フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2013年09月30日 20:00
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【ブンデスリーガ第7節】アウクスブルク×グラードバッハ
■2013年9月27日(金) 20:30キックオフ
■SGL-Arena
またしても金曜日の夜、というか日本時間土曜日未明3時半は勘弁してくれ。まあいい。Fohlen.TV契約したからこれからはスカパー中継ない試合もフルでいつでも見られる。やったぜ、オレ。
さて、グラードバッハは今季ここまでアウェイ3試合全敗。アウクスブルクとは勝ち点で並んでおり何とかアウェイで勝ち点を積み上げたい試合だ。グラードバッハはシャカが早くも警告累積で出場停止となるためノードファイトが今季初めて先発した。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ヘアマン ノードファイト クラマー アランゴ
ラファエル クルーゼ
試合は互いに前を向いて打ち合う激しい攻防に。8分には敵の鋭いシュートを浴びるがこれはテア・シュテゲンがセーブ。グラードバッハは押され気味だったが23分、アランゴが中央からシュートを放つがバーをヒット。
だが、27分、敵FWにスルーパスから抜け出され、ゴールを奪われる。0-1と先制を許すが、直後の33分、ノードファイトからゴール正面でパスを受けたクルーゼが、敵DFをかわしてエリアに入りシュート。これが決まって1-1の同点に。
前半は同点のまま終了したが、後半になるとオープンな展開に。攻撃的に勝ち越しを狙いに来るアウクスブルクに立て続けにチャンスを作られるがテア・シュテゲンの好セーブもあって何とかしのぐ。67分、ヘアマンに代えてフルゴタを投入、劣勢をはね返し逆転を狙いに行くということだろう。
すると71分、左サイドに流れたクルーゼが中央にマイナスが折り返したボールにフルゴタがダイレクトで合わせゴール。グラードバッハが狙い通り2-1と逆転に成功する。
ホームのアウクスブルクはリードを奪われてしゃにむに前に出てくる。グラードバッハはこれをしのいでいたが、88分、左サイドの深いところから入れられたグラウンダーのクロスがゴール前を横切り、ファーで詰められて失点。土壇場で2-2と同点に追いつかれる。
グラードバッハは直後にアランゴに代えてデ・ヨングを、アディショナル・タイムにはラファエルに代えてブラウアースを投入するなど勝ち越し点を奪いに行くが結局そのまま試合終了。終了間際の失点で2-2と引き分けた。
最終的には勝ち点1しか得ることができなかったが、先制されたゲームを一度は逆転し、アウェイで今季初めての勝ち点を手にしたことは評価してもいいだろう。シュート数20-8、ポゼッション52-48と正直劣勢のゲームだった。
クルーゼ、ラファエルといった今季加入した前線が機能しているのは嬉しいし、交替で入ったフルゴタがホフェンハイム戦に続いて結果を残したこともいい材料。この勝ち点1を生かすかどうかは次のゲーム次第になる。
これでグラードバッハは3勝3敗1分、7試合を終えて勝ち点10となり、順位は7位に下がったものの4位を狙うグループにぶら下がっている格好。次節、ホームでの首位BVB戦が今季の行方を占う力試しになる。もちろん簡単な相手ではないが、ここまでホーム全勝の勢いで勝ちたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「2-2になってしまう前は規律が理想的ではなかった。こうした同点を受け入れなければならないのは難しい。アウクスブルクで勝ち点1を得たこと自体はいいことだが、我々にはもっとやるべきことがある。だが、アウクスブルクの方がそれをよくやった。彼らは最後には強い圧力をかけてきたし、正確でいいボールを供給していた。我々はそれに対して守備をするのに問題を抱えていた。彼らはポゼッションでも勝っていた。全体としては満足していない。我々が全員で守ればそれはうまく機能するだろう。最後まで集中していなければならなかったが、最後に致命的なミスを犯してしまった」
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年09月29日 01:09
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【Jリーグ第27節】大宮×FC東京
■2013年9月28日(土) 19:00キックオフ
■NACK5スタジアム大宮
首都圏アウェイなので遠征圏内。新宿のタワレコでMGMTとエルヴィス・コステロ&ザ・ルーツの新譜を買い、高島屋でサンドイッチを買って湘南新宿ラインに乗った。
今回はビジターバック指定という席だったが、席がバックスタンドのアウェイ側の端っこで、ホーム側のCKとかほぼ見えない。すぐ左手はコンクリートの壁で大画面も見えず。いつもデジタルの腕時計をつけて行ってこれをストップウォッチにして計時するんだけど、これがないと時間も分からなかった。
東京は3連勝中、相手は不振の続く大宮だが、前線には決めきる力を持った選手が揃っており侮ることはできない。次節の鹿島戦に勝負をかけるためにも、アウェイではあるが勝ち点3を持って帰りたい試合。いや、何にしてももう全試合勝つしかないのだが。
東が先発に復帰。前節トップ下で存在感を見せた長谷川をそのまま中央で器用、東は左SHに回った。
権田
徳永 チャン 森重 太田
高橋 米本
ルーカス 長谷川 東
渡邉
試合は立ち上がりからどちらも積極的に仕掛けるハイテンションの展開に。東京はパスを交換しながら攻め上がり敵陣で仕掛けようとするが、ひとたびボールを失うと大宮は素早い攻守の切り替えからピッチをワイドに使った攻撃で一気に前線までボールを運びゴール前で決定的な形を作る。
6分、東のクロスに渡邉がダイレクトで合わせるがシュートはポストをヒット。これが東京のファースト・シュートとなる。直後の7分、東からパスを受けた長谷川が左サイドに展開、深いところからマイナスのクロスを入れると、ファーでルーカスがこれに合わせシュート。これが敵DFの股を抜けてゴールに突き刺さり東京が早い時間に1-0と先制する。
だが、その後は大宮の攻撃を受ける時間に。サイドから何度も仕掛けられ中央で決定力のある外国人FWが待つ形はワンショットで1点になってしまうだけに怖い。13分、セカンドを拾われて波状攻撃を仕掛けられ、最後は左からのクロスを権田が弾いたボールが敵MFにこぼれる。角度的にはやや厳しかったがこれをダイレクトでシュートされゴール。1-1と同点に追いつかれる。
その後もサイドを使われ、左右に大きく振られて揺さぶられる。東京も奪ったボールを中盤から前線へと展開するが決定的な形を作ることはできない。中盤で激しくボールを奪い合う拮抗した戦いになる。席がアレで角度が悪いのが恨めしい。しかも前から4列目でピッチが近いのはいいが何が起こってるかよく分からない…。
すると37分、東京の右サイドからクロスを入れられる。これに中央で敵FWがヘディング。完全にフリーになっておりそのままネットに突き刺されて1-2と逆転される。早い時間帯に先制しただけに力負けした感のある逆転はショック。
