フットボール・クレイジー
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2010年01月31日 18:45
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【ブンデスリーガ第20節】グラードバッハ×ブレーメン
例によってウェブ・ラジオで実況を聴いていた。シーズン後半まだ勝利のないグラードバッハとしては強豪ブレーメン相手とはいえホームで何とか勝ち点3を取りたい試合である。グラードバッハは前節のヘルタ戦と同じメンバーでスタート。
さて、試合はブレーメンが主導権を握る形で始まった。攻めるブレーメン、守ってカウンターを仕掛けるグラードバッハという展開が予想されたが、4分、スルーパスに右サイドへ抜け出したボバディラが中央へ折り返し、これをロイスが流し込んでグラードバッハが最初のチャンスで先制した。さらに13分、再びボバディラがスルーパスを受けて右サイドを突破、今度はコラウッティが折り返しに合わせて2-0に。
さらに18分、またしても右サイドを突破したボバディラが今度は自分で切り返してシュート。これが決まり3-0。笑いが止まらないとはこういうことだ。26分にはバイリーが股を抜かれて1点を返され3-1となったが、35分にはボバディラが飛び出した敵GKをかわして無人のゴールに流し込み4-1に。敵FKがバーに当たり肝を冷やした直後の40分には、左サイドからのクロスに中央で合わされ再び失点、結局4-2で前半を終えた。
ところが後半になるとパタッと点が入らなくなる。ブレーメンはパワープレー気味に得点を狙ってくるが、グラードバッハは集中した守備でこれを許さない。逆にグラードバッハは(前半名前のでなかった)アランゴを中心に何度かチャンスを作ったが、追加点は奪えず。すると85分、バイリーが敵FWを倒したとしてPKを献上、これを決められて3-4となった。いやなムードもあったが、残り時間をしのぎきり、何とか4-3でブレーメンに勝った。
ウェブ・ラジオで実況を聴いているだけでもデタラメな試合だということはよく分かった。ダイジェストを見るのが楽しみだ。いずれにしてもこの勝利は大きい。グラードバッハは勝ち点を25に伸ばし暫定11位と順位も一つ上がった。次節はアウェイでマインツと戦う。簡単な試合ではないと思うがここで連勝できると順位表の上半分への足がかりができる。チーム状態は悪くないと思うのでがんばって欲しいところだ。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「ブレーメンが攻撃的な試合をすること、そしてチームのどの部分においても個々の力が優れていることは、何も目新しいことではない。だからこの試合に勝てたことは非常に嬉しい。前半はほとんど完璧なまでのカウンターができた。しかし後半は試合をしっかり締めることができず、そのために最後までイライラしなければならなかった。ブレーメンが長身のプレーヤーを使って攻撃的にきたために同点にされる可能性もあったとはいえ、我々はよく守ったと思う。前半はやや深く引きすぎたが、これももちろんブレーメンのレベルに対応したことだ。そのおかげで我々はスペースを上手く使うことができたし、攻撃は最後まで素晴らしかった。ラウル・ボバディラの活躍は私にとっても大変な喜びだ。彼はしっかりと自分にプレッシャーをかけ、彼のうちにあるものを今日見せてくれた」
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Borussia M'Gladbach
2010年01月28日 00:23
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【ブンデスリーガ第19節】ヘルタ×グラードバッハ
パソコンにいろいろと問題が生じたために嫁さんのパソコンを借りてウェブ・ラジオを聴きながらテレビではブレーメン×バイエルンを見ていた。ウェブ・ラジオは何の加減か音声がブチブチと途切れ、またアナウンサーの声もまるでボコーダを通したように甲高く聴きにくかったのと、ブレーメン×バイエルンが面白かったのとで、結局ほとんどラジオは聴いてなかったかも。
