フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2011年12月31日 01:49
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【天皇杯準決勝】FC東京×セレッソ大阪
■2011年12月29日(木) 13:00キックオフ
■大阪長居スタジアム
僕が生まれ育った街にほど近い長居公園。東京はどういう訳か天皇杯の準決勝をセレッソ大阪とここで、ホーム・チーム扱いで戦うことになった。昨年は午後半休を取って国立へ鹿島との準決勝に乗り込んだものだが、今年は仕事の調整も思うに任せず、仕方なくNHKを録画して日中は情報遮断、仕事を終えて家に帰ってから楽しみに見るつもりだった。
ところが午後3時を過ぎた頃、ある部下がニュースのプリント・アウトを手に、「仕事中ですけどご存知ですか、これ」と。僕がFC東京サポなのを知って親切に情報を入れてくれるのは本当に涙が出るほど嬉しいが、思わずその紙片を見てしまい、細かい結果はともかく、東京が勝ったらしいということだけは知ってしまった。いい部下を持ったが、情報遮断は難しい。
試合が始まって序盤は東京が主導権を握る。J2での戦いと異なり、敵がきちんと前に出てくるので東京としてはむしろやりやすいのではないか。東京は前線の高い位置からプレスを敢行、大阪にチャンスを作らせない。11分、石川のパスから敵DFラインの裏に抜け出したルーカスがGKと一対一になるがシュートはサイド・ネットへ。
22分、羽生からパスを受けた石川がシュートを放つがGKがセーブ。23分にはCKからのこぼれ球を羽生が狙うが敵DFがブロック。東京は格上の大阪相手でも臆することなく、パス交換を繰り返しながら前線へと押し上げる攻撃ができている。前半途中からやや息切れしたか、大阪の攻撃の受けに回る時間帯もあったが、権田と両CBを中心とした守備が光りスコアレスで前半を終える。
後半に入ると、前半の流れを引き継ぎ大阪が優位に。何度か「あっ」という局面はあったものの今野の盤石の守備にも助けられ、本当に失点に至りかねないピンチはなかったと言っていい。59分には高橋からのパスを受けたルーカスがミドルを放つが枠外。64分、こぼれ球に梶山が詰めるがGK正面に。大阪がしっかりパスをつないできて、東京は押し込まれる時間帯が続く。75分、羽生に代えて鈴木を投入。悪くない選択だ。
後半も半ばを過ぎた頃から、再び東京がボールを支配できるようになる。そして77分、高橋からのくさびのパスを受けたルーカスが敵DFを背負いながら谷澤に出したボールを、谷澤がエリア外からバーに当ててゴールに。東京が待望の先取点を獲得。準々決勝でもそうだったが、J2で厳しく精度にこだわった戦いを重ねてきたのは伊達ではなかったと実感。
東京はその後も積極的に前に出ようとするが、トーナメント戦に割り切って蹴ってくる大阪に次第に押し込まれる。87分、谷澤に代えて下田を投入。梶山を一列前に出すということか。アディショナル・タイム、大阪のCKから中央で合わせたボールがネットを揺らすが、よく見れば敵FWが明らかなハンド。今野がこの敵FWに「卑怯だ」と言ったらしく、もみ合いになったが大事には至らず。
アディショナル・タイムには石川に代えて中村を投入。しっかり守れというメッセージだろう。結局終盤の大阪の反撃をしのぎきった東京が、J1の大阪を相手に1-0と勝ちきり、念願の元日決勝へとコマを進めた。
この試合でも、準々決勝の浦和戦と同様、落ち着いてボールを支配していたのは終始東京だったと思う。前線からの激しいプレス+ドン引きというJ2での東京対策をくぐり抜けてきた我々にすれば、素直に前に出てくれるJ1のクラブの方がやり易いんじゃないのかな。少々のことでは動じないというタフさは昨年の我々にはなかったものだ。
東京としては天皇杯の元日決勝に進むのは初めて。ここ4年で3回は準決勝に進んでいるが、これまでどうしても準決勝の壁は厚かった。決勝の相手は横浜に勝った京都。J2のクラブが決勝に進むのは初めてらしいが、まさかまたここで京都とやることになるとは…。ここまできたら何が何でも勝つべき試合。残念ながら現地では見られないが、しっかり中継を見ることにしたい。
採点(
採点の見方
):
権田(2.5) 再三のファイン・セーブで何度も窮地を救った。
徳永(3) 守備に身体を張る一方で、機を見て効果的なオーバーラップを見せた。
森重(3) このJ1相手の完封は来季に向けての大きな自信になるだろう。
今野(2.5) 守備は盤石、大阪の攻撃を沈黙させた。素晴らしいの一言。
椋原(4) やはり攻め上がった後の動きが心許ない。
梶山(3) 中盤で配球担当として存在感。あのボールタッチで相手を翻弄。
高橋(3) シュートを打たれるひとつかふたつ前のプレーをつぶしに行く感度は高い。
石川(3) 何度もスピードを生かした駆け上がり。ゴールはならず。
羽生(2.5) チャンスには必ずと言っていいほど羽生の姿が。
谷澤(3) シュートは見事だったが、プレーにややムラがあった気も。
ルーカス(2) ポスト、キープと、前線の起点として機能。守備にも貢献大きい。
===
鈴木(3.5) 愚直な追い込みは高く評価するが、チャンスには絡めず。
下田(-) 時間短し
中村(-) 時間短し
ああ、国立行きたかったなあ…。
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FC東京
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天皇杯
2011年12月29日 00:44
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(1) 総評
天皇杯の試合を明日に控え、初の元日決戦を目指しているタイミングでアレだが、そろそろ今季のレビューを始めることにしたい。
今季はJ2での1年になった。降格しても代表の今野を初めほとんどの選手が残留してくれたばかりか、J2としてはかなり豪華な補強まで行ってシーズンに臨んだ訳だが、J2の予算規模でこのメンバーを維持できるのは1年限りであろうことは容易に予想でき、その意味からも1年での再昇格が至上命題となったシーズンだった。
戦力的には明らかにJ2規格を軽く超過したメンバーを揃えており、昨季の柏以上にぶっちぎりの独走でシーズンを走り抜けることをサポーターはイメージしていたと思うが、我々はシーズンのスタートでつまずいてしまった。
開幕戦こそ平山のゴールで鳥栖に1-0と辛勝したものの、その後震災でリーグ戦が中断、中断期間中に平山が重傷を負い、一カ月半のブランクを経て再開されたアウェイ千葉戦に完敗した上、この試合で米本までが負傷離脱。その後、第6節の草津戦で高松が負傷離脱するまで、6試合を2勝2敗2分、挙げた得点はわずかに3点という冴えない成績で11位と低迷した。
