フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2011年04月30日 17:30
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【J2第9節】FC東京×札幌
ホームでは3月5日の開幕戦以来の試合は札幌を迎えて午後1時にキックオフ。都合があって味スタに着いたのは12時半くらいだったが人出は思ったほど多くはない。やはりJ2ということで集客力、動員力も落ちているということか。天気は薄曇りで風邪が強くやや肌寒い感じもする。長袖Tシャツの上にユニ、その上にジャージを着ていたが、さらにマフラーを巻いてちょうどいいくらいだった。
東京は前節、千葉に苦杯を喫し、さらに米本をケガで失ったことから梶山をボランチに戻して徳永とコンビを組ませ、セザーを先発起用して高松とのツートップに。また、ペドロ・ジュニオールが初めてベンチ入りした。
試合は予想通り東京が主導権を握りボールを支配する。序盤から左サイドの阿部を起点に何度かチャンスを作るが、シュートがなかなか枠に飛ばない。押し込んではいるものの敵の守備も固く、十分な態勢でシュートを放つことは難しい状態。逆に札幌の攻撃を受けるシーンも見られ、権田が微妙な飛び出しで危うくゴールを空にしそうになったりも。総じて具体的な得点の予感がないままスコアレスで前半を終えた。
後半は札幌が積極的に攻撃を仕掛けてきたが、権田の好守もありこれをしのぐ。54分、セザーがドリブルで持ち込みシュートを放つがGKにセーブされる。このこぼれ球を鈴木が拾いクロスに高松が合わせたがこれも敵GKがセーブ。この日最大の得点機だったが先制できず。直後に高松を下げPJがイン。
70分、鈴木に代えて中村を投入。個々に戦ってはいるが組立がなく攻撃は散発的に。札幌にカウンターからチャンスを作られ、シュートミスに救われるシーンも多くなる。81分、谷澤を下げ大竹を投入。東京はパスをつないで敵ペナルティ・エリアに侵入しようと試みるが、2人、3人で囲まれてつぶされる連続。PJも切り込ませてもらえない。
結局、東京は最後まで有効な攻め手が見つからず、高い技術で試合を支配しながらスコアレスで勝ち点1に甘んじる結果となった。
平山、米本、石川らがケガで離脱しているとはいえ、今日の先発、控えを見れば選手層は十分なはずで、現に中盤でボールを奪ったときのアタッキング・サードまでの運びには見るべきものはあった。
それを考えれば、問題はケガ人ではなく選手起用、戦術にあることは明らかだ。どのようにして点を取り、どのようにして勝つのかというチームの形が見えない。外国人も含め優秀な選手がたくさんいて、主力は去年以前から一緒にやっていたはずなのに、チームとして機能しておらずチーム戦術というものが微塵も窺えない。今季は震災でエクストラな準備期間があってミニ合宿までやったにもかかわらず。
チームとしての約束ごととか意思結集、意思統一ということが見られず、それぞれが流れというか成り行き、手なりでサッカーをしているだけで、中心、核となるチームのスタイルが見えない。
これは選手の責任ではなく明らかに監督の力量不足。今日の試合だけでなく、昨季の終盤戦から今季の開幕3戦を見ていればそれは明らかだろう。今季は強化に成功し、これだけの選手を擁しながらそれをチームとして組織しきれていない。チームとしてのキャラクターが作れていない。このタイミングだからこそ敢えて言うが、この段階で監督を更迭するべきだ。
これ以上スタートダッシュを失敗すると、必要以上のプレッシャーを背負い込むことになり、修正が加速度的に難しくなる。リスクはあるが、ファミリーでない外部の監督を招聘してフロントが本気で支えるべきではないか。少なくとも今のままコアのない成り行きサッカーをしていて昇格できるほど甘くないということは衆目の一致するところではないだろうか。フロントの英断を促したい。
採点(
採点の見方
):
権田(4.5) 後半ファインセーブもあったが前半はらしくない不用意なプレー多し。
椋原(4) 阿部を見ながらよくバランスを取った。気持ちも見えた。
森重(4) やや軽いプレーもあったが粘り強く守備に力を尽くした。
今野(3.5) 抜群の読みでDFラインを統率。ちょっとレベル違う。
阿部(3.5) 積極的な攻撃参加。今季ここまで最大の成長株。
梶山(5) 上手いのは知ってるけどもうちょっとプレーに責任持ってくれ。
徳永(4) しっかり中盤を押さえたがやはりサイドに置きたい。
鈴木(4.5) 運動量は買えるがビッグチャンスでの怖さは中くらい。
谷澤(5) ニョロニョロしてるだけであんまり足しになってなかった。
