フットボール・クレイジー
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2011年06月25日 19:54
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【J2第18節】水戸×FC東京
水戸は微妙な距離で現地行くかどうか悩んだが、他の用事が入る可能性があったのと、最近現地観戦しない試合で勝ってるので今日も自宅スカパー観戦にした。
東京は石川が先発かとも思われたが結局前節と同じ布陣。鈴木が控えに復帰した。
試合は東京がボールをキープし主に敵陣で展開。しかし水戸の守備も集中しており、また、ボールを持ったときの動き出しがなかなか共有できず東京は攻めあぐねる時間が続く。一方中盤でボールを奪われ素早いカウンターからピンチを招くことも何度か。特に開始早々4分には中村がポジショニングの不味さから中に入られるシーンあり、最終的には自らカバーしたが冷や汗。
その後も東京が得点機を窺いながらボールを保持するがシュートにまで至らない。パスが足許でつながるが、羽生以外にゴールに向かって動き出す選手がいないとは解説の野々村さんの弁だったがその通りだと思う。その中ではセザーが時にはボランチの位置まで落ちてボールを捌く一方、サイドで受ければ自ら仕掛けるなど、守備も含めて献身的に動いていたのが印象的だった。
結局前半は大きな見せ場もないままスコアレスで終了。水戸の攻撃は今野、森重の落ち着いた対応でしのいだものの、東京は攻め手が見出せず、ポゼッションの割りには敵の方に分があったようにも見える前半だった。前半シュート3本はさすがに寂しい。
後半から石川投入かとも思われたが同じ布陣でスタート。東京は一段とポゼッションを高め敵陣でパスを回す。すると54分、セザーが得たFKを森重が直接決め東京が先制。やや距離のあるFKだったが中村をおとりに使った森重のキックがきれいにゴール左に決まった。
さらに58分、左サイドからドリブルで仕掛けた中村がペナルティ・エリア内で敵DFに倒されPKを獲得。セザーが蹴りたそうだったが梶山がこれを決めて2-0。東京が決定的かと思われるリードを奪った。
ところが64分、今度は東京のペナルティ・エリアに侵入しようとした敵FWを高橋がスライディングで倒したとの判定でPKを与える。高橋は明らかにボールにプレーしており(実際にも敵の足に触れる前にボールをヒットしてクリアしている)検証されるべき判定。PKは塩田が一度セーブしたがこぼれ球に詰められ2-1に。
ここからしばらくは東京が動揺を隠せずバタついた展開に。勢いに乗る水戸に反攻を許すがゴールは割らせない。70分、田邉に代えて石川を投入。71分には敵DFが二回目の警告を受けて退場に。東京は数的優位を得てやや落ち着き取り戻す。
79分、梶山が敵DFライン手前でボールをキープ、味方の動きを見た絶妙のタイミングでラストパスを出すと、石川が右サイドから抜け出し敵GKに当てることなくゴールにシュートを突き刺して3-1に。一昨年の絶好調時を思わせる石川の得点で東京が再び2点差とした。
84分にはセザーに代えて鈴木を投入。だが89分、クリアボールをペナルティ・エリア近くで敵に拾われシュートに寄せに行く間もなく決められて3-2と再び1点差に。微妙な流れとなったが、90分に羽生を下げて大竹を投入、最後はキープも交えて時間を使いきり、東京が3連勝した。
この試合、パスは回るものの得点に向けて最後のスイッチを入れるタイミングが共有できておらず、シュート8本、3得点したもののそのうち2本はセットプレーという、内容的には苦しいものだった。
特に、パスはつなげるが流動的にポジションを交換して敵DFにギャップを作るという部分が実践できておらず、止まった状態で足許で受けることが多かったために崩しきることができていなかった。これではシュートが少ないのも仕方あるまい。
ワンツーやスルーパス、裏への放り込みなど、カチッとスイッチが入って「仕上げ」に入る形、タイミングの意識がしっかり共有できなければ、ボール支配率だけが上がっても意味はない。トリガーの共有をしっかり図るべきだと思う。足許でボールをもらって仕掛ける谷澤もいいが、アイデアで周囲を動かすことのできる大竹の活用をもっと考えたい。
