フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2012年01月31日 22:23
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【ブンデスリーガ第19節】VfB×グラードバッハ
■2012年1月29日(日) 17:30キックオフ
■Mercedes-Benz-Arena
日曜日の午後5時半、日本時間だと月曜日の未明1時半キックオフということで、普通なら寝てしまうところだが、今節はスカパーの生中継があるので、悩んだ末、9時半にいったん寝て、1時半に起きることにした。録画しても平日の夜はなかなか見るための時間が取れないし。
で、時間通り目覚ましに起こされ、1時半からスカパー観戦。グラードバッハはシーズン後半をバイエルン戦の勝利というこれ以上ないくらいの好スタートで発信しており、アウェイとはいえこの試合も勝って勢いをつけたいところ。既にバイエルン、BVB、シャルケと上位3クラブは勝って勝ち点を40まで伸ばしており、勝てばこれに勝ち点1差で食らいついて行けるが負けると離される。
グラードバッハはダンテが出場停止から先発に復帰、一方でブラウアースが背中に違和感を覚えたということでベンチからも外れた。また、デムスが試合直前になって体調不良を訴えヴェントが左SBで先発した。
試合は慎重な立ち上がり。グラードバッハはまず守備から入る形で、VfBの攻撃をほぼ完璧に止める。ボールを奪うと小気味よいダイレクト・プレーをつないで素早く前線にボールを運ぶが、リスクを取ったパスが通らないことも多く、フィニッシュまではなかなかつながらない。
28分、ハンケからのパスを受けたアランゴがゴールを狙うが敵MFにクリアされる。だが、31分、ロイスのFKにハンケが頭で合わせるとこれがゴールに吸い込まれグラードバッハが先制。最近は先制すると「よし、行けるぞ」的な感じになるところがすごい。
38分には再びアランゴが狙うが敵GKにセーブされる。逆に39分には敵MFのヘディング・シュートをテア・シュテゲンがファイン・セーブ。グラードバッハの方が攻撃の形はできているものの、主導権を握りきれないまま1点のリードでハーフタイムを迎えた。
後半に入るとVfBが選手を入れ替えて流れを取り返そうとしてくる。グラードバッハは次第に自陣を固めカウンターを狙う意識をはっきりさせて行く。53分、ハンケに代えてデ・カマルゴを投入。グラードバッハは何度か敵ゴールに迫るが決めきれず。
後半も半ばを過ぎるとVfBは得点を狙い前がかりに。81分、ヘアマンのスルーパスを受けて敵DFの裏に抜け出したロイスがGKをよく見て冷静に流し込み2-0に。これで既に試合の大勢は決していたが、さらに84分、今度は裏に抜け出したヘアマンがゴール前にボールを流し込むとデ・カマルゴがこれに難なく合わせ3-0。
グラードバッハは85分、ヘアマンに代えマルクス、88分、ロイスに代えレッキーを投入して試合をクローズ。結局3-0でVfBに快勝した。
実際にはピンチもあり結果から考えるほど楽勝という訳ではなかったが、流れるようなワンタッチ・プレーの連続であっという間に敵ゴールに迫る美しさは、確実にグラードバッハの方がいい状態であることを感じさせた。
前半に奪ったセットプレーの1点で優位に試合を進め、前がかりになった相手の裏を取ってカウンターで追加点を奪い試合を決めるというような試合運びは以前には考えられなかったもの。このチームはまだまだ強くなれるんじゃないかと思った。
次節はまたしてもアウェイでヴォルフスブルクと戦う。スカパーで生中継があるので楽しみだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「考えていた通り破綻のないパフォーマンスだったが、カウンターで最後の精度を欠いたために、本当ならもっと早く試合を決めてしまえるはずだった。我々はいま非常にいい調子だし、勝ち点は39まで積み上がっており、妥当な結果だと思う。我々には具体的な目標がある訳ではない。目標はとにかくできる限り勝ち点を積み上げることだけだ。次の週末はさらに難しい状況が待っており、我々はまず自分たちのことを考えなければならない。次の土曜日にヴォルフスブルクで戦うのは非常に厳しい。彼らはホームの観客の前では非常に危険なチームだ」
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2012年01月29日 14:09
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(9)
この企画も9回目とかになるといい加減飽きてきた人もいるかもしれないが、まあ、シーズン開幕までまだ1カ月以上あるし、もうしばらくつきあってもらうしかない。
今回はクロックスのサンダルである。
クロックスといえば数年前に爆発的にヒットし、その後サンダルのひとつの定番として定着、その辺のディスカウント・ストアでは形だけ真似たバッタもんがたくさん安価で売られているくらいの人気になっている。
最初は小バカにして敬遠していたのだが、履いてみるとガバッとした見かけと違って足にきちんとフィットするので気に入り、夏場は裸足にクロックスを引っかけて外に出かけることも多い。新宿辺りでの買い物程度ならそのまま行っちゃう。リゾートでも重宝する。
で、これの青赤はないかと。ショップで探したところ、このタイプが見つかった。全体が紺色で、ソールの部分に赤いラインが入っているのと、甲の部分のロゴのボタンが赤。青赤というにはちょっと弱いかなと思ってたところで目についたのがストラップの別売りである。
かかとの部分のストラップは取り外しができるようになっていて、いろんな色のストラップが別売りされているのだ。そこで赤のストラップを出してもらい、その場でオリジナルの紺色のストラップと付け替えてもらった。これでいい感じの青赤比率になり、満足度が高まった。
買ったのが去年の夏なので、スタジアムに履いていったのはまだ一回か二回。今年の夏の活躍を期待したい。
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今日から今季のユニの予約申込の受付が始まった。悩んだが前回モデルと同じく3番森重を注文。ACL用が出たら22番羽生を買うことにした。
「羽生がいいプレーをしたら泣く会」のメンバーとしては、今年は羽生の22番も考えたのだが、羽生がACLのチャレンジに強い思いを持っていることを考えると、記念すべきACLユニを22番にすることにしたのだ。
ユニの背番号には悲しい歴史があって、これまで買ったのは16番宮沢、27番栗澤、9番赤嶺と、僕がユニを買うと移籍してしまうケースが続いていた。特に栗澤、赤嶺はユニを買ったシーズンの途中で移籍…。ようやく昨季の森重でそのジンクスが途切れたところ。
森重は今や東京の中心。このままクラブの中核として代表にも呼ばれて欲しいし、その期待を込めて昨季に続き3番を着けようと思う。ブルーシートの圧着というところがちょっと気になるが…。
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FC東京
2012年01月28日 22:02
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(8)
第8回はPapasのネクタイを紹介する。
年に何回か平日開催があるが、国立か味スタでの試合なら、仕事を早めに切り上げて観戦することも多い。そんなときは通勤カバンにマフラーを詰めて行くのだが、平日観戦用の青赤ネクタイが欲しいとずっと思っていた。
公式グッズでもネクタイはあるようだがどうも食指が動かなかったが、ある平日観戦の前にデパートを何軒か回り、青赤ネクタイを本気で探したことがあった。その時に買ったのがこのPAPASのネクタイである。
青赤というよりはネイビーとえんじ色のレジメンタル。デパートのネクタイ売場でいいのが見つからず、ふらりと立ち寄ったPAPASのショップで見つけたのだが、デザインだけで選んでいざ精算しようとしたらかなりの値段で驚いた。僕が持ってる仕事用のネクタイの中でも、もしかしたらいちばん高いかもしれない。
観戦の予定のある日は朝からこのネクタイを締めて行く。濃色のデザインなので奇異な感じはまったくないが、僕が東京サポであることを知る一部の部下からは「今日、試合ッスか?」などと訊かれることもある。
昨季このネクタイを締めて観戦したのは、アウェイの横浜FC戦と天皇杯3回戦の神戸戦。どちらも仕事で苦しい時間をやりくりして駆けつけた試合だった上に、どちらもサヨナラゴールで勝つ劇的な展開になって印象深かった。もしかしたらこのネクタイは結構ゲンがいいのかもしれない。
今季はACLで平日夜の開催が増える。時間調整が難しいが、このネクタイで駆けつける。
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FC東京は今日、2012年の新体制を発表した。まず、気になる背番号は以下の通りとなった。
5 加賀 健一
6 太田 宏介
8 長谷川 アーリアジャスール
11 渡邉 千真
16 丸山 祐市
17 河野 広貴
23 林 容平
30 チャン・ヒョンス
37 橋本 拳人
当たってたのは渡邉だけか…。既所属選手の番号変更はなかった。
その他、クラブからは今年のスローガンとして「COA Football」が示された。「C」は「Collective」、「O」は「Offensive」、「A」は「Attractive」で、「組織的で魅力的な攻撃サッカーを目指す」ということらしい。目指す方向に異存はない。ポポヴィッチ新監督も明快にものを語ってくれる人のようだし、J2を戦い抜いて身につけたタフさの上に、スローガン通りのサッカーを構築して欲しい。
この他に「2015年ビジョン」として7つの中期計画が示された。阿久根社長の説明もはっきりしており、クラブが成長して行こうという熱意が十分感じられた。
次の楽しみは2月1日のシーズン日程発表だ。既にネットでは日程案と称するものが出回っているようだが真偽はいかがなものか。僕としては取り敢えず3月17日のホーム開幕戦が19時キックオフとかのナイターになることを祈るばかりだ。
