2007年02月26日 15:31
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■ 【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ×ブレーメン
ついに最下位となり後のないグラードバッハ。ホームゲームでもあり、ブレーメン相手とはいえ負けられない試合である。日曜日開催であったが、Jスポーツで中継が合ったので録画し、結果を封印したまま再生した。
内容的には結構どちらもグダグダで、特にブレーメンは連敗中ということもあってか試合運びにまったく自信がうかがえなかった。フリングス、ディエゴ、クローゼ、ボロウスキ、メアテスアッカー、ヴォメとタレントは揃っているはずなのに、凄みも怖さもない。まったくどうなっちゃったのというくらい迫力なかった。
グラードバッハもひとつひとつのプレーの精度が甘く、決定機を何度も迎えながら得点できない。うかつなパスミスも多く、ブレーメンの調子がよければ簡単にひねられていたかもしれない。だが、相手がブレーメンということ、その割りに迫力がなくて勝機はあると見たこと、ホームの応援の後押し、そして何よりここで負けるとマジで降格が見えてくるという崖っぷちなどの条件が揃い、とにかく根性でボールを前に運ぶ気迫だけはあった。
結果的には、迫力のないブレーメンと、気迫のこもったグラードバッハなら十分引き分けになるということを証明した試合であり、2度までもリードを許したグラードバッハが、最後はロスタイムにラファエルのゴールで追いついた試合だった。ロスタイムの得点はラッキーではあったが、チャンスはグラードバッハの方が多かったし、試合の流れからすればいつ入ってもおかしくなかったのも確か。ネットで試合結果を確認したくなるのを我慢して録画を見た甲斐があった。
この日はインスアが切れていたし、ヤンセン、デルラも気合いがこもっていた。クルーゲは存在感を見せ、ディフェンス・ラインではゴホウリとゼ・アントニオが魂の守備で失点を防いだ(2失点はいずれもCBの責任ではない)。終盤に勝ち越されても最後まで試合を投げ出さず、ヘロヘロになりながらも走りきったモチベーションとディシプリンの勝利(勝ってないけど)であり、残留に向け勝ち点1以上のものを得ることのできた試合であった。
ヨス・ルフカイ監督談話:
「我々は最初から最後までハードワークをした。チームはよく戦い、大きな情熱を示した。いい時間帯も、問題のある時間帯もあったが、ロスタイムの同点ゴールで素晴らしいがんばりも報われたと思う。後半開始直後が我々にとって最もよい時間帯で、リードを奪うチャンスが3回か4回はあった。60分を過ぎたところからはブレーメンの圧力が強くなり、我々はうまく対処できなかった。我々はカウンターでの攻撃に望みをかけ、インスアのカウンター・ゴールもほとんど決まりそうだったのだが。ファンには、この先の週も今日と同じように支えてくれることを願いたい。我々も一部に残留できるように全力を尽くすつもりだ。今日は、我々がまだ生きていること、我々自身の力を信じていることを見せられたと思う」
星勘定は相変わらず厳しく、また残り試合の対戦相手も上位が多いが、この際そんなことは言ってられない。幸い残留圏と降格圏の差はほとんどない。ひとつでも多く勝ち、そこで何が起こるか見てみるしかない。
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2007年02月25日 20:02
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■ 【練習試合】FC東京×読売
練習試合とはいえ実質的にはプレシーズン・マッチである東京ダービー。開幕に向けて雰囲気を盛り上げるにはなかなかのマッチ・メイクである。
13:00開場ということで13:00過ぎくらいに味スタに到着したのだが、入場は長蛇の列で長い列の後ろに並ぶためにスタジアムをほとんど半周した。ようやくスタジアムに入ってみるともう中はいっぱい。当初は下層のみホームスタンドとゴール裏のホーム側半分を開放予定だったようだが、僕が13:15頃に入場した時点では(FC東京側では)その部分は既に満員で、ゴール裏のバック側半分も開放されたところだった。
