フットボール・クレイジー
football crazy
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2010年06月30日 21:01
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【2010ワールドカップ】パラグアイ×日本
決勝トーナメントの1回戦はパラグアイとの対戦。TBSはやかましそうなのでスカパー観戦。
おそらくは日本人の半分以上がテレビを見ていたと思うので試合の詳しい内容は省略するが、サッカーを知り尽くした南米の強豪を相手に、我々の力がどこまで通用するのか、予想外の健闘となった一次リーグの結果を受け、真価が問われる試合であることは間違いない。
パラグアイは一次リーグの相手であったカメルーン、オランダ、デンマークなどの、ある意味正直でストレートなサッカーをするチームとは異なり、試合運びに長けた、巧く、タフで、クセのあるチームという印象。こうしたチームとガチンコで組み合って実力で圧倒できるほど我々は強くないという認識からスタートするしかない。
こうした認識とここまでの戦いを踏まえれば、この試合も失点しないことを第一に、集中を切らさないよう守備でしっかり我慢し、攻撃はワンチャンスに賭けることになるだろう。
したがって、攻撃でリスクを負うことは必要だが、どの局面でどの程度のリスクを負うかは全員で十分に意思統一しなければならず、ボールを失った後の切り替えは最もクリティカルなポイントになる。また、多くの決定機が生まれるとは思えないので、数少ないチャンスできちんとフィニッシュできる精度、フィジカル、技術、そして何よりメンタルが決定的に重要だ。
そう考えれば、現実的には流れからのファインゴールを期待するより、カウンターやFKに活路を見出さざるを得ず、ギリギリまでスコアレスで終盤勝負、そこで得点できなければ延長、最終的にはスコアレスでのPK戦も展望しなければならないという試合。多くの人は、息苦しくカタルシスのない90分、場合によっては120分を初めから覚悟していたはずだ。
その意味では試合はプラン通りに運んだと言っていい。パラグアイにボールを持たれることも想定内だろう。守備ではサイドやスルーパス、ディフェンス・ラインに割り込まれての反転から抜け出される場面も少なくはなかったが、最後の瞬間には身体を張り、それでも間に合わなかったボールは川島が何度もセーブして窮地を救った。守備は終始集中できており決定的な破綻はなかった。
それに対して攻撃は思っていた以上に機能しなかった。チャンスの少なさは予想通りだったが、こうした本当の意味での厳しい試合で、その数少ないチャンスを確実にモノにするという点では、残念ながら我々はまだまだ半人前以下だと思わざるを得なかった。
それは、ゲームプラン通りスコアレスで終盤を迎えた局面で顕著だった。81分、いまや守備の要である阿部を敢えて下げ、投入したのは森本でも矢野でもなく中村憲剛。遠藤と長谷部のダブル・ボランチにして中村をトップ下に置き、前を厚くするという考え方は分かるし、中村は十分機能したと思うが、普通ならここでFWを投入して一気に勝負をかけるのではないだろうか。
局面を変えられるストライカーがいないことが最後まで日本の弱点となったことは否めない。森本は大会直前のケガでコンディションが十分でなかったのかもしれないが、セリエAで屈強なDFを背負ってプレーする経験の豊富な森本をここで使わなかったのは疑問が残る。
ベンチにいたメンバーで「もしかしたら何かやってくれるかも」という期待を抱かせるのはやはり森本だけだろう。だが、延長後半から大久保に代えて投入されたのも森本ではなく玉田。得点の取れないFWしか切り札がないことを露呈したという他ない。ここでFWが機能しないなら何のために終盤までスコアレスで持ちこたえたのか分からない。
もともとFWをさしおいてMFの本田をワントップに起用している訳だし、途中交替の岡崎も本田を押しのけてトップに張るのではなくそのまま右ウィングに入った。そんなに頼り甲斐のないFWばかりならわざわざ南アフリカまで連れてくる必要はなかった。どうしてもFWが頼りにならないなら今野あたりを入れて田中を前線に上げることだってできたはずだ。スコアレスでのPK戦まで見込んでいたとは言え、勝負をかけるタイミングで敢えてバランスを崩す思い切り、割り切りが足りなかったというのは酷だろうか。
PK戦になった以上、運が結果を大きく左右することになるのは避けられなかった。負けたのは120分で勝負をつけられなかったからであり、駒野がPKを外したからではない。もちろん、川島が一本も敵のPKを止められなかったこと、駒野がPKをバーに当てたことの反省は必要だし、PK戦で負けたのがすべて運が悪かったせいだとは言わないが、ここを詰めてみてもあまり建設的な議論はできそうにない。
これで日本代表の2010ワールドカップは終わった。この日の試合も、傍目には凡庸で退屈なものに映ったかもしれないが、今できることの中でほぼベストの戦いはできたと僕は思う。負けたことは残念で、実際勝てる試合であったと思うが、誇りの持てる試合だったと言っていいのではないだろうか。
採点(
採点の見方
):
川島(1.5) 決定的なピンチをことごとく跳ね返した、PK一本は止めたかった
駒野(4) 右サイドからの敵の侵入を再三許した、PK失敗はやむなし
中沢(2.5) 最後まで集中した守備で身体を張り続けた
田中(2.5) ハイボールに絶対的な強さ、プレーで見方を鼓舞した
長友(3) 守備重視だったが効果的な攻撃参加も
阿部(2.5) 組織的な守備の中核として無失点を下支えした
長谷部(3) 好手にツボを押さえた働きで状況判断が光った
遠藤(3.5) よくボールに触ったがFKも含めフィニッシュに絡めず
松井(2.5) 難しい局面でも取り敢えず何とかできる懐の深さを見せた
大久保(4) 運動量はあったがボールを持ってもほぼ何もできず
本田(3) 動きの質は高かったが決定機に決めきれず
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岡崎(4) 生真面目に動き続けたが決定機には働けず
中村(憲)(3) 前線にアイデアと運動量を再投入、効いていた
玉田(4.5) 切り札としての凄みなし
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2010ワールドカップ
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日本代表
2010年06月29日 00:02
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【2010ワールドカップ】ドイツ×イングランド
イングランドとの決勝トーナメント一回戦は日曜日の夜11時キックオフ。延長、PK戦になったりすると次の日の仕事が気にはなるものの、まあ、夜中の3時半キックオフよりはよっぽどマシ。晩メシも風呂もすませ、11時前にはテレビの前に陣取ってドイツ国家を斉唱、さあ、いよいよ因縁の一戦、絶対に負けられない戦いである。
