フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2008年05月31日 23:03
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【ナビスコカップ第5節】FC東京×清水
松本開催。本当だと試合の後、松本近隣の温泉でゆっくり一泊して馬刺でも食べて帰ってくるつもりだったのだが、日曜日に用事が入ってしまい、やむなく旅館をキャンセル、日帰りの強行軍となってしまった。
そういえばクラブ関係者がこのスタジアムのことを「東京から交通の便もよく」と評していたが、これのどこがいったい「交通の便がいい」のか。電車で行ってもクルマで行っても往復1万円以上確実にかかる。都内のスタジアムが使えなかったといっても他に何か選択肢はないのか。アルウィン自体はコンパクトなサッカー専用スタジアムで悪くはないが、何が悲しくて東京のホームゲームを見るために中央道を3時間飛ばさなければならないのか。甲府でのアウェイより遠いのだ。頼むから今回限りにして欲しい。
それに今日は天気も悪かった。雨の中、クルマを走らせたが、さすがに往復6時間は疲れた。途中のサービスエリアでカツカレーを食べて現地に着いたのが13:00前。かなり遠い臨時駐車場に誘導され、傘をさして20分くらいはしっかり歩いた。
さて、肝心の試合の方だが、東京は徳永を右に戻し、左SBには金沢を起用、それ以外は先週と同じ布陣になった。展開も先週と同様、早い時間帯に東京が先制した。8分、左サイドから裏のスペースに抜け出した羽生がゴールライン近くから折り返し。中央でだれもこれに触れず、抜けてしまったかと思ったがファーに飛び込んだブルーノクアドロスがダイレクト・ボレーで合わせこれがゴール・イン。ブルーノの2試合連続ゴールで東京がアドバンテージを得た。
東京はその後もカボレ、平山のポスト、カボレとエメルソンのコンビネーションから攻めるが追加点が奪えず。清水もボールを奪うと素早く前線につなぎチャンスを作るが東京の集中したディフェンスがこれをはね返す。双方とも攻めに決め手を欠くまま1-0で前半を終えた。
後半に入ると選手を交替してリズムを変えてきた清水に対し東京が受けにまわる時間が増える。東京も65分、エメルソンに代えて石川を投入、石川の右サイドからの駆け上がりで撹乱するが敵ゴールは遠い。74分、カボレを下げて赤嶺がイン。81分にはブルーノに代えて茂庭を投入、藤山をボランチに上げて敵の起点をつぶしに行くが依然として清水優位を東京がしのぐ展開が続く。85分、右サイドから抜け出した石川が中央へ絶妙のクロス、これに赤嶺が飛び込むがシュートは惜しくもバーに嫌われる。これがポイントになった。
その直後、佐原が敵FWのタックルにやり返したということでこの日2枚目のイエローを受けて退場となってしまう。既に試合は終了間際だったが、そのプレーからのFKがワンバウンドしてそのままゴールに。勝利を目前にして同点に追いつかれた。
東京は少ない残り時間で何とか勝ち越しを狙いに行ったが結局そのままタイム・アップ。悔やまれる引き分けとなった。
序盤の得点シーンはよかったが、あとはなかなか前線で決定的なチャンスを作れなかった。それでも守りきって勝つならそういう勝ち方もありだろうと思って見ていたが、最後に集中を切らし、セットプレーから痛恨の失点を喫した。この辺にまだチームとして未成熟な部分が見える。
今日はカボレが歩きがちで運動量が少なかったように思った。エメルソンも低い位置でボールに触ることが多く、なかなか敵にとって怖いエリア(城福監督流に言うなら「アタッキング・サード」)までボールを運べなかったように思う。ブルーノも中盤で抑えが効かず、敵の起点をつぶせなかった。きょうはたまたまブラジル人3人が先発し、全員が途中交替という結果になったが、判断は妥当だったと思う。
一方、平山は平山なりによくがんばっていた。それでもまだサイドに流れてくることがあり、「いいからオマエは真ん中にいろ」「捌いたらゴール前に上がれ」的なアドバイスを客席から浴びていた。ポストやロングボールへの競り合いは悪くなかったが、中央でヘディングを試みる機会が少なすぎた。
羽生、徳永はよかった。浅利も梶山と見違えるほど中盤でしっかりボールをキープし、配球していた(時折敵にも配球していたのは愛嬌か)。藤山の読みと出足のよさによるインターセプトも効いていた。金沢も安定感があった。
確実に層は厚くなりつつあるし、コンセプトも浸透してきているが、それをフィニッシュにつなげるところで要求される最後のワン・アイデアや個人の強さがやはり課題のような気がする。あと、思い通りに行かないときの我慢とか修正。そういう意味で今日の試合は「しのぎきれなかった」ことが勉強。
採点:
塩田(2.5)、徳永(3.5)、佐原(4.5)、藤山(3.5)、金沢(4)、浅利(4)、ブルーノクアドロス(4.5)、エメルソン(4)、羽生(3.5)、平山(3.5)、カボレ(4)
