フットボール・クレイジー
football crazy
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2009年05月30日 23:37
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【ナビスコ第4節】京都×FC東京
テレビ中継がないということで、新幹線で日帰りしようかとも本気で考えたけどちょっと思いとどまって、自宅でネットのスコア速報を見ていた。そういう訳なのでどんな試合だったのかは分からない。
東京としては今野と長友を代表招集で欠き、さらにブルーノが出場停止で、ついでに茂庭もケガということで最終ラインの再構築を迫られた。事前の報道では徳永を左SBに回し右SBに中村を起用、CBは佐原と平松のコンビとされていたが中村が前夜に首を痛めて急遽欠場、結局椋原を右SBに据えることとなったようだ。さらに前線では羽生がケガということで左ウィングに田邉が先発することになった。
試合は12分に石川のゴールで先制し、その後も京都の攻勢を粘り強くしのいでいたが、70分に敵FKのクイック・リスタートから失点、1-1の引き分けに終わった。何でも敵FWがシュートを空振りし、足下に残ったボールをもう一度蹴り直して得点されたらしい。フェイントというか一人時間差みたいな感じだったのか。かつて梶山がそんなシュートを決めたことがあった。あれは意図的なものだったと僕は今でも信じているが。
佐原、平松のCBコンビがどうだったのかとか、田邉はこないだと比べてよかったのかとか、確認したいことはいろいろあるのだが、中継がないので仕方ない。各種の報道で雰囲気を窺うのみだ。ということで当然だが採点もなし。
クラブのニュースとしては下田が森村に比べて水戸へレンタル移籍することになったようだ。森村は水戸で結構使ってもらえてるようだし、下田も是非経験を積んできて欲しい。
代表に行っている今野はチリ戦に左SBでフル出場し高い評価を得たようだ。虫垂炎が心配された長友はクスリで散らして代表に再合流したらしい。代表で実績を残してもらいたいのは山々だが、くれぐれも無理のないように、リーグ戦に悪い影響が出ないようにお願いしたい。
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FC東京
2009年05月24日 18:21
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【Jリーグ第13節】FC東京×川崎
今年最初の多摩川クラシコ。生憎の天気で傘を持って味スタへ。天気がよければ3万人くらい入ったかもしれないのに残念だ。トーマスのタオルマフラーをもらっていつものバックスタンドへ。東京スカパラダイスオーケストラの演奏もあって盛り上がる。雰囲気は悪くなかった。
東京は故障中だったカボレ、石川、梶山が復帰、ナビスコを欠場した徳永も右SBで先発出場した。
試合は序盤から激しいボールの奪い合いで動きのめまぐるしい展開。しかしその中で徐々にペースをつかんだのは東京の方だった。中盤でのセカンドボールをしっかり拾い、中盤の底に陣取る梶山を経由してパスをつないでは平山、カボレにラストボールを供給する。今日は梶山がボールを受けてからの判断が非常によかった。先制点は28分。CKにカボレが頭で合わせたもののこれは敵GKの手をかすめてバーをたたく。しかしこの跳ね返りが正面に落ち、詰めていた今野が左足で突き刺して1-0。セットプレーからとはいえ価値のある得点だった。
川崎は中盤からのパスを前線の外国人に預けるパターンで攻め上がり、さすがにゴール前では怖さはあるもの攻撃は所詮単発で、今野、ブルーノを中心とした守備で決定的なチャンスを与えず、東京は攻撃で時間を使い前半を1点リードで終える。
後半になると雨も上がり薄日の射す天気に。東京は後半開始から羽生に代えて鈴木を投入。羽生の動きは悪くなかっただけに故障だろうか。ちょっと心配だ。それでも東京は中盤を制圧しパス交換から敵陣にボールを運ぶ。主導権は東京が握っていた。54分、ロングボールを敵陣左サイドでカボレが確保、中央に送った山なりのクロスは中央の平山の頭上を越えるが、ファーに走り込んだ石川がこれにダイレクトに合わせ豪快なミドルを突き刺し2-0に。ここまでは東京のプラン通りの試合だったと言っていい。
だが、直後に試合は暗転した。58分、敵FWに裏を取られたブルーノがエリア内でこれを引きずり倒しレッドカードで一発退場、しかもPKを与えてしまう。これを決められ1-2に。東京はやむなく石川を下げて茂庭を最終ラインに入れる。ここで落ち着いて守備の意思統一ができればよかったのだが、ポジションやマークの確認に手間取る間に、65分、敵FKをクイック・リスタートされ、オープンに展開されて同点になってしまう。さらに68分、東京の右サイドから出されたクロスにファーで敵FWが合わせゴール。10分で逆転を許してしまった。長友が寄せていたがそれでも打たれ、「ああ、決定力というのはこういうのを言うのだな」と思ってしまった。
その後は、リードと数的優位を背景にリスクを取る必要のない川崎にボールを支配され、75分には平山に代えて中村を投入し終盤にかけて捨て身の攻撃に出たがあと一歩のところでフィニッシュが決まらず。88分にはCKがファーに流れたところに中村が追いついてシュートを放ったが枠外。ロスタイムには中村からのゴール正面のパスに米本が走りこんでシュートを放つ直前に滑ってミートできず。結局2-3で悔しい敗戦を喫した。
内容的には強敵を相手に臆せず自分たちのサッカーを展開し、主導権も握ったが、PKと退場から浮き足立ち、修正できない間に立て続けにゴールを奪われたのは悔やまれる。一人少なくなったとはいえ、その時点ではまだ1点差があった訳だから慌てる必要はなかった。終盤は川崎がリスクを負わなくなって再び単発の攻撃に終始したこともあり茂庭を中心とした守備は無難にラインをコントロールできたが、これができるなら2点目の失点が余計だったと言うほかない。自ら試合を壊してしまった。
上位戦線への最初のチャレンジには失敗。方向性は間違っていないがまだまだ勝者のメンタリティが血や肉になっていないということだろう。外国人FWを前線に並べてボールを預ける川崎のクソサッカーに負けたのは悔しいが、今の段階ではこれが実力の差だと言われても仕方ない。6月下旬までリーグ戦は中断する。この間、ナビスコを戦いながらチームのベースをもう一度確認し、シーズン中盤に向けて再チャレンジを期するしかない。
