フットボール・クレイジー
football crazy
  silverboy club presents


2009年10月26日 23:26      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第10節】グラードバッハ×ケルン

さて、宿命のライバルであるケルンをホームに迎えての第10節、グラードバッハはリーグ戦5連敗中でさすがにもう笑っていられない。ウェブ・ラジオで中継を聴こうとしたのだがどういう訳か音が出ず、仕方なく「kicker」のサイトのティッカーで経過を追った。

グラードバッハは前節ケガで途中退場したデムスに代わりヤウレスが左SBに。また前節は遠征帰りの疲労を考慮してか途中出場だったアランゴがマトモアに代えて先発した。

試合は互いに慎重なスタート。守備的なケルンに対しグラードバッハがよりリスクを取って前に出るがプレーに正確さを欠き攻めきれない。39分にはアランゴのFKがゴール右にそれるシーンもあったものの全体に見せ場もなくスコアレスで前半を終了した。

後半になっても流れは変わらず。56分には再びアランゴのFKから直接ゴールを狙うが敵GKがキャッチ。76分にはコラウッティとボバディラを下げてノイヴィルとフレンドを投入。さらに88分にはロイスに代えてマトモアを投入したがケルンの守備を崩せず、結局スコアレス・ドローになった。見てないからアレだが、どうも低調な試合だったようだ。

次節がアウェイでのHSV戦であることを考えてもここで勝ち点3を取っておきたい試合だった。連敗を5で止め勝ち点1を得たという点では最低限の仕事はしたということかもしれないが、現在の状況を考えるとまだまだ足りない。グラードバッハはこの勝ち点で15位に浮上した。

ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「我々は非常に規律のある戦いをした。後半にはきちんとモノにしなければならないチャンスが4回か5回あった。我々は今、なかなかうまく次に行けない状況にある。チームはできることをすべて試してくれた」

さて、この試合、昨季の対戦ではグラードバッハのスタジアムに飾ってある大旗をケルンサポが持ち出し火をつけるという狼藉があり、この日は最悪の衝突も予想されたため、厳戒態勢の中で行われたようだ。グラードバッハ中央駅に着いたケルンサポは厳しい検問をうけたようだし、スタジアムのゲートでも一定以上のアルコール呼気が検出されれば入場できなかったのだという。

そのおかげで試合はキックオフ前にケルンサポが発煙筒を焚く程度で済んだようだが、それでも逮捕者は何人か出たとか。



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2009年10月26日 00:37      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第30節】清水×FC東京

もともとアウェイは首都圏のみ遠征という自分内ルールで今日も自宅スカパー観戦の予定だったが、先週の味スタでの勝利インタビューで赤嶺が「来週もたくさんの人が来てくれると思うので」と言っているのを聞いて、これは行くしかないだろうということになった。チケットは火曜日か水曜日に買ったのだが、その時点で既に完売間近、本当はバクスタのアウェイ側端っことかがよかったのだがゴール裏2階しか残っておらず覚悟を決めた。最終的にはチケットは完売になった訳で、思いついてすぐ買ったのは正しかった。

今日は朝から東名を飛ばして清水へ。高速道路が安いのが助かる。道中は雨だったが次第に小降りになった。途中、足柄SAで昼ごはんを食べ、1時前に清水駅東口の立体駐車場にクルマを入れた頃には雨も上がり、傘はクルマに残してシャトルバスでアウスタへ。ここは初めてだ。着いたのは1時半くらいだったが既にゴール裏2階はかなり埋まっており、席はなくはないが結構探さなければならなかった。

結局落ち着いたのはかなり上段だったが、スタジアム自体はコンパクトで見やすかった。あんなに見やすいゴール裏は初めてだ。サッカー専用の上、スタンドに適度な傾斜があり、かつ僕自身が上の方に陣取ったからだと思うが、同じサッカー専用でもさいスタのゴール裏の見にくさに比べれば天国みたいだ。ヤマハといいこのアウスタといい、さすが静岡の人はサッカーの見方をよく知っているということか。エコパは今いちだけど。

