フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2010年05月29日 23:09
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【緊急提言】代表駆け込み入替私案
ワールドカップの最終ベンチ入りメンバー・エントリー期限がいよいよ迫ってきた。入れ替えを行うなら最後のチャンスなので私案をまとめてみた。
まず、GKはこのままでいいだろう。西川を連れて行ってやりたい気もするが、チーム構成やリーダーシップを考えて第三GKに川口という選択は理解できる。
DFは岩政と駒野を外して徳永悠平(FC東京)を入れたい。岩政のパフォーマンスがどうかはよく知らないが、だいたい田中が出場できないときに阿部や今野でCBを繰り回すなら、別に岩政は要らないだろう。貴重な23人枠を、使う予定のない選手で埋めておくほど我々には余裕はない。駒野は別に悪くないが、僕が東京サポなので駒野よりは徳永だと思うと言うだけの話。
MFでは中村俊輔を外すべきである。理由は
別稿
を参照して欲しい。代わりに石川直宏(FC東京)と香川真司(セレッソ大阪/BVB)を入れたい。この二人はゴールに向かう推進力や思い切りがあり、切羽つまったときの勝負札になり得る。逆に、今のメンバーにはそういう存在が見当たらないのではないか。
FWでは大久保、玉田、矢野は外したい。理由は、リーグ戦で得点できていないからである。例えば、昨季、この3人はいずれも8得点しか挙げていない。しかも玉田はそのうち3点、大久保も2点がPKで、流れから決めた得点はそれぞれ5点、6点のみ。今季は玉田、大久保が2点、矢野に至っては無得点である。端的に言ってJリーグで得点できないFWに、世界レベルでの得点力があるとはとても思えない。
代わりに入れるべきだと思うのは、まず前田遼一(磐田)と佐藤寿人(広島)。前田は昨季20得点で得点王、今季も既に7得点を挙げている。佐藤は昨季15得点、今季は5得点だ。いずれもFWに求められる「危険さ」という意味では、今、日本人で最も高い水準にある選手であることは間違いない。
あと一人は難しい。田中達也(浦和)や興梠慎三(鹿島)も魅力的だが、ここは渡邉千真(横浜F・マリノス)がいいと思う。昨季新人で13得点、今季ここまで7得点と実績もある。ワールドカップのような大会では、それまで無名でもいきなりブレイクするラッキーボーイ的な存在が現れることがあり、若くて元気のいい渡邉を起用する妙味はあるように思う。それに相手のチームには渡邉の詳細なデータはないだろう。
東京サポの僕としては平山相太(FC東京)を推してやりたいところだが、あまりコンセンサスを得られそうもないのでやめておこう。結局、以下のような感じになる。
【Out】岩政、駒野、中村(俊)、玉田、大久保、矢野
【In】徳永、石川、香川、前田、佐藤、渡邉
今のメンバーよりもずっと「何かが起こる感じ」はあると思うんだけどな。
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日本代表
2010年05月26日 23:54
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【ナビスコ第4節】仙台×FC東京
会社を定時に出て東京駅から東北新幹線に飛び乗った、りしたら面白かったと思うんだけど、さすがに自宅スカパー録画追っかけ再生にて観戦となった。
東京は前節出られなかった石川、徳永、キムがそれぞれ鈴木、松下、中村に代わって復帰。CBには高橋が引き続き入り森重とコンビを組んだ。
試合の入りは今ひとつ。敵のトップ下を捕まえきれず、DFラインの前で好きにボールを捌かれて守備に追われる展開になる。すると6分、敵のロング・ボールをこのMFに通され、そこからスルーパスを裏に出されてGKとの一対一から決められた。早い時間帯に失点を喫したことで東京は苦しい戦いを強いられることになる。
その後も敵のテンポのよい攻撃の前に東京は守勢に立たされる。ボールを奪ってもパスがつながらず前線までボールが供給できない状態が続く。しかしこの時間帯を集中した守備で何とか耐えると、次第に東京のパスが回り始め、何度かチャンスが作れるようになる。34分、石川のシュート・トライからのこぼれ球を羽生が戻し、平山がゴール正面からシュートしたが枠外へ。絶好の同点機を逃す。
さらに36分には重松が左からペナに入るがシュート・コースが開いたタイミングで打ちきれずこれも決定的なチャンスを逸する。40分にはペナ右から徳永のパスから石川がフリーで狙うがこれも大きく宇宙開発。この時間帯は明らかに東京が攻勢であり、得点するならこの局面だったと思うが、得点機をことごとく外し流れを自ら手放してしまう。結局0-1とビハインドを背負ったまま前半を終えた。
東京は後半から重松に代えてリカルジーニョを起用。東京がボールを支配しながらも、リードして守備的にブロックを形成する仙台を相手に攻め手を見出せず、ボールを回す間に失ってはカウンターを浴びる繰り返しになる。63分には椋原からのグラウンダーのクロスが中央で待つ平山の足下にぴたりと収まり、平山はここから反転してシュートしたがGKにセーブされた。直後に東京は羽生に代えて大竹を投入、得点を狙いに行く。
すると67分、右寄りでボールを持った大竹がドリブルで攻め上がりシュートを放つがGKがセーブ。東京に欠けていたゴールに向かう迫力が少しずつ見え始める。72分には椋原に代えて中村を右SBに。サイドを活性化したいということか。今ひとつ意図が見えず。77分、リカルジーニョからのパスを受けた梶山がゴールを狙うが枠外。時間がなくなる中でもなかなかスピードアップできず、無理めのパスを通そうとしては敵の分厚い守りに引っかかる。
