フットボール・クレイジー
football crazy
  silverboy club presents


2007年05月26日 23:29      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第13節】FC東京×名古屋

天気のいい土曜日の午後。スタジアムに着いてからもスポンサー提供の無料タオルマフラーをもらいに行ったりしていたので、席についたのはキックオフの30分ほど前だった。水曜日のナビスコは見に行けなかったが、公式戦3連勝中ということで気合いが入る。

ナビスコの横浜FC戦とはかなり陣容を入れ替え、トップは再びワンチョペとルーカス、左にリチェーリ、右には梶山を配した。DFラインには出場停止明けの藤山が復帰、左SBは鈴木が先発した。茂庭はベンチにも入らなかった。

連戦の疲れか、あるいは暑さのせいもあるのか、前半は両チームとも非常に動きの鈍い試合になった。プレスもうまくかからず散漫な流れで、バーをたたいたルーカスのロングシュートなどもあったが、どちらかといえば名古屋のペース。32分には敵FWにマークを外され、先制点を奪われた。このシーン、DFは本当に寝ていたように見えた。

後半からは動きの悪いワンチョペを下げ石川を投入。63分にはナビスコで2得点をあげた赤嶺を起用し、前半よりは動きもよくなったが、引いて守りに入った名古屋に対して何度かあった敵ゴール前でのチャンスにも得点できず、結局そのまま0-1で試合終了となった。

前半はほとんど寝ているようだった。特にワンチョペは動けず、足許にボールが入ってもキープもできず、シュートも打てず、敵にボールを渡すのみ。まったく得点の臭いを感じさせなかった。初めから赤嶺を使うべきだったと思う。赤嶺の愚直な動き回りと泥臭い押し込みが最初からあればと思った。

あと、セットプレーのダメさは何とかならないのか。FKは久しく入った試しがないし、CKでも得点できる気がしない。高さがあるとかないとか言う以前に、位置取りと根性でたたきこむ今野をもっとみんな見習うべきだ。セットプレーはいくらでも練習ができるのだから、バリエーションを工夫するとかして得点率を上げないと。梶山なんかもっとFK蹴れると思うけどな。

次の週末はインターナショナルになるのでリーグ戦は1週休み。チームとしての戦い方を再確認した方がいい。

採点:
土肥(3)、徳永(4.5)、藤山(4)、今野(4.5)、鈴木(5)、伊野波(4.5)、福西(5)、梶山(4)、リチェーリ(4.5)、ルーカス(4)、ワンチョペ(5.5、46.石川(5))


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2007年05月20日 23:19      [posted by der_ball_ist_rund]

ウイイレ

うちに「ウイニング・イレブン10」というPS2のゲームがある。かなりリアルによくできたサッカーゲームであり、Jリーグの各クラブが実名でプレーできる。まあ、僕がいうまでもなくほとんどの人は知っていると思うのだが、このゲームに一つ欠けているものを今日思いついた。

審判である。

今日の横浜戦でも主審には泣かされた。勝ったからいいようなものの敵の露骨なファウルは何度も見逃され、こちらのちょっとしたボディ・コンタクトは厳しく獲られた(ような気がする)。PKも一つ損した(ように思う)。

まあ、それはそれとして、審判の判定の巧拙、試合運営の的確さで試合が大きく左右されるのは常識。Jリーグに試合前の審判団発表で名前が出た瞬間に「あ〜」とどよめきの起こるほど固有名詞で認知されサポから目の敵にされている審判が何人もいるのも周知の事実。

僕は大人なのでここでその固有名詞を出すようなことはしないが、アレとかアレとか、あとはアレも。ウイイレが真にリアルなサッカーゲームを目指すなら、審判にも個性を持たせ、固有名詞で登場させるべきだ。切れるとカードを乱発するヤツ、ファウルの基準がまったく一定しないヤツ、すぐに試合を止めるヤツ、大事なシーンを決まって見逃すヤツ…。もちろんどの試合をどの審判が担当するかはコンピュータが決めるのであって、ユーザーにはその選択権は与えてはいけない。


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2007年05月20日 22:32      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第12節】横浜Fマリノス×FC東京

