フットボール・クレイジー
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2007年11月24日 21:58
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【Jリーグ第33節】FC東京×大宮
今季ホーム最終戦。既に原監督、土肥、福西と契約を更新しないことが発表されており、この日が彼らとの最後となるファンも多いだろうと思われるが、先週の大阪戦と比べると駅の混み具合も明らかに見劣りする。開いては残留のかかった大宮だし、天気もいいし、3万人は見込んでいたのだが、スタに着いてみたら全然先週には及ばない入りだった(結果的には2万人)。
メイン側のファンクラブテントで土肥を、バック側では福西を見て、ようやく席に着いたときには来季のユニお披露目は完全に終わっていた。ハーフタイムにスクリーンで見たが、縦半分に青赤ツートーンのデザインは微妙。今季は買わなかったので買ってもいいんだけど。数字の字体が今ひとつだなあ。背番号の上に名前が入るのか。買うなら、17か24か27。今日見てたら16でもいいと思った。
さて、試合の方だが東京は梶山と馬場が先発。また出場停止の茂庭に代わり、八田が移籍後初めてリーグ戦のピッチに立った。今野も警告累積で出場停止のためボランチには池上が前節に続いて先発。左サイドはノリオに代えて栗澤、右サイドには石川を戻した。栗澤、何だか便利使いしてごめんな。
今日はコイントスで勝った大宮がハーフの入れ替えを選択、東京はメインから見て右から左へ攻めることとなり入れ替えが行われた。味スタで入れ替えを見るのは結構珍しいことなんじゃないかな。西日の関係もあるので大宮はそれを考えたのかもしれない。試合は序盤から東京が優勢に試合を進めた。馬場が起点になり中盤を支配、気合いはそれなりに入っていたと思う。八田も悪くなかった。何より大宮の攻撃がグダグダで、点を取られる気はしなかった。だが、大宮も守備は固く、ラインが統率されていて東京は決定的なチャンスを作ることができない。もどかしい状況で0-0で前半を終了。
後半開始早々試合が動いた。47分、ゴール正面で梶山からのパスを受けた石川が右足でシュート、これがきれいに決まり東京が先制。だが、その直後の49分、八田が自陣の深いところで敵FWにボールを奪われ、これを起点に失点を喫する。これで大宮は息を吹き返した。東京は58分に馬場に代えて平山を投入、平山はロングボールを受けるポストとしては機能したものの相変わらず大宮の固い守備の前にフィニッシュまで行けない展開が続く。大宮もボールを奪ってからの出足が遅く、パスもつながらず両チームともにシュートの少ない試合に。
このまま引き分けかと思われた44分、敵DFが自陣内からドリブルで駆け上がり、最後は飛び込んだ伊野波をかわしてシュート。これが決まり1-2に。ロスタイムのセットプレーには塩田までが上がって得点を狙ったが及ばず、痛い失点でホーム最終戦を落とすこととなった。
大宮の堅い守備に苦しんだとはいえ、失点はミスからであり勝てた試合。中位に甘んじるチームと残留がかかったチームの切迫感の違いが最後の失点に表れた。原監督の味スタ最後になる試合に情けない逆転負けを喫したことが、今季の東京の弱さを物語っていた。
八田は1失点めのミスまで悪くない守備を見せていただけにあのワンプレーが悔やまれるし、その後はバタバタしてしまった。シーズンの最後にこのような形でチャンスを与えられるのも酷な話。去就が取り沙汰されているが、フィジカルの強さは窺えたし、CBとしては貴重な人材。僕は残って欲しいと思う。
池上はよかった。ポジショニング、パスカット、組み立て、攻撃参加のバランスが取れており、運動量も豊富。栗澤とともにユーティリティとして貴重な選手だ。ボランチは競争が厳しいが、おそらく今野と組んでも梶山と組んでも働けると思う。宮沢の16番を受け継いだ選手が活躍してくれるのは嬉しい。
