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2011年02月27日 19:06
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【PSM】草津×FC東京
開幕前の仕上げとなるプレ・シーズン・マッチ。正田醤油スタジアムでの草津戦ということで行こうかなとも思ったが、とにかくこのスタジアムには去年の天皇杯で尋常ではなく悪い印象がある上、スカパーで中継があるということで自宅スカパー観戦に落ち着いた。草津サポは知らない間に自スタが東京サポに最低の印象を持たれているということをしっかり認識して、群馬県サッカー協会に抗議でもしておいた方がいいかもしれない。
さて、東京は権田、石川、梶山をケガで欠き、米本は開幕戦出場停止のため帯同せず、PJも調整遅れで留守番ということになったようだ。先発はGKが塩田、SBは右に徳永、左に阿部、CBは森重、今野、ボランチに羽生、ホベルト、SHは右に大竹、左に谷澤、ツートップは平山と鈴木がコンビを組んだ。
試合は序盤から東京が主導権を握り、ほぼ敵陣で進行する。ボランチのホベルトをアンカーに、羽生が機動的にボールを受け、大竹、谷澤がサイドから攻撃する。平山のポストも効いてボールは支配するが、最後の連携が甘いのか、敵の守備が厚いのか、崩しきることができずゴールの一歩手前で足踏みする展開が続く。
20分、平山がファウルを受け、ゴールほぼ正面の位置でFKを得る。大竹がこれを蹴るが、壁に当たり得点できず。すると36分、敵のカウンター気味の攻め上がりからシュートを放たれ、これを塩田がセーブしたが、こぼれ球が詰めた敵MFにまえに転がり、これを蹴り込まれて先制を許す。テレビで見る限り、詰めた選手は最初の選手がシュートを放った時点でDFラインより前に出ており、明らかなオフサイドと思われたがゴールは認められた。今季はこういう戦いだということか。
押しながら得点できず、逆にカウンターやこちらのミスからワンチャンスで失点、先制を許すというのは今季最も注意しなければならないパターンのはずで、この失点は大きな課題として逆説的に今日の成果だったのかもしれない。
だが、ここでガックリすることなく、東京は攻撃のピッチを上げる。前半終了間際の45分、阿部が左サイドから上げたクロスに中央で平山がドンピシャのタイミングでヘディング。東京が前半のうちに同点に追いつく。直後に前半終了であり、この得点は大きかった。
後半も東京が主導権を握る展開に。49分。鈴木のCKから森重が鋭いヘディング・シュートを放つが惜しくもポスト。森重の頭は今季も使えそうだ。52分、大竹がエリア内にボールを持ち込み、敵DFを振り切ってGKの前に飛び出すがシュートは打てず。GKの手が大竹の足にかかって倒れたようにも見えたがホイッスルは鳴らなかった。
56分、大竹に代わりセザーを投入。セザーが平山とツートップになり、鈴木が右SHに落ちる。73分にはホベルトからフィードを受けたセザーが右からエリア内に仕掛けるがボールが足につかずシュートは打てなかった。75分、鈴木に代えて中村がイン。そのままSHに入る。さらに77分には阿部を下げて椋原を投入、徳永が左SBに回る。東京は圧力を高めてゴールを狙うが決めきれない。
85分、スルーパスに抜け出したセザーがGKをよく見てゴールに流し込んだがオフサイド。微妙な判定だったがやむなしか。89分、羽生に代えて田邉を投入。解説者の言うとおり、ここで勝ちきれるか引き分けで終わるかは今季の戦い方を考える上で重要だったが、ラストプレー、谷澤のFKに森重が頭で合わせたがGK正面を突きそのまま試合は終了。
シュート数も14-4と圧倒しながら先に微妙なゴールを許し、平山のヘディング・シュートの1点で追いつくにとどまったという結果からは、今季の戦い方を考えさせる試合だった。こういう試合で何とか決勝点をもぎ取るメンタル面も含めたたくましさという意味では物足りない試合。もっと強引に行ったりバランスを崩しても攻める局面があってもよかったのではないかと思う。
交替も疑問が残った。開幕前の最終調整のためのテスト・マッチで、せっかく交替枠も6人あるのだから、後半スタートから何人かの選手を試してもよかった。田邉は85分頃からスタンバイしたが使われたのは89分。せめて10分か15分は試したかったし、上里なども連れて来る選択肢はなかったのか。