この時期は平山、高松というターゲットになるFWを前線に置いて、奪ったボールをまず当てるという「縦に速いサッカー」を掲げていたが、端的に言って機能しなかった。多くのサポーターが抱く大熊監督への不信感はこの時期にでき上がったと言っていい。よしんばターゲットがポストしたボールを拾っても、そこからどう攻めるか、どうやって得点するかということについて、チームとしての意思とか決まり事といったことがまったく感じられなかった。
しかし、ターゲットとなるべき平山、高松が相次いで負傷離脱、ペドロ・ジュニオール、ロベルト・セザーもフィットが遅れ計算できない中で、羽生を前線の核として先発に固定、高橋、田邉といった若手を積極的に起用して「つなぐサッカー」に大きく舵を切ったことで東京は息を吹き返す。ルーカスの復帰というカンフルも効いて7月中旬に首位を奪取、8月からは一度も首位を明け渡さず、リーグ優勝で昇格を果たしたのは知っての通りだ。
つなぐサッカーを他のクラブに研究され、ボールの出所に対する前からの激しいプレスと徹底してリトリートする守備で対策を講じられることも多くなったが、その度に戦い方を更新してはレベルを上げ、自分たちのやり方を曲げずに結果を出したのは評価するべきだろう。
だが、それにも関わらずシーズン中から大熊監督に対する不満の声が消えなかったのは、こうした戦術の変化が必ずしも大熊監督の意図したものではなく、監督が本来やりたかった縦ポンサッカーが頓挫したことによる苦肉の策として、仕方なく、決して監督の主体的な選択としてではなく導入されたものではないかと思われたからだ。
球際を激しく行くとか運動量を上げるとか、そういう「フットボールの本質」を大事にするという大熊監督の指導理念自体には異論はないが、それを踏まえた「縦ポン」以上の具体的な戦術、戦略というものがそこに本当にあったのか極めて疑わしいと僕は思っている。いや、あったのかもしれないが、それを我々サポーターに率直に、論理的に、情熱的に語るということを監督はしなかった。いまだに城福前監督を評価し、大熊監督を毛嫌いする人が決して少なくないのはこの部分の違いが大きいと僕は思う。
J1再昇格は果たしたが、J2だからこその敵の拙攻や拙守に助けられて勝たせてもらった試合はたくさんあった。一方で我々の側に個々の選手の能力の単純な足し算以上の「チームとしてのマジック」や「ケミストリー」があったかといえば首をかしげざるを得ない。結局、監督としてのマネジメントはどこにあったのか、僕にはよく分からない。このままJ1に昇格しても順位表の上半分で強豪に伍して行くのは簡単ではないと思ってしまう。
したがって、大熊監督を今季限りで解任し、まだ正式には発表されてはいないものの町田のポポヴィッチ監督を新監督に迎えるというクラブの決断は支持できる。
もちろん、我々がJ2の1年で得たものも少なくはない。そしてそのひとつが精神的なタフネスであることは間違いないだろう。勝って当然と言われる中でスタート・ダッシュに失敗し、順位表の下半分に低迷しながら、そこから勝ち点を積み上げてドン引きの相手にも何とか勝ちきる試合を続けてきたことは、僕たちが思っている以上に大きな経験になっているのではないかと思うのだ。
それをはっきり感じたのはこの間の天皇杯準々決勝の浦和戦だ。少々のことでは動じない、浮き足立たないという「勝者のメンタリティ」みたいなものを窺わせたのは格下であるはずの東京の方だった。それは昨季あった「まあ、オレたちが降格することはないだろう」という根拠のない楽観とは異なる、苦しいシーズン、後のない戦いを戦い抜いた経験に裏打ちされた自信である。
また、今季、メンバーをほぼ固定して戦ったことによって、チームとしての戦い方がはっきり共有されてきたことは大きい。この後の選手の去就や新監督のやり方にもよるが、戦術理解を共有するメンバーを中心に来季も戦うことができればそれは大きな財産になるし、そのことはセレッソ大阪、広島、柏といった「再昇格組」がJ1で確かな結果を残していることからも窺える。
もっとも、メンバーを固定したことによって主力とサブの間に戦術的なギャップができてしまったのではないかという危惧はある。ノース、上里、坂田といった実力のある選手や、阿部、吉本、下田、大竹ら若手を使いきれなかったのはもったいなかった。軸をブラさない範囲でターンオーバーを行い、サブを底上げしていつでも主力と入れ替え可能にしておくというのというのはマネジメントの大事な仕事だと思うが、ここでも大熊監督の意図はよく見えなかった。
特にシーズンも大詰めの第34節は、今野が代表招集を受けて不在の上に、梶山と高橋がともに警告累積で出場停止、さらには徳永までもが直前にケガをして出場を回避するという非常事態だった。下田が東京でリーグ戦初出場を果たすなどサブの踏ん張りで何とか辛勝し、昇格へのメドがついた試合だったが、ふだんからサブをしっかり底上げして何試合か経験を積ませておくことの必要性を痛感した試合だった。
来季はJ2での1年で得たものを糧に、J1に再び定着するべき大事なシーズンである。この1年を貴重な経験として強さの核にできるか、あるいは単なるムダになってしまうか、来年その真価が問われる訳だ。
次回からはポジションごとに見ていこう。
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FC東京
2011年12月24日 23:49
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【天皇杯準々決勝】FC東京×浦和
■2011年12月24日(土) 13:00
■熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
天皇杯準々決勝はなぜか熊谷で東京ホーム扱いの浦和戦。残念ながら仕事の都合で現地観戦を断念、NHK-BSの生中継を録画して、情報を遮断したまま仕事を終えてから見ようと思ったが、さすがに誘惑に負けてウェブで経過、結果を確認してしまった。
浦和には久しく勝った覚えがない。ナビスコの決勝も引き分けだし。相性の悪い相手だが、今年は浦和も相当状態が悪そうだし、明らかに格下として挑戦できる今回の天皇杯は結構イけそうな気がする。帰宅して夜8時頃から、結果の分かっている録画で観戦。
東京は先週の水戸戦と同じ布陣。浦和はさすがにJ1だけあって個々の選手の能力は高そうだが、うまく行ってないチーム独特の逡巡みたいなものが窺える。7分、ルーカスが羽生からのパスを受けシュート体勢に入るが、そこに飛び込んできた敵DFの足をまともに蹴ってしまう。不幸な事故だが敵DFはそのまま退場、交替となる。気の毒なことをした。
11分、羽生がミドルを放つが枠外。13分、ルーカスのパスから抜け出した石川がシュートを放つがゴール前を横切ってファーに流れる。互いにスタイルが似ているので中盤でボールを奪い合う展開になるが、東京の方が確信を持ったプレーができており、攻撃にはっきりとした意図が見える。一方、浦和はボールを持っても攻め手が見つからない様子。