平山はオリンピック予選がベンチ外ということで発奮してくれるかと思ったが不発に終わった。先にも書いたとおり、高さを生かしてロングボールをきちんと落とすターゲット、ポストとしての働きにはさすがと思わせるものがあるが、局面を打開するには至らなかった。本人は海外志望らしいが、今後の身の振り方はよく考えた方がいい。
最後のセットプレーに上がった塩田には気持ちを感じた。おそらく彼にとっては土肥に捧げる試合だったのだろうと思う。終了間際の失点を止められなかったことにも責任を感じていたに違いない。来季からは塩田がファーストGKになる。今日の悔しさ、無念さを忘れずにチームを牽引して欲しい。
試合終了後には原監督の挨拶があり、その後は選手がスタを一周した。当然だが土肥と福西には特に大きな声援があった。まだシーズンは1試合残っており、天皇杯もあるので総括はまだしないが、味スタで土肥を見るのも最後かと思うとちょっと感傷的な気持ちになった。福西も東京にはないキャラクターで若手主体のチームをよく引っ張ってくれた。今季限りで東京を去るのは本当に残念だ。
採点:
塩田(3.5)、徳永(4)、藤山(3.5)、八田(4.5)、金沢(4)、梶山(4.5)、池上(4)、石川(3.5)、栗澤(4)、馬場(4)、ルーカス(3.5)
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FC東京
2007年11月24日 11:12
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【ブンデスリーガ二部第14節】グラードバッハ×オフェンバッハ
インターナショナルで1週インターバルが開いての第14節。グラードバッハは金曜日開催でオフェンバッハをホームに迎えた。グラードバッハは左サイドをレスラーからマリンに、トップ下をトウマからクリバリに代えた他は前節通りの布陣。オフェンバッハはトップがクラウス・トップメラーの息子、ディーノ・トップメラー。どこに行ったのかと思ってたらこんなとこにいたんだ。二部ってこういう発見があるから面白い。
序盤は中盤で拮抗した戦いとなったが、16分、マリンとのパス交換から敵DFの裏に抜け出したンジェングがGKをかわしてゴールに流しこみ先制。これをきっかけに流れはグラードバッハに傾き、グラードバッハがボールを支配、ほとんどの時間をオフェンバッハのハーフで戦うことになる。前半の終盤には何度かチャンスがあったがこれを決めきれず、1-0で前半を終えた。
後半になってもグラードバッハのペース。開始早々から何度かチャンスを逃し、敵に大きな得点機もあったがこれをしのぎ、63分、クリバリのミドルを敵GKが弾いたところに詰めたブラウアースが押しこんで2-0。しかしなんでブラウアースがそんなところにいたんだろう。セットプレーの流れかな。その後もグラードバッハは危なげなく試合を支配し、83分、CKからのボールをパアウヴェがヘディング、さらにこぼれたところを押しこんで3-0とした。
この日はノイヴィル、フレンドといったFWに得点がなかったものの、ブラウアース、パアウヴェといった守備の人が得点して完勝。強いときというのはこういうものか。これでグラードバッハは11試合負けなし(9勝2分)とし、今節も首位を守った。この後はヴィースバーデン、フライブルクと厳しいアウェイが続く。何とかいい流れでシーズン前半を終えるためにもあと少しがんばりたいところだ。
ヨス・ルフカイ監督談話:
「もちろんこの結果には大変満足している。チームがどれほど一所懸命やっているか、どれだけプレーすることの喜びを感じているかが分かった。せいぜい言えるとすればもっと早くにチャンスを決めておくべきだったということだろう。全体として非常によくチームが機能しており、その中でも何人かの選手は抜きん出て成長している。金曜日の夜の試合は4連勝になる。ヴェーエン(・ヴィースバーデン)との試合の準備を行うまでに選手たちは何日かの余裕を持つことができるだろう。我々が容易をしてきたをした競争がどうなるか見ることができる。クリバリはいい働きをした。常に落ち着いていて、ボールさばきも確実だった。質のよい、能力の拮抗した戦力を持つことの重要性が分かると思う」