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FC東京
2012年01月27日 23:55
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(7)
第7回はiPhoneケースを紹介したい。
iPhoneを買ったのは確か2010年7月のiPhone4の発売時だったと思うが、当初はアップルからアンテナ問題の対策として無償でもらった黒のバンパを使っていた。iPhoneのケースはいろんなものが売られていて、もしかしたら青赤のいいのがあるかもしれないと思いながら探していたのだが、そう都合のいい青赤はおいそれとは見つからない。
そのときにネットで見つけたのがこれだ。固いプラスティックのバンパ状のケースなのだが、前半分と後ろ半分でiPhoneをカパッとはさみこんで固定するようになっている。これはもう、青と赤を買って組み合わせるしかない。値段も大したことがなかったので躊躇はなかった。早速ネットで注文。安っぽいといえば安っぽいが、結構気に入ってる。
ふだんは前を青、後ろを赤にしているが、当然ながらこの逆パターンの組合せもある。仕事で携帯電話を使うときにちょっと恥ずかしいとかそんなことを言っているようでは立派なサラリーマンにはなれない。「あ、これですか。いや、FC東京のサポなもんですから。ははは」くらいは顧客の前でも言い放つ気概が欲しい。
まあ、そんなことはどうでもよろしい。こういう感じでこのプラケースをずっと使っていたのだが、第3回で紹介したフライターグのショップに行ったときに見つけて買ってしまったのがこのケースである。
このケースはメッセンジャー・バッグと同じで長距離トラックの使用済みの幌を加工したもの。iPhone本体をスポッと格納する袋状のケースである。サイズはタイトで本体にかなりぴったりフィットするが、中にベルト状の部品が縫いつけられており、裏側のベロを引っ張るとこのベルトが上がってiPhoneが出てくる。
お洒落なのはいいのだが、難を言えばiPhoneをポケットから取り出して使用スタンバイするのに両手での操作を強いられるところ。電車の中や外出時に、荷物を下ろして両手を自由にしなければiPhoneがケースから出てこないのは不便だ。今はこっちを使っているが、もとのプラケースに戻そうか悩んでいるところ。
とはいえ、好きなブランドだしデザインも気に入っているし、それくらいの手間はかけようということなのか。結構いい値段だし使わないのはもったいない。きっとメッセンジャー・バッグを作った端切れの部分の有効活用だと思うのだが、それにしてはかなり思いきりの必要な価格。興味がある人はネットショップで調べてみて欲しい。銀座のフライターグ・ストアには同じような青赤のiPhoneケースがまだあったようなので欲しい人は行ってみてもいいかもしれない。
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契約更新選手が発表されている。羽生、森重、徳永、梶山など、核になる選手は(今野を除いて、ということだが)残留してくれている。米本も更新してくれた。
心配なのは東京中日スポーツに載った平松の話で、これによれば平松はまだ患部に痛みを抱えており、復帰が具体的に見込める状態ではないようだ。平松のプレーはほとんど見たことがないが、それでもこれだけサポの心をつかんでいる選手は他にないと思う。ACLを獲ってエア乾杯したい。
来季のユニフォーム・デザインは既に発表されているが、レプリカの発売がついにリリースされた。ホーム・ユニの背番号がゼッケン状のブルー・シート貼りつけというのはいかがなものか。また、今回はアウェイ・ユニにも背番号の上に選手名のプリントが入るようだ。さらにはACL用ユニの発売も示唆されている。ホーム・ユニの3番を買って、ACL用が出たら22番にするか、それともホームの22番を買うか、ちょっと悩みどころだ。
ホーム開幕(3月17日)に間に合わせるように納品するということだが、要はスーパーカップや開幕戦には間に合わないということか。新体制発表が28日と遅く、そのため背番号が確定しないことも影響したのかもしれない。スーパーカップには昨季のユニを着て行くしかないだろう。
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FC東京
2012年01月25日 22:13
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【オフ企画】2012年FC東京背番号大予想
さて、今日は青赤アイテム自慢を休んで今季の背番号予想をしたいと思う。こうなればいいな、という希望ではなく、こうなるんじゃないか、という予想である。
まず、空き番号を確認しておこう。長友の移籍後欠番になっている「5」。当初は期限付移籍だったために空けておいたものだろう。それから今野の「6」。さらには松下の完全移籍によって「8」も空き番号になった。一桁ではこの3つが空いている。
10番台では、鈴木が徳島に移籍したことで、アマラオの番号として特別な意味を持つ「11」が空き番号になった。ホベルトの「16」、ペドロ・ジュニオールから永里へとシーズン中に継承のあった「17」も空き番号だ。
20番台では森村の北九州への完全移籍で「23」が空き番号に。平出の「25」、阿部の「26」は、レンタルなのでこれまでの東京のやり方に則ればおそらくそのままにしておくのだろう。
30番台では高松の「30」、上里の「32」、柳楽の「34」、ノースの「36」、坂田の「38」と偶数がすべて空き番号に。
これらの番号に新加入選手をはめ込んで行く訳だ。まず「5」は長友と同じSBの太田ではないか。「6」は重い番号だが長谷川か、あるいは今野の番号だけに谷澤を「39」から繰り上げるというのもあるか。
「8」はもともと藤山の番号であることを考えると、DFの加賀が順当ではないかと思う。ツイッターでは椋原の「8」を願う声も多かったが、椋原は「3」が空くまで「33」で頑張るという話も。
「11」はルーカスの繰り上げを推す声が多いが、ルーカスは今季限りでの引退を示唆しており、やはり渡邉ではないかと思う。かつて宮沢がつけていた「16」は河野に、キムがつけていた「17」はチャンに譲るということでどうか。
「23」には下田の繰り上げを見込む。
「30」には丸山、「32」には林を充てれば、「12」とレンタル中の「25」「26」を除いて「1」から「33」までが埋まる。レンタルバック組は元の番号に戻るとして、橋本は「37」で据え置きか、あるいは前に詰めるのか。谷澤、ルーカスは今のままか。
【2012年FC東京背番号大予想】
1 塩田
2 徳永
3 森重
4 高橋
5 太田(新加入)
6 長谷川(新加入)
7 米本
8 加賀(新加入)
9 セザー
10 梶山
11 渡邉(新加入)
12 (欠番)
13 平山
14 中村
15 平松
16 河野(新加入)
17 チャン(新加入)
18 石川
19 大竹(復帰)
20 権田
21 廣永
22 羽生
23 下田(変更)
24 重松(復帰)
25 (平出 レンタル中)
26 (阿部 レンタル中)
27 田邉
28 幸野(復帰)
29 吉本
30 丸山(新加入)
31 常澤
32 林(新加入)
33 椋原
37 橋本
39 谷澤
49 ルーカス
さあ、1月28日の新体制発表が待ち遠しい。
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FC東京
2012年01月24日 00:01
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(6)
第6回はユニクロの青赤靴下を紹介したい。
ていうか。
すみません、これはユニクロのカラー靴下の青と赤を一足ずつ買って、片方ずつ組み合わせたものです。いえ、本当にすみません。
ていうか。
青赤アイテムを身につけるときに、この「青と赤を買ってきて勝手に組み合わせる」というのは意外と使える手法だ。第4回のGショックも基本的な考え方は同じ。靴下はもともと左右で一足なのでこうした組合せには適したアイテムだと言えよう、うん。
一応、赤が左足、青が右足と決まっていて、これは2008年以降のユニの縦二分割の青赤配色に倣ったもの。心臓のある左胸が血の赤と自分では勝手に思っている。今季はユニが青メインの非対称デザインになるが、この左右の自分的決まりは維持するつもり。
ふだんスタに行くときにはジーンズをはいているので靴下が人の目に触れることはおそらくあんまりない。電車で座ったときにちょっと見えるとかその程度。そういう意味ではほぼ自己満足の世界だが、まあ、そう言っちゃえば青赤アイテム自慢そのものが自己満足だしね…。
しかし、たまに試合前や後に人と会ったり、その流れで座敷の居酒屋に行ったりして靴を脱ぐ機会があるとこのアイテムは俄然「何それ」的な注目を浴びる。あまり親しくない人だと結構不審な目で見られるので気をつけた方がいい。まあ、それをきっかけにFC東京ラブをアピールできるとポジティブに考えるべきか。
高い青赤アイテムを買うのもひとつの思いきりだが、逆にこの青赤靴下のレベルまで下りてこられるかというのも何か試されてる気がするな…。
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さて、いったんは補強終了かと思っていたが、追加の報道がいくつか。ひとつめは伊野波獲得の噂。伊野波は鹿島からクロアチアのハイデュク・スプリトに移籍したが、給与の不払いなどがあって契約の解除を望んでいるとか。欧州での移籍を希望しているが、日本復帰も選択肢で、他のクラブに混じって東京も獲得に乗り出すか、とのこと。
伊野波は東京から鹿島に出て行ったときの印象が悪すぎだが、ディフェンシブなユーティリティとして魅力ある選手であることは間違いない。ACLをにらんで欲しい戦力ではあるが、あとは僕たちサポの方が遺恨をどう整理するかということだろうな。
もうひとつはフライブルクを戦力外になった矢野獲得の噂。東京中日スポーツにも書かれたくらいなので、リストアップしていることは間違いないだろう。だが、前線はルーカス、セザー、渡邉、平山、重松、林とコマが揃っており、矢野獲得の必要はあるのか。
