フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2013年10月29日 22:37
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【ブンデスリーガ第10節】グラードバッハ×フランクフルト
■2013年10月27日(日) 17:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
日本時間月曜日未明1:30キックオフということで今節も動画観戦は断念。明け方4時ごろに目が覚めて結果を確認した。頼むから普通に見れる時間にやって欲しい。ヘンな時間の開催多いように思う。
ドミンゲスが肩を骨折で離脱中に加えてシュトランツルが前節終了間際に退場となりCBが非常事態。ブラウアースのペアにはヤンチュケをSBからスライド、右SBにはコープが初先発した。
テア・シュテゲン
コープ ヤンチュケ ブラウアース ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ アランゴ
ラファエル クルーゼ
試合は序盤からグラードバッハが主導権を握る。ボールを支配して攻めるがフランクフルトは自陣にブロックを形成しグラードバッハにスペースを与えない。
だが試合は早くも11分に動く。ゴールほぼ正面で得た20メートル強のFKをアランゴが蹴ると、ボールは壁を超えて落ち、ゴール右下隅に決まってグラードバッハが1-0と先制する。こういう点の取り方ができると楽になる。
しかし15分、テア・シュテゲンのゴールキックが自陣の敵に直接渡るミス。これをつながれ、最後はゴール前でテア・シュテゲンがボールを持った敵を倒してしまう。このこぼれ球をそのまま敵FWが詰めて1-1。PKにはならずにゴールが認められた。
あっという間に追いつかれたがグラードバッハの切り替えも早かった。18分、左サイドを上がったヴェントがラファエルとのワンツーで中に切れ込み、角度の厳しいところだったが左足でニアをぶち抜く素晴らしいシュートでゴール。2-1とグラードバッハが勝ち越す。
その後はフランクフルトが再び同点を狙って積極的に攻撃を仕掛けるが、グラードバッハは手堅く守ってフランクフルトに決定的なチャンスを作らせない。逆にカウンターから追加点を狙うが、36分、裏に抜け出したヘアマンはオフサイド。ビデオで確認するとぎりぎりでオフサイドではなかったように見えた。
グラードバッハは例によってテア・シュテゲンの好セーブもあって1点のリードを保ったまま前半を終えた。
後半に入るとグラードバッハは自陣にブロックを形成、フランクフルトがスペースを探す展開となるが、しっかりと集中した守備でフランクフルトの攻撃を抑え、グラードバッハがゲームをコントロールする。
60分、クルーゼからパスを受けて裏に抜け出したヘアマンがゴールを決め3-1とリードを広げる。さらに66分、今度はヘアマンがゴールラインから中央にボールを戻すとラファエルがこれを受けてシュート、これが決まり4-1とほぼ勝負あった状態。
ところが思わぬアクシデント。77分、ブラウアースが足を負傷してマルクスと交替。本職のCBがだれもいない状態で残り時間を戦うことになる。それでもグラードバッハは78分にラファエルに代えてユネスを、86分にはアランゴに代えてデ・ヨングを投入。チャンスも作りながら危なげなく試合をクローズ、精彩を欠くフランクフルトに4-1と完勝を収めた。
これでグラードバッハは開幕からホーム5連勝。勝ち点を16に伸ばし再び4位に浮上した。しかしアウェイでは4敗1分と惨憺たる戦績が続いており、これを何とかしないといくらホームで勝ち点を積んでもアウェイへ行くたびに順位を落とすことになる。次節アウェイでのHSV戦こそ今季アウェイ初勝利を狙いたい。
内容的には見た訳ではないもののアランゴ、ヘアマン、クルーゼ、ラファエルの前線が機能している印象。また、デムスの不調で左SBを任されているヴェントが好調、CBの非常事態で出場機会の巡ってきたコープもいい働きをするなど、チームとしての底上げもできている印象。
ドミンゲス、デムス、ノードファイトとケガ人はいるもののしっかりとカバーできておりダンテの離脱でズルズル降格の間際まで行ったシーズンとは訳が違う。
しかしこの試合でブラウアースが負傷退場したのは不安材料。試合後は自分で歩いてミックスゾーンでインタビューを受けていたのでそこまでの重傷ではないと思うが、次節までに復帰の見込みが立たなければヤンチュケをCB起用する苦しい人繰りを強いられる。要のポジションだけにブラウアースの早い回復を祈りたい。頼むで、ほんま。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「いい試合ができた。試合開始から我々は局面での数的優位を作ることを心がけた。ユアン・アランゴが素晴らしいFKでリードを与えてくれた。1-1にされたのは余計だった。しかしラッキーなことに同点にされた後オスカーヴェントが素早く2-1にしてくれた。質の高い攻撃をする非常に手ごわいフランクフルトに4-1で勝利できた。この結果にはもちろん満足している。当然だが我々はアウェイでも勝ち点を積み上げたいと思っているが、忍耐を失ってはいけない。ブンデスリーガではすべての試合が闘争であり、そのことを忘れてはいけない」
ブラウアース、頼む〜
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年10月27日 23:36
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【Jリーグ第30節】甲府×FC東京
■2013年10月27日(日) 13:00キックオフ
■山梨中銀スタジアム