グラードバッハは前節ホームでシーズン後半の開幕を負けスタートとなっており、この日はアウェイとはいえ何とか勝ち点をもぎ取りたい試合である。ラミディの代わりにコラウッティがFWで先発した他は前節と同じメンバーとなった。
試合はホームのヘルタが前に出る一方、グラードバッハは守備を固めた上でカウンターにかける展開となった。互いに大きなチャンスなく迎えた33分、ロイスのCKにブラウアースが頭で合わせるが敵GKにセーブされる。41分にはコラウッティがペナルティ・エリアで敵DFに倒されPKを得たが、アランゴのキックは敵GKにセーブされる。さすがにこの時はじっとウェブ・ラジオを聴いていたががっくりだった。絶好機を逃し0-0で前半を終える。
後半はヘルタが攻撃の圧力を増し、グラードバッハは防戦一方の展開となる。何度か決定的なピンチを迎えるがバイリーの好セーブもあって何とかしのぐ場面が続く。終盤にヘルタの動きが止まるとグラードバッハも攻撃を試みるが得点にはならず、65分にはコラウッティにヘアマン、ロスタイムにはアランゴにクライネと守備固めに入って勝ち点1を取りに行く態勢に。結局グラードバッハがヘルタの攻撃をしのぎきり、スコアレス・ドローとなった。
kicker
の採点を見ても、どちらのチームもGKが最高の評点となっているくらいだからそういう試合だったのだろう。まあ、アウェイで勝ち点1が取れたのだからよしとしなければならないのだろうが、後半押し込まれっぱなしだったのが気になる。勝ち点は22になったが順位はひとつ下がって12位。次節はホームでブレーメンを迎える。厳しい試合になるだろうが、ブレーメンにはそれほどやられている印象もないので、実力をしっかり出して欲しいところだ。この辺でひとつ勝っておかないと星勘定も苦しくなってしまう。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「とても難しい試合になるだろうということは分かっていたし、その意味ではパフォーマンスに満足している。前半と後半で状況が異なっていることはお分かりだろう。前半はボールに対してしっかり行けていた。我々は終始しっかりと前に向かってプレーし、連携もできていたし、先制することもできたはずだった。今日、ここでの勝ち点1は納得すべきもの。無失点に抑えたことは重要だ。今日の試合はいい種類の0-0だった」
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Borussia M'Gladbach
2010年01月23日 00:58
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【移籍情報】FC東京の補強(3)
キムとリカルジーニョの加入が正式に発表された。今季の補強はたぶんこれで終わりなんだろう。しつこく言っているようにサイドバックが手薄なのと本職のボランチ要員が足りないことを取り敢えず別にすれば悪くない補強である。
まあ、30代の選手がほとんどいなくなって、チーム全体が若くなってしまっているので、ここはもう相対的に年長の羽生とか石川とかにしっかり締めてもらうしかない。僕としては今野に東京の精神的支柱の役割を果たして欲しい。それだけの力と価値のある選手のはずだ。
キムとリカがうまくなじめるかもちょっと心配だが、二人とも若いので何とかなるだろう。今日の彼らの加入発表にも背番号は書かれていないので、明日(実際は今日)の新体制発表でまとめてやるんだろう。
まずは2月6日、味スタで行われる代表戦、日本×中国で、東京の選手が活躍するのを見たいが、チーム作りの時期にいきなり5人も代表で取られるのもつらいよなあ。贅沢な悩みなのかなあ。ふふふ。
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[新規加入]
◎正式発表済み
DF 高橋秀人(東京学芸大学)
DF 阿部巧(FC東京U-18)
DF 平出涼(FC東京U-18)
DF 森重真人(大分)
DF キム・ヨングン(全州大(韓国))
MF 松下年宏(新潟)
FW 重松健太郎(FC東京U-18)
FW 鈴木達也(柏(期限付移籍→完全移籍))
FW リカルジーニョ(アトレティコ・パラナエンセ(ブラジル))
