フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2010年10月30日 16:16
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【Jリーグ第28節】清水×FC東京
嵐の土曜日。見に行きたいところだったがいろいろと所用もあって自宅スカパー観戦に。結果的に現地はかなり覚悟の要りそうな状況のようだったが、臨場したサポには頭が下がる。
東京は徳永とリカルジーニョを出場停止で欠くが、米本が久しぶりにスタメンに復帰、梶山とダブル・ボランチを組んだ。その他は前節と同じメンバー。
激しい雨風の中での試合は互いに前に出て激しくボールを奪い合う展開に。13分、右サイドの石川からのクロスに平山が合わせるがバーの上。15分、椋原からパスを受けた石川が狙うがこれも枠に飛ばず。東京が押し気味に試合を進めるが、清水もカウンターから一気に前線に運ぶ力を持っており気の抜けない状況。
24分、敵エリア内で細かくパスをつなぎ最後は羽生が大黒にスルーを出したがオフサイド。31分、羽生が左サイドでボールを奪い縦に持ち上がってから中央にクロス。平山が飛び込んだが敵DFにクリアされCKを得る。このCKを石川が蹴り、中央で平山が見事なヘディング・シュート、これが決まって東京が先制する。
43分、敵にワンタッチでスルーパスを出され敵FWが権田と一対一になるが権田がこれをセーブ。さらにここからのCKにゴール前至近距離からシュートを浴びるがこれも権田が腕一本でセーブ。立て続けの権田のファイン・セーブで東京がゴールを死守。
するとここからのこぼれ球が石川に渡りカウンターに。しかし石川が中央を並走していた大黒に出したラストパスがオフサイドの判定。これはよく分からなかった。結局、東京が1-0とリードして前半を終えた。
激しい雨風が続く中、後半に入っても東京が積極的に前に出るが、清水もモラルが高く拮抗した内容。57分には石川からボールを受けた大黒が敵DFをかわしてシュートしようとしたがヒットせず。61分、椋原のクロスにニアで飛び込んだ大黒がヒールでお洒落に流し込もうとするが合わしきれず。
65分、梶山からのサイドチェンジを左サイドで受けた平山がグラウンダーのクロス。このボールは敵DFにひっかかったがそのままファーの大黒の前にこぼれ、大黒がこれを冷静に流し込んで2-0。東京が流れを大きく引き寄せる追加点を挙げた。
追い込まれた清水は前線を厚くして反撃に出る。78分、左サイドを崩されて失点、1-2に。ここからは前がかりになる清水の猛攻を跳ね返す展開に。東京は82分、羽生に代え松下を、83分には大黒に代えて重松を投入、松下にはボールを落ち着かせる仕事、重松には前線から追い回して敵の攻撃を遅らせる仕事を期待したのか。
ほぼ東京陣内で戦いが続くが集中した守備と焦った敵のシュートミスで何とかしのぎ続ける。87分には敵FWのループがバーに当たる危ないシーン。直後の88分、敵陣中央でFKを得て重松がこれを蹴る。GKがキャッチできずファンブルしたボールは後方に流れ、確かにゴールラインを割った後でGKが掻き出したがノーゴールの判定。
大宮戦では同じような判定で失点をひとつ救われたが、今回は逆に出た。カウンターからのミドルでもなく、止まったボールからのプレーでありゴール付近が争点になることは十分予想されたのだから、主審、副審にはもうちょっと見て欲しかった。
ロスタイムには平山が傷みキムを前線に投入。ピンチをしのぎきり2-1で東京がアウェイで勝ち点3を手に入れた。
この試合、東京は最後まで高いモラルで前を向いて戦い、守備でもギリギリの局面で集中して身体を張った。復帰した米本は中盤で敵を追い、ボールを奪い続けた。権田のセーブも素晴らしかった。ここに来てようやく見たかったサッカーが見られるようになった気分だ。
付け加えておくと、今日の試合、88分のシーンは別にしても、主審がボールの動きとかぶる場面が多かったように思う。やむを得ない面もあるが、パスをつないでくる両チームの動きに対する認識が足りないようにも思えた。
あと、これだけ雨が降っても水が浮いてこないスタジアムのピッチ・コンディションは素晴らしかったと思う。現地で見た訳ではないがこの水はけのよさは高台ならではか。
これで東京は勝ち点を28に延ばして暫定14位に。監督のいうとおりここからは毎試合がトーナメントのつもりで臨むほかない。上位との対戦が続くが確実に勝ち点を積み上げて、何とか降格の危機から早く脱出しなければならない。
採点(
採点の見方
):
権田(2) 難しいコンディションの中、立て続けのファイン・セーブ。
椋原(3.5) 愚直にオーバーラップを繰り返しいいクロスもあった。
森重(3.5) よく集中して守ったがスルーを見送る場面も。
今野(3) 終盤の敵の猛攻も守りきって最小失点に。
中村(3.5) 最後は圧力をかけてくる敵の攻撃に手を焼いた。
梶山(3) 中盤の底でタメを作り前線にも果敢に顔を出した。
米本(2.5) 魂のボール奪取で復活をアピール。チームを乗せた活躍。
石川(3) 右サイドで再三のチャンスメイク。シュートは枠に行きたかった。
羽生(3.5) 要所要所で存在感を発揮、センスを見せつけた。
平山(3.5) シュートは見事、ボールを持ったときの判断を速く。
大黒(4) 得点はあったがゴール前で決めきれないシーンも何度か。
===
松下(-) 時間短し
重松(-) 時間短し
キム(-) 時間短し
次節はホーム味スタでのガンバ大阪戦。ここで連勝すればちょっと本格的に勢いが出る。踏ん張りどころだ。
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FC東京
2010年10月29日 00:01
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【DFBポカール2回戦】グラードバッハ×レヴァークーゼン