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Borussia M'Gladbach
2007年11月18日 19:03
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【Jリーグ第32節】FC東京×大阪
気持ちのいい秋晴れとなった日曜日、飛田給の駅はかなりの人混み。駅の混み方で試合の動員も何となく分かるが、今日はたくさん入りそうだと思わせる。僕はといえばTシャツの上にフード付のトレーナー、その上に昨季モデルの16番ユニ、さらにその上からデニムのジャケットという出で立ちであったがこれだとかなり暑め。スタジアムにはアジパンダが来ていた。写真撮りたいのを我慢してビール買って着席。
東京は赤嶺、石川が戦線離脱。ボランチに池上、ツートップに森村と、リーグ戦デビューとなるフレッシュな二人を起用した。ウィングは右に栗澤、左にノリオ。試合は序盤から厳しい戦い。大阪は中盤での寄せが厳しく、セカンド・ボールをマメに拾ってくる。東京は今野、池上の両ボランチが奮闘するが、パスに余裕がなく攻撃の組み立てに苦労する。だが東京のDFも集中しており、ピンチはあったもののゴールは割らせない。
だが、このまま前半終了かと思われた44分、金沢が中途半端な位置で奪われたボールを敵FWに素早くゴール前に運ばれ失点。0-1で前半を折り返すこととなる。
後半は互いに引き気味の展開。しかし相変わらず大阪の寄せが早く東京はボールが落ち着かない。東京は51分、森村に代え馬場、63分には池上に代えて梶山と、ケガから復帰した二人を投入。ところが梶山投入の直後、敵FWと競った茂庭が決定的な場面で敵を倒したとして一発レッド。正当なサイドアタックでイエローすら怪しいファウルだったが審判の不可解な判定で東京は一人少ない状況での戦いを強いられる。
だが、これでかえって好守の戦略が明確になったのか、今野をDFラインに下げて敵の攻撃を必死にしのぐ一方、前線ではルーカスのポスト、馬場のキープから攻撃の形ができ始める。ノリオに代えてリチェーリを投入した直後の76分、栗澤のキープからゴール右でボールを受けたルーカスがシュート。これが見事に決まり東京は数的不利の状況から同点に追いついた。
その後は両チームともチャンスを作るが、東京は身体を張った守備と塩田のファイン・セーブに加え、敵が勝手に枠を外してくれたこともあって何とかゴールを守る。相手ゴール前ではボールを追いに行った今野が敵ペナルティ・エリア内でDFに引きずり倒されたプレー、同じくペナルティ・エリア内で馬場が敵DFにエルボーを受け倒れ込んだプレーともに笛が鳴らず、度重なる不可解な判定にも泣かされ1-1でタイム・アップとなった。
大阪の早い寄せに苦しみ、パスミスも多く満足すべき内容ではないが、大阪を勝たせようとする神の見えざる手が働いていた試合で、後半に追いついて引き分けに持ち込んだことは評価すべき。特に馬場、梶山を投入した後半は、うかつなボール・ロストもあったが、前半とは見違えるようにパスがつながり、久しぶりにクリエイティブな東京を見た気がした。天皇杯に向けた再構築に期待したい。
先発した森村、池上も悪くない出来。森村は気合いが空回りし効果的に攻撃に絡めなかった部分もあったが、ボールタッチには才能の片鱗を垣間見せた。池上は守備でも攻撃の組み立てでもユーティリティの高さを見せた。十分計算できる戦力だと思う。茂庭は退場にはなったが、能力の高い大阪のツートップを藤山とともによく抑えていた。退場となったプレーは審判の判定がおかしく、茂庭を責めるべきではない。
