フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2010年08月30日 21:43
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【ブンデスリーガ第2節】レヴァークーゼン×グラードバッハ
日曜日の現地時間3時半、日本時間夜10時半キックオフ。例によってウェブ・ラジオとティッカーで経過観察。他のことやってたら出遅れて前半聴き逃した。
グラードバッハはマトモアがアキレス腱に違和感を訴えたらしくヘアマンが先発。試合は当然のようにレヴァークーゼンが主導権を握り、引き気味のグラードバッハの隙を探すが得点につながらず。逆に20分、右サイドでボールを奪ったイドリスーからの鋭いクロスにヘアマンがつま先で合わせ、グラードバッハが最初のワンチャンスで先制。
24分、ペナルティ・エリア内に放り込まれたボールに頭で合わされ同点にされたがグラードバッハはモラル高くカウンターでチャンスを狙う。40分、マルクスの鋭く低い弾道のミドルがDFの隙間を抜けて枠に。敵GKがこれをセーブするがブラウアースが詰めて2-1に。てかどうしてそんなとこにブラウアースがいるんだ?
さらに44分、アランゴが敵ペナルティ・エリアでファウルを受けたがプレー・オン。ボールはイドリスーからヘアマンに渡り、右サイドからファーのサイドネットに突き刺すミドル。グラードバッハが3-1とリードして前半を終える。ウェブ・ラジオをつけたら3-1で驚いたが、実はこの試合はまだまだこんなものじゃなかった。
後半、56分にアランゴが28メートルのFKを直接決めて4-1に。その直後に今度は逆に自陣ペナルティ・エリアでブラッドリーが敵FWを後ろから倒したとしてPKを献上。これを決められて4-2に。得点直後のこのプレーは反省しなければ。
しかし試合はまだ動く。60分、アランゴがロイスのクロスにボレーで合わせシュート。敵のGKがセーブしたところに今度はイドリスーが詰めて5-2に。さらに69分にはカウンターでアランゴとともに攻め上がったロイスが左からペナルティ・エリアに侵入、敵DFをかわして追加点。6-2とする。
直後の70分に今度はバイリーがキャッチミスしたボールを敵FWに詰められて6-3となり、ちょっとイヤな雰囲気になるが、その後は敵に得点を許さず6-3でレヴァークーゼンに快勝した。
大味な試合で集中力を欠く面があったのか、得点の直後に失点するシーンが多かったのはいただけないが、まあ、文句のつけようのないアウェイでの勝利と言っていいだろう。得点も取るべき人たちがきちんと取った。この調子でガンガン行きたい。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「6-3で勝つなんて我々自身夢にも思わなかった。我々はほぼパーフェクトなアウェイでの勝利を届けることができたと思う。ひとつかふたつのみっともない失点はあったが、攻撃面ではこれ以上うまくやることは不可能に近い。ゴールはどれも偶然の産物ではなくて非常に美しく作り上げたものだ。チャンスはもっとあったが、まあ、すべてのシュートが得点になるという訳には行かないので。ボルッシアはこのレヴァークーゼンでのアウェイ勝利をかなり長い間待っていたが、今日ようやくそれを喜ぶことができた。だが、我々は現実的だし浮かれてしまうこともない」
グラードバッハがレヴァークーゼンで勝ったのはここ16年で初めてらしい。
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Borussia M'Gladbach
2010年08月28日 23:19
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【Jリーグ第21節】神戸×FC東京
自宅スカパー観戦。いよいよ残留争いが笑い事でなくなってきた東京は引き続き森重が出場停止、羽生がケガで離脱と苦しい台所。再びメンバーを動かし、DFラインは右から椋原、今野、キム、中村、ボランチは梶山と徳永のコンビに戻り、右SHに石川、左SHには大竹が久しぶりに先発、トップはリカルジーミョが大黒とコンビを組んだ。
試合は序盤から神戸が積極的に前に出てボールを運ぶ。何度かシュートまで持って行かれるがこの時間帯をしのぐと、10分過ぎ頃から徐々に東京がボールを収めるようになり、パスがつながり始める。14分、キム、大竹、リカルジーニョとつないだボールが最後は石川に。石川がシュートを放つが惜しくもポストをヒット。
その後も東京がボールを支配し大竹を起点に攻撃を組み立てるが神戸の守りも厚くなかなかフィニッシュまで持って行けない。逆に神戸にカウンターを許すシーンもあったが最後のところでは集中して守り、スコアレスのまま前半を終えた。
神戸は後半開始から再び積極的に攻撃を仕掛け、立て続けにゴール前に迫られるが、権田のファイン・セーブもあり得点は許さず。前半同様、徐々に東京に主導権が移り始める。55分、大竹がリカルジーニョからパスを受けて中央に抜け出しを図るが敵DFに倒される。エリア内で足にタックルを受けたように見えたがノーホイッスル。城福監督の怒声がピッチマイクに拾われまくりで苦笑。PKをもらってしかるべきシーンだった。