高松(4.5) ポストに徹したがあまり存在感を出せなかった。
セザー(4.5) 突破力には期待できるが周囲との連携がまだまだ。
===
ペドロ(5) 中央に切り込んでは囲まれてボール失う。もっと強さを。
中村(4.5) 何を求められての投入なのかよく分からなかった。
大竹(-) もっと長い時間プレーさせたい。ダメでもしばらく使い続けたい。
負けた訳でもないのにすっきりしない寂しい試合だった。次節はダービーだが、何というか、今のチーム状態からはダービーだからどうという世界ではない。お祭り感はどうでもいいからとにかく38試合の中の一試合として普通に戦い普通に勝って欲しいだけ。
│
Comments(0)
│
TrackBack(0)
│
FC東京
2011年04月27日 00:38
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第31節】グラードバッハ×BVB
かろうじて何とか残留争いの尻尾に捕まっている状態のグラードバッハ、いよいよ残り4試合となり今節は首位BVBとホームで対戦する。結果次第ではBVBの優勝も決まってしまうというクリティカルな試合だが、こちらとしてはそれよりも相手がどこであれ勝ち点を積み上げ、残留争いの相手に置いて行かれないようにするということしか頭にない。
試合は現地時間の土曜日午後6時半キックオフ。BVBの試合とあってスカパーで中継があったが、土曜日の夜とはいえ夜中の1時半から眠い目をこすりながら見るのもしんどいので諦めて翌朝結果を確認することにした。
前節アウェイでマインツに痛い敗戦を喫したグラードバッハは、ケガのダンテに代わりブラウアースが、また出場停止のハンケに代わりヘアマンが先発。
試合は序盤から両チームとも積極的に攻撃を試みる展開になるが、互いに決定的なチャンスは作れず。27分にはパスを受けたロイスがシュートを放つがわずかにゴールを外れる。一方、直後にはテア・シュテゲンの不用意な飛び出しからピンチを招くがヘアマンがクリア。
35分、敵のパスミスをカットしたアランゴが自陣からイドリスに正確なパス。イドリスが敵エリア内からこれを落ち着いて決めグラードバッハが先制。前半終了間際には決定的なピンチもあったが、今度はテア・シュテゲンがセーブして1-0のままで前半を終えた。
後半になるとBVBが攻撃の圧力を強める。立て続けにチャンスを作られるがグラードバッハは集中した守備で敵に得点を許さない。グラード−バッハは62分、ヘアマンに代えてマルクスを起用、65分にはロイスのCKを敵がオウンゴールしそうになるシーンもあったが、試合は引き続きBVBが攻める展開。
さらに79分にはイドリスに代えてマトモアを投入。さらに85分にはロイスを下げてシャハテンを起用し、守りきって勝つ考え方を明快にする。その後もBVBに押し込まれる時間帯が続いたが、結局グラードバッハが前半に上げた虎の子の1点を守りきり、1-0で残留には非常に貴重な勝ち点3を獲得した。
これでグラードバッハはパウリを抜いて17位に浮上。入替戦となる16位ヴォルフスブルクとの勝ち点差3を死守した。15位との勝ち点差は5で、残り3試合では厳しいが、入替戦はまだまだ展望できる水準。次節はアウェイでのハノーファー戦となるが、ここで勝ち点3を確保し、何とか残留への足がかりをつかみたいところだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は何としてもこの勝ち点が欲しかった。前半は非常にいいゲームをしたし、試合を通じて気持ちも入り、頭も使って勝ちきることができた。ドルトムントは運動量からも技術的にも非常に、非常に質の高いクラブで、彼らに先生を許すと輪をかけて厳しい状況になるので、我々にとって先制できたことはもちろん非常に重要だった。勝ち点3を獲得できたことは素晴らしいことだが、もちろんこれではまだ足りず、勝ち点はあと6要る。それで入替戦の確保に足りるかは分からないが。私は私のチームが戦う気持ちをしっかり見せてくれたことには大変満足している」
│
Comments(0)
│
TrackBack(0)
│
Borussia M'Gladbach
2011年04月24日 20:50
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【J2第8節】千葉×FC東京
いよいよJリーグ再開だ。開幕戦を戦ったところで震災のためリーグ戦は中断。なかなか再開の目途も示されずやきもきしたが、結局この週末からフットボールが帰ってきた。第8節からの再開ということで東京はアウェイ千葉戦。昇格のためには負けられない相手だ。キックオフは節電の関係で2時間繰り上がり午後2時。総武線快速で千葉経由蘇我に向かった。暑いくらいのいい天気だ。
