フットボール・クレイジー
football crazy
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2009年09月29日 00:21
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【ブンデスリーガ第7節】フライブルク×グラードバッハ
日曜日の現地時間3時半スタート、アウェイでのフライブルク戦。ウェブラジオで中継を聴こうと思っていたがiTunesで遊んでいたらすっかり遅くなってしまい、気がつくと12時過ぎ。もう試合は終わっていた。おそるおそる結果を見ると…。
この試合、フロンツェク監督はレヴェルスを左に回し右SBにはシュタルテリを起用。また、ロイスを左SHで先発させた。
試合は慎重な立ち上がりとなったが、次第にフライブルクが主導権を握り、グラードバッハは自陣に押しこめられる。ボールを奪ってもパスがつながらず防戦一方。しかし集中した守備でピンチをしのぎ、スコアレスで前半を終える。
グラードバッハは後半開始からロイスに代えてブラッドリーを起用、反撃に出るが、逆に54分、敵のCKをつながれ最後はヘディングで決められる。リードを奪われたグラードバッハは前に出る他なくなる。61分にはマルクスに代えてフレンドを投入、得点を狙いに行くが、72分、敵のミドルを浴びて再び失点、0-2となる。79分にはマトモアを下げてラミディを入れるが、直後にそのラミディのパスミスからダメ押しとなる3点目を献上、その後もチャンスは作ったものの0-3で完敗した。
という訳で結果を見てガックリ。僕がきちんと中継を聴いていなかったのがよくなかったのか。グラードバッハは火曜日のDFBポカールもデュイスブルクに負けており、これで公式戦4連敗。順位も12位まで落ちてしまった。やはり中下位のクラブを相手に勝ち点が奪えないのでは苦しくなってしまう。アウェイとはいえ少なくとも勝ち点1は持ち帰るべきだった試合だろう。
次節はホームのBVB戦。BVBは今季まだ1勝しかできず15位に低迷しているが、手ごわい相手であることに間違いはない。ここできちんと勝ち点3を確保できるかが問われる。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「我々はさまざまな手を打ったがどれもうまく行かなかった。2連敗していたが、前向きに行きたかった。我々は今、12位で、次の週末にはドルトムントと戦わなければならない。まだ7節が終わったばかりでこれで最後だと思っている訳ではないが、次の試合は両方のクラブにとって今後の方向を占うものになるだろう」
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Borussia M'Gladbach
2009年09月27日 00:37
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【Jリーグ第27節】FC東京×磐田
真夏に戻ったかのような灼熱の日射し。湿気はないのでそれほど不愉快では前半終わるまでは暑かった。バックスタンドは日没までは正面から日を浴びるのでツバの付いた帽子が必須。
2週続けてのホームゲーム、東京は前節出場停止だった平山が先発に復帰、赤嶺が控えに回り、鈴木が平山とツートップを組む形になった。
試合は互いに中盤をケアしつつ攻撃の組立を許さない慎重な立ち上がり。東京のファースト・シュートは17分、鈴木からのクロスを平山がスルー、走り込んだ長友が合わせるがGKにセーブされる。その後も東京は果敢に仕掛けるが、中盤でなかなか縦にボールが入らず、前線にロング・ボールを蹴らされることも多くて決定的なチャンスはなかなか作れない。結局前半は東京のシュートが5本、磐田が3本と互いに警戒し合ったままスコアレスで終了した。
後半に入ると東京が圧力を増す。54分、敵がエリア内からフリーで放ったシュートがバーをたたく幸運に救われると、その直後、カウンター気味に攻め上がった平山からパスを受けた石川がフリーでシュートを放つが枠を外す。60分にはCKに今野が頭で合わせるがこれも枠に飛ばず。だが、62分、持ち上がった梶山からパスを受けた平山が石川にポスト、石川のシュートはクリーン・ヒットしなかったものの敵DF、GKをすり抜けてゴールに吸いこまれ東京が先制した。
