フットボール・クレイジー
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2014年08月31日 13:15
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【UEL予選PO第2戦】グラードバッハ×サラエボ
■2014年8月28日(木) 20:45キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
アウェイで3-2とアドバンテージを得てのセカンド・レグ。とはいえサラエボは予選でもホームで敗戦を喫してからアウェイでひっくり返して勝ち進んできたクラブであり油断できない。例によって日本時間では金曜日の3:45と普通に考えて見られる訳のない時間帯の試合なので動画視聴も諦めた。
グラードバッハは週末のVfB戦からいくつかのポジションでターン・オーバー。調整の遅れていたクラマーがノードファイトに代わって今季公式戦初先発、また、ヨンソンが左SHでトラオレに代わって先発した。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン クラマー ハーン ヨンソン
ラファエル エルゴタ
序盤は後のないサラエボが積極的に仕掛けてくる。グラードバッハは受けに回ってしまいなかなかエンジンがかからない。19分には守備が揃っているところにするするとドリブルで上がられシュートを打たれるがゾマーがセーブ。
だが、その直後の20分、右サイド敵陣の深いところまでボールを運んだラファエルからの戻しを受けたハーンがワン・アクションで敵DFをかわしエリア右寄りすぐ外からシュート。これがファー・ポストに当たってゴールとなりグラードバッハが1-0と先制。
直後の22分に左寄りからエルゴタが放ったミドルは敵GKのナイス・セーブに遭ったものの、24分、エルゴタからのパスを受けたシャカがエリア外から放った25メートルのミドルがゴールに突き刺さり2-0。グラードバッハがリズムをつかむ。
グループ・リーグ進出の十分な足がかりを得たグラードバッハは、引き気味になりカウンターのチャンスを狙う展開に。34分、ラファエルのスルー・パスを受けたヨンソンが左サイドをから裏に飛び出し、並走したエルゴタにラストパス。エルゴタはファーでこれを冷静にゴールに流しこみ3-0とリードを広げる。
その後はサラエボにシュートを放たれるシーンもあったものの手堅く守り、3-0とほぼ安全圏といえるアドバンテージを得て前半を終えた。
後半は静かな立ち上がり。グラードバッハはリスクを取る必要がなくなり、自陣でサラエボの攻撃を受けてカウンターの機会を窺う展開。55分、クラマーに代えてダフーを投入。ダフーはユースから昇格した18歳。この試合がブンデスリーガ・デビューとなる。
さらに64分にはハーンに代えてヘアマンを投入。ヘアマンはフィジカルの問題を抱えているのか、単に競争上の問題でハーンに後れを取っているのか、よく分からないが秘蔵のタレントでありしっかりキャッチ・アップして欲しい。
67分、ラファエルからのパスを受けたエルゴタが巧みなボールさばきでワン・トラップ、ボールを地面に落とさずそのまま右足でシュートを放つ。これが決まりエルゴタはこの日2つめのゴール。4-0とリードを広げる。試合も勝ち抜けも間違いなく決まってしまう。70分、ラファエルに代えてアザールを投入。
74分、ヘアマンがドリブルでエリアに仕掛けファウルを受ける。これで得たPKをアザールが決めて5-0。82分にはシャカからのパスをエリアライン上で受けたエルゴタが反転して左足で決め6-0。エルゴタはこれでハットトリック。さらにアディショナル・タイムにはヘアマンが得た25メートルやや左寄りのFKをアザールが直接決めて7-0。最後は雪崩的に得点を重ね終ってみれば大勝となった。
グラードバッハは2試合合計で10-2とサラエボを圧倒、ヨーロッパ・リーグ予選をクリアしてグループ・リーグにコマを進めた。新加入のハーン、(この試合には出ていないが)トラオレ、ヨンソン、アザールらがしっかりとチームにとけこんでいる他、昨季からチャンスを与えられてきたエルゴタがここに来て爆発、クラマー、シャカも力を発揮しており、クルーゼのケガによる出遅れ、アランゴの放出を差し引いても総合力はむしろ向上したと考えてよさそう。
とはいえ、リーグ戦とヨーロッパ・リーグを並行して戦うのは負担も大きい。特にヨーロッパ・リーグは木曜日の夜に開催されることになり、その影響でリーグ戦も日曜日の夜になるなどチーム・マネジメントは選手のターン・オーバーも含め難しいものになるだろう。
リーグ戦もまだ始まったばかりでホームでの開幕戦を引き分けており、出遅れる訳には行かない。どっちつかずの戦いになるのがいちばん懸念されることだが、常に上位を争うクラブになるためには頑張りどころ。次のリーグ戦がひとつのテストになる。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「目標を達成できたことで我々は非常に満足している。7-0はもちろん素晴らしい結果だが、今日の試合もファースト・レグと同様難しいものだった。立ち上がりはうまく試合に入れず、2つの大きなチャンスを許してしまったが、ヤン・ゾマーがつぶしてくれた。先制できたことは我々にとって大変重要で、3-0で前半を終えられたことは非常によかった。後半の戦いぶりは非常に見事なものだったと思う」
グラードバッハはグループ・リーグではビジャレアル(スペイン)、チューリヒ(スイス)、リマソル(キプロス)と同じリーグになる。2位までが勝ち抜けで、9月18日からほぼ隔週で木曜日の夜にホーム&アウェイの6試合を戦う。
前回ヨーロッパ・リーグに出場した2012/2013年はグループ・リーグを突破したもののトーナメント1回戦でローマに苦杯を喫した。今回は上を狙いたい。
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Borussia M'Gladbach
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UEL
2014年08月30日 23:53
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【Jリーグ第22節】鹿島×FC東京
■2014年8月30日(土) 19:00キックオフ
■県立カシマサッカースタジアム
8月も終わりということで涼しい週末になった。茨城県は関東地方ではあるが首都圏ではないので遠征は見送り自宅スカパー観戦。