今日は梶山がよかった。川崎の中盤のプレスが甘かったこともあってか特に前半は自在にボールを捌いていた。また、今野の攻撃参加も効果的だった。これができるなら今野を最終ラインに置いといてもいいかもしれないと思った。石川はケガでの離脱はあったものの好調を維持。平山の前線での踏ん張りやポストも効いていた。カボレも動きを見る限りしんぱいなさそうだ。あとはFWに得点を期待したい。
採点:
権田(4) 14分の敵FKはオフサイドにならなければ大チョンボ
徳永(4) 終盤に積極的な攻め上がりを見せた
ブルーノ(5.5) 退場になったファウルは軽率、試合を壊した
今野(3.5) 守備にも攻撃にも奮闘、今季初得点
長友(4) 自重気味ながらここ一番では攻撃参加
梶山(3) 中盤で試合を作った、プレーできる喜びが窺えた
米本(4) 守備には貢献したがボールを持ったときの判断を早く
石川(3.5) スピードを生かし重要な局面に顔を出した
羽生(3.5) もはや欠かせない重要なピース、交替は心配…
カボレ(4) ボールはよく収めたがいかんせんシュートが…
平山(3.5) がんばりがよく分かるからこそゴールが欲しい
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鈴木(3.5) 苦しい後半の中でよくボールを追った
茂庭(4) 終盤のラインコントロールはしっかりしていた
中村(3.5) いて欲しいときにそこにいてくれる才能
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FC東京
2009年05月24日 01:05
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【ブンデスリーガ第34節】グラードバッハ×BVB
さて、残留をかけた運命の最終節。グラードバッハはホームであるシュタディオン・イム・ボルッシアパークにBVBを迎えた。グラードバッハは前節を終えた時点で16位のビーレフェルド、17位のコットブスと勝ち点差3の15位。もしグラードバッハが最終節に負け、この両方のクラブが勝って勝ち点が並び、得失点差で上回られれば降格、このいずれか一方に抜かれれば入替戦という可能性を残している。
得失点差からコットブスに抜かれる可能性はさほど高くないが、ビーレフェルドとは得失点差のアドバンテージが4しかなく、グラードバッハが負けてビーレフェルドが勝っている時点で得失点差は少なくとも2つ詰められているはずなのでバファーはわずか2(総得点を考えれば実質的には3)、例えばグラードバッハが0-2で負け、ビーレフェルドが3-0で勝つ可能性を考えれば、入替戦は現実的な問題である。
一方のBVBはHSVと5位を争っている。5位なら来季のUEFAカップの出場権を得られるので彼らにとってもこの試合はただの消化試合ではない。
だが、試合開始早々、ビーレフェルドが先制したというニュースが入る。それも対戦相手であるハノーファーのオウンゴール…。まったく余計なことをしてくれるものである。試合はBVBのペースで、グラードバッハは自陣でBVBの攻撃をしのぐ展開となる。しかしBVBも決定力を欠き先制できず。前半終了間際にはCKにダンテがヘディングで合わせたがポストを直撃、結局スコアレスで前半を終了する。グラードバッハとしては引き分けで勝ち点1が上積みできれば文句なく残留なのでこれはまあ悪くない状況である。
後半も同様にBVBが有利に試合を進めるが、57分、バウムヨハンのCKに再びダンテが頭で合わせこれがゴール・イン、グラードバッハが先制する。ほぼ時を同じくしてビーレフェルドがハノーファーに追いつかれたというニュースも入る。この時点でほぼ残留を確信したが、なかなかそう簡単には終わらないのが最終節というものか。このままではUEFAカップの出場権を逃すことになるBVBは必死の反撃、64分にはベイリーとの一対一からゴールを決められ同点とされてしまう。この時点でHSVはフランクフルトと同点になっており、BVBは得失点差でHSVを上回り5位になった。
その後はどちらにも決定的なチャンスがなく、結局試合は1-1の引き分けに終わりグラードバッハは何とか自力で残留を果たした。HSVがロスタイムに勝ち越したためBVBは気の毒なことに6位に転落、UEFAカップ出場権を逃したようだ。
グラードバッハはバウムヨハンやマリンの流出が見込まれており、来季の強化もこれからだが、まずはハンス・マイヤーを招聘して残留を果たしたことを喜ばねばなるまい。
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優勝争いも最終節にもつれこんでいたが、前節終了時点で2位のバイエルンに勝ち点差2のアドバンテージがあったヴォルフスブルクがホームでブレーメンに5-1と圧勝、自力でシャーレを獲得した。僕としてはブンデスリーガで最もどうでもいいクラブが優勝して複雑である。マガートも嫌いだし。2位はバイエルンで、最低限の目標だったチャンピオンズリーグの出場権は獲得した。
3位はVfBでチャンピオンズ・リーグ予選の出場権を獲得、UEFAカップ出場権を得る4位、5位はヘルタとHSVになった。
下の方ではコットブスとKSCが最終戦で意地を見せて勝ったため、最下位はビーレフェルドになった。KSCが17位でビーレフェルドとKSCが降格。一方コットブスは16位となり、明日決まる二部の3位クラブ、マインツかニュルンベルクのいずれかと入替戦を戦うことになる。
ついでに見ておくと、三部も日程が終了、二部への昇格はウニオン・ベルリンとフォーテュナ・デュッセルドルフになった。フォーテュナの二部昇格は長い道のりだった。フォーテュナがもう少し強ければ僕だってグラードバッハじゃなくてフォーテュナのサポになってた訳だし。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2009年05月21日 00:29
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【ナビスコ第3節】千葉×FC東京