DFBポカール2回戦、グラードバッハはいきなり1部同士の対戦となり、ホームにレヴァークーゼンを迎えた。水曜日の深夜、ウェブ・ラジオもなく、夜が明けてから結果だけを確認することに。リーグ戦では勝ちに見放されているが、ここで勝って勢いをつけたいところだ。
グラードバッハは失点の多いバイリーを休ませハイメロートがGK。また、リーグ戦では出場停止だったアランゴとシャハテンが、デ・カマルゴとヴィッシングに代わって先発した。
グラードバッハは序盤から立て続けにチャンスを迎える。3分、シャハテンからのアシストを受けたロイスがシュートを放つがGKがセーブ。6分にはマルクスからパスを受けたイドリスーが敵GKをドリブルでかわそうとするがやはり当ててしまう。
その後はレヴァークーゼンもチャンスを作る。グラードバッハは22分、ボバディラがシュートを放つがこれも敵GKがセーブ。34分、シャハテンがヒールで出したパスが危うくオウンゴールになりそうだったがハイメロートがポストに逃れた。その後はレヴァークーゼンが優勢となったがスコアレスで前半を終える。
後半、レヴァークーゼンが圧力を増す一方、グラードバッハも53分、ロイスのヘディングでゴールを狙うが敵GKがセーブ。63分、デムスがペナルティ・エリア内の競り合いで敵を倒したとしてPKを与えたが、敵のキッカーがこれを外し九死に一生を得る。
71分にはデ・カマルゴをボバディラに代えて投入、得点を奪いに行く。終了間際、そのデ・カマルゴがエリア近くで倒れたがPKはもらえずFKに。結局スコアレスのままでレギュラー・タイムを終了、延長に入った。
延長後半の107分、ついにレヴァークーゼンに先制点が入る。しかしグラードバッハは諦めていなかった。2分後、イドリスーが左足で決めて同点に。さらに112分にはロイスからの絶好のパスを受けたデ・カマルゴが逆転のゴールを狙うが、GKに弾かれバーに。
結局、延長でも勝負がつかずPK戦に。両軍10名のキッカーの中で敵の1人だけがハイメロートに止められ、グラードバッハが5-4でPK戦を制して3回戦進出を決めた。
実際には引き分けだが、PK戦での勝利がチームに勢いをもたらすものであって欲しい。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「どちらのチームも素晴らしい戦いをした試合であり、レヴァークーゼンはトップのチームだった。我々は少しばかり引きすぎていたかもしれない。だがそこからたくさんのチャンスが生まれた。試合はオープンなまま進んだ。延長に入って0-1となったが、我々は下を向かず、それどころか2-1とするチャンスさえ作り出すことができた。この試合が我々にとって重要なものであることはもちろんだが、状況が何か変わったわけではない。我々は今、厳しい選手のやりくりを強いられているし、ベッツェンベルク(次節ラウテルン戦のスタジアム)での難しい試合に臨むための休息を得るために、短い時間の中で建て直しを迫られている。クリストファー・ハイメロートがいい働きをしてくれたこと、そして最後に決定的なPKを止めてくれたことは大変嬉しい。ハイミ(ハイメロートのことだろう)にとってこのチャンスは練習での素晴らしいパフォーマンスに見合うものだった」
ああ、今日も長いコメントだった。
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Borussia M'Gladbach
2010年10月28日 00:18
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【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ×ブレーメン
いよいよ負けが混んできたグラードバッハ。ちょっとヤバい感じだ。今節はブレーメンをホームに迎える。土曜日の日本時間10時半キックオフだったが、佐野元春のライブを渋谷で見て、連れと軽く飲んで帰ってきたらもう試合は始まっていた。一応ウェブ・ラジオで聴いたが正直あんまりまじめに聴いてなかった。というのも…。
グラードバッハはケガ人や出場停止が相次いでいる上、シャハテンとアランゴが新たに出場停止。左SBにはヴィッシング、トップにはデ・カマルゴが入った。
開始早々の5分、敵MFにFKを直接決められいきなり失点。さらに12分にはブラッドリーのパスミスをカットされミドルを放たれる。ボールはアンダーソンに当たって軌道が変わりゴールへ。早くも2点のビハインドを背負うことになる。
リードを奪ってあまり出てこなくなったブレーメンを相手に、グラードバッハが攻勢に出る。23分、イドリスーが至近距離から放ったシュートは敵GKにセーブされる。ここから得たCKにアンダーソンが頭で合わせるがボールは惜しくもポストをヒットする。
31分にはデ・カマルゴが敵ペナルティ・エリア内でGKに倒されるが笛は鳴らず。グラードバッハはその後もデ・カマルゴを中心にチャンスを作るが得点できないまま、0-2で前半を終えた。
後半開始早々にはイドリスーが至近距離からヘディング・シュートを放つがこれも敵GKがセーブ。すると51分、敵FWに独走を許し、シュートがDFに二度当たってゴールに。追加点を奪われ0-3となる。
グラードバッハはそれでも諦めず攻撃に出る。67分、イドリスーからのパスを受けたロイスが放ったシュートは敵GKにパンチングされるが、このこぼれ球が敵DFに当たりゴールへ。オウンゴールで1-3となる。
グラードバッハはデ・カマルゴに代えてヘアマンを投入して追撃を図るが、75分、クロスに中央で合わされて再び失点、1-4となり試合を決定づけられた。
結局グラードバッハは2連敗、第2節のレヴァークーゼン戦を最後に勝ちのない状態から抜け出せなかった。主力が欠場しているとはいえ結果が出せない試合が続いており、順位も降格圏の17位に。監督の解任論とかが出る前にそろそろ勝って欲しい。
