フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2012年10月29日 23:19
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【ブンデスリーガ第9節】ハノーファー×グラードバッハ
■2012年10月28日(日) 17:30キックオフ
■AWD-Arena
せっかく日本人のいるクラブとの対戦だがスカパー放映なし。ドイツのサマータイムも終わり月曜日の未明1時半キックオフということで、仕事のことも考え素直に寝た。
グラードバッハは負傷離脱のヤンチュケに代わりシュトランツルが右SBにスライド、ブラウアースがCBで先発となった。またデ・ヨングに代わりデ・カマルゴがトップに入った。ていうかデ・ヨングが膝の手術って書いてるんだけどマジか?!
テア・シュテゲン
シュトランツル ブラウアース ドミンゲス デムス
ルップ ノードファイト マルクス アランゴ
ヘアマン デ・カマルゴ
さて、試合はハノーファーが主導権を握りボールを支配するが、グラードバッハはコンパクトな2ラインを形成、手堅い守備でハノーファーにチャンスを作らせない。守備からリズムを作ったグラードバッハは次第に調子を上げる。31分にはアランゴが敵エリア内で敵DFに倒されるがノーファウル。41分にはアランゴがFKを直接狙うがわずかに枠を外れる。結局スコアレスで前半を終えた。
後半もハノーファーが先に仕掛ける。48分、カウンターから敵FWに25メートルのミドルを決められ失点。0-1と先制を許す。53分、FKからヒールで流し込まれて0-2。後半開始から8分で2点のビハインドを背負ってしまう。
その後も主導権を握られたグラードバッハは69分、ヘアマンとデ・カマルゴを下げ、ムラパとハンケを投入して前線を刷新する。すると70分、アランゴのパスを受けたドミンゲスが決めて1-2とする。75分、ノードファイトに代えてシャカを投入。77分、アランゴのクロスにブラウアースが頭で決めて同点に追いつく。
こうなると流れは完全にグラードバッハに。79分にはアランゴがFKを直接決めてついに逆転に成功。その後は前がかりになるハノーファーの攻撃をしのぎグラードバッハが9分間で大逆転をなしとげた。
グラードバッハはこれで勝ち点を12に伸ばし9位に浮上。アランゴ頼みでチーム全体がしっかり噛み合ってるとは言い難い試合だったようだが、とにかくこうして結果が出ていることは大きい。1試合あたりの勝ち点は1.33とまだまだ本来なら中位以下のパフォーマンスだが、4位との勝ち点差は3と接戦であり、上位にしっかりくっついて行きたい。
次は水曜日にデュッセルドルフとDFBポカールがある。アウェイとはいえすぐ隣町であり負担は少ないはずだ。週末にはフライブルクとリーグ戦を戦う。この調子を落とさず、リズムを作って行けば次が見えてくるはずだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「サッカーでは時として慌ただしいことが起こる。今日はさすがに信じられない思いだ。0-2とされた後もポジティブでいられたこと、そして攻撃的にプレーできたことはよかった。もちろんリードを奪われたことには落胆したが、それでも気丈に反応できた。0-1はもちろんあってはならなかった。アウェイでカウンターから失点するのはひどいことだし、何より不要なことだ。最後には勝つことができたが、我々のモラルのためにも非常によかったし、選手たちの頭のためにも重要だった。ハノーファーが長い間ホームで負けていなかったことを考えてもね」
さあ、この調子でELもグループ・ステージ突破と行こう!!
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2012年10月28日 21:36
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【UEL第3節】グラードバッハ×マルセイユ
■2012年10月25日(木) 21:05キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
試合があることすらほぼノーマークで、朝ツイッター見たら結果が流れてきて気づいた次第。それにしても夜9時キックオフとかいいよね。会社早めに失礼してベケルベルクに試合見に行ったりしたことを思い出した。
ヨーロッパ・リーグではグラードバッハはここまで2試合して1分1敗。この辺でしっかり勝ち点を積み上げておかないとグループ・リーグ突破は覚束ない。相手はフランスの古豪オリンピック・マルセイユ。
グラードバッハはシャカに代えてヘアマンを先発させた他は0-4と大敗したブレーメン戦からメンバーを変えず。ターン・オーバーよりはチームを熟成させる方針に転じたのだろうか。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ルップ ノードファイト マルクス アランゴ
ヘアマン デ・ヨング
試合は序盤からマルセイユが主導権を握る。ボールを支配してパスを回しつつグラードバッハの穴を探し、何度かチャンスを作る。グラードバッハは守備が固まらず、攻撃も形にならない。ようやく30分過ぎ、アランゴのFKを敵GKがセーブするがクリアしきれず、ノードファイトのシュートに敵MFが手を出してしまいグラードバッハがPKを得る。これをいつもの通りデムスが冷静に決めて1-0と先制(33分)。
35分、ヤンチュケが敵のキックを顔面に受けて昏倒。脳震盪の疑いでそのまま退場となり、ブラウアースがイン。おそらくシュトランツルがサイドに流れたんだと思う。グラードバッハは先制したことで余裕が出たか大きなチャンスこそ作れないものの試合運びは改善。1-0で前半を終える。
マルセイユは攻撃的に後半に入りグラードバッハのゴールを脅かすが得点を奪えず。一方、グラードバッハは65分、デ・ヨングに代えてムラパを投入。すると直後、そのムラパがエリア外から強烈なミドルを突き刺して2-0とリードを広げる。
マルセイユは前がかりになるが、その分グラードバッハはスペースが生まれる。80分にはヘアマンに代えてハンケを投入、マルセイユの攻撃を受けつつも守りきり、結局2-0で貴重な勝ち点3を得た。