東京駅の大丸の地下で焼肉弁当を買い、一駅分くらい歩いて京葉線のホームにたどり着いた。京葉線で東京から蘇我まで約45分、スタジアムに着いたらもうメンバー発表が終わっていた。今回はSメイン指定のアウェイ側を買ってあったのだがこれが一列め。フクアリはサッカー専用なのでピッチが近く選手がよく見えて嬉しかったが、いかんせん前節に続いて試合全体を見渡すには少しばかり不自由な席だったのは確か。まあ、上の方はガラガラだったので移ってもよかったのだが、近くで見られる誘惑に負けて結局最後まで最前列で手すりにかじりついて見ていた。
東京はカボレ、石川が引き続きケガで休み、週末の横浜戦で足首を痛めた梶山の他、徳永も練習で足をひねり大事を取ったということで欠場し、右SBに椋原、ボランチには金沢、右ワイドには公式戦初出場となる田邉を起用、ツートップは近藤と平山の組み合わせとなった。
試合は序盤こそバタバタしたが徐々に東京が主導権を握り中盤でセカンドボールを拾えるようになる。7分には平山のスルーパスに抜け出した近藤が左から狙うがポストを直撃。19分には再び平山のポストからパスを受けた近藤がドリブルで持ち込みシュート、これが決まって東京が先制した。その後も中盤で奪ったボールを平山に当ててサイドに展開する攻撃を主体に、敵陣中心に試合を進めたが追加点を奪うことはできず、1-0で前半を終了した。
後半も東京が中盤で奪ったボールをつなぎながら素早く展開、敵陣に攻め込む戦術で何度かチャンスも作るが、ポジションを入れ替え前がかりに同点を狙いに来る千葉に徐々に押し込まれ、中盤での優位を失って出入りの激しいカウンターの応酬になる。東京は54分、近藤を下げて中村を、62分には田邉を下げて鈴木を投入するが、バタついた展開を修正することはできず慌ただしく走り回る。終盤は前線で圧力をかけてくる千葉に対しクリア中心の守備になるが、85分には羽生に代えて赤嶺を投入、前線でのキープで逃げ切りを図り、ロスタイムの4分もしのぎきって公式戦2連勝を飾った。
選手を大幅に入れ替えたこともあり、また配球役の梶山を欠くこともあって落ち着きどころの難しい展開になったが、最後までよく集中を切らさず動き続けたと思う。金沢は久しぶりの先発だったがさすがに的確なゲームメイクをしていたと思う。田邉はまだまだこれからだと思うが、ボールを引き出してドリブルで切り込んで行く動きには非凡なものを感じさせた。
椋原は攻撃参加したときのクロスのタイミングに面白いものがあると思う。ただ、右サイドを狙われたときにアワアワしてしまうのは経験を積むしかないのだろう。米本は続けて試合に出ているだけあってプレーに自信が出てきた。今日も果敢に敵のボールを奪いに行き、いくつかのファインプレーもあった。ボールを奪ってからの判断をあと二段階ほど早くできればこのままレギュラー定着でもおかしくない。やはりチャンスは継続して与えないといけないのかなと思う。
今野の鬼のような対人とブルーノのハイボールへの圧力も見応えがあった。しかし今野をCBに固定するのは僕はイヤだなあ。茂庭に奮起してもらわないと。でもこれで公式戦3試合連続完封と結果が出ているだけに動かし辛いな…。
採点:
権田(3) キャッチング、飛び出しとも概ね的確、成長した
椋原(4) クロスは面白いがまだまだ修行中、自信をつけろ
ブルーノ(3) ハイボールへの対応でピンチの芽を摘む
今野(2.5) ボール奪取、危険予知能力は圧巻
長友(4) 今日はあまり見せ場なく特徴を出せなかった
米本(3) プレーの思い切りがよくなってきた
金沢(3.5) 中盤の核となってボールを捌いた
田邉(4) よく動いたがブレイクスルーにはまだまだ
羽生(3) まさに神出鬼没、やはり前目で生きる男
平山(3) ポストに力を発揮、点を取らせてやりたい
近藤(3.5) 積極的にシュートを狙って結果を出した
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中村(3.5) 守備にも攻撃にもよく顔を出した
鈴木(4) 走り回ったが押し込まれる時間帯で効果薄
赤嶺(-) キープには貢献した
今年のナビスコのグループリーグは7チームでグループを作るので、各節必ず1チームは休みになり、試合の消化数が各々異なって順位は見にくいが、とにかく今日の勝利で東京は首位山形と勝ち点で並ぶ2位。この後、5月30日京都(A)、6月3日山形(H)、6月13日清水(H)と戦うことになっており、何となく駒沢での清水戦が天王山になりそうな予感。
なお、報道によれば石川とカボレは週末のクラシコでの復帰を見込んでいるとか。梶山も出たがっているらしいが、大丈夫かよ、みんな。
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FC東京
2009年05月17日 21:39
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【ブンデスリーガ第33節】レバークーゼン×グラードバッハ
熾烈な残留争いの渦中にあるグラードバッハ。前節コットブスに勝ったことで、2試合を残してで入替戦の16位とは勝ち点差3の14位。悪くないポジションで第33節、アウェイでのレバークーゼン戦を迎えた。
アウェイとはいえ、レバークーゼンのホームであるバイアレーナは改修中らしく、試合は僕がかつて住んでいたデュッセルドルフのLTUアレーナでの開催。デュッセルドルフはレバークーゼンよりむしろグラードバッハに近く、実質ホームといってもおかしくない試合である。実際、観客はグラードバッハのファンの右方が多かったらしい。最終2節は全会場とも土曜日の3時半キックオフであり、いつものウェブ・ラジオで経過を追った。
他会場の結果にもよるが、この試合に勝てば残留がほぼ確実になるという試合で、グラードバッハは背中の違和感を訴えて前節先発落ちしたガラセクが復帰、万全の態勢で勝ち点を狙いに行った。
グラードバッハは自陣深く守り、レバークーゼンの攻撃を受ける構え。ボールを奪うと速い切り換えから攻撃に出る戦術を採り、時間の経過とともに冒険も試みるようになるが突破には至らず。逆に31分、敵のFWにペナルティ・エリア内から決められ0-1に。さらに44分には右からのクロスに合わされ0-2に。重いビハインドを負って前半を終了した。