結局最後まで攻撃にアクセントをつけることができず、早い時間帯に失った1点を守りきられて痛い敗戦を喫した。
立ち上がりに守備の役割分担が固まらず1点を失ったのは痛かったが、その後は権田の度重なるファイン・セーブもあってよく守った。問題は決定機に決めきれず、守りを固める相手に確率の低いシュートしか浴びせることができなかった攻撃の問題。東京は19本のシュートを放ったことになっているが、きちんと枠に行ったシュート、いいタイミングで敵を脅かすことのできたシュートはごくわずかだった。
サッカーはすべてのチャンスが得点になる訳ではないのだから、たくさんチャンスを作るか決定率を上げる以外に得点を増やすことはできない。ところがせっかくのシュート・チャンスに打ちきれず、回しているうちにシュートもできずボールを奪われるシーンや、せっかくの数少ない絶好機に枠すら捉えられないシーンが目立った。
状況に応じて戦術を柔軟に調整することができず、同じパターンで何度もボールを失いすぎ。早くに失点して攻め急いだ部分はあったかも知れないが、FWがFWの仕事をできておらず、週末の大竹のような救世主的なゴールがないと勝てないのではコンスタントな成績は望み難い。しつこいようだが平山が何をやるべきで何をやるべきでないか、ちょっと整理した方がいい。
採点(
採点の見方
):
権田(3) ファイン・セーブを連発、惨敗になるのを防いだ
椋原(4.5) クロスに若干の工夫はあった、我慢強く守った
森重(4) 敵のカウンターに身体を張ったが全体に大雑把だった
高橋(4.5) 破綻はなかったが今日は我慢の日
キム(4) ボールを持ったときにもっと大きな展開を狙っていい
梶山(4.5) ボールによく触ったが組立が単調になってしまった
徳永(4) 梶山との役割分担が今ひとつはっきりせず
石川(4.5) 攻め急ぐ局面多し、シュートも精度、迫力を欠いた
羽生(3.5) 孤軍奮闘と言える神出鬼没、もはや東京の宝
平山(5) ファーストタッチで打てないので存在が生きず
重松(5) マジック・アワーが終わり、最初の勝負時が来つつある
===
リカルジーニョ(4) よく起点になったがもっと自分で行っていい
大竹(3.5) 強引な突破からシュートに今日の一筋の光明を見た
中村(4) 短い時間でよく動いたが効果的な攻撃にはつながらず
東京は4試合を終えて2勝1敗1分でグループ2位に後退。首位は京都で、次節休んだ後の味スタでの京都戦が天王山になりそうだ。今日はせめて勝ち点1を取りたい試合だったが仕方ない。しばらく試合がないのでしっかり攻撃の意識を再構成したいところだ。
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FC東京
2010年05月22日 18:41
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【ナビスコ第3節】FC東京×新潟
いい天気。昨年の「we'll win the cup again」のTシャツを着て世田谷線から三軒茶屋経由で駒沢へ。昨年の駒沢決戦はやむを得ない事情で欠席だったのでここで観戦するのはいつかのサテライト以来実に久しぶり。SOCIOのカードもらうのもビール買うのもエラい行列で諦めた。
東京は今野、長友の代表コンビの他、予備メンバーに選ばれた石川、徳永もFIFAのレギュレーションで今節は出場できず、その上キムが警告累積で出状停止と、最終ラインを中心にかなりの再構築を迫られる状態。最終ラインは右SBに椋原、左SBに中村、CBには高橋が公式戦デビューで森重とコンビを組むことになった。ボランチは梶山と羽生、SHは右に鈴木、左に松下、トップは平山と重松という布陣。
試合は序盤から東京がボールを支配、パス交換からチャンスを作って行く。14分にはゴールライン近くまで切り込んだ梶山からの戻しを中村がシュートするが宇宙開発。新潟はカウンターから何度か攻撃の形を作るが森重、高橋が落ち着いて対応し決定的なピンチにはならず。東京が押し気味だが決定打が出ないままスコアレスで前半を終える。
後半に入っても東京優勢の形は変わらず。51分には高橋のロング・フィードに鈴木が抜け出すが少ないタッチで打ちきれず絶好のシュート・チャンスを逃してしまう。今日は梶山の動きが重く、ボールが足につかない感じでこの頃にはピッチ外に出て何か治療を受けていた。大丈夫なのかな。59分、重松に代えてリカルジーニョを投入。62分には平山がキープから出したラストパスを駆け込んだ梶山がシュートするがファイン・ヒットせずGKがキャッチ。この辺も打ちきれてない感じがした。
64分、中村が傷みピッチをアウト。65分には中央でのキープからの戻しに駆け込んだ羽生がシュートを放つがやはり宇宙開発。67分、中村が戻れず大竹がイン、さらに79分には鈴木に代えて赤峰を投入、1点を奪いに行く。終盤はボールがピッチを往復する激しい戦いになる。ロスタイムに入っても得点の匂いがせず、引き分けを覚悟したロスタイム4分、左サイドのスローインからボールを受けた大竹がゴールライン際から切れ込み、角度のないところからサイドネットに突き刺してゴール。
ロスタイムは3分のはずだったがその後も1分ほど試合は続き、ついにタイムアップ。最後の最後で大竹に救われグループ・リーグ勝ち抜けのために極めて大きな勝ち点3を得た。
