フットボール・クレイジー
football crazy
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2025年06月22日 22:20
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【Jリーグ第21節】G大阪 2-0 FC東京
■ 2025年6月22日(日) 18:30キックオフ
■ パナソニックスタジアム吹田
里帰りを兼ねて見に行こうかとも思ったが、このところ週末にゆっくり休めていないので自重することにして自宅DAZN観戦にした。早めに風呂に入り晩ごはんもすませてテレビの前でキックオフを待った。
中断期間に4バックにフォーメーションを変更し、C大阪にホームで引き分け、天皇杯では金沢に勝利と悪くない流れだが、この試合に勝てるかどうかで真価が問われる。これに勝てれば水曜日、土曜日と流れに乗れる。今季の帰趨を左右する大事な試合になる。
金沢戦からはふたたび全員を入れ替え、リーグ戦モードのメンバーに戻した。長倉がリーグ戦初めてのベンチ入り。バングーナガンデもメンバーに入った。
布陣
波多野
室屋 木本 森重 白井
遠藤 橋本 高 俵積田
ヒアン 東
前半
互いに似た戦術の組み合いになる。3分、左サイドから切れこんだ俵積田からパスを受けた橋本がエリア手前から放ったシュートは敵DFにブロックされる。こぼれ球を白井が裏に落とし、走りこんだ俵積田がシュートを放ったがGKにセーブされる。
5分には白井がエリア外から直接ねらったがゴール左にはずれる。東京は前節よりはつなぐ意識が高いが、機を見て裏をねらうオプションも見せながら前進しようとする。ポゼッションは大阪に譲りながらも激しく主導権を争う序盤となる。
18分、白井に代えてバングーナガンデを投入。白井は歩いて退場したが腿のあたりの筋肉系のトラブルか。バングーナガンデはこの時間からの起用で戦いきれるかやや心配だが水曜日よりは長い時間でテストも兼ねての起用か。
一進一退の攻防が続くが東京は序盤のようなチャンスがつくれない。中盤でのつば競り合いとなる。33分、左サイドで与えたFKを直接決められ失点。0-1と先制を許す。敵のキックがよかったが壁のつくり方には疑問が残った。
42分、エリア手前右寄りでFKを得る。遠藤が右足でねらったがボールはわずかにバーの上を越えて行った。結局0-1で前半を終える。実力的には拮抗しているがFK一発でリードされた。ベンチにカードはあり焦ることなくプランをやりきりたい。
後半
立ち上がりの50分、右サイドからのバングーナガンデのFKにゴール前で密集となるが、この中で木本が敵DFに足をけられて倒れPKを得る。52分、このPKをヒアンがけったがゴール右隅に飛んだボールは敵GKにセーブされてしまう。この試合のポイントになるプレーだった。
東京はひきつづきヒアンにボールを集めて攻撃を試みるが、シュートが枠に収まらず決めきれない。主導権を握ったこの時間帯になんとか追いつきたかったがチャンスを生かしきれなかった。
64分、遠藤、俵積田、東に代えて安斎、佐藤、長倉を投入。76分、バングーナガンデのCKに中央の橋本が頭で合わせるが敵GKがセーブ。ボールを握って攻撃をしかけるがアドバンテージのある大阪の守備を崩せず、カウンターでチャンスをつくられる。
84分、ヒアンに代えて仲川を投入、なんとか同点をねらいに行くが決定機は多くない。疲れと焦りで雑なプレーが増え、足も止まっている。
90+3分、ゴール前に攻めこまれカットインから枠内にシュートを打たれる。これは波多野がセーブしたもののこぼれ球をきれいに流しこまれて失点、0-2となって実質試合終了。残り時間も意地は見せられず、0-2で痛い敗戦となった。
戦評
拮抗した立ち上がりとなったがFK一発でリードを許す。後半立ち上がりのPKを止められて絶好機を逃すと、必死の抵抗も実らず、最後はダメ押しを決められて終戦。やるべきことを相手にやられて試合の流れを見失った。
シュート数10-17、CK1-5、ポゼッション52-48と、ボールはそこそこ握ったもののチャンスを決めきる力の差が試合の結果となった。4バックにしてシンプルな形で戦うメリットを生かせず、割りきりも足りず、中途半端な試合にしてしまった。
序盤に白井が負傷退場するアクシデントはあったものの、強度高く戦えていただけに、FKで先行されたのが痛かった。後半開始早々のPKを決められていればまったく違った試合になっていた可能性もあったが、ヒアンのキックは結果論だがコースも甘かった。
新たにチャレンジした4バックに早くもほころびが出てしまい、方向感を見失いかねないリスクの高い敗戦。次の試合も中二日で迫っており、この結果を整理して課題に取り組む時間も限られている。敵失でもPKでもなんなら誤審でも勝たなければならない試合だったが、勝ち点を取れなかったことで窮地に陥ったというほかない。
選手のクオリティはあり、松橋監督のビジョン自体はおかしくないと思うが、試合単位で勘所を押さえながら駆け引きをして流れを引きこむ、勝負をかけるという采配ができておらず、キックオフしたらあとは成り行きまかせで勝ち点を積み上げられていないのが現実。
今日の敗戦で降格が現実的なものになったと感じており、ここからの巻き返しは容易ではない。室屋、長倉、ショルツら補強した選手の力も借りながらなんとか残留をめざすしかないが、そういうシーズンではないはずだった。
水曜日に日程の都合で振替になっていたアウェイ横浜M戦あるが、力ずくでもなんでも勝ち点3が必要。連敗するようならやろうとしていたこともいったん棚上げにして残留に全振りするしかない。ここで勝てていれば水曜日と土曜日は自動的に勝てるくらい大事な試合だったが漫然と負けてしまった。
これで20試合を終了して5勝10敗5分、勝ち点20(1試合あたり1.00)で暫定17位は変わらないが、リーグ戦5試合で4敗1分は危機的。1試合あたりの勝ち点が1を下回るのは明確な降格サインだ。水曜日はラストチャンスかもしれない。
評点
評点は
ドイツ式
波多野(5) FKの壁のつくり方がおかしかった。
室屋(4.5) ガッツで引っ張った。
木本(5) けられてPKを獲得。
森重(5) 経験値は示した。
白井(-) 時間短し。重傷は勘弁してくれ。
橋本(5) 終盤精彩を欠いた。
高(5) 要所で思うように行かず。
遠藤(5) 右サイドでは生きない。
東(4.5) 前半は試合をつくった。
俵積田(4.5) 自信がついてきた感じする。
ヒアン(4.5) PK決めてくれ。
===
バングーナガンデ(4.5) 長い時間できた。
佐藤(5) 流れ変えられず。
長倉(5) 流れ変えられず。
安斎(5) 流れ変えられず。
仲川(-) 時間短し。
早い時間に高を下げて小泉使いたかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年06月19日 23:22
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【天皇杯2回戦】FC東京 3-1 金沢
■ 2025年6月18日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
今年の天皇杯初戦、仕事が早く切りあげられたのでいったん家に帰り、5分で身支度してヴェスパで味スタへ。最高気温が35度近くにまで上がる蒸し暑い一日だったが、キックオフのころにはやや涼しくなった。
バングーナガンデが長い離脱から復帰、4バックの左SBに入った。また中断期間に浦和からレンタルで加入した長倉も先発。週末のリーグ戦から全員入れ替えのターンオーバーとなった。
布陣
野澤大
長友 土肥 岡 バングーナガンデ
野澤零 小泉 北原 佐藤
仲川 長倉
前半
東京は立ち上がりからボールを握って金沢陣内で攻撃をしかける。5分、右サイドでボールを持った長倉がクロスを入れるとゴール前の仲川が頭で合わせたがGK正面に。早い時間帯に先制したいという意図の見える序盤に。
その後も東京が主導権を握って攻めるが、整然としたブロックを固める金沢の守備を崩しきれない。22分、バングーナガンデがドリブルで左サイドゴールライン際からカットイン、クロスを入れると、野澤零が頭で合わせたがボールはポストに嫌われる。
24分にはバングーナガンデのスルーパスを追って裏に抜けた仲川がエリアに入ったところで敵GKと接触して倒れたが、エリア外でのファウルの判定となりFKを得る。26分、これを北原がけったがボールは惜しくもポストを直撃、ゴールにならない。
仲川が倒されたシーンはリプレイで見てもエリア内であり、PKが与えられるべきであった。また、敵GKの後ろにはDFはおらず、決定的な得点機会の阻止でもあり、エリア外ならGKは退場させるべきだった。VARがないので修正できなかったが不当な判定だった。
32分、仲川が敵陣でボールを奪い、そのままドリブルでショートカウンターをしかける。敵DFを引きつけてから左サイドを並走した佐藤にパスすると、佐藤がこれをダイレクトでシュート。これが決まって東京が1-0と先制した。
さらに44分、右サイドでボールを持った野澤零がドリブルで縦に抜いてクロス。中央で長倉がつぶれ、ファーで高く飛んだ佐藤が頭でこれを押しこみこの日2本めのゴールで2-0と東京がリードを広げる。そのままほぼ東京のワンサイドで前半を終えた。
金沢の堅い守備をなかなか崩せなかったが最終的には佐藤の2ゴールでアドバンテージを得てハーフタイムを迎えた。おごることなくベクトルを前に向け続けたい。後半の入りに注意したい。
後半
後半開始から仲川とバングーナガンデに代えてガウディーノと木村を投入。ガウディーノはそのまま前線へ、岡が左SBにスライドし木村はCBに入る。しかし、ビハインドを背負った金沢はリスクを取って前に出るようになり東京は苦しい戦いに。
50分、右サイドで野澤零を追い越した長友がパスを受けてクロスを入れると、中央の長倉が頭で合わせたがわずかに右にはずれた。
この時間帯、最終ラインに前プレをかけられボールを逃がすことが難しくなり、自陣で守備に追われる時間が増える。金沢の攻撃の精度が高くないため救われているが、波状攻撃を受けるシーンもあり、前半と異なってボールを握ることができない。
野澤大の好セーブもあってゴールは守るが、攻撃は散発に。膠着したまま時計が進むこと自体は悪くないが、ここまで様相が変わってしまうところに試合運びのむずかしさを感じる。なかなかうまく切りかえることができず、この局面が長く続いてしまう。
69分、自陣からカウンターで持ちあがった長倉がそのままシュートをはなったがゴール右にはずれた。73分、長友からのサイドチェンジを左前線で受けた佐藤がエリア中央に戻したパスを敵DFがカット、敵GKがそれをそのままキャッチしたことでバックパスのように見えたが笛は鳴らなかった。場内はしばらく騒然とした。
74分、北原に代えて高を、80分には佐藤に代えて俵積田を投入、ようやく中盤でボールを動かせるようになってくる。
85分、俵積田が左サイドからカットインしてシュートをはなつとこれはGKにセーブされたが、このこぼれ球を長倉がダイビングヘッドで押しこみゴール、3-0と待望の追加点を挙げる。これで試合の流れをグッと引き寄せた。
86分、長倉に代えて安斎を投入、安斎は右SHに入り野澤零がトップに。このまま試合をクローズしたいところだったが、89分、自陣でパスをつながれ、最後はゴール至近からけりこまれて失点、3-1と2点差に。
その後も危ういシーンはあったもののそのまま試合は終了、前半のリードを足がかりに3-1で3回戦にコマを進めた。
戦評
前半、金沢の堅い守備に苦しみながらも2点を奪い楽勝かと思われたが、後半は主導権を失い防戦一方となった。それでもこの時間帯を守りきると、終盤にダメ押し、最後に1点を返されたもののそのまま勝ちきった。
シュート数20-5、CK4-5、ポゼッション65-35と全体としては優位に試合を勧めたが、特に後半立ち上がりから金沢に押しこまれ自陣で耐える時間帯が続き、また終了間際に1点を失って完封を逃がすなど、手ばなしでは喜べない試合だった。
前半は金沢が引いて守ってくれたのでボールを保持でき、ボールを動かして2ゴールを決めることができたが、後半は金沢が割りきって前に出てきたことで苦しい戦いになった。前プレでボールの逃しどころを失い自陣に押しこまれた。
負傷からの復帰のバングーナガンデを前半で交代させるのは予定の起用かもしれないが、ベンチに白井も室屋もおり、ピッチに小泉もいるなかで、あえて木村を投入して岡を左SBに押し出した意図が不明。
押しこまれて苦しい展開となっている時間帯に、あえて交代のカードを切らず、様子を見たのも微妙な采配だった。3点目を取る前に1点返されていたら一気に決壊するリスクもあった。試合の勘どころをしっかり見極めて流れをつくり出す積極的なゲームマネジメントはこの試合でも見られなかった。
バングーナガンデの復帰、長倉のデビュー戦ゴール、佐藤の2ゴールなどポジティブな要素はもちろんあるし、カップ戦なのでまずは勝ったことがすべてだが、格下相手の試合でゲームをコントロールしきれなかった点では課題を残した。
3回戦は7月16日に大分と戦う。リーグ戦は日曜日にG大阪との試合がある。アウェイだがここでしっかり勝ち点を積み上げ、浮上の足がかりにしたい。来週も週央に試合があり厳しい日程になるがここは踏ん張りどころ。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(3.5) 要所は抑えた。
長友(4) 余裕をもって戦えた。
土肥(4) このレベルなら負けない。
岡(4) SBは苦しかった。
バングーナガンデ(3.5) 存在感見せた。
野澤零(3.5) いい動きでアシスト。
小泉(3) 重要なシーンに必ず登場。
北原(3.5) FK決まっていれば…。
佐藤(2.5) この決定力をリーグ戦でも。
長倉(3) シュートにすごみあった。
仲川(3.5) 背中で引っ張った。
===
ガウディーノ(4) 不発に終わった。
木村(4) 失点時の軽い守備。
高(4) 試合を安定させた。
俵積田(-) 時間短し。
安斎(-) 時間短し。
ここからの3連戦重要。
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FC東京
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天皇杯
2025年06月15日 22:08
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【Jリーグ第20節】FC東京 2-2 C大阪
■ 2025年6月14日(土) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
午後から雨が降り出し強い雨のなかの試合となった。インターナショナルウィークがあったため、5月末の京都戦以来2週間ぶりの試合となる。このところリーグ戦3連敗を喫し、降格圏に沈んでいる。立て直しのためにはホームで勝ち点3が必須だ。
中断期間中にドイツから復帰した室屋が先発。ヒアン、橋本も先発復帰した。代表帰りとなる俵積田はベンチスタート、ガウディーノも久しぶりにベンチ入りした。一方で仲川がメンバー外に。今季初めて4バックでのチャレンジとなる。
布陣
波多野
室屋 森重 木本 白井
東 橋本
安斎 東 遠藤
ヒアン
前半
立ち上がりから試合が動く。前線で遠藤がボール奪取、これを受けた高が中央のヒアンにパスするとヒアンがワンタッチで置き直し、GKの脇を抜くシュートを決めて1-0と先制した。ナイスシュート。
その後も東京がハイプレスからボールを奪ってショートカウンターをしかける展開に。9分には安斎からのスルーパスを受けたヒアンが敵GKと一対一になりループでねらったがバーを直撃、こぼれ球に遠藤が詰めたが枠をとらえられない。
24分、ハーフウェイで白井からのパスを受けたヒアンが敵GKの位置を見てロングシュートをねらったがバーを越えてしまう。26分、ヒアンが自陣からドリブルで持ちあがり、並走した安斎にラストパスを出したが安斎のシュートは敵DFにブロックされる。
東京が優位にチャンスをつくっているが追加点までは決めきれない。ポゼッションはC大阪に譲りながらもプレスからのボール奪取、速い切りかえて一気に裏をねらうシーンが多くそれが機能している。
しかし42分、敵陣でボールを失い、スルーパスを裏に通される。一瞬オフサイドかと思われたがプレーオンとなり、そのまま持ちあがられる。波多野が対応したがかわされてゴールに流しこまれ失点、1-1の同点になってしまう。
あとでリプレイも見たが、森重が背後を取られてラインをコントロールできず、オフサイドを取れなかった。45分には室屋のクロスにヒアンが頭で合わせたがゴール左へ。室屋の復帰を実感させたプレー。そのまま1-1で前半を終えた。
悪くはなかったが追加点のチャンスを生かせず、一発でヤられた失点がもったいなかった。切りかえて出直すしかない。こうした試合の後半の戦い方が今季の課題。そこの進歩を見たい。カードはあり勝ち筋はある。
後半
後半も立ち上がりから東京がハイプレスを敢行、奪ったボールからの速い切りかえで大阪ゴールをねらう。46分には東のフリックから裏に抜けたヒアンがドリブルで持ちあがり切れこんでシュートしたが敵DFにからまれて打ちきれずGKがセーブ。
強い雨のなかで消耗も激しく、試合は一進一退の膠着となる。互いに攻撃をしかけ合うが得点機は訪れない。60分、安斎、東に代えて俵積田、佐藤を投入。遠藤が右ウィングにスライド、俵積田は左ウィングに、佐藤はトップ下ないしはヒアンとの2トップの位置に入る。
71分、東京陣内でパスをつながれゴール前からシュートをはなたれる。波多野が触ったがファーポストに当たって決まり1-2と逆転を許す。人はいたがひとつずつの寄せが甘かったか。重いビハインドを背負ってしまった。
75分、遠藤に代えて野澤零を投入、そのまま右ウィングに。77分、俵積田が左サイドをドリブルでもちあがり、深いところから切れこんで角度のないところからシュートしたがボールはニアポストに嫌われる。こぼれ球に詰めた室屋がミドルをはなったが枠外。
すると81分、右サイドで木本からのフィードを受けた野澤零が裏に転がしたボールを追ったヒアンがそのまま持ちあがりシュート。ボールはファーネットに入りゴール。2-2と再び同点に。オフサイドの可能性がチェックされたがゴールは認められた。
84分、木本、ヒアンに代えて岡、ガウディーノを投入。終盤はともに勝ち点3をねらいに行くなかで東京が攻勢に出る。88分、俵積田が左サイドを縦に運び戻しのパス。これを受けたガウディーノがドリブルでコースをつくって強いシュートをはなったが敵GKがセーブ。
90+3分には森重からのフィードを裏で受けた野澤零がエリア深いところからマイナスで流したボールに高がシュートしたがDFにブロックされ、こぼれたボールを拾ったガウディーノが押しこもうとしたが打ちきれず。
結局そのまま試合は終了。終盤、逆転できる勢いはあったが奏功せず、先制しただけに厳しい引き分けに終わった。
戦評
早い時間帯に先制したものの、前半のうちに追いつかれ、後半逆転を許した。苦しい展開だったが終盤に追いついての引き分け、意地は見せたが勝ち点1が精いっぱいの試合になってしまった。
シュート数20-11、CK4-7、ポゼッション44-56と、ポゼッションは大阪に譲りながらも攻撃をしかけフィニッシュまでは持ちこんだ。逆転されてもしつこくボールを追い続け、一方的な展開にしなかったことで終盤に追いつく可能性を遺すことができた。
どちらに転んでもおかしくない試合で、内容的には引き分けが妥当だったと思うが、こういう試合で勝ち点を積み上げられないと浮上は望めない。勝てる試合だったし勝たなければならなかったが、最低限の勝ち点で満足せざるを得なくなったのは悔しい。
この試合ではシーズン前半に取り組んできた3バックから4バックに変更、ハイプレスからのトランジションを核に戦って、ヒアンの抜け出しから2ゴールを挙げた。ポゼッションは低下したが、布陣がシンプルになった分、戦い方ははっきりした。
先制しながら追いつかれ、後半逆転を許すなど試合の運び方が拙いのは引き続き課題として残ったが、チャレンジとしての可能性は感じた。これを続けて行くのか、さらにフィットする戦い方を模索するのか、現状を打開する意志は最低限感じられた。
室屋が要所で強度の高いプレーを見せてチームを引っ張り、クロスでも見せ場をつくった。室屋のプレースタイルに合った布陣と戦い方だったと思う。この期間には、室屋のほか、キム(GK)、長倉(FW)、ショルツ(DF)らを補強しており、試合で見てみたい。
これでシーズンの半分にあたる19試合を終了、5勝9敗5分となり勝ち点20(1試合あたり1.05)で暫定17と降格圏を脱した。まだまだ予断は許さないが、シーズン後半に向けてのファイティングポーズを見せた試合だった。この勝ち点1の価値は次の試合で決まる。
評点
評点は
ドイツ式
波多野(4) 1失点めの対応は正解だったのか。
室屋(3.5) 復帰早々変わらないプレー。
森重(4.5) 1失点めの守備はいただけない。
木本(4) 経験値や練度の高さを見せた。
白井(4.5) 左サイドでも超白井。
高(4.5) 橋本との分担ができてきた。
橋本(4.5) 要所を締めた。
安斎(4) 東京のダイナモ。
東(4) 範を示した。
遠藤(4.5) いると安心感ある。
ヒアン(3.5) あと2点取れた。
===
佐藤(4) 決めきりたい。
俵積田(4) ネオ俵積田に進化。
野澤零(3.5) 起用される理由を示した。
ガウディーノ(-) 時間短し。可能性を見た。
岡(-) 時間短し
悪くなかっただけに勝ちたかった。悪くない感じの悔しさだった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年06月02日 16:05
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【Jリーグ第19節】京都 3-0 FC東京
■ 2025年5月31日(土) 19:00キックオフ
■ サンガスタジアム by KYOCERA
なぜか夜開催だがこの日は日中にがっつり所用ありでむしろ助かった。DAZNでリアタイ観戦した。このところリーグ戦2連敗、公式戦3連敗と厳しい戦いが続いており降格圏が目前に迫っている。即効性のある勝ち点3が必要だ。
GKはふたたび波多野に。最終ラインには森重、木本を起用、東がボランチで先発となった。橋本はベンチ入り、ヒアン、トレヴィザンはメンバー外。どんどん人が減っている感じしかしない。
布陣
野澤大
土肥 森重 木本
小泉 東 高 遠藤
安斎 佐藤 俵積田
前半
京都の積極的な前プレに対し、東京はロングボールを多用して敵陣勝負に持ちこもうとするが、前線で収められる選手が見当たらずフィフティの戦いになる。それでも東京が自陣での勝負を避けている分、なんとなく押しこんでいるようには見える。
17分、安斎のけった右CKに木本が頭で合わせたがゴール左にはずれた。その後もセカンドボールに対する強度勝負で一進一退、互いに決定機はないまま時計が進んだ。東京は左サイドの遠藤が起点になり攻撃を組み立てようとするが京都の守備も堅い。
32分、左サイドから中央に入れられたクロスに合わせられる。これはブロックしたものの、後ろにこぼれたボールを走りこんだ敵FWにけりこまれて失点、0-1と先制を許す。ここまで大きなチャンスを与えなかったが勝負どころをしっかり決められた。
その後も流れ自体は一進一退で変わらず。35分、安斎のFKに佐藤が頭で合わせたがゴール右にはずれる。40分には安斎からパスを受けた遠藤が左サイドからドリブルでエリア内にカットイン、巻いたシュートでゴールをねらったがファーにはずれる。
前半はそのまま0-1で終了。ロングボールで京都のプレスを無効化しながら攻撃をしかけたが、精度を欠いて前線で収められず大きなチャンスをつくれなかった。ひるまずやり続けるしかない。早い時間帯にまず1点返して振り出しに戻したい。
後半
東京は戦術を修正したか、後半は最終ラインからのビルドアップにやや重心を変える。49分、敵ゴール前での攻防から、小泉が右サイドからシュートしたが敵GKにセーブされる。初めての枠内シュートかも。
58分、ふたたび敵ゴール前での攻防となり、遠藤のシュートがDFに当たりこぼれたところを小泉が押しこもうとするがこれもブロックされる。このこぼれ球を遠藤が押しこんでゴールかと思われたが、VARが介入しオフサイドの判定となりノーゴールに。
後半立ち上がりから敵陣でいい形をつくり、一度は追いついたかと思われたがVARに邪魔された。この試合のポイントとなったプレーだった。小泉のシュートの瞬間は遠藤は一時的にピッチ外に出ており、オフサイドの対象にならないのではないかと思ったが…。
すると70分、自陣深いところで土肥がプレスを受けボールを失う。シュートは森重がブロックしたがこぼれ球を拾われ、落としからシュートを決められて0-2に。この時点で試合は難しくなってしまった。
72分、安斎と俵積田に代えて野澤零と仲川を投入、仲川が中央に入り佐藤が右に、野澤零は左のシャドーに入ったように見えた。
しかし直後の75分、少ない手数で前線にボールを運ばれ、シュートを流しこまれてみたび失点、0-3と試合を決められる。引き続きリスクを取って前がかりになり攻撃をしかけるが、3点のビハインドが重く、守備を固める京都に対し有効な攻め手が見いだせない。
78分、小泉、東に代えて白井、橋本を投入。ボールを保持して京都陣内で攻撃を試みる。87分、木本に代えて長友を投入、長友は左SBに入り、4バックにして前の枚数を増やすが渋滞が起こるだけでゴールのチャンスはつくれない。
88分、仲川のクロスに高が頭で合わせたが敵GKがセーブ、その後は時間を使う京都に対し好機をつくれないまま試合終了。リーグ戦3試合続けての3失点、2試合続けての無得点で3連敗となった。
戦評
前半はロングボール多用で京都に対抗し、京都のねらいを外したもののこちらの攻撃も成り立たず、ワンチャンを決められてアドバンテージを与えた。後半立ち上がりから押しこんだが虎の子のゴールが認めらもらえず暗転、追加点を許して試合終了となった。
シュート数8-14、CK5-2、ポゼッション57-43となったが、いかんせんシュートが一桁では勝てない。先制、追加点と先手を取られ続け、こちらのターンが回ってこないまま試合をクローズされた感があった。
結果が出ないなかで戦術的な方向まで見失いつつあるイヤな感じがする。ロングボールも意図をもってけっているというよりは、自陣でプレスをかけられるのが嫌さにコントロールを放棄してアップセットをねらっているだけに見え、これではチャンスにならない。
