フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2013年05月27日 23:12
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【緊急コラム】試合を壊すな
こないだの甲府×大宮の試合で開始2分、甲府のDF松橋が大宮のFWズラタンをエリア内でタックルして倒したということで退場の処分を受けた。この判定の是非がまた議論になっている。僕も夜のダイジェストでリプレイを見た。
確かに松橋の足がズラタンにかかっているかどうかは極めて微妙だ。仮に松橋の足がズラタンに触れていたとしても、両者がボールにプレーした結果、アクシデンタルにズラタンが倒れたと見てノーファウルという判定もあり得たかもしれない。FKやPKに相当するファウルで決定的な得点機会を阻止したら退場という明確なルールがあるので、ファウルと判定した以上は退場はやむなしだったが、厳しい判定ではあった。
だが、今回はこの判定の是非を問題にしているのではない。この判定に対してあちこちで「試合を壊した」という表現が見られたことにすごく違和感があるのだ。
もちろん、この判定が誤審だという立場からは、審判が試合を壊したということになるだろう。それはいい。だが、判定そのものの是非ではなく、「試合開始早々の退場はゲームのバランスを崩すから控えるべきだ」とでも言わんばかりに「早い時間での退場で試合を壊した」というような言い方にはちょっと待てと思ってしまう。
退場に相当するプレーがあれば、それが試合開始直後でも30分でも終了直前でも退場にするのが審判の仕事である。審判は試合を運営する責任はあるが、試合を勝手に演出する権限はない。「ここで退場にしちゃワンサイドになっちゃって面白くないからイエローにしとこ」とか思って判定を歪めるなんて裁量は審判には与えられていないのである。
本来退場させるべき選手を、何か別の配慮から退場にしないことこそ、試合を人為的に操作することであり「試合を壊す」行為である。意図的な誤審である。ふだんは顔を真っ赤にして誤審に腹を立てる人たちが、「試合を壊すな」という表現で判定に手心を加えることを促すのはフェアとは言えない。
審判がルールに則った判断をした結果、開始早々に退場者が出たり、試合終了間際にPKが与えられたとしてもそれはファウルをした選手の責任であって、審判の責任ではない。その結果試合そのものの興趣が削がれたという意味で「試合が壊れた」のであれば、試合を壊したのは審判ではなくファウルをした選手に他ならないではないか。
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Jリーグ
2013年05月25日 22:22
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【Jリーグ第13節】鹿島×FC東京
■2013年5月25日(土) 17:00キックオフ
■県立カシマサッカースタジアム
コンフェデレーションズ・カップによる中断前の最終戦。勝って気持ちよく中断を迎えたいところ。鹿島にはナビスコで勝っているがあのときとはメンバーも相当違っている。分の悪いスタジアム、分の悪い相手だがしっかり勝ち点3を持ち帰りたい。首都圏ではないので自宅スカパー観戦。
東京は前節と同じ布陣。加賀が発熱のためベンチから外れ、丸山がベンチ入りした。長谷川は今節もメンバー外。石川ともどもケガの具合の発表がないのが不安だ。
権田
徳永 チャン 森重 太田
ルーカス 高橋 米本 東
渡邉 李
試合は序盤からバチバチ火花が散るような激しい戦いに。互いにコンパクトなエリアの中でボールを競り合う。7分、ルーカスが中央で仕掛け李にボールを預ける。李はこれをワンツーでルーカスに返そうとするがこのボールが敵DFに引っ掛かり、再び李の足許へ。李がこれを拾ってそのまま裏に抜け出しシュート。これが決まって東京が早い時間帯に1-0と先制する。
東京はラインを高く保つが、リードを奪ったこともあってか鹿島の攻撃に対して受けに回る時間が次第に長くなる。しかし、敵ボランチへのしっかりしたアプローチと最終ラインでの集中した競り合いで鹿島にゴールを許さず。いくつか危ないシーンもあったが権田のファイン・セーブもあり、テンションの高い攻防が続く。
押し込まれ気味の時間が長く攻撃はなかなか繋がらず単発に。34分には東がCKをエリア外にいた米本に流すがミドルは枠外。35分にはカウンターで攻め上がり、李からパスを受けた米本が再びミドルで狙うが敵DFにブロックされる。鹿島の攻撃に押されて主戦場は自陣になり、奪ったボールを繋ぎきれず再び深い位置で取り返されるなど苦しい展開。
だが、この時間帯を何とかしのぐと、44分、左サイドの東からパスを受けた李がさらに右にいた渡邉にパス。渡邉がエリア外からシュートを放つとこれが左ポストぎりぎりに決まり2-0に。東京が前半終了間際のいい時間帯にリードを広げてハーフタイムになる。
後半、立ち上がりをしっかり入りたかったところだが、47分、敵に前線へスルーパスを通され完全に裏を取られる。敵FWに権田との一対一を決められ1-2に。マークしていたチャンは副審に向かってオフサイドをアピールするため手を挙げていたが、これで一瞬対応の立ち上がりが遅れた感は否めない。まっしぐらに戻れていればあるいはブロックできたかもしれず、危ない時間帯に集中を欠いてうかつな失点を喫してしまった。
東京はこれで動揺したか、守備の規律が乱れて不安定に。前線と最終ラインの息が乱れ、追加点を狙って前線の意識が攻撃に行く一方で最終ラインは鹿島のトップに入るボールの対応に追われて、組織的にプレスをはめることができなくなったように見えた。56分、左サイドの深いところにパスを通され、権田が飛び出すがかわされて中に流し込まれたラスト・パスにチャンが触れてボールはゴールに。オウン・ゴールで2-2の同点になってしまう。
これは対応しようとした権田、チャンを責めるのは酷で、その前の裏へのパスのケアが甘かったのではないかと思う。まだリードしているのだからしっかりボールを落ち着かせるべきであったが、浮足立って過剰にバタついてしまった。この時点で鹿島というネームに負けているという他ない。
その後も東京は守備が不安定で、解説の羽中田さんが言う通りまだ足が止まる時間帯でもないはずなのに中盤がスカスカになり、ボールを奪いきれずにトップまでボールを入れられるシーンが多い。東京は65分、李に代えて田邉を起用。ピッチ・レポーターからはもう少し早いタイミングで「田邉と林を準備」とコメントがあったがいったん引っ込め、田邉だけの交替に変更したようだ。
中盤の主導権を奪われていた時間帯だけに、中盤でボールをキープをでき、攻撃のピースとしても機能する田邉をこのタイミングで入れて再び中盤を核に流れを取り戻そうとしたことには納得感があった。
ところが皮肉なことにこの交替が裏目に出る。直後、自陣エリア枠あたりでこぼれ球を拾った田邉が正面から来た敵FWをかわそうとボールを持ち出したつもりがこれを引っかけられて奪われ、そのまま権田との一対一に。これを防ぎきれずシュートを決められて2-3とついに逆転を許してしまう。田邉のミスがすべてだが、こうした局面ではっきりしないボールの処理をしてさらわれたり、曖昧に蹴って敵に渡したりするプレーはこの前にも頻繁に見られ、それがこのシーンにつながったということではないかと思う。
ここからは逆に鹿島が守備を固め、東京が前がかりに挽回を狙う展開になって行く。鹿島が引き気味になった分、エリア近くまではボールを支配できるものの、ゴール前では敵の守備も分厚く、得点は遠い。88分、ルーカス、田邉に代えて平山、林を投入。田邉は途中出場途中交代と悔しい起用になったが、とにかく得点を狙いに行く局面で差し替えられたのはやむを得ないところ。ミスがなければ交替は東だったかもしれないが、懲罰というよりは戦略上の選択だったと思う。ただ、交替自体が遅かった。
東京は果敢に攻め、セカンドボールを拾っては波状的に攻撃を仕掛けたが得点には至らず。88分、FKを太田が蹴るが壁に阻まれる。アディショナルタイムには森重がシュートを放つが枠外。さらに左からのクロスに林が飛び込み枠に鋭いシュートを放つが敵GKのファイン・セーブに阻まれ万事休す。結局2-3で痛すぎる逆転負けを喫した。キ〜、悔しい!!