その後も互いに攻め合うテンションの高い攻防が続く。前半アディショナル・タイム、東のCKにルーカスが中央で合わせゴール。東京が終了間際に2-2と同点に追いつく。この時間帯に追いつけたのは大きい。前半はそのまま終了。
後半に入っても互いに激しく攻め合う展開は変わらず。50分、米本が自陣エリア内で敵FWのボールをスライディングで奪おうとする。ファウルにも見え、やってもうたと思ったが笛は鳴らず、これはひとつポイントになったプレーだった。直後、カウンターで抜け出した東が逆に敵エリア内で倒されるがこれもノーファウル。その後の基準からすればどちらもPKでおかしくなかったようにも思う。
熾烈な主導権争いは変わらないが、東京は米本、高橋が中央で敵の攻撃の起点を地道につぶす作業を続け、大宮の決定的なチャンスは次第に見られなくなってくる。
64分、徳永が右サイド深いところからゴールラインと平行に送ったグラウンダーのクロスはそのままゴール前を素通り。66分、CKからのこぼれ球を拾った太田が、左寄りエリア外からシュート。これをDFラインに入っていたルーカスが止め、振り向いてワントラップしてからシュート。これが決まり東京が3-2と再び逆転。ルーカスのハットトリックで流れをグッと引き寄せる。
70分、渡邉に代えて平山を投入。この辺りから大宮は集中が切れ始め、前に急ぐあまり試合はだんだんとオープンになって行く。東京は大宮の前線の圧力を交わしながら前目でポゼッションすることで時間を使おうとする。
87分、東を下げてヴチチェヴィッチを投入。さらに88分、米本に代えて三田を投入。米本はかなり足を引きずっており心配だ。
90分、敵GKが味方に渡そうとしたボールを三田がカット。GKをかわしてゴールに蹴り込み4-2とダメ押し。さらにアディショナル・タイムにはルーカスのスルーパスを受けて裏に抜け出した平山が決めて5-2と点差を広げそのまま勝利。東京がリーグ戦4連勝を飾った。
前半は拮抗した戦いで一時はリードを奪われたが、前半のうちに追いつき、後半、苦しみながらもしっかり球際を戦って流れを呼び込んだ。失点の形はいただけないし、敵の素早い切り替えからの一気呵成の押し上げにやられた部分はあったが、中盤で米本、高橋がしっかり踏ん張ったことで後半は無失点。ルーカスがここ一番で決めてくれたおかげで優位に立つことができた。後は大宮が自壊してくれたと言っていい。
簡単な試合ではなかったし(ポゼッションは51-49とほぼ互角)、最後の2点はボーナス・ステージみたいなもので実体は3-2のゲームだが、シュート数17-8と、最後に力尽きた大宮に対し我々が集中して戦いきったことを示していると言っていいだろう。
必ずしも流麗なパスワークから敵を崩して得点できている訳ではないし、今日のところはルーカスの頑張りに負うところの大きい試合だったが、勝てていることで、自信がリードを奪われてもバタつかないタフさにしっかりと結びついていると思う。
東京はこれで勝ち点を44に伸ばし、セレッソを総得点で抜いて5位に浮上。首位・横浜が引き分けているので首位との勝ち点差は8に縮まり、3位浦和とは4、4位鹿島とは3差と、上位の背中が見えてきた。1試合あたりの勝ち点も1.63まで上げてきた。
次節は国立で鹿島戦。連勝の勢いは大事にしたいが、連勝しているからといって次の勝利が約束されている訳ではもちろんない。次の試合はまた1から積み上げて必死に勝ちに行くしかない。勝ち方を知る試合巧者の鹿島にここで当たるのも何かの巡り合わせだろう。まずは次の試合に勝つことだけを考えなければならない。
勝った後、どんな景色が見えてくるのかはその時考えればいいことだ。一度は諦めた上位への挑戦権をやっと何とか手に入れた訳で、そのためには次の鹿島戦が大きなヤマになる。今季最も重要なゲームだと言っていいかもしれない。大げさに言えば今季の我々の落ち着きどころを決める試合だ。何が何でも勝たなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 失点はいずれもノーチャンスか。後半はしっかりしのいだ。
徳永(4) 敵SHの仕掛けには手を焼いた。いい攻撃参加は見られた。
チャン(3.5) 敵FWとのマッチアップで対人の強さを見せた。読みもいい。
森重(3.5) 敵の強力な前線に対峙、2視点したが後半はよくコントロールした。
太田(4) クロスは大きな武器になったが、守備では裏を使われた。
米本(2.5) 中盤で敵のボールを狩り続けたことで流れを呼び込んだ。
高橋(3) 米本とのチャレンジ、カバーがうまく機能。バランスもよかった。
ルーカス(1.5) 魂の働き。ルーカスがあと2、3人いれば優勝間違いなし。
長谷川(3.5) サボることなくボールを捌いた。トップ下適性あるぞ。
東(3.5) サイドでしっかりボールを受けて起点に。言われるほど悪くない。
渡邉(4) 今日も厳しいマークに遭い仕事をさせてもらえず。
===
平山(-) 存在感は見せたが意図不明のプレーも多かった。
ヴチチェヴィッチ(-) 時間短し。
三田(-) 時間短し。得点はラッキーもあるがよくきっちり決めた。
帰りは高崎線・宇都宮線が止まっており、埼京線の各停で帰ってきたが全然気にならなかった。今季はここから始まるくらいの気持ちで残りを戦いたい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年09月23日 00:40
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【ブンデスリーガ第6節】グラードバッハ×ブラウンシュヴァイク
■2013年9月20日(金) 20:30
■Stadion im Borussia-Park
金曜日の夜の試合、日本時間では土曜日未明3時半キックオフ。さすがに夜中にごそごそ起きだして動画中継を見るのも面倒で、結果確認のみになった。
グラードバッハはキャプテンのデムスが筋肉系の問題で出場を回避、そのため左SBにはヴェントが今季初めて先発した。ここまで5試合でホーム2戦は連勝、アウェイ3戦は全敗という極端な結果になっており、先行している負けを取り戻すためにホームではまずしっかり勝ち点3を積み上げなければならない。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ アランゴ
ラファエル クルーゼ
試合は序盤からグラードバッハがボールを支配、守備的なブラウンシュヴァイクに対してチャンスを作る。22分、ヴェントが左サイドでアランゴからのパスを受け、中に切れ込んでシュート。これが決まりグラードバッハが1-0と先制する。
さらに31分、こぼれ球を拾って左サイドに流れたクルーゼからのクロスをファーにいたラファエルが頭で決めて2-0。グラードバッハは内容に見合ったリードを奪って前半を終えた。
後半に入るとグラードバッハもリスクを取らなくなり見どころの少ない展開に。すると58分、スルーパスに抜け出され、クロスを入れられる。これに中央で合わされて失点。2-1と1点を返される。その後もブラウンシュヴァイクにチャンスを作られ、ブラウンシュヴァイクの時間帯になるがここはしのぎきる。
一時はブラウンシュヴァイクに流れが傾きかけたものの、72分、アランゴがエリア内で敵DFに倒されてPKを得る。敵には厳しい判定のようにも見えたが、このPKをクルーゼが決め3-1と再び2点差に。これでグラードバッハは流れを引き戻す。