ビルドアップがうまく行かないからといって、アドリブでロングボールやカウンターから、偶然性に頼るだけの大雑把な攻撃を繰り返しても形はできないだろうし、それに向いたタレントがいるわけでもない。
大事なのは、この試合でもあえてオープンな戦いを選んだ前半に、ワンチャンを決めきった京都と我々の差、後半時間帯ごとに意図を持った采配と戦術の調整で加点しながら勝ちきった京都と、どの時間帯も同じようなしかけしか手持ちがない我々との差ではないか。
繰り返すが、これが監督の力の差であり、ゲームマネジメントであり、引き出しとかボキャブラリーの多さの問題であると感じる。何度も書いているが、試合の流れのなかで将棋やチェスのように盤面を読み手を打って行ける力のあるブレーン。参謀が必要だ。
消化がひとつ足りないがシーズンを半分終了。開幕時には想定していなかった悪い成績なのは明らかで、いったいなにが当初の目論見と違ったのか、この状況はクラブとして許容範囲なのかそうではないのか、そうではないとすればどんな手を打ち、どんな道筋で、どういうタイムフレームで、最終的になにをめざすのか、クラブからサポに明確な説明とコミットが必要だと思う。
オフにあれだけしっかりした数字のレポートが出てくるのだから、それだけのスタッフはいるのだろうし、これができなければチームづくりもできるわけがない。当然クラブ内ではそういう分析と対応案の策定がなされているのだろうから、それをきちんとサポに開示してほしい。
GMがどうだとか監督を解任するとか夏の移籍での補強とかは、そうしたビジョンを受けての合理的なものであるべきで、それはクラブの専権だと思うが、その根拠になる現状認識と対応方針をしっかり見せてもらわないと、サポも地図がないまま旅をすることはできない。
18試合終了し5勝9敗4分、勝ち点19(1試合あたり1.06)で、1試合消化が少ないので暫定だが降格圏の18位となった。ルヴァンカップに敗退したので次節まで2週間の時間がある。この期間の使い方、腹のくくり方、なにを変えてなにを続けるのかの見極めが決定的に重要になる。ここがギリの踏ん張りどころだ。
評点
評点は
ドイツ式
波多野(4.5) ければいいというものではない。
土肥(5) チャレンジとリスクは表裏一体。
森重(5) ベテランの存在価値出せず。
木本(5) プレーは信頼できる。
小泉(5) ピッチにいることに意味のある男。
東(5) チームを牽引できず。
高(5) 好きな選手だがハマりきらず。
遠藤(4.5) 唯一可能性を感じるプレー。
安斎(4.5) 彼一人の負荷が大きすぎる。
佐藤(5) やり続けよう。
俵積田(5) 対策されてなんぼやぞ。
===
野澤零(5) 特徴出せず。
仲川(5) 意地は見せてくれた。
橋本(-) 時間短し。途中からでは生きない。
白井(-) 時間短し。
長友(-) 時間短し。
監督は替えてほしくないけどな。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年05月25日 23:10
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【Jリーグ第18節】FC東京 0-3 広島
■ 2025年5月25日(日) 15:00キックオフ
■ 国立競技場
朝からの雨も上がり、曇り空で湿気はあるものの暑すぎず過ごしやすい気候に。千駄ヶ谷駅経由で国立に向かった。リーグ戦は前節浦和に逆転負け、週央のルヴァンカップでも湘南に負け公式戦2連敗と流れはよくない。厳しい相手だが国立で勝って勢いをつけたい。
中三日の連戦とあってかターンオーバーを敢行。GKは水曜日に先発した野澤大を起用、ヒアンがベンチスタートとなり遠藤が右ウィング、佐藤がトップの位置に入った。左WBには安斎が先発。また橋本がベンチ外となり小泉がボランチで先発した。
ドイツから交換プログラムで来日しているバドシュトゥブナー主審が試合を率いる。
布陣
野澤大
土肥 木村 トレヴィザン
白井 高 小泉 安斎
遠藤 佐藤 俵積田
前半
立ち上がりは互いに主導権をねらって積極的にボールにアプローチする。つばぜり合いがつづくなか、8分、FKの流れからあらためて放りこまれたボールに合わされてゴールイン。
先制を許したかと思われたがゴールチェックの結果オフサイドがあったとの判定になりゴールは認められなかった。現場ではなにが起こったかも、どのプレーがオフサイドだったのかもよくわからなかった。いずれにしても九死に一生を得た。
その後も一進一退の攻防に。東京は広島のプレスをはがしながら前進、敵ゴール前でのシーンもつくるものの決めきれない。ポゼッションは取っているがその先がなかなか形にならない。
25分、佐藤がドリブルで持ちあがって右サイドからシュートしたがファーにはずれる。36分には小泉から縦パスを受けた遠藤が反転してエリア手前からシュートしたが敵DFにあたりGKにキャッチされる。強度の高い戦いになるがどちらも決めきれないままスコアレスで前半を終えた。
ゴールかと思われたシーンがオフサイドの判定となり胸をなで下ろしてからはセカンドボールを拾い前を向いて攻撃をしかけられた。後半勝負になるがベンチにはカードもあり、ここというポイントを見逃さず勝負をしかけたい。
後半
しかし後半立ち上がりの49分、CKからの流れで東京ゴール前での攻防となり、サイドからゴール前に放りこまれたクロスに頭で合わされ失点、0-1と先制を許す。クロスを自由に上げさせ、中央でも十分競り合えなかった。
この先制点で流れは大きく広島に傾く。自陣に押しこまれる展開が続くなか、59分、ゴール前での敵のボールを小泉がカットしたが、これをクリアしようとした野澤大がけり損ねてボールがゴール前にこぼれ、それをけりこまれて0-2と追加点を許す。
62分、白井と高に代えてヒアンと東を投入。ヒアンは当然トップなので、おそらく遠藤を左WBに下げ、安斎を右WBにスライドした思われる。この時間帯は広島にポゼッションを譲り、自陣で広島の攻撃を受ける時間が長い。
74分、トレヴィザン、佐藤に代えて森重、仲川を投入。仲川はトップへ。さらに77分、ヒアンが敵陣でうずくまって動けなくなり岡と交代となる。岡は左WBに入り遠藤が再び前線に。仲川がトップに入る格好になるがヒアンの交代は気になる。交代枠を使いきる。
86分、敵クロスにファーで対応した小泉のプレーがハンドと判定され広島にPKを与える。しかし87分、敵FWのPKは枠の右にはずれてなんとか追加点は免れる。
しかし88分、左サイドからエリアを深くえぐられ、戻しのパスに反応した敵FWにエリア外から強いシュートをけりこまれて失点、せっかくPKをしのいだものの0-3とダメを押された。これでほぼ終戦ムードとなった。
6分のアディショナルタイムも必死に反撃を試み、90+4分には遠藤のFKに木村が頭で合わせたが決めきれず。結局0-3での完敗となった。
戦評
序盤の失点の危機をオフサイド判定で免れると、そのあとは東京がボールを支配、シュートも打って広島ゴールに果敢にチャレンジしたが奏功せず。すると後半立ち上がりから先制を許し、立て続けに追加点。最後はPKをしのいだものの結局ダメ押しを許した。
シュート数7-17、CK2-7、ポゼッション57-43とボールは持ったが攻めあぐねた試合になった。拮抗した前半から一転、後半立ち上がりに立て続けに先制、追加点を許して流れを手放した。クロスもシュートも敵をフリーにしすぎた。
この試合もそこまでの力の差があったわけではなく、実際前半は互いに一歩も引かないぶつかり合いとなったが、後半の失点で一気に広島のゲームになってしまった。スコアレスで迎えた後半の入りについてはかねて課題でありいい加減修正しなければならない。
守備時に疑似4バックにし、その疑似SBを両サイドに押し上げて。DFラインにはボランチが落ちる、逆に中のスペースはSBやWBがカバーするというシステム(ぐるぐるシステム)は敵のマーキングを狂わせる意味では有効だと思う。
しかしそこからボールを失った場合のリトリートは多くの選手が本職ではないところをカバーしている状態なのでリスクが高く、またその分走らされて削られ、それが毎試合CBを途中交代させなければならなくなっている原因の可能性ある。
いずれにしてもこの試合でも前半はそうやって敵のマンツーに近い守備を混乱させ、セカンドボールを回収して高いポゼッションを得たが、それを生かしきれず後半勝負になってしまった。試合運びに難のある東京としては先制して逃げきる流れにしたかった。
勝負の分け目をしっかり決めてきた広島と、漫然とチャンスを逃し続けた東京との、厳しさの差が出た試合であり、見た目以上のクオリティの違いがあったように感じられた。今の時点では厳しい相手にはここまでかと思わされた試合だった。
押しこまれたときにムダにバタついて人がそろっているのにミスから自滅する感じの失点が続いている印象で、実力外の要因でやられているのか、あるいはこれが実力というべきなのか。流れを手ばなしかけたときの対応が淡々としているように感じる。
2点目は野澤大の単純なキックミスからで、こうした失点も繰りかえされている。自陣からのビルドアップ、ボールコントロールをベースにする以上、一定の確率で出てしまうエラーではあるが、それで負けていては意味がない。練度を上げたい。
これで17試合を終え、5勝8敗4分で勝ち点19(1試合あたり1.12)。シーズンも半分が終わろうとしているなかで、消化試合数が違うとはいえ降格圏と勝ち点差のない17位はそろそろマズい。
リーグ戦2連敗、公式戦3連敗で、チーム作り、戦術の落としこみと、試合単位のマネジメントのバランスをとらなければ先が見えなくなってしまう。なんからの手を打たなければならない。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(5) どこへ出すかの判断の質を上げたい。
土肥(5) チャレンジはいい。
木村(5) 経験を積んで行こう。
トレヴィザン(4.5) リスクを取る守備。
白井(5) スペースがなかった。
小泉(4.5) いてほしいところにいてくれた。
高(5) 小泉とのコンビ悪くない。
安斎(4.5) よくすべっていた。
遠藤(4.5) 右サイドは適職なのか。
佐藤(5) 決めきりたい。
俵積田(5) よさが出せず。
===
ヒアン(-) 時間短し。大丈夫か。
東(5) 矢印を前に向けようとしたが。
森重(5) 起用の意図がわからず。
仲川(5) 前から追いかけた。
岡(-) 時間短し。
3rdキットとなるグレーのユニを発表とともに着用したが背番号が見にくく今イチだった。買わないな、これは。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年05月22日 22:35
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【ルヴァンカップ3回戦】湘南 1-0 FC東京
■ 2025年5月21日(水) 19:00キックオフ
■ レモンガススタジアム平塚
職場のある新橋から東海道線に飛び乗ってなんとかキックオフ間際にスタジアム着。晩ごはん食べる時間がなくコンビニでサンドイッチとおにぎりを買って行った。リーグ戦では上位の相手だがしっかり主導権を握ってプレーオフラウンドにコマを進めたい。
週央のカップ戦とあってターンオーバーを実施。木本、森重、長友、東らベテランが先発したほか、野澤零も先発での出場機会を得た。ヒアンの酷使が心配な一方でガウディーノの名前はベンチにもなし。橋本がメンバー外なのも心配だ。
布陣
野澤大
木本 森重 岡
長友 東 高 安斎
仲川 ヒアン 野澤零
前半
立ち上がりから東京がボールを保持、セカンドボールも回収しながら敵陣で攻撃をしかける展開になる。2分には早くもCKからのこぼれ球に反応したヒアンがシュートしたが枠外に。直後には岡がゴール前でシュートしたが敵DFにブロックされる。
22分、右サイドをえぐった長友のクロスがエリア内で敵DFの手に当たったとの判定でPKを得る。24分、このPKをヒアンがけったがゴール左下に飛んだボールは敵GKにセーブされてしまう。正面にこぼれたボールをヒアンが再びけりこもうとしたがゴール右にはずれる。PKを決めきれなかった。
ここからはピンチをしのいで勢いを得た湘南に対し受けにまわる時間帯になるが、守備は機能しておりフィニッシュまではなかなかもちこませない。奪ったボールはすばやい切りかえから持ちあがるシーンもあり、一進一退の攻防に。
前半ラストプレーで長友がゴール前に倒れこむ。頭を打ったかメディカルが呼ばれて試合を再開できないまま、スコアレスで前半を終了。PK失敗が痛かったが忘れるしかない。押しこめる時間帯もあり勝ち筋は十分ある。雑にならず最後の1秒まで集中したい。
後半
心配された長友はそのまま出場。後半に入っても東京がボールを保持するのに対し湘南が切りかえから一気に攻めこんでくる流れは変わらず。61分、ヒアンからのラストパスに高がシュートをはなったが敵DFがブロック。
63分、ヒアンと野澤零に代えて佐藤と俵積田を投入。68分、右サイドからしかけた安斎が強いシュートを枠に飛ばしたが敵GKにセーブされた。フィニッシュまではもちこむが決めきれない。
71分、右サイドで得た安斎のFKに木本が頭で合わせたが敵GKがセーブ。さらにこぼれ球を東が二度シュートしたがDF、GKにブロックされて押しこめず。絶好機だったが湘南のゴールを割ることができない。
72分、仲川と東に代えて遠藤と小泉を投入。遠藤はそのまま右シャドーに。その後も枠にシュートを飛ばすシーンが続くが決められない。80分、足をつった森重に代えて木村を投入。
すると82分、左サイドからドリブルで深いところに持ちこまれる。ゴールライン際で安斎が対応したがかわされ、中央に送られたボールを押しこまれて失点、終盤に0-1と先制を許してしまう。
後のなくなった東京は長いボールも使って前線勝負のパワープレーに出るが思うようにしかけられず。湘南に時間を使われ、もはや手中にカードもなく、結局0-1で試合終了、ルヴァンカップは3回戦敗退となった。
戦評
序盤からボールを保持して主導権を握り、敵陣中心に攻撃をしかけたが、PK失敗で先制機を逃した。その後もフィニッシュまでは持ちこんだが決めきれず、最後にワンチャンを生かされて失点、そのまま敗戦となった。
シュート数19-10、CK9-6、ポゼッション57-43と数字を見ても東京優位だったが、PK失敗も含め決めるべきときに決めきれなかったことでリスキーな終盤1点勝負の展開となり、勝てるはずの試合を落としてしまった。
内容的には完敗というわけではなく、進歩や成長を感じさせるプレーも少なからずあったし、やりたいことは表現できていたと思うが、試合の流れに乗れず最後にいいところを持って行かれた。
週末の浦和戦に続いて、競った試合を最後に落とすのには理由があるはず。戦術の組織的な落としこみとは別に、試合のなかでの流れのコントロール、ゲームマネジメントというのは必要で、その欠如が顕著だと感じる。試合運びがバカ正直で平板というほかない。
交代も含めた采配、「試合の戦い方」の落としこみ、苦しい時間帯のメンタルマネジメントなど、劣勢でも勝負には勝つというスゴみが今の東京にはない。この面で松橋監督を支えるブレーン、参謀の補強を希望する。
リーグのなかでも圧倒的な強さがあるわけではなく、完敗もない代わりにほぼもれなく接戦、ギリの戦いになる今年のリーグでは、内容はともかく勝ち点は取るという力がないと上に行けない。
これでルヴァンカップは敗退、天皇杯は残っているがまずは目の前のリーグ戦に集中しなければならない。次節、日曜日に国立で広島を迎える。容易な相手ではないが矢印を前に向けて勝ち点3を取り、流れを取り戻したい。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(5) ヤバいプレゼントパスあり。
木本(5) 縦ズバのセンスある。
森重(5) 貫禄は見せたが途中交代。
岡(5) 勢いと雑さが紙一重。
長友(5) 後半から白井でもよかった。
東(5) リーグ戦でも見たい。
高(4.5) ボールにさわりリズムつくった。
安斎(4) 失点関与がもったいない。
仲川(5) やはり仲川はいい。
ヒアン(5) PKはちょっと甘かった。
野澤零(5) シュート打ちたかった。
===
俵積田(4.5) ゴールがほしい。
佐藤(4.5) 最後の精度がほしい。
小泉(4.5) 先発で使いたい。
遠藤(4.5) 希望の星。
木村(-) 時間短し。
東京が青赤のファーストユニだったのはアガった。90分で終わったので日付が変わる前に家に帰ることができた。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2025年05月20日 20:03
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【ブンデスリーガ第34節】グラードバッハ 0-1 ヴォルフスブルク
■ 2025年5月17日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
スカパーでリアタイ観戦。一時はヨーロッパも狙える位置まで順位を上げたがシーズン終盤に大失速、4月以降4敗2分と勝ち星がないままシーズン最終戦を迎えた。すでに勝ち点51にもとどかないことが確定、ホームゲームであり意地を見せたいところだが。
板倉が先発に復帰した一方、クラインディーンストが出場を回避、プレアがトップで先発した。福田はベンチスタート。襟首と袖口のみ黒の縁取りがあるほかは真っ白な来季ユニを着用した。
布陣
オムリン
ライナー 板倉 エルヴェディ ウルリヒ
ライツ ヴァイグル ザンダー
オノラ プレア ハック
前半
すでにタイトルもヨーロッパも残留も関係なく足下勝てていないクラブ同士の対戦ということで盛り上がりに欠ける展開。9分、エリア内でハックからパスを受けたプレアがターンからシュートしたがゴール右にはずれる。
14分にはプレアから落としを受けたザンダーが右サイドを持ちあがりエリアに切れこんでシュートしたが敵GKがセーブ。15分には右サイドのオノラからの戻しをライツが受けてエリア内からねらったがバーの上に。チャンスはつくるものの決めきれない。
30分にはCKからの流れでエリア外にこぼれたボールをザンダーが拾ってシュートしたが敵GKにセーブされる。いいシュートだった。その後はヴォルフスブルクが次第に前に出るようになり、グラードバッハは自陣でこれを受ける時間が長くなる。
45+2分、右サイドのオノラが深いところからファーに上げたクロスにハックが頭で合わせたがバーの上。一進一退の攻防となったがスコアレスで前半を終了。先制の機会はあったが流れをこちらに引きこめなかった。後半勝負となる。
後半
立ち上がりの46分、プレアが右サイドから上げたクロスを敵DFがクリアしようとしたボールがゴールに向かうがギリでポストの外へ。オウンゴールで先制のチャンスだった。47分にはエルヴェディのパスからプレアが裏に抜けてゴールに流しこんだがオフサイド。
すると50分、右サイドを縦に抜かれクロスを放りこまれる。ゴール前に走りこんだ敵FWにダイレクトで合わされゴール。0-1と先制を許す。戻りながらの守備になり対応しきれなかった。
66分、ライナーからボールを受けたオノラが右サイドから持ちこんでシュートをはなつが敵GKがセーブ。67分、ハック、ザンダー、ライナーに代えてチュヴァンチャラ、シュテーガー、スカリーを投入。
直後の69分、オノラからパスを受けたシュテーガーがエリア手前中央からミドルシュートをはなったが左のポストをヒットして外に。惜しいシュートだった。シュテーガーはこれがあるのが強みか。
82分、ライツ、オノラに代えて福田、ノイハウスを投入。ホームでの最終戦で意地を見せるべく攻撃を試みるが大きなチャンスはつくれない。結局試合はそのまま0-1で終了、7試合勝ちなしでシーズンを終えることとなった。
戦評
パッとしないチーム同士の試合となり、互いにチャンスもつくるものの決めきれない展開。後半立ち上がりのワンチャンスを決めたヴォルフスブルクに対し、グラードバッハは尻すぼみに勢いを失ってあっさり敗戦となった。
シュート数16-17、CK7-10、ポゼッション59-41と数字的には悪くなく、実際得点機もあったが精度を欠いて全体に大味な試合になってしまった。どちらが勝ってもおかしくなかったがそういう試合をモノにできないところにシーズン終盤の失速の理由を見た感。
クラインディーンストを欠いたのも大きかったが、肝心のところで取りきれず追う展開になって自滅するのは今季何度も見たパターン。悪くないシーンもあるにはあるが、落としこみに厳密さが足りず、手なりでやっている部分が大きいのではないか。
連敗があるとリーグ戦で上位をねらうのはむずかしい。勝ったり負けたり、ひとつの試合でもいい時間帯とよくない時間帯があるなかで、その波をドライブして、いい時間を長く、よくない時間をしっかりコントロールするマネジメントが今季も弱かった。
34試合を終了、13勝15敗6分で勝ち点45、1試合あたりの勝ち点は1.32と最低限の目線である1.50に届かず、順位も10位と順位表の下半分でのシーズンフィニッシュとなった。昨季が悪すぎたのでこれでも改善ではあるが総括すれば失敗シーズンだったというほかない。
2季めのチャンスを与えられたがヨーロッパはおろか、一桁の順位にも入れなかったセオアネ監督は更迭を希望。クラインディーンストや板倉など主力の一部の流出が高い確度で見込まれる来季は強化から難しいシーズンになる。セオアネ監督で乗りきれるとは思えない。
一時はイケるかとも思ったがあれがピークだったかも。最終的には残念な結果に終わってしまった。ああ。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「もちろんがっかりするシーズン最終戦だ。ファンには最後にホームでの勝利を贈りたかった。試合の中ではいい局面もあったが、多くの状況で必要な正確さが欠けていた。後半先制を許してからは残念ながら少なからず道を見失ってしまった。これから何週間かはこのシーズンを分析し整理しなければならない」
まさか続ける気なのか…。来季ユニ、体操服みが強く買うかどうか迷う。セカンド見てからかな。何年かに一度こういうの出してくるよね。
あと、板倉はこの試合がグラードバッハでの最後の試合になる可能性が高そうだ。功績は大きく出て行くのは残念だが、契約を延長する意思がないのであればこのオフに高く売らなければならない。日本でのグラードバッハの知名度を上げてくれたのは間違いない。ともに戦えたのはうれしかった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年05月18日 23:38
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【Jリーグ第17節】浦和 3-2 FC東京
■ 2025年5月17日(土) 16:00キックオフ
■ 埼玉スタジアム2002
朝から一時激しく降った雨も浦和美園の駅を降りたときにはやんでいた。昨年は右足の小指を椅子の足にぶつけて折り、痛みに泣きながらこの道を歩いたものだった。
2連勝と調子は悪くないが、内容がそこまでいいわけでもない。浮上の足がかりをようやくつかみかけたところで、厳しいアウェイでのゲームではあるがしっかり勝ち点を持ち帰りたい。
高が先発に復帰、小泉がベンチスタートに。またこのところメンバー外となっていた森重がベンチ入り。
布陣
波多野
土肥 木村 トレヴィザン
白井 橋本 高 遠藤
佐藤 ヒアン 俵津田
前半
試合は立ち上がりから動く。7分、俵積田からのパスを受けてエリアにドリブルで侵入した遠藤が敵DFにトリップされて倒れる。これで得たPKをヒアンが冷静に決めて1-0と先制する。むずかしい相手との対戦だけにこの先制点は大きい。微妙なコンタクトだったが主審がファウルと判断すればサポートはできるという範囲のプレーだったと思う。
その後は交互にボールを握って攻撃の機会をうかがう展開になるが、主導権は次第に浦和に。東京は奪ったボールをつなぎ、長いパスも織り交ぜながら追加点をねらうが決めきれず、浦和の攻撃が徐々に長くなる。
32分、右サイドのカットインからのクロスにゴール正面でヘディングが合わせられる。これはバーに当たり難を逃れたが、こぼれ球を後ろから走りこんだ敵FWにダイレクトでけりこまれ失点。1-1と同点に追いつかれてしまう。こぼれ球へのケアができずフリーでシュートされた。
その後も東京は浦和の攻撃を受ける時間が続く。45+1分には敵FWが佐藤との接触でエリア内で倒れるが笛は鳴らず。きわどい判定だったがそのまま流され結局1-1で前半を終了。PKになってもおかしくなかった。先制したがその後消極的になって押しこまれた。矢印を前に向け直したい。
後半
後半立ち上がりに異変。48分、橋本に代えて小泉を投入。橋本は負傷の様子だがよくわからず。後半のキックオフもナゾの待ち時間があったが、本来なら後半開始から交代させるべきだったのではないか。ムダにバタついて交代機会を一回使ってしまった。
東京は巻き直して攻撃をしかける。62分、今度はヒアンに代えて安斎を投入。安斎は左WBに入り、遠藤が右ウィング、佐藤がトップにスライドした。これもヒアンがプレー続行不能になった様子で、橋本ともども状況が心配だ。
それでも果敢に攻め、68分、安斎が左サイドから突っかけ遠藤にラストパス。遠藤のシュートはDFに当たりコースが変わったうえ、ポストに当たってゴール内に跳ね2-1と勝ち越す。再びアドバンテージを得た。
しかしその後は浦和の必死の反撃に対して受けに回る時間が長くなる。すると80分、CKからの流れで左サイドから放りこまれたボールが敵FWに当たってゴールに入る。いったんはゴールが宣告されたがVARによるゴールチェックでオフサイドと攻撃側のハンドの可能性が検証される。
クロスに対して中央で敵FWが薄くヘディングで触り、さらにファーのFWが胸で押しこんだように見えるが、中央のFWが触っていればファーのFWは完全にオフサイドポジションであったうえ、ファーのFWの腕にボールが当たっているようにも見え、長い検証となった。
一度はオフサイドなしと判断され、ゴールと大型モニタに表示されたが、その後ハンドの可能性があらためて検証され、結果としてはハンドもなかったとの判断になったが、この間主審によるOFRはなく、東京からの抗議もあって一時は騒然とした雰囲気に。
リプレイを見る限りオフサイドとハンドのいずれもあり、ノーゴールとすべきものだったと思うが、ゴールを認める判定で釈然としない。ハンドはかなり微妙な判定で主審は少なくともOFRすべきだったし、一度オフサイドなしでゴールと表示されたのも混乱を招いた。
物議をかもす判定であり運営もマズかった。レフェリーブリーフィングなどでの説明を求めたい。いずれにしてもゴールは認められ2-2と再び同点に。87分、佐藤、トレヴィザン、遠藤に代えて仲川、森重、長友を投入。試合をクローズする役割を求めたと思うが正直わかりにくい交代だった。