ドイツはクローゼが出場停止から復帰した他は、一次リーグ最終戦から変更なし。足を痛めて出場が不安視されていたシュヴァインシュタイガーもスタメンに名を連ねた。
実力の拮抗した強豪同士、互いに先に失点するのは絶対に避けたいが先制点は欲しいという都合のいい思惑を胸に、慎重な立ち上がりとなった。序盤はボールを持つイングランドに対し守備の堅いドイツがパスミスを見逃さずカット、素早い切り替えからカウンター気味に前線に展開するシーンが多かったように思う。
最初の得点は20分、ノイアーの長いゴールキックがそのままイングランドのディフェンス・ラインを超えたところにクローゼが走り込み、敵DFの激しいチェックを振り切って倒れ込みながらシュート。これが決まってドイツが先制した。クローゼはオフサイド・ポジションにいたが、ゴールキックからのボールだったのでルール上オフサイドにならなかった。クローゼにとっては代表50得点、ワールドカップではペレに並ぶ12得点となる記念すべきゴールとなった。
早い時間に失点を喫したイングランドは攻勢に出るが単調で、ドイツの集中した守備に穴を開けることができない。逆に31分、右サイドでボールを持ったミュラーが逆サイドに展開、ポドルスキのトラップはゴールライン側に流れ角度がなくなったが構わずGKの股を抜いて向こう側のサイドネットに突き刺す痛烈なゴール。ドイツが2-0とリードを広げた。
後がなくなったイングランドは必死の抵抗を試みる。37分、ショート・コーナーからのクロスへの対応が遅れ、敵DFにヘディングを許してしまう。飛び出したノイアーもこれに触ることができず、2-1に詰め寄られる。
さらにその1分後、今度は流れの中で敵MFが中央からミドル、これがノイアーの頭を越えバーを直撃して下に跳ね、バウンドしてもう一度バーをたたいた後ノイアーがキャッチ。バウンドした際、ボールは確かにゴールラインを超えていたがゴールは認められずそのままプレー・オン。
この時間帯は完全にイングランドに押し込まれたが、ドイツは守備の集中を切らせることなくスタジアムが騒然とする中、前半を2-1とリードして終了。不穏な雰囲気でハーフタイムを迎えた。
後半の立ち上がりは引き続きイングランドの攻勢。ドイツはハーフタイムに「疑惑のゴール」を確認して動揺したか、イングランドに1点を取らせて埋め合わせしようとでも思っているのではないかと勘ぐってしまうほど集中を欠いたプレーに終始。引き気味でイングランドにボールを持たせ何度かチャンスを作られる。52分には敵MFのFKがまたしてもバーをたたいたがあったが今度は外に跳ねた。
だが、自粛期間が過ぎたか、60分すぎからドイツの動きが目に見えてよくなる。時間の経過とともに焦りが見え始め攻め急ぐイングランドは、ボールを持ちながらも引き続き工夫もスピードもない単調な攻撃で、決定機を作りきれない。逆にドイツが集中した守備から中盤でボールを奪い、カウンターを浴びせる展開になる。
67分、イングランドのFKからのこぼれ球を拾ったドイツが素早いカウンター。シュヴァインシュタイガーからパスを受けたミュラーがエリア右からシュートを決め3-1に。これでドイツも「疑惑のゴール」の呪縛から解き放たれた。
さらに3分後、自陣から左タッチライン際を駆け上がったエツィルが中に切れ込み、ミュラーの上がりを待ってラストパス。これをミュラーがフリーで難なく蹴り込み4-1。試合を決定づけた。
ドイツは直後の72分、クローゼとミュラーが「お疲れさま」となりゴメスとトロコフスキを投入、既に半ば戦意を喪失したように見えるイングランドを相手に敵陣でボールを回して時間を使う。83分には更にエツィルが「お疲れさま」でワールドカップ初出場のキースリングを起用するなど次戦に備える余裕も見せ、結局4-1で宿敵イングランドに完勝した。
イングランドにボールを支配させ、後ろを固めつつカウンターで得点を重ねるというのがゲームプラン通りなら、イングランドの攻撃の単調さ、カウンター・ディフェンスのスピードのなさをあらかじめ織り込んでいたドイツの読み勝ちだったという他ない。ドイツの方が戦術、球際、スピード、決定力のいずれも上回っていたことは間違いないだろう。
それだけに「疑惑のゴール」はドイツにとっても残念だった。実際にはボールはゴールラインを超えていた。最終的にはドイツが4-1で勝ったため、仮にこれがゴールになっていても計算上はドイツが勝っていた訳だが、38分の時点で同点になっていれば試合の流れも違ったものになっていたはずだと主張する人は出てくるだろうし、実際そうだと思う。イングランドにしてみれば納得できないのも無理はない。
だが、多くの人が指摘するとおり、審判の判定は最終であり覆ることはない。ワールドカップでの主審の経験もある日本の元審判は、ミドルシュートがバーに当たって下に跳ねたときのゴールの判定ほど難しい判定はないと言っている。それが判定できる位置にいるのが審判の仕事ではあるが、あのようなシーンで主審がミドルを予想してあらかじめゴール脇にいるということは実際上は期待し難い。線審はきっとオフサイドの見極めて忙しかったのだろう。
この元審判は、見えなかったものを見えたかのように判定することはできない、たぶんゴールだろうと思っても憶測だけでゴールと判定することはできない、とも言っている。それを考えれば、この日の審判は「ノーゴールと判定した」のではなく、「ゴールと判定しなかった」のだと言えるだろう。
実際にはゴールであったが、その瞬間を確認できなかった以上、それをゴールを認めなかった審判の判断はその限りで正しいと僕は思う。ポジショニングや線審のサポートで改善できる部分はあるだろうし、今回の審判が技量の向上に努めなければならないのは当然だが、結局は人間による判定の限界を認め、それもサッカーと割り切るか、ビデオ判定やゴール審判、チップ入りボールなどの導入を議論する他ないのではないか。イングランドは気の毒だが、せっかくの快勝にけちを付けられたドイツも不幸だった。
これでドイツは順々決勝に駒を進め、次はアルゼンチンと対戦する。またしても強豪との対決で世界中の注目が集まるだろうが、慢心さえしなければ十分勝機はあるのではないだろうか。キックオフは土曜日の夜11時。また夜更かしになるがやむを得まい。
採点(
採点の見方
):
ノイアー(2.5) 失点時の飛び出しを除いては素晴らしい反応でチームを救った
ラーム(3) 右サイドで安定した守備だけでなく機を見た攻撃参加もあり
メルテザッカー(3.5) ボールを支配されても最後の壁として立ちはだかった
フリードリヒ(3) 落ち着いて敵のボールをカット、クリアし続けた
ボアテン(3.5) 攻撃参加は限定的だったが後ろはしっかり固めた
シュヴァインシュタイガー(2.5) ボールを奪取し攻撃を起動する中心的な役割
ケディラ(4) 最後まで働いたが攻撃面ではあまり機能せず
ミュラー(2) モラルの高い献身的な駆け上がりが2得点につながった
エツィル(2) 得点はなかったが前線の要として攻撃をコントロールした
ポドルスキ(3) 得点は技術と思い切りの賜物、価値のある得点だった