よくなかったのはノリオ。自分が何をすればいいのか見えていないのではないか。ボールを奪って攻めるのか、引いてスペースを消しに行くのか。突っかけるのか回すのか。左サイドでボールを持ってもこねくり回したあげく金沢に戻すだけ。自信がないのか。厳しいことを言うようだが弱気なノリオは使えない。身体能力、武器はあるのだから、もっと強引にゴールを狙いに行っていい。今のままでは役に立っていない。ワン・アンド・オンリーの特徴のある選手だけに、ここを突破して欲しい。
採点:
塩田(2.5)、徳永(4)、藤山(4)、茂庭(4)、金沢(4.5)、池上(4)、今野(3)、栗澤(4)、鈴木(5.5)、森村(4.5、51.馬場(4))、ルーカス(3.5)
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FC東京
2007年11月13日 23:51
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【ブンデスリーガ二部第13節】1860×グラードバッハ
首位を走る我がグラードバッハ、今節はアレアンツで1860と月曜日開催の対戦。もうこの月曜日開催は本当に勘弁して欲しいんだけどな。普通に日曜日の夜にして欲しい。
グラードバッハは前節のマリンに代えて左サイドにトウマを起用した他は代わらない布陣。試合開始直後には立て続けにピンチを迎えるが得点を許さず、その後は互いにチャンスを作れない中盤でのつぶし合いが続く。グラードバッハはンジェングのセットプレーから敵ゴールを狙うが得点には至らず。34分にはレスラーからパスを受けたトウマがポストをたたく惜しいシーンがあった。
後半に入っても均衡は破れず、互いにコンパクトにした中盤で激しい戦いとなった。終盤は得点を狙って双方とも攻撃的になったが、結局90分をスコアレスで終えた。
上位チームとのアウェイでの対戦で勝ち点1を得られたことは評価すべきだろう。まあ、この順位にいるから言えることかもしれないが。グラードバッハは首位をキープ、13節終了で勝ち点を28とした。次節はホームでオフェンバッハと対戦。オフェンバッハといえばかつて我がマンハイムとサポ同士が市街戦になった因縁のクラブだ(いや、グラードバッハとしては何の因縁もないが)。ここで手堅く勝ち点3を上積みしたい。
ヨス・ルフカイ監督談話:
「今日は攻撃的に出るのが難しい試合だった。敵の足を止めようとしたがそれが難しい時間帯があった。我々は10試合負けておらず、今日の勝ち点は目標に向かって大事な一歩になるだろう。今日は前線で正確なパスがなかった。相手は非常に前向きで攻撃的だった。それは我々にとって簡単ではない。ハイメロートは前半何度か難しい局面があったが、後半は非常に安定していた。彼は常に信頼を保ち続けなければならないが、実際信頼を我々から勝ち得続けている。今は少し休み、週末には親善試合をやった上で、完全に集中してオフェンバッハ戦の準備をしたい。順位表は喜んで見るのはいいが、ウィンターブレイクまでにはまだ数試合ある」
さて、監督談話にもあるとおり、この週末はインターナショナルでブンデスリーガは休み。ドイツ代表は既にユーロ2008への出場が決まっているが、キプロスとの消化試合があり、メンバーが招集されている。僕がドイツにいた頃とはもう随分顔ぶれも変わってしまっているが、今回、ノイヴィルが久しぶりにノミネートされている。34歳でしかも二部のクラブに所属している選手を呼ぶとは、レヴもいいとこあるね。
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Borussia M'Gladbach
2007年11月10日 21:06
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【Jリーグ第31節】新潟×FC東京
新潟はやはり遠い。スカパーでテレビ観戦。
東京は金沢をケガで欠き、左SBにはノリオを、左ウィングに栗澤を起用、またトップには天皇杯の平山を赤嶺に戻した。