kickerのレポートを読んでもまだまだ完全に調子が出たとは言い難そうだが、こうやって勝ち試合を積み重ねることで形はできてくるだろう。
グラードバッハは日曜日にリーグ戦でハノーファーと、次週水曜日にはDFBポカールでデュッセルドルフと戦う。連戦になるがしっかり足場を固める時期にしたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「序盤はマルセイユが我々を上回っていた。彼らを支配するのは簡単なことではない。しかし我々はよく守り、崩れることがなかった。中盤の選手もよく働いてくれた。チーム全体としてうまくやれた。1-0にできたことで自信が生まれた。後半に入るとマルセイユは攻撃的に仕掛けてきたが、ゴールを決めるチャンスは多くはなかった。我々はそこで2-0にすることができた。最終的にはそれが妥当な結果だったと思う」
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Borussia M'Gladbach
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UEL
2012年10月28日 00:46
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【Jリーグ第30節】FC東京×札幌
■2012年10月27日(土) 17:00キックオフ
■味の素スタジアム
9月29日以来約1ヵ月ぶりの味スタ。9月は味スタで5試合もあったのに10月は1試合だけ。しばらく行っていない間に季節はすっかり秋になり、肌寒いくらいの気温。長袖Tシャツの上にパーカを羽織って味スタに出かけた。
東京は前節、C大阪にアウェイで引き分けており、この試合でしっかり勝ち点3を積み上げて何とか上位への足がかりをつかみたいところ。札幌は既に降格が決まっているが、降格決定後は憑きものが落ちたように浦和に勝利、鹿島とも引き分けており、失うもののない相手と戦うのは難しい。
このところケガ人が出たり逆に離脱していた選手が戻ってきたりで布陣は一定しないが、今日も長谷川が前節の退場を受けて出場停止。そのためチャンが、出場停止から復帰の森重とともにCBとして先発。高橋をボランチに戻して米本とコンビを組ませた。
権田
徳永 チャン 森重 中村
高橋 米本
石川 梶山 田邉
ルーカス
試合は序盤から東京のペース。巧みなパスワークで敵のプレスをいなしながら敵陣に侵入、ゴールに迫るという目論見通りのサッカーを展開する。早くも2分には梶山からのパスを受けたルーカスがフリーで狙い澄ましたシュートを放つが惜しくもポストをヒット。その後も東京がハイペースでパスをつなぎチャンスを作って行く。
しかし、こういう試合は早めに得点しないと、逆に攻め疲れてワンチャンスで失点するという悪い流れにもなりかねない。実際、札幌は3バックから4バックに布陣を修正、それもあってか東京の攻撃は徐々に減速し、引き続きボールは支配するものの、札幌のカウンターを受ける危ないシーンも見られるようになってくる。
17分、石川の右からのCKが中央から右サイドにこぼれ、石川がダイレクトで再び中央にクロスを入れる。するとファーでチャンがこれに頭で合わせゴール。東京がいい時間帯に1-0と先制する。これで「攻めているのに入らない」という悪いパターンに陥るのが回避でき、余裕を持って試合を進めることができるようになる。
その後も東京はボールを支配し敵陣を中心に試合を進めるが、札幌も最後の局面では身体を張った守備でゴールを守り、東京は追加点を奪えない。うまく守られている感じで、ルーカスが敵のマークを受けていい体勢でボールを受けられないせいか、フィニッシュのひとつかふたつ前くらいでつぶされるシーンが多い。
一方、札幌はカウンターから何度かチャンスを作るが、東京も集中した守備で対応、結局前半は1-0のまま終了した。形は作るものの札幌の堅守の前に攻めきれず、CK崩れから1点先制できていなければ微妙な感じだったと思うが、先制して前半を終えられたことはラッキーだった。
後半、不用意な失点だけは避けたいと思っていたが、47分、敵ゴール前の密集からこぼれたボールを田邉が左に持ち出し、角度のないところから放ったシュートが決まって東京が開始早々に追加点を奪う。2-0となり、試合の流れを作る重要な得点だった。
さらに59分、ルーカスからのパスを受けた石川が敵DFに引っかかりながらもこれを突破してゴール前に。ここからシュートをけり込んで3-0とし、この時点でほぼ趨勢は決まったと言っていいだろう。
63分、米本に代えてヴチチェヴィッチ。交代選手を示す第四審のボードは最初は「18」にセットされていたが、石川の得点を見てか急遽「7」に差し替えられたようだ。米本には申し訳ないが、結果的には好判断だったと思う。梶山がボランチに落ちたと思っていたが、公式サイトによればこの時点で田邉がボランチに回ったとか。
直後の64分、森重が浮き球で前線に送ったフィードを追って左エリアに抜け出した石川がワンタッチでこれをゴールに流し込み4-0に。68分、梶山が右スペースに抜け出し、中央に折り返したボールに走り込んだルーカスがしっかり抑えたいいシュートを放つがGKがセーブ。ルーカスに得点させてやりたかったが残念。
73分、梶山に代えて河野を投入し、ヴチチェヴィッチが中央にスライド。81分、右サイドでボールを受けたヴチチェヴィッチが敵DFをかわして中央に切れ込み、20メートルほどあるところから左足でミドルを放つ。これが美しい軌道を描いてゴール左上に吸い込まれ、東京が5-0とリードを広げる。
80分、ルーカスに代えてエジミウソンを投入。東京はその後もチャンスを作ったがこれ以上の追加点はなく、逆に札幌に決定的な形を作られながらも敵のシュートミスもあって無失点に抑えきって5-0で快勝をおさめた。
前半は攻めきれず、崩しから得点することができなかったが、セットプレー崩れから先制できたことで焦れずに試合を進めることができた。結果的にこの得点は重要だった。また、後半開始早々に追加点を奪えたことも大きく、この時点で大勢は決まったと言えるだろう。あとは前がかりになる札幌の背後を襲って着実に加点したという試合だった。