また、米本は開幕戦出場停止ということでベンチにも入っていなかったが、開幕すれば当然ボランチのレギュラーとして見込まれる選手であり、連携を確認する必要はなかったのか。
今季はこういう感じの、主導権は握ったものの…、みたいな試合が増えることが予想される。そこを突破するだけの力が伴わなければJ1復帰は覚束ない。
よかったのはホベルト。期待に違わないパフォーマンスで、攻守の要として機能していた。そのおかげで羽生が前線に顔を出したりスペースを埋めたり自由に動けていたと思う。阿部もよかった。左サイドの上がりから何度もチャンスを作ったし、守備も落ち着いて対応できていた。昨季、横浜FCにレンタルし試合経験を積ませたのはムダではなかった。正直、北斗よりよかったと思う。昨季のチームメイトであるホベルトとの連携もよかった。
大竹は解説者に運動量が足りず上がるべき局面の見極めが悪いと指摘され、大熊監督もそう思ったのか最初の交替となったが、ここ一番での攻撃センスはやはり光る。試合に出し続けて居場所を確保してやることできっと大きな戦力に成長すると思う。
いよいよ来週が開幕。スタートダッシュが何よりも重要であり、追い込まれることのないうちにしっかり勝ち点を積み上げて行きたい。ケガ人がいるとはいえ戦力は揃っているはずで、あとはやるのみだ。
採点(
採点の見方
):
塩田(3.5) 失点はやむなし。ハイボールのキャッチングも無難で合格点。
徳永(4) 後半は積極的に攻め上がった。しっかりバランスも取った。
森重(3.5) 落ち着いた守備、セットプレーでのヘディングと存在感を見せた。
今野(3) シュアな対応でピンチの芽を摘み続けた。別格の実力。
阿部(3.5) マメな上下動でアシストも記録。戦力として目途がついたのは大きい。
ホベルト(2) 今季最大の補強。攻守の要として中盤に君臨。梶山は危機感持つべき。
羽生(3.5) 羽生がいいプレーをしたら泣く会、既に泣きました。有難う。
大竹(4) ムラはあるかもしれないが間違いなく実力あり。得点欲しかった。
谷澤(4) 何とも言えない独特のリズム。消える時間帯もあったが。
平山(3) ポストとして十分機能。得点シーンも素晴らしかった。成長したね〜。
鈴木(4) FWで出るからにはこじ開ける意識、強引さももう少し見せて欲しかった。
===
セザー(3.5) オフサイドになった幻の得点は惜しかった。怖さの片鱗は窺えた。
中村(-) 時間少なくアピールできず。顔つきは精悍になったと思う。
椋原(-) 時間少なし。
田邉(-) もうちょっとプレーさせてやって欲しかったな〜。
いや、もう来週、来週なんだよな。
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FC東京
2011年02月21日 21:16
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【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ×シャルケ
ルツィアン・ファヴレ新監督の初仕事。今季まだ一度も勝てていないホーム、シュタディオン・イム・ボルッシア・パークにシャルケを迎える。シャルケに日本人選手がいるおかげでスカパーで生中継があるのだが、日曜日の現地17:30、日本時間では月曜日の未明1:30キックオフということで生で見るのはきついので、録画しておいて朝5時に起き、出勤前に見ることにした。
ファヴレ監督はGKにバイリーを復帰させるとともに、ダンテとロイス、アランゴを先発で起用した。確認しておくとこんな感じで、布陣は4-4-2から4-2-3-1へと変更になった。
バイリー
レヴェルス シュトランツル ダンテ デムス
ノイシュテター ノードファイト
ヘアマン ロイス アランゴ
イドリス
しかし、グラードバッハはいきなり冷や水を浴びせられてしまう。2分、自陣でノイシュテターの中途半端なバックパスをダンテがさらわれ、そのまま持ち込まれて失点。決めたのがクルーゲというのも泣くに泣けないな。クルーゲ帰ってこないかな…。
だが、この日のグラードバッハは気合の入り方が違った。6分、イドリスの至近距離からのヘディングは敵GKのセーブに遭いバーに弾かれる。8分にはアランゴのクロスにロイスが飛び込むがシュートは大きく枠を外れる。そして、12分、ヘアマンからパスを受けたロイスがシュートを決めて同点に。この時間帯に追いつけたのは大きかった。