ナビスコの星勘定的には今日はどうしても勝ち点3が必要だったが、最後の最後で勝ち点2を献上してしまったために、グループ首位の清水との勝ち点差は3と変わらず。最終節で清水が引き分け以上だと、東京はグループ首位に届かないし、仮に清水が負けて東京が勝っても得失点差が6も違うので首位に立つのは難しい。東京としてはとにかく来週国立で読売に勝ち、勝ち点を11として、他のグループの2位がどうなるかに期待するしかない状況になった。できるだけ点差をつけて読売に勝つ。それだけだ。
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FC東京
2008年05月25日 20:39
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【ナビスコカップ第4節】FC東京×読売
朝から強めの雨が降っていたが、家を出る前にあがり、傘を持たずに出かけることができた。悪くないスタートである。味スタのスタンドの下にある雨天練習場でナビスコのイベントに参加してチップスターをもらい、入場して席についたのが14:00頃。ピンバッジもしっかり買った。雨はもう心配ないようだ。
東京は今野、長友、梶山を代表招集で欠くため、徳永を左SBにコンバート、右SBに新人の椋原を起用した。また、ボランチにはブルーノ・クアドロスが先発、浅利とダブルボランチのコンビを組み、右にエメルソン、左に羽生、前線はカボレと平山のツートップになった。なかなか野心的な布陣である。
試合は開始早々に動いた。2分、羽生からのパスを受けて攻め上がったブルーノが中央で豪快なミドル・シュート。これが見事に決まり東京が先制する。これで東京には「行ける」感じが産まれたし、読売はいきなりどんよりしてしまったように見えた。単なる得点以上の効果がある一発だった。
その後も東京は中盤でのボール奪取から果敢に攻め上がり、6分には再びブルーノが抜け出すがシュートが右にそれる。29分にはカボレのクロスに飛び込んだブルーノが強烈なシュートを放つがこれは敵GKがセーブ、その直後には右サイドを駆け上がった椋原が絶妙なクロスを送り、中央の平山がこれに合わせるがシュートは惜しくもバーをたたく。一方、敵は攻める人が決まっている分、攻撃が単調で東京のコレクティブな守備を突破できない。FKは何度か与えたものの決定的なシュートを許すことなく前半を1-0で折り返す。
後半になると東京はやや引き気味に。読売がボールを支配するが、東京が敵の中盤と前線の間でボールを奪いカウンター気味に攻め上がるという展開となる。65分、平山に代えて近藤、76分、ブルーノに代えて金沢を投入する。すると80分、左サイドで得たFKを徳永がゴール前へクロス、ファーで待ち受けた佐原がフリーでこれを決め、いい時間帯に試合をほぼ決定づける貴重な追加点を奪った。その後は焦りが出て攻め急ぐ読売からボールを奪い、時間を使いながら攻める。88分にはエメルソンからのパスを受けて抜け出した近藤が敵GKをかわして冷静にゴールに流しこみ3-0。これで試合は決まった。ロスタイムも読売の追撃を振り切り、そのまま3-0で貴重な勝ち点3を得た。
今日はブルーノが気合い入っていた。機を見ての攻撃参加、中盤でのボール奪取。必死でボールに食いついて行くさまは感動的ですらあった。欲をいえば前半にあと2点くらいは取れたはずだったが。チーム内の競争が非常にいい方に作用していると感じた。
敵FW対策で徳永を左SBに回したため先発のチャンスが巡ってきた椋原だが、非常によくやっていたと思う。ハイボールの処理にまごつくシーンもあり、まだまだ学ぶべきことも多いが、一対一での強さ、諦めずに敵を追いかけるひたむきさは買える。クロスの精度が高いのにも驚いた。エメルソン、羽生もよく走ってボールを触っていた。特にエメが起点となることでカボレも生きてくる。何かようやくケリーの代わりが見つかった感じがする。羽生はもっと周囲がよく彼を見るべき。羽生の無駄走りをもっと生かしてやらねば。
左SBで起用された徳永もよかった。このところ徳永のパフォーマンスに対する疑問の声も大きかったようだが、敵の右サイドからの攻撃をよく封じていた。佐原の高さ、藤山の読み、ポジショニングのよさというCBコンビも悪くなかった。
平山は相変わらず苦しい。今日はかなり気持ちも見え、ゴール前で勝負という意識もあったようだが、いかんせん決定機に外してはいかん。近藤も戻ってきたので、何も敢えて平山を起用する理由もないのではないか。
採点:
塩田(2.5)、椋原(3.5)、佐原(3)、藤山(3.5)、徳永(3)、ブルーノ・クアドロス(2.5)、浅利(3.5)、エメルソン(3)、羽生(3.5)、平山(4)、カボレ(3)。
ナビスコは予選リーグ第4節を終えたが、東京の属するB組は首位の清水が今日も磐田に勝ち、勝ち点10。東京は勝ち点7の2位でこれを追っており、次節、来週末の直接対決が決定的に重要だ。残り2試合を勝って決勝トーナメントにコマを進めなければ。
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FC東京
2008年05月18日 23:38
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【ブンデスリーガ二部第34節】パダボーン×グラードバッハ
最終節、グラードバッハはアウェイで既に降格の決まったパダボーンと対戦し、3-2でシーズンを締めくくった。