チームに足りないピースを戦略的に補強するというよりは、市場に悪くない条件で出ているので取り敢えず押さえとく的な考えに見えてしまう。長身だが足許も上手く、チームのために献身的に働ける選手だと思うが、今季の東京の果たして必要か、そしてポポヴィッチ監督の目指すフットボールにフィットするのか。十分な見極めが必要だと思う。
それにしても羽生の契約更新のニュースが待ち遠しい。羽生は城福新監督の甲府からオファーを受けたが東京残留を決断したとか。我々にはどうしても必要な選手。最大限の評価をお願いしたい。
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FC東京
2012年01月21日 23:19
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【ブンデスリーガ第18節】グラードバッハ×バイエルン
■2012年1月20日(金) 20:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ブンデスリーガ2011/2012シーズンの後半戦が始まった。我がグラードバッハは他のクラブに先駆けて、20日(金)の現地時間午後8時半(日本時間21日(土)午前4時半)から、首位バイエルンとホームで対戦。金曜日は飲んで帰ったこともあり寝るときには全然忘れてて、土曜日の朝起きて「あ、そういえば試合あったんじゃね?」的な。
この試合、シーズン後半の開幕を告げる首位と4位の試合なのにCSフジテレビでの中継がなかった。いや、もしあったら見逃して悔しい思いをしてたんだけど、この試合を中継しないってどうよ。グラードバッハもバイエルンも一応日本人選手在籍クラブだよ。まあ、どっちもベンチ入りすらしてないけど…。
という訳で、やむなくサイト情報で経過、結果を事後確認。GAORAで日曜日の夜に録画放送があるので慌てて1カ月だけ加入した。GAORAは他にもDFBカップの中継などをやっているようだが、準々決勝ではグラードバッハの試合(相手はヘルタ)は中継しないつもりらしい。
さて、この試合、グラードバッハはダンテを累積警告で欠いたが、それ以外はほぼベスメンと言える以下のような布陣。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ブラウアース デムス
ヘアマン ノードファイト ノイシュテター アランゴ
ハンケ ロイス
HJKヘルシンキから新たに獲得したフィンランド代表のMFリングはベンチ・スタート。また、先に書いたとおり大津はベンチ外となった。
試合は序盤からバイエルンが主導権を握る展開に。バイエルンがボールを持つとグラードバッハは自陣深く引いて守り、カウンターを狙う。11分、バイエルンのGKが出したボールがロイスの足許に。ロイスは30メートル手前からロング・シュートを狙い、これが無人のゴールに入ってグラードバッハがラッキーな先制点を挙げる。
先制を許したバイエルンは積極的に得点を狙いにくるが、オフサイド・トラップにかかったりミドルを外したりと精密さに欠け、グラードバッハの集中した守備の前に得点を奪うことができない。すると41分、カウンターからハンケがヘアマンにお手本のようなラスト・パス。GKと一対一になったヘアマンがこれを落ち着いて流し込み2-0に。グラードバッハがリードを広げて前半を終えた。
後半開始早々には右サイドを駆け上がったロイスがフリーのアランゴにラスト・パスを出したが合わず。その後は再び守備に集中する時間帯になる。だが、テア・シュテゲンを中心にバイエルンの攻撃をしのぐと、71分、ロイスのパスに抜け出したヘアマンが再び敵GKをかわして流し込み、3-0とさらにリードを広げる。
76分にはCKから1点を返されたが、グラードバッハは86分にハンケに代えデ・カマルゴを、89分にはヘアマンに代えマルクスを、さらにアディショナル・タイムにはロイスに代えてレッキーを投入、時間を使いきってそのまま3-1で首位バイエルンに快勝した。
グラードバッハはシーズン後半の開幕を白星で飾り好スタートを切ったばかりでなく、開幕戦(アウェイで1-0)と合わせバイエルンにダブルを達成、まさにメシウマ状態だ。首位バイエルンとの勝ち点差は1に縮まった。
シーズン前半の好調さがまぐれでなかったことを証明する上でも、シーズン後半に向けて勢いをつける意味でも、そして何よりプライドとして、バイエルンを相手にしたこの勝利は大きい。日曜日の録画中継が楽しみだ。次節はアウェイでVfBと戦う。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は3-1で勝利できたが、それというのも非常によく守備とカウンターをやったからだ。守備においてはほとんど敵の好きにさせなかった。我々と戦うのは難しかっただろうし、バイエルンにとってはチャンスを作るのも大変だったと思う。前半にはマリオ・ゴメスのヘディングをマーク・アンドレ・テア・シュテゲンがファイン・セーブしたシーンがあった。しかしそれ以外には我々と戦うことは難しかったと思う。3-0になる前にもチャンスがあったが、この攻撃はうまく組み立てられない部分があった。なぜなら無用のボール・ロストがたくさんありすぎたからだが、全体として見れば非常に素晴らしい守備のできた試合だった」
何かちょっと鼻高い系?
ところで、ロイスは来季からのBVBへの移籍が決まった。残念だがしっかり移籍金を取って次のタレントを獲得しよう。ヤンセン、マリン、ロイスと若手を育てて開花させ、高く売るいいサイクルができている。これは大切にしたい。
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Borussia M'Gladbach
2012年01月21日 10:12
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(5)
第5回はナイキのキャップを紹介しよう。
ふだんはバックスタンド上層で観戦しているので、午後の試合だと正面やや左から直射日光を浴びることになる。マッチデイ・プログラムなどで日射しをさえぎって観戦している人もたくさん見かけるが、バクスタ住人には本来ひさしのついた帽子は不可欠である。
以前はあちこちのハードロックカフェでコレクション的に買い集めたキャップをその日の気分でかぶっていたが、ある時、近所のライト・オンでこれを見つけて即買い。結構高かった気がするが、こういうのは見つけたときに買っておかないと次にはもうどこを探してもないということになる。
全体が青地だが、正面に赤で「SPRTSWR」のブリント。ナイキのスポーツ・アパレルのブランド・ラインだと思う。サイドにも赤でナイキのロゴが入り、後ろのサイズ調整のためのプラスチックの部品も赤。あとひさしの裏地も赤だ。
夏場なんかは結構汗を吸ってしまうので既に何回か洗濯しており、ちょっと色があせてきたが、頭にもよくなじんで午後の試合では愛用のアイテム。
もう一つはVANSのキャップで、これは船橋のららぽーとをうろついているときに買ったもの。ただ、まだ全然かぶっていないので固く、形も崩れてなくてかぶりにくい。一回先に洗濯してみるかな。デザイン的にはこっちの方が気に入ってるんだけど。
こっちのキャップも見つけて即買いだったけど、やっぱり「キャップってこんなにするの?」っていうくらいの値段だったと思う。とにかく青赤って時点でこっちに選択権がない状態なので、あとはもう買うか買わないかの決断だけ。ていうかたいてい買っちゃうんだけど…。
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開幕戦の日程が公式に発表された。開幕は3月10日(土)、アウェイのNACK5スタジアムで大宮と対戦する。アウェイでの開幕は僕が東京の試合に通うようになってから初めて。NACK5はサッカー専用で見やすい好きなスタジアムだが、いかんせん収容が少ないのでチケットの確保が大変になることが予想される。メイン・スタンドを取るつもりだが果たして入手できるのか…。キックオフ時刻は未定で2月1日に発表される。
ホーム開幕戦は1週間後の17日(土)に味スタで。時刻はやはり未定。対戦相手は名古屋だ。どうもこの日は仕事が入ってしまいそうな悪い予感。夜開催になると嬉しい。
この他に3月3日(土)には国立競技場でゼロックス・スーパーカップがある。東京は天皇杯優勝チームとしてJリーグ覇者の柏と対戦する。これは既にチケットを確保。あと、6日(火)にはブリスベンでACLのグループ・リーグ初戦。選手やクラブは大変だと思うが、試合がたくさんあるのは、見る方としては単純に嬉しい。
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FC東京
2012年01月18日 17:37
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(4)
第4回はカシオのGショック、GD-200を紹介しよう。
ふだんは針式の普通の腕時計を着けているのだが、スタジアムに行くときは必ずストップウォッチ機能付のデジタル時計をして行く。なぜかといえば味スタを初めとしてどこのスタジアムでも、試合がアディショナル・タイムに入ると電光掲示の試合時間が消えてしまうからである。だからキックオフの時にストップウォッチをスタートさせ、45分過ぎても経過時間が分かるようにしているのだ。
以前は同じカシオの黒いG-7710というモデルを愛用していたのだが、一方でどこかに青赤のいい時計はないかとずっと探していた。しかし、デザインとか好み以前の問題として、そもそも青赤の時計というのが見当たらない。敢えて言うならロレックスの青赤ベゼルのGMTというモデルがあるのだが、さすがにこれは数十万円するモノで、おいそれと買う訳には行かない。
時間があれば時計屋に立ち寄って店頭を物色する日々が続いていたとき、目にしたのがこのGD-200である。しかし、店頭にこの青赤モデルが並んでいた訳ではない。僕が見つけたのはGD-200-2JFという青のモデルと、GD-200-4JFという赤のモデルであった。
「もしかして、これ両方買って本体とバンドを付け替えたら青赤になるんじゃね?」