ところが64分、敵CKのこぼれからゴール前で混戦となり、敵FWに押しこまれて失点、あっと言う間に同点にされてしまう。67分、中央でFKを獲得し鈴木が直接ゴールを狙うが枠の上。鈴木のFKは秘密兵器として結構期待していただけに残念。すると70分、またしても敵CKから今度はFWをフリーにしてしまい頭で合わされて再び失点。逆転を許す。正直、この時点で今日はダメじゃないかと弱気になってしまったのは事実。
だが、ここからの城福采配が素晴らしかった。まず72分、羽生に代えて赤嶺を投入、さらに75分、鈴木と石川を下げ、椋原と中村を投入、椋原、ブルーノ、徳永がスリーバック気味になり、長友と今野を一列前に出して中村を右サイドに入れる。この起用が当たり、ここからは東京が一方的に押しこむ展開となる。77分、右サイドを上がった椋原のクロスに赤嶺が頭で合わすが枠外に。
82分、右サイドから中村が入れたクロスを敵GKが弾いたところに長友が詰め、ゴールに蹴りこんで同点に。再び試合を振り出しに戻した。さらにロスタイム、長友が左サイドから上げたクロスを、ファーでフリーになった赤嶺がヘディングでたたきこみ逆転。一度は逆転された試合を再びひっくり返しての勝利となった。
今季、赤嶺は当初スタメンで出場しながらも今ひとつ調子が上がらず、平山の覚醒とともにサブとして終盤の短い出番に甘んじていた。カボレの移籍でチャンスが巡ってきたかに見えたが、久々に先発した京都戦では前半のみで交替、前節の大阪戦は平山の欠場でフル出場したもののゴールはなく、今日は再びベンチ・スタートとなっていた。シーズン途中に磐田からの誘いを断って東京での奮起を誓っていた赤嶺にとっても不本意な扱いだったはずで、今日の試合には心中期するものがあったのではないだろうか。
僕は赤嶺支持者であり、彼は続けて使えば必ず結果を出す男だと信じているので、短い時間のサブ起用ではなく、何試合か続けて使って欲しいとずっと思っていたが、今日、後半20分ほどの短い起用で決定的な働きをしたことは本当に嬉しかった。ちょっと目頭が熱くなった。平山は存在感が大きく、鈴木も独特の動きでポジションを得つつあるが、赤嶺のゴール前での決定力は余人を持って代え難いもの。今季残り、出場のチャンスをつかんでしっかり結果を残して欲しい。
今日の試合はサブの起用でスイッチが入った。勝ちたい気持ちがおそらくは監督やサポの想定をも超えた逆転を呼びこんだのだと思う。失点はいずれもセット・プレーからでその面の反省は必要だが、崩されての決定的なピンチはほとんどなく、内容的にも評価できる試合だったと思う。星勘定としても再び上位争い参戦の名乗りを上げるための足場を確保する重要な勝ち点3であり、カボレが抜けて初めての勝利。次節、アウェイでの名古屋戦は大事な試合になる。
採点(
採点の見方
):
権田(4) 積極的にセーブしたが1失点目は飛び出しが失敗
徳永(3.5) 終盤難しいポジションチェンジにもよく対応した
ブルーノ(4) 守備は安定していたが安易なロングボールあり
今野(3.5) 的確なカバーリングで流れからは失点なし
長友(2.5) 攻撃のオプションとしても機能、1アシスト1得点は立派
梶山(4) 前目で攻撃に絡んだが決定的シーンには顔を出せず
米本(3.5) 梶山が上がった後のカバー、配球に奮闘した
石川(3) 故障をおしての出場で1得点、但し枠に飛ばないシュートも
羽生(3) 穴の開いたポジションを埋め続けバランサーとして機能
鈴木(3.5) 裏への意識と運動量で敵に脅威を与え続けた
平山(3) 得点はないがつぶれ役として十分役割を果たした
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赤嶺(3) 短い時間で決定的な働き、価値のある決勝点
椋原(3.5) 監督の高い要求によく応えた
中村(3.5) 求められた役割は果たした、今後の活躍に期待できる