正直、札幌は残留という目標が消え、モラルを維持するのが難しい状態で、拮抗した試合ならまだしも、後半になると地力の差を埋めることができなかったということか。昨季の典型的な試合を見るようだった。
守備面では自陣でのうかつなプレーからピンチを招いたシーンも多く、札幌の拙攻に助けられた面もあるが、大味になりそうな試合でも集中を切らさず、無失点に抑えたことは5得点以上に評価したい。
これで東京は勝ち点を44に伸ばし、3位との勝ち点差は5。シーズン残り4試合でひっくり返せない数字ではなく、ACLはまだまだ射程距離にあると考えたい。混戦の中では最終順位はある意味「運」や巡り合わせも大きく作用する以上、東京としては他のクラブがどうであれ、残り試合を全部勝つ前提で戦うしかない。
上位のクラブ相手にも今日のような戦いができるだけのしっかりしたベースの構築と、万一それが試合でうまく機能しないときにどう対処するかというエマージェンシーのシミュレーションをしっかりやる必要がある。残り4試合、もはやナビスコも天皇杯もなく、我々はこれだけを全力で取りに行くしかないのだ。
採点(
採点の見方
):
権田(4) 無失点は評価するが自陣で微妙なボールさばきが散見された。
徳永(3) 定位置で石川とのコンビも万全。攻撃参加で力を見せつけた。
チャン(3.5) 敵の攻撃にも概ねしっかり対応。初得点は貴重な先制点になった。
森重(3) 札幌の攻撃をしっかり刈り取って完封。展開力も見せつけた。
中村(3.5) 切れ込んでからの球離れが悪い。決めに行くならもう一工夫を。
高橋(2.5) 海外移籍の噂が出るのも納得できる質の高い働き。やはりボランチで。
米本(3.5) ボール狩人として中盤を駆け回る。途中交代は残念。
石川(2) このところ精度を欠いていたが今日は冷静に決めきれた。
梶山(2.5) ワンタッチでのパス出しとキープとの使い分けが絶妙。いい梶山だった。
田邉(3.5) まだムラはあるものの変態に育ちつつある。流れを決める得点は見事。
ルーカス(3.5) パスがズレることが多かった。得点が欲しかった。
===
ヴチチェヴィッチ(3.5) シュートは素晴らしかった。いいリズムでできている。
河野(ー) 時間短し。
エジミウソン(-) 時間短し。
次の週末はナビスコ決勝のためリーグ戦は休み、代わりに11月7日(水)に試合がある。東京は残りを名古屋(A)、神戸(H)、G大阪(A)、仙台(H)と戦う。厳しい相手が続くが、ここをどう乗り切るかは来季に直接響く大事な時期。残留のかかる神戸、大阪や、優勝争いをしている仙台との試合を楽しみにしたい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2012年10月22日 20:00
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【ブンデスリーガ第8節】ブレーメン×グラードバッハ
■2012年10月20日(土) 18:30キックオフ
■Weserstadion
インターナショナル・マッチ・デイをはさんで2週間ぶりとなるリーグ戦。せっかくの土曜日開催なのだがキックオフが日本時間深夜1時ということで、いくら土曜日の夜とはいえ途切れがちなネット動画をいらいらしながら更新し続ける時間でもなかろう。ネットで結果だけを確認することにした。やっぱり日本人選手がいないとスカパー中継が極端に少なくなるのが残念。
グラードバッハは前節フランクフルト戦と同じ布陣。流れに乗って連勝と行きたいところだ。ブレーメンにはそれほどやられているイメージはない。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ノードファイト マルクス
ルップ シャカ アランゴ
デ・ヨング
試合はブレーメン優勢で始まる。ブレーメンは球際でしっかり戦えており、グラードバッハのプレスに動じないが、グラードバッハの守備も集中しており、大きなチャンスは作れない。双方ともにアイデアを欠き決定的なシーンがない中、28分、ノードファイトがCKに合わせるがバーに嫌われる。
逆に37分、ブレーメンのCKから先制点を許す。さらに前半終了間際の45分、ループ・シュートを決められ0-2に。2点のビハインドを背負って前半を終える。
グラードバッハは後半からルップに代えてヘアマンを投入、巻き返しを図る。しかし試合は引き続きブレーメンが主導権を握り、2点のリードを背景に効果的な攻撃を狙う。グラードバッハは前がかりに攻撃を仕掛けるが遠目からのシュートが中心でブレーメンの守備を崩すことができない。
62分にはシャカに代えてフルゴタを、74分にはアランゴに代えてハンケを投入するが、76分に再び失点し0-3に。この辺でほぼ試合はきまったのではないだろうか。グラードバッハは86分にも1点を失い、結局0-4でブレーメンに完敗した。
何か頼りにしている「kicker」のレポートもあんまり熱意がこもってなくて拾いどころがないんだけど、まあ、要は見せ場の少ない試合だったということなのだろう。せっかく前節フランクフルトに勝ったのに、なかなか波に乗りきれないようだ。
昨季4位になったチームは、その前年に降格の危機を一緒にくぐり抜けたチームであり、そこで得たチームとしての共通理解、戦術の浸透が昨季の躍進の原動力だったと思う。
今季はロイス、ノイシュテター、ダンテと主力が抜けたとはいえ、移籍金を原資にメンツだけならそれを上回る補強をし、戦力的には言い訳のきかない状態。結局は新戦力がチームになじみ、黙っていても互いに分かるくらいの自動性を獲得できるまでにはもう少し時間がかかるということか。
デ・ヨングを初めとする新戦力はフィットし始めており、僕としてはその融合を待ちたいが、このまま負けが込むようだとそれも時間との戦いになる。この大敗から何を学ぶのか、今季第一のヤマかもしれない。
