フットボール・クレイジー
football crazy
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2008年09月28日 23:08
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【Jリーグ第27節】札幌×FC東京
札幌は思っていた以上に寒かった。というのは冗談でさすがに自宅でスカパー観戦。2時前からテレビの前に陣取り、試合開始を待った。東京は腕のケガから復帰した赤嶺を今節出場停止の平山に代えて先発起用した他は前節と同じ布陣。羽生、ブルーノクアドロスもケガから復帰したがベンチ・スタートとなった。
4連勝して、アウェイとはいえ最下位の札幌との対戦ということで最も怖いのは気の緩みと札幌の捨て身の攻撃。この時期は毎年下位のクラブとやる方がやり辛かったりするものだが、果たして今日もそういう展開になった。
試合は序盤から札幌が前がかりに仕掛け、東京が受ける形になる。何度も東京の左サイドを破られ、ゴール前に危険なクロスを入れられる。何とかCBや塩田の踏ん張りと、敵の詰めの甘さに助けられてしのぐが大きな見せ場も作れないままスコアレスで前半を折り返すことになる。降格が目の前にちらついてこれ以上負けられないチームのモラルは侮れない。前半をしのぎきったことをよしとする他ない。
後半の頭からエメルソンに代えて羽生を投入。この辺はちょうどおやつを食べていて今いちきちんと見ていなかったのだが、52分、羽生をブルーノクアドロスに交替する。どうも左足の付け根を痛めたのではないかと言われているようだ。心配である。大事に至らないことを祈りたい。
その直後の54分、札幌に先制点が入る。右サイドから入れられた低いクロスに中央でヘディングを許し0-1。その後も札幌の勢いが東京を上回り、なかなかチャンスを作れない。だが60分頃から少しずつ札幌の足が止まり始め、東京のポゼッションが上がって来る。
カボレが何本か惜しいシュートを外した後の70分、そのカボレが右サイドでキープしたボールを駆け上がった長友にスルーパス。長友はこのボールを敵陣不覚まで持ち上がってクロス、これが中央にフリーで飛び込んだ赤嶺の頭にぴったり合い、同点に追いついた。
79分、羽生の交替もありあと一つしか残っていない交替枠を城福監督が使う。ここは大竹かスズタツだろうと思っていたが、城福監督が送り出したのは大竹。リズムを変えたいという狙いか、カボレに代えて投入した。するとその直後の80分、長友からパスを受けた大竹が中央をドリブルで駆け上がり、敵DFの間を抜くようにシュート。これがゴール左隅に決まり東京が逆転した。
札幌はここ2試合、終了間際に1点ビハインドを追いついているので今日も要注意だったが、東京は落ち着いてボールをつなぎ残り10分をしのぎきって2-1の逆転勝利。上位にくっついて行くためには不可欠な勝ち点3を勝ち取った。
今日の試合、札幌の気迫に押される形で特に前半は押しこまれたが、ここを無失点に守りきったのが結果的には効いたと思う。内容的にはパスも荒く、敵の早いプレスに耐えられず蹴ってしまいボールを渡すことも多い試合で、決して出来がよかった訳ではない、というか出来は悪かったと思うけど、こういう試合を粘り強く戦い少ないチャンスを生かして逆転するというタフさはこれまでの東京には最も欠けていたもの。その点、内容以上の意味がある勝ち点だった。
エメルソンは相変わらずよくボールを触り、大事なところには顔を出していたが、時として球離れが悪かったりパスの正確さを欠いたりして今ひとつ空回り感があった。梶山も今日は得意の変態キープを発揮しきれなかった。上がるのならもう少し思い切りよくシュートを狙ってよかった。
カボレは何度か決定的なシュートをフカしたが、左サイドで前を向いてボールを受け、そこから自ら切り込んだり中央にパスを送ったりする起点としては十分機能していた。石川は前節ほど効果的ではなかったにせよ豊富な運動量で攻撃に貢献した。
一方、守備では何度も左サイドを破られた。徳永はかなり攻撃参加を自重して守備を主体にがんばっていたが、その後ろをカバーする茂庭や浅利との連携が今ひとつ悪かったのではないか。佐原のカバーリングはよかったが、まだ繋ぐよりロングボールを蹴ってしまうことの方が多いような気がした。
これで東京は5連勝。順位は6位と変わらないが、勝ち点を45に伸ばし首位との勝ち点差はさらに縮まって4。この勢いで行けるところまで行きたい。
採点:
塩田(3)、長友(3)、佐原(3.5)、茂庭(4)、徳永(4)、浅利(3.5)、梶山(4)、エメルソン(4)、石川(4)、カボレ(3.5)、赤嶺(3.5)
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FC東京
2008年09月28日 00:34
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【ブンデスリーガ第6節】HSV×グラードバッハ
どういう訳か
ブンデスリーガの公式サイト
にログインできなくなってしまい、ウェブラジオが聴けないので仕方なく「
kicker
」のティッカーで経過を追っていたのだが、結論だけ言えば0-1で完敗を喫したようだ。
これでグラードバッハは6試合を消化し1勝5敗と泥沼の状態。前節もヘルタに同じく0-1で敗れており、あまりの悲しさにレポートもせず放置してしまったが(その前も実質放置)、正直これは具合が悪かろう。
そろそろルフカイ監督の進退も取り沙汰されそうだし、チームがバラバラになる前に何らかの手を打った方がいい。とはいえ戦力的には昨季からそれなりに造り上げてきたチームであり、やるとすれば泥縄補強よりは監督更迭しかない。こういうのはシーズンの初めに問題が出て、早めに対処した方が挽回の余地が大きい。ルフカイは昇格の立役者とはいえ元はといえばその前のシーズンにグラードバッハを降格させた張本人でもあり、かつて一部ではさっぱり勝てなかった前歴を持っている。
ここはひとつ、昨季ニュルンベルクをクビになったハンス・マイヤーを呼び戻すしかないのではないか。ツィーゲ監督は時期尚早。てかライセンスないし。
なお、グラードバッハはDFBポカールもコットブスに負けて早々と一抜けしたようだ…。
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Borussia M'Gladbach
2008年09月23日 22:12
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【Jリーグ第26節】FC東京×磐田
いい天気の秋分の日。ていうか暑い。ゲートで小旗をもらい、もしもしホットラインのカメを見て席へ。バックスタンドはまともに西日を浴びる。帽子を持ってきてよかった。ないとまぶしくて見にくい。
東京は前節ナゾの赤チケットをもらった今野が有給休暇となり、腕を傷めた赤嶺も休場。大宮戦でケガ退場した羽生も戻らず、人繰り的には厳しいはずだが、4バックの前に浅利、梶山、エメルソンを並べ、トップ下に石川、カボレ、ワントップに平山という布陣だけ見ればそんなに格落ち感がある訳でもない。東京も層が厚くなったな。ナニゲに当然のような顔で社員が先発しているところも渋い。
さて、試合は開始早々から東京が主導権を握った。自陣から敵の裏を狙ったロングボールが多いような気もしたが、まあそれはそれでよかろう。14分、エメルソンのスルーパスに左サイドから抜け出したカボレがシュート。これが敵GKの指先をかすめてゴールに吸いこまれ東京が先制した。
勢いに乗る東京は往年の勢いがまったく感じられない磐田を相手に攻撃を仕掛ける。33分にはFKからの流れで石川が右サイドを駆け上がり、深いところからグラウンダーのクロス。ゴール前ではニアにカボレ、中央に平山、ファーに佐原が駆けこみ、佐原が足で合わせて追加点を奪った。
ところがその直後、自陣での石川の中途半端なバックパスを敵に奪われ、飛び出した塩田がこれを抑えきれずパスを回されて失点。石川のバックパスもひどかったが塩田の判断も悪かった。こういうミスからの失点は一気に雰囲気を悪くするところだが、今日はここで踏んばった。やや息を吹き返した感のある磐田をいなし、前半の残り時間を無難に守ってリードしたままハーフタイムを迎える。ここで大崩れしなかったのは評価したい。
ハーフタイムにかなりカツを入れられたか、磐田は後半に入るとやや動きがよくなる。何度か続けざまにシュートを浴びるがここは集中した守備で得点を許さない。55分にはエメルソンに代えて大竹を投入。すると61分、左サイドを駆け上がったカボレがやはり深いところから中央に折り返し。駆けこんだ石川が敵DFと交錯しながら後足で流しこんだように見えたが記録は敵のオウンゴールに。何にしてもこれで3-1となり、いい時間帯に試合の流れを決定づける追加点を奪った。