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FC東京
2009年09月21日 23:42
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【ブンデスリーガ第6節】グラードバッハ×ホフェンハイム
前節アウェイでニュルンベルク相手に星を落としているだけに何としても勝っておきたいホームゲームのホフェンハイム戦。土曜日の3時半スタートということで日本時間の10時半からウェブ・ラジオで中継を聴いていた。
グラードバッハはケガから復帰したGKバイリーがハイメロートに代わって先発した他は前節と同じ布陣。試合は序盤から動いた。10分、敵のクリアがボバディラの前にこぼれ、パスを受けたアランゴが20メートルのミドルを突き刺してグラードバッハが先制。さらに17分にはボバディラのシュートを敵GKが弾いたところにコラウッティが詰めて2-0に。
だが、22分には敵の角度のないFKがそのままゴールに入り2-1。その後はグラードバッハが引き気味になり、ホフェンハイムの攻撃をしのいではカウンターで追加点を狙う展開に。結局前半を2-1で終えた。
後半に入ってもホフェンハイムがボールを支配し、グラードバッハがカウンターを狙う形は変わらず。グラードバッハは71分、ボバディラに代えてロイスを、82分にはコラウッティに代えてフレンドを投入。
互いにチャンスは作るものの得点には至らなかったが、ヤマは何とか逃げ切れるかと思った終盤にやってきた。86分、至近距離から決められ同点に。さらに89分にはクロスに頭で合わされあっという間に逆転を許す。グラードバッハはロスタイムにも追加点を許し、終わってみれば2-4。5分で3点を失う何とも言えない展開で大逆転負けを喫した。
ホフェンハイムはいつからこんなに強くなったのか。ラルフ・ラングニック恐るべし。グラードバッハもアランゴ、ボバディラ、コラウッティが好調のようだが、この日は今季初出場となったバイリーが雪崩のような失点を止められなかった。
まだシーズンも序盤なのでひとつの敗戦にこだわりすぎる必要はないが、ホームで逆転を食らって連敗というのは反省すべきだろう。守りきるなら守りきるなりの覚悟というものが必要だ。これで順位も10位に後退。状態は悪くないだけに、せめて同点で食い止めるべき試合だった。
グラードバッハは22日にDFBポカールをデュイスブルクとホームで戦う。ここできっちり勝って態勢を立て直したいところ。リーグ戦は日曜日にドライザムでフライブルクとのアウェイ戦になる。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「非常に苦々しい敗戦だ。我々はかなりの程度までとてもよいサッカーをしていた。だが、2-1の状況で、勝者として試合を終えるためになすべきことをやりきれなかった点についてはチームを責めざるを得ない。そのために我々は授業料を払うことになった」
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Borussia M'Gladbach
2009年09月19日 23:45
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【Jリーグ第26節】FC東京×大阪
5連休の初日、東京は大阪をホームに迎えた。平山が警告累積で出場停止となり、ツートップは赤嶺と鈴木の組み合わせになった。この日は毎年恒例のブラジルフェスタであったがカボレが退団し東京にはブラジル人(というか外国人)はブルーノひとり。大阪にもブラジル人はルーカスだけで、ちょっと寂しいブラジルフェスタであった。
試合は東京が序盤からしっかりボールをつなぎ、何度か大阪ゴールに迫る。2分、敵DFラインの裏に抜け出した鈴木がクロス、これに石川がダイレクトボレーで合わせるが枠に飛ばず。25分には後方からのパスを受け抜け出した石川が再び狙うがこれも枠外。逆に中盤で敵のプレスからボールを失い何度か決定的なシーンも迎えたが、敵のシュートミスにも助けられ、集中した守備で失点は許さない。