グラードバッハは後半からパアウヴェとバウムヨハンに代えてシャハテンとマリンを投入。しかし効果は薄くレバークーゼンがテンポをつかむ。68分、レバークーゼンに追加点を許しこの辺で試合の趨勢は明らかになる。79分にも失点、86分にはオウンゴールを献上するなど不要な失点を重ね、最終的には0-5で完敗を喫した。
ハンス・マイヤー監督談話:
「我々はうまく試合に入り、0-1になるまでは私が期待した通りに進めることができた。だが、我々は初歩的なミスから得点を与え、瞬く間に0-2にされてしまった。その後はフィジカル面でもメンタル面でも試合をひっくり返す力はなかった。気分的には2、3点余分にやりすぎたと思う」
勝ち点の上積みはならなかったものの、16位のビーレフェルド、17位のコットブスがともに負けてくれたおかげでグラードバッハは最終節に大きな希望を残すことになった。現在の順位は以下の通り。
15 グラードバッハ 30 -23
16 ビーレフェルド 27 -27
17 コットブス 27 -30
18 KSC 26 -28
グラードバッハは最終節、引き分ければ他会場の結果に関係なく残留となる。負けた場合もビーレフェルドとの得失点差が4、コットブストの得失点差が7あるので、これをひっくり返されない限り順位が逆転することはない。とはいえ、例えばグラードバッハが負けてビーレフェルドが勝った時点で得失点2は確実に縮められてる訳で、バファーは2しかない。やはり最低でも引き分ける気がないと何が起こるか分からない。そういう意味ではこの試合で得失点差を一気に5もロスしたのは痛すぎ。
ああ、今週で決めて欲しかった。引き分けでもよかったのに…。
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Borussia M'Gladbach
2009年05月17日 00:11
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【Jリーグ第12節】横浜×FC東京
曇り空でかなり涼しかったので、スタジアムはきっと寒いだろうと思ってトレーナーを着て行った。渋谷の東急の地下で食料を買い、東横線、横浜線と乗り継いで小机から日産スタへ。今回はビジター自由席を買ったのだが、2階が開放されなかったのは誤算だった。雨が降る可能性もあるので1階の一番後ろの列に座ったのだが、試合が見にくいことこの上ない。ボールが向こう側のゴール前に行ってしまうと何が行われているのかさっぱり分からない。せめて2階ならもうちょっと見やすかったのだろうと思うが、いつもゴール裏で見てる人って、あれでよくだれが何したか分かるもんだなと感心した。
そんな訳で、今日の試合は雰囲気はいつも以上に盛り上がったものの、細かい動きはさっぱり分からなかった。サッカー専用じゃないスタジアムの時はちゃんとバックスタンドを取ろうと思った。
東京は石川がケガで休み。調子が上がったらケガで休みというのはこれまでも石川につきまとってきた不運。今回はうまくこれを乗り越えて欲しい。石川の代わりには鈴木が右ウィングで先発した。また、中村北斗が移籍後始めてベンチ入りした。
試合は中盤で激しくボールを奪い合い、そこから攻め上がる動きの多い展開になった。東京はボールを奪って素早く攻め上がり何度かチャンスも作るものの、敵GKのセーブもあり得点に至らず。横浜も粘り強い展開から何度か東京のゴールに迫るが、集中した守備でゴールを割らせない。スコアレスのまま前半を終えたが、横浜は緩いパスを東京にカットされることも多く組織的な攻撃の形ができていたのは東京の方だったと思う。
後半も東京がパスをつないで横浜のペナルティ・エリアを狙うシーンから始まる。50分にファウルを受けた梶山がいったんピッチに戻ったものの、55分、中村に交替。中村が右ウィングに入って鈴木が左に、羽生がボランチに下がる。中村は東京に移籍後初出場となったが、交替直後から積極的にボールを追い、いきなり右サイドを駆け上がってミドルを放つなどはつらつとした動きを印象づける。すると62分、鈴木が蹴った右からのCKが弾かれ後ろにこぼれたところに猛然と駆け上がった中村が豪快なミドル。これが一直線にネットに突き刺さり、東京が中村のデビュー弾でリードを奪う。
その後も激しく攻守が入れ替わる厳しい展開の中、東京は中盤でのプレスで奪ったボールをつないでは攻め上がり、何度か決定的なチャンスを作るなど主導権を握る。73分には赤嶺を下げて大竹を投入、鈴木が前線に上がり大竹は左ウィングに。微妙な起用だが、前線からボールを追い、キープして、折りあらば追加点を狙えとのメッセージと見た。
終盤になると横浜は立て続けにFWを入れ替え、フレッシュなメンバーを前線に揃えて次第にロングボールの放りこみが多くなる。東京は85分に鈴木に代えて浅利を投入、ゲームをクローズしに行く意思を明確にする。ロスタイムは5分と長く、横浜のパワープレーを浴び続けて大きくクリアするかタッチに逃れるのがいっぱいの状況が続くが、権田の踏ん張りもあって何とかここをしのぎきり、1-0で貴重な勝ち点3を手にした。
この試合、シュートは12本と特に多い訳ではなかったが(横浜は13本)、敵ペナルティ・エリアに危険な形で侵入する回数はこれまでの試合に比べても明らかに増えており、コンビネーションが向上して攻撃の形ができつつあることを窺わせた。また、ここで負ける訳には行かないという勝利への強い意欲が感じられ、ひとつひとつの動きに、敵より一歩先を行くという姿勢が見えたように思う。決して与しやすい敵ではなく、中盤では激しい競り合いとなったが、それを制することができたのは意志の表れだと言っていいだろう。
デビュー戦となった中村は素晴らしかった。与えられたチャンスを何が何でも生かすという明確な目的意識があったし、それが躊躇のないシュートとなり得点を生んだ。もともと複数のポジションをこなす器用な選手であり、フィットしてくれば大きな戦力になる。
とはいえ、いくらいい形を作っても、結局得点はセットプレー崩れからの中村の気合い弾のみ。ゴール前での最後の精度というか技術は引き続き課題として残った。ただ、二試合続けての完封は大きな自信となるし、それは単にDFががんばったというだけでなく、攻撃で自分たちの形ができつつあるから致命的なピンチになるような時間帯が少ないということでもある。
水曜日にナビスコのアウェイ千葉戦をはさんで、次節はホームでの川崎戦。千葉には昨季最終節、今季第6節と2試合続けて終盤に逆転された借りがある。この借りは返さなくてはならない。