東横線に乗ってアウェイに出かけるのは前回の等々力と同じだが、等々力では天気も悪い上に試合も散々だっただけに今日はいい気分で帰りたいところ。幸い天気は快晴、先週の千葉戦に勝って上げ潮状態で日産スタに乗り込んだ。

スタに着いたのはちょうど3時ごろ。爆心地はともかくアウェイ側でも端の方はまだ結構余裕があったが、キックオフ前には結構いっぱいになった。話によれば今日のアウェイ自由は完売だったらしいが、その割りに上層は開放されず、入れるのは傾斜が緩やかで見にくい下層のみ。バックスタンドも上層は閉鎖されており、一番見やすい席をなぜ売らないのか理解に苦しむ。キャパがでかいので全席開放してあちこちにパラパラ座られると管理上面倒臭いのだろうが、不親切だなあと思った。

さて、東京は前節と同じ布陣で、石川、福西がベンチに入った。試合は前半、どちらかといえば横浜のペース。ボールを支配されシンプルな展開から何度かゴール前で決定的なピンチを迎えたが、最後のところでDFが集中していたのと、土肥のセーブ、そして敵が勝手に外してくれたのも含めて無失点に抑えた。これが大きかったと思う。

後半になると東京が中盤を支配し始め、ボール奪取から切り替えの早い攻撃で何度もチャンスを作る。しかし東京も決定力を欠き、特にワンチョペのところで踏ん張りが効かずなかなか先制点が奪えない。60分に川口に代えて石川を投入したところでややリズムがよくなり、68分、ルーカスに代わって入った福西がドリブルで持ち上がったボールを遠目からループでロング・シュート。これが見事に決まり待望の得点となった。

その後も東京は積極的に攻め続け、終了間際には敵FWにいったんゴールを許すがこれがオフサイドの判定となって九死に一生を得た。結局このまま1-0で試合終了となり、東京は前節に続いて今季リーグ戦初の連勝をおさめた。

前節に引き続き、リチェーリの前線からのプレスが効いていたと思う。ワンチョペはやはりここ一番でなかなか踏んばってくれない。あのクネクネした動き、何をやるか分からないイヤらしさは敵DFには嫌がられているのかもしれないが、もう少しゴールの臭いがしないと外国から高い給料で呼んできた意味がない。そろそろ身体も温まってきただろうからがんばって欲しい。

今日の試合のポイントは守備だろう。今野、藤山のCBと伊野波が身体を張って横浜の攻撃を止め、危ないボールはきちんとクリアしていた。横浜の決定力のなさに助けられた面もあるが、守備がしっかりしている上に、切り替え早く前に運ぶという意思統一がなされていたのがよかった。ただ、ゴールは福西の個人技であり、これだけがんばってもきちんとした崩しからFWで得点できなかったことは真剣に反省しなければならない。

福西は終盤の攻撃的オプションとしてベンチに置くべきだとの僕の進言を聴いてもらえたようで嬉しい。ただ、ルーカスに代えて福西というのはちょっとよく理解できなかった。ワンチョペか梶山の代わりでよかったのではないか。また、最後の1枚も、浅利ではなく金沢だったと思うが。

採点:
土肥(3)、徳永(2.5)、今野(3)、藤山(3)、鈴木(4)、梶山(3.5)、伊野波(3)、川口(4)、リチェーリ(3)、ルーカス(3.5)、ワンチョペ(4.5)

鈴木と梶山はもっとシュートを打つべし。


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2007年05月20日 01:00      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ最終節】シャルケ×ビーレフェルド他

今季のブンデスリーガは優勝争いが最終節までもつれ込んだ。前回のエントリーの時には、VfBは引き分けでも優勝が決まるというような血迷ったことを書いたが、前節終了時点で首位VfBと2位シャルケの勝ち点差は2、得失点差はVfBが3のアドバンテージだったので、仮にVfBが対戦相手のコットブスと引き分けた場合、シャルケは4点差以上の勝利であれば優勝できる計算であった。いったい先週僕は何を考えていたんだろう…。

JスポーツはVfB×コットブスとシャルケ×ビーレフェルドをともに生中継。僕としては圧倒的にシャルケに肩入れしているのでシャルケの方を見ていた。序盤でシャルケが調子よく2点を挙げ、一方ゴッドリープ・ダイムラーではコットブスが先制したというニュースを聴いたときは、これは何かが起こると思ったのだが。