東京は権田が今季初先発、DFラインは右から椋原、森重、今野、阿部。ボランチにはやはり初先発の米本と徳永。攻撃的MFはトップ下に梶山を置き、右に鈴木、左に谷澤を配置、ケガで長期離脱の平山に代わって高松がワントップに入った。
千葉は長身の外国人FWをトップに置いて、後は自陣を固める作戦かとも思ったが、実際には中盤での激しい競り合いからボールの動きの激しいサッカーになる。しかしその中でも東京が徐々に主導権を握り、何度かチャンスを迎える。23分には椋原からのクロスを谷澤がエリア内で受けるがハンドを取られる。28分には梶山のキープから戻しを受けた谷澤が狙うが枠に飛ばず。
一方、千葉は長身のFWをターゲットにロングボールを入れ、こぼれを拾う戦略。純粋に高さの勝負になると確かに苦しく、ボールをつながれるシーンもあるが、要所では森重が敵FWを押さえ自由にさせない。43分、東京にアクシデント。敵とのコンタクトで米本が傷み担架で退場。そのまま復帰できず羽生がイン。前半のうちに予想外の形でカードを切らされる。ここは上里でもよかったような気がした。
結局、前半はスコアレスで終了。敵FWの脅威を押さえて前半をしのぎきり、後半勝負に持ち込んだところまでは目論見通りか。とはいえボールを支配してシュートも放ちながら得点に至らなかった点が気になる。また米本の交替も痛い。
東京は後半から鈴木に代えてセザーがイン。セザーはそのまま右SHに入ったように見えた。これで既に2人めの交替だ。49分、敵FKに権田が飛び出し、敵と交錯して傷む。ここでさらにカードを切らされると苦しいところだったが立ち上がる。ちょっとひやっとした。55分、阿部のクロスに谷澤が飛び込むがヘディングは枠外。さらに56分、椋原のクロスからのこぼれに谷澤が詰めシュートを放ったがこれも枠外。
さらに58分、セザーが競ったボールを椋原が拾ってシュートするが打ちきれず。この押し込んだ時間帯で何とか先制点を挙げたいところだったが得点ならず。70分にはFKを森重が直接狙うが右サイドネットに。この辺りから東京は中盤でのセカンドボールが拾えなくなり、押し込まれる時間帯が続くようになる。76分、高松を下げて大竹を投入。セザーをトップに上げ、大竹が右サイドに。梶山はボランチに落ち、代わりに羽生がトップ下に上がったようだ。
直後の77分。右サイドからの敵のロングスローに、中央で敵FWに頭で合わされ失点。既に3本目のロングスローだったと思うが、独特の間合いに集中を欠いたのは否めない。これが現実的な脅威になるという危機感が足りなかったように見えた。
東京は残り時間の少ないところでギャグのような先制点を奪われて浮き足立つ。83分、前がかりになったところにスルーパスを通されて裏を取られ、敵FWに対し権田が飛び出すが股を抜かれ0-2。直後の85分には右寄りの絶好のポジションでFKを得て、これを大竹が狙うが大きく枠の上。これで勝負は見えてしまった。
東京は今野を前線に上げ反撃に出るが、逆に89分、またしても前がかりになった裏を取られ失点。ロスタイム4分も得点できず結局0-3で完敗を喫した。
この試合、まず徳永のボランチに違和感があった。梶山をトップ下で生かしたいという狙いは分かるが、徳永のボランチがベストの選択かは疑問のあり得るところ。羽生も上里もいる。徳永は普通にSBでいいし、梶山、米本でボランチのコンビを組ませ、トップ下に羽生か大竹でよかったのではないか。なぜそんなムリ目なコンバートにこだわる必要があるのか僕には理解できない。
試合展開としては、前半は敵の長身FWにもしっかり対応できており、スコアレスで折り返したところまでは及第点だったと思う。しかし、後半序盤のチャンスに得点できず流れを失うと、米本のいない中盤ではセカンドボールが拾えず受けに回るシーンが増えた。それでも何とかしのいでいたが、笑うしかないような失点で浮き足立ち、あとは無用の失点を重ねて自滅。ボランチを軽視したことで途中から自ら主導権を投げ出したように見えた。
タフに勝ちきるべき試合の続くJ2での戦いで、今日の東京は、実力では上回りながらも戦い方があまりにもナイーヴだった。高松を下げたのはケガ上がりに配慮したのかもしれないがこれも勢いを削ぐ結果に終わったような気がする。千葉の集中と高いモラル、意思統一の前に、我々の甘さが出てしまった試合だったように思う。
採点(
採点の見方
):
権田(4.5) 失点の責任を問うのは酷だが飛び出しに危なっかしさが残った。