試合は28分、ンジェングのCKにフレンドが頭で合わせてグラードバッハが先制した。34分には同点に追いつかれ、前半終了間際の45分にはヘディングでのゴールを決められて逆転を許したものの、後半に入ってすぐの53分、クリバリが20メートルのミドルを決めて再び試合を振り出しに戻すと、58分にはEMの代表候補に選ばれているマリンが逆転のゴール、そのまま逃げ切って勝ち点3を積み上げ、二部首位で昇格に花を添えた。
僕はウェブ・ラジオのコンファレンス中継を聴いていたのだが、この日は昇格と降格の残り1席をかけた熾烈な戦いが各地で繰り広げられており、グラードバッハでの試合はほとんどスルーされていた。まあ、昇格と降格が決まったチーム同士の試合なんてまったくのエキシビジョンだもんな。
で、まず上の方だが、3位だったホフェンハイムがフュルトに5-0と圧勝、自力で昇格を決めた。ホフェンハイムは今季三部から昇格したばかり。1シーズンでの一部昇格は快挙だ。まあ、監督はラルフ・ラングニックであり、それなりに気合いの入った態勢でやってはいるんだろうが。グラードバッハから移籍したマーヴィン・コンパーや、かつてマンハイムで応援したセリム・テバーがいる。ヨヘン・ザイツとかも懐かしい。一部でどこまでやれるか未知数だががんばって欲しい。
マインツはパウリに5-1で勝ったが、ホフェンハイムが勝ったため昇格を逃した。ユルゲン・クロップは好きなので来季上がってきてもらおう。フライブルクもチャンスを残していたが、ヴィースバーデンに負けているようではダメだ。フォルカー・フィンケを呼び戻すべきだと思う。
下の方だが、オスナブリュックとラウテルンが勝ち、アウクスブルクもイェナと引き分けたため、オスナブリュックとの直接対決に敗れたOFCが降格することになった。ラウテルンは前半を終えた時点でケルンと0-0であり、そのままなら降格となるところだったが、70分にようやく先制点を挙げ、その後75分、81分と追加点を積み上げて残留をつかみ取った。ケルンは優しいなあ。
という訳で、総括すると以下の通り。
【ブンデスリーガ二部 2007/2008シーズン】
●一部昇格 グラードバッハ、ホフェンハイム、ケルン
●二部降格 イェナ、パダボーン、アウエ、オフェンバッハ
◇ ◇ ◇
さて、どうでもいいが一応一部の方もざっと見ておこう。バイエルンの優勝は既に決まっていたが、ブレーメンがレバークーゼンに勝ち、チャンピオンズ・リーグの直接参加権を得た。シャルケはニュルンベルクに勝ったもののチャンピオンズ・リーグ予選に回ることになった。
UEFAカップには、KSCに7-0と大勝したHSVと、BVBに4-2で勝ったヴォルフスブルクが参加権を確保、VfBはビーレフェルドと引き分けに終わり、UIカップからのスタートとなった。
下の方では、既に決まっていたデュイスブルクとロストックに加え、ニュルンベルクが降格することになった。クルーゲを返してもらおう。
という訳で、ブンデスリーガはこれで一部、二部とも全日程を終えた。僕としてはグラードバッハが一季で一部復帰を決めたことに尽きるシーズンで、二部とはいえともかく勝ち続けたので楽しくはあった。来季はテレビ中継が増えることを望みたい。今季はどうでもよかったけど。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2008年05月17日 16:55
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【Jリーグ第13節】磐田×FC東京
2連敗後とあってどうしても負けられない、いや、勝たなければならない一戦。今期は既にナビスコで二度戦い、1勝1分と分のいい磐田とアウェイでの対戦となった。ナビスコの時は磐田まで観戦に行ったが、本来は遠征範囲を超えているので今日はおとなしく自宅でのスカパー観戦にした。
東京は長友が左SBに復帰、金沢がボランチに回り浅利が先発落ちの布陣となった。また、エメルソンがケガから復帰、久しぶりにベンチ入りした。
試合は中盤でボールを奪い合い、仕掛け合うスピード感のある展開となった。序盤は東京が押し気味だったが、徐々に磐田が中盤でボールを収め、押しこまれるようになる。ピッチをワイドに使った攻撃に振らされる中、何とかしのいでいたものの、その流れからのCKに合わされ、またしてもセットプレーから失点、先制を許す(22分)。その後、磐田はやや慎重になり、東京がボールを持つことも多くなるが、連動性に難があり、カボレのポスト、キープ、長友攻撃参加からチャンスは作るもののゴールには結びつかず。前半のうちに追いつきたかったが0-1のままハーフタイムとなる。
だが、後半開始早々、この日最初のCKをカボレが頭で合わせシュート、敵GKが弾いたボールに赤嶺が詰め同点。これで東京はここ二試合無得点のプレッシャーから解放されたのか、人とボールの動きがよくなった。60分には羽生に代えてエメルソンを投入。するとその直後、中盤でボールを持ったエメルソンがカボレに絶妙のスルーパス。裏に抜けたカボレがゴールラインぎわから敵DFとGKの間にグラウンダーのクロスを入れ、赤嶺がこれに合わせて逆転に成功した。