今日の試合、メンバーが大幅に入れ替わった割りには最終ラインは破綻もなく敵の強力なシャドーをよく抑えた。森重が今野不在の中でDFのリーダーとして落ち着いて仕事をしたのも大きいが、高橋のパフォーマンスは素晴らしかった。一度敵のロングボールの処理を誤って決定的なピンチを招きかけたが(これは森重が救った)、それ以外は守備も的確、フィードも効果的だった。計算できる選手が一人増えたと言っていい。
これに対して前線の動きは物足りなかった。最も効果的なファースト・タッチで次のプレーが判断できていないために無駄にボールを持ち、自らチャンスの芽をつぶしているように見える場面が散見された。特に平山は、敵DFを背負ってキープするような局面では効いているが、速攻でいいボールが出たときにこれを足下で収めてしまい、球離れが悪くて全体の動きを止めてしまっている。
重松も、気迫と勢いで行ける範囲には限界がある。試合に慣れて周りが見え始めると余計に色気や迷いが出てくる。ビギナーズ・ラックの時期はそろそろ終わりつつあるので、次へ進むために何が必要か整理した方がいい。鈴木も絶好のボールをもらいながら、最初のシュート・ポイントでシュートできないのは技術的な問題ではないか。代表選考も終わったことだし、そろそろFWは平山をいったん外し、ゼロベースでシャッフルした方がいいと思う。赤嶺がお勧めだ。
ナビスコの星勘定としては今日の勝ちは大きい。次のアウェイ仙台戦は先日のリーグ戦の雪辱でもあり、連勝してグループリーグ勝ち抜けをグッとたぐり寄せたいところ。
採点(
採点の見方
):
権田(3.5) 敵のシュートは4本、ほとんど仕事なし。
椋原(3.5) 敵の要注意MFをよく抑えた、クロスにもう少し精度が欲しい。
森重(2.5) 今野がいない中、急造DFラインを統率、魂の守備を見せた。
高橋(3.5) デビュー戦としては破格の出来。「強さ」に課題か。
中村(4) 守備に奮闘したが、攻撃ではミス多くよくボールを奪われた。
梶山(5) ボールが足につかず、キープもパスも冴えず。ケガは大丈夫か。
羽生(3) 最も広い範囲を走り回った最年長は影の功労者。エア乾杯を。
鈴木(4) 絶好の飛び出しを決めきれず。気持ちは見えたが空回り。
松下(3.5) カバーに、攻撃にと奮闘した。さすがのFKもあり。
平山(5) 無駄にボールをこねる悪癖が復活。一度整理した方がいいって。
重松(4.5) 周囲を生かすとか柄にもないこと考えてるんじゃないだろうな。
===
リカルジーニョ(4.5) もっとスピードを生かして動いて欲しい。
大竹(3) 卓越した技術をチームのために生かす努力の跡が見えた。
赤嶺(4.5) 存在感を示せず。もっと時間を与えてやって欲しい。
帰り道は気分がよかったので道端のコンビニでビールを買い、飲みながら玉川通りを三軒茶屋まで歩いた。世田谷線に乗ろうとしたら一部運休…。仕方なく田園都市線に乗って渋谷まで出たが何やってんだか…。
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FC東京
2010年05月15日 22:59
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【Jリーグ第12節】FC東京×清水
天気のいい土曜日の午後。でも気温はさほど上がらず、長袖Tシャツの上にユニ、その上にジャージという服装がちょうどよかった。ワールドカップによるリーグ戦中断前の最後の試合。ナビスコはまだあるとはいえ、長友、今野は中断明けまで見納めになるし、前節山形に勝って迎える正念場の試合。左足に赤、右足に青のユニクロ製FC東京靴下をばっちり決めて京王線に乗り込んだ。
今日は「GIANT KILLING」のパッカくんがコンコースに登場ということで楽しみにしていたら、ゲートを入ったところでいきなり遭遇。ゲート正面の案内板の背後に何やら人だかりしているので見に行ってみるとパッカだった。これがその写真だ。我ながらよく撮れていると思う。周囲にいた人の話を横耳で聞いたところによると、パッカは控え室から出てきたところをいきなり取り囲まれ、身動きができない状態のようだった。
後ろの方では若い女子二人が「なになに?」「何かいるみたいよ」「どれどれ?」「何かちょっと黄緑色の」「え〜、ガチャピンかな」。ちょっと違うね。ガチャピンはガンバ大阪の試合に行けば見られるぞ。
さて、東京は梶山がスタメンに復帰、羽生が左SHに回った。それ以外は前節と同じ布陣。首位清水が相手だが負けられない戦い。試合は東京ペースでスタート。中盤での競り合いから奪ったボールを梶山に集め、平山に当てて展開するパターンで清水陣内に攻め込む。これに対し清水は自陣からカウンター気味にトップに当てようとする戦いに。東京は優勢にボールを支配するものの、清水の守備も堅く決定的なチャンスはないまま時間が過ぎる。
すると26分、左サイドで与えたFKを低く鋭い弾道でゴール前に蹴り込まれ、これに敵DFが頭で合わせた強烈なシュートがゴールに。この日最初の清水のシュートで先制点を許してしまう。東京はその後も気落ちせず流動的なパス回しから同点を狙いに行くが、清水にも何度か攻め込まれシュートミスに救われるシーンも。拮抗した状態のまま0-1で前半を終えた。
後半に入っても東京は積極的に攻撃を仕掛ける。52分には重松に代えてリカルジーニョを投入、早いタイミングで勝負に出る。さらに59分には羽生に代えて赤嶺を起用。この時点では赤嶺のワントップに平山がトップ下、右に石川、左にリカルジーニョというワントップ、スリーシャドウ的な布陣に見えた。66分にはリカルジーニョのクロスに赤嶺がゴール前で頭で合わせるが枠に飛ばず。