クローゼ(2.5) 先制点はこの試合の最重要ポイント、さすがワールドカップ男
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ゴメス(4.5) 何度か決定機はあったが決めきれず
トロコフスキ(4.5) 途中出場でなかなか試合に入れず
キースリング(-) 時間短し
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2010ワールドカップ
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ドイツ代表
2010年06月25日 22:39
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【2010ワールドカップ】デンマーク×日本
勝った方が一次リーグ突破、引き分けなら日本が突破という条件で迎えた最終節。例によって前日は録画をセットして早寝、当日5時から出勤前の追っかけ再生観戦した。
引き分けでも突破とは言いながらも、スコアレスを狙いに行けるほど日本は老練ではないし、身長差を考えても自陣にこもって敵の攻撃を跳ね返すだけの対応はむしろリスクが高い。できる限り自陣ゴールからボールを遠ざけて保持し、でき得れば得点することによって有利に試合を運びたいが、そのために後ろが空くリスクは取れないという難しいゲームプランになる。要はその分走ってカバーするしかないということだ。
結果から先に言ってしまえば、この日の日本はそのタスクを想像以上にしっかりとこなしたと言っていいだろう。ラインは深めだったと思うし、決してむやみに追い回す訳ではないが、自陣を固めながら前線からも積極的にプレスをかけてボールを奪い、素早いパス交換で敵ゴールに迫るという困難な戦い方が高いレベルでできていた。終盤の息切れリスクも当然考えられたが、ここ一番のビッグ・マッチで集中力もモラルも高い上、現地も夜の試合なので、このスタイルは納得のできる選択だった。
あわよくば早い時間帯に得点を奪い有利に試合を進めるという目論見も、17分の本田のFKで現実になった。キック自体も見事だったが、この大事な試合の大事な局面で自信を持ってゴールを狙える個としての強さが光った。
序盤は日本の陣形が整わない隙を突かれて押し込まれる局面もあっただけに、ここで試合を落ち着かせることができたのは大きかったし、引き分けでもいい日本が早い時間帯に先制したことは試合の流れを大きく決定づけることになった。極論すればこのゴールで試合は半分決まったと言ってもいいかもしれない。極めて重要な先制点であった。
さらに30分には遠藤がFKを直接決めて2-0に。これでデンマークはかなりガックリきたと思う。勝利の必要な試合で前半に2失点、しかもいずれもFK。これはメンタルにはかなり効いたはず。だが、こうした位置で何度もセットプレーを得られたのは、日本の速く細かい展開にデンマークが対応しきれていなかったことを示しているのではないだろうか。日本には理想的な試合運びになった。
後半開始早々、48分には再び遠藤のFK。GKが弾いたボールがバーに嫌われたがあわや3-0というシーンだった。後がないデンマークは次第にロングボールを日本ゴール前に放り込むパワープレー中心になって行くが、日本はボランチやGKも含めて集中した守備ができており、危険を感じたシーンは数えるほど。74分には疲れの見えた松井に代えて岡崎を投入しリフレッシュを図る。
だが、78分に敵に意外なタイミングでのミドルを許し、これがバーをたたいて胸をなで下ろすシーン。その直後の81分には長谷部が敵を後ろから浴びせるように倒したとしてPKを献上。PKそのものは川島が弾いたが、このこぼれ球がPKを蹴ったFWの正面に転がりこれを押し込まれて失点、2-1に。せっかくPKをはじいた惜しいシーンだったがやむを得まい。
ここで流れを持って行かれなかったのが、先制点と並んでこの日の最重要ポイントだったと思う。あるいは最悪引き分けでもいいんだという開き直りが精神的な余裕を生んだのか、日本はバタバタすることなく落ち着いて対応を継続。さすがに終盤は前線の選手を中心に足も止まり始めたが、87分、本田が敵エリア左で受けたボールを中央へ折り返し、これを岡崎が流し込んで3-1と日本が試合を決定づけた。
直後に大久保に代えて今野を、ロスタイムには遠藤に代えて稲本を投入して丁寧に試合をクローズ、日本はデンマークに完勝し決勝トーナメントに駒を進めた。
日本のモラルが非常に高かったことは間違いないが、細かいパスワークから仕掛ける日本に対し、デンマークは体格面でのアドバンテージはあるものの、逆にそれ故か素直かつ大振りなサッカーで、ある意味日本には最も戦いやすい相手だったのかもしれない。両サイドの攻め上がりを自重し、コンパクトな守備からパスをつないで手早くフィニッシュにまで持ち込むという方法論は、予想以上にハマったと言っていいだろう。
ただ、結果的に得点につながりはしたものの、交替は果たして松井→岡崎が適当だったのだろうか。松井を下げるなら森本を入れて本田を一列下げ、前線でのキープ力や反転力に期待するか、中村憲剛を入れて中盤の運動量をリニューアルした方がよかったのではないかと思う。その後の大久保→今野、遠藤→稲本は納得感があるが、もう少し早くてもよかった。
いずれにしても、格上の相手に対しプライドを持って物怖じせずに戦い、特徴を出して勝利を得たという意味では、日本のサッカー史に残る試合と言っても過言ではない。これが岡田監督が2年半追求し、そのために選手を選んで召集したサッカーなのかどうかは大いに疑問のあるところだが、結果は高く評価すべきもの。自信を持ってよい。
大会前のテストマッチでひどい結果しか出ず、メディアからたたかれたせいで、チームに危機感が生まれ内部が結束して、高いレベルでの意思統一、戦術共有がはかれているのが今の好調の原因だと思う。一次リーグ突破の達成感とこれに伴うメディアの翼賛化が逆にそうした危機感、緊張感を弛緩させないかが心配だ。
これで日本は一次リーグを2位通過。決勝トーナメントの1回戦ではパラグアイと対戦することになった。パラグアイは南米予選をトップで通過した競合であり、スタイル的にも一次リーグの対戦相手にはなかったイヤらしさ、怖さがあると思う。引っかき回されないようにしっかりと意思統一して試合に臨みたいところだ。
採点(
採点の見方
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川島(2.5) 高い反射神経でゴールを守った、失点は悔やまれるがやむなし
駒野(3) 序盤何度か背後を使われピンチになったがその後は安定して守った
田中(2.5) 攻撃参加も我慢し敵のハイボールを跳ね返し続けた
中澤(3) 大柄な相手と何度も渡り合い大事なエリアを守った
長友(2.5) この日も敵のキーマンを封鎖、攻撃は自重したが存在感は十分
阿部(2.5) アンカーとして敵のチャンスの目を摘んだ
長谷部(2.5) 攻守の連結点として機能、世界レベルで戦えることを実証
