フットボール・クレイジー
football crazy
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2013年01月29日 22:04
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【オフ企画】アウェイスタ雑記(6)日産スタジアム
横浜国際総合競技場、命名権により日産スタジアムと呼ばれる。 2002年ワールドカップの決勝戦が行われた日本を代表する巨大系スタジアムであり、収容は74、000人。巨大である。
調べたところ、僕がここでサッカーを観戦したのは8回。アウェイのマリノス戦が中心だが、代表のドイツ×日本とか、2012年クラブ・ワールドカップ決勝のサントス×バルセロナなどもここで見た。
初めて行ったのは2004年10月23日の横浜戦。
その時の記録
はこんな感じだ。
「午後からは柔横線に乗って新横浜まで出かけた。菊名で横浜線に乗り換えて二駅、小机から横浜国際総合競技場まで15分と聞いていたが実際には10分くらいの感じ。アウェイの試合を見るのは初めてだ。第1コーナー入口裏辺りの2陪席に陣取ったが結構カラカラで
FCのファンがパラパラいる程度」
「帰りの横浜線がババ混みですごかった。小机でいっぱいなのに新横浜でさらに乗ってきて殺気立った雰囲気になって。菊名でたくさん降りるから一駅だけのことなんだけど。飛田給でそんな感じになることってないのに。なんでだろ。JRは機動的に本数増やしたりするべきじゃないか、あれ。まあ、次に行くのがいつか分からないから別にいいんだけど」
どうも僕のアウェイ・デビューは横浜だったらしい。この試合については正直あんまり覚えていないのだが(何しろ8年以上前の話)、実はこの日は新潟県中越地震があった日で、試合が終わって小机の駅に向かう途中で地震に遭遇したらしい。全然気づかなかった。横浜も震度3くらいでは揺れてたはずだと思うんだけど。
「次に行くのがいつか分からない」とか書きながら、実際にはその年の12月16日に、代表のドイツ×日本を見に行っている。
その時の記録
を見てもスタジアムに関する記載はほとんどなし。小机の駅からスタまでの途中でバラックのバッタユニを買ったのは覚えている。
僕はドイツから帰国してまだ日も浅かったこともあって、完全にドイツを応援していた。「平日だというのに6万人収容の横浜国際総合競技場がほぼ満席。ドイツ人の親子連れなども見かけたが、やはりスタンドは大半が日本の応援で、僕はアウェイ側ゴール裏の2階席にいたのだが、周囲は青いユニフォームを着ているヤツの方が多かった」
3回目は2005年9月17日。小旅行ということで横浜に宿を取り、観光の一環として確か地下鉄でスタに向かった。
その時の記録
。
「今回は横浜に一泊。ホテルに荷物を置いた後、新横浜でラーメン博物館に寄り、早めの晩メシをすませて日産スタジアムに入っだ。新しくてきれいなスタジアムではあるが例によって陸上トラック併設なのでゴール裏はカーブになっており見づらい。アウェイ側は上層が解放されていなかったので下層の最上段で見たが傾斜も今いち緩い。全般にスタジアムがデカ過ぎる感じはする」
終盤にルーカスがジャーンと交錯して倒れこんだまま脳震畳を起こして起き上がれず、ピッチに救急車が入る騒ぎになった試合である。ルーカスが搬送されたあと、試合はアディショナル・タイムを残していたがそのまま終了となった。柏原主審の素晴らしい判断だった。この時はマジで心配したが翌週の試合では何食わぬ顔で復活。大事に至らなくて本当によかった。
スタジアムとしての僕の評価は上記の通り「デカ過ぎ」。ピッチが遠いのは陸上競技場の宿命としてもスタンドの傾斜が今ひとって見にくいのは致命的、どんなに設備が立派でも埋め合わせはできない。ついでに言えば食べ物もひどい。味スタよりひどいのはここくらいじゃないか。
横浜線がボトルネックになって東横線からのアクセスが今イチなので東京方面からは行きにくい。帰りの小机駅では入場規制がかかることもあり、電車もぎゅうぎゅう。菊名まで二駅乗るだけなのにイヤになってしまう。最近では、距離的に小机駅より遠いのを我慢してもっぱら新横浜駅から歩くようにしているが、それでも垢抜けない横浜線に乗らなければならないのは変わりない。東横線・目黒線が日吉から分岐して新横浜に乗り入れる計画もあるらしいが、是非早急な着工をお願いしたい。副都心線なんかとつなぐよりこっちが先だろう。
電車といえばこんなこともあった。
2010年のできごと
である。
「曇り空の日曜日。渋谷で弁当を買い込み、東横線から菊名で横浜線に乗り換え。小机から歩くつもりで新横浜を乗り過ごしたら、どういう訳か電車は小机を通過して鴨居へ。どうも快速だったらしい。横浜線に快速が走っているとは。油断した。鴨居から折り返して小机で下車」
気をつけたい。新横浜からの徒歩ならこれも避けられるが。
2011年12月18日にはクラブ・ワールドカップの決勝を見に行った。この時もスタは超満員だったが、帰り道には
こんな裏技
を使った。
「帰りは横浜線が殺人的な混雑になることが当然予想されたので、新横浜から品川まで新幹線に一駅だけ乗った。そんな酔狂なことをするのは僕だけかと思ったら、新幹線上りホームには同じような考えの人たちがたくさんあふれていた。新横浜から品川までの自由席特急券は840円。これで横浜線の混雑を回避でき、10分強で品川まで着くのならば言うことない。新幹線では座れなかったがすごく迅速に帰って来られた」