さらに76分、アランゴからのパスを受けたクルーゼがシュートを放ち、敵GKがセーブしたこぼれ球をラファエルが押し込んで4-1。これで試合はほぼ決まった。
グラードバッハは76分、シャカに代えノードファイトを、81分にはヘアマンに代えフルゴタを投入。さらに89分にはアランゴを下げてユネスを投入するなど確実に試合をクローズ。ホーム3連勝となり戦績を3勝3敗の五分に戻した。
60-40としっかりポゼッションで上回り、素早い攻守の切り替えから得点を重ねての勝利。昇格クラブ相手とはいえ、今季のグラードバッハの戦い方を見せることのできた試合だと思う。
これで1試合あたりの勝ち点は1.5とそれなりの数字に戻ったが、アウェイでは勝ち点がなく、しかもアウェイでの敗戦が先行しホームで穴埋めする繰り返し。次節のアウェイ、アウクスブルク戦でしっかり勝ち点を持ち帰りたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「序盤は必要なスペースを見つけるのがとても難しかった。ブラウンシュヴァイクは非常にコンパクトだった。その後は我々はよりテンポを上げてプレーし、実際うまくやることができた。後半の最初は我々は寝ていた。この時間帯は非常に危険だった。我々はボールを受けてからの動きが遅すぎ、技術不足を見せてしまった。だがラッキーなことに3-1にすることができ、私にすればそこで試合が終わったも同然だった。我々は4-1で勝つことができたが、ブラウンシュヴァイク相手では簡単なことではなかった」
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年09月22日 00:36
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【Jリーグ第26節】名古屋×FC東京
■2013年9月21日(土) 19:00キックオフ
■名古屋市瑞穂陸上競技場
天皇杯を含めれば3連勝と結果を残しているFC東京。4位とは勝ち点差3と上位への足がかりはつかんでいるものの、13位との勝ち点差も8と要は混戦の中にいるということで、連勝するとするすると順位も上がるが足踏みするとたちまち追い抜かれる。もうひとつも負けられない崖っぷちで勝負していることには変わりない。
名古屋でのアウェイ戦で、行ってみようかともちょっと思ったけど、いろいろ日程的に厳しく、おとなしく自宅スカパー観戦にした。
東京は石川が右SHで先発、ルーカスが左に回り、長谷川がトップ下に。東がベンチ・スタートとなった。
試合は低調な立ち上がり。どちらもスピード感とテンションに欠け中盤でボールをやりとりする盛り上がらない時間が続く。ようやく9分、渡邉の落としたボールをルーカスがシュートするがDFにブロックされ、こぼれ球に詰めた長谷川のミドルは枠外に。これが両チームを通じてのファースト・シュートになった。
東京は直後にも石川が自ら仕掛けてシュートを放つがGKがキャッチ。東京はさらに12分にも高橋がミドルを狙うが枠外に。展開にスピードがなく止まった状態で足許から足許にパスを回す悪癖が出て崩せないためにシュートも遠目からしか打てず、決定的なチャンスは作れていない。
その後は名古屋にボールを持たれ東京が受けに回る時間が続く。18分には敵FWに抜け出され権田と一対一を作られるがセーブ。クリティカルな場面だったがここをしのいだのは大きかった。
30分、敵のボールを米本がカットして持ち上がり、GKの位置を見て遠目からループで狙うがバーの上に。36分には太田のFKからゴール前での混戦になるが守りきられ得点に至らず。東京の攻撃はカウンター気味の攻め上がりかセット・プレーが中心で、ポゼッションから崩しにかかるという形はなかなか見られない。
だが、38分、高橋からのパスを受けたルーカスが左サイドで敵DFを引きつけてドリブル、最後に中央でフリーの長谷川に横パスを出すと、長谷川がこれをシュート。エリア外からだったがネットに刺さり東京が先制した。
この得点を機に名古屋は意気消沈したように見えた。追加点を恐れたのか自陣でブロックを形成し、東京のボールを取りにもこない。一方で東京も慎重な攻撃に終始し、1-0とリードを保ったまま前半を終えた。
後半に入っても名古屋は追いつく気があるのかと疑うほど散漫で消極的な攻撃しか繰り出してこない。52分、石川が右サイドの深いところから折り返したボールに長谷川が合わせるがシュートはGK正面。東京が名古屋の単調な攻撃を跳ね返しながら機を見て反撃を仕掛ける展開になるが、東京もフィニッシュに工夫を欠き追加点を奪うことができない。
64分、石川が中央にドリブルで持ち込んで左寄りのルーカスにパス。ルーカスはこれを受けてゴールに蹴り込んだがオフサイドの判定。71分、石川に代えて平山を投入。前線でボールを追いながらしっかり試合をクローズ、あわよくば追加点も狙うということと理解した。
直後の72分、敵FWにゴール至近でヘディング・シュートを放たれるがボールはわずかに枠に入らず胸をなでおろす。後半の中ではこれが最も怖いシーンだったが、これが外れてくれたことで楽になった。
名古屋は動きが乏しく、前線の迫力頼みで、終盤にかけモラルの低下が顕著に。もともとちぐはぐな攻撃が目立っていたが、この時間帯になるとボールをチェイスすることすらなぜかしようとせず、東京は高橋、米本が中盤でボールをカットするとかなり自由に展開できている。セカンド・ボールもほぼ東京にこぼれてくるようになり、敵陣でボールを支配して時計を進めながら攻撃を仕掛ける。
79分、渡邉に代えてヴチチェヴィッチを投入。すると、85分、右に流れた平山の折り返しにヴチチェヴィッチが合わせたがこれはGKに。さらに86分、ヴチチェヴィッチ、長谷川とつないだボールを受けたルーカスがシュートを放つがDFがブロック。東京がセカンド・ボールを拾って波状攻撃を仕掛ける。
すると試合終了間際の88分、長谷川が敵陣で敵DFと競ってこぼれたボールをヴチチェヴィッチがさらってドリブルで仕掛け、敵のDFを切り返して、最後はやや角度がなくなったもののそのままシュートを流し込んでゴール。東京は終盤に大きな追加点を得て2-0とリードを広げた。ヴチチェヴィッチの個人技というべき見事なゴールだった。
アディショナル・タイムには長谷川に代わって三田がイン。追加点で余裕の出た東京が危なげなく試合をクローズし、広島、浦和に続きリーグ戦3連勝を果たした。
名古屋にボールを持たれる時間は長かったものの、東京は最後までモラル高く中盤でボールを拾い続け、前半の終盤に先制、名古屋の散漫な攻撃にも助けられて、最後には追加点も奪い終わってみれば完勝というべき試合になった。
しかし、中身を見れば後半、FWの枚数を増やすばかりで前と後ろの連係を失った名古屋に対し、余裕を持って攻撃を仕掛けながら追加点を終了間際まで奪えなかったことは反省しなければならない。
また先にも書いたが、動きが止まってしまったところからどうやってもう一度スピードを生み出すのかというアイデアがないし、スピード感を持ってやりきるという意識も足りない。歩きながら足許から足許へと、敵のプレッシャーのないところでボールを回しても敵の守備は動かない。
このところ勝ててはいるが、前節はFKからのヘディング3発で浦和のセット・プレー・ディフェンスの緩さに助けられただけだし、今日も名古屋のモラルの低さのおかげで勝てたようなもの。こういうときにこそ内容の再検証が必要だ。敵のプレスをかいくぐり、守備を攪乱してシュート・コースを空けるためにポゼッション、パスを武器にしているのだということをもう一度確認しておかなければならない。