遠藤(3) FKはよかったが、流れからシュートしたかった局面あり
松井(2.5) 前線で攻守に汗をかき質の高い働きで起点になった
大久保(3.5) ひたむきに動き続けたが肝心のオンザボールが今ひとつ
本田(1.5) 攻守に八面六臂の活躍、評価を更に上げた、得点はむしろおまけ
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岡崎(3) 今日は入れるべきゴールをきっちり入れたことだけで十分
今野(-) 時間短し
稲本(-) 時間短し
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2010ワールドカップ
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日本代表
2010年06月24日 21:54
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【2010ワールドカップ】ガーナ×ドイツ
ウィークデイの夜中3時半キックオフはさすがにサラリーマン的に厳しいので、スカパーの録画をセットして前夜11時には就寝、朝5時に起きて出勤までの時間に見ることにした。しかし、この試合が地上波で中継されないというのもアレだな。まあ、仮に中継あっても民放ならスカパー見るけどね。
ドイツは前節退場となり出場停止のクローゼに代えてカカウをワントップに起用。また、前節動きの悪かったバードシュトゥーバーに代わってボアテンが右SBで先発、ガーナの兄ボアテンとの兄弟対決が実現した。
ドイツはこの試合、勝てば文句なく一次リーグ突破、負けると敗退、引き分けの場合は別会場のオーストラリア×セルビアでセルビアが勝たなければほぼ突破という状況。考えられるゲームプランはおそらく二つくらいか。
前半からある程度分厚く攻撃に出てできるだけ早い時間帯に得点し、あとは余裕を持って試合を支配するというのがひとつ。もうひとつは前半リスクを取らずにスコアレスで乗りきり、他会場の状況によって後半得点を奪いに行くか、引き分けも視野に入れた慎重な戦いをするかを見極めるという考え方。僕がレヴ監督なら前者を取るが。
一方のガーナは勝ちまたは引き分けで一次リーグ突破、負けてもオーストラリア×セルビアの結果次第では突破の可能性があるという状況。したがってリスクを取らず守りを固めるのではないかと思われた。
しかし、試合が始まって最初に攻勢に出たのはガーナ。前線からの早いチェックでボールを奪い、ドイツのゴールに迫る。ドイツは自陣に押し込められるスタートとなった。しかし、シュヴァインシュタイガーを中心に球際への粘り強いアタックで最初の10分ほどをしのぐと、次第にドイツがボールを支配できるようになり、主戦場はガーナ陣内に移動する。
ドイツは速いパス回しから敵ゴールを窺うが、キモとなるワンツーを引っかけられたり、最後の連係が欠けたりしてなかなか決定機を作れない。最大のチャンスは25分、カカウからスルーパスを受けたエツィルが完全に裏に抜け敵GKと一対一になるが、シュートをGKに当ててしまいゴールならず。
ガーナもずっと守っているのは性に合わないのか時間帯によっては前に出てくる。26分にはCKから頭で合わされるがポストに詰めたラームがクリア(でもこれはハンド臭かった)。ドイツはそのラームが右サイドを突破するシーンもあったがシュート・チャンスを逃してゴールライン際まで行ってしまい折り返しは合わず。41分のシュヴァインシュタイガーのFKも枠に飛んだもののGKがセーブ、スコアレスで前半を終える。ドイツとしては得点を狙いに行ったが果たせず、という前半だったように思う。
オーストラリア×セルビアも前半スコアレスだったため、引き分けでは足りない可能性もあるドイツは後半更に攻勢に出る。一方、ガーナは時折散発的にロングボールを放り込むが、これが結構チャンスになったりするので後ろも気を抜けない。攻めあぐねる中、60分、ミュラーがドリブルで右サイドを持ち上がって中央へ折り返し。フリーでこれを受けたエツィルがエリア外から見事なミドルを決めてドイツがようやく先制した。
これでガーナが目の色を変え、攻守が逆転するかと思ったが、ガーナは今ひとつエンジンがかからない。ガーナがこのまま0-1、オーストラリア×セルビアがハーフタイムのままスコアレスならガーナが総得点の差で一次リーグ突破になるという計算も頭をよぎったのか、意思統一がなされていなかったようにも見えた。
これに対してドイツは当然ながら無理をしてリスクを取りに行く必要がなくなった訳だが、重圧から解放されたせいか、むしろ動きはよくなり、ガーナの攻撃が散漫であることも手伝って敵陣でボールをキープしながら時間を使う危なげのない展開になる。67分にはミュラーを下げてトロコフスキを投入、69分にオーストラリアが先制した情報も入ったと思われ、点差以上にリラックスした試合運びに。
ドイツは73分、ボアテンを下げヤンセンを、81分、シュヴァインシュタイガーに代えてクロースを投入、完全にテスト・モードに。終盤、ガーナがやや攻撃に出たがこれをいなし、結局1-0で一次リーグ1位での突破を決めた。
前半、前線での連動が足りず人ばかりがダンゴになって効果的にシュートまで行けないシーンが続きフラストレーションが募ったが、後半、このままでは他会場の結果次第でマズいことになるという焦りが生まれるギリギリの時間帯で得点したのはさすがだった。この辺はやはり底力というか、局面の中で最も必要とされることを迷いなく実行できる「サッカー力」の違いを見た思いだった。
その後のオーストラリア×セルビアの経過もあり、この試合は事実上この得点でおわってしまった。ドイツとしてはクローゼ欠場の中でできること、やるべきことをきちんとやった手堅い試合だったと言えるだろう。おかげで気分よく仕事にでかけることができ、早起きして見た甲斐のある試合だった。ドイツ国歌を一日中ハミングしていた。
これでドイツは決勝トーナメント1回戦で宿敵イングランドと戦うことになった。日本の代表戦中継では「絶対に負けられない戦いがある」みたいなフレーズが乱発されるが、ドイツにとってイングランドとの試合はまさに「絶対に負けられない戦い」。目にモノ見せてくれるぞ。幸い日曜日の夜11時キックオフだ。
採点(
採点の見方
):
ノイアー(3.5) 何度かのピンチも手堅く守って無失点
ラーム(3.5) 右サイドをよく駆け上がったが攻撃への貢献は今ひとつ
メルテザッカー(4) DFラインの間に入られて苦労する局面も
フリードリヒ(4) よく足を出したが何度か決定機も作らせた
ボアテン(4) 得意のドリブル突破はあまり見られなかった
シュヴァインシュタイガー(3) 攻守のバランサーとして機能、FKは惜しかった
ケディラ(4) 攻撃参加はタイミングを考えてメリハリをつけたい
ミュラー(3.5) 切れ込んでのシュートも欲しいが、勝利につながるクロスは◎
エツィル(3) 序盤はボールが足につかなかったが献身的に働き決勝点
ポドルスキ(4) 何度かのチャンスにもなかなかボールは枠に飛ばず
カカウ(4) よく動いたが周囲と行きが合わないシーンも多し