すると直後の68分、30メートル近くあるFKを直接決められ2点差に。厳しい状況になる。これに対して東京は72分、石川を下げて松下を投入、松下は左SBに入り、徳永が右SB、キムがCBに回って森重とコンビを組む。今野が一列上がって梶山とダブルボランチを形成、右SHには長友が上がる。松下のSBはともかく、初めからこうすればいいんじゃね的な布陣になった。
81分、リカルジーニョと入れ替わってボールを受けた平山が至近距離からシュートを放つが敵GKがセーブ。さらに直後の83分にはこぼれ球に走り込んだキムが強烈なミドルを放つがこれも敵GKがセーブ。東京に流れが傾き、スタンドも手拍子で盛り上がる。85分、右CKを敵GKがパンチングしたボールがこぼれたところに長友が走り込み、30メートルからミドル。これがゴール右隅に決まり東京が1点差に詰め寄る。
さらにその2分後、今度は赤嶺のクロスが敵DFにクリアされたこぼれに松下が落ち着いて合わせゴール。2分で同点に追いつく。その後も盛り上がるスタジアムの雰囲気に乗って東京が一気に逆転を狙いに行き、終了間際に獲得したCKに赤嶺が頭で合わせたが枠を外したところでタイム・アップ。結局2-2の引き分けに終わった。
シュート数は14本対10本、支配率も55%対45%と、東京が終始押し気味に試合を進め、敵FWに決定的な仕事をさせなかった。失点はいずれもセットプレーからで、それだけに負けるとショックの残る試合だったが、最後まで下を向かず自分たちの戦い方を貫いて、最終的に勝ち点1を得たことは高く評価してしかるべきだろう。勝ちたかった試合で、星勘定的には引き分けでは全然足りないのは確かだが、首位を相手に最低限の結果を出した試合だった。
採点(
採点の見方
):
権田(3.5) 守備機会は少なかった。失点はやむなしか。
長友(2.5) 一列前に上がって攻撃力を発揮、東京に帰ってきてね
森重(3.5) 敵のFWに決定的な仕事をさせず
今野(3) 抜群の危機察知能力、一列前でも力を発揮
キム(3.5) 強烈なミドルあり、機能し始めてきた感じ
梶山(3.5) 要としてボールを捌き、ここ一番の攻め上がりも効果的
徳永(3.5) しっかりバランスを取り右SBでも安定感を見せた
石川(4) 献身的に走り続けたが空回りも多かった
羽生(3.5) 必要な場所にきちんと顔を出す、やはり前で生きる男
平山(3.5) ポストが効果的、シュートの意識はあったが…
重松(4.5) 手堅い相手にはなかなか仕事をさせてもらえない、日々勉強
===
リカルジーニョ(3.5) よくボールにからみチャンスを演出した
赤嶺(4) 前線で献身的に働いたが、二度のチャンスはせめて枠に…
松下(3) 短い時間だが役割をよく理解していた、初ゴール◎
長友はかねてからワールドカップ後の海外移籍が取り沙汰されている。もしそうなれば今日の試合が長友の東京でのラストマッチになる。どうなるか分からないが、まずはワールドカップでがんばってきてもらおう。もちろん、長友が海外移籍すれば移籍金がたくさん入るような契約になってるんだろうな。
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FC東京
2010年05月10日 22:04
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【ブンデスリーガ最終節】グラードバッハ×レヴァークーゼン
最終節、残留が決まる一方で順位表の上半分に行く可能性もなくなりモチベーションを維持するのが難しい試合。相手はチャンピオンズ・リーグの可能性も残しているレヴァークーゼンだが、やはり最後は勝って終わりたいよな。一応ウェブ・ラジオをつけていたが、実際にはテレビでヘルタ×バイエルンとマインツ×シャルケを交互に見ていた。
グラードバッハはヘアマンが右SH、マルクスがボランチ、ボバディラがトップで先発。試合はレヴァークーゼンの攻勢で始まった。「kicker」によれば「流れるようなコンビネーション」でレヴァークーゼンがグラードバッハのゴールに迫る。その後やや落ち着いたものの、グラードバッハは自陣に釘付けにされたまま。
前節の1-6の敗戦が尾を引いたか、力のないグラードバッハに対し、34分、マルクスのパスをカットされミドルを放たれる。バイリーがこれをセーブしたもののボールは敵FWの前にこぼれ、これを決められて失点。先制点を許してしまう。その後もレヴァークーゼンがチャンスを作るが何とかこれをしのぎ、0-1で前半を終えた。
後半もレヴァークーゼン優勢で試合は始まったが、55分、アランゴのFKが敵ゴール前のブラウアースに。フリーのブラウアースがこれを蹴り込みグラードバッハがほとんど何もないところから同点に追いついた。57分、今季限りで退団のノイヴィルがボバディラに代わって久しぶりに出場、満場の拍手を受ける。ノイヴィルはグラードバッハに移籍する前にはレヴァークーゼンにいたので、アウェイ側からも盛大な拍手があったらしい。
レヴァークーゼンの攻撃に対しグラードバッハもカウンターを繰り出す展開に。71分にはヘアマンに代えてフレンドを起用、逆転を狙いに行く。レヴァークーゼンも最後まで勝ち越しを狙って攻撃の手を緩めなかったが、89分にはロイスに代えてクライネを投入して守備を固め、結局1-1の引き分けに終わった。
グラードバッハは勝ち点1を上積みして39、12位でシーズンを終えた。必ずしも満足できる成績ではないが、残留争いに巻き込まれず、上位にもいくつか勝利して中位を確保したことは評価できる。ロイス、アランゴ、ボバディラと役者も揃い、期待していなかったフロンツェク監督は手堅い手腕を見せた。