浦和の2点目のVARで長い時間がかかったためアディショナルタイムは11分。90+3分、エリア内でのクロスにファーで胸トラップからのシュートを決められ2-3と逆転を許す。同点にされたところから明らかに集中を欠きバタバタしてしまった、
残り時間は割りきって前線に放りこみアップセットをねらったがゴールには迫れず、結局試合はそのまま2-3で悔しい逆転負けとなった。
戦評
PKで先制し、前半に追いつかれたものの後半早い時間帯に再び勝ち越して一度は主導権を握ったかに見えたが、終盤に勢いに押されて追いつかれ、アディショナルタイム逆転を許してしまった。
シュート数8-20、CK6-8、ポゼッション47-53と全体に浦和に押され気味の試合ではあったが、二度もリードを奪っていたことを考えると勝てるゲームを落としたと考えるべきだろう。勝ち点1すら持ち帰ることができなかったのは混戦のなかでは痛い敗戦だ。
プレスを受けても勇気をもって、落ち着いてボールを受け、次の受け手が動くことでボールを動かしてオープンなサイドやスペースに展開する動きは確実に進歩している。ゴールはともにこうした押し上げから生まれておりこのチャレンジは続けなければならない。
しかし一方で二度もリードしながら試合をクローズできず、勢いに押されてムダにバタついて終盤に逆転された試合運びは拙い。意図はあったのだろうし結果論になるが、この試合が復帰戦になる森重を終盤に投入したのははたして正しかったのか。
敵の2点目の判定は確かに議論の余地があるものだったが、それをいうならこちらの最初のPKもそこそこ微妙だったし、PKになりかねない敵との接触を流してくれたヤツもあった。問題のプレーで中央の敵FWがボールに触れたかはモニタではおそらく確認できないだろうし、ファーで触れた敵FWがハンドだったかはなんともいえない感じ。
OFRして主審の目で確認してほしかったとは思うが、人間がやっている以上微妙な判定は常にあり、それはVARがあっても同じことで、それが有利に働くか不利になるかは時の運。全体で見ればフィフティで、判定にフォーカスしている限り先には行けない。
それよりもあの時間帯に押しこまれてムダにバタついた時点でアクシデントの可能性はあったわけで、判定以前の問題だし、失点はいずれもシュートに至るひとつか二つ前のプレーに問題があるようにも感じた。人数をかけてもサイドからやられるのはやめたい。
前半も後半も、リードを得て慎重になり、かえってそれが守備のほころびを呼びこんだ気がする。自信のなさが終盤のムダなバタつきにつながった。できることを確実にやり続けることが今は重要だと思う。
これで16試合を終了、5勝7敗4分と星勘定を五分に戻すチャンスを逃し、勝ち点19(1試合あたり1.19)で暫定ながら1降格圏と勝ち点2差の16位。消化試合数が少ないので額面通りに受け取る必要はないが、危機感は持ち続けたい。
評点
評点は
ドイツ式
波多野(4) パンチングで逃げた後の守備。
土肥(5) ときおり軽いプレーがある。
木村(5) いい縦は持っているが。
トレヴィザン(5) なぜ交代なのかナゾ。
白井(5) いいインターセプトあった。
橋本(4.5) 交代が心配。
高(5) もっと活用したい。
遠藤(3.5) 今季初ゴールだったが。
佐藤(4.5) 絶好機決めたい。
ヒアン(4.5) 交代が心配。
俵積田(5) 守備の軽さが気になる。
===
小泉(4.5) 先発で使いたい。
安斎(4.5) 先発で使いたい。
長友(-) 時間短し。
森重(-) 時間短し。
仲川(-) 時間短し。
水曜日にルヴァンカップ3回戦、湘南とのアウェイゲームがある。週末は国立で広島と。ここで立て直したい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年05月14日 23:00
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【ブンデスリーガ第33節】バイエルン 2-0 グラードバッハ
■ 2025年5月10日(土) 18:30キックオフ
■ Allianz-Arena (München)
日曜日の未明の試合だったのでスカパーを録画して日曜日の夜に見た。なんとか結果情報は遮断したまま見ることができた。
前節2点を先制しながら逆転され、最後はギリギリで追いついて4-4の引き分けというよくわからない試合になり、ヨーロッパは決定的に遠のいたが、残り2試合なんとか意地を見せて勝ち点51の最低線は確保したい。
バイエルンは前節すでに優勝を決めており、緩んだ感じで試合に臨んでくれるとありがたいが、敵FWが退団を表明してホームでのラストマッチとなるため妙に盛り上がっているのが迷惑だ。空気を読まず敵地で勝ちたい。
エルヴェディが最終ラインに復帰した一方で板倉がメンバー外に。ザンダーがボランチで先発し、ライツがトップ下に。またスカリーがベンチスタートとなりライナーが右SBで先発した。福田はベンチ入り。
布陣
オムリン
ライナー エルヴェディ キアロディア ウルリヒ
ヴァイグル ザンダー
オノラ ライツ ハック
クラインディーンスト
前半
バイエルンがボールを保持してグラードバッハ陣内で攻撃をしかけるが、グラードバッハの守備が固く攻めきれない。逆にグラードバッハは奪ったボールから素早い切りかえで敵陣を目指す。グラードバッハのほうがチャンスをつくれている感がある。
8分、ライツから展開を受けた右サイドのライナーがゴール前にクロスを入れ、ボールはゴールに向かったが、クラインディーンストに届く直前で敵GKにクリアされる。10分にはクラインディーンストから横パスを受けたザンダーが裏に落とし、これを追ったハックがオノラに出そうとしたがDFにクリアされた。
その後もバイエルンの保持に対してグラードバッハが切りかえで対抗する流れが続く。23分、オノラのCKが敵DFに当たりゴールに向かったがGKがセーブ。入っていてもおかしくなかった。
すると31分、左サイドからカットインした敵FWがシュート。鋭い軌道のボールだったが、敵FWが頭で微妙に角度を変えてそのままゴールに。0-1と先制を許す。ここまでバイエルンの攻撃を抑えこんでいたが力ずくでこじ開けられた。
それでもグラードバッハは何度かバイエルンゴールに迫る。40分、エルヴェディからのパスを受けて右サイドを縦に抜けたハックがカットインしてシュートをはなったが敵GKがセーブ。
41分にはオノラのPKにキアロディアが頭で合わせたがバーの上。44分にはオノラのクロスにクラインディーンストがヘディングシュートを放ったがGKにセーブされる。結局0-1で前半を終えた。
後半
後半からエルヴェディに代えてスカリーを投入。バイエルンがボールを握り攻撃をしかけるのをしのぎ、奪ったボールからおもに右サイドのオノラを経由してチャンスをうかがう流れは変わらず。
55分にはオノラのスルーパスを受けて裏に抜けたクラインディーンスト左寄りからシュートしたが角度がなく敵DFにブロックされた。60分にはオノラのCKにニアのライツがヒールで合わせ流しこもうとしたが敵GKがセーブ。チャンスを生かすことができない。
バイエルンは消化試合ということもあってかそこまで圧を上げてこない。75分、クラインディーンストからパスを受けたハックが遠めからねらったが敵DFにブロックされた。76分、オノラ、ザンダー、ハックに代えてシュテーガー、プレア、チュヴァンチャラを投入。ライツがボランチに落ちた。
79分、シュテーガーからのスルーパスを受けたチュヴァンチャラがGKと一対一になったがシュートはGKに当ててしまう。80分にはキアロディアからの長いパスをDFラインの裏で受けたシュテーガーがダイレクトボレーでシュートしたがGKがセーブ。
84分、ライツに代えてノイハウスを投入。同点をめざし反撃を試みたが、90分、カットインした敵MFが裏に落としたボールを押しこまれて失点、0-2となりほぼ試合が決まった。試合はそのまま終了、勝ち点を持ち帰ることはできなかった。
戦評
バイエルンの攻撃をしのぎながらカウンターをねらう戦術でなんとか互角に戦っていたが支えきれず前半に先制を許す。その後もねばり強く戦い、同点のチャンスもあったが敵GKのセーブに阻まれるなど決めきれず、最後にダメ押しを食らった。
シュート数16-24、CK9-4、ポゼッション37-63とボールは持たれたがフィニッシュまで持ちこんだシーンは多く、ねらいはおかしくなかった。悪くない戦いはしたものの最後は地力の差が出る結果となった。
だれとだれがフィットなのかよくわからず、板倉は負傷でベンチ外との報道あり。シーズンも終盤で目標も失われ、すでに優勝を決め功労者の送別試合の意味合いが大きかったバイエルンとの間で大味な試合になった。
勝つことはできなかったがアウェイで集中を切らすことなく戦い、当該の敵FWにゴールを決めさせなかったのはよかった。
グラードバッハはここ6試合勝てておらず(4敗2分)、13勝14敗6分とついに負け越し、勝ち点45で1試合あたり1.36となった。シーズンを通じて1試合あたりの勝ち点が1.50となる51は達成できないことになり、終盤の失速が著しいシーズンとなってしまった。
次節、ホームで最終節にヴォルフスブルクを迎える。ヨーロッパを取れなかったことで選手の流出も見こまれるが、このメンバーでの最後の試合なのでしっかり勝って終わりたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「我々は魅力的なアウェイゲームを見せた。結果にはもちろんがっかりしている。ゴールが決まっておかしくない攻撃がいくつかあった。結局は効果と冷淡さが少し足りなかった。バイエルンがゴールのチャンスをつくり出すだけの質を持っているのは当然のことだ。全体としてはそれでもわずかしか隙にさせなかったし、きちんと守ることができていた」
この日は黒ユニ。最終節は来季のユニのお披露目があるのだろうか。
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ブンデスリーガ
2025年05月10日 22:27
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【Jリーグ第16節】FC東京 1-0 神戸
■ 2025年5月10日(土) 15:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
朝から降っていた雨もあがり、やや肌寒いくらいの曇り空。ひさしぶりにヴェスパに乗って味スタをめざした。前節新潟に勝ち、リーグ戦ここ5試合2勝1敗2分と、印象とは異なり悪くない成績を残している。ホーム味スタでこの流れを確かなものにしたい。
東京は15節アウェイでの横浜FM戦が相手の都合で6月に日程振替となり、同節が行われた5月6日に試合がなかった。神戸は中三日となるがコンディション的にはアドバンテージがある。
この試合では開幕からレギュラーとしてゴールを守ってきた野澤大に代えて波多野を先発起用。また前節脳震盪で交代となった高がベンチ外となった。小泉をボランチにスライドし白井が先発。
布陣
波多野
土肥 木村 トレヴィザン
白井 小泉 橋本 遠藤
佐藤 ヒアン 俵積田
前半
立ち上がりは神戸がボールを支配し攻撃をしかける流れに。東京は自陣で守備に追われる時間が長い。7分にはトレヴィザンがエリアに入ろうとする敵FWを倒したとして早くも警告を受ける。むずかしい試合の入りとなった。
東京はセカンドボールが拾えず、プレスもかかりきらず神戸にボールを運ばれる。神戸のハイプレスに遭い、奪ったボールもなかなかつなげない。前線にけったボールも精度を欠いて収まらない。苦しい時間帯をなんとかしのぐ。
27分、木村からのロングフィードを裏で受けた白井がワントラップからシュートをはなったが敵GKに当ててしまう。一発モノだが初めて可能性を感じたシーンで絶好機だった。白井のトライがスイッチを入れた感があった。
33分、左サイドに放りこまれたボールを敵FWとともに追ったトレヴィザンがつまずいて転倒、敵FWにも接触して倒してしまう。抜ければ神戸のビッグチャンスであり、確実に警告、一発退場でもおかしくないと思ったがファウルのみ。警告を受けたら二度目で退場になっていたところであり判定に救われた。大きな伏線になった。
これをきっかけに東京が徐々にボールを動かせるようになりチャンスも生まれる。40分にはトレヴィザンからのスルーパスを追ったヒアンがゴール前に抜けだしシュートをはなったがミートしきれず敵GKにセーブされる。
45+2分には遠藤の左CKにトレヴィザンが頭で合わせたがGKがセーブ。スコアレスで前半を終えた。押され気味だったところから白井のシュートを押し戻したが先生には至らず。後半勝負となるが準備はできているか。
後半
東京がやや優位で後半が始まる。63分、ヒアンが中盤で競って奪ったボールをドリブルで持ちあがり、並走した佐藤にラストパス。佐藤はダイレクトでこれに合わせたが敵GKに当ててしまう。ボールを支配して優位に試合を進めるがフィニッシュは決めきれない。
66分、右サイドでボールを持ったヒアンが深いところまでドリブルしてクロスを入れたと思ったがボールはゴールに向かいバーをヒット。シュートだったのか。67分にはエリア内の佐藤からマイナスのクロスに白井が合わせるが枠に収まらず。77分、遠藤に代えて安斎を投入。
80分、敵CKを頭で伸ばされダイレクトシュートされる。これをファーで押しこまれたがオフサイドの判定で助かった。リプレイで確認したがはっきり出ていた。
81分、中盤でボールを拾った俵積田が中央をドリブルで持ちあがり、左を並走した安斎にパス。安斎は中央に持ち出してシュートしたが敵GKにセーブされる。こぼれ球は俵積田の足下に飛んだがコントロールできずボールは枠外に。
83分、小泉、佐藤、白井に代えて常盤、仲川、長友を投入。86分、左サイドからのクロスをファーで胸で押しこまれたがこれもオフサイドに。リプレイで確認したがはっきり出ていた。
90分、俵積田に代えて北原を投入。アディショナル・タイムは7分の表示。90+6分、中盤の常盤が前線に送ったボールのクリアが北原に当たってゴール前に。仲川がこれを競って落としたボールをヒアンがけりこんでゴールかと思われたが、仲川のハンドを取られゴールは認められず。
リプレイで見たがしっかり触っていた。なんならはたき落としていた。ヒアンは喜んでユニを脱ぎ警告を受けたがノーゴールになって脱ぎ損に。
90+8分、波多野からのロングフィードが裏に抜け、これを追った仲川がシュートしたが敵GKがセーブ、こぼれ球に安斎が詰めたが敵DFにブロックされる。しかし、このブロックの際にDFの手にボールが当たったためVARが介入、OFRの結果東京にPKが与えられた。
90+13分、このPKをヒアンが決めて1-0と東京が先制する。残り時間もしのぎきり、土壇場のPKで1-0と貴重な勝利を挙げた。
戦評
前半途中までは押されっぱなしだったが白井のシュートをきっかけに流れを取り戻し、チャンスはつくったものの決めきれず。そのまま試合はアディショナルタイムに突入し引き分けかと思われたが、土壇場でPKを得て勝ちきった。
シュート数17-15、CK5-11、ポゼッション52-48と打ち合い、枠内に7本のシュートをはなった。前半の25分過ぎからは主導権を握り、決勝点はPKだったが内容的には妥当な勝利だったと言っていいだろう。
フィードやスルーパスから多くチャンスをつくり、後半はしつこい守備からのボール奪取など強度のあるプレーも見られた。最後は波多野からのフィードで、これ1本でも彼を今日起用した価値があった。
反撃のきっかけとなったシュートをはじめ、白井の活躍が試合をつくった。右サイドでサイドチェンジをピタッと止めての切れこみや、俊足を生かして敵FWのボールをからめ取るなど、攻守で存在感を見せた。白井劇場だった。
また小泉の中盤での動きもよかった。もともとスペースを埋めるポジショニングには定評があるが、橋本とのコンビでクリティカルなボールをしっかり受け時間をつくった。三人くらいいるんじゃないかと思うくらいいたるところにいた。
神戸の攻撃も簡単ではなく、トップに当ててくるボールやサイドからの攻撃には手を焼いたが、ゴール前ではブロックを崩さず、波多野の好セーブもあって完封に成功。前節のようなお粗末な失点がなかったことで、こちらも決めきれないなかでもワンゴールマッチに持ちこめた。
本来なら何度かあったGKとの一対一のうち一本か日本を決めていればもう少し楽に勝てたはずの試合だったが、じれずに最後まで矢印を前に向けてチャレンジしたことで最後にPKを呼びこんだ。
チャンスがカウンターに偏っていることには課題もあり、すべてが順調というわけではないが、結果を出しながら内容のレベルを進歩させるアプローチは間違っていない。狭いところでもボールを動かしフリーのサイドにつなぐなどのトライは実を結びつつある。続けて行きたい。
これで15試合を終えて5勝6敗4分となり勝ち点19(1試合あたり1.27)で暫定ながら13位に浮上。クラブごとの試合数が跛行しており比較が難しいが、トップハーフへの足がかりがつかめた。厳しい戦いは続くがブレずにチャレンジしたい。
評点
評点は
ドイツ式
波多野(3.5) いいフィードで勝利を呼びこんだ。
土肥(4.5) しっかり守りきった。
木村(4.5) 白井へのフィードで流れ変えた。
トレヴィザン(4.5) 前半で退場でもおかしくなかった。
白井(3.5) 攻守で魅せた。
橋本(4) 惜しいシュートあった。
小泉(3.5) 小泉劇場でもあった。
遠藤(3.5) よく見えている。
佐藤(4) 東京のダイナモ。
ヒアン(3.5) 使い方がわかってきた。
俵積田(3.5) ひとつ抜けた感ある。
===
安斎(3.5) 押しこんだことでPKを得た。
常盤(-) 時間短し。
長友(-) 時間短し。
仲川(-) 時間短し。決勝点の実質アシスト。
北原(-) 時間短し。
泣けた。味スタでの勝利はビールがうまい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年05月05日 15:32
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【ブンデスリーガ第32節】グラードバッハ 4-4 ホフェンハイム
■ 2025年5月3日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
スカパーでリアタイ観戦。このところの3連敗でヨーロッパは遠のいてしまったが、残り3試合、やれるだけのことをやって最後にどうなっているか見てみるしかない。ホフェンハイムは勝てば残留が決まる可能性がありモラルが高い。むずかしい試合になる。
エルヴェディが引き続きメンバー外となりキアロディアが前節に続いて先発。プレア、チュヴァンチャラがベンチスタートとなり、シュテーガー、オノラが先発した。福田はベンチ入り。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 キアロディア ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ シュテーガー ハック
クラインディーンスト
前半
いきなり試合が動く。5分、オノラがけった右CKに中央でキアロディアがドンピシャのヘディングシュートを決め1-0と先制。「入ってもうた」というキアロディアの反応と周囲の祝福が微笑ましかった。幸先のいいスタートを切った。
その後もグラードバッハが主導権を握り敵陣で攻撃をしかける展開に。18分、ウルリヒが頭で前線に出したボールを追ったオノラが持ちあがってシュート、これがゴールに入ったがオフサイドの判定。VARによるチェックの結果も判定は覆らなかった。
32分、ゴール前からこぼれたボールをエリア外で拾ったライツがそのまま中央をドリブルで持ちあがり、敵DFの間を縫ってゴール前に抜けだす。そのままシュートを決め2-0と追加点を挙げた。ライツらしいゴールでリードを広げる。これで楽勝かと思った。
しかしその後は目が覚めたホフェンハイムの攻撃に押される流れに。43分、敵のショートコーナーからのシュートはオムリンがいったんセーブしたが、こぼれ球を押しこまれて失点2-1と1点差に。前半はそのまま終了。後半立て直したい。
後半
後半もホフェンハイムに押され気味の立ち上がりとなる。54分、右サイドからカットインした敵FWに決められ2-2と同点に。
64分、左サイドでクラインディーンストがフィフティのボールを確保するとターンしてクロス、中央でシュテーガーがスルーし、ファーでこれを受けたオノラがけりこんでゴール。グラードバッハが3-2と再び突きはなす。クラインディーンストの意地が光った。
70分、オノラに代えてチュヴァンチャラを投入。オノラは長い時間はムリなのか。しかし73分、CKからの流れでいったんクリアしたボールを拾われ、右サイドからカットインしてシュートを決められ再び同点に。3-3となる。
78分、キアロディアに代えてライナーを投入、スカリーがCBにスライド。しかしその後もホフェンハイムが主導権を握ってボールを動かす。81分、CKをニアでフリックされこれがゴールに。3-4とついに逆転を許す。
シュートはクラインディーンストにも軽く当たっていたが当たっていなくても枠に行っていただろう。クラインディーンストの悔しがりようが激しくいたたまれない。守備でも貢献しているおりこの程度の失点関与は責められない。
82分、ヴァイグル、シュテーガー、ウルリヒに代えてザンダー、ノイハウス、ネッツを投入。ライツ、ハック、クラインディーンストあたりは残したいということだろうがヴァイグルを代える必要があるのか。
目まぐるしい展開になったが、最後にまだもうひとつドラマが待っていた。90+1分、ハックのクロスにクラインディーンストが頭で合わせゴール。土壇場で4-4と再び同点に戻す。試合はそのまま終了、勝ち点1を分け合う結果となった。
戦評
前半押しこんで2点を先行、楽勝かと思ったがそこから押し返され、後半立ち上がりに追いつかれた。いったん突き放したものの逆転され、最後に追いついたが納得のできない結果となった。
シュート数12-26、CK4-7、ポゼッション44-56と、前半の半ば過ぎ以降はホフェンハイムに主導権を握られ、なんとかチャンスを決めてつじつまは合わせたものの、内容的には負けていてもおかしくなかった。
下位を相手に序盤は押しこみながらも優位を保てず、ずるずると失地を広げながら最後に決壊するという試合を、パウリ、キール、そしてこの試合といくつも見せられてきた。最初に取りきって守るプランならそれでもいいが、それならそれでしっかり流れをコントロールして守りきらなければならない。最後に追いついてよかった、では済まされない試合。
守備は極端に引いてゴール前を固めるしか選択肢がなく、エルヴェディ、板倉らの個の能力に頼ったアドリブ守備でしのいでいるせいで、早い攻撃やミドル、セットプレーに弱い。約束ごとに落としこめていないので同じ失態を繰り返す。チームとしての守備ができていないと感じる。
ここまで2年セオアネ監督につきあってきたが、切りかえからの速いビルドアップなどそれなりの形はつくり、いいときは一応の結果も出したものの、うまく行かないときの踏ん張りがきいていないし、それこそがマネジメントの仕事で、このままで今より強くなれるとは思えない。
毎回言っているが、ヒュッターやファルケを1年で見切ったのにセオアネに2年やる意味がわからないし、それでもヨーロッパが取れれば次もあったかもしれないが、最後に連敗で大コケ、主力が流出するのであれば来季は立て直しのシーズンになる。一時は夢も見たが、それだけに落胆のシーズン終盤となってしまった。
32試合を終えて13勝13敗6分で勝ち点45(1試合あたり1.41)、順位は9位で変わらないが、6位との勝ち点差は5でヨーロッパはほぼなくなった。4試合で勝ち点1しか拾えていないのではそれもしかたない。残り2試合で勝ち点51をめざしたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「試合途中で2-0とか3-2になれば、是が非でも勝ちたいと思うものだ。しかしそうは行かず、我々はみんなががっかりしているしファンががっかりするのも理解している。我々はいいスタートを切って、コンパクトに守り、たくさんのしかけをして切りかえも多かった。この試合を手中からとりこぼしたこと、ジェットコースターのような感情のアップダウンを経験しなければならなかったことは本当に残念だ。チームは後半多くの局面でしっかり守ることができず、ミスを失点という形で罰されてしまった。しかしそれでも最後までチームとして戦い、3-4からモラルを見せ最低限の勝ち点1を取ってくれた」
次節はアウェイでバイエルンと戦うが、バイエルンは今節優勝を決めているので、次節はのんびりやってくれることを期待。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年05月03日 20:52
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【Jリーグ第14節】新潟 2-3 FC東京
■ 2025年5月3日(土) 14:00キックオフ
■ デンカビッグスワンスタジアム
自宅DAZN観戦。前節ホームで清水に苦杯を喫しており、下位からの脱出のためにはアウェイとはいえ勝ち点3を持ち帰りたい。勝ち点差1の新潟との6ポイントマッチとなる。
前節から中三日ということもあってターンオーバーを実施、白井、安斎、岡、北原、仲川がベンチスタートとなり、小泉、トレヴィザン、木村、俵積田、佐藤が先発。
布陣
野澤大
土肥 木村 トレヴィザン
小泉 橋本 高 遠藤
佐藤 ヒアン 俵積田
前半
立ち上がりから果敢に前に出る東京に対し、ボールを握って縦ズバから打開したい新潟とのマッチアップとなる。2分、俵積田が左サイドからクロス、DFにクリアされ、こぼれ球を拾った佐藤がシュートするが枠を捉えられず。
6分には小泉が裏に落としたボールを追った佐藤がエリア中央でシュートを放ったが敵DFがブロック。7分には遠藤のクロスにヒアンが頭で合わせるが左に。前線の3人の関係が近いうえに、スペースには遠藤が入りこむことで東京が立て続けにチャンスをつくるが決めきることはできない。
すると8分、高が前線に送ったボールを中盤でヒアンが受け、そのまま持ちあがってシュート。DFにからまれたがその外から巻いた軌道でゴールインし東京が1-0と先制する。ヒアンの強さが出た。ヒアンは強さを発揮、東京でのリーグ戦初ゴールとなった。
その後もいい形をつくるものの、新潟も徐々にポゼッションを高め中盤でのせめぎ合いに。20分、俵積田からのパスを高、遠藤とつなぎ最後は佐藤がシュートしたがゴール左にはずれる。