グラードバッハは今日、レヴァークーゼンとDFBカップの2回戦を戦うことになっており、ここでちょっと気合いを入れ直しておきたい。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「最初の15分、ヴェアダーに好きにさせすぎた。その後、ハーフタイムまでには再び試合に入り直すための十分なチャンスがあった。我々の状況を象徴していたのはハーフタイムの直後に起こったことだ。モー(・イドリスー)は100%のチャンスがあったのに決めきれず、敵のシュートはコースが変わって0-3になった。ブレーメンがその後、力のある優秀な選手で試合をきちんとクローズすることができたのは驚くことではない。うまくいかないときはいつもそうであるように、顔を上げてレヴァークーゼンとの難しいポカール戦に臨まなければならない。そのことは試合の後、客席のウルトラスとも話をした。彼らはいったい何がどうなっているのか、これからどうなるのかを知りたがっている。話し合いの後、我々はともに戦うことでしかこの困難な状態から抜け出すことはできないという点で一致したことは悪くない気分だし、チームの選手たちにもこの話し合いの内容については説明するつもりだ。もちろんロガン・バイリーが27失点ということで批判されているが、ピッチには他にも10人のフィールドプレイヤーもいる訳で、彼らも同じように責任を負っている。ホフェンハイム戦で1-0とリードした後のように、攻め上がる局面でボールを失ったことからカウンターを受けるようなことはあってはならないことだ。ゴールのチャンスはしっかり作らなければならないが、我々はもう一度コンパクトに戦い、守備についてもっと考えなければならない」
ああ、長かった…。
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Borussia M'Gladbach
2010年10月24日 00:39
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【Jリーグ第27節】FC東京×新潟
ここからはすべての試合が天王山の東京。秋晴れの土曜日、午後3時キックオフと格好の観戦日和であったが、所用で出遅れ味スタに駆けつけたのは2時半、まあ、ひとりだったのでバックスタンドのいいところに座席を確保できた。
東京は米本の復帰も噂されたがベンチスタートとなり、最終ラインが椋原、森重、今野、中村、ボランチは徳永と梶山のコンビ、右に石川、左に羽生を配し、大黒と平山がツートップを組むという布陣になった。
前半は新潟のペース。序盤こそ東京がチャンスを作ったが、その後は中盤でパスを通され自陣勝負になる苦しい展開。東京はそこからのカウンターで大黒に長いボールを入れようとするが、なかなかボールがつながらない。平山のポストは敵にケアされ、トラップがしっかり足許に収まらないこともあって起点を作れない。
スコアレスかと思われた前半終了間際、敵の切れ込みをペナルティ・エリア手前で止めた徳永のプレーがファウルを取られ、近いところからのFKを与えてしまう。このFKを決められ0-1。痛い時間帯に先制を許し、リードされた状態で前半を終えた。
後半に入ると東京が攻撃的に仕掛ける。55分、ケガ上がりの羽生に代えてリカルジーニョを投入。60分、敵エリア内で平山が倒されPKを得る。これを梶山が冷静に決め同点に。試合は振り出しに戻った。
試合は再びオープンとなり、互いにパスをつないで攻め上がろうとするが中盤でつぶし合う展開に。70分、石川のFKに森重が頭で合わせるが枠外。71分、梶山が前線に送ったパスに大黒がダイレクトで合わせるがやはり枠外。76分、ゴール前の混戦から右サイドにこぼれたボールに平山が詰めるが敵GKがセーブ。77分、椋原のクロスに対して大黒がニアに飛び込み頭で合わせるがこれも枠外。この時間帯に何とか逆転したかった。
83分、石川に代え松下を、87分、大黒に代え大竹を投入、何とか逆転を狙いに行くが、決定的な形にならず。ロスタイム、左サイドから侵入した敵をリカルジーニョがエリア内で後ろから倒したとの判定で新潟にPK。リカは2枚目のイエローとなり退場に。既に示されたロスタイムもあらかた消化されており、サヨナラ負けのイヤな予感が脳裏に浮かぶ。
しかし、敵外国人MFが蹴ったPKを権田がセーブ。試合はそのまま終了となり、東京は1-1の引き分けで勝ち点1を得た。
中盤の外国人選手を中心に組織的な攻撃を仕掛ける新潟は簡単な相手ではなかったが、我慢強い守備で敵の危険人物をことごとくつぶし、FKでの失点以外は敵のシュートも6本に押さえたことは高く評価できる。
一方で、何度もチャンスを作り、決定的な得点機もありながら(シュートは15本)、結局PKの1点に終わったことは引き続きフィニッシュの部分が課題であることを示した。特に敵ペナルティ・エリアやその近くでボールを持ったとき、ファーストタッチでシュートできればコースもあるのに、これを持ってしまって自らシュートを難しくするケースが今日も多かった。
躊躇なくゴールを狙ってワンタッチでシュートしているのは石川と大黒くらいで、平山もシュートの判断が遅すぎ。時間帯や試合展開にもよるが、もう少し積極的にシュートを狙って行けるメンタリティと技術が欲しい。
神戸が名古屋に負けたので、東京は引き続き15位で16位神戸との勝ち点差は2に開いた。星勘定としては勝ち点1では足りないし、内容的にも勝てた試合だっただけに結果的にはこの引き分けは痛いが、先制されたものを追いつき、終了間際のPKを止めて得たこの勝ち点は価値のあるものであり、次節につながる試合だった。
この勝ち点1を生かせるかどうかは次節次第。アウェイでの清水戦は今節に続いてタフな相手である上、リカ、徳永が出場停止となるため布陣の見直しも迫られる。この1週刊は大事な週になる。
採点(
採点の見方
):
権田(2) 勝ち点1を守りきったPKのセーブ。泣けた。
椋原(3) 再三右サイドを駆け上がってクロス。質も上がってきた。