63分、大竹に代えて鈴木を投入。大竹は攻撃の起点として重要な役割を果たしていただけに引っ込めるのはどうかと思ったが、久しぶりの先発出場で体力的に限界との判断か。だが、直後、左サイドから裏に走り込んだ鈴木が深い位置からクロス、DFに当たったボールを石川が拾い角度のないところから狙ったがDFに阻まれる。
69分、リカルジーニョに代えて平山を投入。ターゲットを置いて落としたボールを大黒が狙うという考えだと思うが、リカのサイドからの仕掛けは敵にとって明らかにリスクになっており、これもせっかく嫌がられている選手をわざわざこっちから下げてやったように見えた。リカに代えるならここで先に重松だったのはないか。
70分にはCKのこぼれ球を中村がミドルで狙い枠に飛んだが敵GKにセーブされる。逆に78分には敵FWに裏を取られ決定的なシーンになるが権田がファイン・セーブ。79分、鈴木がショート・カウンターで攻め上がりスピードに乗ってミドルを放ち、これも枠に行ったが敵GKがセーブ。中盤が間延びして荒っぽい展開になってくる。80分、石川を下げて重松を投入。
84分には鈴木が左サイドからクロス、これが中央で待ち構えた両チームの選手の頭を越えファーの徳永へ。徳永は身体に当てたがコントロールしきれず、そのまま敵にクリアされてしまう。最後は神戸に立て続けにシュートを放たれるが権田が高い集中でことごとくセーブし、結局、東京、神戸ともに決め手を欠き消化不良感の残る内容で勝ち点1を分け合うスコアレスドローに終わった。
自分たちのスタイルからゴールを狙うという意図は感じられたし、守備では久しぶりに完封で最低限の結果は出した、というか「最悪という訳ではなかった」程度の試合。この勝ち点1がモノを言うときが来るのかもしれないし、戦いきったことはほめてよいが、積極的に評価できる引き分けでもなく、典型的な下位同士のゲームだった。
大竹が引き続き素晴らしいパフォーマンスで、ゴールの可能性を感じさせた。ボールを持ったときの視野、プレー選択にも大竹らしい攻撃性と落ち着きが感じられ、むしろ大竹と梶山でボランチを組んで徳永をサイドに出した方がいいのではないかと思った。今日の布陣なら、徳永が左SB、北斗が左SH、大竹のボランチでどうだろう。消耗の度合いはよく分からないが、早い時間での交替はもったいなかった。
やはり勝てていないので試合運びに何か悲壮感が出すぎで、力みとか焦りが感じられた。相手が神戸だったからよかったようなものの、上位のチームなら確実にやられていたシーンもあった。もうちょっとのびのび実力を出しきるサッカーをしたいところだ。その意味で大竹とかリカはそのアクセントになり得る。あと、やはりそこをしっかり落ち着けるリーダーとしての羽生の復帰が待たれる。
ここでナビスコ、天皇杯が入るのでリーグ戦は2週間休みになる。試合日程自体は引き続き厳しいが、切り換えるきっかけにしたい。
あと、今日のジャッジには疑問が残った。まず大竹がエリア内でファウルを受けたシーン。ボールの出方、大竹の転び方、さらには大竹が大げさなジェスチャーでファウルをもらいに行くクセのある選手かということまできちんと把握できていれば、DFの足がボールに触れず大竹の足にかかったことは分かったはずだ。甘いジャッジだ。
さらに、鈴木がライン際で足許にファウルを受け進路を阻まれたシーン。鈴木は転ばなかったということで流したのなら誤った判断だ。副審もいたはずだが見えていなかったのか。
あと、キムが相手FWと競りながら東京側ゴールライン際でボールを追ったシーン。ボールは完全にラインを割ってからピッチ内に転がって戻ったが、これがラインを割っていないとの判定でプレーオン。キムも敵FWもなぜプレーオンなのか理解できない様子だった。副審のいないサイドで、後ろからではボールが出たかどうか見えなかったのかもしれないが、このボールをさらわれてゴールにつながる可能性もあり、見過ごすことのできない誤審だ。
判定のせいで勝てなかったとはいいたくないし、もしかしたら神戸サポも不満のある判定はあったかもしれないが、ちょっと拙いジャッジだったのは間違いない。検証を望みたい。
採点(
採点の見方
):
権田(2) 再三のスーパーセーブで勝ち点1をもたらした
椋原(4) 守備だけでなく攻撃にもアクセントはつけた
今野(3) 読みのよい守備、ボール奪取で完封を支えた
キム(3.5) 試合ごとにフィットしている、フィードも生きつつある
中村(3.5) ここ一番の守備、攻撃参加と調子を上げている
梶山(4) よくボールに絡んだが効果的だったかと問われると…
徳永(4) アップダウンにメリハリが欲しい、逸機は痛かった
石川(3.5) 1点取れさえすればスイッチが入りそうな気はするが
大竹(2.5) 前線の起点として攻撃を演出、早い交替はもったいない
リカルジーニョ(3) イヤらしい仕掛けでチャンスを作った
大黒(4) 今日もいいポールがなかなか出てこず、マークも厳しかった
===
鈴木(3) 裏に抜ける動きで敵の守備網を攪乱、役割は果たした
平山(4) ターゲットとしての機能を果たしきれず、効果は出なかった
重松(4) 持つところと渡すところの見極めがまだまだ甘い
まあ、もうひとつひとつがんばって勝って行くしかないんだし、僕たちはそれを信じて応援するしかないんだからそうしよう。米本もそうだけど、羽生さん早く戻ってこないかなあ…。
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FC東京