前半は苦しいながらも組織的な守備でしっかりしのぎ、開始早々と終了間際に効果的に得点を奪ってある意味理想的な展開だった。だが、こういう試合では、そして特に鹿島が相手では後半の入りが怖い。僕としてはハーフタイムに「ここから。油断は死を招く。集中!!」とツイートで気を送ったが、残念ながら届かなかったようだ。
この試合のポイントはチャンの自殺点でも田邉のミスでもなく、集中を欠いた後半の立ち上がりにお粗末な失点を喫し、それで浮足立って鹿島につけ入る隙を与えたこと。そこから逆転を許すまでの20分間、東京のバタバタぶりは目を覆うばかりだった。
自陣でリスクを背負ったときにボールを奪いきれず奪い返されたり、うかつなクリアがそのまま敵に渡ることが多いのはもうちょっと何とかしたい。少年サッカーなら「はっきりプレーしろ」とコーチから怒鳴られるところだ。できる限りつなごうとすること自体は歓迎だが、それならしっかり奪いきる、リスクの少ないところに素早くボールを預けるなど局面に合わせた対応があるはず。
今日は中盤でもポロポロうかつなボールロストが見られた。競り合って負けるならまだしも、「さらわれる」というのがぴったりくるような奪われ方は集中の欠如。こうしたひとつひとつのプレーの本質的な部分が緩んでくると、それが結局は今日のような結果に結びついてしまうということだろう。華麗なフットボールほど泥臭いディシプリンに支えられているものだということを中断の間にしっかり再認識して欲しい。
今日はシュート数13-10、CKは3-3、ポゼッション49-51とほぼイーブンの内容だったにも関わらず、勝負に対する厳しさとかメンタル・マネジメントの面で自滅した試合だった。やっていることは全然おかしくないのに、こういう負け方はサポとしてもキツいし総括できない。ここをしっかり学習して行かないと優勝を口にするのは恥ずかしい。中位に甘んじるか、優勝争いに参加してACLを射程に入れるか、もう一度我々に欠けているものをしっかり整理しなければならない。
順位は暫定で7位と変わらないが、上位との差は開いてしまった。我々は何を目指しているのか。この1カ月の使い方は本当に重要だ。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4) ファイン・セーブもあったが2点目、3点目はしてやられた。
徳永(4) 強さは見せたが後半は押し込まれて守備に追われてしまった。
チャン(4.5) 1点目はオフサイドをアピールしている場合ではなかった。
森重(4.5) チームを落ち着かせるのは彼の仕事。そこをしっかり頼むわ。
太田(4) しっかり攻撃に絡んだし帰陣もおろそかにはしていなかったが…。
ルーカス(4) 本当に頭の下がる働き。先制点も彼の仕掛けから。
米本(4.5) うかつなボールロストが散見。奪った後を狙われたか。
高橋(4) 前線に送ったボールが止まらず抜けてしまうシーン多し。
東(4) 一対一のシュートの技術をあと一段上げればもっと得点できるはず。
李(3.5) 得点、アシストともに素晴らしかった。東京に必要な選手。残って!!
渡邉(4) 得点は素晴らしかった。彼が決めても勝てない試合が続いている…。
===
田邉(5.5) ここで下を向くか、自分に厳しく向かい合うか。成長の時。
平山(-) 時間短し。自覚は見えた。
林(-) 可能性は見えた。中断期間にしっかりアピールしたい。
我々はここまで意図のある戦いをして、一定の結果は出したが、まだまだできることに対して成し遂げたことが少なすぎる。期待していたところまで行けてないのは事実だが、進んでいる方向に間違いはなく、僕はこのフットボールで勝ちたいしタイトルを手にしたい。そこのところに迷いはない。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年05月22日 23:54
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【緊急コラム】2ステージ制とかあり得ないでしょ
Jリーグがシーズンを前期・後期に分けてそれぞれ優勝クラブを決め、最後に前期優勝クラブと後期優勝クラブでプレーオフを行う1シーズン2ステージ制の導入を検討しているというニュースがあった。Jリーグは発足当初から2ステージ制で行われていたが、2005年から現行の1ステージ制に移行しており、2ステージ制が再導入されれば9年振りということになる。
これはリーグ発足時に比べると落ち込みの顕著な観客動員数を何とか増やそうとする苦肉の策のようだが、はっきり言って愚策である。年間チケットを購入し、毎週のようにスタジアムに足を運んでいる者としてはこの際「反対」だとはっきり言っておきたい。
甲府の城福監督は「リーグ戦の順位が自分たちの実力。リーグ戦の順位はウソをつかない」と繰り返し発言してきた。18クラブがホーム&アウェイ総当りで34試合の長丁場を戦えば、一時の調子の良し悪しではなく、選手層の厚さも含めたそのクラブの総合力が如実に結果に表れてくるということだろう。
高いパフォーマンスを一定の期間に亘って維持するためには、安定した経営、明確な方針に基づいた強化、戦略の策定と共有、そしてその実践といった、クラブ運営の基礎がしっかりしていなければならない。それが強いクラブの条件であり、その強さを競い、クラブの本質が試されるのがリーグ戦である。
だからこそ上位のクラブはACLに進出できるのである。短い時間軸での結果を求められる2ステージ制では、アジアや世界で戦える底力のある強いクラブは育たないのではないか。Jリーグ全体の底上げ、強化を考えれば、2ステージ制はあまりにもその理念にそぐわない。
ホームとアウェイの組み合わせで前期日程と後期日程の条件が異なってしまうことはこの際措くとしても、僕が見たいのは1年間を通して自分たちのサッカーを表現するために走り続け、その結果勝つべきクラブが勝つ当たり前のリーグ。2ステージ制には反対だ。
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Jリーグ
2013年05月21日 00:43
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【ブンデスリーガ第34節】グラードバッハ×バイエルン
■2013年5月18日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
シーズン最終戦。これを放送しないでどれを放送するんだというくらいのいい顔合わせなのだが、いかんせん我々にも対戦相手にも日本人選手はおらず、スカパー的にはまあ放送のあり得ない試合。残念だな。仕方なくまた少しでもマシな動画サイトを探して紙芝居とかモザイクとかセンサーとかと格闘しながら、昼間見たFC東京×清水のマッチ・レポートを書きながらネット観戦した。
グラードバッハとしてはヨーロッパ・リーグ出場にわずかながら希望を残しているが、そのためには少しでも点差をつけて勝つ必要があり、それを今季1敗、失点15しかないバイエルン相手にやれというのか。戦う前から諦める訳じゃないが、まあ、普通に考えてちょっと厳しい、まあ、やるだけやるしかない。
グラードバッハはドミンゲスが負傷欠場となりブラウアースが先発。ハンケは今季限りでクラブを去ることが決まっている。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ブラウアース ヴェント
ヘアマン ノードファイト シャカ アランゴ
フルゴタ ハンケ
さて、試合は立ち上がりから大変な感じに。グラードバッハはとにかく出来るだけ点を取って勝つしかなく、それ以外は引き分けも負けももう同じという、ある意味失うもののない状態。非常にモラル高く試合に入った。
4分、アランゴがFKをDFラインの裏に放り込むと、シュトランツルがスルスルと抜けだしてヘディング。これが決まってグラードバッハが早くも1点を先制する。
さらに5分、敵DFの緩いミスパスがフルゴタの足許に。これを右寄りで受けたハンケが見事なシュートを決めて2-0。正直何が起こっているのかよく分からなかった。現場にいたかった。せめて動画で見ていてよかった。ヨーロッパ・リーグ進出を争っているフランクフルトが序盤に失点したという情報もあり、もしかしたらこれは何とかなるんじゃないかとか思ってしまう。
しかし物事はそう都合よくは行かないものだ。7分、敵MFがスルーパスに抜け出し冷静にゴールを決め、2-1と1点差に詰め寄られる。この辺からバカ試合の雰囲気が漂い始める。
10分、今度はアランゴからのパスを受けたヘアマンがカウンターを仕掛ける。並走したノードファイトがヘアマンからのパスを受けてシュート。これが決まってグラードバッハが3-1と再びリードを広げる。
18分、敵スローインからたたき込まれ失点。2-3と再び1点差に。まさにバカ試合。18分で合わせて5点はひどい。
この後、試合はようやく落ち着き、バイエルンがボールを支配して攻撃を仕掛ける展開になって行く。ここからは互いにガチの勝負という感じになり、まあ、あるべき形に収束して行った。グラードバッハはバイエルンの攻撃を何とかしのぎ、3-2とリードを保ったまま前半を終える。
