フットボール・クレイジー
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2024年04月21日 21:28      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第9節】FC東京 1-2 町田

■ 2024年4月21日(日) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

思っていたより天気がよくなく曇り空の日曜日。ヴェスパで味スタに乗りつけた。

週央にルヴァンカップでYSCCに完勝したものの、リーグ戦は前節東京Vにギリ追いついての引き分けた次の試合となる。ホームでしっかり勝ち点を積み上げられるか、勝つことに特化、最適化したクラブとのむずかしい試合になる。

ターンオーバーしたYSCC戦からリーグ戦仕様にメンバーを戻した。安斎が前節二度の警告で退場となり出場停止、この試合では右サイドに遠藤を先発させた。佐藤がベンチ入り。

波多野
白井 土肥 トレヴィザン バングーナガンデ
高 小泉
遠藤 小柏 俵積田
仲川

東京は左サイド中心に攻撃を構築。6分、仲川からスルーパスを受けた小柏がシュートをはなったが敵GKがキャッチ。積極的にゴールをねらいに行く。

しかし14分、右CKからファーに飛んだボールをダイレクトボレーでたたきこまれ失点、0-1と早い時間帯にビハインドを背負ってしまう。守備はゾーンだと思うが、大外をフリーにしてしまい誰も競れなかった。試合の難易度を上げてしまった。

しかし東京はその後もボールを保持して試合を進める。20分、バングーナガンデがエリア内に送ったボールが敵DFの手に当たりハンドの判定。東京がPKを得る。VARによるチェックでも判定は覆らず、21分、このPKを小柏がゴール右下隅に決め1-1と同点に追いつく。敵GKにさわられたがシュートの勢いが優った。

ところが直後の25分、左サイド放りこまれたボールをゴールラインいっぱいのところから折り返され、中央に走りこんだ敵FWが頭で流しこんでゴール。1-2と再び勝ち越しを許してしまう。追いついたところから間もない失点でダメージが大きい。

その後はリスクを取る必要がなくなった町田が割りきって守ってくるのをなんどかこじ開けようとする戦い。39分、俵積田が左サイド深いところからドリブルでエリアに進入、マイナスのパスを中央に送ると小柏が低い体勢でヘディングするがDFにクリアされる。

ここでVARが介入、敵にハンドがあった可能性が検証されたがPKにはならず。結局1-2のまま前半を終えた。

形は作れておりシュートも放っているが町田の守りも固い。勝ち筋は十分あり焦れずにチャンスを丁寧に拾って行きたい。隙を見せるとつけこまれる怖さはあり、自陣でのリスクマネジメントはしっかりやりながら集中を切らさず戦わなければならない。

後半に入っても流れは変わらず。追いかける東京が主導権を握りボールを動かすがゴール前が厚い。62分、左サイドから俵積田がドリブルでエリアに進入、ゴール前に入れたボールに遠藤がダイレクトで合わせるがシュートはバーをヒット。

65分、小柏が傷みそのままシルバと交代。シルバがトップに入り仲川が下がり目の2トップに。小柏は担架で運ばれて退場しておりケガの状態が心配だ。シルバは66分、左サイドから切れこんでシュートを放ったがGKにセーブされる。

73分、高と俵積田に代えて原川と佐藤を投入。佐藤はトップ下に入り遠藤が左、仲川が右のウィングに。その後も東京が攻撃をしかける流れは変わらないが、最後のところで敵の壁に阻まれている。

88分、バングーナガンデに代えて長友を投入、なんとかゴールをねらいに行くがこじ開けることができず。最後は攻撃も散漫になり、結局そのまま1-2で試合終了。悔しい敗戦となった。

早い時間帯に先制を許し、PKでいったん追いついたものの直後に突きはなされ、あとは守備を固めてくる町田を崩すことができなかった。ボールを握りシュートも放ったが、町田の勝ちパターンに最後までつきあわされた。

シュート数16-6、CK6-3、ポゼッション61-39と数字的には東京が優位だったことがわかるが、先行されて追いかける形になったことがすべてで、特に追いついた直後の失点が大きかった。

失点はいずれもマークの甘さやセルフジャッジなど、本来やっておくべきことをやりきれていないことが原因になっており、こうした相手との対戦ではミスや気の抜けたプレーには高い対価を支払わされることになるという認識が足りなかったと言われてもしかたがない。

攻撃は水もので、いくらいい形を作ってもゴールが遠いときというのはあり、特に相手が割りきってゴール前を固めてくれば、ボールは持てても決められないのは珍しいことではない。それでもPKから1点は取れているのだから、安い失点で自ら試合をむずかしくしたということだ。

小柏と仲川、俵積田と遠藤を併用する戦術は機能しており、小柏はようやく本領を発揮することができていただけに、ケガでの退場が残念。重傷でないことを祈るばかりだ。俵積田、シルバのような個でしかけるタイプは明らかにイヤがられており、チャンスがあるとすればそこだったと思うが、刺しきれないうちにタイムアップとなってしまった。

今できることの限界を思い知らされた試合で、なにもできなかったわけではないだけに悔しい敗戦だが、やっていること自体が間違っているわけではないので課題を見つけて修正して行くサイクルをしっかり機能させるしかない。町田とのアウェイゲームは国立での開催になるのでそのときに我々の進歩を見せなければならない。

これで9試合を終了して3勝3敗3分となり勝ち点12(1試合あたり1.33)で順位は10位で変わらず。上位との対戦で勝てば上に食いこめたはずだったが最低限の勝ち点も取れなかったのはもったいない。これ以上の足踏みは許されない。

評点(評点はドイツ式):
波多野(4.5) ハイボールはしっかり処理したが2失点は残念。
白井(4.5) 攻撃ではセンス見せた。遠藤との息も合った。
土肥(5) たまにわちゃわちゃするが成長はしている。
トレヴィザン(5) 対人の強さで頼りにはなった。
バングーナガンデ(5.5) 裏を使われ失点に関与。守備をもっと。
小泉(4.5) 中央からはチャンス作らせず。もう一人ほしい。
高(4.5) パス一本で局面を変える。退いて勢いなくなった。
遠藤(5) 本人的には右サイドはどうなのか。
仲川(5) 攻守でよく姿を見た。抜群の存在感。
俵積田(4.5) 効いていただけにゴールがほしかった。
小柏(5) 使い方、使われ方がわかってきたがケガが心配。
===
シルバ(4.5) 効いていた。特徴がわかってきた。
原川(5) プレイスキックでは存在感見せた。
佐藤(5) しっかりボールは受けたが。使い続けたい。
長友(-) 時間短し。

あやしい雲行きだったが最後まで雨が降らなかったのは助かった。



Comments(0)FC東京 | J1リーグ戦



2024年04月18日 22:47      [posted by der_ball_ist_rund]

【ルヴァンカップ2回戦】YSCC 0-4 FC東京

■ 2024年4月17日(水) 19:00キックオフ
■ ニッパツ三ツ沢球技場

想定外の雨。横浜駅の勝烈庵で勝烈定食を食べ、西口から路線バスで三ツ沢に着いたのはキックオフ直後だった。勝烈庵は職場が横浜だったころによく行ったとんかつ屋で、横浜での試合前に腹ごしらえをしに行く。勝率高く欠かせない。

ルヴァンカップは今季から大会方式が変わり、J3までのすべてのクラブが参加するトーナメント方式になった。初戦はアウェイでYSCCと対戦する。J3のクラブではあるが、カテゴリー違いは逆にやりにくい部分もある。侮ることなく戦いたい。

メンバーは週末のリーグ戦から大きくターンオーバー。東京V戦から続いての出場は安斎、土肥、小泉のみ。また今季はルヴァンカップのみベンチ入りが9人まで認められており、佐藤、野澤零、岡が今季公式戦初めてメンバーとなった。

児玉
安斎 森重 土肥 徳元
原川 小泉
遠藤 小柏 シルバ
寺山

東京がボールを支配、敵陣で攻撃をしかける展開に。YSCCは引っかけたボールをしっかりつないで押し上げようとするがその回数は多くない。似たような戦い方だが東京優位で試合が進んで行く。

13分、右サイドエリア角の外側で得たFKを原川がけると、ニアの小柏が頭でスラし、これがGKの手をはじいてゴール内に落ちて東京が1-0と先制する。地力の違いのある試合で先制できたのは大きかった。

その後も東京が主導権を握り、コンパクトなYSCCのブロックを崩そうと試みる。一方のYSCCも奪ったボールからチャンスをつくるが児玉の好セーブもあってゴールは許さない。

39分、左サイドの徳元から中央で横パスを受けた原川がエリア手前からミドルシュートを放つと、敵DFに当たってわずかにコースが変わりそのままゴールに吸いこまれて2-0に。前半のうちに追加点を取れいい試合運び。

前半はそのまま2-0で終了。ここで手を緩めることなくしっかり勝ちきりたい。小泉や土肥らは週末のリーグ戦を考えて休ませたい。最終ラインには岡を試したいし、佐藤をトップ下に入れて寺山をボランチに落とす手もある。若い選手が見たい。

後半に入っても主導権は東京。57分、徳元が中央に切れこんで右足でエリア手前からシュートを放ったが敵DFにブロックされる。徳元のキック力は魅力的だ。

60分、小泉と小柏に代えて白井と佐藤を投入。安斎を右ウィングに押し上げて白井は右SBに入り、遠藤を左に、シルバをトップにそれぞれスライド。また佐藤はトップ下に入り寺山がボランチに落ちる格好となった。

すると直後の61分、佐藤が中央に流しこんだボールを敵GKがセーブ、このこぼれ球を左サイドの遠藤がダイレクトでゴールにけりこんで3-0に。決して簡単なボールではなかったが、遠藤の正確なシュート力は土曜日に見たばかり。

69分、寺山と遠藤に代えて岡と野澤零を投入。土肥が一列上がってボランチに入った。東京は結果を出したい選手がひしめく形となりモラルが落ちない。前がかりになるYSCCに対して高い位置でボールを刈り取りショートカウンターに出るシーンが多くなる。

75分を過ぎると東京がたて続けにチャンスを迎えるが、枠をとらえきれなかったりGKにセーブされたりしてダメ押しができない。特に野澤零はなんどもいい位置でボールを持つがシュートはことごとくGKに当ててしまう。

90+3分、ハーフウェイでパスを受けたシルバがそのまま持ち上がり、並走した敵DFをかわして走りながらのシュートを決めて4-0に。試合はそのまま終了し、下位カテゴリーの相手に完勝した。

序盤からボールを支配して敵陣中心に試合を進め、早い時間帯に先制、その後も効果的に加点し、試合の流れを手ばなさなかった。敵にもチャンスはあったが児玉のセーブでしのいで隙を見せず、3回戦にコマを進めた。

シュート数18-9、CK9-4、ポゼッション63-37と数字にも地力の差がはっきりと出ているが、それをしっかりゴールに結びつけて90分できれいに勝ちきったのは、結果の必要な若い選手が最後まで手を緩めず前を向いて攻め続けたからだろう。

前からアグレッシブにボールにチャレンジし、奪ったボールをワイドに逃がして一気に攻める意識は徹底されており、だれがどこに入っても共通理解は失われなかった。小泉と原川の中盤が安定しており、左サイドの徳元もしっかりボールに絡んだ。

浦和、鹿島に連勝、東京Vには2点のビハインドを背負った状態で一人少なくなりながらも土壇場で追いついて勝ち点をもぎとってのこの試合、下位カテゴリー相手の週央のカップ戦ではターンオーバーしながら、出場機会を得た選手がアピールして快勝できた。

この間、鹿島戦では荒木を欠き、東京V戦以降はそれに加えて松木も不在となっているが、出る選手がそれぞれ単なる穴埋めではない活躍をしていて、チーム内でいい競争が生れていることが窺われる。このいいサイクルを手ばなさず、リーグ戦でも勝ち点を積み上げて行きたい。

ルヴァンカップ3回戦は5月22日に熊本×鳥栖の勝者と再び一発勝負で戦うことになる。レギュレーション上、熊本と鳥栖のどちらが勝ちあがってきても次の試合は相手の主催となり、九州で戦うことになる。まずは次をしっかり勝ちぬき、ホーム&アウェイになる次のステージにコマを進めたい。

評点(評点はドイツ式):
児玉(3) なんどかのピンチも抜群の反射でセーブした。
安斎(4) リーグ戦の退場にも臆せず強度ある戦いができた。
森重(3.5) 読みと強さで貫録を示しチームを引っ張った。
土肥(4) 怪しいプレーも多いが堂々としてるのがいい。
徳元(3.5) ロングスロー含め特徴が出せた。リーグ戦で見たい。
小泉(3.5) 酷使に耐えるボランチ。欠かせない存在。
原川(3) 正確でパンチのあるキックはやはりすごい。
遠藤(3) 右はやや窮屈そうか。シュート力ハンパない。
小柏(3) 意地のヘディングで東京初ゴール。リーグ戦で見たい。
シルバ(3.5) 最後に決めたことで彼もチームも報われた。
寺山(3.5) シュート決めたかったが存在は示した。
===
白井(3.5) リーグ戦の好調を維持。安定感ある。
佐藤(3.5) センスはあるがもっとやりきりたい。
岡(4) デビュー戦、危なげなく役割をこなした。
野澤零(4) 再三のチャンスを決めきれず。悔しい。

ところでYSCCは「横浜スポーツ&カルチャークラブ」の略らしいが、だとすると「YSCC横浜」とか「YS横浜」という呼称はおかしくないか。

あと、帰りは三ッ沢上町の駅から地下鉄で横浜駅に出たが、三ツ沢公園から三ッ沢上町駅までの道は、なんかクルマの都合に合わせて造られた道を歩かされているようで、巨大なコンクリートの高速道路を見ながら歩くと距離感もバグってすごく消耗する。スタジアムは好きだがあの道はあまり歩きたくない。



Comments(0)FC東京 | ナビスコカップ/ルヴァンカップ



2024年04月15日 23:23      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ 1-2 BVB

■ 2024年4月13日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

ドイツがサマータイムになってこの時間帯の試合がグッと見やすくなった。スカパーでリアタイ観戦。前節ヴォルフスブルクにアウェイで逆転勝ちをおさめて迎えるホームゲーム。まだ降格の危機は去っていないだけに、強敵とはいえ勝ち点はしっかり積み上げたい。勝ったチームはいじらない鉄則どおり、前節と同じ布陣でのスタートとなった。

オムリン
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー ヴァイグル 板倉 ネッツ
エングム プレア オノラ

立ち上がりからBVBがボールを握って攻撃をしかけるが、グラードバッハはコンパクトな布陣で守備時は実質的に5バックになりピッチ幅をカバー、最後のところは自由にやらせない戦術を徹底して奪ったボールから素早く前に展開する狙い。

BVBの攻撃が停滞するのに対しグラードバッハがカウンターからなんどなチャンスをつくるが決定機には至らず。グラードバッハの方がプランに沿った戦いができているように見えるが全般に拮抗したにらみあいで時間が過ぎる。

試合が動いたのは22分、中盤からDFラインの裏に浮かして出されたパスに反応できず、オムリンもDFラインと見合うかっこうになって飛びだせないまま頭越しのシュートを決められ0-1と先制を許す。なにもないところからの失点でもったいなかった。

さらに27分、エリアに入った敵FWをエングムが倒したとしてファウルの判定。これで与えたPKを決められて短い時間のうちにたてつづけにゴールを許し0-2と点差を広げられる。このあたりの試合はこびがつたなかった。

しかし36分、オノラの右CKに中央でヴェバーがヘディングシュートを放ちこれを決める。前半のうちに1-2と1点差にし流れを再びひき寄せようとする。ヴェバーはマークを振りきりフリーでヘディングできていた。

勢いを得たグラードバッハは、39分にもオノラが角度のないところからシュートを放つがGKにセーブされる。いい流れの時間帯に一気に追いつければよかったが流れからは得点できず結局1-2で前半を終えた。

後半に入るとグラードバッハはギアを上げる。48分、敵にロングボールを放りこまれ、対応に出たオムリンが敵FWと交錯する。これがPKの判定となり敵FWがこれを決めたが、VARがレビュー中であり主審はまだプレーをスタートしていなかったとして認められず。

主審はVARとのコミュニケーションののちOFRへ。オムリンがわずかだがボールに触っていたことが確認され、ファウルの判定は取り消しに。PKがけられてからのOFRでスタジアムはざわついたが結果的にPKがなくなったのはラッキーだった。

55分、敵MFがライナーにトリップしこの試合二度目の警告を受けて退場に。グラードバッハは一人多くなる。これで得たFKをオノラがけると再びヴェバーがフリーで合わせるがシュートはファーに流れ、板倉が詰めたが押しこめず。

64分、エングムとライナーに代えてハックとチュヴァンチャラを投入、オノラを右のウィングバックに下げ、チュヴァンチャラは右ウィングに。一人少ないBVBを押しこむ展開となるが、割りきって自陣で守るBVBに対してなかなか有効な手が打てない。

74分、ヴァイグルとヴェバーに代えてライツとジーバチュを投入。4バックにしてオノラを右SBに、板倉とライツのダブルボランチにし前を厚くする。数的優位を生かしてなんとしてもBVBのゴールをこじ開けたいがなかなか効果的な攻撃ができない。

85分、敵と交錯したジーバチュが傷みやむなくヘアマンを投入、10分でのイン・アウトに。90+1分にはチュヴァンチャラがスルーパスに抜けだしてシュートを放つがGKにセーブされプレアが詰めたがこれもDFにブロックされる。

結局一人少ないBVBの守備を崩すことができずタイムアップ、引いた相手に対して崩せるだけのアイデアや工夫、動きが乏しく、攻めあぐねているうちに時間を使いきってしまった形で、1-2でホームでの痛い敗戦となった。

なんかだまされたような失点とPKで2点のビハインドを背負ったものの、前半のうちにCKから1点を返し、後半は一人多い状態で押しこんだが結局攻めきれずにもったいない勝ち点ロス。前半のマズいゲームマネジメントが最後まで重かった。

シュート数18-12、CK2-4、ポゼッション46-54とシュートは放っているが、CKの1ゴールのみで流れからは得点できておらず、一人少なくなったBVBがしっかり自陣でセットするとこれを崩す力はなかった。そういう練習をしていないのかもしれない。

試合終了の笛とともにBVBの選手はへたりこんでおり、プレッシャーはかけられていたのだと思うが、それを結果につなげるだけの組織力が足りなかった。チャンスがないわけではなかったものの選択肢が少なくうまく対応された感があった。

前節うまく行った3-4-3で、中央にヴァイグルと板倉を置く布陣だったが、ゴールシーンは裏に簡単に放りこまれて対応がはっきりせず、PKは失点直後の時間帯でやらなくいいファウルだった。次節、メンバーをイジってくるかどうか注目だ。

なんだかんだでシーズンも残り5試合。グラードバッハは29試合で7勝12敗10分、勝ち点31(1試合あたり1.07)で11位。降格圏16位との差は5とカツカツ。最低でも勝ち点を40まで上げないと残留争いに巻きこまれ大きな事故を起こしかねない。

チーム作りや戦術はともかく、それを試合で発揮する表現力がシーズンのこの時期になっても付いてこず、お粗末な失点を繰り返す。今季はここまで来たら残留が第一と割りきるしかないが、一年をムダにした悔しさはハンパない。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「前半はチームは引いて守るところをうまくやれていたが、二つの局面で注意深さが足りず、そのために2失点してしまった。その後はボールに落ち着きを取り戻すことができた。敵が二度めの警告で退場になったことが、試合の流れをすっかり変えてしまった。最後の30分はひとつかふたついいチャンスもあり、もしかしたら同点にできるチャンスもあったかもしれない。しかしこの局面では我々にエネルギー、賢さ、技術的な集中などが欠けており、深く守るBVBのブロックを崩すことができなかったもっと危険なチャンスをつくりだすこともできなかった」

寂しいシーズンやなあ。降格はないと信じているが、勝ち点は危機的水準。先が見えない厳しい戦いが続く。



Comments(0)Borussia M'Gladbach | ブンデスリーガ



2024年04月13日 22:15      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第8節】東京V 2-2 FC東京

■ 2024年4月13日(土) 16:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

暖かい春の日。ヴェスパで味スタに乗りつけた。いつものバック側駐輪場が開放されておらず、しかたなく北駐車場へ。ヴェルディの主催試合のため味スタだがアウェイ扱いとなる。バクスタのややアウェイ寄りでの観戦となった。

浦和、鹿島に国立で二連勝、その勢いを駆ってヴェルディにも気持ちよく勝ちたいが、ふわっと入るとヤられるだけの地力は敵にもある。侮ることなくリーグ戦の大事な一試合として勝ち点3を積み上げたい。

荒木、松木、野澤がU23アジアカップに招集されて不在。注目されたトップ下には小柏が先発した。オリヴェイラは引き続きベンチ外、完全移籍が発表された遠藤や若手の寺山らがメンバーに入った。

波多野
白井 土肥 トレヴィザン バングーナガンデ
高 小泉
安斎 小柏 俵積田
仲川

立ち上がりからしばらくは拮抗した戦いに。互いに中央を締めコンパクトに守っているため、東京はサイドからの大まわり、ヴェルディは長いボールを放りこんで打開を図るがなかなか決定的なチャンスは訪れない。

11分、小柏がドリブルでエリア内に進入しシュートを放つが枠をとらえきれず。交互にボールを持ち攻撃をしかける形になるが、ともに失点を嫌って固い戦いになっている。流動的にポジションを交換しながら狭いところからでもしかけるが形にならない。

26分、敵FWがエリア内でボールを持ったところを守備に戻った安斎が倒してしまい警告を受ける。現場ではちょっと引っかけた程度に見えたが帰って映像を見るとボールを隠されてガッツリ足を刈っていた。これで与えたPKを決められ0-1と先制される。

さらに33分、トレヴィザンからの縦パスをカットされショートカウンターを受ける。右サイドからのクロスにゴール正面からダイレクトボレーでシュートを放たれ、これがネットに突き刺さってたて続けに失点、0-2とリードを広げられる。

43分、右サイドでの攻防で敵MFに遅れてチャージした安斎が足首を踏んでしまいこの試合二度目の警告を受けて退場に。これも言いわけのしようがないくらい明白に踏んでおり故意ではなかったが判定はやむなし。一人少なくなり決定的に苦しくなる。

仲川を右SHに落とし、小柏をトップに上げた4-4-1に布陣を変更。45+2分、仲川がエリア内で敵に倒されるが笛は鳴らず。結局0-2で前半を終了した。2点差で一人少ない状態は厳しいが、敵は終盤に落ちることが多く、我慢して機会を窺うしかない。