首都圏ではないがシーズンも終盤の大事な試合だし、何よりホームでの甲府戦を現地観戦できなかったので行くことにした。台風も過ぎ去って快晴の日曜日。ひんやりした天気と聞いてフード付のトレーナ・シャツにジャケットを着て行ったが、日中は日射しが強くむしろ暑いくらい。
今節と次節はACLの決勝があるということでJ1も例外的に日曜日開催になっているらしい。もうちょっとで土曜日の特急を予約するところだったので危なかった。確か火曜日に往復の特急券を予約したと思うが、その時には既に残席わずかの状態で、特に帰りは取ろうとしたあずさが満席だった。
朝9時発のあずさで甲府へ。車内アナウンスではこの列車も満席とのこと。駅ビルの和幸でヒレカツ弁当を買ってシャトルバスに乗った。乗り場には結構長い列が。この後のシャトルバスの運用はうまく行ったのだろうか。
東京は3位以内を狙うには苦しい状況だが、とにかく残り試合を全部勝つしかない。ポポヴィッチ監督の今季限りでの退任が発表されて最初の試合になるが、相手がどこであれ、ホームであれアウェイであれ、目の前の試合に全力を出しきるだけだ。甲府の3バックを意識して東京も3バックを採用、チャンが先発に復帰、加賀がベンチ・スタートとなった。
権田
チャン 高橋 森重
徳永 長谷川 米本 太田
ルーカス 東
渡邉
しかし試合は序盤から出足の鋭い甲府に押し込まれる展開に。甲府のハイプレスをいなしきれず中盤でのゲーム・メイクに苦労し、ボールを奪われるとサイドの裏を使われて効果的に攻撃を仕掛けられる。東京はパスをつないでの攻撃が組み立てられず、割り切って裏に放り込むシーンが多い。5分にはルーカスからのパスを受けた渡邉がミドルを狙うが枠外に。これがファースト・シュートとなるがその後シュートの打てない時間が続く。
ボールへの意識で甲府に遅れを取り、主導権を握られる時間が続く。すると28分、甲府のCKをクリアしきれず、セカンド・ボールを拾われて波状攻撃を受ける。シュートのこぼれ球がファーに流れたところを角度的には厳しい場所から打ちこまれ失点。0-1とアウェイで先制を許してしまう。
甲府はリードを奪ってやや慎重になったか、東京が次第に中盤を使って展開できるようになるが最後のところでは甲府の堅い守備にぶつかり得点につながらない。32分、ルーカスからボールを受けた東が狙うが敵GKがセーブ。さらに45分にはルーカス、高橋とつないだボールを最後は長谷川が狙うがこれも敵GKにセーブされる。
前半はモラルの高い甲府に押し込まれて過ごす時間が長く、終盤に流れを引き寄せかけたものの無得点。0-1でハーフタイムを迎えた。シュート数は4-6。最初の30分でのシュートは5分の渡邉のミドル1本のみ。
後半に入ると東京は高橋をボランチに上げ、長谷川をトップ下に入れて4バックに。これが功を奏し、また前半の終盤からの流れもあって後半は東京のゲームになる。
48分、ルーカスが裏に抜け出して敵GKと一対一になるがシュートは正面を突いてしまいGKがキャッチ。東京がボールを支配する時間が長くなり、甲府陣内を中心に試合が進むようになる。しかし甲府の守備も堅く、またうかつな奪われ方をすると鋭いカウンターを浴びるのでリスク・マネジメントは怠れない。
62分、渡邉に代えて平山を投入。72分、東のミドルは枠外に。直後、ルーカスに代えてヴチチェヴィッチを投入。ルーカスは珍しく感情をあらわにして交代への不満を訴えていた。確かに起点になっているルーカスを下げるのは苦渋の選択だったと思うが、東がしっかりボールに絡めており、前線の流動性を確保するという意図なら理解はできる。
77分、再び東が狙うが敵DFに阻まれる。だが80分、右サイドを上がった徳永が東からワンツーのリターンを受けて中に切れ込みシュートすると、アウトにかかったボールがドライブしながらネットに突き刺さりゴール。東京が終盤に1-1と追いつく。
82分、東に代えて河野を投入。この時間帯は完全に押せ押せになる東京が甲府陣内で波状攻撃を仕掛ける。42分、河野が裏に飛び出すがシュートはGKがセーブ。89分、ヴチチェヴィッチのCKにファーの森重が頭で合わせるがポストをヒット、正面にこぼれたボールを平山が頭で押し込もうとするがこれはライン上にいた敵MFの顔面をヒット、ゴールに入らず。
東京は逆転を狙ってアディショナル・タイムも果敢に攻め続けたがゴールできず。何とか勝ち点1を持ち帰るにとどまった。
この試合、与えられたタスクを愚直にやりきるモラルの高さに押されて前半受けに回ってしまったツケが最後まで重かった。最後に徳永の「今年のゴール」が出て追いついたのは評価するが、今の状況では勝ち点1では足りず、痛恨の引き分けとなった。
内容的にはそれほど悪かった訳ではないし、終わってみればシュート数は17-7、ポゼッションは59-41と東京が優勢だったようにも見えるが、ワンチャンスに近い失点が効いてうまく試合を運ばれ、終盤は押し込んだものの敵の堅守もあってゴールをこじ開けられなかった。
もちろんシーズンの中にはこういう試合もあり、特に悲観するような内容ではない。だが、シーズンのこの局面では勝ち点3は必須であり、ここでこういう試合をしてしまうところに我々の足りないものをまたしても目の当たりにした試合だったということだ。
これで東京の勝ち点は48に。3位の広島とは8差になり、残り4試合でACL圏内を狙うのは極めて厳しくなった。順位は6位に浮上したが今は順位はどうでもいい。ひとつでも上に行くべく残り試合を全部勝つしかないのは変わらない。
次節は1週おいて11月10日にセレッソ大阪を味スタに迎える。高橋が今日の試合で警告を受け、累積で出場停止となるが、出られるメンバーで最大限のパフォーマンスを出し、楽しんで勝ちたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4) ほぼ見せ場なし。失点はやはりノー・チャンスか…。
徳永(3) 得点だけでなく随所で対人の強さ、巧さを発揮。今日は当たりの日。