さて、東京は石川が前十字靭帯損傷で離脱したため、鈴木を右SHに回し、平山と赤嶺のツートップを組んだ。前節、左足の損傷で欠場だった長友は左SBに復帰した。

試合はいきなり動く。3分、パス交換から最後は右サイドの徳永にボールが渡り、徳永のクロスに鈴木が頭で合わせて先制。厳しい試合になると予想されたが早い時間にリードを奪った。しかし、もちろんそのまますんなり行く訳はない。7分、敵CKに頭で合わされ失点。得点直後の最も集中しなければならない時間帯にあっさり同点に追いつかれてしまう。

だが、ここからの東京の粘りは素晴らしかった。梶山を中心にボールを収め、中盤でのパス交換から、今日は中央で縦に当てるよりはサイドに振って深いところからえぐる動きが中心のコンビネーションでゲームの主導権を握った。清水のツートップは確かに危険だが、単純なロングボールはブルーノが献身的な動きで跳ね返し、決定的な形を作らせない。拮抗したテンションの高い試合になるがゲームをコントロールしていたのは東京だった。

25分、長友がアクシデントで交代。椋原が右SBに入り徳永が左SBに回った。長友は右肩の脱臼ということらしい。その後も互いに譲らない時間が続く。37分、前線へ出たボールを赤嶺が拾い、敵DFとGKをかわしてゴールに流しこんだがこれは惜しくもオフサイドの判定(ゴール裏で見ていたのでオフサイドラインがよく分からなかったが本当にオフサイドだったのか?)。だが、39分、平山のキープから左サイドを駆け上がった徳永にパス。徳永のクロスを清水DFがCKに逃れようとヘディングしたがこれがそのままゴールに。ラッキーなオウンゴールで再び勝ち越した。

後半に入っても東京が清水のパスをカットして中盤でボールを支配、ゴールを窺うが最後の精度を欠き追加点はままならず。76分には鈴木に代えて平松が右SHに入り、試合のクローズを意識した展開になる。終盤は清水が前がかりになるがこれを集中した守備でしのぎ、85分には羽生に代えて藤山を投入、最後は効果的に時間を使ってしっかり勝ちきった。

今日の試合、決勝点は敵のオウンゴールだったが、サイドから揺さぶってクロスを入れるという狙いが効いての得点であり、単なるラッキーではなかったと思う(ファーには赤嶺が詰めていた)。攻め急ぐ清水のパスを中盤で羽生、米本、梶山らがカットし、小気味よくパスを回しながらサイドに振ってスイッチを入れる攻撃はボディブローのように清水を疲弊させ、彼らの攻撃を単調なものにした。特に中盤で自在にボールを操り攻撃を演出する梶山の存在は今日も大きかった。

また、今日は平山も効いていた。前線でのポストワークは精度が上がっており、キープして味方にボールを渡す献身的な働きは高く評価するべきもの。得点はなかったが局面によっては敢えてパスを出さず自分でゴールを狙いに行くシーンもあり、攻撃スタイルのバランスを意識していることも窺わせた。前線を駆け回り、ポストに、ゴール前への飛び込みにと動き続けた赤嶺、豊富な運動量で敵にとってイヤな動きを繰り返し先制点を挙げた鈴木もいい働きをした。

内容的に清水を上回った試合で、得点の入り方は別として2-1の結果自体は妥当なもの。敵のオウンゴールで得たリードをしっかりしたポゼッションで守りきることができたのが素晴らしかった。試合後の城福監督コメントも泣かせた。

首位との勝ち点差は6と変わらないものの、順位を5位に上げ上位争いに踏みとどまった極めて貴重な勝利。多くのクラブが団子状態で優勝、ACL、賞金を争っている中では、ひとつ負けることで大きなビハインドを背負う。ある意味トーナメントと同じでとにかく勝ち続けなければ何も始まらない状況で、同じグループのチームを相手にアウェイで勝ち点3を取れたのは本当に大きかった。清水は決して楽な相手ではなく、10試合したら5勝5敗でおかしくないクラブ。そこを相手に今季4勝1分は立派。昨季の借りは返した。