ゴール裏のバック側半分も13:30頃には満員になり、バックスタンド上層も開放、最終的にはホームスタンドの上層も開放された(もちろんFC東京側のみ)。ちなみに読売側は下層のゴール裏のバック側半分までが開放されたようだが、追加開放部分は最後までスカスカの状態だった。入場者は18,000人とされているようだ。入場は無料だったが、一人1,000円取ってれば、子供は別としても1千万円以上の収入になったはず。なかなか太っ腹である。
FC東京はU22代表の梶山、伊野波、平山に加え、今野とルーカスも急な風邪などで欠場。ディフェンス・ラインは藤山、徳永、吉本、金沢となった。ボランチには福西と栗澤。右に石川、左に川口、シャドーに森村、ワントップにワンチョペという布陣である。石川、川口、森村はかなり頻繁にポジション・チェンジしているように見えた。
全体に東京がボールを支配するが中盤では読売もよくボールを拾って細かいパス交換から攻め上がるシーンもあった。チャンスの数では東京が優位で、読売の攻撃を早めにつぶすDFは機能していた。30分過ぎにはワンチョペが敵ゴール前に抜け出す絶好の得点機があったもののシュートできず。逆に前半終了間際、福西が前線にフィードしようとしたボールが妨害に入った敵FWの足に当たり、はね返ったボールがそのまま東京ゴールに。笑うしかない失点で場内は微妙な空気となったがともかく前半は0-1で折り返した。
後半は福西を下げ(足にやや違和感とのこと)、浅利を入れてのリスタートとなった。福西がいなくなったことでボールの収まりが悪くなり、バタバタ感が増したが、それでも東京は石川(ポジション・チェンジで左サイドにいること多し)の突破から何度かチャンスを作る。55分には川口にノリオ、ワンチョペに赤嶺を投入してチャンス・メイク。さらに61分に森村→馬場、73分に吉本→エバウドと選手を交替、すると79分、セットプレーからエバウドが得点し1-1となった。終盤も東京は積極的に攻めたが決めきれず、結局1-1の引き分けに終わった。
まあ、練習試合なので結果は結果でいいだろう。目についたのはやはり福西の巧さ。福西にボールが収まると安心感と期待感がある。今日は今野が休みだったが、この二人のコンビは東京の中盤の核になり得る。失点はともかく、アグレッシブにボールに絡みに行く姿勢、ボールを持ったときの周囲の使い方、プレーの選択にはさすがと思わせる点がいくつもあった。高く評価できる。
新人の吉本と森村もよかった。吉本は危なげのない処理でCBの重責を十分果たしていた。こんなにできるとは正直思わなかった。エバウドが15分ほどのプレーだったので何とも言えないが、これなら吉本は使えると思った。森村はまだ囲まれたり詰められたりしたときの対応に拙さが残ったが、ボールの受け方、スペースの使い方には見るべきものがあった。及第点をつけられると思う。
さらに挙げるとすれば徳永。CBとしての出場だったが、敵のチャンスの芽を早めに摘み取り、決定的なチャンスを作らせなかった。ハードワークをきちんとこなしており、覚醒感があった。攻撃参加があまり見られなかったのは残念だが、昨季とは見違えるひたむきなプレーぶりで、原マジックを見る思いがした。
逆に今ひとつだったのはワンチョペ。周囲との呼吸も今ひとつで絶好機にも決められなかった。フィットするにはまだ時間がかかりそうだ。平山が戻ってくればワントップ争いは厳しくなるだろう。
いよいよ来週は開幕戦。U22組、今野、ルーカスを加えてどんな布陣になるのか、楽しみだ。
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│FC東京
2007年02月24日 19:06
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■ 【スーパーカップ】浦和×大阪
浦和の調整の遅さが印象に残った試合だった。あと1週間で修正できるのか。まあ、よその心配をしている場合ではないので勝手にやってもらえばいいんだけど、トゥーリオがいないのが決定的に響いていたと思う。阿部は全然存在感がなかった。アレックスがいなくなった上に相馬がケガで左サイドも苦しかった。アジア・チャンピオンもいいけど足許の心配をした方がいいのではないかと思った。