でも、同じことを考えている人が結構いた。
結局、毎年のように通っているスタジアムで、アウェイスタとしてはたぶんいちばんたくさん行ったことのあるところなんじゃないかなと思う。でもまあ、ここの印象はやっぱり「とにかくデカ過ぎ」。サッカーを見る環境としてはお勧めできない。
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FC東京
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スタジアム
2013年01月27日 14:10
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【ブンデスリーガ第19節】グラードバッハ×デュッセルドルフ
■2013年1月26日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
先週に続いて土曜日の3時半、日本時間夜11時半のキックオフ。敵には新しく日本人選手が加入したので中継あってもいいと思ったんだけどなく、ネット動画での観戦。カクカクすることなく調子よく見られていた動画が途中でセンサー入って切られたんだけど、ツイッターで生きてる動画チャネル教えてもらって最後まで見られた。本当に有難かった。
今年初めてのホームゲームは隣町のデュッセルドルフを迎えての一戦。グラードバッハは前節と同じ布陣。デムスがベンチに戻ったようだ。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
ツィガーツィ ノードファイト マルクス アランゴ
ヘアマン デ・ヨング
まずグラードバッハが主導権をつかむ。ボールを支配し敵陣で試合を進め、クリアボールを拾っては波状攻撃を仕掛ける。
6分、アランゴからのパスを受けたヴェントがゴールライン近くから中央へ折り返し。これがクリアしようとした敵DFのミスを誘いゴールへ。敵のオウンゴールでグラードバッハが1-0と先制する。ファーではデ・ヨングかヘアマンが詰めてたし、オウンゴールとはいえヴェントのクロスの時点で勝負のついた得点だったと思う。
14分、右サイドの敵陣深くでボールを得ると、デ・ヨングがこれを中央へ。ヘアマンが詰めて2-0に。この時間帯はデュッセルドルフのDFがあまりにグダグダだった印象。
デュッセルドルフはこれでようやく目が覚めたか、徐々に試合は拮抗した展開に。だが、グラードバッハはドミンゲス、ブラウアースを中心に守備も集中していて敵に決定機を作らせない。33分にはツィガーツィのパスからアランゴが敵GKと一対一の絶好機を迎えるが、シュートに力なくGKに当ててしまう。苦笑いの至宝。結局2-0とリードして前半を終了した。
デュッセルドルフは後半開始から攻勢に。グラードバッハがこれをしのぐが、50分、敵がゴール至近から放ったシュートがデ・ヨングに当たりハンドの判定でPKに。これを決められて2-1と1点差になる。
この時間帯は結構押し込まれた。デュッセルドルフにボールを持たれ、クリアに追われて防戦一方。セカンドボールも拾えず、一対一の競り合いでも負けていた。しかしここを何とかしのぎきったことで守備からリズムができてくる。奪ったボールをアランゴあたりが前線に展開しカウンターからチャンスを作る。
残り時間が少なくなるとともにグラードバッハは戦い方がしっかり固まり、デュッセルドルフはシュート・チャンスを作れなくなる。72分、デ・ヨングに代えてハンケを投入。78分にはクロスがバーを直撃、終盤にはアランゴがゴール前でフリーになるがGKに阻まれ得点できず。どうもアランゴの日ではなかったようだ。
88分、ヘアマンに代えてムラパを投入。ムラパはロング・フィードを受けてフリーになりかけたがボールが足許に収まらず。アディショナル・タイムにはツィガーツィに代えてルップを投入してグラードバッハが時間を使いきり、2-1でグラードバッハが勝ちきった。
本当なら後半の真ん中くらいで追加点を取って突き放したい試合だったし、それができるチャンスはあったが決めきれず、結果として最後まで気の抜けないしんどい試合になってしまった。
だが、終盤はデュッセルドルフにチャンスを与えず、バタつく時間帯はあったものの攻守にひとつの型がしっかりできてきた印象はあった。デ・ヨングもチームのパーツとして機能し始めてて、早めに得点があれば調子に乗って行けるだろう。勝ち点差が詰まっているだけに、上も狙えるが負けが込むと一気に順位も下がる。サバイバルのためのチームの熟成は進みつつあるように思えた。
次節はアウェイのニュルンベルク戦。やっとスカパーの中継がある。日曜日の11時半からだが見るしかないだろう。ドイツのサマータイムは3月31日から。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「最初の20分はとてもうまくスタートすることができた。運動量も多く、スペースを見つけて素早く2-0とリードを奪った。だが、その後、私のチームはちょっと集中を欠いてしまい、あまりに難しくプレーしすぎた。3-0にする大きなチャンスを逃したあと、PKを与えて2-1にされてしまった。この時間帯はボールを失うことが多すぎた。だが、終盤には再びコンビネーションがよくなり、3点目のいいチャンスもあった。残念ながら得点には至らなかったが」