守備には大きな破綻はなかったが、2失点目は余計だった。ボールのこぼれる場所が悪かったという不運もあったが、シュートに寄せきれなかったのは反省点。厳しい時間帯だっただけに、石川の3点目がなければと思うとゾッとする。
今日も羽生の献身的な動き、ムダ走りには本当に頭が下がった。石川の復帰も心強い。梶山からのパスを受けたファースト・タッチでのボールの置き方で既に勝負あったというゴール。追加点を取るサッカーには必要なピースが揃った。
これで東京は勝ち点を22に伸ばし暫定ではあるがついに昇格圏の3位に浮上。まだ下位との勝ち点差はわずかでありここでの順位に一喜一憂する必要はないが、1試合あたりの勝ち点を1.8に伸ばしたのは大きい。シーズンの3分の1を終えようとしているタイミングでようやく昇格圏に足がかりをつかめたのはギリギリとはいえ評価すべきだろう。
昇格のためにはここからシーズン折り返しとなる7月いっぱいの試合の戦い方が決定的に重要になる。ここで3位以内の順位を確かなものにし、下位との勝ち点差を十分に広げて1試合あたりの勝ち点を2に近いところ(できれば2を越えるところ)に維持できれば、シーズン後半の戦いはグッと楽なものになる。まずは次節、6月を無敗で終えるべくしっかり勝ち点を積み上げて欲しい。
採点(
採点の味方
):
塩田(3.5) 前半にPKを取られかねない微妙な飛び込み。失点はやむなし。
徳永(3.5) サイドの主導権を渡さず。もう少し攻撃にも絡みたかったが…。
森重(3) 落ち着いた守備で敵の鋭いカウンターにも対応。
今野(2.5) うかつなパスもあったが全体としては実力を示す。警告は不可解。
中村(4) PKを奪った突進はよかったが、相変わらず守備・攻撃とも精度欠く。
高橋(3) 中盤で奮闘。試合ごとに成長している。使い続けることが重要という証拠。
梶山(2.5) 軽いプレーもあったが見事なキープ、ラストパス。能力を示した。
谷澤(3.5) タメをつくったが連動性という意味ではどうか。
羽生(2.5) 一人でスペースを作り続けた。彼から学ぶことはまだまだ多い。
田邉(4) ボールには触ったが狭いところではなかなか持ち味を生かせず。
セザー(3) 献身的な働きでむしろ起点に。ここで我を出せばブレイクできる。
===
石川(2.5) 感動的な得点。一瞬の判断とスピードはJ2レベルではない。
鈴木(-) 時間短し。やはりサブでこそ生きる印象。
大竹(-) 時間短し。もう少し長い時間見たかった。
次は水曜日にアウェイでの岡山戦。勝てば大きく前進だ。
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FC東京
2011年06月20日 23:41
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【J2第17節】FC東京×徳島
久しぶりの味スタ開催。日曜日のナイターで本来なら間違いなく現地観戦なのだが、この日はどうしても外せない別の用事があり、やむなくスカパー録画観戦になった。とはいえ誘惑に勝てず出先で経過、結果は確認してしまったのだが…。
東京は権田がオリンピック予選で不在のため塩田が先発した他は前節と同じ布陣。勝っているチームはいじるなという鉄則通りか。
試合は序盤から東京がボールを支配しほぼ敵陣で進行する。しかし敵もゴール前の守りは厚く簡単には崩せない。15分を過ぎた頃からは徳島も少しずつ前に出るようになり時折危険なカウンターを浴びる。
27分、敵陣で得たFKを今野がクイック・リスタート。ゴール前で森重が合わせようとするがミートせず枠外へ。33分、右サイドの徳永からのクロスに中央で谷澤が合わせるがこれも枠外に。さらに37分、セザーからのクロスに中央で高橋がトラップ、浮いたボールをそのままボレーでシュートするがこれもバーの上に。
しかし、攻めてはいるが得点できないままで前半終了かと思われたロスタイム、右サイドでこぼれ球を拾った谷澤がクロスを上げると、ファーでセザーが頭でこれを落とし、梶山がシュート。ミートせずボテボテのゴロになったがこれが敵DFの間をスルスルと抜けてそのままネットに。東京が1-0と先制して前半を折り返す。
後半に入っても東京が優勢の流れは変わらず。54分、谷澤の左CKがファーの森重にこぼれシュート。敵DFにブロックされて戻ったボールを森重が今度は逆サイドに上げるとセザーがこれを足許で止めシュート。ボールは敵DFにあたったか敵ゴール前を横切り、ファーで高橋が詰めようとするがヒットせず。