2010年08月23日 21:48
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【ブンデスリーガ第1節】グラードバッハ×ニュルンベルク
さて、いよいよ開幕である。我がグラードバッハはホームにニュルンベルクを迎えての開幕戦。GKがハイメロートからバイリーに、左SHはヘアマンに代わってアランゴが先発した他はアウエとのDFBカップ1回戦と同じメンバー。テレビ中継はないものの、土曜日の日本時間午後10時からというベストの時間帯でもあり、
ウェブ・ラジオ
と
kicker
のティッカーで経過を追った。
試合はまずニュルンベルクが積極的に攻撃に出る。15分、長いクロスに対してブラウアースがポジショニングを失敗、背後でフリーになった敵に頭で合わされ、バイリーが逆を突かれて失点。開幕戦でいきなりのビハインドを背負う。
グラードバッハはなかなか攻撃の形が作れず、ニュルンベルクから主導権を取り戻せなかったが、31分、ロイスからパスを受けたイドリスーが敵DFをかわして13メートルからミドルを決め同点に。グラードバッハはその直後にもマトモアからパスを受けたブラッドリーがループで狙うがこれはわずかにバーの上に。
後半はニュルンベルクがしっかりとブロックを形成、グラードバッハはそれを突破しようと試みるが、なかなかゴールに迫ることはできない。逆にニュルンベルクはカウンターを狙うが、基本的には守備を優先し、2点目を取りに行くという構えではなかったようだ。
グラードバッハは64分にマトモアに代えてボバディラを投入。70分にはブラッドリーが24メートルのミドルを狙うが、敵GKがパンチングでセーブ。79分にはアランゴのFKにフリーのダンテが頭で合わせるがわずかに右に外れる。83分にはアランゴに代えてヘアマンを投入、グラードバッハは最後まで逆転を狙いに行く。88分、ヘアマンが右サイドからミドルで狙うがこれも敵GKに指先で触れられゴールならず。結局、グラードバッハは終盤に攻勢をかけたものの、敵GKのセーブもあって逆転できず、互いに勝ち点1で我慢する試合となった。
グラードバッハは昨季の主要メンバーがそのまま残っており、チームとしてのコンビネーションは悪くないようだ。順位表の上半分をしっかり狙って行きたいところだ。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「試合の入り方が難しく、ニュルンベルクが1-0としたのは当然の結果だった。だが、我々はそこから逆襲し、何と言っても後半には一連のとてもいいチャンスを作ることができた。ラファエル・シェファー(ニュルンベルクのGK)は2、3度素晴らしいセーブを見せたが、ロガン・バイリーもシーバー(ニュルンベルクのFW)のチャンスに追加点を許さなかった。最後までできることをやりきった選手達を責めることはできない。何としても勝ちたかった試合だったので、彼らは落ち込んではいるが、こうした試合ではとにかく勝ち点を得ることが重要だ」
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Borussia M'Gladbach
2010年08月21日 23:46
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【Jリーグ第20節】FC東京×広島
蒸し暑くはあるものの暑さもピークは過ぎたか、夕方には気温が下がり風もあってしのげない天気ではない。アウェイが2戦続いた後の味スタ。水曜日のセレッソ戦が厳しい負け方だっただけにどうしても勝ちたい試合。星勘定的にも下が見えてきてあまり余裕がない。
東京は森重が出場停止になったことに加え、前節の反省もあってか、メンバーをいじってきた。DFラインは右から中村、椋原、キム、徳永。徳永のSBは久しぶり。椋原のCBはもちろん初めて。ボランチは今野、梶山、SHは左に松下、右に石川、トップは平山が大黒とツートップを組んだ。椋原を除いて「本職」に近いポジションでの起用となった。
東京はポゼッションからパスをつないで前に出ようとするが広島の早いプレスに遭い、また一対一で勝てずボールを支配できない。逆に広島は縦にくさびのパスを当てながら全体を押し上げ、最後は裏に通すというスタイルで何度も東京のゴールを脅かす。前半は何とか0-0で終えることができたが、決定的に裏に抜け出され、「うわ〜」というシーンが何度もあり、敵のシュートミスや権田のセーブに救われた。前半シュート数は東京4本、広島9本…。
後半、東京は松下に代えて大竹を投入。しかし依然として劣勢は変わらず、広島の機動的な攻撃に対して受けに回る時間が長く、ボールを持っても帰陣の速い広島の前になかなかバイタル・エリアまで侵入できない。57分、東京のペナルティ・エリア前で左から右にパスを回され、最後は東京の右サイドでフリーになった敵MFに決められて失点。重い先制点を許してしまう。
直後、東京は平山に代えて重松を投入するが、65分、またしても右サイドでフリーになったMFからのクロスを椋原がクリアしきれず、敵FWにさらわれて決められ0-2。東京は大黒に代えてリカルジーニョを投入し反撃を図るが、その後は引き気味になった広島を崩しきれずシュートにも至らない。逆にカウンターから何度かピンチを招き何とかクリアすることも多く、結局ほとんど東京のサッカーをさせてもらえないまま0-2で完敗した。