チャン(4) 危なっかしい場面もあったが失点シーン以外はほぼ抑えた。
森重(4) 局面の対応はしっかりしていたがやってはいけない失点だった。
太田(4.5) 対面の敵MFに手を焼き効果的な攻撃参加も見られず。
高橋(4) CB、ボランチとも無難にこなしたがやはりボランチで使いたい。
米本(3.5) 敵のハイプレスと渡り合う。展開力もついてきている。
ルーカス(3.5) 今日もルーカスの奮闘が目立った。交替は残念だったが。
長谷川(4) ボランチの前半はなかなか存在感示せず。前で使いたい。
東(4) ポジショニング、ボール捌きともレベル高いが「持ってない」。
渡邉(4.5) 厳しくマークされて調子を落とした。ここが勝負どころ。
===
平山(4) 最後のシュートは押し込みたかった。動きに工夫が欲しいところ。
ヴチチェヴィッチ(-) 貪欲なプレーは確実に敵に嫌がられていたが…。
河野(-) 動きは面白いがムラがある。
ポポヴィッチ監督の退任についてはシーズンが終わったところできちんと論評したいが、少なくとも3年は任せられると思っていたし、去年、今年と標榜したところには少しずつ届いていないもの、来季その集大成が見られると思っていただけに残念だ。何よりチームとして面白い、見て楽しいフットボールを確実に作ってきただけに、ここでそれを放り出すのが本当にもったいない。シーズンの残りでできる限りの結果を出したい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年10月23日 00:06
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【ブンデスリーガ第9節】ヘルタ×グラードバッハ
■2013年10月19日(土) 18:30キックオフ
■Olympiastadion
ホームでは勝てるもののアウェイではこれまで勝ち点1しか取れていないグラードバッハとしては何とか勝ち点を得たい試合。前節ホームでBVBを退けているだけに波に乗りたいところ。現地時間午後6時半、日本時間では日曜日未明1時半キックオフということでリアルタイムでの動画視聴は諦め、日曜日の朝に結果だけ確かめた。
前節負傷交代したドミンゲスとノードファイトに代わってブラウアースとクラマーが先発。ドミンゲスは肩の骨折らしいがマズいんじゃないのか…。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ブラウアース ヴェント
クラマー シャカ
ヘアマン ラファエル アランゴ
クルーゼ
試合はヘルタが高い位置からのプレスでグラードバッハを自陣に押し込み、中盤の支配権を得る。グラードバッハは中盤を経由した組み立てができず、ロングボール主体の攻撃を余議なくされる。
3分には左サイドからのクロスをアランゴが後足で伸ばし中央のラファエルがシュートを放つがGKがセーブ。14分にはアランゴがミドルを放ちきれいに枠に飛んだがこれもGKがセーブ。16分にはゴールライン際から戻されたボールにクルーゼが詰めるが枠を捉えられず。
一方でヘルタも積極的に攻撃を仕掛けるが、グラードバッハは集中して守り、アイデアに欠けるヘルタに決定的なチャンスを作らせない。試合は拮抗した守備戦の様相を呈するが、36分、右寄りで許したFKに中央でヘディングで合わされ失点。0-1とビハインドを背負う。
グラードバッハは前に出るしかなくなり、攻撃を組み立てようとするが散発に終わり、0-1のまま前半を終了した。
後半に入ってもグラードバッハは同点を狙って攻勢に出るが、1点のリードを得てしっかりとブロックを固めるヘルタの守備を崩すことができない。
一方のヘルタはカウンターからチャンスを作る。57分には敵FWがテア・シュテゲンと一対一になるがここはテア・シュテゲンがセーブ。
グラードバッハは68分、ヘアマンに代えてフルゴタを、72分にはアランゴとクラマーに代えてユネスとデ・ヨングを投入し前線を活性化しようとするが、ヘルタの堅い守備に阻まれて得点することができない。
そればかりかアディショナル・タイムにはシュトランツルがこの日2回目の警告を受け退場。最後までヘルタのゴールをこじ開けることができず0-1で敗れた。
この試合、シュート数は13-5、ポゼッションは56-44と見かけの上ではヘルタを上回っているが、一対一の勝率では48-52と劣勢で、実際にはヘルタに主導権を握られた試合だったのかもしれない。せめてアウェイで勝ち点1を持ち帰りたかったが、またしてもアウェイでの弱さを露呈した試合になった。
だが、それより痛いのはシュトランツルの退場だ。これでシュトランツルは次節出場停止だが、ドミンゲスもいない中で次節のCBはいったいどうするのか。デムスをCBで起用するのか。ケガではなく1試合限りの欠場なのがせめてもの救いだが、ダンテがケガしてCBに穴が空き、降格の淵を覗くところまで行った2010/2011シーズンを思い出してしまう。
目先はブラウアースとシュトランツルで回せるがケガやこういう不慮の欠場が怖い。ドミンゲスはどれくらい時間かかるんだろう。早く帰ってきて欲しい。
グラードバッハは勝ち点を13から伸ばせず6位に後退。まあ、順位はどうでもいいがアウェイで勝ち点が取れないのは苦しい。こうなるとホームは何が何でも勝たねばならなくなってそれも苦しい。次節ホームでのフランクフルト戦はしっかり勝ちきりたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は失点の前に無用のファウルを犯してしまった。セットプレーが危険だということはよく分かっていたのに。それでも前半は我々が試合をコントロールしていた。本当ならヘルタではなく我々がリードを奪っていて然るべきだった。後半はあまりうまく戦うことができなかった。我々はボールを失いすぎたし、十分シンプルにプレーできなかった。マーチン・シュトランツルが2枚目のイエローで退場になったのは、彼のプレーからはフェアではなかった」