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トロコフスキ(3.5) 短い時間だったが前への推進力は見せた
ヤンセン(-) 時間短し
クロース(-) 時間短し
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2010ワールドカップ
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ドイツ代表
2010年06月20日 00:05
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【2010ワールドカップ】オランダ×日本
前節カメルーンに勝ち、日本国じゅうが異様に盛り上がる中での、しかも土曜日のゴールデンタイムのオランダ戦。テレビ朝日とNHKーBS1で中継があるが、当然BS1を見た。民放はサッカーと関係のない芸能人とかが出てきてやかましいし、アナウンサーも過剰に張り切るから嫌いだ。
さて、日本は、阿部に代わって今野がボランチに入る等の事前情報もあったものの、ふたを開ければ前節と同じ布陣。試合の流れはここで再現するまでもなくみんな知っていると思うので詳しくは割愛するが、この試合、初戦で勝っている日本は是が非でも勝つという試合ではなく、とにかく負けないことが第一。そのためにはまず失点しないように守備をすることが重要だった。
もちろんそれは必ずしも引いて守るということではなく、プレスのかけどころとか奪った後のボールの預けどころとか、守備に関する約束をきちんと共有するということであり、攻撃に色気を出さずにまずはそれを愚直に遂行するということ。そして、チャンスにはもちろん積極的に攻撃するべきだが、そこでも基本的にリスクは取らず、危険なボールの失い方をしないということだ。最悪0-0でいい。
端的に言えば守ってワンチャンス。この意識をどれだけ選手たちが共有できているか、実際のプレーで表現できているかが今日の勝負だった。その意味では前半はまずプラン通りの運びだったと言っていい。敵の中心になるMFをきちんとケアして自由にさせず、球際には複数で圧力をかけて決定的なラストパスを出させなかった。攻撃機会も限られたが、0-0で前半を終えたところまではまさに日本の目論見通りだった。
後半に入るとオランダは改めてギアを入れ直してきた。最初の15分はひたすら耐えるべき時間帯だったが、53分、日本の右サイドから上げられたクロスを中央で田中がクリア、しかしこのボールを敵FWにつながれ、後ろでフリーになっていたMFにミドルを放たれる。川島が手でセーブしたがボールは前に飛ばず軌道が変わっただけでそのままゴールイン。日本は重いビハインドを背負うことになってしまった。
こういったゲームプランで先に失点してしまうと決定的に苦しい。しかしもちろん、だからといってここで試合を投げ出す訳には行かない。ゲームプランは修正を迫られた。だがまず、失点したからといってむやみにリスクを取って前に出るべきではない。引き続きしっかりした守備からこれ以上の失点を許さないこと。これが何より重要でありファースト・プライオリティだ。
ただ、どこかでは得点を狙いに行かなくてはならず、どこかでリスクを負わなければならない。どこでリスクを取るのか、どの程度のリスクを取るのか、その意思統一が必要だ。中盤でボールを支配してラインを押し上げて、とかそういうリスクの取り方ではない。ブロックを作って攻撃を跳ね返し、ボールを奪ったところで一気にスピードアップする、その一瞬に人数をかける。終盤のパワープレーまではこれしかない。
後半の戦いを検証すると、最初のタスクはよくできていた。何度かディフェンス網をかいくぐられ、敵とGKが一対一になるシーンがあったが、川島が抜群の集中力でセーブした。とにかく追加点を許さなかったことは高く評価してよい。
攻撃の方も、無謀な攻め上がりは自重しながらここぞという局面ではゴールに迫ることもできていた。ただ、よく分からなかったのは選手交代だ。64分、松井を下げて中村を投入。なぜここで中村なのか、中村に何を期待しているのか、僕にはよく分からなかった。中村にはFKでの一発を期待していたのか、しかし、愚直に守って奪ったら一気にカウンターという局面で中村がどう生きるのか。
しかも交代が松井。松井は攻守に効いていたし、何度も右サイドで起点を作り、明らかに敵にも嫌がられていた。中村を投入するとしても、交代は松井ではなく大久保であるべきだったと思う。
さらに77分には玉田と岡崎を投入、長谷部と大久保を下げた。長谷部の交代にも疑問が残る。長谷部は高いレベルでオランダと渡り合うために必要な人材。ここで下げるべき人ではない。
それでも日本は終盤にかけ、田中を前線に上げてパワープレーに出る。この判断は間違っていない。だが、何度かのチャンスを作っても得点に結びつかない。90分には田中からのパスを受けた岡崎がゴール左からダイレクトで狙ったが力が入りすぎて大きく枠を外れた。岡崎がこれを決められなかったことはいろんな意味で今の日本のサッカーのレベルを示したことになったのかもしれない。
結局、日本はオランダを最少失点に抑えたものの、ワンチャンスで確実に得点するというセカンド・ミッションが果たせず悔しい敗戦を喫することになった。オランダ相手に0-1は想定される結果の中では決して悪い方ではないし、もっとひどいことにもなり得た訳だから、善戦と評価されるべきである。我々はまだ何もなしとげてはいないが、まだ何も失った訳でもない。悲観しても仕方がないし嘆いている時間がもったいない。
ワンチャンスを決められるかは、組織の問題よりは個人の技術とメンタルの問題だと思う。その点で今日の岡崎のフカしにはガックリきた。Jリーグではごまかせたけどこのレベルではムリだった、とはだれかのセリフだが、ワールドカップ・レベルの試合では、本当に数えるほどのチャンスを生かすことが死活問題。そこにその国のサッカーのレベルが凝縮されて顕著に現れるのではないか。
清水ではあれをフカしても次のチャンスがあるだろうが、ここでは一度のがしたチャンスは二度と巡ってこない。QBKも同じことだ。幸いまだ次がある。切り替えて次に行くしかない。
あと、終盤の交代には大いに疑問が残った、入れる選手も下げる選手もよく分からなかった。流れを変えられる選手は他にいないのか。終盤パワープレーに出るならなぜ矢野を入れないのか。今野、森本辺りもうまく使って欲しかった。パワープレー要員と割り切るなら、いっそ岩政でもよかった。それくらいの思い切りはなかったのだろうか。
採点(
採点の見方
):
川島(3) 失点シーンは残念だったがその後スーパーセーブで追加点を防いだ
駒野(4) しっかり守ったがクロスはかなり大雑把だった
中沢(3.5) 裏を取られるシーンもあったが最後まで集中して守りきった
田中(3) あらゆるボールを跳ね返し続け、終盤は前線にも上がった
長友(3) 攻撃参加の機会は限られたが左右のサイドでキーマンを止め続けた
阿部(4) 前半は敵の司令塔をよくつぶしたが、失点シーンではどこにいた?
