放出したものの、代わりにクラマーを獲得、昨季の戦力にむしろ上積みして迎えた今季は開幕からスタート・ダッシュに失敗し、ここまで16試合で勝ち点16(1試合あたり1.00)と降格レベル。就任直後の華々しい戦績や、昨季4位でCL出場権を得た功績に目が曇り対応が遅れた感はあるが、ここに来ての監督更迭はやむを得ない。

ヘキングがウィンター・ブレイクの間にこのチームをいったいどう立て直すのか分からないが、決まった以上は信頼して任すしかない。チームとして攻守の約束ごとを徹底し、ベースとなる戦術を確認することから始めて欲しい。

アンドレ・シュバート監督談話:
「我々は今日はうまく試合に入ることができなかった。0-1になった後、非常に不安定になってしまったのが分かった。敵のチャンスによって、我々の試合の組み立てにミスが出た。我々は試合をしっかりグリップし、コントロールしようとしたがうまく行かなかった。我々はスペースを見つけることができず、一対一の競り合いでも安定感がなかった。それにも関わらず、時間が経つとともに次第に調子を上げた。後半はしっかり圧力をかけてゴールのチャンスを作ることができた。しかし、残念なことに我々は一対一で勝ちきることができず、再び失点してしまった。選手たちはすかさずすべてを投じて攻撃を試みた。しかし、あと1点を決めることができなかった。この敗戦には我々は非常にがっかりしている」

最後のコメントとなった。




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2016年12月24日 22:07      [posted by der_ball_ist_rund]

【天皇杯準々決勝】FC東京×川崎

■2016年12月24日(土) 16:00キックオフ
■味の素スタジアム

11月9日の天皇杯4回戦以来、実に1カ月半ぶりの公式戦。何かチャンピオン何とかやクラブ何とかがあるのはそうだとしてもこの日程はないわ。来季から見直し入るらしいけど、天皇杯の運営は日程も会場もナゾが多い。少しずつよくなってる感はあるし、今日も味スタ開催は嬉しいけど、権威ある大会ならもっと見に来る人が納得できる日程にして欲しいわ。

すでにリーグ戦はとっくに終わっており、この天皇杯だけが残った日程。これに勝てば29日に準決勝、元日に決勝となり、優勝すればACLの出場権がもらえる。既に移籍の情報も出始めており、集中するには難しい環境でもあるが、負けたらシーズン終了でありこのチームでのラスト・ゲームになってしまう。相手は強敵だが勝ち上がりたい。

シーズン終盤ケガで欠場していた徳永が先発に復帰、一方で梶山はベンチに下がり、河野、橋本はメンバー外。右SHには水沼を起用した。1トップには前田を起用。また阿部からケガから復帰してベンチ入り。

秋元
室屋 森重 丸山 徳永
田邉 高橋
水沼 東 中島
前田

序盤は川崎のペースに。東京は最終ラインを高く保ってコンパクトな布陣を敷き、ハイ・プレスを敢行するが川崎のこなれたパスワークにかわされプレスがかからない。するすると前に運ばれたり、精度の高い縦を通されたりしてピンチに陥る。

特に6分、完全に無人の荒野になった左サイドにボールを振られて、上がったFWと秋元との一対一に。敵がシュート・ミスしてくれたおかげで難は逃れたが完全に裏を取られた。失点していてもまったくおかしくなかった。

15分ごろから徐々に試合が落ち着き、東京も少しはボールが持てるようになってくるが、川崎の切り替えの速さもあって攻撃はスロー・ダウンすることが多く、なかなか敵の守備を崩すことができない。攻撃は単発感が強い。

すると20分、左サイドの深いところを空けてしまい、ここからフリーでクロスを上げられる。このボールにファーでジャンピング・ボレーを決められ失点。0-1と痛い先制点を献上してしまう。

さらに28分、今度は中央でパスを受けた敵MFがそのまま一歩持ち出してエリア外からミドル・シュート。だれも寄せられずフリーで打たれたシュートはそのままゴールに。10足らずの間に0-2と大きなビハインドを背負う。

その後も川崎がボールを支配、東京は果敢なプレスからのボール奪取もあるものの攻撃が散発でアイデアに欠けフィニッシュまで持ちこむこともできず。得点の気配も感じられないまま0-2で前半を終えた。

後半から徳永に代えて小川を投入。徳永は敵のサイド攻撃に手を焼き、攻撃の部分でも押し上げきれておらず、左足でクロスを入れられる小川で活性化を図る狙いか。決して小川がよかった訳ではないが、2点のリードを得てリスクをとる必要のなくなった川崎に対して東京がボールを持って仕掛ける機会が多くなり、ややオープンな展開に。