この辺から磐田は攻め急いでグダグダになり始め、69分、左サイドでボールを持ったカボレがパスの受け手を見つけられず自ら敵ペナルティエリアに切り込み、またしても深いところからゴール前に折り返し。ここに詰めた石川が今度はドンピシャで決めて4-1。
この後、石川に鈴木、カボレに金沢を相次いで投入、すると80分、東京のロングボールに対する敵DFのクリアが中途半端なバックパスとなったのを鈴木が右サイドで奪い、敵GK、DFを落ち着いてかわして5-1。さらにレギュラー・タイム終了間際には大竹のCKに平山が豪快なダイビングヘッドで合わせたがこれは枠をわずかに外れ、結局5-1で東京が磐田に圧勝した。
ミスからの失点はいただけないが、そのシーンを除いては効果的な崩しからのゴールを積み上げての完勝。主力を3人も欠くとは思えない積極的な戦いぶりで予想以上の結果を出してくれた。特にカボレは早い時間帯に均衡を破る先制点、その後は起点となって2アシストと大車輪の活躍だった。ゴール数はやや少なめだが、カボレが献身的に前線で身体を張っていることはみんな知っている。あとは一対一で簡単にGKに当ててしまうクセだけを何とかして欲しい。
石川も元気がよかった。サイドに張る時間と、中央に入る時間の使い分けができていたし、ゴールに向かう姿勢もよかった。平山は決定的なシーンを決めきれなかった憾みは残るものの、前線から積極的にボールを追いかけ、ハイボールの競り合いではほとんど勝てていた。何とか得点させてやりたかったが、終了間際のヘディングはもったいなかった。
一方、磐田は一時の「何をやっても勝てない」という老練な強さが影をひそめ、前線と守備がバラバラで全然怖さを感じなかった。一度負のスパイラルに入ったチームというのはこういうものかと思った。マジで降格の危機ではないだろうか。まあ、磐田サポはこれまで勝つのが当たり前のクラブを楽して応援してきたのだから、一度くらい「勝てない」「これはヤバい」という経験をしてもらわなければならない。
東京はこれでリーグ戦4連勝。勝ち点を42に伸ばし順位は6位と変わらないものの、5位の川崎とは勝ち点差なし。首位までの勝ち点差も6に縮まり、上位にしっかりくっついている。次節、土曜日はアウェイで札幌戦。さすがにちょっと遠征はできないが、スカパーで応援したい。
採点:
塩田(4)、長友(3)、佐原(3)、茂庭(3.5)、徳永(3.5)、梶山(3.5)、浅利(4)、エメルソン(4)、石川(2.5)、カボレ(1.5)、平山(3.5)
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FC東京
2008年09月20日 23:46
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【Jリーグ第25節】川崎×FC東京
台風も前夜のうちに通り過ぎたようで秋晴れとなった多摩川クラシコ。このカードはここ5試合で両軍合わせて33点、1試合あたり6.6点が入るインフレ状態。東横線の新丸子から歩いて5時過ぎに等々力に着いた。
東京は羽生を出場停止で欠き、浅利、今野をボランチに、梶山を右に配する布陣。試合は開始早々動いた。5分、最初のCKからのこぼれ球がファーで待つ赤嶺の足許に。赤嶺がこれを蹴りこんで先制。打ち合いを予感させる幕開けとなった。
しかし、今日の東京はパスがつながらない。ルーズボールの拾い合い、中盤での競り合いに勝ちきれず、敵にピッチをワイドに使われて守勢に立たされる。16分、赤嶺が敵と交錯したか倒れ、そのまま平山と交替。想定外の展開となる。その後も東京は防戦一方。カボレをワントップに上げ、平山が左サイドに回るがタメが作れずボールがつながらない。
41分、今度は敵と交錯した今野に一発レッド。ゴール裏から見ていたので何があったのかよく分からなかった。何なんだ、いったい。ラフプレー? ウチのヤスユキはそんな子じゃありません。今日のジャッジは特にファウルの判断がかなり今ひとつだったと思う。前半を何とか1-0で終える。
後半に入ると一人多い川崎が猛攻。何とかしのぎ続けるが本当にこれで45分保つのかと不安になる。だが、この予定外の平山投入と今野の退場というハプニングが逆に東京の戦いを容易にした。とにかく失点しないこと、というコンセプトが自然に共有されたように思える。もうひたすら川崎の攻撃に耐えるドン引き東京なのだが、意思統一ができているので集中が切れないし、じれた川崎は勝手に枠を外してくれる。塩田は確実なキャッチングでゴールを守る。