シャルケはその後何度もあった追加点のチャンスを逃し続ける。まさかこの時点で2-0で勝ちきれば優勝できると考えた訳でもないだろうが、何が何でも勝ちたいという訳でもなさそうなビーレフェルドを相手に3点目が奪えない状態で時間を費やした。そうこうするうちにVfBがコットブスに追いつき、シャルケは再び4点差の必要な状態に追いこまれる。また、悪いことに前半終了間際にはエンジンであるアザモアが足を傷め、後半からはエツィルに交替を余儀なくされた。

シャルケはボールを支配するものの徐々に運動量も落ち、3点目、4点目を取らなければというがむしゃらな姿勢もだんだん見えにくくなってくる。63分にはVfBが勝ち越し、シャルケはこのニュースを知ったかのようにモチベーションが落ちた。結局終盤にビーレフェルドに失点を喫し2-1で試合終了。VfBはそのままコットブスに2-1で逆転勝ちし、結局VfBが自力で優勝を果たした。

ゴッドリープ・ダイムラーでの優勝セレモニーには浦和の前監督であるギド・ブッフバルトがプレゼンターとして来ていたようだ。シーズン前にはVfBの優勝というアイデアはまったくなかったし、シーズン中だって第33節までノーマークで、シャルケとブレーメンの争いだとばかり思っていたのでかなり意外である。僕としてはVfBはどうでもいいクラブで、シャルケに優勝させてやりたかったのだが、今季のシャルケはここ一番の節目になる試合で勝てない悪癖があり、それが結局第33節での首位陥落、最終節での挽回失敗という形で効いたのだという他ない。残念だ。

VfBとシャルケは来季チャンピオンズ・リーグに出場、3位のブレーメンはチャンピオンズ・リーグ予選に回る。4位のバイエルンと5位のレバークーゼンがUEFAカップの出場権を得た。降格はアーヘン、マインツ、グラードバッハ。これでシーズンも終わった。僕にとってはグラードバッハが降格した失意のシーズンだった。


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2007年05月14日 23:12      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第33節】マインツ×グラードバッハ

既に降格の決まっているグラードバッハはアウェイでマインツと対戦したがいいところがなく0-3で完敗を喫した。マインツもこの試合には勝ったものの残留圏とは勝ち点差3の17位となり、得失点差から考えても残留は極めて難しくなった。同じことは16位のアーヘンにもあてはまり、今季の2部降格はグラードバッハ、マインツ、アーヘンでほぼ決まり。グラードバッハはもちろんだが、マインツ、アーヘンといったクラブには何とか踏んばって欲しかっただけに残念だ。ヴォルフスブルクやフランクフルトが降格してくれればいいのに。

上位の方ではシャルケがレヴィア・ダービーでBVBに負けた一方で、VfBがボッフムに逆転勝ちしたため首位が入れ替わり、1試合を残してVfBが首位、2位のシャルケがこれを勝ち点差2で追う形となった。最終節ではVfBはコットブスと、シャルケはビーレフェルドと戦うが、VfBは勝つか引き分けで優勝、仮にコットブスに負けてもシャルケがビーレフェルドに勝たなければVfBの優勝となる。逆に言えばシャルケは優勝のためにはビーレフェルドに勝った上、VfBがコットブスに負ける必要があり、星勘定だけからはVfBが優位。もっとも最終節は何が起こるか分からない。シャルケは2001年のこともあるし。

それからこれは今節決まった訳ではないが、バイエルンは4位以下が確定しており、チャンピオンズ・リーグに出場できない。しっかりUEFAカップでがんばって欲しい。うひひ。あ、失礼。

ついでと言ってはアレだが二部の方も見ておくと、現在のところ昇格が確定しているのは首位のKSCのみ。2位のロストックが勝ち点59、3位のデュイスブルクと4位フライブルクが勝ち点57、5位のグロイター・フュルトが勝ち点54となっており、ここまでは理論上昇格の可能性がある。ただ、フュルトは自ら勝った上デュイスブルクとフライブルクがともに負け、しかもデュイスブルクとの間の得失点差8をひっくり返さなければならないので実際には昇格は難しいだろう。僕としてはフライブルクに再昇格して欲しいところだが。