後半も苦しい展開に。53分、敵MFにまたしても決められついに3-3の同点に。さらに59分、左からのクロスにダイレクトで合わせられ失点。3-4と逆転を許してしまう。
こうなるとさらに試合をひっくり返すのは難しい。グラードバッハは65分、フルゴタにルップを、77分にヘアマンにヨウネスを、84分にはハンケにデ・ヨングを投入して打開を図るが趨勢は変わらず、3-4で苦杯を喫した。
まあ、最終的には内容に見合った結果になったということだろうが、序盤に立て続けにゴールを決めたのは気持ちよかった。これだけで満足していてはいけないのだろうが、十分楽しめたし、臆せずに攻撃を仕掛けたことは評価すべきだと思う。
グラードバッハは勝ち点47にとどまり8位。ヨーロッパ・リーグには一歩届かなかった。仮に勝っていても、フランクフルトが引き分けて勝ち点1を上積みしたのでどのみちヨーロッパ・リーグ進出はなかった。返す返すも32節のシャルケ戦が天王山だった。
シーズン総括は別にやりたいが、ダンテ、ノイシュテター、ロイスを放出しながらここまでの成績を残したのは健闘というべきだろう。連勝できなかったことで最後に大きなプレミアムを逃したが、悪くないシーズンだったと思う。来季に期待したい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常にスペクタクルで素晴らしい試合だった。だが、我々はハイ・テンポを保つことができずに負けてしまった。我々はあまりにたくさんの技術的な欠点があった。我々はボールをキープすることができずに4点を失った。我々は苦労をしてボールをトラップしたが、ボールを空中から芝生に着地させるのに問題を抱えていた。これは克服しなければならない。このシーズンには満足しなければならない。ボルッシアはこのところいつも残留争いに巻き込まれてきたが、昨季は4位になり、今季は8位。ボルッシアにとってこれ以上いい位置を望むのはムリというものだ」
確かに今季グラードバッハはシーズン中7位が最高だったのだから、最後の最後で6位を望むのはやはりちょっとあつかましかったということなんだろう。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年05月19日 00:10
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【Jリーグ第12節】FC東京×清水
■2013年5月18日(土) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
前節は雨の平塚でしょっぱい試合をしてしまったが、ナビスコで何とか体勢を立て直してのリーグ戦。コンフェデレーションズ・カップによる6月いっぱいの中断前の最後のホーム・ゲームになる。
いい天気の一日だったが結構風があり夕方からは肌寒い感じに。半袖の人は後悔したと思う。新宿の小田急百貨店で焼肉弁当を買い、味スタに乗り込んだが、Tシャツの上に長袖のTシャツ、その上にユニを着てさらにフード付のパーカを羽織ってちょうどいいくらいの気温だった。
アウェイ側も結構入り雰囲気は盛り上がっている。ビールを飲んで弁当を食べていい気分である。東京はナビスコで負傷した長谷川が欠場、李がトップ下に入り東が左SHにスライドした。石川もケガとのことでベンチ入りせず。
権田
徳永 チャン 森重 太田
高橋 米本
ルーカス 李 東
渡邉
試合は集中した立ち上がり。東京はしっかりパスをつないで機動的に敵ゴールを狙うが清水もコンパクトに守備を固めており、フィニッシュには至らず。両チームともラインを高く保っているために、30メートルほどの狭い帯がピッチを行ったり来たりする展開となり、東京はボールを支配しながらも次第に前線にボールが供給できなくなってくる。
28分、東の落としを受けた渡邉が狙うが枠外。これが東京のファースト・シュート。42分、敵ゴール前で攻めきれずこぼれたボールに高橋が詰めミドルを狙うがDFにブロックされる。直後には敵FWに決定的なシュートを放たれるが権田がセーブ。45分、米本が粘ったボールを渡邉が受けてシュートを放つがサイドネット。
結局、敵のコンパクトな布陣の前に出しどころを見つけられず、前線まで素早くボールをつなぐことのできないままスコアレスで前半を終了。ボールを支配しパスは回るものの、縦に効果的なボールを当てることができず攻撃のスイッチがなかなか入らない状態。敵がコンパクトにしている段階では、「見せる」意味でももう少し裏を狙ってよさそうに思えたが生真面目に崩そうとし過ぎたか。
そんな僕の思いが通じたか、後半に入ると東京のモビリティが上がったように見え、積極的に裏を狙うパスも織り交ぜるようになってくる。
53分、ルーカスが右サイドの深いところまでボールを持ち込み中央へ戻しのパス。東がこれをスルーすると走り込んだ高橋がシュート。ボールはDFとGKの股を抜けてそのままゴールへ。東京が1-0と後半の速い時間帯に先制する。
さらに61分、渡邉が左サイドから入れたクロスに敵GKが飛び出してパンチングするが、これが正面にいたルーカスの胸に当たってゴールへ。東京がラッキーな追加点で2-0とリードを広げる。この得点は大きかった。
清水はこれで心が折れたか、あるいは疲れも出たか、東京がボールを支配してパスを回しながらさらに追加点のチャンスを窺う展開となる。64分、敵FWのシュートがバーをたたくがオフサイドに。僕はオフサイドのシーンでは思わず右手を上げるクセがあるが、ビールの売り子に購入のサインと間違えられそうになった。
東京はその後も試合の主導権を握り、あまり攻める気のなさそうな清水に対し何度も裏を狙いながら攻撃を仕掛ける。75分、李に代えて田邉を投入。李は不服そうだったがやむを得ない交替だろう。
80分、東に代えて三田を、89分には渡邉に代えて林を投入。フレッシュな選手がスピードを持ってボールを動かしいくつか見せ場を作る。90分、三田からの長いパスを追った林が敵エリアに雪崩れこむが合しきれず。その後も東京は積極的にボールを支配、危なげなく試合をクローズし、2-0で清水に完勝を収めた。
前半は互いに窮屈な陣形の中でボールを支配しながらもある程度拮抗した展開だったが、後半、立て続けに得点したことで流れをグッと引き寄せた。清水は攻撃の組み立てに精彩を欠き、ピンチもあったものの権田のセーブにも救われて完封することができた。
長谷川をケガで欠き、窮屈なところでもアイデアとセンスで打開する大きな武器を失った形ではあったが、辛抱強く戦ったおかげで、結果を手にすることができた。2点目はラッキーと言えばもちろんラッキーだが、敵ゴール前に人数をかけて攻め込んでいたからこそ起こったアクシデント。バーに嫌われることも多かっただけに、逆にこういうラッキー・ゴールもたまにはあって然るべしだろう。
李と渡邉を併用する布陣はシーズン序盤にも試してあまりうまく行かなかった訳だが、今日も機能したとは言い難かった。李のワンチャンスに合わせられる突破力、打開力は試合がある程度オープンになってからの方が効果は高く、前半のようなスクエアな時間帯にはむしろボールをしっかり動かして周囲を使える選手の方がいい。
その意味で李は先発よりもジョーカー適性の方が高く、長谷川がムリなら田邉か三田、大竹らを先発させて、後半の勝負どころで李を投入した方がゲーム・デザインもうまく行くように思うがどうか。
この勝利で東京は勝ち点を19に伸ばしたが順位は変わらず。次節、アウェイでの鹿島戦を最後に1カ月強の中断に入る。順位はいいので、しっかり勝ち点を積み上げて中断を迎えたいところ。鹿島とどんな戦いができるかはここまでの取組の真価を知る意味で重要。試金石となる試合だ。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2.5) スーパーセーブで決定的なピンチを救う。違いを見せつけた。
徳永(3) バランスを見ながらの効果的な攻め上がりで敵の裏を取った。
チャン(2.5) 敵のFWを押さえこみ仕事をさせなかった。対人の強さが生きた。
森重(3) 押し込まれた時間帯も落ち着いて対応。もはや貫禄すら感じさせる。
太田(3) 好調を維持。クロスのみならず組み立てにしっかり参加した。
米本(3.5) 今日はボール奪取よりキープ力、パスセンスに驚かされた。
高橋(3.5) シュートはクリーンヒットしなかったが躊躇なく打ったことが重要。
ルーカス(3) 得点はラッキーだがルーカスの笑顔は試合を作る力がある。
李(4) 奮闘したが今ひとつ試合に入り込めず。記録上はシュートなし。
渡邉(4) ポストも意識したが前線でうまく起点を作れなかった。
===
田邉(-) 時間は短かったが動きはフレッシュ。
三田(-) 時間は短かったが動きはフレッシュ。
林(-) 時間は短かったが動きはフレッシュ。
若手を上手く混ぜて使いたいところだが…。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年05月17日 21:46
