フットボール・クレイジー
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2009年04月30日 00:00
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【Jリーグ第8節】大阪×FC東京
例年であれば大阪との試合はアウェイ遠征特別枠ということで里帰りを兼ねて行くのであるが、今季は週の真ん中の祝日、それもナイト・ゲームということでちょっと足を伸ばすことができず、週末の大分戦に続いて自宅スカパー観戦になった。
さらには試合時間が「イナズマイレブン」「ハネとび」とかぶるため、試合を録画して「イナズマイレブン」と「ハネとび」をリアルタイムで見る他なく、またしてもウチのみ時差テレビ観戦。もちろん試合の経過、結果は一切見ないようにして、キックオフの21:00を待った。
東京は前節と同じメンバー。僕としては羽生と梶山の位置が逆だと常々思っているが、少なくともメンバー的にはまずベストで、この形でチャレンジを続けることに異存はない。試合開始からしばらくは中盤で激しくボールを奪い合う拮抗した展開に。互いにパスをつないで敵ゴール前までボールを運ぼうとするが、コンパクトな中盤での勝負となって決定的なチャンスは作れない。この時間帯には集中した守備ができていた。
だが、19分、敵が東京のペナルティ・エリア内に放りこんだボールを羽生がヘディングでクリアしようとしたところ、これが絶妙のループとなり権田の頭上を越えてゴール・イン。不運なオウン・ゴールで敵に先制を許してしまう。決して下を向いた訳ではなかったが、このダメージは大きかったと思う。ここからリズムは徐々に大阪に傾き始める。
21分には敵FWの強烈なミドルがバーをたたいて肝を冷やす。更に25分、敵の細かいパス交換から最後はゴール前正面での抜け出しを許し2点目を献上、試合の流れとしてはこの2点目が決定的だったと思う。敵MFにDFが二人付きながら抜け出しを許したことは大きな課題だ。それでも東京はここで大崩れすることなく、30分には石川が自ら持ち込み豪快なミドルを放つがこれは敵GKにセーブされた。結局東京は失意のまま0-2でハーフタイムを迎える。
後半、開始早々にまたしても敵のパス交換から崩され、最後は中央でフリーになった敵FWにクロスをたたきこまれて0-3に。58分、東京は佐原を下げて椋原を投入。椋原は右SBに入り徳永はボランチに、今野がCBに回る布陣となる。中央を崩されていると見て最終ラインを強化したのか、佐原にケガでもあったのか、いずれどこかで情報も出るだろうが意外な交替だった。
東京は更に61分、近藤を下げて赤嶺を投入、得点を狙いに行くがその直後の68分、敵のシュート性のクロスを飛び出した権田が触れず、裏に転がったボールに敵FWが詰めてコロコロとゴール・イン。これで0-4となり試合はほぼ決まった。69分には羽生に代え鈴木を投入、ここからようやく東京のエンジンがかかり始め、79分に石川が左サイドから持ちこんで左足でシュート、1点を返す。
81分にはやはり左サイドで梶山からのパスを受けた鈴木が手堅く決めて2-4に。東京は逃げ切りを狙う大阪を相手に攻め、85分にはドリブルで上がった今野がそのままミドルを放つが枠を捉えきれず。さらにロスタイムには石川がゴール前のこぼれ球を強烈に蹴りこんだが敵GKにセーブされて万事休す。結局2-4で敗戦を喫した。
この試合、不運なオウン・ゴールでリズムを失ったのが痛かった。その後は大阪が得意とするパス交換からの崩しに遭ってさらに2点を献上。それぞれ、オウン・ゴールの直後、後半開始直後と、最も集中しなければならない時間帯に失点したのは偶然ではないだろう。メンタル面に大きな問題があると思う。4点目は不運な面もあったが結果から見ればこの失点も大きかった。
終盤、ようやくリスクを負って運動量の多い攻撃を仕掛けることができ、そこから2点を返したことは評価したいが、既に4点差があったことや敵に疲れが出ていたことを考えると、額面通りには受け取れないのも確か。何にしても目が覚めるのが遅すぎ。何か小さくまとめようとか星を拾おうとして思い切りが悪くなっているようにも思える。ここで軸をブラしても仕方ない。ひとつかふたつのシンプルな約束ごとをきちんと徹底して、ベーシックな戦い方のアイデアをきちんとみんなで共有しなければならない。