長谷部(3.5) ドイツで鍛えられた強さを随所に見せていただけに交代は残念
遠藤(4) よくボールにからんでいたが決定的な働きはできず
松井(3.5) 強さとアイデアを兼ね備え前線の起点になっていた
大久保(4.5) 根性は見えるがそれだけでは戦えない世界、枠に飛ばせ
本田(4) 実際には守備にも汗をかくまじめな働きだが得点にいたらず
===
中村(5) ミッションが不明確で持ち味を出せる状況ではなかった
玉田(5) 何しに出てきたのか本人も分かっていなかったのでは
岡崎(5) 酷なようだがあれが決まらないのでは所詮J規格と言われるぞ
さあ、切り替えて次行こう。
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2010ワールドカップ
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日本代表
2010年06月18日 23:38
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【2010ワールドカップ】ドイツ×セルビア
初戦でオーストラリアに完勝したドイツの2戦目。先発メンバーは前節と変わらないが、この試合でのドイツのミッションは「負けないこと」。そのためにはまず守りをしっかり固め、失点しないこと。得点は最後の最後に1点取れればそれでよく、星勘定的には最悪スコアレスドローでも構わないという試合だし、そうであればドイツはそういう戦い方をしてくるものだと思っていた。
案の定、ドイツは中盤から前線が連動して次々に選手が飛び出してくる前節の流動的なスタイルから、後ろでボールを持ちつつ機を見て前に圧力をかける慎重な戦い方に戦術を変更したように見えた。それでも序盤のセルビアの早いチェックをかわすと、次第にドイツがボールを支配し始める。しかしドイツは必要以上のリスクを取ろうとはせず、ゆっくりしたペースで試合が進んで行く。
しかし、この日は審判のファウルの基準が厳しかった。30分までに既に両チームに2枚ずつのカードが出されたが、中には必ずしもカードが必要と思えないものもあり、特にバックチャージには先にボールに触れていても厳しい判定が出ていたと思う。37分、クローゼがハーフウェイライン付近で敵に後ろからチャージ。これがファウルとなり、クローゼはこの日2枚目のイエローで退場となった。
その直後、セルビアに左サイドからクロスを上げられ、折り返されたボールを中央で押し込まれて失点。ドイツはこれでリスクを負って前に出ざるを得なくなる。45分、CKからGKのパンチングがケディラの正面にこぼれたところを渾身のシュート。しかしこれはバーに嫌われ、この跳ね返りをミュラーがバイシクルで再度狙ったが敵DFがクリア(しかもファウル)。0-1のまま前半を終えた。
ドイツは後半も布陣に変更なし。前半と同様、序盤のセルビアのプレッシャーをしのぐと、一人少ないながらも同点を狙って攻撃を仕掛ける。前線にターゲットマンを欠く形となったドイツはエツィル、ミュラー、ポドルスキーのコンビネーションでゴールを狙う。47分、左サイドでポドルスキーがフリーになるがシュートは大きく枠を外れる。58分にはエツィルからやはり左前方のポドルスキーに大きなパスが通るがまたしても枠に飛ばず。
60分、セルビアのDFがペナルティ・エリア内でハンド。セルビアの人たちは「またかよ」と思ったことだろう。だが、これで得たPKのボールをポドルスキーがセットしたときに悪い予感がしたのは僕だけではあるまい。ポドルスキーのPKはGKにセーブされ失敗。試合の帰趨を大きく分けた瞬間だった。
ドイツは70分、ミュラーとエツィルを下げてマリンとカカウを投入。これはあくまで信用するから何が何でも点を取ってこいというレヴ監督のポドルスキーに対するメッセージだろう。フリードリヒが攻撃に参加するシーンも増え、前線に人が足りないなら後ろから持ってくるしかないだろう的な開き直りを感じる。さらに77分にはバードシュトゥーバーに代えてゴメスを投入、ほぼツーバックの状態になりリスクを取って得点を狙いに行く。
しかしポドルスキーは84分にもミドルが枠外。交替で入ったカカウやマリンも冴えず、終盤はメルテザッカーを前線に上げパワープレーに出たが結局0-1で痛い配線を喫した。
ドイツとしてはやるべきことの明確な試合であったにも関わらず、クローゼの不用意な退場(カードは厳しかったが少なくとも2枚目のイエローは妥当)とその後の失点(メルテザッカーのポジショニング・ミス)で完全にプランを狂わされた。その後は一転して数的不利をものともせず前線に圧力をかけたが、ポドルスキーがブレーキになって絶好機に得点できなかったのが悔やまれる。
これでドイツは予選リーグ最終戦、ガーナに勝つしかなくなった。ドイツは局面に応じて適切な対応を行い、何度か決定的なチャンスを作ったが、結果に結びつかなかった。非常に高い規律で最後までやるべきことはやった。残念だが、次の試合でやるべきことは明確になった訳で、踏ん張りに期待したい。
採点(
採点の見方
):
ノイアー(4) 失点はやむなし、あんまり仕事がなかった
ラーム(4.5) いいところまでボールは運ぶが決定的な働きなし
メルテザッカー(5) 失点はポジションミス、中央をフリーにした
フリードリヒ(4.5) 攻撃参加もしたが結果にはつながらず
バードシュトゥーバー(5) 手堅い守備を見せたが攻撃参加は散発
ケディラ(4) 機を見ての攻撃参加でチャンスを演出した
シュヴァインシュタイガー(4) バランスを取ってピンチの芽をしっかり摘んだ
ミュラー(4.5) もう少し自分で勝負してもいいんじゃないか
エツィル(4.5) チャンス・メイクもしたが時間帯によりムラあり
ポドルスキー(5) 再三のシュートミス、PK失敗、今日は彼の日ではなかった
クローゼ(5) 不用意なファウルで退場、ここからプランが狂った
===
カカウ(5) あんまり姿を見なかった
マリン(5) 正直に仕掛けては取られる繰り返し、キレがなかった
ゴメス(-) 時間短し
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2010ワールドカップ
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ドイツ代表
2010年06月17日 00:57
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【2010ワールドカップ】日本×カメルーン
日本がカメルーンに勝った。内容はともかく、格上と見られていた相手に対し明確な戦術を持って試合に臨み、プラン通りに勝ちきったことは何よりも大きい。もちろんそこには実力以外の運や巡り合わせみたいなものも大きく作用しているのだろうが、そういったものも含めて結果につなげた日本代表の戦いは高く評価するべきだろう。極めて大きな意味のある一勝だったと思う。
もっとも、これで大きく次への展望が開けたかと言えばそんなことはまったくない。星勘定的には次のオランダ戦に何とかして引き分ければ、デンマーク戦の結果次第で決勝トーナメント進出も十分視野に入るとか、オランダにはともかくデンマークには何とかなるとか、一つ勝ったからと言って安易に強くなった気でいると痛い目に遭う。オランダもデンマークも、日本が二連敗して全然おかしくない相手だ。勝てば金星なのだ。その状況は何も変わっていない。
今回、我々が勝ったのは、岡田監督がこれまで2年半かかって積み上げてきた方法論をご破算にする決断をしたからである。そのこと自体は英断だが、そこで選び取った戦術はあきらかに我々がベースとなる実力で相手より劣ることを前提にした戦い方だったと思う。結局、我々は前回のワールドカップから4年、岡田監督就任から2年半かかっても、世界の強豪に互して行くだけの力を身につけることはできなかったということだ。
僕たちは2年半、何のために代表の出来不出来に一喜一憂したのだろう。直前になって対戦相手より実力が劣ることに気づいてスクランブルするために、2年半文句を言ったり束の間の美酒に酔ったりしたというのだろうか。結局最終的に堅守速攻に落ち着くなら、これまで試してきた「接近、連続、展開」は何だったんだ。