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【緊急コラム】誤審はなくならない
5月11日の浦和×鹿島の試合で誤審があった。浦和の興梠のオフサイド・ゴールが認められてしまったのだ。副審は興梠がボールに触っていないと判断したようだが、実際にはがっつりヘディングしてボールの軌道が変わっており、絵に描いたようなオフサイドが見逃されてしまった。
こういうことがあると審判は激しい非難を浴びる。選手に詰め寄られ監督に罵倒され観客からブーイングを浴びせられる。まあ、選手や監督は生活がかかっているのだから感情的になるのも分からないではないが、いずれにしても因果な商売である。
だが、サッカーはミスによって成り立っている。選手はシュートをミスり、パスをミスり、ポジショニングをミスって守備をミスる。監督は采配をミスる。その中で審判にだけ無謬を求めるのは筋が通らない。人間である以上、誤審を皆無にすることは初めから無理な相談であり、サッカーは選手のミスと同様に誤審を初めから予定した上で成り立っているのだ。審判が完璧でないことだけを責めるのはフェアではない。
もっとも、それは審判を批判してはいけないということではない。審判が誤審を限りなくゼロに近づけるべく不断の努力をしなければならないのは当然だし、ポジショニングの悪さや争点の見落としによる誤審は、選手のシュートミスや監督の用兵ミスと同様に批判されなければならない。
その前提として必要なのは、審判の判定がオープンに検証され、議論されること。中継は画面を止めてオフサイドやPKやバーに跳ねたゴールの判定を検証すべきだ。夜のダイジェスト番組には審判委員長が出演して問題のシーンを何度もリプレイしながら審判の判断を評価すべきだ。その意味で、今回協会の審判委員長が誤審を認めたのはよかったと思う。
判定を巡る議論がいつもすっきりしないのは、審判の側からの声がほとんど聞こえてこないからだ。判定を巡る罵詈雑言には無知に基づくものだって少なくない。審判にも言い分はあるはずだ。そういう議論をもっとやるべきではないだろうか。
それから、試合中に微妙な判定のリプレイを大型画面で放映しないようにと協会が各クラブに示達したという報道もあった。事実を隠蔽して審判を過度に守るものだという意見もあるようだが、これは仕方ないと思う。試合中に画面を見て判定を覆すということがあり得ない以上、スタジアムを紛糾させることには試合運営上何の実益もない。
同じような要請はかつてFIFAから出されたことがある。
「国際サッカー連盟(FIFA)の広報担当者は28日、決勝トーナメント1回戦、 アルゼンチン―メキシコ戦で、アルゼンチンが明らかなオフサイドで先制した後、 得点シーンが場内の大型画面で再生されたことについて『間違いだった。 リプレー自体は構わないが、警備上の都合で微妙な判定の場合は好ましくない』と話した」(2010年6月28日
日刊スポーツ
)
これは検証の問題ではなく、試合運営、警備上の問題である。微妙なシーンの検証は後でゆっくりやればいい。「プレーに関する事実についての主審の決定は、得点となったかどうか、また試合結果を含め最終である」。
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Jリーグ
2013年05月15日 23:57
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【ナビスコカップ第6節】FC東京×新潟
■2013年5月15日(水) 19:00キックオフ
■国立競技場
皆さんお先に失礼しますということで6時過ぎに会社を抜けさせてもらい国立に向かった。あと30分キックオフが遅ければ結構楽に来られるんだが、まあ、今日も何とかキックオフに間にあった。
やや涼しいがスーツにはちょうどいい気候。ビールを買ってバックスタンドに陣取った。今日はJリーグ発足20周年ということで、この日に国立で開催することになったこの試合には当時のチェアマンと今のチェアマンが来ていたようだ。試合前にキックインか何かのセレモニーがあったがよく分からなかった。
東京はナビスコカップここまで1勝1敗3分の勝ち点6。今日の試合がグループ・リーグ最後となるが、これに勝っても勝ち点は9止まりでグループ勝ち抜けは厳しい。可能性はなくはないが現在の方式で勝ち点9でグループを勝ち抜けたチームはない。ともかく勝って他の結果を見るしかないという状況。
厳しい日程の中で東京は例によってターン・オーバーを実施。これまで出ずっぱりだった森重を初め、米本、ルーカス、渡邉を休ませてCBはチャンと加賀のコンビ、ボランチは高橋と長谷川、右に石川、左に田邉、ワントップに李という布陣になった。ルーカスはベンチからも外れた。
権田
徳永 加賀 チャン 太田
高橋 長谷川
石川 東 田邉
李
これまでのナビスコカップの試合では前線を総替えしていたが、東を中央に残したのはリーグ戦での起用を想定した連続性テストという意味で評価できる。平山は警告累積で出場停止。
試合は序盤から東京がボールを支配して流動的に攻め上がる展開に。田邉がしっかりボールに絡み、森重を欠く最終ラインの構成力が落ちる分を補うべく意外性のあるパスを何度も供給、攻撃の起点となる。
また、週末の湘南戦では決定的なミスに泣いた高橋が今日は高いモラルでボールを追い、田邉、長谷川、東らとのコンビネーションでアイデアのある展開を主導、湘南戦の反省がプラスに結実したことを窺わせた。
新潟はロングボールを主体に裏を狙ってくるが、守備も集中しておりピンチも守りきって失点を許さない。
22分、李からのパスを受けた長谷川がボールを追って敵ペナルティ・エリアに飛び込むがDFと交錯。このプレーで傷んだ長谷川は担架で退場、結局復帰できず26分、代わって河野が入る。田邉がボランチに落ち、河野が左SHに入ったようだ。
河野もモラル高く、自分で行くところと預けるところのメリハリも効いて、引き続き東京が主導権を握り敵陣を中心に攻撃を仕掛けるがゴールまでは一歩足りず。前半の終盤には新潟に押し込まれる時間帯もあったもののしのぎ、切り替えの速い厳しい展開となった前半をスコアレスで折り返す。
後半開始早々の48分、石川がゴールライン近くから折り返したボールに走り込んだ東が合わせるが敵GKがセーブ。しかし直後の51分、今度は東が深い位置まで持ち込んだボールを左サイドから中央へ戻すと石川がこれに合わせエリア外からシュート。これがゴール左隅に決まり東京が1-0と先制する。
その後も東京が主導権を握ったまま試合が進む。58分、徳永のミドルはGK正面。59分、太田のクロスに合わせた李のヘディング・シュートはミートしきれず。60分、李の落としから石川が放ったシュートは枠外。立て続けにチャンスを迎えるが追加点は奪えない。
すると65分、東京右サイドからクロスを入れられ、敵FWにテクニカルなヘディング・シュートを決められて失点。1-1の同点となる。ワンチャンスからの失点で、ヘディング自体は敵のうまさもあったが、クロスの出元に十分プレッシャーをかけられなかった感があった。
東京は75分、東に代えて三田を投入。東は前半の終り頃からかなりお疲れの様子だったので、この交代はもう少し早くてもよかった。81分には石川を下げて今季初出場となる林を投入。フレッシュな選手にチャンスを与えるこの采配はよかった。
直後の82分、徳永が右サイド深くまでボールを運び中央へ折り返し。ここへ走り込んだ三田がシュートをゴールに突き刺して2-1と勝ち越し。徳永の持ち出しもよかったが、ふかさず、GKにも当てずきれいに流し込んだ三田の決定力は評価されるべきだろう。
東京はその後も攻撃的に試合を支配しクローズ。結局2-1でモラルの高い引き締まった試合をしっかりと勝ちきった。
リーグ戦の主力を休ませ、代わって出場した選手が活躍しての勝利は今後のリーグ戦にもつながる内容。特に田邉、河野、石川、三田らがモラルも高く、ここでアピールしなければという危機感がしっかり動きに結びついていたことは高く評価したい。シュート13-8、CK7-2と内容的にも新潟を圧倒した。
李は意欲がやや空回り。もう少し余裕を持って味方に預けた方が、逆に効果的にリターンをもらえるような気もした。自分でぎりぎりまで持って、もうあかんというときに味方を探しても遅い。自分で行きたいのは分かるし、それがFWとしての彼の長所でもあるので難しいが、そこのメリハリをもう少し効かせてもいい。
最終ラインは森重がいない分、ビルドアップに課題を残したが、加賀、チャンの組み合わせで何がどこまでできるかをテストできたのは大きかった。横パスから縦に入れる見極めみたいなものは加賀もチャンも今ひとつだが、持ち出してのつなぎなどで特色も見せ、1失点はあったものの人にはしっかり行けていたと思う。
あと、太田がよかった。左サイドでの田邉や河野との絡みは可能性を感じさせた。昨季はケガで力を出しきれなかったが、ようやく特徴を出せるようになってきた。
収穫の多い試合であったが、グループ・リーグでは鹿島とセレッソ大阪が勝って勝ち点を12と10に伸ばし、日程を終えた東京をこの時点で上回ったため勝ち抜けを決め、東京はグループ・リーグ敗退が決まった。