一方の大阪は相手が浦和ということもあってこの試合に賭ける意気ごみが違った。連携もしっかりしていたし、中盤ではセカンドボールをほとんど浦和に渡さなかった。マグノアウベスは相変わらず頼りになる。ゴールはどれもこぼれ球を蹴りこんだだけに見えたけど、67分のゴールなんかはゴール左の角度のない場所からのシュートで、置いたボールからでも枠に入れるのは難しい位置だと思う。顔は貧乏くさいけどさすがだ。
一方のバレーは75分からの交替出場だったけど決定的なチャンスはなかった。今日のようなポゼッション中心のパス・フットボールでは彼の力は発揮しにくいのか。バレーが大阪にフィットするにはもう少し時間がかかるかもしれないと思った。とにかくカウンターは全部バレーに預けるからあとは何とかしてくれ、みたいなチームの方が合うんじゃないかな。
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2007年02月24日 00:20
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■ ひどい…
今年は首都圏のアウェイ全部行くぞ、と気合いを入れていたのはいいんだが、3月31日の柏戦、「予定枚数終了」って何それ? 確かに小さなスタジアムなのは知ってるけど、もう売り切れ? シーズンも始まってないのに? マジかよ…。
追加販売とか、何かないのかなあ。ダメならスカパーの生中継申し込むしかないか…。
日曜日はいよいよ東京ダービーだ。
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│FC東京
2007年02月24日 00:14
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■ FC東京 2007シーズン戦力展望 【FW編】
★FW
このポジションでは大きな異動があった。阿部が柏へ、戸田が清水へそれぞれ移籍し(阿部は期限付き)、ワンチョペが加入したのだ。神戸に期限付きで移籍している近藤は引き続きレンタル延長となり復帰はなかった。
昨季途中で平山を獲得しているので、頭数的には妥当な線に収束したとはいえ、ある意味「オレたちの東京」の象徴的な選手でもあった阿部や戸田がクラブを出てしまったのは寂しい。戸田は清水でSBにコンバートされたものの練習試合で大怪我をしてしまったようだ。敵になるが阿部も戸田もしっかりがんばって欲しい。戸田のSBっていうのは結構適職かもしれない。
東京では鳴り物入りで獲得したワンチョペが今ひとつフィットしきれていないようだ。ワントップはワンチョペと平山のポジション争いだと思うが、意外にも平山がワンチョペを押しのけて定位置を獲得するかもしれない。平山は非凡な才能と絶対的な高さがあり、昨季もクロスに対する競り合いでは実際圧倒的な強さを誇っていた。
だがオランダから帰国した経緯からも伺えるように平山はまだ精神的に子供。プロとしてカネを取ってサッカーをする厳しさがまだまだ足りないように思う。ワンチョペとしっかり競って技術だけでなく意識面を磨き、平山がいれば安心と言われる存在になって欲しい。身体は少しは絞れたようだが、今季は走る平山が見たい。
一方、ツートップの場合のあと一人、またはシャドーにはルーカスが決まりだろう。今季もルーカスが残ってくれて本当に嬉しい。去年、ルーカスを放出してアモローゾを獲得というニュースが流れたときはマジでファンをやめようかと思ったくらいだ。昨季は18得点とストライカーとして文句のない活躍をしたのはもちろん、縦横に走りまわり守備、ポスト、キープと、普通の外人ストライカーには望めない3人分くらいの働きをしてくれた。今季もルーカスらしい活躍を期待したい。
このポジションでは赤嶺と小澤も期待できる。出場機会は限られるかもしれないが、後半にFWを増やして得点を狙いに行く局面で活躍できればチャンスは巡ってくるだろう。平山が調子を落としたらいつでも赤嶺で行ける。気持ち的には平山より赤嶺。また気合いのゴールを見せて欲しい。
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│FC東京
2007年02月18日 11:38
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■ 【ブンデスリーガ第22節】BVB×グラードバッハ