その後も中盤でボールが激しく往復する試合展開になったが、69分には金沢に代えて浅利を入れるなど東京は徐々に引き気味に。最後は磐田がパワープレー気味にボールを支配したが東京がこれをしのぎきり、中断前の最終戦を貴重な逆転勝ちで締めくくった。
暑さのせいもあったのか、試合運びにムラがあった感は否めないが、赤嶺の勝負強さとエメルソンの絶妙なボールさばきのおかげで逆転に成功したのは立派だった。エメルソンが入ることでラストパスの出し手が定まり、カボレがより生きるようになったと思う。これでポジション争いはますます厳しくなる。石川、羽生、近藤あたりをどう生かすか。流動的な中盤の構築がポイントになってくると思う。
DFラインは今日は佐原、藤山。藤山は抜群のポジショニングでピンチの芽を事前に摘むという稀有な能力を買われているのだと思うが、奪ったボールのつなぎで簡単に敵に渡すことが多すぎるような気がする。調子のよい選手を使うという方針自体に異存はないが、DFラインはもう少し固定できないものかと思う。まあ、今日もセットプレーからの1失点のみに押さえたことは評価するとしても。
あと、今日の布陣だと今野、梶山、金沢の役割が今ひとつはっきりしない。梶山が中盤の底でボールをさばき、今野が右、金沢が左で起点になるのだろうが、結局梶山も今野も消えてしまっているように思える。攻撃参加とカバーの関係をもう一度確認した方がいいのではないだろうか。
これでリーグ戦は6月29日まで中断期間に入る。来週からは3週連続で週末にナビスコ予選があるが、東京は代表に呼ばれた今野、長友、U23に呼ばれた梶山とキーマン不在でナビスコを戦うことになる。それなりに層は厚くなっているので、この機会に戦術の浸透を図り、ナビスコは残り3試合全勝のつもりで予選リーグを勝ち上がりたい。
採点:
塩田(3.5)、徳永(4.5)、佐原(4)、藤山(4.5)、長友(3.5)、梶山(4)、今野(4)、金沢(4)、羽生(4)、赤嶺(2.5)、カボレ(3)
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FC東京
2008年05月11日 23:35
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【ブンデスリーガ二部第33節】グラードバッハ×フライブルク
前節で昇格を決めてしまい、消化試合となった今季ホーム最終戦。こちらはまだ昇格を争っており負ける訳に行かないフライブルクを迎えての一戦となった。せっかくの日曜日開催だし、単独でのウェブ・ラジオ中継もあるので聴いていた。
グラードバッハはさすがに気が抜けたのか、いきなり9分、敵FWに抜け出しを許し先制点を決められてしまう。グラードバッハもチャンスを作るが運がなく、36分には追加点を許し0-2で前半を折り返す。
後半に入ってもグラードバッハはツキに見放されたか、59分、クリアボールを敵に拾われて失点。0-3となる。グラードバッハはこれでようやく目が覚め、63分にはマリンからのパスを受けたフレンドが最後はヒールで流しこんで1点を返す。75分にはCKを受けたクライネが振り向きざまにシュートを決めて2-3。スタジアムは俄然盛り上がり、88分にはクリバリがシュートしたが敵FWに線上でクリアされた。ロスタイムにはフレンドがオーバーヘッド・シュートを放つがこれもゴール上に逸れ、惜しくも2-3で今季4敗目を喫することになった。
まあ、グラードバッハとしてはエキシビジョン・マッチみたいなものなので、最後に盛り上がって終わればそれでよしだろう。引き分けなら二部優勝が決まっていたところだが、二部での1位にどれだけの意味があるかといえば別にシャーレがある訳でもなし、そこまで力も入らないのだろう。
さて、昇格争いの残り2席だが、前回のエントリーで僕はケルンの今節の対戦相手を間違えていたようだ。ケルンはマインツに勝ち昇格を決めた。グラードバッハともども一部に定着したいものである。ホフェンハイムはOFCを相手に先制したものの追いつかれて引き分けとなり、昇格を決め損なった。ホフェンハイムが勝ち点57の3位、マインツとフライブルクが勝ち点55で4位、5位であり、最終節でこの3チームが最後の椅子を争うことになった。
降格の方はイェナに続いてパダボーンとアウエが確定。残り1席をラウテルン、オスナブリュック、アウクスブルク、OFC、コブレンツが争う。ラウテルンはかなりヤバい。
一部の方ではロストックとデュイスブルクの降格が確定、残り1席はニュルンベルクとビーレフェルドに可能性がある。勝ち点差が2ある上、最終節にチャンピオンズ・リーグの直接参加がかかったシャルケと対戦するニュルンベルクの方が不利だろう。ニュルンベルクが降格した暁にはクルーゲを返してもらいたい。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2008年05月10日 23:52
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【Jリーグ第12節】FC東京×柏
あいにくの雨。まあ、シーズン・チケットを持ってるし、上層なので雨には濡れないのでもちろん味スタには行く訳だが、傘をさして雨の中をスタジアムに向かうのは今ひとつ盛り上がらない。コンコースの売店でオフィシャルCDを買った。青赤ポロシャツが欲しいんだけどもう売り切れているようだ。再発売があったら買おう。