立ち上がり新潟に押しこまれる苦しい展開に。出足が遅れてセカンドボールを拾われ、中盤をコントロールできない。だが新潟も攻め手に決定打を欠き、集中した守備で何とか敵FWを抑える展開になる。前半途中から東京も何度か効果的にボールをつないで攻め上がるシーンがあったがスピードがなく、敵ペナルティ・エリアでスロー・ダウンして決定的な形を作れない。気の抜けない一進一退の攻防が続く中、先制点は東京に入った。
42分、ルーカスが中央でキープし敵DFをひきつけたところで右サイドフリーの石川へ。石川はこれを躊躇なくシュート、鋭い軌道でボールはネットに突き刺さり1-0。絶妙の時間帯にリードを奪い、いい雰囲気で前半を終えた。
後半に入っても新潟は好守が噛み合わず、東京の時間帯が続く。しかし60分、徳永が自陣で不用意な横パスをしたところをカットされ、ゴール前で敵FWに前を向かれる。茂庭がシュートコースを切りに行ったが間に合わず、同点に追いつかれてしまう。元気を取り戻した新潟を相手に東京も赤嶺→平山、浅利→リチェーリと攻撃的なカードを切り再度の勝ち越しを狙いに行く。だが、83分、敵FWをマークした茂庭がペナルティ・エリア内で敵を倒したとしてPKの判定。これを決められて勝ち越しを許した。
東京は最後までゴールを狙いに行ったが得点できず、結局1-2で痛い逆転負けを喫することとなった。
全体には両チームともに好守の切り換えの早い展開で、実力的には伯仲していたし、十分勝つことのできた試合。ただ、最初の失点は明らかに自陣でのパスミスから、また決勝点も厳しい判定とはいえ技術の高い外国人FWにつききれずPKを取られたもので、いわば自滅した形。茂庭も徳永もノリオもがんばっているのは分かるが、ここ一番の厳しい個の勝負に勝ちきれていない。敵に入れ替わられて抜かれるシーンも多かった。
前線も攻め上がりが相変わらず遅いし、そのため敵陣に入ってもゴールにつなげる形ができない。速攻すれば真ん中にだれも入ってきてないしクロスは雑。全体にあと一歩、あと一足が出ずにボールを取られ、そのために苦しい戦いを強いられている。約束ごとをもう一度確認し、徹底する必要があるのではないか。途中出場の平山も見せ場なし。海外移籍の心配する前に目の前の試合で気持ちを見せろ。
採点:
塩田(3)、徳永(5)、藤山(4.5)、茂庭(5)、鈴木(5)、浅利(4.5)、今野(4)、石川(4)、栗澤(4.5)、ルーカス(4)、赤嶺(4.5)
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FC東京
2007年11月06日 23:41
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【ブンデスリーガ二部第12節】グラードバッハ×イェナ
旧東ドイツの強豪、カール・ツァイス・イェナをホームに迎えての第12節。DFBポカールではバイエルン相手に不覚をとったが、リーグ戦では簡単に負ける訳には行かない。今節の看板カードということで月曜日開催だが、2位のフライブルクが先に勝っているため、勝たないと首位陥落という状況。メンバーはポカールのバイエルン戦と同じ。DFラインには引き続きデムスを、中盤左サイドにはマリンを起用した。
試合は序盤からグラードバッハが主導権を握り、早くも9分にはマリンからのクロスにノイヴィルがボレーで合わせ先制。だがその後は引き気味になり、イェナに押しこまれる展開。34分には敵FWにヘディング・シュートを決められ同点に。その後もイェナは積極的に攻め、グラードバッハは防戦一方になるが、何とかピンチをしのぎきり1-1で前半を終えた。
後半に入るとイェナはやや守備的になる。グラードバッハは時間とともに試合を支配するようになるが、引いて守るイェナを崩しきれずチャンスが作れない。だが、80分、ンジェングのFKをファー・ポストでフリーになったノイヴィルが頭で決め勝ち越し。グラードバッハはこれを守りきり2-1でリーグ2連勝を飾った。