61分にはもともと右足に不安を抱えているカボレをスズタツに交替、さらに76分にはエメルソンに代えて藤山をサイドハーフで投入するという秘策を実行。何日か前のトーチューで報じられていた手だが、城福監督は思いついたことは試してみないと気がすまないようだ。
交替が当たったのか外れたのかはもはや分からない。確かなのはとにかくみんなで守りきったということ。川崎が最後まで崩しにこだわりパワープレーに出てこなかったことにも助けられた。長い長い45分プラスロスタイムだったが、何とかしのぎきって川崎を完封、リーグ戦3連勝を飾るとともに、今季のクラシコを2勝で終えた。
今日は内容よりも勝ったことが重要な試合。ゴール裏から見ていたこともあって、特に後半は何が何だかよく分からなかったが、こういう勝ち方ができたのはチームにとっても大きなこと。星勘定的にも上位にくっついて行くためには非常に大きな勝ち点3であった。試合終了の笛が鳴った瞬間、何人もがピッチにへたり込んだのがこのタフな試合を象徴していたと思う。
次は中二日で味スタに磐田を迎える。赤嶺の状態が心配だが、磐田キラー赤嶺のゴールで勝ち点3を上積みし、ひとつでも上の順位を狙いたいところだ。
今日は採点なし。
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FC東京
2008年09月15日 13:05
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告知
昨日はFC東京のキッズクラブのイベントに行ってきた。大竹、平山、エメルソン、カボレ、石川、スズタツ、川口、ブルーノ・クアドロス、今野、浅利、小山、長友、佐原、森村らを間近に見た。僕は小平に練習を見に行ったりしたことがないので、この近さで選手が見られ、声をかけられるのは嬉しかった。エメ、カボ、ブルーノのブラジル人がみんな子供に優しく、楽しそうだったのが印象的だった。
そういえば何年か前のイベントで子供に囲まれたルーカスの楽しそうな笑顔がいまだに記憶に残っている。僕がルーカスを好きなのはあの時の笑顔があるからかもしれない。
さて、ここでちょっと告知を。自分が味スタに着て行くためのTシャツを制作したいと思っている。想定しているデザインは濃い青か紺地の胸に赤字(フォントは「Century Gothic」)で「silverboy.com」、襟首に同じく赤の「Century Gothic」で「Tokyo」。
もしこういうTシャツを作るのなら一口乗るという人はどれくらいいるか確認しておきたい。これで儲ける気はなく、気持ち的には共同購入で、値段はたぶん1枚2,000円までで収まると思う。こんなTシャツを作るなら乗りますよ、という人がもしいたら、
こちら
まで、希望のサイズと枚数と、できれば何かコメントを書いてメールを送って欲しい。
今回はあくまで事前調査なので、メールを送ったからといって必ず買ってくれということではないし、メールを送ってくれた人全員に必ず用意しますというものでもない。ただ、本当に作ることにしたら、メールをくれた人には案内を送ることにしたいと思っているので、まあ、プレ・エントリーくらいに思ってもらえればいいと思う。
サイズは以下の4種類を予定。
S(着丈67.5cm/肩幅42.5cm)、M(70.5/44)、L(73.5/45.5)、XL(76.5/47)
取り敢えず今週いっぱい(9月21日まで)でいったん締め切ってじっくり検討する予定。
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FC東京
2008年09月15日 12:46
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【ブンデスリーガ第4節】ハノーファー×グラードバッハ
「裏の空き地に囲いができてグラードバッハがハノーファーに1-5で負けたってね」
「へえ…」
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Borussia M'Gladbach
2008年09月13日 23:03
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【Jリーグ第24節】FC東京×大宮
ほぼ1カ月ぶりの味スタ。もう少し涼しいかと思ったけどちょっと蒸し暑い中での観戦になった。最近ホームで勝った記憶がないなと思って調べたら、リーグ戦では4月29日の大分戦以来ホームで勝ち星がないのであった。前節からほぼ半月の中断をはさんでの試合である。