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年10月19日 23:32
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【Jリーグ第29節】FC東京×新潟
■2013年10月19日(土) 17:00キックオフ
■味の素スタジアム
天王山と目された国立での鹿島戦に敗れ、優勝、ACLへの挑戦からは一歩後退した東京だが、実際まだ何も決まった訳ではない。残り6試合を全部勝って、最後にどうなっているのか見るしかないという意味ではやるべきことはシンプルだ。
鹿島戦の後に先週天皇杯千葉戦を戦い、終了間際に追いつかれる厳しい試合ではあったものの最後はPK戦で勝ち抜けてクラブ全体の意気が上がったのはよかった。ちょうどいいタイミングで切り換えができたはずだと思う。
日中から曇り空で肌寒い気候。Tシャツの上に長袖のTシャツを着こみ、さらにパーカをはおって味スタに出かけた。
東京はベストメンバーと言っていいだろう。チャンはベンチ入りを果たしたもののCBは加賀が先発した。天皇杯ではベンチ・スタートだった高橋はボランチで先発。
権田
徳永 加賀 森重 太田
米本 高橋
ルーカス 長谷川 東
渡邉
試合は集中した立ち上がり。しっかりボールをつなぎながら前線に展開しようとする東京に対し突破力のあるトップにボールを集めようとする新潟。中盤でボールを奪い合う一進一退の攻防が続く。東京は序盤何度か前線にパスを通すがオフサイドにかかる。12分、ルーカスが高橋のパスを受けて裏に抜け出すが敵MFに追いつかれシュートを打ちきれず。
互いにパスカットしたり相手のパスミスを拾っては攻撃を仕掛けるが、フィニッシュまでやりきれないまま敵の果敢な守備に遭って再びボールを失うシーンの繰り返し。拮抗した戦いになりなかなか決定的な形を作れない。
30分、太田のクロスにルーカスが頭で合わすがシュートはスピードが足りずGK正面に。43分、ゴール前で渡邉が落としたボールを高橋がシュートするが敵GKがセーブ。結局前半のシュートは3本のみでスコアレスのまま前半を終える。
実際にはオフサイドにかかったためにシュートに数えられていないものもあり、もう少しチャンスを作ったイメージはあったが、新潟の守備も堅く好きなようにはさせてもらえなかったのは事実。一方で隙を見せると少ない手数で前線にボールを収められ、対応に手を焼くケースも多かった。決定的なシーンは作らせなかったものの余裕のある対応でもなかった。試合は後半勝負に。
後半開始早々の51分、長谷川がドリブルで中央に切り込むと、エリア手前でファウルを受け倒される。ゴール正面約20メートルの位置でFKを得た。壁を越えて落とすには距離が短く、また正面すぎるので正直入る気はしなかったが、このFKをまず東がおとりでまたぎ、敵の壁やGKが動いたところに太田が左足でニアに浮かしたシュート。これがGKの逆を突く形になりゴール。東京が苦しい展開の中でセットプレーから1-0と先制する。
先制を許した新潟が前に出てくるのでここからしばらくは東京が新潟の攻撃の受けに回る時間帯となる。東京は身体を張って奪ったボールをカウンター気味に前線につなぐ攻撃が主体になるが追加点には至らず。
26分、敵が中央から放ったミドルが権田の頭上を越えてバーをヒット。これが決まっていたら試合がどうなっていたか分からなかった。危なかった。
だが、残りが15分を過ぎたあたりから新潟は焦りが出たか、東京がボールを持てるようになってくる。76分、ルーカスがエリア手前でファウルを受け、得点シーンと似た位置でFKを得る。今度は太田をおとりにして東が狙うがボールはポストをヒット。こぼれ球を長谷川が押し込もうとしたがGKに防がれた。
だが、直後の77分、ルーカスがドリブルで中央に切れ込んだルーカスが長谷川からワンツーの戻しを受けてゴール正面に抜け出し、丁寧に流し込んでゴール。東京が貴重な追加点を挙げて2-0とリードを広げる。
81分、渡邉に代えて平山を投入すると、83分、その平山がドリブルでエリアに入り込みシュートするがボールにはスピードが乗らずGKに。85分、長谷川に代えて三田を投入。
86分、東のCKを平山が折り返し、高橋が頭で合わせるがGKがセーブ。89分、ルーカスを下げてヴチチェヴィッチが入る。その後も三田のシュート、米本のクロスなどがあったがいずれも得点には至らず。しかし着実に敵陣で時間を使い、最後は危なげなく2-0で完封勝利となった。
シュート9-11、CK4-4、ポゼッション47-53と内容的には拮抗した試合であり敵にボールを持たれた時間もあったものの、敵のFWを抑えて後半セットプレーで先制、ルーカスの個人技で追加点と手堅くリードを奪い終わってみれば2-0と快勝した。
この試合、先にも書いた通りオフサイドになったものも含めれば相応にチャンスは作れていたし、そこから得点できなくてもつじつまを合わせて勝ちきったことの意味は大きい。最後まで集中を切らさず自分たちのフットボールを表現しようとチャレンジし続けたのは間違いなく、そのような意志と結果とか両立したことはシーズン残りに向けて大きな自信になる。完封できたのも大きい。
長谷川を中央に置いたことが奏功して攻撃に流動性が生まれており、いいところでしっかりボールを然るべきところにつけてくれている。またそのおかげで東もサイドで余裕を持ってボールを捌けておりチャンスにつながっている。
そして何よりルーカスの攻守にわたる貢献が目覚ましい。彼があれだけ頑張ってくれると他の選手も手を抜けない。精神面でも今の東京には欠くことのできない支柱だ。今日の追加点も価値は高く、あれで試合がほぼ決まったと言ってもいい。