しかし僕も不惑を超えた常識的な社会人である。いくら青赤の時計が欲しいからといって、同じ時計を色違いで2本買うなんてもったいないことはできない。と自分に言い聞かせ思いとどまっていたが、やはり誘惑に勝てず、他にいい青赤の時計も見つからず、ある時、新宿のビックカメラでついに購入、その場でバンドの付け替えを頼んだ。
店員は訝しみながらも無料でバンド交換の注文に応じてくれた。1時間ほど待ってできあがってきたのは、ここに写真を掲載している「本体が青でバンドが赤」のモデルと、「本体が赤でバンドが青」の2本のGD-200であった。
という訳で、観戦にはもっぱらこの「本体が青でバンドが赤」のモデルを着けていっているのだが、実は自宅に「本体が赤でバンドが青」の方が新品のまま死蔵されているのである。今季からアウェイにはこっちを着けていこうかな…。
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移籍に関しては、ついに今野のガンバ大阪への完全移籍が公式に発表された。本当に名残惜しく、辛い別れだが、サッカー選手に移籍は付き物。今野自身もそれをよく分かった上での決断だろうし、東京での8年間を「一生忘れられない宝物」とまでコメントしてくれた。移籍金を得ての放出はクラブにとってもメリットがあり、タイミングとしてはこれしかなかっただろう。新天地での活躍を祈りたい。
他にも清水から太田、緑から河野の加入が発表された。これで人の動きは終わりだろうか。今オフの補強は昨年の続きポイント、方針が明確で納得のできるものだったと思う。各ポジションにもサブを含め一応の見通しが立ったのではないだろうか。
ポジション別の戦力概観をアップデートしておこう。こんな感じだろうか。
GK [レギュラー]権田 [サブ]塩田 [バックアップ]常澤、廣永
SB [レギュラー]徳永、太田 [サブ]中村、椋原
CB [レギュラー]森重、加賀 [サブ]平松、吉本 [バックアップ]丸山、チャン
DMF [レギュラー]梶山、米本 [サブ]高橋、長谷川 [バックアップ]下田、幸野、橋本
OMF [レギュラー]石川、羽生 [サブ]谷澤、田邉、大竹、河野
FW [レギュラー]ルーカス、セザー [サブ]渡邊、平山 [バックアップ]重松、林
さらには梶山がブンデスリーガ二部のフォートゥナ・デュッセルドルフに練習参加するとの発表もあった。梶山はもともと海外移籍の希望があり、昨オフには夏にも移籍との話があったほど。今回の練習参加はクラブ同士の提携に向けたもので移籍を前提にしたものではないとの話もあるようだが、梶山は東京ではちょっと代えのきかない選手であり、海外に行くなら痛手ではある。動向を注目しなければならない。
デュッセルドルフといえば何を隠そう僕が1995年から2002年まで丸7年間暮らした街である。当時フォートゥナは三部(アマチュア)にいて、僕はやむなく最も近いブンデスリーガのクラブであったメンヘングラードバッハを応援し始めた経緯がある。練習参加とはいえ梶山がデュッセルドルフにジョインとは感慨深い。とはいえ、梶山自身のキャリアとして、2009年にようやく二部昇格を果たしたばかりのクラブに今から行く価値があるのか、よく考えた方がいいかもしれない。
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2012年01月15日 17:09
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(3)
第3回はフライターグのメッセンジャー・バッグを紹介したい。
メッセンジャー・バッグはもともと都市内のオフィス間の書類のやりとりを自転車で速達するサービスのメッセンジャーが書類を入れて運ぶためのバッグで、自転車の運転に差し支えないよう肩から斜めにかけて背中に密着させるようなスタイルで使う。業務用なので丈夫であることと、書類が飛散したりしないよう開閉がしっかりできることが条件だ。
フライターグはユニークなメッセンジャー・バッグを作ることで有名なスイスのメーカー。長距離輸送用のトラックの荷台の幌に使われていた廃ビニルシートを材料に、ひとつひとつ手作りでバッグを製造する。荷台の幌は往々にして企業の宣伝のためにロゴやコマーシャル・メッセージが色鮮やかにプリントされており、それが切り取られてバッグのデザインになるのである。
そのために作られたカバンはすべて一点ものであり、無地の単色モノもありはするが、基本的に同じモノはふたつとない。フタ部分は強力なマジックテープで本体に固定するようになっており、剥がすときにはかなり大きな音でペリペリいう。ストラップは廃車のシートベルトであり本体も合わせ原材料はほぼリサイクル。もともとトラックの幌なので丈夫だし防水もしっかりしている。
白いラインが入っているのは3年ほど前に買った「ラッシー」という愛称のもの。容量がそんなに大きくないので、スタジアムに行くときはトートやエナメルを使うことが多く、このメッセンジャーはたまにアウェイに持って行く程度。むしろふだん街に出かけるときに使う方が多い。スイスにある
本社のサイト
で見つけ、通販で取り寄せた。スイスフラン決済だった。1週間弱くらいで届いてその早さに驚いた記憶がある。
今回、この記事を書こうとウェブでいろいろ検索していたら、このブランドの
ショップ
が昨年の11月、銀座にオープンしていることが分かり、早速今日行って来た。で、買ったのが青地に赤いラインの「ドラグネット」という愛称のタイプ。「ラッシー」より一回り大きく、これなら座布団やらユニやらマフラーやらも余裕で入る。スタジアムに持って行くのにぴったりということで思わず買ってしまった。
しつこいようだが一点ものなので、こういう青赤のデザインのものがいつもある訳ではなく、マメにチェックして見つけたときにすかさず押さえるしかない。ショップに行って「青赤が入荷したら教えて」と頼んでおくのも手かもしれないが。
僕は別に環境問題に関心がある訳ではなく、リサイクルとかはどうでもいいのだが、このザックリとした質感と、実用的で丈夫といういかにもドイツ語圏らしい明快な商品コンセプトが気に入っている。欠点はビニル臭いというかゴム臭いところ。使っているうちに薄れるが最終的にはどうしようもなく慣れるしかない。
ところで、フライターグ(Freitag)というのはこのブランドを始めたデザイナーの姓だが、ドイツ語で「金曜日」という意味。発音的には最後の「g」は濁らないので本当は「フライターク」と読みたいところ。ちょっと違和感あるわ。
===
ところで今野の大阪移籍は今日も発表なし。太田については日刊スポーツに「近く正式に契約が交わされる」という記事が出たがこちらも公式発表はまだ。ポポヴィッチ監督が太田の獲得を希望しているらしいが、夏以降の海外移籍を展望しているとも言われ、獲得してもいつまでいてくれるかは未知数か。
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2012年01月14日 12:30
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(2)
第2回はロンズデールのジップアップパーカを紹介したい。これは去年の11月末に買ったものでまだスタジアムには一度着て行っただけ。かなり真っ青でロゴが赤。ジッパは上下両開きでお手洗いに便利。背中にはクラシック・ロゴが入っている。同じタイプでジッパのないパーカもあるようだ。
夏場のTシャツは決まったヤツがあるし、ジャージも青赤を何着か持っているのだが、トレーナ・シャツ的にガボッと着ることのできる青赤アイテムがなかったので探していたのだ。
ロンズデールはイギリスのボクシング用品やウェアのブランド。ポール・ウェラーが愛用していることなどからモッズ・ブランドとしてミュージシャンらにも人気が高い。かつて原宿にショップがあったのだが何年か前になくなり、今はもっぱら
ネット・ショップ
で買う。街着としても好きなブランドだ。
これも洗濯すると派手に色落ちしそうだしロゴが剥がれたりしないかも心配。春秋の、ベンチ・コートを着るまでもない時期のアウターとして、あるいはベンチ・コートの中のインナーとして、使いでがありそうなアイテムとして期待している。
===
清水の太田、ヴェルディの河野を獲得の報道がなされている。太田が来ればDFラインは徳永、森重、加賀、太田で固まる。河野は攻撃的MFの次世代をにらんだ補強ということか。羽生、石川の次を、田邉、大竹らと争うことになるのだろう。どちらもいい補強だと思う。今野の大阪移籍は決定の報道もあった。今日あたり公式に発表があるのだろうか。
あと、ゼロックス・スーパーカップのチケット発売が決まり、ACLのグループリーグ日程も固まってきたようだ。開幕戦はNACK5で大宮と、ホーム開幕は第2節味スタで名古屋と、との情報もある。キャンプ日程の発表もあった。スーパーカップを今季の開幕と見れば、開幕までもうあと2カ月もないということか。それでも待ち遠しいな。
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2012年01月12日 23:42
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【オフ企画】オレの青赤アイテム自慢(1)
シーズンが始まるまで書くこともなくなったので、オフ特別企画としてこの機会に僕の青赤アイテム自慢をすることにしたい。
スタジアムに観戦に行くときは、見えるところにはオフィシャル・グッズは身につけず、自分でこつこつと集めた青赤アイテムで固める。スタジアムに着けばオフィシャルの座布団を出し、ユニを着用し、マフラーを巻いてチケットホルダーを首からかけるのだが、センスのいい青赤アイテムを自分で探し出してスタジアムへの往復で主張するのが嬉しいのだ。
とはいえ、青赤のアイテムというのはあるようでなく、あってもデザインがダサかったり変な色が微妙に混じっていたりで、これというのはなかなか見つからない。逆に言えばいいのを見つけたときには千載一遇というか一期一会というか、その場で抑えておかないと次に買いに行ってももう巡り会えないことが多い。いい感じの青赤アイテムであればそれ以上の選り好みはできないので結構高くつくこともある。