東京は勝ち点を41に伸ばし暫定5位。狭い勝ち点差の中にたくさんのチームがひしめいているので今日現在の順位そのものはそれほど重要ではないが、上位にしっかりと食いついて行けたことは大きい。だが、追う立場としてはここで一息つく訳には行かない。次節もアウェイ戦が続くが、幸い近郊の大宮であり、負担はそれほど大きくない。しっかりと勝ち点を積み上げて何とかまずは3位を射程に入れたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2.5) 前半の一対一のスーパーセーブで流れを引き寄せた。完封は価値あり。
徳永(3.5) 攻撃参加は自重しているようだが要所で渋い働きを見せた。
チャン(3.5) 敵FWに仕事をさせず。完封に大きな貢献。読みもよかった。
森重(3.5) DFリーダーの面目。FWを増やしてきた敵の攻撃を機能させず。
太田(3) 高精度のクロスでチャンスを演出。好調を維持している。
高橋(3) 読みのいい守備で敵の攻撃を寸断し続けた。何気に今日のMVP。
米本(3) ボール奪取が生きた。高橋とともに勝利の原動力になった。
石川(3.5) しっかりボールを収めては仕掛け続けた。敵はイヤだったろう。
長谷川(2.5) 先制だけではなくキーマンとして試合を引っ張った。
ルーカス(2.5) 攻守に頭の下がる活躍。ルーカスなくして東京なし。
渡邉(3.5) 攻撃にはよく絡んだが自身のゴールはなし。マークきつい。
===
平山(-) 途中出場としての役割をよく果たした。
ヴチチェヴィッチ(-) あそこでパスを出さずに仕掛けたのがすべて。
三田(-) 時間短し。
残り試合は全部見に行きたい。行けると思う。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年09月17日 20:00
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【ブンデスリーガ第5節】ホフェンハイム×グラードバッハ
■2013年9月15日(日) 15:30キックオフ
■Wirsol Rhein-Neckar-Arena
日曜日の3時半、日本時間の夜10時半キックオフだったのでネット動画で見ようと思っていたのだが、別の用事に没頭していてすっかり忘れていた。夜中にふと思い出してあわてて確認したがやっぱり終わっていた。当たり前だ。せっかく連休の日曜日の夜の楽しみだったのに。悔やまれる。
代表選で1週おいてのリーグ戦。グラードバッハは先々週のブレーメン戦と同じ布陣でのスタートとなった。クルーゼは代表招集されフェロー諸島戦で途中出場している。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ヘアマン クラマー シャカ アランゴ
ラファエル クルーゼ
序盤はホフェンハイムが積極的に試合に入り主導権を握る。5分にはポストをヒットするシュートを許すなどグラードバッハが押し込まれる。しかしこの時間帯をしのぐとホフェンハイムは次第に引き気味になり、カウンター狙いに。グラードバッハがボールを支配するようになる。
しかしグラードバッハはアイデアを欠いてホフェンハイムの守備を崩せず。前半の終盤になってようやくラファエル、ヘアマンがチャンスを得るが得点には結びつかず。すると前半終了間際、敵のヘディング・シュートがデムスに当たってコースが変わりゴールへ。0-1と先制を許しそのまま前半を終える。
後半もホフェンハイムが積極的に攻勢に出るが、チャンスを迎えたのはグラードバッハで、51分、アランゴのシュートはサイドネット。直後の52分にはラファエルがエリア内からシュートを放つがGKがセーブ。すると54分、敵DFに縦パスを受けて抜け出され、DFも抜かれて失点。0-2とリードを広げられる。
追い込まれたグラードバッハは、65分、ヘアマンに代えてフルゴタを、さらに70分にはアランゴとクラマーを下げてユネスとデ・ヨングを投入し得点を狙いに行く。これが奏功し75分、フルゴタが個人技で敵DFを抜きシュート。グラードバッハが1点を返し1-2と1点差に詰め寄る。
その後は勢いに乗るグラードバッハが波状攻撃を仕掛け、ラファエル、デムス、デ・ヨングらがチャンスを迎えるが得点できず。結局グラードバッハは追いつくことができず、1-2でまたしてもアウェイで敗戦、連勝を逃した。
この試合、シュートは16-10、ポゼッションは70-30と、数字はグラードバッハが優勢に試合を進めたことを示しているものの、試合運びがまずく少ないピンチに失点、押しているときにゴールが入らなかったというパターンか。
グラードバッハは負けが先行する悪いパターンから抜け出せず、これで5試合を終えて2勝3敗。勝ち点は6で1試合あたり1.20に下がり、順位も11位に後退した。
次節ブラウンシュヴァイク戦を確実に勝ち、その上でアウェイのアウクスブルク戦で勝ち点をきちんと積み上げる必要がある。何とか勝ちを先行させてアウェイでしっかり勝ち点を拾えるようにならなければならない。
ヘアマン、アランゴにラファエル、クルーゼを組み合わせた前線は魅力的だし、シャカが今季に入ってフィット、クラマーも補強して、昨季までの軸はぶらさずにいいチームができてきていると思う。ヘンな負け癖がつく前にしっかり連勝して波に乗りたい。何か足踏み感があるし、これじゃせいぜい中位だ。ここでズルズル勝ったり負けたりの自転車操業にハマるのは避けたい…。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この敗戦は受け入れ難い。我々は非常によくボールを支配していたし、後半にはいいゴールのチャンスもあった。ハーフタイム直前に0-1にされたのがポイントだった。いくらケヴィン・フォラントがこの状況で素晴らしいプレーをしたと言っても、0-2にさせてはいけなかった。試合の行方を決めたのは細部だった。ブラニミル・フルゴタのゴールは素晴らしい個人技であり、ああいった状況での高い個人としての能力を持っている。残念だ、引き分けにしなければならない試合だった」
ああ、オレが動画観戦してれば負けなかったのに…。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年09月15日 00:56
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【Jリーグ第25節】FC東京×浦和
■2013年9月14日(土) 18:30キックオフ
■国立競技場
蒸し暑さの残る初秋の土曜日。新宿のタワレコでCDを買い込んで国立に向かった。アウェイ側が浦和サポで膨れ上がることは予想できたが、ホームの方も結構な混雑で、コンコースは歩きにくいほどだ。ビールは長蛇の列で諦めた。
東京は上位を狙うには後のない戦いが続く。浦和にはリーグ戦で勝ててないのは知っているが、昨季以来3戦連続で引き分けており、この辺で決着をつけたい。このところの試合は互いに気迫のこもった意地のぶつかり合いのようなゲームになっており、今日も力の入る試合が期待される。
東京は前節と同じ布陣。先発メンバーの発表では4-4-2か4-2-3-1にも思えたが実際には広島戦と同じ3バックでのスタートとなった。