後半に入るとヴェルディが数的優位を背景にボールを支配、東京は守勢にまわる流れになる。なかなか前に出られず、フィニッシュまで持ちこむことができない。61分、俵積田と小柏に代えて遠藤と寺山を投入。寺山はそのままトップの位置に入った。守備の強度を落としたくないというメッセージか。

その後もなかなか攻撃が形にならなかったが、68分、白井が自陣で敵のパスをインターセプトすると、そのままの勢いで一気にドリブルで駆け上がる。エリア手前で中央にボールを送ると、ニアの寺山がスルー、ファーに走りこんだ遠藤がダイレクトで流しこんでゴール。東京が1-2と1点差に詰め寄る。

73分、バングーナガンデに代えて長友を投入。1点差となって盛り上がる勢いを後押しする狙いか。流れ的には東京が押し気味になるが、いかんせん一人少なく、リードもあってムリをする必要のないヴェルディにいなされて時間が過ぎて行く。

83分、高と小泉に代えてシルバと原川を投入。84分、30メートル弱中央で得たFKを原川が直接狙うがバーの上に。拮抗した戦いで試合は最終盤に。勝ち筋が見えず、長いボールも交えて前線でのアップセットをねらうが奏功しない。

4分のアディショナルタイムとなり追いつめられるなか、90+4分、波多野からのロングボールを前線に攻め残ったトレヴィザンが落とすと、これを拾った仲川から遠藤にパス。遠藤はワントラップから置き直してコースを作ると左足でシュート。エリア外からだったがこれが決まり東京が土壇場で2-2と同点に追いつく。

90+7分、右CKを原川がけると中央のトレヴィザンが頭で合わせるが枠に飛んだシュートは敵GKがセーブ。試合はそのまま終了となり、東京が最後の最後で追いつき勝ち点1を分け合う結果となった。

拮抗した序盤からPKで先制点を献上、たて続けに失点したあと安斎の退場でひとり少なくなって決定的に不利な状況となったが、後半ねばり強くチャンスを待ち、完全移籍が発表されたばかりの遠藤の2ゴールでなんとか敗戦を免れた。

シュート数8-11、CK5-5、ポゼッション49-51と拮抗した試合だったが、一人少なくなってからは攻撃に人数をかけづらく苦しい戦いを強いられた。それでも決定機を逃さなかった遠藤のタフさに救われ、チームとしてもあきらめなかったことが報われた。

最後に劇的に追いついたので試合としては熱く、勝ったような騒ぎだったが、前半お粗末な試合運びで自ら招いた劣勢だけに、最低限の勝ち点は拾ったというものの結局はマッチポンプで、手ばなしで喜ぶわけには行かない結果。安斎を責めるわけではないが、経験のために支払った対価は大きかった。失った勝ち点2に値するものを学んでほしい。

小柏と仲川のトップは可能性を感じさせ、特に小柏はスピードがあるだけでなく足元もしっかりしていてボールを動かせていた印象。もう少し見たかったが、一人少なくなってからはスクランブルで参考にならず。引き続き使ってみてほしい。

高い強度でボールを奪い、少ないタッチでパスを交換しながら一気にゴールに迫る狙い自体は共有できており、最後に追いついた試合展開もあって流れは手ばなしていないが、ムダにバタついて自ら試合をむずかしくしたことは大きな反省点。

中央を締められたときにサイドしか逃げ道がなくなることが多く、もっと高や小泉に短いボールを当てながら、ワンクッション入れることで敵をズラしてパスコースを作りたいが、そこに当てることを怖がってサイドに逃げるケースが散見された。

この試合では白井の集中がすさまじく、1点めの起点になったインターセプトはねらっていないとできないもの。中村が2か月の離脱となったが、白井が計算できると長友の使い方にも余裕ができる。ここで存在感を見せてくれたのはうれしかった。

kろえで8試合を終了し3勝2敗3分で勝ち点は12(1試合あたり1.50)、順位はひとつ下げて9位となった。首位C大阪との勝ち点差は6、4位神戸から14位新潟までが勝ち点差5のなかにひしめいており、次の試合に勝つことが重要。

厳しい戦いが続くが、ここ5試合で勝ち点10とベースは作れており、次節ホームでの町田戦で勝ち点をしっかり上積みし、上位に食らいついてゆかなければならない。上位との対戦になるが勝ち筋はあるはずだ。

評点(評点はドイツ式):
波多野(3) 近いところのキック精度と判断を向上したい。
白井(3.5) ゴールの起点となるインターセプトにはしびれた。
土肥(4.5) 危なっかしい守備もあったが落ち着いていた。
トレヴィザン(4.5) 最後のシュート惜しかった。
バングーナガンデ(4.5) 好調を維持。自信もってプレーできている。
小泉(4) 無尽蔵のスタミナで広い範囲をカバーし続けた。
高(4) ロストもあったがパスコースを作れる男。
安斎(5.5) 授業料は高くついた。
小柏(4.5) スピードだけでなく足元もありそう。
俵積田(4.5) 単騎突破で特徴は見せた。
仲川(4) 守備含め身体を張ってくれた。
===
寺山(4.5) チームのベクトルを前に向け続けた。
遠藤(2.5) 勝ち点1をひとりで稼ぎ出した。
長友(4) 流れを引きよせる働き。
シルバ(-) 時間短し。
原川(-) 時間短し。FK枠に行きたかった。

ファーストユニはダメだったんだろうか。白のセカンド着用だった。



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2024年04月08日 23:59      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第28節】ヴォルフスブルク 1-3 グラードバッハ

■ 2024年4月7日(日) 17:30キックオフ
■ Volkswagen-Arena (Wolfsburg)

月曜日未明の試合のため、月曜日の空き時間にスカパーを録画時差視聴した。試合が始まる前の時点で降格圏の16位と勝ち点差5の13位と残留を意識しなければならない水準。同じ勝ち点で並ぶヴォルフスブルクとの戦いだけに勝利は必須だ。

なかなかスカッと勝てず、勝ち点の積みあがらない状況に業を煮やしたか、この試合では大幅なローテーションを実施、布陣も3バックに。こういうのが定まらないことこそ不調の原因ではないかと思うが言うまい。板倉がヴァイグルとともにボランチで先発。

オムリン
フリードリヒ エルヴェディ ヴェバー
ライナー ヴァイグル 板倉 ネッツ
オノラ プレア エングム

立ち上がりの3分、オノラが例によって右サイドから切れこんで枠にシュートを放つが敵GKにセーブされる。平常運行かと思ったが、7分、左サイドの裏を使われ、中央にクロスを入れられたところに合わされて失点、早い時間帯に0-1と先制を許した。

その後もヴォルフスブルクにボールを握られ、攻撃は散発で大きなチャンスはつくれず。21分、オノラのCKにヴェバーが頭で合わせるがわずかにポストの横に。28分にはオノラのFKにエルヴェディが頭で合わせるがこれもGKにセーブされる。

セットプレーからいくつかチャンスを迎えたが決めきれず。43分、ネッツのスローインからエングムがボールを受けて角度のないところからねらうが枠に飛ばず。ペースを作れないまま0-1で前半を終えた。

後半はグラードバッハがギアを上げる。52分、ネッツからのパスをエリア手前で受けた板倉がシュートを放つと、枠に飛んだボールが敵のDFに当たって軌道が変わりそのままゴールへ。後半早い時間帯の得点で1-1と追いつく。

さらに58分、左サイドでプレアからボールを受けたオノラが中央へ切れこみ、ファーのエングムへラストパス。エングムはフリーでGKの脇を抜くシュートを放ちこれが決まって2-1と逆転に成功する。

70分、板倉とエングムに代えてライツとハックを投入。74分にはエリア内でボールを持ったライツがループ気味に上げたクロスにハックが頭で合わせるがバーを直撃。惜しいシーンだったが決めきれず。

82分、プレアに代えてチュヴァンチャラを投入。さらに88分にはオノラとネッツに代えてジーバチュとスカリーを投入する。

するとその直後、ゴールライン際からチュヴァンチャラが中央に入れたクロスが敵DFに二人ほど当たってそのままライツの足もとに。ライツがこれをゴールネットに突き刺して3-1とリードを広げ試合を決めた。6分のアディショナルタイムもしのぎきり、2月24日以来の勝利となった。

立ち上がりにいきなり失点し、またしてもゲームマネジメントのつたなさが出たかと思ったが、その後はヴォルフスブルクにボールを支配されながらもしっかり我慢し、後半一気に逆転するとそのまま流れを渡さず最後にダメ押しまで決めて勝ちきった。

シュート数10-13、CK4-4、ポゼッション39-61と内容的にはヴォルフスブルクの方がよかったが、要所を締めて序盤の1失点のみに抑えたことで活路が開けた。らしからぬしぶといゲームができたのは進歩か偶然か。

攻撃の形はありハマると得点できるが、守備の約束ごとがザルくリードを守りきれないというのが今季のグラードバッハで、リードしながら追いつかれたり逆転されたりでいくつも勝ち点を失っているのは指摘されているとおり。

そこの落としこみがなかなかできなかったが、この試合では3バックに板倉をボランチに置くなどして中央を締めたのがよかったのかもしれない。すでにシーズンは終盤で残留を気にしなければならない状況は変わらないが、アウェイでのこの勝ち点3は大きい。

これで開眼したとかもう心配ないとは全然思わないけど、とりあえずひと息ついて残留争いがグッとラクになったことは間違いない。ここから残り試合上げて行けばセオアネ監督の留任ももしかしたらあるかもしれない。

28試合を終えて7勝11敗10分で勝ち点31(1試合あたり1.11)、順位を11位に挙げた。降格圏との勝ち点差は8。残り6試合を全勝しても勝ち点50に届かない惨状だが、とにかく残留を第一に地道に勝ち点を積み上げるしかない。残念なシーズンになった。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「私はチームに対してとてもハッピーだ。この試合に多くのものを投入して、それにふさわしい勝利を手に入れた。我々はチームの構成を変え、ボールの後ろの人数を増やした。それがうまく行った。早い時間帯に0-1になったがしっかり我慢し、コンパクトに保つことができた。前半は多くのコストをかけたが最後の突破力がまだ足りなかった。後半はうまく入ることができ、うまく切りかえができていたし多くのはっきりしたチャンスをつくりだすことができていた。2-1にしたあとも我々はうまく切りかえができ、いくつかのいいポゼッションができていた。この勝利は順位表のうえでもとても重要な一歩だ。それに加え我々に自信と新しいエネルギーを与えてくれた」

スイカユニだったが、相手も緑系だったのでサードの白黒ユニでもよかったのでは。



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2024年04月07日 23:13      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第7節】FC東京 2-0 鹿島

■ 2024年4月7日(日) 17:00キックオフ
■ 国立競技場

二試合続けての国立競技場でのホームゲーム。おだやかな晴天の日曜日となった。無料招待もあってか5万人を超える動員となった。キャップを持って行くのを忘れてまぶしかったがキックオフしてほどなく日は沈んだ。

前節、同じ国立で浦和に逆転勝ちしていい流れで迎える連戦だが簡単な相手ではない。2勝2敗2分と五分の星でどっちに向かって一歩を踏み出すか大事な試合になる。浦和に勝てたのだからと慢心すると痛い目に遭う。しっかり切りかえてこの試合に集中したい。

荒木が期限付移籍の契約上出場できず、代わって仲川がトップで先発。また前節負傷退場となった中村も欠場で白井が先発。それ以外は浦和戦と同じ布陣に。オリヴェイラ、小柏、長友らがベンチ外なのが気になるが、まずはいる人で戦うしかない。

野澤
白井 トレヴィザン バングーナガンデ
小泉 高
安斎 松木 俵積田
仲川

互いにしっかりボールを握りながらプレスをかいくぐって前に運ぶスタイルで攻撃を組み立てようとする。序盤は鹿島がやや優位か。9分、左サイドから俵積田がドリブルで中央に切れこみシュートを放ったが敵DFにブロックされる。

松木を中心に前線が鹿島にしっかりプレスをかけており、守備の対応はできている。中央は守れていて最後のところはやらせていない。鹿島のポゼッションがやや多いようには思えるが大きなチャンスはつくらせない。

25分、再び俵積田が左サイドから切れこんでシュートを放ったがGKがセーブ。仲川が要求していたのが印象的だったが俵積田の積極性が光った。なんどか形はつくれているが決めきれない。

その後も一進一退の攻防となるが互いに決め手を欠き、スコアレスで前半を終了した。戦えているが鹿島も固く、ボールを持てば素早く押し上げてくる。集中を切らせた方がヤられる神経戦。浦和よりも手ごわいが勝ち筋はある。やり続けたい。

後半に入っても膠着した戦いとなる。55分、左サイドに開いた松木が中央にクロスを送ると、ニアに飛びこんだ仲川がバックヘッドでゴールに流しこみ先制。1-0と大きなアドバンテージを得る。きちんと枠に飛ばした技術の高いヘディングだった。

ビハインドを背負った鹿島がリスクを取って前に出てくるが、東京は自陣でこれを迎え、奪ったボールを前線に展開して反撃する。互いに譲らず中盤での熱い戦いになる。東京は松木、小泉が身体を張り、高がボールを動かして主導権を握ろうとする。

63分、俵積田に代えて遠藤を投入、そのまま左ウィングに入った。67分、左サイドの遠藤がショートカウンターで持ちあがり中央にクロスを入れると、飛びこんだ仲川が頭で合わせたがバーに嫌われる。決めておきたかった。実際には敵DFのクリアだったかも。

さらに75分、高と仲川に代えて原川とシルバを投入。シルバはそのままトップに入ったかもしれない。83分、中央で敵のパスを引っかけてショートカウンター。松木が並走したシルバにスルーパスを送り、絶妙なタイミングでGKとの一対一になるがシルバがこれをファーに外してしまい失敗。

88分、安斎が足をつったか、徳元と交代に。徳元はそのまま右ウィングの位置に入ったように見えた。アディショナルタイムは6分。終盤、むずかしいタイムマネジメントになる。奪ったボールは敵陣で攻め急がず、時計を進めたい。

90+7分、原川が左寄りでカットした敵のパスを松木に合わせるとワンツーの返しを受けてそのままエリアに進入、左足を振りぬいた。これが決まって2-0となり、試合はそのまま終了。東京が後半早々に挙げた1点のリードを守り、アディショナルタイムにダメを押して今季初の完封勝ちとなった。

拮抗した戦いで我慢の時間も長かったが、前節同様後半の立ちあがりに先制したのが大きかった。その後は苦しみながらも鹿島の攻撃をしのぎ、時間の経過とともに焦りの出る相手をいなして時計を進めた。最後に原川のダメ押しが出て試合を決めた。

シュート数12-15、CK6-4、ポゼッション45-55と全体に鹿島が優位だったが、やらせないことに重点をおいた守備で、流れを渡すことなく、リング中央で打ち合う試合に競り勝った。連勝も今季初めて。

荒木を欠く布陣となったが、代わってトップに入った仲川が骨惜しみせず攻守に率先して動きつづけた結果、決勝の今季初ゴールとなった。前線で収めてくれて助かった。この位置での起用はありだと思った。

ほかにも安斎、俵積田を初めとした若手の活躍がめざましく、特にバングーナガンデの攻撃参加は大きな武器になった。開幕当初は動きが悪かったが、最近は自信をもってプレーできるようになっており、それがパフォーマンスを押し上げている。

メンバーは変っても、前に向けてボールを動かす、狭いところでも臆せずボールを付けて行くというチャレンジ自体は変わりなくできており、もちろんそれで思わぬピンチになるシーンもありはしたが、プレスを外しながら前進する動きはでき始めていると思う。

もちろん課題もまだまだ多く、前に行けるところで下げたり横に流したりするシーンも少なくない。ここで連勝できたからといって、次もできるという保証はなく、まだなにもなしとげていないという意識で不断の上積みを図ることは絶対に必要だ。

次節からは荒木、松木、野澤がU23アジアカップのため不在となるが、俵積田、安斎の起用などこの三連戦で底上げはある程度できており、仲川、原川ら今日ゴールを決めたベテランも頼りになることを確かめられた。ここをしっかり乗り越えることでチームとしての厚みができる。

これで7試合を終えて3勝2敗2分と勝ちを先行させることができた。勝ち点は11(1試合あたり1.57)となり6位に浮上。とはいえ4位から14位までが勝ち点差3のなかにひしめく混戦となっており、気を抜くと脱落してしまう。この試合に勝ったのは大きい。

次節はアウェイ扱いでのダービーとなる。侮ることなく、一方でムダな力を入れすぎることなく、38試合のうちのひとつとしてきっちり勝ちたい。

評点(評点はドイツ式):
野澤(3.5) 今季初完封。このままU23に向かう。
白井(3.5) 身体を張って戦った。レギュラー取りたい。
土肥(4) 落ち着いて最終ラインを守った。安定感出てきた。
トレヴィザン(3.5) 突貫守備とビルドアップ怖すぎ。
バングーナガンデ(3) 球際の強さと戦術眼の確かさが際だった。
高(3.5) 狭いところでもボールを受けて展開できる。
小泉(3.5) スペースを埋めつづけ敵の前進を阻止した。
安斎(4) 遜色なくやれている。もっと我を出していい。
松木(2.5) 今日は彼のゲーム。ピッチ上の皇帝だった。
俵積田(3.5) 明らかにイヤがられていた。それが重要だった。
仲川(3) 貴重な先制点。トップ起用で生きた。
===
遠藤(3.5) 仲川とのコンビがいい。決定的なクロスあった。
シルバ(4) 決定機を外したのがもったいなかった。
原川(3.5) 嬉しい今季初ゴール。さすがのシュート力。
徳元(-) 時間短し。役割は果たした。

国立はゲンはいいかもしれないが、席の前が決定的に狭く、動線は最悪、ドリンクホルダーは小さくてペットボトルが入らず、ピッチも遠い。観戦環境としては最悪で、平日夜はともかく、週末は味スタでやってほしい。



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2024年04月05日 22:04      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第6節】FC東京 2-1 浦和

■ 2024年4月3日(水) 19:30キックオフ
■ 国立競技場

雨のウェンズデイ。新宿の紀伊国屋書店に立ち寄り、ついでにゴーゴーカレーで腹ごしらえをしていたらギリギリになってしまったが、19時半のキックオフはありがたい。平日夜の試合はぜひこの時間帯でお願いしたい。

前節川崎に完敗、負けが先行するなかでの国立でのホームゲーム。メンドくさい相手だがここで勝つか負けるかは大きな違いになる。前節の反省は踏まえたうえで、自信をもって主導権を取りに行くフットボールで結果を出したい。

中三日でのウィークデイマッチとあってターンオーバーを実施。オリヴェイラ、長友はメンバー外、仲川、遠藤をベンチスタートにするなど大きくメンバーを入れ替えた。GKは前節退場処分を受け出場停止の波多野に代わり野澤が今季初先発。

野澤
中村 土肥 トレヴィザン バングーナガンデ
高 小泉
安斎 松木 俵積田
荒木

立ち上がりは東京が優位。リスクを取りながらボールを前に運び、積極的にシュートを打って行く。1分、荒木がドリブルでエリアに進入、シュートを放つがDFにブロックされる。さらにこぼれ球に安斎が詰めるがバーの上。早い時間帯からフィニッシュまでもちこんだ。

12分、敵陣でボールを動かし、最後は左サイドの俵積田が中央にパスを出すと、走りこんだ高がダイレクトでシュート、これがゴールに吸いこまれた。東京が先制したと思ったが、ゴールチェックの結果、その前に松木のファウルがあったと判定されノーゴールに。

OFRも行われ実際ファウルといえばファウルだったが、ゴールを覆さなければならないほどの明白な誤りでもないと思われ、またこの日の主審の基準からもこれだけをファウルとするのはバランスを欠いた判定だと思われたが仕方ない。

すると24分、敵陣で奪われたボールをハーフウェイ近くからゴールに向けてシュートされる。前に出ていた野澤が戻りきれず、ボールはそのままゴールに入ってしまい0-1とビハインドを背負う。半ば事故だが隙を突かれた。

28分、右サイドからエリアに進入した荒木が角度のないところからねらったがゴールの上に。30分、カウンターでもちあがった荒木がゴール前にクロスを上げるとファーに走りこんだ安斎がダイレクトで合わせたがサイドネット。

32分、中村が負傷のためプレー続行不能となり急遽白井と交代。そのまま右SBに入った。歩いてはいたが交代の判断が早かったのが気がかり。心配だ。

その後もボールを握って攻撃をしかけたが浦和ゴールを割ることができず、0-1と最少失点差のまま前半を終了。戦えているだけに逆転しなければならない試合。やり続ければ勝機はあるしベンチには仲川、遠藤、シルバらもひかえている。

後半の立ち上がりから試合が動く。50分、左サイドの深いところまで運んだバングーナガンデの戻しのパスを荒木がエリア外で受け、ワントラップからゴール左下隅に低い弾道のシュートを決め1-1に追いつく。荒木のシュート技術が光るゴールだった。

さらに58分、左サイドの俵積田が中央に入れたクロスに、松木が左足のダイレクトボレーで合わせゴール。東京が後半の15分間で2ゴールを挙げ逆転に成功する。素晴らしいシュートだった。

その後は浦和が積極的に攻撃をしかけるが、東京も身体を張って守り、野澤の好セーブもあってゴールは許さない。奪ったボールからカウンターをしかけてなんどかチャンスを作る。

74分、荒木、俵積田に代えて仲川、遠藤を投入。仲川はそのままトップの位置に入った。その後も浦和が必死の抵抗を見せ、自陣に押しこまれる時間が長くなるがねばり強い守備で失点を許さない。

90+2分には高と松木に代えて原川とシルバを投入。アディショナルタイムも浦和を抑えきり2-1の逆転勝利となった。

高のゴールが認められず、その後に敵のロングシュートにしてやられ、流れ的にはイヤな感じになってもおかしくなかったが、動き続け、前を向かってボールを動かし続けたことでゴールが近づき、後半立ち上がりからの逆転劇となった。

数字を見ればシュート数18-13、CK8-6、ポゼッション47-53と、終盤浦和に押しこまれたことからポゼッションは見劣りするものの、しっかりフィニッシュまでもちこめたという意味では意味のある数字。

内容的には福岡戦と同様、リスクを取って前にボールを運びつづけたこと、前線が流動的にポジションを交換してボールを受けたことで、敵の守備をうわまわることができた。前節よりも球際で負けない戦いができたことが試合を優位に進められた要因だろう。