厳しい残留争いの渦中にあるグラードバッハ、前節、ホームで残留争いの相手であるアーヘンに痛恨のスコアレスドローでいよいよ追いつめられた今節は、アウェイとはいえ何とか勝ち点を拾いたい試合だった。相手はBVB。クルマで行けばグラードバッハからせいぜい1時間程度の隣町である。
だが、結果からいえば試合は0-1に終わり、勝ち点の上積みはできなかった。Jスポーツでは日曜日の夜に録画中継があるが、それまで結果を封印して待つこともできず、ウェブ・ラジオのコンファレンス中継で経過を確認していたのだが、19分に失点、その後もチャンスは作るものの決定力を欠いてそのまま痛い敗戦を喫したようだ。
これでグラードバッハはついに最下位。マインツ、アーヘン、HSVといった下位のチームが意地を見せる中でのこの結果は厳しい。12位までは勝ち点差3というものの、とにかく自分が勝てないのではどうしようもない。次節はブレーメン戦だが、何とかして勝ち点3をもぎ取るしかないだろう。ブレーメンも崖っぷちで簡単には勝たせてもらえないだろうが、ここで負けるとマジで降格が見えてくる(もう見えてるか…)。
ヨス・ルフカイ監督談話。
「序盤はドルトムントが非常にプレッシャーをかけてきた。ハーフタイムまで我々は前を向いて試合をしようと試みたが、同点にするチャンスが巡ってきたのはようやく後半に入ってからだった。勝ち点なしでグラードバッハに帰らなければならないことには非常に落胆している」
その他の試合では、首位のシャルケを追うブレーメンがHSVに0-2で完敗。テレビで見ていたがグダグダな試合だった。ブレーメンは迫力がなかった。バイエルンはアウェイでアーヘンに0-1と完封され、ウィンターブレイク明けからの5試合で1勝3敗1分と、グラードバッハよりもひどい成績となった。一方、首位シャルケはアウェイでヴォルフスブルクに2-2で引き分け。前半2-0で勝っていたのに後半に追いつかれた。せっかくブレーメン、バイエルンが負けて独走態勢を固めるチャンスだったのだがもったいない。VfBは好調でフランクフルトに4-0で圧勝。首位シャルケとの勝ち点差を5とした。
順位表の下半分は上から下まで勝ち点差5の世界で、連勝できれば降格圏を脱出するチャンスは十分ある。頼むから勝ってくれ。
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2007年02月13日 23:55
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■ テレビ
テレビの話。
僕は今、ブンデスリーガの放送を見るためにJスポーツの「1,2 & Plus」というパックを契約している。これはch.306〜ch.308の3チャンネルが見られて料金は2,100円/月。ブンデスリーガの放送はch.306かch.307で行われており、本当はch.308はなくても構わないのだが、現在これらのチャンネルは単体では販売されておらず、ch.306とch.307を見るためにはこれが最小のセットなのだ。まあ、ch.308ではチャンピオンズ・リーグが見られたりするので、これはこれでよしとしよう。
問題は今季のJリーグ中継である。Jリーグは今季からスカパーと契約を結び、スカパーでJリーグの全試合が生中継されることになった。このパックが2,580円/月。僕が契約している「1,2 & Plus」とはch.308だけがダブっているが、これくらいは仕方ないのかもしれない。
だが、両方合わせて4,680円/月はさすがに高い。だいたいFC東京の試合はスタジアムで見ることが多いので、生中継されても見られない(てか見る必要ない)。ただ、大分とか新潟とかのアウェイ戦をどうしても見に行けないときに、生中継の価値は大きい。ここが悩みどころである。
さらに問題を複雑にしているのは、生中継にこだわらなければ「1,2 & Plus」で録画中継は見られるということだ。とはいえ、週末に結果の分かっている試合を火曜日とか水曜日に見るのに迫力がないのは当然。昨季も一応録画はしたけど見なかったアウェイの試合は多かったし。
行けないアウェイのために2,580円/月を払うか。録画中継で我慢するか。交通費とチケット代をかけてアウェイに遠征することを思えば2,580円/月はそんなに高くないという考え方も確かにできるが。どうせならシーズン当初から契約するべきだろうし。う〜ん、迷うなあ…。