Comments(0)TrackBack(0)Borussia M'Gladbach 


2007年05月12日 23:46      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第11節】FC東京×千葉

気持ちのいい5月の土曜日。昼間の開催ならもっとよかったんだけど。近所のオリジン弁当で晩メシを買って味スタに出かけた。イングランド・デイということだが僕はサッカー的にはイギリスは嫌いなので勝手にすればという感じ。すんません。

さて、東京は水曜日のナビスコとほぼ同様の布陣。左足に違和感のある石川の代わりにリチェーリを起用し左サイドに配置したのと、トップにワンチョペを起用したのが変更点。試合は序盤から東京のペース。前線からのプレスが機能し、いい位置でボールを奪うシーンも多かった。開始早々には敵MFに抜け出されゴール前で土肥と1対1になる危ない場面もあったが土肥のセーブでこれをしのぎ波に乗った。

得点は26分。左サイドから中に切れ込んだルーカスがシュートコースを見てエリア外から強烈なミドル。これがゴール右に突き刺さり東京がいい時間帯に先制点を奪った。家に帰ってダイジェストで見ても見事なシュートだったが、このシュートは本当に1点以上のものを東京にもたらしたと思う。これで確実に選手もサポも顔が上を向いた。自信を取り戻した。ルーカスがみんなをたたき起こした。

個人技というしかないシュートだったが、チームとサポを救う一発だった。こういうことができるのはルーカス以外にいない。ルーカスだったから目が覚めたのだ。申し訳ないがワンチョペでも福西でもダメだった。他でもないルーカスが決めたからこそ意味のあるゴールだった。頼りになるのはいつもルーカスだ。その後の得点は正直おまけ。今日の試合はルーカスのこの1点がすべてだった。

後半に入り千葉はFWを入れ替えて前がかりに点を取りに来たが、開始直後ここからカウンター気味に抜け出したリチェーリが、ゴール左で敵DFを引きつけてワンチョペにパス。完全にフリーだったワンチョペは敵GKをよく見てこれを冷静に決め2-0。さらに48分には敵のルーズなバックパスにリチェーリが詰めたところに敵GKのクリアが当たりそのままゴールイン。これで試合の流れはほぼ決まったと言っていいだろう。

58分には敵の裏に抜け出した右サイドの川口からのアーリークロスが敵DFに当たりオウンゴール。4-0となり、千葉はこれでモチベーション的にもかなりガックリきたと思う。68分には敵MFに寄せきれずミドルを決められたもの、東京が終始主導権を握りサブ投げなく4-1で勝ちきった。

個別に見ればリチェーリの前がかりな運動量の多さもよかったし、ワンチョペも今日は前線からの守備やキープにしっかり汗をかいていた。また梶山も軽いプレーがなく愚直に敵を追い回し、奪ったボールはしっかりキープして絶妙のパスを出す「いい梶山」だった。川口のムダ走りも効いていた。

しかし、繰り返すが何より今日の試合はやはりルーカスの1点目に尽きる。2点目はリチェーリに目を奪われてワンチョペをあんな場所でフリーにした敵DFの失策だし、3点目も敵DFとGKの完全なミス。そしてそれを呼びこんだのはルーカスの最初のゴールだった。ルーカス、ありがとう。我々が今何をするべきか身をもって示してくれた。僕は本当に涙が出そうになった。嬉しかった。見に行ってよかった。

とはいえ今日の試合は千葉がひどすぎた。集中を欠いていたとしか思えない。我々としてはこの流れを続けて行けるかどうかという点で次のマリノス戦が重要。

それにしても福西がいない方がまとまりがよくないか。あと平山はいいから赤嶺をベンチに入れて欲しかった。

採点:
土肥(3)、徳永(3.5)、今野(3)、藤山(3.5)、鈴木(4)、伊野波(3.5)、梶山(3)、川口(3.5)、リチェーリ(3)、ルーカス(2)、ワンチョペ(3.5)


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2007年05月09日 23:11      [posted by der_ball_ist_rund]

