フットボール・クレイジー
football crazy
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2020年10月31日 00:57      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第30節】FC東京 1-3 柏

■2020年10月28日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

秋晴れの一日。午後から健康診断だったためそのまま直帰し、態勢を整えて味スタへ。

2連敗のあとの試合、しかも来週にはルヴァンカップの決勝で対戦する柏とあってセンシティブな戦いになる。既にリーグ・タイトルはほぼムリだが、まだACLをギリギリ狙えるかという位置にあり、そのためには何としても勝ち点3が必要になる。

長谷川監督は連戦を考慮してか、ルヴァンカップ決勝を考えてか、前節から7人を入れ替えてきた。前節退場となったシルバは出場停止。一方でレアンドロが3試合の出場停止が明けて先発に復帰。波多野がGK、品田、内田、原らが先発となった。

波多野
中村拓 渡辺 森重 小川
原 品田 眷襦‘眦
アダイウトン レアンドロ

どちらも奪ったボールをシンプルに前線に当てて組み立てるところは変わらない。拮抗した立ち上がりになるが、柏の強力なFWを意識して後ろが重くなってしまう。東京はレアンドロがボールに触ってリズムを作るが、フィニッシュにつなげる判断が今ひとつなのに加え、連係の息も合わず決定的な形を作れない。

28分、中盤でセカンド・ボールを拾われ持ち上がられる。中央からのミドル・シュートは波多野がセーブするがこぼれ球に詰められ失点。0-1と先制を許してしまう。

下がりながらの守備だったが、敵FWにチャレンジしに行った森重があっさりかわされてシュートを許した。やや慎重さを欠いたプレーだったのが残念。連敗中だけに先制を許した時点でイヤな感じになる。

直後の29分には眷襪離侫ードにアダイウトンがゴール前で直接ヘディングするがシュートはGK正面。0-1とリードを許したまま前半を終了。

後半立ち上がりの46分、自陣で眷襪波多野に戻そうとしたパスがルーズになり敵FWにさらわれる。最後は並走したFWへの横パスから流しこまれ失点、0-2とリードを広げられる。

49分、レアンドロが左寄りで蹴ったFKはいったんクリアされるが、このこぼれ球を中村拓が眷襪砲弔覆阿函右寄りの位置から眷襪入れたクロスにゴール前のアダイウトンが頭で合わせゴール。1-2と再び1点差に。何とか試合の流れを取り返そうとする。

52分、敵のボールを奪ったレアンドロがそのままドリブルで持ち上がりエリア内に入ったところで敵DFと交錯して倒れるが笛は鳴らず。リプレイで見ると敵がレアンドロに触れてるかどうかは微妙で、自分でヘッド・スライディングしたようにも見えた。ファウルもらえなくても仕方ないシーン。



58分、品田、内田に代えて安部、オリヴェイラを投入、安部がボランチに、オリヴェイラは左SHにそれぞれ入る。これで流れは少しよくなったもののチャンスを決めきれないシーンが続く。64分にはレアンドロのCKからのこぼれ球を眷襪エリア外からボレー・シュートで狙うがボールは敵GKがセーブ。きれいな軌跡のナイス・シュートだったが素直過ぎたか。

72分には原に代えて三田を投入する。三田はそのまま右SHへ。75分、ハーフウェイ・ライン上でのパスをカットされ、そのままショート・カウンターを受ける。これを決められて1-3に。これで流れは決まってしまう。

80分にはアダイウトンに代えて田川を投入。オリヴェイラをトップに上げて田川を左SHに入れたか。83分、右サイドから切れこんだ中村拓が角度のないところからシュートを狙うがGKがセーブ。

結局ゴールを重ねることができず、そのまま1-3で完敗した。

シュート数11-10、CK8-2、ポゼッション49-51と拮抗した試合で、東京にも十分勝つチャンスがあったし得点機もあったが、先制を許して終始追う展開となり、効果的に加点した柏に主導権を握られた。

攻撃面では形はできておりここ2試合なかったゴールも生まれたが、敵のFWに引っ張られて守備に手数を取られ、全体としてバランスを取りきれないまま戦わざるを得なかった。決めていれば流れの変わったはずのシーンで決めきれず、失点を重ねて自滅した感があり、最近の負け試合と同じパターンにハマった。

それなりに攻撃の形は作れているのに決めきれない、集中を欠く失点からズルズル後退して行くというのは、技術や戦術よりも動機づけが足りないからに他ならない。前の試合のレビューでも書いたが、リーグ戦での目標をどこに置けばいいかが分からなくなっていることが、肝心のところで踏ん張りきれないもろさにつながっている。

浦和に勝ち、ルヴァンカップで川崎に勝ったことでいったん燃え尽き、ちょうどそのタイミングで19連戦が終わったことも相まって、その後の戦績は5戦1勝4敗と勝利への執着が明らかに切れてしまっているように感じる。頑張ってはいるが頑張りの行く先が見えないので最後のところで力を出し切れない。頑張りに意味を与えるのはマネジメントの仕事だがそれができていないのではないか。

今季残り、何を捨てて何を取りに行くのかをはっきりさせないと、せっかくここまで積み上げたはずのものまでが全部バラバラになってしまって何も残らないリスクがある。ここからどこを目指すのかをしっかり整理し、言語化、可視化して共有する必要があるように感じる。単純な「切り換え」では済まないマネジメントの問題だ。

リーグ戦のタイトルは諦めざるを得ないが、ACLは絶対取る、そのためには勝ち点65を目指す、くらいのことはクラブとしてさっさとコミットすべきだったが、それをやらずにいる間にACLすらかなり厳しくなってしまった。

この試合を終えて東京は28試合を消化、14勝9敗5分、勝ち点47で暫定4位だが、1試合あたりの勝ち点は1.68と6位、到達できる最大勝ち点は65まで下がり9位。到達できる最大勝ち点は4位の名古屋とも7の差があり6試合での挽回は極めて難しい。

長谷川監督3年目だが、シーズン後半に失速するのは毎年のことで、それは、

1. ファースト・インパクトでは勝てるけど対策されると弱い。引き出しが乏しい。
2. シーズン前半のまだオープンな状況では戦えるが、シーズン後半で星勘定が見え始め、タイトルへの勝ち点計算が具体的に、細かくなってくると弱い。目標に向けてのマネジメントが下手。

ということなのではないかと思っている。

このままでは失速して結局何も手にできなかったシーズンに終わるのみならず、チームがバラバラになれば、今目の前に見えているルヴァンカップやACLも戦えなくなってしまう。現場が苦境に陥っているときにソリューションを示すのがマネジメントの仕事だし、それをきちんとステークホルダーに説明する責任がある。ここで何も仕事ができないなら2017年から何も進歩していないことになる。

クラブ・マネジメントが責任を果たすべき時だと思う。既に1〜2週間遅いが。

評点(評点はドイツ式):
波多野(5) 厳しい試合で拙さが随所に。声出しはいいがまずプレーを。
中村拓(5) よさは消したくないがこのままでは成長に限界ある。
渡辺(5) 引き続きしんどいパフォーマンス。フィットに問題ないか。
森重(5) このところ集中が切れかかっているのではないか。
小川(4.5) 苦しい試合が続く中で成長を続けている。
原(5) しんどい試合で存在感が希薄になるのがまだまだ。
眷(4.5) 失点関与は重いがいないと困る働きも多かった。
品田(5) こういう試合で光るタイプではなかった。
内田(4.5) 手堅くボールを扱い続けたがチームを引っ張れず。
アダイウトン(4) 敵に脅威を与え続けた。ゴールはナイス。
レアンドロ(4.5) PK取ってもらえないのはこれまでの行いの報い。
===
オリヴェイラ(4.5) ムリにチャレンジして奪われるケース多い。
安部(4.5) 走り回ったが結果につなげられず。
三田(-) 時間短し。
田川(-) 時間短し。

今季積み上げたものにきちんとした出口を用意したい。



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2020年10月25日 17:16      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第5節】マインツ 2-3 グラードバッハ

■2020年10月24日(土) 15:30キックオフ
■Opel Arena (Mainz)

ブンデスリーガはスカパー観戦。スカパーは当初一部の試合を録画中継にすると発表したが、視聴者の要望を受けて結局全試合生中継にしてくれた。チャンピオンズ・リーグの中継を開幕間際に放棄して説明もしないDAZNとはエラい違い。

リーグ戦ではここまで4試合で1勝1敗2分と振るわず、この辺でしっかり勝ち点3を積まないと置いて行かれる。アウェイだが勝たねばならない試合だが、開幕4連敗のマインツもおそらく気合いを入れて来るだろう。難しい試合になる。

ローゼ監督はCLのインテル戦から5人を入れ替え、ベンゼバイニ、ノイハウス、ホフマン、テュラム、プレアをベンチ・スタートにし、ヤンチュケ、ヴェント、シュティンドル、ヘアマンを起用。さらに18歳のライツがボランチでデビュー。

ゾマー
ギンター エルヴェディ ヤンチュケ
ライナー ライツ クラマー ヴェント
シュティンドル
ヘアマン エンボロ

立ち上がりからどちらも積極的に前に出る展開。スピードに乗ってボールを動かしながら押し上げる力はグラードバッハの方が上だが、互いにまだ元気のある時間帯でプレスもキツく、仕掛けては奪われる繰り返しになる。

5分、敵GKがキックミスしボールがエンボロに渡る。GKが前に出ているのを見たエンボロは直接ゴールを狙うがGKに対応される。

15分、右サイドに開いたクラマーからクロスが入ると、ファーのエンボロがこれをゴール前に頭で落とす。これをシュティンドルがダイレクトで蹴りこんでゴール・グラードバッハが1-0と先制する。

ところが22分、カウンターから下がりながらの守備となったところでシュートを放たれる。これはポストに当たって難を逃れたが、こぼれ球に詰められて決められる。1-1と同点に追いつかれる。

その後はグラードバッハが落ち着きを失い、バタバタしてマインツのペースになったように見えた。31分、ライツからのフィードを受けたヘアマンがワントラップから狙うが惜しくもポストに嫌われる。

すると36分、左サイドから敵FWにパスが入り、ターンからのシュートを許す。これが決まり1-2と逆転された。DFも揃っていたが技量で上回られた感あり。

その後もグラードバッハがボールは握るものの敵に引っかけられてカウンターを食らうシーンが多い。アディショナル・タイムにはヘアマンが右サイドから切れこんでシュートを放ったがGKにセーブされ、1-2とビハインドを背負ったまま前半を終えた。

後半に入って間もない53分、ヤンチュケとシュティンドルに代えてプレアとテュラムを投入。4バックにしてテュラムを左、プレアを中央、エンボロを下がり目にした4-2-3-1にシステムを変更する。

さらにライツとクラマーに代えて60分にはホフマンとノイハウスを投入、本気モードに入る。すると攻撃が目に見えてつながり始め、前への動きがスムーズになって敵陣で仕掛ける時間が長くなる。

72分にはエンボロに代えてヴォルフを投入。ここはヴェントにベンゼバイニかと思ったがよほどヴォルフに対する信頼が厚いのか。

75分テュラムがエリア内で放ったシュートが敵DFの手に当たりハンドの判定。これで得たPKをホフマンが冷静に決めて2-2と同点に追いつく。

さらに83分、左CKをホフマンが蹴ると、ニアのギンターが頭でスラしてボールはファー・ネットにかかるゴール。グラードバッハが終盤で3-2と試合をひっくり返す。その前にもCKでギンターが当てたが枠に飛ばなかったヤツがあったが、難しい方を決めた感。

その後は地力で勝るグラードバッハが危なげなく試合をクローズ。一度逆転された試合だったが逆転し返して今季2勝目を挙げた。

シュート数21-15、CK7-3、ポゼッション60-40と数字の上でもグラードバッハが優勢だが、一時はリードを許すなどムダにバタついた試合。ライツはよくやっていたと思うが、ちょっとメンバーを一度に動かし過ぎた感はあった。3バックにした意図もちょっとよく分からなかった。

特に逆転された後はマインツの攻撃につきあって受けに回ってしまい、もう1点やられていたらヤバかった。何とか後半の反撃まで持ちこたえたのが大きかった。

今季なかなか調子が出ないのもポロポロと失点する悪癖があるからで、守備の約束ごとやカバーリングなどをもう一度確認すべきではないか。ターン・オーバーする中でも最終ラインが基本的にエルヴェディとギンターしかおらず、そこにヤンチュケが加わる程度というのが心もとない。

まずは結果が出たことで満足すべき試合。すぐにCLのレアル・マドリード戦が控えており、一息つく訳には行かないが、リーグ戦の戦績を2勝1敗2分で勝ち点8(1試合あたり1.60)としたことでちょっと見晴らしはよくなった。

やっていることは間違っていないのでやり続けるのみだが、リーグ戦とCLの両方を戦うには層が薄いのが気になる。まずは目の前の試合に集中しよう。

マルコ・ローゼ監督談話:
「今日は私もチームを称賛しなければならない。最初から最後まで非常に質の高い戦いができた。難しいコンディションだったがチームはメンタルがしっかりしていることを示した。今日はチームをほめたい。今日は気に入らないことよりも気に入ったことの方がい多かったし、何より勝つことができた。マインツは献身的でガッツもあり、いいフットボールをやっていたし独自のテンポがあって、リードを許してしまう局面もあった。水曜日の集中した試合の後だったが、我々は最後にはまた逆転することさえできた。これは本当に選手たちのおかげだし、この局面では非常に重要なことだ。ブレル・エンボロは私から見ても今日は非常に献身的に動いてくれた。チームのために前にも後ろにも多くのことをした。交代で退くまで非常によくプレーしてくれた」

ベタ褒めやな。この日は黒ユニだった。薄緑のユニよりもいい。



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2020年10月24日 21:51      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第28節】FC東京 0-4 横浜FM

■2020年10月24日(土) 15:00キックオフ
■味の素スタジアム

毎週水曜日に試合が入る19連戦が終わり、先週日曜日から5日のインターバルで迎えたホームでの横浜FM戦。気持ちのいい秋晴れの土曜日の午後、観戦日和だ。味スタへの道もにぎわっている。

東京は前節横浜FCと戦い、終了間際に失点して悔しい敗戦を喫している。順位も暫定3位に下がり、リーグ戦タイトルはほぼ絶望と言っていいだろう。モラルの保ち方が難しい面はあるが、ルヴァンカップの決勝、ACLとまだまだ集中の必要なヤマは残っており、そのためにもしっかりホームで勝ち点を挙げ、来季のACL出場権獲得もにらんでモラルとコンディションを維持する必要がある。

前節のメンバーを基本に、左SBに中村拓、CBには渡辺、ボランチに三田が先発。中村帆、眷襪魯戰鵐繊Ε好拭璽函▲ンバ戦で歯を折られたオマリはメンバー外となった。オリヴェイラと永井を2トップにした4-4-2のようだ。


中村拓 渡辺 森重 小川
三田 シルバ 安部 田川
オリヴェイラ 永井

前半は東京のペース。ボールは持つものの動きの乏しい横浜に対し、引っ掛けたボールを速いテンポで前線に出して行くことで先制点を積極的に狙いに行く。9分、右寄り30メートル弱のFKを得て三田が蹴ると、森重がフリーでガッツリ頭に当てたが枠外に。

17分、中村拓が浅い位置からクロスをいれると、ファーから走りこんだ田川が頭で合わせるが敵GKの好セーブに阻まれる。いいシュートだったが惜しかった。

さらに26分、永井が左サイドから突っかけてエリア内に入り、中央へ戻し気味のクロスを入れると、ファーに飛びこんだ三田がダイレクト・ボレーで合わせるが枠に飛ばず。これも決定機だった。

アディショナル・タイムにはカウンターから持ち上がったオリヴェイラが右サイドから中央に折り返す。走りこんだ安部がダイレクトで合わせるがこれもゴール左に外れる。前半だけでシュート数9-2と横浜を圧倒しながら決めきれず、スコアレスで前半を折り返す。

決めるべき時に決めきれなかったことが試合をどこに導くか。1点勝負になるか、オープンな打ち合いになるか、まだ何とも言えない感じだが、いずれにしてもこのまま終わりそうにない強度の高い試合。横浜が手がかりをつかむ前に突き放したい。

後半も立ち上がりから東京がカウンター中心に攻撃を仕掛けるが、決めきれず。51分、オリヴェイラのスルー・パスに追いついた永井がシュートを放つが枠外。

すると54分、左サイドから中央にボールを入れられ、これを受けた敵FWに決められて失点、0-1と先制を許してしまう。渡辺が付いていたが止めきれなかった。敵の後半最初のシュートで決められる。

さらに2分後の56分、自陣で失ったボールをつながれる。何度もチャレンジしたがその度にセカンド・ボールを収められて奪いきれず、最後はゴール前で冷静にシュートを決められて追加点を許す。あっという間に0-2となってしまう。

59分、永井、三田、田川に代えてアダイウトン、原、内田を投入。原が右、内田が左のSHに、アダイウトンは前線でオリヴェイラと2トップを組む。

62分、敵の選手が東京陣内で倒れる。主審は何が起きたか見えておらず(背中になって死角)そのまま流されたが横浜の選手が抗議、おそらく副審のサポートで試合が止まる。現地では何があったかよく分からなかったが、シルバが敵の選手の顔面を殴って退場に。東京は10人で戦うことになる。この時点で試合の流れはほぼ決まった。

内田がボランチにスライド、アダイウトンを左SHに下げ、オリヴェイラが一人前線に残る4-4-1に。東京はその後もカウンターからの反撃を試みるが一人少ないために攻撃は散発に。出入りの激しいオープンな展開になる。

81分、中村拓に代えて中村帆を投入、さらに86分にはオリヴェイラに代えて眷襪鯏蠧する。アダイウトンがトップに上がり、内田を再び左SHに押し出して眷襪中央に。

パワー・プレー気味に前線の重心をかけたが奏功せず、逆にアディショナル・タイム、手薄な自陣にパスを通され、左サイドからクロスを流しこまれると、ブロックしに行った渡辺に当たりそのままゴールへ。オウン・ゴールで0-3とほぼ試合終了に。

しかしアディショナル・タイムも終わろうとする頃、カウンターからドリブルで持ち上がりを許し切りこまれてシュートを許す。これを止められず失点、0-4となって試合は終わった。

よく言われる通り、決めるべき時に決めないと逆にやられるという通りの流れに。特に前半何度もあった得点機を生かせず、後半も悪くない入りをしながらワンチャンから先制を許すと浮足立って自陣でのボール・ロストから2点目を献上、イラついて暴力行為で退場と、先制されたところでのメンタルの歯止めが効かなかったことから自滅したと言う外ない。

3点目、4点目は反撃のために重心を前にかけて後ろをやられたものなので仕方のない部分はあるが、それにしても後方の対応は、森重、渡辺、林らも既に集中を失っている感が否めず。内容的に力負けした訳ではなく、ゲーム・マネジメント、中でもメンタル・マネジメントに失敗して本来なら負ける必要のない試合にムダに負けた。

難しい日程の中で、東、橋本、室屋と主力を失いながらもここまで戦ってきたが、さすがに疲労も蓄積し、さらには首位・川崎の背中もいつしか見えなくなって、モラルを保つことが非常に難しいことは理解する。

このタイミングで19連戦が終わり日程的に一段落したが、逆にそこで一息ついたために戦いのための手がかりが見失ったような、「えっと、オレら何を目指して戦ってるんだっけ」的な気持ちの隙間が生じたことはあったのではないだろうか。

当初の目標が達成不可能になったとき、そのままチームを維持することは極めて難しい。目の前の試合に集中しろと言うことはできるが、具体的な目標がないまま戦うと、今日のようにプランが崩れた時に立て直すことができなくなる。

まだルヴァンカップもACLも残っており、特にルヴァンカップ決勝が2週間後に迫っていることを考えると、ここでモラルを落として緊張の糸を切る訳には行かない。我々がここから先、リーグ戦に何を求めどこを目指して走るのかの再定義を早急にやらないと、ここまで持ちこたえてきたメンタルの持って行き場を見失ってガタガタッとすべてが崩壊するリスクがある。それくらい危うい敗戦だったと思う。

後退戦には後退戦の戦い方がある。このまま手なりで戦うのはリスクが高い。リーグ戦タイトルという最大の目標を失った今、我々は今季をどのように終えるかというとても難しい問題の成り行きを左右する重大な局面にいる。

現実的にはリーグ戦の目標をACL圏内という達成可能なものに引き下げる一方、目前のルヴァンカップ決勝を最優先にし、ACLとリーグ戦の日程が干渉するときはACLを優先してチーム編成するということを明確にクラブの方針として打ち出すべきだと思う。ふわっとした状態のまま試合を重ねるのは危険だ。

評点(評点はドイツ式):
林(5) 4失点目とかもう集中切れてたよね。
中村拓(4) アラはあるけど本当に面白いからそれでいい。
渡辺(5.5) 後半らしくないパフォーマンス。
森重(5) チームを鼓舞できず最後は自分が折れた。
小川(5) 守備のところで踏ん張りきれなかった。
三田(4.5) 存在感あっただけに決定機逸が悔やまれる。
シルバ(6) 試合を壊したと言われても仕方ない。
安部(4.5) 頑張っていただけに決定機逸が悔やまれる。
田川(5) 動きはいいのにゴール決まらない人の系譜。
オリヴェイラ(4) この人があともう一人いれば。
永井(4.5) いい時は決まるヤツが決まらなかった。
===
アダイウトン(4.5) 前線で身体張ったが結果出せず。
内田(5) ネガティブな流れに飲まれてしまった。
原(5) ネガティブな流れに飲まれてしまった。
中村帆(4) ネガティブな流れに必死に抗った。
眷(4) ネガティブな流れに必死に抗った。

難しいシーズンだが、監督と選手はここまでできる限りのことをしてきた。クラブがしっかりと方針を示すべき時だ。



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2020年10月23日 23:39      [posted by der_ball_ist_rund]

【UCL第1節】インテル 2-2 グラードバッハ

■2020年10月21日(水) 21:00キックオフ
■Giuseppe Meazza (Milano)

いよいよチャンピオンズ・リーグの開幕である。ところが今季は信じられないことに日本での放映権を持っていたDAZNが何の告知もしないまま放映権を放棄したらしく、中継がない事態になっている。救済措置としてUEFAのサイトで動画中継があるものの全試合ではなく現にこのインテル×グラードバッハも中継がない。

仕方がないのでいろいろ調べた結果、イランのサイトで動画中継してくれているところを発見、ただ見逃し配信みたいな器用なことができそうもないので、試しに朝5時に起きて出勤前の身支度をしながら後半だけ見た。問題なく見られたがイランのサイトなので実況がペルシャ語なのが残念なところ。

なお、グラードバッハのオフィシャル動画配信サイト「Fohlen.tv」では、生中継はないが、試合終了後に試合全編の動画を見せてくれる。ペルシャ語と「Fohlen.tv」で何とか見るしかないが、それにしても放映権を放棄したのみならず、それについて何の告知も説明もなく救済措置も講じないDAZNの姿勢は企業としてどうかと思う。

さて、グラードバッハはインテル、レアル・マドリード、シャフタル・ドネツクという厳しいグループに入ってしまった。この中で上から2番目までに入るのは至難の業。まずはアウェイでのインテル戦だが何とか勝ち点を持ち帰りたい。

布陣は週末のヴォルフスブルク戦とほぼ同じだが、トップにはプレアが、左SBにはベンゼバイニが先発した。シュティンドルとヴェントはベンチ・スタートに。

ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
ホフマン エンボロ テュラム
プレア

試合はインテルがボールを支配、グラードバッハ陣内で攻撃を仕掛ける展開に。グラードバッハは自陣で身体を張りながら、奪ったボールは素早く前線に当て、少ないタッチでボールをつなぎながら一気に攻め上がる。チャンスの数はインテルの方が多いが、グラードバッハもフィニッシュまでは持ちこめないものの何度か形を作る。

テンポが速く強度の高い試合となり、見ている分にはゴール前のシーンが少ないまま淡々とボールの奪い合いと仕掛け、守備という繰り返しが続いて行く感じ。グラードバッハはほぼシュートも打てなかったが、インテルの攻撃は集中した守備でしのぎ、スコアレスで前半を終えた。

後半に入ると試合が動く。49分、深いところまで敵にボールを持ちこまれクロスを入れられる。これはファーにそのまま流れたが、クリアできずにいるところを戻され、最後は中央のFWがパスを受けてボールを蹴りこみゴール。0-1と大きな先制点を与えてしまう。人は揃っていたがボールが速く動き、見てしまった。

ここからリアル・タイムで動画観戦。その後も試合の流れは大きくは変わらなかったものの、62分、テュラムが敵エリアに突っかけたところで敵DFのタックルを受けて倒される。当初はそのままノー・ファウルで流されたがVARが介入、オン・フィールド・レビューの結果PKが与えられた。63分、このPKをベンゼバイニが右隅に決めて1-1の同点とする。コースは読まれたがボールの速さと強さで上回った。カツカツのPKだった。

74分、エンボロに代えてヘアマンを投入、おそらくホフマンが中央にスライドしたか。84分、自陣でボールを受けたノイハウスが前線へグラウンダーで長いスルー・パスを出すと、これが右裏のホフマンに通り、ホフマンはGKと一対一に。GKの股を抜くシュートを冷静に決めてグラードバッハが2-1とリードする。

ノイハウスのパスがヤバかったが、途中でプレアが一瞬ボールに触っており、この時にホフマンが既に裏に出てしまっていてオフサイドではないかという点がVAR検証に。3分ほどブレイクがあったと思うが結局ゴールが認められた。アシストがノイハウスとなっているので、プレアは触れていないという判定だったのかもしれない。助かった。

このまま逃げ切りかと思ったがそれは甘かった。90分、敵の左CKからニアでフリックしたボールにファーで詰められ失点、2-2と同点に追いつかれてしまう。フリックの瞬間がオフサイドにも見えたが判定は変わらず。

グラードバッハは直後にプレアに代えてシュティンドルを、さらにアディショナル・タイム中にテュラムに代えてヴォルフを投入、最後は微妙な位置でFKを与えるなどヤバいシーンもあったものの何とかしのぎきり、試合は2-2の引き分けに終わった。

シュート数6-17、CK2-3、ポゼッション43-57と試合全体としてはインテルが主導権を握っていたが、グラードバッハは攻守に噛み合った戦いで要所を押さえ、効果的にゴールを奪って一時はリードするところまで行った。最後はセット・プレーでの失点に泣いたが、インテルからアウェイで勝ち点1を持ち帰れたことは大きい。