シュート数は広島の15本に対して東京は5本。東京としては意図は分かるが必要以上に気合いが入って空回り、ピンチにアワアワしてしまったり、チャンスに手数をかけすぎたりして、実力差以上の完敗となってしまったように思った。
個別に見れば中を気にしすぎるあまり右サイドを留守にした中村の守備とか、ボランチが頻繁に最終ラインに落ちてきて時としてシックス・バックになったりしていたバランスの悪さとか、その結果真ん中(特にいわゆる「トップ下」の辺り)がガラガラになったりだとか、一対一で勝てないとかいろいろあるし、そういう個々の論点はきちんと検証するべきだが、一番の問題は選手が自信を失い失敗を恐れるようになりつつあるのではないかということだ。
だからプレーが中途半端になり、守備も攻撃も最後までやりきらずに悪い形で敵に主導権を渡すことになっているのではないか。クラブとしてのスタイルというものを作りたいのであれば、それがどんなものであれ産みの苦しみを味わわなければならないのは道理。がんばってもうまく行かないときというのはどこのクラブにもあり、それをどうやって乗り越えるかでそのクラブの真価が問われる。
もう一度はっきりして欲しいのは、守り方、攻め方の意思統一をきちんとやり直すこと。それからピッチの中で声を出し全体を締める役割をだれかが担うこと。ただでさえ若いチームなのに羽生が抜けるとそこの仕事をする人がいなくなってしまうのではないか。ピッチ上の選手の顔ぶれだけ見れば代表経験者が過半数の豪華なクラブなんだから、それをきちんと組織し、コントロールできる人がいればこんな順位にいるチームではないはず。今の苦境はメンタル面の問題が大きいのではないかと思う。
サポもこういうときこそしっかりしなければならない。ぼやくのも楽しみのひとつなのかもしれないが、サポまでがアワアワしていては立て直しどころではない。この状況で選手も監督も悩んでいない訳はない。選手が必死で考え、必死でプレーしていることを疑うのなら初めからサポなんかしなければいい。しっかり前を向いてここからどうするかを考える以外にすることはないはずではないか。
採点(
採点の見方
):
権田(4) ファインセーブあり、失点はやむなしか。
中村(5) 中央を気にしすぎたか、右サイドを自由に使われた。
椋原(4.5) 対人の強さは見せたが裏を取られてのピンチも多し。
キム(4.5) ロングボール、ハイボールはしっかり跳ね返したが…。
徳永(5) 松下との息がなかなか合わず、うかつなボールロストもあった。
今野(4.5) 最終ラインに落ちることも多く威力半減。
梶山(5) 中央でボールを捌いたがなかなか縦にパスを出せず。
石川(4) 動きは悪くなかったが最後のプレー選択が甘いこと多し。
松下(5) 奮闘したが連携悪く中には切り込めず。
平山(4) 踏ん張ってポストしても落としを拾ってくれる味方なし。
大黒(4.5) 一瞬の動きに輝きはあるが孤立気味でつながらず。
===
大竹(4) ゴールへの意気込みは見えたが今日はちょっと空回り。
重松(5) がむしゃらさだけでは得点できない。
リカルジーニョ(5) どん詰まった局面はひとりでは打開できなかった。
来週までにしっかり立て直そう。
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FC東京
2010年08月18日 22:21
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【Jリーグ第19節】C大阪×FC東京
今季最悪の試合。
キックオフに間に合うように仕事から帰ってきてスカパーで見たが、序盤から大阪に流れを持って行かれ、早い時間帯にルーズな守備から失点。今野と森重のポジションを入れ替えて何とか反撃に出ようとした矢先に、森重が軽率な守備で前半のうちにイエローを2枚もらい退場。
前半は0-1で折り返したものの後半開始早々にまたしてもゴール前での寄せが甘く失点。80分にもキムがボールを持った敵を捕まえられずフリーでミドルを放たれて0-3となりほぼ試合が決まる。86分には大竹がゴール前に突っかけ、平山からのヒールの戻しをたたき込んで一矢報いたが、直後に敵のシュートを権田がまさかのトンネルで1-4。
何が敗因かと問われても答えられない。今回はこっちが中三日で大阪が中二日。なのに序盤からイージーなミスを重ね、連携が足りず中盤でボールがつなげない。2点目を献上した辺りからプレーも大雑把になり始め(特にリカ)、気持ちを保つのが難しい試合になってしまった。
途中出場の大竹、重松が闘う気持ちを見せ、得点という形にできたのが唯一の救いだが、選手に迷いが出て自信を失いつつある悪い状態。
まず、森重をボランチ、今野をCBで使うとか、徳永を左SH、松下を左SBで使うとかいった挑戦はこの際いったんやめるべきだと思う。序盤に1点取られてあわてて今野を上げるくらいなら、初めから今野がボランチ、森重がCBでいいじゃないか。実績のあるポジションでしっかり足許を固めることが先決ではないか。
徳永も今季は慣れないボランチで使われ、ボランチが埋まったら今度は左SHというのもあまりに気の毒だ。ポテンシャルはともかく、勝ち点が伸びない苦しい状況では、徳永という才能が最も確実に輝くSBにいったん戻すべきだと思う。もともとMFの松下は素直に左SHに入れればいい。苦しいときは原点に戻ってみてもいいのではないかと思う。