さて、東京は長友が前節で腕をケガしたため金沢が久しぶりに左SBで先発。CBには茂庭を戻し藤山とコンビを組んだ。
試合は雨の中、滑りやすいピッチでの戦いとなった。前半は柏が押し気味で東京は受ける形に。うかつなバックパスや連係ミスから危ないポジションでボールを奪われシュートまで行かれるシーンも何度かあったが、敵のシュートミスにも助けられ何とか失点は免れる。攻撃は梶山の配球と前線でボールを受けるカボレを起点に柏ゴールに迫るものの決定的なチャンスを作れず。互いに決定打の出ない拮抗した状況で前半を終えた。
後半に入ると東京が徐々にペースをつかみ始める。シュートの数も増え、梶山の正確なミドルなどもあったが、柏ゴールをこじ開けることができない。59分には羽生に代えて大竹を、さらに68分には浅利に代えて近藤を投入し攻撃的な布陣とするが、逆に74分、敵CKを塩田がパンチングで弾いたボールが敵MFの前に転がり、これを直接決められて失点。セットプレーから痛いビハインドを背負うことになった。
ホームでの2連敗は避けたい東京は78分、赤嶺を下げて平山を投入、ペナルティ・エリアでの勝負に出る。直後にゴール前でのこぼれ球が平山の前に落ちるが打ちきれず。その後は敵MFのケガによる中断もあり、ロスタイムは6分あったが、大竹のクロスに徳永が頭で合わせたシュートはGK正面。徳永のロングスローから敵ゴール前で大竹が放ったシュートも敵DFに当たりゴールには入らず。結局0-1で試合終了となった。
柏の早い攻撃を何とかしのぎ、失点をセットプレーからの1点に押さえたのは、まあ、敵の拙攻に助けられた面もあるとはいえ評価しなければならないだろう。今日はとにかく1点が取れなかったことがすべて。やはり中盤でボールを支配し細かいパスワークで攻め上がるイメージと、そこから最終的にどうフィニッシュまでつなげるかの問題意識との間にギャップがあるように感じた。
大宮戦でロングボールからのラッキーな得点が2点も決まってしまったこともあって、フィニッシュのイメージが混濁してしまっている。攻めて崩して最後は裏へのスルーパスなのか、窓が開いたところでミドルなのか、縦一本のカウンターなのか。中盤でのポゼッションがどうゴールに結びつくのか、いつもそこで考えあぐねてしまっているように見える。そこをもう一度見直して、同じイメージをチームで共有する必要があるのではないか。
カボレにはもっと真ん中で勝負をさせてやりたい。カボレがやむなくサイドに流れてゴールラインぎりぎりから中に切れ込んでくるときには赤嶺がマイナスのパスを受けられる場所にいなければならない。カボレはハードワークをしていてチャンスメイクに貢献しているのだが、それが無駄になっているケースが多いように思える。カボレ自身がもっとエゴイストになってもいい。カボレを生かすためにはやはりエメルソンの復帰を待つしかないのか。
次節の磐田戦の後、リーグはしばらく中断期間に入る。アウェイではあるが何とかいいイメージでブレイクに入りたいところ。ここでズルズル行かないことが上位に食らいついて行くための最低条件だ。連戦も終わり1週間のインターバルがあるので、もう一度約束ごとや前に向かう姿勢を確認して欲しい。疲れもあるのだと思うが、前節、今節とやはり微妙に雑になったり球際での気迫で相手に負けたりしている部分があるのではないか。
採点:
塩田(3.5)、徳永(5)、藤山(5)、茂庭(5)、金沢(4.5)、浅利(4.5)、梶山(4)、今野(4)、羽生(4.5)、赤嶺(4.5)、カボレ(4)
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FC東京
2008年05月08日 23:54
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【ブンデスリーガ二部第32節】グラードバッハ×ヴィースバーデン
昇格が決まった。4位との勝ち点差が7で迎えた第32節、この試合に勝てば他のクラブの成績に関係なく昇格が決まるという試合で、ヴィースバーデンをホームに迎えた。
試合は序盤から、今日の試合で昇格を決めてしまいたいホーム、グラードバッハのペース。10分にはレスラーのヘディング・シュートがわずかに上に外れるシーンもあったが、直後の11分、ノイヴィルからのパスを受けたトウマがミドルを突き刺し先制。その後もチャンスはあったものの、前半を1-0で終えた。
後半もグラードバッハ優位は変わらず。67分にはマリンのコーナー近くからのFKにフレンドが合わせ2-0。これでほとんど試合が決まった感はあったが、81分にはマリンのクロスを敵DFがクリアミス、これを拾ったトウマが再びミドルを決めダメ押し。グラードバッハはそのまま3-0で完勝、一部昇格を決めた。
今季はスタートダッシュに失敗したものの、その後調子を上げて勝ち点を積み上げ続け、ウィンター・ブレイク後にも停滞したもののやはりその後はコンスタントに勝ち星を挙げて、2試合を残しての昇格決定となった。何しろ32試合して3回しか負けていないのだからすごい。特に一部ではまったく勝てなかったアウェイでトップの成績を残しているのは立派だ。