高と小泉が中盤を自在に往復しながらボールを受け、ここを経由してビルドアップすることで前線でのチャンスを演出した。それを受け、荒木、松木、安斎、俵積田の若い前線がそれぞれ特徴を生かして仕事をした。

やろうとしていることは福岡戦あたりから変わっておらず、福岡、浦和にはやれて川崎にやれていない要因はしっかり検証する必要があるが、ハマればこういう戦いができるということを見せた試合だった。浦和は川崎よりも守備の約束ごとがルーズな気はした。

これで6試合を終え、2勝2敗2分で勝ち点を8(1試合あたり1.33)に伸ばし9位に浮上。首位との勝ち点差5、降格圏との勝ち点差3という混戦だが、つぶし合いの混戦になれば我々にもチャンスはある。その意味でこの試合の勝利は大きかったし、次の鹿島戦も大事な試合になる。

一方でひとつの負けの対価が高くつくのも確か。上位に行きたければ連勝すること、負けないことが重要で、この五分の勝敗からどっちの足を踏み出すのか、契約上の問題で荒木が出られない次節、ターンオーバーも含めてどんな布陣で臨むのか楽しみだ。

評点(評点はドイツ式):
野澤(3) 失点はアレだったがナイスセーブでチームを救った。
中村(4) 交代まではよくやれていた。負傷が心配。
土肥(4) 終盤のテクニカルファウルに惚れた。
トレヴィザン(4) 果敢さのころあいがちょうどよかった。
バングーナガンデ(3.5) アシストあり。よさが出てきている。
高(3) ここでボールが収まるからスペースが使える。
小泉(3.5) 高が気持ちよくやれるのは小泉がいるから。
安斎(4) もっと我を見せてもよかったが十分及第点。
松木(3) 嬉しい今季初ゴール。前線で走り続けた。
俵積田(3.5) ムラはあったが大事なところで仕事をした。
荒木(3) 買取オプションは付いているのか。
===
白井(4) むずかしい交代だったがよく試合に入った。
仲川(3.5) 1トップありかもと思った。チームを鼓舞した。
遠藤(4) 脅威になっていた。次節は先発か。
シルバ(-) 時間短し。
原川(-) 時間短し。

国立の時計は後半が45:00から始まるのが嬉しい。



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2024年04月03日 16:59      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第27節】グラードバッハ 0-3 フライブルク

■ 2024年3月30日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

スカパーでリアタイ観戦。なかなか勝ち点が伸びず降格の危機も依然として去ってはいない。ホームで勝ち点3を積み上げたい。

肩の負傷から復帰したオムリンが先発。またヴェバーとライナーに代わって板倉とネッツが先発した。練習試合でゴールを決め先発かとも報じられた福田はメンバー外。

オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ ハック

立ち上がりはグラードバッハが両翼を生かした攻撃からチャンスを作ったが決めきれず。すると7分、左サイドからファーポストに向けてあげられたクロスを、ゴールラインぎわから押しこまれて失点、0-1と早い時間に先制点を献上してしまう。

それでもグラードバッハは主導権を握って攻撃をしかける。12分、ネッツがヒールで落としたボールをライツが受けてシュートを放つがDFにブロックされる。13分にはこれで得たCKを板倉が折り返しジーバチュが合わせようとしたがわずかに届かず。

22分にはオノラのCKにゴール前でエルヴェディが頭で合わせるがDFにブロックされて枠外に。31分にもCKにジーバチュが合わせようとするが敵DFが直前でクリア。さらにこれで得たCKにエルヴェディが頭で合わせたがバーの上に。

セットプレーでなんどもチャンスを作ったが決めきれず、0-1のまま前半を終了。内容的には優位に立ったが早い時間の失点が重く追いつけなかった。ベンチにはプレア、チュヴァンチャラ、エングムらもおり後半さらにギアを上げて行きたい。

しかし立ち上がりの47分、角度のないところから放たれたシュートをオムリンがセーブするがこぼれ球を拾われ、エリア外からミドルを決められる。0-2となりこれで流れが大きくフライブルクに傾いてしまった。

さらに57分、ショートカウンターからヒールパスでポケットを取られ、ここからの折り返しをワンツーで流しこまれて失点、0-3と点差を広げられる。事実上ここで試合は決まったと言っていい。あまりに簡単にやられすぎた。

62分、ハック、ジーバチュ、ノイハウスに代えてエングム、チュヴァンチャラ、プレアを投入、チュヴァンチャラとプレアを2トップにした4-4-2にシフトしたように見えたが、すでに3点差ついてからではなかなかモラルも上がってこない。

70分、ももを傷めたエルヴェディに代えてヴェバーを投入。打開を試みるが主導権はフライブルクに握られ糸口が見えない。75分、スカリーに代えてライナーを投入するが意図が今ひとつわからない感じ。

その後も攻撃を続けるものの散発。86分にはCKに板倉が頭で合わせ枠にシュートを飛ばしたが敵GKにセーブされ、結局ゴールが遠いまま0-3で試合終了。序盤の失点を返せないままホームで完敗となった。

前半優位に試合を進めながらも早い時間帯の失点を取り返せなかったことで時間の経過とともにむずかしい展開になってしまった。後半立ち上がりから続けて失点、試合の流れを完全に手ばなし、ゴールが生まれないことで追撃の意気も上がらなかった。

シュート数19-14、CK14-1、ポゼッション54-46と内容自体は押し負けていたわけではなく、勝機もあったが、ゴールが遠く、効果的に加点したフライブルクに試合を持って行かれた感。いつものことだがゲームマネジメントが拙かった。

いいシーンもあり攻撃の形もあるのに試合を支配できず、先制を許せば追いつけず、先制してもリードを保てないのは局面ごとの約束ごとに問題があるからではないか。守備といえばドン引きしか選択肢がないところに今季の戦術のもろさを感じる。

攻撃面では手ごたえのある部分もあり、再現性のあるパターンも持っているが、それを生かした試合のメリハリがコントロールできないのは残念ながらこの監督の限界かもしれない。交代や起用も工夫が見られず、この時期になっても改善の兆しが見えない。

27試合を終えて6勝11敗10分で勝ち点28(1試合あたり1.04)となり、順位はひとつ下がって13位。降格圏の16位とは勝ち点差8しかなく、なりふり構わない残留争いを意識せざるを得ない状況になった。

次節は同じ勝ち点で残留を争うヴォルフスブルクとアウェイでの対戦となる。星勘定や残留を考えるうえでは重要な試合で、なんとか勝ち点3をもぎとらないと監督更迭などの騒ぎになってあわただしいシーズン終盤を迎えることになる。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果にはとてもがっかりしている。ペナルティエリア内では両方のチームに大きな違いがあった。我々ははっきりせず、不正確で、決め手を欠いた。0-2になるまでは守備では敵に好きなようにやらせず、うまくプレーできていたと思う。早い時間に失点したがしっかり試合に戻って戦えていた。後半始まってすぐに次の失点をこうむったことは、メンタル面で試合に当然大きなインパクトがあった。選手らはそこからもう一度抵抗しようとしたが、0-3となってコンセントが抜けてしまった。それはムリもない。この敗戦を克服し、次の週末にはヴォルフスブルクで異なった顔を見せなければならない」

来週から夏時間になるので日本との時差は7時間に。



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2024年03月30日 22:18      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第5節】川崎 3-0 FC東京

■ 2024年3月30日(土) 15:00キックオフ
■ Uvanceとどろきスタジアム By Fujitsu

急に暑いくらいの天気になった3月末の土曜日。最寄り駅までヴェスパで行ったらiPhoneを忘れたことに気づき、取りに帰っているあいだに時間が厳しくなってしまったが、武蔵中原でニュータンタンメンを食ってから等々力まで歩いた。マジ暑かった。

代表ウィークをはさんで2週間ぶりのリーグ戦。前節はアウェイで福岡に快勝、この流れでしっかり勝ち点を確保したい。勝つと負けるとでその後に見えてくる景色がまったく違ってくる大事な試合。上位に食いこむためには連勝が必要だ。

勝ったメンバーはいじるなの鉄則どおり前節と同じ0トップの布陣。ベンチにはオリヴェイラが復帰、小柏もメンバー入り。一方で前節途中出場ながら途中交代となった東はケガで欠場。中盤のリザーブがだれもいない攻撃的なメンバー構成に。

波多野
長友 木本 森重 バングーナガンデ
小泉 高
仲川 松木 遠藤
荒木

序盤はほぼ互角の立ちあがり。どちらもボールを握って押し上げようとするが、川崎のプレスのかけ方が上手で押しこまれる時間が徐々に長くなる。サイド裏に出して遠藤や仲川を走らせる形にややチャンスの芽が見えるが数は多くない。

中盤での競り合いでボールが確保できず、セカンドボールも拾えない。自陣でのパスも窮屈で押し上げられず、チャンスは散発。23分、自陣でボールを持った荒木が、敵のGKが前に出ているのを見てロングシュートを放ったが枠に行かず。可能性はあった。

34分、右サイドから流しこまれたクロスを木本がニアでクリアしようとしたが、これがポストに当たりこぼれたところを押しこまれて失点、0-1と先制を許す。不運ではあったがそもそも押しこまれた状況で厳しかった。

その後も東京は前進を試みるが局面で勝てず、競り合いになったところから奪われて逆襲を受けるシーンが散見される。45+3分、荒木がCKをファーの戻りめにけり、松木がワントラップから狙ったがわずかにバーのうえ。結局0-1で前半を折り返した。

意図は見えるものの中盤でボールを持つことができず、縦に刺すことができないのでサイド裏をねらうしかない。ベクトルは前を向いているのでチャンスはあるはずで、交代で流れを変えたい。焦れずにじっくり戦いたい。

しかし後半になっても流れは変わらず。特に高と小泉が敵にしっかり消されてボールを持てないので攻撃のバリエーションが広がらない。ハーフチャンスしかなく決定機が作れていない。川崎の戦い方がうまいし球際も勝てていない。

59分、スルーパスから裏を取られゴールに流しこまれるがオフサイドの判定。まあそうだろうなとは思ったが簡単に抜け出されたのはヤバかった。

64分、遠藤、松木、荒木に代えてシルバ、小柏、オリヴェイラを投入。オリヴェイラと小柏を2トップにした4-4-2に近い形に変化したか。気温が高く、また週央に次の試合もあることから松木、荒木の消耗を懸念したか。

それでも状況は好転せず。70分、敵FWが完全に裏に抜け出す。波多野が飛びだして対応したがボールにプレーできず、敵FWを倒してしまい決定的な得点機会の阻止と判断されて退場となる。

VARで敵FWの抜け出しがオフサイドではなかったか検証されたがオフサイドはないとの判断。75分、やむなく仲川に代えて野澤を入れる。小柏を1トップにした4-4-1になったか。

それでも自陣からつないで攻撃をしかけようとしたが、83分、ショートカウンターから右サイド深いところに入られ、ゴール前に流しこまれたボールを押しこまれて失点、0-2となって試合はほぼ決まってしまう。

84分、木本に代えて中村を投入。木本は負傷か。土肥がベンチにいたが使わず、交代の準備をしていた中村をそのまま投入した。長友がCBに入り、高も最終ラインに落ちて守備をするがバランスが整わない。

90+2分、ショートカウンターからエリア手前で落としたボールをけりこまれ再び失点、0-3となって試合終了。終盤失点を重ねて完敗した。

試合を支配できず終始川崎に主導権を握られ、それでも最少失点で耐えていたが、波多野の退場でもちこたえられなくなった。地力の差を感じる敗戦になった。

シュート数5-20、CK4-5、ポゼッション47-53と、フィニッシュまでもちこめなかったことがはっきりわかる。ボールを持ってもやりきるまえに奪われることが多く、ボール保持で効果的に攻撃できなかった。シュート5本、枠内1本、無得点では勝ち点を取るのはむずかしい。

特に球際で競り負けるシーンが頻発。複数で奪い合っても最終的に川崎に持って行かれることが多く、身体の使い方なのか、ボールの隠し方なのか、気持ちや意識だけではない技術の差を感じた。強度というのは荒っぽさのことではなく、激しさのなかの技術なのだと思った。

狭い局面で勝てないためスペースを使うことができず、展開ができなかった。高が狭いスペースでも臆することなくボールを要求していたが、出す方が怖がってパスを通せず、無難なところにボールを逃がし続けた結果出口を失い、刈り取られるケースが多かった。

そこから一気に裏に出されるシーンも多く、波多野がリスクを冒さざるを得なかったのも敵FWの抜けだしを簡単に許したところから。彼を責めるのは酷だろう。野澤に代わってからも似たようなシーンがあって肝を冷やした。

やろうとしていること自体が間違っているわけではないが、そのためにはまだまだ足りないものがあり、川崎のようなベースのしっかりしているチーム相手だとそれがはっきり出てしまうということではないかと思った。

つきつめるべきものと捨てるべきものの取捨選択をしなければならないが、悔しい敗戦で高い授業料となった。日程に余裕はなく、中三日での三連戦となる。走りながら修正するしかないが、ベースになるものはできつつあり、それを信じて積み上げたい。

5試合を終えて1勝2敗2分で勝ち点5(1試合あたり1.00)で順位は15位に。ホーム二連戦で勝ち点が増えて行かないと厳しい状況になる。大事な試合を落とした対価は高くついたというほかない。

評点(評点はドイツ式):
波多野(4) 失点、退場も責めるのは酷。よく守っていた。
長友(5) 守備に追われ前に行けず。仲川とも合わず。
木本(5) ラインコントロールに苦労。負傷が心配。
森重(5) 敵FWに手を焼いた。裏を取られすぎた。
バングーナガンデ(5) マイボールを収めきれず守備に追われた。
高(4.5) 敵に消されいい形でボールを持てなかった。
小泉(4.5) 低い位置での仕事が多く黒子に徹した。
仲川(5) いい形で勝負させてもらえなかった。
松木(5) 中央でボールを持てず決定機を作れなかった。
遠藤(4.5) 裏抜けに唯一希望を感じたが中が薄かった。
荒木(5) ボールを保持できなかった。
===
シルバ(5) スペースなく持ち味出せなかった。
オリヴェイラ(5) サポートなくフラーストレーションつのった。
小柏(4.5) 動きは悪くなかった。先発で見たい。
野澤(4.5) 重心が前に行ってからの失点はやむなしか。
中村(-) 時間短し。先発で見たい。

武蔵中原のニュータンタンメンはトッピングのニラが少なかった。



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2024年03月19日 22:31      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第26節】ハイデンハイム 1-1 グラードバッハ

■ 2024年3月16日(土) 15:30キックオフ
■ Voith-Arena (Heidenheim)

スカパーでリアタイ観戦。週央のDFBポカールでザールブリュッケンに屈辱の逆転負け、リーグ戦は3試合負けなしとはいうものの1勝のあと2分と勝てているわけでもない。アウェイだがここでしっかり勝ち点3を積み上げて残留の足場を固めたい試合。

最終ラインはエルヴェディとヴェバーをCBにした4バック、SBは右にライナー、左にスカリーとなった。板倉はベンチスタート、福田はメンバー外。

ニコラス
ライナー エルヴェディ ヴェバー スカリー
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ ハック

序盤はグラードバッハがボールを握り積極的に攻撃をしかける。右サイドのオノラを走らせて中央でしとめる得意のパターンでチャンスを作る。

9分、自陣でボールを奪ったライツがオノラにパス。オノラは右サイドをドリブルで上がり、エリア手前でクロスを入れる。中央に入ったジーバチュがわずかにさわり、ファーのハックがダイレクトで左下隅に流しこんでゴール。早い時間帯にグラードバッハが1-0とリードを奪う。

しかしその後はリスクを嫌って守備的になったグラードバッハに対してハイデンハイムが攻勢に。グラードバッハは奪ったボールを素早く前線に展開してカウンターをねらうが決めきれない。40分、左サイドを持ちあがったスカリーが深いところから戻しのクロスを入れると、走りこんだノイハウスがダイレクトでシュートしたがバーの上。

45+1分、エルヴェディがエリア内でクリアしようとしたがボールにさわれずPKの判定を受ける。しかしVARの検証でその前にオフサイドがあったとされファウルはなかったことに。胸をなでおろす。そのまま1-0で前半を終了した。

後半に入るとハイデンハイムが3人を交替、フォーメーションも変えて立て直してくる。グラードバッハは引き続き受け身の展開となる。グラードバッハはカウンターから追加点の機会を窺うがなかなか形にならない。

すると66分、当てて落とすビルドアップでゴール前に持ちこまれ、ボールに寄せられないままけりこまれて失点。1-1と追いつかれてしまう。ニコラスが一歩も動けずだれもボールに行けなかった。

71分、ジーバチュとノイハウスに代えてエングムと板倉を投入。3バックにするかと思ったが板倉はヴァイグルとダブルボランチを組んだように見えた。76分にはさらにライナーとオノラに代えてフリードリヒとネッツを投入、スカリーを右にまわしてこんどこそ3バックに。

終盤はオープンな展開になり、グラードバッハも勝ちこしをねらって前に出る。83分、ライツに代えてコネを投入、ボールを握るようになるがゴールのチャンスは多くない。結局互いに決め手を欠いたまま時間切れ。1-1の引き分けとなった。

先制しながらまたしてもリードを守れず、勝ち点1を持ち帰るのにとどまった。4試合負けなしだがその間に稼いだ勝ち点は6。間にポカールでの敗戦もはさまっており、今季の詰めの甘さがはっきり表れている。

守備の約束ごとが甘いのか、守るとなると急にドン引きしか選択肢がなくなるし、それでもスルスルと入りこまれて失点するケースも多い。それなりに得点は挙げているのに失点が多くて勝ち点を逃し二桁順位に低迷しているのはやはり戦術に問題があるというほかない。

この試合も早い時間帯にリードを奪ったところまではよかったが、終わってみればシュート数7-19、CK4-10、ポゼッション47-53と、負けなくてよかったという結果に。ゲームマネジメントが拙いのではないか。

シーズンもここまできているのでまずは残留して次を考えるしかないが、悪くない監督を呼んできているはずなのにチームが毎年リセットされて一向に積み上げがなされないのはほんとうにもどかしい。

26試合を終えて6勝10敗10分で勝ち点は28(1試合あたり1.08)で順位は12位と変わらず。残り8試合で降格圏の16位との勝ち点差は9と余裕はない。負けずに踏みとどまってはいるが、勝ち点が1ずつしか増えて行かないのではケツについた火は消えない。

残り試合をどう戦うかは来季もセオアネ監督で行くかを判断する大きな材料になるだろう。チームとしてのまとまりを失えば選手の流出も懸念される。しぶとく勝ち点を積み上げて行きたいが…。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「ポカールで負けたわずか3日後ということでむずかしい試合になるのはわかっていた。前半はうまく前を向いて連係できた局面もあり、そこからいくつかのチャンスを作ることもできていた。後半は、70分まで、あまりに深いところまで敵を引き入れてしまっていた。ハイデンハイムはなによりまずセットプレーで何度も危険な状況を作った。最後の15分は我々は再びボールを握って試合を支配した。若いチームだが、何日間か批判を受けた後、敢然と、連係し、まとまって戦ってくれたと思う」

白黒のサードユニを着てくれたのはうれしかった。



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2024年03月18日 21:42      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第4節】福岡 1-3 FC東京

■ 2024年3月16日(土) 13:00キックオフ
■ ベスト電器スタジアム

いい天気の土曜日。福岡でのアウェイとあって今季初めてDAZN観戦に。開幕から1敗2分とまだ勝ちがなく、後がない。福岡は苦手としている相手だがなんであれ勝ち点3をもぎとらなければならない。厳しい試合になる。

この試合ではオリヴェイラ、前節東京デビューを果たした小柏がベンチ外。一方で今季新潟から移籍加入した高が初めてメンバーに入り先発。トレヴィザンが前節退場となったためこの試合は出場停止で、木本が今季初先発となった。

波多野
長友 木本 森重 バングーナガンデ
高 小泉
仲川 松木 遠藤
荒木


立ち上がりから東京がボールを握って敵陣で攻撃をしかける流れに。福岡は奪ったボールからサイドを経由して縦に速い。互いに前を向いてプレーするがはっきりしたチャンスはなかなか作れない。

16分、エリアすぐ外で得たFKを松木が直接ねらったがゴール前でDFにクリアされ、このこぼれ球に森重が詰めたがボールはバーの上に。さらに17分には右サイドでボールを持った仲川が深いところからクロスを入れると、ファーの松木が頭で合わせたが体勢が十分でなく枠に飛ばず。

東京は今季初出場の高がしっかりボールを受けることで丁寧にパスをつなげている。オリヴェイラがいないこともあって長いボールを収めるよりは地上でボールを動かしながら前進するイメージが共有できている。これまでにない戦い方になっている。

28分、左サイドからの攻撃で遠藤が大外のバングーナガンデに落とすと、バングーナガンデはダイレクトでゴール前に流しこむ。中央に入りこんだ長友がワントラップからゴールにけりこんでゴール。1-0と東京が前節に続き先制する。長友は代表招集に花を添えるゴールとなった。

直後には枠内に強烈なシュートを浴びたが波多野がこれをセーブ、すると32分にはロングボールを遠藤が前線で収め、このボールを駆け上がった荒木にパス。荒木は厳しい角度からのシュートをファーネットに決めて東京が2-0とリードを広げた。荒木の決定力が際だった。

その後も東京が主導権を握り、福岡に決定機を作らせないまま2-0で前半を終了。選手間の距離やパスの受け渡しにこれまでにない意識が見られ、それがゴールにつながっている。福岡は後半から修正してくることが予想され、このまま終わるとは思えない。立ち上がりに注意したい。

後半に入ると福岡がフォーメーションを変更して圧力を高めてくるが、東京は自陣ではしっかりとブロックを形成しゴールを許さない。51分、52分には松木が遠めからねらうが枠に収まらず。拮抗した攻防となるがリードしている分東京に余裕がある。

57分、右サイドの長友がクロスを入れるとGKにクリアされるがこのボールがファーにこぼれ、ここに走りこんだバングーナガンデがダイレクトボレーでゴールにたたきこんだ。東京はこれで3-0とリードを広げる。バングーナガンデの見事なシュートで東京が試合の流れをグッと引き戻す。

65分にはバングーナガンデからのクロスに荒木が合わせたがポストに嫌われる。71分、長友と遠藤に代えて中村と俵積田を投入、それぞれそのままのポジションに入る。リスクを取る必要のない東京は無理にしかけず時間を使いながら追加点のチャンスを窺う展開に。

80分、仲川と荒木に代えてシルバと東を投入。東がトップ下に入り松木を一列押し上げたか。しかし直後の82分、ゴール前の密集から押しこまれてしまい失点、3-1と2点差に。