だが、どんなにいいチームでもうまく機能しないときがある。どんな名監督でも手が打てないスランプもある。個別の采配や用兵を見れば疑問の余地もあるが、明確な戦略軸を打ち出し、それに向けてチームを作り、継続してひとつのテーマにとり続けることで昨季まで相応の結果を出してきたという意味で、城福監督は東京が大事にすべき人材であり僕は支持している。
むしろ怖いのはここでサポが我慢しきれず、選手が自信をなくし、クラブが結束力を失って空中分解することだ。僕たちは今、試されているのだ。敗戦は受け止めなければならないが、世界が終わった訳ではなく、土曜日にはホームゲームがある。危機感はあってしかるべきだが、問題点をしっかり整理して、週末にはすっきり広島に勝とう。赤嶺のユニ着て味スタ行くぞ。
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FC東京
2010年08月15日 22:00
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【DFBポカール1回戦】アウエ×グラードバッハ
リーグ開幕に先立ってDFBポカールから今季の公式戦は始まった。グラードバッハは何人か選手の出入りがあったものの、基本的には昨季のメンバーを中心にレベルの底上げを狙う。対戦相手は二部のエルツゲビルゲ・アウエ。先発メンバーは以下のようになり、基本的には見慣れた人ばかり。
ハイメロート
レヴェルズ ブラウアース ダンテ デムス
ヘアマン マルクス ブラッドリー ロイス
イドリスー マトモア
この中で今季からの加入はフライブルクから獲得したイドリスーのみ。GKのバイリー、トップのボバディラは故障の影響でベンチ外、アランゴはベネズエラ代表の試合からの戻りが遅れ帯同せず。この他、ベルギーのスタンダールから4百万ユーロで獲得したド・カマルゴというFWがいるらしいが、やはり故障の影響でベンチ外のようだ。
さて、試合はホームのアウエが攻撃的にスタート。しかしグラードバッハのペナルティ・エリアに侵入するアイデアを欠き決定的なチャンスにならない。30分にはマルクスが敵のボレーを身体を張って止める。その後はグラードバッハも徐々に攻勢に転じるが、ブラッドリーの二度のFKを生かせず、イドリスーのシュートがギリギリで枠を外れるなどリードを奪えず。
しかし、38分、ロイスが敵のパスミスをカット、このボールがブラッドリーを経由して左サイドのイドリスーに渡る。ここからイドリスーが再び中央に折り返し、ブラッドリーがこれに右足で合わせて先制。グラードバッハがいい時間帯にリードを奪って前半を終えた。
だが、後半開始早々、敵MFに左サイドを駆け上がられ、クロスに頭で合わされて失点、追いつかれてしまう。その後は互いに警戒し合ってか動きが少なくなる。ようやく63分、ロイスがカウンターから独走するがシュートは敵GKのセーブに合い得点ならず。だがその直後の64分、イドリスーのシュートのこぼれ球をロイスが拾い、パスを受けたイドリスーが決めて再び勝ち越し。
67分にはイドリスーからのワンツーの戻しを受けたロイスがシュートを放つが敵GKがセーブ、さらにこのこぼれ球にヘアマンがダイレクト・ボレーを試みるが惜しくも枠外に。グラードバッハは84分、マトモアに代えてノイシュテターを投入、試合をクローズしに行く。
87分、敵からボールを奪ったノイシュテターが敵ペナルティ・エリア前でロイスに横パス、ロイスはこれをミドルで決め3-1に。これで試合は決まり、グラードバッハは90分にはヘアマンに代えてシャハテンを、ロスタイムにはブラッドリーに代えてヤンチュケを投入して時間を使い、そのまま3-1で勝利を収めた。
格下相手とはいえ、一発勝負のカップ戦初戦を、何人か主力を欠く中でしっかり勝ちきったのはリーグ戦にもつながるだろう。昨季の流れを引き継ぐ起用にも好感が持てた。アランゴらが戻ってくるのが楽しみだ。リーグ戦は来週始まる。グラードバッハは土曜日にホームでニュルンベルクと対戦する。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「この勝利は妥当なものであり満足している。前半はアウエの動きがよかったこともあり、あまりうまく試合に入れなかった。後半すぐに試合が1-1になったとき、その直前に2-0にするチャンスを外していたので、このままでは逆転されるのではと思った。しかし私のチームは非常にうまくそれに対応してくれて、結局、後半全体としてはとてもしっかりと前を向いてプレーできていた。次のラウンドに進めたことは妥当な結果だと思う」
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Borussia M'Gladbach
2010年08月14日 23:47
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【Jリーグ第18節】鹿島×FC東京
ここからはシーズン後半。アウェイでの鹿島戦だが、東京としてはリーグ戦2連敗中でもあり、勝ってきっかけにしたい試合である。アウェイは首都圏のみ現地観戦という自分内の基準により自宅BS1観戦。