グラードバッハは木曜日にヨーロッパ・リーグのマルセイユ戦があり、週末にはハノーファーとの試合がある。リーグ戦でしっかり勝ち点を積み上げたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「私は我々がもっと信頼を持ちながら戦っていると思っていたがそううまくは行かなかった。我々はこのところあまりにしばしば守備の仕方を忘れており、それに対して高い対価を支払わされている。特に0-2、0-3となった二つの失点については、その前に中盤でボールを失っており残念に思う。この二つの得点を与えたのはまったく不必要なことだった。0-1となった後、我々は落ち着きを保つ代わりに攻め急いでしまった。そして前半終了間際に2点目を失ったのは致命的だった。何度も言うようだが我々にはやらなければならないことがたくさんある。今週、我々はたくさん議論しなければならないし、ハードワークをしなければならない。木曜日にはヨーロッパ・リーグのマルセイユ戦があるのでね」
ところで、ドイツの夏時間は次の週末で終わり、日本との時差は8時間に戻る。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2012年10月20日 22:37
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【Jリーグ第29節】C大阪×FC東京
■2012年10月20日(土) 18:00キックオフ
■キンチョウスタジアム
3週続けてのアウェイ・ゲーム。大阪は僕の生まれ故郷であり、今も実家は関西にあるため、里帰りにかこつけて遠征しようかとも思ったが、来月にも大阪でアウェイ・ゲームがあるし、明日朝から所要もあるので今回は見送り、おとなしく自宅スカパー観戦することにした。それにしても長居あたりは小学校3年生まで住んでいたところの近くだし、キンチョウはまだ行ったことないし、一度遠征したい。
東京は権田と高橋が代表から復帰する一方で森重がナビスコ準決勝で退場となったため出場停止。このため徳永と高橋がCBでコンビを組み、右SBに椋原、左SBに中村が入った。また、左SHには田邉が先発、ルーカスがワントップを務めエジミウソンはベンチ・スタートに。さらに河野がケガから復帰してベンチ入りを果たした。
権田
椋原 徳永 高橋 中村
長谷川 米本
石川 梶山 田邉
ルーカス
試合は東京がやや優位にスタート。ルーカス、梶山が前線でボールを受け、そこからスイッチが入って流動的に敵ゴールに迫る形で攻撃を組み立てようとする。8分、梶山が中央から右サイドに散らしたボールを椋原が再び中央に。これに梶山が再び頭で合わせるが枠外に。さらに12分、中央でこぼれ球に石川が詰めるが大きく枠外に。セレッソが東京の攻撃を捕まえきれず何度かチャンスを迎えるが決めきれず。
しかし、その後は大阪も徐々にエンジンがかかったか、東京のパスが中盤でカットされるシーンが増え、ミスもあってつなぎきれず、セレッソのショート・カウンターを浴びる。ボールが激しく往復する一進一退の忙しい展開で、当然のようにミスも頻発しなかなか思い通りの攻撃が組み立てられない。一方、敵の攻撃に対しては高橋、徳永が我慢強いカバーリングでしのぎ、敵のシュートミスもあって失点を免れる。
30分、敵ゴール前での攻防から梶山がミドルを放つが枠外に。これをきっかけに前半の残り15分には東京が再び流れを取り戻し何度かチャンスを作るがここでも決めきれず。残り5分で4本のシュートを放ちここで得点できていればというシーンがいくつかあったが、結局スコアレスのまま前半を終える。悪くはないがよくもなく、よくある東京の試合を見ている感じ。
後半開始早々の50分、東京の右サイドに展開され、ここから中に切れ込まれる。石川が対応したが寄せきれず、20メートル以上あると思われる強烈なミドルを突き刺され失点。イヤな時間帯に0-1と先制を許してしまう。崩された訳でもなく、敵を褒めるべきシュートとはいえ、このタイミングでの失点で戦い方は難しくなってしまう。
失点のショックからか東京がバタつき、受け身に回る時間が続くが、何とか追加点を許さずにしのぐ。60分、田邉に代えチャンを投入。チャンは指を3本示して他の選手に布陣の変更を伝えており、最終ラインを高橋、チャン、徳永にして椋原、中村を高い位置に張らせるスリー・バックに変更したように見えた。意図は分からないでもないが、このタイミングでまずヴチチェヴィッチだろうと思ったのは僕だけじゃないはず。
と思っていたら63分、梶山に代えてヴチチェヴィッチを投入。すると攻撃に流動性が戻り、ボールの出入りがスムーズになる。74分、奪ったボールを中央のヴチチェヴィッチに。ヴチチェヴィッチは右サイドの長谷川の絶妙のスルー・パスを通し、裏に抜け出した長谷川が中央へ折り返し。ここにヴチチェヴィッチが自ら走り込んでシュートを決め同点に。ヴチチェヴィッチのスルー・パスの時点で勝負がついていたような得点だった。
ここから試合はオープンに。75分、米本に代えてエジミウソンを投入。今度は指4本の前に指1本のサインがあり、高橋をアンカーに上げてDFラインを4バックに戻したものと思う。互いに譲らず勝ち越しを狙いに行く激しい展開になる。81分には敵FKをクイック・リスタートされ、集中を欠いたままシュートを許してバーをヒットされるシーンもあり肝を冷やす。逆に90分にはカウンターから石川が中央へ切れ込んでシュートを放つが枠外に。
アディショナル・タイムには長谷川がこの日2回目の警告を受けて退場になるおまけもついたが、互いに譲らず試合は1-1の痛み分けとなった。
必ずしも試合を支配できた訳ではなかったし、危ないシーンも少なくなかったが、森重不在の中何とか守りきり、失点は敵ながら天晴れのミドル1本に抑えたこと、選手交代で流れを取り戻し終盤に追いついたことは評価したい。星勘定的にはもちろん勝ち点1で満足する訳には行かないのだが、内容的には互角の戦いで(シュート13-12、ポゼッション50-50、CK3-4)引き分けは妥当な結果だったと言えるだろう。
しかし、パスミスが多く、敵のプレスをいなしながら落ち着いて、かつ速いパスをつないで行くという基本的な部分がシーズンのこの時期にきてもまだまだ発展途上の印象を受ける。また、せっかくのチャンスにもシュート精度が低く、ここを上げて行かなければ厳しい試合が続くシーズン終盤戦で勝ち点を積み上げることはできない。特に石川のシュートが大きく枠を外れて行くのがせつない。