採点(採点の見方):
権田(3.5) 落ち着いたプレーでゴールを守った、失点はやむなし
徳永(3.5) 実質2アシスト、敵の最後攻撃もしっかり封じた
ブルーノ(3) 軽いプレーもあったが敵のツートップを押さえ込んだ
今野(3) 抜群の対応で敵にチャンスを与えず
長友(4) 力を発揮する前に交替、ケガが心配…
梶山(2.5) 中盤の演出家としてゲームを統括した
米本(3) 梶山とのコンビはもはや盤石、シュートもよかった
鈴木(2.5) ヘディングシュートは初めて見た、気持ちが入っていた
羽生(3) 今、いちばんいなくては困る人、貢献度高い
平山(3) 前線でのキープが効いていた、得点とらせたやりたい
赤嶺(3) 得点はなかったがクリティカルなポイントに飛び込み続けた
===
椋原(3.5) 急な出場だったがサイドをしっかりカバーした
平松(3.5) 以外と器用なのかも、役割は果たした
藤山(-) 時間短し

帰り道はシャトルバスが渋滞のためなかなか清水駅に着かなかった。スタジアムから下ってくる道の交通状況がひどすぎ。バスを優先して通さないといつまでたっても丘の上の人が捌けないぞ。もうちょっときちんと交通規制をして沿道の施設駐車場や脇道から出てくる自動車を止めないと。

次はいよいよ11月3日のナビスコ決勝だ。川崎は今日、広島に7-0と大勝しているが、こうした試合の後は得てしてバランスを崩すもの。一方の我々はカボレが去り、石川、茂庭がケガで、戦力的には厳しいが、それでも勝ち続けていることもあり逆にモチベーションとしては高い状態にある。長友の状態が心配だが、今日のゲームの緊張感を持続できれば勝機はある。今季はクラシコで2連敗を喫しており、これ以上川崎に負ける訳には行かない。総力戦で勝ちをつかみとらなければ。



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2009年10月19日 23:18      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第9節】ヴォルフスブルク×グラードバッハ

久しぶりのテレビ生中継。4連敗中と不調のグラードバッハだが、インターナショナルのブレイクで少しは修正できただろうか。さすがにこの辺りでひとつ勝てないといきなり残留の心配をしなければならなくなる。

スカパーで見ていたが、ヴォルフスブルクがあまりにグダグダで笑ってしまった。特に中盤から前にボールを出すときが粗雑過ぎで、グラードバッハが何度もボールを奪ってカウンターに持ち込んだ。グラードバッハの守備がそんなによかったのかとも思うが、やはりそれよりヴォルフスブルクが集中を欠いたのとFWを入れ替えて前線でのボールの収まりどころがなかったのだろう。

だが、そうやってグダグダのヴォルフスブルクから結構面白いようにボールが取れるのだが、そこからフィニッシュまでが遠かった。これはヴォルフスブルクの守備が固かったというよりは我々の攻撃が拙かったというべきだと思う。アタッキング・サードまでボールを運んでも、そこからどうやってシュートまで持って行くかのアイデアがなく、行き当たりばったりに突っかけては奪われる繰り返し。

どちらかといえばグラードバッハが押し気味に試合を進めていたかと思うが、前半をスコアレスで折り返せば御の字と思ったロスタイム、CKからヘディング一本で失点。そのまま前半終了となった。これは痛い失点だった。これで後半のゲームプランも変わってしまった。

後半も精彩を欠くヴォルフスブルクを相手に、グラードバッハが中盤で奪ったボールを持ち上がるが、やはりフィニッシュにまで持ち込めない。68分にはマトモアに代えてアランゴを起用するが、アランゴは代表の疲れもあるのか運動量が少なく精度も欠いたように思う。77分、ケガからこの日復帰したばかりのデムスが負傷でヤウレスに交替。心配だ。79分にはコラウッティに代えてフレンドを投入、終盤のパワープレーに賭ける戦術かと思われるが、なかなかスイッチが入らない。

するとまたしてもロスタイム、前がかりになった裏を取られ追加点を許した。これで試合は決まった訳だが、情けないことにその直後、今度はグラードバッハがブラッドリーのゴールで1点を返す。だが、いかんせん時間も既になく、そのまま試合は終了し1-2でもったいない試合を落とした。

内容的にはグラードバッハが勝っていてもおかしくなかった試合。どうやって得点を取るかという軸になるイメージがないのを痛感した。動きがよかったのはロイス。中盤で奪ったボールを素早く敵ゴール前まで運ぶ力は非凡なものがある。アランゴ、ボバディラ、コラウッティ、マトモアらとうまく絡めるようになれば大きな武器になると感じた。