前半ロスタイム、CKの流れから今野がボールをカット、右サイドにドリブルで上がりクロスを送ると、ファーに走り込んだ石川がダイレクトでシュート、しかしこれも枠を大きく外れ、東京が優勢に試合を進めながらもスコアレスのまま前半を終えた。
後半に入ると大阪のパスがつながり始め、徐々に押しこまれる展開に。東京もショート・カウンターから何度かチャンスを作るが攻撃が単調で崩しきれない。次第に運動量も落ち、中盤でのプレスが十分かからなくなる。
71分、羽生に代えて田邉を投入、さらに76分には鈴木を下げて椋原を入れ、徳永を中盤左サイドにコンバートして敵のサイド攻撃を抑えつつ徳永の攻撃力に期待する布陣とするが、その後も主導権は大阪に握られたままで、終盤は大阪の攻撃をひたすらしのぐ展開となる。38分には敵にパスをつながれ中央で決定的なシュートを放たれるが権田が腕一本でこれをセーブ、何とかゴールを守る。東京はその後も大阪の攻撃を何とか跳ね返し続け、結局スコアレス・ドローとなった。
なかなか評価の難しい試合だが、上位の大阪を無失点に抑え勝ち点1を取ったことはまず評価すべきだろう。しかし、前半こそそれなりにボールもつながり何度かチャンスを作ったものの、後半は修正してきた大阪の攻撃に対して受け身になってしまった。運動量も落ちて攻撃は単発に。出ている選手は全力を尽くしていると思うが、鈴木、赤嶺を先発で使ってしまうと、終盤に切るカードがなく層の薄さが出てしまった。
大竹はケガ、近藤はどうしているのか。田邉を投入したが切り札としてアクセントになるまでの働きは見られなかった。北斗を投入する機会もなく、結局交替枠を一つ残したままで試合を終えることになった。決して悲観すべき内容ではないが、反省すべき点はたくさんある。今いるメンバーでの戦い方をもう一度しっかり構築する必要があると感じた。
採点(
採点の見方
):
権田(2.5) 終盤のスーパーセーブは試合を救った
徳永(3.5) 敵の攻撃はしっかり抑えたが終盤コンバートの効果は疑問
ブルーノ(4) 追い込まれて雑なフィードに逃げるシーンあり
今野(3) 抜群の危機管理と的確なボール処理は圧巻
長友(3.5) サイドからペナルティ・エリアに侵入する破壊力を見せた
米本(4) 積極的に守ったが足許を狙われボールを奪われるシーンも
梶山(3.5) プレスを受けながらも中央でボールを捌き続けた
石川(3.5) シュートの意識高く脅威になったが打ち損じも多し
羽生(3.5) バランサーとして抜群の運動量で攻守に存在感を発揮
赤嶺(4) 献身的に動いたが決定的な働きはできず
鈴木(4) 裏を狙いよく動いたがシュートゼロは寂しい
===
田邉(4.5) もっと特長を出していい、アクセントになるには力不足
椋原(4) 押しこまれた時間帯にしっかり耐えた
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FC東京
2009年09月14日 23:03
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【ブンデスリーガ第5節】ニュルンベルク×グラードバッハ
前節マインツに快勝したグラードバッハは、今節はアウェイでニュルンベルクとの対戦。前節の勢いを生かしたいところだったがインターナショナル・マッチデイのおかげで2週間ぶりの試合である。土曜日の3時半キックオフということで日本時間では夜10時半。Jリーグの「アフターゲームショー」を見ていたら出遅れてしまい、後半だけウェブ・ラジオで聴いた。
グラードバッハは前節と同じ布陣。試合はいきなり動く。6分、クロスに合わされて失点。アウェイでビハインドを背負うことになる。先取点を取ったことでニュルンベルクは守備的になり、グラードバッハはボールを支配するものの攻撃の糸口がつかめない。前半はほとんど見せ場のないまま0-1で終了した。