守備では徳永、高橋の踏ん張りを評価したい。敵の攻撃に荒削りな部分が多かったとはいえ、ここ何試合かの詰めの甘い守備からの立て直しは明るいニュースだ。全体として見れば、スタイルを貫いて戦いはしたが、精度の甘さから流れをつかみきれず、先制点を許して自ら試合を難しくしたと総括できるだろう。引き分けの評価はいつも、次の試合に勝てるかどうかで決まる。次節、久しぶりのホームでの札幌戦で勝ち点3を積み上げることで初めて、今日の勝ち点1が生きてくるのだ。
採点(
採点の見方
):
権田(4) 不安定な飛び出しもあったが最少失点に抑える。失点はやむなし。
椋原(4) 守備では身体を張ったが前線でボールを持った時の選択肢をもっと。
徳永(3.5) どこのポジションでも黙々と役割を果たす姿は涙が出る。
高橋(3.5) カバーリング、対人とセンスと強さを見せるが軽いプレーも。
中村(4) 切れ込んだ後のプレーにもう一つ精度があればもっといい選手に。
長谷川(4) アシストは見事だったが退場は不用意すぎ。滝に打たれるべき。
米本(4) 中盤でボールを狩り続けた。ミドルは夢があって素晴らしかった。
石川(4) 仕掛けは素晴らしいがフィニッシュの精度が戻らずチャンスをつぶす。
梶山(3.5) 序盤は素晴らしい動きを見せたが徐々に失速。交代は残念。
田邉(4) 気の利いたプレーもあるが相変わらずムラあり。まだまだ勉強中。
ルーカス(3) 前線でボールを収め続け攻撃の核に。頭の下がる働き。
===
チャン(4) プレーに雑なところが散見されるのが残念。
ヴチチェヴィッチ(3) 動きを作り出すことのできる存在。いてくれてよかった。
エジミウソン(-) 時間短し。
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FC東京
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J1リーグ戦
2012年10月13日 18:56
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【ナビスコカップ準決勝2】清水×FC東京
■2012年10月13日(土) 14:00キックオフ
■アウトソーシングスタジアム日本平
ナビスコカップ準決勝セカンド・レグ。定時に自宅スカパー観戦の予定だったが、急な外出があって帰宅が遅れ、45分ほど遅れての録画追っかけ再生となった。
東京は権田と高橋が代表召集で不在。そのため徳永をCBにスライドし、SBは椋原と丸山、先週の渡邉に代えてエジミウソンをワントップに起用した。また、ケガから復帰した平山が久しぶりにベンチ入りした。
塩田
椋原 徳永 森重 丸山
長谷川 米本
石川 梶山 ルーカス
エジミウソン
試合は神経質な立ち上がりになる。東京はファースト・レグを2-1で勝っているため、引き分けなら決勝進出となるが、1点取られて0-1にされればアウェイ・ゴールの数で清水の決勝進出になるという微妙な状況。東京としてはまず失点しないことが重要になるが、0-0で終わらせようというゲームプランは1点取られた時のことを考えればリスキーであり、戦い方の難しい試合である。
それは清水も同じで、先制点を与えれば決定的に不利になる一方でとにかく1点取らないことには勝ち抜けられない訳だ。互いに先制点は欲しいが失点は何としても避けたいという状況で、どこまでリスクを取るかという腹の探り合いになる。
東京はいつものようにパスをつないで敵のゴールを窺い、何度かチャンスを作る。9分にはルーカスのスルーパスからエジミウソンが裏に抜け出すがシュートはわずかに枠を外れる。東京がボールを支配し、やや優勢に試合を進めていたが、26分、敵FKから何度もボールをクリアするが拾われて波状攻撃を受ける。最後は左サイドからクロスを入れられ、ファーでフリーでのヘディングを許してしまう。これを決められ0-1と先制される。
このままでは決勝進出できない東京は引き続きポゼッションから同点を狙いに行く。30分、石川が梶山からのパスを受けて右サイドに抜け出しシュートを放つがバーの上。35分には梶山からの落としを受けた長谷川がシュートを放つがこれもバーの上。チャンスは作るものの決めきれないシーンが続く。45分にも長谷川が中央を突破してシュートを放つが敵GKにセーブされる。結局0-1とビハインドを背負ったまま前半を終えた。
後半開始早々にも東京はチャンスを迎える。石川のパスから敵ゴール前で混戦となり、梶山、長谷川がシュートを放つがブロックされる。こぼれ球にルーカスが詰めたがこれも敵DFに当たり枠外へ。さらにこれで得たCKから森重のシュートもあったが敵DFにブロックされる。得点するならこの時間帯だった。
攻撃の形は作りながらもなかなか局面を打開できない東京は58分、エジミウソンに代えてヴチチェヴィッチを投入、ルーカスをワントップに上げ、ヴチチェヴィッチは左ウィングに入る。
だが、62分、ロング・フィードから敵FWに裏に抜け出される。丸山が対応したがかわされ、最後はシュートを決められて0-2に。試合展開的には1-2で延長に持ち込める訳だから、とにかく1点を取らなければならないことに変わりはないが、いい形で後半に入ったところで長いボール一発で追加点を奪われた精神的なショックは大きかった。
69分、米本に代えて平山を投入。梶山がボランチに落ちて平山とルーカスのツートップになったか。2点差を奪って自陣を固める清水に対し、東京は終盤にかけて攻勢をかけるが崩しきれず、シュートも打てないもどかしい展開が続く。90分、石川を下げて渡邉を投入、もうだれがどこに張っているのか分からないが、とにかく1点返すぞという布陣。まあ、カップ戦だから当然だろう。
インジャリーもありアディショナル・タイムは5分与えられたが、攻め急ぐ東京は余裕のない攻撃で自滅。最後はカウンターでエリアに侵入しようとした敵FWを森重が倒したとの判定でPKを与え、これを決められて0-3とされる。森重はこのプレーで一発退場となったが、リプレイを見る限りしっかりボールにプレーできており、ファウルはまだしも退場は厳しいように思えた。
試合はそのまま終了し、結果的には0-3清水に乾杯した格好で、東京は決勝進出を逃した。前半にやってはならない先制点を許して精神的に重荷を背負い、後半にもカウンターから失点して自ら試合を難しくした。取るべき局面でゴールを奪えずポロポロと失点していてはどうやっても勝つことは難しい。