20分、左サイドのルーカスが石川に当てて戻しを受け、このボールを谷澤に。そのまま中央に走り込んだ石川が谷澤の落としを受けてそのままミドル。これがGKの動きの逆を突いてゴール左上に決まり東京が先制。細かいパス交換からシュート・コースを作った見事な攻撃だった。
その後は浦和にボールを持たれる時間も増えるがしっかりした守備で浦和にシュートの糸口を与えない。34分、石川のCKに森重が頭で合わせるが枠外。ボールは持つもののフィニッシュのアイデアを欠く浦和の攻撃を跳ね返し続けて前半を1-0で折り返す。
48分、右サイドから石川が入れたボールをルーカスが受け、そのまま谷澤に流すが打ちきれず。51分、ショート・カウンターから石川がクロス、ルーカスがこれを受けてシュートを放つが枠外に。54分、石川がCKのこぼれ球を拾ってクロスを上げ、森重が頭で合わせるが枠外に。それにしても森重って本当にいつもいい位置でヘディングするよなあ…。
62分、東京は羽生に代えてセザーを投入。この辺りから東京は守勢に回り始める。浦和がボールを支配し何度かチャンスを作るが、中央では東京のDFラインが身体を張り、また浦和の攻撃も迫力を欠いて、思わず「あっ」と声が出てしまうようなピンチらしいピンチまでは作られていない。73分、石川に代えて田邉を投入。
83分、谷澤からボールを受けた椋原が切れ込んでシュートを放つがヒットせずGKにキャッチされる。86分、谷澤に代えて鈴木を投入。最後は浦和がパワープレー気味に放り込んできたが、東京は最後まで守備の集中が途切れず、結局前半の1点を守りきり東京が1-0で準決勝進出を果たした。
形の上ではJ1の浦和、J2の東京という格違いの試合だったが、ピッチ上でより自分たちのサッカーを自信を持って展開していたのは間違いなく東京だった。もちろんJ2の試合より相手の実力が高いのは当然だが、浦和は得点に至るプロセス、勝つための約束ごとが確立、共有されておらず、ひとつひとつのプレーが緩かった。まるで昨年の東京を見ているようだった。
これに対して東京は、戦い方が浦和に比べればよく整理、共有されており、球際での戦う姿勢も明確だった。押し込まれる場面はあったが、守備も意思統一がはっきりしていたために、失点の恐怖はさほど感じなかった(まあ、結果を知って見ていたからかもしれないが…)。
繰り返しになるが、堂々と戦っていたのは、むしろ格下のはずの東京だった。どんなプレーをすれば敵が最もイヤかということを考えた上で、局面ごとに効果的なプレー選択ができていた。後半に追加点が取れなかったのは反省すべきだが、序盤の1点を守りきって1-0で勝つという試合ができるのは成長の証拠だ。
シーズン通して見ていたから実感しにくいが、我々はJ2で戦う中で確実に成長したのではないか。ここで慢心する訳にはもちろん行かないが、勝利を当然視され敵から徹底的に対策を講じられる試合に勝つことを繰り返す中で、勝つことの厳しさ、試合に勝つためにひとつひとつのプレーでまず勝つことの重要さを、我々は知らず知らずに身につけてきたのではないか。タレントを揃えながら散発的な攻撃を繰り返す浦和のダメさ加減を見るにつけ、この1年の意味を感じた試合だった。
天皇杯準決勝は29日に、大阪の長居陸上競技場でセレッソ大阪と戦うことになる。平日の昼間なのでどう考えても現地観戦はムリだが、ここまできたらJ2から天皇杯優勝の快挙を成し遂げるしかないし、何かそれってイけそうな気がしてきた。
採点(
採点の見方
):
権田(3) 派手なセーブはなかったが的確なポジショニングでJ1の敵を完封。
徳永(3) 持ち前の強さで浦和の散漫な攻撃を抑え込んだ。チェイスも効いていた。
森重(3) クリーンなプレーで昨年の雪辱を果たす。確実に巧くなっている。
今野(2.5) 読みと思いきりのいいプレーで完封の立て役者に。残って欲しいが…。
椋原(4) まだまだ発展途上。上がった後のプレー選択をもっと磨かないと。
梶山(3.5) 抜群のキープ力とパスセンスで中盤を制圧したがうかつなパスミスも。
高橋(3) 身体を張った守備と敵をいなすセンスはJ1でも通用すると思わせた。
石川(2.5) 俊足を生かし再三のチャンス・メイク。シュートの判断が素晴らしかった。
羽生(3) 神出鬼没で必要な場所に必ず顔を出す。東京の頭脳であり心臓。
谷澤(3.5) 真ん中に入って左サイドを空けてしまうことあり。
ルーカス(2.5) ルーカスって以前東京にいたときより絶対巧くなってるよね。
===
セザー(4) いいところなし。
田邉(ー) 短い時間でも特長を出すことができている。試合に出し続けたい。
鈴木(-) 時間短し。
今野のガンバ大阪移籍やポポヴィッチ新監督など、新聞辞令は既にいろいろと出始めているが、今の様子だと人事関係の正式発表は天皇杯が終わってからということなんだろうな。今野の流出は戦力的に痛いという以上に、別れとして辛い。しかし、年齢や契約期間を考えれば高額の移籍金が取れるこのオフが「売り時」なのも確か。苦渋の選択だな〜。
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FC東京
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天皇杯
2011年12月23日 01:17
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【DFBポカール3回戦】グラードバッハ×シャルケ
■2011年12月21日(水) 20:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ブンデスリーガ2011/2012シーズンは先週末をもって前半戦を終了した訳だが、ウィンター・ブレイクに入る前にもう一試合、DFBポカールの3回戦が水曜日の夜に行われた。日本時間では木曜日未明4:30キックオフ。リアル・タイムでのフォローは初めから諦めていたが、5時半に起きてみるとまだ後半が始まったところ。結局、出勤の身支度をしながらiPhoneのkickerアプリで経過をちらちら確認することになった。
前回DFBポカール優勝のシャルケをホームに迎えての一発勝負。グラードバッハはマインツ戦と同じ布陣で試合に臨んだ。
カップ戦ということもあってか、試合は両チームとの守備から入る慎重な立ち上がりに。どちらも攻撃の組立に苦労する中、18分、ロイスのクロスを敵DFがクリアしたボールがアランゴの足許にこぼれ、アランゴがこれをペナルティ・エリア際から決めてグラードバッハが先制点を奪った。
21分にはノイシュテターがゴールを決めるが、アランゴからボールがでる際ハンケがわずかにオフサイド・ポジションにいたとの判定でノーゴール。追加点はならなかったが、先制したグラードバッハは組織だった守備から素早い切替でカウンターを狙う。但しフィニッシュは決めきれず。
シャルケは積極的に前に出ようとするが、グラードバッハの守備の前にシュートも打てず、テア・シュテゲンは前半ほぼ失業状態。1-0とグラードバッハがリードして前半を折り返す。