東京は5位とはいえ3位鹿島、4位川崎との勝ち点差は6。上位争いに食らいついて行くためには勝ち点3が必要だし上位の鹿島に勝ち点を与えないことも考えなければならない。前節、浦和戦では善戦したとはいえ勝ち点1にとどまっており、ここからさらに上を目指せるか、例年のように中位争いに巻き込まれて行くかの分水嶺となる重要な試合だ。
東京は平山が前節の浦和戦でファウルを受けて骨折、ほぼ今季が絶望となる重傷で欠場となり、代わって渡邉が先発した。また、期限付移籍していた富山からシーズン途中ながら復帰した中島が早速ベンチ入り、また梶山もリーグ戦では今季初めてベンチ入りした。
権田
徳永 吉本 森重 太田
羽生 高橋 米本
河野
渡邉 武藤
試合はファースト・シュートこそ東京が放ったものの、鹿島の巧みなポジショニング・ゲームに翻弄され自陣に押し込まれる苦しい展開に。
鹿島は少ないタッチでボールを動かして東京の守備網のスライドを誘い、東京にボールの奪いどころを絞らせない。中心選手3人を警告累積で欠いているとはいえ、高度に組織された規律ある戦術と、それを実現する個々の選手の技術、高い連動性はやはり脅威だ。
10分、左サイドから右のスペースにサイド・チェンジを通される。徳永が裏を取られ、吉本のスライドも間に合わずフリーでボールを受けられてしまう。これをコントロールされ放たれたシュートはファー・ネットへ。早い時間帯に痛い1-0と先制点を与えてしまう。
その前の攻撃で徳永が上がっていたために後ろの人数が足りず、吉本がポジションを捨ててボールに行く判断ができなかった。連係ミスであり、結果論的に言えば初めから吉本が割りきってボールに行くべきシーンだった。その後ろのカバーはできていたと思う。
その後も鹿島は巧みにボールをコントロールして東京陣内でゲームを進める。東京は押し込まれる中でパスをつなげず、セカンド・ボールも拾えず防戦一方となり、25分までに失点を含め8本のシュートを浴びる。権田のファイン・セーブもあり何とかしのぐが苦しい時間が続く。
26分、サイド・チェンジから左前線に飛び出した武藤がシュートを放つが敵GKがセーブ。GKからのフィードが前線の敵FWに渡る。高橋がこれを追って競り、角度のないところに追い込むが、クリアできるかに見えたボールに一瞬早く足を出されゴールに流しこまれて失点。0-2とリードを広げられる。敵FWの粘りをほめるべきゴールだが、高橋の対応にもう一段の思いきりと厳しさがあれば、と思ったシーンだった。
鹿島相手に2点のビハインドは厳しい。その後はリスクを冒す必要のなくなった鹿島を相手に東京がややボールを動かせるようになったものの、鹿島のブロックを崩すことができず、逆に鹿島のカウンターからのシュートを受ける。結局東京はシュート2本とほとんど攻撃の形を作れないまま2点のビハインドを背負って前半を終了。
個々の局面を見ればもちろん必死に戦っているが、緩いパスや判断の遅れ、パスコースのズレなど、これまでの相手なら見逃してくれていた隙を厳しく突かれて自ら流れを手放している印象を受ける。自陣に押し込まれ、クリアに追われてボールをつなげず、バタバタと受け身の守備に追われた。
前線と中盤が寸断され、前からのプレスがかからないために中盤を簡単に通り抜けられる一方、奪ったボールも前線につなげず時間が作れない。東京の戦術に対してしっかり対策されている感を受けた。
東京は後半から羽生と河野を下げて三田とエドゥを投入。エドゥを1トップに、渡邉が右、武藤が左の4-3-3の布陣になったようだ。
すると後半から前線のプレスが機能し始める。高い位置で奪ったボールをつなぐことができるようになる。47分、太田のパスを追ってエリアに侵入した武藤がボールをコントロールしようとして敵DFと競り倒される。これが敵のファウルとなりPKを獲得する。49分、エドゥがこのPKを豪快に中央に蹴りこんで、1-2と1点差に。
東京はその後も前線からのプレス、中盤でのボール・アプローチ、最終ラインでの身体を張った守備が機能するようになり、グッと流れを引き寄せる。一方の鹿島はカウンターを主体に早い攻撃で追加点を狙ってくるが、権田のセーブもあって失点は許さず。拮抗した戦いが続くが、1点を返して追う東京に勢いが。
67分、エドゥの落としから渡邉がミドルを放つが枠外に。70分、交替で入ったばかりの敵のボランチがエドゥに足裏でタックル、これがスネに入る形となり退場となる。鹿島はサイド・アタッカーを削って中盤を埋める対応。東京は数的優位を得るが、こうしたケースでは往々にして敵が割りきって守備を固めてくるので却って攻めあぐねることも多い。シビれるゲームになってくる。
数的優位を得た東京は同点を狙って攻勢に。73分、ゴール正面30メートルのFKを太田が蹴るが壁に阻まれる。75分、太田のCKにファーの吉本が頭で合わせるが枠に行かず。
78分、吉本に代えて中島を投入。高橋を最終ラインに下げ、米本、三田がダブル・ボランチとなって、中島をトップ下に置いた布陣と解説されるがよく分からなかった。
鹿島は予想通り割りきった守備でブロックを固め、なかなか自由にシュートを打たせてもらえない。カウンターも鋭く、前線1枚とはいえ東京にはリスクの高いシーンを何度も作られる。鹿島とすればあわよくば追加点、そうでなくても時間を使い、CKなどを取れればそれでよいという考えだと思うが、さすがに圧力のかけ方を心得た戦い方だ。
だが、87分、徳永が前線に送ったボールを右に流れた中島が受け、ヒールで中央に送る。渡邉が敵DFに絡まれながらもゴール正面でボールをキープ、シュートは打ちきれなかったがこぼれたボールを敵がクリアできずにいる間に走りこんだ武藤がこれを蹴りこんでゴール。東京が土壇場で2-2と同点に追いつく。
さらに89分、徳永のクロスに渡邉が中央で頭で合わせるが敵GKがセーブ。両者とも最後まで決勝点を狙って攻撃を仕掛けたが5分のアディショナル・タイムでも決着はつかず、結局2-2の引き分けとなった。
前半は鹿島のゲーム・プランにはまり、プレーひとつひとつの厳しさ、質のようなところで一歩ずつ負けた結果、まったく自分たちの色が出せず2点のビハインドを背負うことになった。失点はいずれも対応の拙さからで、後手に回りバタバタと弥縫策に追われた。
だが、ハーフタイムの修正が奏功、後半開始早々に武藤の積極的な仕掛けからPKを獲得。その後は一進一退の戦いでピンチもあったものの粘り強い守備でしのぎ、終了間際に追いついて勝ち点1を拾った。
昨季までの東京ならあっさり負けていてもおかしくない試合で、ハーフタイムにしっかり立て直して追いついたことはチームの成長として高く評価したい。前半のメロメロぶりはしっかり検証と反省をする必要があるが、ここ2試合を見れば、これまでの好調さの中には敵の甘さに助けられた部分も少なくなかったことがはっきりしたと思うし、ここから上を狙うためにはあとまだ何が足りないのかもおぼろげながら見えた気がした。