65分、エリア近くで森重からのパスを受けた羽生がサイドに流れる動きから見事な切り返して敵DFを置き去りにしシュートを放つが敵GKがセーブ。70分には谷澤が中央からミドルで狙うがわずかに敵GKが触れてボールはバーを越える。71分、田邉に代わり石川を投入、追加点を狙いに行く姿勢を明確にする。
75分、再び谷澤が中央でミドルを狙うがこれも枠外。76分、石川が右サイドに出たボールを追って敵陣深くから中央へ折り返し。羽生が飛び込むが合わず。前節同様追加点が奪えず、同点を狙いに来る徳島の攻撃に危ないシーンもあるが集中した守備でしのぐ。
86分、羽生を下げて上里を投入。さらにロスタイムには谷澤を下げて下田を起用。追加点は奪えなかったものの今節も何とか完封して最小得点差で逃げ切り、ここ5試合負けなしの2連勝となった。
全員が意欲的に走りパスを回しながら押し上げるという狙いははっきりしており、最後の精度を欠いて追加点はなかったものの勝つべくして勝った試合と言っていいだろう。セザーもチームに馴染みつつあり、前線から惜しみなくプレスをかけてくれた。
高橋も試合ごとに成長し存在感を発揮、惜しいシュートもあった。あとは敵ゴール前でドン詰まったときの局面を打開するパスのタイミングと出しどころを共有できれば追加点も奪える。その意味で大竹には期待したいのだが…。
採点(
採点の見方
):
塩田(3.5) 敵のシュートはすべてきっちり抑えた。微妙なパンチングミスあり。
徳永(2.5) 機を見た攻め上がり、タイミングのよいクロス、もちろん守備も盤石。
森重(2.5) 落ち着いた守備の対応に加え積極的な持ち上がりで攻撃の起点に。
今野(2) 読みとボール奪取力で危なげのない守備。このレベルではほぼ無敵。
中村(3.5) オーバーラップした後のプレーにあと一工夫も二工夫も欲しい。
梶山(3) 得点シーンではあの場所にいたことが重要。随所で変態ぶりを発揮。
高橋(3) バランサーとして機能する一方惜しいシュートも。自信をつけてきた。
田邉(3.5) 梶山の影に隠れがちだが実は相当な変態。よくボールに触れた。
羽生(3) 縦横無尽の動きで敵DFを撹乱。スペースの魔術師。泣ける働き。
谷澤(3) ボールを落ち着かせ起点になる。シュート練習を。ここにも変態が。
セザー(3.5) 連携もしっかりしてきたし持ち味の出しどころを理解しつつある。
===
石川(3) 魂の疾走で疲れの出る終盤に喝を入れた。そろそろ先発でもいいかも。
上里(-) 時間短し。ミドルは左足で打ちたかったね〜。
下田(-) 時間短し。下田がボランチで計算できると大きいんだけどな〜。
東京はこれで順位を4位に上げ、昇格圏の3位とは勝ち点差1に。とはいえすぐ下にも勝ち点差1で4チームがいる。順位で一喜一憂するよりは一つでも多く勝ち点を積み上げることが重要だろう。ここまで11試合で勝ち点19ということで、僕が重視する指標の一試合当たり勝ち点は1.7に。
僕が勝手に設定した「6月5試合で勝ち点11」まであと4と迫っており、この勢いで上位にしっかり足場を築いておきたいところ。次節アウェイでの水戸戦ではきちんと勝ち点を確保したい。
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FC東京
2011年06月12日 23:39
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【J2第16節】熊本×FC東京
日曜日の夜に熊本でのアウェイ戦ってそりゃ現地はちょっとムリ。おまけに熊本は豪雨で市内には避難勧告まで出されたらしい。現地に出かけた人たちには本当に頭が下がる。僕は快適な自宅でスカパー観戦となった。
東京は前節精彩を欠いた大竹に代え谷澤が先発した他は不変の布陣。激しい雨の中のキックオフとなったようだ。
試合は東京が序盤からボールを支配しパスを交換しながらタイミングを見て縦に入れ攻撃を起動する展開に。12分、谷澤の右CKに今野が合わせるが枠に飛ばず、森重もこのボールに詰めようとするが当たらず。一方で熊本も積極的にボールを拾い前線のFWに当ててくる。何度か形を作られるが権田のシュアなセービングで失点には至らず。