後半開始早々にはボバディラが敵ゴール前でフリーになる絶好機を迎えるが決められず。するとその後は再びニュルンベルクが守備を固め、グラードバッハがこれを攻めあぐねる展開になる。グラードバッハは61分、コラウッティに代えて前節素晴らしいソロを見せたロイスを投入、70分にはマトモアが敵ペナルティ・エリア内でDFと競り合ったのがファウルにならずPKをもらい損ねる。77分にはアランゴにフレンド、82分にはボバディラにノイヴィルを投入するがゴールは遠く、結局開始早々の失点を覆せないまま0-1で敗戦を喫した。
アウェイとはいえ相手がニュルンベルクでありせめて勝ち点1は取りたかった試合だった。これでグラードバッハは9位に後退。次節、ホームでホフェンハイムと対戦することになるが、ここでしっかり勝ち点3を積んでおきたいところ。この試合の様子は水曜日の「ブンデスリーガ・ハイライト」で確認しておこう。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「働きと意志は90分間途切れなかった。我々は問題のない、むしろよいとすら言える試合をしたと思う。私がチームを責めることがあるとすればただひとつ、労力に見合う結果を出せなかったことだけだ。足りなかったのはわずかなもので、それがあれば私が納得のできる別の結果になっていたはずだ。運のない敗戦だった」
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Borussia M'Gladbach
2009年09月12日 16:14
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【Jリーグ第25節】京都×FC東京
鹿児島でのアウェイ戦。自宅でのスカパー観戦である。東京はカボレがカタールへの移籍で退団したため平山と赤嶺のツートップ、代表から戻った長友と今野が先発した。
開始0分、敵MFの持ち上がりを後ろから追い越して来たFWを捕まえきれず中央からシュートされ失点、立ち上がりから1点のビハインドを背負った。その後、引き気味の京都を相手に、徐々に東京がボールを支配するようになるが京都の守備が固くゴールを割ることができない。
25分、左サイドの羽生が早いクロスを中央に送り、赤嶺が合わそうとするがジャストミートせず枠外に。38分には平山がポストで落としたボールに走り込んだ石川がシュートを放つがバーに嫌われる。東京は主導権を握り9本のシュートを放ちながらも京都の堅い守りに阻まれて0-1で前半を終えた。
後半から赤嶺に代えて鈴木を投入。引き続きボールを支配するが、引いて守る京都の前に、なかなか決定打が出ない状態。しかし60分、梶山が敵ペナルティ・エリア手前でボールをキープし、ペナルティ・エリア左角にいた石川にラスト・パスを出すと石川が躊躇なくシュート、これが決まり東京が追いついた。その後もカウンター主体の京都に対し東京は中盤でルーズボールを拾っては攻撃を仕掛ける。
66分、羽生に代えて中村を投入、78分、梶山が右サイドかペナルティ・エリアに侵入、ゴールライン近くからニアに早いボールを送り、平山がポスト近くでこれに合わせたが敵GKに阻まれる。80分、石川に代えて大竹を投入、決勝点を取りに行くが、85分、中盤にこぼれたボールをブルーノがクリアしようとしたところ、これが飛び出してきた敵FWに当たり後ろへ。敵FWと権田が一対一の状況になり、飛び出した権田がかわされて流しこまれ勝ち越される。ロスタイムは4分あったが再三のセットプレーにも得点できず、1-2で痛い敗戦を喫した。
カボレの穴を埋めるべく総力戦で前へボールを運んだが、早い時間帯に先制点を許したこともあり、引いた敵をなかなか崩せなかった。試合開始直後の失点は集中の問題。また、終盤の失点も前がかりになる中でうかつなプレーからアクシデント的に許したものでありすべてが台無しになった。いずれも集中に欠けるプレーであり、中盤でのパスのつなぎにイージーミスが散見されたことと合わせて反省しなければならない。
今日の試合では梶山がよかった。特に中盤の底で配球するだけでなく、前線でのキープ、組立に貢献した。カボレのいない分を自分のできる仕事でカバーしようという気持ちが窺えて素晴らしかったと思う。赤嶺は前半で交替になったが僕はそんなに悪くなかったと思う。赤嶺は長い時間出てこそ価値がある選手であり、しばらく継続して使って欲しい。必ず結果を出すはずだ。