権田
チャン 高橋 森重
徳永 米本 長谷川 太田
ルーカス 東
渡邉
互いに同じ布陣で対面の相手をつぶし合う厳しい試合になる。両チームとも自陣に入られたところでは厳しい守備でミスを誘い、なかなか決定的な形が作れなかったが、8分、ルーカスが右寄りで得たFKを太田がゴール前に放り込むと、チャンが走り込んで頭で合わせゴール。東京が早い時間帯に1-0と先制する。
先制点は有難かったが、ビハインドに立たされ積極的にパスをつないでシュートを打ってくる浦和に対し、1点を意識してかそれを受ける流れにつきあわされる東京。ボールホルダーには行っているのだが、かわされたり細かいパスで外されたりしてボールを前線に運ばれる。もっとも、最後のところでは身体を張った守備ができており、決定的とまで言えるシーンは作らせない。
浦和がボールを支配する時間が続いていたが、31分にはルーカスがワンツーのリターンを受けながらシュートを放ったが枠に行かず。すると36分、ルーカスがファウルを受けて右サイドでFKを得る。これを今度は東が蹴るとゴール前に走り込んだ森重が頭で合わせゴール。1点目と同じような形で2-0と東京がリードを広げる。
その後も浦和にボールを持たれるが、東京もカウンターと遅攻を取り混ぜて何度かチャンスを作り、結局2-0とリードを保ったまま前半を終える。互いに守備をハメ合うため攻撃には手詰まり感がありなかなかいい形で攻撃をやりきれない。マークをはがしながら前線にボールを運ぶ技術では浦和に一日の長があるようにも思われるが、東京も守備は相当集中しており、中盤での激しいせめぎ合いから交互にチャンスを作るような流れになっている。
東京は後半から布陣を4バックに戻したようだ。高橋をボランチに上げ、長谷川が左SHに、東が中央へスライド。後半に入っても厳しい試合が続く。立ち上がりの失点は避けたい、最初の5分はしっかりしのいでくれと思っていたが、その5分が経過した直後の51分、、浦和にFKを与え、これに頭で合わされて失点、2-1となる。我々のゴールと似たような形だった。
ここでしっかり踏ん張りたいと切り替えたが、53分、今度は東京の左サイドから上げられたクロスにまたしても頭で合わされ2-2の同点に。そんなにふわふわしていた訳でもなかったと思うが、またしても後半開始早々の軽い失点の連続であっという間に追いつかれてしまう。流れがグッと浦和に傾いてしまう。
さらに60分、敵FWにドリブルで裏に抜け出され、権田と一対一になる。敵FWのシュートは厳しいコースに来たが権田がこれをセーブ。明暗を分けたプレーだったと思う。この辺りからか、浦和は次第に足が止まり始め、東京がボールを持って攻める時間が長くなってくる。
63分、東が渡邉のパスから東が抜け出し右寄りで敵GKと一対一になるが、案の定シュートはGKに当ててしまう。73分、渡邉、東を下げて石川、平山を投入。
この辺から浦和の足がだんだんとまり始める。東京も足取りが重くなり、空きがちの中盤を使って互いにボールを運びあってはミスで攻守を交替するオープンな展開になって行く。
90分、ルーカスに代えてヴチチェヴィッチを投入する。90分、再び右寄りでFKを得る。距離は結構あったが、太田がこれを蹴ると中央で平山が頭でゴール。歓喜が爆発するスタジアム。最高の瞬間だった。東京が3-2と勝ち越しに成功。
結局アディショナル・タイムの4分(実際には5分)も何とかしのぎきり、前節の広島戦に続いて、上位クラブと競り勝った。
この試合、シュート数は10-10と同格。ポゼッションは41-59と大きな差がついたが、浦和の意図ある攻撃を90分間止め続けたことの意味は大きい。互いに特徴を消し合うしんどい試合で、後半開始早々にあっさり追いつかれたのは真摯に反省が必要なところ。だが、そこから大崩れせずにもちこたえ、終盤の勝ち越しにつないだ集中こそ、上位を狙うために必要なものだろう。この試合で得たものは単なる勝ち点3だけではない。
終盤、試合がオープンになってからの平山の投入が効果的であるということもよく確認できた。しっかり組み立てて崩そうとする時間帯には渡邉がいいが、前線からボールを追い、収め、散らし、そして最後に自分で決めるという平山の能力はオープンな展開の中で光る。
今の東京のスタイルに平山がはまるかということについては僕は正直懐疑的だが、平山にすればケガで2シーズンを実質的に棒に振り、ようやくめぐってきた出番。コメントを読んでも精神的に随分成長したようにも思う。雌伏の日々が彼を強くしたのか。選択肢としての価値は高いし、本人もそれを意識したプレーで応えているように見える。
広島、浦和と上位に競り勝っての連勝は星勘定的にはもちろん、まだ戦線に踏みとどまるという意志を証明し、ファイティング・ポーズを明確にしたという意味で大きなものだ。
東京は勝ち点3を上積みして38に。順位を8位と上げている。4位との勝ち点差は3、3位との差が6と、混戦のおかげで上位を狙うことができている。名古屋、大宮とアウェイ戦が続くが、これに次の鹿島戦を加えたシリーズの勝敗が東京の浮沈のカギを握る。10月5日が終わった時点で、何がどうなっているのか、世界がどのように見えるのか楽しみにして、今は目の前の試合をひとつずつ勝って行くしかない。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2.5) 敵FWとの決定的な一対一をセーブ。あれが大きかった。
チャン(3) 読みのいいパスカットで何度も窮地を救う。得点も見事。
高橋(3) ラインコントロールは慣れたもの。後半はボールへのチャレンジも光った。
森重(2.5) 対人でも無類の強さを発揮、代表でシフトアップしてきたか。
徳永(3.5) 攻め上がったときにはもう少しアグレッシブの切れ込んでいい。
長谷川(3.5) 後半一列上がった時の方が存在感を発揮。要所に顔を見せた。
米本(3) ボールへの執着が素晴らしい。視野を意識して広くしている。
太田(2.5) FKから2アシスト、他にもいいクロス多かった。開眼か。
東(3.5) 試合の流れを作り出す才能は一級だが一対一のシュートは練習しろ。
ルーカス(3) 今日も頭の下がるお手本を見せ続けた。縦横無尽に走った。
渡邉(4) 敵DFに執拗にまとわりつかれチャンスに入って行けなかった。
===
平山(2.5) 交替で入ったが決定的な価値のある仕事をした。これがFW。
石川(3.5) 前線からのプレスは効いたが自身のチャンスはあまり作れず。
ヴチチェヴィッチ(-) 時間短し。
気の抜けない試合が続く。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年09月07日 23:30
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■
【天皇杯2回戦】FC東京×横河武蔵野FC
■2013年9月7日(土) 16:00キックオフ
■味の素スタジアム
気温は下がったが湿度が高く土曜日。国体のためにしばらく使えない味スタでの試合。バックスタンドに陣取ったが例によって二階席は開放されておらず、結構窮屈な感じだった。バクスタ中央には何だか変な舞台みたいなのが作られていて邪魔。ふだんは隠されている陸上トラックも露出。何かオレたちの味スタじゃないみたい…。