ローゼ監督が志向する、強度が高くスピードも速い現代フットボールを高いレベルで90分やりきった賞賛すべき試合だったと思う。消耗も大きいと思うが、少ないタッチ数でもボールを出すところがきちんと意図されており、もちろんミスやズレもあるものの、通ったときには必ずチャンスになっていたし、奪われても切り替えは早かった。

リーグ戦ではまだ結果が出ていないが、この試合が微妙に引っかかっていた何かをきれいに取り去ってくれたのではないかと期待したい。身体を張ってボールをキープしたテュラムも素晴らしかったが、ノイハウス、ヘアマンという以前からのメンバーが大きな舞台で結果を出したのが嬉しい。代表に呼ばれるのも理解できるパフォーマンスだった。

もう一つの試合ではドネツクがマドリードに勝っており混戦になっている。次節はホームにマドリードを迎えることになるが、まずはリーグ戦でしっかり結果を出して次に臨みたいところ。せっかくリードしたのにもったいない試合ではあったが、まずは上々の結果と言うべきだろう。

マルコ・ローゼ監督談話:
「もちろん勝ち点3が欲しかったが、試合全体の流れを見ればまあ妥当な結果だろうと思う。チャンピオンズ・リーグの試合に入るのに長い時間がかかったが、それでも前半はしっかり守ることができ、敵に大きな自由を与えなかった。一方我々も攻撃面ではシュートもなく見るべきものはほとんどなかった。失点をしてからは勇気を出して試合に入って行くことができた。一貫した動きができるようになり、事前に話し合っていた通りスペースも使うことができた。見て分かる通り我々は毎日チャンピオンズ・リーグを戦っている訳ではなく、経験という意味でもここミラノから勝ち点1を持って帰ることができるのは悪くないと思う」

監督談話の記事がなかったのでインタビュー動画から起こしたが、監督のドイツ語すごくきれいで分かりやすいわ。

この日はリーグ戦のファースト・ユニの胸に「DEGIRO」のロゴ。



Comments(0)Borussia M'Gladbach | UCL



2020年10月20日 20:42      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第4節】グラードバッハ 1-1 ヴォルフスブルク

■2020年10月17日(土) 20:30キックオフ
■Borussia-Park

日曜日の朝早く起きてスカパーの録画を追っかけで試聴。早起きは厳しいがこのパターンがいちばんムリなく見られる。

グラードバッハは前節シーズン3試合目でようやく初めての勝利。その余勢を駆って今節はホームでの初勝利を目指す。しっかり勝ち点を積み上げて上位に喰らいついて行かなければならない。

この試合では左SBにベンゼバイニに代えてヴェントが先発、また前夜子供が生まれたため欠勤のプレアに代わりエンボロがトップで先発した。

ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ヴェント
クラマー ノイハウス
ホフマン シュティンドル テュラム
エンボロ

例によってハイプレスから奪ったボールを少ないタッチ数で動きながら受け渡しする戦いを仕掛けるグラードバッハに対し、ヴォルフスブルクはポゼッションを優先しながら攻撃を組み立てようとする。互いに落ち着いてボールをつなげず、落ち着かない立ち上がりになる。

11分にはテュラムがシュートを放つがサイドネット。21分にはノイハウスがヘディング・シュートを放つがポストに嫌われる。グラードバッハが主導権を握り攻撃を仕掛けるが好機を決めきれない。

33分、エンボロのオーバーヘッドはバーの上。35分にはホフマンのシュートがわずかに外れる。38分にはシュティンドルのボレー・シュート、42分にもエルヴェディのヘディングがあったがともに枠に収まらず、結局スコアレスで前半を終えた。

後半はまずヴォルフスブルクが交代をテコに前に出る。60分ごろまではヴォルフスブルクの圧力を受け自陣でしのぐ時間が長い。前半のうちに先制できなかったことが悔やまれる展開になるが何とかこの時間帯を守りきる。

69分、エンボロとシュティンドルに代えてヘアマンとヴォルフを投入。テュラムをトップに上げ、ホフマンが左に、ヴォルフがトップ下に入ったように見えた。さらに76分ヴェントとライナーに代えてベンゼバイニとヤンチュケを投入。ライナーはケガっぽい。

77分、ノイハウスからのフィードを追ってエリアに入ったテュラムが、ボールにワンタッチしたところで敵GKに倒される。これがファウルとなり、これで得たPKを78分、ホフマンが冷静に決め1-0と先制する。敵GKが触っていたが何とか勢いでゴールになった。

逃げきりに入りたいところだったが、85分、DFラインのギャップにパスを通され敵FWがフリーでシュート、これを決められて1-1の同点になる。出し手に対するアプローチが甘かったのが悔やまれる。

グラードバッハはテュラムに代えてトラオレを投入するが結局流れからのゴールが奪えず、いったんリードしたものの追いつかれての引き分けとなった。

チャンスもあったが決めきれず、終盤の1点勝負になったところで敵のペースだったか。ゴールもPKであり今ひとつ攻守とも噛み合っていない感が否めない。シュート数13-15、、CK5-4、ポゼッション48-52と、内容から見れば引き分けは妥当な結果だろう。

シーズン序盤ということで試行錯誤できる余裕はもうない。開幕4試合で1勝1敗2分、勝ち点5(1試合あたり1.25)はスタート・ダッシュに失敗したと言うべき。こういう時期に結果を出しながら内容を上げて行くことができないと苦しい。CLも始まるしいきなり苦境に立たされた。

相手クラブも対策してくる中で、それを上回る成長や強度を我々が示すことができるか。昨季そこそこよくて、気合いが入っているシーズンにこういう罠に陥ることがある。

やっていることは間違ってないし、選手も揃っているはずで、信じてやり続けるしかないのだが、とにかく結果が欲しい。ファヴレ監督の最後の年がそうだった。ここで焦ってヘンなことをやり始める監督ではないと思っているが、腹のくくり具合が問われる。

マルコ・ローゼ監督談話:
「前半は我々が明らかに優勢だった。我々は明快に多くのチャンスを作り、フットボールのゲームをしていた。後半になるとヴォルフスブルクがより試合を支配した。その意味では最終的に引き分けだったのはおそらく妥当な結果だろう。今日は非常に集中した試合で、小さなことがその局面に合っているか合っていないかの決め手になった。事実は、我々がリードしていたのであり、その1-0を持ち帰らなければならなかった。まだまだたくさんの試合が残っていることを楽しみにしている」

ところで今週の水曜日からCLが始まるんだけど、いったいどこで放送しているのか。



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2020年10月20日 00:22      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第23節】横浜FC 1-0 FC東京

■2020年10月18日(日) 14:00キックオフ
■ニッパツ三ツ沢球技場

ふだんなら三ツ沢まで出かけて行くところだが、この日はどうしても外せない所用あり、4時過ぎに家に帰ってからDAZNの見逃し配信で追っかけ観戦。当然結果の情報はシャットアウトだ。

もうリーグ戦はちょっとムリだよねと思いつつも、川崎がここから大失速する可能性にかけて勝ち点を積み上げたいところ。週末と水曜日にもれなく試合のある英国週間状態の19連戦の最後になるということでアウェイだがしっかり勝ち点を取りたい。

引き続きレアンドロが出場停止中。右SBに中村帆、ボランチにシルバが入った他は前節と同じメンバー。渡辺がベンチ入り。眷襪鬟肇奪弉次覆泙燭浪爾り目の2トップ)に入れた4-2-3-1か4-4-2の布陣。


中村帆 森重 オマリ 小川
シルバ 安部
田川 眷襦.リヴェイラ
永井

全体としてはボールを持ちながら丁寧につないで崩して行きたい横浜に対して、例によって前プレから奪ったボールを早く縦に送りたい東京という、まあ予想された展開に。結果として中盤でにらみ合いながら交互に攻撃を仕掛ける拮抗した流れになる。

自陣に攻めこまれシュートを打たれる時間帯もあるが、敵のシュート精度の低さにも助けられ、一方では11分に田川の落としから安部が、19分には永井がシュートを放つなど東京もチャンスを作る。

横浜の選手が前半のうちに2人も負傷交代するなどどちらもリズムに乗れないまま時間が過ぎる。アディショナル・タイムにはエリア手前で得たFKを森重が蹴るが壁に当たるなどゴールが遠い。スコアレスで前半を終えた。

全体にテンポが上がらず、横浜のゲーム・プランにつきあっている感が強い。眷襪らのパスはあるものの、前線で気の利いたタメのできるレアンドロの不在を強く感じる展開。焦れずにチャンスをしっかり決めきりたい。

東京は後半から眷襪肇マリに代えて三田と渡辺を投入。オマリは前半に一度警告を受けていることも考慮したか。三田が右SHに入り、田川が左に回ってオリヴェイラがトップに上がったように見えた。

三田が入ったことでセット・プレーの精度が増し、前プレの強度が上がったこともあって東京が徐々に主導権を握る。再三のCKで三田が精度の高いボールをゴール前に送るがシュートはことごとく敵DFにブロックされる。この打っても入らない感はヤバい。田川はお祓いか何か行った方がいいかもしれない。

70分、田川、永井に代えてアダイウトン、原を投入。横浜の監督が「スゲェの来たよ〜」とつぶやいたのをマイクに拾われてDAZNがほのぼのする。

72分、アダイウトンがドリブルで敵をなぎ倒しながら持ち上がりエリア手前でシュートを放つがゴール右に外れる。大きな脅威になっている。78分にはオリヴェイラがドリブルで持ち上がりシュートを放つがこれはGKにセーブされる。

83分、中村帆に代えて中村拓を投入。87分、中村拓が右サイドを深くえぐりゴール前にクロスを入れるが、ファーに飛びこんだ原の頭はわずかにヒットせず。可能性は感じさせる。

ところが88分、敵のカウンターを一度は渡辺が止めたが、こぼれ球を拾われ、抜け出されてシュートを決められる。終了目前で0-1とビハインドを背負う。取るべき時に取らないとこうなるという分かりやすい展開に。

アディショナル・タイム、三田のCKからのこぼれ球をオリヴェイラがシュートするが、ゴール正面のDFがブロック。この時DFの両手が身体の前にあり、これに当たったことからハンドではないかと抗議するが笛は鳴らず、逆にオリヴェイラとシルバが異議で警告を受ける。悲しい。

結局5分間のアディショナル・タイムにパワー・プレーを仕掛けたものの奏功せず、0-1で悔しい敗戦となった。

アディショナル・タイムのシーンの他にも終了直前など東京のシュートがエリア内で敵DFの腕に当たったシーンが2度か3度あり、そのうち1度か2度はハンドを取ってもよかったのではないかと思われるケースだったが、審判には見えていなかったようだ。

また、失点のシーンもリプレイを見る限りオフサイドではないかと思われ、VARがあれば違った結果になっていたかもしれない試合だったと思う。東京のPK相当のファウルが見逃されたシーンもあり、敗戦を判定のせいにはしたくないが割り切れない気持ちが残る。

正面でボールを弾いたシーンは手が身体を大きく見せておらず肩から上にも上がっていないうえ、仮に手がなくても身体でブロックできていたケースなのでハンドではないと思うが、それ以外に微妙な判定が多すぎた。東京サポには納得し難い試合運営だった。

後半は動きもよくなりチャンスも作ったが、前半は横浜のポゼッションを受けてしまい無為に過ごした。内容をどうこう言うのも空しい試合だが、エンジンがかかるのが遅すぎで、決めるべき時に決められず、最後に痛恨の失点を喫した。

シュート数20-7、CK10-1、ポゼッション49-51とトータルで見れば東京の試合だったはずだが、こういう試合を落としているようでは厳しい。既にリーグ・タイトルは絶望だが、シーズンの残りとルヴァンカップ、ACL、さらには天皇杯に向けて見直すべきことがないか、高い授業料になった試合だった。

東京は26試合を終了、14勝7敗5分の勝ち点47(1試合あたり1.81)で暫定3位に後退。試合消化が他クラブに比べ先行していることを考えると実質5位相当で、4位相当の名古屋との勝ち点差が4、その上のG大阪、C大阪とは7差あり、現状ではACLも厳しいことは認識しておく必要がある。

評点(評点はドイツ式):
林(4) 手堅くしのいでいたが1点に泣いた。
中村帆(3.5) 対人の強さ、巧さは試合ごとに光っている。
森重(4) 失点シーンは最後諦めてしまった。
オマリ(4) 強みを武器にしつつ試合勘も戻ってきた。
小川(3.5) サイドでボールをつないでくれるのが有難い。
シルバ(4) いいミドルもあったが。ボールを収めてくれた。
安部(3.5) 安部が台頭していなかったらと思うと怖い。
田川(4) 再三のチャンスも決めきれなかった。
眷(4) いいパスは出したが前半で交代。
オリヴェイラ(4) 決めきれず最後はイライラしてしまった。
永井(4) 最後までボールを追い続けたが結果出せず。
===
渡辺(4) 失点シーンの対応甘かった。
三田(3) 三田が入って流れが変わった。
アダイウトン(3.5) やるべきことはやったが決めきれず。
原(3.5) いいシュートも運がなかった。
中村拓(3) 攻撃のオプションになるSB。面白い。

もったいないというか何というか悔しい試合だった。オレが見に行ったら勝ってたのに行けなくて申し訳なかった…



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2020年10月15日 00:14      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第22節】FC東京 3-1 清水

■2020年10月14日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

水曜日の試合が続いているが、季節はいつの間にかすっかり秋になり、じっとしていても暑かったいちばん厳しい時期は過ぎた。暑くも寒くもないちょうどいいくらいの気温。仕事を何とか切り上げて味スタに。

前節は雨の中水の浮いたピッチでアクシデンタルなPKでの敗戦に泣いた。暫定2位とは言うものの、もはや首位川崎の背中は遠く霞んでいる。とにかく積めるだけ勝ち点を積んで何が起こるかを見てみるしかない状態は変わらない。

レアンドロが前節相手選手を殴ったため、試合ではノー・ファウルだったがその後規律委員会で出場停止3試合の処分となった。その他、中村帆、シルバ、アダイウトンがベンチ・スタートとなり中村拓、眷襦田川、永井が先発。渡辺は前節に続きメンバー外。


中村拓 森重 オマリ 小川
三田 眷襦^舵堯‥沈
オリヴェイラ 永井

立ち上がりこそ連係が悪く清水に立て続けにシュートを放たれたが、これをしのぐと東京がボールを動かしながらチャンスを窺う展開に。15分、中央で永井からパスを受けたオリヴェイラがシュートを放つが勢いが足りずGKがキャッチ。これが東京のファースト・シュート。

21分、中央でFKを得て三田が蹴ったがボールは壁に当たる。そこからオープンになり、敵のクリア・ボールを三田がエリア外からダイレクト・ボレーでシュート。これがゴール前の田川に当たってコースが変わりゴールへ。東京が1-0と先制する。

当初は三田のゴールと発表されたが、田川に当たっていることが確認され田川のゴールに訂正された。いずれにしてもこの時間帯の先制は心強い。遠目から叩きつけて枠に飛ばした三田のゴールでもよかったような気はするが。

その後は東京がボールを支配するが、清水もツボにはまれば丁寧なパス交換から攻めこむ力を持っており、何度か危ない場面もある。決定力のなさに助けられている。

40分、眷襪離好襦次Ε僖垢鮗けて裏に抜けた永井がそのままエリアに侵入、GKとの一対一からシュートを放つが惜しくもGKが指先でセーブ。結局前半を1-0で折り返す。

リードはしたものの正直パッとしない内容。清水につき合わされている感があり、自分たちのペース、戦い方で戦えていない。1点差だとまだ何が起こるか分からない。

後半に入ると東京は攻撃を巻き直して前に出る。55分、小川のパスを受けた永井がDFを背に受けながらターン、右足でニアを抜くシュートでゴールを決める。2-0とリードを広げる。

69分、田川、三田、永井に代えてシルバ、内田、アダイウトンを投入。シルバと安部がダブルボランチになり、オリヴェイラを左、内田を右のSHに。眷襪楼賣鷯紊ってトップ下またはシャドー・ストライカー的な位置へ。アダイウトンがワントップとなる。

このまま無難に勝てるかと思っていた79分、林が味方に渡そうと中途半端にパスしたボールを敵にカットされ、そのままシュートを決められて失点、2-1と1点差に詰め寄られてしまう。痛いミスだがこれまでの貢献もあり責めることはできない。

84分、中村拓に代えて中村帆を投入。1点を守りきるという意志表示か。アディショナル・タイムにはオリヴェイラに代えて原を投入。すると直後、左寄りで眷襪敵と競って残ったボールを原がそのままさらってエリアへ。深いところからゴール前にクロスを入れると、ファーに走りこんだアダイウトンがこれをきれいに流しこみ3-1と突き放す。

結局試合はそのまま終了。序盤こそ不安定だった東京だが早めに先制でき、その後は尻上がりに調子を揚げ、効果的に加点して試合をコントロールした。失点はいただけないし、直後はややバタついたがよく立て直し、勝ちきったと思う。

特に前半は身体が重いのか攻守にキレを欠き、攻撃は単発に。タイトルが事実上無理になった状況で、敵も降格の心配はなく、何を頼りにモラルを維持するのかが難しい試合だったと言うべきか。結果だけ見れば完勝だが内容的にはしんどかった。

東京は25試合を終えて14勝6敗5分、勝ち点を47に伸ばし暫定2位を維持。但し1試合あたりの勝ち点では1.88とC大阪、G大阪、名古屋に次いで5位。到達できる最大勝ち点は消化が早いだけに不利で、最終的には74まで到達するチャンスはあるものの首位川崎との潜在的な勝ち点差は21。川崎が残り11試合のうち5勝すれば東京の優勝はなくなり、6勝すれば優勝が決まる。

先にも書いたようにできることをやり尽くしてあとはどうなるかを見てみるしかない。

評点(評点はドイツ式):
林(4.5) 失点直結の重大ミス。3点取れた試合でよかった。
中村拓(3.5) 持った時のパスの付け方が意表を突いて面白い。
森重(3.5) 攻めこまれる時間もあったが守備は破綻せず。
オマリ(3.5) 跳ね返しの強さは健在。歯がないのが痛々しい。
小川(3) 攻撃のスイッチを入れる配電盤的な存在になった。
三田(3) あれは三田のゴールでもよかったなあ。
眷(3) クリティカルなポジショニングで試合を締めた。
安部(3.5) 要所でボールを触りリズムを作った。
田川(4) ゴールはラッキー。やや空回り感あった。
オリヴェイラ(3) 敵のチェックも厳しいがボールを守った。
永井(2.5) 永井にゴールが出ると殊の外嬉しい。
===
シルバ(3.5) 素晴らしいミドル・シュートあった。
アダイウトン(3) 流しこみ完了で今日の仕事はやった。
内田(3.5) 課せられた使命を黙々と遂行した。
中村帆(-) 時間短し。安心感ある。
原(-) アダイウトンが抱きつきに来てくれて嬉しい。

ACLのチーム編成本当にどうなるんだろうな。



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2020年10月11日 00:17      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第21節】FC東京 0-1 G大阪

■2020年10月10日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム

台風の影響で雨中の試合。傘を差して味スタへ。試合の間も結構降っていたが、前日から降り続いていたこともあってピッチには一部に水が浮く状態。場所にもよるがボールが水しぶきを上げて止まるところもあり、思いがけないことが起こり得るピッチ状態だ。

ルヴァンカップ準決勝で川崎に勝ち意気上がる東京だが、リーグ戦は既にカツカツの状態が続いておりこの試合も勝つしかない。川崎戦で燃え尽きている余裕はない。味スタでのG大阪戦は相性がいいということになっているがそれも関係ない。

ルヴァンカップからは先発を3名入れ替えたのみで上がったテンションをそのまま持ちこむ狙いか。右SBには中村拓に代わって中村帆が、CBは渡辺に代わってオマリが先発。また永井がベンチ外となりアダイウトンがトップに入った。


中村帆 森重 オマリ 小川
三田 シルバ 安部 オリヴェイラ
レアンドロ アダイウトン

メインスタンドから見て右手のハーフ、特にバックスタンド側が水が浮いた状態でグラウンダーのパスが止まってしまう。分かってはいるのだろうがどうしても状況判断とアクションが無意識に連動してしまうのか、パスを通そうとしてボールが止まるシーンが続出。

どちらもなるべく浮き球のパスでボールをつなごうとするが、普通にボールが転がるエリアもあり、思い通りにならないピッチ状態に翻弄される展開が続く。8分、三田の右CKに森重が頭で合わせるが枠外に。

18分、中央で得たFKを、レアンドロをおとりに三田が蹴り、オマリが頭で合わせるがGKがセーブ。この時間帯は敵陣で優勢に試合を進め、何本かCKを獲得、こういう状況だけにセット・プレーを大事にしたいが決めきれない。

中盤で奪ったボールをついつい近くの味方に渡そうとしてパスが止まるシーンも多く、ピッチ状態への順応が遅れている。大阪の方が早々に割り切って前線に放りこむ戦い方ができているように見える。

互いに長いボールを蹴り合う割り切った展開になるが、39分、エリア内で敵の蹴ったボールが三田の手に当たりハンドを取られる。確かに上げた手にボールが当たっているが、ボールは三田の後ろから出ており、いくら意図的かどうかは問わないとはいえ厳しい判定の印象。

40分、これで与えたPKを決められ0-1と先制を許す。こういう状況だけに重い失点だが、何が起こるか分からないのでやり続けるしかない。アディショナル・タイムにはCKの競り合いで上がっていたオマリが敵FWから肘打ちを食らい歯が折れるアクシデント。ファウルにはならず。

結局0-1のまま前半を折り返す。緻密なつなぎが期待できないピッチ状態で、アップセットを狙ってどんどんボールを放りこんで行くしかない。

後半に入っても雨が降りしきり悪いピッチ状態の中でボールを蹴り合う。東京は比較的ボールが転がるサイドを使って前に進もうとするが、敵ゴール前で密集を作っても押しこみきれずゴールが遠いまま時間が過ぎる。

57分、アダイウトンのパスを受けたレアンドロがオリヴェイラに落とし、そこからのクロスにシルバが合わせるがDFにブロックされる。ブラジリアン・カルテットの華麗なコンビネーションだったがゴールにならず。

59分にはCKの流れで攻め残っていた森重がエリア手前右からミドル・シュートを放ち枠に飛んだがGKにセーブされる。

63分、中村帆と三田に代えて中村拓と田川を投入。69分、敵DFがボールと関係ないところで顔を押さえて倒れこむ。リプレイによるとレアンドロがすれ違う際に顔を殴ったようにも見えるが、たぶん審判も見ておらずノー・ファウル。

75分、シルバに代えて眷襪鯏蠧。79分、裏に抜け出そうとしたレアンドロが倒されてエリア手前でFKを得る。81分、レアンドロが自らこれを蹴るがわずかに枠外。

83分、オリヴェイラに代えて矢島を投入。90分、眷襪倒されて得たFKをレアンドロが蹴るがこれも枠外に。アディショナル・タイムには矢島がエリア内でワントラップから豪快なボレー・シュートを放つがGK正面。レアンドロが再びFKを蹴るが裏に落としたボールはGKに処理され合わせられず。

結局PKの1点に泣きホームで敗戦。難しい状況での試合だったが運もなくチャンスも決めきれなかった。

ボールが転がらないピッチ状態への対応は大阪の方が早かったように見えた。東京はオマリから林へのバック・パスが止まってしまい敵にさらわれそうになって肝を冷やしたシーンを初め、試合中盤になってもパスが止まってあわてることが散見され、何であれ取り敢えず大きく前に蹴っておくという戦い方で意思統一ができ身体も動くようになるまで時間がかかった。

何が起こるか分からないピッチで想定不能のアクシデントが起こるとすれば、たいていは攻撃側に有利に働く訳なので、できる限り敵陣で試合をする方が合理的であり、そのためには少々適当でも放りこむ方がベターなはずだが、その割り切りが明示的になされ共有できていたのか。個々の選手の判断になっていたのではないのか。

長谷川監督のコメント通り、「運がなかった」面は確かにあるし、ハンドを取られた三田を含め選手の個々の奮闘を責めることはできないが、チームとして90分間スクランブルみたいな試合をどう戦うかの意識がなかなかすり合わなかったのではないか。

試合としての評価は難しいが、こんなデタラメな試合でも勝ち点3を落としたことに変わりはなく、首位川崎が今節も勝ったことを考えるとリーグ戦タイトルはほぼ絶望になった。こんな試合で今季の帰趨が見えてしまったのは本当に悔しく、悲しく、情けなく、そして切ない。力負けした訳ではなく、終盤はいい反攻もあっただけに余計やりきれない思いだけが残る形になった。

これで東京は24試合を終えて13勝6敗5分、勝ち点44(1試合あたり1.83)で暫定2位は維持したものの、1試合あたりの勝ち点では5位、到達できる最大勝ち点は74(6位)で首位川崎とは21差。川崎に勝った勢いでリーグ戦でも勝ち点を積み上げ、一方で川崎はルヴァンカップでの敗戦から調子を崩すという甘い希望もあっさり潰えた。

もちろん来季のACLもあり、可能性のある限り勝ち点を積み上げ続けるのは当然のミッションだが、今季こそと思っていた森重とのリーグ・タイトルは持ち越しになりそうで本当に悔しい。

評点(評点はドイツ式):
林(3) 雨の中でセービングは完璧だったがPKに泣いた。
中村帆(4) 比較的早くピッチ状態に慣れた。
森重(4) 惜しいシュートもあったがチームをまとめきれず。
オマリ(4.5) ヤバいバック・パス。歯を折られたのは気の毒。
小川(3.5) 難しいピッチでもボールを的確に操った。
三田(3.5) プレース・キックで存在感見せた。
シルバ(4.5) ピッチ状態への順応遅れてロスト多かった。
安部(4) 身体が反応するタイプで切換に苦労した。
オリヴェイラ(4) やはり順応遅れたが力で何とかした。
アダイウトン(3.5) 比較的動けていたが決めきれなかった。
レアンドロ(5) 暴力行為はダメ。後日制裁受けるかも。
===
田川(4.5) 試合に入りきれず。
中村拓(3.5) 瞬時に状況把握、順応性高かった。
眷(-) 時間短し。
矢島(-) 時間短し。シュートはよかった。

何ともいいようのない試合で本当にやり場のない悔しさ。



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2020年10月08日 01:18      [posted by der_ball_ist_rund]

【ルヴァンカップ準決勝】川崎 0-2 FC東京

■2020年10月7日(水) 19:00キックオフ
■等々力陸上競技場

行きたかったがチケットが川崎の後援会販売だけで完売となったため、仕方なく家に帰ってスカパー観戦。

リーグ戦のタイトルが実際には極めて厳しい状況にあり、最も近いタイトルがこのルヴァンカップ。既に準決勝だが、リーグ戦絶好調の川崎を倒さないと決勝には進めない。週末の湘南戦をターン・オーバーして戦い、主力を温存した結果を出さなければならない。