勝ち点29(1試合あたり1.53)で暫定7位。しっかり勝ち点を積み上げて行こう。
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ブンデスリーガ
2013年01月25日 00:10
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【オフ企画】アウェイスタ雑記(5)東北電力ビッグスワンスタジアム
正式名称は新潟県立鳥屋野潟公園新潟スタジアム。命名権により東北電カビッグスワンスタジアムと呼ばれる。
ここに行ったのは2009年12月5日のアウェイ新潟戦。
当時の記録
はこれだ。
「新潟はふだんの遠征範囲外だが、最終戦だし高速道路が安いのでクルマで行くことにした。冬の関越はチェーン規制の可能性もあると脅えながら今週は毎日天気予報をチェックしていたが、今朝の時点で午後は雨が懸念されるものの積雪情報はなく、道路規制もないので朝一番にクルマで出かけた」
「近所のスタンドで満タンにして出発。練馬ICから関越に入ったのが9時40分頃。渋滞もなく順調に一路新潟を目指した。途中、赤城高原SAで休憩、越後川口SAでカツカレーを食べ、ツアーバスを追い抜いてスタジアムに着いたのが1時過ぎ。雨も降らず快適なドライブだったがさすがに遠かった。駐車場もまだ空いていて滞りなく比較的スタに近い場所に停めることができた」
「この日はゴール裏ではなくバックスタンド上層自由席を買っていた。バクスタの最もアウェイ寄りなら東京の陣地になっていると思ったのだが、最終的にはオレンジ色の人たちに囲まれた。試合まで2時間以上、最初はそんなに寒くないと思っていたが風が強く、だんだん寒くなってきた。待っているうちにパラパラと雨が降り出し、屋根はあるものの風にも煽られて結構吹き込むのでやや上段に移った。それでも雨が激しくなるとかなり上段まで雨がかかる状態で、気温も下がり、試合が終わる頃にはすっかり冷え込んでしまった」
読んでて思い出したがマジ寒かった。売店で熱いコーヒーを買って飲んだがあたたまる役にはほとんど立たなかった。
ここもエコパ同様、2002年のワールドカップを想定して作られた巨大系のスタジアム(収容4万人)で、陸上のトラックもあるが、スタンドの傾斜や高さはそれなりに配慮されているようで、高いところからはピッチがすっきり見え、観戦環境としては悪くない。と思うけど寒かったことしか覚えてない。
確かリードしながら試合終了間際に追いつかれて引き分けになった試合だった。ゆっくりしてると駐車場の出口が混むと読んで試合終了後すぐに脱出。雨の中を東京に向かった。
帰り道についてはこんな感じだったようだ。
「勝ち点2を落とした気分で帰途についた。申し訳ないが試合が終わった瞬間に席を立ち、駐車場に向かったおかげで駐車場出口の渋滞に巻き込まれず、若干の渋滞はあったもののほぼ順調に新潟中央ICまでたどり着いた。しばらくは結構雨が降っていたが、途中からやみ、途中給油や夕食を挟みながら関越を爆走して東京に帰ってきた。家に帰り着いたのが10時過ぎ。思っていたより早く帰ってくることができた」
特に問題もなく走破したが、雨の中の夜間長距離ドライブはさすがに疲れた。
スタジアムとしては全然悪くないが、ここの印象は「早く着きすぎて寒かった」。季節も天気も悪かったので仕方ないか。あかん、たいしたこと何も書いてない。
次回は日産スタ。
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FC東京
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スタジアム
2013年01月21日 22:34
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【オフ企画】アウェイスタ雑記(4)ニッパツ三ツ沢球技場
正式には「横浜市三ツ沢公園球技場」、命名権によりふだんは「ニッパツ三ツ沢球技場」と呼ばれる。横浜FCが本拠地として使っている他、かつてはマリノスが平日開催のゲームやナビスコなど、動員が見込めない試合を中心に使っていた(最近は知らない)。ここには3回行ったことがあるはずだが、初めて行ったのは2007年7月8日のナビスコカップ横浜マリノス戦だった。まずは
当時の記録
。
「週の真ん中には天気予報が最悪だったのだが雨はどこかへ行ってしまったようだ。日曜日の夜にアウェイで試合を組むのはやめて欲しいが仕方ない。渋谷のタワレコで買い物をすませた後、東横線から横浜市営地下鉄を乗り継いで三ツ沢に出かけた」
「三ツ沢は初めて。なぜ日産スタでやらないのか謎だが(特に別のイベントが入っている訳でもなさそうだし)、行ってみれば三ツ沢の方が全然見やすく規模も適当でよかった。駅からスタまでの道が今ひとつパッとしないのと、地下鉄の駅自体が深いところにありすぎるのを別にすれば、首都圏では日立台に次ぐまともなスタジアムではないかと思った」
場所的には横浜市の中心街からほど近い三ツ沢公園の中にある。アクセスとしては横浜駅から市営地下鉄ブルーラインに乗って三ツ沢上町駅で下車、20分ほど歩くのがいちばん一般的か。地下鉄の駅がかなり地下深いところにあるので、地上に出るまでに結構時間がかかる。