東京はこれで勝ち点を47に伸ばしたが順位は7位のまま。まあ、今はとにかくできる限り勝ち点を積み上げる以外にすることはない訳で、目先の順位に一喜一憂しても仕方がない。とにかく鹿島戦での敗戦を引きずらず、しっかりと切り替えて勝ちきったことは高く評価していい。あと5試合。勝つことだけを考えなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 試されるシーンは少なかった。安定したパフォーマンスで無失点。
徳永(3.5) 攻撃にはほぼ絡まなかったがバイタルにはしっかりカギをかけた。
加賀(3.5) 敵のクセのあるFWに手を焼いたが持ち前のスピードで自由にさせず。
森重(3) ヒヤッとするシーンもあったが敵FWには格の違いを見せつけた。
太田(3) 先制点のFKは見事。攻撃でも再三いいクロスを上げた。乗っている。
米本(3) 中盤の激しい競り合いにも臆せずしっかりとボールを狩り続けた。
高橋(3.5) 代表に呼ばれなくなって逆に一段成長。ボールを落ち着かせた。
ルーカス(2.5) 得点のみならず攻守にわたってチームを牽引。水準を示した。
長谷川(3) 先制のFKは長谷川の突破から得たもの。中央で存在感を発揮。
東(3) 本人はどう思っているか知らないがこの位置は結構利いている。
渡邉(3.5) 献身的にボールを捌いたが自らはゴールなし。焦ることはない。
===
平山(-) 時間短し。シュート決めたかった。
三田(-) 時間短し。シュート決めたかった。
ヴチチェヴィッチ(-) 時間短し。もうちょっと時間を与えたい。
次節はアウェイでの甲府戦。厳しい戦いが続くがもう一つも負けられないのは変わらない。試合は日曜日なので注意が必要だ。
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FC東京
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J1リーグ戦
2013年10月14日 02:00
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【天皇杯3回戦】千葉×FC東京
■2013年10月13日(日) 19:00キックオフ
■フクダ電子アリーナ
この時間からフクアリでの試合は勘弁して欲しいが、三連休で明日も休みなので我慢するか。都営新宿線で馬喰横山まで行き、総武線快速に乗り換えて千葉、さらに内房線に乗り換えて蘇我とかマニアックな鉄道旅でフクアリへ。あと二駅のために千葉駅で乗り換えを強いられるのが特に徒労感大きい。
東京は権田と森重が代表招集でヨーロッパ遠征に参加しているのでGKには塩田、CBには丸山が先発。また高橋をベンチに下げ、三田をSHで先発させるなど若干のターンオーバーを行った。さらにはケガから復帰した平松と河野がベンチ入り。平松のベンチ入りはいつ以来だろう。アップから下がる時にスタンドから「ヒラマツ東京」のコールが湧きあがり、平松が深く一礼したときにはちょっと涙が出た。
権田
徳永 加賀 丸山 太田
米本 長谷川
三田 東 ルーカス
渡邉
試合は序盤から高いテンションで主導権を争う展開に。東京はポゼッションからしっかりパスをつないで押し上げようとするが、千葉は鋭い出足からかなりボールにガッついてくるので、パスを結構引っかけられてシンプルに裏を狙われる。千葉には能力の高いFWもおり、少ない手数で一気にピンチに陥ることもあり気を抜けない。
それでも東京は地力で勝るところを見せ大きくボールを動かしながら敵ゴールを狙う。縦に入れる意識も明確で悪くない。7分、東からのパスを中央で受けた渡邉が鋭いシュートを放つがバーをヒット。さらに直後には左サイドのルーカスからのクロスに再び渡邉がファーで合わせようと飛び込むがヒットできず。
9分には裏にロングボールを通され敵FWと塩田が一対一に。飛び出した塩田がボールを処理しきれず際どい対応になるが最後はセーブして事なきを得る。ヤバかった…。
13分、ルーカスからのパスを左で受けた三田がシュートを放つが敵DFに阻まれる。角度的に厳しいところからよくシュートしたが…。
このシークエンスで得点できていれば展開も違っていたと思うが、千葉のプレスも厳しく自陣に押し込まめられる時間もあってなかなか主導権を握りきれない。ポゼッションから崩しを試みる東京に対して、千葉は果敢なプレスでボールを奪い前線に当てるシンプルなやり方を徹底、拮抗した試合が続く。
スコアレスで迎えた40分、敵エリアに侵入したルーカスが敵DFに倒されてPKを得る。41分、これをルーカスが自ら決め1-0と東京が先制。1点のアドバンテージを保って前半を終える。
後半に入り50分、ルーカスのパスを受けた東がゴール前で敵GKと一対一になるがシュートは枠に収まらずファーに抜ける。61分、三田を下げて高橋を投入。高橋はボランチに入り、長谷川がトップ下に。東が右SHにスライド。
相変わらず千葉の前がかりな守備にボールを引っかけられることも多いが、リードもあり次第に東京が試合をコントロールできるようになる。千葉に決定的なチャンスを作られるシーンはそれほど見られなくなり、得点はできていないものの東京がボールを動かしながら時計を進めて行く。
82分、渡邉に代えて平山を投入。しっかりボールを収めて勝ちきるというメッセージか。89分、太田のクロスに長谷川がシュートを放つが敵GKがセーブ、このこぼれ球に再び長谷川が詰めるがシュートはポストをヒット。これがきちんと決まっていればもっと早く家に帰れてた…。
アディショナル・タイム、東京ゴール前でパス交換からシュートを放たれるとこれが決まり失点。土壇場で1-1と同点にされてしまう。敵のシュートも上手かったがここをしっかり締められなかったのは痛かった。
結局1-1で90分を終了。試合は延長に入る。
延長でも緊張感は切れず。東京が優位に試合を進めチャンスも作るがなかなか決めきれない。99分、CKに高橋が頭で合わせるが枠外。