眷襪録緲貌にフル出場したこともあってかベンチ・スタートになったが、それ以外は今の時点で考えられるほぼベストのメンバー。矢島が湘南戦に続いてベンチ入り。2試合合わせて総力戦だ。


中村拓 渡辺 森重 小川
三田 シルバ 安部 オリヴェイラ
レアンドロ 永井

試合は序盤から川崎がボールを支配、東京は自陣で4-4-2のブロックを構築し中を締めて川崎に自由を与えず、奪ったボールからカウンターを狙う展開に。いったん自陣深めに引いてしまうとなかなかマイボールにできず、守備に追われる時間が長いが集中は途切れず。

13分、永井が左サイドの深いところで倒されFKを得る。14分、これをレアンドロが直接狙い、GKが反応したがそのままゴールに吸いこまれて先制。東京が1-0とリードする。角度のないところだったが、レアンドロによればGKの位置を見て直接狙ったとか。

東京は引き続き強固なブロックで川崎の攻撃を跳ね返しつつ、奪ったボールは素早く前線に展開して追加点を狙う。コンパクトな中盤での戦いとなり、どちらにも大きなチャンスがないまま一進一退の攻防となる。

東京は結局レアンドロのFKが唯一のシュートのままで前半を終える。1-0とリードはしているものの、少しでも集中が切れるとヤられる怖さは常にあり、後半このまますんなり行くとは思えない。引き続き我慢強く戦いたい。リードしているだけに交代も難しい。

後半に入っても川崎がボールを支配、東京は自陣で受けに回る時間が長い。55分、中村拓に代えて中村帆を投入。守備戦には中村帆の方が安定感がある。日曜日の湘南戦にフル出場したことを考えての途中起用か。

交代を機に川崎は攻撃のダイナミズムが増したが、中村帆が対面の敵を相手に絶妙のカバーを見せて戦局は拮抗。その他のところでも球際へのチャレンジが非常に果敢にできている。

62分、三田が敵陣左サイドに入ったところからDFの裏にスルー・パスを通すと、永井がをこれを追って裏に。左足で早いクロスを入れるとファーに飛びこんだレアンドロが押しこんでゴール。2-0とリードを広げる。永井のクロスがよかったが、レアンドロもよく決めきった。東京はこのシュートがこの試合2本目。

後がなくなった川崎は、前線をフレッシュにして反撃に出るが、東京はしっかりした守備ブロックを崩さず、次第に勝利が脳裏にチラついてくる。74分、三田と永井に代えて内田とアダイウトンを投入。

するとここから東京が川崎のパスを引っかけてショート・カウンターに持ちこむシーンが増える。76分、レアンドロのボール奪取からアダイウトンにスルー・パス。アダイウトンが右サイドからクロスを入れたが飛びこんだ安部にはわずかに合わず。

さらに79分、アダイウトンが中盤からドリブルで持ち上がり、中に切れこんでシュートしたが枠に収まらず。この辺を決めておけば楽に試合がクローズできたはずだったが…。

アディショナル・タイムは6分。ATに入ったところでレアンドロに代えて眷襪鯏蠧。眷襪浪爾り目のトップくらいのポジション。残り時間追い回せということか。前がかりに攻撃を仕掛けてくる川崎をいなし、48分には眷襪らのパスを受けたアダイウトンがGKと一対一になるなどチャンスも作って時間を使い(シュートは枠外)、結局2-0で東京が川崎を完封、ルヴァンカップ決勝進出を決めた。

数字を見ればシュート数5-11、CK2-9、ポゼッション37-63と圧倒的に川崎が主導権を握っていたように見えるが、その攻撃をしっかり自陣で受け止め、そこから速い攻撃で少ないチャンスを確実に決めた東京のゲームだった。

もちろん敵のシュートが森重に当たりポストをヒットするなどヤバいシーンもあったが、再三の川崎のゴール前での仕掛けも身体を張って止め、確実に加点することで徐々に流れを呼びこみ、一発勝負の「後がない」状況に敵を追いこんだことでミッションはコンプリートした。

難しいFKと、速攻の仕上げを決めたレアンドロが今日のマン・オブ・ザ・マッチなのは当然としても、今日はレアンドロが最前線からかなりしっかりプレスをかけていて、この人がここまでやってくれるのは大きいなと思った。

あと、オリヴェイラがサイドハーフに徹してほぼ90分間敵のサイド攻撃をつぶし続けてくれたのは本当に有難かった。彼自身も助っ人としてゴールという結果が求めらる中で、自分で前に行って決めたい気持ちは当然人一倍あるだろうが、それにもかかわらず献身的にサイドを抑えてくれたことは、チーム戦術とはいえ涙の出る思い。

湘南戦で主力を休ませながらも若手主体で勝ち、その分今日のメンバーがフレッシュだったという効果はあった。ただ、全体として球際へのしつこさやこだわりがあり、手を抜いたら一瞬で持って行かれるという危機感がチーム全体に共有されていたし、それが勝敗を分けた気がする。

ルヴァンカップ決勝は11月7日、新・国立競技場で行われる。相手は柏。チケットは手に入るだろうか…。

評点(評点はドイツ式):
林(3) 再三のピンチにも落ち着いて反応、完封に貢献した。
中村拓(4) 守備に追われる時間が長かったがよく我慢した。
渡辺(3) 厳しい試合だったが主将としてチームを引っ張った。
森重(3) 最後の最後できちんとボールを止めるところがすごい。
小川(3.5) ここ数試合でまた成長できている。いい選手になった。
三田(3.5) 2点目は三田がスペースでボールを受けたところから。
シルバ(3.5) 持ち過ぎの悪癖を封印、守備固く判断もよかった。
安部(3) 守備に追われる展開でも身体を張って存在感見せた。
オリヴェイラ(2.5) 守備での献身に涙が出た。これが強さの源泉。
レアンドロ(2.5) 2ゴールだけではなく守備でも手を抜かなかった。
永井(3) 2点目のアシストは見事。ゴールに相当する価値あり。
===
中村帆(3) 最初に抜かれた対面の相手にその後は気迫の守備。
内田(3.5) こういう試合で使ってもらえるようになった。
アダイウトン(3.5) カウンターは決めたかったが仕事は十分した。
眷(-) 時間短し。しかし存在感はデカし。

鳥栖戦でのターン・オーバーからの総力戦だが、ここで燃え尽きては元も子もない。この先も続いて行くリーグ戦、ルヴァンカップ決勝、ACL、さらには天皇杯まで戦いきってこそ今日の勝利が生きる。次の試合はまたすぐにやってくる。



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2020年10月06日 00:35      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第3節】ケルン 1-3 グラードバッハ

■2020年10月3日(土) 15:30キックオフ
■Rhein-Energie-Stadion (Koln)

開幕から1敗1分と出遅れたグラードバッハの第3戦。アウェイではあるがさすがにこのあたりでひとつ勝っておかないといろいろと面倒なことになりかねない。逆スパイラルに陥ったときの怖さはファヴレ監督の最後のシーズンで身に染みている。

先発は前節ウニオン戦と同じ。まあ、そうだろう。エンボロがベンチ入り。

ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
ホフマン シュティンドル テュラム
プレア

試合はグラードバッハが序盤からボールを支配しケルン陣内で仕掛ける展開に。

4分、シュティンドルからのスルー・パスを受けたホフマンが持ち上がってシュートを放つがGKがセーブ、ベンゼバイニがこぼれ球を詰めるが枠外に。6分にもロング・フィードを受けたテュラムがシュートするがこれもGKにセーブされ、こぼれ球を拾ったシュティンドルのシュートも枠を外れる。

得点の雰囲気が高まる中、13分、エルヴェディのロング・フィードを受けたホフマンがエリア内でプレアにラスト・パス。これはややズレていったん流れたものの拾ったプレアがターンしてシュート。これがゴール右隅に決まりグラードバッハが1-0と先制する。

さらに16分、右CKをホフマンが蹴ると、ニアに入ったライナーが頭でスラして角度のないところからのシュートを決める。短い時間の間に2-0とリードを奪い、試合の流れをグッと引き寄せた。

その後はグラードバッハがやや引き気味になったことからケルンもボールを持てるようになるが、大きなチャンスを作らせないまま2-0で前半を終了した。

後半に入って間もない55分、ボールを追って敵エリアに入ったテュラムが敵DFに倒されPKを得る。56分、これをシュティンドルが丁寧に決めて3-0に。この時点で試合はほぼ決まった。

69分、テュラムに代えてヘアマンを、77分にはシュティンドルに代えてヴォルフを投入、前線をリフレッシュする。

84分、ドリブルで中央を割られ、エリア外からのミドル・シュートを決められて失点、3-1と2点差になるが、グラードバッハは88分、プレアとホフマンに代えてエンボロとトラオレを投入、そのまま危なげなく試合をクローズ、今季初勝利を挙げた。

ケルンには悪いが地力の差がはっきりと出た試合。数字を見ても、シュート数15-8、CK10-4、ポゼッション60-40と、東京が主導権を握ってケルンを圧倒したことが窺える。前半の早い時間帯に2点をもぎ取り、後半開始早々にPKで加点、その後1点は許したものの余裕で逃げきった。

失点は余計だったが、ダービーでもあり勝つべき相手にしっかり勝ったことは大きい。グラードバッハは今季リーグ戦初勝利となり、ようやくスタートを切ることができた感じ。3試合を終えて1勝1敗1分の勝ち点4(1試合あたり1.33)となり、11位に浮上した。首位ライプツィヒとの勝ち点差は3。

出遅れを取り戻すべく、この勝利を足がかりに上位グループに食いこんで行かなければならない。昨季からの継続もあり、戦術の浸透、共有はできているので、それを再び軌道に乗せたい。

ヴォルフはこの日も途中出場で今ひとつ印象に残らず。まだお客さま感があり、早めにゴールを決めてチームの和に入れたい。彼が戦えれば選択肢はグッと増える。

来週はインターナショナルで1週休み。ここから勝ち点を積み上げて行きたい。

マルコ・ローゼ監督談話:
「我々は状況をよく考え、ウニオン相手にあまりうまく機能しなかった事柄を集中的なトレーニングで改善しようとした。ケルンもまた3バックで対応してきたが、我々は今回、ベルリンを相手にしたときよりもうまくやることができた。我々は試合開始から相手よりもよく動きより大きなスペースを見つけることができた。それに加え我々は相手のゴールの方向に一貫してせまり、早い時間帯に2-0とリードすることができた。全体としてみれば、我々はも少しうまく最後まで戦うこともできたはずだとは思うが」

この日はアウェイの黒ユニ。ケルンが赤ならファーストでもいいかなと思ったが、ケルンが体操服っぽい白のユニだったので、濃色のセカンドにしたようだ。これもなかなかカッコよく、買うときにファーストの白にするかこの黒にするか悩んだ。まあ、白買ったけど。



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2020年10月04日 23:06      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第20節】湘南 0-1 FC東京

■2020年10月4日(日) 15:00キックオフ
■Shonan BMWスタジアム平塚

一般販売までチケットが残っていたので現地観戦となった。腰の痛みもかなり楽になったが引き続きコルセットを装着しての遠征。東海道線のグリーンに乗って平塚へ。指定席なので直前の臨場でも大丈夫なのが嬉しい。服装とか持ち物とか東京色を一切感じさせない完全非武装にしたら何かすごく丁寧な暮らしをしてそうな無印良品ぽい人の感じになってしまった。

東京は前節アウェイで浦和を撃破したが、タイトルのためにはホームであれアウェイであれ全勝することが前提となる状況に変わりはない。毎試合が崖っぷちだ。

長谷川監督は大胆なターン・オーバーを敢行。水曜日のルヴァンカップ準決勝も考えてのことだろうが、先発総替えの上にベンチにも今季矢島、宮崎、特別指定の蓮川などフレッシュなメンバーが。林、森重、渡辺、永井、安部らはベンチ外に。思いきった。

ここまでのターン・オーバーはサポとしては納得感もあるが、負けると何を言われるか分からないチャレンジであるのも間違いない。総力戦でありプロである以上は誰が出てもベスメンとは言えるが、実際には勝ってなんぼ。このメンバーにした以上は勝たなければならない。「オレは腹をくくったぞ」という監督のメッセージが見えるメンバーだ。

波多野
中村帆 丹羽 オマリ バングーナガンデ
内田 品田
原 眷襦.リヴェイラ
アダイウトン

互いにコンパクトな陣形からプレスでボール奪取を狙う戦いに。メンバーを総替えしたせいかプレスのかかりが甘く、またいったん奪ったかに見えたボールもすぐにロストしてしまうなど連係がうまく行かないシーンが多い。

特にオリヴェイラには敵のマークが厳しく、中盤でボールを受けても激しいチャージから失ってしまうことも少なくない。前線への長いボールも織り交ぜるが、アダイウトンが受けた後がつながらない。湘南の攻撃も迫力を欠き、膠着したまま時間が進む。

40分、アダイウトンがドリブルで自陣から左サイドを持ち上がり、中央に切れこんでシュートを放つが敵GKがキャッチ。45分にはオリヴェイラからの縦パスを受けて右サイドを上がり、DFに絡まれながらも切れこんでシュートを放つが敵DFにブロックされ枠外に。

前半シュート数3-1と互いに低調なままスコアレスで前半を終えた。大きなチャンスは与えていないものの、東京も攻守にかみ合わせない部分が多く決定機は散発。最低限の戦いはできているが、バタついている感は否めない。後半も粘り強く身体を張り、スムーズでなくていいから勝てるフットボールをしたい。

東京は後半からオリヴェイラに代えて田川を投入。眷襪1列下げて品田とダブル・ボランチになり、内田を右サイドへ押し出して、田川とアダイウトンの2トップを擁した4-4-2になったようにも見えた。

後半に入っても互いに仕掛けながら決定力を欠く流れは変わらず。ただ少しずつ東京がボールを奪って敵陣で試合を進める時間が増えてくる。

61分、原に代えて矢島を投入。66分、中村帆からのフィードを敵がクリア、このボールを矢島が拾ってシュートを放つがGKに押さえられる。

70分、敵のパスミスから敵陣内でこぼれたボールをアダイウトンが拾い中央にクロス。田川が頭で合わせるが枠に収まらず。75分にも眷襪らのパスを受けた田川がワン・トラップからシュートを放つが枠外に。ゴールが近づいている感はあるが決めきれない。

78分、敵陣深くで田川が敵からボールを奪取、中央へ落とすと、走りこんだアダイウトンがこれを流しこんでゴール。1-0と東京がようやく先制する。敵陣での果敢なチャレンジが実った。いったん敵に収められたボールをしっかり奪い返した田川をほめたい。

83分にはバングーナガンデに代えてJ1初出場の蓮川を投入。蓮川はそのまま左SBに。先制してからは前がかりになって敵の攻撃を受ける形に。下がっての守備になるがクリティカルなところへは侵入させない。ハイボールにオマリが圧倒的な強さを見せる。

アディショナル・タイム、内田、アダイウトンに代えて平川、宮崎を投入。宮崎はJ1初出場となる。5分あったアディショナル・タイムも、奪ったボールを高めの位置でキープするなど巧みに時間を使って使いきり、苦しみながらも1-0で逃げ切った。

連係がうまく行かず落ち着かない試合になったが、後半の選手交代で徐々にペースをつかみ、最後は敵のゴールをこじ開けた。先発総替えという思いきったターン・オーバーではあったが、丹羽や眷襪覆疋ーになるベテランがしっかり声を出しながらプレーでチームを引っ張ったのが効いたように見えた。

最終ラインも空中戦に抜群の強さを見せるオマリと、ラインをコントロールし対人の強さで突破を許さない丹羽の組み合わせで、展開力やスマートさには欠けるものの湘南の攻撃を散発に抑えた。特に丹羽は積極的に声を出して若手を鼓舞しており、今日自分が果たすべき役割をしっかり理解していたと思う。結果論になるが鳥栖戦はオマリではなく丹羽を使うべきだったと思った。

水曜日に向けて主力を休ませつつ、残ったメンバーで大事な試合をしっかり勝ちきったことはまさに総力戦の成果。勝ったことでこのメンバーで戦った意図がしっかり裏書され、チームがまたひとつ先に進むことができた。リスクを取ったマネジメントも、それに応えた選手もどちらも素晴らしかった。

終わってみればシュート数9-1と湘南をほぼ完全に抑えきった格好。湘南に元気がなかったこともあるが、スマートでないながらもやるべきことを愚直にやり続けることで結果を引き寄せた。

これで東京は23試合を終えて13勝5敗5分、勝ち点を44(1試合あたり1.91)に伸ばし暫定ながらC大阪を抜いて2位に浮上。しかし首位川崎との潜在的な勝ち点差は依然として18あり、シーズンの残り試合数(東京11、川崎13)を考えると厳しい状況は変わらない。

水曜日にはルヴァンカップ準決勝で川崎と対戦するが、現実的に狙えるタイトルという意味ではここにひとつのピークを持ってくることになるだろう。林、森重、渡辺、小川、安部、レアンドロ、シルバ、三田らをベンチ外として休ませ、オリヴェイラも前半で交代させたが、残りのメンバーで今日の試合を勝ちきり、露払いは済んだ。

評点(評点はドイツ式):
波多野(3.5) 試されるシーンは少なかったがパンチングが効いていた。
中村帆(3) 地味ながら対人が見事で敵の侵入を許さなかった。
丹羽(3) しっかり声を出して若いチームを引っ張った。MOMでいい。
オマリ(3.5) 空中戦に抜群の強さ。この人はこう使うのか。
バングーナガンデ(3.5) 落ち着いてアップダウン。戦力化している。
内田(3.5) 広い範囲をカバー、何気にいつもそこにいる感じ。
品田(3) 果敢にリスクの高いパスを狙い続けた。梶山の再来。
オリヴェイラ(3.5) マーク厳しくボールを収めきれず。
眷(3) 下がり目になってからボールを落ち着かせた。
原(3.5) 献身的に走り続けたが決定機には絡めず。
アダイウトン(2.5) 再三裏を突いて敵を悩ませた。ゴール嬉しい。
===
田川(3) 好機に絡みアシスト。自分のゴールも欲しかった。
矢島(3.5) 出場機会を得てやるべきことが整理された。
蓮川(-) 時間短し。
宮崎(-) 時間短し。
平川(-) 時間短し。

今日もアウェイながらファースト・ユニを着用。識別も問題なかった。このシリーズは続けて欲しい。川崎ではちょっと色がかぶるかなあ。大丈夫だと思うんだけど。

あと、ボールパーソンのボール出しが今イチだった。あまり遠くから選手にボールを投げてはいけないという約束ごとになっているのか、おもむろに選手に歩み寄り2、3メートルくらいのところまで来てからホイって感じで投げ渡すんだけど、選手にしたら「ええから早よ渡してくれ」て感じになってて、見てる方ももどかしかった。改善の余地あると思う。



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2020年10月01日 17:59      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第29節】浦和 0-1 FC東京

■2020年9月30日(水) 19:30キックオフ
■埼玉スタジアム2002

日曜日にテレビ裏の配線を差し替えていて腰を痛めたため、日中に整形外科で診てもらった。電気をあててもらい湿布とコルセットで装甲、迷ったがチケットが手許にあるので仕事を何とか終わらせて南北線に飛び乗った。

もちろんユニ初め公式グッズはおろか青赤いものは一切身に着けておらず、スタジアム内では一言も発しないで拍手も含め東京の応援はしない完全なステルス観戦。バックスタンドのほぼ最上段あたりに陣取った。

東京は前節鳥栖に完敗、リーグ戦タイトルは正直遠のいているが、何が起こるか分からないシーズンであり、残り試合取れる勝ち点は全部取って何が起こるか見てみる以外にやるべきこともない。埼スタでは勝ってないとかいうがそんなこと言ってる場合じゃない。

前節出場停止だった森重が先発に復帰。その他、中村拓、小川、三田、安部、永井、レアンドロが先発となった。また故障を伝えられていた眷襪久しぶりにベンチ入り。一方でオリヴェイラは警告累積のため出場停止。


中村拓 渡辺 森重 小川
三田 シルバ 安部 田川
レアンドロ 永井

始まってみると三田、田川を両翼に配したシンプルな4-4-2。敗戦の後ということで原点回帰、守備をしっかり固めるところからということだろう。納得感はある。

序盤はボールを支配する浦和に対し前プレからカウンターを狙う東京という展開になるが、プレスがかかりきらず自陣で浦和の攻撃に耐える厳しい時間帯となる。7分にはエリア外からコントロール・シュートを打たれ一瞬ヒヤッとするが枠外で助かる。心中を挙動に出さないようにするのは難しい。

その後も17分には縦パスを通され敵FWがダイレクトでシュートを放つが枠外。敵のシュート・ミスもあって事なきを得ているがヤバい形を作られている。ブロックを固めてしまえば容易には突破されないが、下がりながらの守備を強いられる局面も少なくない。苦労しながら何とかゴールを守っている状態。

34分、レアンドロが敵陣でボールを奪取、そのまま持ち上がって角度のないところから自らシュートを放つがGKにセーブされる。レアンドロの積極的な守備と、攻撃時にリズムをコントロールする動きが目を引くが、いかんせんオリヴェイラもアダイウトンもいないので出しどころを悩むことが多く逸機につながっている。

37分、敵陣でシルバがボールを奪取、右サイドに展開する。中村拓のクロスは合わなかったが、敵のクリア・ボールを拾ったレアンドロのシュートはミートしなかったが、このボールがゴール前に左にいた永井の足許へ。永井のシュートは一度は敵GKにセーブされたがこぼれたところを再びニア上に蹴りこんでゴール、守勢だった東京がワンチャンで1-0と先制する。

その後も浦和が攻め、東京が受けからカウンターという流れは変わらないが、浦和は徐々に焦りが出たか、フィニッシュの精度が高まらず東京の守備に自信が戻り始めたように見えた。何本かシュートを浴びたものの決定的なものはなく1-0とリードして前半を終えた。

正直どちらも今イチの立ち上がりで、中でも東京の方がセカンドを拾えず攻撃もつながらず今イチかと思っていたが、中盤での果敢な守備から先制できた。ただ、1点差で勝ちきれるか微妙な流れでもあり、選手間の意思統一を含めたゲーム・マネジメントが問われる試合になる。

東京は後半から田川に代えて内田を投入、左SHにそのまま入った。浦和がボールを持つ流れ自体は変わらないが、浦和の攻撃が目に見えて単調になり、ブロックができていればクリティカルな形を作られることは多くない。一方で中盤でのプレスからボールを奪取できるシーンも増え、ポゼッションは譲りながらも主導権は東京が握っている印象。

48分にはシルバがミドルを狙うが枠外。55分にも安部がこぼれ球を拾ってシュートするがこれも枠外。単発ではあるが奪ったボールをフィニッシュまで持ちこんでいる。

68分、三田に代えて原を投入、原はそのまま右SHに。69分、レアンドロがカウンターで持ち上がったボールを前線の原に流すが敵DFに寄せられシュートは打ちきれず。原にも出すんだと思ったシーン。まあ、原に出すしかない状況だったのは間違いない。

75分、永井に代えて眷襪鯏蠧。原をトップに上げて安部をサイドに出し、眷襪鬟椒薀鵐舛貌れると思いきや、眷襪呂修里泙泪肇奪廚琉銘屬悄レアンドロと縦関係でトップ下的なイメージか。あるいはとにかく前線でボールを動かし時間を使えということか。

終盤は前線の枚数を増やして同点を狙いに来る浦和に対し、それが雑になったところで奪取したボールから追加点をちらつかせながら時間を使う東京という流れに。浦和は前に急ぐあまり隙が増える。負けてるときはそうだよね。先週の東京を見るようだ。スタジアムの雰囲気が負け側に傾いて行くのが感じられる。楽しい。が、じっとしている。

88分、中村拓に代えて中村帆を投入。昨年はこのスタジアムで終盤までリードしながら最後のワンプレーで同点にされた苦い記憶があり、そのときには交代枠を残していたことから、なぜあそこで交代して時間を使わなかったかと批判された。対人に強い中村帆で守備を固めるとともに時間も意識しての交代だろう。レアンドロにアダイウトンかと思ったが、ボールを持てるレアンドロを残すとともにアダイウトンは温存か。

アディショナル・タイムは5分あったがしのぎきり、1-0で東京が完封勝利を挙げた。埼スタでの勝利は2003年以来17年ぶり。これまでは毎年毎年肩を落として浦和美園駅までの長い道のりをとぼとぼと歩いていたが、この日は観客が浦和サポだけということもあって、駅までの人の流れは完全に葬列状態で実にしめやかだった。

「何かもう見ても仕方ないし来るのやめようかな」とか「大槻さんと川崎の鬼木さんて同世代らしいけどこの違い何なん」とか周囲からいっぱい聞こえてきて泣けた。僕の足取りは電気治療と湿布とコルセットのおかげもあり軽かった。

この試合、序盤は動きが固く、前節に続いて中盤のプレスもかかりきらずセカンド・ボールも拾えず浦和に押しこまれ、怖いシュートも打たれたが、これが枠に飛ばなかったことにも助けられてこの時間帯をしのげたのが大きかった。

その後は諦めずに前プレをやり続けたことから先制、これによって守備が整理され行くところと引くところのメリハリがよくなったのと、調子の上がらない浦和がダメモードに入って自滅してくれたのもあって東京のゲームになって行った。

レアンドロはオリヴェイラかアダイウトンがいないと出しどころを迷ってしまうので攻撃ではちょっともったいないシーンもあったが、その分というか何というか守備ですごい頑張ってたし(たぶん「オレ一人で何とかしてやる」と思ってたと思う)、結果アシストも付いたしよかった。

勝ったとて状況が厳しいことに変わりはないが、内容はともかく結果を出したことで次につながった。10月も連戦が続くがここを踏ん張らないと先が見えてこない。10月後半に予定されていたACLのグループステージ残り試合はサイドのリスケが見込まれ、それに伴ってリーグ戦の日程も再調整になると思うが、まずは目の前の試合をひとつずつ勝ち続けることに集中するしかない。

チームとしては決して万全の状態で白星を重ねている訳ではなく、満身創痍ではあるが用兵と個々の頑張りで何とかひとつずつ前に進んでいると見るべき。ただ、カツカツなのは他のクラブも同じで、サイクルが狂ったところ、集中が切れたところから落ちて行くという消耗戦であり持久戦。連敗しないことでギリギリの成績は維持できており、この日もベースとなる4-4-2に戻し90分走り続けることで勝利を呼びこんだ。