東京は今日の勝ち点3により暫定で8位に浮上。勝ち数だけなら5位につけている。今日の勝利で、東京は上位戦線に参入する資格だけは得た形。本当にそこに加わって行けるかは次節クラシコで川崎に勝てるか。これに勝てれば川崎を勝ち点で抜くことができ、上位に足場が築ける。リーグ全体が接戦となる中で、連勝すればグッと順位が上がる状況であり、千葉戦で弾みをつけてクラシコを迎えたい。
採点(よく見えなかったのでコメントなし):
権田(2.5)、徳永(3.5)、ブルーノ(4)、今野(3)、長友(3)、鈴木(3.5)、梶山(4、60.中村(2.5))、米本(4)、羽生(3)、赤嶺(4)、平山(3.5)
余計なお世話だが、大分がヤバい。ヤバい状況だがこれだけは言っておきたい。シャムスカをやめさせてはダメ。シャムスカは大分の宝だ。仮に降格しても5年単位でチームを預けるべきだ。どうしても気分を変えたかったら監督を変えるより神社にお祓いに行った方がいい。
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FC東京
2009年05月14日 23:04
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【ブンデスリーガ第32節】コットブス×グラードバッハ
なぜシーズンも残り3試合のこの時期に英国週間なのかさっぱり理解に苦しむが、ともかく水曜日開催の天王山。さすがに平日の朝4時からウェブ・ラジオを聴く訳にも行かず、朝一番、祈るような気持ちで結果だけ確認したら。
勝った。
また勝った。
この試合、両チームとも残留争いの真っ只中であり、負けたくない、ミスは許されないということで極めて慎重な展開となった。ほとんどチャンスらしいチャンスもピンチらしいピンチもなく、中盤では激しくボールを奪い合うものの、GKはほとんど試されないままスコアレスでハーフタイムを迎える。
後半に入ると互いに得点を狙ってアグレッシブな戦いになる。61分にはバウムヨハンからパスを受けたマトモアがGKをかわすがシュートは敵DFに阻まれた。直後にはコラウッティのシュートがGKのファインセーブに遭い得点ならず。67分にはマリンを投入するがチャンスが作れず、このままスコアレス・ドローかと思われた90分、マリンのCKに中央でダンテがヘディング、これが決まってグラードバッハは前節に続き土壇場で勝ち点3を拾った。
ハンス・マイヤー監督談話:
「ここで何を期待されているかは分かっていた。前半には少しばかり失点の危機もあったが、試合はコントロールできていた。後半は先にリードを許していてもおかしくなかったが、1-0は妥当な結果だと思う。この勝利は我々に似つかわしいものだ」
これでグラードバッハは勝ち点を30の大台に乗せ、14位に浮上、順位表の下の方はこんな具合になっている。
14 グラードバッハ 30 -18
15 ボッフム 28 -18
16 ビーレフェルド 27 -21
17 コットブス 27 -28
18 KSC 23 -30
これを見ればこの1勝がどれだけ大きかったかが分かる。グラードバッハは次節勝てば自動降格(17位)の可能性はほぼなくなり、入れ替え戦(16位)の可能性もかなり小さくなる。他の試合結果次第では残留が決まるかもしれない。次節はアウェイとは言えデュッセルドルフのLTUアレーナでのレバークーゼン戦であり、半ばホームのようなものである。何しろデュッセルドルフにはレバークーゼンよりグラードバッハの方が近いんだから。
現実的には少なくとも勝ち点1は必須。ていうより勝つしかないだろ、こりゃ。
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Borussia M'Gladbach
2009年05月11日 23:29
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【ブンデスリーガ第31節】グラードバッハ×シャルケ
さて、既に覚悟を固めつつあるブンデスリーガ終盤戦であるが、今節は日曜日開催ということで残念ながら夜中にウェブラジオを聴く根性もなく、今朝一番に結果だけを確認したら。
勝っていた。
シャルケに。
グラードバッハは超守備的に望んだ前節から変わってファン・デン・ベルク、バウムヨハン、マリンが先発した。グラードバッハは序盤、慎重に試合に入る。シャルケに主導権を握られ、攻撃には見るべきものがない。だが、23分、バウムヨハンが敵ペナルティ・エリア内で倒されPKを得る。先制のチャンスだったがマリンのシュートは敵GKに防がれてしまう。その後は双方ともに大きな見せ場がないまま前半を終了した。
後半に入っても精彩を欠く展開。シャルケがやや優勢に試合を進めるが決定力を欠く。しかし、このまま引き分けかと思われた90分、カウンターからノイヴィルの出したパスをコラウッティが受け、12メートルから右足で突き刺して先制、そのまま1-0で貴重な勝ち点3を手にした。
これでグラードバッハは勝ち点を27に伸ばし、ビーレフェルド、コットブスと並んで勝ち点差の15位に浮上した。大きな1勝だった。14位のボッフムも合わせて4クラブで16位と17位を争う形になってきた訳だが、グラードバッハとしては次節のコットブス戦が決定的に重要。次節といっても試合は水曜日。どうしてシーズンも大詰めのこんなヘンな時期に英国週間があるのかまったく意味不明だが、今はこの勢いで敵地に乗り込んだ方がいいのかもしれない。とにかくこの残留を争う者同士の一戦が天王山だ。
その後はレバークーゼン(A)、BVB(H)と続く。もうここまで来たら死ぬ気で全部勝つしかない。こういうときの試合は上位も下位も関係なくなるのだ。全部勝てばきっと残留できる。
ハンス・マイヤー監督談話:
「もちろん、また勝てたことはいいことだ。なぜなら必要な自信を持って残りの試合に臨むことができるからだ。前半は明らかにシャルケのペースだった。これには少しばかり失望した。後半には我々は前向きに取り組んだし、残留争いに向けてイーブンの条件を作ることができた」