後半開始早々、敵FWが判定に対して不服を唱え、さらにはそれに対して示された警告にも嘲笑的な拍手のジェスチャーをしたことから退場となる。グラードバッハは一人多い状態に。
シャルケは必死の攻撃を仕掛けるが、逆に56分、ロイスが敵ゴール前でパスを受けてシュートを放つ。逆足でクリーン・ヒットはしなかったがこれが入りグラードバッハが2-0とリードを広げる。
その後もグラードバッハは数的優位に乗じて何度かチャンスを作るが得点に至らず。すると70分、敵MFのミドルをテア・シュテゲンがセーブしたが、これが敵に渡り流し込まれて2-1と一点差に詰め寄られる。
グラードバッハは71分、ハンケに代えてデ・カマルゴを投入。この時間帯はシャルケが主導権を握りグラードバッハは防戦一方に。しかし88分、アランゴからパスを受けたロイスがGKとの一対一を制しこの日2点目。3-1として試合を決めた。
グラードバッハはその後にヘアマンに代えてマルクスを、アディショナル・タイムにはロイスに代えてブラウアースを投入。敵はアディショナル・タイムにもMFが暴言を吐いたとして退場に。いったいシャルケはどうなってるんだ。
結局試合はグラードバッハが3-1と快勝。途中流れが敵に行きかける時間帯もあったようだが、最終的には数的優位を生かして勝ちきった。やはりロイスの存在は大きい。
ブンデスリーガはこれでウィンター・ブレイクに入る。次の試合は1月20日にホームでバイエルンと。前回も書いたが、我々は何を目指すのか、まずはそれを明確にしなければならない。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「前半は明らかに我々のペースだった。我々の方がいいサッカーをして、内容通り1-0にして前半を終えることができた。後半は早々にフンテラールが退場になり、我々が2-0にした辺りから少し様子がことなってきた。あのゴールにはちょっと驚いた。というのも、ベンチからは全然見えず、気がついたら入っていたからだ。そこで少し油断が出て、集中力を失ってしまった。不要なボール・ロストがたくさんあり過ぎたし、難しくプレーしようとしてその結果2-1にされてしまった。これは危険な状況で、我々は非常に苦しんだが、最終的に次のラウンドに進むことができたのは妥当な結果だったと思う」
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Borussia M'Gladbach
2011年12月22日 00:42
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【FCWC決勝】サントス×バルセロナ
■2011年12月18日(日) 19:30キックオフ
■日産スタジアム
海外サッカーは基本的にブンデスリーガしか興味がないのだが、噂のバルセロナをナマで、しかも公式戦で見られるまたとない機会ということで、チケット発売日にひたすらネットで申込みをトライ、大枚をはたいて何とかバックスタンドの席を確保した。
当日は10度以下の冷え込みが予想されたため、ヒートテックの下着に長袖のTシャツ、厚手のフード付トレーナー・シャツ、さらにベンチ・コートを着込み、フリースのベストを持参した。3位決定戦から見るつもりで菊名経由新横浜に向かったが、横浜線の菊名駅が既に大混雑。新横浜駅から日産スタまで歩いたが、陽気に盛り上がるサントス・サポやら道ばたでバルセロナのインチキ・マフラーを千円で売る外国人やらでいい雰囲気だ。
3位決定戦は柏が優位に試合を進めていただけに、決定機に決めきれずPKで敗退したのはもったいなかった。何度もいい形でゴール前にボールが入ったが、最後まで得点には結びつかなかった。ドミンゲスがいれば1点くらい取っていてくれたのではないかと思う。でも、この大会で柏は本当に得難い経験をしたと思う。
さて、肝心の決勝戦だが、バルセロナの強さが際立つ試合だった。もちろんメッシを初めとする選手たちの技量の高さ、確かさは言うまでもないのだが、僕が見ていて感心したのは、パスを回しながらゴールに向かってスイッチの入る瞬間が全員で共有できていることだ。
どこで、何をきっかけにギアを一段上げてゴールを狙いに行くのか、その意思がほぼ完璧に共有されているので、ひとつひとつのプレー選択が速く(というよりほぼ自動化されていて)、迷ったり悩んだり躊躇したりするというシーンがまったくないのだ。ワンタッチで小気味よくパスが回るのは、次にどこに出すか、次にどこに出るか、だれがどこにいるはずかという互いの動きが読めていなければできないことだろう。
もちろん中盤でのボールへのアプローチ、自陣での守備の際のポジショニングなど、お手本にできることはいろいろあるのだろうが、とにかく、パス・サッカー、ポゼッション・サッカーなどと形容することすらバカらしいくらい、チーム全体がひとつの生き物としてボールを前に運び敵のゴールに放り込むという明快なひとつの意思を持っているように見えた。
これだけのチームを作るには、日々の練習だけではない育成も含めたクラブの取組が必要になることだろう。簡単に真似のできる話ではもちろんないが、目指すべきサッカーのスタイルとして、サッカーのひとつの完成型を見た気がした。資質の優れた選手を集めることはもちろん大事なのだが、それをチームとして作り上げるということの意味が分かるような試合だった。
帰りは横浜線が殺人的な混雑になることが当然予想されたので、新横浜から品川まで新幹線に一駅だけ乗った。そんな酔狂なことをするのは僕だけかと思ったら、新幹線上りホームには同じような考えの人たちがたくさんあふれていた。新横浜から品川までの自由席特急券は840円。これで横浜線の混雑を回避でき、10分強で品川まで着くのならば言うことない。新幹線では座れなかったがすごく迅速に帰って来られた。
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2011年12月19日 23:42
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【ブンデスリーガ第17節】グラードバッハ×マインツ
■2011年12月18日(日) 17:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
引き分け、負けと失速気味で迎えたシーズン前半最終となる第17節。この試合を勝って終えるか、負けて終えるかでウィンター・ブレイクのテーマも変わってくる重要な試合だ。グラードバッハはホームにマインツを迎えての対戦だが、日本時間月曜日深夜1時半からの試合とあってリアル・タイムでのフォローは早々に諦めた。
グラードバッハは足指の骨折で欠場していたロイスが復帰、ボバディラがベンチ・スタートとなった。何でも爪先を保護する特殊なスパイクを履いていたらしい。あと、ノードファイトがマルクスに代わって先発。
グラードバッハはいきなり5分、ロイスがヘアマンに素晴らしいスルー・パス。これを受けたヘアマンが流し込んでグラードバッハが先制する。やはりロイスがいなければ、ということか。