これで東京は22試合を終えて12勝5敗5分で勝ち点41(1試合あたり1.86)、暫定3位を維持している。但し試合消化が先行しており、到達できる最大の勝ち点は77と、首位・川崎の95とは18差ある上、G大阪(80)、名古屋(78)よりも低く、引き続きタイトルは現実的にかなり厳しい。残りは12試合。顔を上げて戦って行こう。

評点(評点はドイツ式):
林(3.5) 枠に来たヤツは全部やっつけた。ハイボール処理も安定。
中村拓(4) 勢いのいい前へのチャレンジは少なくクロスの精度も欠いた。
渡辺(3) 森重とのコンビで自信を持って戦うことができた。
森重(3) 守備ラインの安定感はやはり森重なしには考えられない。
小川(3.5) サイドから攻撃のスイッチを入れる役割は果たした。
三田(3.5) 地味だがサイドでアップダウンしボールをつないだ。
シルバ(3.5) いいプレーとうかつなプレーの浮き沈み激しい。
安部(3) 目立つシーンは少なかったが攻守によく絡んだ。
田川(4) このポジションでは特徴は出しにくく前半で交代。
レアンドロ(3.5) ムラはあるが面白いからいいのではないか。
永井(3) 貢献度を考えればもっとゴール取らせたい。
===
内田(3.5) 落ち着いた対応で後半優位に戦う流れを作った。
原(4) 前線で身体を張った。決定機もあったが…。
眷(-) 時間短し。彼が追えばみんなも追う。
中村帆(-) 時間短し。

東京はファースト・ユニを着用。このスタジアムでホーム・ユニを着るのは記憶がない。東京のユニは青赤というものの青ベースであり、赤一色の浦和のユニとの視認性も問題なかった。アウェイでファースト着てくれるのアガる。



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2020年09月28日 17:00      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第2節】グラードバッハ 1-1 ウニオン

■2020年9月26日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park

ホーム開幕戦。日本時間の夜10時半キックオフということで届いたばかりの今季のユニ(背番号は18)を着込んでテレビの前で待機した。

今季の開幕戦となった前節はアウェイでBVBに0-3でコロっと負けてしまいスタート・ダッシュに失敗。ホームで何としても勝ち点3を挙げどんどん勝ち点を積み上げて行かなければならない。1万人の観客を入れての試合。

前節は途中出場だったテュラム、プレアが先発出場。ツァカリアとエンボロは引き続きメンバー外(練習には参加しているようだ)。

ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
テュラム シュティンドル ホフマン
プレア

試合はグラードバッハがボールを支配してビルドアップ、ウニオンが守備網を形成してこれを受けるという展開に。主に遅攻からボールを出し入れして崩そうと試みるが、ウニオンの守備も落ち着いており最後のクリティカルなパスを入れられない。

17分、シュティンドルからのパスを受けたプレアが左サイドから切れこみDFをかわしてシュートを放つが敵GKがセーブ。その後もグラードバッハがボールを持つが、パスがズレたり意図がかみ合わなかったりしてボールを失うシーンも少なくない。

失い方が悪いとウニオンの素早い切り換えから一気にピンチになる。敵の精度の低さもあって失点は免れるが、ボールを支配している割りに安心感、安定感がない。38分、CKにプレアが合わせるがこれもGKがセーブ。39分にはホフマンのシュートもセーブされる。

結局スコアレスで前半を終了。チャンスはあったものの決めきれず、連係も今イチで調子の上がらない試合。ウニオンのペースにつき合わされている感が強く、ボールは支配するものの主導権は必ずしも握れていない。後半勝負になる。

後半に入るとグラードバッハがギアを一つ上げて前がかりに。56分、ホフマンの左CKに中央でテュラムがヘディング、これが決まってグラードバッハが1-0とリードする。流れの中からの攻撃が停滞しがちなところでセット・プレーをしっかり生かした。

その後はリードを得たグラードバッハがリスクを嫌って受け気味になるが、中央はしっかり固めておりウニオンに自由を与えない。70分、テュラムに代えてヴェントを投入、エルヴェディを中央に置いた3バックに移行し、3-4-3の布陣になる。

75分にはさらにプレアに代えてヴォルフを投入。前線でボールを動かす時間を増やし敵の隙を突いて追加点を狙う構えか。

ところが80分、敵のCKに頭で合わされ、山なりのボールがゴール右上隅に。ここを守っていたシュティンドルが頭でクリアしようとするが、ボールは後ろにそれバーに当たってゴール内に落ちてしまう。痛い失点で1-1と同点になる。

グラードバッハは85分、ノイハウスに代えてヘアマンを投入、勝ち越しを狙いに行くが、アディショナル・タイムのFKにベンゼバイニが合わせきれないなど詰めを欠き、結局1-1の引き分けで試合を終えた。

ポゼッションは62-38とグラードバッハが優勢だったがシュート数は14-14と互角、CKは7-5と微妙で、結果もその通りになってしまった。シーズン序盤とはいえ昨季やっていたことを基本的に継承しており、メンバーもほぼ変わっていないのに、連係が悪く意図通りにボールを運べないケースが多かった。

ウニオンがしっかりと守備を固めてきたということもあるが、虎の子のリードを守り切れず、追いつかれた後にもう一度突き放す力もなかった。パスもタッチ数が多く、引いた相手に対して効果的にボールを動かすことができなかった。

テュラムとプレアはそれぞれいい動きをしてくれたと思うが、周囲との連係はこれから。全体に昨季の自動性(オートマティズム)を取り戻すのにまだ苦労している感が拭えない。試行錯誤できる期間は限られている。

選手も揃ってきたしやるべきことは比較的はっきりしていて方向性に疑問はない。ムダにバタつく前に今季最初の勝利をしっかりつかみ取らなければならない。次節はアウェイでケルンとのダービーになる。初勝利にふさわしい。

マルコ・ローゼ監督談話:
「終わってみればウニオンが勝ち点1を得たのは妥当だろう。その多くは彼ら自身のパフォーマンスが要因だ。彼らは我々が予想したとおりに試合を進めてきた。しかし、我々の側にも大きな要因があったと思う。特に前半は、我々は自分たちのプレーの中であまりに確実さを欠き、あまりにたくさんのミスがあった。そのため我々は、早い切り換えからのカウンターのチャンスというウニオンの狙い通りにやらせてしまい、前半はその中から2回か3回いいチャンスを作らせてしまった。後半は少し違う形にし、試合をより掌握してリードを奪うことができた。こうした試合ではそのリードをしっかり家まで持ち帰らなければならない。しかしあのCKでボールがゴールに入ってしまった。その後はいろんなことがあった。我々はこの引き分けを受け入れなければならない」

ホームなので白のファースト・ユニだったが、胸のロゴがポストバンクのダサい黄色でなくなったのがほんとすっきりしていい感じだった。



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2020年09月27日 23:04      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第19節】鳥栖 3-0 FC東京

■2020年9月27日(日) 16:00キックオフ
■駅前不動産スタジアム

ようやく秋めいてきて、昼間の試合も組まれるようになってきた。買い物を済ませ、PCをテレビに接続してキックオフを待った。

リーグ戦タイトルに向けてもはや1たりとも勝ち点を落とすことのできない状況。ホーム3連戦が終わり、ここからはルヴァンカップも含めてアウェイ4連戦。どれだけ勝ち点をロスしないで首位川崎を追撃できるか。

この試合では森重が警告累積で出場停止。バングーナガンデが左SBでJ1デビューすることになった。小川がベンチ外、三田、安部、永井、レアンドロがベンチ・スタートとなり、オマリ、品田、内田、田川、アダイウトンが先発した。


中村帆 渡辺 オマリ バングーナガンデ
内田 品田 シルバ
田川 アダイウトン オリヴェイラ

東京は例によって立ち上がりから積極的に攻めに行く。1分、中村帆がドリブルで持ち上がり、アダイウトンからワンツーの戻しを受けて中央に切れこみシュートするがバーの上に。バングーナガンデからもいいボールが裏に出てチャンスを作る。

奪ったボールをオリヴェイラやアダイウトンに当てて攻撃を組み立てようとするが、鳥栖の守備も集中しておりそこからの組み立てができない。19分、品田からのパスをアダイウトンが落とし田川がダイレクトでシュートを放つがGK正面。

26分、DFラインの手前で敵FWにキープを許す。ここからワンツーで前を向かれ、狭い隙間から打たれたシュートがファーに決まり失点。0-1と先制を許してしまう。人は揃っていたが敵がボールを動かしているにも関わらず寄せが甘くシュートを打たせてしまった。

鳥栖がボールを支配、東京は奪ったボールの展開からカウンターを狙う。38分、品田からパスを受けたアダイウトンがエリア内で敵DFをかわしてシュートするがファーに外れる。43分には内田が左サイドからファーにクロスを入れ、田川が頭で合わせるがGKがセーブ。

さらに44分、これで得たCKを品田がエリア手前のシルバに流すサイン・プレーからシルバがシュートを放つがDFにブロックされる。アディショナル・タイムにもシルバがFKを直接狙うが敵にブロックされ、結局追いつけないまま0-1で前半を終えた。

チャンスも作りながらチャレンジを続けているが鳥栖の守備も固くゴールが遠い。ワンチャンで失点したが、シュート数で上回るなど手数は繰り出せている。最終ラインの押し上げが弱く、その分中盤にスペースが出来て失点にもつながった印象。中盤のプレスが効いていない。後半ギア上げて行きたい。

後半に入っても、鳥栖がボールを支配し組織的に仕掛けるのに対し、東京は粘り強い守備からカウンターを狙う展開は変わらず。しかし、プレスが機能せず、セカンド・ボールも拾えず、後半立ち上がりからのエンジンがかからない。

59分、左サイドをドリブルで持ち上がられ、オマリが対応に出たが中に切りこまれて下がりながらの守備となる。中に入ったところで左足のシュートを許し、ニアを抜かれて失点。0-2と痛い追加点を与えてしまう。バングーナガンデが上がった裏のスペースを使われ、オマリが出た後のカバーができていなかった。

63分、田川、内田、シルバに代えて原、レアンドロ、安部を投入。レアンドロとアダイウトンを2トップにし、品田と安部がダブル・ボランチを形成する4-4-2になったか。攻撃時には両翼のオリヴェイラ、原も攻撃に加わって4-2-4的な布陣に。前に重心がかかる。

しかしこの布陣では連係が悪く、攻撃はノッキングを起こして単発に終わるケースが多い。個々の選手はそれぞれに頑張っているがチームで攻撃できていない。意図が共有できずボール・ロストも多い。2点のビハインドを背負って気が焦りバラバラになっている。

74分、前がかりになって後ろにスペースができたところで自陣深くにパスを通され、ここから中央にクロスを送られる。これを後ろに落とされたところに走りこんだ敵FWにダイレクトで強烈なミドル・シュートを放たれこれが決まり0-3に。時間帯を考えてもほぼ試合を決定づける思い追加点を許してしまう。こういう試合ではこういうシュートが決まってしまうんやなあ…。

76分、アダイウトン、オリヴェイラに代えて永井と三田を投入、永井はトップに、三田を右サイドに入れる。しかし一度失われたリンクは取り戻すことができず、時間の経過とともに余裕をもってボールを動かす鳥栖に対し組織だって対応できない。

82分、永井からのパスを受けたレアンドロが中央からコントロールしたシュートを放つが枠外に。これ以外にはフィニッシュまで持ちこめず、結局0-3で鳥栖に完敗。タイトル争いから大きく後退した。

前半はそれなりに戦えていたが攻守にまとまりを欠く印象で好機を決められず、セカンド・ボールを拾えずに主導権を握ることができなかった。失点は一見敵のナイス・ゴールのように見えるが、実際にはその手前も含めてコレクティブな守備とボール・ホルダーへのアプローチという強度の部分で敵を上回ることができなかったのが原因に見える。

後半、早い時間帯に追加点を許し、前を増やす交代をしたことでさらにバランスを崩し、指揮者のいないまま楽員がそれぞれ演奏をしているために曲になっていないオーケストラを見るようだった。

言っても詮ないことだが、森重や眷襪箸い辰拭峺従豐篤帖廚不在で、何を頼りにどう反撃するのかというアイデアの共有がないまま、思いつきとまでは言わないが、個々の選手の判断で単発の攻撃を繰り返した。

前半から最終ラインの押し上げが甘かったこともやはり違和感をその場で修正するリーダーの不在を感じさせ、森重の欠場が想像以上に大きかったという外ない。ひとりひとりの選手が戦っていない訳ではなかったが、それをひとつに組織できる存在がおらず、ビハインドを背負ってそれが大きく効いてしまった。

バングーナガンデは前半から強い守備、いいクロスでアピールしていたし、品田、内田も試合に慣れ、田川も、後半出場の安部も献身的に走るなど若手がすごい勢いで成長しているのは好材料だが、だからこそそれをしっかり組織する機能がないと全体はたやすくバラバラになる。オリヴェイラは背中で姿勢を見せてくれるが、そこまで外国人に頼る訳には行かないだろう。

さすがに厳しい日程が続いて、頼みの強度にも綻びが出始めたのだとこの先ちょっと難しくなる。星勘定として致命的に痛い1敗だが、それ以上にチームとして支えてきたものがいよいよ限界にきたのならそれ以上に深刻だ。こうした状態で走り続けることでケガも怖い。

厳しい日程での戦いはまだまだ続いて行く。何を手がかりにどう立て直すか、ここから改めてタイトルにチャレンジできるのか、立ち止まって考えざるを得ない重たい敗戦。しかし次の試合は3日後。何とかするしかないが何とかなるのか。

東京は21試合を終えたが勝ち点は38で足踏み、1試合あたり勝ち点は1.81に後退し、暫定で3位は維持しているものの1試合あたりの勝ち点2以上を維持している川崎、セレッソ大阪との差は開いた。首位・川崎との潜在的な勝ち点差は最大18。もちろん全然諦めてないけどタイトルは現実的にはかなり厳しくなった。

この先はまだアウェイが3試合続くとはいえすべて首都圏。どう休養を取るかを考えた方がいいかもしれないな。

評点(評点はドイツ式):
林(4.5) 失点はいずれも敵のシュートがよすぎたがそれにしても…。
中村帆(4.5) 序盤の飛び出しはナイス。持ち場の責任は十分果たした。
渡辺(5) キャプテンとしてチームをまとめることができず。
オマリ(5) 最終ラインをコントロールできずスペースを作った。
バングーナガンデ(4.5) デビュー戦としては十分合格点。選択肢になる。
内田(5) 間延びして中盤でボールが止まらなかった。
品田(4.5) 非凡なセンスは見せたが試合をコントロールできず。
シルバ(5) さすがにお疲れか、強度と集中を欠いたように見えた。
田川(4.5) 惜しいシュートあり、決まっていれば違っていた。
アダイウトン(4.5) 意外に足許あるしパス出しもよかったが…。
オリヴェイラ(4) キープしても出しどころがなかった。
===
レアンドロ(5.5) 出場した時点で集中を欠いていた。
原(5) 求められた仕事はしたが結果に結びつかず。
安部(4.5) 駆け回ったがどこにもつながらなかった。
三田(-) 時間短し。
永井(-) 時間短し。

眷襪浪燭靴討襪鵑世辰院



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2020年09月24日 00:58      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第18節】FC東京 2-0 C大阪

■2020年9月23日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

水曜日恒例の味スタ通い。たぶん職場のみんなにも気づかれてる。台風が近づいており断続的に雨が降る天気。飛田給から味スタに向かう途中で降られた。試合中も時間帯によっては霧のスクリーンみたいな細かい雨が結構降ってた。

東京はこれ以上勝ち点を落とす訳には行かない状況。2位のC大阪との直接対決だが首位川崎は近くて遠い。簡単な相手ではないがここでしっかり勝って何も諦めていないことをはっきり示さなければならない。覚悟の問われる試合。

この試合では3試合メンバーを外れていた安部が先発に復帰、前線はオリヴェイラ、永井、レアンドロを起用。眷襪楼き続きベンチ外となり、安部、シルバ、三田の中盤はどういう構成になるのか気になる。


中村帆 渡辺 森重 小川
三田 シルバ 安部 オリヴェイラ
永井 レアンドロ

始まってみると布陣はオリヴェイラを左SHに置いた4-4-2のように見える。攻撃時には左の上がった4-3-3のようにもなり、ある程度は流動的にポジションを交換しながら機動性を重視して素早い切り替えを目指すイメージか。

序盤は東京が前プレから敵ゴールに迫るがシュートまで持ちこめず。7分、ドリブルで持ち上がった永井がエリア手前で自らシュートを放つが敵GKがセーブ。枠には行っていた。これが東京のファースト・シュート。

16分には奪ったボールをそのままドリブルで持ち上がってシュートを放つが枠に収まらず。19分、シルバのパスを受けたオリヴェイラがエリア左からコントロールしたシュートを放つがファーに抜けてしまう。巻いてファーに入れるイメージだったと思う。

41分、敵ゴール前で永井、オリヴェイラ、レアンドロとつなぎ、最後はレアンドロが後ろから走りこんだ小川に落とすが、小川の左足アウトに引っかけたシュートは枠に収まらず。スコアレスで前半を終えた。

主導権を握り優位に試合を進めているが、チャンスを決めきれず、テンションの高い厳しい試合になっている。締まった試合になることは予想されたことであり前半スコアレスは悪くない。後半ワンチャン勝負になる。しっかり我慢して決めきれるか。

後半に入っても東京が優位に試合を進める。カウンターを中心に大阪ゴールを脅かそうとするが敵の守備も固い。59分、ゴール前で波状攻撃を受け、シュートがポストをヒット、こぼれ球から再びシュートを浴びるが林の正面に。ここを無失点で切り抜けたのは大きかった。失点していたらどうなってたか分からなかった。

61分、永井と三田に代わってアダイウトンと内田を投入。アダイウトンはトップに、内田はそのまま右SHに入ったか。

すると直後の63分、中央でアダイウトンが安部にスルー・パス。これを受けた安部がカウンターで持ち上がり、最後へ並走したオリヴェイラにパスを通す。オリヴェイラは角度のないところから左足で狙い、これがファー・ネットに決まって1-0、東京が先制する。

さらに3分後、セット・プレーの流れで前線に攻め残っていた森重が左サイドからクロスを入れると、エリア内で内田が敵を背負いながらこれをアダイウトンに落とし、アダイウトンが至近から蹴りこんでゴール。2-0とリードを広げる。

大阪からはアダイウトンがオフサイドではないかと執拗な抗議があったが結局得点は認められた。

勢いに乗る東京は試合の主導権を掌握。73分から77分にかけては安部、シルバ、アダイウトンらが得点機を迎えるが決めきれない。

85分、オリヴェイラに代えて原を投入。前線から追いかけまわして時間を作ることを期待されているか。

88分、ゴール正面で敵にFKを与えてしまう。25メートルほどの距離を敵FWが蹴るが、壁に当たってゴールならず。この時にレアンドロの腕にボールが当たってたとしてC大阪からまたしても強い抗議があったが、結局ハンドは認められなかった。リプレイ見ると結構はっきり当たっていた。

その後は6分のアディショナル・タイムも何とかしのぎ、無失点で試合を終了、2-0での快勝となった。

上位のクラブをホームでしっかり叩き、この先への足がかりを作った重要な勝利。固いゲームになったが焦れることなくやり続けた結果が出た。危ないシーンもあったが身体を張ってゴールを守り、ワンチャンを決めきって我慢比べに勝った。

数字を見ればシュート数12-9、CK7-6、ポゼッション43-57と互角のイメージだが、東京の方が試合の流れをしっかりグリップしている感はあった。

アダイウトンのオフサイド(こっちは正直微妙)とレアンドロのハンド(こっちはアウト)など判定に救われた面もあるが、勝利自体は妥当なものだったと思う。実力の高いクラブとの、どちらに転んでもおかしくない、集中の途切れた方がやられる厳しい試合に勝てたことは今後の戦いを考える上でも大きな自信になる。

これまでの右SHから今度は左に回されても時には最終ラインにまで落ちて守備をしながらカウンターでゴールも決めるオリヴェイラに本当に何て礼を言っていいか分からない。復帰した安部も心強かったし、前節の永井同様、笛が鳴るまで前線で鬼のようなチェイスを続けた田川、原もいい仕事をした。

細部をおろそかにするとそなく、勝ち点3を挙げるためには何をしなければならないかということをきちんと意識し、そこから逆算したプレーをしてくれたと思う。ヤバいシーンもあって反省材料がない訳ではないが、結果を出していれば課題をつぶしこんで行くことはできるはず。

川崎との差は大きいが我々としては勝ち続けるしかないのである意味シンプル。目の前の試合に一つずつ全力で臨むしかない。

これで東京は20試合を終えて11勝4敗5分で勝ち点38(1試合あたり1.90)で暫定3位を維持。首位とは勝ち点差が潜在的に15あり、最低でも5試合差をひっくり返す必要がある。1試合あたりの勝ち点では3位、到達できる最大の勝ち点(80)では4位と追い上げはまだまだこれからだ。

評点(評点はドイツ式):
林(3) ヤバいヤツもあったが手の届くヤツは全部何とかした。
中村帆(3.5) 置いて行かれるシーンもあったが強さは十分見せた。
渡辺(3) 東京のCBとして堂々たるパフォーマンス。代表あるで。
森重(2.5) 実は前目でも十分イケることを示したクロスだった。
小川(3) 攻撃の起点として流れをコントロールできる貴重な選手。
三田(3.5) 献身的に走り続け攻守の存在感を見せた。好調を維持。
シルバ(3.5) たまにうかつなボールロストあるのが本当に惜しい。
安部(3) 先制点のアシストになるカウンターが見事だった。
オリヴェイラ(2.5) 東京の9番の系譜を継ぐ男。ずっといてくれ。
永井(3) 果敢にミドルを打って行ったが不発。得点が欲しい。
レアンドロ(3) 何だかんだこの人に期待してしまう。
===
アダイウトン(3) いつも得点以上の働きをしているのが報われた。
内田(3.5) 今日もナゾの落ち着きと技術を見せた。判断がいい。
原(-) 時間短し。
田川(-) 時間短し。

味スタ3連戦が終わり2勝1敗。ACLの日程が11月後半から12月ごろに再度延期されるとう情報あり、そうなるとリーグ戦も日程調整か。もう限界近いと思うけどな。



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2020年09月21日 22:10      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第1節】BVB 3-0 グラードバッハ

■2020年9月19日(土) 18:30キックオフ
■Signal-Iduna-Park (Dortmund)

いよいよブンデスリーガ2020/21シーズンが開幕。まだまだ感染症対策環境下での開催ではあるが、1万人弱の観客を入れての試合で昨季までの無観客からは前進。日曜日に早起きしてスカパー観戦した。

開幕はBVBとアウェイで迎えることになった。難しい相手でグラードバッハから移籍した選手も少なくない因縁のあるクラブとの一騎打ち。アウェイではあるがいい結果でシーズンをスタートさせたい。

DFBポカールからはGKにゾマーを先発させた他、ヘアマンをベンチに置いてヴェントが先発。ベンゼバイニのボランチ起用を予想するメディアもあったが、3バックでスタートする3-4-3のシステムになったようだ。

ゾマー
ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
ライナー クラマー ノイハウス ヴェント
ヴォルフ シュティンドル ホフマン

立ち上がりは例によって互いに前プレをかけ合い、それをかいくぐるように少ないタッチで高速パスをつなぐというテンションの高い展開に。この局面ではさすがに意図通りのビルド・アップは難しく、パスのズレたところで攻守を入れ替えながら主導権を争う。

拮抗した攻防から次第にBVBがチャンスを作るようになるが、グラードバッハの守備も集中できておりゴールは許さない。32分、ホフマンがヴォルフとのワンツーからGKと一対一になるが近すぎてシュートはセーブされてしまう。

35分、エリア内での密集から裏にスルー・パスを出され、これを追った敵FWが角度のないところからシュート。これを決められ失点、0-1と痛い先制を許す。

42分にはライナーが右サイドからドリブルで切れこみ、エリア外中央からシュートを放つが枠外に。43分にはホフマンの左CKにファーのシュティンドルがダイレクトで合わせるがDFにブロックされる。チャンスを作るが追いつけないまま前半を終了した。

後半に入るとBVBがギアを上げてくる。52分、カウンターで持ち上がった敵FWがエリア内でベンゼバイニと交錯して倒れる。そのまま試合が続けられたが、VARが介入。オンフィールド・レビューの結果、ベンゼバイニのタックルがボールに届いておらず人にチャレンジしたとしてファウルの判定に。BVBにPKが与えられた。

54分、これを決められ0-2と2点差に。後半の出鼻をくじかれた形となった。このPKがこの試合の流れを決めたと言っていい。リプレイで見てもベンゼバイニの足が敵FWに振れているかどうかは微妙だった。

57分、グラードバッハはヴォルフとシュティンドルに代えてテュラムとプレアを投入。プレアが中央で1トップになり、テュラムはワイドに。しかしともにケガ明けのテュラムとプレアはともに身体が重そうで、アイデアやイメージは共有しているものの精度を欠く。

60分、縦パスを追って右サイドを駆け上がったテュラムが敵エリアでボールに追いついたところを敵DFにトリップされて倒される。VARとの協議はあったがノー・ファウルの判定に。リプレイで見たが敵DFの足がテュラムの後足を引っかけており、ファウルが相当だったと思う。

69分、ヴェントに代えてヘアマンを投入。4-4-2にして反撃機を狙う。

ところが78分、CKのこぼれ球を拾われてカウンターを受ける。ドリブルで持ち上がって最後の瞬間にパスを出すと、並走した敵FWが難なく決めきって3-0。これで試合の趨勢は決まってしまった。

その後は挽回も難しく、アディショナル・タイムも取らずに笛が吹かれて試合終了。今季は黒星スタートとなってしまった。

主力のほとんどが残留しており基本的な戦い方は昨季と同じということだろう。数字を見ればシュート数8-10、CK3-1、ポゼッション52-48と決して遜色はないが、効果的な時間帯に先制、加点されたこと、特に2点目のPKで負け筋の流れに入ってしまった。

直後にテュラム、プレアを投入したもののまだ本調子ではなく、3点目を許したところで試合終了。内容が悪い訳ではなかっただけにもったいない。暖機運転にかけている時間はあまりなく、精度や連携を体得して行くには実践で結果を出しながら走るしかない。

開幕にしては難しい相手と当たってしまった感はあるが、ここからどんなリカバーをしてくるか注目したい。今季もマルコ・ローゼ監督の下、昨季同様、スピードや強度を軸にした戦い方になるだろう。信頼している。