東京は梶山、羽生が故障で欠場と苦しい人繰りを強いられた。権田も体調が戻らず塩田が前節に続き先発。ボランチは梶山に代わって徳永が先発。また左SHでは松下が羽生の穴を埋めた。
試合は鹿島が序盤から前がかりに入りボールを支配。東京は防戦一方になる。15分には敵SBに強烈なミドルを浴びるが塩田がセーブ。この辺りから試合がやや落ち着き、東京にもチャンスが生まれる。16分、石川からのパスを受けた平山がシュートを放ったがこれはGK正面。21分には右サイドでボールを奪った椋原がドリブルで持ち上がって大きくサイドチェンジ、これを受けた松下が切り返して狙ったが枠に飛ばず。
東京は鹿島のプレッシャーを受けて中盤でボールが収まらず、鹿島の攻撃を受けて奪ったボールをカウンター気味に展開するのみ。27分、右よりで与えたFKを敵FWに頭で合わされ失点。鹿島相手に重いビハインドを背負ってしまう。さらに29分には敵FWにエリア内に持ち込まれシュートを放たれるが塩田がセーブ。その後も東京は鹿島に押され続けたが、DFは集中しており、0-1で前半を折り返す。
鹿島は前節の敗戦の反省からか序盤からかなり高いモラルで積極的に前から攻撃を組み立てており、東京はほぼ一方的に押し込まれた。徳永、森重のダブル・ボランチがまったくと言っていいほど機能せず。鹿島は精度の高い攻撃を仕掛けてきたが、しっかりとした守備から何とかゴールを守り、セットプレーからの1失点のみにとどめたのはむしろ流れ的には上出来だった。
後半、東京は今野をボランチに上げ、森重をCBに下げる。鹿島のプレスがやや緩んだこともあってか今野にボールが収まるようになり、次第に東京の形が出せるようになってくる。56分、東京は椋原に代えて大竹を投入、大竹は左SHに入り、松下が右SBに。59分、左サイドを駆け上がった松下から平山にパスが通るが、平山がボールの置きどころを探ってタッチを重ねる間に寄せられシュートをDFに当ててしまう。少ないタッチで打つべきシーンだったがここはセンスの問題か。
直後には左からのクロスに平山が頭で合わせるが枠に飛ばず。すぐ後ろに大黒も飛び込んでおり、大黒だったら、とだれもが思った瞬間。
66分、石川に変えて重松が左SHに入り、大竹が右に回る。SBは左右をチェンジし、中村が右、松下が左に回っている。東京は大竹が右サイドでボールを収め、アイデアのあるパス出しと中央への切れ込みでチャンスを演出するようになる。また、大竹が切れ込んだ後のスペースに中村が上がることでサイドも使えるようになる。72分、平山に代えてリカルジーニョを投入、最後の勝負に出る。
この時間帯は鹿島の足が止まり始め、集中力も目に見えて落ちてくる一方で、東京は前線をリフレッシュ、大竹、中村、ボランチに上がった今野を中心に、流れが次第に東京に傾いてくる。74分、中村が右サイドから放り込んだクロスがそのままゴールに向かいファーポストをヒット、惜しくもピッチ内に跳ね返り得点ならず。86分、大竹からのボールを大黒がポスト、戻したボールを今野がトラップしてシュート。これが敵GKの逆を突いてゴールに突き刺さり同点。土壇場で東京が追いついた。
その後も東京は果敢に攻めたが逆転までは至らず、結局1-1のドローに終わった。
個々のプレーの質を見れば明らかに鹿島の方が我々を上回っており、特に前半はまったく東京のサッカーをさせてもらえなかった。しかし、そこで我慢してセットプレーの失点のみに抑えたことで活路が開けた。前半から飛ばした鹿島の運動量が後半に入って落ちてくるところで、東京の選手交代が効果的にはまり、最後には敵陣に押し込む中から今野のゴールが生まれた。
勝ちたい試合だったし星勘定的には勝ち点1ではまったく足りないが、最後まで下を向かず、気持ち負けせずにモラル高く戦い、鹿島を相手にアウェイで追いついての引き分けは評価すべき。同時に課題も、また目指すべきポイントも改めて意識できた。十分きっかけにできる試合だったと思う。
後半、今野をボランチに上げてボールが落ち着いたし攻撃力もアップした。森重CB、今野ボランチの布陣をスタートから試すことがあってもいいのではないか。また、徳永はサッカー偏差値の高い選手ではあるが、厳しい相手との戦いではボランチで機能しない。キムがCBで計算できるようになりつつあるのであれば、今野と森重のどちらかをボランチに置き、徳永は右SBに戻すべきだ。
また、前線では、ここ2試合、大黒にいいボールが入らない。やはり平山とのコンビネーションがよくない、というか、平山が大黒を使えていない。今日の平山自身は悪くなかったと思うが、大黒を使えばもっとチャンスが広がる局面で、無理に自分で行って枠を外したりDFに当てたりするシーンも多かったように思う。
敵のプレッシャーを受けながらだから自由にプレーできる訳ではないだろうが、大黒を見てしまうと、ボールの置き方、身体の使い方、判断のスピード、シュートの質など、FWとしての基本項目で平山が拙く感じるのは僕だけではないと思う。赤嶺がいない以上、平山に奮起してもらうしかない訳で、むしろリカルジーニョ先発、平山を終盤起用のサブとして使う選択肢を考えたい。
採点(
採点の見方
):
塩田(3) 鋭い反応で失点を最小限にとどめた、失点シーンはやむなし
椋原(3.5) 途中交替は残念だが対人の強さを発揮、素晴らしいサイドチェンジも
今野(2.5) 後半のボランチでの働きは見事、またコンちゃんに助けてもらった