ポゼッションは51-49とそれほど差があった訳でもなかったが、シュートは11-7、CKは12-2と東京が攻め込んでいたことを示しているが、少ないチャンスを確実に決めた清水に対し、最後の局面でタフネスを示せなかった東京のもろさが結果に表れてしまったということだろう。
このところ、こうした試合が多く苦しんでいるが、とにかくひとつひとつのプレーの精度を上げることと、球際でのセカンド・エフォート、ラスト・エフォートを最後まで積み上げることを地道に追求して行くしかない。ケガ人が多いとはいえメンバーは揃っているし、目指しているサッカーは悪くない。目標はあくまでACLだが、うまく行かないことがあるのもまだまだ当然の段階。方向性に迷いが出ることが最も避けなければならないことだ。
決定力と言ってしまうのは簡単だが、その中身は多義的で難しい。だれかひとり個人技で決めてくれるFWがいてくれればいいのかといえばそういう問題ではないはず。ギリギリの局面で枠に飛ばす技術とかシュートのタイミングを見極める戦術眼のようなものをより研ぎ澄まして行くのが東京の求める決定力ということで、それがまだまだチームとして完成の域に達していないということではないだろうか。
これでナビスコも終戦。天皇杯も既に敗退しており、あとはリーグ戦しかなくなった。残り6試合を大事に戦いたい。魅力的なサッカーをして勝つことが我々の目標であり、そこへ至る成長の過程でいくつもの苦い敗戦をくぐりぬけて行かなければならないのは自明。「お前たちにはこのスタイルに迷いがあるのか。オレにはないぞ」とかつてだれかが言ったが、そんな気分だ。
採点(
採点の見方
):
塩田(4) 2点目は防げなかったか。不安定な飛び出しもあった。
椋原(4) 気持ちの見えるプレーでボールを追った。悪くないパフォーマンス。
徳永(4) CBでも対人の強さを見せしっかりと敵に対応した。
森重(4.5) 退場は厳しい判定。DFリーダーとしての踏ん張りどころ。
丸山(4.5) 攻撃参加に特徴とセンスを見せたが2点目は残念。
米本(4) 中盤でしっかりボールを追ったがポジショニング定まらず。
長谷川(3.5) よくボールに絡み何度かチャンスがあったが得点できず。
石川(4) 動きはキレているが絶好機に枠に飛ばせなかった。
梶山(4.5) ボールを奪われること多し。本調子ではないのでは…。
ルーカス(3) 守備にも攻撃にも奮闘したが結果につながらなかった。
エジミウソン(4) チームにはフィットしてきた。途中交代は残念だった。
===
ヴチチェヴィッチ(4.5) 途中交代で入ったが変化をつけられず。
平山(4) ポスト、キープは悪くなかった。競争に割って入って欲しい。
渡邉(-) 時間短し。
平山は思いの外いいパフォーマンスをしていたと思う。前線の競争が激化して、結果的に得点力がアップすることを期待している。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2012年10月09日 10:00
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■
【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ×フランクフルト
■2012年10月7日(日) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
日曜日の午後開催ということで日本時間だと夜10時半からというゴールデン・タイムなのだが、スカパー中継はなぜか夜中12時半過ぎからという冷遇。まあ、次の日が祝日だからというのもあって、仕方なく眠い目をこすりながら深夜までテレビの前に張りついた。いや、不満を言うのはやめよう。中継があるだけでも有難いのだ。
先週末のリーグ戦でBVBに0-5と大敗、週央のヨーロッパ・リーグでのイスタンブール戦も先制しながら結局2-4と逆転されて公式戦2連敗中のグラードバッハはメンバーを動かしてきた。
ヤンチュケが右SBに復帰、CBではブラウアースに代わってドミンゲスが先発、そしてボランチにはノードファイトが先発した。ヘアマンはベンチにも名前がないがケガだっけ?
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ルップ ノードファイト マルクス アランゴ
シャカ デ・ヨング
試合は重たいスタート。グラードバッハはパスがつなげずフランクフルトの早いプレスに苦しみなかなかペースをつかめなかったが、8分、敵陣でアランゴが敵のパスミスをカットするとそこから30メートルはあると思われるロング・シュート。これが無回転で落ちながらゴールに飛び込み、グラードバッハは思わぬ形で1-0と先制する。
すると最初は自信を持って攻めているように見えたフランクフルトが浮足立ち、流れはグラードバッハに傾き始める。テア・シュテゲンのリスクを取りすぎる足許でのボールあしらいにひやひやするシーンが結構あったが、24分、ノードファイトのロング・フィードにデ・ヨングが敵DFと競りながら裏に飛び出し、後方から受けたボールをノートラップで直接左足でゴールに突き刺し2-0に。
2点のリードを奪ったグラードバッハは引き気味に布陣し、フランクフルトの攻撃を受け止めてはカウンターを狙う戦術に徹する。これが奏功しグラードバッハはフランクフルトを押さえこんだまま2-0で前半を終える。
後半に入っても2点のリードを背景に手堅く守るグラードバッハをフランクフルトが攻めあぐねる展開は変わらず。グラードバッハは70分、シャカに代えてフルゴタを、81分にはデ・ヨングに代えてデ・カマルゴを投入し試合をコントロール。アディショナル・タイムにはルップに代えてブラウアースを起用し、これといって盛り上がりを作らせないまま2-0でフランクフルトに勝ちきった。
この試合、決して入り方はよくなかったし、序盤の転がり方次第ではフランクフルトに流れを持って行かれてもおかしくない状況だったが、極端に言えばアランゴの芸術的なゴールで大勢が決まってしまった試合だったと言っていい。後半開始以降も隙を見せずに守ったことでグラードバッハは結局流れを譲り渡すことなく貴重な勝ち点3を手にすることができた。