その後は一進一退の展開。東京はボールを保持し時計を進める。90分、東に代えて安斎を投入。東にトラブルがあるようには見えず、松木を下げてもよかったかと思うが不可解な交代。安斎を右ウィングに入れてシルバをトップにスライドしたか、安斎をそのままトップ下に入れたかよくわからず。

90+5分、松木からのパスを受けた俵積田がドリブルで持ちあがり、角度の厳しいところからシュートを放ったがサイドネットに。結局試合は3-1のまま終了となり、東京は今季初勝利を挙げた。

立ち上がりは五分だったがボールを握って徐々に流れを引き寄せ、たて続けに得点して主導権を握ると、後半にも加点し、その後は敵の時間帯もしっかり守って、1点は与えたものの勝ちきった。これまでの3試合が何だったのかと思うくらい全体が連動し意図のはっきりしたプレーを繰り返した。

数字を見ればシュート数11-15、CK2-5、ポゼッション56-44と、ボールこそ握りながら福岡にもチャンスがあったことが窺われるが、前半のうちに2点リードしたことで試合展開としては東京が先手を取って危なげなくクローズした試合という印象。

特に高が入ることで中盤でボールが収まり、ロングボールに頼ることなく再現性のある攻撃の形をつくることができた。ウィングとSBの位置関係が整理され、距離感が調整されて受け渡しがうまく行った結果、相手のプレスをかいくぐって前進できたのだろう。

開幕からこれができなかったかという疑問はあるものの、順ぐりに新加入選手を試すなかで高がハマり、ゼロトップとの相性もよくひとつの形を見つけることができたのはこの試合の大きな収穫。この試合メンバー外となったオリヴェイラや小柏、原川らをここにどうからませるのか、試行錯誤は続くが、ひとつの解をこの試合は示した。

インターナショナル・マッチデイがあるため次のリーグ戦は2週間後。ここでしっかりチーム戦術を固め、浸透させることが必要だ。川崎、浦和、鹿島と手ごわい相手との3連戦となるが、ここをどういう成績で乗りきるかが今季の行方を占う試金石。その足がかりとなる勝利だった。

これで4試合を終えて1勝1敗2分、勝ち点5(1試合あたり1.25)で10位。まだ星勘定を云々する時期ではないが、ここで連勝して足場をしっかり固めなければならない。

評点(評点はドイツ式
波多野(2.5) ビッグセーブでチームの窮地を救った。
長友(2.5) 魂のゴール。中央に寄せる動きも洗練された。
木本(4) 危なげない守備。縦ズバもっと見たかった。
森重(3.5) 読みと技術で敵のトップを自由にさせず。
バングーナガンデ(3) 見違える躍動感。ゴールも見事だった。
高(3) 彼がゲームを作った。東京の核になる存在。
小泉(3.5) 高が躍動できたのは小泉がいたから。
仲川(4) このフォーメーションなら生きる。
松木(3.5) 広い範囲をカバー、攻守のダイナモになった。
遠藤(4) プレーの平均値が高い。先発向き。
荒木(3) シュートは決して簡単なものではなかった。
===
中村(4) 片鱗は見せたが先発で見たい。
俵積田(4) ここでアピールしたい。
東(-) 時間短し。ケガなら心配。
シルバ(-) 時間短し。
安斎(-) 時間短し。

小柏がもっと見たい。



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2024年03月15日 23:11      [posted by der_ball_ist_rund]

【DFBポカール準々決勝】ザールブリュッケン 2-1 グラードバッハ

■ 2024年3月12日(火) 20:30キックオフ
■ Ludwigsparkstadion (Saarbrucken)

大雨かなんかで延期になったDFBポカール準々決勝。水曜日の未明4時半キックオフだったがさすがに起きられず(むしろその日は寝過ごした)、結局木曜日の夜にDAZNで見たが、その前に結果を知ってしまっていた。

週央の試合ということでメンバーは一部ターンオーバー、板倉、フリードリヒ、ハック、ライツが先発し、3バックでのスタートとなった。

ニコラス
エルヴェディ 板倉 フリードリヒ
オノラ ヴァイグル ネッツ
ライツ ノイハウス
ジーバチュ ハック

激しい雨のなかでのキックオフになった。試合が動いたのは早くも8分、オノラがノイハウスからのパスを受けて裏に抜け出し、深いところからエリア内にマイナスを折り返すと、走りこんだハックがこれをダイレクトでけりこんでゴール。グラードバッハが1-0と先制する。これは楽勝かと思わせるコンビネーションだった。

ところが直後の11分、エリア内で敵のスルーパスを板倉が引っかけたが、このこぼれ球が敵にわたりシュートを放たれる。これが決まりあっという間に1-1の同点になってしまう。試合は振りだしに戻った。

その後はグラードバッハが圧倒的にボールを支配、何度もチャンスを作るが決めきれない。14分にはライツが高い位置でボールを奪って単騎でエリアに持ちこむがDFに対応されシュートを打てず。

18分には持ちあがったノイハウスがそのままシュートを放つが敵GKがセーブ、こぼれ球をハックが落とし、オノラがダイレクトで狙うが戦場でクリアされる。21分にはオノラのクロスにふたたびハックが合わせるがバーの上に。

グラードバッハが主導権を握って敵陣で試合を進めるが、ザールブリュッケンのコンパクトな布陣をこじ開けるのに手を焼きゴールは遠い。1-1の同点のまま前半を終了。リードして折り返したかったが勝負は後半に。早い時間帯に勝ち越したい。

後半に入ってもグラードバッハの優位は動かず、ボールを握って攻撃をしかけるがゴール前を固めるザールブリュッケンを攻略できない。試合は次第に膠着する。

69分、ハックとライツに代えてエングムとコネを投入。これによって前線に動きが生れるが得点には至らない。延長、PK上等という戦略も窺える格下相手にむずかしい戦いを強いられている。

82分、エルヴェディとネッツに代えてスカリーとライナーを投入、ライナーを右SB、スカリーを左SBに配した4バックにフォーメーションを変更し、オノラを高い位置に置いて打開を試みるがしかけられるスペースがない。

するとアディショナルタイムに入った90+3分、ヴァイグルのパスをカットされ、そこから一気にカウンターを受ける。右サイドから流しこまれたクロスを処理しきれず、ファーに流れたところを押しこまれ失点、1-2と土壇場で逆転されてしまう。

この状況からの反撃はむずかしく、結局1-2で試合終了。DFBポカールは準々決勝敗退となった。

早々に先制したが直後に追いつかれ、そこからはチャンスを作るものの敵のDFに抑えられてゴールを決められない時間帯が続いた。延長も見え始めたタイミングでカウンターから決められたことは残念だが、チャンスを作りながら勝ち越せなかったことが敗因となった。

数字を見ればシュート数21-10、CK9-2、ポゼッション73-27と圧倒的に試合を優位に進めたことが表れているが、結果はそのとおりにならないこともある。攻め続けたが最後のワンチャンでやられた。

オノラのサイド突破を武器にしっかり動けたとは思うが、自陣でブロックを作る相手を攻略するのはむずかしい。どこで手数と時間をかけてこじ開けに行くかという意思統一がなされず、手なりで攻め続けて時間を使ってしまった感。同点のまま終盤に行けば1点で勝負が決まるのは当然だ。

これでポカールは準々決勝敗退となった。リードしながら勝ち点を確保できない今季の悪いクセはトーナメントでは致命的。これでリーグ戦に集中するしかないが、課題は大きいということがわかる試合だった。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「ポカールで負けたときがいつもそうであるように落胆は非常に大きい。決勝が近づけば近づくほど、敗退した時の落胆も大きくなる。この敗退は我々自身が受け止めなければならない。なぜなら開始から守備は一貫していたし、我々が作ったチャンスのときにはっきりと明確にプレーすることができていなかったからだ。我々のフィニッシュには必要な明確さが間違いなく欠けていた。後半に入ると、一対一でも、クロスでも、セットプレーでも深いブロックを突破することができなかった。もちろんファンもがっかりしているだろうが、我々自身もだ」

スイカユニだった。



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2024年03月11日 23:01      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第25節】グラードバッハ 3-3 ケルン

■ 2024年3月9日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

日本時間夜11時半のキックオフ。スカパーでリアタイ観戦した。早くサマータイムになればいいのに。前節、アウェイでのドローで勝ち点1を確保したが、それが生きるかどうかはこの試合次第。ホームで勝ちきらなければならないゲームになる。

板倉がベンチスタートととなり、ネッツが先発して4バックとなった。右SBにはスカリーが先発、ライナーはベンチとなった。

ニコラス
スカリー エルヴェディ ヴェバー ネッツ
コネ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム

序盤は拮抗した立ち上がりだったが早い時間に試合は動いた。7分、左サイドのポケットを取られ、角度のないところからシュートを放たれると、これがニコラスの左腕に当たってゴールへ。直接ではほぼ入らない角度だったが図らずもボールを呼びこんでしまった。0-1と先制を許し多難な試合を予感させる。

直後の9分、右サイドのオノラからのクロスにノイハウスが中央で合わせたがGKにセーブされポストに当たってこぼれる。ここにエングムがさらに詰めるが枠に飛ばず、同点機を逸する。11分にはオノラのCKが敵にクリアされたボールをノイハウスがダイレクトで狙ったがわずかにバーの上に。

その後はグラードバッハがボールを持って優位に試合を進めるがケルンの守備も固くチャンスは限定的に。30分、エングムが左サイドを突破して切れこみ、ジーバチュにラストパスを送ったがシュートはわずかに枠をはずれる。

すると直後の32分、敵のパスを中盤でカットしたヴァイグルがノイハウスにつなぐと、右サイドのオノラにスルーパス。これを追って裏に抜けたオノラが落ち着いてGKとの一対一を制しゴールに流しこみ1-1と試合は振りだしに。

その後もグラードバッハは主導権を手ばなさず前半を終了。先制は許したものの前半のうちに追いついて五分に戻した。試合そのものはコントロールできており後半勝負。早い時間帯に逆転したい。

50分、エングムのCKにエルヴェディが頭で合わせるが枠におさまらず。53分にはジーバチュとのワンツーでゴール前に入りこんだノイハウスが敵の位置を見てシュートを放ったがポストに嫌われる。いい動きだったが決めきれず。

62分、ネッツに代えてライナーを投入、スカリーが左SBにコンバートされる。ネッツの守備の軽さを危惧したか。しかしその直後の64分、左サイドで許したFKにファーで合わされ失点、1-2と再び勝ち越しを許してしまう。

69分、コネからのパスを受けたジーバチュがシュートを放つがGKにセーブされる。これで得たCKにはノイハウスが合わせるがDFにブロックされる。チャンスはつくれているが決められない。

70分、エングムとコネに代えてハックとライツを投入。すると71分、ライツからパスを受けたライナーが右サイドからクロスを入れたところにハックが頭で合わせゴール、グラードバッハが2-2と再び同点に追いつく。

72分、ヴェバーに代えて板倉を投入。ヴェバーはなにかのトラブルか。73分、オノラの右CKをファーの板倉が折り返すとスカリーがこれを落とし、ハックがけりこんでゴール。3-2と一気に逆転する。

しかし試合はこれで終らなかった。79分、スルーパスから裏に抜け出され、板倉が対応したがシュートを許してこれが決まってしまう。3-3と試合はまた同点に。その後も互いに攻撃を試み、90+4分にはハックのハットトリックになりそうなシュートもあったがこの日のゴールはここまでとなり、3-3で試合を終えた。

立ち上がりに失点したことから追いかける試合となったが、前半のうちに追いつき、後半に再び先行されたものの一時はハックの2ゴールで逆転までもちこんだ。最後の失点はよけいでありもったいなかったが、最後のところを締めて勝ち点1は確保した。

最初の失点は不幸な面もあり、またその後あきらめずに食らいついて3ゴールを奪ったことは評価されていいと思うが、3点取ったのに勝てないのは守備の問題であり、2点め、3点めは安い失点。シーズンのここにきても守備の落としこみができていないのは厳しい。

ホームで勝つべき試合を落としたのは痛い。ここ3試合1勝2分と負けていないとはいうものの、印象としては勝つべき試合に勝てていないという状況で特に今日落とした勝ち点2は痛い。一度は逆転しただけにしっかり勝ちきりたかった。

これで25試合を終え6勝10敗9分で勝ち点27(1試合あたり1.08)で順位は12位のまま。25試合やって6つしか勝てていないのは明らかに想定外であり、この詰めの甘さというかゲームマネジメントの下手くそさというのはなんなのか。

得点45はリーグ6位なのに、失点49はワースト3位。いくら取ってもそれ以上に取られるので勝ち点が積みあがらず、エルヴェディ、ヴェバー、板倉と守備の選手もそろっているはずなのに組織的な守備ができておらず失点が安い。今季も残り9試合となり、ここまで来た以上はまず残留を確かなものにしなければならないが、それなりの戦力をそろえつつこんな結果しか残せないことはしっかり総括する必要がある。

アディ・ヒュッター、ダニエル・ファルケと悪くない監督を連れてきたはずなのにいずれも一年で見限り、継続してチームの強化に取り組むことができていない。セオアネ監督の手腕をどう見るか、即効性を求めるのか、我慢して底上げを図るのか。残留してからの話だが今季のオフもむずかしい判断を迫られることになりそうだ。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「中身が詰まり見どころも多い、気持の入ったダービーだった。我々はたくさんの局面を作り出しそれを生かしたが、最後のところで精度を欠いてしまった。それに加え、我々は必要な局面で十分一貫して守ることができなかった。われわれはいくつかの場面でアクセルを踏んだためにコンパクトさをいくらか失くしていた。この試合のポジティブな場面のひとつはチームがあきらめることなく何度も試合に戻ってきたことで、二度もリードを追いつき、最後まで前を向いて攻め続けた。それにも関わらずファンにダービーでの勝利をプレゼントすることができず、最後に落胆することになった」

上位にも下位にも勝てないといったいどこに勝てるのか。



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2024年03月09日 22:31      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第3節】FC東京 1-2 神戸

■ 2024年3月9日(土) 16:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

天気はいいが風が強く気温も低い。肌寒いなかでの試合となった。キックオフ時刻も16時と微妙。日没を考えればあと1時間か2時間早くてもよかった。ヴェスパで味スタに乗りつけた。

東京は開幕から2試合引き分けで迎える第3節。リーグは混戦で開幕2連勝できているクラブはなく、この試合に勝つと負けるとでは見えてくる景色がまったく異なる。ホームでもあり、ここ2試合の粘りを価値あるものにするためには勝利が必要だ。

原川に代えて小泉が今季初先発。また中村、小柏がベンチ入り。

波多野
長友 森重 トレヴィザン バングーナガンデ
小泉 松木
仲川 荒木 遠藤
オリヴェイラ

立ち上がりは神戸に主導権を握られる。長いボールも巧みに使った完成度の高い組み立てから自陣で攻撃を受ける時間が長い。5分、ドリブルでエリア内に切りこんだ敵FWのシュートを森重がブロックしたがVARが介入、OFRの結果ハンドの判定となりPKを与える。

8分、このPKを敵FWがけったが足もとがすべったかミスキックとなりシュートは大きく枠をはずれる。九死に一生を得てここからは互いに前に出る組み合いとなる。13分、CKからの流れで森重がこぼれ球に反応しシュートを放つが枠外に。

16分には遠藤が左サイドからドリブルで切れこみ、エリア手前からシュートを放ったが敵GKがセーブ。互いに攻撃の糸口はつくるがシュート・チャンスは少なく、一進一退の攻防となるが神戸の方がオートマティズムの練度が高くやや優位な展開。

ポゼッションは神戸に譲っているものの、奪ったボールを前線に展開する意識はここ2試合より高い。オリヴェイラのところでボールが収まっており、ここから荒木、仲川らがボールを拾ってサイドを使った攻め上がりができつつある印象。

結局ともにゴールは奪えずスコアレスで前半を終えた。やりたいことがやれているわけではないが、PKをしのいだことで踏みとどまり、その後は昨季のチャンピオンに対し押し負けずに手数は出せている。こういう試合をこちらに引きこみたい。後半勝負になる。

後半立ち上がりから試合が動いた。50分、バングーナガンデの右CKは敵GKにセーブされたが、ボールがファーにこぼれ、これに詰めた小泉がニアを抜く鋭いシュートでゴール、1-0と先制した。ふかしがちなシーンでしっかり枠に収めた。

しかし、ここから圧を上げてきた神戸に対して東京は受けにまわってしまう。57分、右サイドからのクロスにフリーでのヘディングを許し失点。1-1の同点に追いつかれた。もう少し長くリードを保っていたかった。試合は振りだしに。

62分、遠藤に代えてシルバを投入。遠藤は悪くなかったしシュートもあったがボールに触る機会が少なかった。シルバは積極的なしかけからアクセントになるが勝ち越しはできず。ただ彼のところにボールが行くとなにか起こるのではないかという期待はある。

70分、敵FWがカウンターで裏に抜け出そうとするのを抑えに行ったトレヴィザンがエリア手前でFWを倒したとしてファウルを取られ、決定的な得点機会の阻止ということで退場となる。VARのチェックも行われたがOFRもなく判定が支持された。

クラモフスキー監督はやむなくオリヴェイラを下げて木本を投入、トップを欠いた4-2-3の布陣となる。74分、このプレーで与えたエリアすぐ手前からのFKを直接決められ失点、1-2と逆転を許してしまう。

83分、仲川、荒木、長友に代えて俵積田、小柏、中村を投入。小柏はそのままトップとトップ下を兼任するような位置に入った。俵積田は左ウィングに入り、シルバが右にスライド。一人少ないことをものともせず積極的に前に出てゴールをねらいに行くが、敵GKが固くゴールをこじ開けられない。

アディショナルタイムは7分あったが、結局そのまま1-2で試合は終了。東京は今季初めての敗戦を喫した。

押され気味の立ち上がりからいきなりPKを与えてしまったが、味スタの芝のおかげでしのぎ、そこからは拮抗した戦いとなった。後半小泉のシュートで先制したもののすぐに追いつかれ、ここでしっかり踏んばれればよかったが、どこかワサワサしてしまった。

数字的にはシュート数13-14、CK7-4、ポゼッション44-56と神戸がやや優位だったことが表れているし、実際にもオートマティズムの質では昨季から取り組みつづけている神戸に一日の長があった。ここ2試合に比べれば内容的な改善はあったが、やりたいことがはっきりしていてそれをしっかり表現していたのは神戸で、最後まで主導権は握れなかった。

東京は今季初先発の小泉がしっかりスペースを埋めながら中盤でボールを持ち、空いたサイドにボールを出して行く配球係をマメにこなしていたことが安定感の要因だったと思う。しかし丁寧にボールを動かし、人が正しい位置に立ってつないで行くスタイルの完成度はまだまだで、前に向かう速度も遅かった。

終盤にトレヴィザンの退場から流れを手ばなしたが、トレヴィザンの突撃守備にはこれまでなんども救われており、裏目に出たケースだけを非難するのはむずかしい。退場の判断も妥当だったと思う。敵の強力な前線はトレヴィザンに加え、森重、長友らで抑えこんでいたが、最後のところでやられた。決勝点がFKだったのがもったいなく悔しい。

これで開幕から3試合1敗2分とまだ勝利がない。その状態から勝つか負けるか、序盤戦のポイントになる大事な試合を先制しながら落としたのは痛かった。相手がどこであれ、内容がどうであれ勝つべき試合を拾えず、この負債は軽くはないが地道に返済するしかない。

いきなり完成度の高い現代的なフットボールで快勝できると思っていたわけではないが、ボールを奪っても動きがなく押し上げができなかったり、縦ズバができる局面で悠長にサイドに出したり、自陣でフリーになる選手を使って敵をはがしたりという、このスタイルでやって行くならまず改善しなければならないところは依然として多い。

試行錯誤にかけることのできる時間は限られており、その間も最低限の結果は出さないと雑音が大きくなって、よけいなことにリソースを投入しなければならなくなる。次節はアウェイでの試合となるが、内容以前にまずひとつ勝たないことには話にならない。

評点(評点はドイツ式):
波多野(3.5) ナイスセーブあったがキックミスも。
長友(4) さすがの対応力で敵にサイドを使わせず。
森重(4) 敵のFWを抑え続けたがFKでやられた。
トレヴィザン(5) ひどいファウルではなかったがDOGSOは確か。
バングーナガンデ(5) 終盤躍動したが自陣でのプレーに課題。
松木(4.5) 惜しいシュートもあったが決めたかった。
小泉(4) 中盤を安定させた。引き続き先発で見たい。
仲川(4.5) 骨惜しみせず働いたが決定機は少なかった。
荒木(4.5) 前線での心得た動きが効いている。
遠藤(4.5) 動きはいいがもっとボールにからみたい。
オリヴェイラ(4) 今日はしっかり収めてくれた。
===
シルバ(4) ボールを持つとなにかが起こる期待感。
木本(4) 安定感のある守備。次節は先発で見たい。
中村(-) 時間短し。祝復帰。動きはよかった。
俵積田(-) 時間短し。
小柏(-) 時間短し。東京デビュー。

あとは高を早く見たい。



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2024年03月04日 23:02      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第24節】マインツ 1-1 グラードバッハ

■ 2024年3月2日(土) 15:30キックオフ
■ Mewa Arena (Mainz)

土曜日夜11時半のキックオフ。スカパーでリアタイ観戦。前節ホームでボッフムに勝ち、勢いを駆って乗りこんだ敵地。連勝して勝ち点を積み上げたいところ。

前節出場停止だった板倉とエルヴェディが先発に復帰、ヴェバーを左SBに押し出しての4バックとなった。また前節ベンチスタートだったオノラも先発。

ニコラス
ライナー エルヴェディ 板倉 ヴェバー
コネ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム

立ち上がりこそボールを支配して敵陣に攻めこんだが、10分を過ぎたあたりからマインツに主導権を握られ自陣に押しこまれる時間が長くなる。12分、エリア内でシュートを許しこれを決められて0-1と先制を許した。人は揃っていたがすきまをボールが抜けて行った。

その後もマインツがいい出足からボールを確保しグラードバッハ陣内で攻撃をしかける。グラードバッハはプレスが効かず、セカンドボールも拾えず自陣からなかなか出られない。それでもなんとか身体を張った守備とニコラスのセーブで追加点を許さない。

ほとんど攻撃できないまま前半を終了。マインツが効果的にボールを動かし、グラードバッハは後追いになって振りまわされた。最小得点差で前半を終えられたのはラッキーも大きく、後半は修正が必要。