キム(3.5) 荒っぽいプレーもあったが敵FWとしっかり渡り合った
中村(3) 後半、右SBになってからの攻撃参加が◎、あわやクロスで得点
森重(4) ボランチでは機能せず気の抜けたパスミス、ボールロストを連発
徳永(4.5) ほぼ身の置き所なし、この使い方はもったいないと思う
石川(4) ここ一番のプレーにまだ迷いとか躊躇が感じられる
松下(4) 前半何度かチャンスボールを持ったがミドルが枠へ飛ばず
平山(3.5) ポストやキープに貢献したが肝心のシュートがねえ…
大黒(3.5) 得点はこの人のポストから、自分にはいいボールが来ず
===
大竹(3) 運動量の落ちた鹿島を相手に右サイドで攻撃の起点になった
重松(3.5) 走り回って敵DFを攪乱、決定打が欲しかったが
リカルジーニョ(3.5) スピードと勝負マインドは買える、1点取らせたい
次また水曜日にアウェイでセレッソ大阪戦。今日は最低限の結果は出した。引き分けが生きるかは次の試合に勝てるかどうか。ここからが勝負だ。
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FC東京
2010年08月09日 00:27
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【Jリーグ第17節】FC東京×名古屋
僕の夏休みの最終日、スル銀で優勝した勢いで前向きに行きたいホームゲーム、対名古屋戦である。夕方、家を出る頃にはやや雨の気配もあったが結局フェイク。クロックスはいてぺたぺたと味スタに向かった。蒸し暑さは残るものの風もありそれほど不快ではない天気で、家族連れも多く結構観客は入ったようだ。
東京は権田が急性腸炎ということで塩田が先発。SBは右に椋原、左に中村。右SHには石川、トップでは平山がリーグ戦では久々の先発で大黒とコンビを組んだ。
試合は序盤から東京のペース。暑さを考慮してか省エネモードでプレスの甘い名古屋を相手にボールを支配、何度もチャンスを作る。名古屋とすれば初めから前半は守って耐え、後半勝負のゲームプランだったのだろう。10分、石川がドリブルで上がり羽生にパス、羽生のシュートはDFに当たる。石川が自分で打ってもいいタイミングだった。
18分には大黒の巧みなパスを受けた平山が左から狙うが惜しくもバーに嫌われる。この日の平山のシュートの中ではタイミング、強さとも最もいいシュートだったが惜しかった。32分には石川のCKからのこぼれ球に今野が詰めるが枠外、40分にはFKをキムが直接狙うが壁。結局前半だけで10本のシュートを放ったが、枠に飛んだシュートはどれも勢いを欠き敵GKに難なくキャッチされた。押している時間帯にきちんと決めきれなかったのは痛かった。
後半に入ると名古屋が積極的にプレスをかけるようになり、イーブンの戦いになる。東京は59分、羽生に代えて故障から復帰の徳永をピッチへ。徳永はボランチに入り梶山が左SHに流れた。60分、平山がカウンター気味に中央をドリブルで上がるがシュートは距離があり正直すぎて敵GK正面に。視野が狭く周囲を使えていない。68分には再び平山が石川からボールをもらってフリーでシュートするが枠外。
逆に73分には敵FKが直接東京ゴールを襲うが塩田がセーブ。75分には大黒が右サイドに出したパスに徳永が追いつき中央に鋭いクロス。クリアのこぼれ球を左サイドで受けた中村がフリーで狙うがこれも枠外に。この頃には徳永が右SH、石川が左SHに回り、再び梶山、森重のダブルボランチに戻っている。78分、平山に代えて重松を投入。
79分、森重からの速いパスを前線の大黒が芸術的なトラップから一瞬で反転、そのままシュートを放ち、GKを抜いたがわずかにポスト左に切れた。大黒のセンスと技術を目の当たりにした一瞬だった。81分にはキムがCKのこぼれ球に中央でフリーのシュートを放つがやはり枠外。83分、石川に代えてリカルジーニョを投入。87分、重松のパスを受けたリカルジーニョがGKの位置を確認しコースを狙って丁寧なシュートを放つがこれはGKがセーブ。
その後もホームで勝利の欲しい東京がギリギリまで攻めるが敵GKの手堅いセーブもあり、ゴールネットを揺らすことができない。3分のロスタイムが2分半ほど過ぎたところで敵のクリアボールをつながれ、これをファウルで止めてしまいFKを与える。
既にほとんど時間もなく直接狙ってくるだろうと思われたFKを外に振られ、ここからゴール前にクロスを送られる。ゴール前での競り合いになるが、ここで敵DFに頭で押し込まれ失点。その後のキックオフと同時に試合終了となり、試合全体としては押し込みながらも最後のワンプレーに泣いてサヨナラ負けを喫した。
最後のセットプレーにはしてやられたが、経過を見ても明らかなように敗因は数あるチャンスをことごとく決められなかったこと。敵GKが固かったこともあるが、ここというシーンでは枠を外し、枠に飛ぶのは力のない正直なシュートばかり。前半のうちに先制しておくべき試合で、スコアレスで終盤までもつれこめば何が起こるか分からないリスクの高い試合になってしまうのは自明。