57分、水沼のCKに森重が頭で合わせる。これを東がゴール前でもう一度落とし、前田が押しこもうとするが空振り。当たっていればゴールだったかもしれない。もったいないプレーだった。

63分、前田に代えて平山を起用。川崎もチャンスを作るが秋元の粘りもあり追加点は許さない。早い時間帯にまず1点返したいがゴールは遠い。攻撃は試みるものの散発、単発の感が強く、互いの意図が十分噛み合っているとは言い難い。

75分、水沼に代えて阿部を投入。東京がリスクを取ってパワー・プレー気味にゴールを狙いに行き、川崎は奪ったボールを素早く展開してカウンターを狙う流れに。しかし長いボールは平山に収まらず、チャンスも生かせない。

ようやくアディショナル・タイム、左サイドからの小川のFKに、ファーに走りこんだ平山が頭で合わせゴール、1-2と1点差に。その後も果敢に攻めたが及ばず、そのまま試合終了となった。

試合を通じてみればシュート9-12、CK7-2、ポゼッション52-48と数字的には遜色なく、そこまで個々の力に差があったとは思わないが、意図のあるプレーを少ないタッチ数で連続してつないで行けるチームと、まあこんなもんかなくらいの思いつきがつながればラッキーのチームの差がはっきり出た試合。

川崎みたいにこなれたフットボールをするチームに今の我々が対抗するにはもっと目の色変えて泥臭く守り、最後のところでももっと思いきりとか割りきりが必要だったと思うが、特に守備では、失点シーンでも人数が揃いながら寄せきれない、球際に行ききれないという淡白さが目につき、安い失点を重ねてしまった。戦略・戦術とその浸透度、完成度、徹底度に明らかな差があった。

個別に見れば田邉がよかった。守備では効かない部分もあったが、落ち着いてボールを持ち、捌く力、キープ力、クリティカルなパス・コースを見つける能力とそこに通す技術、どれを取っても梶山の後継者に相応しい力をつけつつある。東京のクリエイティヴ部門担当としての成長を実感した試合。

シーズン途中から指揮を執った篠田監督はよくチームをまとめたと思うが、幹となる戦略・戦術をシーズン途中でしっかりチームに徹底するのは難しかった。就任以来無得点試合はなく、一定の結果は出したが、勝つことのできなかった浦和戦と今日の川崎戦は来季に向けての大きなヒントにしなければならない。

これで東京の今年の公式戦はすべて終わった。我々に足りないのは気合いとかやる気とか気持ちとかそういうものではなく、ただ厳しさが足りないのではないかと思った1年。これについてはシーズン・レビューの最終回で書きたいけど、とにかく、昨年2歩進んだのに3歩下がった感の拭えない1年。得たものがなかった訳ではないが、悔しく、情けなく、腹立たしく、棒に振った感の大きい1年だった。

評点(評点はドイツ式):
秋元(4.5) 失点はやむなしか。ミドルの対応に課題を残したシーズンだった。
室屋(4.5) いい攻め上がりもあったが、サイドを使われた時の対応が曖昧に。
森重(5) 彼一人のせいではないが続けざまの失点はチームのもろさの表れ。
丸山(5) 2点とも真ん中を使われての失点。CBとして対応に反省点はないか。
徳永(5) 対人、スピードとも本調子とはほど遠い出来。パフォーマンスに不安。
高橋(4.5) 序盤はプレスかからず。我慢強くポジションを取り直し続けた。
田邉(4) 後半顕著にボールを捌けるようになった。今季本当に成長した。
水沼(5) 気合いが空回り。連係がちぐはぐでプレースキックの精度も欠いた。
東(4.5) 献身的に動き続けたが決定機を作れず。もっと自分で行ってもいい。
中島(4) 6本のシュートで気を吐いたがそろそろプレースタイル研究されてる。
前田(4.5) 今日も身体を張ってポストし続けてくれたがフィット今イチか。
===
小川(4.5) アシストしたが判断が致命的に遅い。あと1段階のレベルアップを。
平山(4.5) ゴールはあったがポストの質低かった。持ち味と限界の両方を見た。
阿部(-) 時間短し。ドリブルに復活が見えた。

これで29日は半休取らなくてよくなった。




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2016年12月22日 22:14      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(5) CB編

CBは森重と丸山が不動のレギュラーだった。

森重は代表のレギュラーにも定着、主将としてチームを引っ張った。読みのよさでピンチの芽を摘むアーリー・ディフェンス、一対一でのクレバーな強さ、ギリギリの状況での判断、さらには正確なフィード、セット・プレーでの決定力など、東京の中心であるだけでなくリーグでも屈指の現代的CBだ。ベスト11に選ばれたのも当然だろう。