森重(3.5) 敵のクレバーな前線を抑えきった。ヘディングは惜しかった。
今野(3.5) 粘り強い守備で敵の攻撃の芽を摘んだ。
中村(4) 攻め上がった後の選択肢にもう少しバリエーションが欲しい。
梶山(3) 左右にボールを散らし中盤の底でバランス・メイク。
徳永(3.5) 危険なエリアで敵のボールを奪取。パスカットの読みが欲しい。
石川(3) 右サイドを駆け上がるのは痛快。クロスにもう少し精密さを。
羽生(4) 精力的に動き続けたが得点機にはあまり絡めず。
平山(4) ポストが読まれてつぶされた。トラップも甘かった。
大黒(3) ボールがくれば何とかする。いいシュートを枠に行きたい。
===
リカルジーニョ(3.5) ファウルはやむなし。決定的な左サイドの突破何度かあり。
松下(-) 時間短し
大竹(-) 時間短し
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FC東京
2010年10月20日 00:18
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【ブンデスリーガ第8節】ホフェンハイム×グラードバッハ
内容的には悪くない試合もありながらなかなか勝てていないグラードバッハ。今節はアウェイでホフェンハイムと対戦。日曜日の現地時間17時半キックオフ。ということは日本時間月曜未明0時半からということであり、翌日の仕事もきついので結果だけを確認することにして寝た。
グラードバッハはケガのヘアマンに変わってイドリスーが先発した他は前節と同じメンバーでスタート。
このところ勝ち星のない両クラブとも積極的に前に出る展開に。12分、ブラッドリーの自陣からのFKを前線で受けたロイスがボバディラに横パス。ボバディラがこれを右足で決めグラードバッハが先制する。グラードバッハはその後引き気味になるが、陣形をコンパクトに保ち、敵のパスミスにも助けられて1点リードのまま前半を終える。
だが、後半からメンバーを入れ替えてきたホフェンハイムの攻撃に対しグラードバッハは劣勢に。46分、敵の突破を許し1-1の同点に。
62分、アランゴが敵の足を踏みつけて退場に。67分には敵CKをアンダーソンがクリアミス。これがゴールに入り自殺点で逆転されてしまう。
78分、ボバディラとマルクスに代えてカチュンガとデ・カマルゴを投入。だが、81分、左SBのシャハテンがエリア内で敵FWを非常ブレーキで止めたとして退場に。これで与えたPKを決められ1-3に。
グラードバッハはロスタイムにイドリスーがブラッドリーのFKに合わせて1点を返し、2-3としたものの時既に遅し。退場者を二人も出し、自殺点で逆転、PKで追加点を献上と、自滅と言うべき試合だったようだ。そろそろ本気出さないとヤバいぞ。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「前半はホフェンハイムの攻撃陣をしっかり抑え込んでひとつしかチャンスを与えず、いい試合をしたと思う。カウンターも効いていた。転換点になったのはハーフタイム直後の失点だった。あれで我々はこの試合に勝てないのではないかと考えてしまった。ジュアン・アランゴのレッドカードは『もしも』も『しかし』もない彼自身の愚かな行為だった。10人、最終的に9人で戦うのは非常に難しかった。ホフェンハイムはこの状況をうまく利用し、最後には妥当な勝利を収めた。我々がこれまでに見せたパフォーマンスに対して得た勝ち点は少なすぎる。リーグ全体が接戦となっていて、難しいシーズンだ」
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Borussia M'Gladbach
2010年10月16日 23:43
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【Jリーグ第26節】仙台×FC東京
東京駅でビーフカツサンドとビールを買い、11時前の東北新幹線に乗車。この電車だとユアスタ到着はおそらく1時半頃になると思われるが、S指定席なので急ぐこともないだろう。今日はある意味天王山。この試合に勝つか負けるかで見えてくる景色が全然違うはず。久しぶりに赤嶺のプレーが見られるということもありボルテージは上がる。
仙台駅から地下鉄に乗って予定通りユアスタに到着。キックオフを待っていると青赤の風船が配られたので膨らませてみた。風船は悪くないが拍手がしにくくなるし、あとの処理に結構困る。
東京は代表に行っていた今野、権田、キムが復帰。DFラインは右から椋原、今野、キム、中村。ボランチには天皇杯のCBコンビだった森重、徳永がそのまま前に。右に石川、左にリカルジーニョを置き、大黒、平山のツートップ。梶山、羽生、それから新婚の松下はベンチスタートとなった。
試合は仙台のキックオフ。赤嶺が挨拶代わりかいきなりセンターサークルからゴール裏にシュートを放つ。東京は序盤から積極的に飛ばす。10分、右サイドからリカルジーニョが放り込んだクロスに、中央で大黒が難しい体勢ながらヘディング、これがゴールとなり東京が早い時間帯に先制。このところのいい流れを感じさせる。
東京はその後も「縦に速い攻撃」を意識しながら、左サイドのリカルジーニョ経由で攻撃を組み立てて行く。今日は平山が中央で身体を張ってポスト、大黒もゴール前で危険な動きを見せて可能性を感じさせる。
だが、前半も半分を過ぎたあたりから徐々に仙台がペースをつかみ、東京陣内で攻撃を受ける時間が長くなる。東京の守備も集中して決定的な形は作らせず、カウンター気味に追加点を狙う展開になって行く。
すると30分、東京の左サイドで拾われたボールからミドルで狙われる。これは権田がセーブしポストに逃れるが、跳ねたボールが敵MFの正面に転がり、これを押しこまれて同点に。せっかくの先制点をフイにしてしまう。その後は中盤での激しくボールを奪い合うものの、互いに得点機のないまま前半を1-1で終える。