順位を5位まで上げて上位に対する挑戦権を得、浦和、鹿島ともともと苦手とする相手に勝負を挑んだ連戦だったが、さすがに思い通りにやらせてもらうことはできず、2引き分けという結果に終わった。
とはいえ2試合とも早い時間帯に先制を許しながら、最後まで粘り強く戦い最低限の勝ち点を得ることはできた。痛み分けに持ち込むことができたおかげで上位との勝ち点差が決定的に離れてしまうことは避けられた。どちらの試合も内容的に見れば勝機もあったが負けていてもおかしくなく、引き分けが妥当だったというべき。
これまでこうした天王山というべき勝負どころでことごとく負け、中位に甘んじてきた東京にすれば、何とか次につながる結果を得て土俵際で踏みとどまったことは大きな成長と言っていいと思う。もちろんまだまだ向上すべき部分はたくさん残っているが、最後まで集中してギリギリの戦いをするというメンタルは間違いなくこれまでに見られなかったもので、勝負としてはよく戦ったとねぎらって然るべき連戦だった。
とはいえ、星勘定としては2試合で勝ち点2しか取れていないということ。ここで逃した勝ち点4はこの後の試合で埋め合わせるしかない。この2試合の価値を決めるのはここからの戦い次第であり、上位争いという意味では首の皮一枚でつながっている状態。
順位は8位に下がり、1試合あたりの勝ち点も1.55とじり貧に。この先も、天皇杯での清水戦をはさんで神戸、川崎と厳しい相手との試合が続く。まずは天皇杯で自分たちの強みを再確認し地に足のついた戦いをしなければならない。エア・ポケットみたいな試合にならないよう、踏ん張りどころは続いて行く。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2.5) 2失点は残念だが再三のファイン・セーブがチームを救った。
徳永(4.5) 失点シーンでは戻りが遅れた。このところ調子を落としていないか。
吉本(4.5) フリーの相手に詰められず失点。判断の遅れが高くついた。
森重(4) 前半は守備に追われた。主将としてマネージできていたか微妙。
太田(4.5) 前半押し込まれ敵のサイド・アタッカーにスペースを使われた。
羽生(4.5) クリティカルなスペースを消しきれず後手に回った。
高橋(4.5) 失点のあと下を向いていなかったか。成長の糧にしなければ。
米本(4) ボールを追って走り回ったが連動性がなく奪いきれなかった。
河野(4.5) 敵にボールを展開され追いきれず。攻撃でも特徴出しきれなかった。
渡邉(4) 終盤にようやく存在感を見せたが、前半はボールを収められず。
武藤(3.5) 見せ場を心得ている。PK獲得、同点弾といいところを持って行った。
===
エドゥ(3.5) しっかりボールを収めてくれたが終盤は消えていた。
三田(3.5) しっかりボールにアプローチ。そろそろゴールが欲しい。
中島(-) 時間短し。最初の試合で決定的な働き。
そろそろ梶山を見たい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2014年08月27日 22:45
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【ブンデスリーガ第1節】グラードバッハ×VfB
■2014年8月24日(日) 17:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
さあ、いよいよブンデスリーガの開幕だ。グラードバッハはDFBポカール、ヨーロッパ・リーグ予選プレーオフと公式戦2連勝でVfBとの開幕戦に臨んだ。
試合はヨーロッパ・リーグ予選が木曜日に行われた関係で日曜日開催。日本時間では月曜未明0時半キックオフとなり、せめて最初の30分くらいは見ようかと思ったが、動画サイトもカクカクだったので諦めて寝た。
グラードバッハはサラエボ戦で先発したヨンソンに代わってコープが右SBで先発。また仕上がりの遅れていたクラマーがベンチ入りした。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン ノードファイト シャカ トラオレ
ラファエル エルゴタ
試合は立ち上がりグラードバッハが素早い攻守の切り替えで主導権を握るが、VfBが高いラインでスペースを消す。一方でVfBの攻撃はアイデアを欠きグラードバッハの守備を崩せない。20分、トラオレがカウンターから独走、最後は中央を並走したエルゴタにクロスを入れるが敵DFにクリアされる。32分、敵のFKがゴールに入るがオフサイドの判定でゴールは認められず。
その後もグラードバッハはスピードを生かしてVfB陣内に攻め入るが、VfBの守備もしっかりと規律が徹底されており簡単には突破できない。45分、トラオレのクロスにラファエルが頭で合わせるがバーの上に。スコアレスで前半を終える。
後半に入るとグラードバッハが攻勢を強める。48分、敵GKが飛び出して無人のゴール前でエルゴタがサイドからのクロスを受け、どう見てもあとは流しこむだけなのに枠を大きく外す失態。すると51分、ループでつながれたボールから裏に抜け出されシュートを決められて0-1と先制を許してしまう。
グラードバッハは反撃するが60分のシャカのミドルはGKがセーブ。61分のCKにはエルゴタが頭で合わせるがこれもGKに止められる。67分にはカウンターでトラオレからのパスを受けたエルゴタがボールをゴールに流しこむがオフサイドの判定。
グラードバッハは68分、エルゴタに代えアザールを投入。さらに73分にはノードファイトに代えてクラマーを、ハーンに代えてヨンソンを投入する。74分にはクラマーの浮かしたパスからアザールが抜け出しシュートを放つがポストに嫌われる。
ホームでの開幕戦に負ける訳に行かないグラードバッハは引き続き前線に圧力をかける。すると90分、左サイドに駆けこんだドミンゲスのゴールライン際からのマイナスのパスにクラマーが合わせゴール。土壇場でグラードバッハが1-1と追いつく。
結局試合は1-1のまま終了。グラードバッハは危ういところでホーム開幕戦に苦杯を喫するところであったが、ワールドカップ決勝に先発したクラマーの貴重なゴールのおかげで何とか勝ち点1を得た。
思うように得点できず苦戦を強いられたが、シュート数20-7、ポゼッション56-44と終始優勢に試合を進めたことが窺われる。最終的に最低限の結果を得たことは評価できる。
トラオレ、ハーンといった新加入選手がフィットしているのが頼もしい。少なくともアランゴの去った穴はきちんと埋める必要があるが、トラオレはしっかり攻撃に絡めており、現在のところ及第点はつけられるだろう。ハーンも活躍が期待される。