グラードバッハはこれでリーグ戦5連敗となり17位に後退。次節はホームでのケルン戦であり、ここで勝たなければもう勝つところがない。ちょっとマジで何とかしないとヤバい。ウヴェ・ラポルダー監督招聘でどうだろうか。

ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「この敗戦にはがっかりした。90分を見れば勝ち点1にすら値しないとは思わないはずだ。チームを責める気はない。我々は明らかにここしばらくよりはよい戦い方をしたが、終わってみれば我々の手には残念ながら何も残らなかった。我々は今すぐに勝ち点が必要だ」



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2009年10月18日 00:06      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第29節】FC東京×柏

天皇杯をはさんで2週間ぶりのリーグ戦。曇り空だが雨の心配はなさそうだ。早めに味スタに着き、テディベア・ストラップをもらった。さらにナビスコ決勝に向けたDVD「俺たちの国立」をゲット、ナビスコ決勝用のTシャツも買った。ついでにポンチョも買ってキックオフを待った。ビールを飲んだがちょっと肌寒かった。

東京は長友が代表でがんばりすぎて足に炎症を起こし欠場。そのため徳永を左SBに回し椋原を右SBに起用した。また鈴木が警告累積で出場停止のため、ツートップは平山と赤嶺の組み合わせになった。

試合は東京が主導権を握る。11分には梶山からの大きなパスを右サイドの高い位置で受けた石川が中に切れこんで左足のシュートを放つが敵GKがセーブ。19分にも平山からのパスを受けた石川が右から狙うがこれもGKに弾かれる。柏にも何度か裏を取られるが守備も集中しており決定的なピンチにはならない。

ポゼッションがなかなか得点につながらないもどかしい展開で、後半勝負かと思われた前半のロスタイム、梶山からパスを受けた羽生がグラウンダーのスルーパスを出すと赤嶺がこれに反応、敵のDFラインを破って抜け出しワンタッチでゴール左に流し込み先制、絶妙の時間帯にリードを奪って前半を終えた。とにかくこの得点がすべてだった。

後半になると固さが取れたのか東京に立て続けにチャンス。46分には石川がFKから直接ゴールを狙うがGKに阻まれる。55分、右サイドを上がった椋原が入れたクロスを赤嶺が受ける。一度は敵DFに寄せられボールを失ったが、ゴールラインを割ったと思われたボールがライン上で静止、赤嶺がこのボールを拾ってゴール前に折り返すとそこに詰めた羽生が難なく合わせて追加点。これで試合は完全に東京のペースになった。

57分には右サイドからゴールに迫った石川に敵DFとGKが吊り出され、フリーになったゴール前の羽生に石川がラストパス、合わせるだけに見えたが羽生は逆を突かれた格好になり、何とかボールに触ったもののコントロールできずGKがキャッチ。だが62分、羽生のスルーパスを受けた平山がカウンター気味に抜け出し、DFのプレッシャーを受けながらも巧みなドリブルからシュート、これが決まって3-0となった。

さらに69分、またしても羽生が今度はロブ気味のパスを前線へ。後ろから走り込んだ石川がこれを受け、飛び出したGKの頭を越すループで4点目のゴール。しかし石川はシュートの後の着地で左膝を傷めそのまま担架で退場となった。このため田邉が交替で右SHにイン。76分には羽生に代えて中村を投入、中村が右SHに入り田邉が左に回る。87分には平山に代えて大竹が左SHにイン、田邉はトップに上がる。

終盤は後ろでボールを回して時間を使いつつ、機を見て縦に当てこれを合図にサイドが上がる形で何度かチャンスを作るが、追加点は奪えなかった。6分と長めだったロスタイムも柏の反撃を絶ち、結局4-0で完勝した。

石川をエンジンに羽生の八面六臂の活躍で結果的には圧勝だったが、ボールの出しどころである梶山、米本に圧力を受けなかなか得点を奪えなかった前半の攻撃には反省点もあるだろう。前半ロスタイムの先制点と後半10分のタイミングでの追加点が試合を楽にしてくれた。終盤投入された交替選手は、顔ぶれからは「最後まで攻めきってこい」との監督のメッセージだと思うが、試合後の城福監督のコメントでは想定された働きができていなかったことが窺われる。