開幕戦に勝って以来リーグ戦では勝ちがない状態で、そろそろ勝ち点を積み上げないとチームそのものがバタバタし始めるギリギリのタイミングだったが、それだけにここできちんと勝てたことは大きい。しかも今季の核であるアランゴと、ロイスの穴を埋めるべく鳴り物入りで獲得したデ・ヨングのゴールというのも意味がある。
補強した選手もチームにフィットしつつあり、この勝利は後で振り返ったときに「あの試合がポイントだったな」という転機になる可能性があると思う。特にデ・ヨングのゴールは見事で、こうしたゴールの積み重ねが彼のストライカーとしての自信につながって行くはずだ。もともと力のある選手なので、チームにうまくピースとしてはまってくれれば大きな武器になるだろう。
星勘定的には7試合で勝ち点9(平均1.29)の10位とまだまだだが、この時期は戦い方のベースをしっかり固めて勝ち点を少しずつ積み上げる他ない。インターナショナル・マッチデイをはさんで次のリーグ戦は2週間先になるが、この期間をうまく使ってチーム戦術をしっかり深化させて欲しい。
ルツィアン・ファヴレ監督:
「我々は二つの素晴らしいゴールでリードを奪った。最初のゴールではルーカス・ルップとトーベン・マルクスのボール奪取が利いたし、ジュアン・アランゴのシュートはファンタスティックだった。ベンチからはバーを越えてしまったように見えたよ。2-0の局面ではルーク・デ・ヨングが非常にうまく裏に抜け出し、よくシュートを放ってくれた。我々はその後3-0を狙いに行ったが、我々が手にした状況をうまく使うことができなかった。しかしこうした試合で、こうした強い相手に対してはとにかくひとつ勝つことが重要になる。もちろん我々はいくつかの事柄について話し合わなければならないし、2、3の出来事は克服しなければならないが、我々はフランクフルトに今季最初の土をつけた訳で、そのこと自体が何かを物語っているのではないか」
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2012年10月08日 13:43
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■
【Jリーグ第28節】鹿島×FC東京
■2012年10月6日(土) 15:00キックオフ
■県立鹿島サッカースタジアム
当日は所用で出かけており、帰宅後にスカパーの録画をゆっくり見ようと思っていたが、夕方自宅からメールでスカパーのチューナの調子が悪く録画が失敗したとの報を受け、やむなく結果だけ確認したら1-5…。まあ、苦労してツイッターも見ないようにして結果を封印し、家に帰ってから楽しみに録画を見てこの結果だとショックを受けるだろうから、録画失敗はせめてものサッカーの神さまの配慮だったのかもしれない。
で、今日、スカパーの再放送を見たのだが、確かに難しい試合だったと思う。布陣はこうだった。
権田
徳永 高橋 森重 チャン
長谷川 梶山
石川 ルーカス 羽生
渡邉
前節から3人を入れ替えた布陣で、羽生のトップ下はまだしも、エジミウソンを控えに回して渡邉を先発させたり、チャンをこれまで実績のない左SBで起用したり、上位にくっついて行くには連勝の必要な大事な試合だけに、ここで敢えてメンバーを入れ替える意図の分かりにくい采配だ。
少なくとも試合の入りは悪くなかった。石川をアクセントにして敵のサイドを崩し、中央でもルーカスがボールを収めて流動的にパスがつなげていたと思う。
しかし、チャンのポジショニングが不安定なせいで守備のバランスが悪く、羽生が最終ラインを埋めたりするバタバタした対応で敵にもチャンスを作られるようになる。中盤での動きも少なくなり、徐々に主導権を譲り渡す格好に。18分には、左サイドからのクロスに合わせたシュートを権田がセーブしたがこぼれ球を詰められ0-1と先制を許す。
35分の羽生から米本への交代はケガか。梶山がトップ下に上がりルーカスがワントップ、渡邉が左サイドにスライド。東京もパスをつないで前に出ようとするが、38分には再び左サイドを崩され失点。決して一方的に押し込まれる展開ではなかったが、結果的には0-2と2点のビハインドを背負って前半を終えた。
後半に入っても東京はつなぐサッカーを愚直に展開。ルーカス、石川を中心に敵ゴールに迫るが最後の精度を欠き得点できない。2点差であれば、後半の早い時間帯にまず1点を返すことで試合の流れを引き寄せることも可能だっただけに、形はどうであれここで得点できなかったことが結局終盤戦に響くことになってしまったと言えるだろう。
57分、渡邉に代えてエジミウソンを投入。さらに63分にはチャンに代えてヴチチェヴィッチを投入する。徳永、高橋、森重の3バックにし、右に石川、左にヴチチェヴィッチが張り出す布陣。梶山をトップ下に置いて、ルーカス、エジミウソンを2トップにしたようだ。
しかし、直後の69分、自陣内でボールを回され、最後はエリア外中央から決められ0-3。さらに71分にもFWのポストから同じくエリア外からのシュートを防ぎきれず0-4。この時間帯に続けざまに取られたこの2失点で試合は事実上終わってしまった。
東京は83分、石川のショート・コーナーから米本がクロス、中央でエジミウソンが合わせたシュートは枠を外れるが高橋がヒールで軌道を修正、これがゴールとなって1-4と1点を返す。高橋はJ1初ゴールだが、時既に遅しとはこのこと。
87分には敵FWに強烈なミドルを許し1-5に。終わってみれば想定外の大敗となってしまった。
この試合、内容的には少なくとも5点も取られるほど圧倒されたものではなかったが、守備の対応が甘くなり、敵のキーマンをしっかりつぶせずにポロポロと失点を重ねてしまった。残り21分までは2点差以内の試合だった訳で、3点目を取られる前に1点を返さなければならなかったし、それは決して不可能ではなかったが決めきれず、逆に立て続けに失点して万事休す。
愚直にパス・サッカーを貫き、それなりにチャンスも作ったが、試合巧者の鹿島に弱点を突かれ、着実に加点されて実力差以上の点差で負けたことは悔しい。ポゼッションは56-44、CKは10-6と東京が攻めていたことは数字にも表れているし、シュートも15本放っている。
残念だったのはやはり簡単に失点してしまった守備の軽さ、集中の欠如だろう。被シュート22本はやはり多すぎで、シュートのひとつ手前でしっかり止められていなかった、敵の攻撃を捕まえきれていなかったということだろう。