一方で、この試合ではヘアマンに出番がなかった。ハーンにポジションを奪われた形であり、奮起を期待したい。クルーゼは引き続きベンチ外だったが練習には合流したとの情報。メンバーは整いつつあるようだ。
グラードバッハはまた木曜日にヨーロッパ・リーグ予選プレーオフの第2戦、ホームでのサラエボ戦が控えている。アウェイでは3-2で勝っているが、サラエボは予選でもホームでリードを許しながらアウェイで勝っているらしく、点差は取り敢えず忘れて戦った方がいいようだ。
リーグ戦はまたしても日曜日の夕方開催。アウェイでのフライブルク戦。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「前半は全体にいい試合ができなかった。我々には何度かいいコンビネーションもあったものの、ゴールに向かうスピードと刺激が足りなかった。後半には我々もずっと速くなり、しっかり前を向いて戦えていたし、必要な瞬間にしっかり我慢できることを見せられた。何とか引き分けにできたことは我々にとって非常に大きい。開幕の敗戦はまったくよろしくない。それに関して言えば、最低でも勝ち点1を得られたことで我々は大変ホッとした」
リーグ戦でまず1勝が欲しいが、目先はヨーロッパ・リーグ。予選は突破したい。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2014年08月24日 00:25
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【Jリーグ第21節】FC東京×浦和
■2014年8月23日(土) 18:30キックオフ
■味の素スタジアム
首位浦和との決戦。暑さはやや和らぎ、風もある天気。雨も懸念されたが曇り空でキックオフを迎えた。浦和戦とあって混雑が予想されるためいつもよりやや早めにスタジアムへ出かけたが浦和の動員力が目に見えて落ちており、確かにいつもより人は多いものの、数年前の殺気立った雰囲気はない。
東京は5位と上位を狙えるところまで順位を上げてきたが勝ち点差はまだ大きい。ここから上位争いに食い込んで行くためには是が非でも勝たなければならない試合。リーグ戦8試合負けなし、5試合連続完封中という好調が本物かどうか試される勝負どころだ。
何とか勝負をかけることが許されるスタート・ラインにようやく立った訳だが、これまでこうしたここ一番の試合でことごとく情けない負け方をしてきただけに、真価を問われる試合だ。
東京は天皇杯で先発を外れた武藤、平山が前線に復帰、中盤では羽生が先発した。
権田
徳永 吉本 森重 太田
羽生 高橋 米本
河野
平山 武藤
試合は序盤から激しく主導権を争う緊迫した展開に。3分、東京はフィードを受けようとした武藤がつぶされゴールほぼ正面25メートルのFKを得るが、太田が蹴ったボールは壁に当たる。これがファースト・シュートになった。
6分、試合が動く。右サイドに展開されたボールを仕掛けられ、DFの手前からシュートを放たれる。徳永、吉本、森重が飛び込んだが当たらず、ボールはそのままゴールへ。0-1と早い時間帯にリードを奪われる。
しかし、直後の9分、太田の右CKにニアの高橋がフリック気味のヘディングで合わせるとこれがゴールに吸い込まれ1-1の同点に。先制されてすぐに追いつき、流れをグッと引き寄せる。技術が高いシュートというより10回やってもせいぜい2回くらいしか決まらないと思われるシュートだったが、大きな得点だった。
さらに15分、平山のスルーパスから武藤が裏に抜け出し、敵GKとの一対一も冷静に流しこんでゴール。2-1と逆転に成功する。GKに当ててしまいがちなシチュエーションで、これも10回やったら4回くらいしか決まらなさそうなシュートだったがうまく流しこんだ。
21分、徳永からのパスをエリア内で受けようとした河野が敵DFに倒されPKを得る。ビデオで見る限りそこまでのファウルという感じでもなかったがもらえるものはもらうのが世の道理。23分、これを河野自身がゴール左に決めて3-1とリードを広げる。
東京はその後も26分、武藤のパスに河野が裏に抜け出すがシュートはGKがセーブ。一方で浦和も攻撃に出ようとするが東京が前線からしっかりコースを切っているためボールが出せず、ビルドアップできない時間が続く。東京が守備でペースをつかんだ時間帯だった。
34分、平山が敵DFに削られ負傷退場。代わってエドゥが入る。その後も浦和の攻撃を東京が粘り強くしのぐ流れが続く。シュートは何本か打たれたものの決定的なシーンは作らせていなかったが、42分、森重がエリア内で敵FWにタックルしたもののボールに行けず倒してしまう。これがPKとなり、43分、これをきっちり決められて3-2と1点差に。
その後も浦和の攻撃を受けるがここはしのいで3-2と1点のリードで前半を終えた。先制を許したもののすぐに追いつき、さらに逆転、追加点と理想的な試合運びだったが、追加点を取りきれない間にPKで1点差に詰め寄られる。リードしてはいるものの、まだ勝った訳でもなく、ただでは終わりそうにない試合。
後半に入ると浦和が攻勢を強め、東京陣内での攻防が続く。東京は武藤を左SHに下げ、4-4-2の布陣に変更、中盤を4人で見るようにしてインサイド・ハーフのスライドの負担を軽くしてサイドの隙間を埋めてくる。シュートも放たれるが身体を張ってしっかりと跳ね返す。
東京はさらに高橋を最終ラインに下げ、徳永、高橋、吉本、森重、太田が横に並ぶ5バックに。中盤は河野、羽生、米本、武藤の4人がフラットに並び、エドゥが1トップとなる5-4-1の変則布陣で敵にサイド・チェンジを許さず型にはめに行く。
だが60分、ゴール前に圧力をかけられ立て続けにシュートを放たれる。2度身体を投げ出して防ぐが、左サイドにこぼれたボールを詰められ、これがショート・バウンドでゴールに入り3-3の同点に。
しかし、この時のスタンドの応援は素晴らしかった。バック・スタンドでは自然発生的に手拍子が湧き上がり、選手たちを鼓舞する。我々はまだ勝ってもいないし負けてもいない。戦いはこれからだ。
すると64分、敵DFライン手前でパスを受けた武藤がドリブルで横に動き、コースを見極めてシュート。ボールは敵DFの間の縫うように抜けてゴールへ。武藤のこの日2点目のゴールで東京が4-3と再び勝ち越す。
東京は5-4-1でスペースを消しつつ、最後の局面では厳しくチェックに入って浦和の攻撃をかわす。奪ったボールはエドゥに当てるか、そのまま裏に出して武藤を走らせるなど、カウンターで裏を突く攻撃に徹し、あわよくば追加点を奪おうとする。
しかし、33分、徳永がエリア内で敵FWとボールを競り、ボールに行けず高く上げた足が敵に当たる形となりファウルを取られる。ダイブにも見えたがPKを献上、35分、これを決められて4-4の同点に。