当然だがサッカーは買ったり負けたりする。特に昨季、今季のJリーグは実力が拮抗していて、どこが勝ってもおかしくない一方で、ちょっと負けが込むとたちまち下位に沈んでしまう。選手のタレントには不足はないはずで、迷ったりだれかのせいにしたりするよりは明確なスタイルを確立することに力を注ぐべきだ。連戦が続くが、チームの核を固めるにはちょうどいい。昨季開幕前の城福監督の言葉を今こそ思い出すべきだ。
採点:
権田(4) 飛び出すか、引くかに迷いが見られた
徳永(4.5) 終盤のボランチ起用にもよく応えたが…
佐原(5.5) 中央を守りきれず、てか体調が心配
茂庭(5) 対人には力を発揮したが…
長友(5) 守備と攻撃の配分に迷いがあるのでは…
今野(4) 局面では冴えを見せ、CBでも強さを発揮
羽生(4.5) やっぱりこの位置では持ち味が生きない
石川(3.5) 一人気を吐いた、シュートも見事
梶山(5) 一列後ろで配球に徹した方が効くはず
カボレ(4.5) 献身的な守備はあるが攻撃の起点となれず
近藤(5) よく動いたがFWとしての怖さが足りない
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椋原(4.5) 無難にこなした、アーリークロスは使える
赤嶺(5) FWとして決定的な働きが足りない
鈴木(4) 開き直りが奏功、もっと突っかけていい
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FC東京
2009年04月27日 23:24
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【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ×ビーレフェルド
このところグラードバッハのレポートをサボっていたのはひとつには金曜日開催とか日曜日開催で実況が聴けなかったりしたこともあるが、何より勝てていないことが大きかった訳で、何しろケルンに勝って以来ここ4試合で1分3敗、勝ち点が1しか拾えてないのである。これじゃまあ残留争いの真っ只中にあるのも当然。
今節は残留を争う相手との直接対決シリーズも終盤、ビーレフェルドをホームに迎えての一戦だったが、結果から言えば追いつかれて1-1の引き分け。勝ち点1を積んだのは貴重だが全然足りない。この結果グラードバッハは自動降格圏である17位に転落した。
今季もいよいよ残り5試合、バイエルン(A)、シャルケ(H)、コットブス(A)、レバークーゼン(A)、BVB(H)というなかなか厳しい試合が残されているのだが、こうなったら残り全部勝つ気でやるしかないだろう。ハンス・マイヤーなので何とかしてくれるとは思っているが、ひどい状況ではある。
バイエルンは成績不振を理由にユルゲン・クリンスマンを解任、ユップ・ハインケスが監督に就任したらしい。たたくならこのタイミングしかないだろう。死ぬ気でやってもらわないとな。
それにしても、今季、ここまでひどいとは思わなかった。まあ、二部とは格が違うということなんだろうけど、仮に残留してもオフには大粛清は避けられないだろう。ハンス・マイヤーが留任してくれるかどうかも怪しい気がする。マリンも出て行くだろう。ノイヴィルもそろそろ引退かもしれない。しっかりチーム作りからやり直した方がいいかもしれない。
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Borussia M'Gladbach
2009年04月25日 23:27
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【Jリーグ第7節】大分×FC東京
大分は遠征範囲外なので自宅にてスカパー観戦。それも、「レッドカーペット」と時間的にかぶるため、試合を録画し、「レッドカーペット」を先にリアルタイムで見た後、追っかけ再生でウチ的には19:55キックオフとなった。
東京は再び今野をボランチに戻し、茂庭が最終ラインに復帰、カボレと石川を左右に配して近藤のワントップでスタート。