レスラー、フォイクト、ンジェング、ブラウアースといった二部経験の豊富な選手を獲得し、二部で勝つための身の丈に合った補強を行ったことが成功したのだと思う。フレンドのブレイク、パアウヴェの活躍、マリンの成長も大きく、ノイヴィルがチームに残って格の違いを見せつけてくれたのも効いた。ヨス・ルフカイ監督という人はよく分からないし、昨季の降格の張本人でもある訳だが、今季の成績は認めない訳には行かない。
来季はこうした二部規格のチームをいかに一部規格に底上げするかが課題。カネはあるが、無駄遣いせず堅実な補強をお願いしたい。そして、毎年上がったり下がったりを繰り返すエレベータのようなクラブになるのだけは避けて欲しい。
ヨス・ルフカイ監督談話:
「素晴らしいというしかない。我々は非常につらかったシーズンを、今日こうして印象深く終えることができた。何とも素晴らしい雰囲気だが、それは今季ずっとそうだった。ファンが我々を最後まで支えてくれた。だが、チームもいつも全力を尽くしてきた。我々は日曜日にフライブルクとの試合で優勝を決めてこのすべてにさらにクリームの飾りつけを付け加えることができる。すべての同僚とフロントにも特にお礼が言いたい」
オリヴァー・ノイヴィル選手コメント:
「本当に何とも言えない気分。今日はすごい試合ができた。とにかくやり遂げることができて嬉しい」
マルコ・マリン選手コメント:
「言葉にできない気分だ。夢だったよ。もちろんまだまだお祝いするよ」
クリスチャン・ツィーゲ・スポーツディレクター談話:
「非常に気持ちの高ぶる瞬間だ。大きな重荷が取り除かれた。ピッチの外で成り行きを案じるより中でプレーしていた方がどれだけ楽だったかしれない。とにかく、このチームに素晴らしい喜びを味わわせてもらった。最高のパフォーマンスを見せてくれたと思う。この部隊に最大級の讃辞を贈りたい。チームの能力と性質がぴったり一致していた。今は喜びたい。そのためにこそ我々は一年間すべてを捧げてきたのだから」
監督談話にもあるとおり、2位ケルンとの勝ち点差が6なので、次の試合に勝つか引き分ければ優勝が決まる。二部では優勝はほとんど意味がないが、ここまで来たら残り二試合もしっかり戦って勝ち点を伸ばせるだけ伸ばそう。
昇格の残り2席は激戦だ。2位のケルンは次節、ホフェンハイムに勝ってマインツが負けか引き分けなら昇格が決まる。逆にこれに負けると逆にマインツの負けか引き分けでホフェンハイムの昇格が決まる。残り1席はいずれにしても最終節まで決まらない、はずだと思うが…。
ところで、もうなんの興味もない一部の方だが、一応見ておくと、バイエルンが優勝したらしい。へえ。チャンピオンズ・リーグ圏内の2位と3位はブレーメンとシャルケのいずれかに確定。まあ、この辺は妥当というか面白味のない結果になったようだ。
降格の方はまだ決まっていないが、最下位のロストックは既にかなり厳しい状態で、次節勝てなければ降格が決定。デュイスブルクもかなりきつく、あとはニュルンベルク、ビーレフェルド、コットブスまでが可能性あり。まあ、この辺は例年最後まで何があるか分からない世界なので結果が楽しみである。しかし、そういう意味ではKSCの健闘が光ったシーズンだったなあ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2008年05月06日 20:38
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【Jリーグ第11節】FC東京×名古屋
いい天気だ。連休最後の一日、気分も盛り上がる。混むことを見越して早めに出かけたが、開始1時間前には既にかなりの入りだった。
東京は羽生が中盤に復帰。また最終ラインには長身の敵FW対策として佐原が先発。前節警告を受けた梶山が累積で出場停止のためボランチの一角には金沢を起用した。
試合は序盤からタフな展開に。名古屋は切り換えが早く、高い位置でプレスをかけては縦に早くボールを通してくる。対する東京は中盤が支配できず受けに回る苦しい流れ。ボールを持っても敵の早い当たりに余裕がないままパスを強いられ幾度となくこれをカットされてパスミスの目立つ試合になった。17分、長友が腕を痛めてピッチ外で治療している間に、敵FWに左サイドを破られ裏への侵入を許し先制点を奪われてしまう。東京も中盤でのパス回しから前線へボールを運び何度かシュートまで持って行くものの敵を崩しきれず、得点の匂いはなかなか漂ってこない。結局前半は0-1で終了。
東京は後半から羽生に代えて大竹を投入。60分には赤嶺に代えて近藤、76分には栗澤に代えて石川を投入し同点を狙いに行くが、暑さのせいもあってか次第に足取りも重くなり、攻撃は散発的に。80分、敵ペナルティ・エリア内に侵入したカボレが敵GKに倒されPKを得る。正直、PKになるほど悪質なファウルにも見えなかったが、とにかくPKには変わりない。傷んだままのカボレに代わり近藤がこれを蹴ったが、これがバーを直撃してゴールならず。これでかなりガックリきた。ロスタイムには敵ゴール前で混戦となり、近藤が至近距離から二度のシュートで押しこもうとするがいずれも敵に当たって万事休す。0-1で痛い1敗を喫した。