警告累積で出場停止となった2試合を除くリーグ戦32試合に先発した。今季はフィードの狙いが狂ったり、うかつなパスミスでピンチの起点になるシーンもないではなかったが、4得点も含めチームへの貢献はそれを補って余りあるもの。勝つことの重要性、結果を出すことの必要性を誰よりも真摯に考えていたのも彼だろう。

別稿にも書いたが、4月の名古屋戦、ACL江蘇蘇寧戦で2試合続けて2得点を挙げる一方、必死のプレーで出場停止と引き換えに勝利を引き寄せた。この時の危機感が結局チームに響かずじりじりと後退戦を戦うことになったのは残念だったが、森重は信頼できる主将だと確信した試合だった。

鳥栖からのオファーも報じられたが来季も東京で戦ってくれると考えていいだろう。もはや東京に欠かすことのできない核。だが、森重も来季で30歳であり、トップ・フォームもあと何年か。トップ・フォームの森重とともにリーグ・タイトルを獲りたい。彼にとっても、クラブにとっても重要な挑戦のシーズンになる。

森重のパートナーとなったのは丸山だった。リーグ戦34試合に出場(うち先発は32試合)、調子の波はあったものの安定したカバーリングとクレバーなポジショニングでCBの左をレギュラー・ポジションにした。左足から安定したフィードが繰り出せるのも武器だし、対人も強い。

左利きのCBという特徴を買われて代表にも招集され、途中出場ではあるものの2試合に出場を果たすなど飛躍の1年になった。たまにプレーが消極的になり精彩を欠く試合があるのが気になるが、年齢的にもこれから最もバランスのいい時期にさしかかるはずで、東京のセンターラインを支える重要な選手に成長した。来季も活躍を期待したい。

森重、丸山が同時に代表招集されるカップ戦などできちんとその穴を埋めたのは吉本だった。リーグ戦は7試合(先発4試合)の出場にとどまったが、ACL、ルヴァンカップなどでしっかりと森重、丸山の留守を預かった。またJ3にも出場、単なるバック・アップ以上の貢献があった。吉本が常に控えていてくれることの価値は高かった。

「全消し」と言われる絶妙のタイミングでの飛びこみももちろんだが、粘り強く身体を張る守備は森重や丸山とは違った価値があり、ゲーム・プランによってはもっと吉本を「有効活用」してもいいのではないかと思った。ユース出身だが期限付移籍でJ2を渡り歩いた経験もある苦労人。吉本はもっと大事にせなあかん。

CBの専門家がこの3人くらいしかいない中で、森重・丸山不在のカップ戦のカバーをしたのは高橋だ。ボランチでの起用も含めリーグ戦19試合(先発11試合)出場にとどまった。メンバーから外れることすら少なくなく、なぜ高橋がこんなに冷遇されなければならないのか理解できない。高橋に関してはDMFのところで字数を割きたい。

あと、橋本もルヴァンカップで1試合だけCBを務めた。橋本についてもDMFのところで論じることにしよう。

森重、丸山が盤石なだけに、逆に編成が難しいが、万一のケガなども考えると、バック・アップが吉本ひとりでは心許ない。U18の岡崎を昇格させたが、U23もあり、もう一人経験のあるCBが欲しいところ。他にも補強ポイントはあり獲得は難しいかもだが、リスクには備えたい。



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2016年12月19日 23:46      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(4) SB編

SBは激動の1年だった。

もともと、右サイドは徳永が不動のレギュラーで、左サイドの太田とサブの松田が抜けた後の補強として磐田から駒野を獲得、ベテランに任せつつ、小川、柳ら若手の成長を待つというのが基本的な考え方だったはずだ。若手の経験不足は丸山のSB起用などでしのぐ算段だった。

不安の残る層の薄さだったが、2月に入って即戦力と期待される室屋の獲得が発表され、SB問題は何とか片がついたように思われた。ところが、問題はそこからだった。

まず、室屋が合流早々にケガで長期離脱。加えて駒野もACL全北戦で負傷。いきなりSB不足になってしまう。駒野は4月に2試合出場したが、その後ベンチにも入らなくなり7月には福岡にレンタルとなった。

窮地を救ったのは小川だった。昨季はベンチ入りすらなかった高卒2年目のルーキーだが、ACLビン・ズオン戦を皮切りに左SBで先発に定着、7月には室屋の復帰でポジションを失ったが、苦しい時期に左サイドを埋めた。いきなりのリーグ戦出場18試合(いずれも先発)は立派だ。