第1回の今日はVANSのデッキ・シューズである。VANSといえばスケーターのブランドらしいが、この靴を見つけて買うまで知らなかった。ERA V95CLというモデルで、カラー・バリエーションはいろいろあるようだが、この青赤のモデルは今ちょっとネットで探してみても見当たらなかった。ソールの部分に黄色いラインが入っているのが画竜点睛を欠くという感じだが、まあ、これくらいは大目に見よう。
この靴はスタジアムに試合観戦に行くときしか履かない。買ったのはいつだったか忘れたけど、ここ2年か3年は履いていると思う。新宿のABCマートで買ったはずだ。ちょっと汚れてきたのでそろそろ水洗いしたいんだけど、色が下りたらイヤだなと思って二の足を踏んでるところ。開幕までに一度洗うことにしよう。少し褪せてもそれはそれでいい味かもしれない。
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2012年01月11日 23:40
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(8) まとめ
さて、本稿を書いている1月11日の夜現在、今野の大阪移籍はまだ発表されていない。一説によれば東京が天皇杯で優勝しACLの出場権を手に入れたことで移籍交渉のイニシアティヴが微妙に変化しているのだとか。もはや覚悟は固めているが、できることなら残って欲しいのはもちろんだ。今野よ、このクラブでオレたちとACLを戦おう。
さて、改めて総括すれば、今季は東京にとって貴重な足場固めのシーズンだった。一年の遠回りは代償も大きかったが、天皇杯でJ1のクラブと対戦したときの自信あふれる戦いぶり、球際や競り合いでの強さ、ひたむきに90分ボールを追う愚直さなど、強いクラブが本来備えているべきものを目の当たりにした気がした。
もともと個々の選手の能力はJ1でも高いものがあると言われていたが、どこかで坊ちゃん育ちの甘さ、ここ一番の勝負で詰めきれないメンタルの弱さがつきまとい、脱皮できずにいたクラブを一段上に引き上げるためには、J2降格はある意味必要なプロセスだったのかもしれない。まあ、一年で昇格できたからこそ言えることだが…。
一年でJ1復帰という至上命題を実現し、その上天皇杯でも優勝した今季は、東京の歴史の中でも思い出深い年として記憶されることになるだろう。プレッシャーや困難もたくさんあったと思うが、結果的にJ2優勝、天皇杯初優勝、ACL出場権獲得と輝かしい成果を手にした。素晴らしいシーズンだったと言っていいだろう。
来季はポポヴィッチ新監督の下、まずはJ1でどこまでやれるかを確かめるシーズンになる。もちろん上位を狙いたいし今季の柏の例もあるが、まずは昇格クラブとして謙虚に足許の一試合を戦う心構えが必要だろう。また、ACL出場を果たしたことから、厳しい日程での連戦を強いられることにもなる。戦力のやりくりも問われる。経験のない一年になるはずだ。
では、そのシーズンに臨む戦力を確認しておこう。
GK [レギュラー]権田 [サブ]塩田 [バックアップ]常澤、廣永
SB [レギュラー]徳永、椋原 [サブ]中村
CB [レギュラー]森重、加賀 [サブ]平松、吉本 [バックアップ]丸山、チャン
DMF [レギュラー]梶山、米本 [サブ]高橋、長谷川 [バックアップ]下田、幸野、橋本
OMF [レギュラー]石川、羽生 [サブ]谷澤、田邉、大竹
FW [レギュラー]ルーカス、セザー [サブ]渡邊、平山 [バックアップ]重松、林
SB編を書いた後で阿部を横浜FCにレンタルすることが発表されたため、SBの層の厚さに若干の不安を覚える。丸山もSBができるらしいが、阿部は残してよかったのではないか。
一年前、僕はこう書いた。
「このJ2での一年は、東京に欠けるものを見つけ、それを手にするためにくぐり抜けなければならない試練だと位置づけるべきだ。一年で一部への復帰を果たせば、我々はきっとどこにも負けないチームになっているはず」
この課題を見事にクリアした今、J2での即戦力を見込んで補強した選手を放出し、試合経験を積ませるためにレンタルに出した若手を戻す考え方は十分理解できる。また、CB、ボランチ、FWなどポイントになるポジションにはJ1からきちんと補強を行った。今野は余人をもって代え難いが、全体としてはバランスの悪くない補強ができたように思う。
来季最も恐ろしいのは慢心だ。すべてをゼロ・リセットしてもう一度最初から積み上げ直す気でシーズンに入らないと痛い目に遭う。我々は昇格クラブなのだ。
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2012年01月10日 19:00
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(7) FW編
FWも迷走した。開幕戦では平山をトップに置いたが、震災による中断期間に大ケガをして今季は絶望に。そこで大分から獲得した高松を前線に置いてターゲットにしようとしたが、5月の草津戦でやあはり負傷、同じくシーズンを棒に振った。高松は移籍期限の満了に伴い大分への復帰が発表されている。
切り札としてガンバ大阪から期限付で獲得したペドロ・ジュニオールはフィットせず2試合に途中出場したのみでコンディションを崩し6月に退団。結局、やはり新加入のロベルト・セザーに頼らざるを得ない状況になった。
セザーは開幕戦に途中出場するなどシーズン当初から起用されてはいたが、ボールを持つと敵がいようがお構いなしにゴールに向かってドリブル、囲まれてつぶされるというパターンを繰り返し、正直本当に使い物になるのかと危惧した人は多いだろう。次第に周囲に目配りができるようになり、守備も含めてチームに馴染むきっかけになったのは5月の湘南戦に先発で起用されてゴールを挙げたことだろう。
この試合、開始早々の1分にゴールを決めたセザーは、ここからスタメンのワントップに定着、8月に調子を崩すまで7点を挙げた。シーズン後半はルーカスにポジションを奪われる格好でサブ起用に回ったが、一瞬のスピードで敵を置き去りにする力があり、貪欲にゴールを狙うのみならず、守備の意識や味方を使う柔軟さも出てきたと思う。まだパフォーマンスにムラがあり、悪いクセが出ることもあるし、絶好機を外したりGKに当てることも多く技術的にもう一段の成長が望まれるが、助っ人として最低限の仕事はしてくれたのではないか。
セザーに代わってシーズン後半を支えたのはブラジルでいったん引退を表明しながら、7月に東京に復帰してくれたルーカスだった。8月にセザーと入れ替わる形でレギュラーをつかんだルーカスは、ポスト、キープ、シュートとFWに要求されるすべての仕事を高い水準でこなし、自らも9得点を挙げた。敵を背負ってのボール・コントロールなど、以前に在籍していたときより確実に上手くなっているようにも見え、ルーカスの力がなければJ2優勝はおぼつかなかったのではと思ってしまうくらいの活躍をしてくれた。
前回在籍時、キッズクラブのイベントで子供に囲まれるルーカスを間近に見たことがあるが、本当に優しそうな目をした好青年で、それ以来僕はルーカスの大ファンである。ガンバ大阪に移籍したときは本当に悲しかったが、まさか、こんな形で戻ってきてくれるとは思わなかった。「カネではない。東京以外でプレーする気はなく、東京でユニフォームを脱ぐ」という発言には本当に涙が出た。クラブの苦境に際して遙か日本まで単身で駆けつけてくれたルーカス、有難う、何て礼を言えばいいのか分からない。
FWにはシーズン途中で坂田も獲得したが、OMF編でも書いた通り、活躍の機会がないままの退団となった。スタイルが石川とかぶるところもあって、正直この補強はどうだったのかと思う。
来季は平山も復帰する。また、横浜Fマリノスから渡邊の獲得も発表された。さらには福岡に期限付移籍していた重松も復帰、中央大学から林の獲得も発表された。ポポヴィッチ監督がどんなスタイルを目指すのか未知数だが、ルーカスを軸に、平山、渡邊、セザーとの組合せを模索することになるのか。
ルーカス自身としては自らトップを張るより、下がり目の位置でボールを受けてそこから展開する方が適性があると思う。その意味ではトップに押し込み役のストライカーを張り、トップ下的な動きをするルーカスとのツートップに可能性があるのではないかと思う。いずれにしても足許の勝負が増えることが予想され、やはり平山よりは渡邊、セザーに期待したい。重松の成長も楽しみだ。
僕としてはそもそも平山が赤嶺を追い出してまで重用するほどのストライカーなのかずっと疑問がある。確かに高さは魅力だし、守備やポスト、ねばり強さやメンタル面など少しずつよくなってはいると思うが、平山がいなかった今季につなぐスタイルでひとつの結果が出ていることを考えれば、今からハイタワー戦術にシフトすることは考えにくい。来季は強力なライバルがいる中で自分の何をアピールするのかしっかり整理してシーズンに臨んで欲しい。
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2012年01月09日 17:38
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(6) OMF編
攻撃的MFはシーズン序盤迷走した。石川がケガで出遅れ、鈴木と谷澤でスタートしたが、FWとの組合せも定まらず、羽生を試したり中村を起用したりして試行錯誤、なかなかメンバーが固定しなかった。
転換点となったのは、草津戦で高松が負傷し、前線にターゲットを失って「つなぐサッカー」へと大きく舵を切った湘南戦。この試合で田邉を初めてスタメン起用、羽生とのコンビネーションでパス・サッカーの可能性を見せた。その後、大竹を数試合使ったが、結局、羽生をトップ下に、谷澤が右、田邉が左という布陣が定着し、シーズン終了までほぼこの顔ぶれで戦いきった。
まず特筆すべきなのは田邉の成長だろう。もともとボール扱いの技術や攻撃のセンスには非凡なものがあったが、プレーにムラがあり信じられないような軽いプレーで致命的なミスをするリスクを抱えていた。その欠点が払拭された訳ではないが、いいときと悪いときの振幅は次第に小さくなり、ワンプレーで局面を打開する能力がコンスタントに発揮できるようになったと思う。5得点は立派。天皇杯では石川が先発起用され控えに回ったが、来季が楽しみだ。