何度か中央を崩しに入ったが、京都のCBが固かった。ここでの突破をことごとくつぶされたのが大きかった。内容的には引き分けがフェアな結果だったと思うが、その意味では勝ち点1を失った試合だった。
採点(
採点の見方
):
権田(5) 2点目の失点シーンの飛び出しを簡単にかわされた
徳永(4.5) 印象に残る攻め上がりあり、攻撃の意識は高かった
ブルーノ(5.5) 彼ひとりの責任ではないが今日は彼の日ではなかった
今野(4) 積極的な守備で攻撃の起点となったが最初の失点は止められなかった
長友(4.5) 代表戦から好調を維持、左サイドで攻撃に加わった
梶山(3.5) 攻め上がったときの要として機能、今日のベスト・プレーヤー
米本(4.5) ボール奪取後の視野が広くなってきた
石川(3.5) シュートの意識高く同点ゴールを決めた
羽生(4) 縦横に走り回りアイデアもよかった
平山(4.5) 献身的にポスト、シュートは決めきれず
赤嶺(4.5) よくボールを引き出したが結果出ず、早い交替は残念
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鈴木(4) サイドでボールを収め起点の機能を果たした
中村(5) ほとんど消えていた
大竹(-) 時間短し
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FC東京
2009年09月06日 23:16
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【ナビスコ準決勝第2戦】FC東京×清水
快晴の日曜日、昼間に散髪をすませ味スタに向かった。6時キックオフなので試合前に晩ごはんを食べるのはちょっと早い。帰り道に寄ることにしてビールだけを飲みながらキックオフを待った。東京はアウェイでの第1戦を2-2で終えており、0-0、1-1の引き分けでも決勝進出となるが、ホームでもありまずは勝ちを狙うべきだろう。水曜日と同じく代表で不在の今野と長友を茂庭と椋原で置き換えた布陣。
試合は序盤、激しいボールの奪い合いとそこから前線への展開で往復するが互いにゴール前の守備も固く一進一退。決定的なチャンスが作れない中で東京が前線の選手のアグレッシブな守備から次第に流れをつかんだ。16分、左サイドでボールを持った羽生が、二度、三度と切り返し、敵DFをいなしてタイミングを計ったクロスを上げると、平山がニアでこれに頭で合わせ強烈なシュートがゴールに。東京がファイン・ゴールで先制する。
その後も東京はアグレッシブに攻め、主導権を握る。特に米本、梶山が中盤でよくボールを奪い、そこから石川、カボレ、平山に展開する流れが徹底している。37分には左サイドを駆け上がった徳永が敵ペナルティ・エリア深くまでえぐりゴールにちかいところから速いラストパスを出すがこれは平山が対応できず。何度かいい形を作るが追加点は奪えないまま1-0で前半を終えた。
後半になると2点を取るしかない清水がアグレッシブに仕掛けるが、その分、つなぎが粗くなることも多く、中盤でのパスカットから東京が何度かチャンスを迎える。49分にはFKからブルーノのシュートのこぼれに石川が反応するが枠外に。続けて50分にはカボレがゴール前で敵DFと競り合ったこぼれに再び石川が詰めるがGKにセーブされる。後半の中盤は次第に東京は引き気味になり清水の攻撃を受ける時間帯に。流れを見極めるためか交替カードは切らず、きれいなスリー・ラインでブロックを形成し身体を張った守備で集中を切らさない。
70分に清水が長身のFWを入れパワープレーが見込まれると、72分、羽生に代えて鈴木を投入。前線でボールをキープする意図か。引いて守り、奪っては全体を押し上げつつ敵陣内で時間を使う展開となる。80分には平山を下げて佐原を投入し、右から佐原、ブルーノ、茂庭のスリーバックに椋原、徳永の両SBが攻め残る、実質ファイブバック的な布陣となる。さらに86分には石川に代えて平松を投入、平松は中盤の右サイドでバランスを取る。何度かセットプレーを与える場面はあったがさすがにゴール前は厚く、清水の攻撃も放り込み中心の単調なものになり、決定的なピンチもないまま試合終了。東京が決勝進出を決めた。