後半開始早々の52分、左サイドを上がった中村からの山なりのクロスにファーで平山が頭で合わせ、ループ気味になったシュートがゴール。東京が2-1と再びリードを奪う。
ここからは互いに神経質なゲームに。59分、敵のロングボールを処理しきれず、フリーのFWにボールが渡り権田と一対一に。しかしこれは権田が絶妙なポジショニングでセーブ。一対一になると見るやここしかないというポジションに出てコースを消した権田のファインプレーだった。
63分、森重に代えて羽生を投入。運動量を補い残り時間を攻撃的に使うという意思表示だろう。悪くない交替だ。71分、左サイドを駆け上がったリカルジーニョが中央にクロス。大黒が中央でこれに右足アウトで合わせダイレクトにシュートを放つが惜しくも枠外に。非常に技術の高いプレーを見た。
77分、石川に代えて重松がイン。序盤から激しくアップダウンし続けた石川を下げるのはいいとして、入れるのは大竹か松下ではなかったか。重松は、気合いは見えるがここ数試合空回りが続いており、デリケートな試合のデリケートな局面で投入する選手ではないと思った。重松はそのまま右SHにイン。
85分、奪われたボールを取り戻そうとした重松が後ろからチャージしてしまい右サイドで敵にFKを与える。ついでに「なんでファウルや〜」的なアクションをしたのが抗議と取られ(きっと何か言ったのだろう)警告を受ける。結果論になるがこのプレーがつまずきの石になった。
東京はこのタイミングで大黒を下げて松下を投入、おそらく平山のワントップ、松下をトップ下にしてボールを落ち着かせようとしたのではないか(あるいはリカルジーニョをFWに上げるつもりだったのか)。だが、このFKをゴール前に放り込まれ、権田がパンチングしようと飛び出したがボールに触れず。裏に抜けたボールを押し込まれ同点に。ファウルからの一連の流れとして非常に悔やまれる失点になった。
これで流れは完全に仙台に。目前にしていた勝ち点3がスルスルと手の内から滑り落ちたショックか、東京はボールを落ち着かせることができず、ポンポン蹴っては敵に拾われる繰り返し。時間帯としては仕方のないプレーでもあったが、できる限り敵陣で長くプレーし、あわよくば再度の勝ち越し、最悪でも引き分けでの逃げ切りを考えるべきだったのではないか。ここでゲームをコントロールできなかったのは痛かった。
90分、左サイドから上げられたクロスをゴール前で落とされ、これを蹴りこまれてまさかの逆転。残り時間も放り込む以外にできることはなく、結局最後の10分で悪夢の逆転負けを喫した。
左右の石川、リカルジーニョを効果的に使いながら、中央で大黒、平山が勝負し、それにボランチや両SBが加わって厚みを出すという意図はかなり実現できており、それが2得点につながったことは評価できる。守備も最後の10分までは集中して守りきれており、危ないシーンも権田のファインセーブに救われていた。
しかしミスで与えたFKからの失点、そこから修正できないまま逆転という終盤の詰めの甘さは、残留争いをしているこの局面では致命的。勝ち試合をコントロールしきれず、試合をクローズできなかったことは厳しく反省し、修正しなければならない。星勘定としても残留争いのライバルである仙台を相手に敗戦を喫したため、東京は下位に取り残されることとなり、前節湘南戦での勝利の価値も半減してしまった。
負け方が悪かったこともあってサポのショックも大きく、試合終了のホイッスルが鳴ってしばらくは声もなくただ風船を割る音だけがあちこちから響いてくる殺伐とした雰囲気になった(持って帰れないから割っただけの人も多かったと思うが)。
僕もなかなか状況を整理しきれず、泣いていいのか笑っていいのか腹を立てるべきなのか冷静に分析するべきなのか分からないまま新幹線に乗って帰ってきた。まあ、牛タンと笹かまぼこを買うだけの精神力はかろうじて残っていたが。
前節の勝利でようやく光が見えた気がしたが、また非常に厳しい状況に逆戻り。まあ、残り試合をひとつでも多く勝つしかないのはもう分かりきったことで、僕たちもそれを信じて試合に足を運び、声を出し、拍手し続けるしかない。そろそろ梶山、米本も戻ってきそうだし、選手も僕たちも投げ出す訳に行かない以上、しっかり支えなければ。
採点(
採点の見方
):
権田(4.5) 59分のセーブは素晴らしかったが致命的な飛び出しミス。
椋原(4) 攻撃参加、クロスにも安定感が出てきた。
今野(3.5) 敵の攻撃を止め続けたが最後のところでは失点を止められず。
キム(3) ハイボールの処理、対人とも今や危なげない安定感。
中村(3.5) 中村の追い越しがあってリカの切れ込みが生きている。
森重(4) 次第に守備に追われる時間が長くなり攻撃で特徴を生かせず。
徳永(3.5) 危ないところでしっかりバランスを取りボールを拾い続けた。
石川(3.5) 今日はサイドでの仕事が多く中にはあまり入れなかった。
リカルジーニョ(3) 左サイドでボールを収め攻撃の起点に。シュートもあってよい。
平山(3.5) ゴールはちょっとラッキーでもあったがポストに奮起した。
大黒(3) ゴール前で決定的な働き。あと1本入っていれば…。
===
羽生(3) アイデア、嗅覚、運動量。プレーの「質」とはこういうこと。
重松(5) 痛恨のボールロスト、それを取り戻そうとしてファウル。反省の日。
松下(-) 時間短く評価ないが結婚おめでとう。
帰りの新幹線は、東京駅まで指定席を取っていたが、大宮で湘南新宿ラインに乗り換えた方が早く新宿に着くと乗換検索に言われた。家で食べた笹かまぼこは美味しかった。
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FC東京
2010年10月11日 20:24
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【天皇杯3回戦】北九州×FC東京