尚、二部の方では3試合を残してフライブルクが昇格を決めた。フライブルクといえば浦和の監督フォルカー・フィンケがかつて率いたクラブ。街もクラブも好感の持てるいいところだ。この昇格は歓迎したい。二部では残り一つの直接昇格ポジション(2位)と入替戦ポジション(3位)をマインツ、ニュルンベルク、フュルト、ラウテルンで争うことになりそうだ。僕としてはマインツとフュルトでお願いしたいところ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2009年05月09日 21:26
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【Jリーグ第11節】FC東京×京都
ゴールデンウィークの5連戦最終戦。朝からいい天気で気温も上がり、キックオフが久しぶりに午後2時ということで絶好の観戦日和だったが入場者が18,000人とは寂しい。まあ、アウェイ側の入りがあまりに少ないというのもあるのだが、チームが波に乗りきれないと動員も厳しくなってしまうのか。味スタで現地観戦した。
東京はツートップの一画を近藤から平山に差し替えた他は前節と同じ布陣。前節はセットプレーからの失点で敗れたとはいえ攻撃の形が見えてきたということで城福監督としてはこの戦い方を続けて行きたいというメッセージだろう。
試合は開始早々から東京のペース。中盤でのセカンドボールを精力的に拾い、パス交換から敵ゴールに迫る攻撃を繰り返す。京都は引き気味の布陣から前線の外国人FWに長いボールを放りこんでくるがブルーノ、今野のCBがしっかり対応して決定的な形は作らせない。しかし東京もフィニッシュにアイデアを欠き、チャンスは作りシュートも放つものの今ひとつ得点の気配がしない。35分には羽生が敵ペナルティ・エリアに侵入、シュートを放ったが敵GKの手をかすめポストに嫌われる不運もあり、前半だけで12本のシュートを放ちながらスコアレスのままハーフタイムを迎えた。
後半に入っても東京が中盤を制圧、敵陣を中心に試合が展開する。しかししっかりと守備ブロックを作ってゴール前を固める京都を攻めあぐね、敵GKの手堅いセーブもあって得点を奪うことができない。確実なシュートを狙うあまりゴール前でコースを狙ってボールを回している間にしっかり固められ、打てるケースでもパスを選択したり持ちすぎてシュートのタイミングを逸したりするもどかしいシーンが多くなる。
東京は59分羽生に代え大竹、67分赤嶺に代え鈴木、74分には石川に代え近藤を投入し、リフレッシュしてゴールを狙いに行くが、終盤は勝ち点1を拾いに来た京都のゴールを最後までこじ開けることができず、シュート数19:9、CK9:2、ボール支配率59%:31%と圧倒的に試合をコントロールしながら決定力不足に泣いてスコアレスドローに終わった。
京都が中盤を使わせてくれたこともあって意図する攻撃の形はかなりの程度実現できたし、フィニッシュへの意識もあったがいかんせん精度が低い。プレッシャーを受けた状態から枠へ強いシュートを飛ばす訓練が必要ではないか。久しぶりの先発となった平山はポストにもつなぎにも貢献し、自ら惜しいヘディングシュートも放ったが、せめて枠に飛ばして欲しかった。梶山ももう少し遠目から狙っていいと思う。美しいプレーを意識しすぎではないか。
3試合連続の先発となった米本は、中盤でスペースを埋めボールを奪取する能力では非凡なものを感じさせるが、その後のプレーの選択では判断の遅さが気になるときがある。終盤にはミスからボールを奪われかなり決定的なピンチになりかけたが、今野に救ってもらったシーンもあった。経験を積む必要がある。
東京は勝ち点1を上積みしたが今日は勝ってしかるべき試合。セットプレーも監督が「セットプレーで得点できないことは実証されている」と自嘲気味に語ったと伝えられるとおり得点の匂いがしないし、もう少し凄みというか怖さがなければ。カウンターやセットプレーからの失点がなかったのは今日の大きな収穫だが、次節、カボレも復帰すると思われるので、このベースの上に立ってしっかり得点を重ねたい。基本的な方向性は間違っていない。
採点:
権田(4) 飛び出したときの処理に相変わらず不安が残る
徳永(4) 手堅く守ったが攻撃参加時のアクセントが欲しい
ブルーノ(3) 敵の散発的なカウンターにもよく対応した
今野(3) 抜群のカバーリングとパスカットで完封に貢献
長友(3.5) 攻撃参加は効果的、もっとシュートしてよかった
梶山(3.5) シュートの意識はあった、配球はよかった
米本(4) ミスはあったがボール奪取には見るべきものあり
石川(3.5) 好調を維持、チャンスも演出したが…
羽生(3) 神出鬼没でかき回したが精度欠くプレーも
赤嶺(4) 献身的に働いたが肝心の得点がなく残念
平山(3.5) 得点がないことを除けば責任は十分果たした
===
大竹(3.5) センスは随所に感じさせたがシュート0が寂しい
鈴木(3.5) 惜しいシュートあり、思い切りはよかった
近藤(4.5) もっと強引に行っていいと思う
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FC東京
2009年05月05日 22:28
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【Jリーグ第10節】広島×FC東京
連休中のアウェイ戦。僕は昨日から鬼怒川温泉に出かけており、今日は昼前から東北道を爆走して帰京したばかり、とてもじゃないが広島まで遠征することはできず自宅スカパー観戦となった。
東京はカボレが前節負傷のため広島遠征には帯同せず。確かにこのところシュートを外しまくっており、この辺でちょっとリフレッシュしてもらってもいいかもしれない。代わって近藤が赤嶺とツートップを組むことになった。それ以外のメンバーは前節と同じ。
試合はテレビを見る限り激しい雨の中キックオフ。広島に対してはラインを下げてワントップ+ツーシャドーを捕まえるというのが最近のセオリーらしいが、そういうリアクション・フットボールを潔しとしない城福東京は開始早々から高い位置でのプレッシャーを武器に、ボールの出所を押さえに行く戦術で主導権を握った。カボレがいないため爆発的なスピードで敵の裏に抜け出したり前線で起点になる動きは乏しいものの、しっかりと走ってパスをつなぎ、赤嶺のポストや長友のオーバーラップで広島の攻撃を単発に押さえる。