その後は新潟がボールを握って攻撃をしかけるのに対し東京が守りにまわる時間が長くなる。35分、ヒアンが自陣でこぼれ球をマイボールにし、GKの位置を見てハーフウェイからロングシュートをはなったが枠に飛ばず。チャンスは次第に散発に。
43分には左サイドから切れこんだ遠藤がシュートしたが当たりきらずファーにはずれる。敵DFからファウルを受けたようにも見えたが笛は鳴らず。1-0で前半を終えた。リードは忘れて矢印を前に向け戦い続けたい。
後半
やや東京が持ち直しチャンスをつくれるようになる。49分、遠藤のCKが敵DFにクリアされたこぼれ球に俵津田がダイレクトで詰めたがバーの上に。
52分、右サイドの高い位置でボールを持った小泉が土肥にパス、土肥がさらに佐藤に預けたボールが土肥に戻り、中央にまわりこんだ小泉に渡すと小泉が縦に抜けてシュート。これが決まって東京が2-0とリードを広げる。きれいにパスがつながり新潟の守備を崩した。
58分には橋本が佐藤とのワンツーで中央に入りシュートをはなったがわずかにゴール左に。直後、遠藤に代えて安斎を投入。安斎はそのまま左WBに入る。遠藤は傷んだようにも見えたがふつうに歩いており軽傷か。
66分、右サイドの角度のないところから敵FWがはなったシュートを野澤大がセーブ、こぼれたボールを倒れた状態の木村がクリアしようとしたが中途半端になり、これをけりこまれて失点。2-1と1点差に詰め寄られる。木村のクリアがお粗末だった。結果論だが十分な姿勢でない状態ではCKに逃げる手もあった。
1点を返してモラルの上がる新潟相手に苦しい守備の時間帯となる。73分、高が自陣で敵FWと交錯し倒れこむ。脳震盪ということで早々にバツのサインが出され白井と交代。小泉がボランチにスライド。さらに75分、佐藤に代えて仲川を投入。
その後も新潟に押しこまれる苦しい時間帯が続いたが、82分、自陣でこぼれ球を拾った白井がドリブルで持ちあがりヒアンにスルーパス。これを受けたヒアンがドリブルで持ちあがり、敵DFをかわしてはなったシュートが決まり3-1に。オフサイドぽかったがVARによるゴールチェックの結果ゴールは認められた。
残り時間、必死の反撃を続ける新潟に対し、85分、トレヴィザン、橋本、俵積田に代えて岡、常盤、野澤零を投入。試合をクローズしに行く。高が傷んだ時間やヒアンのゴールのVARなどもあったか、アディショナルタイムは11分。
防戦一方となり53分、常盤が右サイドで敵FWに手をかけて倒してしまい右サイド深いところ、エリア近くでFKを与える。このFKをニアで頭で伸ばされ、ファーポストで押しこまれて失点、3-2と再び1点差に。常盤のファウルがお粗末だったし無用だった。
残り時間、勢いに乗る新潟に引き続き押しこまれイヤな感じもしたがなんとかしのぎきり、3-2で勝ち点3をもぎ取った。
戦評
早い時間帯にヒアンのリーグ戦初ゴールで先制し主導権を握ったものの徐々に新潟にボールを握られる展開に。それでもリードを保ったまま前半を終えると、後半立ち上がりに追加点、1点を返されたあともヒアンの2点目でリードを広げ、アディショナルタイムに再び1点差に詰め寄られたがなんとか逃げきった。
シュート数15-13、CK2-3、ポゼッション46-54と、特に終盤新潟に押しこまれて苦しい展開になったが、終始リードを保ち効果的に加点したことで試合そのものの主導権は手放さなかった。
前節はヒアンを目がけたロングボールに偏った感があったが、この試合ではそれが修正され、中盤からのつなぎと、前進の選択肢としての裏ねらいのバランスがよかった。またポジショニングも整理され、前線の3人プラス遠藤に対して、小泉が中盤に入りこむかたちでのサポートが効いていて、開幕から取り組んでいる可変の変則3バックが機能した。
オープンになればヒアンが生きるし、持てば2点目のような形もつくれる。ビルドアップや守備が開幕当初より雑になっている感があり気にはなるが、戦い方のバリエーションが広がったのは間違いない。
もったいなかったのは失点で、1点目は木村のクリアミス、2点目は常盤の無用のファウルで与えたFKから決められた。ムダに接戦にしてしまい、長いアディショナルタイムの対応をむずかしくした。もう少し楽に勝てたはずの試合だった。
どちらもチャレンジしたことから生まれたプレーであり責めることはできないが、この経験はしっかり成長の糧にしなければならない。押しこまれたときにムダにバタバタして自滅している感があった。3点取れていなければ危うかった。
引き続きむずかしい局面なのは間違いないが、ヒアンが機能し始めたことでチームとして底上げして行くための時間は稼げるようになったのではないか。まだナゾの離脱者が多いなど不安要素はあるが、勝ち点を積み上げながら進歩したい。
14試合を終えて4勝6敗4分となり、勝ち点16(1試合あたり1.14)で15位に浮上。リーグ戦直近5試合で2勝1敗2分と流れは悪くはないが、足踏みしている間に上位との差は開いてしまった。ここからも楽な試合はひとつとしてないなかで、チームとしての戦い方をしっかり固めて行きたい。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(4) キックに不安が残る。
土肥(4) 攻撃で特徴を見せた。
木村(5) 残念な失点関与。
トレヴィザン(4) 交代させる必要はなかった。
小泉(3) ポジショニングでメシが食える。
橋本(4) シュート惜しかった。
高(3.5) 軽傷であることを祈る。
遠藤(4) そろそろゴールほしい。
佐藤(4) 強引に前を向くのがいい。
ヒアン(2.5) 調子出てきた。
俵積田(3.5) なんかちょっと吹っ切れたか。
===
安斎(4) やはり前目で使いたい。
白井(3.5) 超白井炸裂。
仲川(4.5) 流れに乗りきれず。
常盤(-) 時間短し。無用のファウル。
岡(-) 時間短し。
野澤零(-) 時間短し。
持てるから裏をねらえるし、裏があるから持てる。ポゼッションか堅守速攻かという議論は解像度が低いのでは。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年04月29日 18:02
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【Jリーグ第13節】FC東京 0-2 清水
■ 2025年4月29日(火) 13:05キックオフ
■ 味の素スタジアム
天気のいい祝日。調布のサブウェイで昼ごはんを買ってヴェスパで味スタに向かった。バクスタ側の入口がすごい人で入るのに時間がかかったが、いつからこんなに入場の段取り悪くなったんだろう。こないだの雨の味スタの日もすごい列になってた。
前節、国立で快勝した流れでのホーム連戦だが、前節がまぐれ当たりでなかったことを示すためにも大事な試合になる。勝ち点3をとって流れを確かなものにしたいが簡単に勝てる試合はひとつもない。中三日で采配も問われる。
日程も考えてか、ボランチのセットを橋本、高に入れ替えたほか、前線では佐藤をベンチスタートにして仲川が先発。長友はベンチ外となった。
布陣
野澤大
土肥 岡 安斎
白井 高 橋本 遠藤
仲川 ヒアン 北原
前半
序盤は清水がボールを持つ流れ。東京はコンディションを考えてかそこまで激しい前プレはせず、バランスを取りながら奪いどころを見極める守備。
16分、白井からのフィードを受けたヒアンが右サイドからシュートをはなったが敵GKがセーブ、仲川がこぼれ球に詰めたがこれもセーブされる。17分これで得たCKをサインプレーで安斎から北原、遠藤と後ろにつなぎ、遠藤がほうりこんだボールにヒアンが頭で合わせたがバーの上に。
28分には左サイド深いところでボールを持った北原がエリア手前に戻しのパスを転がし、ここに走りこんだ高がDFにからまれながらもシュートしたがミートしきれずGKがセーブ。
交互に攻撃をしかけ、東京のほうが徐々にゴールには近づいている感があるが攻めきれない。清水の守備がコンパクトでゴール前も固い。よく組織されていると感じる。32分、エリア手前右寄り25メートルからのFKを安斎が直接ねらったがGK正面に。
膠着した流れとなったが、44分、裏に落とされたボールをクリアしようとした遠藤が、一歩早くボールにアプローチした敵FWの足をけってしまいPKを与える。このプレーの直前にオフサイドがあったようにも見えたが検証されず。45+1分、これを冷静に決められて失点。前半終了間際のPKで0-1と先制されたままハーフタイムとなった。
前節よりは省エネぎみながらよく戦えていただけにPKからの失点は痛い。やれているし切れるカードもベンチにあるので下を向かずにやり続けたい。我慢すべきところは我慢して流れと勘所をしっかり見極めたい。
後半
46分、前線の競り合いからこぼれたボールを橋本がシュートしたがバーの上。後半も拮抗した戦いとなり一進一退の攻防に。東京がボールを持つ時間が長いがコンパクトな清水の守備の前になかなかアイデアを出せない。
60分、北原と仲川に代えて俵積田と佐藤を投入、左右のシャドーを入れ替えた。64分、白井のクロスに中央でヒアンが頭で合わせたが枠を捉えられず。66分には白井が敵のルーズな受け渡しをカットしてクロス、ヒアンがニアで合わせ、こぼれ球をけりこもうとしたがDFにブロックされる。チャンスはつくっているが決められない。
68分には俵積田のクロスがブロックされこぼれたところに岡がダイレクトでシュートしたがゴール右に。岡のミドルは威力はある。あとは精度。75分には俵積田がエリア左からしかけ敵DFにからまれながらも持ちこんでシュートしたが敵GKがセーブ。それでいい。
77分、橋本と安斎に代えて東と木村を投入。木村は3バックの中央に入り、岡が左にスライド。しかし直後の79分、ドリブルでエリアに進入した敵FWにシュートを決められ失点、0-2と重い追加点を与えてしまう。
東京はその後もボールを握って攻撃をしかけるが、2点のアドバンテージを得てリスク管理を優先する清水をこじ開けることができない。88分、白井に代えて小泉を投入、5分のアディショナルタイムも攻撃をしかけたがゴールが遠く、0-2での敗戦となった。
戦評
拮抗した展開ながらチャンスはつくったが決めきれず、逆に前半終了間際にPKで先制を許すと、後半もチャンスを生かせず、終盤にダメ押しを決められて勝ち点を持って行かれた。清水のコンパクトな守備を崩すことができなかった。
シュート数12-6、CK4-1、ポゼッション51-49と内容的には優位に試合を進めたが、効果的にゴールを重ねた清水に対して追いかける展開になってしまった。選手交代も流れを変えることができなかった。
ボールをコントロールし主導権を握ることをベースに、裏へのボールもまじえて攻撃をしかけるプラン自体はおかしくないし、機能した部分もあったが、スペースがなく窮屈なプレーを強いられるなかでセカンドボールを拾えずシュートもミートできなかった。
全体としては清水にうまく守られた感が強く、一方でPKを取ることも含めてイヤなところを突かれた。実力的に大きな差がないなかで、結果から逆算した戦いを遂行してきた清水にしてやられた。
前節と比べてやろうとしたこと、やれたことはそれほど違わず、ただそれが相手とのかみ合わせもあって結果につながったかどうかの違いだったと思う。前節に希望を見たのなら、負けたとはいえこの試合の戦いも評価しなければならない部分はある。
ひとつ勝ったことですべてがうまく行くわけもなく、取り組みを続けて行くしかないが、裏へのボールが苦しまぎれの縦ポンではなくしっかりしたねらいのあるものでなければここまでやってきたこがムダになるだけ。意図をもってボールを動かすことは続けて行かなければならない。
これで13試合を終えたが、3勝6敗4分で勝ち点13(1試合あたり1.00)で順位は16位と変わらず。混戦とは勝ち点が積み上げられないと徐々に上との差は開いて行く。結果を出しながら進歩して行きたい。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(4) キャッチングは安定していた。
土肥(5) フィードの精度上げたい。
岡(5) ミドル一発決めたい。
安斎(4.5) このポジションで生きるのか。
白井(4.5) 攻め上がりで特徴は見せた。
橋本(4.5) そろそろゴールもほしい。
高(5) 橋本とのコンビは合っているのか。
遠藤(4) アイデアがある。
仲川(5) 遠藤と呼応したかったが。
ヒアン(4.5) 収めはしたが打ちきれず。
北原(5) うまさはあったが怖さはない。
===
佐藤(5) 後追いが多かった。
俵積田(4.5) 細かいことは気にするな。
東(-) 時間短し。
木村(-) 時間短し。試合に入り損ねた。
小泉(-) 時間短し。
清水がファーストユニを着てくれたのはうれしかった。
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FC東京
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Jリーグ
2025年04月28日 23:28
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【ブンデスリーガ第31節】キール 4-3 グラードバッハ
■ 2025年4月26日(土) 15:30キックオフ
■ Holstein-Stadion (Kiel)
最も見やすい時間のキックオフ、スカパーでリアタイ観戦した。2連敗とヨーロッパをめざすには崖っぷち。これ以上の後退は許されない。アウェイで自動降格圏からの脱出がかかるキール相手のむずかしい試合が予想されるが、しっかり勝ち点3を確保して上位争いの参加権を手放さないようにしたい。
エルヴェディが膝の負傷で欠場、代わってキアロディアが先発。またハックが左ウィングで先発しシュテーガーはベンチスタートとなった。前節欠場のオノラがベンチ入り。また福田もメンバーに入った。。カルドーゾとジペルが二人ともベンチ入りしたのはフィールドの選手足りなさすぎということか。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 キアロディア ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
チュヴァンチャラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
序盤は互いに積極的な守備から攻撃の機会をうかがう。7分、ハックがけった左CKは敵DFにクリアされたが、こぼれ球がエリア内のキアロディアの足下に。キアロディアが反転してこれをシュートしたがバーの上。
キールが切り替えの速い攻撃から徐々に主導権を握る。15分、ニアでヘディングシュートを打たれ、これが決まって0-1と早くも先制される。フリーでシュートさせてしまった。
直後の17分、ハックのFKに板倉が頭で合わせるが敵GKにセーブされる。さらにこのこぼれ球にライツが詰めたが敵DFがブロック。絶好機を決めきれなかった。
すると22分、キアロディアが敵FWのプレスを受けてオムリンに戻そうとしたパスが弱すぎ、敵FWにこれをさらわれる。飛び出したオムリンが軽くかわされ、無人のゴールに流しこまれて失点、0-2とリードを広げられる。お粗末な対応だった。
グラードバッハはボールを前に運べずチャンスは散発。ロストから攻めこまれ防戦に費やす時間が長い。こんなはずじゃなかった感が強い
43分、右サイドをカウンターで持ちあがったチュヴァンチャラからのクロスに中央でハックがヘディング、強いボールが枠に飛んだがGKがセーブ、バーに当たって外にはねゴールにはならなかった。0-2で想定外の前半を終了した。
後半
後半に入っても流れは変わらず。49分、客席で焚かれた発煙筒の煙がピッチを覆い試合が中断。グラードバッハ側から煙が出ているように見えた。これまで何度も同じようなことをやらかしている。げっそりした。
60分、左サイドのハックがゴール前に放りこんだボールにチュヴァンチャラが頭で合わせボールはそのままゴールに。1-2となり反撃ののろしを上げる。チュヴァンチャラはドフリーでゴール前に入りこめた。
61分、ハックとライツに代えてオノラとノイハウスを投入。オノラが右ウィングに入りプレアが左に、チュヴァンチャラは中央でクラインディーンストと2トップに近い位置になったか。
68分、プレアからパスを受けたチュヴァンチャラがヒールで落としたボールに、走りこんだクラインディーンストがシュートしたが敵GKがセーブ。こぼれ球にオノラが詰めたが枠に行かず。オノラの投入で前線の動きが増え、攻撃が形になり始めている。
すると69分、オノラが右サイドからゴールライン際を突破して切れこみラストパス。ニアでこれを受けたプレアがコースをねらってけりこみゴール、2-2と同点に追いつく。71分、キアロディアに代えてフリードリヒを投入。後ろのリスク管理か。
71分にも中盤で奪ったボールをオノラが持ちあがりシュートしたがGKがセーブ。逆転もねらえるムードになっていたが、76分、エリア外から直接ゴールを決められ2-3と再びリードを許す。地力の差が見えつつあったところで悔やまれる失点。
82分、ウルリヒとヴァイグルに代えてシュテーガーとネッツを投入。チュヴァンチャラ、クラインディーンスト、プレアはフィールドに残して勝負をかける。福田は出番なし。86分、クラインディーンストからパスを受けたオノラが右サイドの角度のないところから決めて3-3と再び同点に。再び逆転への希望が灯る。
しかし90+1分、敵CKからの流れでエリア外から放りこまれたボールをいったんはクラインディーンストが頭でさわったが、こぼれ球が敵FWの足下に落ち、これをダイレクトでけりこまれて失点、土壇場で再び3-4と勝ち越される。アディショナルタイムは(煙中断の分もあって)9分あったが結局そのまま3-4で試合終了となった。
戦評
前半から勢いに押されて2点を失い主導権を握れず。後半、選手交代で流れを取り戻しいったん追いついたが勝ち越され、再び追いついたもののアディショナルタイムに突き放されての3連敗となった。
シュート数16-22、CK8-7、ポゼッション63-37と数字は五分、特に後半はグラードバッハがボールを握って反撃したが、追いつくたびに突き放されて最後は力及ばず、前半の2失点が重かった。
経験値を考えればキアロディアのミスは責められないが、ドン引きでガチガチのブロック形成か、そうでなければ気の抜けたザルかのどちらかしかないのは厳しい。結果論になるがフリードリヒでよかったかもしれない。オムリンも2本くらいは止められなかったか。
セオアネ監督は、今季は思っていたよりはよくやってくれたと思うが、守備の落としこみがプアで、厳しく結果を求められる試合でもろさが出る、守備に傾けると前に出られないという限界をここ3試合で見せつけられた気がする。
残り3試合のパフォーマンスも見たうえでの話にはなるが、今季限りでいいのではないかと思う。セオアネ監督にここまでチャンスを与えるのは、アディ・ヒュッターやダニエル・ファルケを1シーズンで切ったことと整合性がない。ヨーロッパが取れなければ処断すべきだと思う。
オノラが攻撃のキーになっていることをあらためて理解するとともに、チュヴァンチャラがCFとしてよりはコンビネーションのなかで意外に機能していると感じた。ゴールは素直にうれしいし、いいところに入ってきてくれた。
クラインディーンストはこのところゴールがないが、攻撃にはしっかりからんでおり、守備にも身体を張っている。貴重な選手で今季の成績は彼に負うところが大きいが、ヨーロッパが取れないと彼の去就も厳しくなる。
これで3連敗。31試合を終えて13勝13敗5分と五分の星まで戻ってしまい、勝ち点44(1試合あたり1.42)で順位は9位と変わらないものの4位とは勝ち点差7とCLはほぼ絶望、6位とも勝ち点差4となって残り試合を考えればかなりキツい。
あと3試合やるだけやるしかないが、ここにきての大失速でトップハーフさえ厳しくなった。昨季よりはマシだが一時はヨーロッパの夢も見ただけに失望は大きい。来季を見すえて前向きに戦いたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「お客さんはスペクタクルな試合を見られただろう。キールのファンにとってはカネを払うに値する試合だったと思う。監督としてはもちろんまったく違った見方をしている。いろんなことがこの試合ではうまくハマらなかった。セットプレーや切りかえ、競り合いなどであまりに守備がひどかった。ブンデスリーガで多くのあきらかな状況で相手に自由を与えすぎると、ポジティブな結果を得ることはできない。救いは後半の対応で、二度まで追いつくことができた。いくつかの局面での動きは学ばねばならないことがある」
いや、今から学ぶんかい。板倉も今季限りかもしれない。緑ユニだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年04月26日 11:58
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【Jリーグ第12節】FC東京 3-0 G大阪
■ 2025年4月25日(金) 19:30キックオフ
■ 国立競技場
今月二度目の国立開催であり三度目の平日夜開催。19時半キックオフなので余裕をもって国立に繰り出した。前回食べられなかったゴーゴーカレーにも無事にありつき、赤坂見附から青山一丁目を経由してのスタジアム入り。勝つ気しかしない。
なかなか結果が出ない苦しい試合が続いており降格圏に低迷しているが、リーグ戦ここ2試合は引き分け、公式戦は3試合負けはなく、そろそろ勝つべき頃合い。これ以上足場が切り下がるようだと話は深刻になる。勝ちにこだわりたい。
中三日の来週火曜日にも試合があることを考慮してかターンオーバーを実施、橋本、高、仲川、俵積田らがベンチスタートとなり、ヒアン、遠藤らが先発に。布陣としては安斎を左CBに置いた3バックと解釈するべきか。
布陣
野澤大
土肥 岡 安斎
長友 高 橋本 遠藤
佐藤 ヒアン 北原
前半
東京は立ち上がりからハイプレスを敢行、奪ったボールからショートカウンターでハメ先制をねらいに行く。7分、東が敵陣で奪ったボールからのパスを受けたヒアンが持ちあがりシュートをはなったが敵GKにセーブされる。可能性を感じた。
9分にはやはり敵陣でクリアボールを拾った安斎から左サイドでパスを受けた遠藤が反転してエリア外からコントロールショットをはなったがこれもGKにセーブされる。きれいに枠に飛んだいい軌道だったが正直すぎたか。東京が積極的にチャンスをつくる。
ポゼッションは大阪に譲るものの奪ったボールは割りきってヒアンに当てる動きが徹底しておりチャンスは東京のほうが多い。20分、右サイドで得たFKを北原がけると、ゴール前になだれこんだヒアンがヘディングシュートを放ったが敵GK正面。
22分、裏に出されたボールをゴール前で落とされ、ゴール至近からループシュートで決められたかと思ったが、VARによるゴールチェックの結果オフサイドとの判定になりノーゴールに。胸をなでおろした。
シュートの際、オフサイドポジションにいた敵FWが安斎の守備を妨害したという解釈のようだが、正直微妙な判定だったと思う。OFRを行ったということはオフサイドポジションにいたことによって利益を得たかという判断が必要だったということだろう。東京としては助かった。ゴールが認められていればまったく違った試合になった可能性があった。
35分、左サイドで得たFKを遠藤が直接ねらったがボールがやや正直すぎて敵GKがセーブ。前半途中からは押され気味となりチャンスも減ったがゴールは割らせない。VARが長かったこともあって8分のアディショナルタイムとなるがスコアレスのまま前半を終了。
ボールを前に運ぼうという意志がうかがえた前半。最後はヒアンめがけてけるという選択肢があるために余裕をもってボールを持つことができるようになっている。後半勝負はずっと宿題になっているが今日こそ答えを提出したい。
後半
しかし後半は大阪のペース。セカンドボールを拾いながら押し上げてくる圧に負け気味で守備中心の時間が長い。59分、左サイドから切れこんだ北原がゴール正面からミドルシュートを放ったが、枠に飛んだボールは敵GKにキャッチされた。
62分、北原、長友、東に代えて俵積田、白井、高を投入。直後の63分、左サイドでボールを持った俵積田がしかけ、左からエリアに侵入、中央にパスを送ろうとしたがDFにカットされた。やはりこの時間から出てくる俵積田は効く。これが伏線になった。
70分、遠藤に代えて橋本を投入、小泉を左WBに押し出した格好に。74分、佐藤が敵GKのフィードをカットしてそのままドリブルでエリア内に侵入しシュートしたが敵GKがセーブ。最後のところが固い。攻撃は散発になり手詰まり感がある。
86分、自陣左サイドでボールを受けた俵積田が一気にドリブルで持ちあがる。そのまま敵陣を駆け抜け、エリアに入ったところでカットインすると、敵DFを引き連れながらも中央でコースを見つけてシュート。これが決まり1-0と先制する。
89分、小泉に代えて野澤零を投入。すると90分、ヒアンが敵陣で奪ったボールを佐藤がつなぎ、橋本がエリア外に落としたボールに駆けこんだ高がダイレクトでミドルシュート。これがゴール右隅にきれいに決まって2-0とリードを広げた。
さらに90+4分、高のスルーパスで裏に抜けた俵積田のシュートは敵GKが一度はセーブしたものの、これが敵DFに当たってゴールイン。敵のオウンゴールで3点目を追加する。3-0となって試合はそのまま終了。ひさしぶりの勝ち点3を得た。
戦評
序盤は積極的な守備からチャンスをつくったが決めきれず、その後は大阪が徐々に盛り返して拮抗した展開に。後半も苦しい時間は長かったが我慢し、交代で入った選手が意地を見せて残り10分で一気に寄りきった。
シュート数12-13、CK2-4、ポゼッション43-57と数字的には必ずしも優位ではなかったが、前半の大阪のゴールがオフサイドで認められなかったのもあって流れ自体は手放さなかった印象。試合運びで勝った感があった。
この試合ではこれまでと異なり詰まったときに下げるのではなくなんとか前につけるというチャレンジが徹底されており、奪取したボールをヒアンに預けるのと合わせて推進力を生みだした。
このやり方が機能したのはここまで愚直に後ろからつなぐことに取り組んできたからこそで、速攻と遅攻のバランス、ベストミックスはこれから見極めなければならないが、今までと連続性のないことをいきなりやり始めたわけではないことは指摘したい。
ヒアンが前線でかなり不利なボールでも収め、なんならそこから前を向いてくれるのが大きく、ここで時間ができるとその後の押し上げも容易になる。北原、佐藤のサポートもスムーズで、この試合では遠藤も効いていた。