来季はこのベースの上に何を築くか。まずは主力をきちんと残留させることが大切だ。それから、ノイヴィルの退団は残念だが本当にこれまでよくやってくれた。もともとレヴァークーゼンにいた頃から僕の最も好きな選手だったので、グラードバッハに来てくれたときは夢かと思ったものだ。背番号27のユニは宝物になった。心からご苦労さまと言いたい。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「レヴァークーゼンは非常にいい試合をしていたしボールを支配していた。この試合で後半一矢報いることができて、チームにも、ファンにも、すべての関係者のためにもよかった。オリヴァー・ノイヴィルとともに、また彼のために、非常に感動的な午後だった。我々はそれぞれの立場で今季の目標を達成することができたと思うし、そのおかげで来季また上を目指すことができる。私は所属するすべての選手に対して、常に高いトレーニングのレベルを維持したことについて感謝したい。いいシーズンを戦うことができたのはそのおかげだ。それは、今日残念ながらピッチに立つことのできなかった者たちにまずあてはまることだ」
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Borussia M'Gladbach
2010年05月09日 20:18
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【Jリーグ第11節】山形×FC東京
ワールドカップ代表発表前最後のリーグ戦。日曜日の夕方キックオフではちょっと山形まで足を延ばそうかという気にはならなかった。自宅スカパー観戦。前節の仙台との引き分けで激しいブーイングを浴び、もう勝つしかない試合だったが、前節も形はできておりあとは得点だけという状況だったので、いずれ勝つだろうと僕としてはやや楽観していた試合。
東京は梶山が前節からのインターバルも短く90分は無理ということでベンチスタート、再び徳永と羽生がボランチのコンビを組み、左SBにキム(長友は右SB)、左SHには松下が先発。また、ツートップは平山と重松という組み合わせになった。
戦前の予想通り試合は守る山形に攻める東京という展開に。東京はアグレッシブな守備で中盤のボールを拾うと素早くサイドに展開し平山をターゲットに攻撃を仕掛ける。23分には平山の落としから石川がシュートを放つが枠外。25分、再び平山の落としから松下がラストパス、これを裏に抜け出した重松が角度のないところからゴール。テレビ画面ではオフサイドにも見えたがゴールは認められ東京が先制する。
堅守速攻を得意とする相手に先制点は大きい。流れから先制点を上げられたことで東京は一段と動きにリズムが生まれてくる。38分、平山のキープからパスを受けた羽生がミドルシュート。これがポストに当たってゴールに。前節まではこういうのが全部外に弾かれてたんだよな。効果的な時間帯に追加点を奪い2-0とする。その後も東京は流動的に攻め、前半だけで12本のシュートを放って2点リードでハーフタイムを迎えた。
後半開始早々こそ山形にやや攻め込まれたものの、今野、森重、権田の堅守でしのぎ、後半も次第に東京のペースに。55分には松下に代えて時間限定の梶山がピッチに。羽生が左SHに上がる。68分には左サイドからペナルティ・エリアに進入した重松が右に流れながら平山にラストパス。平山はシュートを放ったが敵GKに。僕には重松が平山に敢えてシュート・チャンスを譲ったように見えたが、最も可能性のあったファースト・タッチで打てず好機を生かしきれなかった。
69分には羽生に代えて鈴木を、73分には重松に代えて赤嶺を投入し、あくまで攻撃的な意志を示す東京。すると79分、左サイドからの石川のCKに今野がファーで合わせ、このこぼれ球を今野がさらに身体ごと押し込んで追加点。3-0とする。その後も東京は85分に右サイドの長友のクロスに赤嶺がヘディングで合わせるが敵GKがセーブ。88分には今野が上げたクロスに梶山がやはりヘディング・シュートを放ったがこれもGKがセーブ。結局3-0で東京がリーグ戦7試合ぶりの勝利を挙げた。
監督は試合前に「躍動的にやれ。躍動的であればどんな結果も受け入れる」と言ったそうだ。得点できない、勝てないということを意識しすぎると、過剰に慎重になったり力が入ったり無理をしたりしがち。練習にリラックス・メニューを加え、悲壮になりすぎないことを意識した危機マネジメントは正しかった。
どんなクラブにもやることなすことがことごとくうまく行かない時期というのがある。その時期にどのような手を打ち、どう切り替えて行くかがポイント。特に東京は広島戦、仙台戦と、内容は悪くないのにシュートが入らず、ワンチャンスで失点するような試合(仙台戦はスコアレスだが)を繰り返していただけに、あとは切り替えのきっかけだったのだと思う。東京が本当に危機から脱したのかは次の試合次第だが、今日の試合はそのきっかけになり得る勝利だったと思う。
今日は平山の前線での踏ん張りが光った。ポスト、キープにいい働きをしたし、自分で強引にシュートに行く姿勢もあり、勝利の原動力になったと思う。ただ、自分のシュートに関して言えば、先にも書いたようにベストのシューティング・ポイントで打てず、持ち直している間にDFに寄せられるシーンが目立った。前節の失敗もあってちょっと慎重になりすぎているのではないだろうか。
これで東京は暫定10位まで順位を上げた。シーズン序盤戦は完全に出遅れてしまったが、とにかく目の前の試合をひとつずつ勝って行くしかない。まずは時節、ワールドカップによるリーグ戦中断前の最終戦となる清水戦に勝たなければならない。清水は首位だし、昨季東京にけちょんけちょんにやられた恨みがあるだろうから容易な相手ではないが、ここで東京の復活が試される。今週以上に気合いを入れて味スタに集合だ。