残念だが今日の試合に限って言えばやるべきことはやりきったので仕方がない。また中二日で土曜日に試合があるが、幸いホーム・ゲームであり、今日の成果を次につなげて欲しいと思う。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3) 決定的な一対一を止めるなど最少失点で勝利に貢献。
徳永(3) アシストのみならず効果的な攻撃参加。守備でも強さを見せた。
加賀(3.5) ビルドアップ、縦に入れるくさびに進歩が窺える。
チャン(3.5) 対人の強さを発揮。粘り強く諦めない守備を見せてくれた。
太田(3) サイドで田邉、河野らと絡むプレーに特徴を出した。
高橋(3) 湘南戦のミスを取り返す活躍。守備も配球も代表にふさわしい出来。
長谷川(3.5) モラル高く試合に入ったが負傷交代。状態が心配だ。
石川(3) 突破力で敵の脅威になり続けた。ゴールは偶然ではない。
東(3.5) お疲れだったが懸命に動いてボールを中継した。
田邉(3) 前線で決定的なパス出し。ボランチでもよくボールを引き出した。
李(4) ゴールに向かう意欲は買うがやや空回り。連係が今ひとつだった。
===
河野(3) 判断が遅いきらいはあるものの打開力で十分補い存在をアピール。
三田(3) 短い時間だが印象に残る働き。得点の前にも枠に強いシュートあり。
林(-) 時間短し。
今日の入場者は12,700人。平日夜の国立開催はサラリーマンが仕事を終えてから立ち寄るには絶好の時間、場所であり、「仕事帰りにサッカー観戦」をもっとアピールすれば普段と違う客層をもっと呼び込めるはず。アフターファイヴの過ごし方として魅力的なコンテンツであり、営業に生かしきれてないように思う。せっかく大都市のクラブなのだから、このアドバンテージは生かしたい。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2013年05月14日 00:01
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【ブンデスリーガ第33節】マインツ×グラードバッハ
■2013年5月11日(土) 15:30キックオフ
■Coface-Arena
前節シャルケにホームで惜敗を喫してヨーロッパ・リーグ出場が風前の灯となったグラードバッハ。今節はとにかく勝った上で他がどうなるか見るしかないという厳しい状況。ちなみに前節(第32節)終了時点での順位はこんな感じだった。
5位 フランクフルト(49)
6位 フライブルク(48)
7位 HSV(45)
8位 グラードバッハ(44)
この時点でグラードバッハが到達できる最大の勝ち点は50なので、今節フランクフルトとフライブルクが揃って勝ってしまうとグラードバッハはいくら頑張ってもヨーロッパ・リーグ出場の夢を断たれる。少なくともどちらかは引き分けてもらわなければならない。
グラードバッハはヴェント、ノードファイト、フルゴタが先発。デムス、マルクス、ムラパがベンチ・スタートとなった。シャカに存在感が出てきたのは嬉しいところだ。スカパーは当然中継がないので解像度の低いネット動画でモザイクのかかったAVみたいな画面を一所懸命見ることになった。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
アランゴ ノードファイト シャカ ヘアマン
ハンケ フルゴタ
マインツにとってはホーム最終戦ということもあってスタジアムは盛り上がっている。どちらも高いテンションで試合に入る。
12分、長いパスを受けた敵FWに抜け出され、シュートを決められる。早い時間帯にアウェイで0-1とビハインドを背負う。スタジアムの雰囲気にも押され、グラードバッハはこの失点で試合の主導権を手放してしまった。
勝つしかないグラードバッハは焦りも出たか攻撃をきちんとつなぐことができない。パスミスが多く前線までボールを運びきれない時間が続く。37分、アランゴのFKはバーをヒット。39分、ハンケがエリア内で敵DFに倒されたとの判定でPKを得る。フルゴタがこれを落ち着いて決め、グラードバッハが前半のうちに1-1に追いつく。
後半もハイテンポのゲームになる。同点になって息を吹き返したグラードバッハは53分、ヘアマンがドリブルで独走するが敵GKに阻まれる。59分、ハンケのヘディングシュートはバーに嫌われるが敵がクリアしきれずにこぼれたボールをフルゴタが左足で流し込んで2-1と逆転に成功。
さらに65分、今度はヘアマンのシュートがバーに当たって真下に跳ねたところをハンケが頭で押し込んで3-1に。流れは完全にグラードバッハに傾く。マインツの反撃をいなし、奪ったボールをカウンターで展開する。
すると80分、ハンケの縦パスを受けて独走したフルゴタが見事なループで敵GKの頭上を越しゴール。4-1とグラードバッハが試合を決める。85分にはフルゴタに代えてルップを、88分にはヘアマンに代えてムラパを投入。さらにアディショナル・タイムにはアランゴに代えてデムスを投入して試合をクローズしに行く。
最後にはドミンゲスのハンドでPKを与え1点を返されて4-2となったもののそのまま試合は終了。グラードバッハは取り敢えず今日やるべき仕事をきっちりやりきった。
まあ、この日はフルゴタ祭りということで、来季に向けて明るい材料が一つ増えたのはいいことだが、結局前線のストライカーが固定できない今季の苦しさを逆説的に示したとも言えるだろう。
この試合、デ・ヨングは最後まで出番なし。このオフにどういう人の繰り回しをするのか、ハンケの放出は既定路線として、フルゴタ、ヨウネスあたりを中心にするのか、デ・ヨングの確変に期待するのか。ヘアマンにストライカーとしての活躍を求めるのか。ムラパはどうするのか。よく考えなければならない。
グラードバッハは勝ったものの、フライブルクはフュルトに逆転勝ち。フュルトが先制したところで「行ける」と思ったが、やはり甘かった。これでフライブルクを追い抜くことはできなくなった。
もうひとつのターゲットフランクフルトはブレーメンに追いついて引き分け。勝ち点を50とした。HSVもホフェンハイムに勝ち、順位はこんな具合になっている。
4位 シャルケ(52) +7
5位 フライブルク(51) +6
6位 フランクフルト(50) +3
7位 HSV(48) -10
8位 グラードバッハ(47) -3
言っても詮ないことだが前節シャルケに勝ってればシャルケは勝ち点49、グラードバッハは勝ち点50で6位に入っていた訳で、先週の負けは本当に痛かった。
結局、グラードバッハがヨーロッパ・リーグに出場するためには、
・グラードバッハ勝つ
・フランクフルト負ける
・HSVが引き分けか負け
という条件をすべて満たした上で、フランクフルトとの得失点差6をひっくり返さなければならない。
総得点ではフランクフルトの47に対してグラードバッハは42なので、得失点差で並んでも総得点で負ける可能性が高く、得失点差でフランクフルトを抜いてしまわねばならないとすれば、フランクフルトの負け方にもよるがグラードバッハは5点差以上でバイエルンに勝つ必要がある。
厳しい。
厳しいがやるしかない。相手がバイエルンだとかそういうことは関係ない。とにかくとれるだけ点を取って勝つだけだ。あとは運を天に任せるしかない。来週、またモザイク入りAV並みの動画で最終節を注目しよう。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々はいい試合をした。ここ何週間かとの唯一の違いはしっかり得点できたということだ。うまく行かない時間帯もやるべきことができたし、その結果PKを得て前半のうちに同点に追いついたことが大事だった。ブラニミア・フルゴタは今日、先発に応えて3点を決めてくれた。彼はまだまだ学ばねばならないことも多いが、今日は既にいい働きをしてくれた」
ヨーロッパ・リーグについて一言もないところが何とも言えずいいね。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年05月11日 22:49
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【Jリーグ第11節】湘南×FC東京
■2013年5月11日(土) 17:00キックオフ
■Shonan BMWスタジアム平塚
一応首都圏のアウェイなんだけど、遠いし天気も悪そうだし屋根ないしということで日和ってしまい、自宅スカパー観戦にした。すまん。あ、石投げないで。
で、予想通り厳しい雨の中での試合になった。引き分けは次の試合の勝敗で価値が決まるというフットボール格言通り、ここ4試合負けなしを継続してこの流れをつないで行けるか問われる試合。相手はJ2からの昇格クラブで不振の湘南だが、こういう試合こそ相手を侮らずしっかり締まって行きたい(けど必ず「湘南だから楽勝」とか言うヤツが出てくるんだよな…)。
東京はCBを加賀からチャンにスイッチした以外は前節と同じメンバー。ていうか何で加賀を下げるのか今イチよく分からない。