山下がナゾの欠場でヒアンのサブがいないのは気になるが、ボールを前に運ぶ点でひとつのソリューションを示した。繰り返すがしっかりボールを握って前進するベースを放棄したわけではなく、ボールの進め方の選択肢を広げたということだと思う。
試合運びの点では、後半勝負にことごとく失敗してきた今季の流れを見れば、序盤に取りきれず徐々に押しこまれながらもスコアレスで前半を終えたところまではいつもどおり。そこから後半の苦境に耐え、交代選手で流れを変えることができたのが今日の進歩か。
まだひとつ勝っただけなのでなんともいえないし、次節は中三日なのでメンバーも変えてくる可能性が高いと思うが、松橋監督としては次のチャレンジをしていい段階にきたと判断したのか、あるいはケツに火がついて試さざるを得なかったのか、いずれにしてもこれがいい流れになることを祈るしかない。
俵積田は先週も書いた通り器用にいろんなことができる必要は(今は)なく、まずは「この型にハマればわかっていても止められない」レベルまでストロングを磨くべきであり、そこに自信をもって何度でもやりきること。その意味でこのゴールは胸熱だった。
12試合を終え3勝5敗4分で勝ち点13(1試合あたり1.08)となり16位に浮上。幸いリーグは混戦で10位との勝ち点差が4。ここで勝ち点を積み上げて順位表上半分の密集に割って入らなければならない。次節中三日でのホームゲーム清水戦が重要になる。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(3.5) クリーンシートを達成。
土肥(4) 岡とのカラーの違いが面白い。
岡(3.5) 敵FWを抑えこむ頭の強さ。
安斎(3.5) 今季の東京はチーム安斎だ。
長友(4) チームを鼓舞し続けた。
東(4) 前をねらう姿勢が鮮明に。
小泉(3.5) 姿勢がいい。
遠藤(3) 見えてる世界が違う。
佐藤(3.5) 灰になるまで走れる。
ヒアン(3) 求められた仕事は果たした。
北原(3.5) なんかもうふつうに出てる。
===
白井(3.5) 推進力出した。
高(2.5) センスが生きた。
俵積田(2) 何も怖れるな。
橋本(3.5) 終盤を締めた。
野澤零(-) 時間短し。
中三日で試合の後、連休後半は対戦相手(横浜M)の都合で試合がない。大迷惑だし埋め合わせに詫び勝ち点を5ほどほしい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年04月24日 22:22
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【ブンデスリーガ第30節】BVB 3-2 グラードバッハ
■ 2025年4月20日(日) 17:30キックオフ
■ Signal-Iduna-Park (Dortmund)
月曜日未明の試合のため録画したが、先に結果を知ってしまい見る気を失って水曜日の夜にようやく見た。ヨーロッパが見えるところまで来たが、足下2試合勝ててなく失速気味でこれ以上の後退は許されない。アウェイだが勝ち点を持ち帰らなければならない。
オムリンが先発に復帰、オノラは筋肉系のトラブルでベンチ外に。前節欠場したライツが先発したほか、ウルリヒ、シュテーガー、チュヴァンチャラが先発、ネッツ、ノイハウス、ハックはベンチスタートとなった。福田がベンチ入り。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
チュヴァンチャラ シュテーガー プレア
クラインディーンスト
前半
立ち上がりはグラードバッハが積極的に前に出てチャンスをつくる。7分、敵ゴール前での攻防からうしろにこぼれたボールをヴァイグルがエリア外からねらったがバーの上にはずれた。
その後はBVBが徐々にボールを支配、グラードバッハは自陣に押しこめられる時間が長くなる。ボールを奪っても起点が低いため前にボールが運べず自陣から出られない。ブロックをつくってしのぐ時間が続く。
24分、板倉が自陣からドリブルで敵を縫って持ちあがる。シュテーガーとのワンツーでエリアに侵入、そのままGKの足下を抜くシュートを決め1-0と先制する。まったくの個人技で脈絡のないところからのゴール。シュテーガーとのワンツーに見えたが敵DFに当たったボールだった。
さらに39分、シュテーガーがCKをサインプレーでエリア手前のヴァイグルにパス、ヴァイグルがゴール前に放りこんだボールをエルヴェディが頭でつなぎ、中央に入りこんだウルリヒが頭で決めたがオフサイドの判定でゴールは認められず。
すると直後の41分、左サイドからゴール前に流しこまれたクロスにワンタッチで合わされ失点、1-1の同点に。続く44分、同じように左サイドからのクロスに再び中央でシュートを許し失点、1-2とあっという間に逆転されてしまう。
さらに45+5分、またしても左サイドからのクロスに中央で合わされ、オムリンが一度はセーブしたがこぼれ球を頭で押しこまれて三度失点、1-3となって前半を終える。完全に受け身になりゴール前で好きなようにやられた。集中が切れていたか。
後半
後半に入っても試合は落ち着かず。52分、右サイドのプレアからのクロスに中央でクラインディーンストが合わせようとしたがミートしきれず、クリアしようとした敵DFと交錯して倒れる。
その後プレーは流されたがVARが介入、OFRの結果、敵DFがクラインディーンストの足をけっていたことが確認されPKを得る。56分、これをシュテーガーがゴール左下に決めて2-3と1点差に。シュテーガーが敵サポをあおりに行って警告を受けた。
その後は交互にボールをもって攻める展開になるが、1点のアドバンテージのあるBVBのほうが余裕含み、一方のグラードバッハはリスクを取って前に出るしかない。70分、チュヴァンチャラ、ウルリヒ、スカリーに代えてハック、ネッツ、ライナーを投入。
グラードバッハは臆せずボールをもってしかけるが最後のところはかたくフィニッシュまでは持ちこめない。優位に試合を進めているようには見えるが決定力を欠きBVBのゴールを脅かすまでには至らない。
83分、ライツとヴァイグルに代えて福田とノイハウスを投入、シュテーガーをボランチに落としたように見えたがいずれにしても前がかりに。グラードバッハがボールを動かしながら攻め上がるが決めきれず、2-3でタイムアップとなった。
戦評
板倉の個人技で先制したのはよかったが、BVBの圧に負けて自陣勝負になってしまい、前半の終了間際に立て続けに失点して逆転を許した。後半はPKで1点差に追い上げ、その後も前がかりに攻めたが追いつくことはできなかった。
シュート数6-14、CK2-6、ポゼッション40-60と内容的にはBVB優位の試合。特に前半は板倉のゴールやオフサイドになった幻の2点目などはあったものの、前節に続いて極端に守備的になる時間が長く、BVBにつけこまれて10分で3点を失ったのが痛かった。
それに比べればリスクを取って前に出た後半は積極的なボールの動かし方も見られて悪くはなく、初めからこれでやっとけやとは思ったが、まあ1点をリードしているBVBがリスクを嫌ってある程度持たせてくれたのもあったかもしれん。
前節よりは希望の見えた試合だったが、結果は1点差を追いつけないまま手ぶらで帰ることになり、ヨーロッパをにらむ星勘定としては本格的に苦しくなってしまった。これでここ3試合2敗1分けと失速が続き、30試合で13勝12敗5分、勝ち点44(1試合あたり1.47)で9位。
6位マインツとの勝ち点差が3とかろうじて足がかりは残っているものの、あと4試合でなにができるか、やれるだけやって結果を見るしかない状況。ここにきての失速はチームとしての地力のなさを感じる。
前節、今節と、守りを意識しすぎて結局人がいるのにやられてしまう悪いパターンが続いており、戦い方を間違えた感も強い。ライプツィヒには勝ったものの、順位の近いマインツ、フライブルク、BVBとの直接対決に負けたのが情けない。
このあとはキール(A)、ホフェンハイム(H)、バイエルン(A)、ヴォルフスブルク(H)と日程が組まれている。あと勝ち点7を積み上げるのは必須で、そこにどれだけ上積みできるかでヨーロッパが見えるかどうかが分かれるだろう。痛い敗戦だった。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「いろんなことがある試合だった。我々は先制したが、前半の終わりまでとてもひどい局面があって、結果としてすっかりひっくり返されてしまった。2つの失点は避けることのできたボールロストから直接生まれたものだし、この状況に対してあまりに何も考えず守っていた。1-3とリードされて前半を終えたのはそのほかにもいくつか要因があった。後半は我々は気持ちの入ったいい反応を見せた。チームは集中を切らさず、もう一度試合に入った。100パーセントのゴールのチャンスはなかったが、同点になってもおかしくない危険な状況をつくり出すことはできた」
緑ユニだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年04月21日 22:25
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【Jリーグ第12節】C大阪 1-1 FC東京
■ 2025年4月20日(日) 15:00キックオフ
■ ヨドコウ桜スタジアム
帰省を兼ねて遠征。瓜破霊園で墓参り行ったあと、弟にクルマで長居公園でドロップしてもらった。このへんは生まれ育ったエリア。もしかしたらセレッソサポになってた世界戦あったかもしれん。曇り空で暑いのか寒いのかわからん微妙な天気。
東京は前節国立で先制しながら追いつかれてのドロー。週央にルヴァンカップで延長の末に勝ち上がってはいるものの、リーグ戦は今季まだ2勝で危機的状況に変わりはない。アウェイとはいえカップ戦のいい流れでしっかり勝ち点を持ち帰らなければならない。
ターンオーバーを敢行。CBに土肥と岡の名前しかなく、トップ下を置いた4-2-3-1が想定される布陣。水曜日に120分プレーした安斎はこの試合も先発、また113分プレーした北原がリーグ戦初先発。ヒアン、ガウディーノはベンチスタートとなった。
布陣
野澤大
白井 土肥 岡 安斎
橋本 高
佐藤 北原 俵積田
仲川
前半
立ち上がりから東京は不慣れなフォーメーションということもあってかボールが落ち着かない。6分、自陣で奪われたボールを左サイドのスペースに展開され、そこから頭で中央に戻されたボールに走りこんだ敵FWが頭で合わせゴール、0-1と早くもビハインドを背負う。自陣での受け渡しがルーズになった。
その後も東京はパスがズレたり意図が合わず受け渡しができなかったりとバタつくシーンが多く、自陣でムダにボールを差し上げてはギリでしのぐ心臓にも胃にも悪い展開。マッチポンプというか自滅というか。
打開の糸口がなかなかつかめなかったが、17分、左サイドの北原からエリア内で横パスを受けた佐藤がボールを置きなおしたところで敵DFに倒される。19分、これで獲得したPKを佐藤が自らゴール左に決めて1-1と同点に追いつく。
その後は東京の対応もやや整理され、拮抗した展開に。互いにチャンスをつくるが決めきれないまま時計が進んで行く。結局1-1のまま前半を終了。PKで追いついて落ち着いたが勝負はこれから。ヒアンの投入に期待。
安斎が警告を受けており、ギリ二度目の警告を免れたファウルもあった。水曜日に120分フル出場したことを考えても、ケガを含めリスクは高く後半から交代させてほしい。
後半
と思ったが交代ないまま後半へ。
後半立ち上がりの47分、俵積田がカウンターから左サイドを単騎でもちあがり、そのままシュートを放つがファーに外れてしまう。あれを決めるか、せめて枠に飛ばしたかったが絶好機を逃した。
引き続き一進一退、交互に攻撃をしかける展開となるがどちらもフィニッシュまで持ちこめない。61分、白井、北原に代えて長友、ヒアンを投入。ヒアン、仲川の2トップに近い形になったように見えた。
しかしその後も東京は主導権を握れず、C大阪の攻撃を受ける時間が長くなる。野澤大の好セーブもあり、DFも身体を張って失点は免れるが押しこまれるシーンが多い。65分、ヒアンの落としを受けた仲川が切れこんでシュートしたがバーの上。
69分には長友アーリークロスを中央の佐藤が落とし、これを拾ったヒアンがシュートしたがやはり枠を捉えられない。
74分、俵積田、橋本に代えて小泉、東を投入。小泉はそのまま左SHまたはウィングに入ったか。苦しい局面も多いが大阪の攻撃も精度を欠いて救われることが多い。何とかしのぎながら終盤へ。
82分、仲川が倒れながら裏に出したボールを受けたヒアンがDFをかわしてドリブルで持ちあがるがDFにからまれシュートまでもちこめず。82分、仲川に代えて野澤零を投入。互いに攻撃をしかけるが決め手を欠く。アディショナルタイムは押しこまれたがしのぎ、結局1-1のまま試合終了となった。
戦評
可変の布陣で幻惑しようとしたが自分たちがアジャストできずミスを連発、先制されたが、PKで追いつき、その後は一進一退ながら敵の攻撃をしのいで引き分けにもちこんで、アウェイで勝ち点1を確保した。
シュート数9-18、CK3-7、ポゼッション47-53と全体に大阪ペースで主導権を握れず、ゴールもPKの1点のみに終わった。負けてもおかしくない試合から勝ち点1を持ち帰ることができたのは最低限の進歩だったが勝てる気はしなかった。
自陣からつないでビルドアップしようとしたが、意図が合わず自陣でボールをロストするケースが続発してかなりヤバかった。このスタイルでこの種のミスはあり得るものと考えるべきだろうが、拙いミスがまだまだ多く先は長いと感じた。
この試合、松橋監督は4バックではないと言っていたらしく、安斎が3バックの左、俵積田がWBという設定で、攻撃時には土肥を右サイドに押し上げ、空いたところには高か橋本(あるいは二人とも)が落ちる目論見だったかもしれない。実際守備時には俵積田が5バックの左まで落ちているようにも見えた。
しかしこのポジショニングを生かして敵のプレスをはがして前進できるシーンはほぼなく、ボランチに当ててSB(またはWB)や逆にサイドに振って中に戻すなど中→外、外→中のはがしができず受け渡しでミスが出ているように見えた。あとひっかけたボールを逃がしきれずマイボールにできなかったシーンも多かった。
やろうとしていることはわかるし、そのためにはこういう段階を経る必要があるのもわかるが、見ている側としてはストレスもたまるし怖いシーンも多く体調に悪い影響が出る。ここは腹をくくるしかないと割りきっているが、ムダに人格が陶冶されて悟りが開けそうだ。
この引き分けで11試合を終えて2勝5敗4分、勝ち点10、1試合あたりでは0.91と1.00を割りこんだままで18位と降格圏に落ちてしまった。幸いリーグ戦は混戦で勝ち点差は詰まっており、14位C大阪との差が3、12位G大阪との差が4。浮き足立つか、腹をくくるか、我々も覚悟が問われている。
だいたいこれくらいの苦しさになると、あれがダメこれがダメ言いだすヤツが増えて、やるべきことに集中できなくなり、弥縫策を弄したり監督を変えたりしてきたのが東京の歴史で、だから今に至るも大したモノはなにも残せてないんじゃないのか。
今季の覚悟もその程度ならまた監督を変え戦術を変え新しい選手を取ればいいが、それでなにかが得られるとは思えない。僕は腹をくくる方に乗りたい。
松橋監督がこだわってるのはポゼッションやつなぎ自体ではなく、怖がらずにボールをコントロールして、敵の矢印を折りながら前進すること、苦しいときに立ち戻れるベースのスタイルをつくることのはず。プロとして自信とプライドをもってボールを扱うことはポゼッションだって堅守速攻だって同じように必要なはずだと思う。
先にも書いたが、このやり方を落としこもうとすれば、GKがプレスを受けてボールを取られたり、ワンタッチの縦ズバをカットされてゴール前になだれこまれたり、ゴール前での受け渡しが届かなかったりするのはあり得る失敗パターンで、それにいちいちひるんでいたらなにも身につかない。
もちろん、クラブとして、開幕当初に描いた絵に比べて現状なにができててなにができてないのか、思いどおりに行かない要因はなにか、そのギャップ分析をすることは当然必要だし、そのギャップに対しては手が打たれなければならない。それくらいのことはあたりまえにやってると思いたいが。
シーズンは続いて行く。走りながら成長するしかないし、それは仕事でも勉強でも人生でも同じことだ。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(4) 挑戦し続けよう。それでいい。
白井(4.5) 見せ場をねらってる感じがいい。
土肥(5) 難しい布陣の要になっている。
岡(5) 成長著しい。
安斎(4) 東京は安斎のチーム。
橋本(4.5) もう少しリスク取っていい。
高(5) 高の出来で試合が左右される。
佐藤(4) 採用してよかった。
北原(4) 宿題は大丈夫なのか。
俵積田(5) 強みを徹底的に磨け。
仲川(5) 置き場所が違う気がする。
===
長友(5) 守備に追われた。
ヒアン(4.5) 理不尽な収めは見られた。
東(5) 矢印を前に向けきれず。
小泉(4.5) 単純に好きなんよ。
野澤零(-) 時間短し。
やっぱり3バックだったのかなあ。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年04月18日 22:33
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【ルヴァンカップ2回戦】大宮 1-3 FC東京
■ 2025年4月16日(水) 19:00キックオフ
■ NACK5スタジアム大宮
ひさしぶりの大宮。仕事を終えてマクドでチキンタツタを買って電車に飛び乗った。1回戦は奈良に苦戦しながら勝ち上がったが、2回戦はさらに強敵の大宮。一筋縄では行かないが、カップ戦なので勝つことがすべて。松橋監督の勝負師としての力量が問われる。
大きくターンオーバーを実施。ヒアンをトップに、ガウディーノ、北原がシャドーに入った。東、小泉がボランチで先発。高、橋本、俵積田、佐藤、仲川らはベンチスタート。安斎が出ずっぱりなのはしかたないのか。
布陣
波多野
木本 木村 トレヴィザン
長友 東 小泉 安斎
ガウディーノ ヒアン 北原
前半
立ち上がりから東京がボールを支配、敵陣を中心に攻撃をしかける。8分、ヒアンがエリア手前からシュートをはなったがゴール左にはずれる。一方の大宮は前線に割りきったロングボールを入れて競る戦術で東京を脅かす。
セットプレーを中心にシュートをフィニッシュまでもちこむが決めきれず。22分、北原がエリア手間で長友から横パスを受け、そのままシュートをはなったが枠に収まらず。優位に試合を進めているが次第に拮抗した流れに。
45+4分、左サイドで与えたFKに中央で合わされゴールになったかと思われたがオフサイドの判定でノーゴール。肝を冷やしたが結局スコアレスで前半を折り返した。押しこんだ序盤に先制したかったがピンチを抑えて前半スコアレスは悪くない。課題の後半勝負。
後半
後半に入っても東京がボールを握る展開は変わらず。50分、北原のクロスを受けた東がシュートしたがDFがブロック。すると56分、東の浮かしたパスを裏で受けた小泉が胸で落としたボールを長友がゴール前に流しこみ、ヒアンが合わせてゴール、東京が1-0と先制する。
東京はその後もヒアンをターゲットにした攻撃で追加点をねらう。68分、長友、東、ガウディーノ代えて白井、橋本、佐藤を投入。東京が余裕をもってボールを動かしながら機を見てフィニッシュまでもちこむが追加点が奪えない。77分、木村に代えて岡を投入、トレヴィザンが3バックの中央に。
なんとか逃げきりたかったが、82分、エリア内でのクロスに頭で合わされて失点、1-1の同点に追いつかれてしまう。試合をクローズしきれず振り出しに戻る。このゲーム運びの拙さは改善されていない。
その後は追いついて勢いに乗る大宮に押しこまれる苦しい展開に。セカンドボールを拾われ波状攻撃を受けるが自陣でブロックを形成しこの局面をしのぐ。90+2分、小泉に代えて高を投入。90+7分、安斎の右CKにトレヴィザンが合わせたがバーの上。
同点のまま後半を終了、せっかく先制したがリードを守れず延長に入る。
延長
延長に入ると東京が歯車を巻きなおし再び優位に。止まりかけていた足が再び動きだし、逆に大宮は足が止まり始める。98分、右サイドの高からのスルーパスを追ってヒアンが裏に抜ける。敵GKを縦にかわし、角度のなくなったところからゴールに流しこんでゴール。ヒアンのこの日2ゴールめで東京が2-1と勝ち越す。
これで流れは大きく東京に傾いた。さらに105+1分、橋本が裏に出したパスを追ってヒアンが裏に抜けだし、ドリブルで持ちあがってGKとの一対一からファーネットに流しこむナイスシュート、3-1と追加点。ヒアンはハットトリック。
この抜け出しは現場では完全にオフサイドに見えたがフラグは上がらずそのまま得点となった。スタジアム全体が「マジすか」的な空気で静まり返ったがVARはなく判定は覆りようもない。このゴールで大宮は相当戦意を削がれたと思う。
延長後半は足が止まりモラルも下がった大宮を相手に、東京がセカンドボールを回収しながら時計を進める。113分、北原に代えて土肥を投入、土肥が右WB、白井が左WBにスイッチし、安斎がシャドーに上がる。安斎を休ませてやってほしい。
その後は危なげなく試合をクローズ、東京が残業の末に3-1で3回戦にコマを進めた。
戦評
優位だった序盤に決めきれず、逆に微妙なオフサイドに救われて前半を終える。後半先制したもののリードを守れず延長突入。延長前半にはヒアンの2ゴールで突きはなし、そのまま勝ちきったが、残業はよけいだった。
シュート数28-16、CK14-6、ポゼッション57-43と優位に試合を展開したが、勝ちきるのには苦労した。特に後半追いつかれてからの残り時間は押しこまれてヤバかったが、延長に入って地力の差が出た感はあった。
カップ戦なので勝ったことがすべてだし、前半スコアレスから後半強度を落とさず先制したところまでは進歩があった。一方でそのリードを守れず追いつかれ、その後も主導権を握られたのはいつもの景色でこの日も宿題は終わらず。ここをもちこたえたことで視界が開けた。
この試合では人が動きながらワンタッチでさばいて敵のプレスをはがし前進するシーンが多く見られ、J2相手で割り引いて見るべき点はあるとはいえ、やろうとしていることが少しずつ形になりつつある実感はあった。
また、ヒアンがいることで前線に出す選択肢が増えた。実際ヒアンの裏抜けからゴールが生まれており、ひとたびゴールが出ると調子が上がることも十分期待できる。先発で120分走りきっており、さすがに最後は足がつっていたが、カップ戦とはいえ結果が出たのは大きい。
北原もよかった。落ち着いてボールをさばき、自らシュートも行ける。113分走り続けたのも自信になるだろう。交代直前でもしっかりプレスに行き、足も動いていた。リーグ戦では出番も限られるかもしれないが使って行きたい。
この試合から学んだことをリーグ戦にしっかりフィードバックしたい。安斎、ヒアン、木本、トレヴィザンが120分走っており、日曜日までにリカバーできるかは心配。特に安斎は最後まで出しきっており休ませたい。
リーグ戦は日曜日にアウェイでセレッソ戦、ルヴァンカップは5月21日に同じくアウェイで湘南と戦うことになる。まずは次の試合に集中だ。
評点
評点は
ドイツ式
波多野(3.5) 安定してさばいたがクリーンシートならず。
木本(4) カウンターディフェンスに苦労した。
木村(4.5) 落ち着きが出てきた。
トレヴィザン(4) 突貫守備が効いた。
長友(4.5) 果敢に攻撃参加。
東(4) 矢印を前に向け続けた。
小泉(4) この人の職人ぽいたたずまいがいい。
安斎(3.5) 休ませてやって。
ガウディーノ(4) 可能性感じる。もっと見たい。
ヒアン(2.5) これでケチャップのフタが開いた。
北原(4) シュート決めときたかった。
===
白井(4) 代えの効かない選手になってきた。
橋本(3.5) プレーの質が違う。
佐藤(4) 骨惜しみしないのがありがたい。
岡(4) 日に日に成長している。
高(4) レギュラーの貫禄見せた。
土肥(-) 時間短し。
3点目はリプレイ見てもオフサイドだと思うが、VARないのでどうしようもない。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2025年04月13日 15:32
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【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ 1-2 フライブルク
■ 2025年4月12日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
土曜日夜10時半、スカパーでリアタイ観戦した。前節はアウェイでパウリ相手に苦戦しながらも先制しリードを保っていたが終盤に追いつかれ、勝ち点2を逃した。今節は勝ち点差2で我々の直下にいるフライブルクとのホームでの6ポイントマッチ。ヨーロッパをねらうためには勝利が必須だ。
ライツが筋肉系の負傷ということでメンバー外となり、ザンダーも離脱中のためノイハウスがボランチで先発。福田はベンチ入り。またネッツがひさしぶりに左SBで先発、ウルリヒはベンチスタートととなった。エングムがアキレス腱断裂で長期離脱に。
布陣
カルドーゾ
スカリー 板倉 エルヴェディ ネッツ
ヴァイグル ノイハウス
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
互いに慎重な立ち上がり。先制されたくない意識が強くボールを握ってのにらみ合いとなる。3分、左サイドのノイハウスが大きく右サイドに展開すると、これを受けたスカリーが戻しのパス、ここに走りこんだプレアがダイレクトで合わせたがGKにセーブされた。
14分、ハックが右前のスペースに出したボールを追ったオノラがクロスを入れると、ニアで敵DFに当たって軌道が変わりそのままゴールに。しかけが奏功しグラードバッハが1-0と先制する。ハックとオノラのコンビネーションが機能した。
しかし直後の16分、左サイドから入れられたクロスに中央で合わされ、山なりのボールがゴールに向かう。カルドーゾと板倉が対応したが互いを意識してボールに行ききれず、ボールはそのままゴールに入ってしまい失点。1-1と同点になってしまう。これで調子が狂った。
その後は再び主導権を争いながらにらみ合う一進一退の攻防となる。互いに大きなチャンスをつくれず淡々と時間が流れて行く。37分、クラインディーンストからプレアへのワンツーの戻しが敵DFに引っかかるがこれがゴール前でハックの足下に。ハックがワントラップからシュートしたが惜しくもファーポストに嫌われた。