延長後半から東に代えて河野を投入。107分、高橋が左寄りからミドルを狙ったが枠を捉えられず。力のあるいいシュートだったが…。108分には平山がCKに頭で合わせるがこれも枠外。結局、延長では東京の支配に対し千葉がときおり反撃するという形になるがどちらにも得点は生まれず結局1-1のまま延長を終了。PKになる。
東京は後攻となり、千葉側のゴールでPK戦を行う。
東京は、ルーカス、太田、平山が連続して成功。千葉も成功して3-3で4本目を迎える。4本目、塩田が残した足で敵のシュートをブロック、東京がアドバンテージを得るが、4人目河野のキックはコースを敵GKに読まれ止められる。5本目は長谷川が決めるが千葉も成功でサドンデスへ。
6本目、塩田がコースを呼んで敵のシュートを止める。しかし高橋はタイミングを外そうと試みたが敵GKが動かず、最後に打ったシュートは弱いボールになって止められる。考えすぎというかもうちょっと素直に打ってよかった。
7本目は米本が決めるが敵も決めて5-5で8本目を迎える。
敵の8本目はバーをヒットしてノーゴール。これに対して東京は徳永がしっかりとシュートを決めてPK戦6-5で東京が勝利。J2の千葉相手に辛くも4回戦進出を果たした。
シュート数18-8と優勢に試合を進めながら、得点はPKの1点のみ、終盤に追いつかれ延長、PKと自ら試合を難しくしてしまった。
とはいえ、果敢にプレスを仕掛けてくる千葉に対し、手を焼きながらも徐々に主導権を握った展開は悪くなく、大人のフットボールができたということかもしれない。
まあ、せっかくの三連休に遠いところまで来てもらったのだから、90分で帰らせるのは申し訳ないということなんだろう。PKであれ何であれ次に進めたことは評価したいし、帰りは遅くなったものの面白い試合を見せてもらった。
次の週末は再びリーグ戦で、ホームで新潟と戦う。残り試合をどう戦うかを占う重要な分岐点になる試合。残り6試合、今季の集大成を見せるつもりで行きたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
塩田(3) 前半に危ない飛び出し合ったがその後は安定。PKを2本止めた。
徳永(4) 守備に追われる時間も長かったが質の高さは随所に見せた。
加賀(4) 破綻なし。時折見せる持ち上がりがなかなかよかった。
丸山(4.5) 苦し紛れのプレーもあったが全体としてはよく守っていた。
太田(3.5) 要所でいいクロスを供給。守備では結構裏を使われたか…。
米本(3) 千葉の激しいプレスとのぶつかり合いで存在感を示した。
長谷川(3.5) キャプテンとして活躍。トップ下の方が適性あると思う。
三田(4.5) 気持ちは見えたがまだ90分通して戦えるコンスタントさがない。
東(4) しっかりボールに絡んでチャンスメイクしたが…。
ルーカス(3) 献身的な動きで本当に頭が下がる思い。お手本にしたい。
渡邉(4.5) ボールには相応に触れているのだが。序盤のシュートをが…。
===
高橋(3.5) 高橋が入って試合が引き締まった。存在の大きさを再認識。
平山(4) ターゲットとしては機能したが、得点機は逃してしまった。
河野(4) 一所懸命走り回ったが空回りの感も。しっかり積み上げて欲しい。
勝ってよかった、勝ったことがすべて、楽しませてもらったし、という試合。延長、PKまでやったので、家に着いたのはほとんど12時前。蘇我でも馬喰横山でも待たされた。
それにしても高橋のPKは何やったんや…
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FC東京
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天皇杯
2013年10月06日 22:45
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■
【ブンデスリーガ第8節】グラードバッハ×BVB
■2013年10月5日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
前節初めてアウェイで勝ち点を拾い、重要なゲームになる今節の試合だが相手はBVB。ホームとはいえ簡単に勝たせてもらえる相手ではない。ここでホームゲームを落とすと苦しいやり繰りに陥りかねず、何とか踏ん張りたい試合だ。
日本時間10時半のキックオフだが、スカパーでは中継がないので、また動画サイトを探して何とかリアルタイム観戦。時折カクカクと紙芝居状態になったもののセンサーされることなく最後まで何とか見られた。
グラードバッハは出場停止明けのシャカがスタメンに復帰。代わってクラマーがベンチ・スタートとなり、ノードファイトが先発に残った。
テア・シュテゲン
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ヘアマン ノードファイト シャカ アランゴ
ラファエル クルーゼ
試合は序盤からBVBが主導権を握り押し込む展開に。BVBはスピードと正確さを武器に集中した攻撃を仕掛ける。グラードバッハはボールを奪っても自陣から出る前に失う繰り返しで、ハーフコート・マッチの様相を呈する。
BVBの攻撃は厳しいが、ラストパスやシュートの局面ではグラードバッハの守備も身体を張り、わずかなシュートミスやテア・シュテゲンの攻守もあり何とかゴールだけは割らせない。この辺は動画で見てても「あ、ヤバい」から安堵のため息の繰り返しだった。攻撃のシーンはほぼ見られず。
再三のピンチを迎えるが、何とかしのぎきり0-0のままハーフタイムに。前半無失点で乗りきれたのは大きかったと思うがひやひやのし通しでマジ生きた心地せず。先制されたらほぼ終わるので何とかクリーンシートを保った、というだけの前半。