しかし、22分、敵に長いパスを右サイドに通され、ゴールライン間際からのクロスに頭で合わされ失点。しかし東京はここで崩れず、逆に26分、赤嶺からパスを攻め上がった梶山がシュート、敵GKがセーブしたこぼれ球を近藤が落として梶山がこれを詰め、ボールはゴール・インしたが、近藤の位置がオフサイドの判定となりノーゴールに。38分にはゴール前で敵のパスに崩され決定的なピンチとなるが敵のシュートを権田が身体を張ってセーブ。追加点を許さないまま0-1で前半を終えた。
後半に入っても東京は果敢に攻め続ける。51分、近藤に代えて鈴木を投入。おそらく近藤の位置にそのまま入ったか羽生を真ん中に、鈴木と石川がサイドに張って赤嶺がワントップになったかだと思うがよく分からない。61分にはカウンターから赤嶺がドリブルで独走しシュートまで持ちこむが力なく、ていうか枠に飛ばず。63分、米本に代えて平山を投入。赤嶺、平山のツートップになり、羽生がボランチに下がった感じか。
だがここで敵はFWを削ってDFを投入。フォーバックにして裏を取られがちだったサイドを固め、守りに入る。広島にそこまでさせたのは立派なものだがこれをやられると正直東京には手が出ない感じがする。引いた広島に対して中盤は使えるようになったもののフィニッシュの精度が足らず苦しい展開になる。65分、平山の落としを石川が蹴りこんで同点かと思われたがなぜかノーゴール。確かに石川がシュートを放つ前に笛が鳴ったのは聞こえたが、何がファウルだったのかは最後まで分からず。
逆に74分、前がかりになった裏を狙われ、ショートカウンターから左右に振られて最後は中央で合わされて失点。時間帯としても展開としても痛い追加点を奪われる。東京はボールを支配しながらパワープレー気味に攻め続けるが、単純な放りこみではゴール前をガチガチに固めた広島を崩すことはできない。82分には羽生に代えて大竹を投入、最後の勝負を仕掛けるが徐々に手詰まりになり0-2でタイムアップ。攻撃の形は見えたものの決定力を欠き、終わってみればツボを押さえた広島の試合運びに、今季初の無得点で完敗した格好となった。
これでゴールデンウィークの連戦は2勝2敗。トータルでも4勝6敗と負けが先行しており勝ち点12で再び15位に沈んだ。連勝ができずここで勝てばという試合で勝ち点が拾えない状態が続いている。広島と正面から勝負して勝つつもりなら、今日は2失点よりも無得点を責めるべきだろう。相手より1点でも多く取って勝つのか、相手を0点に抑えて最少得点で勝つのか、チーム・コンセプトに迷いがあるのが波に乗れない原因だと思う。今野をCBに回したりボランチに戻したりの混乱がそれを象徴している。
これでまた次節は「絶対に負けられない戦い」になってしまった。上位との差が決定的に開いてしまわない内に連勝して勝ち点を上積みしなければならないのだが…。
採点:
権田(3.5) 致命的なキックミスもあったがセーブで帳消し
徳永(4.5) もうちょっとクロスの精度を上げてくれ
ブルーノ(5) 魂の守備は見られたが失点が痛すぎる
今野(5) 失点シーンでは対応できず
長友(4) オーバーラップが効果的、左サイドを押し込んだ
梶山(5) よくキープしたが相変わらず軽いプレーも
米本(4.5) ボール奪取はいいが攻撃参加が危うい
石川(4.5) 気を吐いたが結果には結びつかなかった
羽生(4) カボレがいない中、存在感を示したが…
近藤(5) シュート1本は寂しい
赤嶺(4) 最後までよく働いたが肝心の得点が…
===
鈴木(5) 引かれてからの崩しには工夫が足りず
平山(5) 顔つきは精悍になったがもっと特徴を生かす動きを
大竹(-) 既にゴール前を固められており見せ場なし
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FC東京
2009年05月03日 12:07
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【ブンデスリーガ第30節】バイエルン×グラードバッハ
気がつけばシーズンも残り5試合。降格圏に沈んだままいよいよ後がないグラードバッハであるが、ここからは上位のクラブとの対戦を残しており情勢としては極めて厳しい。この日はアウェイに乗り込んでのバイエルン戦。バイエルンは成績不振を理由にユルゲン・クリンスマン監督を解任、今季残り5試合限定ということでユップ・ハインケスを招聘してバタついているのでつけこむチャンスかもしれない。
ドイツは夏時間に入っており時差は7時間なので、現地15:30のキックオフは日本時間22:30。味スタから帰って、録画しておいた「Jリーグタイム」を見ていたら既に23:30になっていたので、例によって
ブンデスリーガ公式サイト
のウェブラジオで後半から経過を追った。
最近きちんとレポートしていなかったのでおさらいしておくと、この日のグラードバッハの布陣はこんな感じ。
ベイリー
シュタルテリ ブラウアース ダンテ
ガラセク カルセン・ブラッカー デムス
レヴェルス ブラッドリー パアウヴェ
マトモア
という訳で、普通の人はこれを見ても何が言いたいのかよく分からないと思うが、本来であればレヴェルスはサイドバック、パアウヴェはボランチの選手であり、要は極めて守備的な引きこもり布陣だということである。攻撃的な選手であるマリンはベンチスタート、バウムヨハンは警告累積で出場停止となっている。
試合は当然ながら開始からバイエルンが一方的に押し込む展開に。しかしグラードバッハは3バックの最終ラインの前にもう一本の守備ラインを引く強固な守備ブロックでこれを迎え撃ち得点を許さない。だが、32分、敵の右サイドからのクロスにファーで合わせられついに失点してしまう。
38分には、ブラッドリーのFKのこぼれに詰めたブラウアースが敵GKに倒されPKを獲得。これをデムスが冷静に決めてグラードバッハが追いつくが、直後の42分、敵に絶妙のパスを通されミドルを突き刺されて再びリードを許す。結局前半を1-2と1点のビハインドで折り返すことになった。
後半に入ってもバイエルンが攻め、グラードバッハが受ける展開は変わらず。だがベイリーが身体を張った守備で追加点を許さない。「バイエルンのFWはいったい何をやっているんだ、どうしてシュート打たないんだ、信じられない」とウェブラジオのアナウンサーも絶叫していた。
この局面をしのぐとハンス・マイヤーは勝負に出る。65分パアウヴェにコラウッティ、74分カルセン・ブラッカーにマリン、80分にはレヴェルスに代えてノイヴィルと次々に攻撃的な選手を投入、同点、逆転を狙いに行く。しかし何度かのチャンスにも1点を返せず、結局1-2で試合終了となった。