[退団・移籍]
◎正式発表済み
DF 佐原秀樹(川崎(期限付移籍満了))
DF 茂庭照幸(C大阪)
DF 藤山竜仁(札幌)
DF ブルーノ・クアドロス(未定)
DF 小山泰志(東京23サッカークラブ)
MF 浅利悟(引退)
MF 栗澤僚一(柏(期限付移籍→完全移籍))
FW 近藤祐介(札幌)
[レンタル中選手の動向]
◎正式発表済み
GK 廣永遼太郎(岡山へレンタル→2011/1まで延長)
DF 吉本謙一(岐阜へレンタル→2011/1まで延長)
MF 森村昂太(水戸へレンタル→2011/1まで延長)
MF 下田光平(水戸へレンタル→2011/1まで延長)
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FC東京
2010年01月19日 23:51
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【移籍情報】FC東京の補強(2)
東京中日スポーツでついに待望の外国人FWの名前が明かされた。ブラジル人のリカルジーニョ、年代別代表の経験もある21歳。何より若いのがいい。未知数だが期待したい。まずはチームにしっかり馴染んで欲しい。お世話係になってくれる先輩ブラジル人がだれもいないのが心許ないが。ブルーノが残ってくれればよかったんだけどね。
さらにもうひとついいニュース。鈴木達也の完全移籍が公式HPで発表された。ピースが着々とはまりつつある感じだ。既定路線とはいえ決まるとホッとする。栗澤が柏に行ってしまったのは残念だが、達也にはその分もしっかり働いて欲しい。背番号も若い番号に変えてやりたい。リカルジーニョが16番と報道されているので、じゃあ鈴木は9番つけちゃうか。
23日の新体制発表会に向け、着々と地歩が固まっている。あとはリカルジーニョとキムの入団の公式発表か。そして新しい胸スポンサーは決まったのか。背番号も含め、発表会が楽しみである。新ユニ、デザイン微妙だけど何番買おうかなあ…。
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[新規加入]
◎正式発表済み
DF 高橋秀人(東京学芸大学)
DF 阿部巧(FC東京U-18)
DF 平出涼(FC東京U-18)
DF 森重真人(大分)
MF 松下年宏(新潟)
FW 重松健太郎(FC東京U-18)
FW 鈴木達也(柏(期限付移籍→完全移籍))
●新聞辞令
DF キム・ヨングォン(全州大(韓国))
FW リカルジーニョ(アトレティコ・パラナエンセ(ブラジル))
[退団・移籍]
◎正式発表済み
DF 佐原秀樹(川崎(期限付移籍満了))
DF 茂庭照幸(C大阪)
DF 藤山竜仁(札幌)
DF ブルーノ・クアドロス(未定)
DF 小山泰志(東京23サッカークラブ)
MF 浅利悟(引退)
MF 栗澤僚一(柏(期限付移籍→完全移籍))
FW 近藤祐介(札幌)
[レンタル中選手の動向]
◎正式発表済み
GK 廣永遼太郎(岡山へレンタル→2011/1まで延長)
DF 吉本謙一(岐阜へレンタル→2011/1まで延長)
MF 森村昂太(水戸へレンタル→2011/1まで延長)
MF 下田光平(水戸へレンタル→2011/1まで延長)
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FC東京
2010年01月17日 13:43
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【ブンデスリーガ第18節】グラードバッハ×ボッフム
うにゃ〜。知らない間にウィンター・ブレイクが明け、シーズン後半戦が始まっていたでござる。今日になってこの事実が判明し、慌てて結果を確認したが負けていた。現地3時半キックオフの試合なので知っていれば夜の11時半からウェブラジオを聴くこともできたのに。僕が聴いていたら勝っていたかもしれないのに。残念だ…。関係ないけど佐野元春が出た「僕らの音楽」も見逃したし。正月早々ぶったるんでいるようだ。
さて、試合の方であるが、グラードバッハのスターティング・イレブンは以下のような布陣。
バイリー
レヴェルス ブラウアース ダンテ デムス
ロイス マルクス ブラッドリー アランゴ