守備的に試合をクローズしに行くなら浅利、藤山、平松といった選手を起用していたはずで、大量リードを奪った上に石川がシリアスなケガで退場、必然的にこの先そのカバーをしなければならない選手として起用されたからには、もっとリスクを怖れず果敢に攻めて欲しかったというのが監督の意図だったのだろう。確かに田邉、中村、大竹は今後の東京の中心となってもらうべき選手であり、要求水準が高いのは分かるが、それなりに自分の特徴を出そうという動きも見られただけにちょっと可哀相にも思った。

そして何より心配なのは石川のケガだ。公式サイトでは左膝のケガとだけ発表されており、検査もこれからのようだが、とにかく選手生命に関わるような重症でないことを祈るばかりだ。ナビスコの決勝とかシーズンの残り試合とか気になるのは当然だし、せっかく代表で注目されている矢先のケガでショックだが、きちんと治療することを最優先して欲しい。

採点(採点の見方):
権田(3.5) ほとんど試される場面もなく無難に一日を終えた
椋原(3.5) 守備は手堅く、攻撃参加にも特徴を出した
ブルーノ(3.5) 敵FWに決定的な働きをさせずシュートも許さなかった
今野(3) 最終ラインのバランスをコントロール、もっと上がってもいい
徳永(3.5) 敵にサイドを使わせなかった、上がりは少なかった
梶山(3) 中盤に君臨、演出家として攻撃の緩急をコントロールした
米本(3) アグレッシブなボール奪取から逆サイドへの大きな展開も見せた
石川(2.5) 得点王に並ぶループは見事だがとにかくケガが心配
羽生(2) 1得点3アシストの大活躍、あと1点は取れたが惜しかった
赤嶺(3) 価値ある先制点、前線で最後まで身体を張った
平山(3.5) 得点シーンは自分で獲る高い意識が結実した
===
田邉(4.5) 慎重になりすぎたか、プレーに思い切りが足りず
中村(4) ゴールに向かう姿勢は見せたがやりきれず
大竹(-) 時間短し

テディベアの抽選は当たらなかったが(ていうか味スタでのこの手の抽選に当たった試しがない)、帰りにゲートのところでビブスを配布していてもらうことができた。これは何の予告もなかったようだがいったいどういう趣旨なんだろうか。ていうかどういうときに使えばいいのだろうか。帰りにゲートで配るものだからそこがすごく混雑して退場の人の流れが妨げられていた。よく分からなかった。



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2009年10月11日 19:42      [posted by der_ball_ist_rund]

【天皇杯2回戦】FC東京×讃岐

午前中、二子玉川で所用があったので、田園都市線で渋谷に出た。もちろんはなまるでかま玉うどんを食べるためである。熱々のうどんは美味しかった。渋谷からは明大前経由で味スタへ。今日は涼しいと見ていたのだが思いの外日射しがきつく、Tシャツ1枚でも大丈夫な気候。僕は長袖のTシャツの上に半袖の応援用Tシャツを重ね着していたので結構暑かった。さらにその上に着ていたアディダスのジャージは結局脱いでバッグに押しこんだままだった。

天皇杯ということで人出も少なく、駅前やコンコースも歩きやすい。去年の天皇杯味スタ開催の時はメインスタンドがSS、バックがSAで両ゴール裏が自由席だったので、ふだんバクスタの住人である僕はSAを買おうかと思っていたのだが、席割がなかなか発表されず、まあ、売り切れることもないだろうと思ってずっとチケット買わないままだった。

9月の終わりだか10月の初めだかにJFAのサイトを見たらようやく席割が発表されていて、今年はメインの中央がSS、その両脇がSA、両ゴール裏とバクスタは自由席になっていたので今週になってから自由席を買った。先走ってSA買わなくてよかった。席割を発表しないままチケット売るのはやめて欲しい。もうちょっとで不本意ながらメインの端っこ、コーナー裏の中途半端な辺りで試合を見ることになるところだった。

さて、東京は今野、長友に加え石川、徳永が代表招集。さらにリーグ戦前節の名古屋戦でケネディにヒジを入れられた茂庭が眼窩底骨折で離脱しており、他にも近藤がケガ。GKを二人ベンチに入れてようやく7人のベンチ入り枠を使い切るという人手不足ぶりだった。ターンオーバーということか、GKには塩田、DFラインは名古屋戦と総替え状態で、右から椋原、佐原、ブルーノ、平松。右SHには鈴木を回し、平山と赤嶺がツートップを組む形になった。