ここから国道1号線を西に向かい、新横浜通りを左に折れて南に進むと第三京浜の高架にたどりつく。その向こうが公園の入口になっているが、スタジアムヘはさらに公園の中を通り抜けて行かなければならない。電車を降りてからスタに着くまでには実際30分近くかかると思っておいた方がいいだろう。
途中、何度か信号を渡るがこれが結構面倒くさい。また、国道1号線から新横浜通りへの抜け道に見える緑道があって、ほとんどの人はそこを通る(僕も通った)が、地図で見る限り大してショートカットになってないみたいだね。
スタジアムは設置から50年以上経つ伝統ある施設で、収容は15,000人の球技場(陸上トラックなし)。 ラグビーの試合もできるようにゴール裏にセットバック部分があるが、それを差し引いてもピッチは近く臨場感がある。首都圏では目立台の次くらいに好きなスタジアムで、スタンドがボロいとか屋根がないとかそんなことはどうでもいいくらい素晴らしい観戦環境。ただ、収容が少ないためマリノスの主催試合ではほぼ使われず、行く機会が限られるのが残念だ。
夜開催の試合だと帰りは暗くなってしまうが、漫然と人の流れについて行くと道に迷うので注意が必要だ。駐車場へ向かう人について行って戦没者慰霊塔の横の道をとぼとぼ下った経験がある。それでも地下鉄の駅にはたどり着けるが、やっぱり公園の中を横切って来た道を戻るのが最も近いようだ。
2度めに行つたのは2008年4月2日のマリノス戦。リーグ戦だったが水曜日の夜開催だったので三ツ沢になったのだろう。
このときの記録
はこんな感じ。
「三ツ沢に着いたらもう試合は始まっていた。悪いのは横浜駅でのJRから地下鉄への乗り換えだ。たぶん降りた出口が悪かったんだろうけど地下鉄への乗り継ぎが全然分からず行ったり来たりで5分は確実にロスした。腹立つ。あと三ツ沢の座席の番号が書かれた金属のプレート、字が消えてしまって全然読めないぞ。指定だったので係員に訊いて教えてもらったけど、ありゃ読めないわ。横浜FCのサポはクラブに文句言うべきだと思うぞ」
そうそう、横浜駅での乗り換えに迷った。当時は横浜なんて知らなかったからな〜。山瀬にやられた試合だった。覚えてる。
3度めは2011年10月19日、J2での横浜FC戦。
当時の記録
。
「平日の夜開催のアウェイとはいえ、職場至近の三ツ沢ということで、仕事を早めに切り上げて現地観戦することにした。チケットは震災前に買った4月9日開催のもの。思えば震災直後は果たしてサッカーのある日常が戻ってくるのかどうかさえうまく想像できなかった。そのチケットが半年遅れでようやくもぎってもらえることになったのだから不思議な気分だ」
「横浜駅前の職場を抜け、ダイヤモンド地下街の勝烈庵でヒレカツ弁当を作ってもらう。ついでに隣のまん天餃子にも寄って5個入りを買い、紙パックのお茶を調達してバスに乗った。道はやや混んでいたもののほどなく三ツ沢に到着。しかし寒い。スーツだけでは無防備だったか。せめてマフラーを持ってくればよかったと後悔。弁当を美味しくいただいた後は、朝買ったエルゴラをスーツとシャツの間に挟み、カバンを抱いて縮こまっていた」
帰途については「それにしても三ツ沢からの帰り道はいつも道に迷う」という記載もあった。
この時は職場がちょうど横浜駅の近くだったので、バスで行ったのだった。勝手が分かりさえすればバスの方がスタジアムのすぐそばまで行ってくれて便利だし座れれば快適。ただ、このときは寒かった。でもなあ、10月なのにゴツいコート着て仕事に行く訳にも行かないし。勝烈庵の弁当は美味しかったけど。
試合は終盤までスコアレスだったが、アディショナルタイムに石川がボレーを決めて劇的な勝利を収めた。J2優勝、一年でのJ1復帰という目標にひとつのメドがついた昇格の一里塚のような試合だった。ナオのチャントが鳴り止まない中スタジアムを後にしたが、横浜駅までタクシーで帰ろうとしたらまたしても戦没者慰霊塔の横に出てしまい、結局徒歩で山を下って地下鉄で帰った。まあ、その方が交通費は安く上がった。
駅からのアクセスに若干難があるけどそれを補って余りある臨場感のスタジアム。印象は「目立台の次にいい」。マリノスが東京戦をここでやることはもうないのだろうか…。
次回はビッグスワン。
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FC東京
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スタジアム
2013年01月20日 15:42
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【ブンデスリーガ第18節】ホフェンハイム×グラードバッハ
■2013年1月19日(土) 15:30キックオフ
■Wirsol Rhein-Neckar-Arena
ブンデスリーガはウィンター・ブレイクが明け、いよいよシーズン後半戦がスタート。グラードバッハはブレイクの間にジーゲンからスヴェン・ミヒェルを獲得、一方でデ・カマルゴを戦力外にしたが、それ以外には大きな動きもなく、ほぼ現有戦力でシーズン後半を迎えた。