ボバディラ ラミディ
マトモアはアフリカカップ出場のため不在、フレンドはケガらしい。
立ち上がりは互いに慎重で、グラードバッハが主導権を握るものの決定的なシーンは作れず。守備から入りカウンター狙いのボッフムが12分に先制点を挙げる。その後もグラードバッハが攻めるが深く引いて守るボッフムを崩せず、逆に35分、CKから2点目を失う。「kicker」によればボッフムは「攻撃面においては非常に効率がよかった。2度目のチャンスで2点目を稼いだ」。グラードバッハはアランゴの直接FKや、CKからダンテが頭で合わせるなどのチャンスがあったが得点にいたらず、結局0-2で前半を折り返した。
後半に入るとグラードバッハが攻撃の手を強め、ボッフムは防戦一方に。63分、前線のラミディに代えウィンター・ブレイクに台頭した若手ベッカーを起用。73分にはFKをブラッドリーが頭で合わせるが惜しいところで敵GKにセーブされた。79分、デムスに代えてこれも若いヘアマンを投入。するとその直後の80分、ヘアマンが左サイドから挙げたクロスにベッカーが右足で合わせゴール。グラードバッハが1点差に詰め寄りさらに同点を狙いに行ったが、いかんせんエンジンのかかるのが遅すぎ、結局1-2でシーズン後半の開幕戦に痛い敗戦を喫することになった。
若手の二人が気を吐き1点を返したのはよかったが、中位のクラブ相手のホームゲームなのだから勝たなければならなかった試合で、こういうのを落としていると星勘定がどんどん苦しくなる。内容は悪くなかったようだがこの分は次節のアウェイ、ヘルタ戦で埋め合わせるしかない。
敵の監督がハイコ・ヘアリッヒというのも感慨深い。ボッフムも小野がいなくなったがしっかりがんばって欲しい。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「この課題がどれくらい難しいものになるかということ、早い時間帯に0-1になるとそれがさらに難しくなるということは分かっていた。失点はもちろんボッフムの意図通りにしてやられた。失点はいずれも我々の個人的なミスから生まれており、その結果ボッフムは深く引いてしまって我々には打つ手がなかった。後半は目に見えてよくなったが、もう少し早く1-2になっていれば試合をひっくり返すこともできたのにと思う。選手起用はうまくはまったと思うし、観客の後押しもあって何とか負けないよう突っ張ったが、うまく行かなかった」
ハイコ・ヘアリッヒ監督(ボッフム)談話:
「もちろん勝ったことには満足している。前半の戦いの内容を見れば、我々はチャンスをきちんと逃さなかったということだ」
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Borussia M'Gladbach
2010年01月16日 00:19
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【移籍情報】FC東京の補強(1)
移籍市場ももうそろそろ閉まりかけで、各クラブが新体制の発表を行っている。東京は23日に始動ということでたぶんこの日に体制の発表があるのだろうと思うが、これまでに出ている移籍情報を整理しておこう。
こうして見ると、シーズン中に移籍したカボレ、金沢も含めてかなり選手がいなくなった感じがする。補強ポイントとしては別稿で既に書いたとおりまずFWだろう。まったく情報が出てこないが、手は尽くしているのだと信じたい。
あと、柏からレンタルで借りている鈴木達也の去就について正式発表がない。完全移籍が既定路線とは思うが(新聞報道あり)、早く発表して安心させて欲しい。
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[新規加入]
◎正式発表済み
DF 高橋秀人(東京学芸大学)
DF 阿部巧(FC東京U-18)
DF 平出涼(FC東京U-18)
DF 森重真人(大分)
MF 松下年宏(新潟)
FW 重松健太郎(FC東京U-18)
●新聞辞令
DF キム・ヨングォン(韓国)
[退団・移籍]
◎正式発表済み
DF 佐原秀樹(川崎、期限付移籍満了)
DF 茂庭照幸(C大阪)
DF 藤山竜仁(札幌)
DF ブルーノ・クアドロス(未定)