17分にはアランゴのシュートが敵GKにセーブされたが、23分、デムスからタッチライン際でパスを受けたアランゴが敵SBを抜いて中央へクロス、ニアにとびこんだイドリスが敵DFと競り合いながら頭で決めて逆転。
シャルケは、やや引き気味となりブロックを形成するグラードバッハに対して攻め手を見出せず、攻め込んでもエリア近辺でボールを失う繰り返し。逆にグラードバッハはイドリスをターゲットに奪ったボールをつなぎ何度かカウンターでチャンスを作る。44分にはロイスが敵DF とGKをかわしたがシュートが枠に飛ばず。2-1で前半を終えた。
後半に入ると、グラードバッハは自陣でシャルケの攻撃を受け止める展開。しかしシャルケは引き続きシュートすら放てない状態で、グラードバッハのカウンターを何度も浴びる。中盤での競り合いやこぼれ球の拾い合いでもグラードバッハに分があり、シャルケは攻撃が組み立てられないまま時間が過ぎる。78分にはイドリスのクロスにヘアマンが飛び込むが枠外。
終盤はシャルケが捨て身の攻撃を試みるが、グラードバッハはペナルティ・エリアをしっかり固めてシャルケにチャンスを与えない。リズムを崩したくなかったのか、ギリギリまで交代を引っ張ったファヴレ監督は、80分ヘアマンに代えマトモアを、85分ロイスに代えマルクスを、89分にはノイシュテターに代えてフィンクを投入、そのまま2-1で勝ちきった。
17位のVfBが負けたため、グラードバッハは再び勝ち点でVfBと並ぶこととなり、残留への最低限の足がかりを得た。ボールへの集中力や連動性、90分動き続けたモラルは素晴らしかったし、ロイス、アランゴ、イドリスといった本来力のある人たちがきちんとそれを発揮したと思う。
残留のために必要な勝ち点が35前後だとすれば、残り11試合で6勝すれば届くことになる。これはもちろん簡単なことではないが、かといって不可能ではまったくない数字。現に、シーズン後半は6試合で勝ち点9を積み上げており、このまま1試合あたり勝ち点1.5のペースで行けば勝ち点35は十分実現可能だ。
だが、そのためには連勝すること、あるいは少なくとも連敗しないことが重要で、常に勝ち星を先行させて行く必要がある。次節、アウェイでのヴォルフスブルク戦は残留争いの直接の相手でもあり、是非とも勝たなければならない試合。ここで勝てれば何かが見えてくるはずだ。スカパーでのテレビ中継もある。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「私のチームは大変よく戦った。特に0-1とされた後、落ち着きを失わず気骨を見せたのが素晴らしかった。90分間を通して我々の勝利は妥当なものだ。だが、我々はシャルケが火曜日にチャンピオンズ・リーグで大変いい試合をしたことを忘れてはならない。GKをロガン・バイリーにするという決断は腹の中で暖めていたものだ。ジュアン・アランゴは攻撃でも守備でも大変よくやってくれた。最後には相当疲れていたが、それは当たり前のことで、すぐに回復してもらわなければならない。金曜日にはヴォルフスブルクでまたこんなふうに戦ってもらわねばならないのだから」
いやあ、早起きした甲斐があったわ。
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Borussia M'Gladbach
2011年02月14日 23:57
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【速報】グラードバッハ、フロンツェク監督を更迭
ついにミヒャエル・フロンツェク監督が更迭された。アランゴ、ボバディラ、ダンテらを擁し12位とまずまずの成績を挙げた昨季に続き、今季はデ・カマルゴ、イドリスーらを獲得してさらに上位を狙ったが、ブラウアース、ダンテというCBが相次いでケガで離脱、勝ち点を伸ばせずに最下位に低迷している。
ウィンター・ブレイクにはハンケ、ノードファイトらを獲得、シーズン後半は2勝1敗と悪くないスタートを切ったが、残留争いの直接の相手であるVfB、ザンクト・パウリに連敗を喫していよいよ監督交代しか打つ手がなくなったということか。