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2007年02月12日 17:48
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■ FC東京 2007シーズン戦力展望 【MF編 3】
★MF(オフェンシブ)
4-4-2で両サイドにウィングを配すると、オフェンシブなMFというのはいなくなってしまう。現に昨季もササとルーカスのツートップでルーカスがポストや配球を担当するトップ下の役割を兼任していた時期もあり、このポジションの扱いは微妙だ。
ただ、実際の布陣は臨機応変として、人材としては馬場、栗澤ら、優秀な若手がいる。梶山もボランチよりはこの位置で使うべきではないかと思う。
馬場はムラ気のあるプレー、ひたむきさの感じられない「軽い」プレーが目についた時期もあり、「態度」として気になったのは確かだが、一昨年あたりからかなり覚醒し、精力的に走って守備にも参加するようになったと思う。もう少し積極的にゴールを狙うようになれば頼りになる。
栗澤は昨季ちょっと調子を崩したのか実戦から遠ざかった時期があった。ユーティリティ性、勝負強さは馬場より上かもしれない。レギュラーで使って安定した力を出すタイプだと思う。
梶山の変態プレーはシュートに直結するこの位置でこそ生きる。やはりムラ気があり、いいときと悪いときの差が激しいのと、マズい位置でうかつなプレーをして簡単にボールを奪われるなどリスキーな面がある。性格的なものもあるのかもしれないが、プレーが淡泊なので、貪欲さを前面に出して欲しいと思う。FC東京としては使い続けなければならない人。しっかり成長して欲しい。
結局、このポジションは、左ウィングやFWの2枚目と合わせて3つのポジションにだれを起用するかという選択になる(石川がケガすると右ウィングもシャッフルの対象)。一応右ウィングは石川という前提なら、FWないしはトップ下にルーカス、左ウィングにノリオが僕のチョイスだが、左に梶山とか、ルーカスを左に置いてトップ下に馬場とか、いろいろな組合せが考えられる。梶山はオリンピック予選で抜けることも多いと思われ、僕としては栗澤のパフォーマンスに期待したい。
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│FC東京
2007年02月11日 18:19
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■ 【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ×アーヘン
15位と16位の対決ということである意味注目の試合ではあるが、まあ、さすがにJスポーツで中継しろというのはあつかましい話で。それよりブンデスリーガの公式サイトでこの試合がウェブ・ラジオの「トップシュピール」に選ばれたことが理解できない。まあ、中継してくれるというんだから有り難く拝聴するけど。
グラードバッハにとってはルフカイ監督就任後第2戦で初のホーム、前節アウェイで久しぶりに勝った直後であり、相手も残留争いの直接のライバルという、いろんな意味で「勝ちしかないだろう」という試合ではあったのだが、始まってみるとそうはうまく行きそうにないことがだんだん分かってきた。
実況を聴いていてもボールは概ねグラードバッハが支配しているものの、時折ヤバめのボールの失い方からアーヘンにカウンターを許し、決定的なチャンスはむしろアーヘンに多かったという印象の試合。特に30分、ポランスキーが失ったボールをシュラウドラフにさらわれてバーをたたかれたシーンでは実況もかなり白熱しており、前半を終わったところでは「アーヘンがリードしていてもおかしくない展開でした」と言われた。
終盤にもシュラウドラフがゴール前でケラーと一対一になるシーンがあったようで、結果的にはケラーのおかげで何とか勝ち点1を得ることができたという試合だったようだ。
ヨス・ルフカイ監督談話。
「アーヘンは非常に規律のある守備ができていたし、非常にコンパクトだった。前半はそれに加えいいカウンターのチャンスもあった。そこでリードを許さなかったのはラッキーだった。後半は我々が支配できていたと思うが、まともなゴールのチャンスがなかった。我々は決定的なパスが出せるほどの固い意志がなかった」