これでリーグ戦では9試合負けなし(8勝1分)。勝ち点を27とし、暫定首位だったフライブルクから首位を奪還した。内容は今いちでも取るべき人がきちんと点を取って勝つというこのたくましさは何なんだろう。昨季の一部での勝ち点24をあっさり超え、昨季の総得点23も超えてしまった。もうこの調子で行けるとこまで突っ走って早めに昇格を決めたい。
次節はまた月曜日開催(これだけは本当は勘弁して欲しいのだが)、3位の1860との対戦である。こういう試合をきちんと勝ちたい。年内は残り5試合だが、2位のフライブルク、3位の1860、5位のヴィースバーデンとの対戦を残しておりまだまだ気は抜けない。
ヨス・ルフカイ監督談話:
「他の相手との対戦(ポカールのバイエルン戦のこと)にかかりきりだった後で、予想通り難しい試合になった。早い時間帯にゴールが欲しいと思っていて、実際その通りに得点できたのだが、そこでテンポを上げることができず、むしろギアが一段下がってしまった。イェナが前半我々より攻撃的に試合を進めていたことを考えれば同点になったのは仕方のない成り行きだった。後半には我々もプレッシャーを高めたが、プレーはなかなか安定しなかった。我々がセットプレーからゴールを上げたのは、試合展開としてはある意味典型的だったと思う。今季の8つの勝利の中で、今日の勝利が一番難しかった」
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Borussia M'Gladbach
2007年11月04日 18:38
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【天皇杯4回戦】FC東京×TDK SC
さて、今年も天皇杯の季節がやってきた。レギュラー・シーズンが終わってからも1カ月も長々とカップ戦が続くのは日程上どうかと思うが、元日に国立というのはそれほど動かし難いものなのか。リーグ終了の翌週末にカップ戦の決勝が来るくらいの日程がちょうどいいと思うんだけど。キャンプとか外国人選手の里帰りとかオフとか大変だよね、正月まで仕事が残ってると。
ま、ともかく、今日は今季の天皇杯初戦だった。いい天気で日当たりのいいバック・スタンド側は暑いくらい。ビールもよく売れたと思う。バック・スタンド中央はブロック指定なんだけど料金が大人も子供も同じなのでバカらしくてG裏のチケットを買い、上層は閉鎖なので下層のできるだけバックスタンドに近いところに陣取った。座席指定ならともかく、ブロック指定のバック・スタンドで子供も大人と同じ料金を取る神経は理解に苦しむ。上層を解放しないのは客の入りも問題もあるだろうから仕方ないが、この料金設定は何とかして欲しい。
さて、東京は石川が右ウィングで、トップにはこのところ先発に定着しつつあった赤嶺に代えて平山が先発。現状でのベスト・メンバーであり、JFLのTDK SC相手でもメンバーを落とすとか若手を試すという考えはまったくない。まあ、先週の試合がアレではこれも当然だろう。カップ戦では少しでもモチベーションが欠けると下部リーグのチームに足許をすくわれることがある。来週のリーグ戦に向けて先週の大敗のイヤな感じを断ち切るためにもここは盤石の態勢できちんと勝ちに行かなければならない。
ところが試合は序盤から重い展開に。キックオフ直後にボールをさらわれてシュートを許すとブーイングの嵐。2本目のシュートも敵に打たれ、何やってんだ状態。全体にTDKの出足がよく、自陣でのうかつな緩いパスをカットされてピンチを招くこともしばしば。先週の試合を糧に今日は何が何でも勝つのだというなりふり構わない姿勢が窺えない。競り負け、拾い負けも目立つ。前半の終盤にようやくボールを支配し波状攻撃を仕掛けることもできていたが、0-0で前半が終了したときに大きなブーイングがわき上がったのは、スコアよりも戦う姿勢の見えなさに対してだったと思う。
後半になってやや攻撃の意識が見えるようになる。52分に金沢に代えて栗澤を投入、ノリオをディフェンシブにして栗澤のゲーム・メイクに期待することになる。するとその直後、石川のCKを茂庭が折り返し、ゴール正面にいた平山をこれを頭でたたきこみようやく先制。ところがその直後、カウンターで前線に運ばれたボールをクリアできず、フリーでシュートを打たれて同点に。