秋晴れの体育の日。なぜか群馬県の正田醤油スタジアムで北九州と対戦することになった天皇杯の3回戦である。朝起きてツイッターを見ると高崎線が事故の影響で遅れているとかの情報があったので、予定を繰り上げて家を出た。
まず大宮まで行こうと湘南新宿ラインの宇都宮行きに乗ったが、京浜東北線人身事故の影響とかで既に8分遅れ。先は長く不確定要素が大きいため、大事をとって大宮から新幹線に。余分な出費だがやむを得ない。快適に高崎に着き、両毛線で前橋へ。駅前のバス乗り場から路線バスでスタジアムへ。路線バスとはいえほぼ貸切のシャトルバス状態で、これなら初めからシャトルにしておけばいいのにと思う。
スタジアムに着いたはいいが、アウェイ自由席は12時の時点でほぼ満席。何度かうろついてみたが空席が見つからない上に後から後から人が増えてくる。通路にも既に人が陣取っている状態で、席を見つけることはおろか、落ち着いて観戦することすらままならない状況なのでいったん外へ出て、差額を払ってSA席に振り替えてもらった。ここでも余計な出費。キックオフ前には芝生席を開放していたが遅すぎ。
ついでに言えばスタジアムには売店の類も一切なし。事前に聞いていたのでコンビニでおにぎりを買っていったが、このホスピタリティのなさは特筆に値する。まあ、この辺のことはできたら稿を改めたい。それにしてもいい天気で暑いくらい。一日中Tシャツ一枚(試合中はその上からユニを着用)でちょうどよかった。
さて、東京は権田、今野、キムが代表で離脱、復帰を噂された米本も左膝に違和感とかでベンチ入りを見合わせるなど、人手不足の中でのやり繰りを余儀なくされた。GKは塩田、CBには森重と徳永(本当に便利な男だ)、ボランチはケガから復帰の梶山と松下。大竹がFW登録で実際にはトップ下、右に石川、左にリカで、平山の実質ワントップという布陣になった。
試合は序盤から東京のペース。右の石川、左のリカを起点に攻撃を仕掛ける。北九州は特にアグレッシヴに来る訳でもないようで、普通に試合をすればやはり実力差は出てくる。特にサイドチェンジで石川にボールが収まったところからいい形を何度か作れるがフィニッシュは今ひとつ息が合わず。また、平山にもよくボールが入るが、そこからの判断が遅く決定的なシュートチャンスに至らない。
しかし28分、梶山からのフィードを受けた右サイドの椋原が持ち上がって中央へクロス、これに石川が合わせてゴール。いい時間帯に先制した。30分にはペナルティ・エリア近くで得たFKを大竹が蹴るがこれは枠の上。43分には梶山からワンツーの戻しを受けた石川がシュートするが敵GKがセーブ。チャンスの数から言えばあと1点は入っていてもおかしくなかったが、1-0で前半終了。
後半に入っても主導権は東京が握るが、後がない北九州もややアグレッシヴに攻撃に出てきて何度かチャンスを作られるようになる。56分、ケガ上がりの梶山に代えてやはりケガ上がりの羽生を投入、さらに67分には大竹に代えて重松を投入して試合を決めに行くが、なかなかいい形でのシュートまでは持ち込めない。
76分、石川に代えて前田がイン。78分には松下の強烈なFKが枠に飛ぶが敵GKがセーブ。81分、ゴールを背にしてパスを受けた重松が反転してシュートを放つが惜しくもバーをヒット。重松が裏に抜け出し敵GKと一対一になるシーンもあったがパスを選択して結局いいタイミングでシュートに至らず。
88分、松下が持ち上がったボールをゴール前の平山にパス。平山はこれをコントロールし損ないまたしても逸機かと思われた(スタンドからは「あ〜」「何だよ〜」の声)が、再び足許にボールを収めると、敵DFを交わしてシュート。これがゴールに突き刺さり追加点、試合を決定づけた。
結局、試合はこのまま2-0で終了。東京はチーム力の差からすれば順当な勝利を挙げたが、チャンスの数から言えばもっと得点できた試合、もっとすっきり勝てた試合だったと思う。
縦に早くという意識はいいが、前線がボールを受けたときの判断、プレー選択が遅い。ダイレクトにプレーできればチャンスになるはずなのに、足許でこねている間にシュート・チャンスを逃すようなシーンも多かった。敵を背負いながら、全力で走りながら、味方の位置を確認しながら、一瞬でプレーを選択し、それを正確に実行する判断力と技術。特に平山辺りはもっと磨いて欲しいと思う。
石川はしっかりゴールが見えており、昨季のいいときの感じが戻ってきているように思われる。リカもサイドからの切れ込みに特徴が出てきた。ただ、中盤でパスミスが多く、それが決定的なピンチにつながってしまうのは避けたい。
今日は格下相手とは言え、取るべき人が得点し、相手を完封した上、90分で勝ってトーナメントの次のステージにコマを進めたこと自体が重要だった試合。4回戦は11月17日(水)、千葉との試合だ。
採点(
採点の見方
):
塩田(3.5) ほぼ試されるシーンなし、キャッチングは安定していた。
椋原(3.5) 石川とのコンビネーションが機能していた。
徳永(3.5) 最終ラインで我慢強く敵の攻撃を抑え続けた。
森重(3) 焦れることなく敵の突破やクロスに対応、安定していた。
中村(4) 攻撃参加はよかったが裏を使われる場面も。
梶山(4) 随所に輝きは見せたがまだ万全でないと疑わせる凡ミスも。
松下(3.5) 激しい上下動に耐え、プレースキックでも存在感。
石川(2.5) 値千金の先制弾、シュートに迷いがないのはナオだけか。
リカルジーニョ(3) ボールを持ったときのワクワク感はリカが一番だろう。
大竹(4) 積極的にボールに触ったが機能しきれず。だが腐ることはない。
平山(4) 得点はラッキーだったが判断が遅く攻撃がスローダウン。
===
羽生(3.5) いてくれるだけで安心感。いて欲しいところに必ずいてくれる。
重松(4) 反転してのシュートは惜しかった。あの一対一はシュートだろ。
前田(4.5) たまたま転がってきたボールにしかプレーする気がないのか。
帰りのバスとかも不安だったので、試合終了後すぐにバス停に向かい、前橋行きの最初のバスに乗り込んだが、その後は長蛇の列になったらしい。前橋から両毛線で高崎へ。