20分、右サイドを上がった徳永から中央へクロス。高橋が競ったボールが前線で張るセザーの目の前に。セザーがこれをカラテ・キックでゴールに突き刺し東京が先制した。
さらに23分、気をよくしたセザーが右サイドを駆け上がり、DFを引き連れながらも自らドリブルで切れ込んでシュート。ボールはGKの手をかすめてファーに飛ぶがわずかに枠をそれた。
東京は前節の反省からか、得点後も積極的に攻撃を仕掛けるが、先制された熊本も攻勢を強め中盤のセカンド・ボールを拾われるようになる。次第に受けに回り前半の終盤には押し込まれる時間帯も増える。34分、クリアボールが甘く敵FWの目の前に転がって決定的なピンチになるがシュートは徳永に当たり(そもそも枠に行ってなかったようにも見えたが)権田がキャッチ。胸をなで下ろす。
35分、中村がFKから直接無回転で狙うがGKがセーブ。枠に飛んでいた。
37分には左サイドで中村が振り切られてエリアに侵入されるシーンがあったが森重がカバーして何とかタッチに逃れるなど危ないプレーが続く。だが熊本の攻撃も精密さを欠き、東京の集中した守備もあって何とか1-0のまま前半を終える。
後半に入ると流れは再び東京に傾き、ある程度余裕を持ってボールを回せるようになる。細かいパス回しからサイドを変えて裏を狙うなど意図を持ったプレーが出始めるが決定的なチャンスにまでは至らない。
67分、中村がミドルを狙い、枠に飛ぶがGKの正面。72分、持ち上がった徳永がシュートを放つが谷澤の背中に当たり枠外に。シュートの軌道自体は枠に向かっていたが、仮に谷澤に当たっていなかったら逆に谷澤がオフサイドを取られていたかもしれない。
75分、羽生を下げて石川を投入。石川は右SHに入り田邉がトップ下にスライド。さらに83分、セザーに代えて上里を投入。梶山が一列上がり谷澤が実質ワントップになったか。87分、パス交換から左サイドの田邉に展開、田邉が中に切れ込んでシュートを放つがゴール右に逸れる。枠に飛んでいれば面白かった。
さらに89分、谷澤からのパスを受けた石川がゴールライン際までボールを運んでから中に切れ込み、中央に鋭いクロス。敵DFにゴール至近でクリアされたがファーには田邉も詰めておりこれも可能性を感じさせたシーンだった。
ロスタイムには下田が田邉に代わり東京でのリーグ戦初出場。最後には敵のCKから権田のセーブしたこぼれ球が敵FWの足許にこぼれ肝を冷やしたがシュートはヒットせず権田が自らカバー。これで試合終了となり東京は2週間ぶりとなる勝利を挙げた。
この試合、「パスサッカー」が機能したかと言われれば疑問な部分もあったが、パスをつないでポゼッションを高めながら、サイドを広く使い縦へのくさびを攻撃のトリガーにするという意図ははっきりしており、何度か敵ゴール近くまで迫るシーンも見られた。
敵のリトリートが早くなかなか得点には至らなかったが、終盤はポゼッションを高めることで敵の反撃の機会を削ぎ、最後に危ないシーンもあったものの1点差としては比較的安心して見ていることのできた試合だった。
セザーも得点によって調子を上げてくることが見込まれるし、石川が持ち前のスピードと思いきりでチャンスを作ったこともポジティブに評価できる。この方向でブレずに続けて行けば次第に形はできてくると思う。今月残り3試合で勝ち点7は積みたいところで、勝ちながら戦い方を確認して行くという意味では、この試合に勝ちきったことは大きかった。
ただ、大竹に出場機会がなかったのは疑問だ。今のスタイルでは大竹のアイデア、テクニックはチームには必要なもの。また、本職のFWがセザーしかいない中で、精度の高いプレイス・キックを蹴れる大竹の存在は得点源としても貴重。
確かに守備の面での甘さとか調子のムラのようなところでまだまだ学ぶべきところは多いが、田邉や高橋がそうであるように、若手はある程度我慢して使うことで成長するのであり、大竹のような生え抜きの有為な人材は便利使いするのではなくチームとしてはっきりとした意図を持って起用するべき。
谷澤の技術や独特の間合いは魅力だが、既に一定のスタイルを持った選手であり、スーパー・サブとして終盤に試合を動かせる存在としての起用に納得感がある。今、ここで先発の試合経験を積ませるのは大竹の方だろう。せっかく機能し始めている今のやり方のピースとして、大竹をもう少し積極的に起用し、経験の中から成長させるべきではないだろうか。