東京も果敢に攻めたが決定的な形が作れず、1点に泣く結果となった。名古屋はこれ以上の連敗はできないということで気合いが入っていたのか、中盤でのボール奪取に優れ、ボールを奪ったらどう攻めるかの意思統一ができていたように見えた。敵FWを封じ込め、決定的な仕事をほとんどさせなかったことは評価されてよいが、塩田のセーブや敵のシュート失敗に助けられたシーンも少なからずあり、1失点で済んだのはラッキーだったのかもしれない。
攻撃の方ではつぶしの早い相手にどう対応するかがまだ全然できていない感を受けた。早いプレッシャーを受けると出しどころを探して無理なキープ、無理なパスを繰り返すことになり、自陣の深いところで敵にボールを奪われてピンチに至ることもしばしば。中盤でボールを収め左右に配球する梶山がいなかったのは大きかった。大竹も今日はよくなかった。守備が軽く、耐えるべき局面であまり足しになっていない。攻撃のアクセントとしてはともかく、長時間使うのにはまだまだ難しい面があることを再認識した。
今日はPKが入らなかったことがすべて。梶山の不在とPKの失敗で、せめて同点にできた試合を逃してしまったのは残念だが、でもまあ、おかげで問題点がいくつか明らかになったのは大切なことだろう。近藤はPKを外しはしたもののよく動き回り、チャンスに積極的に絡んだ。今日のPK失敗を埋め合わせる活躍を期待したい。羽生、石川は見る限りケガ上がりを感じさせない仕上がり。
採点:
塩田(3)、徳永(4.5)、佐原(5)、藤山(4.5)、長友(4.5)、今野(4.5)、栗澤(5)、金沢(5)、羽生(5)、赤嶺(5)、カボレ(4)
これで東京は4位に後退。今の時点での順位はどうでもいいが、最初の首位チャレンジは失敗に終わったということで、捲土重来を期すことにしたい。
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FC東京
2008年05月04日 23:24
[posted by der_ball_ist_rund]
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【ブンデスリーガ二部第31節】オフェンバッハ×グラードバッハ
今季も残り4試合、よほどのことがなければまず昇格だろうというところまでようやくたどり着いたが、他のクラブも必死であり、ここはアウェイだが確実に勝ち点3を稼いで少しでも足許を固めておきたいところ。グラードバッハはフレンドが先発に復帰、この他ンジェングに代えてトウマが先発した。
序盤はオフェンバッハが積極的に前に出る展開。グラードバッハはこれに手を焼いたが、28分、フレンドがペナルティ・エリア内で敵のファウルを受けてPKをもらう。これをノイヴィルが冷静に決めて先制。だが、その後もオフェンバッハは同点を狙って攻撃的に戦い、グラードバッハは引き気味にこれを受ける形が続く。前半終了間際、敵FWがノイヴィルに対するファウルで一発退場に。前半は1-0で折り返した。
後半に入るとすぐに、ブラウアースが敵DFに倒され、いわゆる「非常ブレーキ」で再び一発退場に。このファウルで得たこの日ふたつめのPKをノイヴィルが再び決めて2-0とした。この時点で試合は壊れてしまったと言っていいだろう。54分には、GKハイメロートが前に出ているのを見過ごしたブラウアースが頭でボールを返そうとしてオウンゴールを挙げてしまうハプニングはあったものの、二人足りずに前に出ることもできないオフェンバッハを相手に、58分にはマリン、66分にはトウマ、73分にはンジェング、77分にはクリバリと続けざまにゴールを決める。オフェンバッハは完全に戦意を喪失、89分にもンジェングがノイヴィルのクロスをゴールに流しこみ、終わってみれば7-1。結果的には圧勝だがきっかけが敵の退場、PKとは後味の悪い試合になった。
とはいえ、この局面で得失点差を広げつつ勝ちきったことの現実的な意味は大きい。これで勝ち点は昇格ラインの60に達し、4位のホフェンハイムとの勝ち点差は7となった。残り3試合あるので計算上はまだ昇格が決まった訳ではないが、この一勝で限りなく昇格に近づいたことは間違いない。ここ2試合ほどもどかしい思いを味わってきたが、ようやく明快な勝ちをつかんだことで残り試合にも勢いが出るだろう。
残りはヴィースバーデン(H)、フライブルク(H)、パダボーン(A)という日程になっているが、ヴィースバーデンは中位を確保して既に昇格も降格も関係ない状態、パダボーンは最終節には既に降格が決まっているだろうから、必死で戦ってくるのはフライブルクのみ。とにかくあと1勝挙げれば昇格確定なので、次節(水曜日)、ホームのヴィースバーデン戦で決めてしまいたいところである。
昇格の残り二つの椅子は、マインツ(55)、ケルン(54)、ホフェンハイム(53)、フライブルク(52)が激しく争っている。ケルンは今日ホフェンハイムに勝ったのが大きかった。僕としてはマインツ、ケルンと一緒に一部に戻りたいが、フライブルクも好きなクラブだし、ホフェンハイムが昇格するのも面白そうだし、興味深い昇格争いになっている。33節にケルン×マインツがあるので、これが天王山だろうな。
監督談話は明日以降に追って掲載予定。
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Borussia M'Gladbach