対戦相手は四国地域リーグのカマタマーレ讃岐。格下とはいえ一発勝負のカップ戦は何が起こるか分からない。侮ることなくきちんと勝ちきりたいところ。

試合は序盤から東京が中盤を支配、米本、梶山がサイドやトップにパスを当てて動き出す展開に。10分にはいったん平山に預けたボールのリターンを受けた梶山が自分で持ち上がりシュート、東京が先制する。さらに16分、左サイドでボールを受けた鈴木が中央に切りこんでシュート、これが決まって2-0とする。讃岐も何度か鋭いスルーパスを通すが東京の守備が落ち着いて対処しほとんどシュートを打たせない。

35分、鈴木の蹴った右CKにブルーノが頭で合わせ3-0に。42分には米本が左サイドから上げたクロスに、ファーで赤嶺がランニングヘッドで合わせ4-0。中盤で奪ったボールを素早く展開する攻撃で着実に加点し、敵の攻撃は無失点に抑えて前半を終えた。

東京は後半から梶山に代えて大竹を起用。羽生がボランチに入り、鈴木が左のSHに、大竹は右SHに入る。しかし、この布陣ではやはり中盤でのボールの収まりが悪く、試合を支配しながらもなかなか得点できない展開になる。58分には米本のクロスに鈴木が合わせるがポスト直撃。逆に59分には敵のミドルを浴び塩田がセーブ、その流れのCKも中央で合わされるが塩田の正面でキャッチ。

61分、羽生を下げて浅利を投入。64分には右からのFKを大竹が蹴るが惜しくもポスト。67分、塩田がスローしたボールがすぐ目の前の敵に渡りあわや失点というシーンがあったが、塩田が自分でこれを防ぎ事なきを得た。68分、ブルーノを下げて藤山を起用、平松をCBに回し藤山が左SBに入る。終盤になると讃岐も果敢に得点を狙いに来るが、集中した守備で失点は許さない。83分には赤嶺が裏に飛び出しGKと一対一になるがGKをかわしきれず当ててしまう。

ロスタイムにも左サイドを上がった大竹が中央に鋭いクロスを送ったがだれも合わせず、結局4-0で2回戦を突破した。

格下の相手から4点を奪い、ピンチはあったものの完封して次のラウンドに駒を進めたことは評価すべきだが、梶山を下げた後半にボールの落ち着きどころがなくなり追加点を奪えなかったのは反省すべきだろう。また、今日は平山が、自分で打てるところでラストパスを出そうとして失敗するシーンが多かった。崩しにこだわり少しでも可能性の高いプレーを選択するというコンセプトは大事すべきだが、今日のように力の差があり思いきったプレーのできる試合であれば、もっと積極的に狙って行ってもよかった。前線でボールに絡み続けたことは評価できるが、それだけにシュートの意識が足りなかったのは残念だった。

前節から総入れ替えとなったGK、DFが、危なっかしいシーンもありながら完封したことは収穫。特に平松はモチベーションの高さを見せてアピールした。

採点(採点の見方):
塩田(4.5) スパーセーブはあったがあわや失点のミスも
椋原(3.5) 守備は落ち着いて対処、球際の強さを見せた
佐原(4) 手堅く守ったが精度の低いロングボールもあった
ブルーノ(3.5) 組立では起点になった、得点になったヘディングは見事
平松(3.5) ミスを怖れず積極的にプレー、スピードに乗ったドリブルも
梶山(3) 1得点、中盤で自在にボールをコントロールした
米本(3) 梶山が退いた後半は要に、絶妙なサイドチェンジも見せた
鈴木(3) サイドで起点になりシュートの意識も高かった
羽生(3.5) 守備でも攻撃でも穴を埋め続けて絶妙のつなぎ役に
平山(4.5) ボールにはよく触ったがもっとシュートの意識が欲しかった
赤嶺(3.5) 得点は見事だったが一対一では工夫が欲しかった
===
大竹(4) もう少し特徴を出したい、FKは惜しかった
浅利(4) いつになく攻撃の意識高かった
藤山(4) 役割は果たした

3回戦は11月11日、長崎県で行われる。相手はJ2のザスパ草津。



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2009年10月05日 22:32      [posted by der_ball_ist_rund]