後半に入るとグラードバッハがやや前に出始める。しかし、56分、ドミンゲスが敵と交錯して肩を傷め負傷退場、ブラウアースが交替でCBに入る。やはりCBなりボランチなりに力のあるサブがいるのは本当に大きい。ダンテがケガした瞬間から残留争いまっしぐらになった2010年を思い出す。シュトランツル、ドミンゲス、ブラウアースの中から2人を使えるのは安心感ある。
次第に前に出始めたグラードバッハは60分、クルーゼが左サイドから入れたクロスに中央でヴェントが合わせるが枠外に。これは大きなチャンスだった。というか何でクルーゼが左にいてヴェントが中央に入ってきているのか。これができているからチャンスになったんだとは思うが。
もちろんBVBも引き続き高い脅威をグラードバッハに与え続ける。テア・シュテゲンのセーブに救われるシーンも多い。試合は次第にオープンになりつつも高いテンションのまま終盤に入る。グラードバッハは77分、ヘアマンに代えてフルゴタを投入。初めからしのいで終盤勝負のプランだったのか。
すると、82分、試合が大きく動く。80分、ノードファイトが正面からドリブルでエリア内に突っかけると敵DFがこれを後ろから倒して退場に。グラードバッハはPKを得る。これをクルーゼが冷静に決めてグラードバッハが1-0と価値ある先制点を挙げる。
グラードバッハは直後にノードファイトに代えてクラマーを投入、何とかしてこの1点を守るということか。85分には敵のFKがバーを直撃、肝を冷やすが運は味方しているのかもしれない。86分、アランゴからのラストパスを受けたラファエルが右寄りから鋭いシュートを浴びせるとこれが決まり2-0に。残り時間も守りきりグラードバッハが貴重な勝ち点3を挙げた。
この試合、シュート数6-27、ポゼッション43-57と内容的には完敗だったが、ディシプリンが勝利を呼び寄せた。グラードバッハは勝ち点を13に伸ばし4位に浮上。次節、アウェイでのヘルタ戦でも何とか勝ち点を積み上げたいところ。アウェイで勝ち点を伸ばせるようになれば上位定着が望める。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は前半は眠っていた。それははっきりしている。0-0でハーフタイムを迎えられたのは奇跡だった。ハーフタイムにチームには前半を忘れてフットボールをやらなければならないと言った。チームはそれをよく実践してくれた。ドルトムントは前半非常にいいプレッシングをしており、我々は大きな問題を抱えて反応も判断も遅かった。90分を通してみれば勝利はまったく妥当なものとは言えないだろう。だが、後半だけを見れば勝ち点3もあながち妥当でないとは言えない。この収穫には大変満足している。もう一度言うが、あの破滅的な前半を考えればこれは奇跡だ」
ちょっと高ぶってるな、監督。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2013年10月06日 01:05
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■
【Jリーグ第28節】FC東京×鹿島
■2013年10月5日(土) 19:00キックオフ
■国立競技場
朝から降り続いた雨も午後は小降りになったが、それでも霧雨のような細かい雨が降り続き、傘なしでいるとじっとりと濡れてしまう。気温も低く屋根のない国立ではしっかりとした装備が必要な試合になりそうだ。
今季、ACL圏内、さらに優勝を狙うのであれば絶対に勝たなければならない試合。これまでの相性とか抜きにして、あるいは連勝中で何だとかみたいなのも置いといて、とにかくガチで勝つしかない。今季東京がどこに着地するかを大きく左右する天王山だ。
東京はチャンが欠場。練習から別メニューだったらしいのでケガか。ベンチにも入らず、加賀が久しぶりに先発した。それ以外は前節と変わらない布陣。
権田
徳永 加賀 森重 太田
米本 高橋
ルーカス 長谷川 東
渡邉
試合は序盤から激しく主導権を争う好ゲームに。互いにボールを奪っては素早い切り替えから前線に展開し、得意の形からゴールを狙おうとする。上位への挑戦権をかけた試合にふさわしいテンションの高い立ち上がりになる。
6分、東京のエリア手前に展開され、東京左サイドの敵MFが浮かしたシュート。これがきれいな弧を描いてファーサイドのネットに吸い込まれゴール。序盤にいきなり失点。シュートをほめるしかなく、この位置で自由に打たせたこと自体が失態。0-1と先制を許す。
さらに9分、今度は東京の右サイドに展開され、敵FWと加賀が一対一になる。加賀がチャレンジし一度はボールを奪ったようにも見えたが取りきれず、そのまま裏に抜けられシュートを決められて早くも0-2に。厳しい相手に対し序盤で2点のビハインドを背負う展開になってしまう。
しかし、少なくともこの時点で下を向いている選手もいなければサポもいなかったと思う。連勝中だという自信もあってか、2点はきついがここから勝負だ的な前向き感はあったと思うし、実際2点差なら何とかなると僕も思っていた。
そこからは2点のリードもあってか余計なリスクを負わず、ある程度東京にポゼッションを許す鹿島の大人フットボールのおかげで東京が反撃の機会を窺う展開になる。
とはいえ鹿島は奪ったボールを前線のFWに預けてポストから一気に攻め上がる効率のいい攻撃でチャンスを作ってくるので気は抜けない。東京は長谷川、ルーカス、東がボールに絡んでテンポよくパス交換しながらラストパスで裏へ抜けるイメージを共有してはいるが、なかなか最後のところが決められない。
それでも東京は中盤からボールを展開しながら粘り強く組み立てるが、鹿島の守備も手堅く、なかなかいい形でシュートを打たせてもらえない。43分、長谷川からのスルーパスに抜け出した東が敵GKと一対一になるが、例によってGKに当ててしまいゴールに至らず。
前半のうちに1点は返したいところだったが、なかなか強いシュートが打ちきれず0-2で前半を折り返す。前半のシュート数は7-6と拮抗した戦いだが、序盤に立て続けに決められた2点が重くのしかかる格好になる。