DF 小山泰志(東京23サッカークラブ)
MF 浅利悟(引退)
FW 近藤祐介(札幌)
[レンタル中選手の動向]
◎正式発表済み
GK 廣永遼太郎(岡山へレンタル→2011/1まで延長)
DF 吉本謙一(岐阜へレンタル→2011/1まで延長)
MF 森村昂太(水戸へレンタル→2011/1まで延長)
MF 下田光平(水戸へレンタル→2011/1まで延長)
MF 栗澤僚一(柏へレンタル→柏に完全移籍)
===
尚、背番号は2、3、4、7、8、9と一桁がたくさん空いてしまった。僕としては以下のような構想を持っているのだがどうだろうか。
2 高橋(新加入)
3 森重(新加入)
4 椋原(33から変更)
7 米本(28から変更)
8 松下(新加入)
9 [新加入FW]
11 赤嶺(24から変更)
16 鈴木(40から変更)
17 キム(新加入)
24 重松(新加入)
26 阿部(巧)(新加入)
28 平出(新加入)
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FC東京
2010年01月11日 21:46
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【2009】FC東京シーズンレビュー(8) まとめ
これですべてのポジションを概観した訳だ。FC東京の布陣を今季と同様の4-4-2とした場合、CB、SB、DMF、OMF、FWをそれぞれ定数2と見て、そこにレギュラー2人と、レギュラーと同等の力があり常にポジションを争える選手(サブ)を1人、さらにそのバックアップを1〜2人と考えると、今の時点での構想はこんな感じになるのではないか。
GK [レギュラー]権田 [サブ]塩田 [バックアップ]阿部(伸)
CB [レギュラー]今野、森重 [サブ]平松 [バックアップ]高橋、キム、平出
SB [レギュラー]徳永、長友 [サブ]椋原 [バックアップ]阿部(巧)
DMF [レギュラー]梶山、米本 [サブ](中村、松下)
OMF [レギュラー]石川、羽生 [サブ]鈴木、松下、中村 [バックアップ]大竹、田邉
FW [レギュラー]平山、赤嶺 [サブ](鈴木) [バックアップ]重松
こうして見ると、まずFWが手薄なのが一目瞭然だろう。あと、ボランチに関しても、「ボランチもできる」選手は何人かいるが梶山、米本のどちらかが欠けたときのことを考えると心許ない。今野をボランチに戻してCBでやりくりするという考え方はあるかもしれないが。
SBも徳永と長友が同時に代表で抜ける可能性を考えると椋原ひとりでは足りない。金沢や守備のユーティリティであった藤山やいなくなって急に手薄になった感は否めない。いきなり阿部でさすがに大丈夫か。
こうやってみると松下をどこでどう使うかが結構ポイントになるとともに、FWの補強はやはり急務だ。計算できるという意味ではJリーグの他チームかカボレの時のように韓国あたりから実績のある外国人を補強するのが最も手っ取り早いのだが、力のある外国人はそろそろ契約更新も終わりかけているのではないだろうか。気になるところだ。
いずれにしても戦力は固まりつつある。今季はナビスコカップを手にしたもののリーグ戦は「悪くない」レベルに留まった。来季はリーグ戦でタイトルを獲ることをクラブも我々ファンも本気で考えなければならないし、そのためにはどこかでこれまでの延長ではない「何か隔絶したもの」を手にしなければならない。この2年で築き上げたものにさらに何かを上積みできるかが問われる勝負のシーズンだ。
城福監督が目指す方向の正しさを僕は疑っていない。また、彼のチーム・マネジメントも信じている。論理的であり、率直・誠実であり、情熱的である城福監督の言葉には力がある。この得難い監督とともに僕たちは最初のリーグ・タイトルを手にしなければならないし、それは可能なはずだ。
開幕までもう2カ月を切った。今野、長友に加え、石川、徳永が代表招集され、その上、平山までが「A代表」に呼ばれる可能性が出てきたため、ワールドカップ・イヤーであることもあって代表に振り回されそうなイヤな予感もするが、結果を求めつつ選手層の底上げを目指す一年であって欲しい。
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FC東京