前半は1-1のまま終了。互いにリスクを意識して思いきりを欠く攻防となった。ラッキーパンチで先制したがすぐに追いつかれ膠着。素早い切り換えから一気に攻めこむイメージだが発動の機会が少ない。後半に向けてギアを上げて行きたい。
後半
前半同様、フライブルクがボールを持って攻撃をしかけるが、グラードバッハがブロックを形成してこれを阻止、奪ったボールからのカウンターを狙う展開になる。フライブルクの攻撃には身体を張り、カルドーゾの好セーブもあってゴールは許さない。
63分、プレアとネッツに代えてシュテーガーとウルリヒを投入。ゲームメーカーを変えてボールの動かし方にも変化をつけたい。64分、ハックのクロスが敵DFに当たりこぼれたところにクラインディーンストが詰めたがシュートはGKにセーブされる。
66分、エルヴェディがアクシデントでキアロディアを投入。ふつうに歩いていたがどこか傷めたのか。心配だ。
76分、オノラとノイハウスに代えてフリードリヒとチュヴァンチャラを投入、板倉を一列上げてボランチに。前線を活性化したいがフライブルクの攻撃を自陣でしのぐ時間が長く、なかなか押し上げられない。
にはチュヴァンチャラがエリア外からねらったが敵GKがセーブ。バランスが守備に寄りすぎて攻撃の手数が少ない。ホームなのに引き分け狙いか。
すると90分、左サイドからのクロスに中央でヘディングシュートを打たれ、これが決まって1-2と逆転される。後ろから入られてフリーで打たせてしまった。なすすべがないまま試合は終了、土壇場で勝ち点を逃した。
戦評
前半1点ずつを取り合い、その後は互いに攻めあぐねる展開に。後半フライブルクがボールを保持して攻撃をしかけ、グラードバッハは自陣での守備からのカウンターをねらったが大きなチャンスがないまま推移、最後にワンプレーで勝敗が決まった。
シュート数10-19、CK4-6、ポゼッション42-58と、特に後半押しこまれたのが数字にも表れている。必ずしもフライブルクがよかったわけではなく、つけいる隙はいくらもあったと思うが、どうしたのかと思うくらい消極的で守備に終始、前に出る気配もなかった。
シーズン終盤、ヨーロッパをねらう戦いを続けており、どうしても勝ち点3を取りに行かなければならない試合で、同点の後半にリスクを嫌って自陣でブロックを構築する戦いを選んだのは理解ができない。
勝ち点1を死守、あわよくばカウンターから勝ち越しというような考えだったのだと思うが、結局勝ち点1も守れず、フライブルクに勝ち点で追い抜かれてしまったのはプランミスだったというほかない。あまりに消極的で見ているだけで元気がなくなった。
せっかくオノラが復帰し、オノラからクラインディーンストというホットラインもあるのに起点が低くて攻撃のチャンスが少なすぎる。負ければ順位が入れかわる戦いであることを意識しすぎて腰の引けた戦いかたを選択し、結果的には裏目に出た。
昨季の反省から守備に重心を置いていることもわからなくはないが、それで2失点し負けているのだから、深い位置でブロックをつくればいいというものでもないということは学習してほしい。勝ち点3の必要な試合だということを理解していたのか疑わしい。
これで29試合を終えて13勝11敗5分、勝ち点は44のままで7位に後退、4位のライプツィヒとの勝ち点差は4となり、残り5試合での逆転は現実的には厳しくなってしまった。残り試合全勝する勢いで勇気を持って戦い、最後にどうなっているか見てみるしかない。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「もちろん結果にはがっかりしているし、パフォーマンスについても、しっかりした質を備えた相手に比べて満足しているわけではない。ボールをしっかり保持する時間をつくれず、試合をしっかりコントロールすることができなかったし、ボール保持を効果的に生かすこともできなかった。判断を誤ることもあったし、切り替えの際に技術的なミスもあった。守備面では敵に自由を与えなかったが、失点につながる二つのミスは痛かった」
心底がっかりした。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年04月12日 13:00
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【Jリーグ第10節】FC東京 1-1 柏
■ 2025年4月11日(金) 19:00キックオフ
■ 国立競技場
国立嫌いだし平日仕事終わりにスタジアム行くのはいろいろたいへんなのでふつうに週末味スタでやってほしいんだが。会社出たら結構な雨。試合前に新橋のゴーゴーカレーで勝ちメシと思ったが券売機トラブルで入れなかった。
ここまでリーグ戦6試合勝ちがない。前節もアウェイで岡山にウノゼロ負けを喫しておりもうあとがない。戦略、戦術以前にまずは勝ち点3を取りに行かなければならない試合。細かい話はそれからだ。
開幕から負傷調整が続いていた遠藤が今季初めてベンチ入り、戦列を離れていた小泉、長友もメンバー入りした。森重、小柏、ガウディーノらはひきつづき特にリリースもなくメンバー外に。
布陣
野澤大
土肥 木村 岡
白井 橋本 高 安斎
仲川 佐藤 俵積田
前半
激しい雨のなかでの立ち上がり。1分、橋本からのフィードを受けて裏に抜けた佐藤が右サイドから切れこんでシュートを放ったがひっかけてしまったかボールはファーにはずれる。いきなりゴール前でフリーの絶好機だったがそううまくは行かない。
その後は次第に柏も前に出始め、交互に敵陣で攻撃をしかける流れになるが4:6くらいのイメージで柏優位。東京は自陣からのビルドアップに裏へのフィードも織りまぜて攻撃をしかけるが精度を欠いてフィニッシュまでやりきれないことが多い。
13分、高から横パスを受けた岡がドリブルで持ち上がり、そのままエリア外からシュート、低い弾道のシュートが枠に飛んだが敵GKがセーブ。可能性を感じさせた。その後も一進一退の攻防となり主導権を握ることができない。
35分、左サイドでパスを受けた俵積田がカットイン、シュートを放つ。このボールがゴール前の敵DFに当たりこぼれたところをすかさず仲川が押し込んでゴール。1-0と先制する。俵積田のシュートは枠に行っていなかったが打ったことで得点につながった。
41分には左寄りで得たFKを安斎が直接狙ったが惜しくもバーを直撃、このはね返りを佐藤がダイレクトでシュートしたがGKがキャッチ。安斎のプレースキックが試合ごとにうまくなっている。プレースキッカーは安斎一択でいい。
1-0で前半を終了。主導権を握ったわけではなかったが果敢に攻めた結果アドバンテージを得た。守りに入るのは良策と思えないが、ミスやコンディションの起こりやすいコンディションなので集中が要求される。雑にならず戦いたい。勝ち筋はある。
後半
後半も中盤で主導権を争う流れになるが、柏のほうが優勢で東京はプレスをかけきれず、セカンドボールも拾えずブロックを形成しての守備に追われる時間が長くなる。柏にボールを持たれている。
60分、俵積田に代えてヒアンを投入、ヒアンがトップに入り佐藤が左シャドーにスライドする。さらに70分、仲川と橋本に代えて遠藤と小泉を投入、遠藤は左シャドーに入り佐藤が右シャドーにスライド。
71分、スローインからヒアンが落としたボールを高がシュートするが敵DFにブロックされる。東京は試合のクローズを意識しながら戦うこともあり、柏にポゼッションを譲って引き気味のブロック守備からカウンターの機会をうかがうがチャンスは多くない。
78分、佐藤と土肥に代えて木本と長友を投入。安斎を右シャドーに上げる。79分、前がかりになった柏のDFラインからボールを奪った遠藤が単騎でカウンターをしかける。ゴール前まで持ち上がったがシュートは大きくバーの上に。せめて枠に行きたかった。
終盤はリスクを取って攻める柏に対して自陣で迎え撃つ展開となる。90+2分、敵のシュートを長友がブロック、これがハンドの可能性ありとしてVARが介入するがノーファウルに。現地ではVARが介入していることもよくわからなかった。
ようやくトンネルを抜けるかと思った90+4分、左サイドから流しこまれたクロスに中央で合わされ失点、土壇場で1-1と追いつかれてしまう。結局そのまま試合は終了、終了間際の失点で引き分けに終わり勝ち点2を手放した試合となった。
戦評
終始柏にボールを握られ劣勢だったが、守備がもちこたえ、逆に前半少ないチャンスを決めきって先制すると終盤までリードを守った。なんとか逃げきれるかと思ったが、圧を高める柏に最後の最後に押しこまれ脱力のドロー、勝利がてのひらからこぼれた。
シュート数10-13、CK3-8、ポゼッション37-63と、ミラーゲームで似た戦術の柏に対して完成度の差が出たか。それでも試合自体は悪くない展開となったが、そう簡単に勝ち点はもらえないということか。
引き続き敵の矢印を折りながら前進する取り組みは見て取れ、その練度も上がってはいるものの、その形からのチャンス構築はまだ多くはなく、この試合でもゴールはあったもののアクシデンタルなもの。
一方で守備は最終盤までもちこたえ、結果的に土壇場の最少失点のみに抑えた。内容的には柏優位で引き分けの結果は妥当だが、そういう試合にあと一歩で勝てるところまでもちこんでいたからこそ勝ちきらなければならなかった。
それができなかったところに我々の抱える問題が端的に集約されているのではないか。強いクラブというのはどちらに転んでもおかしくない試合、負けてもおかしくない試合から勝ち点3を取れるクラブ。そういう勝負づよさや試合運びのスゴみが我々にはない。
前半スコアレスで悪くない戦いをしても後半に失点して負ける、前半リードしても土壇場で追いつかれて勝ち点を取りこぼす、このゲームマネジメントの不安定さは今季顕著であり宿題としてずっと抱えているが改善されない。
リーグは混戦で、これまでの試合を見ても明らかに力負けとか歯が立たず完敗みたいな試合はほぼなく、どの試合にも勝負どころとか勝ち筋みたいなものがあったのに、そこを持って行かれて勝ち点を落とし続けている。これを続けていては残留も危うくなる。
やろうとしていること自体はおかしくなく、引き続き地道に取り組んで行くしかないが、それとは別に試合単位で流れを読んでプランを修正しながらカードを切り勝ち点をこちらに引きずりこんでくるマネジメント力が必要で、それが松橋監督にあるかは別問題というか、正直そこは得手ではないと思っている。
松橋監督を解任してもなにも始まらず、なにも解決しないのは自明でここは踏ん張りどころ。むしろゲームマネジメントができる監督経験のあるプレーンを補強するべきではないかと思う。苦しいがここでブレてリセットする実益はなにもない。踏ん張りどころだ。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(4) むずかしいコンディションにも対処。
土肥(4.5) 攻め上がりにアイデアがある。
木村(5) 使い続けたい。
岡(4.5) シュートにビビった。
白井(5) さすがにお疲れでは。
橋本(5) ちょっと余裕がなかった。
高(5) 前にチャレンジできなかった。
安斎(4) 今のチームを牽引している。
仲川(4.5) ゴールうれしい。
佐藤(4.5) 東京のダイナモ。
俵積田(5) ここをブレイクしなければ。
===
ヒアン(4.5) まずはゴールほしい。
遠藤(5) 22番ユニ買ったんだから頼むよ。
小泉(4.5) 昨季は37番買ってた。
長友(-) 時間短し。
木本(-) 時間短し。
審判のウェアの色が紛らわしかった。赤にすべきだった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年04月07日 18:12
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【ブンデスリーガ第28節】ザンクト・パウリ 1-1 グラードバッハ
■ 2025年4月6日(日) 15:30キックオフ
■ Millerntor-Stadion (Hamburg)
ドイツがサマータイムに移行したため、現地15時半のキックオフは日本時間22時半、見やすい時間になってくれて助かる。前節ホームでライプツィヒを抑えて上位に食いこんだあとの大事な試合でありアウェイだが勝ち点をしっかり持ち帰りたい。
前節出場停止だったクラインディーンストが先発に復帰、それ以外は前節と同じ布陣となった。福田はベンチ外。
先発
カルドーゾ
スカリー 板倉 エルヴェディ ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
クラインディーンスト
前半
立ち上がりからパウリが高い位置からのプレスをしかけ、グラードバッハはこれをかいくぐることができずに自陣でボールを奪われてはフィニッシュまでもちこまれるくり返しとなる。セカンドボールが拾えず、なんとかマイボールにしても起点が低く、自陣から出ることができない。
数分ごとにチャンスをつくられるが、守備では中央を固め、カルドーゾの好セーブもあってなんとか失点を免れている状態。カウンターのチャンスも散発で、攻め手がない。ほぼハーフコートゲームでパウリに圧倒されている。
25分、右サイドを持ち上がったオノラのクロスに中央のクラインディーンストが頭で合わせたがゴール左へ。ようやく得意の形が出せたがとらえきれず。こういうシーン自体がほぼない試合展開になっている。
42分、エルヴェディが敵FWに対応してエリアから外へ押し出したがエリアから出たところで敵FWが転倒。当初はエリア外からのFKかと思われたがVARが介入し、エリア内に残った足にエルヴェディがトリップした可能性の検証となる。
そもそもトリップしているのか、しているとしてエリアの中か外か、リプレイでも微妙な判断だったが、OFRの結果主審はそもそもノーファウルと判定しPKを免れた。ここで先制されていたらヤバかった。なんともいえない判定だった。
押されっぱなしの前半をなんとかスコアレスで乗りきろうとしたアディショナルタイム、ラストプレーと思われた右CKをオノラがけると、ファーの板倉が頭で合わせこれが山なりに逆サイドのネットに吸いこまれゴール。1-0とグラードバッハが先制する。以外にもグラードバッハのリードで前半を終えた。
後半
後半に入ってもパウリの前からの守備に押しこまれてグラードバッハは防戦一方となる。戦況は一向に好転せず、ハーフタイムになにを打ち合わせたのか。リードがあるのでリスクは取りたくないが主戦場がゴールに近すぎる。
61分、オノラとウルリヒに代えてキアロディア、ネッツを投入、板倉を中央にして右にエルヴェディ、左にキアロディアの3バックに移行、3-4-3と布陣を変更する。1点を死守する構えとは思うが守るの早すぎんか。
その後も一方的にパウリの攻撃を受ける時間が続く。なかなか息継ぎができずずっと水面下で呼吸が苦しすぎる。75分、プレアに代えてシュテーガーを投入、前で時間をつくってほしい。
その後もなんとかもちこたえていたが、85分、エリア外でボールをもった敵FWがミドルシュートをはなつとこれがゴール右下隅に決まり失点、1-1と追いつかれる。ちょっと止めようのないゴラッソだった。これだけ押しこまれてればいつかはヤられるというゴールだが、ミドルでやられたのはもったいない。
86分、ハックとクラインディーンストに代えてフードリヒとエングムを投入。おそらく板倉を一列上げ、ライツをシャドーに上げたと思うがはっきりしない。まさがCB4人は並べないと思うのだが。
結局残り時間をなんとかしのぎきり1-1で試合終了、土壇場で勝ち点2を失ったが手ぶらは免れた。
戦評
試合を通してほぼ一方的に押しこまれたが、前半終了間際にCKから先制、後半はこれを守る戦いになった。もしかして勝てるのではないかと欲が出たところで文句のつけようのないゴラッソをぶちこまれ、結局勝ち点1をわけあった。
シュート数5-26、CK2-11、ポゼッション36-64と最近ちょっと見ないレベルで押しこまれたが、それを1失点でしのぎきり、セットプレーから1点取って引き分けたのはむしろ僥倖だったというほかない。
パウリがよかったのかグラードバッハがなにかを間違ったのかよくわからないが、いいわけできないパフォーマンスの悪さで、前プレに押されたのはわかるとしても、長いボールも収められず、対人も勝てず、セカンドボールも拾えなかった。
カルドーゾが踏ん張って「さすがにこれはムリ」というゴラッソの1失点のみに抑えてくれたが、それがなければもっと悲惨なことになっていた。ほかは全員ハンブルクからグラードバッハまで罰走。なにがどうなったのかちょっと説明してほしいわ。
それにしても前半あれだけ押しこまれたのにハーフタイムで修正らしい修正が見られなかったのがヤバい。なにも思いつかなかったのか。しっかり守れてるから大丈夫だと思っていたのだろうか。
これで28試合を終えて13勝10敗5分、勝ち点44(1試合あたり1.57)で6位に。4位マインツとの勝ち点差が2とまだCL圏内はねらえるが、ここで落とした勝ち点2は痛かった。ここからフライブルク(H)、BVB(A)と順位の近いクラブとの直接対決が続く。
この2連戦をどう乗りきるかで今季の落着は大きく変わってくる。この試合からなにをどう修正するのか、クラブの総合力が問われるヤマ場だ。この時期にこういう話ができているのは昨季から比べれば全然ありがたいことだが、それにしてもひどい試合だった。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「勝ち点を持ち帰れることはありがたいが、これが強い相手からのラッキーな勝ち点であることは十分わかっている。我々は保持でも非保持でも自分たちの力を出すことがまったくできなかった。ディフェンディングサードではすべてのシュートに献身的に身体を投げ出した。しかし守備だけでなく攻撃においてもパフォーマンスが意図したものではなかったことはもちろんわかっている。それを踏まえて自らを振り返りしっかり分析しなければならない。前を向いて次にはまたいい試合をしなければならない」
ミラントアは雰囲気よさそうで、ドイツにいるあいだに行ってみればよかったなあ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年04月06日 17:42
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【Jリーグ第9節】岡山 1-0 FC東京
■ 2025年4月6日(日) 13:00キックオフ
■ JFE晴れの国スタジアム
岡山日帰り弾丸観戦行く気満々だったが金曜日あたりからのどに違和感があり、咳も出るのでムリはしないことにして新幹線はキャンセル、チケットはリセール、泣く泣く自宅DAZN観戦に。
ここ5試合勝ててないなかでのアウェイ戦。勝ち点3が必要だ。岡山は昇格クラブとはいえホームで強く、東京よりも上位。侮るとヤられる。丁寧に戦いたい。水曜日のV東京戦から中三日での試合で、木本、ガウディーノに代えて土肥、仲川が先発。
布陣
野澤大
土肥 木村 トレヴィザン
白井 橋本 高 安斎
仲川 佐藤 俵積田
前半
立ち上がりから東京がボールを握って岡山陣内で攻める展開に。6分、土肥からのスルーパスを受けてライン際を縦に抜けた白井がクロスを入れる。佐藤がここに走りこんだが敵GKが先にボールにさわり、こぼれたボールを流しこもうとしたが枠に転がらず。
7分には左サイドからドリブルでえぐった俵積田からの戻しに佐藤が合わせたがDFにブロックされた。9分、安斎の右CKにファーからとびこんだ佐藤が頭で合わせたがGK正面に。チャンスをつくったが決めきれない。
その後も東京がボールを支配、攻撃をしかけるが岡山の守備も固い。20分にはCKからのルーズボールをつなぎ、高がエリア外からクロスを入れ、攻め残ったトレヴィザンが頭で合わせるが枠に飛ばず。
さらに34分には安斎の左CKからのこぼれ球をエリア外の高がねらうが密集のDFに当たる。こぼれてきたボールを再び高が拾いもう一度シュートしたがこれもDFにブロックされる。
東京が主導権を握りながらも岡山の堅守を崩せずスコアレスで前半を終了。土肥が高めの位置を取ることでギャップをつくりチャンスをつくれている。ただ、競り合った前半を受けた後半の戦い方がここまでの最大の課題。早い時間に先制したい。
後半
しかし後半立ち上がりの47分、左サイドでギャップを突かれて裏を取られ、シュートを流しこまれる。一瞬天を仰いだがオフサイドの可能性ということでVARとなり、審議の結果ノーゴールに。九死に一生を得た。
その後も後半から交代で修正を入れてきた岡山に対してアジャストできず勢いが出ない。59分、俵積田に代えてヒアンを投入、トップに入り佐藤が左シャドーにスライドした。
ところが61分、右サイドでのスローインからの流れでクリアボールを受けた敵FWがエリア外からボレーシュート。これが決まって0-1と先制を許す。止めようのないゴラッソだったが自由にボールを持たせすぎた感はあった。
63分、仲川と橋本に代えて北原と東を投入。北原はシャドーに。しかしアドバンテージを得て守備を固める岡山に対して前半のような攻撃のかたちをなかなかつくることができない。72分、北原が左サイドから切れこんでシュートするがDFがブロック。さらにこのこぼれ球を北原が拾って落とし、高が詰めたが枠外に。
81分、安斎と佐藤に代えて岡と山下を投入、岡はそのまま左WBに。前線はヒアンと山下の2トップに北原がトップ下のような位置関係になったようだ。
その後はパワープレー気味に前線にボールを供給する東京に対し岡山が守る展開に。90+4分には岡の落としを受けたヒアンがシュートをはなったが敵GKがセーブ。90+5分にはトレヴィザンが頭でつないだボールに山下がシュートしたが敵DFがブロック。
結局そのまま0-1で試合終了。ワンチャンを決められ手ぶらで帰ることになってしまった。
戦評
前半主導権を握ったが先制できず、逆に後半ボールは握りながらもイーブンな展開となり、一度はVARで救われたもののゴラッソを決められ、そのまま逃げきられた。
シュート数12-6、CK6-6、ポゼッション60-40とボールを握って攻めたものの、先制を許して追う展開となり結局無得点に終わった。
鹿島(0-2)、湘南(0-0)、福岡(0-1)、川崎(0-3)、そして今日(0-1)と、いずれも前半を0-0で折り返しているのに、後半勝負になったとたん不安定になるのは、ゲームマネジメントがつたないというほかない。
負けたので失点にフォーカスしがちだが、ゴラッソの1失点に抑えた守備を責めるよりは、前節の2得点から一転してまたしても無得点に終わった攻撃面をしっかり直視すべき。1点も取れないのでは勝ち点は取れても1止まりだ。
今日もオフサイドにはなったが後半2分に完全にヤられた。ハーフタイムから修正してきた相手に対応しきれず、これが決勝点の布石にもなったと思う。今日の前半ならこちらも後半から俵積田に代えて山下を投入するなど手は打てたのではないか。
やろうとしていること自体はおかしくないし、今日の試合でも土肥のポジショニングや橋本と高の位置関係など細部は改善しており、やりたいことに向かっている感はあるのだが、一方で今利用可能なリソースを最大限活用して目先の結果を出すマネジメントは必要であり、それができていない気がする。
これで9試合を終えて2勝5敗2分、勝ち点は8のままで1試合あたりの勝ち点は0.89とついに1.00を割り、17位と降格圏ギリまで落ちこんだ。なにを優先して戦うのか、はっきりさせないとずるずると足場だけが悪くなる。
雑音が大きくなると本来取り組むべき課題に取り組む余裕がなくなってしまう。ちょっといろいろ整理して考えないと具合の悪いことになるぞ。
評点
評点は
ドイツ式
野澤大(4) 前節からの立て直しは立派。
土肥(4.5) 判断よく攻め上がった。
木村(5) 守備の軸として期待している。
トレヴィザン(5) むしろ攻撃で期待感ある。
白井(5) 駆け上がりにロマンを感じる。
橋本(4.5) 持てる試合では無双。
高(4.5) 橋本との位置関係よかった。
安斎(4.5) もはや代えが効かない。
仲川(4.5) ドリブルは効いていたが。
佐藤(4.5) どれか1本決めたかった。
俵積田(5) 壁を突破したい。
===
ヒアン(4.5) 期待感だけがある。
東(5) むずかしい役割だった。
北原(5) 新学期頑張れ。
山下(-) 時間短し。
岡(-) 時間短し。
行きたかったが行かなくてよかったかも。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年04月03日 00:45
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■
【Jリーグ第8節】東京V 2-2 FC東京
■ 2025年4月2日(水) 19:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
午後にいったんやんだ雨が夕方からまた降りだし、微妙な感じだったがなんとかひどい降りにはならずヴェスパで味スタにたどり着いた。アウェイでの味スタはいつもと感じが違って面白い。結構ヴェルディのサポがいるが、この人たちはヴェルディがJ2で苦労していたあいだなにをしていた人たちなんだろう。
東京はリーグ戦ここ4試合無得点で勝利なし(3敗1分)。シーズン序盤の試運転はもうとっくに終わっていなければならない時期で、これ以上ずるずる足場が悪くなるようだと雑音が多くなり本質的でないことをいろいろ考えなければならなくなる。踏ん張りどころの一戦になる。
前節から中三日での週央の試合ということもあってか一部をターンオーバー、仲川をベンチスタートにし、ガウディーノを先発起用。ヒアンがベンチ入りした。森重、長友、小泉は引き続きメンバー外、小柏もベンチ入りしなかった。
布陣
野澤大
木本 木村 トレヴィザン
白井 高 橋本 安斎
ガウディーノ 佐藤 俵積田
前半
序盤から東京がボールを握り自陣からパスをつなぎながら攻め上がろうとするが、ヴェルディの守備がコンパクトでなかなか思うように前進できず、ロストから逆襲を受けるパターンが繰り返される。互いに機会をうかがうが一進一退で拮抗した攻防に。
20分、右サイドからのCKに中央で頭で合わせられ失点、0-1と先制を許す。流れの中では競り合えていただけにセットプレーからの失点はもったいない。ゾーン守備の隙間に入られフリーで当てられた。追いかける展開となるがこのまま終わる試合ではなさそうな雰囲気はある。
23分、ガウディーノからパスを受けた佐藤が裏に落としたボールを俵積田が追いシュートしたが敵GKが伸ばした足でわずかに軌道が変わりファーポストに嫌われる。24分、これで得たCKを安斎がけり、木村が合わせたが枠外に。引き続き東京がボールを握るがチャンスは散発。