それは我々に、我々の代表がどういう戦い方をするどんなチームであるべきかという共通の認識がなかったからだ。日本代表というのはどんなチームなのか、最終的には何を目指して進んでいるのかということがだれからも語られず、僕たちもまたそれを明らかにしないまま勝った負けたと騒いでいただけだからだ。
もちろんワールドカップではまず結果が必要だから、思想が何であれ認識がどうであれ、とにかく勝たないことには話にならない。しかし、仮に今の戦い方で日本が好結果を収めたとしても、ワールドカップが終わったら僕たちは厳しく反省しなければならない。僕たちは、まだ、「日本のサッカー」がどんなものか知らないのだ。
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2010ワールドカップ
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日本代表
2010年06月15日 01:18
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【2010ワールドカップ】ドイツ×オーストラリア
満を持して5時起き。録画しておいたドイツ×オーストラリアを見ようとスイッチを入れたら流れてきたのは砂嵐だった…。録画設定はしたがチャンネルを間違えていたらしい。スカパーなのでEPGではなくマニュアルで予約設定したのがよくなかった。しばし呆然。よりによって大事なこの試合を。仕方なく残り15分を生中継で見たがそのときには既に4-0、試合は決まっていた。
ああ、この試合、結果を知らないまま見て4回雄叫びを上げたかったぞ。悔しい。悔しすぎる。本当に情けない。月曜日の朝からガックリだ。再放送を録画したがそんなものでは埋め合わせできない。
で、残り15分と試合後のダイジェストだけ見たけど、何というか、ドイツはやはりやるべきことがきちんと分かっているんだなあと思った。それは例えばワールドカップに向けたチームの作り方とか、グループリーグ初戦の戦い方とか、ここぞという局面では躊躇なく枠に強いシュートを飛ばすこととか、そういう、あらゆる次元で今、何をやるべきかということが常に明確に意識されていて、それが高いレベルで実行できるということだ。
それができるのはやはり長い間サッカーというスポーツの最前線に立ち会ってきた集合的な経験のおかげなのだと思う。だから、今回戦っている選手たち自身は若く、ワールドカップが初めての人もたくさんいるのに、そういう意識が脈々と継承されている訳だ。
これは一朝一夕に手に入るものではない。ああ、続きはこの試合のビデオを全部見てからにしよう。
日本×カメルーンは明日。
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2010ワールドカップ
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ドイツ代表
2010年06月13日 16:06
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【2010ワールドカップ】開幕戦他
いよいよ開幕した。そこまで入れ込んで見る気もなかったけど、いざ始まると結構見られる限り見てしまう。結局ここまで全部見てる。
[南アフリカ 1-1 メキシコ]
まず金曜日。仕事から帰ると既に各局の開幕特番が始まっていた。スカパーでオープニング・セレモニーとかを軽く流しながら、10時からは「FC東京ホットライン」で水曜日の梶山のスーパーゴールを確認、11時からNHKで開幕戦、南アフリカ×メキシコをまず観戦。
この試合は実力的にはたぶんメキシコが上なんだろうけど、南アフリカが先制して流れが変わったように見えた。終盤、メキシコが追いついて面目を施した感じ。メキシコはドス・サントスがよかったなあ、終盤消えてたけど。いずれどこかに買われて行くんじゃないか。いずれにしてもブブゼラやかましすぎ。
[ウルグアイ 0-0 フランス]
次の試合ウルグアイ×フランスは夜中3時からだったが、さすがに徹夜する気もなかったのでテレビ東京の中継を録画。朝一番で見る気があるなら結果を先に知ってしまうリスクも少ないし、何も生観戦にこだわることもないだろうと思う。
この試合は結局土曜日の午後に見た。先の試合が引き分けに終わってしまったからか、どちらもあまり積極的にリスクを取らない重たい展開で見ている方が疲労し、昼間にも関わらず眠気が…。フランスもリベリー一人じゃどうにもならない感じした。てか、知ってる人がリベリーだけだった。
[韓国 2-0 ギリシャ]
これは普通に中継で見た。僕としてはオットー・レーハーゲルが監督をしており、ブンデスリーガでおなじみのハリステアスやゲカスがいるギリシャを応援していたが、韓国のモラルの高さが目立った試合だった。ギリシャはなかなかスイッチが入らず、2点取られて終盤ようやく目が覚めたようだが遅すぎ。韓国はガチで強かったと思う。
[アルゼンチン 1-0 ナイジェリア]
これも中継で見た。テンポの速い試合で見ていて楽しかった。アルゼンチンはもっと点が取れておかしくなかったが、ナイジェリアのGKがスーパーセーブを連発し、結局序盤のセットプレーからの1点にとどまり、かろうじて勝ち点3を得た感じ。ドイツ的にはホフェンハイムのオバシ、ヴォルフスブルクのマーティンス、バイエルンのデミチェリスらが見られたのでよかった。
アルゼンチンでは名前だけは知っているが顔を知らなかった人たちが見られた。メッシは面影がベックに似ていると思った。僕はドイツを除く海外サッカーにはあまり興味がないのでテベスだのイグアインだのと言われても知らない。メッシは名前だけ知ってた。
[イングランド 1-1 アメリカ]
これはグラードバッハのブラッドリーが出る試合。録画して今朝8時前に見た。この時間ならことさらに情報遮断しなくてもうっかり結果を知ってしまうリスクはほぼない。アメリカのモラルが高かったのでいい試合になった。ブラッドリーを初め、ハノーファーのチェルンドロ、かつてレヴァークーゼンにいたドノバンなど、なじみのある選手がいてアメリカには親しみがある。一方イングランドには知った人はだれもいなかった。
アメリカのゴールはイングランドのGKには気の毒だった。後逸と言われればその通りだが。イングランドの攻撃はさすがに迫力があったがアメリカGKのスーパーセーブにことごとく止められた。アメリカが善戦したと言うべき試合だろう。
さて、今夜はアルジェリア×スロヴェニアを見て早めに就寝、ドイツ×オーストラリアを明日朝5時過ぎから観戦する予定。セルビア×ガーナも録画して隙を見て再生しよう。さすがに平日になると全試合観戦はムリだろうな。
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2010ワールドカップ
2010年06月09日 22:26
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【ナビスコ第7節】セレッソ大阪×FC東京
決勝トーナメント進出のかかった予選リーグ最終戦、東京はアウェイでセレッソ大阪と戦うことになった。平日夜のアウェイということでさすがに現地観戦がムリなのは仕方ないとして、中継もないとはどういうことか。今季初めて現地にも行けずテレビ中継もない試合で、携帯オフィシャルの速報を更新連打しながら家に帰ってきたがちょうどハーフタイム。電車に乗っている途中で前半終了間際に大阪に先制点を決められ0-1で前半を終えた。
家に帰ってまずPCを立ち上げ、ツイッターを見たらUstreamでライブ中継をしてくれている神様みたいな人がいたので、早速開いてみた。その瞬間、画面手前のゴールネットが揺れ、白いユニの人たちが喜んでいるのが見えた。これって得点? 失点? いきなりで頭がうまく働かなかったがアウェイなんだから白ユニは東京だし同点じゃないのか、と。携帯オフィシャルもすぐに更新され、赤嶺の得点で1-1を確認。
Ustを見るのは初めてだったのだが、結構見られる。時折絵が止まったり落ちたりするのはやむを得ないだろう。何しろ個人の善意に頼っているのだ。見られるだけで有難い。その後は携帯オフィシャルと
J's Goal