新規加入のヴォルフは試合に入れず、ほぼ消えていた。連係はまだこれからという感じ。これなら右はトラオレかヘアマンでよかったのではないか。もう少し時間をかけて見て行かなければならないが、プレア、テュラムが復帰して来たらポジション争いは熾烈になる。猶予はあまりない。

「負けたことは我々にとってアンラッキーだった。シュート数はどちらもほとんど変わらず、数字を見ればまさに拮抗した試合だったことが分かる。しかし結果は非常にはっきり出ているように見える。結局のところドルトムントはペナルティ・エリア内で我々より上手く、効果的にプレーしたということだ。前半は我々のエリア内ではほとんど何も自由にやらせなかった。我々がゴールに迫る可能性のあった局面で、2度もカウンターを受けたことがあった。最初の失点は、このレベルでは一対一となってしまった前のスペースでしっかり動くことができていなかった。PKを与えてしまったシーンではラミー(ベンゼバイニ)はたぶん相手に触れてしまったのかもしれないが、その後で反対側ではマッツ・フメルスのマークス・テュラムに対するプレーもあった。こういう大事な試合をこんなふうに失ってしまった」

グラードバッハは薄緑色のサード・ユニを着用。相手が黄色なんだからファーストの白でもセカンドの黒でもよかったのに、昨季から微妙な色のユニにこだわるな〜。先週頼んだリーグ戦仕様の白ユニ届いた。番号は18番にしてみた。



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2020年09月21日 00:20      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第17節】FC東京 1-0 仙台

■2020年9月20日(日) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

ホーム3連戦の2試合め。最高気温が30度に達しない曇り空で一時期に比べれば随分過ごしやすくなった。中2日、中3日での連戦が続くが、少しは負担も軽くなるか。西調布のとんかつ屋でヒレカツを弁当にしてもらって味スタに出かけた。

前節はホームで大分に苦杯を喫した。勝ち点のロスは痛いが、ここから残り全部勝つ勢いでやるしかない。ここ2試合で勝ち点1と失速しており、ここでしっかり勝ち点3を積み上げることがシーズン後半への足がかりとして何よりも重要だ。

オリヴェイラ、永井をベンチに置き、田川、アダイウトンが先発。シルバもベンチ・スタートとなりインサイド・ハーフには内田が起用された。右SBは中村帆が先発で中村拓はベンチ外、バングーナガンデがメンバーに入った。


中村帆 渡辺 森重 小川
三田 品田 内田
田川 アダイウトン レアンドロ

パスをつないでビルドアップしようとする仙台に対し、東京が前プレからショート・カウンターを狙う展開に。5分、12分と敵陣左でFKを得ていずれもレアンドロが蹴るがやや距離もありゴールを阻まれる。

13分、中央で得たFKをクイック・リスタート、三田が田川からのパスを受けてドリブルで持ち上がり、GKとの一対一から落ち着いて流しこみゴール。東京が1-0と先制する。ボールが止まっていなかったと仙台が抗議したがゴールは認められた。

意気上がる東京は19分にもレアンドロからのスルーパスを受けたアダイウトンが裏に抜け出し、左サイドからコントロールしたシュートを放つがボールは惜しくもファー・ポストに嫌われる。きれいに巻いたシュートだったがわずかに外だった。

33分には中村帆が鋭い出足で敵のパスをカット、そのまま持ち上がってアダイウトンにスルー・パス。アダイウトンがこれを落とすと走りこんだ田川がゴールに蹴りこんだが惜しくもオフサイドの判定。微妙だった。

残り15分は仙台がボールを持つ時間が長くなり、東京は自陣で受けに回る形に。セカンド・ボールをことごとく仙台に拾われ、波状攻撃を受けてなかなか前に出て行くことができない。35分にはFKからのこぼれ球をシュートされポストに救われるなどヤバいシーンもあり、何とか跳ね返したいが仙台優勢の時間帯となる。

42分にもエリア内からシュートを打たれるが林がセーブ、先制したもののセカンドを拾えず仙台に主導権を握られて苦しい局面が続いたが、ラッキーもあって何とか無失点で前半を終える。リードしているだけに交代も難しくなりそうで、ゲーム・マネジメントが問われる。

後半に入ると東京がネジを巻き直して攻撃を仕掛ける。49分、50分と立て続けに田川がシュートを放つがいずれも枠外に。50分にはアダイウトンの落しを受けた品田のシュートも枠外に。こういう逸機が後で効いてきたりするのはいつものことで、せめて枠に飛ばして欲しいが。

61分、田川とアダイウトンが連携して敵GKのミスを誘い、アダイウトンが空いたゴールに放りこもうとするが枠に収まらず。62分、アダイウトンに代えてオリヴェイラを投入。オリヴェイラはそのままトップに入り、レアンドロと2トップのような形に。田川が左、三田が右に出て4-4-2に近い形になったように見える。

その後はボールを奪い合う展開に。一進一退の攻防となるが、こうなると地力に勝りリードもある東京の方が徐々に優位に立ってくる。

71分、田川、三田に代えて原、シルバを投入。右SHに原、内田を左に押し出し引き続き4-4-2か。

この布陣で守備が安定、絡め取ったボールをオリヴェイラ、レアンドロで運ぶがいくつかのカウンター・チャンスは決めきれず。84分、レアンドロがドリブルで持ち上がり、自らシュートを放つが敵GKがセーブ、詰めた原のシュートもDFにブロックされる。

仙台も連係からトップにボールを入れてくるので一瞬でピンチになるケースも見られ、86分にはエリア外から強烈なシュートを浴びるが林がセーブ。

88分、レアンドロに代えて永井を投入。ここからは永井、オリヴェイラが前線から献身的なチェイスを見せ、勝ちきる意志を明確にする。奪ったボールは時間をかけてキープ、時計を進め、5分を越えたアディショナル・タイムも何とかしのぎきり、序盤に挙げた得点を守りきっての勝利となった。

追加点のチャンスはあったものの一方で仙台の詰めの甘さに救われたピンチもあり、どちらに転んでもおかしくはなかったが、追加点が奪えないなら失点しないという当たり前のことをきちんとやりきった結果、苦しいながらも勝ち点3を積み上げることができた。

自陣で危ういシーンもあったものの、このところ勝ちがなく終盤焦りも出る仙台を相手に、最後までボールを追い、カウンターをちらつかせることで主導権を握り、破綻なく試合をクローズできたことはひとつの成果だと思う。

シュート数10-9、CK4-4、ポゼッション51-49と数字上はほぼ互角で、華々しい試合ではなかったが、こうやって結果を出して行けば次の視界が広がって来る。内容よりも最終的に結果を出すことができて救われた試合。品田、内田といった若手が当たり前のような顔をしてピッチを走り回っているのが頼もしく感じられるようになってきた。

田川もゴールはなかったもののケガ明けの好調を維持、森重のクレバーで熱い守備にも随分助けられた。100点満点の出来ではなかったが、今いるメンバーで手堅く勝ちきったことは、次の試合に向け発射台を底上げすることにつながった。

この先も連戦が続く。ACLが延期になったためさらに日程の見直しが入る予定で、ACLとリーグ戦の調整がつかず2チームを編成して同時参加するとかいう無茶な報道も出ており、この先の状況は不透明だが、まずは目の前の試合をひとつずつ戦う以外に方法はない。

これで東京は19試合を終えて10勝4敗5分で勝ち点35(1試合あたり1.84)となり暫定3位は変わらず。首位の川崎とは消化試合数の違いを考えると最大15の勝ち点差があるが、まずは自分の勝ち点を落とさないように追走するしかない。

次節は2位のC大阪との直接対決。C大阪とは同様に最大7の勝ち点差があることから、勝っても上回る訳ではないが、少なくともここで勝てなければ先は見えてこない。ホーム・ゲームであり我々の現在地を確認するために重要な試合になる。

評点(評点はドイツ式):
林(3) 今日も林のセーブに救われた。前節から上げてきた。
中村帆(3) 対人守備で凄みを見せ右サイドにしっかりフタをした。
渡辺(3.5) シュートを許すシーンもあったが無失点に貢献した。
森重(2.5) 鬼気迫る守備からの展開力。今季森重をタイトルを。
小川(3.5) ビルドアップの起点としての役割大きく欠かせない。
三田(3) 手を抜くことなく動き続けたことが結果に結びついた。
品田(3.5) リスクを取ったパスが臆せず出せるようになってきた。
内田(3.5) クレバーにボールを捌ける。もっと色を出していい。
田川(3) 好調を維持。結果を出してFWの中での序列を上げたい。
アダイウトン(3.5) 先発でも敵の脅威になることを証明。貴重だ。
レアンドロ(3.5) ムラはあるものの彼にしかできないことは多い。
===
オリヴェイラ(3) もう本当に尊い存在。
原(3.5) 惜しいシュートもあった。
シルバ(4) 軽いボール・ロストが怖い。
永井(-) 時間短し。鬼チェイスで敵を圧倒した。

仙台のGK(ポーランド人)がめっちゃ声出てた。「セカンド〜」くらいしか何言ってるか分からなかったのが残念。




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2020年09月17日 00:34      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第24節】FC東京 2-3 大分

■2020年9月16日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

水曜日恒例の味スタ。2、3週間前に比べれば随分涼しくなった。いつも通り仕事を何とか切り上げてスタジアムに向かった。

前節引き分けで勝ち点2を逃し、首位川崎との差を考えるともはや1つの勝ち点も落とせない状態でのホーム・ゲーム。相性のいい相手ではあるが侮ることなく戦いたい。

この試合でもターン・オーバーを実施。最終ラインには2試合目の先発となる木村が入った。眷襪魯瓮鵐弌竺阿箸覆蝓品田がアンカー、三田とシルバがインサイド・ハーフの布陣。トップは永井を中心に、右オリヴェイラ、左レアンドロに。


中村拓 木村 森重 小川
三田 品田 シルバ
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

試合は中盤でにらみ合う固い展開に。どちらもブロックを形成して敵に自由を与えない。序盤に左寄りから2本のFKを得ていずれもレアンドロが蹴るがゴールにはならず。

その後は一進一退の攻防に。東京がボールを持つと大分はブロックを下げスペースを消してくるためスピードを上げることができない。東京が優勢に試合を進めているようには見えるものの敵にとってリスクのある動きを封じられている感じ。

前半の半分を過ぎたあたりから徐々にボールの出し入れから裏を狙う動きができるようになり、22分には永井がミドルを放ったが枠外。25分には右サイドの永井が深いところからマイナスのラスト・パスを送るとオリヴェイラがシュートを放つがこれも枠外。

徐々にフィニッシュまで持ちこめるようになるが、自陣に押しこまれるシーンもあり、なかなかエンジンがかかりきれない。34分、三田のパスを受けたレアンドロが狙うがDFにブロックされる。35分には中村拓のパスに走りこんだ三田がシュートを放つがGKがセーブ。

尻上がりに調子を上げたが決定力を欠き、スコアレスのまま前半を終えた。若手の思い切りのいいプレーもあるが、逆にうかつなボール・ロストも散見され、リードを奪うには何かが足りない感のあった前半。先制しないと面倒なことになりそうな試合だ。

後半に入ると大分が前がかりに仕掛けてくるようになる。53分、シルバが自陣でパスを受けたところにチャレンジされボールを失う。これをエリアに持ちこまれ、ファーに巻いたシュートを決められて失点、0-1と先制を許してしまう。

61分、品田のパスを起点に、シルバがフリックしたボールを左サイドの永井が受けてレアンドロに落とすと、レアンドロは角度のないところから左足でシュート。これが決まって1-1の同点に。このところシュートを外しまくっていたレアンドロがゴールしたのは吉兆。永井、シルバに代えてアダイウトン、内田を投入。

65分、レアンドロが左サイドをドリブルで上がったが、エリアに入ったところで敵DFと接触して転倒。レアンドロはPKを要求したが笛は鳴らず。ちょっとイージーに倒れ過ぎた感じもあって取ってもらえなかったのだと思うが、リプレイではボールではなく人にチャレンジしているように見えた。

70分、三田に代えて原を投入。その後はややオープンな展開となり、互いにチャンスを作るが精度を欠いて決めきれない。すると82分、右サイドで中村拓が敵FWに振りきられクロスを入れられる。これをファーで押しこまれ失点、1-2と再び勝ち越される。

83分、エリア内でのロビングに原が頭で合わせるがGK正面に。85分、右CKをレアンドロが蹴ると、敵DFのクリア・ボールのこぼれに反応したアダイウトンがバイシクルで狙い、鋭いシュートが枠に飛んだがGKがセーブ。

86分、品田のボール・ロストからカウンターを受け、シュートを放たれる。これは林がセーブしたがゴール前で混戦になり、最後は至近距離から蹴りこまれて失点、1-3と点差を広げられる。

87分、中村拓、オリヴェイラに代えて中村帆、田川を投入、ボランチを品田と内田の2枚にして4-2-4に近い形で捨て身の攻撃に出る。

90分、アダイウトンの持ち上がりからエリア内で混戦に。田川のシュートはGKにセーブされたものの走りこんだ品田が浮いたボールを頭で押しこみゴール、2-3と1点差に迫る。

さらに5分間のアディショナル・タイムはパワープレーで押しこむが、何度かのチャンスも線上でクリアされてしまう。田川が混戦からシュートを放つがサイドネットとなり、結局追いつくことができず2-3で痛い敗戦となった。

大分としては前半スコアレス上等、後半ワンチャンで先制したら守りきって勝つくらいの割りきりと、そのためには何をつぶせばいいかという明確な対策を持って臨んできたと思う。

これに対し先制は許しながらも追いついたところまでは東京も試合に入っていたが、その後のチャンスを決めきれずもう一度勝ち越されたあたりで流れが不可逆的に大分に傾き、追加点を取られたところで実質的に試合は終わってしまった。

そこからの反撃は迫力あり、見ていて単純に楽しくはあったが、自分らで失点しておいてから追い上げても単なるマッチポンプ。失点はいずれもミスがらみで、若手を使う代価という面はあるものの、勝手に自滅した感の強い試合だった。

2点取ったのに負けたのはディフェンダーだけではなく全員の守備が悪かったということだろう。若手のミスをカバーするのが林、森重くらいしか見当たらないメンバー構成ではキツかったということか。

ポゼッションは45-55と大分に譲ったが、CKは3-4と互角、シュート数は17-10とそれなりに攻撃はできていた。ただ最後まで主導権は握れなかったと思う。安い失点に泣いた試合で、全体としては大分の術中にハマったと言うべきだろう。

これで東京は18試合を終えて9勝4敗5分、勝ち点32(1試合あたり1.78)で、首位川崎は試合がなかったので首位との勝ち点差12の暫定3位は変わらないが、川崎が1試合少ないことを考えれば潜在的な勝ち点差は最大15あり、残り16試合でこれをひっくり返すのは至難の技となった。

ACLのため日程が先行して進む中でこうやってどんどん勝ち点を取りこぼして行くと、後から来る上位クラブは楽になってしまう。アウェイで引き分けの後のホーム・ゲームでもあり、タイトルを考える上で非常に大きな、ひとつのポイントとなる試合を落としてしまったと思う。

今季、森重とともにタイトルを獲りたいと思って応援してきたが、ショックの大きな敗戦であり簡単には消化できない。今季はコロナの影響で特殊なシーズンになっているが、今日勝ち点を落としたのは別にコロナのせいでも、日程のせいでもない(日程が苦しいのは敵も同じ)。単に不甲斐ない、情けない試合をして負けたというだけのことだ。残り16試合、全部勝って何が起こるか見てみるしかない。本当に悔しい。

評点(評点はドイツ式):
林(5) ふだんなら確保できたボールでは、というシーンあり。
中村拓(4.5) リスクはあるが面白いからいいのではないか。
木村(5) ヤバいパスミスなどもあったが使い続けたい。
森重(4) 一人で保護者役をするのはさすがにしんどかったか。
小川(4.5) もはやお兄さんに見えるところがすごいな。
三田(4.5) 惜しいシュートあったよね。悪くない。
品田(4.5) ミスはあったが急速成長中。梶山を思い出す。
シルバ(5) 失点シーン以外にもボール・ロスト多め。
オリヴェイラ(4) 頑張ってくれたのにすまんのぉ、すまんのぉ。
永井(4) 貢献が大きいだけに自身のゴールが欲しい。
レアンドロ(4) 今日は守備頑張ってたよね。走ってたもん。
===
アダイウトン(4) 2点目はほぼ彼の得点。
内田(4) 慣れてきたのか、こちらが見慣れたのか。
原(4) 最後のシュート入ってればな〜。
中村帆(-) 時間短し
田川(-) 時間短し。最後のシュート入ってればな〜。

残念だがミスを分析して次につなげ、顔を上げて戦うしかない。まだ何も終わってはいない。



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2020年09月13日 19:36      [posted by der_ball_ist_rund]

【DFBポカール1回戦】オーバーノイランド 0-8 グラードバッハ

■2020年9月12日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park

来週のブンデスリーガ2020/2021シーズン開幕に先立って、DFBポカールの1回戦が行われた。今季の編成で臨む初めての公式戦、相手はレギオナルリーガ所属のオーバーノイランド。ブレーメンの方のクラブらしい。

この試合はDAZNの中継がなかったため、ウェブのTickerで経過だけを追い、終了後にグラードバッハの動画配信サービスで試合を見た。本来は下位カテゴリーであるオーバーノイランドが主催権を持つが、感染症対策として厳しい運営を強いられるため開催権を返上、ボルッシア・パークでの開催となった(入場は300人限定)。

今季は主力が概ね残留する一方目立った補強もほぼなく、昨季のメンバーをベースにしたチームとなる。この試合では今季唯一のめぼしい補強であるFWのヴォルフ(ライプツィヒからレンタル)が先発、ブレーメンからのレンタル・バックとなるラングがベンチに入った。

マルコ・ローゼ監督はポカールで出場停止を食らっているらしく(覚えてない)、この試合はコーチのアレクサンダー・ツィクラーが現場指揮を執る。ていうかツィクラーいつからうちのコーチやったんや…。

ジペル
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ノイハウス
ヴォルフ シュティンドル ホフマン
ヘアマン

はっきりとした実力差がある試合で、グラードバッハが終始ボールを支配、ほぼ敵陣のみで試合が進んで行く。

序盤はそれでもオーバーノイランドがモラル高くゴールを守っていたが、13分、ライナーが右サイドで踏ん張ってボールをキープ、そこからクロスを入れると、中央に飛びこんだヘアマンがこれを押しこんでゴール、1-0と先制する。

直後の14分、敵のキックオフから奪ったボールをノイハウスが前線に展開、ヘアマンがこれを裏で受け、そのまま蹴りこんでゴール。2-0とリードを広げる。前の得点のリプレイを流している間の得点だった。

19分、敵ゴール前でヘアマンが落としたボールをノイハウスが左に流し、これをホフマンが決めて3-0.いい連携だった。

25分にはゴール前での混戦から後ろにこぼれたボールをベンゼバイニが右足でシュート。。エリア外からのミドルがゴール右隅に決まり4-0となる。

さらに35分、右サイドで得たFKをホフマンが蹴ると、ファーのエルヴェディが頭で押しこみゴール。5-0として前半を終えた。

後半開始から、ライナーとエルヴェディに代えてラングとヤンチュケを投入。引き続き敵陣内を中心に試合が進んで行く。

52分、シュティンドルのスルー・パスを追って右サイドの奥に流れたヘアマンがそこから戻しをラスト・パスを入れると、後ろのノイハウスがこれをダイレクトで決めて6-0に。

61分、ヴォルフとヘアマンに代えてテュラムとトラオレを投入。テュラムが中央、トラオレが右に。73分にはベンゼバイニに代えてヴェントを投入。

76分、トラオレがシュティンドルとのワンツーで裏に抜けドリブルからそのままシュート、これが決まって7-0に。

さらに84分、右サイドに開いたテュラムがゴールライン際から中央にクロスを入れると、ノイハウスがこれを決めて8-0に。試合はそのまま終了し、グラードバッハがCL出場の貫録を見せて格下の相手に大勝した。

ポゼッション80-20、シュート数39-3、CK14-0と数字の上でも圧倒的で、あんまり参考になりそうもないが、仕上がりは順調と考えていいのか。ボールの出し入れとフィニッシュへのアイデアの共有はしっかりできているように見えた。これが格下相手の余裕なのか、連係の向上として本物なのかは来週の開幕戦(アウェイでBVBと)で分かることだろう。

アレクサンダー・ツィクラー・コーチ談話:
「我々にとっては、今日という日の最初の瞬間から真面目に取り組み、この試合に真剣に臨むということが重要だった。チームは我々がやろうとした具体的な課題をしっかりと実行してくれた。彼らはボールと敵を動かし、敵に試合をさせなかった。我々は敵が切り替えの瞬間に危険になろうとするのではないかと考えていた。しかし選手たちは常にしっかりと連係し、戦術の深みも見せ、そして素晴らしいゴールを挙げるなど非常によくやってくれた。後半の最初の何分かはあまりに単純なミスが多く不満が残った。オーバーノイランドはこの局面でうまく切り換えしてきた。しかし全体としては我々の勝利は妥当なものだったと思う」

この試合では、今季のリーグ戦ユニに、CLで胸に付ける「DEGIRO」のロゴで臨んだ(リーグ戦では「flatex」が胸ロゴ。DEGIROはflatex傘下の証券会社)。カップ戦はこのコンビネーションで行くのか。いずれにしても昨季までのポストバンクのダサいロゴ(特にあの黄色い帯状の枠が最悪だった)よりはよっぽどいい。ユニを注文した(背番号は18にした)。



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2020年09月12日 23:57      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第16節】神戸 2-2 FC東京

■2020年9月12日(土) 19:00キックオフ
■ノエビアスタジアム神戸

中二日での厳しい日程。神戸でのアウェイ・ゲームは例年なら里帰りを兼ねて遠征も考えるところだが今年はおとなしく自宅DAZN観戦に。晩ごはんを食べ、風呂にも入って万全の構えでPCをテレビにつないだ。

東京はリーグ戦3連勝中。首位を走る川崎を追撃するためには勝ち点はひとつも落とせない。今節の相手である神戸は順位はそれほどでもないが個のある選手を揃えポテンシャルの高いチーム。厳しい試合になることが予想されるが勝ち点3を持ち帰りたい。

前節ベンチ外だった森重、オリヴェイラが先発に復帰。一方で阿部、永井がベンチ外となり、品田が先発となった。レアンドロはベンチ・スタートとなり、代わってアダイウトンが先発。また平川がベンチ入りした。


中村拓 渡辺 森重 中村帆
品田 シルバ
オリヴェイラ 眷襦‥沈
アダイウトン

互いに前プレから素早くボールを前線に通す狙いでぶつかり合う展開に。神戸がボールを握る時間が長く、東京は引っかけたボールを前に当てるが芝が柔らかいのかボール扱いが安定せず、なかなかすんなりとボールを運ぶことができない。

13分、シルバがエリア外からミドルで狙うが勢いが足りずGKにキャッチされる。これが東京のファースト・シュートに。神戸も果敢にシュートを放ってくるが守備が対応できており林の手前でブロックできている。

21分、オリヴェイラが右サイドをドリブルで持ち上がり、中央に早いクロスを送ると、飛びこんだアダイウトンがこれに合わせるが、敵GKに至近距離でセーブされる。タイミングはぴったり合っていた惜しいシーンだった。

すると24分、ショート・カウンターから鋭いミドル・シュート浴び、バーで何とか救われたものの、こぼれ球を拾われて二次攻撃を受ける。ゴール前でタメを作られたところに後ろから走りこんだFWに横パスを出され、これを流しこまれて失点。0-1と先制を許す。

サイドを駆け上がった敵FWに目が行ったところで背後のスペースがノー・ケアになってしまった。おとりにやられる形でまんまとゴール前にスペースを作ってしまいそこを使われた。崩された。

その後も中盤で主導権を争う神経戦が続く。東京はセカンド・ボールが拾えず守勢を強いられ苦しい時間帯に。攻撃も散発で得点の気配のないまま0-1で前半を終える。

またしても人数が揃いながらリスクをコントロールしきれなかった感。攻撃では中盤で時間が作れないために単騎突破や一発カウンターに頼らざるを得ず、オリヴェイラ、アダイウトンが持ち腐れになっている。レアンドロをいつ投入するか。ゴールはワンチャンで取れるので、まずは守備をしっかりして好機を待ちたい。

後半に入ると東京がより前線からはっきりと攻撃を仕掛け、球際への寄せも出足がよくなる。

50分、オリヴェイラがドリブルで持ち上がり、右サイドの田川にスルー・パスを出す。田川は裏抜けしたところで切り返し、DFをかわしてゴール前に速いクロスを流しこむ。ニアに飛びこんだアダイウトンがこれを引っかけて軌道を変えボールはゴールに。東京が後半開始早々に1-1と同点に追いつく。

直後の52分には中村拓のCKからの流れで後ろにこぼれたボールを品田がエリア外から狙うが大きく枠を外れた。

58分、眷襪敵陣でパス・カットし持ち上がる。交差するアダイウトンにボールを預けると、アダイウトンはDFを引き連れながらヒールで眷襪僕遒箸后これを受けた眷襪今度は逆サイドにラスト・パスを出すと、走りこんだオリヴェイラがここしかないというコースに左足でダイレクトにシュートを放ちゴール。2-1と東京が逆転に成功する。

63分、田川と眷襪紡紊┐篤眦弔肇譽▲鵐疋蹐鯏蠧、内田は右SHに入りオリヴェイラが左に回る。レアンドロはトップに入り4-4-2の布陣になる。

その後は神戸の攻撃を受ける時間が続くが、疲れと焦りの出る神戸の攻撃をブロックで止め、カウンターを繰り出す展開になる。75分、アダイウトンに代えて原を投入。原がサイドに入りオリヴェイラをトップに押し上げた。

78分、レアンドロがミドルを放つが枠の上に。レアンドロは81分にもシュートを放つが敵GKがセーブ。84分にもFKで直接狙うがGK正面に。もったいないシーンが続く。このうちどれかでも決まっていればというシーン。

90分、オリヴェイラに代えて平川を投入、平川はそのまま前に入ったように見えた。

アディショナル・タイムは5分。このまま時間を使って逃げきれるかと思ったが、アディショナル・タイムに左寄りでFKを与えてしまう。これをゴール前に放りこまれ、頭で合わされて土壇場で失点、2-2の同点に追いつかれてしまう。