43分、高が裏に出したパスを追って佐藤が抜け出し、トラップから胸で落としてシュート。これが決まって1-1と同点に。前半のうちに追いつけたのは大きい。結局同点のまま前半を終了。セットプレーから失点したがワンチャンを決めきった。勝つことだけを考えて後半も戦いたい。
後半
立ち上がり47分、俵積田のスルーパスを追ったガウディーノが裏に抜けてGKとの一対一からシュートしたが敵GKがセーブ、こぼれ球に佐藤が詰めたがバーの上に。絶好機だったが押しこめなかった。
すると52分、敵の攻撃をしのぎボールを持った野澤大が出しどころを探しているところに敵FWがプレス、突つかれたボールがそのままコロコロとゴールに転がり失点、1-2と再びリードされる。脱力感の大きい失点で理解が追いつかない。
60分、ガウディーノに代えてヒアンを投入。東京は割りきってヒアンに長いボールをけることが増える。70分、左サイドの安斎が流しこんだボールに中央で東が合わせたがゴール左にはずれる。
71分、俵積田と佐藤、橋本に代えて仲川、北原、東を投入。北原はシャドーに入ったようだ。東京はヒアンをターゲットにしたロングボールも使いながら反撃を試みるが大きなチャンスにはつながらない。
82分、東が木本とのワンツーからポケットを取り中央に折り返すと北原がダイレクトでシュートしたがミートせず敵DFがブロック。いい形だった。85分には安斎の右CKにヒアンが頭で合わせたが敵GKがセーブ。このとき最後に浮いたボールを競った高が敵GKに顔面をパンチングされたがファウルにならず。
すると89分、安斎が右サイドからFKをけると、いったんはクリアされたものの、こぼれ球を拾って安斎がもう一度同じ地点からゴール前に放りこむ。これにファーのトレヴィザンが頭で合わせ逆のサイドネットにイン。土壇場で2-2と同点に追いついた。
90分、白井に代えて野澤零を投入。そのまま右WBに入ったようだ。その後は互いに勝ち越しをねらってややオープンにボールが往復するが決められず、結局2-2で勝ち点1を分け合う結果となった。
戦評
前半セットプレーから失点、前半のうちに追いついたものの、後半開始早々に信じられないゴールで失点し勝ち越しを許した。その後はいったん停滞したが、ヒアンの投入で前線に動きが出て攻撃が活性化、最後の最後にトレヴィザンのゴールで何とか面目を保った。
シュート数11-16、CK5-6、ポゼッション66-34と圧倒的にボールを持ちながらも終始先行され、追いつくのがやっとという試合になってしまった。複数得点でアウェイながら勝ち点を持ち帰れたのはよかったが、勝つべき試合だった。
内容的にはセットプレーとミスからの失点で流れからは取られていないし、一方で3月に取れなかったゴールを2本決めているのでそこまで悲観的になる必要はないと思うが、今の成績を思うとこういう試合をきちんと勝てず、ミスでアドバンテージを与えて自滅したことは失望感が大きい。勝ち点2を失ったと考えなければならない。
野澤大のミスは痛かったが、GKからつなぐスタイルを取る以上、一定の確率で避けられないケース。敵のプレスに対していなそうとしたが突つかれた。ミス自体は反省しなければならないが、このやり方がダメなわけでも野澤大の貢献が帳消しになるわけでもない。なにがマズかったかは野澤大自身がいちばんよくわかっているだろう。
ヒアンの復帰が大きく、佐藤のゴールもうれしい。森重、小泉、小柏、遠藤らが盤石で戻ってくればもう少し余裕も生まれると思うが、だからといってそれをただ待っているわけには行かない。次節も中三日でのアウェイ戦となるが、ここで踏ん張らないともう後がなくなる。
北原は今日はシャドーで出場、落ち着いたタッチでボールを動かしチャンスにもからんだ。シュートチャンスもあったが惜しかった。ふつうに戦力になっているが、他の選手を押しのけてまで使うだけの優位性があるのか、あるいは育成の観点も込みで使って行くのか、しっかりしたビジョンが必要だ。
これで5試合勝ちなし(3敗2分)となり、5試合で勝ち点2は危機的な状況、通算でも8試合で勝ち点8(1試合あたり1.00)は降格ライン。盛り返すにしても発射台はずいぶん低くなってしまいこのビハインドは重い。やっていることはおかしくない、と言っていられるうちに勝ち点をかき集めなければ。
評点
(評点は
ドイツ式
)
野澤大(5.5) ミスが失点に直結するつらいポジション。
木本(4.5) クレバーな守備で流れからの失点なし。
木村(4.5) やはり3バックなら真ん中が正解だった。
トレヴィザン(4) 出るとなにかやってくれる。
白井(5) ちょっとお疲れか。休ませたいが。
橋本(4.5) 高とのバランスがよかった。
高(4.5) やや前目で生きた。
安斎(4) 好調を維持、頼りになる。
ガウディーノ(5) スペースなく動きにくかった。
佐藤(4) 矢印を前に向け続けた。
俵積田(5) のびのびやらせたい。
===
ヒアン(4) 攻撃を活性化、存在感が違う。
東(4.5) ポケットに走ったのがよかった。
仲川(5) 気持ちは見えたが特徴出せず。
北原(4.5) 落ち着いてプレーできていた。
野澤零(-) 時間短し。思いきって行っていい。
選手入場時にゴール裏でバーコードの掲出があったの笑った。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年03月30日 16:31
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■
【ブンデスリーガ第27節】グラッドバッハ 1-0 ライプツィヒ
■ 2025年3月29日(土) 15:30キックオフ
■ Borussia-Park
サマータイム移行前の最後の試合で日本時間23時30分のキックオフ。来週からは1時間早くなる。自宅スカパー観戦。前節アウェイでブレーメンに快勝、上位のライプツィヒをホームに迎える。勝てば順位が入れかわる6ポイントマッチ。このところホームでは勝てていないが、今季の行方を左右する大事な試合になる。
オムリンが前節負傷交代となりそのまま離脱、18歳のルクセンブルク代表カルドーゾが先発となった。またクラインディーンストが前節終了間際の退場で今節は出場停止、かわってチュヴァンチャラがトップで先発。オノラ、ライツも先発復帰となった。福田はベンチ入り。
布陣
カルドーゾ
スカリー 板倉 エルヴェディ ウルリヒ
ライツ ヴァイグル
オノラ プレア ハック
チュヴァンチャラ
前半
立ち上がりからグラードバッハが積極的にボールを動かしながら敵陣に攻め上がる展開に。13分、オノラが右サイドを縦に持ち上がりクロスを入れると、中央のチュヴァンチャラが頭で合わせたが体勢が合わずバーの上に。直後の14分にはハックからのパスを受けたチュヴァンチャラがシュートしたがDFにブロックされた。
次第に試合のペースが落ち着き互いに攻撃をしかける拮抗した攻防に。21分、ヴァイグルからの縦のボールをプレアが頭で裏に落とすと、これを受けたハックが裏に抜けるが、DFに寄せられながら打ったシュートはGKにセーブされる。ビッグチャンスだったが決めきれず。
その後は一進一退、互いに大きなチャンスがないまま中盤でのつばぜり合いが続く。42分、チュヴァンチャラがエリア内に走りこんでルーズボールをシュートしようとしたが敵DFにブロックされる。アディショナルタイムにはプレアにもシュートチャンスがあったがこれもDFにブロックされ、スコアレスのまま前半を終了。
立ち上がりは積極的にしかけたが絶好機に決めきれず膠着した展開に。守備が踏んばっているが後半早い時間帯に先制して流れをつかみたい。集中が切れた方がヤられる厳しい試合になる。
後半
グラードバッハは後半立ち上がりからあらためて攻勢に。53分、ハックからのパスを受けて右サイドを持ち上がったオノラがカットインしてシュートをはなったが敵DFにブロックされる。54分には右サイドからのクロスにプレアが中央で合わせたがヒットせず。
すると56分、右CKをオノラがショートでハックにパス、ハックが角度をつけて放りこんだボールをファーの板倉がダイレクトボレーでシュートする。これは敵GKにセーブされたが、ゴール前に浮いたクリアボールをプレアが頭で押しこんでゴール、グラードバッハが1-0と先制する。
さらに62分にはオノラからのパスを受けたプレアが右からカットインして左足でシュートしたがボールは惜しくもポストに嫌われた。64分、ウルリヒとオノラに代えてネッツとキアロディアを投入。トップ下を削って3バックにシフト。守りに入るのは早いと思うがメッセージは明確。
この時間帯はライプツィヒがリスクを取って前がかりに攻め、グラードバッハは自陣で守備に追われる時間が長い。引きすぎにも見えるがさすがにゴール前は固くライプツィヒに得点機を与えない。
71分、スカリーが傷んでライナーと交代。72分、ハックのCKにエルヴェディが頭で合わせるがポストをヒット。80分にはプレアが左サイドから敵DFを交わしてエリアに入りシュートをはなったがこれもパスとに嫌われる。3回当てたんだから1点くらいもらえてもいいのに。
81分、プレアとハックに代えてノイハウスとエングムを投入、ともにシャドーに入った。残り時間はライプツィヒの攻撃を受けながらも時計を進める。4分のアディショナルタイムもなんとかしのぎ、グラードバッハがセットプレーからの得点を守りきって貴重な勝ち点3を手にした。
戦評
立ち上がりにしかけたものの取りきれず、その後は拮抗したゲームに。しかし後半改めて主導権を取りに行き、セットプレーから先制、その後は追加点が思うように取れないなかライプツィヒの攻撃を割りきった守備でしのいでホームでの勝利となった。
シュート数16-19、CK5-8、ポゼッション40-60と特に後半先制してから受けにまわったため押しこまれたが、しっかり意思統一して長い時間を耐えた。実力的にはライプツィヒがやや上にも思えたが、こちらもクラインディーンストを欠く中で上位から勝ち点3をもぎとったのは大きかった。
オノラの復帰が大きく、ハックとの両翼のスピードを生かす一方、プレアが自由に動いてチャンスを演出し、自らゴールも決めた。ポストを2本たたいておりもう少し楽に勝てた目もあったが、それができないなら虎の子を守るという覚悟で守備に全振りしたのが奏功した。セオアネ監督の読み勝ちか。
ニコラス、オムリンが相次いで負傷離脱した危機をカルドーゾが守っている。カルドーゾがGKだと「みんなでゴールを守るぞ」みたいな結束が生まれている感がある。二人とも簡単には戻ってこれなさそうだが、なんとかこれで乗りきるしかない。来季に向けてはオルショフスキを戻したい。
これで27試合を終え13勝10敗4分で勝ち点43(1試合あたり1.59)となり、ライプツィヒを抜いて暫定ながら5位に浮上、ついにヨーロッパ圏に入った。まずは最低限の目線である勝ち点51をめざして戦い、そこにどれだけ上積みできるか見てみたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「チームはとても規律のあるパフォーマンスを披露してくれた。どの局面もしっかり理解し、守備面ではスペースを消して敵が簡単にフィニッシュまで行けないよう防いだ。全員が献身的に守備をしてくれた。特に前半はボールを持った後失うのが早すぎ、いくつかの切り換えのチャンスを失った。後半はプレスを強めることができ、より多くの危険なシーンをつくり出せた。先制のゴールのほかに、ポスト直撃が3本あり、守備ではまったく自由にさせなかった」
この試合ではゴール裏に「RBは受け入れない」という横断幕が出され、前半20分まで激しいブーイングが行われた。ライプツィヒ設立の経緯に対する抗議で、いい加減もうしつこい感じもするが、その背景には放送でも触れてほしかった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年03月29日 22:58
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■
【Jリーグ第7節】FC東京 0-3 川崎
■ 2025年3月29日(土) 17:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
昨日は最高気温が25度とかだったのに今日は日中5度とかで震える寒さの上に雨。天気が狂っているなかの17時キックオフもつらい。ヴェスパをあきらめて公共交通機関で味スタへ。ダウンジャケットまだクリーニング出してなくてよかった。
インターナショナルのブレイク明け、この間ルヴァンカップで奈良に辛勝はしたがリーグ戦は3戦未勝利。このあたりでしっかり勝ち点を積み上げないと足場は悪くなる一方だが、森重、長友、山下、小泉らがメンバーに見当たらず。
ヒアンも引き続き安否が不明でガウディーノ、バングーナガンデもメンバー外。いったいなにが起こっているのかわからないが、いるメンバーで戦うしかない。小柏が戻ってきたのが唯一の希望か。佐藤、木村が先発。
布陣
野澤大
土肥 木村 岡
白井 橋本 高 安斎
佐藤 仲川 俵積田
前半
互いにボールを握って押し上げたい目論見でがっぷり組み合う立ち上がり。7分、佐藤からのスルーパスを受けて俵積田が裏に抜け、GKと一対一になったがシュートはGKが顔面でブロック。さらにこぼれ球を仲川が落とし安斎がシュートしたが敵DFにブロックされ枠をはずれる。
東京がポゼッションではやや優位だが、川崎は長いボールもまじえて攻撃をしかけてくる。中盤がコンパクトでどちらも攻めあぐねるなか、打開策をさがしてつばぜり合いのつづく展開となる。
29分、敵のCKに中央でヘディングシュートを決められたが、シュート時にファウルがあったとの判定でノーゴールに。微妙な判定だったが救われた。東京は粘り強く最終ラインからのビルドアップを試みるが、その先の攻撃にアイデアが足りずフィニッシュまでもちこめない。
川崎のチャンスは野澤大のセーブに救われるが、一方で攻撃もなかなか形がつくれず、一進一退の攻防のままスコアレスで前半を終えた。戦えており内容的には拮抗しているので焦る必要はないが、微妙な勝ち筋を見逃さずたたみかけなければならない。しつこくやり続け、やりきった方がかつ試合になりそうだ。後半勝負。
後半
立ち上がりの51分、エリア手前右寄り20メートルあまりのところでFKを得る。安斎がけったが惜しくもサイドネット。プレースキックは俵積田より安斎のほうがいいと思う。可能性を感じた。
すると55分、ゴール前にボールを流しこまれ、中央のFWに至近距離からシュートされる。土肥の足に当たって軌道の変わったボールはコロコロとゴールに入り失点、0-1と先制を許してしまう。
65分、俵積田と橋本に代えて小柏と東を投入。東京は前がかりに同点をねらいに行くがアドバンテージを得た川崎の守りが固くゴールが遠い。71分、佐藤に代えて塚川を投入、塚川が中央に入り仲川は右シャドーにスライド。
しかし直後の73分、左サイドから入れられたクロスを東が頭でいったんクリアするが、こぼれ球をダイレクトで流しこまれて失点、0-2とリードを広げられる。試合展開からはこの時点でかなり苦しくなる。
さらに83分、前がかりになったところで敵陣でパスをカットされてカウンターを食らう。最後は並走したFWに流しこまれて0-3に。ここでほぼ終戦ムードとなった。86分、仲川と土肥に代えて常盤、野澤を投入、4バックにして東を一列上げ4-2-3-1で最後まで反撃したが形にならず。0-3での完敗となった。
戦評
前半は拮抗した戦いでチャンスもつくったが決めきれず。後半勝負となったが立ち上がりに先制されて浮足立ってしまい、その後は着実に加点されて流れを見失った。ベテランがいないなかで立て直せずもろさが出た。
シュート数7-11、CK6-3、ポゼッション56-44と数字的にはそこまでビハインドではなかったが、ここいちばんの決定力で差をつけられた。大きな実力差があったわけではなかったが、後半に一気に試合を持って行かれた。
自陣から粘り強くボールを動かして敵のプレスをかいくぐり、スペースを見つけて一気に攻めあがるシーンもあり、やりたいことはわかるし次第に形になりつつあるのは見えるが、そこから先が本職のCFがいないなかでスローダウンするのが惜しい。
リーグは混戦で、地力からして勝ち目がないという試合はほぼなく、むしろどちらに転んでもおかしくない競った試合をこっちに転ばせる力が問われている。成長物語だけではドライブできない時期に入っており、ここで踏ん張らないといろいろメンドくさいことになってくる。
ヒアン、山下、ガウディーノを欠き、仲川をCFで使わざるを得ない苦しい台所事情ではあるが、なんにしても今月リーグ戦4試合ノーゴールでは勝ち点も積みあがらない。負傷を発表するかどうかはクラブとしても考え方があるのだとは思うが、消息不明のままどんどん選手が減って行って戦い方も不自由になって行くのはもはやホラーだ。
リーグ戦が混戦なのはまたとないチャンスなのだから、ここで足踏みしている場合ではない。やろうとしていることが間違っているとは思わないが、だからといって結果が出ないままシーズンを走り続けることはできない。
7試合を終えて2勝4敗1分、勝ち点7(1試合あたり1.00)で15位に。首位鹿島とはいつのまにか勝ち点9の差をつけられてしまった。4試合で勝ち点1しか取れていないのはプロセスがどうであれ深刻に受け止めるべき成績。次の試合は中三日の週央開催となる。どんな戦いを見せることができるか、クラブとしての覚悟が問われている。
評点
(評点は
ドイツ式
)
野澤大(4) 決定的なヤツを何本か止めたが。
土肥(5) 後半踏ん張りが効かなかった。
木村(5) 悪くはなかったが3失点はキツい。
岡(5) 成長はしている。
白井(5) 攻撃参加もっと思いきっていい。
橋本(4.5) 存在感大きかった。
高(5) よく動いてボールさわったが。
安斎(4) 一人気を吐いた。
佐藤(5) 頑張ったが空回り感あった。
仲川(5) CFはやはり適役ではない。
俵積田(4.5) もっと自由にやらせたい。
===
東(5) 流れを変えられなかった。
小柏(5) 倒れるたびにひやひやする。
塚川(5) 良さが出てない。
常盤(-) 時間短し。
野澤零(-) 時間短し。
不甲斐ない。強くなりたい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年03月21日 14:35
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【ルヴァンカップ1回戦】奈良 0-1 FC東京
■ 2025年3月20日(木) 14:00キックオフ
■ ロートフィールド奈良
天気はいいが気温が上がらず冷える春分の日。小学4年から高校卒業まで奈良に住み、今でも実家が奈良にあるので、里帰りを兼ねて遠征することにした。新幹線を京都で降り、近鉄経由で奈良駅へ。駅からスタジアムまでは徒歩で20分ほど。自由席なので早めに出かけたが席には余裕があり、もっとゆっくり来てもよかった。
前節から中四日、この週末はリーグ戦がないため日程的にはそこまで逼迫はしていないが、格下相手のカップ戦ということもありターンオーバーを実施。森重、仲川、橋本、高らを帯同せず、また長友は代表招集で不在。塚川、木村が今季公式戦初出場となった。中学生の北原がベンチ入り。
布陣
波多野
木本 トレヴィザン 木村
白井 小泉 東 安斎
佐藤 塚川 俵積田
前半
立ち上がりは東京が積極的に攻撃をしかけて押しこむ展開に。ハイプレスからセカンドボールを回収し、敵陣中心に圧をかけるがフィニッシュまではなかなか持ちこめない。5分、俵積田からのクロスに中央の安斎がダイレクトでシュートを放ったが敵GKにセーブされる。絶好機だったが正面だった。
互いに意図がある程度読めるようになると試合は次第に拮抗した内容に。奈良は奪ったボールを素早く繋いで押し上げる攻撃が機能してフィニッシュまでやりきるが最後のところの精度を欠いて難を逃れる。
22分、右サイドの佐藤のクロスに中央で安斎がつぶれ、ファーに流れたボールを持った俵積田が切れこんでシュートしたが敵DFがブロック。26分には高い位置で奪ったボールを受けた塚川が俵積田に横パス、俵積田はダイレクトでねらったがミートしきれずGKに難なく処理された。
27分には安斎が左サイドのゴールラインぎわから切れこみファーの佐藤をねらったがDFがクリア、これを拾った塚川がシュートを放ったもののDFにブロックされ枠外に。東京は最終ラインからのビルドアップが重く、ボールの出口を見つけられないこともしばしば。小泉、東がボールを受けるが選択肢がなく前につなげない。
主導権を掌握できないままスコアレスで前半を終える。奈良の踏んばりが目立つ印象で、東京としては立ち上がりに押しこみきれなかったことで神経質な試合にしてしまった。格下相手独特のむずかしさはあるが、あまり意識せずに前からイケイケで追ったほうがいい。
後半
後半開始から木村に代えて野澤零を投入。後ろを4バックにし、右ウィングに野澤零、左ウィングに俵積田、トップ下に塚川、トップが佐藤という4-4-2または4-2-3-1に移行。立ち上がりからあらためてハイプレスを敢行し、高い位置で奪ったボールからフィニッシュに持ちこむが決めきれない。
63分には敵ゴール前での波状攻撃から、最後は後ろにこぼれたボールを木本がシュートしたが枠に行かず、ファーの安斎が押しこもうとしたがオフサイド。65分、東と俵積田に代えて北原と小柏を投入、小柏が中央に入り佐藤は左ウィングにスライド。67分、安斎の左CKをGKがセーブしたこぼれ球に北原が詰めたが大きく枠を外す。
東京が攻撃をしかける時間は増えたが最後のところは奈良の守備も固い。ひとたびボールを奪われると奈良の攻撃もスピード感、連動感があって侮れない。残り時間が少なくなるにつれて被弾時のダメージが大きくなるため互いにリスクも意識しながら先制を狙うシビれる展開に。
79分、小泉に代えて常盤を投入。82分、北原からサイドチェンジを受けた野澤零のマイナスのクロスに走りこんだ塚川がダイレクトで合わせたがDFにブロックされ枠外に。83分、これで得たCKにトレヴィザンが頭で合わせるが枠外。85分、塚川に代えて岡を投入。岡は左SBに入り、安斎を一列押し上げて佐藤が再び真ん中にスライド。
終盤ややオープンになるなかで延長もにらみながら互いに総攻撃モードに。アディショナルタイムは5分。押しこまれる局面もあったが、90+3分、波多野からのフィードを追って安斎が奥に走り、敵DFとの競り合いでこぼれたボールを拾った佐藤が後ろからのチャージで倒されPKを得る。90+5分、このPKを安斎が決めて土壇場で先制する。GKに触られたがボールの勢いで押しこんだ。
残り時間はオープンなワンチャンねらいとなる。90+7分、コーナーキープからこぼれたボールをゴール前につなぎ、走りこんだ野澤零がシュートしたがポストに嫌われる。結局1-0で試合終了。奈良の機動的な攻撃に苦戦したが、土壇場のPKでなんとか生き延びた次のラウンドにコマを進めた。
戦評
序盤こそハイプレスで押しこんだが先制することができず、スコアレスの時間が長くなって考えなければならないことが増えてしまった。奈良にもチャンスをつくられたが、後半徐々に主導権を握り、延長かと思われたアディショナルタイムにPKを獲得してなんとか面目を保った。
シュート数15-16、CK5-4、ポゼッション55-45と拮抗した内容だったが、奈良の拙攻もあってなんとかクリーンシートを達成、PKを獲得したのもギリギリの時間帯にエリア内で勝負できたからこそ。最後に結果を出してカップ戦としての目先の目標は達成した。
ターンオーバーのため、ランダムに集めた選手による急造イレブンでトライした感は否めず、バタバタしたシーンもあったし、空回りが多かった。それでも森重らを休ませての2回戦進出は、もちろんこれでいいというわけではないが、格上の意地を見せた結果だといっていい。
トーナメントなので勝ち上がったことがすべてだが、課題はいくつも見えたのではないか。この試合のなにを評価し、ここからなにをピックアップするかは監督はじめチームマネジメントの仕事だが、だれが出ても同じ強度、同じレベルで戦えるまでには至っていないというのが率直な感想。
それぞれの選手固有の判断やプレーの速度がすり合っておらず、連係ができているところとできていないところがまだらで、全体の息を合わせるのがむずかしい分を個の力で打開しようとしたが、上を食ってやろうとモラルを高めた相手に想定以上の力を出されて接戦になってしまった。
個別に見れば北原が随所に特徴を見せて観衆をうならせた。視野が広くボールタッチも柔らかく、時間をつくって決定的なパスが出せる。まだ実戦で100パーセント頼れるかといえばむずかしいとは思うが、十分に試合のなかで戦えていた。抜擢されるだけのことはあると思った。
2回戦は4月16日に大宮×いわきの勝者との対戦になる(大宮×いわきは3月26日開催)。試合会場は下位リーグ所属クラブのホームとなるため、どちらが勝ち上がってきてもアウェイでの試合。いずれも勢いのあるクラブでありむずかしい試合になるが、まずはそれまでにリーグ戦で地歩を固めたい。
評点
(評点は
ドイツ式
)
波多野(4) いくつかクリティカルなシーンを救った。
木本(4.5) 4バックのほうがやりやすそうだった。
トレヴィザン(4.5) 3バックの真ん中は不向きでは。
木村(5) 木村が真ん中でよかった気がした。
白井(4.5) 思いきりのいいプレーあった。
東(4.5) もっとグイグイ行ってよかった。
小泉(4.5) もっと前を向いてよかった。
安斎(3.5) 代えの効かない主力に成長した。
佐藤(3.5) 矢印を前に向け続けた。
塚川(4) 特徴は見せたが試合勘が足りず。
俵積田(4) 学ぶことの多かった試合では。
===
野澤零(4) 最後のヤツは決めたかった。
北原(3.5) なぜ抜擢されたかを示した。
小柏(4.5) 健在だったのでヨシ。
常盤(-) 時間短し。
岡(-) 時間短し。
スタジアムはメインスタンド以外は芝生席ののんびりしたところ。大型スクリーン、電光掲示板の類もなく、選手名は立て看板、得点は手動表示板、試合時間は各自セルフ計時で新鮮だったが、こういう環境から上を目指す物語がコミュニティとしてきちんと共有されているのがちょっとうらやましくもあった。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2025年03月16日 21:41
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【ブンデスリーガ第26節】ブレーメン 2-4 グラードバッハ
■ 2025年3月15日(土) 15:30キックオフ
■ Weserstadion (Bremen)
スカパーでリアタイ観戦。前節ホームでマインツに完敗、ヨーロッパを目指して上位戦線に踏みとどまるにはアウェイとはいえ勝ち点3が必要な試合。内容がなんであれ勝たなければならない。