また、羽生の活躍も素晴らしかった。無尽蔵とも思える運動量でスペースを探し続けた。フリーランで敵を引きつけ、ワンタッチで決定的なパスを出す。陣形が崩れればスペースを埋めてバランスを取りパスコースを作る。だれが見ても東京のエンジンでありダイナモだと思うが、その羽生にプアな更改オファーしか出さず、開幕当初はベンチに置いたクラブの見る目を疑う。
途中交替で出場し見事なゴールを決めた富山戦で、万感胸に迫り男泣きした羽生の思いを僕たちは受け止めなければならない。思うところはいろいろあったと思うが、プレーで答えを出そうと必死で働き、5得点を挙げてJ2優勝にも大きく貢献してくれた。「つなぐ東京」の象徴であり、最大級の評価をするべきである。クラブの中では年長とはいえまだ32歳。羽生の存在は余人をもって代え難い。
谷澤は今季の補強の中では最大の収穫だった。中盤で動き回り高い技術で起点となり続けた。本能的ともいえるフットボール感覚の鋭さ、ユニークなボールタッチは教えても真似のできない唯一無二のもの。FKを獲得した瞬間、クイック・リスタートに備えて羽生と谷澤が一斉にスペースへ走り出すのは感動的ですらあった。シュートがなかなか枠に飛ばず揶揄の的になったが、それでも重要な局面で得点を挙げた(5得点)。独特のキャラも含め、サポにも愛される選手になった。
サブのファースト・チョイスは石川だった。ケガで出遅れたが夏頃から復帰。もっともコンディションに対する配慮もありスーパーサブとしての起用に甘んじた。つなぐサッカーの中で途中出場は連携面で課題を残すことも多かったが、スピードに乗った突破と切れ込んでのシュートは敵に対して大きな脅威となった。リードされた後半で石川が出てくるのだから敵にとってはイヤだったに違いない。
先発起用されないことに石川自身もいろいろと思いはあったようだが、横浜FC戦のさよならゴールなど、要所で決定的な働きを見せてくれた。天皇杯では先発で優勝にも貢献、2010年の好調時を思わせた。東京の看板の一人であり、本来は先発で使いたい選手。
鈴木は開幕当初先発で起用されたがその後機会を失い、ベンチ入りもできない時期が続いた。サブとして、敵味方ともに疲れが出る時間帯にフレッシュで愚直なチャレンジができる存在は、決定力が見劣りする点を差し引いても、攻撃面だけでなく守備面でも貴重だったが、徳島に移籍するとの報道である。加入以来の貢献は大きく、残念だがお疲れさまと言いたい。
このポジションでは一時期大竹もいい働きを見せ、先発起用もされたが、谷澤にポジションを明け渡す格好でサブに入ることが多くなり、8月にはセレッソ大阪に期限付移籍した。大竹についてはそのファンタジスタ的なセンスを高く買う意見と、運動量や守備への貢献の乏しさを挙げてサブ起用やむなしとする意見が相半ばしたように思う。僕としてはそのような欠点を補って余りあるタレントであり、ある程度我慢しても試合に出し続けることで成長するはずと考えていたのでシーズン途中での放出は残念だった。
武者修行という意味での期限付移籍なら1年か2年遅かった。大竹は生え抜きの宝として自前で育てるという決断をしたからこそここまで手許に置いたのではなかったのか。相応のコストをかけてでもクラブとして育てるという覚悟が足りなかったように思う。結局、移籍先の大阪でも大きな活躍はできなかった。移籍期限の満了による復帰が既に発表されており、大竹をどう使うのかポポヴィッチ監督の手腕を見たい。
その他、このポジションではシーズン途中で甲府から加入した永里、ギリシャから国内に復帰した坂田なども起用したが出場時間も短く大きな成果は残せなかった。永里は甲府への復帰が既に発表されており、坂田も福岡への移籍が報じられている。坂田などはもっと使いようもあったと思うが、レギュラーの壁が厚かったことを考えればやむなしか。短い間だったがご苦労だった。
来季に向けては、このポジションでは大きな補強はない。もっとも、ツートップにするなどフォーメーションによっては攻撃的MFは両翼の2枚だけということも考えられ、羽生、石川、谷澤、田邉、大竹と競争は厳しくレベルは高い。
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2012年01月08日 20:51
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(5) DMF編
1年前、ボランチについては梶山と米本のコンビにホベルトを補強したことで磐石、下田、上里もおり、大竹のボランチ起用も視野に入れればコマは揃った、と評した。しかし、シーズンが始まってみるとそううまくは行かなかった。
まず、米本がシーズン初起用となった4月の千葉戦でいきなり負傷、今季もシーズンを棒に振ることになってしまった。しかもその穴を埋めるべく補強したはずのホベルトが同様にケガで開幕からほとんど働けず、治療のためにブラジルに帰国したまま一度も復帰することもなく10月には退団してしまった。大竹もシーズン半ばでセレッソ大阪に期限付移籍。結局、徳永や上里を試したがなかなか「これだ」という確信が持てず、シーズン序盤の低迷の大きな要因となった。
この状況を救ったのが高橋だった。高橋はもともとCBであるが、5月の京都戦でボランチに起用されると梶山と組んで高いパフォーマンスを見せ、そのままこのポジションに定着してしまった。その後、シーズンを通してボランチは梶山+高橋のコンビで固定、J2優勝の大きな原動力となったことは衆知の通り。
梶山はケガがちだった昨季に比べてコンディションを上げ、リーグ戦34試合に先発とほぼフル出場。高橋が主としてアンカーの役割を担ったこともあって前線に顔を出すことも増え、中盤での配球、トリガーになるパス出しに加え、フィニッシュにも絡む活躍で10番としての責任をまっとうした。シーズン途中での海外移籍の噂もあったが、いいオファーがなかったのか結局最後まで活躍してくれたのは嬉しい誤算。
また、高橋は中盤でのファイトあふれるボール奪取だけでなく、両サイドが上がった後は最終ラインに落ちてビルド・アップに参加したり、一方で機を見た攻撃参加で4得点を挙げるなど、中盤の要として気の利いたプレーを見せて大きな成長を遂げた。J1でどこまで通用するかは未知数の部分もあるが、天皇杯での戦いぶりを見る限り、大きな心配はないものと思っている。
気に入らなかったのは、この二人のいずれかが欠けたときに、徳永や羽生でボランチを補ったこと。徳永はボランチもそつなくこなすが、その能力をフルに引き出すにはやはり右SBで使うべき。また羽生もフリーランの中で中盤の底を埋めることは多いが、初めからボランチで固定すると窮屈なプレーを強いられて羽を奪われた鳥のよう。実際、ボランチ起用された湘南戦ではエリア内でファウルを取られPKを与えた苦い記憶もある。
こういうときにこそ上里なり下田なりを起用して、周囲からもフォローしつつサブの底上げを図って行くべきではなかったのか。下田は唯一先発した湘南戦で万全とはいえないまでも悪くないパフォーマンスを見せている。梶山が体調を崩して欠場した10月の千葉戦、11月の札幌戦あたりでチャンスを与えることは考えられたのではないか。
上里も中途半端な起用に終始した。左足のパンチ力は買える一方で守備、連携に不安があるというのが大方の評価だと思うが、出場した試合では中盤の底でボールを落ち着けることはできており、もう少し見てみたかった選手。ポテンシャルを考えればもったいなかったと思う。
来季は米本の復帰が見込まれる。また、梶山の海外移籍を見込んでか、横浜から長谷川の獲得も発表された。梶山がファースト・チョイスであることは揺るがないが、そのパートナーの座は高橋、米本、長谷川で争うことになるだろう。長谷川のプレーはあまりしっかりと見たことがないが、梶山のケガや移籍があればこの3人から2人を組み合わせる起用もあり得る訳で、レベルの高い競争を期待したいところだ。
上里、下田はこの競争に顔を出せるかが課題で来季が勝負どころ。僕としては下田に機会を与えたい。幸野も大分で試合経験を積んで帰ってくるし、高橋の成長によってこのポジションの層はグッと厚くなったと言えるだろう。来季こそは羽生や徳永の便利使いを卒業したい。いや、ほんと。いずれにせよ、チームのコアになるポジションであり、ポポヴィッチ監督の手腕に注目だ。
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2012年01月07日 20:49
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(4) CB編
CBに関してはとにかく今野と森重に尽きる。J2では異次元の守備力で敵にチャンスを与えず、ボール奪取から奪った後のビルド・アップ、あるいは読みのいいインターセプトや最後の局面での身体を張った守備など、文句のつけようのない活躍だった。この二人がシーズンを通してケガもなく、代表招集や出場停止を除けばほぼフル出場できたことがJ2優勝の何よりの原動力だった。
今野は代表でもあり、よくJ2に降格したクラブに残ってくれたと思う。思うところはいろいろとあっただろうが、プレーで答えを出し、主将としてもチームを引っ張った。パフォーマンスについては今さら評するまでもない。J2に落としたことに責任を感じての雌伏の1年だったと思うが、今野自身も得たものはあったはすだと思う。優勝、昇格の最大の功労者の一人であり、感謝の念しかない。
森重はもともと高いフットボール能力を持つユーティリティの高い選手だが、昨季は肝心のところで荒っぽいファウルが出てPKを与えたり、大事な試合で退場になったり、リスクの高い選手と考えざるを得ない部分もあった。今季はそれを意識してかプレーが格段にフェアになり、本来のCBとしての力を十分に発揮したばかりか、CKからのヘディングや、FKからのゴールなど、フットボール偏差値の高さを見せつけた。
もはや東京には欠くことのできない中心選手となっており、J1でこのパフォーマンスを維持できれば代表招集も近いと思う。得点能力に加え、ボランチでもプレーできることは昨季に確認済みで、来季の核となるべき選手だろう。今季、充実したシーズンを過ごしたことは間違いなく、トーチューの年間MOTに選ばれたことも十分納得できる。本当に頼りになるいい選手になったと思う。僕も3番のユニを買って正解だった。
問題は、この二人のあまりの充実ぶりに他の選手の底上げが図れなかったことだ。出場停止や今野の代表招集でCBに穴が空いたときには徳永のコンバートでしのぐことが多く、ノース、柳楽らのプレーを目にする機会は少なかった。