東京は権田と森重が代表招集。GKには塩田が先発、また先週の広島戦に続いて3バックの布陣となり、森重の代わりに加賀ではなく丸山が先発した。
塩田
チャン 高橋 丸山
徳永 長谷川 米本 太田
東 ルーカス
渡邉
天皇杯は一昨年に優勝したものの昨年はあろうことか2回戦で敗退。奇しくも今日はそのときと同じ横河武蔵野FCが相手であり、当たり前だが負ける訳には行かない。アマチュアが全力で向かってくる天皇杯の緒戦はいつでも簡単には行かないが、昨季のみっともない敗退から何を学んだかが問われる試合だ。
序盤は武蔵野が高い位置から前がかりにプレスをかけてくる。東京はいなそうとするが、余裕のないパスにはミスも出て武蔵野に押される時間帯も。武蔵野の高いモラルに勢いで押され、出足で遅れを取るシーンもあるが、最後のところでは落ち着いて対応できており決定的なピンチはない。
11分、東が渡邉からのパスを受けて裏に抜け、左寄りからGKと一対一になりシュートを放つが、案の定というか何というかGKに当ててしまう。東はこういうときのシュートがいつもバカ正直でうまく流し込めた試しがない。シュート技術をもう少し高めて欲しい。
15分を過ぎたあたりから武蔵野は次第に引き始める。ラインを高めに保とうという意図も窺え、いわゆるドン引きではないものの、基本的に自陣でブロックを形成する戦いに入り、徐々に東京がボールを持つ時間が長くなってくる。
26分、徳永のクロスにルーカスが頭で合わせるがGKにセーブされ、こぼれ球に東が詰めるがこれもGKに阻まれる。この辺で敵GKを調子づかせてしまったかもしれない。
同じく26分、米本からのパスを受けた長谷川が裏を取りフリーでエリアに侵入、シュート体勢に入ったところに敵GKが飛び込んで長谷川を倒しPKを得る。28分、これを渡邉が蹴るがGKにセーブされる。さらにこぼれ球に太田が詰めるがこれもセーブされ、もうどうしたら入るの状態。何となくイヤな感じが漂い始める。
武蔵野は次第にカウンター狙いの形がはっきりするが、高橋、チャンを中心にしっかり対応できており、正直怖いシーンはない。東京はボールを持って積極的に攻めるものの、自陣を固める武蔵野の前にアタッキング・サードでスピード・ダウン、なかなか崩しきれない。武蔵野は実質5バックで後ろを固めているため、東京がボールを持ってもカウンターができず、必然的に遅攻になり手詰まりの状態。
結局スコアレスのまま前半を終えた。
後半に入っても流れは変わらず。48分、太田のクロスのこぼれ球を右寄りで拾った東がシュートを放つが大きくバーを越えてブーイングを浴びる。フリーだっただけにせめて枠には収めて欲しかった。
49分、太田のクロスから長谷川が中央で押し込もうとするが敵DFに身体を張られ押し込みきれず。東京は何とか変化をつけてボールを動かすが、いかんせん敵陣は窮屈で敵にリスクを負わせられるエリアにはなかなかいい形で入って行けない。スコアレスのまま時間が過ぎて行き、おそらくだれしもが「今年も…」みたいなことをちょっとは考えたはずと思う。
60分、渡邉に代えて平山を投入。言い訳の利かない試合だけに、形はどうであれ1点を狙いに行くというメッセージか。
その後も東京がボールを支配し、敵陣で攻撃を仕掛けるが敵GKの攻守もあり得点に至らない。シュートも枠に飛んでおり、そんなにマズい攻撃をしている訳でもないと思うのだが、しっかり守りきられている。そろそろ足も重くなり、そこを崩すプラス・アルファの工夫が出てこない。
武蔵野は東京がやり損じたボールを粘り強く拾ってはカウンターを仕掛ける。東京は徐々に前線の戻りが遅くなるが後ろはケアできており、敵の攻め急ぎや精度のなさにも助けられて余裕を持って対応ができている。
71分、東に代えて三田を投入。しっかり敵陣をかき回して来いということか。東京は平山が前線でフィフティのボールをしっかり確保できており、太田のクロスなどでチャンスを作るが決めきれず。結局90分のレギュラー・タイムをスコアレスで終える。終了間際にFKで失点しそのまま負けた昨年から考えれば進歩か…。東京は交替枠をひとつ残したまま延長に突入。
92分、丸山が自陣で敵のボールを刈りに行ったところが完全なアフター・チャージになり敵を転倒させてしまう。まさかとは思ったがレッドカードを受け一発退場。東京は延長を10人で戦うことになる。
3バックを諦め、いつもの4バックに戻し、ルーカスが右、三田が左のSHに入って平山がワントップになる4-4-1的な布陣となる。こうなるともう平山に当ててあとはどうなるかお楽しみ的な攻撃と割り切るしかない。
東京はひとり足りないことを感じさせない戦いでその後も積極的に攻撃を続ける。101分、ルーカスに代えて最後の枠で石川を投入。前線に流動性を持ち込んで勝ちきろうというサインだろう。異存はない。
すると、延長前半のアディショナル・タイム、太田が左サイドから上げたクロスに中央の平山が頭で合わせるとこれがゴールに突き刺さり東京がようやく1-0と先制。一人少ない中で貴重なアドバンテージを得た。
延長前半はそのまま終了。エンドを変えて後半が始まるが、スタジアムの時計はこの延長前後半の切り替えに対応できずしばらく真っ黒だった。
後のなくなった武蔵野は前がかりに攻めようとするが、既に身体は重く、焦ればミスも出て攻撃は大味になって行く。こうなると個々の技術で上回る東京が決定的に有利。東京は自陣でボールを拾っては前線の平山、石川につなぎ、カウンターからシュートを放つか、あるいは無理をせず作り直してマイ・ボールの時間を長くして時計を進める。
ピンチもあったものの危なげなくしのぎきり、延長後半を終了。東京が1-0と辛勝し昨年の雪辱を果たした。
最後は実力差が出て勝ちきることができたが、しっかりブロックを作って自陣で守備を固める相手に対して、攻撃のリズムが単調でなかなか敵を動かして崩すことができなかった。ドリブルする、斜めに走る、ミドルを放つなどでテンポを変え、敵の並びを崩して突破口を作る「破調」の動きが少なく、いったん動きが止まってしまうと足許から足許にパスを回すだけではさすがに5バックはなかなか突破できない。
サイドに展開しても中が詰まっていて戻すしかなかったり、ノールックでの落としが敵にさらわれたり、密集している中での攻撃がイージーで工夫が乏しかった。どこでリスクを取るか、自分たちにとって異質なものをどう取り込んで行くか、その意志統一ができていないので、結局攻撃が単調になって突破口が見つからないどころか読まれてボールを取られたりしてしまう。
終盤オープンになって平山の頭で勝つことができたが、スコアレスでPK戦になっていてもおかしくなかった。格下を相手にしたゲームは難しいもので、今回もそれを実感させられたが、最後に勝つか負けるかは大きい。何であれ勝ちきったことに重要な意味のあった試合だと総括するしかない。
東京は次週、浦和と国立でホームゲームを戦い、そのあと、名古屋(A)、大宮(A)、鹿島(H)と対戦が続く。厳しい相手ばかりだが、星勘定としてひとつも落とせないし、逆に勝てば上位への足がかりが得られる。そしてそれ以上に、今季、何ができて何ができなかったかが問われるシリーズであり、大げさに言えば、来季以降もこのやり方を貫くのか、あるいはこの先にはもう何もないと判断するのか、それをはっきりさせるシリーズでもある。
我々がポゼッション・フットボール、C・O・Aフットボールの名の下に目指したのは何だったのか、今日の試合も踏まえてもう一度問い直したい。
評点(評点は
ドイツ式