最初の試合はアウェイでのホフェンハイム戦。うまい具合に土曜日の3時半、日本時間では夜11時半キックオフで、相手には日本人選手もいるので何とかスカパーで中継してもらえないかと思ったが、最近ではブンデスリーガも日本人選手がインフレ状態で、日本人同士の対戦とかにならない限りなかなか中継はしてもらえないようだ。仕方なくネット動画での観戦を試みたがどれもこれもすぐに画面が固まってしまい、早々にそれも諦めてウェブ・ラジオでの実況に頼ることにした。
グラードバッハはほぼシーズン前半と変わらない顔ぶれ。シュトランツルがインフルで欠場したためCBはドミンゲスとブラウアース、あとデ・ヨングが復帰してハンケがベンチ・スタートとなった。マルクスをアンカーに置いた4-1-4-1のようだ。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
マルクス
ヘアマン ノードファイト ツィガーツィ アランゴ
デ・ヨング
試合は立ち上がりの早いホフェンハイムに序盤から押し込まれる。10分頃から次第に盛り返すが、攻撃の足がかりを欠き、敵に脅威を与えられず。敵に何度かチャンスを作られ、シュートらしいシュートも放てないまま、互いに精彩のない前半をスコアレスで終える。
後半になるとグラードバッハがボールを支配、守備的になるホフェンハイムを自陣に押し込むが、なかなか決定的なチャンスを作れない。ようやく60分、アランゴからのロングパスを受けたデ・ヨングがシュートを放つが枠外に。70分にはノードファイトのCKにブラウアースが頭で合わせるがこれも枠外。自陣深くで守りを固めるホフェンハイムを崩せない。
終盤にはホフェンハイムも再び捨て身の攻撃に出るが、テア・シュテゲンの好守もあって失点は許さず。77分にはデ・ヨングに代えてムラパを投入。アディショナル・タイムにはヘアマンに代えてルップを起用したが試合は動かず、結局見どころもないままスコアレス・ドローに終わった。ああ、何て簡単なレビューなんだ…。
負けなかった、というだけの試合。勝ち点1を上積みして順位は暫定で8位と前節と変わらず。一喜一憂はしたくないが、シーズン後半の開幕戦であり、もうちょっと景気のいいフットボールをしたかったところ。デ・ヨングがウィンター・ブレイクを経て先発に復帰してくれたのは嬉しいが、今ひとつ機能しきっていない様子。アランゴ、ヘアマン、デ・ヨングにハンケも加えた前線の連動性が後半戦のカギで、まだまだもどかしい感じが残る。
ウェブ・ラジオを聴いているとつい集中が途切れて聞き流し状態になり、アナウンサーが急に盛り上がり始めてようやくチャンスまたはピンチであることを知るのだが、瞬間どっちのチャンスなのか分からず、「ゴール!!」とか「外した〜!!」とか言われてやっと「惜しかった」とか「やられた」とか判明するというスリリングな状況になる。ネット動画がもうちょっと安定して見られればいいのに。
シーズン前半、スタートはもたついたが全体が混戦だったこともあって何とか8位とそこそこの順位でウィンター・ブレイクを迎えることができた。ここでしっかり上位争いにくっついて行かないとだんだん地合いが悪くなって、気がついた時には順位表の下半分になっている。デ・ヨングに期待している。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この結果は妥当なものだ。後半は前半よりもしっかり圧力をかけたが、ボールを持った時の加速が足りないことが多かった。躊躇することが多すぎたと思う。しかし、ホフェンハイムの攻撃が速く、非常に危険であったことも忘れてはならない。ホフェンハイムでのアウェイで勝ち点1を拾えたのは悪くない」
次節はホ−ムにデュッセルドルフを迎える。ヨーロッパリーグでは2月にラツィオ・ローマと対戦することになっているがテレビ中継はないようだ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年01月17日 22:26
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【オフ企画】アウェイスタ雑記(3)エコパスタジアム
エコパは静岡県が誇る5万人収容の大スタジアムである。正式名称は静岡県小笠山総合運動公園スタジアム。袋井市というところにある。 2002年のワールドカップでは、準々決勝のイングランド×ブラジルを初めとして、3試合がここで開催された。
僕がここに行ったのは2008年12月29日、天皇杯の準決勝柏戦である。この年は準々決勝で清水と当たったのだがその試合は仙台のユアスタで、その9日後にエコパで柏戦とかいったいどういう会場割り当てなんだよという感じだった。
当時の記録
を読んでみよう。
「朝10時過ぎの品川発ひかりに乗り、静岡でこだまに乗り換えて掛川、さらに東海道線に乗り換えて愛野へ。愛野駅から山の上にそびえるエコパまでほとんど登山。遠い。遠いよ。なんで東京と柏の試合を静岡で見なければならないのか。もう一試合が横浜と大阪なんだからこっちを静岡にして我々の試合は国立にしてくれればいいじゃないか」
東京からだと新幹線で向かうことになる。まずひかりで静岡へ。ここでこだまに乗り換えて掛川で降りるのだが、とにかく掛川駅は1時間に2本こだまが停車するだけのローカル駅。ここから東海道線に乗り継いで愛野駅へ。名前は美しいが普通の駅である。