椋原(4.5) 要所では積極的な上がりも見せたが終盤の危機には対処できなかった。
森重(4.5) 前半は敵FWをよく押さえたが失点シーンでは集中を欠いたか…。
今野(4) 随所で高いセンスと能力を見せたが終盤のFW起用でもチームを救えず。
阿部(4.5) 高いモラルでボールを追い続けたがクロスは得点につながらず。
米本(4) 守備のみならず果敢な攻め上がりも見せたが負傷退場。状態が心配。
徳永(5) 中盤での敵の攻撃のトリガーを阻止できず。ここで生きる選手ではない。
鈴木(4.5) 仕掛けは悪くなく、豊富な運動量でボールにも絡んだが前半で退いた。
梶山(4.5) キープ、展開に力を見せたがもう少しボールに絡みたかったところ。
谷澤(4) 起点としてよく動いたがフィニッシュの精度が足りずチャンスを逸した。
高松(4) 前線でポストとして献身的に働いたが自身のシュートは少なかった。
===
羽生(4.5) バランサーとして動き回ったが、冴え、切れとも今ひとつ。
セザー(4.5) 突破に勢いあり、何度かFKを獲得。先発で見てみたい気がする。
大竹(-) 時間短し。ここ一番のFKはやはり武器になる。
さあ、またフットボールが僕たちの日常に帰ってきた。今日は負けたが、こうしてサッカーについて笑ったり苛立ったり喜んだり怒ったりできる、それ自体が嬉しい。
来週はホームでの札幌戦。昇格を目指す以上、連敗だけは何があっても許されない。簡単な相手ではないが、勝ち点3を取るしかない試合になる。
│
Comments(3)
│
TrackBack(0)
│
FC東京
2011年04月16日 21:16
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第30節】マインツ×グラードバッハ
前節ケルンに大勝して何とか残留争いに踏みとどまったグラードバッハ。今節はアウェイでのマインツ戦だが、残留の現実的な可能性を残すためには少なくとも勝ち点1は持って帰らなければならない試合。勝てば最下位脱出も展望できる大事な一戦となった。金曜日の現地午後8時半キックオフ。日本時間では土曜日未明の3時半ということで、リアルタイムでの経過確認はさっさと諦めて寝た。
グラードバッハは勝ったチームをいじらないというセオリー通り前節と同じ布陣。GKもテア・シュテゲンが続けて先発した。
試合はマインツが優勢にスタート。立ち上がりから何度かチャンスを作られシュートを浴びるがテア・シュテゲンの好守もあり簡単には失点しない。グラードバッハはしっかりとした守備から攻撃の組立を狙う。21分にはロイスのシュートがわずかに枠を外れる。チャンスは互いに多くないが集中した好ゲームになり、膠着した状況のままスコアレスで前半を終える。
後半はグラードバッハもやや攻撃的に入るが決定的なチャンスは作れず。53分、ハンケが敵MFとの競り合いの中で警告を受ける。ハンケはこの日2枚のイエローとなり退場。相手がポランスキーだったのが悔しい。
数的優位に立ったマインツは先制点を狙って攻勢に出るが、グラードバッハはダンテを中心とした守備で何とかしのぐ。70分にはマインツのペナルティ・エリア内でロイスが敵MFというかポランスキーに倒されるがファウルは取られず。
一人足りない中でせめて勝ち点1は守りたいところだったが、マインツは攻勢を強める。87分、見事なミドルを決められついに失点。グラードバッハは89分にノードファイトとヤンチュケを下げ、ブラウアースとマトモアを投入。おそらくパワープレーに賭けたものと思われるが奏功せず、0-1で痛い敗戦を喫した。
おそらく高い集中力で悪くない試合をしていたのに、退場者を出して不利になり不運な判定もあって納得しにくい敗戦だった感じ。この試合でこの結果は悔しく、何かポランスキーにやられた感があるのもまた何とも言えない。
他の試合がまだなのでどうなるか分からないが、もう相手がどこであろうと勝ち続けるしかない。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「終了の3分前に決定的な失点を許して0-1になれば、大変がっかりするのは当然だ。後半の最初は我々のパフォーマンスの方が上回っていたが、残念ながらそこで2枚目のイエローカードを受けてしまった。あんなに長い残り時間を10人で戦わなければならないのは簡単ではなかったが、数的に不利な中でもしっかりコントロールができていて、守備の面では非常によくできたし、得点を奪うことすらできた。しかし実際にはそうはならず、マインツは試合終了の3分前にアンドレ・シューレの素晴らしいゴールを決めた。我々にとっては苦い結果だが、諦めてはいない。降格を回避することはまだ可能だ」