東京は81分、武藤に代えて渡邉を、87分、河野に代えて三田を投入。終盤は交互に攻撃を仕掛けるオープンな展開になるが、どちらも決勝点を挙げることはできず、結局4-4の引き分けとなった。
先制を許しながらも逆転して一時は3-1とリードしながら追いつかれ、さらに勝ち越したものの再び同点にされての引き分け。微妙な判定も多く勝てた試合だったが、浦和の攻撃もしつこく、押し込まれる時間も長かったので、内容から見れば引き分けという結果自体は妥当なもの。
これまでの相手と違い、リスクを取ってラインを押し上げ前線に人数をかけてくる質の高い攻撃に対して、これまでと同じ守備では、流れで2失点、さらにPKを2本献上と目論見通りには行かないことがはっきりした。
特に前半、2点リードの局面では流れに乗り、敵にボールを持たせつつも出させない素晴らしい守備ができていて、ポゼッションを譲りながら主導権を握ることができていただけに、それを続けられなかったのは残念。
上位への挑戦という意味では勝ち点1ではまったく足りないが、やるべきことをやりきり、追いつかれても集中を切らせることなく最低限の勝ち点を確保したことは高く評価するべきだろう。一昨年くらいなら最後にあっさり逆転されていてもおかしくない試合だった。結果は実力に見合ったものだったと思う。
浦和サポに対して最後まで手拍子で東京を後押ししたスタンドも素晴らしかった。追いつかれた時にもチームに対する信頼が伝わってきた。夏休みで見に来ていた家族連れも多かったと思うが、単にゴールがたくさん見られたという以上の、エキサイティングなスタジアムの雰囲気は伝わったと思う。
東京は勝ち点を33に伸ばし(1試合あたり1.57)5位をキープ。首位浦和との勝ち点差は8と変わらないが(引き分けたんだから当たり前だが…)、4位との勝ち点差は6と開いた。一方で10位の横浜との勝ち点差は3と下は詰まっており、順位だけを見て安心している訳には行かない。
浦和と引き分けてしまったので、次節の鹿島戦が決定的に重要となった。次は何としても勝ち点3を取らないと中位争いの海に沈んでしまう。水面より上でシーズン終盤を戦うためには鹿島を叩き、その後も、神戸、川崎と続く上位との対戦に希望をつなぐ必要がある。今日の試合で確保した勝ち点1の価値は次節にかかっている。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4) 手堅い仕事はしていたものの4失点は残念。
徳永(4) PK献上のファウルは酷だがスライドが苦しく走り負けるシーンも。
吉本(4) しっかり身体は張ったが流れからの2失点は検証の必要あり。
森重(4) PK献上のファウルは遅れて足に行ってしまった。
太田(4) 守備に追われアップダウンで消耗した。FKも不発。
高橋(3.5) 中盤でしっかりボールを追った。DFラインに落ちてからも手堅い。
羽生(3.5) 前半は敵のコースを切る動きが秀逸。戦術理解度が高い。
米本(3.5) ボールに行く判断はいいが、取ったボールの捌きに難があった。
河野(3.5) 積極的にボールを追って敵のビルドアップを阻止。
平山(3.5) スルーパスなど冴えを見せたが負傷交代。長引く可能性も。
武藤(3) 第一選択がゴールに向かうこと。アギーレ監督にアピール。
===
エドゥ(4) ポストはよかったがフィニッシュで存在感出せず。
渡邉(-) 時間短し。シュート打てず。
三田(-) 時間短し。
勝負どころはまだ続く。
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FC東京
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J1リーグ戦
2014年08月22日 21:52
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【UEL予選PO第1戦】サラエボ×グラードバッハ
■2014年8月21日(木) 20:45キックオフ
■Asim Ferhatovic Hase
昨季ブンデスリーガ6位のグラードバッハはUEFAヨーロッパ・リーグ(UEL)の予選プレーオフからの参加。ホーム&アウェイで対戦相手のFKサラエボに勝てばグループ・リーグに進むことができる。ファースト・レグはアウェイとなった。
グラードバッハは週末のDFBポカールから両SBを入れ替え。右サイドはコープに代え新加入のファビアン・ヨンソンを、左サイドはヴェントに代えてアルヴァロ・ドミンゲスが先発した。
ヨンソンはホフェンハイムから移籍加入した26歳のDF。昨季は27試合に出場(先発は23試合)、ゴールはないが5つのアシストを記録しておりkickerの評点が平均3.58。アメリカ代表として26試合の出場があり、今年のワールドカップでもアメリカ代表が戦った4試合すべてで先発している。
ゾマー
ヨンソン シュトランツル ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン ノードファイト シャカ トラオレ
ラファエル エルゴタ
試合は互いに積極的に前に出るアクティブな立ち上がりとなる。試合は序盤から動く。10分、ラファエルとのワンツーで中央からエリアに侵入したトラオレは足許でボールをコントロールしきれず敵DFにボールを突つかれたが、右サイドにこぼれたボールをハーンがダイレクトでシュート。これが決まってグラードバッハが1-0と先制する。このワンツーはともにヒールで落とすおしゃれなもの。一見の価値あり。
その後はアドバンテージを得て受けに回るグラードバッハに対してサラエボが攻勢に出る。26分、敵のFKに飛び出したゾマーが敵FWに競り負け頭で決められて1-1と同点に。試合は振り出しに戻る。
同点になって再び拮抗した戦いになるが、41分、右サイドのハーンからのクロスをファーのエルゴタが頭で合わせてゴール。グラードバッハが2-1といい時間帯に再び勝ち越す。結局グラードバッハが1点のリードを得て前半を終了。
グラードバッハは後半からトラオレに代えてヘアマンを投入。しかし59分、グラードバッハの右サイドでヨンソンが敵MFに競り負けてクロスを上げられ、中央で合わされて失点。2-2とまたしても追いつかれてしまう。
65分、ハーンに代えてコープを投入、ヨンソンを一列上げたか。これで右サイドが安定、68分にはヘアマン、70分にはヨンソンがシュートを放つ。
73分、ジョンソンが敵と競って落としたボールをエルゴタがミドル。これがバーをたたいてゴール内に跳ね、グラードバッハが3-2と三たび勝ち越し。エルゴタがDFBポカールから絶好調。さらに80分にはエルゴタのシュートがポストに嫌われるシーンもありあわやハットトリック。