正直、守備や判断のスピードにまだまだ不安は残るものの、競り合いに強く正確なクロスを上げることのできるレフティは貴重。プレース・キックにも強みがあり、実戦で鍛えながら成長を待ちたいところだ。層の薄さのおかげの部分もあるとはいえ、今季ブレイクした選手の一人。来季、選手が揃っている中でもポジションを確保できるか、真価が問われる。

東京の不動の右SBであった鉄人・徳永も今季は衰えを感じさせた。抜群の強さを誇った対人でも遅れを取るシーンが増え、室屋にポジションを明け渡す形で左SBに回ることも多くなった。10月の広島戦で負傷、その後は復帰できず。練習には復帰しており天皇杯では出場も見込まれるが、徳永がケガで戦列を離脱したのは珍しい。リーグ戦出場は30試合(先発29試合)。

特にスピードのあるサイド・アタッカーへの対応で出足に負けたり、抜かれたりすることがこれまでより多くなったように思う。むしろ左サイドに回った時の方が攻撃参加もあってよかったようにも見えた。徳永のトップ・フィットの時期は過ぎたのか。技術と読み、経験で勝負する年齢に差しかかったのかもしれない。

ケガで出遅れた室屋だが、7月にはようやく戦列に復帰、オリンピック代表招集による離脱はあったものの、リーグ戦12試合に先発した。対人の粘り、積極的な攻撃参加など、新人とは思えない堂々としたプレー・スタイルで先発に定着、橋本を右SBで起用する時には左にも回った。

右利きなので左サイドではやはりクロスに難があり、本来は右サイドで使いたい。東京の次世代のサイドを担う選手であり、将来海外移籍の可能性はあるものの、来季も間違いなく主力として活躍が期待される。ケガだけが怖いが室屋の獲得は本当にいい補強だった。

SBが足りない中で、橋本も穴を埋めてくれた。本来はボランチの選手だと思うが、右SBでも起用された。SBで起用された試合は数えていないが、リーグ戦28試合出場(うち先発20試合)と主力の一角に食いこんだ。

とはいえSBとしては経験不足もありポジショニングや対応に不安が残ったのも事実。シーズン終盤には安定感も増したが、特にシーズン前半は橋本のSB起用には大きな違和感があった。試合途中でSBに回ることも何度かあったが器用に対応。どこでもそれなりできることは示したが、逆に器用貧乏にならないよう、ボランチで勝負させたい。

結局、ケガ人もあって、太田の抜けた穴を埋めるために四苦八苦したシーズンというのが総括だろう。あと、松田が抜けたのも何気に痛かった。彼がいればシーズン序盤の苦境も徳永を左に回すことで対応できたはずだが、放出してしまったのはもったいなかった。

あと、駒野のパフォーマンスはそこまで悪かったのか。出た試合を見た限りでは疑問が残った。年齢的なこともあるが、もう少し「活用」できなかったのか。駒野のところで計算が狂ったのは戦略に影響したと思う。

来季は徳永、室屋を軸にするのだろうが、左SBが一人欲しいところだ。これまでの補強情報ではSBの名前が挙がっていないが、補強ポイントであることは間違いない。



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2016年12月18日 23:15      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第15節】アウグスブルク×グラードバッハ

■2016年12月17日(土) 15:30キックオフ
■WWK-Arena (Augsburg)

DAZNが何回つなぎ直してもカクカク。最初はChromeでも見られていたが途中でブラックアウト、白い丸がぐるぐる回るだけになったので仕方なくIEに。IEだとそこそこ見られたがクロムキャスト使えないからテレビに映せずPCの画面見るしかない。こんなんで来季のJリーグどうする気なんだ。ほんまストレスがパねぇわ。

え〜、グラードバッハは前節何とかマインツに勝ったけど内容的にはアレな感じ。今節も勝ち点を積み上げて結果から流れを引き寄せたいところ。とにかくウィンター・ブレイクまで我慢して持ちこたえたい。

クラマーが胃腸炎から復帰したと思ったらシュティンドルがインフルで欠場、ヤンチュケも病欠らしい。

ゾマー
エルヴェディ クリステンセン フェスタガード ヴェント
ハーン シュトロブル クラマー アザール
ダフード ラファエル

どちらかといえばグラードバッハのポゼッション・ゲームだが例によってアタッキング・サードではフィニッシュのアイデアを欠き、パスはそこそこつながるものの最後のところで残念なプレーが多い。

右サイド中心の攻撃になるがハーンは精度を欠き、左に回ったアザールはほぼ姿を見かけず、中央上がり目でボールを捌くダフードも出しどころが見つからない。ラファエルも下がってボールを受けてくれるもののそこからではゴールは遠い。