):
塩田(3) クロスの処理は権田より上。肝の部分は押さえきった。
チャン(3.5) 対人の強さで危険なカウンターにしっかり対応した。
高橋(3.5) DFラインの統率も危なげなし。たまにプレゼント・パスあり。
丸山(4.5) 結構危なっかしいプレーあり。退場は酷だが責められても仕方ない。
徳永(3.5) 安定の強さだが、攻撃時にはもうちょっとリスクを取っていい。
長谷川(3.5) 懸命にボールを触り続けチャンスを作った。ポジション固定したい。
米本(3.5) ボールを奪った後の視野は広いがそこに出す技術をあと一段磨け。
太田(3) 平山が入ると危険なクロスを連発。得点もアシストした。
ルーカス(3) ここでいったんボールが収まるのは大きい。お疲れさまと言いたい。
東(3.5) 攻撃を組み立てるセンスは非凡だがシュートを磨きたい。
渡邉(4) PK失敗でチームのリズムをおかしくした。
===
平山(3) ハイボールに無類の強さ。オープンになる終盤に特徴を出した。
三田(4) フレッシュさで売れる時期は終わりつつある。確実さを徐々に。
石川(-) 短い時間だったが石川の攻め上がりは敵はさぞイヤだったと思うよ。
武蔵野のモラルの高さを見て、我々も思い出さねばならないことがたくさんあるように思った。例えば厳しい自己認識と、それをベースにした謙虚な闘争心みたいなものを。あと、武蔵野のGKは今日はちょっと当たり過ぎだった。もし負けてたら間違いなく敵のMOMだっただろう。
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FC東京
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天皇杯
2013年09月02日 23:15
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■
【ブンデスリーガ第4節】グラードバッハ×ブレーメン
■2013年8月31日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
土曜日の3時半、日本時間夜10時半のキックオフだがまたしてもスカパーの生中継がなくやむなくPCの動画中継サイトを探してネット観戦。
グラードバッハは負けが先行しているが内容的には悪くない戦いをしており、ホームゲームでしっかり星を五分に戻したい。先発メンバーには前節レバークーゼン戦から変更なし。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス デムス
ヘアマン クラマー シャカ アランゴ
ラファエル クルーゼ
試合は序盤からグラードバッハがボールを支配し積極的に攻撃を仕掛ける展開に。ブレーメンを自陣に押し込み攻めるが最後のところではブレーメンの守備も堅く得点には至らない。グラードバッハはボールを奪うと素早い切り替えから縦に当てる攻撃が徹底できており、テンポよく攻撃を繰り返す。
すると36分、シャカからのフィードを左サイドで受けたアランゴがGKの股を抜いて決めグラードバッハが1-0と先制。オフサイドかとも思われたが笛は鳴らず。その後もグラードバッハが主導権を握ったまま、1点のリードで前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハがゲームを支配。48分、ラファエルが右サイドの角度のないところから放ったシュートは敵GKにセーブされるが、53分、ヤンチュケの右サイドからのミドルを敵GKがセーブしたこぼれ球にラファエルが詰めてゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げる。
グラードバッハはその後も優勢に試合を進める。61分、シャカを下げてノードファイトを投入。64分にはアランゴが敵ゴール前至近でGKと一対一になるがシュートは枠を外す。69分、敵のFKをクリアしようとしたボールがノードファイトに当たりオウンゴールとなるが流れは渡さない。
74分、クルーゼが右サイドのラファエルにボールを渡すとラファエルはゴール前で正面のヘアマンに横パス、ヘアマンがこれを落とすとクルーゼがワントラップを入れてシュート。これが決まってグラードバッハは3-1と再びリードを2点に広げる。試合はほぼここで決まったと言っていいだろう。
さらに85分、今度はクルーゼのパスを受けてオフサイド・ラインぎりぎりから裏に抜け出したヘアマンがドリブルで運び最後はGKをかわしてゴールに流し込んで4-1とダメ押し。
グラードバッハは86分、ヘアマンに代えてフルゴタを、89分にはアランゴに代えてヴェントを投入し確実に試合をクローズ。精彩を欠くブレーメンに対し4-1と完勝を収めた。
シュート20-10、ポゼッション59-41と数字で見ても危なげのない勝利だったことが分かる。何しろ敵の得点までグラードバッハが入れてるのだ。
クルーゼ、ラファエルという新加入の選手が機能したのももちろん嬉しいが、昨季なかなかチームにフィットせず苦しんだシャカが見違えるような動きを見せているのが何より大きな収穫。これにヘアマン、アランゴが絡む前線はかなり迫力があり期待させる。
シュトランツル、ドミンゲスにテア・シュテゲンの守備も安定しており(またしてもドミンゲスのエリア内でのハンド疑惑はあったが吹かれず)、ブラウアース、ノードファイトと控えも充実。これはもしかするかもしらんね。
というより、まずは次節アウェイでしっかり勝ち点を積み上げ、負け先行パターンから抜け出したいね。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「もちろん大変満足している。ひとつの勝利を得るのは難しいことだからだ。ブレーメンはここまでの試合で1失点しか許していなかった。序盤はまったくスペースがなかった。ブレーメンは非常にきちんと組織立っていて、ゲームのテンポを作るのが難しかった。我慢しながらプレーしなければならなかった。1-0になったおかげでもちろん我々はずっと楽になった。その後は試合の様子はまったく変わった。我々は非常に素早いコンビネーションも見せることができ、2-0とリードを広げることができた。失点したせいで急に試合がどう転がるか分からなくなったが、チームはそこでよく耐えて3-1にした。それで試合は終わったと言っていい」
動画を見てても楽しい試合だったわ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年09月01日 00:06
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【Jリーグ第24節】広島×FC東京
■2013年8月31日(土) 19:00キックオフ
■エディオンスタジアム広島
夏休み最後の週末と言われるが最近は8月中から2学期の始まる学校も結構あるようで。台風の直撃も懸念されたが温帯低気圧に変わってくれて雨すら降らなかったようだ。遠征圏外なので自宅スカパー観戦。
東京はここ4試合で2分2敗と勝ちがない。順位も12位まで下がってしまいもう後がない。とにかく目の前の試合をひとつひとつ必死に戦い、勝ち点を拾って、最後にどうなっているか見てみるという戦い方しかできないところまで来ている。アウェイで2位の広島との対戦だが何としても勝ち点3を手に入れたい。