駅からスタジアムまでは徒歩15分、と各種案内には書かれているが、これがただの15分ではない。駅に降りると山の上にそびえるエコパが見える。さあ、ここから登山だ。ほぼまっすぐな一本道で目標物は明確だから迷うことはないが、とにかく単調な坂道をだらだらと1km強歩く。途中からナソのペデストリアン・デッキのようなものに昇り、エスカレータのようなものがあったような気もするがよく覚えていない。とにかく普通に都会で徒歩15分というのとはかなりイメージが違うので気をつけた方がいい。
さすがにワールドカップ・スタジアムだけあって、建物は立派である。スタンドは二層、全席屋根つきの陸上競技場。当然トラックがついているのでピッチは相応に遠いが、スタンドの高さ、傾斜には配慮があって、まあ普通に楽しめたと思う。ていうか「見にくいな」と思った記憶はない。このときの試合は1-2で逆転負け。遠い道をまた愛野駅まで戻り、掛川から新幹線に乗って帰った。自由席だったが隣は柏サポだった。
ワールドカップのときに各地に作られた巨大系スタのひとつで、清水や磐田がホームゲームに使うこともあるそうだが、東京がここでリーグ戦をやった記憶はない。ていうかこんな結構なスタジアムがJリーグで本拠地としてきちんと活用されていないのはもったいない。たぶんスタジアム単体の収支は赤字なんだろうな、だれがそれを負担しているのかなと試合のときも考えた。スタジアムの持ち主は静岡県なので、赤字を負担しているのは静岡県民のはず。
ここの印象はとにかく「山登り」。スタとしてはともかく、もうあんまり行きたくない…。
次回は三ツ沢。
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FC東京
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スタジアム
2013年01月15日 21:25
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【オフ企画】アウェイスタ雑記(2)市原臨海競技場
第2回は市原臨海を取り上げる。正式名称は市原緑地公園臨海競技場。その名の通り千葉県市原市にあり、ジェフ千葉がかつてメイン・スタジアムとして使用していた。現在では本拠地登録は抹消されており、Jリーグの試合は原則として開催されない。
僕がここに行ったのは2005年5月14日のことである。この頃から首都圏のアウェイは原則現地観戦というポリシーができ始めた。まずはこのときの記録を見てみよう。
「さて、悪評高い臨海競技場だが、確かにヘンなスタジアムである。メインスタンドは一層で空高くそびえ立っているし、ゴール裏は間に合わせみたいな仮設スタンドだし、バックスタンドには謎の柱があって奥行きの狭い二層になっているし、そしてそのそれぞれのスタンドの間には無駄な空間があって興ざめだし。スコアボードはバックスタンドの中央にあって、僕の座ったところからはまったく見えず、バックスタンドの前には中途半端な立ち見エリアがあって子供がかけっこしている」
「このちぐはぐ感というか無原則な感じはいったい何なのかと考えてみたが、結論はやはりこのスタジアムを造った人に想像力が欠如しているということに尽きると思う。自分たちの造ったスタジアムで実際にカネを払ってサッカーを観戦する人がいるということを具体的に想像していないから。こんなに見にくい場当たり的で便宜的なスタジアムができてしまうのだ。家から2時間かけて、駅からバスに乗ってまでわざわざ足を運ぶようなスタジアムではないと思う」
アクセスについてはこんな記述もある。
「都営新宿線の馬喰横山から総武線快速の馬喰町に乗り換え、千葉でさらに内房線に乗り換え。五井駅からは200円払ってスタジアム直通のシャトルバスに。バックスタンドに空きを見つけて腰を落ち着けたときには家を出てからちょうど2時間かかっていた。 iPod でスピッツのアルバム2枚聴けた。ここで19:00開催はきつい。今季はナビスコでもう一度ここへ来なければならないのだが、市原は首都圏から除外することにしようかと思っている」
我ながらひどい書きようである。何かもう言いたいことは書きつくされている感もあるが、正直二度と行きたくないスタジアムのひとつである。千葉が本拠地をフクアリに移転してくれて本当によかった。
まずアクセスがひどい。東京方面から行くと、総武線は千葉駅まで、京葉線は蘇我駅までで、スタジアム最寄りの五井駅にたどり着くためにはあと3駅のために内房線に乗り換えなければならない。そして五井駅からさらにシャトルバス。寒々とした工場地帯をバスは走る。五井駅からは直線距離で2km強だから、歩けば30〜45分くらいだろうか。歩いている人も見かけたが特に歩きたいと思うような沿線風景でもない。たどり着くだけで大事業である。
そして、観戦環境がひどい。僕はいつもの習性でバックスタンドに座ったが、前記の通り柱が林立していて邪魔な上に、トラックがあり、さらにトラックと観客席の間にもナゾの緩衝地帯みたいなのがあってとにかくピッチが遠い。客席の奥行きも狭く傾斜が緩いために、ピッチを俯瞰することはほぼ不可能。とにかく見にくいことこの上ない。もともとのどかな市民競技場をJリーグ規格に合わせるため無理やり増設に増設を重ねた結果がこれらしいが、いかにも間に合わせ感が拭えない適当さである。