東京は後半立ち上がりから加賀に代えて平山を投入。高橋がCBに入り、長谷川がボランチにスライドし、平山と渡邉の2トップになったように見えた。
後半に入っても流れは変わらず、負う東京が必死の攻撃を仕掛ける一方で鹿島がこれを受け、ボールを奪うと素早い切り替えからカウンター気味に少ない手数で前線に運ぶという攻防になる。
東京はポゼッションをベースにしつつも、平山を入れたことでサイドから割り切ったクロスを入れるシーンも目立つようになる。58分、徳永が右サイドをえぐり、深いところから切れ込んで中央にグラウンダーで折り返すが味方に届かず。64分、左サイドに展開した東のクロスに平山が頭で合わすがGK正面に。今日は敵GKもシュアで隙がなかった。
65分、渡邉に代えてヴチチェヴィッチを投入。再び4-2-3-1に戻ったか。あるいはヴチチェヴィッチは前線に置いた形か。
だが、直後の67分、東京の左サイドでボールを受けた敵MFがスルスルとドリブルで持ち上がり、エリア外からそのままシュート。これがゴールに刺さり0-3。何というか、この間だれもボールホルダーに行かず、呆然と見送るだけだった。少年サッカーで、「いいか、オマエら、ズルズル下がるっていうのはこういうことを言うんだ」と教材にされそうなくらいズルズル下がってた。
形も悪かったし、時間帯としてもこの1点は痛かった。実質的にはここでほぼ試合は決まってしまったと言っていい。もちろん我々はまだまだ「何か」が起こることを信じている訳だが、この失点が試合のポイントになった。
72分、東京は東を下げて三田を投入。何としても得点を狙う強い意志を見せる。この時間帯は立て続けにチャンスを作り平山が何度もゴール前でシュートを放つがGKに阻まれる。すると81分、敵FWにスルーパスから裏に抜け出されて決められ0-4に。バクスタでは席を立って帰る人が多数。気持ちは分からないでもない。
もはや攻めるしかない東京はセカンドを拾っては敵陣に押し込む。83分、CKからのこぼれ球を平山が押し込み1点を返す。しかし、試合展開としても時間帯としても遅すぎる反撃。それでも残り10分ほどに向けて東京はなお攻撃を仕掛ける。
だが、鹿島もその辺の試合の運び方は心得たもので、カウンターからの逆襲も受けつつ時間は経過して行く。結局東京の反撃は1点止まりとなり、1-4で完敗を喫した。
上位進出の足がかりとなるべき試合であり、何が何でも勝たなければならなかっただけに、内容はどうであれ負けたことがすべてであり、この点において言い訳は利かない。勝っていれば鹿島、セレッソと勝ち点で並び得失点差、総得点で4位、残り試合での上位への挑戦権を明確に得られた試合だったが、すべては取らぬ狸の皮算用に帰した。
リーグ戦4連勝(公式戦5連勝)の勢いを駆って臨んだ大一番だったが、試合の勘所をしっかり押さえた鹿島の大人フットボールにまたしても完敗。広島、浦和には勝ったが、壁はまだまだ高かったという感じ。今の我々の実力、立ち位置、何ができて何がまだ足りないのかを思い知らされた試合だった。
だが、これまで何度も見せられた、戦うことすらしないで漫然と負けた不甲斐ない試合とは違って、我々は持ち得るすべてをかけて重要な戦いに挑み、力が及ばずに負けたのだ。負けたことはもう変えようがないが、下を向く必要はない。力を尽くしたからこそ何が足りないのかを思い知ることができた。
地合いは決定的に悪くなってしまったが、ここから作り直すしかない。間に合うかどうか、足りるかどうかは分からない。分からないが行けるとこまで行くしかないし、そうすれば何かが最後に見えるかもしれない。ここから最後までできることをやり、最後に何がどうなっているかを見てみよう。
今日の試合内容に即して言えば、集中するべき序盤の2失点も問題だが、それ以上に、勝負どころで喫した3点目が致命的だった。シュート15-13、CK9-3、ポゼッション59-41で、なんで1-4で負けるのかをしっかり確認することから始めなければならない。少なくとも1-4というような結果になるほど実力差があった試合ではなかったはず。そこにはやはり鹿島の巧さと我々のつたなさがあるはずで、その実体が何なのかをしっかり検証するべきだ。
代表選のためリーグ戦は1週休みで来週は千葉と天皇杯。これはこれでしっかり勝ちきりたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4.5) 彼だけの責任ではないし好セーブもあったが4失点は言い訳できない。
徳永(4.5) 敵の強力な前線に手を焼いた。対面の外国人MFと火花を散らした。
加賀(5.5) 久しぶりの先発で狙われた感。ボールを落ち着かせられず前半で交代。
森重(4.5) クセのある敵FWをよく押さえていたが一度やられたら致命的。
太田(5) 自サイドから失点を許す。FKも含め攻撃では不発。クロスをケアされた。
米本(4) しっかり気を吐いた。米本の踏ん張りがなければもっと劣勢だった。
高橋(4.5) 中盤をしっかり押さえ起点になった。CBでも適性は見せたが…。
ルーカス(4) 前線でボールを収めたしチャンスも作ったが決めきれず。
長谷川(4) トップ下の前半、ボランチの後半ともしっかりボールに行けていた。
東(4.5) 一対一をまたしてもGKにヒット。一対一まで行けるところは評価するが。
渡邉(5) 最近はマークがきつく満足にシュートが打てていない。ここで負けるな。
===
平山(4) 得点は挙げているものの首をひねらされるプレーも多し。
ヴチチェヴィッチ(-) 時間短し。今日はいいところなし。
三田(-) 気持ちは見えるが粗さも目立つ。試合から学んで成長しているところ。
受け入れ難い結果だが、リーグ戦は続く。僕たちのフットボール・デイズもまた続いて行く。
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