だが、その後は徐々に地力の差が出て東京がボールを支配し、おもに敵陣で試合を進めるようになる。76分には浅利に代えて赤嶺を投入、90分で勝ちきる意志を明らかにすると、82分、栗澤のFKに今野が頭で合わせ勝ち越し。その後も東京が優勢に試合を進め、最後は危なげなく2-1で5回戦進出を決めた。
一発勝負のトーナメント戦であり、格下のJFLチームを相手に確実に勝ったことが何よりも大きいが、結局セットプレーからしか得点できなかったところに問題点は浮き彫りになっているように思う。敵が引いてきたのもあるが、パス交換も「持ってても仕方ないから回す」程度の感じで、何かしら戦術があってやっているように思えない。足取りが重く人が動かないのでボール回しに迫力がない。そのうちに苦しまぎれの横パスをカットされて持ち込まれるシーンもあり。
何というか、先週のボロ負けから一週間、何を修正したのかよく分からない試合。せめてもう少し気持ちの見える戦いをして欲しい。あと、梶山も福西もいない現状では、最初から中盤に栗澤を置くべきではないか。後半、栗澤が入ってからボールの収まりどころができ、バランスも安定したように見えた。変則的だが栗澤をトップ下、ルーカスを左に寄せて、平山か赤嶺のワントップでどうか。あるいは初めから今日の終盤みたいに今野のワンボランチにするかだ。栗澤、今野のダブル・ボランチというのもありかもしれない。栗澤ファンの僕としてはもっと彼を生かした戦いを見たい。
採点:
塩田(4)、徳永(4.5)、藤山(4.5)、茂庭(5)、金沢(5、52.栗澤(3.5))、今野(3.5)、浅利(4)、石川(4)、鈴木(5)、ルーカス(4.5)、平山(4)
5回戦はサガン鳥栖に決まったようだ。会場が香川県の丸亀。さすがにちょっと遠いので、これが今季最終戦になってしまわないように祈りたい。リーグ戦の次節は新潟でアウェイだ。ひとつでも順位を上げるためには重要な戦いになる。
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FC東京
2007年11月01日 23:20
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【DFBポカール第2回戦】バイエルン×グラードバッハ
二部では絶好調のグラードバッハだが、不幸なことにポカールではバイエルンと当たってしまった。しかもアリアンツ・アレーナでの試合。
試合はバイエルンのペース。早めに前線へボールを運ぼうとするグラードバッハに対し、その背後のスペースを突いて攻撃を仕掛けるがペナルティ・エリアに入ることができない。グラードバッハもカウンターから何度かチャンスを作り、前半終了間際にはマリンからのパスを受けたノイヴィルが敵GKと一対一になったが決めきれず、結局0-0のまま前半を終了した。
後半開始早々、敵FWがクロスに頭で合わせ先制を許す。だがグラードバッハは気落ちすることなく、その直後にはノイヴィルが再び敵GKと一対一になり同点のチャンスだったがGKにセーブされてしまう。すると57分にはスルーパスに抜け出した敵FWに決められ0-2に。バイエルン相手に2点のビハインドは苦しい。70分にはンジェングが30メートルのロング・シュートを決めて1点を返したが、83分には交替で入った敵FWに3点目を決められ万事休す。1-3で今年のDFBポカールは終わった。
ヨス・ルフカイ監督談話:
「最初の失点は大変不幸だった。我々は集中を欠いていた。前半終了間際には先制のチャンスもあったが、後半はバイエルンの個人の技量の強さが目立ってしまった」
何かノイヴィルが決めきれずに負けたような気もするか…。これを引きずらず、リーグ戦にしっかり専念して欲しい。
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