セオアネ監督は後半からライナーに代えてネッツを投入、板倉を中央に置いた3バックにフォーメーションを変えた。ネッツとオノラがウィングバックの位置に入り、エングムはやや中に入ってジーバチュとの2トップになったか。

これでグラードバッハがボールを持てるようになる。55分、中盤で奪ったボールからのショートカウンターとなり、深いところでボールを持ったノイハウスがゴール前にクロスを放りこむと、中央でエングムがヘディングシュートを放つ。これが決まり1-1の同点に。

その後もグラードバッハが前半の恨みを晴らすかのように攻勢に出る。63分、エングムのクロスに中央のコネが頭で合わせたがGKがセーブ。65分にはオノラからのボールにノイハウスがダイレクトで合わせるがこれもGKにセーブされる。

78分、エングムとノイハウスに代えてハックとライツを投入、逆転をねらいに行く。83分、右CKがファーに流れたところを板倉が頭で押しこもうとしたが枠に入らず。84分、敵DFが主審への抗議でこの二度目の警告を受け退場に。グラードバッハが一人多くなる。

グラードバッハはこれを生かして逆転すべく圧力をかけたが決めきれない。90分、コネに代えてラノスを投入、90+2分にはオノラのクロスにラノスが合わせるがヒットしきれずボールは枠外に。これがラストチャンスとなり、試合はそのまま1-1のドローとなった。

前半は完全にマインツのゲームだったが、これを0-1で乗りきり、配置を変えたことで後半はグラードバッハが盛り返した。同点に追いつき、その後も逆転のチャンスを作ったうえ、最後は敵DFの退場もあって数的優位になったが生かしきれなかった。

特に終盤の押しこみ方からすれば勝てた試合であり、ここで決めきれないのが今季連勝できていない所以か。数字的にはシュート数14-19、CK6-12、ポゼッション56-44と前半の劣勢が影響しているが、前後半でまったく内容の違う試合になった。

敵地で追いついて勝ち点を持ち帰ったことはよかったが、アウェイとはいえ勝てた試合であり、逆転しきれなかったのは今の我々の力がこの程度だということだろう。落とした勝ち点2のことを考えるか、得た勝ち点1のことを考えるか、むずかしい試合だった。

ハーフタイムでの修正はよかったが、前半あと2、3点は取られていてもおかしくなく、もしそうであればハーフタイムは手遅れだっただろう。簡単に裏を取られ勝負をしかけられていた印象があり、特に前半の戦い方には危うさしか感じなかった。

24試合を終えて6勝10敗8分、勝ち点は26(1試合あたり1.08)で順位は12位と変わらず。連勝ができないと成績を安定させることはむずかしい。24試合して6つしか勝てていないというのが情けなく恥ずかしいし、さすがにこの成績では降格の可能性も念頭におかなければならない

残り10試合を全勝しても勝ち点は56。まずは残留を確実にしなければならないし、そのためには足踏みは一刻たりとも許されない。やはり後半流れが来たときに一気に逆転まで持って行けなかったのがこの試合のポイントだったかもしれない。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「我々は前半、守備であまりに好きにさせ過ぎたし、こちらはまったくゴールの脅威を与えられなかった。ハーフタイムまではまったくがっかりするパフォーマンスだった。試合の入り自体はまったく悪くなかったはずなのに、あっさりとつながりを見失ってしまった。決定的だったのはマインツのセットプレーが続いたことだ。我々は攻撃面のビルドアップでミスが多く、そこから抜け出すことができなかった。そのうえ、マインツは一対一でも競り勝っていた。後半は、システムも替え、まったく違ったエネルギーと攻撃性でピッチに向かった。後半は最低でも勝ち点1をホームに持ち帰るために十分なことをやった」

こういう試合に勝ちたい。スイカユニだった。



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2024年03月02日 22:45      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第2節】FC東京 1-1 広島

■ 2024年3月2日(土) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム

ホーム開幕戦。曇りがちの、思っていたよりも寒い天気になった。昨年11月以来の味スタにヴェスパで乗りつけたが、グッズ売場とか様子もずいぶん変わっていた。今年もここにかよう週末が始まる。

前節、アウェイでの開幕戦で二度先行されながらもその都度追いついて2-2の引き分けで勝ち点1を持ち帰った。この勝ち点1を価値あるものにできるかどうかはこの試合の結果次第。相手は強敵だがホームでしっかり勝ち点3を積み上げなければならない。

前節CBで先発に抜擢された土肥がベンチ外となり森重が先発、また左ウィングは遠藤が先発し俵積田はベンチスタートとなった。木本がメンバー入り。少しずつメンバーを入れかえながらベストチョイスを探る意図は理解できる。

波多野
長友 森重 トレヴィザン バングーナガンデ
松木 原口
仲川 荒木 遠藤
オリヴェイラ

ボールを動かしながらゴールを目指す東京に対して、長いボールも使いながら一気に裏をねらいに行く広島という展開に。東京はつなぎでミスが出たりセカンドボールの確保でもたつきが出てなかなか敵ゴール前までボールを運べず、主導権を握れない。

9分、長友の右サイドからクロスを受けたバングーナガンデがシュートを放ったが大きくバーの上に。これが東京のファースト・シュートになる。ゴール前でのシーンも作られるが広島の攻撃も精度を欠き失点はまぬがれている。

26分、オリヴェイラが右サイドからドリブルで中央に切れこみシュートを放つがDFにブロックされる。34分には荒木がエリア手前からシュートを放つがバーの上に。なかなか枠におさまらない。

その後も拮抗した戦いとなるが広島の方がやりたいフットボールを表現できている印象で、東京はビルトアップに引っかかりが多く前にボールが運べていない。チャンスはなんどか作るが崩しきれておらずゴールをこじ開けられない。

結局スコアレスのまま前半を終了した。守備に労力を費やしてしまい攻撃にまでエネルギーをかけきれなかった。荒木、遠藤が前を向けているし、オリヴェイラも前節よりは収められている。チャンスはつくれており、焦れず、集中を切らさずやりきりたい。

後半に入っても流れは変わらず、拮抗した戦いではあるものの広島が優位に試合を進める。55分、バングーナガンデが左サイドからドリブルで切れこみエリア手前から思いきってシュートを放ったがバーの上に。切れこみ自体はよかった。

試合が動いたのは69分。敵CKをクリアしたかに見えたが、VARが介入、中央で競ったオリヴェイラの腕にボールが当たったとの判定で広島のPKとなる。これを冷静に決められ0-1と先制を許す。動画を見る限りPKはやむを得ない判断。

70分、オリヴェイラ、遠藤に代えて小泉、シルバを投入、松木をトップ下に上げ、荒木を偽CFにおいてゼロトップの布陣となる。すると71分、長友が右サイドのポケットを取り、深いところから折り返したボールを荒木が受ける。荒木はゴール至近の角度のないところからボールをコントロールしてコースを作りシュート。これが決まって1-1の同点に追いつく。

75分、エリア内にクロスを放りこまれたところに森重が敵FWと交錯しながら対応したかに見えたが、ここで再びVARが介入、これがファウルの可能性があるとしてOFRとなる。しかし検証の結果、敵FWがオフサイドだったとの判定となりファウルの有無は問われずPKとはならなかった。森重は敵FWの足をがっつりけっており、オフサイドでなければPKでおかしくなかった。

82分、原川と仲川に代えて東と俵積田を投入。俵積田は左ウィングに入り、シルバが右ウィングにスライド。

84分、左サイドのタッチライン際をドリブルで縦に上がった俵積田が内側に切れこんだところで敵のタックルに遭いエリア内に倒れこむ。主審はPKスポットを示したが、VARの検証の結果ファウルはエリア外との判定となりFKに。動画見てもギリだがやはり外だったか。このFKからはチャンスを作れず。

90+6分、長友が縦に抜け、深いところからゴール前にクロスを流しこんだが、ファーに飛びこんだ俵積田、荒木ともに合わせられず、これが最後のチャンスとなって1-1で試合終了。勝ち点1を分け合い、今季初勝利は果たせなかった。

チャンスの数では広島の方が多く、主導権を握れないなかで守備中心の試合となったが、広島の拙攻と波多野の好セーブでなんとかしのいだ。後半、PKからの失点はあったもののすぐに追いつき、終盤には逆転のチャンスもあったが結局引き分けとなった。

シュート数10-17、CK4-5、ポゼッション46-54と試合全般は劣勢。特に枠内シュートが荒木のゴール1本というのは課題。

広島に多くのチャンスを作られ負けていてもおかしくなかったが、ねばり強い守備でなんとか失点を防いだことが終盤勝負につながった。前節よりもベクトルを前に向けることができており、攻撃面では前節の課題を意識した進歩が見えた気はした。

また、初出場となった遠藤がボールを前に動かして特徴を見せ、交代で入った俵積田が持ち味を生かした切れこみを披露してもう少しでPKをもらいかけるなど競争が機能していることが垣間見えた。前節に続いて勝負どころでしっかり決めた荒木、前半の低調さから後半修正してきたバングーナガンデなど、チームとして進歩していることが窺えた。

一方で守備は危ういシーンも多く、特にバングーナガンデとトレヴィザンの左サイドは、ひとつ外されるとそのままピンチになるシーンが多く、波多野の好セーブがなければ大量失点もあり得た。白井、徳元らもおり、右には中村もいるので、SBは何らかの手を打った方がいいように思った。

オリヴェイラは前節よりボールを収められ、シュートもあったが、敵のマークも厳しくフラストレーションをためながらプレーしている状況。終盤トライした荒木のゼロトップも選択肢か。あるいは小柏は試せないのか。

中盤も、荒木のゼロトップ、松木のトップ下を試すなら、高と小泉のダブルボランチでどうか。高の奪取力と構築力は見てみたい。

開幕から二試合、必ずしも内容的に万全ではなく課題は抱えながらもなんとか勝ち点を取り続けている。リーグ全体で開幕二連勝しているクラブがなく、混戦が見こまれるなかではこの勝ち点は大きいが、これを生かすにはここで勝利が必要だ。次節、ホーム連戦となる神戸戦で今季最初の勝ち点3を挙げなければならない。

評点(評点はドイツ式):
波多野(3) 確実に成長して帰ってきた。
長友(4) 走り続けいいクロス入れた。仲川と息が合う。
森重(4.5) 今季初出場。あわやPKとなる対応あり。
トレヴィザン(4.5) ハイリスク守備が裏目に出るシーンも。
バングーナガンデ(5) 守備に課題多く攻撃で埋めきれない。
松木(4.5) 矢印を前に向け続けたが決定的な働きなかった。
原川(5) スペースは埋めたが守備に追われた。
仲川(4.5) 自由に使えるスペースがもらえなかった。
荒木(3.5) ここ一番で決めきる力。勝ち点を稼ぎ出した。
遠藤(4) 彼が踏んばって俵積田も燃えた。
オリヴェイラ(4.5) しっかりポストしてくれたがマークもキツい。
===
小泉(4) 安定感ある。先発で使いたい。
シルバ(4) 今日も見せ場あり。ゴールがほしい。
東(-) 時間短し。
俵積田(3.5) 短い時間で意地を見せた。アレがPKなら…。

ホームの選手がピッチでつるつるすべっていたのはどうなのか。広島は交代がなかったな。



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2024年02月27日 17:04      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ 5-2 ボッフム

■ 2024年2月24日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

土曜日夜11時半のキックオフ。実家にいたのでスカパーが映らず、ネットの配信で見た。シーズン後半に入って勝てておらず、ついに降格圏と勝ち点差5の15位まで落ちてしまっている。このホームゲームで勝ち点3を積み上げなければ非常事態になる。

板倉、エルヴェディがそろって警告累積で出場停止、またネッツが体調不良でメンバー外となり、ライナーが先発復帰するとともにスカリーを左SBに配した4バックの布陣となった。オノラはこの試合もベンチスタートに。

ニコラス
ライナー フリードリヒ ヴェバー スカリー
ヴァイグル
コネ ノイハウス
エングム ジーバチュ ハック

試合は立ち上がりからバタついた展開に。4分、CKから押しこまれ先制を許したかと思われたが、ゴールチェックの結果攻撃側のハンドがあったとの判断になりゴールは認められず。これが認められていれば流れが大きく変わった可能性はあった。

直後の6分にはライナーのクロスをハックが頭でつなぎ、さらにジーバチュがヘディングシュートを放ったがバーに嫌われた。その後も互いに積極的に前に出る流れとなりそれぞれチャンスも作ったがフィニッシュまではなかなか持ちこめない。

28分、ハックのCKにニアでヴェバーがつなぎ、エングムがシュートしたボールを敵GKがかき出したが、これをフリードリヒが押しこみ1-0と先制。ゴールチェックでエングムのシュートの時点でボールはゴールラインを越えていたと判定された。

さらに32分、ドリブルでエリア内につっかけたコネが敵DFに倒されPKを得る。接触があったかどうか微妙だったがVARのチェックでも判定フォローとなり、このPKをヴァイグルが落ち着いて決め2-0に。これで試合の流れは大きくグラードバッハに傾いた。

44分にはノイハウスがジーバチュとのワンツーでエリアに入りこみシュートを放つとこれがゴール右隅に決まり3-0になったかと思われたが、VARが介入、ノイハウスに落としたジーバチュがDFのユニを引っ張って守備を妨げたとしてノーゴールの判定に。

その後はプレーをめぐって何度かもみあいが発生するなど騒然とした雰囲気にもなったが2-0で前半を終えた。双方で二つのゴールがチェックの結果認められない一方で微妙なPKがあるなどバタついたが流れはグラードバッハに。後半突きはなしたい。

後半に入ってもグラードバッハが優位に試合を動かすが、56分のノイハウスのクロスに合わせたジーバチュのシュートがファーに外れるなど決めきれず。67分、ハックとノイハウスに代えてライツとオノラを投入。

72分、オノラがサイドチェンジすると左でこれを受けたエングムがゴール前にクロスを入れる。これにライツが頭で合わせてゴール。3-0とリードを広げる。ボッフムは充電がなくなったかモラルが下がったか、ぽっかりとスペースが空くようになっている。

75分、左サイドから入れられたクロスを中央でクリアしきれず、敵FWに押しこまれて失点。3-1と2点差にされる。

しかし直後の78分、右サイドのオノラがクロスを入れると、中央のライツは合わせられなかったがファーのジーバチュが頭で流しこみゴール、4-1として再び3点差に。このへんで試合の趨勢は決まったと思う。

82分、エングムに代えてクラマーを投入、ヴァイグルとのダブルボランチにして4-4-2にシフトしたか。88分、左から放りこまれたクロスにファーでヘディングシュートを許し失点、4-2となるが残り時間も考えれば落ち着いて試合をクローズしたい。

直後の88分、ライナーとジョーダンに代えてヤンチュケとヘアマンを投入。逃げきりでよかったが、90+6分、右サイドでオノラとコネがワンツーを試みたボールが敵DFにブロックされたが、このボールがオノラの元に戻る。オノラがこれを落ち着いてゴールに突き刺し5-2と試合を決め、そのまま5-2で試合終了となった。

両方合わせて7点が入り、そのほかにゴールチェックで認められなかったゴールが二つとよくボールがゴールに入る試合だった。前半2-0としたことで流れを引き寄せ、その後は2点を返されながらもリードは譲らず、都度突きはなして勝ちきった。

シュート数22-16、CK5-6、ポゼッション49-51と数字のうえでは必ずしもグラードバッハが一方的だったわけではないが、特に後半に入るとボッフムがリスクを取って前に重心をかけた分、後ろの攻略が容易になり大量点につながったということか。

キックオフ直後のボッフムのゴールが幻となったことで救われ、先制したことで試合の主導権を握ることができた。今季はこのゲームをコントロールするということが全然できていなかったが、下位との試合とはいえその感覚を実際に再確認できたのはよかった。

タレントがそれぞれ役割を果たせばこれくらいのことはできるという試合で、これを単発にせずにここから積み上げて行かなければならない。次節、板倉、エルヴェディも戻ってくるなかでどんな戦いをするか、これを継続できるかが問われる試合になる。

これで23試合を終了して6勝10敗7分、勝ち点を25(1試合あたり1.09)に伸ばし12位に浮上したものの、12位から15位までは勝ち点25で並んでいる状態でまったく安心はできない。次節アウェイで連勝できるかはひとつの判断材料になるかもしれない。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「気持ちの入った起伏のある試合でゴールシーンもたくさんあった。試合のスタートはあまりうまく行かなかった。しかしその後はよりはっきりと、ひたむきに前を向いて戦い、たくさんのゴールのチャンスを作ったし非常によく守った。試合全体にわたってこんなにいいパフォーマンスができたことはとてもうれしい。我々は最後まで前を向いて戦い、失点にも判定にも影響されることはなかった。五人の異なる選手がゴールを決めたこともうれしい。そして特にすばらしいのは、スティーヴィー・ライナーが離脱から戻って再び先発し、とてもいいパフォーマンスを見せてくれたことだ」

ライナーの復帰はマジ喜ばしい。プレアとチュヴァンチャラ早く帰ってきてくれ。



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2024年02月26日 19:22      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第1節】 C大阪 2-2 FC東京

■ 2024年2月24日(土) 15:00キックオフ
■ ヨドコウ桜スタジアム

いよいよ2024シーズンが開幕。実家への里帰りを兼ねて初めてヨドコウ桜スタジアムへ足を運んだ。長居陸上競技場では何度か観戦したことがあるがヨドコウは初めて。数日雨が続いていたがこの日だけは晴天となった。気温は低いが日差しがありそこまで寒くない。

半年の助走を経てクラモフスキー体制が本格的にスタートする初戦となるがどこまでやれるか未知数。目線は高くありたいが、タイトル争いにからむためにはかなりのチャレンジが必要だしねばり強く戦わなければならない。アウェイでの開幕戦だがまずは発射台の高さを見極めたい。

メディアの事前予想どおり、CBに二年めの土肥を抜擢、鹿島から期限付移籍加入の荒木をトップ下で先発起用したが、新戦力の高、小柏、遠藤らはメンバー外。森重はベンチ入りしたが木本、中村らもメンバー外になるなど興味深い陣容となった。ルーキーの安斎がベンチ入り。

波多野
長友 土肥 トレヴィザン バングーナガンデ
原川 松木
仲川 荒木 俵積田
オリヴェイラ

立ち上がりから両チームとも積極的に前に出るが、人が動きボールも動く大阪に対し、東京は後ろがバタつき受け渡しのミスも多くなかなかボールを前に運べない。セカンドボールも大阪に回収されるシーンが多く、自分たちのペースを作れないまま押され気味の序盤となる。

16分、左サイドからのクロスに中央でヘディングを許しゴールにボールを突き刺されるが、手前でのビルドアップにオフサイドがありノーゴールに。胸をなでおろしたがフリーで飛びこまれてシュートを許しておりヤバかった。

27分、左サイドでドリブルからポケットへの侵入を許し、クロスを入れられる。トレヴィザンが伸ばした足に当たったボールが高く浮いてファーに流れ、これを頭で押しこまれて失点。0-1と先制を許す。ファーから入りこんだ敵FWがまったくのフリーだった。

その後も大阪の出足がよく、東京はなかなかいい形で攻撃ができない時間が続いたが、34分、松木が右サイドのエリア外からミドルシュートを放つと、ニアに入りこんだ荒木がコースを変えゴール。1-1の同点に追いつく。全員がボールウォッチャーになっているなか、ゴール前に飛びこんだ荒木のセンスが光った。

その後も互いに攻撃をしかけようとするが決めきれず。バーをヒットされるヤバいシュートもあったがしのぎ、1-1の同点のまま前半を終えた。

大阪に主導権を握られ先制を許したが、ハーフタイム前までに追いつけたのは大きい。バタバタ感は否めないが前向きに戦えてはいる。どちらに転んでもおかしくない試合で、交代やミスが勝敗を分ける。がまん強く闘いたい。

後半に入っても大阪が優位に攻撃をしかける。51分、左CKにニアでヘディングシュートを決められ失点、1-2と再び勝ち越しを許す。ゾーンだったがだれがボールに行くのかはっきりせず、ほぼフリーで打点の高いヘディングをさせてしまった。

その後もたて続けにシュートを放たれるなど押しこまれるが、波多野の好セーブもありなんとか持ち堪える。65分、仲川と俵積田に代えて安斎とシルバを投入。安斎が右、シルバが左のウィングに入った。

69分、シルバが左サイドからドリブルで切れこみ巻いたシュートを放ったがバーをヒット。ゴールはならなかったが得点のにおいを感じさせた。

すると75分、再び同じような形でシルバが左サイドを縦に突破、切れこんで今度はクロスを流しこむ。中央のオリヴェイラには合わなかったが、ファーに走りこんだ荒木がこれをゴールにけりこんで2-2の同点に。シルバのサイド突破が生きた。

82分、バングーナガンデと原川に代えて白井と小泉を投入。白井はそのまま左SBに入った。その後はホームで意地をかけて勝ち越しを狙いにくる大阪に対して、東京は時計を意識しながらも隙を見て前に出る時間帯となる。

90+5分、オリヴェイラに代えて東慶を投入、なんとかそのまま試合をクローズし、2-2の引き分けとなった。

前後半にそれぞれ先行されたが二度追いついて引き分けに持ちこんだ試合。やりたいフットボールを表現できていたのは大阪だったが、ピンチをしのぎ個人技も繰り出してなんとか勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

数字を見ればシュート数7-16、CK4-7、ポゼッション42-58と、終始劣勢で主導権を取れなかった内容を裏づけているが、それだけに2本の枠内シュートを両方決めた荒木の技術や意気込みが光ったというべきだろう。

内容を見れば大阪の組織された強力な攻撃をなんとかしのぎ続けた90分だったが、守備はバタつき、ミス、ほころびも多く、2失点ですんだのは波多野の踏ん張りのおかげ。左サイドを好きに使われ、CBもクリアに追われた。土肥は終盤いいブロックもあったがまだまだこれからというほかない。

オリヴェイラが厳しいマークに遭ってボールが前線に収まらず、押し上げても最後のアイデアを欠いて再現性のある崩しは少なかった。そのなかで骨惜しみせず動き続けた結果2ゴールと完璧な東京でのデビューを飾った荒木、個で打開して得点を演出したシルバなどに救われた格好。

中盤は松木と原川の分担自体は悪くなかったが、松木をある程度自由に動かし攻撃参加も見込むのであれば、パートナーは原川よりは小泉ではないかと思った。まだ開幕節でありメンバーはこのあとも入れ替わることが予想されるが、高も見てみたいし、選択肢はいろいろあるはずだ。