ビハインドを背負ったマインツは前がかりに攻めてくるが、グラードバッハは集中した守備でスペースを与えず。11分には敵CKからのシュートをヘアマンがライン上でクリア。その後は双方ともパスに正確さを欠いて敵ペナルティ・エリアまで攻め込むしーんはほとんど見られない。29分にはヘアマンがシュートを放つが敵DFがブロック。
試合は見せ場の少ない拮抗した展開となる。45分、ノイシュテターが敵ペナルティ・エリア内で倒されるがPKは与えられず。結局グラードバッハが1-0とリードして前半を終える。
後半に入るとマインツがより攻撃的に。49分、マインツのトゥヘル監督が暴言で退席処分に。67分、アランゴが敵GKとの一対一を決めきれず。直後にはノイシュテターが至近距離からシュートを放つがこれも外れる。
71分、ハンケに代えてデ・カマルゴを投入。83分にはロイスが膝を傷めてボバディラを交替。心配だ。
その後もグラードバッハがマインツの反撃をしのぎ、90分にはヘアマンに代えマルクスを起用して試合をクローズ。結局序盤の1点を守りきってグラードバッハが勝ち点を33に伸ばした。
どうも試合自体は今ひとつパッとしなかったようだが、勝ってウィンター・ブレイクを迎えることができるのは大きい。シーズン前半を終わってみれば10勝4敗3分で勝ち点33、首位とは勝ち点差4、2・3位とは勝ち点差1の4位と開幕時には予想すらしなかった大躍進でまるで夢を見ているよう。
まあ、昨季後半からチームの骨格がしっかり固まってきたのは実感していたから、今年はある程度いい線行くんじゃないかと思ってはいたが、まさかここまでとは思わなかった。ロイスのブレイクに加え、アランゴ、ハンケ、ヘアマンを中心とした前線が息の合った攻撃の組立をしている。少ないタッチ数でパスを交換しながら押し上げる攻撃は一見の価値がある。
しかし、この躍進の最大の要因は何といってもCBの充実である。ダンテ、ブラウアースというCBを揃えながらケガに泣かされたのが昨季の低迷の原因なら、今季はこの二人にシュトランツルを加えた三人で自在にローテーションを組めるようになった。テア・シュテゲンの成長と合わせ、首位バイエルンに次ぐリーグ2位の失点の少なさが今季の大きな武器になっている。
とはいえ、いささか出来過ぎの感があるのも間違いのない事実で、シーズン後半は真価を問われることになる。現在の位置を前提にここから何を目指して行くのかという目標設定は結構難しい問題。CL圏内なのか、EL圏内なのか、あるいは順位表の上半分なのか、しっかりと身の丈を計らなければならない。これを間違うと失速のリスクは十分あり得る。マネジメントが極めて重要になる。
リーグ戦はブレイクに入ったが、DFBポカールが水曜日に予定されている。グラードバッハはホームに昨季優勝のシャルケを迎える。リーグ戦では0-1で敗戦を喫しているだけに、ここはきちんと勝ちたいところだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「集中したいいパフォーマンスとは言い難い試合。試合内容もベストからはほど遠かった。このようなよろしくない試合では、1-0の結果は非常に有難く受け入れられる。我々はあまりに頻繁にボールを失っており、マインツの方がいいチームだったと言える。マインツと戦うのはいつも難しい。中盤をダイヤ型にしており、これに対して守るのは簡単ではない。先制した後、15分から前半終了まではこれがうまくできていなかった。後半はすこしマシになったが、マインツのボランチをしっかり追い込むことを忘れていたかのようだった。そのせいでマインツはしばしば数的優位な局面を作った。失点しなかったのはラッキーだった」
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Borussia M'Gladbach
2011年12月17日 21:45
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【天皇杯4回戦】水戸×FC東京
■2011年12月17日(土) 13:00キックオフ
■ケーズデンキスタジアム水戸
今後の日程を考えると今季最後の現地観戦のチャンスだったので、首都圏ではないが出かけることにした。一応関東地方ということで油断していたが、昨日乗換検索してみるとかなり時間がかかるということが分かり、あわてて特急のチケットを買った。特急を使わないと上野から2時間以上とか魔境北関東恐るべし。ていうかそもそも最寄りのターミナル新宿から上野まで行くのが結構大変。
フレッシュひたちで水戸駅に降り立ったのが11時前。駅ビルで弁当を買い、シャトルバスでスタジアムへ。シャトルバスが30分かかるというのもかなりアレな部類だな。初めてのケーズデンキスタはメインスタンドは立派だがゴール裏とバックスタンドはのどかな感じ。天気はよかったが結構な冷え込みで、ヒートテックの下着にパーカを着込み、ベンチコートを背負ってマフラー、手袋で重装備しても寒い。改修成ったメイン・スタンドに陣取り、とんかつ弁当を食べて持参した熱いコーヒーを飲みながらキックオフを待った。
東京はボランチに梶山が復帰、羽生はトップ下に戻り右SHに石川が先発、谷澤が左SHに。ワントップはルーカスという布陣になった。
試合は序盤から東京がボールを支配、パスをつないで敵陣に攻め込もうとするが、水戸も中盤ではしっかりとプレッシングを敢行し拮抗した展開に。8分、左サイドを谷澤が突破、ゴールライン近くから切れ込んでペナルティ・エリアに侵入し、ゴール前にラスト・パスを送る。梶山がスライディングでこれに詰めようとするがヒットせず、しかしこのボールがDFに当たりゴールに。東京が敵のオウン・ゴールで1点を先制する。
この得点、オウン・ゴールとはなったが、谷澤がゴール至近までボールを持ち込み、クリティカルなラスト・パスを流し込んだ時点で可能性の高い局面だった。谷澤を評価すべき得点だ。
東京はその後も中盤でのボール奪取から何度かカウンターを仕掛けるがフィニッシュまで持ち込めない。つくづくカウンターの下手なクラブだと思う。13分、石川が抜け出すが止められる。19分、CKからサイン・プレーで中盤の椋原にボールを送るがシュートはクリーン・ヒットせず。
22分、谷澤のCKに梶山が頭で合わせるが枠に行かず。24分、梶山が抜け出すがシュートできず。25分、高橋がソロで抜け出し敵DFをかわしてシュートするが枠外に。30分には椋原がやはりソロで抜け出すがボールが足に付かずシュートできない。この時間帯に流れから得点できていればこの試合の印象はもっと異なっていたと思うが、カウンターになったときの思いきりが悪くチャンスを生かしきれないシーンが続く。
36分、梶山の仕掛けからチャンスを作り、石川がシュートを放つがGKがセーブ。こぼれ球をつないで徳永が抑えたいいシュートを放つがゴール前を横切る。41分、25メートルほどのFKを徳永が直接狙ったがキックはヒットしきれず。敵のオウン・ゴールによって1-0とリードしたまま前半を終える。主導権は握っているものの追加点が奪えず、うかつなプレーからボールを奪われるシーンもあってもどかしいゲーム。高橋の中盤での好プレーが光った前半だった。