権田
徳永 チャン 森重 太田
米本 高橋
ルーカス 東 長谷川
渡辺
試合は予想に反して序盤から湘南に押し込まれる展開に。モラル高く前線からプレスをかけ、素早く、しかし丁寧にボールをつないでくる湘南に対し、東京は出足が悪く受けに回ってしまう。東京はパスをつないで前線に攻め上がろうとするが、敵の帰陣も早くパスの出しどころを見つけられない。
すると11分、敵のクロスに対応したこぼれ球をエリア外で拾われミドルを放たれる。これが決まり0-1と先制を許す。東京はボールを持つものの攻めきれず。21分、太田のクロスに渡邉が飛び込むがシュートは枠外に。
30分頃から高橋が最終ラインに入って3バックにフォーメーションを変更。徳永、太田が高めの位置を取り、長谷川が1列下がって米本と中央を固める。渡邉のワントップを東とルーカスがシャドー気味の支える形になり、これで次第にボールが落ち着くようになってくる。
30分、クロスに長谷川が合わせるがこれも枠外。39分には米本のクロスに渡邉と徳永が飛び込むがこれも合わせきれず。41分、太田のクロスをセットプレーで上がっていた森重が落とすが渡辺は打ちきれず。
結局、東京はリズムをつかめないまま1点のビハインドを背負って前半を折り返す。
ハーフタイムに監督の喝が入ったか、後半になると東京は動きがよくなる。57分、太田のクロスをルーカスが落とすと走り込んだ長谷川がシュート。これは敵GKにブロックされる。51分、渡邉の落としから東がシュートを放つがこれは枠外に。
54分、右寄りでFKを得る。太田が蹴ったボールは大きくカーブしながらゴールへ。両方の選手がゴールに向かってなだれこむが、結局ボールは誰にも触れずそのままゴールイン。東京が1-1と同点に追いつく。
追いついた東京は押せ押せの展開となり、55分には渡邉、徳永が立て続けにシュートを放つ。57分、スローインからルーカス、米本から渡邉につなぎ、渡邉が右寄りから左足でミドル。これがファーに決まり東京が3分間で2-1と逆転に成功する。
流れをつかんだ東京はボールを支配しながら追加点のチャンスを窺っていたが、64分、最終ラインで横パスを受けた高橋が足を滑らせボールを失う。高橋の後ろには当然だが権田しかおらず、一対一も冷静にループで頭を越され失点。2-2と再び同点になってしまう。足を滑らせたのはアクシデントだが、ピッチの状態は初めから分かっていることであり、その意味ではリスク・マネジメントが甘かったと言われても仕方ない。
68分、東京はルーカスに代えて石川を投入。流れを取り戻そうとする。70分、太田からのフィードを右サイドで受けた石川がワントラップでシュートしたが敵DFにカットされる。73分、東に代えて李を投入。
75分、石川がミドルを放つが敵GKがセーブ。76分、渡邉に代えて平山を投入。
東京は交替で入った石川がアクセントとなり迫力のある攻撃を仕掛けるが、湘南の守備もよく組織されており勝ち越し点を奪うことができない。すると82分、最終ラインに入って横パスを受けた長谷川が敵FWにプレスをかけられてボールロスト。またしても後ろには権田しかおらず。後ろから高橋が追ったがシュートを打たれ再び失点。2-3と再逆転を許してしまった。高橋は退場覚悟で厳しく行くべきだったか。
東京はその後も必死の反撃を続けたが得点には至らず。結局2-3と痛い敗戦を喫した。
この試合、シュート数は17-8、CK8-3、ポゼッション64-36と圧倒的に試合を支配しながら、うかつなボール・ロストからの2失点に泣いた。もちろんボールを失った選手個々の動きはしっかり検証されなければならないし、あそこをしっかり逃さなかった湘南の高い集中力も評価すべきだが、そうしたボール・ロストを生み出す守備組織、守備戦術こそしっかり見直さなければならない。
最終ラインでボールを動かしながらスイッチを入れるタイミングを窺い、クサビから一気に加速して流動的にゴールを狙うという意図自体は否定されるべきものではないし、「後ろでちんたら横パスばかり」の類の雑言に耳を貸す必要はないが、状況に応じたパスの回し方、絡んでくる敵のいなし方には意識的でなければならないということか。今日は高い授業料を払った。
まあ、前半いきなり押し込まれて失点したところから始まった試合であり、そういう意味では最初に歯車が狂った感は否めない。守備も基本的には堅いはずなのに、1失点目も含め、ふっと集中が切れてうかつな失点をするクセは治っていないようだ。ここにしっかり手を入れないと優勝はおろかACLだって覚束ない。2点取って勝てないのは守備の責任と言われても仕方ない。
上位進出の好機だったが勝ち点を積み上げられず順位は7位に後退。1試合あたりの勝ち点も1.45と再び1.5を割り込んだ。中断までの清水戦(H)、鹿島戦(A)をしっかり勝っていい流れでブレイクに入りたいところだが…。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4) ファインセーブもあったが3失点では高い点はつけられない。
徳永(3.5) シュート3本、ウィングとして高い攻撃能力を見せたが。
チャン(4) 強さは見せたが放り込む悪癖も。連係ももう一度作り直し。
森重(4) DFリーダーとして今の守備の状況をどう考えているのか。
太田(3) 直接狙ったかはともかくFKは見事。攻撃によく絡んだ。
米本(4.5) 結構ボール・ロストあり。いいところを見せられなかった。
高橋(5.5) 致命的なボール・ロスト。ここから何を学ぶかが最も重要。
ルーカス(4) ボールはしっかり収めたが起点としては機能しきれず。
東(4.5) よく動き回ったが決定的な働きはできなかった。ちょっとお疲れ。
長谷川(5) 1列下がると価値が下がってしまう。致命的なボール・ロスト。
渡邉(3) ゴールは素晴らしかった。守備の意識も高かった。
===
石川(3.5) 石川にボールが通ると一気に可能性が広がる。先発でいい。
李(4) 献身的に動いたがシュートなしは寂しい。
平山(-) 時間短し。
水曜日にはナビスコカップのグループリーグ最終戦が味スタである。東京は理論上勝ち抜けのチャンスを残しているが、現実的にはかなり厳しい状況であり、リーグ戦を考えればここはしっかりとターン・オーバーして人繰りをマネージすべき。
ただ、ナビスコでいつもやるような前線の総とっかえは感心しない。あれをやると、リーグ戦で先発しているメンバーとの互換性が全然分からない。「誰が出ても同じクオリティ」を目指すなら、ポジションごとに何人かを入れ替える方が連続性の観点から望ましいと思う。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年05月06日 22:55
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【Jリーグ第10節】FC東京×磐田
■2013年5月6日(月) 15:00キックオフ
■味の素スタジアム
よく晴れた4連休の最終日は長袖のTシャツ一枚でちょうどいいさわやかなサッカー観戦日和に。ファミリーJoinデイということで子供の入場料金が200円だったことも手伝ってかよく観客も入った。アウェイ側も2階席を開放する入り。午前中は町田あたりにいたが、小田急から井の頭線、京王線を乗り継いで2時前には味スタ入り。
磐田は開幕から成績不振で監督が辞任したばかり。今日は以前東京のヘッドコーチだった長澤徹監督代行が指揮を執る。こういうゲームは敵のモラルが上がっているので注意しなければならない。
東京は3連勝の勢いを殺さないためにもホームでしっかり勝ち点3を積み上げたい試合。連戦はどちらも同じだが、中二日でこの陽気は選手には厳しいかもしれない。
東京は先発、ベンチ入りとも前節と同じ。森重は腰の痛みで前日の練習を回避したとの情報があったが普通に先発した。
権田
徳永 加賀 森重 太田
米本 高橋
ルーカス 東 長谷川
渡邉
東京は序盤からパスをつなぎ敵陣でコンビネーションから崩しを仕掛けようとするが、敵の粘り強い守備もあってフィニッシュまではたどり着けない。ボールを奪われると敵の素早い切り替えに遅れを取ってゴール前まで持ち込まれるシーンも多く油断ができない。厳しいコンディションの中でテンションを試されるゲームとなる。
9分、パス交換から最後は長谷川がシュートを放つが枠外。その後も何度かアイデアのある崩しを見せるが最後のところで敵DFにカバーされるシーンが多い。押し上げが今ひとつ効かず、中盤でのハイボールへの競り合いにも勝てないため高い位置でボールが奪えない。主導権は握っているものの先制点を得ることができないまま時間が過ぎて行く。
29分、左サイドからの敵CKに中央で合わされ失点。このとき、僕の前に座っていたグループが売り子からビールを買っており、通路側に座っている人たちがビールとカネを中継して上げてるのを見てたら隣りから「あかん!!」と声が聞こえ、我に返ってピッチを見たら失点していた。僕がしっかり見ていたら入らなかったかもしれない。集中力の欠如が悔やまれる。0-1と敵にすればいい時間帯に先制を許す。