尚、この試合は5月5日(火)20:00から
GAORA
の『FCバイエルン・ミュンヘンTV』で放送される予定。
まあ、実力差を考えればアウェイでこの結果は妥当なものとは思うが、ここまで手を打ってスペシャルな対応をしたのに勝ち点1も拾えなかったのはもったいない。これでグラードバッハは直接降格圏の17位に転落、残り4試合で勝ち点10くらいは取るつもりでやらないとマズい。せめて勝ち点8(それでも最終勝ち点32)は何とかしなければ…。
ハンス・マイヤー監督談話:
「我々はバイエルンにいくつかの問題を与えたし、しっかり戦った。だが後半になるとそれもさほどうまくは行かなかった。だが、フランクフルトがここで0-4、ハノーファーが1-5で負けたことを忘れてはいけない。リスボンは7失点を喫したが我々はそのようなことはなかった。他のスタジアムの結果も見れば、我々にはまだ手堅いチャンスがあると思っている」
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Borussia M'Gladbach
2009年05月03日 00:33
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【Jリーグ第9節】FC東京×大宮
天気のいいゴールデンウィークの初日。こういう日は2時とか3時くらいから試合を見たいが今季の東京はナイトゲームが多い。夜に試合があると日中がムダにつぶれてしまう感じがして好きではない。日程の設定がちょっとおかしいと思う。夕方から電車に乗って味スタに出かけた。
東京は前節、大阪に完敗した反省から布陣を大きく変更した。前節でCBコンビを組んでいた茂庭と佐原をともに下げ、今野と今季初先発となるブルーノ・クアドロスのコンビを起用した。ボランチには新人米本を起用、また羽生を左ウィングに置き梶山をボランチの位置に入れて昨季に近いポジショニングとなった。トップには近藤に代えて赤嶺を先発起用、カボレとツートップの形になった。
試合は開始早々動く。カボレの落としを赤嶺が繋ぎ、これを受けた石川が敵DFをかわしてシュート。これが決まり4分、東京が早くも1-0と先制した。その後も東京は中盤で精力的にボールを拾うとこれを梶山が捌き、左右に振って展開する。赤嶺、羽生が果敢にシュートを放ち、18分にはこぼれ球を受けて抜け出したカボレが敵GKと一対一の絶好機を迎えるがGKに当ててしまった。23分にはカボレが再び敵ペナルティ・エリアに抜け出すがファーを狙ったグラウンダーのシュートはわずかに枠を外れた。
25分、パス交換から敵DFを崩し、最後は羽生からのパスを受けた石川が正面からシュート。この日2点目のゴールでリードを2点に広げた。その後も東京が試合を支配していたが、36分、敵のドリブルに米本がファウル。与えたFKを直接決められ2-1に。その後はややバタバタした時間帯となったがしのぎきり、2-1で前半を終えた。
後半も東京が攻める展開に。57分、左サイドで長友のスローインを受けた石川が浮き球のミドル。これが見事に弧を描いてゴールネットを揺らし、石川のハットトリックで3-1と再び点差を2点に広げる。しかし、点差が開いたことで開き直り、ロングボールを放り込んでくるようになった大宮に次第に手を焼く展開になる。67分にはCKから中央で合わされ2-3と再び1点差に。その後も敵のセットプレーをしのぐ時間帯となる。
東京は80分に石川に代えて鈴木を、81分にはカボレに代えて平山を投入。前線でボールをキープし、隙あらば前がかりの敵の裏を突いて追加点を、というメッセージだろう。時間が経過するに連れ大宮の攻撃は単調になり、87分には羽生に代えて浅利を投入、5分のロスタイムもうまく試合をコントロールし、何とかそのまま3-2で逃げ切った。
今日は石川のハットトリックに尽きる試合で、文句なしのマン・オブ・ザ・マッチだが、それ以外にも連動した攻撃から何度もチャンスを作った。決定機を外し続けたこと、セットプレーから2失点したことはいただけないし、もっと楽に勝てたはずの試合だったが、攻撃の形は見え、セットプレー以外に守備を崩されたピンチもほとんどなかった。今後につながる試合内容で、結果的にも勝ちきったことは大きかった。
今日の試合、攻撃が機能したのはやはり梶山をボランチに置いて配球を任せ、羽生が前線の動きに絡んだことが大きかったように思う。カボレ、赤嶺もよく動き、ボールを引き出しては効果的に繋いでいたと思う。米本はまだまだ経験を積む必要はあるが、プレー自体は堂々たるものだった。ボールを奪ってからの展開に難があるのは課題だ。
それにしても石川が交代で退くときにはやっぱりスタンディング・オベーションがあってしかるべきだろう。
これでゴールデンウィークの連戦を2勝1敗とし、曲がりなりにも勝ち星が先行している格好。順位も9位に上げ、やはり勝つことの重要性がよく分かる。次節はアウェイでの広島戦。攻撃に特徴のあるチームなので、今野とブルーノの最終ラインはいじらなくてもいいかも。いじるならCBを茂庭とブルーノの組み合わせにして今野をボランチに戻し、梶山とコンビを組ませたい。
採点:
権田(4) 飛び出したときの処理に怖さが残る
徳永(4) 攻撃は抑え気味、手堅く守った
ブルーノ(3.5) 放り込まれたボールにも落ち着いて対処
今野(3.5) この位置ではもったいないが安定感はさすが
長友(3.5) 今日はオーバーラップが効果的だった
米本(4) 細かい課題はあるが及第点、パスミスは×
梶山(3.5) 軽いプレーは相変わらずだがこの位置が適役
石川(1.5) 文句なし、魂のハットトリックに涙が出た
羽生(3.5) この位置でかき回してくれるのが有り難い
カボレ(4) 攻撃の起点にはなったがシュートの精度が…
赤嶺(4) 前線でのチェイシングは評価すべきだが…
===
鈴木(-) 86分の一対一は決めて欲しかった
平山(-) 最低限の仕事は果たす、オーラを取り戻せ
浅利(-) いきなりのファウルはないが仕事はした
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FC東京
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