後半に入ると水戸も積極的に攻撃を仕掛けてくる。立て続けにピンチを迎えるが、権田の集中したセーブもあり何とかしのぐ時間帯が続く。58分、羽生に代えてセザーを投入。追加点を狙いに行くという意思表示だろうが、今日はセザーが今ひとつだった。60分、ルーカスのスルーパスからセザーが裏に抜け出したがオフサイド。61分、ルーカスが落としたボールを谷澤がシュートするがルーカスの背中に当たる。痛そう…。
64分、再びセザーが裏に飛び出してパスを受けるがこれもオフサイドに。僕の周囲の東京サポたちはそれまでは東京のオフサイドにも「今のは仕方ないな」「戻りだな」と冷静に納得していたがこの判定には「今のはないよ〜」と興奮。僕もそう思った。
66分、セザーが敵ペナルティ・エリア内でキープ、中央へラスト・パスを送るがだれもおらず…。72分、石川に代わって田邉がイン。85分、森重が自陣でカットしたボールを自らドリブルで持ち上がるが敵DFに絡まれてフィニッシュまで行けず。ゴール裏からは「シュート打て」コールも出るが、打てるところまで持ち込めてないというのが実状。
89分、田邉のスルーパスから右サイドのセザーが裏に抜け出す。絶妙なタイミングでオフサイドもなかったがシュートはGKに当たってしまう。90分、谷澤に代えて鈴木を投入。アディショナル・タイムにもピンチがあったがしのぎきり、結局オウン・ゴールによるリードを守りきって東京が準々決勝にコマを進めた。
前半はまだ幾分メリハリのはっきりした試合で、東京も流れから敵陣まで攻め込めていたが、後半に入るとリズムを見失い、攻め手が見当たらない中で苦しい攻撃を繰り返すことになった。シュート本数は10-10のイーブンで、この数字が試合内容を物語っていると思う。
カップ戦なので勝ったこと自体が重要で、オウン・ゴールの1点を守りきるという勝ち方ができたことは高く評価しなければならないが、内容的には敵の拙攻に助けられた部分も多々あり、少なくともJ1で通用すると思えるようなものではなかった。集中を欠いた守備からピンチを招くケースも散見されたように思う。
準々決勝は熊谷で浦和と戦うことになる。今季の浦和は最終節まで降格の可能性が残る苦しい戦いをしてきたが、相性の悪い格上のクラブであることに変わりはない。ここからが今季の東京の真価を問われるシリーズになる訳で、今季の総決算としてギアを入れ直す必要があるだろう。
採点(
採点の見方
):
権田(2.5) 何度かの決定的なピンチに絶妙のポジショニングで失点を許さず。
徳永(2.5) 対人の強さに加え機を見た攻め上がりで強烈なシュートも放った。
森重(3) 守備、セットプレー、ビルドアップとサッカー偏差値の高さを示した。
今野(4) 素晴らしい読みの一方で、らしくない軽率なプレーが見られた。
椋原(4.5) ボールを持ってからの判断が遅いのは相変わらず。改善の余地あり。
高橋(2.5) 再三に亘る見事なパスカット、気の利いたプレーで中盤を締めた。
梶山(3) 余裕を持ってボールキープ、中盤での守備も何気に大きかった。
石川(3.5) 序盤に特長を見せたがその後は思うようなプレーができず。
谷澤(3.5) よくボールにも触ったが効果的な突破はできなかった。
羽生(4) 献身的に走り回ったが目立ったプレーはなかった。
ルーカス(2) 前線でボールを収め続けた。守備にも身体を張り八面六臂の活躍。
===
セザー(4.5) プレー選択に迷いあり。息が合わず投入直後はブレーキに。
田邉(3.5) 要所で冴えを感じさせるプレー。今季の成長を確認。
鈴木(-) 時間短し。
帰りのシャトルバスは道路が渋滞して30分以上かかった。延長、PKを見込んでもう少し遅い時間の特急券を買っていたが、3時40分頃水戸駅に着いたので早い電車に振り替えてもらった。寒かったが今年最後の観戦を勝利で終えることができた。
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FC東京
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天皇杯
2011年12月11日 13:07
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【ブンデスリーガ第16節】アウクスブルク×グラードバッハ
■2011年12月10日 15:30キックオフ
■SGL-Arena
前節、首位BVBに引き分けたグラードバッハ、今節はアウェイで最下位アウクスブルクと対戦する。先週に引き続きスカパーでの生中継で観戦。当初は中継予定がなかったはずだが、大津がU22の試合で得点を決めたことが効いたのか、あるいは細貝がアウクスブルクでコンスタントに先発出場しているのがよかったのか、とにかく2週連続の中継。
グラードバッハはボランチのノードファイトがケガで欠場、代わってマルクスが先発したがその他は前節と同じ布陣。
序盤はグラードバッハが主導権を握る。中盤でボールを奪うと素早くワンタッチで展開、1分、3分と立て続けにボバディラがシュートを放つが得点に至らず。10分を過ぎた頃からはアウクスブルクも徐々にペースをつかみ始め、満員の観衆の後押しもあって拮抗した試合になる。
深く引いて守るアウクスブルクを相手にグラードバッハはパスをつなごうとするが、最後の局面で手数をかけすぎてなかなかシュートまで持ち込めない。ロイスの不在を強く感じる。14分、アランゴがFKを直接狙うがGKがキャッチ。18分にはFKをマルクスがリリース、アランゴがロング・シュートを放つが枠外に。
21分、左サイドからボバディラが切れ込んで中央にラストパス。これを中央のマルクスがスルーし、右にいたハンケが合わせるが枠外。この頃からはアウクスブルクの攻撃を受ける時間も長くなり、ダンテ、シュトランツルを中心とした集中した守備で何とかしのぐシーンが増える。
30分、テア・シュテゲンがヤンチュケからのバックパスを受けるがこれが足につかず、ボールをゴール前に置き去りに。敵FWがこれを詰めようとするがシュートは間一髪戻ったテア・シュテゲンが足に当ててセーブ。ヤバいシーンだった。
40分にはボバディラが右サイドから切れ込んで角度のないところからシュートを放つがボールはゴール前を横切る。結局スコアレスのまま前半を終了。グラードバッハは序盤こそテンポよく攻めたものの、徐々にアウクスブルクに流れを持って行かれた。やはり中盤でパスを小気味よく捌くノードファイトと、躊躇なく敵ゴールへとトライするロイスがいないのは大きいか。
後半に入ると流れは完全にアウクスブルクに。51分、ゴール正面20メートルほどの位置でFKを与えると、敵の放ったボールは壁に当たって方向が変わり、逆を突かれたテア・シュテゲンが反応する間もなくゴールに。セットプレーから痛い先制点を献上し0-1に。