│
Comments(0)
│
TrackBack(0)
│
Borussia M'Gladbach
2011年04月12日 00:34
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第29節】グラードバッハ×ケルン
後がないグラードバッハ。ここで負けるといよいよ降格が目の前に迫る。ケルンをホームに迎えての第29節、日曜日の午後3時半キックオフ、サマータイムのおかげで日本時間では時差7時間の夜10時半スタート。
ウェブ・ラジオ
と
ティッカー
で経過をチェック。
グラードバッハはバイリーがケガのためテア・シュテゲンがGKとしてデビュー。また、イドリスがトップに復帰、ロイスが右SHに戻りヘアマンはベンチスタートとなった。
グラードバッハはホームということもあり、またダービーを意識してか序盤から積極的にゲームを支配する。29分、ロイスのCKをハンケが頭で伸ばすとファーでアランゴが詰めてグラードバッハが先制。34分にはシュトランツルからのパスを受けたロイスが抜け出し敵GKの位置をよく見て流し込み2-0。さらに39分にはロイスが再びミドルを決めて3-0で前半を終えた。
しかし後半に入ると修正してきたケルンに押し込まれる展開に。この時間帯はウェブ・ラジオを聴いていても気が気じゃなかった。立て続けにチャンスを作られ。50分、至近距離から敵FWに詰められて1-3となる。60分頃まではマジでヤバかった。
だが、65分、敵の不用意のハンドからグラードバッハがPKを得る。これをデムスが手堅く決めて4-1。これで流れが変わった。直後の67分にはロイスからのパスを受けたノードファイトが独走してこれを決め5-1に。これで試合はほぼ決したと言っていいだろう。
グラードバッハは73分にアランゴに代えヘアマンを、76分にはハンケに代えてマルクスを投入、試合をクローズに入る。イドリスがチャンスを外しまくって追加点は取れなかったものの、83分にはノードファイトに代えてフィンクを投入、結局5-1でグラードバッハが完勝した。
これで順位は最下位と代わらないものの、16位、17位との勝ち点差は2に。何とか残留争いの末席には加えてもらえそうな状況にはなった。とはいえ現状ではまだまだ一週間延命したに過ぎない。ここから最終節まで胃の痛い戦いが続く。ていうか続けさせて欲しい。次節、アウェイでのマインツ戦に何としても勝たなければ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「これはもちろん我々にとって、とても、とても重要な勝利だ。シーズンが終わるまでにはまだまだたくさんの勝ち点が必要だということは順位表を見ればだれにでも分かることだ。このダービーが特別なものだということはファンにとっては素晴らしいことだ。私も大変満足している。先制するまではケルンがとてもコンパクトだったのでなかなか打開できなかった。しかし1点が入ったことで我々のチームは自信を取り戻し、ハーフタイムまでにあと二つの大事なゴールを決めてくれた。後半が始まった直後には、チャンスがあれば4点目を狙おうとしていたがなかなか上手く戦うことができなかった。ケルンはシステムを組み替え、我々は1-3になってようやくそれにうまく対応することができた。PKで4-1になったところから試合は再び動き出した。マーク・アンドレ・テア・シュテゲンにとっては、こんな試合で初めてピッチに立つことになって貴重な経験だったと思うが、いいパフォーマンスを見せてくれた。彼に決めたのは昨日の練習の前だった。彼は落ち着いていて確実だった」
│
Comments(2)
│
TrackBack(0)
│
Borussia M'Gladbach
2011年04月04日 21:38
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第28節】バイエルン×グラードバッハ
先週の敗戦で限りなく窮地に追い込まれたグラードバッハ。土曜日の現地3時半キックオフ、ここ日本ではサマータイムのおかげで今週から時差は7時間ということで夜10時半スタート。例によって
ブンデスリーガ公式サイト
のウェブ・ラジオで実況を聴きつつ
kicker紙
のサイトのライブ・ティッカーをチェックしながら経過を追った。アウェイでのバイエルン戦である。
グラードバッハは前週の布陣からフィンクに代えてヘアマンが、イドリスに代えてハンケが先発。GKは決定的なミスで敗因を作ったバイリーを代えずにそのまま起用した。