さらに40分、サイドから入ったボールを敵FWが中央でトラップされてDFが抜かれ、これをズドンとやられて0-2。一瞬の動きで失点してしまった。
42分、渡邉が持ち込んで放ったシュートはGKがセーブ。さらに44分には高橋がこぼれ球に詰めるがこれもGK正面。
結局、押し気味に試合を進め、チャンスも何度か作ったが、コンディションのせいか身体も重く、不運な失点で2点のビハインドを背負って前半を終了。モラル高く戦っているが失点の時間帯も悪く我々のゲームにしきれていない。
後半は開始早々から磐田に押し込まれる。自陣ゴール前での不用意なボールの処理からピンチを招くなど集中しきれていない。59分、ポポヴィッチ監督はルーカスと加賀を下げ、李と石川の投入を決断する。負けているときに早めの交替は理に適っている。切るカードも妥当だろう。高橋がCBに落ち、長谷川がボランチに。石川が右、東が左、李と渡邉のつトップに近い感じになったように見えた。
互いに疲れで足が止まりがちになり、試合は次第にオープンになってくる。東京は何とかパス・コンビネーションからチャンスを作ろうとするが、最後のところで精度を欠き合しきれないシーンが続く。66分、右寄りでのこぼれ球を石川がシュートするが枠外に。
72分、渡邉を下げて平山を投入。すると73分、米本のパスを受けた平山がゴールライン近くまでボールを持ち込み、エリア内の石川に戻しのラストパス。石川が放ったシュートは敵の隙間を抜けてゴールに突き刺さり1-2に。東京が反撃の狼煙を上げる。
こうなると追う方が勢いに乗れる。78分にはFKを石川が直接狙うがこれは枠外に。その後も東京はボールを拾っては敵陣に運んでパス交換からシュートを放ち、スタジアムの雰囲気は押せ押せになってくる。アディショナル・タイムは4分の表示。90+2分、石川のボールに李が頭で合わせ、ボールはゴールに入ったかに見えたが敵DFがライン上でクリア。これは腰が浮いた。
そして90+3分、ゴール前の競り合いから左サイドにこぼれたボールを太田が中央へ送ると李がこれに合わせゴールに蹴り込む。2-2。東京がついに同点に追いつく。
残り時間でさらに攻撃を試みるが、最後の李のシュートは枠外となり試合終了。逆転はならなかったが東京が土壇場で何とか勝ち点1を得た。
暑い中で集中力を試されるゲームになったが、最後まで気力を切らさず戦いきったことで最低限の結果を拾うことができた。修正すべき点はいくつもあるが、しっかりとしたボール・ポゼッションからスイッチを入れ、敵ゴールに迫るという意味ではやるべきことを愚直に繰り返したことが最後に得点につながったと言うべきだろう。
失点はいずれも一瞬の隙をつかれたものだが、簡単に先制されてしまう悪癖をまたしても繰り返したという点で言い訳はきかない。そのせいで自ら試合展開を難しいものにしてしまった。得点できないのなら失点しないということをもっと高い確度で追求しなければならない。
疲労から身体は重かったが、やるべきことの意思統一はできており、内容的に過度に悲観すべき必要はないし、それを所与のコンディションの中で最大限やりきろうとするモラルも見られた。前半の2失点があったために悪かったように見えるが、シュート数13-9、CK8-5、ポゼッション59-41と数字上もそこまでひどい試合でなかったことははっきりしている。前を向いて戦う意識を最後まで失わず、アディショナル・タイムに2点のリードを追いついての引き分けは高く評価すべきだ。
また、コンディション的に苦しい試合で交替出場した石川、李、平山がいずれも得点にかかわったことは大きい。本来ならリーグ戦の中でもうまくローテーションして行きたいところだが…。
引き分けの価値はその次の試合で決まる。次節は中4日でアウェイの湘南戦。さらに中3日でナビスコ新潟戦と試合が続くが、まずはリーグ戦でしっかりと勝ち点を積み上げたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 失点はやむなし。窮地を救うセーブあり、安定していた。
徳永(4.5) 敵のサイドとの対面で手を焼き続け、攻撃では貢献できず。
加賀(4) スピードを生かしての守備で貢献したが対応に追われる時間長し。
森重(4) いい球出しもあったが2失点はDFのリーダーとして検証が必要。
太田(4) 同点弾のアシストは大きかったがそれがなければ4.5だろう。
米本(4) さすがにちょっと疲れてきたか。ケガには気をつけたい。
高橋(3.5) 中盤でボールを追い、CBにスライドしても無難にこなした。
ルーカス(4) 疲れもあったか精彩を欠いた。ちょっと休ませたい。
東(4) 苦しいコンディションの中チャレンジを続けた。
長谷川(3.5) 勝っていればMOTの出来。ボールを動かし続けた。
渡邉(4) 前線からの守備で貢献したが得点に至らず。
===
石川(3.5) 得点はもはや気合いか。これでリラックスできるのでは。
李(3.5) 連係は悪かったが得点ですべて帳消しに。それがFWの仕事。
平山(3.5) 1点目は平山の踏ん張りから。価値のある働きをした。
東京はこれが今季リーグ戦初めての引き分け。追いついての価値ある引き分けでよかった。初めて見に来た家族連れや子供たちの記憶にも残る試合になったのではないだろうか。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年05月04日 18:05
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【ブンデスリーガ第32節】グラードバッハ×シャルケ
■2013年5月3日(金) 20:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
シーズンもいよいよ終盤。グラードバッハはヨーロッパ・リーグ出場権を懸けた熾烈な戦いを繰り広げているが、残り3試合、このホーム・ゲームは何としても勝たなければならないところ。一方のシャルケもチャンピオンズリーグを狙うには4位を死守する必要があり、互いに大きな意味のある試合。
金曜日の夜開催ということで、日本時間では土曜日の未明3時半。連休中だしその時間に起きて動画見ようかとも思ったが、思っただけでその時間にはぐっすり寝ていたのは予想された結果か。前節に続いて敵には日本人選手がいるのに(先発してるのに)CSフジテレビで中継がないのはひどい。解約したい。
グラードバッハはブラウアースとノードファイトに代わってシュトランツルとマルクスが先発。ノードファイトは前節鼻骨骨折から復帰していたがやっぱりムリだったのか、ベンチにも入らなかった。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ヘアマン マルクス シャカ アランゴ
ムラパ ハンケ
試合は中盤で激しく主導権を争う立ち上がりとなった。グラードバッハはミドルやセット・プレーからチャンスを作るが敵ゴール前にはなかなか迫れない。15分、ロングボールを追って右サイドを上がったヘアマンがクロスを入れるがムラパは枠に飛ばせず。
その後も中盤で激しく競り合う一方でゴール前では見るべきシーンのない時間が続く。シャルケも攻撃は単発。グラードバッハは31分にシャカがシュートを放つがこれも枠外。結局両チームとも得点の気配が感じられるところまでボールを持って行くことができずスコアレスのまま前半を終えた。
後半に入っても両チームが辛抱強く中盤でボールを争う展開。ホームのグラードバッハは52分、シャカが敵の中途半端なクリアを拾ってシュートを放つが枠外。さらに55分にはハンケからのパスを受けてシュートを放つがこれはバーに嫌われる。
63分にはアランゴのシュートもポストをヒット。金属アレルギーか。シャルケも何度かチャンスを作るがテア・シュテゲンのセーブもあり得点は許さない。
69分、ムラパに代えてフルゴタを、74分にはハンケに代えてデ・ヨングを投入、前線の活性化を狙う。
だが、82分、マルクスが股を抜かれてエリア内に敵MFの侵入を許すと、そこから出たボールを蹴り込まれて失点。0-1と先制を許してしまう。「kicker」によれば少しばかりオフサイドくさかったらしいが…。
グラードバッハは84分、マルクスに代えてヨウネスを投入し巻き返しを図る。89分にはデ・ヨングのヘディング・シュートがわずかに枠に飛ばず。アディショナル・タイムにはシュトランツルがシュートを放つがボールはバーの上。
結局、終盤に許した1点が決勝点となり、グラードバッハは痛い敗戦を喫した。「kicker」のレポートを読む限り、よく集中したいい試合をしていたようだっただけに、せめて勝ち点1は得たかったところだ。
今節のその他の試合がまだなので何とも言えないが、これでヨーロッパ・リーグの出場権はかなり遠のいてしまった。理論的にはまだまだ可能性はあるが、最終節がバイエルンとのゲームであり、ここにヨーロッパ・リーグ出場のかかったクリティカルでデリケートなゲームを持って来たくなかったが仕方ない。
出場権を争う他のクラブの結果次第の部分は大きいが、ここまで来たらとにかく残り2試合どちらも勝ってあとはどうなるか見てみるしかない。バイエルンであろうがどこであろうがやるしかない。まずは次節、アウェイでのマインツ戦でたくさん得点を挙げて勝つことだ。