結果論だが、この試合に勝てば東京は5位、3位までの勝ち点差も5に縮まり、ACLへの足がかりを十分つかめる状況だっただけに、この大敗は星勘定的にも痛すぎるほど痛い。しかしそれはもはや言っても仕方のないこと。我々は残り6試合で何ができるかを考える他ない。
端的に言ってしまえば、J2から昇格し、新しい監督の下でリスタートした今季は、こんなふうに勝ったり負けたりしながらベースを固める一年であっても決して悪くない。我々が進んでいる道は間違っていないと僕は思っているし、ここで一喜一憂しても仕方ない。ただ、この日の試合について言えば、5点を失うにはそれに見合う原因があるはずで、それをきちんと検証する必要はある。5失点は異常値だ。
僕は戦い方が間違っているとも、選手や監督、クラブがいい加減にサッカーに取り組んでいるとも思っていない。この大敗を受け止めて次に向かうしか僕たちにはするべきことはないはずだ。
採点(
採点の見方
):
権田(4) 最後までゴールを守る姿勢は見せた。ナイス・セーブも多かった。
徳永(4.5) 序盤は攻撃にも特徴を出したが、徐々に敵の攻撃に振らされた。
高橋(5) 得点はともかく、敵のワントップをつぶしきれずボールを持たれた。
森重(5) 個別のプレー以上に守備全般を制御できなかったことが痛恨。
チャン(5.5) 不安定なポジショニングで裏のスペースを使われた。
梶山(5) ケガのせいもあってか存在感を発揮できず、敗因のひとつとなる。
長谷川(4.5) 気の利いたプレーもあったが流れを作れず。
石川(4) 繰り返しチャレンジを続けたが得点できず。キレはよかったが。
ルーカス(4) 前線で身体を張りシュートも放ったがマークもきつかった。
羽生(4.5) 交代はケガか。守備の穴埋めに奔走し特徴が生きず。
渡邉(5) もっとエゴイスティックに狙って行ってもよかった。
===
米本(4.5) 敵の攻撃の端緒になる部分をつぶせなかった。
エジミウソン(4) 前線でボールに絡んだ。先発でよかった。
ヴチチェヴィッチ(-) 流れを変えるには投入が遅すぎた。
天皇杯の休みを使ってナビスコに向けた立て直しが必要だ。
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FC東京
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J1リーグ戦
2012年10月07日 14:38
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■
【UEL第2節】グラードバッハ×イスタンブール
■2012年10月4日(木) 21:05キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
どうせテレビ中継もないし何かもう投げやりになっちゃうヨーロッパ・リーグの試合。現地時間の夜9時過ぎキックオフということは日本時間早朝4時過ぎ。仕事のある平日の朝に不安定なネット動画を探すようなアレもちょっとそこまではない感じで結果のみ確認。
週末のリーグ戦でBVBに惨敗を喫したグラードバッハは、ターン・オーバーもあってか大きくメンバーをいじってきた。
テア・シュテゲン
マルクス シュトランツル ブラウアース デムス
ノードファイト ツィガーツィ
リング シャカ アランゴ
デ・ヨング
さて、グラードバッハは出足こそ鈍かったもののテア・シュテゲンの好セーブで序盤をしのぐと徐々にチャンスを作り始める。18分、ノードファイトのクロスにデ・ヨングが頭で合わせ先制。
しかし、25分、イスタンブールにFKを直接決められ追いつかれてしまう。試合は激しくボールが行き交う展開となり、グラードバッハも33分アランゴがFKを直接狙うがわずかに枠を捉えきれず。すると40分、敵MFに25メートルのミドルを決められ逆転を許す。先制したものの1-2とされて前半を終える。
グラードバッハは後半からリングに代えてフルゴタを投入。積極的にプレスをかけてボールを奪い、59分にはアランゴが敵GKと一対一のチャンスを迎えるがGKに当ててしまう。おそらくこのあたりがこの試合のポイントだったのではないか。
ファヴレ監督は61分、ツィガーツィに代えデ・カマルゴを投入して同点を狙いに行くがチャンスに決めきれず。すると71分、カウンターから追加点を決められ1-3に。試合を難しくしてしまう。
直後の74分、アランゴのクロスをデ・カマルゴが決めて再び2-3と一点差に迫る。86分にはシャカに代えてムラパを起用するが直後の87分、至近距離から決められ2-4に。これで試合は決まってしまった。
流れだけ読んでいると必ずしも完敗というほど圧倒的にやられた試合でもなかったようだが、先制しながらも前半のうちに逆転を許し、後半攻撃的に入ったところで追いつけず逆に追加点を許したあたりで既に勝負あったという感じか。
このところ結果が出ていないが、やっていることはそんなに間違っていないと思う。愚直にやり続けることでチームが出来上がってくるのをもう少し待ちたいが…。
グラードバッハは日曜日にフランクフルトと対戦するが、これはフランクフルトの日本人選手のおかげでスカパー中継あり。リーグ戦もこの辺でひとつ勝っておかなければならない。日程的にはきついがこの際そんなことは言っていられない。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「ポジティブな部分もたくさん見せられたのだが、こうした結果の後ではそれを言うのも難しく、失望は大きい。しかし大変いいプレーをして、いいコンビネーションを見せた時間帯もあった。我々は先制したが、あまりに早く無用の失点を許してしまった。二つ目の失点もFKからの失点で無用のものだった。我々には攻撃でも守備でも我慢が足りなかったと思う。我々はする必要のないミスをして、その代価をすぐに支払わされた。このレベルではそうしたミスは許されない。そこでは我々はより我慢強く、より落ち着いてプレーしなければならないのだ」
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