試合はそのまま終了。いったんは逆転したものの最後の最後に追いつかれて勝ち点2がするりと手から逃げて行った試合となった。

特に前半は試合をコントロールできず苦しい戦い。先制点を許したが何とか最少失点でのりきり、後半開始からギアを上げて同点、逆転と流れを取り戻したところまではよかった。その後、やや受けに回り過ぎの感もあり、また何度か巡ってきた絶好のカウンター・チャンスに決めきれず、最終盤にも守りきる意思統一を欠いて自陣で不用意なファウルからFKを与えてしまった。

攻撃は所詮水物で、ワンチャンで得点できることがある一方で、逆に何本シュートを打っても決まらないこともある。その意味では、追加点が取れないなら取れないなりに、どうやって試合を終わらせるかについてもっと明確な意思統一が必要だったと思う。

広島戦を思い出させる詰めのあまさで半ば手にしていた勝ち点をみすみすとりこぼした試合。全体としてみれば決して神戸を圧倒していた訳でもなく、全体としてみれば勝ち点1は妥当な結果かもしれないが、ギリギリまでリードしてきたのだから試合のクローズの仕方が拙かったし、試合運びやコミュニケーションの面で課題の残る試合だったと言う外ない。

負けた訳ではないがショックの残る試合の終わり方。上位にいる川崎、C大阪は明日の試合なのでまだ分からないが、この勝ち点2のロスは痛い。シュート数9-12、CK1-4、ポゼッション43-57と数字的にも押され気味の中、逆転勝ち寸前まで行っただけに、しっかり試合をクローズできていればという悔いが残った。

東京はこれでシーズンの半分にあたる17試合を終了、9勝3敗5分で勝ち点を32(1試合あたり1.88)とし、暫定で3位を維持。昨季のシーズン前半終了時(勝ち点36で首位)よりは見劣りするものの、シーズン後半の発射台という意味では最低限の水準は何とかクリアできたと見ていいのではないだろうか。

首位の川崎がかなり走っているのでしんどいが、川崎も必ずもたつく時期が来るはずで、シーズン後半をどう戦うか、戦えるかが結果を左右する。ここ2年はシーズン前半の出来がよく、後半に失速するパターンだっただけに、今季はそれを踏まえここから調子を上げて上を捉える展開にしなければならない。

連戦の中で戦い方の共有や選手層の底上げはできつつあり、誰が出てもパーツとしてしっかりハマるようになってきていると感じる。マネジメントは信頼に足ると思っており、苦しい日程ではあるが行けるところまで行ってみたい。

評点(評点はドイツ式):
林(4) 安定していたが、2失点目は前に出ながら触れなかった。
中村拓(3) 疲れはあったが力の出しどころを心得ている。
渡辺(4) 疲れのせいかちょっとプレーが荒れていないか。
森重(3.5) リーダーとしての安定感高い。森重と優勝したい。
中村帆(4) 破綻はなかったがやや思いきりを欠いた感あり。
シルバ(4) 自陣でのリスク高いプレー、ボール・ロスト多い。
品田(3.5) 徐々に慣れて地が出せるようになってきた。
眷(3) なんかもう「志」みたいなものを感じて尊い。
オリヴェイラ(3) シュートがカッコよかった。守備も熱い。
アダイウトン(3) いい仕事した。2点目のお膳立てもよかった。
田川(3) 復帰後好調を維持。存在感が大きくなっている。
===
内田(3.5) イニエスタに一発で置いて行かれたのが笑った。
レアンドロ(4) 今日も外しまくった。次への布石か。
原(-) 頑張って走ったがレアンドロに使ってもらえず。
平川(-) 時間短し。

あと芝が柔らかすぎて滑りまくってた。ケガするからもっとしっかり根づかせて欲しいわ。

ACLの日程が10月からさらに1か月延び、日程が再調整される見込みになった。正直今季はもうACLは中止でいいんだけどな。



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2020年09月10日 15:57      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第15節】FC東京 2-1 横浜FC

■2020年9月9日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

もはや恒例の水曜日味スタ。この日も仕事を何とか切り上げて京王線の準特急に飛び乗った。先週は後半激しい雨に見舞われたがこの日は晴れ。まだ蒸し暑さは残るものの8月の酷暑に比べればコンディションはかなり改善している。引き続き5,000人限定入場。

東京は公式戦3連勝、リーグ戦2連勝中。首位川崎とは勝ち点差10あり、自力で詰められるのは直接対決の3のみ、あとは上がコケるのを待つしか方法がなく、目の前の試合に全部勝つ勢いで追いかけなければならないのは自明。厳しい日程の中でマネジメント、層の厚さ、底力など、クラブ、チームとしての総合力が問われる。

この試合でもターン・オーバーを実施、ルーキーの木村をいきなり先発でCBに起用した。予想外だが何かもう慣れてきた。森重はベンチにも入らず。オリヴェイラは2試合続けてベンチ外で、田川が前節に続いて先発。安部もベンチ外。


中村帆 渡辺 木村 小川
三田 眷襦.轡襯
田川 永井 レアンドロ

立ち上がりは東京が前プレから速い時間帯の先制点を狙いに行き敵陣で圧力をかけたが、ゴールが奪えず次第に横浜も前に出始める。中盤でつぶしきれずスルスルと前に運ばれ、最終ラインでの対応を余儀なくされるシーンが散見される。

17分、ゴール前にボールを放りこまれ、何とかクリアしたもののこぼれ球を拾われシュートされる。ジャスト・ミートしたボールではなかったが、小川に当たってコースが変わり林も動けず、ゴール右隅に入って失点。0-1と先制を許してしまう。

その後も東京は奪ったボールを素早く前線に当てる形でゴールを狙うが、前線での収まりどころがはっきりせず時間を作れない。トライはしているものの大きなチャンスに結びつかない感じ。ここはオリヴェイラの不在を感じるところ。

しかし30分、眷襪中盤の底の深いところから、敵の最終ラインに入った田川に鋭い縦パスを通すと。田川はそのままのアクションでターン、体勢を崩しながらもシュートを放ち、これが決まって1-1の同点に。眷襪離僖垢眦沈遒離拭璽鵑皀札シーだった。

その後は互いにセット・プレーからチャンスを作ったが決めることができず、同点でハーフ・タイムを迎えた。自陣でムダにバタバタして失点したが、前半のうちに追いついて何とか対面は保った形。中盤の守備をもう少し整理したい感じがする。

後半開始から永井に代えてアダイウトンを投入。互いに立ち上がり強めに入り、攻撃を仕掛けるが精度を欠いてゴールには結びつかない。東京は前線がより流動的になり、レアンドロが右に、田川が左にポジションを交換したように見えたが一時的なものか。

62分、レアンドロがやや距離のあるFKを浮き球でDFラインの裏に落とすと、飛びこんだ渡辺がクリアのこぼれ球にゴール至近で合わせるがバーの上に飛んでしまう。直後の63分にはレアンドロが敵のパス・カットから持ち上がりシュートを放ったがこれも枠外に。

71分、中村帆、田川、三田に代えて、中村拓、原、内田を投入。木村と合わせて昨季までのU23を思わせるフレッシュなメンバーになる。このタイミングでレアンドロとアダイウトンを2トップにし、右SHに原、左SHに内田を配した4-4-2に移行したか。

80分、右サイドを上がった中村拓がクロスを入れると、中央のレアンドロがフリーでヘディングするが枠を外れる。どうもレアンドロの日ではないのかもしれない。

85分、小川が鋭いクロスをエリアに送ると、ニアでアダイウトンがつぶれ、ファーでこれを受けた原がワン・トラップから反転してシュート。これが決まり東京が2-1と逆転に成功する。小川のクロスも精度が高く、原のシュートへのこだわりもよかった。

残り時間は横浜が前がかりに攻撃を仕掛ける展開になる。アディショナル・タイムには小川に代えて丹羽を投入、丹羽がCBに入って木村をSBに押し出したか。ちょっと確認できなかった。

敵のヤバいシュートもあったが林のナイス・セーブで何とかしのぎ、5分間のアディショナル・タイムを守りきって東京が2-1で逆転勝ちを収めた。

この日も人が揃っているのにあたふたしてボールにも人にも寄せられず失点したシーンをはじめ、自陣で奪ったボールの逃がし方が甘く取り返されてピンチになったシーンなど、守備面で危うさが見られたところは引き続き課題だろう。精度の高い相手なら見逃してもらえなさそうな局面もあった。

数字を見ればシュート数7-12、CK3-6、ポゼッション55-45と、珍しくポゼッションが高い割りに、フィニッシュまで行けてなかったことが分かる。どちらに転んでもおかしくない試合だったと言うべきだろう。

一方で、オリヴェイラ、森重という時間を作ってプレーを前に進めるキー・プレーヤーや、進境著しく攻守に献身できる安部を欠きながらも、眷襪鮹羶瓦謀沈遒筝鯊紊覇った原がしっかりゴールを決めて勝ち点を落とさずターン・オーバーを成功させたことは、選手層の底上げ、疲労のマネジメントという意味で大きかった。

特に負傷明けで前節から復帰している田川が積極的にボールに絡み、ゴールも決めたことは心強い。オリヴェイラと同じ働きを期待している訳ではなく、同じポジションではあれ彼にしかできない動きで敵の脅威になるという意味で十分役割を果たした。

初先発でフル出場した木村も落ち着いていた。ハイ・ボールの競り合いにも強く、ボールを持った時の判断も、やや安全側に寄せていた感はあるが的確で、デビュー戦としては当然だろう。後半は前線へのナイス・フィードも披露し、伸びしろというか既に現状でも相応のレベルでやれそうとの印象を与えた。チャンスにきちんとアピールできた。

オリヴェイラの右サイド起用で当面の解を見つけながらも、この先も1か月以上(何なら2ヵ月)続く厳しい日程をにらんで敢えてオリヴェイラを2試合休ませ、若い選手の抜擢も含めさまざまな選手の組み合わせで結果を出しながら戦略の幅と層の厚さを同時に広げて行くマネジメントは見事であり信頼できる。

まあ、それもこれも結果が出ていればこそなので、この先もそれを地道に積み上げて行くしかない。落とすことのできる勝ち点はひとつたりともなく、息が切れたところでシーズンが終わる。勝ちながら課題をひとつひとつ片づけ、今季がどういうエンディングになるか楽しみに待ちたい。

東京はこれで16試合を終了し9勝3敗4分、勝ち点を31(1試合あたり1.94)に伸ばし暫定ながら3位を維持。次節を戦えばシーズン日程の半分が終わる訳で、ひとつひとつの勝敗が持つ意味はどんどん大きくなって行く。残りシーズン半分で勝ち点差10をひっくり返せるか、ここからが勝負だ。

評点(評点はドイツ式):
林(3) 失点はノー・チャンスか。好セーブでチームを救った。
中村帆(4) 愚直にアップダウンし敵のサイド攻撃を封殺した。
渡辺(3) DFリーダーとして最終ラインを守った。もはや貫録。
木村(3.5) デビュー戦だったが落ち着いて持ち味を出せた。
小川(3.5) 彼の攻撃センスがスイッチを入れるシーン多し。
三田(3.5) しっかり顔を出して広い範囲をしっかりカバーした。
眷(3) 率先して走りボールにチャレンジ、あるべき姿示した。
シルバ(4) 要になりつつあるがアレなボールロストもあり。
田川(2.5) 攻守に存在感を示した。ゴールはマジで嬉しい。
永井(3.5) 守備の貢献多い。そろそろゴール決めさせてやりたい。
レアンドロ(3.5) 攻撃を演出したが自身のシュートは決まらず。
===
アダイウトン(4) 敵に対する脅威はハンパない。
中村拓(3) 思い切りの良さが光る。化けるかも。
内田(3.5) 落ち着いたプレーでボールを捌いた。
原(2.5) FWとしての価値を示す決勝ゴール。
丹羽(-) 時間短し。彼がそこにいてくれることが重要。

連戦は続いて行く。この試合から手拍子が解禁になった。



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2020年09月05日 23:40      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第14節】大分 1-0 FC東京

■2020年9月5日(土) 18:30キックオフ
■昭和電工ドーム大分

水曜日のルヴァンカップから中2日でのリーグ戦。台風が九州に近づく中だったが試合には支障がなかったようだ。自宅でDAZN観戦。

東京は1試合あたりの勝ち点で4位。首位の川崎を追っているが勝ち点差は10と大きく、勝ち続けながら川崎がコケるのを待つしかない。すべての試合に勝つことが前提で、日程が苦しいことは言い訳にできない。

長谷川監督はターン・オーバーを実施、眷襦▲リヴェイラをベンチ外としておそらく遠征に帯同せず。アンカーには品田、右ワイドにはケガから復帰の田川がいきなりの先発となった。その他にもシルバがベンチ・スタートとなり三田が先発。


中村拓 渡辺 森重 小川
三田 品田 安部
田川 永井 レアンドロ

試合は序盤から、ポゼッションを大事にする大分に対し、東京が前プレからボールを奪って素早く仕掛けるという予想された通りの展開に。大分は攻めに思いきりとスピードを欠き、東京がボールを絡め取って攻撃に転じるシーンが多い。

12分、レアンドロがパスを受けてエリア左からエリア内に侵入。ここに敵DFがスライディングで飛びこみレアンドロが倒されるが笛は鳴らず。レアンドロだから大げさに倒れたのだろうと思っていたがリプレイを見る限り、敵の足はアフターでレアンドロの足を刈っており、ボールにも届いておらず、ファウル相当ではなかったか。ここでPKが与えられていればもう少し楽に試合を進められたかも。

15分、品田が浮き球でDFラインの裏を狙い、安部が飛びこんでボールを受けるが十分な姿勢でシュートできず枠外に。24分にも左サイドから中央に切れこんだ小川が切り返しで敵DFを外し、ファーを狙って巻いたシュートを放つがこれもバーの上。

29分、右CKを三田が蹴ると、中央でブロックに弾かれボールはルーズに。エリア手前にこぼれたボールに安部が反応、左足で強烈なボレー・シュートを放つとゴール前の密集を縫うようにゴール・ネットに突き刺さり東京が1-0と先制。

その後は一進一退となり、どちらの攻撃も決め手を欠く中で前半を終了、1点のリードでハーフ・タイムに。大分は前半のシュートがゼロ。東京は連戦の疲れもある中で後半の足の止まる時間帯をどう乗りきるかがポイントになる。

大分は後半から前線を入れ替え、立ち上がりからギアを上げてくる。48分にはこの試合で始めてシュートを浴びるが林の正面で事なきを得る。しばらくは大分の時間帯になる。

54分、レアンドロがエリア手前から狙うがバーの上。55分、田川と永井に代えて内田とアダイウトンを投入、それぞれそのままのポジションに入ったと思う。

56分、アダイウトンがカウンターで持ち上がり、最後は中央を並走した内田にパス。内田は苦しい体勢ながら枠にいいシュートを飛ばしたが敵GKがセーブ、さらに浮いたボールにアダイウトンがオーバーヘッド・キックで狙うが枠に収まらず。

60分には内田のボール奪取からパスを受けたアダイウトンがシュートを放つが敵DFにブロックされる。チャンスは作るものの追加点を奪えない。

67分、三田に代えてシルバを投入。シルバと品田をダブル・ボランチにし、アダイウトンとレアンドロを2トップに置く4-4-2に移行したようにも見えた。

その後もポゼッションは大分に譲りながら固い守備で自陣を守り、奪ったボールを展開して追加点を狙う流れは変わらないが決めきれない。コンパクトな陣形は終盤になっても崩れず、大きな破綻は見せない。

84分、中村拓とレアンドロに代えて中村帆と原を投入、森重を中心に小川が左、渡辺が右の3バックに移行し、大外に中村帆と安部が張って実質5人で守る布陣になったのではないか。

1点差なので事故が懸念されたものの残り時間も問題なく守りきり、1-0で試合をクローズ、リーグ戦2連勝、公式戦3連勝となった。

中2日と苦しい日程の中、眷襪肇リヴェイラというダイナモを欠きながらもチャンスを作り、ワンチャンで決めた得点を守ってしっかり勝ち点3を得たことは大きな価値があった。

ポゼッションは47-53と大分に譲ったが、シュート数は12-2と東京が試合を支配していたことが分かる。できることなら後半にしっかり追加点を決めて楽に試合をクローズしたかったが、取れないなら取れないで守りきるという戦いができたことは大きい。

品田は2回目の先発ということもあってか、初めて先発した湘南戦よりも落ち着いてボールを捌き、ポジショニングも改善、アンカーの重責を果たした。三田、安部がしっかりボール・ホルダーに圧力をかけ、攻撃ではボールを預かって時間を作ったことにも助けられた。

久しぶりの復帰となった田川は献身的に前線からプレスをかけ続け、期待された役割は十分に果たしたと思う。できればゴールが欲しかったがブランクを感じさせない動きで、彼が選択肢に加わってくることは大きい。原とベンチ入りの枠を争うことになるか。

あと、何より安部が急速に力をつけているのが心強い。力をつけているというか、力はもともとあって自信をつけているという感じ。橋本が移籍して厳しいと思ったが、持ち味は違うものの8割方(あるいはそれ以上に)カバーできているのではないか。逆にもし橋本がいればこれだけの出番が巡ってきたかは分からず、巡り合わせというか運命というか、数奇なものを感じる。

このところオリヴェイラが右サイドで起点になることが攻守のポイントになっていたが、それがなくてもこれだけの戦いができ、結果も出すこともできたことで、戦い方の幅は確実に広がったしこれをベースに積み上げができる。まだまだアンカー脇を使われたときの守備など課題はあるが、ぽっかりとヤバいスペースを空けることもなくなり、約束ごとが徹底されつつあるのを感じる。

こうやってチームの噛み合わせが試合ごとによくなっている時期は、流れを切らないで連戦をどんどん消化して行くことがアドバンテージになる面もある。当然疲労は蓄積するしターン・オーバーも必要だが、補強のない中、若手の底上げで層を厚くし繰り回しているマネジメントは信頼できる。

10月末まで未曽有の連戦になるが、行けるところまで行くしかないので、あまり先のことは考えずに使えるメンバーでどうやって当面の試合に勝つかを考える「その日暮らし」の方がうまく行くのではないか。

これで東京は15試合を終え、8勝3敗4分で勝ち点を28(1試合あたり1.87)に伸ばし暫定3位。1試合あたりの勝ち点は4位から3位に浮上した。首位川崎とは勝ち点差10で追っている状態であり、落とせる勝ち点はひとつもない。試合は続いて行く。

評点(評点はドイツ式):
林(3.5) 試されるシーンは少なかったが手堅くゴールを守った。
中村拓(4) 目を引く攻撃参加は少なかったがプレーは安定していた。
渡辺(3) 強さとクレバーさで完封に貢献。代えの利かない選手に。
森重(2.5) 攻守に盤石でチームに勇気を与えるパフォーマンス。
小川(3.5) シュートは惜しかったがセンスを感じさせた。
三田(3) 骨惜しみしない働きで若いアンカーを助けた。CKもナイス。
品田(3.5) 前回よりもプレーが安定してフル出場。自信になる。
安部(2.5) 今の東京を牽引する活躍。ケガだけマジで気をつけて。
田川(3.5) 復帰戦としては合格点。やるべきことを愚直にやった。
永井(4) 守備の負担大きくそろそろ休ませてやりたい。
レアンドロ(3.5) 序盤のヤツはファウル取ってやって欲しかった。
===
アダイウトン(3.5) ゴールはなかったが敵の大きな脅威になった。
内田(3.5) 試合慣れしてきた感あり。状況判断がいい。
シルバ(3.5) いつからこんな頼りになる選手になったのか。
原(-) 時間短し。
中村帆(-) 時間短し。

何かACLはこのまま中止という報道も。せっかく参加して中止は残念やけど、いろいろ考えたらそれでもええかもな…



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2020年09月03日 01:02      [posted by der_ball_ist_rund]

【ルヴァンカップ準々決勝】FC東京 3-1 名古屋

■2020年9月2日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

何とか仕事を切り上げて味スタへ。暑さも幾分は和らぎ、気温は30度を切っていそうな感じ。蒸し暑さは残り、通り雨のありそうな空。キックオフには何とか間に合った。

ACLに出場している東京は、ルヴァンカップは準々決勝からの参加となる。ホーム&アウェイ制をとらず1試合のみ、同点延長もないというレギュレーション。3試合勝てば優勝というある意味美味しいカップになっている。

僕としては大幅なターン・オーバーで実質U23みたいな感じで来るのではないかと思っていたが、実際にはベスメン。厳しい日程の中だがこの大会を取りに行くという意志を感じる。虻蜂取らずにならないようしっかり勝たなければならない。


中村帆 渡辺 森重 小川
シルバ 眷襦^舵
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

立ち上がりは東京が前がかりに攻撃を仕掛ける。3分、眷襪らパスを受けたレアンドロが持ち上がってシュートを放つが枠外。さらに4分、右サイドの中村帆からのアーリー・クロスに永井がゴール前で直接合わせるがこれも枠に飛ばず。東京が立て続けにチャンスを作る。

その後も東京がボールを支配し敵陣を中心に攻撃する展開に。9分、眷襪陵遒靴鮗けたオリヴェイラがゴール前にボールを入れるが中央の永井は打ちきれず。その後も東京が主導権を握りセカンド・ボールもよく拾いながらゴールを狙うが、名古屋の守備もコンパクトでこじ開けることができない。

37分、オリヴェイラが右サイドで縦に持ち上がりクロスを入れると、ニアの永井がスルー、ファーに走りこんだ安部がフリーでこれを流しこみゴール。東京が1-0とリードする。オリヴェイラの力強いドリブルから生まれたゴール。スルーした永井も気が利いていた。

42分にもシルバがシュートを放つがGKにキャッチされる。1-0と前半のうちに先制しハーフタイムを迎えた。

名古屋は後半立ち上がりから3人を交代、ギアを上げて前に出てくる。この時間帯は押しこまれ自陣での守備戦となった。

しかし53分、左サイドでレアンドロからエリア手前でパスを受けたオリヴェイラが、仕掛けて敵DFを引きつけたところで安部にパス。安部がこれを持ち上がってシュートを放つと、ボールはファーポストに当たってゴールライン上を転がりニアポストをヒット、そのままゴールに。安部の2ゴール目で2-0とリードする。

このゴールで流れは再び東京へ。60分、オリヴェイラに代えて内田を投入、内田が右ウィングに入り永井が1トップに。65分、安部からのスルー・パスを受けたレアンドロがドリブルで持ち上がりエリアに入ったところからシュートを放つがGKがセーブ。

このあたりから雨が降り始め、たちまちゲリラ豪雨的な大雨になる。ピッチ状態が急変し集中するのが難しくなる。

74分、永井に代えてアダイウトンを投入。すると76分、激しい雨の中、アダイウトンが敵陣でバックパスをカット、そのまま持ち上がりゴール前でGKと一対一に。これを冷静に決めて3-0と追加点を挙げる。これで試合の趨勢はほぼ決まった感があった。

83分、レアンドロと安部に代えて原と三田を投入。オープンな展開に持ちこもうとする名古屋に対し、東京は守備の集中を切らさず対応する。一方でその後も何度か追加点のチャンスはあったが決めきれず。結局3-0で名古屋に完勝、準決勝にコマを進めた。

序盤攻めこみながらなかなかゴールが奪えなかったが、何とか前半のうちに先制、後半も立ち上がりは押しこまれたが、安部のこの日2ゴール目で流れを取り返し、あとはアダイウトンの価値のある追加点で試合を決めた。

まだまだ粗いところはあるものの、プレス、球際、攻撃のスピード、アイデア、そして連動性と、今やりたいフットボールをショーケースのような形で示した好ゲーム。後半は予想外の激しい雨になったが、集中を切らさず、難しいコンディションの中でも追加点を奪うなど対応できた(それにしてもヤバいレベルの雨だった)。

数字を見ればポゼッションは51-49と試合を通して見れば五分だが、東京が全体として試合を支配したと言っていいだろう。シュート数は14-2と東京が終始主導権を握ったいたことが分かる。名古屋のプレスも厳しかったがかいくぐってボールを大事にできた。

この試合では眷襪鬟▲鵐ーに、オリヴェイラとレアンドロがインサイド・ハーフとほぼ同じ高さで守備をする4-1-4-1に近い形で守備をしたが、レアンドロも(若干のムラはあるものの)しっかり守備をしており、約束ごとが機能している感はあった。

オリヴェイラはサイドが主戦場になっておりもったいない気もするが、中盤でボールを持った時のキープ力とそこから前に運ぶ推進力はハンパなく、敵に囲まれても難なく抜け出して何度もチャンスを作った。ゴールはなかったが、今日はオリヴェイラの強さと巧さを堪能することのできた幸せな試合だった。

また2ゴールを挙げた安部は中盤で労を惜しまない守備からのボール奪取、素早い切り換えから一気にエリアに迫る速さなど、この試合でも質を示した。橋本が移籍した時にはその穴は容易には埋まらないと思ったが、安部は早くもその後継に名乗りを挙げたと言っていい。

あと、いつも終盤出場で試合を終わらせるための動きを要求されているアダイウトンが、自らボールを奪ってゴールまで持ちこんだのはシビれた。あのシュートは外していたとしても敵の戦意を挫いていただろう。GKに当てがちだが今回はきちんとシュートできた。

次は10月上旬に準決勝を川崎と戦うことになったようだ。簡単な相手ではないが勝機はある。いや、それより先にルヴァンカップも含めて9月9連戦という日程を乗りきるのが前提か。フルメンバーで戦っただけに、土曜日のリーグ戦に差支えが出なければいいが。

評点(評点はドイツ式
林(3.5) ほぼ試されず。一番後ろから試合を引き締めた。
中村帆(3.5) 攻守のバランスもよかった。持ち味を出せたのでは。
渡辺(3) 対人の強さを発揮、苦しい時間帯も耐えた。
森重(3) 守備が整理されてきた。彼の存在感は大きい。
小川(3.5) サイドでドン詰まったところの打開がいい。
シルバ(3.5) 試合を追うごとに安定感が出てきている。
眷(3) これだけのことができる人は他にはいない。
安部(2.5) 2ゴールは立派な成績。攻守にめざましい活躍。
オリヴェイラ(2.5) 強さと速さ、巧さを兼ね備えた万能型。
永井(3.5) ゴールはなかったが貢献は大きかった。
レアンドロ(3) プレー選択にセンスを感じる。
===
内田(4) 求められた仕事はした。
アダイウトン(2) これでまた気持ちよく働けるね。
原(-) 時間短し。
三田(-) 時間短し。

激しく降った雨も、試合が終わる頃にはちょっと小降りになった。今月はすべての水曜日に試合が入っている…



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2020年08月30日 00:01      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第13節】G大阪 1-3 FC東京