今季のタイトル争いにからむのであればリーグ全体が混戦になるスクランブルの状態を期待することになり、そうした戦いではこの試合のように内容はどうであれ簡単に負けないねばり強いゲームマネジメントがどうしても必要で、課題は多いがその意味で開幕戦としては悪くない試合だったと思う。

内容は試合ごとに進歩させるしかなく、開幕からいきなり連戦連勝の独走とかを現実的に期待しているわけではないので、シーズンを通じてどこまで成長できるのか、そのために試合のなかからなにを得ることができるのかが問われていて、今できていないことをあげつらう局面ではない。

とはいえ次節ホーム開幕戦となる広島との試合には必ず勝たねばならず、今節の結果からメンバー選考も含めてなにを学ぶか、常に考えつづけることになるだろう。そういう道のりが今季も始まったということだ。平坦な道とはもとより思っていないが、これがサポの醍醐味だなあ。

第1節に勝利したクラブは六つ。東京は引き分けで勝ち点1にとどまったが2得点を挙げておりC大阪と並んで7位スタートとなった。まだ順位を云々することは意味がないが、アウェイでの開幕戦で勝ち点1を得たことは前向きに考えたいし、この勝ち点1の価値は次の試合の結果で決まる。

評点(評点はドイツ式):
波多野(3) ビルドアップは課題あるがセーブでチームを救った。
長友(4) なんだかんだ最も安定していた。
土肥(5) バタついたが吉本のデビュー戦よりはよかった。
トレヴィザン(5) 突貫守備に追われラインを安定させられず。
バングーナガンデ(5) 対面の敵に歯が立たず自由にさせた。
原川(4.5) バランスを取ったがムラがあった。
松木(4) 積極的に前に出てアシストを記録。
仲川(4.5) 特徴出せずステーションになれなかった。
荒木(2.5) どういう選手なのかをプレーで示した。
俵積田(5) こういう試合で個を見せられるようになりたい。
オリヴェイラ(4.5) 仕事させてもらえず判定にも苦しんだ。
===
安斎(5) 見せ場なかった。
シルバ(2.5) このパフォーマンスが続けば計算できる。
白井(-) 時間短し。
小泉(-) 時間短し。先発希望。
東慶(-) 時間短し。結局使い続けられる信頼感。

子供のころこのあたりに住んでいたので懐かしかった。阪和線から僕のかよった小学校が見えた。



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2024年02月21日 21:03      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(4) 開幕を控えて

開幕まで1週間を切り、ユニも年チケも届いた。開幕戦は大阪でのアウェイだが、帰省を兼ねて現地観戦することに決め、チケットも手配した。今年もフットボールのある週末が始まる。

継続的な取り組みを

クラモフスキー監督の留任を前提に相応の補強を敢行した今季は、想定外のもたつきから監督交代、二桁順位でのフィニッシュとなった昨季の足踏みを取り返すシーズンにしなければならない。

もちろんそれが簡単にうまく行くとは思っていない。ここ数年顕著だが、カネをかけて強化することと、きちんとした戦略、戦術をもって現代的なフットボールを落としこむことの両方に、きちんと時間をかけて継続的に取り組まないことには結果は出せなくなっている。

それを実行できているクラブとそうでないクラブの地力の差は歴然としつつあるが、一方でそれを少しでもサボるとあっという間に蓄積は失われてしまう。サバイバルゲームのような厳しいリーグを我々は戦っており、そのなかでは昨年の足踏みは痛いビハインドになってしまった。

フットボールこそすべて

経営母体が東京ガスからMIXIに替わって三年め、こうした分析は当然クラブ内でも行われているだろう。国立での開催やエンブレムの刷新などパブリシティには積極的に取り組んでおり、コンテンツとしてのクラブの価値を上げようとする努力は多としたい。

しかし、フットボールクラブである以上結局はリーグ戦での成績がすべてであり、この部分が置き去りではどんなにパブリシティを高めたところで価値の向上には限界がある。常にタイトル争いにからむクラブにならなければならないし、それが最優先課題であるはずだ。

結果を出さなければならないシーズンだが、まずは自分たちがやろうとしているフットボールを信じて、目先の出来不出来に一喜一憂することなくできることを増やして行くしかない。強度を高め局面で負けないこと、怖れないことをベースに、前を向いて戦い続けることが基本だ。今季も主導権を握る戦いを目指したい。

苦しいときこそ支えたい

クラモフスキー監督の戦い方は強度一辺倒で戦術がないとか、バリエーションがなくプランAがダメならそれで試合終了とか言われることもあるが、それはまずやろうとしていることをやれるところまでやったうえでの話。昨季の我々はそれが理由で低迷したのではなく、まだまだ意図を表現すらできていないレベルで自滅していたにすぎない。

半年の助走を経て、選手層も整えて迎えるクラモフスキー体制二年めのシーズン。やろうとしていること自体は現代的で強靭なフットボールであり、仮にそれを追い求める過程で壁にあたること、足踏みしたり手戻りしたりすることがあっても、信じるべきもの、信じるに足るものだ。

開幕から連戦戦勝独走で優勝とか思っているわけではないが、高みは目指せるし目指さなければならない。なにがやりたいかがはっきりわかるフットボールが見たい。迷いが出ること、努力が信じられなくなることが最大の敵。必然的にめぐってくる苦しいときこそチームを、クラブを支えることのできるサポでありたい。

いよいよだ。



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2024年02月20日 22:29      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第22節】ライプツィヒ 2-0 グラードバッハ

■ 2024年2月17日(土) 18:30キックオフ
■ Red Bull Arena (Leipzig)

日曜日未明の試合。早く起きようかと思ったがそのあと外出の予定があったのでがまんして、夜帰宅してから見た。このところリーグ戦4試合勝てておらずジリ貧。厳しいアウェイでの試合だがなんとか勝ち点を持ち帰りたい。

前節負傷退場したジーバチュとハックは無事に先発できたが、オノラがベンチスタート。ノイハウスが筋肉系のトラブルでメンバー外となった。代わってスカリーとライツが先発。福田がベンチ入り。

ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
ヴァイグル
スカリー ライツ コネ ネッツ
ジーバチュ ハック

グラードバッハは予想されたほどにはドン引きではないが、ライプツィヒに押される展開に。2分、敵にゴール前に抜け出されそうになり板倉がシュートブロックしたが、足を傷めた様子でピッチアウト。心配したがプレーに復帰できた。

グラードバッハはジーバチュに当てたボールをハックやライツが拾って持ち上がる形を多用するがフィニッシュの工夫を欠き、シュートは遠めからのものが多く枠におさまらない。戦えてはいるが思うようにはやれていない。

14分、中盤で奪われたボールをつながれゴール前に。受けたパスをワントラップからダイレクトでけりこまれて失点、0-1と早くもビハインドを背負う。先制を許したことでこの試合もマネジメントが難しくなってしまった。

その後もグラードバッハは奪ったボールを前線に当ててポストしたボールを拾う形だが、なかなか攻撃を効果的に組み立てられない。試行錯誤を繰り返したがライプツィヒのペースのまま0-1で前半を折り返した。オノラがいないこともあってか精彩を欠く。

後半に入っても全体の流れは変わらず、1点差が重い。57分、中盤からスペースにパスを出され、敵FWに完全に裏をとられる。ループシュートでボールはゴールに収まったがオフサイドの判定に。しかしここでVARのチェックが入り、わずかな違いだがオンサイドとないゴールが認められた。0-2とリードを広げられ、正直この時点でキツいなと思ってしまった。

59分、ヴェバーとスカリーに代えてエングムとライナーを投入、4-4-2に変わったのではないかと思われる。68分、ジーバチュの落としを受けたエングムが左寄りから狙うがファーに外れる。

さらに69分には板倉とハックに代えてフリードリヒとオノラを投入。なんや、オノラおるやないかいと思った。

オノラを起点に右サイドからチャンスを作れるようにはなったが、チャンスの数はライプツィヒの方が多い。82分、オノラのクロスに中央でジーバチュが頭で合わせるが惜しくも枠を外れる。

85分、ライツに代えて福田を投入。反撃を試みたが奏功せず。攻撃の糸口をつかめないまま結局時間切れとなり、0-2での敗戦となった。

プレア、オノラを欠き、序盤のうちに失点したことで流れを手ばなした。それでも粘り強く戦ったがアイデアが乏しく、後半不幸な失点で追加点を許すと2点差を覆すのはむずかしかった。

数字を見ればシュート数15-16、CK4-8、ポゼッション51-49と決して悪くないが、シュートは枠に行かないものが多く、攻撃にちぐはぐな感があり組織化されていなかったというほかない。得点が取れないなら失点してはいけなかったがそれもできなかった。

グラードバッハはこれで5試合勝利がなく22試合で5勝10敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.00)で順位は15位に転落、降格間の16位ケルンとは勝ち点差5あるものの危険水位まで落ちこんでしまった。

このまま戦うのかなにかを変えるのか。日程的に厳しい相手とのアウェイでの試合が続いているというのはあるが、ホームでも勝てておらず、このままではズルズル行く悪い予感しかしない。目標をはっきり残留にセットし直して、スクランブル対応をすべきではないか。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果には落胆している。私のチームは局面によってはうまく試合に入れていたし、試合のなかでポジティブなプレーもあった。しかし同じように、改善しなければならないこともいくつかあって、それが結果に大きな影響をもってしまった。たとえば突破力、敵にしっかり食らいついて一対一の競り合いに勝つような力のことだ。攻撃では最後の決定力がなかった。そこがはっきりせず、フィニッシュのところで正確さを欠いた」

敵が黒ユニだったので我々はファーストの白ユニだった。



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2024年02月19日 22:02      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(3) MF・FW編

戦力分析の続き。今回はMFとFWについてだが、このへんはポジションが流動的でDMFとOMF、あるいはOMFとFWははっきりと区別できなかったりもするので、割り振りはあくまで4-3-3を念頭においた便宜的なものである。

DMF

いわゆるボランチを二人置くことを前提にすれば、第一選択はまず小泉だろう。危機察知、空間認識、ボール奪取、配球などどれをとってもなぜ代表に呼ばれないか不思議なくらいのパフォーマンスを見せてくれた。右SBで起用されることも少なくなかったがやはりこのポジションで見たい。

もうひとりは松木だろうか。海外移籍が噂されながらも東京で三年目のシーズンとなった。チームの矢印を前に向けるうえで重要な存在。ただしオリンピックをひかえU23代表招集でいなくなることが多いと思われる。

ここにからむのが新潟から獲得した高で、彼をボランチ起用して松木を前で使うとか、小泉をSBで使うとかもありかも。昨季途中に期限付移籍で加入し、オフに完全移籍になった原川、若手の寺山、甲府への期限付移籍から復帰した品田ら人材は豊富。

寺山の一段の成長、品田の期限付移籍の成果を見たいが、現実的には小泉、松木、高を軸に原川を併用することになると思う。僕自身としては高の活躍を期待している。

ウィング

右はまず仲川。ボールを持ったときの突破力はもちろんだが、優勝を経験した選手としての厳しさでチームを引っ張ってくれる重要な存在で、今季も残ってくれたのは大きい。彼の目線がチームのスタンダードにならなければならない。軸になる選手であり容易には代えが利かないが、ケガが多いため彼一人に頼りきるわけにはいかない。

仲川に続くのはシルバ、荒井、安斎あたりか。白井も前めでの起用は可能。シルバのブレイクに期待したいのと、安斎が大学在学中にプロ契約した覚悟を見せてくれるか。荒井は昨季ほぼ試合に出られず、プロの壁を越えられるかがまず先決。

左はウニオンから期限付移籍で獲得した元横浜Mの遠藤が第一選択か。昨季高卒新人ながら出場機会を得てリーグ戦22試合に出場し2ゴールを決めた俵積田の二年めにも期待がかかる。臆することなくバチバチのポジション争いを見せてくれることを楽しみにしている。

あとはシルバ、バングーナガンデ、徳元らもこのポジションで起用できる。徳元のウィング起用は見て見たい気がする。

トップ下

鹿島から期限付移籍で獲得した荒木が第一選択で、松木、東との併用が現実的か。荒木は鹿島ではここ2年調子を落としていて復活のかかる移籍。借りパクしたくなるくらいの存在感を見せてほしい。

東はトップ下固定でフルシーズンという形ではなく、そのときの事情で穴のあいたポジションを埋めに行くユーティリティ的な使われ方になりそうな気がする(いつものことだが)。監督が替わっても使われ続けるのは実力の証し。東がトップ下固定でフルシーズンという世界線も見てみたいが。

ほかには高校在籍でプロ契約の佐藤、栃木からレンタルバックとなった安田もこのポジションか。佐藤は年代別の代表で存在感を見せており昨季2種でルヴァンカップに出場した経験もある。安田はプロ3年めで勝負どころ。ともにまずはカップ戦などから出場機会をつかみたい。

CF

オリヴェイラ一択で確定、そこに小柏、山下、野澤零らがからむ形か。オリヴェイラについてはいうことはない。そこにいて一緒に戦ってくれるだけで尊い。アマラオ、ルーカスにつらなる東京のレジェンドになる男。頼りにしている。

小柏はCFというイメージでもなかったが実力のある選手であり期待がかかる。彼が中央で踏ん張ってくれればオリヴェイラとの2トップやオリヴェイラのウィング起用などのオプションも広がる。

山下は加入初年だった2022年、移籍後初得点となるべきゴールを微妙なオフサイドで認めてもらえなかったところからツキが逃げたと思っている。期限付移籍した湘南でもケガで十分な働きはできなかった。しかし鳥栖時代の実績からも力があるのは間違いない。山下が計算できれば選択肢はグッと広がる。今季のカギになる男。

野澤零はまず出場機会、そしてゴール。正念場となるプロ3年めだ。







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2024年02月14日 22:53      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(2) GK・DF

今季の戦い方をポジションごとに見て行こう。

GK

スウォビィクが移籍、一方で長崎に期限付移籍していた波多野が復帰した。またU18からは小林が新たに加入、引き続いての在籍となる野澤大、児玉を加えて4人が今季のGKチームということになる。

昨季は終盤、野澤大がポジションを確保し、代表にも招集された(まだ出場はない)。しかしもちろん野澤大にレギュラーが約束されているわけではなく、実力的にも野澤大と波多野は拮抗しており、今季はスクラッチからのスタートでこの二人が正GKのポジションを争うことになるだろう。

僕としては、ハイボールの処理や気分のムラがある波多野より、クレバーでチャレンジのできる野澤大を推したいが、野澤大は代表でケガがあったとの報道もありどこまでフィットできるか未知数の部分がある。

もし出遅れがあれば波多野が起用され、児玉がサブということになるだろうが、あと二週間で野澤大、波多野ともどもどう仕上げてくるのか、若手二人が最後尾からどんなコーチングでチームを後押しするのか、競い合っての成長を見せてほしい。

児玉は本当にいてくれて助かっている尊い存在。久しぶりに実戦で見たい。小林はまずはカップ戦などで出場機会を得ることが目標か。ひとりしか出られない特殊なポジションだが、カバーし合いながらそれぞれに成長しゴールを守ってほしい。

SB

サイドバックは中村が昨季のケガから練習に復帰していることがキャンプレポートなどから確認できた。右は中村を軸に、昨季加入した白井、早大在学中ながら一年繰り上げでプロ契約を結んだ安斎らの争いになる。

中村は実力的には第一選択だと思うが、昨季退場やケガの原因となったプレーの荒さをコントロールしないとまた事故を起こすだろう。激しいプレーと荒いプレーは違うのだということを理解したうえで、敵の選手や自らの身体を傷つけることなく激しく戦う技術を身につけなければ、シーズンを通して安定してプレーすることはむずかしい。努力と成長の人なのでかならずできると思う。今季のポイントとなる。

中村にケガのリスクがある分、白井の成長にも期待したい。僕自身としては白井がレギュラーでもいいと思うが、それには特に守備面での底上げがあと一段必要だろう。ルーキーの安斎はMF登録だがSB起用もあり。中村、白井を含めてそこまで明確な序列があるわけではないと思っている。あと小泉のSB起用というのもある。

左サイドはバングーナガンデを軸に、徳元、長友がポジションを争う。第一選択はバングーナガンデだと思うが、パリ・オリンピックを目指すU23代表で不在が多くなる可能性が高い。4月後半のU23アジアカップ、7月下旬から8月上旬のオリンピックと、チームを離脱することが多くなれば、その分、徳元、長友の出番は増えるだろう。

徳元も白井同様守備の対応を底上げしてほしいが、中堅として必要な選手でありレギュラーでもおかしくない。バングーナガンデもケガが多く、徳元は常に準備を整えていることが求められる。僕としては右に白井、左に徳元のSBを見たい。

長友はおそらくキャリアについて考えたと思うが現役を続行。37歳でありフルシーズン・フルフィットは想定しがたく、左右とも大事なところでスポット起用されるイメージかとは思うものの、長友に限っては結局シーズン通していちばんコンスタントにパフォーマンスを残したのは彼だったみたいなこともじゅうぶんあり得る。

やるからにはレギュラー目指してバチバチやるのが彼の流儀だろうし、それで若手が押しのけられるならそれまでのこと。昨季も最後まで出ずっぱりだったし、最後の頼りどころとして長友をあてにできるのは大きい。

CB

むずかしい。森重、木本、トレヴィザンの組み合わせでシーズンを乗りきる目論見だろうが、負傷離脱も考慮しなければならないポジションで、森重は36歳と年齢的にフルシーズン・フルフィットが微妙。昨季も以前ならあり得なかったような対応の遅れや競り負け、ミスが散見された。

木本も昨季はパフォーマンスを落としていたし、トレヴィザンがいちばん頼りになりそうだがいずれにしても本当にこの三人だけで長丁場かつ試合数も増えたシーズンを乗りきれるのか不安はある。木村がいれば安心感があったが、おそらくは出場機会を求めてか鳥栖に期限付移籍してしまった。

この三人に続くのは大卒新人の岡か。もともとU18出身で大学時代の実績もある。彼が即戦力としてどれだけ通用するかで層の厚さはまったく異なってくるので、かつて大卒の渡辺がレギュラーを獲得したような活躍を期待したい。

このような状況なので、土肥も出場機会がめぐってくるチャンスはある。若手CBは渡辺と木村のほかは岡崎、蓮川、大森となかなか定着できていないのでチャンスを逃さないようにしたい。試合に出るところからだ。東廉は昨季期限付移籍先の相模原で前十字靭帯を断裂、おそらく夏ごろまではリハビリが続くだろう。まずは治療に専念してほしい。

木村が抜けた分の補強があるかと思ったがなかった。手薄な感はあるものの、岡のパフォーマンスに期待するしかない。森重、木本が盤石ならそもそも問題はないのだが…



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2024年02月12日 00:29      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ 0-0 ダルムシュタット

■ 2024年2月10日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park

土曜日の11時半からスカパーでリアタイ観戦。レバークーゼン、バイエルンとのアウェイ連戦を1敗1分で終え、ここでのロスをとり戻すべく勝ち点3を積み上げる景気づけにしなければならないホームゲームである。

チュヴァンチャラとオムリンを除いてほぼすべての選手がフィット、板倉、ヴェバーが先発に復帰した他、バイエルン戦では途中出場だったハックとコネが先発、フリードリヒ、スカリー、エングム、ライツがベンチスタートとなった。

ニコラス
エルヴェディ 板倉 ヴェバー
オノラ ノイハウス ヴァイグル コネ ネッツ
ジーバチュ ハック

序盤からグラードバッハがボールを握って右サイドのオノラを縦に走らせ攻撃をしかける。これに対しダルムシュタットは奪ったボールを前線に大きくけり出してチャンスを作ろうとする。

16分にはハックからパスを受けたオノラが右サイドから切れこみゴール前でGKと一対一になるがシュートは枠をとらえきれず。絶好機だった。

29分、板倉のスライディングがファウルとなりFKを与えたところでスタンドから大量のテニスボールが投げこまれ試合が中断。ブンデスリーガの放映権を管理する会社の持ち分を投資家に売却することへの抗議活動。

アウグスブルク戦でもピッチにコインチョコが投げ入れられ試合が10分ほど中断したが、今回はテニスボール。より再開を難しくさせるねらいだと思われ、戦術が高度化している。再開しようとするたびに新たにテニスボールが投げこまれプレーを始められない。

一度は両チームの選手がピッチ外に退いたが、結局13分の中断を経て43分に試合が再開され、16分のアディショナルタイムとなった。

中断で戦術を確認したか、アディショナルタイムはグラードバッハが攻勢を強める。45+2分、ネッツが左CKをサインプレーで下がりめに出し、ヴェバーがダイレクトボレーでシュートを放ったが枠外に。

45+7分にはヴェバーからのスルーパスが敵DFに引っかかったところを拾ったノイハウスが裏に抜けシュートを放つが敵GKがセーブ。このボールがジーバチュの元にこぼれたが至近距離からダイレクトで放ったシュートは大きくバーを越える。これも絶好機だったが枠に行かず。

45+12分、ジーバチュが敵DFにもも裏あたりを強くけられ傷む。ピッチ外での治療のあといったんは戻ったがプレーが続けられず、45+17分、プレアと交替する。けられての打撲だと思われたが重傷でないことを祈りたい。

結局20分のアディショナルタイムをプレーしたが決めきることができずスコアレスで前半を折り返した。いくつか決定機があっただけにしっかりリードしたかったが自ら展開を難しくしてしまった。ケガから復帰のプレアも想定外の時間帯の投入に。後半勝負だ。

後半もグラードバッハがボールを握って攻撃をしかけ、ダルムシュタットが一気に裏をねらう流れは変わらず。右サイドのオノラが引き続き起点になるが、敵GKの好守もありゴールが遠い。

56分、ハックが敵DFのタックルを受けて傷む。右足首か膝と思われるが、かなり痛そうでプレーを続けられず、58分エングムと交替。63分、エングムからの戻しを受けたノイハウスがエリア外から押さえたシュートを枠に飛ばしたが敵GKがセーブ。

64分にはオノラがCKからのこぼれ球をエリア外から狙うがこれも敵GKがセーブ。シュートは打てているが敵の守備も堅い。72分、ヴェバー、オノラ、ノイハウスに代えてスカリー、ヘアマン、ライツを投入、4-3-3にフォーメーションを変更する。

76分、ネッツからのスルーパスを追って左サイドを上がったエングムがゴール前にクロスを流しこむと、ファーにヘアマンが飛びこんだがわずかにさわれず。押しこんでたら胸アツだったが惜しかった。