さて、試合は予想通りバイエルンがボールを支配。自陣に深く引きこもるグラードバッハに対しパスをつないで攻めようとするが、集中を欠いたパスミス、不正確なプレーが多くピリッとしない。一対一でもグラードバッハが競り勝つことが多く、前半はグラードバッハがよかったというよりはバイエルンが悪すぎたという感じ。アナウンサーも「パスミス多すぎ」って言ってたし。
結局バイエルンは攻めきれず、グラードバッハは試されることも少ないまま前半を終了。もっともカウンターに活路を見出そうとするグラードバッハも見せ場は作れず。スコアレスで折り返す。
後半に入るとバイエルンが修正し攻撃の質が改善。グラードバッハは本当の意味で自陣に押し込められる展開になる。それでもラストパスの精度を欠くバイエルンを相手に何とかしのぎ、63分にはヘアマンに代えてマトモアを投入、サイドを活性化しようとする。さらに72分にはハンケに代えてイドリスを起用、もうちょっとゴールから遠いところでゲームをしたいという意思表示か。
しかし77分、ロイスのミスパスをさらわれ、敵MFの個人技で持ち込まれてシュートを許す。これを決められて0-1。この状況ではこの1点がほぼ試合を決めたと言っていい。86分にはノイシュテターに代えてブラウアースを投入、パワープレー要員だったと思われるが、試合をバイエルンに支配されて好きなようにはさせてもらえず。
このまま最後まで得点できず0-1で敗戦。前半グダグダでもスター選手の一発ズドンで勝てるところがさすがバイエルンというかビッグ・クラブということか。後半は実況を聴いていてもほぼ一方的に押し込まれている状況のようで、まあ、結果的には1-0で御の字か。
グラードバッハは勝ち点23で最下位。入れ替え戦のある16位との勝ち点差は5だが、あと6試合では厳しい。もう全部勝つしかない。覚悟はしているがまだ諦めた訳じゃないぞ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々はバイエルンを苛立たせようとした。だが、何と言っても後半はムダにボールを失うことがあまりに多かったし、ラストパスを必ずしも正しいタイミングで入れられなかった。しかしこの試合からもたくさん肯定的な発見はあった。特にディフェンスにおいて落ち着いて我慢強く対応できたことはよかったと思っている。前半はバイエルンも大したチャンスはなかった。我々は長い時間いいパフォーマンスを見せたのだが、それでも負けてしまった。それが腹立たしい」
│
Comments(0)
│
TrackBack(0)
│
Borussia M'Gladbach
2011年04月03日 22:09
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【チャリティ・マッチ】FC東京×松本山雅FC
松本山雅FCとのチャリティ・マッチ。場所は何度か試合をしたこともあるアルウィンだが、いかんせん距離的には片道200kmとかなり遠く、行こうかどうしようか随分迷ったが、結局行くことにして9時過ぎに出発した。中央道を西へ。途中、双葉SAで昼メシを食べてアルウィン到着が1時過ぎ。遠い駐車場に誘導されてスタジアムまで10分歩かされた。
スタジアムでは松本側がほぼ満員。対する東京側はゴール裏もスカスカ状態で、東京のホームゲーム扱いとはいえ実質的には松本の試合という雰囲気。だが、チャリティとあってか相互に対するリスペクトが感じられ、試合前には松本側も一緒になってのユルネバ、また黙祷も行われた。掲揚されたチーム旗は半旗だった。
東京は先週の横河武蔵野FC戦に続いて塩田が先発、DFラインは右から椋原、森重、今野、阿部、ボランチは梶山に加え上里が先発、SHは右に鈴木、左に谷澤、羽生がトップ下かシャドー・ストライカー的な位置で、実質的には平山のワントップ。
試合は東京が主導権を握るが、要所で攻めきれずボールを奪われてはカウンターからピンチを招くというよくある展開。18分、羽生が前線で拾ったボールをそのままドリブルで持ち込むが遠目から放ったシュートは大きく枠を外れる。30分、敵ゴール右でパスを受けた上里が左足で思い切りよくシュート。角度的にはやや厳しいところだったが、これがネットに突き刺さり東京が先制。上里の左足伝説の始まりか。
36分には梶山のクロスに平山が頭で合わせるが敵GKがセーブ。43分にはドリブルで持ち上がった鈴木がGKを避けて流し込もうとするがボールはゴールを外れる。結局1-0で前半を終了した。
東京は後半から塩田に代えて権田を起用。50分には谷澤がクロスに合わせたが敵GKがセーブ。直後には上里のFKに森重が合わせるがこれも敵GKがファイン・セーブ、得点になってもおかしくないシーンだったが決めきれず。逆に松本のカウンターを浴びることも多く、シュートミスに救われるシーンも目立つ。