■2020年8月29日(土) 19:00キックオフ
■パナソニックスタジアム吹田

例年なら帰省を兼ねての現地観戦も考えるところだがこういう状況なので素直に自宅DAZN観戦。吹田はええスタジアムやから行きたかったけど。うちもほんまこういうスタジアムが欲しい。

先行日程で鹿島に逆転負け、後がない状況でのアウェイ・ゲームになる。G大阪とのアウェイ・ゲームは10年以上勝ててないとかいうことらしいがあんまり関係ない。今日のこの試合を勝つか負けるか。

週央の試合に苦しいターン・オーバーを行って勝ち点を落とした代償として、今節はメンバーを戻してきた。森重が最終ラインに復帰、レアンドロ、永井、オリヴェイラの3トップも揃って先発に。右SBは中村拓が引き続き先発、中村帆が左SBに。


中村拓 森重 オマリ 中村帆
シルバ 眷襦^舵
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

東京は立ち上がりからアグレッシブに前プレをかけ先制点を狙いに行く。3分、オリヴェイラからのマイナスのパスを受けたシルバがシュートを放つが枠外に。タイミング的にはばっちりだったがやや足許に深く入ったか。

一方で大阪も効率よくパスをつなぎながらフィニッシュまで持ちこむが、林の好セーブもありゴールは何とか守る。8分、敵のルーズなパスに永井がトライ、GKと交錯したこぼれたボールをエリア外からオリヴェイラが正確にゴールに収めて先制。1-0と東京がリードを奪う。永井の献身的な守備が得点に結びついた。

その後は大阪にポゼッションを譲りながら自陣を防衛する戦いに。やや下がり過ぎの局面もあり、最終ラインと林に負荷のかかる時間帯となる。シュートも放たれるが林の踏ん張りも大きく何とかしのぐ。東京は敵の隙を見て追加点を狙いに行きたいが、なかなかそのチャンスが作れない。

43分、ブロックの前でパスを回され、エリア手前からフリーでシュートを打たれる。これが決まり1-1。これもまた人は揃っているのにボールホルダーへのアプローチがなく余裕を持ってシュートを打たせた形。1-1の同点で前半を終えた。

後半からは安部とシルバの2枚をボランチに置き、眷襪鬟肇奪弉爾鵬,圭个昂舛4-2-3-1にシフトを変更する。これがはまり、眷襪敵のつかまえられない位置でボールを捌くことで攻撃の流動性が高まる。東京の時間帯になるが勝ち越しには至らない。

61分、眷襦中村帆に代えて内田、小川を投入、内田を左に出し、レアンドロがトップ下に入ったか、あるいは永井、レアンドロを2トップにした4-4-2に移行したか。引き続き東京がポゼッションを高め前線から勝ち越しを狙いに行く。

70分、永井に代えてアダイウトンを投入。72分、レアンドロからのスルー・パスを受けたアダイウトンがエリア内に侵入、中央にクロスを送ると、ブロックに入った敵DFの手にボールが当たりPKを獲得。73分、これをレアンドロが決めて2-1と東京が勝ち越す。オリヴェイラがいたがレアンドロにPKを譲ったようだ。

さらに81分、レアンドロが自陣で見極めよく敵の横パスをカット、そのままカウンターで持ち上がる。レアンドロはボールを運びながらタイミングを見て並走するアダイウトンにパス。アダイウトンはこれを左足できれいに決めて3-1に。試合をほぼ決める。

82分、オリヴェイラに代えて渡辺を投入、最終ラインを3バックにして実質5-4-1の布陣となる。その後は2点のリードを背景に、敵の攻撃をしのぎつつ時間を使って危なげなく試合をクルーズ、3-1で貴重な勝ち点3を得た。

一度は追いつかれたが、後半からの眷襯肇奪弉失鄒錣奏功して流れを引き寄せ、PK、カウンターと着実に加点して勝った試合。前半のアディショナル・タイムの敵のゴールがオフサイドと判定されるシーンがあり、ここが結構流れを変えたと思う。リプレイを見る限りオフサイドはなかったように見えたがラッキーだった。

しっかり守備をして我慢すれば、前線の力で得点は奪えるというひとつの「解」を具体的に示した試合。こううまく行く試合ばかりではないのが難しいところだが、ハマれば前線の3枚でゴールを決めてくる力があるのは改めて分かった。アダイウトンの前線での踏ん張りからの突進、レアンドロとオリヴェイラの信頼の預け合いなど、敵には我々が思う以上の脅威になっていると思う。

右サイドの中村拓が引き続きフレッシュさを前面に出したプレーで気持ちがいい。あと、林が先発復帰以来鬼気迫るセーブでチームを救っている。林でなければ今日もあと2点か3点取られていてもおかしくなかった。失点シーンのように相変わらず人が揃っているのにバイタルを使われる悪癖は治っていないが、今日は何とか1失点に抑え、攻撃の援護で勝てた。

東京は14試合を終えて7勝3敗4分、勝ち点を25(1試合あたり1.79)に伸ばし暫定2位に浮上した。とはいえ3位以下のクラブとは消化試合数に差があり、額面通りに喜ぶ訳には行かない。まずは1試合あたりの勝ち点を2.00に乗せるべく勝ち点を積み上げるしかない理屈であり、目の前の試合にひとつずつ勝つことが唯一のタスクだ。

ここ5試合で勝ち点10(1試合あたり2.00)と足許は戦えている。目線を上げて戦って行きたい。

評点(評点はドイツ式):
林(2.5) 今日もビッグ・セーブで2、3点助けてもらった。
中村拓(3) 思い切りの良さが今のところポジティブに出ている。
森重(3) なんかもうお父さんみたいな存在感やわ。
オマリ(4) もともと個としての能力は高い。使えば光る。
中村帆(4) ケガありとの情報も。球際は頑張った。
シルバ(3.5) いつの間にかなくてはならない選手になってる。
眷(3) おそらく今季は何か心に期するものがあるのだと思う。
安部(3.5) 終盤になっても体力とモラルが落ちない。
オリヴェイラ(3) 東京の9番の系譜に連なる選手になってきた。
永井(3.5) 先制点は彼の頑張りから。貢献は大きい。
レアンドロ(3) PKはちょっとヤバかったが頼れるアフロ。
===
内田(4) 求められた仕事はできた。
小川(3.5) やはりプレイセンスは高いものがある。
アダイウトン(3) あれを決めきったのは何気にポイント高い。
渡辺(-) 時間短し。

オリヴェイラの守備に涙した。ルヴァンカップは正直大幅なターン・オーバーでよく、それで勝ちたい。



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2020年08月27日 22:40      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第26節】FC東京 1-2 鹿島

■2020年8月26日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

10月にACLの日程が入ったことから26節の試合を前倒しで振り替える代替日程。西調布のとんかつ屋でヒレカツ定食を弁当にしてもらい味スタに駆けつけた。峠を越えたとはいえ厳しい蒸し暑さ。

前節湘南に快勝、この勢いを駆って勝ち点を積み上げたいところ。他のクラブより日程が先行するだけに、しっかり勝っておかないと後で星勘定が苦しくなる。厳しい日程の中、連勝を狙うホーム・ゲームとなる。

この試合では再び大きくターン・オーバーを実施。右SBは前節に続き中村拓海を起用、CBにはオマリが先発し森重はベンチ外に。ボランチには眷襪先発復帰、三田、シルバがインサイド・ハーフに。FWはアダイウトンをトップに、原、内田が両翼を固める。レアンドロはレンタルの契約により鹿島戦は出場できない。


中村拓 渡辺 オマリ 小川
三田 眷襦.轡襯
原 アダイウトン 内田

拮抗した中盤で主導権を争う展開となる。この日は眷襪鬟▲鵐ーに置いた4-1-4-1に近い形に戻し、絡め取ったボールをアダイウトンに当てる攻撃を試みるが、鹿島の守備も固い。

一方鹿島はFWがマメに動くことで東京の最終ラインを押し下げ、コンパクトにゾーンを守ろうとする東京の手を焼かせる。東京が前線までボールを運べないのに対し、鹿島は東京の守備にできるギャップを突いてチャンスを作るが何とかしのいでいる。

20分、小川のクロスにアダイウトンが頭で合わせるが枠に飛ばず。これが東京のファースト・シュートとなる。その後は鹿島の時間帯となるが林の好セーブでゴールは割らせない。人はいるのにGKのセーブが多いのは気になる。一進一退でチャンスを作れないまま時間が過ぎる。

このままスコアレスで前半終了かと思われたアディショナル・タイム、三田からのパスを受けて右サイドを上がった中村拓がエリアに入りこみ、敵DFの股を通してゴール前にボールを送ると、敵DFが出した足にボールが当たりそのままゴールへ。敵のオウン・ゴールで東京が1-0と先制する。

DFが触れなかったらファーには原が詰めており、中村の持ちこみで既に勝負あったゴール。そのまま前半を終了。

後半に入ると鹿島がよりはっきりとゴール前に圧力をかけてくる。48分、アーリー・クロスを放りこまれ、ゴール前でヘディング・シュートを許す。これは林が腕一本でセーブしたが、こぼれ球を同じFWに押しこまれ失点、1-1と追いつかれてしまう。このシーンも人は揃っていたが、ファーを守る渡辺の背後から前に入りこまれヘディングを許した。

さらに57分、自陣でボールを回され、サイドに食いつきに行ったところで中央を空けてしまう。ここから前線にパスを出され、敵FWがDFを背負いながらこれをワン・トラップしてハーフ・ボレーでシュート、これが決まって1-2と後半開始12分で逆転を許す。カバーが間に合わずバイタルを使われてしまった。

60分、アダイウトン、内田、三田に代えてオリヴェイラ、永井、安部を投入。挽回を図る。しかしその後も自在に動く鹿島の選手をつかまえきれず苦しい守備を強いられる。76分、眷襪紡紊┐萄位遒鯏蠧するがなかなか打開の糸口が見えない。

その後も懸命の戦いを続けたが、交代で入ったオリヴェイラも精彩を欠き、最後は鹿島に時間を使われ1-2で厳しい逆転負けを喫した。

先制したとはいえオウン・ゴールであり、実際には無得点の試合。メンバーをターン・オーバーしたことは連戦を考えればやむを得ない対応で、それでもこの布陣で勝機があると絵を描き、覚悟を決めて送り出した訳だから、それが裏目に出たとしても受け入れるしかない。

ゾーンで守りながら、マークすべき選手やヤバいシーンには人に行く守備だと思うが、その判断とカバーに綻びが出ると今日のような試合になる。今季の失点は力負けしたというよりこの日のように人は揃っているのに対応できずあっさり取られるパターンが多いように思う。

どこで自分のポジションを捨てて人に行くか、そのとき空いたスペースをだれがスライドしてカバーするか、その判断と約束が曖昧になったり人によってズレたりすることで「おいおい」みたいな失点が生まれているのではないか。

ターン・オーバーで選手の組み合わせが変わる中では仕方のない面もあるが、この日程がどうしようもない以上、仕方ないで片づけていてはシーズンは戦えない。この守備の約束ごとを機能させることなしには戦績はリカバーできない。

この試合でも中村拓のフレッシュな攻撃参加など収穫はあったが、星勘定としてこの1敗は重い。押しこまれる時間が長くなり、原、内田もせっかくの先発起用に応えられなかった。流れを断ち切って前を向く必要があったが、選手の入れ替わりの中で意思統一も難しかったのかもしれない。

数字を見てもシュート数6-16と、東京がフィニッシュまで持ちこめず、敵の攻撃をもろに受けていたことが分かる。林の好セーブがなければあと2、3点取られていてもおかしくなく、スコア以上の完敗だったと言うべきだ。

これで13試合を戦って6勝3敗4分で勝ち点は22のまま、1試合あたりでは1.69に低下した。順位は暫定4位と変わらないが、首位との勝ち点差は10に開き、タイトルを狙う上ではカツカツの状態。主力が抜けたうえに日程も厳しく大変なのは承知の上だが、補強も含めて手を打たなければこのままジリ貧になるのは目に見えている。

精神論ではなく合理的に勝ち点を上積みできるように、何をどう修正するのか、どこを底上げするのか、あるいは何らかの補強があるのか、動くにしてももう時間の余裕はない。攻撃は個である程度対応できるとすれば、守備の約束ごとをターン・オーバーの中でも安定して機能させることを最優先するべきだと思うがどうか。

評点(評点はドイツ式):
林(2.5) 彼の好セーブがなければもっとひどいことになっていた。
中村拓(4) 粗削りな部分はあるが大きな可能性を感じる出来。
渡辺(4.5) 前半に肩を負傷したせいもあったか後半精彩を欠いた。
オマリ(4.5) 悪くはなかったが最終ラインの負担が大きすぎた。
小川(4.5) 守備に追われる時間が長く本領を発揮できなかった。
三田(4) 地味だが中盤でボールを捌いた。中村拓との息も合った。
眷(3.5) 献身的に働いたが全体のバランスを整えきれず。
シルバ(4) 時間が作れボールも運べる。評価を挙げている。
原(5) 締まった展開の中で何ができるか改めて整理が必要。
アダイウトン(4.5) 敵のDFには脅威を与えたが突破はできず。
内田(5) 先発起用に応えられず、ほぼ消えていた。
===
オリヴェイラ(4.5) 途中出場で存在感を発揮できず。
永井(4.5) 献身的に走ったが流れを変えられず。
安部(4) いつの間にかいて当然の選手になっている。
紺野(4.5) 仕掛けは面白いが結果につながっていない。

ここで折れたら負け。この敗戦はムダにしてはいけない、示唆に富む勝ち点ロス。シーズンはすごくタイトに続いて行く。それはそれとしてヒレカツ弁当は美味しかった。



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2020年08月24日 01:11      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第12節】FC東京 3-0 湘南

■2020年8月23日(日) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

昼間に少し雨が降り、ここ数日の酷暑から比べればやや気温も下がった中でのホームゲーム。この試合も感染症対策として5千人のみ観客で行われた。チケットを確保し6時過ぎにバイクで味スタにたどり着いた。

前節は広島を相手に悪くない試合で、終盤までリードしながらアディショナル・タイムに追いつかれて勝ち点2を落とす引き分けとなった。そこから何を学んで次につなげて行くのか、湘南は最下位で不調をかこつが、連戦の中で真価を問われる試合になる。

GKは波多野に代えて林が先発に復帰(波多野はベンチ外)、右SBには中村拓海がJ1初出場、ボランチにも品田を先発させ、厳しい日程の中での底上げを図る。このチャレンジの実を挙げるためには結果を出すことが必須だ。眷襪枠莽を考慮してかベンチ外。


中村拓 渡辺 森重 小川
三田 品田 安部
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

ボランチはどういう並びになるかと思ったが品田がアンカー、三田と安部がインサイド・ハーフをこなす形に。5分、右サイドを持ち上がった中村がそのまま切れこんでシュート。勢いのあるボールが枠に飛んだがGKにセーブされる。

互いに中盤をコンタクトにし狭いエリアでの競り合いになる。東京は奪ったボールを裏に出したいが、湘南のプレスも厳しくなかなか前にボールが運べない。21分にはオリヴェイラからスルー・パスを受けた中村が裏に抜けてゴール前にボールを流しこむがGKがキャッチ。シュートのようにも見えた。

拮抗した戦いが続いていたが、30分を過ぎたあたりから東京がチャンスを作り始める。30分には小川のクロスにオリヴェイラが頭で合わせるが枠外。34分、三田のミドル・シュートは敵DFにブロックされる。

37分、左CKを三田が蹴ると、敵GKがパンチングでクリア。このボールが敵DFに当たりゴール前にこぼれたところを永井がそのまま押しこんでゴール。前半のうちに1-0と先制する。その後は湘南に攻めこまれる時間帯もあったもののしのいで前半を終えた。

後半に入ると湘南が選手交代して前に出てくる。55分、敵FWに裏に抜け出されるが林が一対一をセーブ。ここで決められていたらどうなっていたか分からなかった。62分、レアンドロが左サイドからフリーでシュートを放つが枠に飛ばず。

63分、中村拓海に代えて中村帆高を、三田に代えてシルバを投入する。いずれもそのままのポジションに入った。

その後は東京がモラルを落とさずボールを支配。追加点はなかなか奪えないが大きなピンチはなく、試合をクローズしに行く。76分、永井に代えてアダイウトンを投入。78分、品田が中央から放ったミドル・シュートは敵GKがセーブ。

84分、自陣でボールを受けたオリヴェイラがカウンターで持ち上がる。途中一度レアンドロに預け、リターンを受けて敵陣を縦に走ったオリヴェイラが、エリア手前で再びレアンドロに預けると、レアンドロがもう一度ワンツーでエリア内にスルー・パス。裏に抜けたオリヴェイラがこれを流しこんでゴール。2-0と追加点を挙げる。

87分、オリヴェイラに代えて原を投入。アディショナル・タイム、敵CKからのカウンターでレアンドロとシルバがパスを交換しながら前線へ。レアンドロは右横を並走したアダイウトンにラスト・パスを出したが、手前に原が走りこみこれをインターセプトする形でコントロール、シュートを決め3-0に。

試合はそのまま終了、終盤の追加点で終わってみれば3-0と完勝のスコアとなった。

シュート数16-6と元気のない湘南を圧倒、数少ないピンチも林の好セーブでしのぎ、ホームで完封勝利を飾った。一部ターンオーバーしながらもしっかり結果を出したことは大きいし、選手層の底上げにも重要な意味のある試合となった。

敵のプレスも厳しく、前半はなかなか思うようにボールを運べなかったが、それでもハーフタイムまでにセット・プレーから先制、後半もペースを落とさず主導権を握り、リスク管理に移行しながらもカウンターで追加点で試合を決めた。強いクラブの戦い方ができたと思う。

中村拓海は特に攻撃面で貢献が大きく、自らシュートも2本放った。守備面ではポジショニングの問題かあっさり裏を取られるシーンもあり課題はあるが、J1でも十分通用することが分かった。今後厳しい日程の中で必ずまたチャンスがあると思う。

品田も思いきりのいいパス出しで場内をどよめかせたが、一方で細かいミスや味方との連係のズレなども散見され、ハイリスク・ハイリターンの印象を受けた。視野が広く技術も確かだが、判断がまだ甘いところ、球際でやられるところは課題。

ともに光るものはあり、あとはどういう局面で起用するか、何を求めるかというマネジメントの判断になるだろう。十分及第点だったと思う。

この試合ではここ2試合と異なり、レアンドロ、オリヴェイラは前残りすることが多く、4-1-4-1から本来やりたかった4-3-3に戻したように見えた。それでもサイドの守備に人が足りないときや、SBが上がったときにはレアンドロ、オリヴェイラもカバーしており、守備意識を前提としたシステム変更だと思った。

これで東京は12試合を終えて6勝2敗4分、勝ち点22(1試合あたり1.83)で暫定4位に浮上。今季は感染症の影響や、ACLの日程の都合上、試合日程が跛行しており正確な現在地が分かりにくいが、まず1試合あたりの勝ち点を2にするところから始めたい。

チャレンジで結果を出したことから、層の厚みという点で大きな成果のあった試合。もちろん粗もあるが周囲のサポートもあって完封、引き分けの後だけに星勘定としても一息つける勝利となった。首位の川崎が名古屋に負けたので首位との勝ち点差は9に。

ここ4試合は2勝2分で1試合あたりの勝ち点2.00と復調の兆しは見える。まだまだ万全とはいえず、この先の連戦を考えると課題はいくらでもあるが、結果が出ることでその修正はチームの前向きなサイクルに取りこむことができるだろう。

引き続き中二日で鹿島との戦いがある。連戦は層を厚くして、全員参加で戦い抜かないともたない。次節もホームゲームなのでしっかり勝ちきりたい。

評点(評点はドイツ式):
林(3) 絶体絶命の窮地を救う。ハイボール処理も安定感あり。
中村拓(4) 攻撃では大きな戦力。守備では後追いになるシーン散見。
渡辺(3.5) 抜群の強さ、高さで無失点に大きく貢献した。
森重(3) 巧さを増している感ある。森重と優勝したい。
小川(3.5) ボランチと声をかけあってスペースをケアした。
三田(4) 積極的なミドルも。しっかりボールに絡んだ。
品田(4) 簡単なボール・ロスト散見。センスは十分窺えた。
安部(3.5) なんかもうずっと前からレギュラーだったかの風格。
オリヴェイラ(3) 今日も強さを見せつけた。ゴールが嬉しい。
永井(3) 自分で打って行く意識がゴールを呼びこんだ。
レアンドロ(3.5) 大きな働きもするがムラが気になる部分も。
===
中村帆(3.5) 試合をクローズ。バランスのよさでアピール。
シルバ(3.5) トランジションのところで時間をコントロールできる。
アダイウトン(-) 時間短し。3点目は可哀そうだった。
原(-) 時間短し。アダイウトンには焼肉をおごってやって欲しい。

いつの間にかシーズンも3分の1が終わり。



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2020年08月20日 00:44      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第11節】広島 3-3 FC東京

■2020年8月19日(水) 19:00キックオフ
■エディオンスタジアム広島

さてここから毎週水曜日にも試合が入る英国週間が10月の頭までずっと続いて行く。昨季のアウェイ8連戦もひどかったが、いくらシーズン中断を取り戻すためとはいえあまりに過酷。仕事を何とか片づけて帰宅を急いだ。

前節名古屋1-0で勝ち、ここ2試合無失点とようやく糸口がつかめてきた中ところでのアウェイ・ゲーム。引き続きいい守備からいい攻撃への流れをしっかり確立したい。連勝で勝ち点を積み上げたい。

室屋が前節限りでドイツへ移籍したため、右SBに中村帆高を起用。それ以外は前節と同じメンバーとなった。バングーナガンデがベンチ入り。

波多野
中村 渡辺 森重 小川
シルバ 眷襦^舵
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

ボールを支配して崩しからのゴールを狙う広島に対し、東京は固いブロックで奪ったボールを前線につないでカウンターを狙うという、まあ予想された展開になる。ポゼッションは当然広島に譲る形になるが、東京も自陣ではしっかり中央で跳ね返している。

14分、右からのクロスをファーで落とされ、ここからシュートを放たれる。守備2枚とGKがともにニアを切りにいったところで巻くようにしてファー・ネットに突き刺され失点、0-1と早い時間帯に先制を許してしまう。人はいたが敵のシュートも巧かった。

東京は19分、森重からのフィードをオリヴェイラが収め、左から右前線へ走るレアンドロにスイッチして自らは左サイドを上がる。レアンドロはタメを作ってからDFラインの裏に早いクロスを入れ、これをファーでオリヴェイラが押しこんでゴール。1-1と同点に追いつく。

さらに22分、中盤でボールを持ったシルバがタイミングを計って安部にスルー・パスを出すと、安部がこれを流してそのまま裏に抜ける。GKと一対一になったが冷静に左足で強いシュートを決め2-1と逆転に成功。安部はこれがJリーグ初ゴールに。

その後はボールを支配しながらゴールを狙う広島に対し、東京が受けに回る時間帯に。広島の攻撃も厳しいが東京は堅い守備で何とかしのぐ。

しかし37分、左サイドからゴール前にクロスを入れられると、中央で敵FWが頭で合わせゴール。2-2と試合は再び振り出しに戻る。森重と渡辺が競っていたが高さで負け、バック・ヘッドがきれいにゴールに飛んでしまった。サイドをある程度割り切って中央で勝負しており、そこでCB2枚が競り負けたのだから完敗という外ない。

だが前半にもう一つ波乱があった。44分、オリヴェイラがカウンターからドリブルで持ち上がり、ゴール正面21メートルのところで敵に倒されFKを得る。これをレアンドロが蹴ると、ボールは敵の壁の大外を巻いてゴール右上隅に飛びこみゴール。3-2と再び突き放す。前半を終了した。このゴールはマジで完璧。レアンドロは大事にしたい。

外国人選手同士のコンビネーション、安部の個人技、精密なFKと盛りだくさんだが、一方で2失点しており、前半だけで3-2と、情報量多すぎてどう振り返っていいか分からない試合に。

後半から永井に代えて内田を投入。レアンドロが1トップに上がる。後半も前半と同様、ポゼッションの広島とカウンターの東京という流れだが、暑さもあってかペースは上がらない。互いにしんどい中で陣形をコンパクトに保ちながら中盤で一進一退の競り合いに。

東京は後半開始から積極的に仕掛けるが、広島の守備も固い。48分、CKからの流れでシルバがミドル・シュートを放つがボールは枠外に。個のシュートは見せておいていい。さらに56分、中村が裏に出たボールを持って中央にクロスを入れたところ、これが敵DFに当たってコースが変わりゴールに向かう。最後はGKがセーブしたが惜しかった。

61分、オリヴェイラに代えてアダイウトンを投入。そのまま1トップに入る。このあたりから広島の攻撃に対し自陣で耐える時間が続く。もう少し前でボールを動かしたいが、起点が下がってしまっているので奪っても展開のしようもない時間が続く。

77分、レアンドロに代えてオマリを投入、森重を中央に置いた3バックに移行、守備時には実質5バックになる。広島の横の揺さぶりに対して幅を作り、残り時間を守りきる狙いに。さらに86分、安部に代えて三田を投入。3-4-3または5-4-1くらいの感じになる。

5分のアディショナル・タイム含め残り10分は前線でのボール・キープで時計を進める。焦る広島に対し、前線やタッチライン際でうまく時間を使い、何とかこのまま勝ちきろうと必死の逃げ切りを図る。

しかしアディショナル・タイムが5分を過ぎたところで敵にボールを取られ、自陣へ攻め込まれる。ゴール前でのボール・クリアがスローインになり、ここからつながれて最後は裏に放りこまれる。波多野が飛び出したが逃げながらバウンドするボールに触れず、そこを敵FWに押しこまれて最後の最後に失点。3-3の引き分けとなった。

序盤に失点したもののすぐに逆転。一度は追いつかれたがサイド突き放して流れは悪くなかった。後半もポゼッションは譲りながらも自陣でしっかり守り、最後はオマリ投入の5バック、敵陣で時間を使いながらの逃げ切りとシナリオはできていたが、ラストのワン・プレーで瓦解、あっけなく失点して勝ち点2を逃した試合となった。

安部のプロ初ゴール、レアンドロの今季3点目となるFKのゴール、シルバの安定感に眷襪瞭Г鹹イ蠅肇櫂献謄ブな要素も多く、アウェイで最低限の勝ち点1を取れたという点でまったく下を向くだけの試合ではなかったが、ボール・キープまでして追加点よりも逃げ切りという戦術を選んだのであれば、最後までなりふり構わずやりきる覚悟がなければならなかった。