この試合、無失点なら勝ち抜けが決まる試合であり、欲を言えば前がかりになる敵の裏を取ってカウンターから追加点を奪いたいところだったが、手堅く守りきり完封したのは高く評価できる。交替の意図が明確で、選手の意思統一も図れていた。何より早い時間に先制できたこともあって、引き分け狙いにならなかったし、また追加点が奪えなかったことで最後まで緊張感のある試合になったのも結果的によかった。
非常に神経を使う試合だったが、この試合に勝って決勝進出を決めたのは、この後のリーグ戦を考えても大きな成果だったと言っていいだろう。決勝は11月3日、国立で。
採点(
採点の見方
):
権田(3) 終盤パワープレーを受けても安定したキャッチングが光った
椋原(3.5) しっかりした守備でいいクロスを入れさせなかった
ブルーノ(3) 敵FWをケア、ハイボールにもよく対応した
茂庭(3) 危なげのない守備で敵の攻撃を押さえ込んだ
徳永(3) 守備だけでなく攻撃にもよく絡んだ
梶山(2.5) 敵のプレッシャーを縦横に受け流し巧みに配球
米本(3) ボール奪取能力の高さを示す、「見せ球」としてのミドルも有効
石川(2.5) シュート意識の高さが敵DFの脅威になった
カボレ(3) 受け手として欠かせない存在、残ってくれ〜
平山(3) 質の高いシュートで価値ある先取点、キープも効いた
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鈴木(3.5) 微妙な局面での起用だったが最低限の仕事はした
佐原(3.5) 時間は短かったが存在だけで安心感があった
平松(-) 時間短し
カボレに中東行きの噂。5億円とも言われる移籍金を考えればオフに無料で出て行かれるよりはいいかもしれないが、カボレは以前のルーカスと同じように単なる助っ人にとどまらない重要な存在であり、城福ファミリーの大事な一員。これからリーグ戦での上位争い、ナビスコの決勝、天皇杯にはどうしても必要な戦力であり、いまから代わりの補強ができないことは別にしても全力で引き止める必要がある。
カボレはカネで出て行くような「ガイジン」ではないと思いたいが、桁の違う大金を積まれればだれしも迷いは出るだろう。その時は彼を責める気はないが、僕はカボレと一緒に城福東京の成長を経験したい。
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FC東京
2009年09月02日 23:35
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【ナビスコ準決勝第1戦】清水×FC東京
サラリーマンなので平日は仕事があるのである。仕方なくスカパーを録画予約し、携帯とかで思わず経過を見てしまわないように気をつけながらなるべく早めに家に帰り、風呂に入って晩ごはんを食べてテレビの前に陣取った。大きなテレビを買ったのはこういう日のためだ。
東京は今野と長友が日本サッカー協会に連れ去られたので右SBに椋原を入れ徳永を左に、CBは茂庭がブルーノとコンビを組んだ。それ以外は土曜日の大分戦と同じ布陣である。
ホーム&アウェイでの勝負になるが、アウェイでのゴールが決定的に重要でありその意味では何としてでも得点の欲しい試合。今季、清水にはリーグ戦とナビスコのグループリーグで2戦して2勝と相性は悪くないが、非常に意思統一されたサッカーをするチームであり正直怖い相手だ。
試合は序盤からテンポの速い展開になる。10分、米本からのパスに抜け出した平山がゴールライン近くからゴールを狙うが角度がなさすぎてボールはゴール前を横切ってしまう。この平山の抜け出しは絶対にオフサイドだと思ったが画面に見えてないところに敵がいたのか…。清水はいったんボールを持つとしっかりした組立からフィニッシュまで持って行く力があり次第に押しこまれ気味になる。