採点(
採点の見方
):
権田(3) ピンチを救うセーブを連発、完封に貢献した。
長友(3.5) 再三右サイドを駆け上がってチャンスを演出。
森重(3) 荒っぽいプレーもあったが敵FWを押さえきった。
今野(2.5) 魂の守備に1得点、ワールドカップ行ってらっしゃい。
キム(4) 安定感ある守備、東京の左SBに17番が帰ってきたのは感無量。
徳永(3.5) 中盤の要となって敵の攻撃を寸断、能力の高さを発揮。
羽生(3) 抜群のアップダウンで攻守に存在感を発揮、ミドルも見事。
石川(3.5) 前線で起点となったが周囲と合わないプレーも。
松下(3.5) 攻撃によく絡み、手堅く役割を果たした。
平山(3.5) ポストは見事だったが自分の得点が欲しかった。
重松(3.5) チームを呪縛から解き放つ得点の価値は計り知れず。
====
梶山(4) 珍しいヘディング・シュートを見せてもらった。
鈴木(4) しんどい時間帯に入って攻撃を活性化した。
赤嶺(4) 時間は短かったがシュートも放った。そろそろ得点が欲しいな。
さて、明日はワールドカップ代表の発表だ。東京としては長友、今野が当確、石川がボーダーで徳永、平山は正直厳しい、というところだと思うが、ワールドカップ帯同は間違いなく選手にも宝になる体験であり、できる限りみんな連れて行って欲しい。ナビスコに影響はあるが構わない。特に石川は何としても連れて行くべきだ。
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FC東京
2010年05月05日 21:16
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【Jリーグ第10節】FC東京×仙台
このところアウェイが2試合続いていたので久しぶりの味スタ。つい先日までの肌寒かった日が嘘のように晴れ、半袖1枚で十分の暑さ。ビールも美味い。5連休最後のこどもの日であり動員も予想されるのでいい試合を見せたいところだ。星勘定としても最下位と勝ち点差が2しかない。アウェイ2連敗の後、何としても勝たねばならない試合である。東京は徳永を右SBに戻し、羽生がボランチに。左SHには鈴木が久しぶりの先発となった。
試合は東京ペース。5分、石川が徳永からのパスを受けて右サイド裏に抜け出す。石川がここから中央に速いクロス。中央のリカルジーニョがスルーし、ファーの平山がフリーでこれに合わせたが枠外へ。決定的なチャンスであり、ある意味これを逃したのがすべてだったと言っていい。その後も東京はボールを支配し攻撃を仕掛けるが、相変わらず手数をかけすぎてシュート・チャンスを逃すか、手前から可能性の低いミドルを打つのみ。
前半、仙台に許したシュートは1本のみ、東京は7本のシュートを放つがスコアレスでハーフタイムに。
後半開始早々、ゴール前でボールを預けられた梶山が敵に囲まれてボールを奪われ、シュートのこぼれ球にさらに詰められるがこれがポストをヒット。最も危ない場面だったが幸運にも救われ失点を免れる。61分、リカルジーニョを下げて松下を投入。松下は左SHに入り、鈴木がFWに上がる。さらに68分、まだ時間限定の梶山を下げ中村を投入。中村が右SBに入り徳永がボランチに回る。
73分には鈴木に代えて赤嶺を投入、勝負に出る。75分、右サイドの中村からのパスを平山が中央で落とし、そこに走り込んだ石川が鋭いグラウンダーのシュートを放つがこれはGK正面に。後半最もゴールに近づいたシーンだったが得点ならず。79分には中村のクロスに赤嶺が難しい体勢から頭で合わせるがGKがキャッチ。85分には長友がドリブルで切り込んで石川にマイナスのパスを送るがシュートは大きく枠を外れる。その後は攻撃も放り込み中心になり、結局東京は15本のシュートを放ちながら無得点でスコアレスドローに終わった。
もうあまり言うこともないが、前節のレビューにも書いた通り、決定力とは「ここだ」という瞬間にシュートを放つ力、そしてそのシュートを枠に飛ばす力のことだろう。今日の東京で、ここだという瞬間に打てたシュートはほんの数本。その中でも枠に飛んだのは75分の石川、79分の赤嶺だけではなかったかと思う。それ以外はタイミングはよくても枠に飛ばないか、ベストのシュート・タイミングで打てず、つないでいる間に機会を逃したり既に整った敵の守備網に向かって無為に放ったりしたもの、あるいは苦し紛れに遠目から打ったミドル(しかも枠に飛ばず)ばかり。
タイミングを含めたシュート精度を向上して行くしかないが、まあ、そんなことはプロなら分かりきっていることのはず。今、最も怖いのは、結果が出ないことでこれまでのやり方に自信を失い、チームの軸を見失ってバラバラになることだ。そうなってしまったら後は監督の更迭しかない。もちろん、対策、修正は必要だと思うが、一昨年に城福監督が就任してからの方向性、方法論はベースにおいて間違っていないと僕は思っている。大砲がいない中で得点力、決定力の問題を解決するのは容易ではないが、ここでこれまでの積み上げを否定してしまっては元も子もない。
我々はレベルの高いブレイク・スルーを目指さなければならない。ナビスコのタイトルは別としても、リーグ戦で2008年6位、2009年5位と上位にいることの「意味」を見せてくれた城福監督を僕は支持しているし、その思想は近代サッカーにおいて決して奇異なものではない。今、ここでこのチームを崩壊させることは絶対にできないのだ。