終盤からアディショナルタイムにかけてはグラードバッハがゴール前でたて続けにチャンスを作り、FKとCKの連続でゴールをねらうが決めきれず。94分、ヘアマンの左CKにコネが頭で合わせたがボールは敵GK正面。結局最後までゴールが遠くスコアレスドローとなった。

終始主導権を握り優位に試合を進めたが、チャンスは作るものの決定力を欠いた。何度かの絶好機も枠をはずしたり敵GKにセーブされたりして逸し、ケガによる交替や中断などもあってバタバタした試合になった。勝つべき試合だったが勝ち点2を落とした。

数字を見ればシュート数24-10、CK7-2、ポゼッション58-42と終始優勢だったことがわかるが、ダルムシュタットの守備が固かったのか、こちらの攻撃が拙かったのか。こういう試合ではえてしてお粗末な失点を喫するもので、それがなかったのはよかったがそれだけだった。

これだけ選手がそろっていると先発メンバーには不安はないし交代も希望がもてるが、新たにジーバチュとハックがともに負傷退場となったのは心配。チュヴァンチャラも靭帯を傷めて戦列を離れており、プレア、エングムの踏ん張りに期待するしかないが負担が大きい。ヘアマンが活躍してくれると嬉しいが。

これで21試合を終えて5勝9敗7分、勝ち点22(1試合あたり1.05)で13位、降格圏との勝ち点差は暫定で7、下手すると今節4まで縮まる可能性がある。具体的な結果が求められる状況だが次はアウェイでのライプツィヒ戦と厳しい。ここで勝ち点を積み上げられないといろいろメンドくさいことになりかねない。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「この結果と可能性を実現できなかったことに落胆している。いろんな面で我々は不正確な仕事しかできなかった。それにもかかわらず、ゴールを決められたはずのシーンは十分にあった。しかしそうした局面で我々は落ち着きと正確さを欠いていた。ポジティブなのは、ダルムシュタットにいくつかの危険なシーンを作られながらも無失点に抑えられたことだ。我々は勝ち点を持ち帰り、次はもっとよくやれるようにしたい」

福田はメンバー外。あんまり考えたくはないがハック、ジーバチュが深刻だと出番がまわってくるかもしれない。





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2024年02月10日 21:39      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2024年シーズン・プレビュー(1) 総論

クラモフスキー監督とともに

2024年シーズンはクラモフスキー監督と開幕から旅をすることになった。昨季途中から指揮を任せ、必ずしもめざましい結果を残したわけではないが、やろうとしていることは道半ばであり、新しく補強した選手たちを加えたメンバーでその続きをやろうとすること自体に違和感はない。

しかし、アルベル監督二年目の積み上げに失敗し、シーズン途中で監督を交替せざるを得なかった昨季を受け、今季我々はなにを目標に、どのような戦いをするのか。新体制発表会では攻撃力の上積みが必要だとの認識が示され、補強も前線を中心に積極的な選手獲得が行われたが、そのビジョンは的を射たものなのか。

昨季、クラモフスキー監督のもとで戦った試合を見た限りでは、強度の高い守備から奪ったボールを素早い切りかえから一気に前線に運びフィニッシュに持ちこむフットボールが基本にあり、リスクを取りながらでも前に、縦にボールを通して行くことがスタートになるように思った。

また、そのためには、ボールを持っていないときでも高い位置からボールにチャレンジし、奪ったボールはしっかりつないで簡単には捨てないというアクティブで主導権を握る戦い方や、また互いの位置関係を常に意識してハーフ・ポジションでボールを受けるポジショナルの意識といった、現代フットボールの基礎教養的なものは当然の前提とされており、その部分はアルベル監督の持ちこんだものとも共通していると感じている。

そうしたなかで、自陣でも臆せずボールを持ちながら、隙を見て縦に刺しこむ意識などシーズン終盤の二試合で見られたようなチャレンジを継続しながら、基本的な戦術の落としこみと試合ごとの結果の両方を追いかけなければならない難しいかじ取りになるが、半年分の貯金を生かしながら、リスクを恐れず前に進まなければならない。

目指すべきもの

目標はタイトルであるべきだ。少なくともタイトル争いにからみ、悪くともACL出場権は獲得するというのが現実的なところだと思うが、それをひとことで表現すれば「タイトルをねらう」ということになるだろう。勝ち点としては1試合あたり2.0が目標だが、最低でも38試合で70(1試合あたり1.84)はないとタイトルは口にできない。70を目指すペースからの逆算でそのときの状況を判断することになる。

クラブとしてはそうした数値目標をしっかり掲げ、それに対する現実の足取りを不断に検証しながら、目標が現実的なものであり続けるようにチームを後押しし続けるか、どうしても難しいのなら目標を修正するなどして、最後まで数字に責任を持ち続けなければならない。特に目標と実際の成績との間にギャップが生まれたときに、それをどう評価し、どう手当てするのか、サポ含めたステークホルダーとの丁寧なコミュニケーションを今季は期待している。

昨季の状況からいきなりタイトルをねらうのは野心的に過ぎるかもしれず、まずはチームとしての戦い方のベースをしっかり固めるべきなのは当然だが、目線の置き方で日々の練習や試合でのパフォーマンスも要求水準が変わり、評価も変わってくる。高い目線で足元の状況を厳しく査定し、成長や進歩を追い求めるためにも、目標は達成不可能ではない範囲で高く掲げるべきだと思っている。

そして補強も含めた戦力や環境を見ても、我々はむしろそれを口にし、それによって自らを追いこみながら少しでも目標に近づくために戦い続けなければならない立場にいるはずである。リーグタイトルは悲願。ポテンシャルはあるはずだ。そこを目指すことを躊躇する理由はない。

東京のクラブとして

今季は町田と東京Vが昇格してくる。10年以上にわたって都内を本拠地とする唯一のJ1クラブであった我々が、その鼎の軽重を問われるシーズンになるのは間違いない。特に潤沢な資金力をバックに思いきった補強を重ね、「勝つこと」にフォーカスし割りきった戦いをして圧倒的な成績で昇格を勝ちとった町田は、今季J1でも台風の目になる可能性がある。

また、東京Vは我々とホーム・スタジアムを共有する永年の仇敵であり、今は凋落したとはいえ華々しい歴史をもった名門であることは間違いない。東京Vが昇格したことで我々は開幕戦で東京ダービーあるかもなどと夢想したが、実際には味スタでの開幕を東京V×横浜、かつての読売×日産のメモリアル・マッチに譲ることになった。そうしたノスタルジーも含め、東京Vもまた侮ることのできないクラブである。

そうしたなか、我々はJ1で戦い続けてきたクラブとしてのプライドをかけ、東京のJ1クラブはFC東京であるということを示さなければならない。オーナーが交代して3季め、エンブレムも一新し、目に見える結果を残すべきタイミングでもある。マーケティングだけではなく、そもそもフットボールにおいて見るに値するものをしっかり見せなければならない。FC東京とはどういうクラブかを見せるシーズンになる。




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2024年02月06日 22:30      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第20節】バイエルン 3-1 グラードバッハ

■ 2024年2月3日(土) 15:30キックオフ
■ Allianz-Arena (Munchen)

土曜日の夜11時半からスカパーでリアタイ観戦。前節首位のレバークーゼンにアウェイでスコアレスドローと勝ち点を稼いだが、今節は2位のバイエルンとアウェイでの連戦。日程がキツいにもほどがあると思うが仕方ない。今節も引いて守ろう。

前節からはコネとハックがベンチスタートととなり、代わりにライツとエングムが先発、おそらく4-1-4-1または4-3-3の布陣だったと思う。

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ ヴァイグル ノイハウス
オノラ ジーバチュ エングム

試合は立ち上がりからバイエルンのペース。グラードバッハは前節に続き自陣の深いところでブロックを形成し守備的に試合に入るが、ひとつ間違うとゴールにボールが入ってしまうエリアで神経を使う展開になる。

いきなりバー直撃のシュートを放たれるなど厳しい局面が続いたが、グラードバッハは前節で守備の自信をつけたか、あわてることなく身体を張って対応する。一方でボールを奪っても起点が低すぎて前に運ぶことができず、自陣からはなかなか出て行けない。

しかし30分を過ぎたころからグラードバッハにもチャンスがめぐってくる。33分には右サイドのオノラからのクロスに敵GKがさわり、ファーに流れたところをノイハウスが拾ってシュートするが敵DFにブロックされる。

34分には再び右サイドのオノラからのクロスにファーから走りこんだエングムが頭で合わせたがファーに外れた。グラードバッハが右サイドのオノラを起点にたて続けにチャンスを迎えたが決めきれず。

しかし、35分、エルヴェディが敵のパスをインターセプト、ジーバチュとのワンツーで裏に抜けゴール右隅にシュートを決める。ワンチャンを生かしてグラードバッハが1-0と先制する。エルヴェディの上がりには驚いた。

しかしこれで本気を出したバイエルンが攻撃のギアを上げると、45分、スルーパスを追ってエリアに入った敵FWにけりこまれ失点。前半終了間際に1-1と同点にされてしまう。アドバンテージをもったまま前半を終えたかったが守りきれなかった。後半勝負になる。

後半立ち上がりの47分にネッツが左サイドからシュートを放つが敵DFにブロックされる。その後は攻守が拮抗する展開になったが大きなチャンスは作れず、一進一退の膠着した時間帯に。

62分、ネッツ、エングム、ノイハウスに代えてライナー、ハック、コネを投入。それにしてもどうしてここでノイハウスを替えてしまうんだろうな。ライナーが右SBに入りスカリーが左へ、ハックはウィング、コネはインサイドハーフに。

一方でバイエルンも選手交代で前線をリフレッシュ、攻勢を強めてくる。守備は集中していたが、70分、右サイドから放りこまれたボールをニコラスがクリアしようとしたが十分遠くまで飛ばせず、これを敵FWに頭で押しこまれて失点、1-2と逆転を許す。

グラードバッハは反撃を試みるが大きなチャンスは作れない。85分、ライツに代えて福田を投入、福田とジーバチュを2トップに置いた4-4-2になったように見えた。

しかし直後の86分、右寄りで与えたFKにファーで合わされてさらに失点、1-3となって試合はほぼ決まってしまう。マークを外してしまいフリーで合わされた。

89分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが奏功せず、結局そのまま1-3で試合終了。ミュンヘンから勝ち点を持ち帰ることはできなかった。

押しこまれた序盤を耐え、ワンチャンから先制したところまではよかったが、前半のうちに追いつかれたことで後半はリセットとなってしまい、後半は試合が進むにつれ地力の差が出た試合となった。我慢はしたがリードを守れず失点を重ねる悪癖が出た。

数字を見れば、シュート数11-20、CK5-6、ポゼッション44-56と劣勢とはいえ前節ほどの一方的なスタッツにはなっていなかったが、引きこもらずガチで組み合った分だけ逆に押し負けたというべきだろうか。悪い試合ではなかったが力負けした。

前節のような守勢一方の試合になるかとも思ったが、戦力的に差のある相手に対してしっかり戦い、先制点を奪ったことは進歩。ただそこからのゲームマネジメントは手に余った。むしろ先制せずスコアレスで終盤まで行った方が試合としては勝機あったかも。

これで20試合を終了し5勝9敗6分で勝ち点21(1試合あたり1.05)で順位は13位に後退。降格圏とは勝ち点6しか差がなく、相手が厳しかったとはいえ2試合で勝ち点1は星勘定としてはまったく足りてない。

日程はこのあとポカールのザールブリュッケン戦、ホームでのダルムシュタット戦、アウェイでのライプツィヒ戦と続いて行く。ここからしっかり勝ち点を積み上げて行く局面にしないとケツに火がつく。

アジアカップに行っていた板倉が戻り、ケガ人、病人もオムリンとチュヴァンチャラを除いてほぼ復帰してきているのはグッドニュースだ。踏ん張りどころになるが、ここ乗りきってもセオアネ監督来季はないかもな。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「レバークーゼンでは守備の負担が軽くなる時間がほとんどなかった。この試合ではそれはうまくできた。しかしミュンヘンに着て相手になにもさせないということは期待できない。質と動きにおいて彼らはそれを持っている。なにより立ち上がりにそれがわかった。早くに失点していたら全然違った展開になっていただろう。しかしボールを持ったときにしっかり広げることと、うまく守備をすることができた。我々がリードしたのは内容から見れば必然ではなかったかもしれないが、1点を奪えたことはおかしくなかった。後半も面目を失うことはなく引き続きしっかり守れた。もう一度攻撃の波がやってくることははっきりしていた。3失点とももっとうまく一貫して守ることができていたはずなのは我々自身腹立たしいところだ」

手ごたえはあったが今の自分たちの位置がよくわかった試合。バイエルンが白ユニだったのでグラードバッハはスイカユニだった。



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2024年01月28日 19:27      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第19節】レバークーゼン 0-0 グラードバッハ

■ 2024年1月27日(土) 18:30キックオフ
■ BayArena (Leverkusen)

日曜日の朝、早めに起きて時差観戦。試合結果のシャットアウトは苦労なかった。前節ホームでアウグスブルクに不覚を喫し、波に乗れないなかでの首位との試合。レバークーゼンは今季まだ負けがないということで厳しい試合になるが勝ち点を持ち帰りたい。

ライツとプレアに代えて出場停止からの復帰となるヴァイグル、ノイハウスが先発。プレアは足の負傷ということでメンバー外に。その他ヴェバー、チュヴァンチャラらも離脱しており苦しい台所事情。一方で福田がリーグ戦初めてベンチ入り。

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ
ヴァイグル
オノラ ノイハウス コネ ネッツ
ジーバチュ

グラードバッハはフリードリヒを中央に置いた3バックで、守備時にはオノラとネッツが最終ラインに落ちて実質5バックになる布陣に。本意ではないが相手の迫力を考えればしかたのない対応か。

試合は序盤からレバークーゼンが圧倒的にボールを支配、ほぼグラードバッハ陣内で一方的に攻撃をしかける時間となるが、グラードバッハは深めに布陣してブロックを固め、シュートには身体を張って対応することでゴールは死守する。

ピンチの連続となるが、ニコラスの好セーブやレバークーゼンのシュートミスもあってしのいでいると、20分過ぎくらいからようやく自陣から出て行くことができるようになりいくつかチャンスを作る。

22分には左サイドのネッツがエリア内に進入し切り返してシュートを放ったが惜しくもGKがセーブ。32分にはコネが遠めからねらうが枠の左に外れる。ワンチャンで先制できれば大きいがそこまで甘くはないようだ。結局スコアレスのまま前半を終えた。

意図的にラインを下げ、自陣の深いところにブロックを形成することでスペースを消し、高いモラルで守りきった前半だったが、これをあと45分やるのはしんどい。カウンターからでいいので先制したい。

しかし後半に入るとレバークーゼンがあらためてギアを上げ、ゴールをねらいに来る。グラードバッハは再び防戦一方の展開に。それでも前半に比べれば互いに疲れも出て追いこみが甘くなるところでボールを持てる局面はあるがフィニッシュまではもちこめない。

62分、ハックに代えてライツを投入、ライツはインサイドハーフに入り、ノイハウスがトップに上がった。その後も自陣で守備に追われる時間が長く、セカンドボールもなかなか回収できない。ボールを奪っても起点が低く、自陣を出る前につぶされる。

70分、オノラに代えてライナーを投入、そのまま右ウィングに。このあたりからスコアレス上等のイメージが鮮明になり、ボールを奪っても全体の押し上げは抑制的でブロックを崩さないようにしている印象だった。

79分、ノイハウス、ジーバチュ、コネに代えて福田、エングム、クラマーを投入、クラマーがインサイドハーフに入り、エングムと福田が2トップになる。しかし攻撃をしかけるシーンはほぼなく、終盤に向けて試合は再びハーフコートマッチの様相に。

しかし、レバークーゼンの猛攻を受けながらも全員が集中を切らさずきちんとブロックを形成、ゴール前のシーンでも身体を張ってシュートを止めている。結局スコアレスのまま試合終了となり、首位相手にアウェイで勝ち点1を手にした。

首位をつっぱしるレバークーゼンに対し、はっきりと守備から入る戦いを選択、やるべきことがシンプルだったからか最後まで破綻なく身体を張ってゴールを守ることができた。もちろんカウンターから先制できていればいうことはなかったが、さすがにそううまくは行かないのはしかたない。

数字を見ればシュート数、4-28、CK2-8、ポゼッション25-75と圧倒的にレバークーゼンが優位。それでもいいという戦い方をしたからこその数字ではあるが、それにしてもこれでよく完封できた。

この試合ではライツが足に問題あったため先発を回避、ノイハウスが久しぶりにインサイドハーフで出場したが、結果的にこれが奏功したと思う。この試合ではライツの勢いやチャレンジより、ノイハウスのクレバーさや技術が生きた。

特に61分、敵FWに裏抜けされ、ニコラスとの一対一になったシーンで、後ろからクリーンにボールを狩ったプレーは素晴しかったし、そのあと雄叫びをあげていたのも熱かった。セオアネ監督のもとで出場機会が減り、移籍の噂もあるが残ってほしい。

福田は終盤の出場でボールタッチも数回のみ。まだなんともいえないが、まずはセカンドから実力で出場機会を勝ちとったことを評価したい。結果を出したい。

ただ、首位相手とはいえこうした戦い方を選択せざるを得ないのがつらく、もう少し選手がそろっていてチーム状態もよければもっと主導権を取りに行くバチバチの試合もできたはずなのにと思った。

まあ、なんであれ今季無得点試合のなかった首位のレバークーゼンを完封しての勝ち点1は価値あるもので、これを足がかりにチームの戦い方を安定させて行きたいが、次節も2位のバイエルンとのアウェイ戦であり、同じような感じの試合になる予感しかしない。

これで19試合を終了して5勝8敗6分、勝ち点は21(1試合あたり1.11)となり順位は暫定12位で変わらず。これ以上の足踏みはできないが、厳しい相手との試合が続く。次節を楽しみに待ちたい。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「レバークーゼンで戦うためには非常に高度な守備のパフォーマンスが必要なことはわかっていた。我々はそれをやりとげ、この勝ち点を持ち帰ることになった。アウグスブルクにホームで負けたあと、これはいいことだ。我々は非常に守備的に戦うことを余儀なくされたが、チームがあまり楽しくない課題を受け入れそれをしっかりこなしたことはわかってもらえると思う。我々には優秀なGKがいて、深いところでよく守った。それでもいくつかのチャンスを与えてしまったが、この試合では運は我々の側にあった」

敵だがシャカはつくづくいい選手だと思った。



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2024年01月25日 00:33      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第18節】グラードバッハ 1-2 アウグスブルク

■ 2024年1月21日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park

ドイツ時間で日曜日の夕方5時半、日本時間だと月曜日の未明1時半といういちばん勘弁してほしい時間帯。以前なら月曜日の早朝に時差で見てそれから出勤とかしてたが、日曜日の夜をゆっくり過ごしてしまうとそれもままならぬ。結局月曜日仕事から帰ってから見た。

2024年最初の試合となった前週はVfB相手に3-1で勝ったものの内容的には結構厳しかった。今節はシーズン後半の最初の試合であり、ホームでの二連戦となる。このあと上位とのアウェイ連戦が控えており、この試合でしっかり勝ち点3を積み上げておきたい。

出場停止のヴァイグルに代えてジョーダンをトップで起用、ライツとコネをダブルボランチにして4-2-3-1の布陣となった。ガンの治療でチームを離れていたライナーが復帰、ベンチ入りした。板倉は引き続きアジアカップで不在。福田はメンバー外。プレアがキャプテンマークを着けた。

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ライツ コネ
オノラ プレア ハック
ジョーダン

序盤はアウグスブルクのペースに。グラードバッハは立ち上がりこそ少ないタッチでボールを動かしながら一気に裏をねらう攻撃で意図を見せたが、次第にほぼ一方的にアウグスブルクの攻撃を受け、自陣で防戦一方に。

9分、ジョーダンが中央で確保したボールを左サイドのネッツに渡すと、ネッツがドリブルで持ちあがり、コネを経由してボールは右サイドのプレアに。プレアは角度のないところからシュートを放つがボールはファーに流れる。

その後は、ボールを奪っても起点が低く自陣から出られない展開に。何度か決定機を作られるがニコラスの好セーブもありなんとかしのぐ。この時間帯をしのげたのは進歩のようにも思うが、そもそもなんで序盤からこんな押しこまれているのか意味がわからない。

10分過ぎからグラードバッハのゴール裏サポがピッチにコインと見られる小さな物体を投げこんで試合が断続的に試合が中断。ブンデスリーガが放映権収入を証券化して投資家に販売する計画があり、それへの抗議活動ということらしい。

ようやく試合が再開されるとグラードバッハがやや持ち直す。26分、オノラの左CKは一度は敵GKにセーブされるが、このボールがファーにいたプレアのところに飛び、プレアがゴール前にボウルを放りこむと、ジョーダンが胸トラップからこれを押しこんでゴール。グラードバッハがセットプレーから1-0と先制する。

ジョーダンのボールコントロールがややハンド気味だったようにも見え、ゴールチェックはちょっとドキドキしたが無事にゴールは認められた。その後は自陣でブロックを形成し、カウンターねらいで何度かチャンスを作るが追加点は奪えず。

中断があったため10分のアディショナルタイムがあったが前半は結局1-0で終了。厳しい時間帯を固い守備でしのぎ、中断から盛り返してリードを奪ったのはよかったが、全体に押される時間が長かった。

セオアネ監督は後半からライツに代えてクラマーを投入、中盤の底を固める意図かと思われたが、逆に開始早々の47分、左サイドで裏を取られ、ゴールライン際から折り返される。これに中央で頭で合わされ失点、1-1と追いつかれてしまう。スカリーが付いていたが止められなかった。

さらに直後の51分、エリア内で落とされたボールをけりこまれ続けざまに失点、後半開始からあっという間に2点を失い1-2と逆転された。

その後はグラードバッハもリスクを取って前に出たため拮抗した戦いとなる。チャンスは作るものの決め手を欠き、遠いビハインドを追いかける試合に。67分、ハックに代えてエングムを投入、そのまま左ウィングに入る。

さらに71分にはネッツとコネに代えてライナーとノイハウスを投入、スカリーが左SBにスライドしてライナーが右SBに。ノイハウスはそのままボランチに入った。75分、ノイハウスのクロスにオノラが頭で合わせるが敵GK正面に。

87分、オノラに代えてラノスを投入、ゴールをねらいに行くが迫力を欠き、結局そのまま1-2で試合終了。先制しながらまたしてもリードを保つことができず逆転負けを喫した。