2008年05月03日 22:25
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【Jリーグ第10節】大宮×FC東京
四連休の初日、午後から晴れることを信じて大宮に向かった。家を出た頃はまだしっかり雨が降りしきっており、傘は当然必要、合羽とかタオルとかもバッグに詰めこんだ。だが新宿から大宮に向かう湘南新宿ラインの車窓から見るとほぼ雨は上がっている様子で、大宮の駅を降りたら傘なんて全然要らなかった。晴れてよかった。
駅からNACK5までは約20分の道のり。でもまあ道は歩きやすいのであんまり苦にはならない。氷川神社で軽く東京の勝利を祈願してスタに入った。今日はアウェイ側のチケットはほとんど売り切れ、事情によりメインスタンドのホーム寄りで見ることにした。周囲はほぼもれなくオレンジの人たち。こちらは身分を秘して潜入している工作員の気分である。
東京は前節の佐原に代わって藤山がCBで先発、またボランチには金沢に代えて浅利が先発した。
試合は互いにディフェンスラインを高く保ったコンパクトな戦いになった。大宮は細かくパスをつないでポゼッションするが、東京は集中した守備で決定的なチャンスを作らせない。東京の攻撃はロングボールが中心になるが、15分、藤山からのフィードに抜け出した梶山が、相手GKの位置を見てこのボールをダイレクトのヘディングで浮かせると、これがそのままGKの頭を越えてゴールイン。東京が梶山のワザありのゴールで先制した。
その後も大宮はシュートを狙ってくるが東京は崩されず。32分、今度はGK塩田からのロングフィードを前線で受けたカボレが、飛び出した敵GKの頭上を越えるループシュートを放ち、これが決まって2-0。この頃から敵にも焦りが出たのか、中盤でもよくボールが収まるようになり、結局2-0のまま前半を終了した。
後半、大宮は前がかりに来るが、逆に中盤での連係が雑になり、攻めきれないまま東京にボールを奪われる展開になる。東京は58分、栗澤に代え大竹を投入。リズムを変えてさらに得点を狙いに行く。分からないのは60分、カボレを下げて平山を入れたこと。カウンターから平山にボールが渡ることが多くなるが、平山はことごとくこれを足許でこねてシュートチャンスを逃してしまう。中盤でシンプルにはたいてあとはゴール前だろう、君は。平山がボールを持ち、もたもたする度に大宮サポからも失笑が洩れていた。悲しい。情けない。早くJFLへレンタルすべきだ。
それでも勢いが落ちないのが今の東京の恐ろしいところか。74分、カウンターから攻め上がった長友が敵DFの包囲をかいくぐってゴール前に抜け出し、至近距離から打ち込んで貴重な追加点。これで試合の趨勢はほぼ決まった。直後、赤嶺に代えて近藤を投入。得点こそなかったが積極的な動き出しとゴールに向かう果敢なドリブル、シュートで復調を感じさせた。最後には大宮の攻撃もメロメロになり、試合はそのまま3-0で終了。東京は2連勝で、この時点で暫定首位に立った。
今日の試合は、中盤でパスのつながるシーンもあったが、ポゼッションで敵を崩した訳ではなく、得点はむしろロングボールへの抜け出しから。中盤でやろうとしていることと、実際の点の取り方が噛み合っていない印象を受ける。何だか点も取れて勝てているのでムービング・フットボールが機能しているかのように錯覚してしまうが、決してそういう訳ではない。城福監督は当然分かっていると思うが、まだまだ課題は多いということを我々もよく承知しておかなければならない。
ほめるべきなのは今日も守備だろう。二試合続けての完封は評価されてよい。茂庭はかなりパフォーマンスが戻ってきたように思う。大宮の攻撃も特に序盤は決して優しくはなかったが、的確に対応して勢いを削いだ。最終ラインが固定しないのはどうかと思うが、今日はラインコントロールもよく、茂庭の存在感があった。
あと、このところ梶山がいい。子供が産まれたばかりでの得点は出来過ぎだが、今日の得点は梶山の高い能力を示すもの。今日は浅利に中盤の底を任せ、攻撃参加も目立ったが、独特のセンスを見せつけた。前線ではカボレと赤嶺がきちんと責任を果たした。近藤も戻ってきたことで、FWの競争が楽しみだ。平山はハイボールへの競り合い、落としなどで一定の働きはするが、何だかひとりだけスピード感や反応速度がズレている感じは否めない。自分は何をするべきかはっきり認識しなければならない。
梶山がイエロー累積で次節出場停止となるので、ボランチをどう構成するか難しいところ。僕としては栗澤をボランチで使い、カボレのワントップに赤嶺と近藤のツーシャドー的な起用はどうかと思う。
で、結局、浦和が神戸と引き分けたため、東京は得失点差で2位になった。それにしても10節を終えて6勝2敗2分、勝ち点20の2位はすごいよ。
採点:
塩田(3)、徳永(3.5)、藤山(3.5)、茂庭(3)、長友(2.5)、浅利(3.5)、梶山(2.5)、今野(3)、栗澤(3.5)、赤嶺(3.5)、カボレ(3)
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FC東京
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