この引き分けでグラードバッハは勝ち点を20としたものの、マインツが勝ったために順位はひとつ下がって17位。11位との勝ち点差が3なので悲観する必要はないと思うし、ウィンター・ブレイク明けから4試合を1勝1敗2分の勝ち点5はそんなにひどくないと思うが、対戦している相手を考えればやはりもう少し何とかしたかったのは事実。次節はBVBとアウェイで戦う。アウェイといってもすぐそこなのできっちり勝ち点を積み上げたいところ。
幸いヤンセンは好調のようだし、インスアも覚醒しつつあるし、ポランスキもクルーゲもがんばっているし、早々に残留が目標になってしまっているのは寂しいが、今季も何とかできると信じている。早くノイヴィルがフィットして欲しい。カヘともめたということでこの試合をサスペンドされたソンクはどうするんだろ。
それにしてもシュラウドラフはいいねえ。出すんじゃなかったね。来季はバイエルンに行くらしい。残してればヤンセン、ポランスキらとともにヤング・ボルッシアの中軸だったのになあ。惜しいことをした。
他の試合ではシャルケが勝ち、ブレーメンが負けたために、勝ち点差は6に開いた。ブレーメンは前節のシャルケ戦、今節のVfB戦と、上位どうしの大事な試合に2連敗して苦しい状況だ。バイエルンは今夜アリアンツアレーナにビーレフェルドを迎える。ビーレフェルド、何とか意地を見せて引き分けにできないかなあ。仮にそうなれば首位との勝ち点差は13だ。
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│Borussia M'Gladbach
2007年02月05日 22:58
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■ FC東京 2007シーズン戦力展望 【MF編 2】
★MF(ウィング)
東京の特長はサイド攻撃と言われることも多いが、それを担う両ウィングについてはさほど大きな変化はない。ただ、FWではあってもウィング的ポジションで起用されることの多かった戸田、阿部(レンタル)を放出したことの影響は少なからず見込まなければならないだろう。
まず、右サイドは今年も石川を軸に考えることになるだろう。しかし石川も昨季ケガから復帰して以降、今ひとつ以前のような切れが戻りきっていない感じがする。縦に攻め上がるのはいいのだが、そこからのアイデアにあと一段の工夫が欲しい。敵DFのいるところに突っかけてボールを失ったり、ゴールライン際までボールを運んでからのクロスの精度が著しく低かったり。まあ、スピード命の部分もあるので何かは犠牲にしなければならないんだけど、ここがクリアされれば代表も見えてくるのかもしれない。
昨季は石川のバックアップには川口が起用されることが多かった。攻撃的なポジションのユーティリティとして、川口がいてくれることは左右問わず起用のバリエーションにつながる。今季もここ一番で川口に頼る場面はあるだろう。
左サイドは昨季後半、戸田を中心に起用していた。裏への走り込みから守備まで、縦横無尽に駆け回る戸田の運動量は貴重だったし、敵ゴール前に出没する頻度、タイミングでは群を抜いた強さがあったので、たぶん僕らが思っている以上に敵はイヤだったんじゃないかと思う。だが、素晴らしいタイミングで素晴らしい場所に顔を出しても、いかんせん決定率が低すぎて得点に至らないことが再三…。戸田を愛しながらもこのあたりに限界を感じていたファンは多いものと思う。
昨季終盤からケガも癒え、スーパーサブとして何度か強烈な活躍を見せたノリオが今年はこのポジションの中心になるだろう。ややムラ気はあるものの、あの突貫力と左足の強力なキック力は大きな魅力だ。宮沢なき後、FKは全部ノリオでいいかもしれない。今季、飛躍が期待される人の一人である。
ウィングのバックアップにはユーティリティとしての栗澤、左サイドは新人の森村に期待することになるだろう。また、アルビ・シンガポールへのレンタルから復帰した鈴木健児の成長にも期待したい。また、ユーティリティ性の高い栗澤だけでなく、馬場や梶山をサイドで使う場面も出てくるかもしれない。ルーカスの左サイドなんていうのも面白いかも。前線は結構競争が激しいので、意外な起用が見られるのではないだろうか。
まあ、いずれにしてもファースト・チョイスは右・石川、左・ノリオ、ということで。