高崎では迷ったが、時間を買うつもりで新幹線に乗ったら、指定席は既に満席、自由席もババ混みで、大宮まで25分間立っていた。考えてみれば三連休の最終日、上りは混むのも当然ということだろう。高速道路も激しく渋滞していたらしい。それでも結局5時10分には新宿まで帰ってきていた僕は勝ち組か。
さあて、来週は仙台だ。この勢いでリーグ戦も連勝して降格圏から少しでも遠ざからなければ。
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FC東京
2010年10月05日 00:15
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【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ×ヴォルフスブルク
グラードバッハはホームでヴォルフスブルクと対戦。先方に日本人選手がいるおかげでスカパーで衛星生中継となった。BVBの日本人が活躍してくれているおかげでブンデスリーガにもちょっとは注目が集まっているようでまずは喜ばしい。
グラードバッハは前節ようやくシャルケ相手に引き分けたものの、バイアレーナの呪いからいまだに抜け出せない状態。ここはホームできっちり勝ち点3を積みたい試合だが、グラードバッハは足を痛めて欠場中のダンテに加え、ブラウアースが前節激しい跳び蹴りをかまして一発退場を食らい、4試合出場停止となったためCB不在。
この試合では今季から加わったアンダーソンと、このところ左SBで使われていたデムス主将をCBに起用、左SBにはシャハテンが先発することになった。試合は序盤からグラードバッハが主導権を握る。中央のスペースを積極的に使い、アランゴを起点にボバディラ、ロイス、ヘアマンが流動的に攻撃を仕掛ける。
しかし先制点はヴォルフスブルクに。27分、左サイドから放り込まれたクロスに中央で敵MFがバイシクルを試みるが失敗し、ファーに抜けたボールを別の敵MFがフリーでトラップ、DFをかわしてシュートしこれが決まった。バイシクルの際に敵のキックがまともにレヴェルスに入っており、ファウルを取るべきところだったが流されてしまった。
グラードバッハはその後も前に出るが敵のDF、GKに阻まれて得点に至らず。悪いことに37分、ヘアマンが敵にタックルを仕掛けた際、芝生に足を引っかけたようでそのまま負傷退場。やむなくイドリスーを投入し、おそらくはボバディラとイドリスーのツートップになって、トップを張っていたロイスが右SHに落ちたのではないかと思う。結局0-1で前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハの優勢は動かず。ヴォルフスブルクは防戦一方になるが、65分、レヴェルスが右サイドから上げたクロスがファーのアランゴに。アランゴはこれをシュートしたつもりのようだったがファイン・ヒットせず、しかし、このボールが絶妙のラストパスとなり、逆サイドにいたマルクスがこれをフリーで難なく押し込み同点に。
ヴォルフスブルクはこの後GKが負傷交替するアクシデントもあり、グラードバッハは逆転を狙いに行くが力が入りすぎるのか得点できない。82分にはボバディラを下げて今季加入のデ・カマルゴを初めてピッチに送り出す。勝ち点1を守りに入ったヴォルフスブルクを相手にグラードバッハは最後まで攻撃の手を緩めなかったが2点目は奪えず、1-1の引き分けに終わった。
ダンテ、ブラウアースの離脱は痛いが、この日も動きは全然悪くなかった。アランゴが恐ろしいほどキレまくり、ロイスもボールを持てば必ずゴールに向かって動き出す強さを見せた。唯一ボバディラは気持ちは見えるもののプレーが雑というか荒っぽく、なかなか決めきれなかった。デ・カマルゴは顔の胡散臭さは別として可能性を感じさせたがまだ何とも言えず。イドリスーは頼りになる。
ヘアマンはいい動きをしていたが、退場時の様子では深刻なケガの可能性もある。シャハテンはアランゴとのかみ合わせもよかったように見えた。
次の中継はバイエルンと当たる11節、BVBと当たる14節あたりか。フライブルクとの16節は微妙かもな。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「ケガ人や出場停止の選手がいるこの状況だったが、間違いなく今季最高の試合ができたと思う。選手たちは(引き分けに)非常に落胆していたがそれはいい兆候と見るべきだろう。シャルケでも試合終了後はそうだったが。こうした戦いを続けて行けば、またすぐに勝ち点3を得ることができるのは確かだ。0-1になる直前のシーンでなぜ我々にFKが与えられなかったのかはまったく理解できない。だが、その後我々はよくそれに対応したし、たくさんのチャンスを作った。後ろではまったく新しく組織し直した4バックで、私の見立てではリーグでも最も優れた攻撃陣を相手によく耐えた。私のチームに大きな称賛を与えたいし、選手の一人のように我々を後押ししてくれた観客にも感謝したい。イゴー・デ・カマルゴは10分だけだったが、彼の能力を見せてくれたしそれが我々の力になるということも分かった。新しく4バックに加わったセバスチャン・シャハテンのパフォーマンスも喜ばしかった。彼は非常にいい働きを見せたし、それは高く評価しなければならない。敵の攻撃に対しコレクティヴに対応した他の選手も同様だ」
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Borussia M'Gladbach
2010年10月03日 22:54
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【Jリーグ第25節】FC東京×湘南
残留争いのライバルたちが昨日軒並み負けてくれたので今日は何としても勝たねばならぬ。しかも相手は最下位湘南。阿部やジャーン、エメまでいるのでどちらかといえば好感を持っているクラブだが、この際そんなことは言ってられない。申し訳ないがこっちも必死なのだ。