アウグスブルクも似たり寄ったり、どちらにも大した見せ場もないままスコアレスで前半を終える。もう退屈でいいから勝ち点1は持って帰ってくれくらいの感じで夜更かししてるが正直寝たい。

後半も流れは変わらず。57分、敵MFがクラマーにアフターでタックルしクラマーは傷んでそのまま退場。59分、やむなくコープを投入し、コープは右SBに。エルヴェディがCBにスライドし、クリステンセンをボランチに上げる。

敵のスライディングはボールをヒットせずクラマーの立ち足に行く危険で悪質なもので、退場が相当と思われたが警告もなし。クラマーが心配だ。

65分、この試合最大のチャンス。ラファエルのドリブルからラスト・パスを受けたダフードがシュートを放つがボールはわずかに枠を外れる。

すると75分、敵CKに頭で合わされて失点。ミスかセット・プレーくらいしか得点の入りそうにない試合で案の定やられた。0-1と流れ的には重い先制点を与えてしまう。

グラードバッハはこのタイミングでラファエルに代えてドルミッチを投入。ラファエルは怒っているように見えたが、その前にクラマーを削ったのと同じ敵MFに当たられており、パフォーマンスからも妥当な交代だろう。

その後も得点の気配ないまま時間は進む。85分、ダフードに代えてホフマンを投入したが特に何も起こらず0-1で試合終了。セット・プレーでの失点に泣く形になった。

パタパタと走りまわり、パスも回してボールを動かしているが、一向に敵にギャップが生まれず、ムダに難しいことをしようとしている感が強い。順番に人が欠けるのも痛いが、それ以上に戦い方の意図が分からないのが不安だ。

選手は昨季からそれほど変わっておらず、戦い方のベースは共有できていると思っていたが、それを統合して行く戦略、戦術が少しずつプアになっているように思えてきた。監督の手腕の問題か。ウィンター・ブレイクに何らかの対応が必要だと思う。

何にしてもシーズン15試合を終えて4勝しかできず勝ち点16はひどい。ウィンター・ブレイクまではあと1試合だが、相手は勝ち点13と苦しんでいるヴォルフスブルクであり、残留争いの直接の相手。何としても勝ち点3が必要だ。チームがバラバラになる前に手を打ちたい。

アンドレ・シュバート監督談話:
「我々にとってはコンパクトで安定した守備をすることが重要だった。試合にはうまく入れた。運動量も競り合いも今日は非常によくできていた。アウェイだったが自由にやらせず、しっかり持ちこたえることができた。しかし、そこで残念ながらアンラッキーなセット・プレーがあった。パフォーマンスはしばしば非常にいいにも関わらず、勝ち点からいえば我々は今のところ求められる水準に達していない。我々はしかし以前と同じようによく練習しており、試合に向けての準備もきちんとやっている。それは今日も分かったと思う。クリストフ・クラマーに関しては、間違いなく靱帯系の大きなケガだと思う。しかしそれについては検査を待つしかない」

パフォーマンスにはポジティブな評価をしているようだが…。




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2016年12月15日 22:57      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第14節】グラードバッハ×マインツ

■2016年12月11日(日) 15:30キックオフ
■Borussia-Park

日曜日夜の試合。DAZNで見たが、Chromeでは全画面表示がなぜかできず、しかも前半途中でエラーになって見られなくなった。仕方なくIEで見たがクロムキャストが使えないのでPCの画面。こんな調子で来季からのJリーグ中継はどうなるのか、本当に思いやられる。スカパーへのサブ・ライセンスもしないようだし。

グラードバッハはリーグ戦8試合勝利なし。この辺でしっかり勝ち点3を積み上げないとマジで降格が現実味を帯びる。マインツも勝てていないようで、ホームでもありここで何とか久しぶりの勝利が欲しい。

CLのバルセロナ戦は出場停止だったシュティンドルが先発に復帰、ラファエル、ヴェントもスタートからの出場となった。一方でジョンソンが負傷欠場、クラマーは胃腸炎、アザールはベンチ・スタートとなった。ドルミッチが久しぶりにベンチ入り。

ゾマー
ヤンチュケ クリステンセン フェスタガード エルヴェディ
ハーン シュトロブル ダフード ヴェント
シュティンドル ラファエル

始まってみるとシュトロブルがアンカー的なポジションに入り、攻撃時は両SBが上がってシュトロブルが最終ラインに落ちる3バック的な布陣。一方のダフードは前を向いてパスを出す役割と整理されていたようだ。