2010年01月08日 20:23
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【2009】FC東京シーズンレビュー(7) FW編
FWに関しては、シーズン当初の顔ぶれこそ昨季と変わらなかったものの、大きな動きがあった。
まず第一はカボレの移籍である。シーズン途中にカボレが中東に移籍してしまうとはいったいだれが予想しただろう。もちろん、それだけ優秀な人材を抱えていたということなのだが、前線で起点となり、爆発的なスピードで敵DFを置き去りにする一方、守備にも献身的に身体を張る真面目なブラジル人の退団は、彼の得点能力以上の大きな打撃だった。
また、クラブの経済的な事情から、敢えて強く慰留せず移籍金の取れるシーズン中の放出を容認せざるを得なかったことが示唆されたのも残念なことだった。東京に在籍したのは1年半ほどであったが、この間のカボレの貢献は城福東京の基礎を作る上でとてつもなく大きかった。カボレには感謝しこそすれ、その移籍を非難する気はまったくない。中東での活躍を祈りたい。
カボレのシーズン途中での移籍を補って余りあったのが平山の覚醒だ。これまで、大きなタレントを持ちつつも、精神面の幼さ故それを出しきれず伸び悩んでいたが、今季の平山の人が変わったような取組には正直頭の下がるものがあった。自己をしっかり律することのできる心の強さ、芯さえあればもともと恵まれた体格と数々の成功体験を基礎に高い能力を誇る選手。ポスト、キープ、シュート、そして前線からの守備と八面六臂の活躍でチームを引っ張り、ついに代表入りを果たした。
その代表デビュー戦でも2点のビハインドを一人でひっくり返すハットトリックの活躍である。来季も攻撃の柱として大きな期待を背負うことになる。怖いのは慢心だけだと思う。あとはもう少し自分で得点を取らなければならない。FWのレギュラーが4得点はいくらそれ以外の働きがめざましいとはいえ満足のできる数字ではない。
一方で今ひとつ不完全燃焼感の残ったのが赤嶺だった。昨季得点を量産したものの、今季は途中から平山にレギュラーを奪われ、出場試合数こそリーグ戦28試合と少なくはないものの、シーズン中盤からはスーパーサブとしての起用に甘んじ、得点も5点に留まった。もともと前線に張ってピンポイントで合わせる、押しこむタイプのストライカーなので、ムービング・フットボールには馴染まない部分もあるが、先発で長い時間起用することによって、それに比例して得点のできる人。「東京のキルステン」の称号を贈った赤嶺ファンの僕としてはしっかりポジションをつかんで泥臭い押しこみを見たい。
近藤は完全に期待はずれだった。開幕戦は先発で起用され得点を挙げたものの、その後は次第に起用されなくなり、シーズンが終わってみれば12試合出場の1得点と寂しい成績。シーズン終盤はひたむきに走る姿勢が見えず、悪いときの平山を見ているようだった。今季限りで退団、札幌へ移籍することになった。東京でのキャリアも長い選手で、ブレイクしてくれれば層の厚みとしても大きな力になっただけに、ここでチームを離れるのは残念だがやむを得ない。札幌での活躍を祈る。
カボレの抜けたシーズン終盤には鈴木もトップで起用された。裏へ抜ける動き、シュートへの意識、そしてスピードなど、FWとしても高い資質を持っており苦しい時期を支えた功労者だ。ただ、鈴木をトップで使わざるを得なくなると中盤の人繰りに影響が出る。オプションのひとつとして考えるべきだろう。完全移籍が待たれる。
このポジションの補強としてはユースから重松が昇格した。ユースカップの決勝をテレビで見た限りだがいいセンスを持っていると思う。すぐに通用するかどうかはともかく、必ずしも層が厚くないFWにあって、早く計算できる戦力に育って欲しい。
ただ、こうして見ても平山、赤嶺を中心として、MF兼任の鈴木と新人の重松では背中が寒い思いだ。やはり決定力のあるFWのあと一人の補強は欠かせない。外国人なのか、日本人を獲得するのか。ヴェルディの大黒の獲得交渉は不調に終わった様子であり、あとは外国人に期待するしかないようにも思う。当然クラブも危機感を持って探しているだろうから、朗報を待ちたいところである。