事前の天気予報では日曜日は雨ということになっていたが、昨日には予報は曇りに変わり、実際には日の射す天気。合羽とか持って行かなくてよかった。むしろ前半なんか暑いくらいだった。バックスタンドに陣取ったが、ビールの売り子に可愛い娘が多かったのは国立だからか。
東京は前節の大宮戦と同じ布陣。選手入場の時に、青赤空気人形のうち赤の方の立ち上がりが悪く不吉な感じがしたが、最終的には何とか立ち上がり、これは序盤は苦労しても最後には勝つという予兆かと思い直す。
東京は序盤からボールを支配、陣形をコンパクトに保ちながら平山に当ててサイドに散らし、リカルジーニョ、石川を起点に攻撃を組み立てる。チャンスには二人、三人と前を追い越して上がるので形は作れるが、ボールを失うとカウンターで裏を取られるリスクも大きい。21分、平山のミドルはバーの上に。
32分には敵のシュートがバーをたたき、跳ね返ったボールに更に詰められるがキムが体を張ってブロック。危ないシーンだったが今日はゴールマウスは味方のようだ。直後にも敵にシュートを放たれるが権田がセーブ。東京が主導権を握って攻めながらも、湘南にもカウンターからチャンスを作られる。
38分、石川が蹴った右CKに今野が頭で合わせる。このボールは敵GKに収まりそうだったが、大黒が厳しい体勢からこのボールに合わせゴールに押し込む。どうしても欲しかった先制点が入りスタンドも一気に空気が変わる。
さらに直後の39分、リカルジーニョが左サイドで仕掛け切り込んで平山にパス。平山は敵を背負いながら石川にポスト、石川は躊躇なくこのボールをゴールに突き刺し2-0。2点リードで前半を折り返した。攻撃は小気味よいが中盤を制しきれず、ボールを奪われた後、敵に自由を与えた感もあった。
後半に入っても東京が攻勢に。立ち上がりから15分ほどの間に立て続けにチャンスを作るがいずれも決めきれず。湘南もピンチではしっかり引いて守っており、シュートまでは行くものの得点には至らない。65分、平山がゴールライン際から送ったクロスに大黒が飛び込みトリッキーな足技で流し込もうとするが合わしきれず。
この辺りからしばらくは流れが湘南に。自陣に押し込まれるが権田のファイン・セーブもあり何とか守りきる。72分、森重に代えて松下を投入、松下はそのままボランチに入る。77分、石川に代えて重松を投入。交替選手は初めリカルジーニョと表示されていたが、交替の直前に差し替えがあり石川が退いた。
中盤のスペースが広がり苦しい戦いになりつつあったが、84分、リカルジーニョが左サイドから切れ込んでペナルティ・エリアに持ち込みシュート。これがファーサイドに決まり3-0に。これで試合の大勢は決したと言っていいだろう。リカ残してよかったね〜。
88分、大黒がアウト、前田がイン。ロスタイムにはキムがゴール前の守備で肩を傷めいったんアウトする場面もあったが、この時間帯も守りきり、3-0でいつ以来かも忘れた久々の勝利を挙げた(実際には7月25日の湘南戦以来)。
攻撃の迫力は出てきたし、守備も集中して守りきったが、権田のセーブに救われたシーンも多く、中盤の起点をつぶしきれなかったために裏にボールを出される悪いパターンが目についた。監督が言うとおり、前半に先に失点していたらどうなっていたか分からなかった。全体として見れば徳永はよくボールを奪っていたと思うが、やはり切り替えの問題だろうか。強い相手にはこれでは心許ない。
だが、ケガ人があったとはいえそれなりの選手層、チーム力を擁するはずの東京がこの状況に甘んじているのはメンタル面でネガティブ・スパイラルに陥っている面が大きく、その意味では何であれ3点を奪い、相手を完封して勝ったこと自体が何よりの特効薬。大黒、石川、リカと、取って欲しい人が取ってくれたのも好材料だ。
天皇杯はあるが、リーグ戦はインターナショナル・マッチデイのおかげで1週休みになるし、東京はその間ミニ合宿を行うようだ。勝っていい流れでこの2週間を迎えられるのは大きい。羽生や米本に無理をさせる必要がなかったのもよかった。ここではっきりと流れを切り換え、シーズン終盤をしっかり戦って早く残留争いから抜け出さなければ。ここからが勝負だ。
あと、今日の試合、観客が2万人だった割にバックスタンドのホーム自由がかなり窮屈だった。バクスタの中央をSOCIOのSUとUに割り当てるのは仕方ないとしても、味スタならUで見る人たちはSOCIOでなければ国立ではホーム自由で見る訳で、それに対して席数が足りないのではないか。SUとUには上層を割り当てれば誘導も楽になるしSOCIO以外のバラ売りもできるのではないだろうか。
採点(
採点の見方
):
権田(1.5) 圧倒的な一対一の強さでゴールを死守、さすが代表。
椋原(4) 内側にオーバーラップする技も身につけて日々進化中。
今野(4) 何度か裏に出られたのはコンちゃんだけのせいじゃないけど…。
キム(3.5) 足下でいなす技術に萌え萌え、CBに定着でOK。
中村(4) 激しいアップダウンに耐え、最後まで無駄走りも厭わなかった。
森重(4) 功罪相半ば、もっと思い切って出て行ってもいいのでは。
徳永(3) 強靱なフィジカルを生かしたボール奪取が光った。
石川(3.5) 完全復活を思わせるキレのよさ、ゴールが自信を高める。
リカルジーニョ(3) やることがはっきりして光り始めた。自由にやらせていい。
平山(3.5) ポストワークはいいが自分が持ったときの判断を早く。
大黒(3.5) 久しぶりにひらめきを感じさせる動き、決定力に期待。
===
松下(4) この人をどう有効活用するかは結構カギになると思う。
重松(4) 今日は悪くなかった。基本の動きを愚直に繰り返せ。
前田(-) 時間短し。一度死んだ気で才能のきらめきを見せて欲しい。
来週は前橋、再来週は仙台、行くしかないか…。
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