また、シャルケに負けたことでグラードバッハは4位以上がなくなりチャンピオンズ・リーグ予選参加のチャンスが消滅。とにかくフランクフルト(ホームでデュッセルドルフ戦)、フライブルク(ホームでアウクスブルク戦)、HSV(ホームでヴォルフスブルク戦)が負けるのを心から祈ろう…。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々はすべてを試みてかなりいい試合をしていただけに、内容に見合わない敗戦だ。前半は非常に窮屈で、どちらにもあまり可能性は多くなかった。後半に入ると我々の方がよりうまく前を向いて戦い、何としてもゴールを奪おうとしていた。しかし、ドラクスラーやラファエルのような選手はいつても危険であり、後方が数的不利に陥らないよううまくやることができていた。チームはすべてを出しきり、足りないものはほとんどなかったが、ただ、最後のボールだけがしばしば届かなかった。この試合に負けたことは残念だが、それを変えることはできないということだ」
悔しさが非常に率直に出たコメントだな。
フランクフルト負けろ〜
フライブルク負けろ〜
HSV負けろ〜
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年05月03日 21:49
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第9節】鳥栖×FC東京
■2013年5月3日(金) 18:00キックオフ
■ベストアメニティスタジアム
ゴールデン・ウィーク後半の4連休初日。スカパーの調子が悪かったので朝から業者に来てもらったらアンテナを新品に交換してくれた。午後はゆっくりスカパーのザッピングでもして過ごすつもりだったが、あまりに天気がいいのでふらふらと散歩に出て5時半帰宅。満を持して6時からのスカパー観戦に備えた。
東京はリーグ戦の星を4勝4敗の五分に戻してのアウェイ戦。ここから勝ち星を先行させるために重要な試合である。メンバーはこのところのリーグ戦不動の先発となった。
権田
徳永 加賀 森重 太田
高橋 米本
ルーカス 東 長谷川
渡邉
東京は序盤からいきなりチャンスを作る。1分、徳永からのサイド・チェンジを受けた長谷川が東につなぎ、東が右サイドの渡邉に展開。渡邉はオープニング・シュートを放つが角度の厳しいところで枠外へ。
さらに8分、長谷川からパスを受けた米本がクロスを入れ、渡邉が中央で合わせるがこれもバーの上。東京がしっかりと攻撃を組み立て優勢に試合に入る。
しかし、鳥栖も前線からのしっかりした守備で東京のパスを引っかけようと狙っており、しばしばうかつなボール・ロストから反撃を浴びる。失い方が悪いとシュートまで持って行かれ、油断ができない。
28分、敵ペナルティ・エリア左の深いところで得たFKを長谷川がゴール前に放り込まずマイナスに戻すトリック・プレイ。これを受けた東がシュートを放つとボールはゴール前の混戦をすり抜けてそのままゴール左隅へ。東京がセットプレーから1-0と先制する。
しかしリードを得た東京は守備の意識が出過ぎたか、ビハインドを取り戻そうと前がかりに仕掛けてくる鳥栖の攻撃に対して受けに回ってしまい、自陣に押し込まれる苦しい時間帯となる。最終ラインがさがってしまうため、中盤にスペースができて前線や中盤でしっかりプレスができず、ボールを奪えないままシュートに持ち込まれるシーンが多発。
35分にはFKに合されるがわずかに枠を外れ事なきを得る。決定力のあるFWをフリーにしている。39分にもCKにフリーで合されるが直前にファウルがありこれも胸をなでおろす。押し込まれながらも何とか前半を1-0とリードしたまま終える。
ラッキーもあったがリードして前半を終えることができたのは大きかった。ただ、鳥栖に押し込まれてずるずると後退、ボールにガッつきにくる鳥栖に対して自陣でのボール扱いが甘く、緩いパスを引っかけられたり奪ったボールを奪い返されるなど、球際で戦いきれないシーンも多く鳥栖の勢いに押されている。
だが、後半開始間もない46分、東からのスルーパスを受けた渡邉がそのままドリブルでカウンター。GKをかわして角度の難しいところから流し込みゴール。2-0と東京がリードを広げる。東からのパスはオフサイドに見えたが笛は鳴らなかった。
さらに49分、権田からのフィードを受けた渡邉が、敵DFに絡まれながらも飛び出したGKの頭上を狙うループを放つと、敵GKが触れたもののボールはそのままゴールに入りさらに追加点。3-0と東京が大きなアドバンテージを得る。後半開始早々のこの時間帯にたて続けに追加点が奪えたのはこのあとの戦いをグッと楽にした。
しかしその後はリスクを取って失地回復を狙う鳥栖の勢いに再び押され、自陣で鳥栖の攻撃を受ける時間が長くなる。62分、ルーカスに代えて李を投入。渡邉と李がツートップ的な感じになり東が右SHに回ったか。
東京はラインを押し上げられずいつものように中盤で効果的にボールが奪えない。苦しい時間が続いていたが、後半も半分を過ぎたあたりからさすがに鳥栖もペースダウンしたか東京が次第にパスをつなげるようになってくる。72分、米本が30メートルほどのロング・シュートを狙うが大きく枠外に。
74分、渡邉に代えて石川を投入。李をワントップに残して右に石川、中央に東、左に長谷川となる。だが77分、ペナルティ・エリアに侵入した敵FWを加賀が倒してしまいPKを与える。これを決められて3-1に。これで鳥栖が再び勢いづいてしまう。
78分、石川が右サイドから敵エリアに切りこんでシュートを放つがバーをヒット。李もこぼれに詰められず。これが入っていればもう少し楽に試合をクローズできただろう。
81分、東を下げてチャンを投入。チャンは前節と同じくDFラインの前に入りアンカー役を担ったが正直この布陣の実効性はどうよ。
終盤はオープンな展開になってくる。アディショナル・タイム、敵にエリア深くまで侵入され、ここからマイナスのラスト・パスを出されると、これを押し込まれて2-3に。雰囲気的にはヤバいところでアディショナル・タイムも4分与えられたが、結局何とかここをしのぎきり、最後は薄氷を踏む思いで何とか逃げ切った。
この試合、手負いの獅子のような鳥栖の闘志をむき出しにした反撃に手を焼き、防衛ラインをずるずると切り下げてわざわざ苦しい展開にしてしまった。3-0になったときはもう少し楽に勝てるかと思ったが、やることがはっきりしていてモラルの高いチームの怖さを思い知らされることになった。
効率よく得点を重ねることができたからよかったようなものの、内容的には決して評価できるものではなく、というか今季いちばん悪かったかもしれない。リードした後も自分たちの戦い方で主導権を握るということができず、受け身になってしまった。
中盤がルーズになってしまいさすがの米本もボールを追いきれず。パスを引っかけられて奪われるシーンも多かった。シュートは7-12、CKは1-10、ポゼッションは47-53と完敗していてもおかしくない数字。
しかし、一方で、内容がよくなくても重要な試合をしっかり勝ちきったことは評価できる。特に終盤、押し込まれ、1点差に迫られてもメンタルで負けることなく最後まで冷静にゲームを終えることができたのは成長かもしれない。よくなくても耐えられたのは今日の成果だ。勝ったことでリズムができ、内容を検証する余裕もできる。
これで東京は3連勝。5勝4敗と勝ち星が先行し、1試合あたりの勝ち点を1.67に伸ばして暫定ながら順位を5位に上げた。中二日という厳しい日程で次の試合があるが、ここでもう一つ勝ち星を重ねられれば再び上位争いも見えてくる。4連敗を取り戻すには最低でも4連勝が必要ということだ。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) クロスボールの処理に確かな成長を見た。失点はやむなし。
徳永(4) 序盤は強さを見せたがその後は押し込まれて守備に追われた。
加賀(4.5) 敵FWに手を焼き追い込まれてPKを与える痛恨のファウル。
森重(4.5) ラインをずるずる下げさせられ苦しい戦いを余儀なくされた。
太田(4.5) 攻撃参加は限定的。自陣でのカバーに奔走させられた。
高橋(4) 間延びした中盤で持ち味生かせず。うかつなボールロストも。
米本(4) 愚直に走り回ったが狙いが絞れず今日はボールを狩れなかった。
ルーカス(3.5) 難しいボールも取り敢えず収めてくれて助かった。
東(3) ゴールはラッキーもあったが攻撃にアイデアを出した。
長谷川(3.5) 要所でプレーに絡み気の利いたボールを出し続けた。
渡邉(2.5) 2ゴールの活躍。ポストとしても技量が向上している。
===
李(4.5) 後ろと分断されていいボールがもらえず。東のそばにいたい。
石川(4) バーに当てたシュートは惜しかった。
チャン(-) 時間短し。彼のアンカーは機能しているのか…。
ホーム磐田戦、ここでもうひと踏ん張りだ。
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