この試合、東京は佐原を警告累積で欠き(佐原はキッズクラブのテントで握手していた)、今野が茂庭とCBのコンビを組んだ。ボランチは浅利を中央に置き、梶山を右に、羽生を左に配した布陣。ワントップには赤嶺、カボレは前節に続いて左に張る形で、エメルソンが右、開幕時の4-3-2-1に近いフォーメーションとなった。
試合は開始からしばらく東京が主導権を握ったが、次第に拮抗した展開に。中盤で拾ったボールをつないで行くオーソドックスな攻めの組み合いとなったが、13分、敵のサイドからのクロスに対し敵のFWをフリーにしてしまい頭で決められて先制点を許す。それでも東京は中盤で積極的にボールを拾い、カボレが何度か決定的なシーンを迎えるが、敵GKの好セーブに遭ったりバーに嫌われたりで得点を挙げることができない。前半は0-1のまま終了する。
東京は後半からこの日空回り気味のエメルソンに代えて石川を投入。その石川の豊富な運動量と思いきりのいいプレーから次第に流れを引き寄せて行く。54分にはケガの羽生に代わり大竹がイン。その10分後の64分、石川が蹴った右CKに中央で赤嶺がヘディング、これが決まり同点に追いつく。さらに72分、敵ペナルティ・エリア近くで得たFKを大竹が左足でファーポストに決めて逆転。
直後の74分にはカボレに代えて柏からレンタルで獲得したばかりの鈴木を投入、積極的に3点目を狙いに行く。大宮は次第に運動量が落ち、パスやフィードの精度も落ちて大雑把な攻撃になったため、東京は楽になった。レギュラー・タイムの終了間際、フィードを受けた石川が右サイドを抜け出し、ゴールライン近くからゴール前に折り返し。ここに走り込んだ赤嶺が押しこみ3-1に。これで試合は決まった。
ロスタイムは5分あったが東京は危なげなく守りきり、見事な逆転劇で連勝、4カ月半ぶりのホームでの勝利を挙げた。
今日はエメルソンが今ひとつだったが、ハーフタイムであっさり石川に代えたのは英断だった。赤嶺は前半消えていて鈴木に交替かと思ったが、後半ここ一番で仕事をしてくれた。赤嶺は今季9得点で浦和の田中マと並んで日本人得点王である。ずっと赤嶺を推し続けてきた僕としては大変嬉しい。カボレも得点はなかったが左に張るポジションは動きやすそうに見える。カボレがここで受け、捌いて羽生やエメルソンに渡したり、自分で切り込んだりするので中央の赤嶺も生きる。
守備の方では敵の大柄な外国人FWに対するマークが甘く、簡単に入れ替わられて前を向かれていたようにも思うが、高さで勝負できる佐原を欠きながら失点を最小限に抑えたのは評価するべきだろう。今野はやはりボランチで使いたいが、何度か効果的なパスカットもあり、能力の高さを見せた。
梶山の安定感はもはやこのチームになくてはならないものになった。今日も中盤で飄々とキープしながら右に左にと配球する超然としたプレーぶりを見るにつけ、こいつはやはりすごい変態だと思った。浅利が中央に控えていてくれるので梶山が自由に動ける。もしかしたら代表も近いかもしれない。
今日思ったのは、やはりセットプレーで得点できると大きいということ。今日は敵GKがかなり当たりまくってて、流れからチャンスを作っても得点できない状態が続いていただけに、CKからのヘディング、直接FKと、セットプレーからの2得点で逆転できたのは大きかった。これで流れが変わり、終了間際のカウンターからの得点にも結びついた。大竹のFKは素晴らしかったけど、先発でプレースキックをきちんと蹴れる選手が必要。これまで、いくら敵ゴール前でFKをもらっても「他のチームじゃこれはチャンスなんだろうけどな…」って感じだったからな。
これで東京は勝ち点を36に伸ばし6位に浮上、上位チームが名古屋を除いて軒並み引き分けたため、トップ集団のケツにいる川崎との勝ち点差は5に縮まった。次節はその川崎との対戦。アウェイではあるが今季はホームで打ち勝っており、昨季の雪辱のためにも等々力でもボコボコにしてやりたいところ。既にチケットも買った。何としても勝つ。
採点:
塩田(3.5)、長友(4)、今野(3.5)、茂庭(4)、徳永(4.5)、浅利(3.5)、梶山(3)、エメルソン(5、46.石川(4))、羽生(3.5)、カボレ(4)、赤嶺(2.5)
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FC東京
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