ノースは6月の愛媛戦、11月の湘南戦と水戸戦の3試合に先発したのみ。特に今季のポイントとなった湘南戦では対人の強さを発揮しており十分戦力になり得ると思ったが、なぜかそれ以外には出場機会を得られなかった。今野、森重を押しのけてというのは考えにくいとしても、彼らのいずれかが欠けたときにはノースをファースト・チョイスにし、徳永は右SBに固定してよかったのではないか。また、ボランチに穴が空いたときには、森重を一列上げてノースをCBに使えばいいのにといつも思っていた。ノースの起用法には疑問が残った。
柳楽は1試合5分の途中出場のみ。ノースですらこうした起用のされ方なので、出場機会は巡ってこなかった。さらには吉本もシーズン終盤にはケガから復帰していたが、ベンチ入りの機会すらなかった。平松もケガでシーズンを棒に振った。
このポジションには動きがある。まず、今野のガンバ大阪への移籍が取り沙汰されているのは衆知の通り。正式発表はまだないが、これまでの報道を総合すれば可能性は高いものと考えておいた方がいいだろう。これまで長く東京を支えてくれた中心選手であり、今季の主将でもあって、流出は戦力的に大きな痛手であるのみならず気持ち的にも辛いものがあるのは間違いない。
しかし、プロ選手である以上、よりいい処遇とプレー環境が得られると考えるクラブへの移籍を模索するのは当然であり、それを止めることはできない。また、29歳という今野の年齢を考えれば、トップ・クラブから高額の獲得オファーが得られるのはあと1〜2年だろうし、そうであれば契約途中で移籍金を獲得できる今オフの放出は合理的だ。移籍金は1億円とも言われており、クラブにとってのメリットも大きい。放出やむなしだと僕は思う。今オフの移籍か、そうでなければ東京に骨を埋めるか、いずれかだろう。
また、ノースが札幌に、柳楽が鳥取に移籍することが決まり、これらは既に公式に発表されている。今野の移籍を前提にすれば、柳楽はともかくノースの放出は理解できない。よほどクラブとしての評価が低いのか。この後で概観する加入選手を考えても、今季チームに馴染んできたノースは残留させるべきだったと思う。札幌を下回る低い更改条件しか提示しなかったのか、あるいはそもそも構想外だったのか。いったい何のためにノースを獲得したんだろう。
一方で、このポジションには補強も進んでいる。まず、磐田から加賀を獲得。今野の移籍を前提にすれば、J1で計算できる戦力の補強は必須。最低限の課題はクリアしたというべきか。
さらに、明治大から丸山を獲得。丸山はFC東京U15出身でU22代表にも選出されている期待の選手。また、韓国U22代表のチャン・ヒョンスの獲得も発表されている。彼らに、ケガからの復帰が期待される平松、吉本を加えれば少なくとも頭数は揃っているということができるだろう。
来季は森重、加賀を軸に、平松、吉本、丸山、チャンがサブを争うことになるのだろう。しかし、チームが安定したパフォーマンスを発揮するためには、レギュラーと同等の能力をもった3人目のCBがサブとして控えることが必須。その意味で僕としてはノースの残留を当て込んでいた訳だ。
ノースの移籍が決まってしまった以上、順番から言えば平松が安定したパフォーマンスを見せてくれることをまずは想定するべきだろうが、僕としては吉本の成長を期待したい。吉本としても来季ブレイクがなければ選手としての先行きが危ういことは自覚しているだろう。岐阜ではしっかりと試合経験も積んでいる。ここが勝負どころだ。
あとは、丸山、チャンがどれだけの力を見せてくれるか。いずれにしても今野の代わりをそのままできる選手はどこにもいない訳で、加賀がチームにフィットしてくれることをまずは祈るしかない。
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FC東京
2012年01月07日 00:28
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(3) SB編
今季は徳永を右SBに固定してシーズンを戦うことができた。これは実に大きかった。徳永は屈強なフィジカルを持ったユーティリティの高い選手だが、その持ち味はやはり本職のSBでこそ発揮される。ボランチに、CBにと便利使いされた昨季は本当に可哀相だったし、今思えばそういう繰り回しを強いられた時点で苦しい戦いになるのも必然だった。それに対して、徳永をほぼ一貫して右SBで使えたことは今季の躍進の大きな原動力だったと思う。
守備の局面では一対一の対処に圧倒的な強さを見せるとともに、自陣でのボールの処理にもセンスを見せる。攻撃でも抜群のタイミングで右サイドを上がり、クロスも切れ込んでの展開もできる。今季はミドル・シュートも冴え、3得点を挙げた。クロスの精度に向上の余地はあるものの、徳永の代役は容易には見当たらない。いつ代表招集を受けてもおかしくない人材だ。他のポジションがどうなっても徳永は右SBで使い続けて欲しい。
これに対して左SBには苦労した。シーズン開幕当初は阿部を先発に抜擢していた。阿部の元気のいい上下動、果敢な仕掛けは小気味よかったが、チームが「つなぎ倒す」サッカーに大きく舵を切った5月の湘南戦からは中村にポジションを明け渡した。確かに流動的にポジションを交換しながらパスを回すスタイルに参加するにはもう少し丁寧さ、判断の速さなどを身につける必要もあるだろうが、昨季は横浜FCで試合経験も積んでおり、機会を与えて成長を待ちたい。
阿部に代わってポジションを確保した中村だが、愚直な運動量は買うものの、持ち上がった後の判断が遅く、切れ込んでは囲まれてボールを奪われるシーンも多かった。また攻撃参加してできた背後のスペースを使われることもあった。気持ちの見えるプレーでチームを引っ張ったこともあるが、最後のプレー選択と精度はまだまだ向上の余地がある。
中村については去年もこんなことを書いていた。
「中村の左SBは時として危なっかしいところがあった。ひたむきな運動量、愚直な上下動は買うが、持ち上がった後のプレー選択がプア。クロスにはあまり可能性が感じられず、中に切り込んでもシュートに行くまでにボールを失うことの方が多かった。気持ちの見えるプレーをしてくれる好きな選手だが、SBをやるなら敵陣に入った後のプレーの質をもう一段高めて欲しい」
やっぱり同じ人間が書くことは1年経っても同じなんだなあ…。
その中村が警告累積で出場停止となった9月の京都戦で左SBに起用され、その試合でいきなりプロ初ゴールを決めてそのまま先発の座を勝ち取ったのが椋原だった。徳永の右SB復帰とともに控えに甘んじていたが、左で起用してみたら思った以上にフィットしたという感じ。但し、中村と同じく攻め上がったときの判断の遅さはいかんともし難い。最後のところで迷わず勝負できる力をもう少し身につけて欲しいし、それができればプレー選択の幅も広がるはずだと思う。
このポジションについては来季も大きな変動は予想されておらず、今季と同様の布陣が予想される。右SBに徳永、左SBに椋原を基本としながら、ケガなどで穴があいたときには中村、阿部で補完するということでいいと思う。
最後にもう一度書いておくが、徳永の便利使いだけは本当にやめて欲しい。
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FC東京
2012年01月05日 22:29
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【2011年】FC東京シーズン・レビュー(2) GK編
GKでは塩田の活躍が目立った。シーズン序盤は昨年と同様に権田がレギュラーの座を確保していたが、6月に権田が代表招集を受けて塩田が先発すると、その後権田がチームに戻っても9月に塩田が負傷するまではそのまま塩田がレギュラーとなった。その後は再び権田が先発に定着したが、結局、リーグ戦の先発は塩田が18試合、権田が20試合と、ほぼ2人で均等に出場機会を分け合うこととなった。
権田がレギュラー、塩田は権田の代表招集を想定したバックアップと考えていたが、この塩田の健闘は嬉しかった。果敢なポジショニングと優れた反射神経で時にビッグ・セーブを繰り出す権田に対して、ハイボールのキャッチなどで手堅いプレーを披露する塩田には、J2の長丁場を平均して低い失点で戦い抜くために必要な安定感があった。
実際、塩田が18試合で8失点(1試合あたり0.44失点)なのに対して権田は20試合で14失点(1試合あたり0.70失点)。対戦相手が違うので単純に比較できないにせよ、塩田のパフォーマンスの安定ぶりは評価できる。
正直、この2人の能力は甲乙つけ難く、権田がオートマチックにレギュラーという考え方には僕は与しない。それぞれが特徴を発揮しながら分担してシーズンを戦いきった今季のスタイルは理想的ともいえ、例えばシーズン終盤で権田が体調に不安のあった試合などではもっと塩田を使うべきだと思った。
控えとしては常澤が、公式戦出場はなかったものの権田、塩田のいずれかが代表招集やケガなどで不在の時にはサブとしてリーグ戦9試合にベンチ入りした。調整の難しいサードGKの立場で、一年間チームを下支えしてくれた功績は多としたい。出場機会のなかったのが残念でプレーを見てみたい気はする。
廣永はリーグ戦1試合でベンチ入りしたのにとどまったが、他のGKのケガのリスクを考えれば必要な人材だった。
既に塩田の契約更新が発表されており、来季も権田と塩田の2枚看板となることが予想される。ポポヴィッチ監督がどのような判断をするかは分からないが、僕としては塩田はもっと機会を与えられて然るべきだと思う。
また、J1なのでA代表とリーグ戦の日程が重なることはないだろうが、権田がU22代表招集を受ける可能性を考えれば、常澤は引き続き残留して欲しい。ACLもあって試合数が多いこと、ケガも考えれば廣永も必要だ。結局、常澤さえ残ってくれれば今年と同じラインアップがベストだと思うが、もし常澤を放出するのであれば、新しい中堅GKを補充するよりは必要に応じユースからの帯同などで間に合わせ、廣永の成長に期待するのも一案かもしれない。
今季と同じ4人態勢が維持できるなら議論の少ないポジションだろう。
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FC東京