83分にはラファエルに代えてアザールを投入して試合をクローズ。拮抗した試合で緊迫した展開となったがグラードバッハがアウェイで先勝し、グループ・リーグ進出に王手をかけた。
新加入選手がしっかり勝利に貢献できているのは頼もしいが、守備面でやや不安が残るのも確か。特にゾマーはどうしてもテア・シュテゲンと比べてしまうだけに失点シーンなどで粗さが目立つ。組織で守る意識をしっかり固める必要があるが、ヨンソンのサイドの守備も心許ないものがあった。リーグ戦の長丁場でしっかり修正しなければならない。
日曜日にはいよいよリーグ戦が開幕。ホームでの開幕でありしっかり勝ち点3を手にして波に乗りたいところ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「サラエボは大変素晴らしい戦いぶりだった。技術的に強力で、攻撃はとても危険だった。彼らはいつもしっかりフットボールをやろうとしてきたし、数的優位を作ろうとしてきたが、それをとてもうまくやっていた。我々はまだまだやるべきことがたくさんあるが、戦術的によりしっかり我慢し、より的確に守備をすることができた。ブラニミア(・エルゴタ)がまたしても2得点してくれたことはとても喜ばしい。彼が敵のゴール前にいれば大変危険な男であると私はずっと言い続けてきた。3-2はアウェイ・ゲームであることも考えればいい結果だ。だが我々はまだ勝ち抜いた訳ではない。サラエボはここに至る予選の試合でも、2試合ともホームで先に負けながらアウェイでそれを逆転しているのだ」
クラマー、クルーゼの復帰も待ち遠しい。
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UEL
2014年08月21日 00:29
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【天皇杯3回戦】FC東京×松本
■2014年8月20日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
真夏の平日夜になぜか天皇杯の3回戦。ちょうど夏休みの最中なので、午後から新宿に出て買い物、小田急百貨店で弁当を買い、その後、上北沢図書館で失効していた利用者カードを更新するなど所用を済ませて味スタに向かった。
日中は35度を超える猛暑で、夕方になっても気温はあまり下がらず風も弱め。蒸し暑さでじっとり汗をかくしんどいコンディションでの試合になった。
東京としては週末に浦和、翌週に鹿島と上位を狙う上で極めて重要な試合を控えており、ここで天皇杯を戦うのは厳しい。羽生、平山がベンチ・スタート、武藤はメンバーから外れ、代わりにエドゥ、河野、三田を先発させるなど若干のターンオーバーは行ったものの、全体としてはベスト・メンバーと呼んでよい布陣。梶山がパナシナイコスへの移籍前となる一昨年以来初めてベンチ入りした。
権田
徳永 吉本 森重 太田
三田 高橋 米本
河野
渡邉 エドゥ
立ち上がりは両チームともに慎重に守備を固め、交互に攻め上がる展開。中盤で主導権を争うゲームになるが、東京はなかなかしっかりとボールを収めることができず、松本にボールを持たれて守勢に回る時間も長い。
4分、渡邉がこぼれ球を拾って左サイドに抜け出し、敵GKが飛び出した無人のゴールにボールを流しこもうとしたが、敵DFが戻りライン上でクリア。早い時間での先制はならなかった。
18分には太田のCKからのこぼれ球に河野がミドルを試みるが敵DFに当たる。このこぼれ球に再び河野が詰めるが敵GKがセーブ。東京はチャンスを作るものの松本の守備の意識も高く、なかなか分厚いゴール前の守備を崩すことができない。
一方で松本はセカンド・ボールをこまめに拾い、少ない手数で前線に展開してくる。東京は中盤のスライドと最終ラインの身体を張った守備で応戦。決定的な形は作らせず、奪ったボールはカウンター気味に前線につなぐ形。
シュートは相応に放ちながらゴールが遠い時間が続いたが、前半終了間際の41分、カウンターでの攻め上がりで米本が中央からミドル。これは敵DFに当たって跳ね、バーに当たってボールが戻る。これをエドゥが落とし、ファーの河野が押し込んでゴール。東京が待望の先制点を挙げ、1-0とリードを奪う。
エドゥはおそらくシュートを狙ったものが引っかけてしまいファーにボールが流れたものだと思うが、河野がよく詰めた。ゴールへの意識が生きたシーンだったと思う。45分には渡邉のシュートもあったが敵DFに当たってゴールならず、1点のアドバンテージを得て前半を終了した。
前半は拮抗した戦いで、印象としてはやや松本に押し込まれたようにも思っていたが、帰ってスタッツを確認したらシュート12-3と東京優位。そういえば松本には決定機と言えるほどの決定機もなかったか。善戦する松本を攻めあぐねたが、前半終了間際のいい時間帯に先制することができたのは大きかった。
後半に入ると東京がボールを支配、敵陣で試合を進める展開になる。松本は次第に疲れが出るか、モラルは高いものの東京で中盤でボールを奪えるようになり、波状攻撃を仕掛けられるようになる。
52分、エドゥを下げて平山を投入。この交代は意図が今ひとつ分からなかったが、要は週末の浦和戦のためにエドゥを温存したということか。
直後の54分、河野を追い越した太田がそのまま敵エリアに侵入、ゴールライン近くの深いところから中央にグラウンダーのクロスを入れる。並走した平山がニアに走りこみながら右足のアウトでボールをゴールに流しこみ得点。2-0と東京がリードを広げる。敵DFにつかれながらもニアに滑り込んでアウトでヒットした平山のプレーも、一気にいちばん深いところまでドリブルで持ち込んでクロスを送る太田のプレーもよかった。
60分、河野に代えて石川を投入。石川が右、三田が左の4-4-2に布陣を変える。中盤のスライドを楽にし、しっかり勝ちきるという意思表示だろう。
66分、森重が足を痛めた様子でピッチ・アウト。69分、森重に代わって松田を投入し、松田は右SBに入る。徳永がCBにスライド。
この時間で3枚のカードを使ってしまったが、徳永はCBとして危なげなく対応、松本にチャンスらしいチャンスを作らせず。
70分には石川の突破からラスト・パスを受けた平山がシュートを放つが敵DFに当たり枠外に。79分、カウンターで持ち上がった渡邉が敵DFを抜ききらず右からシュートを放つが枠に収まらず。
82分、ゴールから左寄り30メートル弱のところでFKを得るが太田が蹴ったボールはサイドネットに。85分には平山がいったん失いかけたボールを強引に取り返してループ・シュートを狙うが枠に行かず。
88分、アディショナル・タイムにも渡邉がシュートを放つが結局追加点は奪えず。終盤はほぼ東京のワンサイド・ゲームになり、2-0で東京が4回戦にコマを進めた。