シュート数18-15、CK5-7、ポゼッション55-45と数字のうえでは拮抗した試合で、先制もしたが、後半立ち上がりにふわっと入り逆転を喫したのがすべて。このビハインドをはね返すだけの力が今の我々にはなかったということだろう。

時間帯によっては深く守りなんとかゴールを防衛することもできていただけに、試合の流れをコントロールできず、不用意な失点で勝ち点を投げだしたのがもったいなかった。1ゴールは取れているわけで、失点を反省すべき試合だったと思う。

復帰したライナーは無難な働き。好きな選手だけにうれしいカムバックだった。ヴァイグルがいないと中盤の構築力が落ちるのがつらいところで、板倉もおらず、コネとライツでは攻撃はともかく守備で不安が残った。クラマーを最初から起用する手はあったかもしれない。

やってることがまったくおかしいというわけではないものの、失点が多く、リードを保てない、勝ちきれない試合が多すぎ。シーズン半分なんとかやり繰りしてきたが、何かが定着しているとか進歩しているとかいった確信が持てないのがつらい。

ホームでの連勝に失敗し、シーズン後半を黒星でスタートすることになった。18試合終了して5勝8敗5分と依然として負けが先行、勝ち点は20のまま足踏みで1試合あたりの勝ち点は1.11と残留争いでもおかしくないレベル。順位は12位と中位だが、なかなか上をねらえる形になってこない。

レバークーゼン、バイエルンと上位とのアウェイ連戦が控えており、苦しい日程だがここで勝ち点を拾えないと本当に厳しい状況になる。早くもシーズン後半の踏ん張りどころがきてしまった感があるが、ここを乗り越えないとその先はない。できることを出しきりたい。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「我々は前半も後半も立ち上がりは居眠りをしていた。攻撃の組み立てでもミスが多かったし、ボールを持っていないときも相手にわずかなプレッシャーしかかけられていなかった。そのうえいくつかの大事な一対一にかつことができなかったので、アウグスブルクにチャンスを作られてしまった。そのため結果にだけではなく、パフォーマンスにも落胆している。我々は期待されるパフォーマンスの水準に達していないと感じている」

負けるとコメント短いな。



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2024年01月17日 00:08      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第17節】グラードバッハ 3-1 VfB

■ 2024年1月14日(日) 17:30キックオフ
■ Borussia-Park

ウィンター・ブレイクが明けての今年最初の試合。16節までを12月に消化しているのでシーズン前半最後の試合にもなる。月曜日の出勤前に起きる力はなく、帰ってからスカパーのオンデマで時差視聴したが、その前にTwitterで結果を見てしまったのは痛恨。

ここまでリードを奪っても追いつかれたり逆転されることが多く、16試合で4勝しかできていない。なんとか勝ち点を積み上げなければならない。ウィンター・ブレイクに戦術の落としこみが進んでいることを期待。

ブレイクのあいだにケガ人も戻り、ほぼフル・スカッドになっているが、オムリンがまだ調整中なのと、板倉がアジアカップで日本代表に帯同して不在。代表なんか行ってる場合じゃないと思うがクラブに拒否権ないのがつらい。ヴェバーは出場停止。

ニコラス
スカリー フリードリヒ エルヴェディ ネッツ
ヴァイグル
オノラ ライツ コネ ハック
プレア

試合はいきなり動いた。1分、右サイドでの密集からボールを奪取、ライツが前線にパスを送ると、ここに走りこんだハックがワントラップから右足を振りぬき、これがファー・ネットに決まってグラードバッハが先制。開始20秒で1-0とリードを奪った。その角度にボール飛ばせるんだという技術の高いシュートだった。

その後はVfBがボールを支配するが、グラードバッハは中央を固めてこれをはね返し、奪ったボールからの素早い切りかえで敵ゴールを目指す。9分、左サイドのハックが中に切れこみ、逆サイドのオノラに展開、オノラがエリア内からシュートを放つが敵GKにセーブされる。

19分、敵GKのパントが不正確になったところをフリードリヒがカット、プレアにつなぐと、プレアはターンしてハックにスルーパス。裏に抜けたハックはGKとの一対一を冷静に流しこみ2-0とリードを広げた。

2点のアドバンテージを得たグラードバッハは守備を固めながら追加点の機会を窺う展開に。何度かゴールに迫られるが敵のシュートミスもあり、2点のリードを保ったまま前半を終えた。

後半に入るとVfBは二人を交替させフォーメーションを変えて圧を高めてくる。VfBにボールを握られ、グラードバッハは受けにまわる時間がさらに長くなる。55分、ロングボールを前線で収められ、最後は一歩遅れてシュートを許し失点、2-1と1点差に詰め寄られる。リードしたあとの失点にイヤな予感がする。

その後もVfBがボールを支配、ほぼ一方的に押しこまれる展開となるが、グラードバッハの守備は固く、身体を張ってゴールを守る。66分、傷んだプレアに代えてジーバチュを投入、そのままトップに入る。

VfBは攻めこむものの、アタッキング・サードでのアイデアを欠き決定機を作れない。75分、オノラに代えてエングムを投入、そのまま左ウィングに。固い守備からカウンターを狙うが守る時間が長い。

82分、ハックがカウンターからドリブルで持ち上がり、敵GKと一対一になるがシュートはわずかにファーに外れる。ハットトリックのチャンスだったが惜しかった。

しかし90+1分、コネが左サイドからしかけファーをねらったシュートを放つと、これはポストに嫌われたが、跳ね返ったボールがゴール正面のジーバチュの足もとに飛び、ジーバチュはこれをダイレクトでゴールに突き刺して3-1に。試合を決定づけた。

90+2分、コネとハックに代えてノイハウスとクラマーを投入、試合はそのまま3-1で終了し、グラードバッハが今年最初の試合で勝ち点3を手にした。

結果は快勝だが内容的にはほぼVfBに押されっぱなしで、特に後半はずっと自陣に押しこめられる苦しい試合だった。しかし開始早々のゴールを含め早い時間帯に2点のリードを奪い、後半1点を返されたあとも自滅することなく守備を固めて我慢できたのは大きかった。もう少し早く追加点がほしかったが、アディショナル・タイムに突きはなして敵の戦意をくじいた。

数字を見ればシュート数8-15、CK0-3、ポゼッション29-71と一方的で、内容的にはそのとおりだったが、チャンスを決めきって勝ったのは我々だった。ハックはブンデスリーガ一部では二つめと三つめのゴールだったらしい。終盤のカウンターを決めておきたかった。

今日の試合展開、特にリードしてから押しこまれた部分についてはどこまで意図したものかがわからないが、失点を1点にとどめ、集中を切らさなかったことは昨年の試合に比べれば進歩が見えた。この試合ではCBがヴェバーではなくフリードリヒだったのも結果的に奏功したかもしれない。

シーズン前半の17試合を終え、5勝7敗5分と負けが先行、勝ち点は20(1試合あたり1.18)。順位は10位と二つ上げたものの順位表下半分での前半フィニッシュであり、リードを保てない試合運びの拙さが大きな課題になっている。

成功体験を積み上げ、勝ち点を稼ぎながら内容を改善して行く以外にやり方はなく、その意味ではシーズン前半最終戦でありブレイク後の再開幕戦にホームでしっかり勝てたのは価値がある。これを足がかりにシーズン後半を戦わなければならない。

次節、2節続けてホームでアウグスブルクと戦ったあと、首位レバークーゼン、2位バイエルンとアウェイでの2連戦と厳しい日程になる。開幕はこの日程のせいでスタートダッシュに失敗し低迷の原因になったが、シーズン後半は最初の3試合で最低でも勝ち点5は取りたいし、そうなれば見える景色は少し変わってくるかもしれない。

ゲラルド・セオアネ監督談話:
「後半は大きなスペースを与え非常に深く守った。こういうやり方をしたかったわけではない。しかし我々は事前に、VfBがどんなフットボールをするか、彼らを相手にボールを持つことがどれだけ難しいか、彼らがどれだけうまく連係しポジションを取るかを知っていた。彼らにプレスをかけるのは非常に難しく、彼らはいつも出口を見つけてしまう。そのため我々は基本的に深く守ったのだ。前半はどの点でも非常によかった。もちろんいつでも改善の余地はあるわけだが、しかし我々はボールを持っていないときもしっかり相手をコントロールできていたし、彼らに奥行きを与えず、ボールの動きをとてもよく読めていた。後半になると相手はポジションを組みかえ、我々はそれを予想していなかった。これによって彼らは我々に大きな困難をもたらした。これに対抗するために、我々はヴァイグルを5バックに組みこみ、この状況を解決した」

スポーツダイレクターのニルス・シュマトケがインタビューで、ボルゲス・サンチェスをニーメーゲンにレンタルし、福田をトップチームに昇格させるとコメント。



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2024年01月09日 23:24      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2023年シーズン・レビュー(3) 選手レビュー

2023年シーズンをポジションごとに振り返っておきたい。

GK

スウォビィクがリーグ戦24試合に先発、シーズン前半は不動のレギュラーであったが、8月に野澤に先発を譲ると、併用の時期を経てシーズン終盤はベンチからも外れた。野澤はリーグ戦10試合、ルヴァンカップ6試合、天皇杯1試合に先発出場し、代表にも選ばれた(試合出場なし)。

スウォビィクはシュート・ストップにおいて間違いなくリーグでも屈指の能力を誇るが、足元にはかねてから不安が指摘されており、アルベル監督の下で戦った昨季から戦術とのミスマッチが気にはなっていた。貢献は大きかったが、野澤の成長もありクラモフスキー監督もクラブとしても秋ごろには今季限りの決断をしたものと思う。

2021年8月、アウェイでの仙台戦で、当時コロナ対策で声出しができないなか、最後尾からチームを鼓舞するスウォビィク(当時仙台所属)の声がスタジアムに響きわたり、ついには彼の声出しに対してスタンドから拍手がわいたのは忘れられない。涙が出た。そのときから素晴らしい選手だと思っていて、東京に来てくれたときには本当にうれしかった。彼には感謝しかない。

スウォビィクからポジションを奪った格好の野澤も素晴らしかった。代表はまだお試し招集だろうが、アジアカップにも呼ばれており期待は大きい。ミスも少なくはなかったがそれはリスクを取ってチャレンジした結果だ。天皇杯1試合の出場にとどまったがリーグ戦6試合を含む15試合でベンチに座った児玉にも感謝したい。

DF

SBは中村が3月に負傷離脱、4月初めにいったん復帰したが同月末には再びケガで長期離脱となり、結局そのままシーズン中は復帰できなかった。中村はプレーには成長が窺えたが気持ちが前面に出るプレーで荒っぽさが目立ち、自らシーズンを棒に振った形となった。またバングーナガンデも4月に一度離脱、いったん復帰したものの5月に再度負傷し9月まで離脱を余儀なくされた。

これを埋めたのが長友であった。左右両翼でほぼシーズン出ずっぱりの活躍。監督が変わっても使われ続けるのはさすがとしかいいようがない。シーズン初めに岡山から獲得した徳元も出場機会を得てリーグ戦18試合に出場(先発11試合)、1ゴールを挙げるなど存在感を見せたが、クラモフスキー監督になってからは先発1試合のみと使ってもらえなかった。

シーズン途中に京都から獲得した白井はリーグ戦11試合に出場(先発5試合)したが、バングーナガンデの復帰とともに出場機会を減らした。徳元、白井をさしおいて小泉が右SBで起用されるケースも多かった。

CBは森重(リーグ戦26試合先発)、木本(20試合)、トレヴィザン(20試合)の3枚で回したが、森重はさすがにフルシーズン・フルフィットがしんどくなりつつある感を受けた。スピードで競り負けるシーンも散見され、コンディションの好悪がはっきりと現れるようになった印象。

木本も移籍初年だった2022年シーズンに比べるとパフォーマンスが落ちている感が否めなかった。コンディションに問題があったのか。シーズン終盤の試合では素晴らしいフィードを見せるなど力はあるだけに不本意なシーズンだったと思う。

これを埋め合わせたのがトレヴィザンで突貫守備にはリスクもあったが思いきりのいいチャレンジで何度も窮地を救った。

MF

中盤では鳥栖から獲得した小泉が八面六臂の活躍だった。右SBでの起用もあったがリーグ戦33試合に出場(先発31試合)したのはオリヴェイラと並ぶチーム最多。豊富な運動量、危機察知とカバーリング、ボール奪取能力と高いパフォーマンスを見せ不可欠な選手となった。

安部はケガで出遅れ、4月中旬から活躍したが7月に海外移籍。松木はチームの矢印を前に向けるうえで重要な役割を果たし続けたが、U23代表招集で9試合を欠場するなど離脱が多かったのがキツかった。JFAから給料か勝ち点を補填してほしい。

東はボランチを中心にリーグ戦30試合に出場したが、先発はうち18試合にとどまった。アンカーで新境地を開いたが、ときに荒っぽいプレーでひやりとすることが多かった。退場になるのはまだしも、敵の選手に致命的なケガをさせてしまうリスクがある。中村ともども熱く戦うことと危険なプレーの峻別はしっかりしてほしい。

シーズン途中にC大阪から獲得した原川も存在感を見せた。リーグ戦10試合に出場(先発7試合)、1ゴールを挙げている。セット・プレーのプレース・キッカーとしても貴重な戦力となった。

青木は出場した試合では存在感を見せたが6月のG大阪戦で負傷離脱、11月の33節で交代出場の機会を得るまで半年のブランクを余儀なくされた。青木の離脱はなにげに痛かった。あとは寺山がリーグ戦で3試合の先発を含む9試合の出場機会を得たのが目を引いた。

FW

前線ではオリヴェイラがリーグ戦32試合に先発、キャリア・ハイとなる15ゴールを挙げた。2022年は痛みを抱えてのプレーで精彩を欠いたが、今季はゴール前での決定力が戻った。しかし逆にいえばオリヴェイラに次ぐゴール・ゲッターがいなかったのが今季のウィーク・ポイントでもあった。

アダイウトンはリーグ戦29試合に出場(先発13試合)したが3ゴール止まり。スペースを消されると得意の単騎突破も難しかった。終盤間延びしてきたところでサブとして投入するのが正しい使い方だと思うが、先発で守備に追われ不憫だった試合も多かった。

渡邊も29試合に出場(先発27試合)、ウィング、トップ下などで自由に動きまわり存在感を見せた。得点は4ゴールだが8節ホームでのC大阪戦でのゴールが年間最優秀ゴールに選出されるなど印象的なプレーが多かった。ポストやバーをヒットするシュートが多かった印象だが、ギリのコースをねらっているからこそだと思っておきたい。

横浜FMから獲得した仲川は27試合(先発25試合)に出場し4ゴール。シーズン序盤こそなかなか周囲と息が合わずほしいタイミングでボールが来ないことが多かったが、徐々にチームになじみシーズン後半は牽引役となった。 献身的かつあきらめないプレーぶりで、ゴール以上にプロとしての姿勢を示した。東京を次のステージに引き上げるオーガナイザーとなる選手だ。

前線では新人の俵積田がシーズンを通じてコンスタントに出場を機会を得た。リーグ戦27試合に出場(先発12試合)、2ゴールを挙げた。左サイドからドリブルでしかけるプレーには花があり、彼がボールを持つとスタンドも沸く。来季が正念場になる。

塚川はリーグ戦21試合に出場したが先発は6試合にとどまり途中出場中心。1ゴールを挙げたがトップ下、インサイドハーフ、ウィングなど使われ方は一定せず、シーズン終盤はベンチからも外れた。戦術理解の確かな選手で技術もあるが、器用貧乏ぽくてなんかもったいない。

2023年シーズン各賞

MVP:小泉(次点:仲川)
得点王:オリヴェイラ
殊勲賞:野澤
敢闘賞:トレヴィザン
技能賞:渡邊
新人賞:俵積田

チーム成績が今イチで監督交代もあり印象のよくないシーズンだったがムダではなかったと信じたい。



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2024年01月08日 21:35      [posted by der_ball_ist_rund]

【FC東京】2023年シーズン・レビュー(2) シーズン後半

クラモフスキー監督が指揮を執ったシーズン後半について振り返る。

悪くない選択

アルベル監督更迭後の動きは早く、解任の二日後にはクラモフスキー監督の就任が発表された。ルヴァンカップ6節のみ安間コーチが暫定的に指揮を執ったが、リーグ戦は18節のホームでの名古屋戦がクラモフスキー監督のデビュー戦となった。

ピーター・クラモフスキーは横浜FMで現在のチームの基礎をつくったポステコグルー監督体制のヘッドコーチを務め、その後2019年に清水の監督となったが25試合で3勝17敗5分と結果を残せず解任。2021年シーズン途中から山形の監督に就任、就任時20位だったチームを最終的に7位に引き上げ、2022年には昇格プレーオフ圏内の6位となったが、2023年は開幕2連勝のあと5連敗を喫して解任されていた。

クラモフスキー監督の戦術は、高い強度によるボール奪取、速い切りかえから一気呵成にショート・カウンターで刺す攻撃的なフットボールをベースとしているが、その根底にはボール保持、ポジショニングという現代フットボールの基礎教養が当然あり、アルベル監督がやろうとしていたポジショナル・プレーと通じる部分は少なくない。

アルベル監督の下でのポゼッション重視よりは縦に速い意識は高く、リスクを取ってでも縦に付け、人が動くことでパスコースを作りながらボールも動かして行くというよりダイナミックなスタイルだが、主導権を握って攻撃的に試合を進めるという点でアルベル監督と方向性は変わらず、より強度の高いポジショナル・プレーと考えることもできる。怪我の功名というか、想定しないタイミングでの監督交代ではあるが、これまでやってきたことを引き継ぐ人材としては悪くない選択ではないかと思った。

監督交代ブースト、そして…

監督就任から6試合は4勝1敗1分と悪くないすべり出しだった。高い強度で敵にプレスをかけ、奪ったボールを素早く縦につけてゴールに向う、なぜこれがアルベル監督のときにできなかったのかというフットボールを展開して勝ち点を重ねた。10位まで順位を上げたが残り11試合は3勝6敗2分と再び負けが先行、結局クラモフスキー監督の下では7勝7敗3分、勝ち点24(1試合あたり1.41)となり、通年では11位に終わった。

この成績をどう見るかは微妙なところだと思うが、シーズン途中にチームを引き継ぎ、与えられた選手をやりくりして勝敗を五分にしたこと、シーズン前半(勝ち点19)より多い勝ち点を稼いだことは素直に評価したい。

クラモフスキー監督のフットボールはとにかく強度、ハードワークに尽きる。一に強度、二に強度、三、四がなくて五に強度というくらいまず強く行くことが前提で、すべてはそこから始まる。監督が交代した緊張感から高い強度で戦えていた時期に勝ち点が積み上がり、その後慣れとともに緩んだのは理解できる結果である。

また、戦術の引き出しの少なさはかねてから指摘されているところで、用意したゲーム・プランが機能しなければそこで試合終了、「今日は強度が足りなかった」で終わってしまうと揶揄されたような変事対応力の乏しさは確かに感じられることもあった。

いずれにしても半年という短い期間でチームを任されたクラモフスキー監督のミッションがなんだったのか、盛り返してタイトル、せめてACLを目指すことなのか、それともとにかく降格を回避すればいいのか、チーム作りなのか、クラブとしての目標設定があいまいなまま、手なりで半年を戦った感は否めず、結果として前回も書いた通り11位という不本意な成績というでシーズンを終えることになった。

遅かったチャレンジ

それでも臆せずに動きながらボールを受ける意識、リスクを取って前にボールを付ける意識は、シーズン後半を通じて次第に形になり始めていたように思えた。ただ、それも試合によってうまく行くときとそうでないときの差が大きく、概して上位の自分たちの戦い方がはっきりしているクラブには強く、中位以下のリアクションやスカウティングをしっかりして対策してくるタイプのクラブに弱いように思えた。

33節、1-3で負けたホーム最終戦の札幌戦では、自陣の深いところでも怖がらずに受け、ビルド・アップの出口を作るために互いが動いてボールを逃がすことにチャレンジできていたし、隙を見て縦に差しこむことも徹底されていた。もちろんそれによる後ろのリスクもあり、結果としては後ろをやられて失点し後手にまわったのだが、矢印を前に向けて戦えたことはクラモフスキー体制の到達点を見た気がした。

一方で、「問題は、こうしたチャレンジが本来はシーズンのもっと早い時期になされるべきであったということ。試合結果は残念だったが、今日やろうとしたことは決して失敗ではなく、ただ完成度が低かっただけ。この取り組みを開幕から、せめて監督交代からやり続けることができていればと感じた」とこの試合のレビューに僕は書いた。

「これはクラモフスキー監督留任の布石なのではと思った」「タイトルも残留も関係のなく思いきってトライできる試合でこうしたゲームを見せたことは、結果は別として評価すべきだと思う」とも書いており、僕のクラモフスキー監督に対する評価はこのとおりである。最終節も寺山を先発起用し、「怖がらずにボールをつなぎながら前を目指すベクトルは前節から維持された」とレビューした。

やるべきこと、目指すべき水準ははっきりしており、ただそこに至るまでにまだまだ課題は多いし、半年という期間はあまりに短かった。クラモフスキー監督の留任はおそらくこの時期からの既定路線であったと思うし、ここで目指すものをゼロ・リセットする意味はない。引き続きクラモフスキー監督にチームを任せ、この路線を突きつめる価値はあると思っている。

シーズンを通して

アルベル監督との旅が頓挫したこと、新監督の下でも成績は伸び悩み不本意な成績でシーズンを終えたことを考えれば、2023年は失意のシーズンであったというほかない。なにより我々がなにを、どこを目指すのかということに対してタイムリーにクラブからコミュニケーションがなかったように感じられたのは残念だった。

特にアルベル監督解任後、目標をどこにおいて今季残りでなにを成し遂げたいのかという発信がないまま戦い続けたのはマネジメントとして、ステークホルダーへのアカウンタビリティとして大きな疑問だった。当初目標の達成がむずかしくなれば、チームをテコ入れするなり目標を修正するなりして道に迷わないようにするのが工程管理の常道であり、コミュニケーションが足りないのか、そもそもマネジメント力が不足しているのか、不安になる運営だった。

内容的にも足踏みの一年であり、それなりの覚悟をもって始めたはずだったチーム作りがあっさりと挫折したのがショックだったが、この一年半の積み上げがそれでまったく無に帰したかといえばそんなことはないはずだし、それはクラモフスキー監督と戦う2024年のベースとして確かにそこにあるものだと思う。この一年の悔しさがムダにならないことを祈るしかない、そんなシーズンだった。



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