警告累積で前節出場停止だった板倉とスカリーが先発に復帰、またトップ下にはシュテーガーに代わってプレアが先発した。負傷で戦列を離れていたオノラとライツがベンチ入り、福田はメンバー外となった。
布陣
オムリン
スカリー 板倉 エルヴェディ ウルリヒ
ザンダー ヴァイグル
エングム プレア ハック
クラインディーンスト
前半
試合は立ち上がりから動いた。5分、ウルリヒからのパスを追ってエリア内に入ったハックが敵DFに倒されPKを獲得。クラインディーンストが場所取りで敵DFを倒したとして警告を受けるハプニングはありつつ、7分、プレアがこれをゴール左に決めて1-0と先制する。むずかしい試合になるかと思われたがいきなりの先生でアガる。
その後は互いにボールを動かしながら主導権を争うが、アドバンテージを得たグラードバッハの方が優位に試合を進める。28分、左サイドからハックが入れたクロスは、中央でエングムと競った敵DFにクリアされるが、これがファーのプレアのもとに。プレアが左足のダイレクトボレーでこれをゴールにたたきこみ追加点。2-0とリードを広げ楽勝ムードに。
ところが39分、左寄り20メートルあまりの位置で与えたFKを壁の外からゴール右下隅に決められ失点、2-1と1点差にされる。セットプレーからの失点でなんかイヤな感じになる。
すると43分、敵FWのシュートをウルリヒがエリア内でブロックしたシーンでブレーメンの選手らがハンドをアピール。プレーが切れたところでVARとなる。エリア内でのブロック自体は広げた腕に当たったわけではなくハンドとはならなかったが、その後のプレーでウルリヒが敵FWを倒しFKとなった場面の検証となる。
ウルリヒがブロックのあと、敵FWを追ってエリアから出たところでチャージして相手を倒したようには見えたが、これがエリア内ではないかという点がチェックされた模様。OFRはなくVARオンリーでエリア内との判定となりPKに。45+1分、これを決められ2-2の同点に。リプレイを見たがこれのどこがエリア外としか思えなかったが…。
そのまま前半を終了、早い時間の先制点、いい時間帯の追加点で主導権を握ったが、セットプレーと微妙な判定のPKで終わってみれば追いつかれてしまった。後半、ひるむことなく早い時間帯に勝ち越したい。
後半
後半も立ち上がりに動き。47分、左サイドを縦に抜けたヴァイグルからのパスをハックがワンタッチで前線へ。これを追って裏に抜けたプレアがGKとの一対一を決めてゴール。3-2と再びリードを奪った。プレアはハットトリックで起用にこたえた。
その後は主導権を取り戻したグラードバッハが時間を使いながら試合を進める。ブレーメンが攻撃をしかけるシーンもあるが守備はしっかりしておりゴールは許さない。
69分、エングムとウルリヒに代えてチュヴァンチャラとネッツを投入。このタイミングでオムリンがプレー続行となり交代を要求、メディカルが入ったがオムリンは右の鼠径部を押さえていたように見え、筋肉系のトラブルをうかがわせた。71分、カルドーゾが入ってオムリンは負傷退場となった。
81分、プレアが左寄りでネッツとのワンツーからボールを持ち、ゴール前に斜めのクロスを放りこむと、ファーに入りこんだクラインディーンストが左足ワンタッチでゴールに押しこみ追加点、4-2とリードを広げて勝利をグッと引き寄せた。
84分、プレアに代えてフリードリヒを投入、最終ラインを5枚にして試合をクローズしに行く。さらに89分にはザンダーに代えてライツを投入、リハビリ出場となる。90+1分、クラインディーンストが敵DFとの競り合いでファウルがあったとしてこの試合二度目の警告となり退場に。
それでも残り時間を無難にのりきり試合終了。なんかいろいろ全部盛りっぽい試合だったが結果は4-2とアウェイで貴重な勝ち点3を持ち帰った。
戦評
立ち上がりのPKから前半のうちに追加点と流れはよかったが、前半終了間際にFKから1点を失い、さらに不可解なPKで追いつかれて微妙な空気に。しかし後半開始早々にあらためて突き放し、終盤にはクラインディーンストのゴールでダメ押し、オムリンの負傷交代、クラインディーンストの退場などもありながら結果はしっかり勝ちきって上位争いにとどまった。
シュート数13-23、CK1-4、ポゼッション47-53と数字のうえでは決して優位ではなかったし、一時は追いつかれるなどバタつきはしたが、試合全体としてはしっかり前を向いて戦い、要所をしっかり締めて結局最後までリードは許さなかった。
プレアがハットトリックの活躍。クラブでも長い選手の一人になったが、あいかわらず貢献してくれるのはうれしい。クラインディーンストも久しぶりにゴールが出たが、ムダな警告で次節出場停止は勘弁してほしい。オノラが戻ってきたのに真ん中で決める人がいないのは痛い。
この試合では同点のPKとなったウルリヒのファウルがエリアの中か外かが議論になるだろう。中か外かはファクトなのでVARオンリーで判断すること自体はおかしくないが、そもそもエリア内でファウルにあたる接触があったとはリプレイを見ても思えず、過度に神経質な判断だったように思う。勝ったからいいようなものの、これで勝ち点を失っていたら暴れる人が出たのではないか。
あと、オムリンが負傷退場になったのは本当に痛い。ニコラスが負傷離脱したことで出番がまわってきた形だが、そもそも今季はケガ出遅れ、その間にニコラスにポジションを奪われていたのだったし、出たと思ったら退場で一試合棒に振ったりもした。退場のプレーは責められないし、ケガはしかたないが、なんか持ってないというかめぐりあわせが悪い感は否めない。
軽傷であればいいが筋肉系の予感で時間がかかる可能性もあり、そうなると18歳のカルドーゾとジペルでしのぐしかないが、オムリンが退場した試合でのジペルはヤバかったしもうカルドーゾ一択しかないのはキツい。オルショフスキ呼び戻せないか。アーヘンで試合出てるしウィンドウ閉まってるしムリだろうけど。
これで26試合を終了、12勝10敗4分となり、勝ち点40(1試合あたり1.54)となり暫定7位に。5位ライプツィヒとの勝ち点差は2で、次節直接対決となる。厳しい相手だがいわゆる6ポイントマッチで、前節、同様にマインツと戦いながら完敗を喫して足踏みを強いられた轍は踏めない。
天王山になるがインターナショナルで2週間のインターバルをどう過ごすか、セオアネ監督とチームの地力を問われる試合だ。GKは頭が痛いがライツ、オノラが復帰しフィールドの選手はそろってきた。シーズン残り8試合、ひとつも気の抜けないシビれる展開になってきた。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「二つの失点の後でここまでもちこんだチームをほめたい。これは過大評価ではない。全体としてはいい形で試合に入ったが、前半の終了間際に10分のむずかしい時間帯があった。後半には自分たちの試合をもう一度見つけることができ、連帯して守備ができた。そのうえいくつかいいトランジションもでき、ゴールのチャンスを効率的に生かすことができた。あらゆる面でいいパフォーマンスを示せたと思う」
4回交代したように見えて疑問だったのでTwitter(現X)で質問を投げたら、69分から71分のあいだはプレーが行われてなかったから(一連の交代として1回のカウント)というレスをもらって納得した。しかしオムリン不遇やな。
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ブンデスリーガ
2025年03月15日 17:59
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【Jリーグ第6節】福岡 1-0 FC東京
■ 2025年3月15日(土) 14:00キックオフ
■ ベスト電器スタジアム
自宅DAZN観戦。前節ホームで湘南とスコアレスドローに終わっており、アウェイとはいえ勝ち点3を持ち帰らなければならない試合。内容もさることながら結果が求められる時期に入りつつある。冷たい雨のなかの試合になった。
ヒアンが前節に引き続きメンバー外、ガウディーノも不在で選手が少しずつ欠けて行く怪奇現象が起こっている。東が今季初めてベンチ入り。
布陣
野澤大
土肥 森重 岡
白井 高 橋本 長友
仲川 山下 俵積田
前半
互いに主導権を争いボールを動かすが決め手を欠く序盤。1分、いきなり敵FWに裏に抜けられ、野澤大の対応が中途半端になってエリア手前からループシュートを放たれたがゴール上にはずれて胸をなでおろす。バタついた立ち上がりに。
その後もセカンドボールを拾えず、プレスもかからず、徐々に福岡のペースに。東京はボールを持ってもなかなか前進できず、逆に福岡に再三チャンスをつくられるが身体を張って守りゴールは許さない。
18分、右サイドの白井からのクロスに仲川が中央でヘディングシュートを放ったがGKにセーブされる。23分には左サイドの俵積田からのクロスに中央で仲川がスルー、ファーに走りこんだ白井が合わせたがGKに押さえられる。
32分、敵FWにスルーパスから抜け出され森重が対応したが足を伸ばして押しこまれる。先制を許したかと思ったがVARの結果オフサイドの判定になりノーゴール。競り合いでは完全に負けておりこれも命拾い。
その後も東京はいい形でボールを持てず防衛戦に。球離れも悪く、山下が敵のDFラインを引っ張りながら裏抜けをねらってもパス出しのタイミングことごとくオフサイドに。敵の攻撃をしのぐ形でなんとかスコアレスのまま前半を終えた。
後半
後半に入っても改善は見られず、福岡にボールを持たれて自陣で守備に追われる時間が長くなる。攻撃は散発で奪ったボールもつなげない。矢印が前を向かないまま時計が進んで行く。自陣ゴール前でなんとかクリアするシーンも多く胃が痛い。
58分、ゴール前で敵のシュートをクリアしたがなぜかこのプレーがVARとなる。「攻撃側のハンドの可能性」と表示されたがボールはゴールに入っておらず意味不明。なんだったんだろう。VARも投げやりになっていたか。
60分、白井と山下に代えて小泉と佐藤を投入。小泉は右WBに、佐藤は右シャドーに入り仲川がトップにスライドする。長友がどういうわけか高い位置を取りボールを引き出すがフィニッシュにはいたらない。デザインなのかアドリブなのかわからない。
74分、高と長友に代えて東と安斎を投入。77分、敵エリア内での攻防となり、最後は岡からのパスに橋本がシュートを放ったがボールはバーの上にはずれた。78分には仲川からパスを受けた佐藤が正面からシュートを放ったがGKがセーブ。
佐藤、安斎を中心に動きが出始めたようにも見えたが一進一退。神経質な流れで終盤に突入する。88分、岡に代えてトレヴィザンを投入。敵FW対策か。試合はそのまま6分のアディショナルタイムに入り、試合の終わらせかたがむずかしくなる。
すると90+5分、左サイドからゴール前に放りこまれたボールにファーで頭で合わされ失点、土壇場でビハインドに。最後は前線にボールを放りこみ抵抗を試みたが仲川のシュートがDFにブロックされて試合終了、勝ち点を持ち帰れなかった。
戦評
立ち上がりから徐々に主導権を握られしんどい展開に。ピンチは身体を張って守り、敵の精度の低さにも救われてなんとかスコアレスで推移したが、こちらの攻撃はほぼ機能せず、最後の最後に押しこまれて勝ち点1も失い手ぶらでの東京帰還となった。
シュート数5-22、CK0-3、ポゼッション46-54と勝てる要素の見いだせない数字。それでも守備がもちこたえていただけになんとかワンチャン決めてラッキーポイントを持ち帰りたかったが世の中は甘くなかった。
相互のポジショニングからボールの逃げ道をつくり前に運ぶ意図は引き続き明らかで、それが機能した時間帯も短いながらありはしたものの、強度で勝てずボールを継続して確保できなかった。
福岡のパスをカットできず簡単に前にボールを運ばれては自陣で苦しい専守防衛を強いられ、やりたいことができなかった印象が強い。ミラーゲームだったが最終ラインを可変にしてギャップを作り、局面での数的優位を作りたかったが早い時間に対応された。
セカンドボールが拾えず、球際でも取りきれず、すべてはゴール前でのブロック守備に集約されてしまい、ゴールは守り続けたもののそれではなかなか前を向いてボールを運べない。山下、仲川が前に引っ張ったが後ろからボールが出てこなかった。
引き分けをねらいに行く考えはおそらくないだろうから、最後まで攻めに行って逆にやられたこと自体をとがめるつもりはないが、最低でも勝ち点1は持ち帰りたかっただけにがっくりきた。
これまでの試合でできなかったことを修正したというよりは、できなかったことはそのままで、できていたことまでできなくなった感が強く、櫛の歯が欠けるように選手がいなくなっているのと合わせ、閉塞感、停滞感しかない暗い週末になってしまった。
ここ3試合で勝ち点1と失速しており、結果が出ないと内容を上げて行くのもしんどくなってくる。次の試合は、ルヴァンカップの奈良戦を来週にはさんで2週間後。星勘定からも今季のベースを固めるうえでもここが踏ん張りどころ。見られ方も厳しくなる。
6試合で2勝3敗1分と負けが先行。勝ち点は7のままで1試合当たりでは1.40と危険水域に。この期間を使って戦い方やできていることできていないことの整理が必要になる。ヒアン、ガウディーノ、小柏、バングーナガンデら消息のわからない選手の復帰も待ちたい。
評点
(評点は
ドイツ式
)
野澤大(5) 中途半端なプレーでピンチを招いた。
土肥(5) 一つ間違えばPK献上してた。
森重(4.5) さすがに守りっぱなしはキツかった。
岡(4.5) 試合ごとに成長している感がある。
白井(5) 守備に追われいいところが出せず。
高(5) ペースを作れず途中交代。
橋本(4.5) 退場の可能性あった。
長友(5) 終盤投入の方がよかったかも。
仲川(5) チャンス少なすぎた。
山下(4.5) オフサイド多かった。
俵積田(5) こういう試合で価値を見せたい。
===
小泉(4.5) 最後身体寄せたがやられた。
佐藤(4) 唯一希望を見た。
安斎(4.5) 先発で使いたい。
東(5) もっとリスクとってよかった。
トレヴィザン(-) 時間短し。
奈良遠征行くか。
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FC東京
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J1リーグ戦
2025年03月09日 16:09
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【ブンデスリーガ第25節】グラードバッハ 1-3 マインツ
■ 2025年3月7日(金) 20:25キックオフ
■ Boorussia-Park
録画して土曜日の昼間に見た。前節アウェイでハイデンハイムに快勝、ホームに戻って上位のマインツと戦う。ヨーロッパをめぐる争いに参加するためにはここで勝たなければならないわゆる6ポイントマッチ。勝ち点3を積み上げたい。
板倉、スカリーが警告累積のため出場停止となりフリードリヒとライナーが先発。一方で前節出場停止だったオムリンが先発に復帰、前節完封してくれたカルドーゾはベンチ入りした。その他プレアがベンチスタートとなりシュテーガーが先発。
布陣
オムリン
ライナー フリードリヒ エルヴェディ ウルリヒ
ザンダー ヴァイグル
エングム プレア ハック
クラインディーンスト
前半
互いに中盤で主導権を争う立ち上がり。グラードバッハがボールを握っているように見えるがリスクを嫌って慎重な戦いとなる。ボールが行ったり来たりするが神経質な探り合いが続く。
26分、ザンダーが後方からゴール前に放りこんだボールにクラインディーンストが頭で合わせたが敵GKがさわりバーをはじいて外に。31分には左サイドの裏でボールを受けたクラインディーンストからの戻しのクロスにシュテーガーがダイレクトで合わせたが枠をとらえきれず。左足なら可能性あったかもだが。
38分にはオムリンのロングフィードをクラインディーンストが落とし、これを受けたハックがGKの位置を見て35メートルほどのところからシュートしたが枠に行かず。
すると39分、右サイドから流しこまれたクロスに中央で合わされ、これがウルリヒに当たって軽くコースが変わりオムリンも逆を突かれてボールがコロコロとゴールに。0-1と先制を許す。戻りながらの守備で対応しきれなかった。
いくつかチャンスをつくり主導権を握り始めたように見えたところでの被弾で流れを持って行かれる。アディショナルタイムにはシュテーガーが敵エリア内でDFとポジションを争う際に顔面を殴られて倒れたがファウルを取ってもらえず。前半はそのまま0-1で終了した。
後半
立ち上がりの48分、FKをループで裏に落とされ、これを敵FWに頭で合わされる。いったんはオムリンがセーブしたがこぼれ球をダイレクトでけりこまれて失点、0-2とリードを広げられる。マズい時間帯に追加点を許し機先を制された。
56分、シュテーガーに代えてプレアを投入、60分、ザンダーからのスルーパスを追って裏に抜けたハックが敵DFと競り合いながらもシュートGKに当ててしまう。69分にはライナーからのクロスを受けてふたたびハックがねらったがこれもDFにブロックされた。
73分、ハックからのクロスが直接敵GKに処理されたがキャッチしきれずこぼれたところをライナーがすかさずけりこんでゴール、1-2と1点差に詰めよる。74分、ザンダー、ハック、ウルリヒに代えてノイハウス、福田、ネッツを投入。
しかし77分、エリア外から強烈なミドルシュートを決められて失点、1-3となって実質終戦の雰囲気となる。85分、プレアからのクロスにクラインディーンストがゴール至近から頭で合わせたがGKにセーブされたうえオフサイドだった。
直後にエングムに代えブンデスリーガデビューとなるペシュを投入、そのまま右ウィングに入った。その後も89分にクラインディーンスト、90+3分にノイハウスがシュートを放ったが散発、結局1-3での完敗となった。
戦評
立ち上がりから主導権を争い、チャンスもつくって徐々に流れを引きこんだと思っていた矢先に先制されて追う立場に。後半立ち上がりに追加点を奪われ、終盤1点差に迫ったものの直後に突きはなされて万事休す。後手にまわり続けて勝ち筋を見失った。
シュート数12-15、CK4-3、ポゼッション57-43と、内容的に必ずしも劣勢だったわけではないが、先制を許したことでゲームマネジメントに負けた。前半のチャンスに決めきれなかったことと、後半立ち上がりの失点が大きかった。
この試合ではライナーの存在感が大きかった。なんだかんだ長くクラブにいてくれているし、病気で離脱したあと復帰したのは簡単にできることではなかったと思う。気の利いたプレーでチームを引っぱり続けたうえゴールも決めた。
またザンダーが試合ごとにチームになじみ決定的なシーンに名前が出てくるようになっている。ライツが負傷で欠場しているなか、安定して出場機会を得ているのも大きいが、この選手を獲ったフロントは慧眼だと思う。
好調ではあるがクラインディーンスト、ハックに一発が出ないと先手を取られて苦しい展開になるのは見慣れた光景で、これでは上位に勝てないし、そうなると上位にいることもむずかしくなる。先制されたあとの戦い方に工夫が必要で、目論見が崩れたときの変事対応力が課題ではないか。
ここ4試合を2勝2敗と足踏みが続く。25試合を終えて11勝10敗4分、勝ち点37(1試合あたり1.48)で9位と順位を落とした。大事な試合に勝てなかったがまだギリ上を望める。次節アウェイでのブレーメン戦となるが、ここで勝ち点3を積んでインターナショナルを迎えたい。
ゲラルド・セオアネ監督談話
「ゴール裏がすごく支えてくれた。それがこの試合のささやかななぐさめだ。ベストのパフォーマンスを出すことができなくて非常に落胆している。マインツは守備が安定しており、我々はより危険な状況をつくりだすためのやり方を見つけるのがむずかしかった。多くの局面で戦いの最後の詰めが足りなかった。3つの失点はどれももっとうまく守るか起点のところで防げたはずだった。このやり方は続けて行くが、もう少し上積みは必要になってくる」
ここで踏ん張らないとヨーロッパは見えてこない。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2025年03月08日 22:53
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【Jリーグ第5節】FC東京 0-0 湘南
■ 2025年3月8日(土) 16:00キックオフ
■ 味の素スタジアム
行きはまだ曇りだったが試合中に雪かみぞれのようなものが降りだす寒い土曜日となった。ヴェスパはやめて公共交通機関で味スタへ。前節アウェイで鹿島に苦杯を喫しており今節ホームでなんとしても勝ち点3が必要。好調の湘南を相手に厳しい戦いが予想されるが力を出しきれば勝ち筋はある。
ヒアン、長友、木本がベンチ外となり変わって山下、白井、土肥が先発。常盤、西堂がベンチ入り、ガウディーノもベンチに復帰した。ベンチ入りメンバー含めローテーションしているのか、ちょっと不明だが西堂は見てみたい。
布陣
野澤大
土肥 森重 岡
白井 橋本 高 安斎
仲川 山下 俵積田
前半
立ち上がりは互いに高い強度でプレスを敢行、前を向いてしかける流れに。中盤でのつばぜり合いでボールが往復するが、どちらも大きなチャンスには至らない。東京は湘南のプレスをかいくぐってボールを運ぼうとするがフィニッシュまでもちこめない。
17分、高のヒールでの落としを受けた俵積田がシュートを放つがゴール左にはずれる。ポゼッションは湘南に譲るが東京の方が敵陣深くまで入りこめている印象はある。
26分、右サイドをえぐった俵積田が中央に入れたボールのこぼれを仲川が拾い、ゴール至近深いところからファーポストへ上げると山下が頭で合わせたが、敵GKに線上でセーブされる。一瞬入ったかと思って腰が浮いた。惜しかった。
その後も東京は積極的にボールを動かし徐々に主導権を握る。今季の傾向としてボールを争う競り合いには笛を吹かないようだが、容認するコンタクトとファウルの違いが一貫していない印象で選手も混乱しているように見えた。
互いに大きなチャンスのないままスコアレスで前半を終了。しっかり戦えており特に守備が安定している。一方で攻撃では決定機をほぼ作れず、0-0はフェアな結果。強度を落とさず戦い、ワンチャンをしっかり決めきりたい。
後半
後半に入っても一進一退の攻防が続く。東京がボールを握る時間帯もあるがシュートまではもちこめていない。60分、持ちあがった岡が仲川からワンツーの返しを受けて力いっぱいシュートしたが宇宙開発。
63分、山下に代えて佐藤を投入、仲川がトップにスライドし佐藤は右のシャドーに。67分、佐藤が強引なドリブルで右サイド深いところからエリアに入り戻したボールに俵積田が力いっぱいシュートしたがこれもバーの上に。形はつくれているがフィニッシュの精度を欠いているのがもったいなさすぎ。
71分、安斎がドリブルで持ちあがりエリア手前からシュートをはなつが敵DFにブロックされる。73分、橋本と白井に代えて小泉と常盤を投入。77分、常盤からのクロスに俵積田がヘディングシュートを放つが敵GKにセーブされる。
83分、俵積田に代えて野澤零を投入、交代枠をひとつ残す。セカンドボールが拾えず湘南の攻撃を受ける時間もあったが、終盤は東京が攻勢に。87分、野澤零から横パスを受けた小泉がエリア外からシュートしたがバーの上に。いいシュートだったが押さえを効かせきれなかった。
90+1分には佐藤がゴール前で踏ん張り落としたボールを受けた高がシュートしたが敵GKがセーブ、こぼれ球を仲川が詰めようとしたがバーの上。絶好機だった。
90+3分には左サイドで小泉からのパスを受けた安斎が切れこんでシュートを放ったが敵DFがブロック。さらにその流れから常盤が右サイドから流しこんだクロスに野澤零が詰めたがゴール右にはずれる。結局試合はそのまま終了、スコアレスドローとなった。
戦評
高い強度でぶつかり合う拮抗した展開となったが互いに譲らずスコアレスで前半を終了。後半は押しこまれる時間帯もあったものの終盤たて続けにチャンスをつくり、一発キメてサヨナラ勝ちの目もあったが結局決めきれないまま勝ち点を分けあった。
シュート数12-4、CM5-2、ポゼッション45-55と決定機自体はつくれていたことがわかるが、スタッツによれば枠内シュートは2本のみ。はずしまくって勝てなかった感が強く、印象としては勝ち点2を失ったもったいない試合だった。
湘南のしつこい前プレを我慢強くはがし、長いボールも織り交ぜながら前線にボールを運ぶ狙いは試合を重ねるごとに形になりつつあるし、実際それがかたちになるシーンも増えてきたように思う。この点は成長が実感できている。
一方でチャンスを決めきれず、シュートをことごとくはずしたのは課題以前の問題のようにも思う。力が入ってふかすのはわかるが、全体に悪くない戦いができているのに問題点が「決定力不足」に集約されてしまうのは悔しいし本当にそうなのかと思う。
打っても入らない試合というのはあるし、攻撃は水もので無失点に抑えたことをまずは評価すべきだが、内容が悪くなかっただけにここで取りこぼした勝ち点2については深刻に受け止めなければならない。枠に行かないとどうしようもない。
この試合では橋本のプレーがよかった。前半は停滞気味の時間帯もあったが、気の利いたポジショニングからボールを引き出し、緩急をつけて配球するセンスはさすが。逆に後半退いた後が流れが変わって怖い。
前節、橋本に代わって途中出場し、流れに乗りきれなかった小泉が今節は丸坊主にして登場。WBながら高めに張ることも多く、シュートもあって能力の高さを見せた。好きな選手だし今の布陣に割って入ってほしい。
これで5試合を消化、2勝2敗1分となり勝ち点7(1試合あたり1.40)で10位に。五分の星から次にどちらの足を踏み出すかは重要。アウェイでの福岡戦となるがなんとしても勝ち点3を積み上げなければならない。
評点
(評点は
ドイツ式
)
野澤大(3) プレスにもあわてなかった。
土肥(4.5) 可変のむずかしい役割をこなした。
森重(3.5) スゴみのある守備で存在感。
岡(4.5) シュートがもったいなかった。
白井(4.5) 狭いところでも打開できる。
橋本(3) 攻守にレベチの能力を見せた。
高(4.5) プレス受けてやや手こずった。
安斎(4) 安斎はレギュラーでいいと思う。
仲川(3.5) 貢献は大きいがシュートが…。
山下(4.5) シュートチャンス決めたかった。
俵積田(4) やり続けよう。あと少しだ。
===
佐藤(3.5) 終盤のスイッチを入れた。
小泉(4) シュート惜しかった。
常盤(4.5) むずかしい局面で入った。
野澤零(-) 時間短し。枠に飛ばせ。
ファウルの基準があいまいで一貫していないように感じられた。そして寒かった。
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