カテゴリーの違う格下の相手だったが、侮ることなく最後までやるべきことをやりきって、それに見合う結果を手にした試合。前半は松本にボールを持たれる時間もあり、拮抗した展開となったが、その時間をあわてずきちんと抑え、前半終了間際に先制点を挙げた時点で流れは掌握できた。
後半早々に追加点が取れたことで試合はほぼ決まり、あとは東京がボールを支配して危なげなく時間を使いきった。シュート数は23-4、CKは8-1とデータ的にも東京がゲームをコントロールしたことが窺える。こういう、目線の置きどころの難しい試合で、お粗末なポカをやらかさない厳しさが身についてきたことは高く評価したい。
4回戦は9月6日または7日、相手は清水だが場所は未定。鹿島、浦和、川崎、柏、横浜、新潟などJ1クラブがバタバタと倒れており、面白い天皇杯になるかもしれない。決勝は12月13日に日産スタ。もう元日にこだわる必要ないと思う。
リーグ戦は中二日でホーム浦和戦。コンディション的にはキツいがそれは敵も同じ。ローテーションした選手を上手く生かしたい。今季の行く末を占う上で極めて重要な試合であり真価を問われる。こういう試合にことごとく負けてきたのがこれまでの東京だ。
今の好調が本物なのか、まだまだこれからなのか、それを知る絶好の機会になる。我々はまだ何も手にしておらず、上位争いに加わるスタート・ラインにようやく立っただけに過ぎない。ここからひとつひとつの試合がチャレンジであり、慢心したところでシーズンが終わる。強い気持ちで週末に臨みたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 見せ場少なかったが的確なキャッチング、セーブが光った。
徳永(3) CBにスライドしてからの安定感がチームを救った。
吉本(3.5) 今日もしっかり身体を張って守備のスタンダードを示した。
森重(3) 最後のところでやらせない守備ができている。打撲は大丈夫か。
太田(3) 2点目は半分以上太田の得点。深く切れこむ動きがもっと見たい。
三田(3.5) スペースを埋める意識が見られた。得点が欲しかった。
高橋(3) 中央でタメを作りいちばんいいところに配球。調子を上げている。
米本(2.5) 凄みすら感じるボールへのアプローチ。攻撃にも迫力が出てきた。
河野(3) 得点はゴールへの飽くなき執念から。敵にすればきっとイヤな存在。
エドゥ(3.5) やや連係に戸惑いあったが前線でボールを収めてくれた。
渡邉(3.5) シュート6本打っても得点ならず。もう一歩中に入りたい。
===
平山(3.5) 得点は意外に技術高かった。ボールを持った時の判断を速く。
石川(3.5) まだ完全ではないが随所に輝きを感じさせるプレー。
松田(-) 時間短し。特徴出せず。
今日の試合、代表のアギーレ新監督が見に来ていた。このところ注目度の上がっている武藤は欠場だったが、その他にも権田、徳永、森重、太田、高橋、米本、三田、河野ら代表に呼ばれておかしくない選手がいるし、負傷欠場中ながら東もいる。次の代表選が楽しみだ。
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FC東京
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天皇杯
2014年08月19日 14:39
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【DFBポカール1回戦】ホンブルク×グラードバッハ
■2014年8月16日(土) 15:30キックオフ
■Waldstadion
ブンデスリーガの開幕に先立ってDFBポカールの1回戦が行われた。相手はレギオナルリーガ(4部)のFC08ホンブルク。ドイツの西端にあるザールランドの街らしい。木曜日にはヨーロッパ・リーグ予選プレーオフも控えており、チームの仕上がりを見る試金石となる試合。当然負ける訳には行かない。
グラードバッハはクラマー、クルーゼが調整の遅れを理由に欠場、新加入のゾマー(GK)、ハーン(SH)、トラオレ(SH)が先発した。
ヤン・ゾマーはバルセロナに移籍したテア・シュテゲンの後釜としてバーゼルから獲得した25歳のGKでスイス代表歴あり。スイス出身のGKというとヨルグ・シュティールを思い出すな。
アンドレ・ハーンはアウクスブルクから移籍した24歳のMFで、昨季は32試合に出場(先発30試合)12ゴール、9アシスト、kickerの平均評点3.23と売出中。ワールドカップ直前に行われたドイツ代表のポーランド戦にも招集され後半から出場しており、アランゴの後任の即戦力として期待される。
イブラヒマ・トラオレはVfBから加入した26歳のサイド・アタッカー。昨季はリーグ戦31試合に出場(先発20試合)し、2ゴール、8アシスト、kickerの平均スコア3.45とコンスタントな成績を残した。ギニア代表として23キャップあり、こちらも即戦力候補。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ヴェント
ハーン ノードファイト シャカ トラオレ
ラファエル エルゴタ
試合はボールを支配し主導権を握るグラードバッハに対し自陣深くで5バックのブロックを構築するホンブルクという展開になる。
8分、試合が動く。右CKをラファエルが蹴ると、敵DFがクリアしきれなかったボールが右寄りにこぼれる。これをハーンがゴールに蹴りこみグラードバッハが1-0と早々に先制。
その後もグラードバッハが優勢に試合を進め、18分には右サイドのトラオレがゴール前に入れたクロスにファーのシャカが頭で合わせるがシュートはGKがキャッチ。
ホンブルクはリードされて前に出ようとするものの攻撃は迫力を欠き、グラードバッハのDFがしっかりと抑えていたが、20分、スルーパスから裏に抜け出され、ゾマーが対応したもののゴールに流しこまれて1-1の同点に。テア・シュテゲンならと思わずにはいられないシーン。まあ、言っても詮無いが…。
その後はホンブルクも再び守備を優先する戦いに。グラードバッハはボールを支配し勝ち越しを狙うが23分のシャカのミドルは敵GKがセーブ。26分にはトラオレのクロスにハーンがダイレクトで合わせ厳しいシュートを枠に飛ばすがこれも敵GKにセーブされた。
だが、前半アディショナル・タイム、シャカがゴール前左寄りにいたエルゴタにラストパス。これを受けたエルゴタが冷静に流しこんでゴール。グラードバッハが2-1と勝ち越して前半を終えた。
後半開始早々の51分、シャカがラファエルとのワンツーから裏に飛び出しシュート。これは飛び出したGKに当たるが、こぼれ球を再びエルゴタが蹴りこんでゴール。3-1とリードを広げほぼ試合を決定づける。