そのために我々サポがするべきことは、クラブを、監督を、そして選手たちを信じることである。我々は単なるファンではない。サポーターなのだ。サポートする者なのだ。ブーイングは構わない。議論もすればいい。ネガりたいヤツはネガってもいい。だが、それらは究極においてどうすればFC東京が苦境を脱し盛り返せるかという一点に向けられたものでなくてはならない。我々が諦めたり投げやりになったりしてしまってはこのクラブに未来はないのだ。
次の試合は近い。下を向いているヒマはない。勝てない時期はどこのクラブにもある。切り替えて次行こう。
採点(
採点の見方
):
権田(3.5) ほぼ試されるシーンなし
徳永(4) 石川と息のあったフィードあり、やはりこのポジションで
森重(3.5) 最終ラインからのルシオ張りの持ち上がりに萌え
今野(4) 手堅くアグレッシブな守備で無失点に貢献
長友(4) 何度もサイドを突破、危険エリアに切り込んだ
梶山(4.5) 起点となってボールを散らしたが軽いプレーも
羽生(3.5) 献身的に動きボールを捌き続けた
石川(3.5) キレは戻った、もう少し自分で行ってもいい
鈴木(4) 久しぶりの先発で走り回ったが
平山(4.5) 5分の逸機がすべて、細かいことをやろうとしてツボにはまっている
リカ(4.5) もっと高い位置で勝負できないか、あともう少し
===
松下(4.5) もっと我を出して遠目から狙っていい
中村(3.5) 攻撃のアクセントになったがクロスを敵に当ててしまうこと多し
赤嶺(4) 前線で身体を張った、もう少し泥臭く行っていいぞ
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FC東京
2010年05月03日 13:42
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第33節】ハノーファー×グラードバッハ
ブンデスリーガも残り2試合ということで、土曜日の3時半(日本時間10時半)一斉キックオフ。我がグラードバッハはハノーファーとアウェイで対戦ということで当然ウェブ・ラジオを聴いたが、前半で0-4、最終的には1-6と冗談のようなスコアで大敗を喫した。
グラードバッハは前節残留を決め、一方でこれ以上順位を上げるられないことも決まったため、確かにモチベーションを維持するのが難しい試合。これに対してハノーファーは降格の瀬戸際にあり、難しい試合になるだろうとは予想していたが、このスコアは何だ? 八百長を疑われても仕方ないような不甲斐ない結果。もう試合内容をレビューするのもバカらしい。早く切り替えて、ホームでの最終戦にきちんと結果を残そう。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「今日は我々にとって最悪の一日だ。しかしまあ、30年もブンデスリーガに携わっていると、一方のチームは何でも思い通りに機能して、他方のチームはその逆に何一つ上手く行かないという日があるのも分かっている。今日は我々にとってそういう日だった。しかしながら、この疑いなくひどい試合を見て、シーズンを通じてのチームのパフォーマンスに疑問を呈することは間違いだと言いたい。今日、何かポジティブな点を見出すとすれば、多くの人が思っているとおり、我々のまだ十分でない点をそれぞれが直視できたという事実だろう。来季を迎える前にまだまだやらなければならないことがあるということだ」
===
グラードバッハは順位を13位に下げた。最終節の結果次第では、計算上は11位の可能性があるが、得失点差を考えれば現実的には12位が今季の最高位となりそうだ。総括は来週の結果を待ってからだが、一筋の光明の見えるシーズンだったと思う。この流れを来季に上手くつなげたい。
さて、優勝争いの方は勝ち点で並んでいた首位のバイエルンが勝ち、2位のシャルケが負けたため、勝ち点差が3となった。これも得失点差を考えれば、最終節で仮にバイエルン(得失点差39)が負けてシャルケ(得失点差22)が勝ったとしてもバイエルンの優勝は動かないだろう。つまんないの。シャルケはこの負けがすべてだった。
下の方ではヘルタの降格が決まった。戦力的には降格するようなクラブではないのだが、一度ドツボにはまるとこういうこともあるという恐ろしい見本だ。肝に銘じておきたい。残るひとつの自動降格席(17位)と入替戦席(16位)を、ボッフム(勝ち点28)、ニュルンベルク(28)、ハノーファー(30)の3クラブが争っている。僕としてはハノーファーには残って欲しい。最終節にボッフムとハノーファーの直接対決があるのが面白い。この2クラブのいずれかが必ず勝ち点31以上になるので、ニュルンベルクは勝たなければ16位以下が確定してしまう。
二部ではラウテルンが昇格確定。パウリも得失点差を考えれば2位確定と言っていい。入替戦となる3位にはアウグスブルクが入り、デュッセルドルフは勝ちはしたものの昇格はならなかった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2010年05月01日 23:49
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【Jリーグ第9節】広島×FC東京
新幹線に乗って広島まで観戦に行き、一泊して帰ってくるというプランもあるにはあったのだが、5連休の初日とあって下りの新幹線が完全に満席であきらめた。はたして行かなくてよかったのか、行っておけばよかったのか。いずれにしてもやむなく自宅でスカパー観戦となった。