順位は8位と一つ上げただけだが、勝ち点は16に伸ばし3位との勝ち点差は2。1試合あたりの勝ち点を今の1.6から早く1.8くらいに引き上げたい。
採点(
採点の見方
):
権田(2.5) 難しいコンディションの中、落ち着いたセービングでチームを救う。
徳永(2.5) 右サイドを主戦場に的確な攻撃参加で何度もチャンスを演出した。
森重(3) 落ち着いた守備で完封に貢献。今季ここまで警告なしは立派。
今野(2.5) 盤石のCB。ノースに目途がつけば何とか一列前で使えないかなあ。
中村(4) いいFKもあったが守備でスペースを使われること多し。精度を上げたい。
梶山(3.5) 中盤でよくボールを捌き、タメを作って攻撃の起点となった。
高橋(3.5) ミスもあったが恐れずボールを受けてセンスのいいパス出しも。
田邉(3.5) 激しく上下動を繰り返しボールに触れた。ただいま絶賛成長中。
羽生(3) 前線からのプレス、スペースを空ける動き、マジ頭が下がる。
谷澤(4) 地味に効いていたが「面白いこと」担当としては見せ場がなかった。
セザー(3) 後半は消えていたが貴重な得点がすべて。今日の分の仕事は十分。
===
石川(3) 積極的な走りを披露。そろそろ先発もOKか。
上里(-) 時間短し。FK見たいな〜。
下田(-) 時間短し。東京でのリーグ戦デビューおめでとう。
ところでアウェイ水戸戦のチケットってもうないの?
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FC東京
2011年06月05日 21:14
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【J2第15節】FC東京×愛媛
なぜか駒沢開催。ここだと自宅から頑張れば自転車でも行けてしまうが、オーソドックスに田園都市線の駒沢大学駅から歩いて13時前くらいにスタジアム着。バックスタンドに入ってみたが既に結構な入りで、中央に近いエリアは上の方にしか空席がない。最終的には愛媛ゴール裏の方まで結構埋まっていたが、入場者数は13,000人。いかんせんメインがスカスカだからか…。
蒸し暑いが天気は夕方から雨の予報でどんよりと曇り。Tシャツ1枚で来てしまったがもしかしたら涼しくなるのか。ビールを飲みながらキックオフを待った。東京は今野が代表に招集されておりCBにノースを起用した他は前節と同じ布陣。石川がケガから復帰してベンチ入りを果たした。
東京は開始早々からボールをつなぎ、アタッキング・サードでは積極的にシュートを放って行く。12分、敵エリア近くのこぼれ球に高橋が詰めるが枠外。13分、エリア手前でパスを受けた大竹が狙うがこれも枠外。序盤なので理解できる積極性だ。
17分、右サイドでボールを受けた高橋が、エリア左の田邉に浮き球のパス。パスミスかとも思われたが田邉が左足で直接合わせ、ボレー・シュートを放つとボールは美しい弧を描いてゴールへ。高い技術によるビューティフル・ゴールで東京が1-0と先制する。まあ、田邉にしても同じボールが100回来てもおそらく5回くらいしか入らないシュートじゃないか。まあ、それでも大事な試合でそれを決め、2試合連続の今季3点目は立派だ。
しかし、ここから東京は攻撃が散漫になり、中盤での球離れも悪くなってリズムを見失う。予想外にラインを高く保ち、コンパクトな陣形で中盤からプレスを仕掛けてくる愛媛相手に、東京はなかなか攻撃のスイッチを入れる縦のボールが打ち込めない状態が続く。審判の判定に対する不満も高じてイライラの募る時間帯に。
逆に出しどころの見出せないパス回しからミスが出て愛媛のカウンターを食らうことも。愛媛の攻撃も雑で難を逃れたが、中盤の底での軽いボール・ロストは何度か見られた。前半のうちに追加点が欲しかったところだが、結局1-0と最小得点差で前半を終える。
後半に入っても東京が優勢ながら攻めきれない。53分、今ひとつ働きの見えなかった大竹を下げて谷澤を投入。57分、徳永のクロスになぜか中村が中央で飛び込むがヘディング・シュートは枠外に。
すると63分、愛媛のショート・カウンターから、森重のクリアが中途半端になり敵MFの足許に。ループで狙われたボールは無情にも権田の頭上を越えてゴールへ。1-1の同点となってしまう。