【ナビスコカップ第5節】FC東京×横浜FC

国立に着いたのは前半30分を過ぎた頃。まだ0-0だった。東京は日曜日のリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えて臨んだナビスコ第5節。GKは土肥、DFラインでは茂庭をベンチ外にして今野、藤山のCBに戻した。左SBにはノリオ。ボランチには伊野波と梶山を起用、福西もベンチ外となった。トップにはワンチョペに代えて平山。平日の夜だというのにゴール裏からバックスタンドは結構埋まっている。暖かい夜だ。

席について見ていると横浜がゴールほぼ正面、ペナルティ・エリアのやや外からのFKを得た。このFKがゴロでそのままゴールに入り0-1。東京はボールを支配し押し気味に試合を進めるがペナルティ・エリア内でのアイデアがまったくなく0-1で前半を終了。

後半に入っても引いてしっかり守る横浜を相手に攻めあぐね、65分には川口を下げてワンチョペを投入、ルーカス、平山とともにスリートップ気味になって攻撃を仕掛けたが機能しなかった。逆に中盤での競り合いからこぼれ球を拾われて前がかりになった裏を突かれカウンターで危ない形にされることも何度か。結局赤嶺まで投入したが横浜の固い守備の前に得点を奪えず、0-1で痛い敗戦を喫した。

気持ちに焦りが見え、チームに明らかなモチベーションの低下が見られるように思う。メンタル面での立て直しが必要なのではないだろうか。個々の選手の能力だけを見ればこんな成績に甘んじているべきチームではないはず。U22代表の度重なる離脱などチーム作りに不利な事情もあるが、問題の本質はそこにあるのではない。監督の進退の話なんかしたくもないが、それくらいしか方法がないところまで切羽詰まりつつある。とにかく形はどうであれ勝つこと、勝って流れを作ることが必要だ。

前半途中からの観戦なので採点は休み。


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2007年05月06日 22:35      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第10節】川崎×FC東京

「多摩川クラシコ」ということで試合前から盛り上がっていた試合。東京ダービーがない中で、J2時代からの好敵手で本拠も近い川崎とクラブぐるみでこういう盛り上げ方をするのは悪いことではないと思う。試合前の場内アナウンスで「FC東京ファンの皆さんも雨の中たくさんご来場いただいてありがとうございます」というコメントがあったのもよかった。味スタでもこれは見習うべきだと思う。それもクラシコだけじゃなくて。

さて、そのクラシコだが生憎の悪天候。新宿で買い物をし終わったのが2時前で、このまま等々力に行っても早すぎるかなと思ったんだけど、駅から遠いこともあり早めに行っておこうと考えて渋谷から東横線に乗った。新丸子で降りて歩いたが既に激しい雨。事前に地図を確認して行ったしスタに向かう人の流れがあったので道は間違わなかったが、普通の住宅地の中を進まなければならず分かりにくい道。

スタに着いてみると、まだ3時前だというのにアウェイ側は既にかなりの入りで席を探すのに苦労した。1階は前半分が雨に濡れるため、屋根つきの2階席に流れてきた人が多かったのかもしれない。前から3列目に空席を一つ見つけたが、ここも次第に雨粒が垂れてくるようになり、最後にはびしょ濡れになった。合羽を着ていてよかったがそれでも寒くて観戦のコンディションは最悪。勝ってればまた感想も違ったのかもしれないが…。

結果からいえば2-5と完敗。開始早々に立て続けに失点を喫し、一度は立て直したかに見えたが前半終了間際にFKとカウンターから再び続けざまに失点。取られ方、時間帯とも最悪で、0-4でハーフタイムを迎えたが、この時点でかなりげっそり来てしまった。

後半には馬場と浅利を下げ、ワンチョペと梶山を投入して前がかりになり(公式によれば徳永を上げ目にしてスリーバックにしたらしい。遠い方のゴール裏からはそんなことまでは分からなかった)、最初の15分はかなり押しこんだのだがここで得点できず、68分には逆にまたしてもカウンターから失点し0-5。その後ルーカスのPK、石川の得点で2点を返したが時既に遅く、選手も消耗しただろうがこっちもぐったり来た試合だった。

試合後には「ハラ辞めろ」コールも出たくらいフラストレーションのたまった試合。なんで川崎のゴールは簡単に決まるのにうちのゴールは決まらないの、と。チームとしての地力、まとまり、自信の違いを見せつけられたとしかいいようがない。選手個々の資質ではそんなに差があるとも思えないのに、うちは何であんなにバタバタするかね、まったく。もう今日はだれがどうとかいう次元じゃないだろ。