【ブンデスリーガ第8節】グラードバッハ×BVB

リーグ戦3連敗中のグラードバッハ、今節はホームでのBVB戦。この辺で勝っておかないと監督の進退問題になりそうだ。次節はアウェイでのヴォルフスブルク戦だし。土曜日の試合なのでウェブラジオで聴こうと思っていたら夜開催。仕方なく結果だけ翌日確認となった。

グラードバッハはマトモアを先発から外しフレンドがボバディラとツートップ。また前節先発したロイスに代わってブラッドリーが先発した。試合は見せ場のない緩い立ち上がり。互いにチャンスも作れない。連敗しているチームどうしの試合らしく、守りに重点を置いた戦いで、パッとしない展開に。だが、38分、クリアボールが敵FWの前にこぼれ、DFをかわされてミドルを突き刺され失点。そのまま前半を終えた。

後半はリードを奪ったBVBが引き気味になるがグラードバッハはこれを崩せず、逆にBVBのカウンターで危ない形を作られる。59分にはマルクスに代えてマトモアを投入、得点を狙いに行く。この辺りからグラードバッハはようやくエンジンがかかり始め、ボバディラが何度か惜しいシュートを放つが得点には至らず。77分にはメーヴィスを下げてロイスを投入したがグラードバッハのいい時間帯は長くは続かず、再びBVBに主導権を握られる。86分にはシュタルテリを下げてノイヴィルを投入したが結局追いつけず、0-1で4連敗を喫した。

この試合、コラウッティは出番なし。アランゴは「kicker」でも採点「6」と最低の評価で、コラウッティ、ボバディラのツートップにアランゴ、マトモアが絡む迫力ある攻撃はどこに行ってしまったのかと思う。早く立て直さないとチーム自体がどんどんバラバラになってしまう。フロンツェク監督の手腕が問われる局面だ。今年は補強はよかったはずで、この辺で奮起しないとマズい。

ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「我々は最初のシュートで先制されてしまった。これは最近の我々に特徴的なことだ。全力を尽くしたという点ではチームを責める気はない。最初の何週間かにあった試合を楽しむ雰囲気は何処かに行ってしまった。我々は4連敗を喫して非常に居心地の悪い状況だ」



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2009年10月04日 20:02      [posted by der_ball_ist_rund]

【Jリーグ第28節】名古屋×FC東京

名古屋でのアウェイ戦であり自宅スカパー観戦。外出先から4時までに帰れるか微妙であったため録画をセットして出かけたが、帰ってきたのは3時過ぎだった。でも大阪×大宮を見ていたらそのまま居眠りしてしまい、もうちょっとでキックオフを見逃すところだった。危ない、危ない。

東京は警告累積で出場停止のブルーノに代え茂庭が最終ラインで先発した他は前節と同じ布陣。名古屋とは今季、ナビスコの準々決勝を含めて3試合して2勝1敗、名古屋は東京に負けてナビスコの準決勝進出を逃したこともありモチベーションを高めてくるだろう。週の真ん中にACLの準々決勝を戦ったばかりで疲れもあるだろうが、ケネディがフィットし、リーグ戦でも好調を維持していて強敵であることは間違いない。

試合は中盤での激しいつぶし合いから始まった。名古屋は疲れもあるのか、次第に東京が中盤で名古屋のボールを奪うシーンが多くなる。10分には梶山が立て続けにシュートを放つが枠を捉えられず。すると18分、敵のCKをファーで折り返され、ゴール前至近距離から敵DFに頭で押しこまれて先制点を許す。敵の長身外国人FWには茂庭がマークについていたが離してしまい、折り返させてしまった。

だが、東京はその後も中盤でアグレッシブにボールを奪っては素早く展開、裏に抜ける鈴木や石川の突破を使ってチャンスを作る。24分、右サイドの石川からパスを受けた平山が中央を駆け上がりながらタイミングを見て右サイドの石川に絶妙のラストパス。これを受けた石川が中にステップして敵DFをかわし左足でシュート。これがファーのサイドネットに突き刺さり東京が同点に追いつく。

されに29分、梶山からパスを受けた徳永が右サイドを駆け上がり深いところからクロス。ニアに飛び込んだ鈴木が足を出すとこれが絶妙のループシュートとなって敵GKの頭を越えゴール。東京があっという間に逆転した。押せ押せの展開となるが、その後はチャンスも敵GKのセーブに遭うなどで追加点は奪えず、結局2-1で前半を終了した。