結局、これは施設設置者である市原市に、プロスポーツとどう関わって行くかという一貫した考え方みたいなものが欠けていたことの表れなのだろう。それが、とにかく席数を増やすためだけのいい加減な建て増しにつながった。結局ジェフはホームタウンに千葉市を加える形で実質的に移転し、このスタジアムはサポからも酷評された挙げ句、Jリーグから使用自粛を勧告されることになったらしい。ある意味、不遇なスタジアムである。
このシーズンにはこの後6月にナビスコでも臨海で千葉×東京があったが行かなかった。たぶんもう行くこともないだろう。
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スタジアム
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FC東京
2013年01月14日 20:33
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【オフ企画】アウェイスタ雑記(1)ヤマハスタジアム
オフなので何かつなぎというか埋め草の企画をと考えたのだが、切り札の青赤グッズ自慢は前のオフに出してしまったので、今年はこれまでに行ったスタジアム自慢でもしようかと思う。
とはいっても、僕はだいたいひとりで行ってモノも食べずに観戦し、試合が終わればそそくさと帰ってくるのが普通なので、これから行く人にあまり参考になる情報がある訳ではない。自分のための思い出語りなので最新の情報は自分でしっかり確認して欲しい。
で、これまで行ったことのある味スタ以外のスタジアムを数え上げたら、国立とか駒沢も含めて30。これはなかなかたいした数字じゃないかと思う。多くは首都圏だが北は仙台から南は長居まで。2003年頃からずっと年チケ買ってホームはもちろん、首都圏のアウェイは原則現地、それ以外も結構理由をつけてあちこち行った結果が30。
北から順番に行こうかと思ったが、それでは面白くないのでエクセルに乱数を発生させてシャッフルした結果、第一回はヤマハスタジアムになった。
ここには2回行っている。初めて行ったのは2008年。この年は3月8日に味スタ開幕だったのだがちょうどその日に部下の結婚式があってスピーチを頼まれ、さすがに開幕戦があるので遠慮させてくれとも言えず開幕味スタ観戦をスキップしたところ、3月15日アウェイ新潟、3月20日アウェイ清水(ナビスコ)、3月23日アウェイ磐田(ナビスコ)と遠方のアウェイ戦が続き、シーズン初観戦が3月30日のホーム京都戦までお預けになるというエグい日程。いてもたってもいられなくなり磐田行きを決意したという事情であった。
前日に試合のチケットと東京−浜松間の新幹線チケットを買い、朝から出かけた。浜松から東海道線で磐田駅を目指した訳だが、磐田駅は新幹線の掛川駅と浜松駅のちょうど真ん中にあるため、浜松と掛川、どっちから行くかは悩みどころ。掛川は1時間に2本しか新幹線が止まらないのに対し浜松は3本止まるし、磐田駅までの乗車時間も浜松からの方が3分ほど短いので、このときは浜松から行った。もちろん電車賃は掛川経由より少しばかり高くなる。どうしても掛川経由なら静岡駅で新幹線を降りてあとは東海道線で行った方がいいかもしれない。正直掛川は使えないがジュビロ磐田のサイトでは掛川経由がデフォになっている。
駅からはシャトルバスを使うのが定石のようだ。Wikiには駅から約3kmと書かれているが、シャトルバスの車窓から周囲を見ながら揺られていた感じでは普通に歩く距離ではない。それなりの覚悟が必要。バスに乗ると何か適当な道端つか交差点みたいなところで降ろされて歩くことになる。そこからは人の流れについて行くのがいいが、ヤマハの敷地を通ったりするので一瞬ひるむ。まあ、スタジアム自体がヤマハの敷地にあるんだし水色の人たちがガンガン歩いて行くのでいいんだろう。よく知らない。
スタジアム自体はサッカー専用で、17,000人弱収容と小ぢんまりとしているがその分ピッチも近く臨場感がある。こういうところに来るとやっぱり専用はいいよなあと思ってしまう。スタンドの傾斜も悪くない。ホーム側ゴール裏のみ二層になっているがこの部分の臨場感もいい。アウェイ側ゴール裏の端にナゾの野球のスコアボードみたいなのが乗っかっているが気にしないことにしたい。観戦環境としてははっきり言っていい。磐田くんだりまで見に来るだけの価値はある。ただ、屋根はメインスタンドにしかないので雨の時は苦しいと思う。
最初に行ったときは売店でカレーを買って食ったが普通に美味しかった。あと、隣接する体育館脇の駐車場的な敷地にフードコート的なものも開催されていたと思う。お手洗いは使った記憶がないのでよく分からない。
帰りもバスに乗ることになるのだが、その乗り場がまた適当な道端で笑った。僕は試合が終わったらすぐに席を立って最初にバスを目指すのが常だが、混んできたらどういうことになるのか知らない。まあ、いつもやっていることなので整理の仕方があるのだろう。これに乗って磐田駅まで行き、また東海道線で浜松へ出て新幹線に乗り継いだはずだがよく覚えていない。