グラードバッハは反撃に出ようとするが、前半に比べても中盤でのプレスを増したアウクスブルクの前に後手に回り、自陣に押し込まれる時間帯が続く。球際でも出足のいいアウクスブルクにルーズ・ボールをことごとく拾われ、攻撃の組立ができない。先週と比べても目を覆いたくなるようなバタバタっぷりだ。
65分にはボバディラに代えてデ・カマルゴを、70分にはヘアマンに代えてレッキーを投入、前線にフレッシュな戦力を投入して得点を狙いに行くが、中盤が構成できないので前までボールが運べない。73分、ハンケからのボールを受けたレッキーがシュートを放つが敵GKがセーブ。ここから立て続けに2本のCKを得て、いずれもアランゴのボールにダンテが合わせるが得点に至らず。
76分にはマルクスに代えて大津を投入、アランゴがボランチに下がる格好に。90分にはアランゴのFKにハンケが合わせるが敵GK正面。結局セットプレーで献上した1点が重く0-1で痛い敗戦を喫した。
失点はセットプレーからだが、前半の途中からは中盤での主導権を失い、アウクスブルクに押し込まれてボールをキープできない展開に。マイボールもたやすく取り返され、パスは読まれてカットされることを繰り返した。むしろ敵の拙攻とダンテの踏ん張りでFKからの1失点に抑えたことの方がラッキー。
ロイス、ノードファイトを欠くとはいえ、先週と比べるべくもない不甲斐ない試合。ウィンター・ブレイクを前に、このタイミングでこういう試合をしてしまったことはチームの流れとしてもうまくない。シーズン前半も来週のマインツ戦で終わりだが、ここはしっかり立て直し、ホームでの勝利でウィンター・ブレイクを迎えたい。
それにしても、敵の監督がヨス・ルフカイ、得点を決めたのがカルセン・ブラッカーというのも情けないなあ…。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「アウクスブルクの勝利は妥当なものだ。彼らの方が我々よりも多くのものを試合に投入したからだ。彼らは一対一の競り合いでより存在感を示し、我々はそれに反応するだけだった。我々はうまく戦えず、全体として試合の中での動きもあまりに少なすぎた。それにあまりにスローで、ワンタッチ、ツータッチでプレーすることができず、少なくとも3回、4回とボールに触っていた。そうなると大事な時間を浪費することになる。ボール・コントロールもうまくなかった。ボールを収めるまでに時間がかかりすぎた。今日は何もかもが足りなかった」
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Borussia M'Gladbach
2011年12月06日 22:57
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【ブンデスリーガ第15節】グラードバッハ×BVB
■2011年12月3日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
シーズンが始まった頃、この試合が首位攻防戦になると思っていた人はだれもいないだろう。僕もそうだ。しかし、14試合を終えて我がグラードバッハが2位にいるのはまぎれもない事実。昨年のマイスターであるBVBとのホーム戦は、紛れもない首位攻防戦である。日本時間では土曜日の夜11時半からスカパーで生中継あり。もちろんリアルタイムでテレビ観戦した。
しかしグラードバッハは頼みのロイスが足指の骨折で戦線を離脱。この試合ではボバディラが先発することになった。また、CBにはシュトランツルがブラウアースに代わって先発。大津はベンチ入りせず。
それにしてもロイスはウィンター・ブレイク明けに間に合うのだろうか。ここまでの躍進はロイスのおかげと言っても過言ではないだけにすごく心配だ。
さて、試合はBVB優勢に始まった。ボールを奪うと素早くパスを回しながら一気に押し上げる。この辺のスピードと正確さはさすがだと思わされた。一方でグラードバッハも我慢強く攻撃を組み立てようとする。7分、ボバディラがGKを越えるループ・シュートを放つが敵DFがクリア。こぼれ球にヘアマンが詰めるが枠外に。
15分を過ぎると次第にグラードバッハもリズムをつかみ始め拮抗した展開になる。双方がパスをつなごうとするテンポの速い試合になり、中盤でのボールの奪い合いが続く。首位攻防に相応しい緊迫した試合になるが、40分、CKから敵FWに頭で合わされ失点。
それまで完璧に近い守備を見せていたテア・シュテゲンだったが、この時は飛び出しが中途半端だったか…。結局0-1とビハインドを背負ったまま前半を終える。正直、BVB相手に先制を許したのは苦しいと思った。
後半に入るとホームのグラードバッハが積極的に前に出る。58分、CKにダンテが頭で合わせるが枠外に。この日、ダンテはCKに何度も合わせたがことごとく枠外。だが苦笑いが憎めないな、この男。
その後も、グラードバッハはBVBの組織だった守備を崩しきれていなかったが、72分、ボバディラからのスルー・パスを受けたハンケが抜け出し、ゴール隅にきれいに流し込んで同点に。現地はおそらく総立ちだっただろう。素晴らしいゴールだった。
グラードバッハは84分、ボバディラに代えてレッキーを、アディショナル・タイムにはハンケに代えておそらくはパワー・プレー要員としてのブラウアースを起用するが逆転には至らず、結局1-1の引き分けに終わった。
ホームでの大一番であり勝ちたかった試合だが、首位BVB相手に臆することなく自分たちのスタイルで挑み、先行されながらも追いついて勝ち点1をもぎ取ったことは高く評価したい。
内容的にもBVBの完成度の高い近代的なサッカーと互角に渡り合えており、引き分けの結果は妥当なものだったと思う。ロイスがいれば、と思わない訳には行かないが、ロイス抜きでの引き分けは十分な結果だったというべきだろう。
これでシーズン前半はあと2試合を残すのみ。ここまで15試合で勝ち点30を積み上げており、1試合あたり勝ち点2は想定以上の成績。シーズン後半に真価を問われることになるが、できることなら少しでも勝ち点を上積みしてウィンター・ブレイクを迎えたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常に集中した試合で、我々にとってはとても難しかった。前半はドルトムントの方が明らかに我々を上回っていた。我々はよくしのいだが、ドルトムントにはスペースがあり過ぎた。我々は後半、もっと圧力をかけ、リスクを取って、より以上のものを見せようとした。1-1に追いつくのは難しかったが、なるべくしてそうなった。決勝点のチャンスはどちらにもあったが、最終的には引き分けが妥当な結果だったと思う。満足している」
ユルゲン・クロップ監督(BVB)談話:
「我々は大変集中した、素晴らしいサッカーの試合を目にした。引き分けは問題のない結果だ。ボルッシアは、彼らが順位表の上位に位置するクラブであるということを示した。彼らは戦うのが難しいチームであり、彼らは同点弾という仕事をなしとげた」
ところで1位と2位が引き分けてる間にバイエルンが勝って1位になっているのはどういうことだ?!