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│FC東京
2007年02月04日 15:50
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■ 【ブンデスリーガ第20節】ビーレフェルド×グラードバッハ
ユップ・ハインケス監督が辞任し、コーチのヨス・ルフカイが指揮を執る初戦。監督交代直後の試合は結構勝てるものだが、アウェイでのビーレフェルド戦ということで、アウェイに極端に弱いグラードバッハとしてはいかがなものかと正直不安な気持ちで試合当日を迎えた。
地味な顔合わせでありJスポーツでも当然のごとく中継はなく、ウェブ・ラジオの投票にも敗れて(最近全然勝てない)、仕方なくいつものように「kicker」のライブ・ティッカーとブンデスリーガ公式サイトのウェブ・ラジオのコンファレンス中継で試合経過を追った。
グラードバッハは立ち上がりこそ不安定だったのものの、次第に左サイドのヤンセンを中心にリズムをつかみ、28分にクルーゲのスルーパスを受けたインスアが決めて先制した。その後はポストに救われるシーンもあったものの、後半に入ってもグラードバッハは効果的に試合を進め、終了間際にはカヘからのクロスをヤンセンが左足で流しこんで試合を決定づけた。
ヨス・ルフカイ監督談話。
「まず前半、私のチームは信じられないくらいの姿勢を見せてくれた。守備は規律があったし、1対1の競り合いでも強く、互いの連携にも信頼感があった。チームを大いにほめる他ない。彼らにはこうした成功体験が必要だったのだ」
「私は奇跡を起こす者でも魔術師でもない。今日はチームが一丸となる姿を見せ、1メートルごとに戦い、サッカーをプレーし、連動してゴールを挙げた。この勝利は間違いなくユップ・ハインケスのおかげでもある。彼とはここ数週間、素晴らしい協力ができていたのだ。このチームがそう思われていたほどひどいチームではないということを彼に見てもらえて嬉しい」
何しろ去年の10月、第7節にヴォルフスブルクに勝って以来の勝利ということで、ウィンター・ブレイクを挟んだとはいえ3カ月ぶりの勝ち点3。アウェイでの勝利となるともう資料をひっくり返すのも面倒臭いほど以前の話で、確実なのは今季初めてのアウェイでの勝利だということ。なんだ、やればできるんじゃないか。まったく。
しかし、こんな勝ち方ができるのであれば、ウィンター・ブレイク明けのコットブス戦、ニュルンベルク戦できちんと結果を出しておかなければならなかった。下位チーム相手の試合は(ニュルンベルクは下位じゃないけど)、勝てる相手にきちんと勝つことで勝ち点を積み上げるだけでなく、残留争いの敵になりそうなクラブの勝ち点を奪うことにもなる訳で、むしろ上位との試合より重要だったりする訳だ。この2試合で落とした勝ち点5は正直大きかった。
次節のアーヘン戦もまさにそういう試合であり、この後の3試合くらいでルフカイ監督の真価が問われる訳だ。是非この試合の勢いでまずは降格圏を脱出したい。この試合で心強いのはケガから復帰したヤンセン、チームにフィットするのが待ち望まれていたインスアが活躍したこと。次節を楽しみに待ちたい。
さて、他スタジアムの結果だが、バイエルンがニュルンベルクに0-3でまさかの敗戦を喫した。バイエルンは後半戦のスタートを1分1敗と失敗し、首位との勝ち点差が8開いたため、フェリックス・マガトを解任し、前任のオトマー・フィッツフェルドを呼び戻した訳だが、初戦では結果は出なかったということだ。今夜のブレーメン×シャルケの結果次第だが、首位との勝ち点差は11まで広がる可能性があり、僕みたいなアンチ・バイエルン者にはたまらない展開になってきた。UEFAカップ出場権を逃さないようしっかりがんばって欲しいものだ。
監督が交替したもう一つのクラブであるHSVは、先制しながらも終了間際に逆転される悪夢の展開でシュテフェンス監督の初陣を飾れなかった。何だか最下位独走態勢を固めつつあるようだが、HSVが降格しちゃちょっとマズいだろ、さすがに。
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│Borussia M'Gladbach
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