試合は序盤こそ東京がリズムをつかめず大分に押し込まれたが、ここをしのぐと徐々に中盤を支配できるようになる。何度かカボレが敵ペナルティ・エリアに侵入して決定的な形になるが、いずれもフカしてしまい得点に至らず。東京優勢で試合が進む中、敵ボランチが29分、32分に立て続けにイエローをもらい退場に。2枚目のカードは我々の目から見てもそれほど悪質かは疑問で(1枚目は抗議によるもの)、大分サポ的には納得の行かない退場だったと思うが、ともかくこれで東京は一人多い状況で戦うこととなった。
しかし、よくあることだが、一人少なくなるとゲームプランがハッキリする分戦いやすくなり、逆に攻める方は割り切って守る相手をどう崩すか難しいゲームマネージを強いられることになる。この試合もまさにそういう展開で、東京はここから圧倒的に攻めながらフィニッシュが遠いというありがちなパターンにハマってしまった。
敵が一人少なくなり、ハーフタイムに意思統一をして修正してくる前、つまり前半のうちに1点を取るべきだったのだが、何度もあったチャンスにも決定打が出ず、カボレはフカすことを怖れるあまりかGKの正面に勢いのないシュートを飛ばすようになってしまい0-0で前半を終了。東京は前半だけで10本のシュートを放ったが最後の工夫が足りない。
僕のトイレタイムをはさんでハーフタイムも5分くらいに短縮し後半スタート。東京は引き続きボールを支配、セカンドボールもすべて拾い、試合のほとんどを敵陣内で進めるがやはり得点にならない。58分には石川に代え大竹を投入。石川は効いていただけにこの時間で代えるかとちょっと驚いたが、城福監督としてもリズムを変えたかったのかもしれない。
65分には近藤を下げて赤嶺を起用、引き続きシュートの嵐を浴びせるが、ゴール前に強固な守備ブロックを築く大分を攻めあぐね、これを崩す妙手も見つからず。79分には羽生を下げて鈴木を投入、最後のカードを切るが、こちらにも焦りが生まれ始め、前線の選手を下げて守備を固める大分に対し単純な攻撃しか仕掛けられない。
だが、このまま試合終了かと思われたロスタイム、カボレの落としを追って敵ペナルティ・エリアに侵入した赤嶺が敵DFに引き倒されPKを獲得。これを梶山が冷静に決めゴール。試合は得点と同時に終了となり、薄氷を踏む思いではあったが東京が土壇場で勝ち点3を得た。
敵に退場者が出た試合の典型的なパターンだったが、やはり固めた敵を崩して得点するという訓練も経験も少ないと言うしかない。カボレが左サイドでロングボールを受け、真ん中に切れこんで右サイドでフリーの徳永にパスする攻撃が多かったが、ここから徳永が縦に抜け、単純にクロスを放り込んでも真ん中は敵も厚く容易にはヒットしない。もう一度徳永からファーに振り、動き直したカボレか近藤あたりが落として、二列目から走り込んだ羽生や梶山が合わせるというような連動性がないとなかなか得点にはならないよな。
今日は敵が一人少なくなり、完全に引いてしまったので中盤もサイドも好きなように使えたが、次節大阪戦ではそうも行かないだろう。ムービング・フットボールを掲げるなら、もっと無駄走りがないといけないし、ワンプレーごとの走り直し、動き直しがないとつながらない。結果的にはPKで勝ったし、その結果は何より大きいが、審判に助けられた面も大きく(でもPKは妥当だった)、課題は課題として受け止めるべき試合だった。
水曜日には万博で大阪と戦う。これもスカパー観戦になるが、何とか勝ってまず星を五分に戻さなければ。
採点:
権田(3.5) 試される場面も少なかったが手堅く守った
徳永(3.5) 攻撃参加は効いていたがクロスに一工夫を
佐原(3.5) 苦しまぎれのロングボールが少なかった
茂庭(3.5) 対人の強さは健在、信頼を取り戻せ
長友(3.5) シュートはもう一歩切り込んでから放ちたい
今野(3) やはりボランチで力を発揮、効いていた
羽生(3) もったいない、もう一列前で使いたい
石川(3) 相変わらずキレキレ、早い交替は残念
梶山(4) PKは決めたが軽率なプレーが多かった
カボレ(3.5) 敵には脅威になった、シュート練習を…
近藤(3.5) 彼なりにがんばっているがもっと怖さを
===
大竹(4) リズムを変えるに至らず、経験値上げよう
赤嶺(4) 消える時間多いがPKをもらった抜け出しは◎
鈴木(4) もうちょっと丁寧に、もっとかき回せる
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FC東京