昨季のアウェイでのバイエルン戦なんかは本当にいい試合をしていたし、今年もそこまで悪い出来だった訳でもないだけに、これまでクラブを引っ張ってきたフロンツェク監督の更迭は残念だが、この成績ではやむを得ない。
後任にはかつてヘルタ・ベルリンでも指揮を執ったことのあるスイス人、ルツィアン・ファヴレが就任するようだ。もう何でもいいからここからしっかり勝ち点を積み上げて残留を勝ち取って欲しい。今ならギリギリ間に合うと思う。
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Borussia M'Gladbach
2011年02月13日 17:00
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【ブンデスリーガ第22節】ザンクト・パウリ×グラードバッハ
前節、ホームでのケラーデュエルに破れ一気に降格が現実味を帯びたグラードバッハ、今節も下位対決ということでミラントアでのザンクト・パウリ戦。パウリは好きなクラブだがこの際そんなことは言っていられない。久しぶりに日本時間土曜日の夜のキックオフなので例によって
ブンデスリーガ公式サイト
のウェブ・ラジオと「
kicker
」紙のサイトのティッカーで経過をフォロー。
グラードバッハは前節退場で有給休暇となったダンテに代わってノードファイトが再びCBへ。ボランチにはウィンターブレイクに獲得したフィンクが初めて出場。またケガのロイスに代わってヘアマンが、マトモアに代わってハンケが先発した。
9分、敵DFのバックパスをハンケがさらい、フリーのデ・カマルゴに。デ・カマルゴがこれを流し込んでグラードバッハがいきなり先制した。しかし、今季先制しても勝ちきれなかった試合がいったいいくつあったことか。21分、敵MFからファウルを受けたデ・カマルゴが起き上がって体当たり。敵MFは大げさに倒れデ・カマルゴは一発退場に。
ここから試合の流れが大きく変わることになる。それまで攻撃において見るべきもののなかったパウリはここから数的優位にモノを言わせて試合の主導権を握る。グラードバッハは守備を固めて決定的チャンスを与えないようしのいでいたが、38分、ゴール前でのパス交換からボレーで決められ同点に。そのまま1-1で前半を終了した。
後半開始からグラードバッハはヘアマンに代えてマルクスを起用、中盤の守備を固める布陣か。しかし53分、裏にパスを通されこれを決められて逆転を許す。さらに58分、サイドチェンジからフリーになった敵MFに決められて1-3に。一人少ない状態ではほぼこれで大勢は決まったも同然。すまんが僕はここで寝た。
グラードバッハは73分、ハンケに代えてマトモアを投入するが試合の流れを変えることはできず、かろうじて追加点をしのぎながら1-3で試合を終了、痛い2連敗となった。
17位のVfBも情けない負け方をしていただけに何とか勝って残留への手がかりを得たいところだったが、またしても先制点を守れず、降格に大きく近づく敗戦となってしまった。残留圏との勝ち点差は7。いくつかのクラブが団子状態になっているのがまだ救いだが、ブレーメンやヴォルフスブルクが残留争いにいつまでもつきあってくれるとは思えず、実際にはひとり取り残されつつある厳しい状況だ。
ここからはひとつひとつ勝ち点を積み上げながら、不本意だが他のクラブがコケるのを祈るしかない。何とか諦めずに建て直したい…。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「本来なら早い時間帯にリードしたことで有利な立場にあったはずだったが、退場者が出たことで当然だが何もかもが変わってしまった。サッカーはもちろん熱いスポーツだが、こうした状況では冷静でいなければならないものだ。あのような状況でイゴー(・デ・カマルゴ)は相手のところに行くべきではなかったし、そうすれば何も起こらなかったはずだ。我々はまたしても自分で試合を壊してしまった。あり得ないことだ。ザンクト・パウリはそれで数的優位を得て、どんどん我々の力を奪って行った。後半を仔細に見れば彼らの勝利は妥当なものだろう。状況は厳しいという以上のものだ。もはやあれこれ議論している場合ではなく、汗をかき、戦い、結果を出すのみだ」