だが、33分、石川が右から入れたクロスが敵DFに当たり米本の前に。かなり距離があったが土曜日の試合で味を占めたかここで米本がロングシュート。ボールはグラウンダーとなってゴール右隅にそのまま転がり先制。GKが止めていてもおかしくなかったが「入っちゃった」って感じのゴールで、東京が待望のアウェイ・ゴールを挙げた。
ところがその喜びも束の間、直後の34分、敵CKから長身の外国人FWに頭で合わされ失点。たちまち同点に追いつかれる。平山がマークしていたが巧みに外され前に入られてしまった。得点直後の最も集中しなければならない時間帯だっただけに残念だった。その後も一進一退の展開が続き、このままハーフタイムかと思った42分、カボレがドリブルでペナルティ・エリア右から突っかけ、敵DFをキックフェイントでかわしてシュート。これがゴールとなり東京はいい時間帯に勝ち越して2-1で前半を終えた。
後半開始早々、左サイドで平山が敵DFからファウルを受け、敵が一発レッドで退場になる。このシーン、何度か見直したがボールとは無関係の平山を敵DFが後ろから突き倒したように見え、確かにファウルかもしれないが退場になるほどのものとも思えなかった。スカパーではこのシーンをリプレイしなかったが疑問だ。こういう判定は繰り返しリプレイして検証すべきだ。
いずれにせよラッキーな判定で東京は数的優位に立つ。だが、これで清水は守って少ない手数で攻撃ということで戦術がシンプルになり、東京はボールを支配するものの攻めきれない展開になる。清水が退場の余波で混乱しているこの時間帯に追加点を取らなければならなかった。強いチームはここで点が取れるのだろう。66分、羽生に代えて大竹を投入、アクセントをつけて追加点を狙いに行く。
しかし逆に69分、敵にゴール前でパスをつながれ、最後は後ろから駆け上がった敵MFに正面からシュートを打たれる。これがブルーノに当たってコースが変わってしまいゴールに。数的優位に立ちながら痛い失点を喫し同点になってしまう。
清水はその後もリスクを背負った攻め上がりから何度もチャンスを作り、逆に東京は中盤であたふたしてボールをうまくつなげなくなる。この時間帯は危なかったが、76分にはカボレに代えて鈴木を投入、2-2なら上等と開き直ったのか、失点することなく何とかしのぐ。80分には石川を下げて近藤を起用、終盤には東京がパワープレー気味に押しこむ時間帯もあったが勝ち越しはならず、逆に敵のセットプレーも耐えきり、結局2-2の引き分けとなった。
結果だけ見ればアウェイで2点を上げての引き分けなので全然悪くないのだが、2-1で数的優位に立ちながらそれを生かして追加点を奪えず、逆に追いつかれてのドローという展開からは反省すべき点の多い試合だった。全体にコンセプトは表現できていたが、パスの精度が甘いところもあり、丁寧に手数をかけるところと強引に行くところの使い分けが今ひとつはっきりしなかった。
第2戦は日曜日に味スタで行われる。勝ったチームが決勝進出、引き分けなら0-0か1-1で東京が勝ち抜け、3-3以上の得点なら清水が勝ち抜けとなる。2-2なら延長、それでも決まらなければPKとなる。
採点(
採点の見方
):
権田(3.5) ファインセーブあり、失点はいずれもやむなしか
椋原(4) しっかり守ったがクロスの精度は上げたい
ブルーノ(3.5) ヨンセンに決定的な仕事をさせなかった
茂庭(4) パス回し、フィードも悪くなかった、仕事はした
徳永(4) ここ一番の上がりはいいがやはりクロスの精度を
梶山(4) ボールは散らしたが受け手と息の合わないパスも
米本(3.5) ルーズボールへの食いつきはさすが、得点は愛嬌
石川(3.5) 果敢にきりこんだが大雑把なシュートも多かった
羽生(3.5) バランサーとして貴重、攻撃にも絡みたいところだが
カボレ(3) シュート感覚が鋭くなってきた、もうGKには当てないぞ
平山(3.5) 25分のシュートは枠に飛ばしたかった
===
大竹(4) 切れ味の片鱗は見せた、まだまだこんなもんじゃない
鈴木(-) 時間短し
近藤(-) 時間短し
│
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