2009年04月18日 23:47
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【Jリーグ第6節】FC東京×千葉
今日の試合についていうべきことはあまりない。内容以前の問題。最後まで集中を切らさずに戦うというベースができていなかったのであり、それがすべて。だれが悪いとかいう話ではない。足が止まる時間帯にどういう戦いをするか。1-0で迎えた残り5分をどうマネージするのか。そこの意思統一、チームとしての約束ごとができていないこと、そして、もうあかんと思ったところから最後にあと一歩足を出してみる、アメフトでいうセカンド・エフォートが見られないことが敗因。
勝てると思っていた(そして同点になったあとは「あ〜あ、引き分けか」と思っていた)僕みたいなサポも含めて、認識の甘さを猛省すべき。その上で、切り替えて次行くしかない。僕としては鹿島戦のメンバーに戻して欲しい。
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FC東京
2009年04月12日 22:37
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【Jリーグ第5節】FC東京×鹿島
天気のいい日曜日、事前の残席情報からもそれなりの動員が予想される。12:00過ぎに味スタに着いてU自由席を確保した。
既に水曜日の練習試合メンバーや金曜日のエルゴラで予想されていたとおり、城福監督はここ2試合CBで起用していた今野をボランチに戻し、ナビスコ神戸戦ではメンバー外だった茂庭を佐原とともに最終ラインに起用した。また、大竹を控えに戻し、右ウィングには石川を先発起用した。
このスタメンは嬉しかった。今野をCBで起用したり大竹を先発で試したりするのは、スタートダッシュに失敗したチームを立て直すための緊急避難であり窮余の一策。小平でフィットを示した選手を起用するとはいうものの、今日の先発メンバーが現在の主力であると僕は思うし、首位鹿島との対戦を前に、そのような今季の「基本形」にフォーメーションを戻したことは、このメンバーでの本来あるべき戦い方で鹿島に挑戦するのだという城福監督の意思表示だと僕は思った。このメンバーで勝てなければ今の我々の実力がまだそこまでのものだということ。正面から戦わなければ意味のない試合だと監督は言っているのだ。
だが、試合はいきなり予想外の展開となる。開始早々、敵FWが左サイドからひょいひょいと中央に切れこむと、20メートル以上あるところからシュート。これが権田の頭を越えてゴールイン。いきなり先制点を許してしまう。出会い頭の事故のようなミドルで失点したが、その後は東京も目が覚め、11分には羽生のミドルがポストを直撃するなど果敢に攻撃を仕掛ける。
ところが15分、今度はペナルティ・エリア内に侵入した敵FWに羽生、佐原が寄せに行ったものの振り切られ、前を向かれてシュートを許す。これが決まって早い時間帯に2点のビハインドを背負う。鹿島相手にこれは正直しんどい状況である。後のない東京は中盤でのポゼッションから攻撃を組み立てようとするが、個の力に優れる鹿島のつぶしに合い、前線ではつなぎどころもなかなか見出せず膠着状態となる。
だが、前半の終盤から次第に東京の攻撃がつながり始め、40分、スローインをスペースに要求して走り出した羽生にボールが渡り、これをゴールライン近くから折り返すと、赤嶺がドンピシャのダイビング・ヘッドで合わせ1点を返した。その後も東京はゴールを狙ったが追いつくことはできず、1-2で前半を終えた。
後半に入っても試合は東京のペース。47分、梶山の強烈なミドルを敵GKが弾いたところに石川が詰め、決定的な形になったがゴールできず。ここから得たCKに今度は今野が合わせるがこれも枠を捉えられず。この時間帯に得点できなかったことが結果的には痛かった。
東京は58分、カボレに代え鈴木を、62分には石川に代え大竹を投入、リズムを変えて同点ゴールを狙いに行くが、鹿島の固い守備とうまい試合運びに決定機を作りきれない。74分には赤嶺を下げて平山を投入、前線に起点を作ろうとするが十分機能せず。ロスタイムには大竹のFKがポストをかすめ、さらに平山の落としから抜け出した大竹がボールを追って敵ペナルティ・エリアに侵入するがギリギリのところで敵GKにブロックされて試合終了。1-2で惜敗した。