後半になると名古屋が選手を二人交替。しばらくは名古屋の攻撃に耐える時間帯となるが、集中した守備でシュートまで持ちこませず危なげなく守りきる。55分には左サイドでボールを拾った長友が、敵GKが出ているのを見てループでロング・シュートを狙う。最初は簡単にゴールラインを割るかと思われたボールは微妙なところに落ち、バーをたたいてピッチ外へ。もう少しでゴールになるところだった。

61分、茂庭が敵FWと接触して負傷。敵のヒジを顔面に受けた様子で、テレビ画面でも出血しているのがはっきり分かった。茂庭は動けない状態で担架に乗って退場、65分に佐原が茂庭に代わって入った。敵FWにはイエローカードが提示されたが、「退場でしょう」とエキサイトする城福監督の姿がテレビにも映し出され、音声もはっきり聞こえた。抗議の良し悪しは別として、この監督の感情むき出しの対応が選手たちにも伝わったことは間違いない。

68分には羽生に代えて椋原を起用。徳永を左に回して長友を上げるかと思いきや、椋原はそのまま左の高めに入り、実質的にファイブバック的な布陣となったようだ。その後も東京は名古屋のロングパス主体の単調な攻撃を跳ね返しつつ、中盤でボールを奪ったりこぼれ球を拾ったりして効率的な攻撃を仕掛ける。できることならこの時間帯にしっかり追加点を取りたかったところだった。

83分、石川に代えて藤山を投入。藤山はそのまま右SHの位置に入ったようである。終盤は名古屋のパワープレーを東京が跳ね返し続ける展開になるが、今野、佐原を中心にハイボールにもよく対応し、茂庭の負傷などの影響で6分と長かったロスタイムもしのぎきる。結局、前半のリードを守り、2-1でリーグ戦では7月18日以来となるアウェイ戦での勝利を手にした。

梶山、米本を中心にパスをつないで攻め上がり、ゴール前での崩しから得点するというコンセプトをよく表現し、奪ったリードを、終盤はメリハリの効いた交替でしっかり守りきった好ゲーム。名古屋には7本しかシュートを打たせず、セットプレーからの失点以外には決定的なピンチもほとんど作らせなかった。茂庭の負傷退場をモチベーションに変え、交替で入った佐原を中心にファイトをむき出しにしてボールを跳ね返し続けたのはメンタルの勝利だろう。

僕が贔屓にしている赤嶺の出番がなかったのは残念だったが、鈴木の裏に抜ける動きや献身的な運動量は効いていた。気持ちの入った素晴らしい試合だった。

採点(採点の見方):
権田(4) 敵に釣り出されてゴールを留守にするシーンあり
徳永(3.5) 敵の強力な攻撃にもよく対応、鈴木の得点をアシスト
茂庭(4) 失点シーンではマークを離したが守備では身体を張った
今野(3) 超人的な動きで危険エリアをカバーし続けた
長友(3.5) 攻撃参加は自重気味、サイドの守備では競り勝ち
梶山(3.5) 攻撃の起点として中盤を支えた、シュートは精度を欠いた
米本(3) ボール奪取、プレッシャーは一級品になりつつある
石川(3) 得点シーンは見事、シュートの意識高く敵の脅威になった
羽生(4) 要所をおさえたがあまり顔が見えなかった
平山(4) ポスト、キープで役割を果たした、シュートは弱かった
鈴木(2.5) 逆転弾は抜群の運動量でゴールを狙い続けた賜物
===
佐原(3) 緊急出動だったが結果としてハイボール対策に有効だった
椋原(3.5) 左サイドで新たな可能性を示した
藤山(3.5) 今季リーグ戦初出場、短い時間で守備の存在感を示した

東京はいつもの今野、長友に加え、待望の石川、そして徳永が代表に招集された。次の週末は代表組を欠いた状態で、天皇杯の2回戦をカマタマーレ讃岐と味スタで戦うことになる。茂庭の負傷が心配だが、茂庭が戻れなければブルーノと佐原でCBを組み、右に椋原、左SBには藤山を起用するのか。石川のところには鈴木を入れて赤嶺を前線で起用したい。他にもターンオーバーで全体の底上げを図りたいが、ベストメンバー規定というくだらない決まりが…。



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