特に平山の視野の狭さには閉口。ストライカーなので自分で打ちに行くのは分かるのだが、バーに当たった1本を除いてはシュートの質は必ずしも高くはなかった。ダイレクトなら可能性のあったボールを収めてしまい、みすみすDFに当てたシーンもあった。大黒がいい動き出しをしていてもほとんど見えていないのではないか。自分でゴリゴリ行くところと、素直に味方を使うところの判断が決定的におかしい。前線でポストとして奮闘してはいるが、平山がボールをはたかずに持ってしまうと途端に得点が遠のくように思えたのは僕だけではなかっただろう。
シーズンの折り返しとなる試合で、何としても勝つべきだったが、最低限の勝ち点すら手にすることができなかったのはショックだ。内容的に悪くなかっただけに悔いの残る結果。せっかくのスル銀の流れを生かせなかった。次節はアウェイの鹿島戦だが、内容は悪くないと言うならもう切り替えて正面から当たるしかないだろう。
採点(
採点の見方
):
塩田(3.5) 不安定な部分もあったが敵のFKはファインセーブ。
椋原(3.5) クロスの精度は欠くものの守備では右サイドを封殺。
今野(4) 最後のセットプレーで競り負け、もったいなかった。
キム(3.5) プレッシャーがかかっても華麗な足下の技術で翻弄。
中村(3.5) 守備での貢献が大きかったが、シュートは枠に行きたかった。
梶山(3.5) 名古屋のプレスが甘く配球役として力を発揮。
森重(4) 軽いプレーでのボールロストが何度かあり。
石川(4) アタッキングサードでのプレーの選択が今ひとつ。
羽生(3) いいところに顔を出したがパス、シュートの精度はやや欠いた。
平山(4.5) 自分で打つならもっとしっかりしたシュートを打て。
大黒(4) 動きの質は高かったがいかんせんいいボールがこなかった。
===
徳永(3) 右SHに回ってからの動きは秀逸。やはりサイドで生きる。
重松(-) 時間短し。
リカルジーニョ(-) 時間短し。
ああ、悔しい。
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FC東京
2010年08月08日 11:18
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【スルガ銀行カップ】FC東京×リガ・デ・キト
ちょうど夏休みにブチ当たってしまい、沖縄にいたので試合は見に行けず、公式携帯サイトとツイッターで経過と結果のみ確認。自宅に戻ってから録画しておいたMXの中継を見たが途中を端折られる始末。サッカー中継で途中カットとかあり得ないだろ、普通…。
試合経過、結果に関しては今さらなので省略するが、試合全体を見て思ったのは、厳しい日程の中、強い相手に対してもチームの総力を挙げて臆することなくよく戦ったということ。このところ先発から外れている平山、石川が意欲的な動きを見せ、久しぶりの公式戦となった田邉も存在感を出した。守備的に入るのではなく、きちんとボールをキープしながら自分たちのやり方で攻撃的に相手と組み合ったその姿勢がまず素晴らしかった。
タイトルのかかった公式戦ではあるものの、単発の試合でプレッシャーや準備の負担は最小限ということで、モラルを高く保ちながらものびのびと戦うためにはうってつけの試合だった。敵はクラブ・ワールドカップ決勝にも進んだことのあるエクアドルの名門で、胸を借りるという意味でも有難い試合だったと思う。実際、最初の失点なんかは東京のDFにとってもすごく大事な勉強になったんじゃないだろうか。
そうした試合で結果を出したことは高く評価するべきだろう。1点目は田邉のミドルとそのこぼれ球に詰めた平山、2点目は大黒のゴールへの意志と技術、そしてPK戦での権田のセーブ。間延びしたエキシビジョンに堕する可能性もあった試合を、価値のある体験にしたのは、選手や監督の勝利への意欲と平日の夜にもかかわらずスタジアムを埋めたサポの力。そして長旅の疲れをものともせず最後まで結果に拘りをもって戦ってくれたキトにも敬意を払わなければならない。
リーグ戦のプレッシャーから解放された単発の公式戦で引き分けとはいえ結果を出し、PK戦でカップをもぎ取ったことは、東京にとって案外大きな「きっかけ」になるのではないかと思う。この試合で、今の自分たちに何ができ何が足りないか、自信を持って前を向けばどこまでできるのかを我々は再確認できたはずだ。
リーグ戦再開後、大黒という最終兵器を手に入れた割りに勝ちきれない試合が続くのは、よく言われるように「守備が崩壊」したからではなく、失点を喫した後の対応が拙いからで、特に逆境にあるときに状況を整理しながらその場で最適の戦術を選択して行く意思統一がまだまだ機能していないからだ。
試合が始まってしまえば監督にできることは限られる。選手たちが現場で「こういうときはこう行く」という戦術を共有するための戦術ライブラリが、順位や勝ち点を意識する中で混乱していたのだと僕は思う。この日の勝利(引き分け)は選手たちがそれをもう一度整理し、確認するための絶好の機会になったのではないだろうか。
「何だ、普通にやればいいんじゃん」というプレーンな「気づき」はこのチームにとって何かが切り替わるスイッチになり得る。先週は厳しい日程に文句を言っておいて今さらこういうことを書くのもアレだが、そういう意味では体力の消耗以上の価値のある試合だったと思うし、東京が自分の力でそういう価値のある試合にしたところに意味があったのだと思うね。
さあ、リーグ戦だ。
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