最後のプレーはその前のスローインあたりからやや集中が切れ、広島に自由にボールを動かさせてしまった感が強い。「もうそろそろ笛鳴るやろ」と思っていたら意外に試合が続き、あれよあれよという間に危険なところに放りこまれたという感じ。スローインにした渡辺の判断、微妙なボールに微妙な出方をして結果触れなかった波多野の守備などが目につくが、結局は試合運びの拙さとか、勝ちきる意志が足りなかったと言う外ない。誰のせいというより、彼らだけでなく全体がふわっとなったように見えた。

C大阪戦から試みている4-1-4-1の守備は引き続き機能したと思うが、ワイドにボールを動かしてギャップからチャンスを作る広島の攻撃が効いた感はある。1失点目のファーへのシュート、2失点目のバック・ヘッドとも、巧さもあって力負け感はあったが、人は揃っており本来は防げて然るべきもの。ここは練習しかない。

一方で、繰り返しになるが1点リードでアディショナル・タイム5分まで来ながらラスト・ワンプレーでやられるのはやはり試合の流れをコントロールする力の欠如を感じる。「逃げきる」という意志統一はできていたが、気を抜くのが一瞬早かったし、そうなったのは、こういうこともあり得るという厳しい認識が徹底できてなかったからだと思う。

そういうところの甘さは長い間東京の課題だったが、長谷川監督になってかなり改善してきたと思っている。それでも、昨季のアウェイでの浦和戦や、この日の試合みたいなことが大事なところで起こってしまう。ゼロにはできないのかもしれないが、反省すべき点は比較的はっきりしているのではないか。

あと、波多野はいいセーブもあったものの、ハイボールの目測や処理が危うく、今日ももう少しで失点になるファンブルを初め怖いハイボール処理が多かった。最後の失点や今日の試合の結果をすべて彼のせいにするつもりはまったくないが、タイトルを目指すJ1クラブの正GKとしてはパフォーマンスに安定感を欠き、リスクが高い。3試合使ってできることと上積みが必要なところは見えたはずで、この経験を肥やしに出直させるべき。次節からはGKを林に戻して欲しい。

これで東京は11試合を終了、5勝2敗4分で勝ち点19(1試合あたり1.73)で暫定6位。2位のC大阪とは勝ち点差2だが、首位の川崎が独走しており勝ち点差は既に12。まずはよそより自分のところの勝ち点をとにかく積み上げる以外にするべきことはない。その意味でも今日逃した勝ち点2は本当に痛いが、これをムダにしないためにはここから学ぶべきことをしっかり明らかにしなければならない。

評点(評点はドイツ式):
波多野(5) 実務トレーニーはそろそろ終わりでいい。
中村(4.5) 大きな破綻なし。あわやゴールになりそうなクロスあった。
渡辺(4.5) 最後のところはゴールから遠ざけたかったんだよな、きっと。
森重(4) 2失点目は高さで競り負けたのが悔しかった。
小川(4.5) 最後のところで集中を欠いてしまったか。
シルバ(3.5) 安部へのアシストは見事。安定感が高まっている。
眷(3) 鬼気迫るプレーでチームを引っ張っている。
安部(3) プロ初ゴール。橋本、東の穴を埋めている。
オリヴェイラ(3.5) 嬉しいゴール。守備もほんとに有難い。尊い。
永井(4) 価値は高い。自分のゴールがそろそろ欲しい。
レアンドロ(3) 今日もいいものを見せてもらった。ヤバいFK。
===
内田(4) いいところに顔を出せている。堂々としているのがいい。
アダイウトン(4) ラストプレーは気が抜けたかチェイスできず。
オマリ(-) 時間短し。
三田(-) 時間短し。キツい日程の中で彼が必要になる。

レアンドロのFKマジヤバい。買取資金をクラウドファンディングで。



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2020年08月16日 01:00      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第10節】FC東京 1-0 名古屋

■2020年8月15日(土) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

今日は初めてヴェスパでスタジアムに出かけた。バイクの駐車場はスタジアムの西側に用意されており、到着してからの動線もスムーズ。これは使えるなと思った。日中は37度くらいまで気温が上がり、夕方になって少し涼しくなったとはいえ30度超えの酷暑の中での試合となった。

東京はここ4試合を1敗3分と足踏み状態。前半にあっさり失点する試合が続いた後、前節は4-1-4-1のシステムでC大阪を無失点に抑えており、今日はそれを踏まえて「いい守備からいい攻撃へ」というレベルまで持って行けるか、この1週間の取り組みを問われる。

先発は前節と同じ。ベンチにはバングーナガンデに代わって中村帆高が復帰。ハノーファーへの電撃移籍が決まった室屋はこの試合が東京で最後となる。

波多野
室屋 渡辺 森重 小川
シルバ 眷襦^舵
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

どちらも慎重な立ち上がり。コンパクトな中盤で主導権を争う。永井へのロング・ボールで一気に裏を取りに行く東京に対し、名古屋の方がボールを動かしながら突破を図って来る感じでがっちり組み合う形に。

一進一退の攻防となるが、東京は前節に続いて守備時には4-1-4-1で眷襪アンカーになる形。スペースをきちんと埋めたうえでボール・ホルダーへのアプローチとそのカバーができており大きな破綻はない。名古屋にフィニッシュまで持ちこませない。

11分、中央で得たFKをレアンドロが直接狙うがボールはバーの上。これが東京のファースト・シュートとなる。その後も単発とはいえチャンスは作るものの決めきれず、見ごたえのあるつばぜり合いが続く。

23分、オリヴェイラの落しを受けた安部がエリア外から狙うがこれも枠外に。33分、室屋のボール奪取から細かくパスをつなぎ、最後はゴール前の永井が左に開いてフリーのレアンドロに落とすと、レアンドロはコースを消されながらも狭い隙間からファーへ巻くようなコントロール・シュートを放つ。これがファー・ポストに引っかかるようにしてゴールへ。東京が1-0と先制する。大きな先制点。

その後は互いに何本かずつシュートを放つが、GKの好守もあり無得点。1-0とリードして前半を終えた。守備が機能している中で我慢比べ的な展開になったが、リスク管理を意識する中でもチャンスには前線に人数をかけたことでチャンスを決めきった。久しくなかった先制点だが、後半はさらに厳しい、気の抜けない試合が予想される。

後半に入っても、ボールを持ちながら攻撃の糸口を探す名古屋に対して、プレッシングから奪ったボールを素早く展開する東京という流れは変わらない。厳しいコンディションの中、どこまでこの戦いを続けられるかはひとつのポイントになる。

56分、レアンドロが永井からパスを受けてシュートを放つが敵GKのファイン・セーブに防がれる。69分、永井に代えてアダイウトンを投入、アダイウトンはそのままトップに入った。

72分、ショート・カウンターからオリヴェイラがシュートを放つが枠外に。76分、眷襪ドリブルでDFを交わしながらエリア内に侵入するが最後のところでボールを失う。

81分、オリヴェイラに代えて内田を投入。内田はそのまま右ウィングに。実質的には右SHのイメージ。

82分、敵の右SBがレアンドロに遅れてタックル、これがこの試合度目の警告となり退場に。東京は終盤になって一人多い状況での戦いとなる。

互いにチャンスを作りながらもフィニッシュに持ちこめない。アディショナル・タイム、レアンドロ、安部に代えて原、三田を投入する。

アダイウトンがカウンターで敵エリアに侵入すると、アダイウトンに対応した敵DFが倒れたところでボールを手で扱ったとの判定になりPKを獲得。これをアダイウトンが自ら蹴ったがGKに止められたところで試合終了。苦しい試合だったが、何とかワンチャンを決めきって名古屋に辛勝した。

44-56とポゼッションは譲りながらも前半のうちに先制し、復活した固いブロックで最後まで守りきった。シュート数は10-6。追加点のチャンスも何度かあり、最後のPKを外したのはもったいなかったが、ゴール前のシーンでも身体を張って守備ができていたのでヤバい感じはほぼしない試合だった。

前節に続いて眷襪鮹羆で余らせる4-1-4-1でスペースを消し、人を追った時のカバーも徹底していた。前節は守備を破綻させないことが最優先となっており、攻撃面は正直出たとこ勝負で、スコアレス・ドローで満足するしかなかったが、今節はそれをベースにどう攻撃につなげて行くかというところまで意識が高まっているのを感じた。この1週間を有効に使ったことが感じられた。

レアンドロが引き続きかなり守備を意識していて、少なくともスペースをぽっかり空けることはなくなっているのが大きい。選手同士が呼び合うのを聞いていても、「レア!!」と呼ぶ声がダントツ多い感じで、全員でレアンドロの守備を気にしている感が窺えた。

ただ、このシフトだと、オリヴェイラに右SHの守備を求めざるを得ず、もちろん彼はそこはひたむきにやってくれる訳だが、その分、フィニッシュに絡むプレーが減るのは道理で、これはもったいないし本人もフラストレーションがあるのではないか。かなり降りてきて守備をする時間も長く、起点が低くなる分、前線で勝負する機会は少なくなっている。

中盤でいったん受けてボールを確保、時間を作ってくれる働きは本当に大きいが、できれば彼にゴールを取らせてやりたい。

そういう意味では「いい守備からいい攻撃へ」の基礎部分を何とか急ぎ固めた段階で、ここからどうオリヴェイラなり永井なりを生かして効率的にゴールを積み上げるかはまだまだ課題だということだろう。ここからは試合が続くが戦いながらチームとしての「勝ち方」のテンプレを構築して行きたい。

コロナの影響による消化試合数の跛行があるので暫定だが、東京は10試合を終了して5勝2敗3分で勝ち点18(1試合あたり1.80)の4位。首位の川崎が9勝1分という異常なハイペースで首位を独走しており、既に勝ち点差は10に開いてしまっている。

一気に10を詰める訳には行かず、自力で何とかできるのは3だけなので、後はとにかくまず自分たちが勝ち点を積み上げる以外にやるべきことはない。他力ではあるがまだぎりぎりタイトルを狙える圏内ではあり、橋本の移籍、東のケガに加えて室屋まで移籍するという逆境ではあるものの、ここからがいよいよ踏ん張りどころの連戦であるのは間違いない。

厳しい消耗戦であり、気を抜けばたちまち脱落してしまうカツカツの優勝戦線だが、何とか形は見えつつあり、昨季以上の順位を目指してやるしかない。

評点(評点はドイツ式):
波多野(4) ファイン・セーブの一方でヤバいキャッチ・ミスも。
室屋(3.5) 移籍金をもっと高く設定しておくべきだった。
渡辺(3.5) 高さ勝負には強引に競り勝ち完封に大きく貢献した。
森重(3) フィードに凄み。守備のコントロールも安定してきた。
小川(3.5) 攻撃面でよさが出ている。守備も落ち着いてきた。
シルバ(3.5) いつの間にかそこにいて当たり前の選手になっている。
眷(3) 攻守にお手本となるメリハリのつけ方を見せた。
安部(3.5) あとはシュートが枠に行けば。ちびっこ東京の系譜。
オリヴェイラ(3) 中盤で時間を作って攻撃の起点に。ゴール欲しい。
永井(3.5) 永井が敵DFを後ろに引っ張ったおかげで中盤が使えた。
レアンドロ(2.5) シュートは見事。守備のムラも減ってきた。
===
アダイウトン(3.5) 終盤に前線で時間作ってくれるの尊い。PKは…。
内田(-) 時間短し。なぜか安心感。
三田(-) 時間短し。
腹(-) 時間短し。

室屋の突然の移籍は痛いが、もともと海外志向があるのは知っていたし、オファーがあればそれに乗りたいのは理解できる。移籍金がいくら取れたのかは気になるが、これを補強なりクラブ経営なりの原資にしながら、次を育てるか補強するか、ここはフロントの力が問われるところだ。



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2020年08月09日 23:52      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第9節】C大阪 0-0 FC東京

■2020年8月9日(日) 19:00キックオフ
■ヤンマースタジアム長居

例年なら帰省と組み合わせて見に行ってもいい時期の大阪でのアウェイ戦だが、引き続き入場制限下の開催となりおとなしく自宅でDAZN観戦。早めに晩ごはんをすませてPCをテレビに接続した。

東京はここ3試合を1敗2分と足踏み。特に前節は守備の曖昧なところを鳥栖に突かれ完敗を喫した。先制されて自ら試合を苦しくするパターンが続いているだけに、今節はそこをどう整理し取り組んできたかが問われる。これ以上の足踏みは許されない。

今節は林に代えて波多野をGKに先発させるサプライズ。波多野はJ1初出場となる。その他、中盤には三田に代えてシルバを先発起用、三田はベンチ・スタートとなった。眷襪鬟▲鵐ーに置いた4-3-3の予想。

波多野
室屋 渡辺 森重 小川
シルバ 眷襦^舵
オリヴェイラ 永井 レアンドロ

ボールを保持してパスでリズムを作ろうとする大阪に対して、東京はアグレッシブな前プレよりはやや重心を落としてブロックで守る形に。切り替えからの速い攻撃でチャンスを狙う。

16分、中央やや左寄りで得たFKを小川がファーに蹴ると、森重が折り返したボールにシルバがエリア外からミドルを放ったが枠外に。28分、オリヴェイラがレアンドロとのワンツーから裏に抜け出してシュートを放つが角度がなくDFにブロックされる。

東京は守備時のカバーが徹底されており、前節のようにぽっかりとスペースを空けることがなくなった分、中央の森重、渡辺のところで勝負できている。ヤバいシーンもあったものの、初先発した波多野のビッグ・セーブもありゴールを割らせない。

44分、永井がレアンドロとのワンツーから裏抜け、DFに絡まれてボールのコントロールを失うが、走りこんだ安部がシュート。惜しくも敵DFにブロックされたが、一瞬橋本を彷彿させる安部のイキのいいプレーだった。スコアレスで前半を終了。

どちらにもチャンスはあったが、互いのスタイルががっちり組み合っている印象で見ごたえがある。東京は守備が整理されて安定感が増しているが、その分、攻撃の起点が低くなり難易度が上がっている。少なくとも前半にもったいない失点がなかったのは前進。

後半に入っても互いの狙いは変わらず。後半開始からは大阪がボールを支配しシュートを放つが東京の守備も固い。57分、永井に代えて内田を投入、内田は右外に入り、オリヴェイラが1トップにスライド。この時の内田のサインからは4-5-1に移行したように見えた。

67分、敵GKのキックをカットしたシルバが中央からミドル・シュートを放つがGK正面に。このあたりから大阪の陣形がやや間延びし始め、東京はこれに乗じて前プレからショート・カウンターを狙うが、大阪も最後の中央の守備は堅い。

82分、オリヴェイラ、シルバに代えて原、アダイウトンを投入、勝負に出る。内田がインサイド・ハーフにスライド、原が右に張る形になる。

攻撃時にはオープンに動くが守備時には帰陣も早くこの時間帯でもモラルは高い。89分、安部に代えて三田を投入、三田はそのままインサイド・ハーフに。

アディショナル・タイム、右サイドで波多野からのフィードを受けたアダイウトンがゴール前を横切るクロスを入れると、ファーでレアンドロが頭で合わせ教科書通りの叩きつけるヘディング・シュートを放つが敵GKのセーブに遭う。

その後も室屋のクロスに中央の原が頭で合わせたが枠外となり結局無得点に。今季初めてのスコアレス・ドローとなった。

星勘定的には勝ち点2が足りないが、上位の大阪を相手に引き締まった守備でゴールを許さず、失点しなければ少なくとも勝ち点1は得られるというのを地で行く試合となった。攻撃面でも何度かチャンスは作れており、堅守の大阪でなければというシーンもあったのは収穫。残念だし悔しいが、下を向く必要はないと思える内容だった。

特に守備が前節に比べて格段に整理され、穴になっていたレアンドロが少なくとも受け持ちのスペースはしっかり埋めてくれていたので大きな破綻を来たすことなく守ることができていた。

また、守備時には両翼が下がり目になり、インサイド・ハーフと同じか場合によってはそれより後ろまで降りることで、実質的に4-1-4-1の形で守る形になっており、シルバ、安部がポジションを捨ててチャレンジに行っても、あるいはサイドで仕掛けられてボランチが釣り出されても、1枚余る格好の眷襪リベロ的にそこを埋めることができていた。

まだまだ用兵も含めて試行錯誤は続くと思うが、少なくともこの1週間をムダに過ごさなかったことは窺え、課題に対する対応の一端が示された。小川が攻守においてアグレッシブに良さを出したほか、シルバが中盤で存在感を見せた。

次節名古屋戦も同じような戦いになることが予想されるが、ここも1週間のインターバルがあるので、ここで戦い方をしっかり固める必要がある。その後は9月末までほぼ毎週のように週央にも試合のある厳しい日程となっており、足場を固めるラスト・チャンス。

今日のような戦い方が夏場の連戦でどこまで維持できるか、足がかりのつかめた試合だったが、それだけに何とかワンチャンを決めきりたかった…。

これで9試合を終えて4勝2敗3分で勝ち点15(1試合あたり1.67)の暫定6位。首位との勝ち点差は10に開いたが、ここはしっかり橋本と東のいない中での戦い方を固めるところ。焦ることなく、目の前の試合で勝ち点を積み上げることに集中したい。

評点(評点はドイツ式):
波多野(3) デビュー戦で好セーブ、シュート・ストップも堅かった。
室屋(4) 攻撃参加は少なかったが我慢強く持ち場を守った。
渡辺(3.5) 身体を張って中央での勝負に勝ち続けた。
森重(4) 守備を統率、難しい相手に今季3試合目の完封。
小川(3.5) 攻守に危機感の見える働き。ポジショニングも改善した。
シルバ(3.5) 中盤でのねちっこい守備で敵の攻撃を何度も止めた。
眷(4) リベロ的にスペースをカバー、パス出しも効いた。
安部(4) 前線へのいい飛び出しあり、守備の見極めもよかった。
オリヴェイラ(4) 貢献は大きいたボールが収まらず。
永井(4) 守備に奔走した。そろそろゴールが欲しい。
レアンドロ(3.5) 何だかんだ仕事するのでつい期待してしまう。
===
内田(3.5) ナゾの落ち着きで存在感見せた。使い続けたい。
原(-) 時間短し。いいところにいる。
アダイウトン(-) 時間短し。レアンドロへのクロスは見事。
三田(-) 時間短し。三田のボランチ起用を推進すべき。

今、たぶん今季のヤマを乗り越えようとしているところ。



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2020年08月02日 00:51      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第8節】FC東京 2-3 鳥栖

■2020年8月1日(土) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム

今節も5千人限定の開催。チケットを確保してキックオフ30分ほど前に味スタへ。指定席なのでギリギリでも問題ないし、その方が人との接触も少なくて済む。長い梅雨もようやく明けたか、湿度は残るが久しぶりに雨の降らない土曜日となった。

このところ、札幌、鹿島と2試合続けてアウェイで引き分けが続いている。負けてはいないが、このホーム・ゲームでしっかり勝ち点3を積み上げることができるかは、シーズン序盤の流れを再びしっかりグリップできるか、スルッと手から逃げてしまうかの岐路。

前節、契約上の問題で出場できなかったレアンドロが先発に復帰。バングーナガンデが今季初めてベンチ入りし、中村帆、紺野はベンチ外となった。


室屋 渡辺 森重 小川
三田 眷襦^舵堯.譽▲鵐疋
永井 オリヴェイラ

序盤は東京が前プレから奪ったボールを素早く前線に供給して敵ゴールに迫る。

3分、小川の左サイドからのクロスに三田が頭で合わせるが枠外に。10分、右に開いた永井からの横パスを受けたオリヴェイラが中央からシュートを放つがボールはポストをヒット、さらにこぼれ球にレアンドロが詰めるが枠外に。これを決めておきたかった。

その後は鳥栖の出足がよくなり、東京は積極的なプレスを敢行するもののいなされて前進されるケースが多い。ピンチもあったものの身体を張ってゴールを守る。

しかし30分、左サイドから中央へ送られたクロスに対して、ニアがミートせず、ファーに流れたところを蹴りこまれ失点、0-1と先制を許してしまう。前半のうちにワンチャンを決められて失点というこのところの悪いパターン。

その後も東京は主導権を握れずにいたが、39分、やや右寄りで得たFKをレアンドロが蹴ると、これがゴール右隅に決まり1-1の同点に。前節に続きセット・プレーからの得点で追いつく。

ところが、43分、左サイドからドリブルでカット・インを許し、エリア外から強烈なシュートを放たれ失点、1-2と再びビハインドを背負う。ボランチがサイドに釣り出され、空いたバイタルを誰もカバーせず使われた。追いついたところまではよかったが結局1点のビハインドを背負って前半を終えた。

後半に入ると東京は改めて前プレを敢行、敵が引っかけたボールのこぼれを拾って前に仕掛ける戦術。しかし56分、敵の左CKをサイン・プレーで後ろに戻され、エリア外からミドル・シュートを打たれる。これ自体は対処可能だったと思うが、裏に抜けた敵FWがこのボールをゴールに蹴りこんで1-3とリードを広げられてしまう。

57分、眷襦▲譽▲鵐疋蹐紡紊┐謄▲瀬ぅΕ肇鵝内田を投入。三田をボランチにスライドし、アダイウトンが右、内田が左の4-4-2になったと思う。その後も攻め続けるが打開策が見い出せずあまり得点の匂いがしない。

69分、永井に代えて原を投入。原は右SHに入りアダイウトンがトップに上がったか。この辺から東京がパワー・プレー気味に前線を厚くするがなかなかチャンスが巡って来ない。79分、三田に代えてシルバを投入、前に圧力をかける。

82分、左サイドからのクロスに原が合わせたこぼれ球を内田が頭で押しこむがオフサイドの判定。86分、右サイドを縦に抜いた室屋からのクロスにニアのシルバがスラしたボールは敵GKがセーブし高く上がる。落ちてきたところに原が頭で触ると、ボールは敵DFの背中に当たってゴールへ。敵のオウン・ゴールで2-3と1点差に詰め寄る(後で原のゴールに修正)。

ここからは東京が捨て身のパワー・プレーで同点を狙いに行く。アディショナル・タイムにはアダイウトンからパスを受けたシルバが左サイドから切れこんでエリア外からミドルを放つがバーの上。さらに安部からのクロスをゴール前のアダイウトンがフリーでヘディングするがこれも枠を外し、結局2-3で試合終了。終盤迫力ある反撃を見せたものの3失点は重く完敗となった。

前プレからのショート・カウンター狙いという似たようなスタイルだったが、鳥栖の方が球際やプレスへの対応で勝っており、少ないチャンスに確実に枠に飛ばしてきた。東京は昨季に比べても守備がルーズな印象で、2点目は安部がサイドの対応に釣り出されたところで逆にかわされて中に入られ、空いたバイタルを使われてミドルを打たれた。

ゾーンなのか人に行くのかが曖昧になっており、人に行った時のカバーも甘くヤバいスペースをぽっかり空けてしまった。安部がつり出されたのはレアンドロが中央に張り、代わりにオリヴェイラが左サイドをカバーしていたがケアしきれなかったからで、前に比重をかけた分、守備の規律、約束ごとがルーズになってしまっている感を受ける。

また、空いたスペースのカバーは、昨季なら橋本や東が何とかするところだったのではないかと思うが、彼らがいない今、そういう気の利いた動きもなく、人数は揃っているように見えるのにギャップを突かれてポロポロと失点するのは今季何度も見せられている。

橋本、東の離脱でプランが狂っているのは仕方のない面もあるが、3点も取られればいくらレアンドロが芸術的なFKを決めてくれても追いつかない。本来は堅守をベースに成り立っているはずの東京のフットボールが、毎試合こんなオープンな戦いになるのは想定外だ。ここ2試合は先制されても何とか辻褄を合わせてきたし、今日も追いついたところまではよかったが、そこで突き放されてはさすがにもうしんどい。

終盤のパワー・プレーは迫力もあったしあと少しのチャンスもあったが、オープンになってからのスクランブルとしてはともかく最初から狙ってできる形でもなく、自分たちで3点失っておいてからのマッチポンプなので「よくやった」とは言い難い。この試合の突きつけるものは重いと言う外ない。

課題は山積だが、課題があるまま負け続けると本来の課題以外のノイズが大きくなり悪循環に陥る。アウェイで2引き分け→ホームで完敗という悪い流れをここで断ち切るか、ズルズルいくかで今季の行く末は大きく変わってくるはずだ。

幸いここは週末の試合があと2週続くので、課題を特定し、対策を固め、それを実践に落とし、最後に結果を出すというプロセスを愚直にやるしかない。今はたぶん課題の特定ができたかどうかくらいのところではないか。補強も含め対策が必要だ。

このタイミングを逃して負けが混み始めるとリカバーは難しくなってしまう(今でも既にかなり難しい)。とにかく守備の約束ごとの再確認と徹底から始めるべきではないだろうかと思う。上を狙うならここで流れを止めないと決定的に苦しくなる。

これで8試合を終えて4勝2敗2分、勝ち点14(1試合あたり1.75)で6位。首位との勝ち点差は8に開いてしまった。次節、アウェイだが重要な試合だ。

評点(評点はドイツ式):
林(4.5) シュートに反応はしているもののあと一歩ずつ届かず。
室屋(4.5) 攻撃では力になっていたが忙しい切り替えを強いられた。
渡辺(5) 守備を整理できず失点を止められなかった。
森重(4.5) 中盤が使えず彼のフィードに頼らざるを得なかった。
小川(5) 前線へのきれいなパスもあったが防戦時にはしんどい。
三田(5) 後半ボランチに入ったときの方がよかったのでは。
眷(5) 負担が大きすぎ。本来は前めの選手のはず。もったいない。
安部(4.5) 守備のチャレンジが空回ったときが怖いが続けよう。
レアンドロ(4) FKは芸術的。守備は本人なりに頑張っているが…。
オリヴェイラ(4) かなり研究されているがそれでもボールは収めた。
永井(4.5) 献身的に走り続けたが実らず。そろそろゴール欲しい。
===
アダイウトン(4.5) 絶好機はあったが、もともとあれは外す選手。
内田(4.5) なぞの落ち着きが頼もしい。使い続けたい。
原(4) 顔を出し続けたおかげで初ゴールが転がりこんだ。
シルバ(-) 時間短し。

鳥栖の選手が発熱で急遽メンバーを外れたが、PCR検査の結果が未判明だったため試合は強行された。長谷川監督は「試合はやるべきでなかった」とコメントしているが、規定上は陽性が判明していないので中止の要件には該当しないということのようだ。この辺の運用は難しい。



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