この試合、何度かあった決定機を決めきれなかったのが悔やまれるが、鹿島相手に引きこもることなくサイドを起点に勝負をかけ、鹿島を上回るシュートを浴びせて決定的なチャンスも多く作った。モチベーション高く自分たちのサッカーを十分に表現した点で評価に値する試合だったと思う。序盤の軽率な失点は反省しなければならないが、次節以降につながる内容で、負けはしたがようやく今季これで行こうという形が見えたような気がした。こういう試合を勝てるようになれば、いや、少なくとも追いついて勝ち点が取れるようになればきっとタイトルを口にできる。
採点:
権田(4)、徳永(3.5)、佐原(4)、茂庭(4)、長友(4)、今野(3.5)、羽生(3)、石川(3.5)、梶山(3.5)、カボレ(4)、赤嶺(3.5)
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FC東京
2009年04月05日 23:23
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【Jリーグ第4節】磐田×FC東京
実家に帰省中だったので、携帯で経過だけ確認して試合は後でゆっくり見ようとNHK-BSの録画を予約しておいたが、実家のテレビでBSが見られることが判明したのは前半も終わりに近づいた頃。前半の残り10分くらいと後半を実家のテレビで見た。その後、家に帰って前半も録画を見たが、結果はもうあちこちに出ているので繰り返さないとして、とにかく勝ったことに価値のある試合だったと思う。
守備から入るというコンセプトは理解するが、中盤をコンパクトにされる中でボールを効果的に回せず、苦しまぎれのパス回しをカットされて何度か決定的なピンチに陥った。ここを集中した守備と権田の好セーブで切り抜けたところに勝因はあるが、この時間帯の攻め手のなさは大きな課題だ。昨季上位に食い込んだために、他のクラブからそれなりに研究され、対応されている結果だろう。
きちんとしたスタイルを持つクラブはみんな、そういう苦しみを乗り越えて自分たちの戦い方、受けて立つ強さを身につけてきたはず。コンスタントに優勝争いに加わるチームになりたいなら、敵から研究され対応されることは当然で、良さを消しに来る相手にどう戦うかは避けて通れないテーマだ。その経験として、内容は今ひとつでもワンチャンスで勝つことは重要だし、意味のある試合だった。
権田は素晴らしかった。顔面で防いだ開始直後の一撃といい、その後の何度かのピンチといい、飛び出すタイミングとコースが絶妙だった。別に顔で防ごうと思っている訳ではないだろうが、顔に当たるのは偶然でも何でもなく、敵のシュートコースに正しいタイミングで飛び出しているから、枠に飛ぶべきボールが必然的に身体のどこかに当たるだけの話。何試合か高い授業料を払ったが、権田はその分、確実に学んでいると思う。実に頼もしかった。
今野のCB起用は確かに窮余の一策としては当たっているが、羽生のボランチ起用と並んで攻め手を欠く遠因になっていると思う。この試合では浅利が何度か苦しいパスからボールを失っており、次節では茂庭を復帰させ、今野をボランチに戻す手もあるのではないか。僕の考えでは、今野のCB起用はあくまで緊急避難で、固定してしまうのは感心しない。佐原も満身創痍でいつ離脱するかもしれず、クラブの将来を考えても、茂庭、平松、吉本を我慢して使うべきだと思う。戻すタイミングは難しいかもしれないが、次節か、次節に勝って勝ち星が先行したところで考えるべきだろう。
これでリーグ戦を4試合終えて2勝2敗。星勘定としては一応悪くないところまで巻き返したが、いわばここからリスタートで、次節は鹿島戦。簡単でない相手だが、ここで勝てれば開幕の連敗は取り戻せる。昨季のように挑戦者として高いモチベーションでの戦いを期待したい。
後追いでのテレビ観戦なので採点は参考:
権田(1.5)、徳永(3.5)、佐原(4)、今野(3.5)、長友(3.5)、浅利(4.5)、羽生(4)、梶山(4)、大竹(4.5)、カボレ(4.5)、赤嶺(4)
それにしても現地に行った人は激しい雨の中お疲れさま。
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