グラードバッハがボールを保持するが攻撃は確実さを欠き攻めきれず。マインツは高い位置からのプレスで奪ったボールを素早く展開しようとするがこちらもアイデアがなく攻撃は停滞。どちらもゴール前での迫力に欠ける神経質なゲームに。

28分、敵のシュートをエリア内でシュトロブルがブロックするがリプレイを見ると完全にハンド。審判が見逃してくれて助かったが危ないシーンだった。結局これといって見せ場もないまま前半をスコアレスで終了した。

後半からハーンに代えてアザールを投入。ハーンは生真面目にやっていると思うが肝心のところで精度を欠きチャンスをフイにすることが多かった印象。

しかしアザールが入っても流れはなかなかつかめない。翌日仕事があるにも関わらず遅くまで起きてクラマーのユニまで着こんでPCの画面を凝視している極東のサラリーマンの身にもなって欲しい。退屈というか単調というか平板な試合が続き時間だけが流れる。

ようやく76分、試合が動く。アザールのCKに中央でシュティンドルが合わせると、これは敵DFにブロックされたものの、ゴール前にこぼれたボールに詰めていたクリステンセンが足を伸ばして押しこみゴール。形はどうであれグラードバッハが貴重な先制点を挙げる。

87分、ヴェントに代えてニコ・シュルツを投入、試合をクローズしに行く。89分、この試合最大の問題のシーンが。敵のシュートをゴール前でゾマーがセーブするがボールをキャッチできず、こぼれたボールに敵FWが詰めてボールはゴールに。

またこれかよと思ったが主審はゴールを認めず。オフサイドを取ったのかとも思われたが、リスタートが直接FKだったのでオフサイドではなく、おそらくはゾマーが確保したボールを敵FWがゾマーの手もろとも蹴りこんだと判断したようだ。

リプレイによればこれは完全な誤審だったが(ゾマーはまったくボールを確保できていない)何とか命拾い。アディショナル・タイムにはラファエルに代わってドルミッチがピッチへ。最後は敵DFが2回目の警告を受けて退場するおまけもついて何とか1-0で辛勝、勝ち点を16に伸ばした。

不安定な判定のおかげで一度ならず二度までも救われ、9月24日第5節インゴルシュタット戦以来のリーグ戦勝利を何とか手にしたが、内容的にはこれまで勝てなかった試合にも増してプア。ともかく結果をひとつ出すことでいろんなことが好転いて行くはずと信じるしかないカツカツの勝利だった。マインツもマインツで精彩を欠き、全体に低調な試合。

確かにケガや出場停止などで入れ替わり立ち替わり選手が欠けるのはあるが、それにしても悪くないメンバーで戦略・戦術も共有できているはずなのに、この自信のない戦いぶり、ムダに先を急いでパスミス連発とか本当にドツボにハマってる感ハンパない。

とにかく勝ち点3を積み上げて一息ついたものの、問題の先送りに過ぎない勝利で、次のアウェイでのアウグスブルク戦が勝負。騙し騙しでもいいから勝ち点を上積みしながらウィンター・ブレイクに突入して修正するしかない。

グラードバッハは勝ち点を16に伸ばし順位はひとつ上がって12位。とにかく地道に勝ち点を積み上げる以外にやるべきことはない。

今季は16節終了でウィンター・ブレイクの変則日程なのであと2試合。何とかしよう。

アンドレ・シュバート監督談話:
「これまでの勝てなかったホーム・ゲームも、チャンスは作れていたし勝っておかしくない試合だった。しかし、フットボールというのは往々にしてこういうものだ。今日は何としても勝ちたかった。特別に素晴らしいフットボールをするとか、内容的に美しいことをしようというのとは違っていた。持ち得るすべてを出しきって守り、勝利のない状況を終わりにし、とにかく勝ちたかった。試合を通じて見てもチャンスは少なく、必要な運が何とかこちらにあって、勝利をムリやり引き寄せた。この試合を自分たちの勝利で終えられてハッピーだ。我々にとって重要な勝利だった」

まあ、こういう言い方になるよな。

月曜日にはELの組合せ抽選があり、グラードバッハはフィオレンティーナとやることになったようだ。試合は2月。




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2016年12月11日 22:28      [posted by der_ball_ist_rund]

【UCL第6節】バルセロナ×グラードバッハ

■2016年12月6日(火) 20:45キックオフ
■Camp Nou (Barcelona)

既にグループ3位が決まっており消化試合となったアウェイでのバルセロナ戦。前日には「明日早く起きようかな」くらいの気持ちはあったがいったん寝るとすっかり忘れてしまい、朝起きてツイッター見て思い出した。