」のティッカーとUstとツイッターで経過を追った。結構攻めているように見えたし、実際試合後にスタッツを見ればシュート25本ということだったが、やはり大阪はGKが固い。なかなか得点できないまま時間だけが過ぎて行く。
一方で仙台は大宮に3-0で勝っているので、このまま引き分けになれば東京は予選リーグ敗退になる。やきもきしたり絶対勝つとこぶしを握ったりなるようになると達観したりを繰り返すうちに試合はロスタイムに。ボールが画面であっちの方(東京ゴールの方)に行っちゃったりしたときには正直もうダメかと思っていたそのとき、人の群れがこちらに迫ってきて次の瞬間にはUstでもはっきり分かるくらいボールがゴールネットに突き刺さった。
この瞬間の興奮は言葉ではなかなかうまく表せない。逆転? ホント? マジ? って感じで何が起こったのかよく分からず、そうだよな、逆転だよな、と状況が腹に収まるまでにちょっと時間がかかった。
試合はほどなく終了。決勝ゴールを決めたのは梶山だったということも分かり、結局東京がロスタイムに劇的な逆転勝ちをおさめて予選リーグ首位通過を決めた。後半途中からのUst観戦なので内容をどうこう言うのは難しいが、形はともかく赤嶺の今季初得点は嬉しいし、この粘りと梶山の意地も素晴らしかった。
準々決勝の相手はまたしても清水。初戦が東京のホーム、第2戦が清水のホームのようだ。なぜ首位通過したのに先にホームなのか理解に苦しむ。いずれにしても水曜日開催なのでアウェイはテレビだな、これは。
それにしてもUst中継は素晴らしかった。文字情報だけと諦めていただけに本当に神。もちろん画質に限界はあるが、これだけ見られるなら仕事切り上げて早く帰って来るんだったとマジ思った。それに、正直、止まりがちな画像よりゴール裏の音声が心強かった。一緒に応援している感じがすごくあり、ツイッターとも相まって、これはアウェイでの参加ツールとして十分価値があると思った。中継してくれた人には本当に感謝したい。
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FC東京
2010年06月06日 20:16
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【ナビスコ第6節】FC東京×京都
先週の第5節がお休みだったため、何か久しぶりのマッチデイ。味スタは5月15日のリーグ戦以来、ナビスコ予選では初めての味スタ開催である。天気もよく観戦日和、家で昼ごはんを食べてから味スタに向かった。
東京は前節仙台に苦杯を喫したため、今節負けると予選通過が困難になるという状況。相手はグループ首位の京都であり、勝つしかない状態。それにしてもこの京都戦が天王山になるとは、いったいだれが予想しただろうか。少なくとも僕は思ってもみなかった。
さて、今野、長友を代表で欠く東京は大幅に布陣を変更。最終ラインは右SBに松下、左SBに中村を配し、CBはキムが初めて先発で森重とコンビを組んだ。梶山、徳永のボランチ、右SHの石川、左SHの羽生は変わらないが、トップは赤嶺と鈴木のコンビに。
序盤は重い立ち上がり。両チームともラインを高く保ち、ピッチ全体の中央3分の1だけでボールを奪い合うが、最初はなかなかボールを持てず、京都に回され、何度かチャンスを作られる。しかし次第に東京がボールを支配、12分には中央で鈴木が羽生からのパスを受けて反転、シュートしたが力無くGK正面に。こういう局面で枠に強いシュートを飛ばしたい。
その後も東京が攻めて京都が守り、時折カウンターを受ける展開になるが、京都が裏を狙って放り込んでくるロングボールはCB初先発のキムがことごとく跳ね返す。足許の勝負では森重が強さを発揮、権田も最後の局面で的確にキャッチングができており、敵に決定的なチャンスを作らせず。
31分頃にはスピードのあるパスワークの連続からゴール前の赤嶺につなごうとするが敵にカットされる。この局面ではスタンドから「シュート打て」コールが起こったが、遠めから確率の低いシュートを打つよりは決定的な形を作ることにこだわるのも理解はできる。問題は華麗なパスワークがフィニッシュにつながらないことであり、打てばいいというものでもないということだろう。
結局、前半は押し気味に試合を進めたものの、フィニッシュにはなかなかつながらずスコアレスで折り返した。
後半に入っても東京が攻勢。53分、赤嶺が中央で倒されて得たFKをキムが直接狙うと、このボールがポストに当たって内側に跳ねゴール。流れからではなかったが待望の先制点を得る。堅守速攻型のチームに対して先制したのは大きかった。直後にはカウンター気味に攻め込んだ石川から鈴木にボールが渡るがGKにセーブされる。東京は58分、鈴木に代えて大竹を投入、追加点を狙いに行く。一時的に赤嶺がワントップ、石川がトップ下に入ったように見えた。
66分、石川に代えて重松を投入。赤嶺と重松のツートップになる。東京がボールを支配しながら時間を使う展開。京都もストライカーを代えて同点を狙いに来るが東京が集中した守備と権田のセーブでゴールを守る。77分、羽生に代えて椋原を投入、松下がSHに上がる。86分、重松からのサイドチェンジを受けた赤嶺が中央にラストパスを送り、ここに大竹が走り込むが強いシュートを枠に飛ばすことができず。ここで追加点を取って試合をクローズすることができないのはまだまだ課題だと思った。
終盤には同点を狙って前がかりに出てくる京都に何度かチャンスを作られるが権田のセーブでしのぎ、結局キムのFKによる1点を守りきって東京が貴重な勝利を挙げた。
今日の試合は、キムの一発で勝てたものの、相変わらず流れから、特にFWが得点できず苦しい流れだった。勝ち抜けがかかっている試合だったので、形は何であれ得点して勝ったこと自体は評価すべきだし、自分たちの長所を出しながら形にこだわって勝ちを求めに行った姿勢に不満はなく、実際よく闘っていたと思うが、この勝利ですべての問題が雲散したという訳に行かなかったのも事実。
結局のところフィニッシュの局面で、ここしかないというタイミングで強いシュートを枠に飛ばすことのできる力が足りない。余計なタッチを入れたために絶好のシュートチャンスを逃したり、打てたとしてもボールの置きどころが悪いのかDFに寄せられているのかミートせず迫力のないシュートしか打てなかったり、あるいは単純に枠に行かなかったり。そこはもう資質の問題なのだろうか。
これでナビスコ予選A組は京都が勝ち点11で首位ながら、既に日程を消化しており、2位東京が勝ち点10、以下、仙台、大宮、新潟が勝ち点7で並んでいる。東京は最終節、水曜日のセレッソ大阪戦に勝てばグループ首位で決勝トーナメント進出が決まる。引き分けの場合、仙台が引き分けるか負ければ東京がグループ2位でトーナメント進出。万一負けた場合には他の結果に関わらず予選リーグ敗退となる。
いずれにしても、次節、長居でのセレッソ大阪戦には勝たなければならない。テレビ中継がないのは残念だが、職場から念を送ろう。
採点(
採点の見方
):
権田(2.5) 終盤の魂のセーブ連発には泣けた
松下(3.5) 慣れないポジションでも安定感あった
森重(3) 急造DFラインを率いて完封、足許の魔術師
キム(2.5) 裏狙いのロングボールをことごとく跳ね返した
中村(4) 時折うかつなボールロストはあったが最後まで働いた
徳永(3.5) 追い込まれる局面もあったがしっかり捌いた
梶山(3.5) 復調の兆し、要としてよく機能した
石川(4) スピードと思い切りはあったが精度が今ひとつ
羽生(3) いや、もう、頭下がるわ、給料上げてやって
赤嶺(3.5) よく働いたがゴール前に飛び込む姿をもっと見たかった
鈴木(4) いいところにいるのに決定力に難が…、戸田の再来?
===
大竹(3.5) ゴールはならなかったがひとつ吹っ切れたのでは
重松(4) 大竹のとのコンビネーションは利いているが…
椋原(4) 交替出場で役割はしっかり果たした
ところで、代表召集中の今野がコートジボワール戦でケガしたようだ。ワールドカップ初戦のカメルーン戦には間に合わないと報じられている。夢の舞台だけに無念は推し量って余りあるが、ここはひとつ無理をせずにきちんとケアして欲しい。最悪の場合、7月中旬のリーグ戦再開に間に合えばいい。焦る必要はまったくない。
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