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FC東京
2010年01月06日 19:46
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【2009】FC東京シーズンレビュー(6) OMF編
東京の2009年の布陣では、攻撃的MFとはほぼ即ちSHのことであった。このポジションでまず特筆しなければならないのはだれより石川である。残念ながら第29節の柏戦で痛恨のケガを負い、シーズン終盤を棒に振ったしナビスコ決勝も出られなかったが、リーグ戦24試合出場で15得点は破格の結果だった。
これまでのタッチライン際を駆け上がるスピードスターとしての働きだけでなく、サイドから切れ込んでのシュート、さらには上がり目での自由なポジショニングからここ一番の一発など、まさに一皮剥けて得点王も夢ではない活躍だったし、代表にも復帰した。ケガも多く、今ひとつフィットを維持しきれない姿をずっと見ながら、正直、若い頃の輝きもこのまま褪せて行くのかと思っていただけに、この石川のブレイク・スルーは本当に嬉しかった。幸いリハビリも順調なようなので、来季の復帰を期待している。
石川とともに中盤の攻撃的なポジションを支えたのは羽生であった。頭の下がる運動量でアップダウンを繰り返しながら、クリティカルなエリアに必ず顔を出してバランスを取った。攻撃のスイッチを入れる役割も果たし、東京が目指すサッカーの先導者としてお手本を示し続けた。得点が少ないのが不満だが、羽生がいなければ東京のサッカーは成り立たない。リーグ戦全試合出場はその証拠だ。
鈴木の存在も光った。主にバックアッパーとして、終盤に流れを変える働きを期待されたが、シーズン前半はその役割を黙々とこなし、機に臨んでは先発でも献身的に働き続けた。カボレが去り、石川が負傷するなど攻撃的なカードが逼迫したシーズン終盤は出場機会も増え、今や欠かせない選手である。スーパー・サブとして起用されながらリーグ戦33試合出場は驚くべき数字だと思う。
さて、来期を占う上で重要なのは彼らに続く若手である。一定の計算ができるという意味では中村は大事な存在だ。今季はケガに泣いたがシーズン終盤には存在感を示した。このポジションで起用するのか、ボランチやSBなどの守備的なポジションで使うのかはともかく、器用貧乏に陥らないようにしっかり特長を見せて欲しい。
昨季デビューで一躍戦線に名乗りを上げた大竹にとっては今季は困難なシーズンになった。プレーにも迷いが見え、手堅くやろうとするあまり彼の持ち味が消えてしまっているように思えた。ここで壁を越えられるかどうかがサッカー選手としての真価である。もっとゴリゴリ前を向いて勝負してよい。ボールを持ったら一目散に前を目指し、高い技術を生かした華麗なスルーパスや意表をつくタイミングでのシュートなど、東京には貴重なタレントであることは間違いない。大竹が先発に定着できれば弱点であるプレイス・キックが大きな武器にもなる。もっと自由にやって欲しいと思う。
田邉は1年目としてはリーグ戦10試合出場とそれなりにアピールしたが、まだまだプロとして勝負できているとは言い難い。出場した試合を見る限り、自分の持ち味としてこのクラブで何を出して行くのかということに答えが見出せていないようだ。田邉も大竹と同様、無難なチームプレーに埋もれる選手ではなく、自分で道を切り拓くことができるはず。大竹、田邉の底上げはクラブにとって重要なタスクだ。来季の行方はここにかかっていると言っても過言ではない。
新潟から獲得した松下もこのポジションで計算できる。城福監督が松下をどう起用するつもりか分からず、ボランチとしての起用も考えられるが、新潟では主にSHとして活躍していたようであり、羽生を補う存在として心強い補強である。プレイス・キックにも定評があり、石川、羽生、鈴木の競争に割って入って欲しい。
このポジションには人材は揃っている。いかにレギュラーと拮抗したバックアップを揃えられるかが鍵になるのではないだろうか。
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FC東京
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