2012年01月03日 17:11
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【天皇杯決勝】京都×FC東京
■2012年1月1日(日) 14:00キックオフ
■国立霞ヶ丘競技場
初めての元日決戦。行きたいのは山々だが、正月は帰省することになっていたので実家でテレビ観戦となった。大熊監督としては最後の試合で、東京は準決勝と同じ布陣。選手入場時のコレオグラフィも見事だった。
開始早々の1分、中盤でボールを持ったルーカスがそのままミドルを狙う。シュートは枠に飛ぶが敵GKがセーブ。3分、梶山からのフィードを受けた石川が右サイドを駆け上がりそのままシュートを放つがこれも敵GKがセーブ。さらに4分、ゴール前の密集から後ろにこぼれたボールに谷澤が詰めてシュートを放つがGK正面に。開始早々から東京が立て続けにシュートを浴びせる。
京都も果敢に攻撃を仕掛けてくる。落ち着いた守備で最後のところは守っていたが、13分、敵FWが持ち込んだボールに今野と徳永が対応、徳永が足を伸ばして弾いたボールが敵MFの前にこぼれ、権田との一対一を決められて失点、0-1に。試合開始から悪くないリズムで攻めていただけに、速い時間帯での失点で微妙な雰囲気に。
しかし2分後の15分、左CKを石川がショート・コーナーで羽生に出す。羽生からの戻しを受けた石川がクロスを入れるとファーで今野がヘディング。逆サイドのサイドネットに刺さって東京が1-1とすかさず追いつく。敵のリードを短い時間で無効にできたことはこの後の試合運びの上でも大きかった。今季得点の少なかった今野が、大一番で貴重な同点弾を挙げる。
20分、羽生のパスを受けたルーカスが狙うがGK正面。21分、中盤でボールを持った梶山がロング・シュートを狙うが枠外。
すると25分頃、いきなり画面が揺れ始める。僕は関西にいたので分からなかったのだが、都区内でも震度3〜4の地震だったらしい。しばらくテロップで地震速報が出ていたが、28分頃から30分過ぎまで、3〜5分に亘って地震速報で試合中継が中断(試合は問題なく続いていたようだ)。この間に得点がなくてよかった。こんなの初めてだ。
東京が優勢に試合を進めているが、京都のプレスも早く中盤でボールが収まらない。石川やルーカスを狙った裏へのパスが多くなり、カウンター主体に形は作れているが、つなぎはなかなか難しい。
テレビ中継も復活した36分、東京がエリア外右寄りでFKを得る。テレビでは約30メートルと。石川が軽くリリースしたボールを森重が蹴ると、これが見事な無回転シュートになって京都ゴールに吸い込まれる。東京は2-1と逆転に成功。一度リードを奪えばグッと楽になる。
37分、石川がルーカスにボールを預け、リターンを受けてシュートを放つが枠外。40分、右寄りでボールを持った徳永がミドル。低い弾道のいいシュートが枠に飛んだがGKがセーブ。42分、右CKを石川が蹴るとファーの今野が折り返し。これにルーカスがオーバーヘッドで合わせたが大きく枠外に。
直後の42分、高橋がヘディングで前線に送ったボールを受けてルーカスが抜け出し、DFの併走を受けながらも飛び出した敵GKに当たらないよう細心の流し込み。これがゴールになり東京が3-1とリードを広げる。さらにアディショナル・タイム、ルーカスからサイド・チェンジを右サイドで受けた石川が切れ込んでシュート。これは惜しくもバーをヒットしてゴールとはならなかったが、結局3-1と2点のリードで前半を終える。
必ずしもつないで崩す東京のスタイルが機能している訳ではないが、先制を許しながらもセットプレー2本で逆転、カウンターから追加点を入れ2点差でハーフタイムを迎えられたのはチームがたくましくなった証し。石川とルーカスが効いている。
後半開始早々の46分、徳永のクロスにルーカスが頭で合わせるが枠外に。6分、石川のCKにルーカスが再び頭で合わせるがGK正面。13分、今野が自陣で敵のパスをカット、そのままドリブルで持ち上がる。いったんスロー・ダウンしたが、ボールを拾った石川が今野にボールを預け、ヒールで戻しを受けるとそのままシュート。惜しくも枠には飛ばなかったが今野のヒールはよかった。
東京は後半やや引き気味になり、京都にボールを持たれる時間帯が続く。自陣でボールを奪っても次のパスが上手くつながらず、前線にロング・ボールを送るシーンが増えている。二次、三次攻撃を受けて苦しい展開だが最後のところは身体を張って守備ができている。
すると66分、左前線のスペースに椋原が抜け出し、中央のルーカスにラストパス。これを受けたルーカスはファースト・タッチで敵DFとGKを抜き、角度はなくなったがゴールにボールを流し込んでこの日2点目。4-1と東京がリードを3点に広げる。
71分、枠に飛んだ敵FKを権田がセーブ。しかしこれで与えたCKに中央で敵FWに合わされ失点。4-2と再び2点差に。さっき1点取っといてよかった…。ここで羽生を下げ鈴木を投入。前線からしっかり敵を追い込んで欲しいという意思表示か。73分、その鈴木のシュートは敵GKがセーブ。
75分、谷澤に代えてセザーを起用。引かずに前から得点を狙いに行けという指示だと思った。32分、CKに森重が頭で合わせ枠に飛んだが敵DFがブロック。
この辺りからは京都が圧力を強め、東京は自陣で耐える時間が続く。しかし東京は守備が集中しており、一方で京都は時間が過ぎれば過ぎるほど焦りが出て、失点は許さない。88分、石川に代わって中村を投入、試合をクローズしに入る。アディショナル・タイム、セザーが敵DFラインの裏に飛び出し中央にクロスを送る。走り込んだ鈴木もいいタイミングだったが、敵DFが身体を投げ出してシュートを阻止し、追加点はならず。
結局残り時間もそのまましのぎきり、東京が4-2で京都を下して初めて天皇杯を獲得した。
京都のプレッシャーが早く、東京陣内でボールを持たれる時間も長い試合で、東京としては中盤を制圧して自在にボールを回すという形で主導権を握ることはできなかった。ゴールに迫られるシーンも多く、集中した守備でしのいだものの現実に2失点している。正直、天皇杯でこれまでに対戦した神戸、浦和、C大阪らのJ1クラブよりやりにくい強敵だったと思う。
しかし、自分たちの形に持っていけない中で先制を許しながらもセット・プレーですかさず追いつき、さらに前半のうちにFKをたたき込んで逆転、前半、後半にそれぞれカウンターから追加点を挙げて試合を決めるという試合運びのたくましさは昨季までの東京にはなかったものだろう。
このたくましさ、勝ちきることへの意識は、やはり今季をJ2で戦い、昇格が「マスト」と言われる中でひとつの「勝ち」の重要性を知った経験が大きいと思う。J1で中位の争いをしている限り、ひとつの勝ち、ひとつの負けで世界が変わることはない。しかし、J2での昇格争いの中でムダな星はひとつも落とせないという緊張感はこのクラブを強くした。もともと個々の能力では高い選手が揃っているのだから、そこの意識が変わるだけでチームとしての戦闘力はグッとアップしたはずだ。
そうした意味で、モチベーターとしての大熊監督の存在は思っていた以上に大きかったのだろう。J1で戦うための戦術的な展望という点から退任はやむを得ないとの考えは変わらないが、「フットボールの本質」「戦う意識」を東京に注入し、ボールに厳しく行けるクラブ、勝ちきることのできるクラブに成長させた功績は高く評価すべきだと思う。
この試合では、ルーカスの前線での驚異的なキープ力、ポスト、そして自ら抜け出してのシュート、得点と、何人分もの活躍に大きく助けられた。また、中盤からのつなぎが有効に機能しなかった分、石川のスピードを生かした突破が大きく生きた。石川は得点こそなかったが、2009年の切れを取り戻しつつあるのではないか。
2失点を喫したものの、今野、森重を中心とする守備も素晴らしかった。中盤でつぶし損ねてゴール前にボールを運ばれても、決定的なピンチになる前に身体を張ってボールを止め、そこから果敢につないで行った。後半、やや引き気味になり京都に押し込まれる時間帯もあったが、集中した守備で、京都にすればいいところまで行くが得点に結びつかない、という感覚を持ったのではないだろうか。
今季、J2優勝、昇格までは当然スコープに入っていたが、天皇杯優勝は正直想定外だった。しかし、J2での1年は決してムダではなかった。語弊はあるがむしろ降格を経験してよかったとすら僕は思っている。昨季、ギリギリで残留してたら今季の天皇杯なんておそらく獲れてなかったのではないか。もちろんさまざまな痛みは当然あったが、この雌伏の一年間は東京にとって何より大きな財産になったのではないかと僕は思うのだ。
その一年の総決算としての天皇杯決勝で、決して楽ではなかったが結果として強敵京都に快勝できたことは素晴らしい経験だった。大熊監督やこの試合限りでチームを去る選手も含め、今季の戦いに心から感謝したい。いいシーズンを本当にありがとう!!
採点(
採点の見方
):
権田(3) 敵FKをスーパーセーブ。2失点したものの要所を締めてしっかり守った。
徳永(2.5) 的確な攻め上がり、ミドルはセーブされたがいい軌道で枠に飛んでいた。
森重(2) 逆転のFKは素晴らしかった。1失点目で帰陣が遅れたのはやむなしか。
今野(2) もはや声もない見事な守備。いなくなるのは辛いが長い間本当に有難う。
椋原(3.5) ルーカスに通した4点目のアシストは見事。来季に向け成長を期待。
高橋(3.5) 中盤で身体を張ったが、組立にはあまり参加できなかった。
梶山(3.5) 敵の早い出足に中盤でボールを捌くことが難しい試合だった。
石川(2) 何度も右サイドを駆け上がり、確実に敵の守備網を混乱させた。
羽生(2.5) 今季の東京があったのはこの人が走っていたからこそ。ご苦労さま。
谷澤(3) 精力的に動いたが消えている時間帯も。来季も核になるべき選手。
ルーカス(1) 言うことなし。僕たちはどうやって彼に感謝すればいいのか。
===
鈴木(3.5) 絶好機もあったが…。鈴木の存在は東京にとって貴重だった。有難う。
セザー(-) ワンチャンスで得点できる怖さあり。来季に向けてレベルアップを。
中村(-) シーズン後半は控えに甘んじた。自分の持ち味の再点検を。
ああ、国立行きたかったな…。
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