メンバーでは米本が出場停止明けで先発に復帰。加えて両翼を上げ下げすることで5バックにも5トップにもなる広島を攻略するため、東京も敢えて3バックを採用した。なお、ケガで長らく戦線を離脱していた中村が今季初めてベンチに入った。
権田
チャン 高橋 森重
徳永 長谷川 米本 太田
東 ルーカス
渡邉
試合は互いに慎重な立ち上がり。同じフォーメーションで互いに正面をマークし合う関係になり、守備がきちんとハマる分、なかなか前に出て行けない。序盤は広島にペースを握られ、受けに回った印象だった。
ファースト・シュートは9分、東がミドルを狙うが枠外。13分には敵MFに裏を取られたがシュートは権田が腕一本でセーブ。このピンチをしのいだのは大きかった。
16分、敵CBがボールを持っているところに渡邉が前から果敢なプレスを仕掛ける。ボールを奪いきった渡邉はそのままシュート。これがGKをかすめてゴール左隅に決まり、東京が1-0と先制する。意外な形からだったが敵の隙を見逃さずやりきった渡邉をほめるべきだろう。大きな先制点だった。
広島は前節甲府に完敗するなど調子を落としている様子で、攻撃に安定感がない。東京は先制後慎重に守備を固め、ショートカウンターのチャンスを窺う形になってボールを持たれる時間帯もあるものの、広島はパスの精度を欠き、フィニッシュに行き着くまでに東京がボールを奪うシーンが多かった。
23分、カウンターで渡邉からのパスを受けた東がシュートを放つがGKがセーブ、さらにこぼれ球を太田が狙うがこれもGK正面に。
34分、渡邉からのパスを受けたルーカスがミドルを狙うが枠外。前半終了間際には渡邉、長谷川、ルーカスらが立て続けにチャンスを得るが決めきれず。結局1-0と1点をリードして前半を終えた。
最少得点でのリードだが、先制したことで随分楽になった。広島の調子の悪さに救われている部分もあるものの、集中した守備でしっかり対応できており見応えのある試合になっている。3バックの守備がきちんとハメられているのと、高橋が中央を固めてくれるので森重が持ち上がったり、時折驚くほど高いところに顔を出して攻撃の流動化を促している。後半早い時間に追加点が欲しい。
後半も慎重に守備を固めあわよくば前に出ようとする東京に対し、広島が仕掛ける展開は変わらず。50分、カウンターで上がった渡邉が前線でキープ、最後は長谷川にパスを出し、長谷川がダイレクトで合わせたが枠外に。
一方、広島はワンプレーで決定的な形を作る力があるだけに守備も難しい。59分、またしても敵MFのシュートを権田がセーブするなど気を抜けないシーンも。61分、今度は東京がボールを持って敵ゴール前でチャンスを作るが東は打ちきれず、作り直した徳永のクロスに合わせたルーカスのシュートは枠外に。
すると62分、敵CKから中央に入れられたボールを中央の敵MFがヒールでゴールに向かって流し込む。これに敵FWが合わせてボールはそのままゴールに。セットプレーからの失点で1-1と同点に追いつかれる。
試合は振り出しに戻ったが東京は下を向くことなく勝ち点3を狙いに行く。66分、米本からのクロスにフリーの東が頭で合わせるがGKにセーブされる。枠には飛んでいたが、もう少しコースを狙って折り返すイメージならというシュートだった。
互いに勝利を目指して賭け金を釣り上げた格好のテンションの高い攻防が続く。動きが重くなっており交替を入れたいところだが守備は集中できており、バランスは崩したくない。難しいところだ。
73分、東のFKがゴール前に入るが合わせきれず。77分、ルーカスに代えて石川を投入、前線でのフレッシュな動きに期待したいところだ。
81分、カウンターから右サイドでボールを受けた東がグラウンダーのクロスを中央へ入れると、中央で渡邉が合わせようとするが合わず。ボールはそのままファーへ流れたが、上がっていた米本がフリーになっており、このボールをゴールに流し込む。敵GKが触れたがその手を弾いてボールはゴールへ。東京が米本の魂のゴールで2-1と再び勝ち越し。
直後の83分、東に代えて三田を投入。しっかりボールを追えということか。87分、左サイドの敵MFに決定的な形を作られるが権田がまたしてもファイン・セーブでゴールを死守。勝敗を決めたシーンだったかもしれない。
88分、渡邉に代えて平山を投入。しっかり前線でボールを収めろということと、セットプレーのディフェンスを考えてのことだろう。東京はアディショナル・タイム3分もしのぎきり、5試合ぶりの勝利を収めた。
この試合、敵と同じ布陣にして守備をしっかりハメたことが奏功した。セットプレーから1失点を喫したものの、集中した守備で広島の攻撃を封じ、効果的に得点して苦しいながらも勝ちきった。
やっていること自体はここ数試合とそんなに違っている訳ではなかったが、上位との対戦で緊張感が最後まで切れなかったのは大きかった。東がよく前後に動いてボールを引き出していたし、引っ掛かることも多かったものの縦に当てる意識もしっかりしており、ポゼッションは必ずしも取れなかったものの(43-57)シュート数14-11とチャンスはきちんと作っていた。
先にも書いたが、森重がふだん見られない上がりで攻撃参加しておりこれが結構効いていた。これを可能にしたのは高橋の最終ラインでの踏ん張りで、代表を外れて思うところあったのではないかという気迫のこもり方だった。4バックに戻すとしても、高橋のCB、森重のボランチという選択肢もあるのではないかと思った。
コンビネーションから崩すという意味ではまだまだの部分もあるが結果を出すことで次への糸口も見えてくるはずと考えたい。このところうかつな失点から内容を結果につなげられず、気持ちの空回りする試合が続いていたが、今日の試合から、ベースをもう一度確認したい。
東京はこれで勝ち点を35とし、10位に浮上。3位との勝ち点差は9、4位との差は6と混戦に救われてはいるが、これ以上負けられないことに変わりはない。来週は代表戦のためリーグ戦は休みで天皇杯を戦う。その後は浦和、名古屋、大宮、鹿島と上位との対戦が続く日程になっており、ここが山であるとともに最後のチャンス。シーズンも残り10試合。次節浦和戦が勝負になる。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2) ファイン・セーブを連発。今日のMOMを米本と争う。
チャン(4) 危なっかしい部分もあったが対人の強さで貢献した。
高橋(3) 素晴らしいポジショニング、読みで最終ラインをしっかり固めた。
森重(3.5) 高い位置でサッカー偏差値の高さを実証。楽しそうだった。
徳永(3.5) 攻守で価値の高いプレーを披露。彼こそ代表にふさわしい。
米本(3) 気迫で押し込んだ魂のゴール。頑張りが報われた。
長谷川(3.5) 窮屈だったが中盤をしっかり支えボールを運んだ。
太田(4) クロスはやや少なめだったが敵SHと熾烈なバトル。
東(3) 存在価値を見せた試合。ヘディングは練習が必要か。
ルーカス(3) キープ、守備にも質の高い動き。ルーカスが手本になる。
渡邉(3.5) 先制点は気合でもぎ取った。つなぎでももっと冒険していい。
===
石川(-) 時間短し
三田(-) 時間短し
平山(-) 時間短し
天皇杯は森重、権田が代表招集で不在。昨年みたいなのだけは避けたい。
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