2回目にここへ行ったのは2010年9月18日のことである。J2降格の危機にあえいでいた時の試合で、何とかテコ入れしたいと磐田まで足を伸ばしたがその甲斐なく負け、結果的に城福浩が東京の指揮をとった最後の試合になってしまった。悲しいシーズンだった。降格したことよりも城福が自信をなくし、肩を落として「私の責任」と繰り返すことが悲しかった。だが、あのシーズンで僕たちは試されたと思う。あのシーズンに僕たちは自分と東京との関わりを否応なく確認させられた。いや、話がそれた。それはそれとして、あの時は掛川から行ったらしい。試合がおわったらそそくさと帰ったのは言うまでもない。
アウェイは首都圏のみとの原則から言えばあんまり行くところではないし、駅から距離があって交通の便は今イチだが、行こうと思えば行けるし、何より見やすくサッカーに対する愛情の感じられるアットホームないいスタジアムだと思う。機会があれば行ってみることをお勧めする。
次回は市原臨海。
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スタジアム
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FC東京
2013年01月07日 22:44
[posted by der_ball_ist_rund]
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【2012年】FC東京シーズン・レビュー(8)新シーズン展望
年も改まったので、2013年シーズンを展望してレビューの最終回にしたい。
既に述べたように、2012年シーズンは二部から再昇格を果たし、新しい監督の下でパス・フットボールに取り組んだチャレンジの一年だった。成績に満足している訳ではないが、戦うためのベースを築いたシーズンとしては一応の評価はできる。
そして、2013年シーズンは最初の勝負の年だ。これまでのところ、ギリシャ移籍が正式に発表された梶山を除いて大きな主力の流出もなく、基本的には2012年と同じ体制でこれまでの取組を継続して行くことになる。昨年築いたベースの上に結果を積み上げ、タイトルを狙いに行くシーズンにしなければならない。
目標はもちろんリーグ優勝だ。できるかどうかは分からない。他のクラブに比べて圧倒的な戦力があるとは思っていない。しかし、優勝してもおかしくないだけの戦力は十分ある。ひとつの戦い方を一年間共有してきたチームがある。明快な言葉で進むべき方向を指し示すことのできる指揮官もいる。少なくともタイトルにトライするシーズンであることは間違いない。
昨年のメンバーが残る限り、今年の補強はピンポイント的なものでいい。梶山の流出は痛いが、大宮から東を獲得できたのは大きい。もちろん梶山と東はプレースタイルも異なり、梶山の役割を東がそのまま果たす訳ではないが、ロンドンオリンピック代表10番の獲得は的確な補強だと言っていいだろう。
気になるのはやはりFWだ。ダヴィはいったんクラブ間合意が報じられながら本人との条件が折り合わず鹿島にさらわれた。エジミウソンを延長しなかったのは新しいFWを獲得することが前提だったはずで、ダヴィを逃がしたのは痛い。重松も愛媛に貸してしまった。
確かにルーカス、渡邉に加え、平山、林とそれなりに顔ぶれは揃っているようにも見えるが、ルーカスを流動的に活用しようとすればワントップは渡邉頼み。平山はいるにせよケガなども考えると計算できるFWがあと一人いないと苦しい。カボレの抜けた穴を埋めきれず、決定力不足から予想外の降格を喫した2010年シーズンの悪夢も頭をよぎる。
もちろんクラブとしてもダヴィ一人に賭けていた訳ではなく、ダヴィが獲れなかった時の選択肢はいくつか用意しているのだろうが、いずれにしてもFWの補強は必須。吉報を待ちたい。
SBでは椋原のセレッソ大阪への期限付移籍が報じられているが、太田が通年でフィットしてくれればカバーできる範囲か。まだ移籍情報が固まっていないので何とも言えない部分はあるが、あとはチャン、高橋、田邉あたりの動静。
それから、僕として是非お願いしたいのは羽生の残留である。このクラブにはまだ羽生の存在が必要だし、羽生とともにタイトルを取りたい。もはやベテランなので評価、処遇が難しい面はあると思うが、今年も青赤のユニでピッチを斜めに走る羽生が見たいぞ。
しかし、何よりも大事なのは勝者のメンタリティを取り戻すこと。2011年シーズンに大熊監督の下J2を戦う中で培われた、「後のない」戦いを戦い抜き、勝ちきる強いメンタル、格上のJ1に勝負を挑み次々と食いちぎった負けん気、そういったものが昨年はいつの間にか希薄になってしまっていた。
年末の応援番組で鹿島の番記者から「怖くない」と言われたのは悔しかったが言っていることはよく分かった。戦い方に執着がなく淡白、ひとつ勝つこと、ひとつ負けることへのこだわりが足りない。もちろん選手も監督もクラブも必死でやっている。僕たちも必死で応援している。しかし、ひとつの勝ち、ひとつの負けの向こうに何があるかということに対する具体的なイメージがまだまだ足りない。もっといやらしい、敵に嫌がられるクラブにならなければならない。そうでないとタイトルは取れない。
繰り返しになるが、今年は結果を出しに行くべきシーズン。FC東京というクラブのスタイルを確立し、見て面白いわくわくするサッカーで勝つ、そしてタイトルを取る。それが味スタを満員にするためのおそらくは唯一の方法だと僕は信じている。
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