東京は直後の64分、田邉に代えて石川を投入。勝ち越しを狙いに行く。さらに70分にはノースを下げ椋原を起用、徳永がCBにスライドするが、正直この交替は意図が分からなかった。ノースはそんなにダメだったのか。あるいは敵のフレッシュな交替選手に対応しようとしたのか。1-1で勝ち越しを狙いに行く局面なのに最後の攻撃カードをCBの交替で使ってしまう理由が理解不能。左足の一発がある上里あたりを投入しておくべきだったのではないか。
78分、石川のCKに徳永が頭で合わせるが敵GKの正面。ここからの敵のフィードをハーフウェイライン付近で受けた椋原が大きく蹴り返すと、これがゴールに向かって伸び、最後は敵GKがジャンプしてパンチングで枠外に逃れた。あわやゴールという面白いシーンだった。
東京はその後も勝ち越しを狙って攻撃を仕掛けるが、最後のところで息が合わなかったり球離れが悪くシュートを打ちきれないまま敵にボールを奪われたりで、なかなか得点の気配が漂ってこない。結局最後まで勝越点が奪えず1-1の引き分けに。2点目が取れないなら1点を守りきるべきで、どちらもできなかった我々の完敗。またしても痛い勝ち点2を失った。
この試合、前節、前々節といい動きを見せた大竹、田邉がやや精彩を欠き、羽生が走り回って作った敵の守備ブロックのギャップを有効に活用できなかった。セザーも周囲を使うようになったのはいいのだが、ムリ筋でも仕掛けてみるという強引さがなくなった分怖さも半減した感じ。梶山も今日は攻撃のスイッチを入れる縦への鋭いくさびが打てなかった。愛媛の手堅い守りに手を焼いた試合ということだろうか。
いずれにしても東京の活路はこのスタイルしかないのだから、ふだんから少しでも連携を深めて、互いに使い方、使われ方を確認しておく必要があるはずだ。守備を固められたら途端にチャンスらしいチャンスもなくシュートが8本では話にならない。
ノースの守備は合格点だったと思う。まだまだ森重とのコンピも覚束なく、パスを回すときの出しどころ、感覚も今野とは異なるので周囲も戸惑いはあったが、ひとつひとつのプレー自体はシュアで問題なかった。なぜ微妙な局面で徳永に差し替えなければならなかったのかよく分からない。
大竹、田邉は今日の出来であれば途中交替もやむなしと思うが、このスタイルのキー・プレイヤーだとすれば我慢してフルに使ってみることも必要ではなかったかと思う。使い続ける中で身についてくるものもあるはずではないか。
首位の千葉が負けて足踏みをしていたので勝てばグッと展望が開ける試合であったがまたしても勝ち点は1にとどまり勝ち点13で9位。1試合あたりの勝ち点は1.4と停滞している。既にシーズンの4分の1が終わってこれでは果たして昇格なんかできるのか。結局前節対戦した京都の状態が悪すぎたというだけの話ではないのか。手を打つにはもうギリギリのタイミング。ていうかもう遅いのではないかと暗い気持ちになってしまう。
採点(
採点の見方
):
権田(3.5) 安定した守備で最小失点に抑える。失点はやむなしか。
徳永(3.5) 右サイドからいいクロス。石川が入ったのにCBに配置替えは残念。
ノース(4) まずは無難な出来か。バタバタ感はあったが破綻はなかった。
森重(4) ラインがやや低めに。守備では強さを見せたが荒っぽいプレーも。
中村(4) いい守備も見せたが裏を取られることも多かった。
梶山(4) 前線が動いてくれずくさびを打ち込めなかった。ボール・ロストあり。
高橋(4) リスクを背負いながらもバランスを取りボールを捌いた。
大竹(4.5) 意外に守備には頑張っていたが攻撃ではアクセントを付けられず。
羽生(3.5) 孤軍奮闘。空いたスペースに顔を出し続けたが報われず。
田邉(4) 得点シーンは素晴らしかったが厳しい状況では力を出せなかった。
セザー(4.5) 迷いが見える。使われ方を周囲ともっと確認する必要がある。
===
谷澤(4.5) 特徴を出せず。
石川(4) よく走りボールにも絡んだがまだこれから。
椋原(4) 敵のサイドからの攻撃にはしっかり対応した。
個々の選手は必死に戦っている。それをチームとしてまとめ、統合する力がクラブに足りないのだと僕は思う。
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