東京は梶山が今季初めて先発、羽生が左SHに回った。また、長友が左SBに入り、右SBには椋原が先発した。
試合は序盤から東京のペース。中盤でのアグレッシブな守備からボールを奪い、梶山、徳永を中心に配球しては敵ペナルティ・エリアに迫る。梶山が入ったこと、羽生が上がり目で攻撃にからんだもあって、攻撃の形はかなりしっかり見えてきたと言っていい。17分には右サイドでボールを受けた石川が中央に切り込んでシュート、惜しくもバーに嫌われた。しかし、24分、カウンター気味に攻め上がった広島にゴール前で左右に振られ崩されたところを流し込まれて失点。先制点を許す。
28分、東京は平山を下げて赤嶺を投入。平山は特にケガをした訳でもなく、先制を許したことを受けての戦略的な交替だと思うが、何だったのか。おそらくは平山がフィニッシャーとして機能していないと見たのではないかと思うが、それなら赤嶺先発でよかったのではないかと思う。東京はその後も石川、赤嶺、羽生を中心に広島ゴールに迫り前半8本のシュートを放つが得点に至らず、0-1で前半を折り返した。
東京は後半開始から圧力を強め、広島陣内でボールを支配する時間帯が続く。すると56分、右のショート・コーナーから羽生が放り込んだクロスに中央で森重が頭で合わせゴール、同点とする。森重は既に後半だけで3本目のヘディング・シュートだった。東京はその後もボールを支配し、62分にはリカルジーニョに代わって重松を投入、前線をフレッシュにして逆転を狙いに行く。
ところが68分、再びカウンター気味に攻め上がられ、左サイドを破られる。ボールにプレスをかけに行くがラグビーでいうところのオープンに展開され、最後はフリーとなって流し込まれる。これが決まって1-2となり、再びリードを許してしまう。70分、ケガ上がりの梶山に代えてキムを投入、今野をボランチに上げる。東京はその後も果敢に攻めたものの、終盤は単純な放り込みに終始、23本のシュートを放ちながらゴールが遠く、8本のシュートで2点を挙げた広島に勝ち点3を譲る試合となった。
この試合、得点を狙いに行く意識が高かったのはよかったものの、前がかりになった裏を取られたときの帰陣が遅れ、球際に団子になってゴール前や逆サイドをガラガラにしてしまう結果となった。しかし、問題は守備であるよりは、23本ものシュートを放ちながら得点に結びつけられない決定力の欠如に尽きる。テレビで見ている限りでの話だが、「ここだっ」「今だっ」「打てっ」というタイミングでシュートが打てておらず、手をかけすぎてDFの体勢が整ってからのシュートや、敵のゴール前が分厚い中での遠目からのミドルなど、わざわざ可能性の低いところからシュートしているように思えた。
例えば鹿島であればマルキーニョス、ガンバ大阪ならかつてのバレーやマグノ・アウベスやレアンドロ、川崎ならジュニーニョ、レナチーニョ、チョン、浦和ならワシントンやエジミウソンなど、チーム力や戦略で勝っていると思われているチームにも必ず決定力のある絶対的なFWがおり、彼らは「ここだっ」「今だっ」「打てっ」というタイミングでシュートが打てる。
ところが、今の東京にはその「大砲」がない。リカルジーニョには可能性を感じるが、彼が本当にこのチームにフィットするにはまだ数試合我慢して使い続ける覚悟が要る。そのような状況で我々はどうやって得点するのか、本当にポゼッションからの流動的な攻撃で敵DF網を崩すという方法論で、優勝するのに十分なゴールを挙げることができるのか。
「何とか点を取る係」として僕が最も期待するのはやはり赤嶺である。コンスタントに出場機会を得れば結果の残せるストライカーであることは一昨年に証明済みだ。平山は昨年の覚醒から、今季も引き続き献身的な働きを続けているが、今の平山はFWとして怖くない。前半途中で平山を下げ、赤嶺を投入した城福監督も同じようなことを考えたのではないだろうか。しばらく平山を休ませ、赤嶺先発で戦うことは有効だと思う。
また、失点がすべて権田のせいだというのではないが、GKを塩田に戻してみるのもひとつのアイデアだと思う。流れが悪いときに、年長で経験もあり、特にサイドからのハイボール処理に優れた力を発揮する塩田を起用してみるのはひとつの策ではないだろうか。
僕として提案する現在の布陣は以下の通りだ。
塩田
徳永 キム 今野 長友
石川 森重 梶山 羽生
赤嶺 リカ
森重と今野は逆でもいい。
採点(
採点の見方
):
権田(4) 失点はやむなしか、他には見せ場なし
椋原(4.5) よく攻撃に絡んだがクロスには一工夫欲しい
森重(4.5) 初得点はあったが、失点時の混乱には責任の一端も
今野(4) アグレッシブな守備を見せたが失点は防げなかった
長友(4) 何度もサイドを駆け上がったが決定的な働きはできず
梶山(4.5) ボールは落ち着かせたが本領はこんなものではない
徳永(4) 梶山とのコンビで縦への意識が出た
石川(3.5) バーをたたいたシュートは惜しかった、そろそろ全開近し
羽生(3.5) 羽生がこの位置に入ったことで攻撃がつながった
平山(5) 献身は素晴らしいが、役割をもう少し整理した方がいい
リカルジーニョ(4.5) もう少し我慢して使い続けよう、ここががんばりどころ
===
赤嶺(4) 前線でいい働き、シュートは枠に持って行きたい
重松(5) 気持ちは見せたが効果的な働きはできず
キム(-) 時間短し、もはや危なっかしさはない
で、この試合、見に行かない方がよかったのか。いや、サポならこう言うのだろう。「やっぱり行っとくべきだった。オレが行けば勝ってたのに」。
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