ボールを取ったときの動き出し、展開が遅すぎ。後半疲れてるのは分かるけど、走れよ〜、動けよ〜、って場面が何度もあった。守備も約束ごとがあいまいで、おいおいおいおい、だれが行くんや、と思っている間にシュートを打たれるシーン多し。全体としてディシプリンが足りなさすぎ。このままじゃマジ降格ヤバいぞ。いくつかのシンプルな約束ごとを徹底して愚直に守るところから始めるべきじゃないか。絵が見えないぞ、描こうとしてる絵が。

採点:
塩田(4.5)、徳永(5)、今野(5)、茂庭(5)、藤山(5)、浅利(5、46.梶山(5.5))、福西(5.5)、石川(4.5)、栗澤(5)、馬場(5.5、46.ワンチョペ(4.5))、ルーカス(4.5)

ハラ辞めろとは僕はまだ言わないけど。


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2007年05月03日 21:43      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第9節】FC東京×鹿島

天気のいい連休の初日ということで結構な人出の味スタ。3時半くらいにスタジアムに着いたが、既にバックスタンドもあらかた埋まっており、久しぶりに盛況の味スタを見る感じ。

東京はこのところそれなりに結果の出ているメンバーを敢えて動かさず前節神戸戦と同じ布陣。復調なった茂庭もベンチスタートとなった。平山はベンチからも外れ、赤嶺が控えに入った。

さて、目玉オヤジの挨拶も終わりキックオフ。前半は鹿島がかなりグダグダで、東京が押しこむ場面も多く見られた。特に前線からのプレスが機能しており、敵陣でボールを奪うシーンが何度も見られた。また、左サイドに張った栗澤やルーカスから右サイドの石川への大きなサイドチェンジから突っかける展開も効果的で、何度かチャンスを作ったが、前半はこれを得点につなげることができず、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

後半に入り何度かチャンスを作った後の57分、ルーカスがゴール前に入れた浮き球のパスをワンチョペが頭で押しこみ東京が先制。最近守備は安定しているのでこれで行けるかと思ったのだが、逆にここからどう戦うかの意思統一が乱れたのではないかと思う。直後の59分、敵CKからのこぼれ球を走り込んだ敵MFに蹴りこまれ同点。この失点が痛かった。70分にはワンチョペ、石川に代えて馬場、鈴木を投入、80分には栗澤を下げて梶山を入れ、勝ち越しを狙ったが、逆に82分、敵MFに頭で決められ失点。その後は固めに入った鹿島を崩せず1-2での敗戦となった。

互いにさほどチャンスの多くない試合だったが、数少ないチャンスを確実に決めた鹿島に勝てなかったということ。東京はルーカス、ワンチョペが前半に何度かあった決定機を外したのが痛かった。特にワンチョペには何度かいい形でボールが渡ったのだが、気むずかしいんだか何だかなかなかまともなシュートを打ってくれず、中途半端なパス出しをしてはボールを奪われるシーンが目についた。

ワンチョペは何かしてくれるんじゃないかという意外性があって面白くはあるが、ここ一番であまりがんばってくれないので頼れない。シュートもキープもポストも守備も、ワンチョペやってくれるじゃん、みたいな頼り甲斐がまったくなく、ワンチョペにボールが渡っても「よっしゃ」という気持ちにならない。得点を重ねる中でそういう信頼感も出てくるんだろうか。何かそれよりは姿勢の問題とかもあるような気がするけどな。今日1点取って波に乗ってくれるといいんだけど…。

今日は左サイドで詰まったときに石川への大きな展開が生きていた。宮沢がいなくなってそういうことのできる人はもういないのかと思っていたが、栗澤ががんばってくれた。今日の唯一の収穫はサイドチェンジだった。

採点:
塩田(3)、徳永(4)、今野(4.5)、藤山(4)、金沢(4)、浅利(4)、福西(4.5)、石川(3)、栗澤(3.5)、ルーカス(4)、ワンチョペ(4.5)

この後、日曜日、水曜日、土曜日と中二日での連戦。今日負けたことでもあり、そろそろ茂庭を戻すことを考えた方がいいと思うが。


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