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Borussia M'Gladbach
2011年12月03日 21:05
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【J2最終節】札幌×FC東京
■2011年12月3日(土) 12:30キックオフ
■札幌ドーム
今季最終戦はアウェイ札幌戦。会場は厚別ではなく屋内となる札幌ドーム。昨季は残留のかかった最終戦で京都まで駆けつけたが、今季は既に昇格も優勝も決まっており、先週ホーム最終戦でも勝ちきったことから、原則通り首都圏外のアウェイは自宅スカパー観戦ということにした。
さらに今日は日中外で所用あったため、スカパー中継を録画、情報を遮断して結果を見ないまま、午後4時すぎから時差観戦した。
対戦する札幌は3位だが4位の徳島とは勝ち点で並んでおり、この試合の結果にJ1昇格がかかっているという状況。札幌ドームは今季J2最高らしい39,000人の観客で満員の状態。異様な雰囲気の中で難しい試合となった。
東京は前節に続いて梶山が欠場となり、羽生が引き続き高橋とボランチでコンビを組んだ。GKにはU22代表から戻った権田が先発に復帰、また、坂田がトップ下で先発しSHに谷澤と田邉を配した結果、石川がベンチ・スタートに。
試合は序盤から東京がボールを支配、引き気味の札幌に対し圧倒的なボール・ポゼッションで押し込む展開となる。3分、羽生からのパスを受けたルーカスがミドルを狙うが枠外に。15分にもルーカスが反転してミドルを狙うが敵GKがセーブ。ゴール前は敵の数も多くスペースが見つからない。ボールは保持するものの攻めあぐねる時間が続く。
19分、左サイドでボールを持った田邉がクロスを送るがファーに飛び込んだ高橋はわずかに合わず。アタッキング・サードではなかなか決定的な形が作れない。すると40分、右サイドで裏を取られ、ゴール・エリアまで切れ込んでラスト・パスを出される。これにファーで合わされ失点。東京は優勢に試合を進めながらもカウンターで先制点を許す。最後のシュートはともかく、簡単にエリア内に侵入されたところで失点は見えた感じがした。
先制点を許した東京はギアを上げて得点を狙いに行く。42分、谷澤からのパスを受けたルーカスが狙うが枠外。45分には田邉の落としから谷澤が狙うがこれも枠外。するとアディショナル・タイム、またしても札幌のカウンターから裏に抜け出され中央右寄りからのシュートを決められて追加点を献上。これもカウンターへの対応が緩かったように見えた。結局0-2とリードを許したまま前半を終える。
東京は後半開始から坂田と田邉を下げてセザーと石川を投入。負けている試合とあって珍しく積極的な采配を見せる。47分、セザーのシュートは枠外。59分、60分とルーカスが狙うがGK正面と枠外。オープンになりつつあるもののなかなか決定的な形にも持って行けない。
65分敵陣でのパス回しから最後は右サイドを上がった徳永がシュートを放ったがGKがセーブ、さらにこのこぼれ球をセザーが拾って再びシュートしたがこれもGKがセーブ。68分には再び徳永が中央に切れ込んでシュートを放つが敵DFに当たる。69分、高橋に代えて上里を投入。点を狙いにきていることがはっきりする交替だった。
75分、その上里が30m以上あると思われるFKを直接狙うが大きく枠外に。80分、羽生が前線にロブ・ボールを上げるとセザーがこれを受けて裏に抜け出しシュート。GKがこれをセーブしたがこのこぼれ球に谷澤が詰めゴール。東京が1-2と1点差に詰め寄る。
アディショナル・タイムには谷澤が狙うが枠外に。92分、上里のFKに森重が頭で合わせるがGK正面。さらに94分、ゴール前混戦からのこぼれ球に石川が詰めミドルを放つがこれもGKがセーブ。結局そのまま試合終了となり、東京は1-2と最終戦を勝利で飾ることができなかった。尚、札幌はこの試合でJ1昇格を決めた。
結局、昇格のかかったホーム最終戦でモラル高く集中して戦った札幌に対し、ボールを支配しながらも得点につながる最後のアイデアを欠く東京が攻めあぐね、カウンター2点を先行されて1点返すのがやっとの試合。中盤でボールを収め、緩急をコントロールする梶山の不在の大きさを改めて感じる試合になった。
この試合に勝って勝ち点を80の大台に乗せ、総得点、総失点、得失点差でもリーグ1位を取りたかったが、総得点はリーグ3位に終わった。今季の総括は改めてやることにしたいが、J1復帰という最低限のミッションは果たしたものの、来季J1でどの程度戦えるかはまったく未知数。梶山がいなくなるだけで攻撃が目に見えて平板になるようでは厳しい。
柏が昇格初年でJ1優勝を果たしたが、監督が交替することを考えると同じようには考えられないだろう。ボール・ポゼッションから敵の守備を崩し、至近距離から可能性の高いシュートをたたきこむという戦略は維持しながら、既存戦力のレベルアップと戦略的な補強でチーム力の底上げを図らないとJ1で上位のクラブに伍して行くことは難しい。
いずれにしても、J1昇格と優勝という結果を出した選手と監督、クラブには、まず、心からおめでとうと言いたい。昇格が当然視される中での戦いは、監督も再三コメントしている通り決してそれほど簡単なミッションではなかった。曲折はあったものの3試合を残して実質昇格を決め、余裕を持ってシーズンを終えることができたことは最大限評価したい。
これから戦力外通告を含め選手の動きが本格化する季節。いくつかのつらい別れもあるだろうが、核となる選手はしっかり残留させて欲しい。それがクラブとして目下の最大の課題だ。
シーズンは終わったがまだ天皇杯が残っている。来季のシミュレーションとしてもしっかり戦っておきたい。とかいいながら準々決勝は水戸が相手だったりするけど。
採点(
採点の見方
):
権田(4) 2点目のポジショニングは甘くなかったか。苦い2失点でシーズンに幕。
徳永(4) 攻撃参加はよかったが失点シーンでは裏を取られ戻れず。
森重(3.5) セットプレーでは顔面を蹴られ出血の憂き目を見る。
今野(4) ボール奪取に失敗し置き去りにされて失点の端緒を作ってしまった。
椋原(4) あまりプレーに参加できず、左サイドからのチャンス・メイク少なし。
高橋(4) 中央でボールを受けても効果的なくさびを入れられず。
羽生(3.5) 羽生が上がったときの方がチャンスになる。この位置は向かない。
田邉(4.5) 冴えも見せたが軽いプレーや敵へのプレゼント・パスも多し。
坂田(4.5) 敵が密集する前線で効果的に動くことができなかった。
谷澤(3.5) 積極的に攻撃に絡み一矢報いる得点。
ルーカス(3.5) 献身的に働き続けたがシュートは枠に行かないこと多し。
===
石川(4) 後半から出場したもののスペースが見つからず動きは限定された。
セザー(3.5) 持ちすぎの傾向はあるが、周囲との息も合ってきている。
上里(-) 古巣との対決だったが特長を出すことができなかった。
結局、今季の補強で戦力になったのは谷澤とセザーとルーカスだけじゃないのか…。
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