グラードバッハはシュティンドルが前節退場で出場停止、ラファエル、クラマー、ヴェントをベンチに置き、ニコ・シュルツを左SHで先発起用。最終ラインは4バックのようだがクリステンセンを右SBで起用するなどいろいろ試したようだ。

ゾマー
クリステンセン フェスタガード ヤンチュケ エルヴェディ
コープ シュトロブル ダフード ニコ・シュルツ
アザール ハーン

試合開始早々いきなりグラードバッハにチャンス。3分、アザールのスルー・パスにハーンが抜け出すがオフサイドの判定。リプレイで見る限りオンサイドに見え、これが決まっていれば流れは違っていたかもしれないとも思うが残念なシーン。

その後はほぼ一方的にバルセロナのペース。グラードバッハは自陣に押し込まれ、カウンターを狙うがそのチャンスもない。16分、きれいにスルー・パスを通され、右サイドから戻しのラスト・パスを入れられると、中央で敵FWに簡単に合わされ失点。0-1と先制を許す。

リプレイを見たが、フットボールってこんな簡単にゴール入るんだっけ、ていうか、ああ、得点ってこうやって取るのか、みたいな感想しか出ないシンプルで美しい失点シーン。もちろんこれをやろうとしても普通はそんな簡単にできないのだがさすがだ。

先制したバルセロナはややペースを落とすがそれでもグラードバッハは主導権を握れない。バルセロナの攻撃もやや精度を欠き、追加点は与えずにしのいだものの、グラードバッハはほぼノー・チャンスで、0-1のまま前半を終える。

後半に入るとグラードバッハが前に出ようとするが、50分、左サイドからのクロスがスライディングしたフェスタガードに当たりファーに上がったところを頭で押しこまれ失点、0-2とリードを広げられる。

さらに直後の53分、スルー・パスを通され左サイドの裏を取られる。戻しのラスト・パスを再びダイレクトで決められさらに失点。1点目とサイドは逆だがパターンはまったく同じ。人数はいたがワン・タッチでボールを動かされて崩され、フリーでシュートを打たれた。0-3となりほぼ試合は決まり。

シュバート監督は59分、ダフードとシュルツを下げてクラマーとジョンソンを投入。65分にはアザールが出したパスを追って裏に抜けたハーンが敵DFにエリア内で倒されるがノー・ファウルの判定。

逆に67分、またしても見事なスルー・パスで左サイドの裏を取られ、中央に流しこまれたボールにファーで合わされて0-4に。このシーンでもファーから走りこんでくる敵FWはノーマーク。

72分、アザールに代えてラファエルを投入するが、流れは変わらず。81分、ラファエルからのパスを受けたジョンソンが裏に抜けるがGKをかわそうと外にドリブルしたためにシュート・チャンスを逃す。

結局その後も大きなチャンスは作れず、0-4でバルセロナに完敗し、CL最後の試合を飾ることはできなかった。

まあ、メンバー的にもチャレンジングで初めから「善戦」狙いの試合だったが、シュート数1-13、ポゼッション27-73、CK2-5と圧倒されいいところを出せず。リーグ戦に向けてポジティブな材料もあまり拾えなかった試合ではないか。

何だかんだでグループ3位を確保し、ELにコマを進めたのは評価すべきだが、バルセロナやシティ相手にももう少しやれた感はあったし、セルティックにホームで引き分けてしまったのは痛かった。今季のCLへのチャレンジは終わった。

ELの方は12日に組合せの抽選がある。行けるところまでは行きたいが、年内リーグ戦があと3つ残っており(マインツ(H)、アウグスブルク(A)、ヴォルフスブルク(H))、まずはここでできる限りの勝ち点を稼いでウィンター・ブレイクに突入するのが目下の最大の課題。

与えられた時間は短いが、CLのグループ・フェイズが終わったところでしっかり整理し、何とか流れを少しでも修正してブレイクの間に修正を図らなければならない。

アンドレ・シュバート監督談話:
「典型的なバルセロナの試合になってしまった。敵をリスペクトし過ぎて、十分な勇気をもって戦うことができなかった。守備においてはしっかりと組織だっているべきだが、受け身になり過ぎてはならず、一対一で戦わねばならないし、攻撃的でなければならないし、敵に脅威を与えなくてはならない。しかし我々は深く引き過ぎ、正しく圧力をかけることができなかった。敵は素晴らしい質とスピードを備えていた。その店舗と技術的な質にまでは今日の我々はまだ成長していなかった。失点シーンはもう少しうまく守るべきだった。ここでバルサがやったことは、我々が次のホーム・ゲームでやらなければならない。しっかりとボールを支配すること、勇気を持って前を向いて戦うこと、そしてそれをゴールにつなげる意識を持つことだ」