68分、羽生を下げて中村を投入。中村は左SHに入り谷澤がトップ下に入るが結構押し込まれる展開が続く。75分、相手のパスミスを裏で拾った谷澤がそのままゴール前に持ち込みGKの脇を抜いてゴールに流し込み2-0。77分、梶山を下げて大竹を、80分には今野を下げて柳楽を投入。
86分、鈴木が自陣右サイドでボールを受けるとそのまま敵DFを抜いてエリアまで侵入、シュートが決まって3-0。さらに87分、左サイドの平山がゴール前にラストパスを送ると再び鈴木がここに走り込みシュート、ボールは敵GKに引っかかるがそのままコロコロとゴールに転がって4-0。終わってみれば東京の完勝と思える試合だった。
もっとも、無失点に抑えたとはいえ、敵にパスをつながれて押し込まれる時間帯もあり、内容的には決して手放しで喜べるような試合ではなかった。特に攻撃の連携というか、個々の意図が噛み合わず、スイッチを入れるプレーがはっきりしなかったと思う。
上里の左足が武器になることは窺えた。ボランチとしてフル出場し、落ち着いてボールを捌くことはできていたが、監督がいうほど有効な縦へのパスを送れていたかは疑問。むしろポジショニングが悪くパスを受けても無為に横や後ろに戻すしかなかったり、パスが緩く敵にカットされたりというシーンも目立ったように思う。セットプレーでは魅力的だが、上里の使い方はよく考える必要がある。
梶山は上里を残して上がることが多かったように思うが、前線では今ひとつ特徴を出しきれてないように思う。役割分担がはっきりできていなかったということか。代表から戻った今野はさすがの安定感でピンチの芽を摘んだ。今野がいてこそ森重も持ち味を出せている感じはする。
鈴木は特に後半、ゴールへの意識という意味で評価に値する動きを見せた。強引な突破もいい意味での球離れの悪さも結果につながったことで鈴木のプレーの選択肢は増えたのではないだろうか。この動きはもっとあっていいと思う。
外国人選手、徳永、石川、米本といった主力選手を欠きながら、悪くない結果を出せたことは再開幕に向けて収穫。これからミニ合宿を経て、今日ベンチに入らなかった選手も徐々にフィットしてくれば、戦力は整ってくる。あと3週間、それぞれの場所で再開幕を待とう。
帰りは駐車場からは比較的すんなり出られたものの、中央道が予想通りの渋滞。それでも8時過ぎには都内に帰ってこられた。信玄餅と野沢菜とほうとうを土産に買って帰ったが、これってどっちかというと山梨土産だっけ…。
│
Comments(2)
│
TrackBack(0)
│
FC東京
他のコンテンツ
2006年以前のコンテンツ
フットボール独和辞典
採点の見方
Mikael Forssellインタビュー
使用上の注意
!!注意!! このブログは…
このブログはウェブ・サイト「
Silverboy Club
」内のコンテンツになっています。外部リンクから直接このブログに飛んできた場合、サイトのメニュー・バーが現れず、サイト内の他のコンテンツにリンクできません。その場合、
このリンク
でメニュー・バーを表示し、是非サイトの他のコンテンツもお楽しみください。
最新記事
【Jリーグ第37節】磐田 2-1 FC東京
【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 2-0 ザンクト・パウリ
【ブンデスリーガ第10節】ライプツィヒ 0-0 グラードバッハ
【Jリーグ第36節】町田 3-0 FC東京
【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ 4-1 ブレーメン
【Jリーグ第35節】FC東京 0-2 湘南
【DFBポカール】フランクフルト 2-1 グラードバッハ
【ブンデスリーガ第8節】マインツ 1-1 グラードバッハ
【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ 3-2 ハイデンハイム
【Jリーグ第34節】神戸 0-2 FC東京
月別アーカイブ
2024年12月
2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月
2023年06月
2023年05月
2023年04月
2023年03月
2023年02月
2023年01月
2022年12月
2022年11月
2022年10月
2022年09月
2022年08月
2022年07月
2022年06月
2022年05月
2022年04月
2022年03月