「Wir müssen jetzt keine großen Reden schwingen, sondern Arbeit, Kampf und Leistung zeigen」というところに危機感が出ている。頼むで、ほんま…。
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Borussia M'Gladbach
2011年02月06日 20:15
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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ×VfB
17位のVfBとホームでの直接対決。残留に希望を残すためには是が非でも勝たなければならない試合である。試合開始は現地時間で土曜日の18時半、日本時間では日曜日未明2時半ということで、申し訳ないが果報は寝て待つことにした。僕の場合、日頃の行いがいいので、寝ている間に小人が出てきて靴を作る代わりにVfBのゴールにボールを蹴り込むくらいのことはしてくれるだろう。
勝ったメンバーはいじるなという格言通り、グラードバッハはトップのハンケをマトモアに置き換えた以外は前節と同じメンバー。それにしてもVfBとの対戦が最下位対決、ドイツ語で言うところの「ケラーデュエル」になるとは思わなかったな~。
どちらも前にボールを運ぼうとするがミスや不正確なパスが多く神経質な立ち上がり。11分にはデムスのFKが敵GKにセーブされる。直後に敵FWがエリア内でシュトランツルとの交錯の後で倒れたがダイヴを取られる。
27分、28分にはデ・カマルゴとロイスがそれぞれチャンスを外したが、29分、ロイスのCKにダンテが合わせてグラードバッハが先制。さらに31分には左サイドを駆け上がったロイスからラストパスを受けたデ・カマルゴがフリーで流し込んで追加点。グラードバッハはその後、引き気味になり、VfBがボールを支配するが決定的なチャンスは作らせず、2-0とグラードバッハがリードして前半を終える。
後半開始からVfBは2枚のカードを切る。51分、左サイドからの敵のクロスがノイシュテターに当たってエリア内の敵の前にこぼれる不運、これを決められて2-1と詰め寄られる。さらに56分、裏を取られてさらに1点を献上、あっという間に同点に追いつかれてしまう。グラードバッハは67分にマトモアに代えてハンケを起用。
76分、CKからイドリスーがシュートを決めるが、ダンテがファウルをしていたと取られたかノーゴールに。グラードバッハは83分、デ・カマルゴ代えてヘアマンを投入するが、87分、敵FWに対しダンテが遅れてアタックに行ったということで敵にPKが与えられ、これを決められてついに逆転を許した。ダンテはついでにこれで2枚目のイエローとなり退場、次節は出場できない。
グラードバッハは89分、ノイシュテターに代えてアランゴを投入、最後の反撃を試みたものの得点には至らず、結局2-3で大変痛い星を落とすことになった。尚、VfBに新たに加わった日本人FWはベンチ入りしなかった。
グラードバッハは次節、アウェイでザンクト・パウリと戦う。この試合に勝っていれば17位に浮上するとともに残留圏への足がかりを得ることができた訳だが、逆に最下位に独り取り残されることになり降格が現実的な脅威になってしまった。開けてはならない地獄の蓋を開けてしまったような気がする。
負け方も悪い。2-0からの逆転負けはショックが大きいだろう。ここからはもう余裕がない。ひとつでも多く勝ち点を積み上げながら、上がコケてくれるのを待つしかないのだ。連勝が必要だ。
ミヒャエル・フロンツェク監督談話:
「我々にとって非常に、非常に苦い夜となった。我々はこれまでもいくつかの打撃を受けてきたが、今回は大きな重荷になる。我々は試合をコントロールしながら3点目を取りに行こうとしたが、1点返されてからは不安定になってしまい、後半は思ったように試合を運べなかった。議論の余地のあり得る判定が二つあったが、二つとも我々にとっては不利な判定となり、チームは今や意気消沈してしまった。だが、我々は明後日には顔を上げて、ハンブルクでのザンクト・パウリ戦に向かわなければならない」
ああ、小人は手伝ってくれなかった。おかしい。ふだんの行いはいいはずなのに…。
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