まあ、完敗ってことだな。




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2016年12月09日 00:03      [posted by der_ball_ist_rund]

【2016年】FC東京シーズン・レビュー(3) GK編

今回からはポジションごとに今季を振り返る。まずはGKである。

昨季半ばでオーバートレーニング症候群によって戦列を離れた権田がレンタルでオーストリアのホルンに移籍、一方で新たに湘南から秋元を獲得し、榎本、圍を合わせての3人体制になった。

秋元はリーグ戦全試合にフル出場。カップ戦でも4月のACL全北戦でベンチに回った他は全試合フル出場を果たした。押しも押されもしないレギュラーGKである。

しかし、そのパフォーマンスには批判が少なくなかった。印象に残っているのは東京での公式戦デビューとなった2月のACLプレーオフ、チョンブリ戦。秋元がボールを手で保持しパントを蹴ったところ、ボールを持ったままエリアから出たということでハンドの判定を受けた。

6月の新潟戦ではボールを保持したまま6秒を経過したとしてファウルを取られ、抗議をしている間に敵にクイック・リスタートされて失点した。どちらもGKとしてあまりにうかつというかお粗末な対応であり、批判されても仕方のないプレーであった。

だが、秋元のGKとしてのパフォーマンスそのものは十分及第点であり、少なくとも批判を受けるようなひどいものではなかったと思う。

確かにミドル・シュートやFKなど、特にブラインドからボールが飛び出してくるようなシーンでは一歩も動けずボールを見送るシーンが散見されたのは事実。しかし、一方で至近距離からのシュート・ストップには安定感があり、サイドからのクロスの処理も無難。キック精度も悪くなく、現代的なGKとしての資質は見られたと思う。

どんなGKにも強みと弱みがあるのは当然。シーズン失点39は、J1が18クラブ制になった2005年以降、フィッカデンティ体制だった2014年、2015年(ともに33失点)に次ぎ、2009年と並ぶ好成績だ(J2の2011年を除く)。秋元のパフォーマンスを批判する意見にはまったく与することができない。

秋元は湘南への復帰が報じられているが、今季、権田のいない東京のゴールを守り続けてくれたことには感謝しかない。

秋元に次ぐセカンドGKとしてベンチ入りしていたのは圍だった。J1での出場はACL全北戦だけだったが、リーグ戦では31試合にベンチ入り。常にトップ・フォームを保ちながら万一に備え続けた。

今季はJ3のU23で出場機会を得て、両方のカテゴリーをいわばかけもちしながら過ごしたシーズン。出場した全北戦ではミスもあり3失点を喫するなど苦い経験になったが、J3で試合経験を積み上げながらJ1の戦いを肌で感じる貴重な一年であったことは容易に想像できる。

J3で何試合か見たが、まだまだ軽いプレーもあるものの、低い軌道でまっすぐ飛んで行くパントなどセールス・ポイントはある。来季もセカンドGKとして出場機会を窺うシーズンになるかもしれないが、後述の通り榎本が退団することで圍の背負うものは格段に大きくなる。いつでもトップで先発できるよう、成長に期待する。

榎本はリーグ戦でのベンチ入り3試合にとどまり、出場機会はなかった。既に今季限りでの退団が発表されている。しかし、最年長としてチームを引っ張ったメンターとしての役割は大きかったはずだと思う。

J3の試合でも出場すれば大きな声でコーチングしチームを引っ張る、その姿勢には頭が下がった。東京では2年の在籍だったが、存在感の大きな選手でありその貢献は試合での成績だけでは測れないものがあったと思う。この2年間、後輩らにプロとしてのあり方を示し続けてくれたことだけでも感謝に値する。

GKについては、先に書いた通り秋元に湘南復帰の報道がある一方、鳥栖の林の獲得が報じられている。また、青森山田高校の廣末、U18の波多野の来季加入が正式に発表されている。来季は林を筆頭にした4人体制ということか。

気になるのは権田の動向だ。権田はホルンで出場機会を得ているようであり、東京復帰の報もあった。しかし、オーバートレーニング症候群は完治したのか、あるいは遠い国での新しい環境だからこそ軽快しているものの本調子とは言えないのか、具体的なことは分からない。

僕としては権田は当てにせず気長に待つべきだと思っているので、今目の前にある環境でまずは自分なりのペースを作り、そこで生きることを第一に考えて欲しい。その上でいつか、権田が再び東京のゴールを守る日が来ればその時に喜ぶことにしたい。



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