2022年02月
2022年01月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年09月
2021年08月
2021年07月
2021年06月
2021年05月
2021年04月
2021年03月
2021年02月
2021年01月
2020年12月
2020年11月
2020年10月
2020年09月
2020年08月
2020年07月
2020年06月
2020年05月
2020年03月
2020年02月
2020年01月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年09月
2019年08月
2019年07月
2019年06月
2019年05月
2019年04月
2019年03月
2019年02月
2019年01月
2018年12月
2018年11月
2018年10月
2018年09月
2018年08月
2018年07月
2018年06月
2018年05月
2018年04月
2018年03月
2018年02月
2018年01月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年09月
2017年08月
2017年07月
2017年06月
2017年05月
2017年04月
2017年03月
2017年02月
2017年01月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年09月
2016年08月
2016年07月
2016年06月
2016年05月
2016年04月
2016年03月
2016年02月
2016年01月
2015年12月
2015年11月
2015年10月
2015年09月
2015年08月
2015年07月
2015年06月
2015年05月
2015年04月
2015年03月
2015年02月
2015年01月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年09月
2014年08月
2014年07月
2014年06月
2014年05月
2014年04月
2014年03月
2014年02月
2014年01月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年09月
2013年08月
2013年07月
2013年06月
2013年05月
2013年04月
2013年03月
2013年02月
2013年01月
2012年12月
2012年11月
2012年10月
2012年09月
2012年08月
2012年07月
2012年06月
2012年05月
2012年04月
2012年03月
2012年02月
2012年01月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年09月
2011年08月
2011年07月
2011年06月
2011年05月
2011年04月
2011年03月
2011年02月
2011年01月
2010年12月
2010年11月
2010年10月
2010年09月
2010年08月
2010年07月
2010年06月
2010年05月
2010年04月
2010年03月
2010年02月
2010年01月
2009年12月
2009年11月
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
カテゴリ別アーカイブ
ブンデスリーガ (428)
Jリーグ (32)
J1リーグ戦 (454)
Borussia M'Gladbach (691)
ナビスコカップ/ルヴァンカップ (85)
FC東京 (1109)
天皇杯 (37)
ドイツ代表 (37)
ACL (24)
日本代表 (23)
J3/FC東京U-23 (5)
DFBポカール (34)
UCL (24)
UEL (23)
SV Waldhof Mannheim (3)
2010ワールドカップ (15)
EURO2012 (5)
コンフェデ2013 (3)
2014ワールドカップ (15)
EURO2016 (6)
スタジアム (8)
2018ワールドカップ (5)
2022ワールドカップ (4)
最近のコメント
Syndicate this site (XML)
Copyright Reserved
2005-2006 Silverboy & Co.
e-Mail address :
silverboy@silverboy.com