その後はホンブルクにボールを持たせながら機を見て追加点を狙う展開に。72分にはトラオレに代えてヘアマンを投入。さらに78分にはエルゴタに代えて新加入のトーガン・アザールを投入して試合をクローズ。追加点は入らなかったものの危なげなく格下を抑え3-1と無難な勝利を収めた。
アザールはベルギー代表エデン・アザールの弟でチェルシーからの期限付移籍。昨季はベルギー・リーグで14得点15アシストと活躍、最優秀選手にも選ばれた21歳の逸材だ。
グラードバッハは格下相手とはいえ開幕前の難しい試合で新加入の選手がしっかり機能して3得点の完勝。失点シーンを除けば守備も手堅く構築できており、テア・シュテゲンの穴はゾマーを初めDFラインでカバーする覚悟で何とかできると思わせた。
前線の連係はまだまだこれからを見なければならないが、アランゴが抜けたとはいえ十分な補強ができており、昨季までのベースの上にしっかり新しい戦力を融合できればいい戦いができるベースが十分整っている。
ワールドカップで活躍したシャカやクラマー、この試合で2ゴールを決めたエルゴタらも楽しみだが、まずはシーズンのスタートでしっかり結果を出して波に乗って行きたい。
グラードバッハは21日木曜日にヨーロッパ・リーグ予選プレーオフのファースト・レグをボスニア・ヘルツェゴビナのFKサラエヴォとアウェイで戦う。リーグ戦の開幕は24日日曜日17:30(日本時間25日月曜日0:30)にホームでVfBと。いよいよ新たな戦いが始まる。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常に難しい試合だったが我々にとっては驚くべきことではなかった。我々はアンドレ・ハーンの素晴らしいゴールでうまく試合に入ることができたが、その後に無用にも1-1にされてしまった。幸運なことにハーフタイムの前に2-1にすることができたが。これが我々に再び自信を与えてくれた。ハーフタイムに、何としてもあと1ゴール取らなければならないと話していた。3-1になったところで試合はほとんど決まってしまった。しかしホンブルクのロング・フィードは常に危険だった。もし相手が3-2にしていたらその後は何が起こっていたか分からない。というのも我々はあまりにもたくさんボールを失っていたし、技術的なミスもあったからだ。しかし我々はここに来てくれたたくさんのファンのためにどうしても勝ちたかったのだ」
この試合、グラードバッハは白を基調としたファースト・ユニで戦ったが、このユニは既に手に入れた。背番号は「34 XHAKA」にしておいた。
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DFBポカール
2014年08月17日 00:35
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【Jリーグ第20節】鳥栖×FC東京
■8月16日(土) 19:00キックオフ
■ベストアメニティスタジアム
ふだんなら軽く自宅スカパー観戦だが、夏休みということもあって奮発し、九州遠征を企てた。羽田から飛行機で福岡へ。博多駅前のホテルにチェックインし、夕方、鹿児島本線に乗って鳥栖に向かった。雨が懸念されたが何とか降り出さず。
ベアスタは駅至近。しかし改札とは線路を挟んで逆になるので、いったん改札を出た後、跨線橋を渡らなければならない。バクスタ上層のチケットを用意していたので、さらにスタジアムの裏に回り込む格好になった。入場待ちの列は結構長い。
ベアスタは球技専用でスタンドの傾斜がきつく高所恐怖症の僕にはかなり怖い感じ。臨場感はあるが、席の前後が狭く、手前のタッチラインが見えない上、隣のおっさんが前に乗り出すとコーナー付近も見えなくなってしまう。
東京は前節ホームでセレッソ大阪と引き分けており、上位争いに食らいついて行くためには勝ち点3を取るべき試合だが、敵は首位の鳥栖。監督が代わったばかりでバタバタしているが、侮るわけには行かない相手だ。
このところ前線で起点になっていたエドゥが負傷で大事をとったということで帯同せず、平山と渡邉が先発で起用された。また、東も負傷欠場、羽生が先発に復帰した。平山がMFと発表されたが、実際には平山を1トップに置き、武藤が左、渡邉が右に展開する4-3-3だったと思う。
権田
徳永 吉本 森重 太田
羽生 高橋 米本
渡邉 平山 武藤
試合は序盤から互いに厳しくボールに行く激しい展開になるが、まずは東京が敵陣に押し込む。早くも5分、渡邉が右サイドの深いところから中央にマイナスのクロスを入れると、米本がダイレクトでこれに合わせ、低い弾道のシュートがネットに突き刺さる。東京が早い時間帯に狙い通り先制点を挙げ1-0とリードを奪う。
7分、東京ゴール前にクロスを上げられ、これをキャッチに行った権田が敵FWと激しく交錯。これを巡って選手の間で小競り合いがありヒートアップ。結局権田は問題なくプレーを続行したが、東京サポから退任した敵の前監督のコールが出るなど荒れた雰囲気に。激しい試合の予感。
その後はビハインドを背負った鳥栖が積極的に仕掛け、東京が受けに回る時間となる。鳥栖は一瞬の動きで一気に裏を取り、機を見てはゴール前になだれ込むようなメリハリの効いた攻撃を仕掛けるので気が抜けない。
しかし球際では東京も粘り強く対応、敵のミスを誘ってはボールを奪い、平山、渡邉を経由して追加点を狙う。17分には武藤が敵DFを振りきって敵GKと一対一になるがシュートはGKに当ててしまう。
その後も東京陣内で試合が続くが、権田の好セーブや身体を張った守備、さらには敵のシュート・ミスもあり失点は許さず。東京は何度か訪れたカウンターのチャンスも決めきれず、1-0と最少得点差のままで前半を終えた。
先制した後はしっかり守備を構築し、隙を突いて追加点を狙うというプラン通りではあるが、シュート数4-5と得点後は攻撃につながりが見出せない。
しかし、後半に入って間もない52分、太田が左サイドからゴール前に上げたクロスがあわやそのままゴールに入るかという軌道に。これは敵GKが触ったものの、こぼれたボールを渡邉が押し込みゴール。東京がいい時間帯に追加点を挙げ、2-0とリードを広げる。
その後は互いに主導権を争う出入りの激しい試合になり、何度かクリティカルなシーンも作られるものの、東京はボールホルダーへのアプローチ、球際の激しさとも鳥栖のお株を奪う厳しさで競り勝ち、エリア内でも粘り強い守備で決定機を最小限に抑える。
一方で主にカウンターから何度かチャンスも作るが、シュートに焦りが出たか平山、武藤が決めきれず。東京はバランスを崩すことを恐れたかなかなか選手交代ができずにいたが、72分、羽生に代えて三田を投入。さらに77分には武藤に代えて久しぶりの出場となる石川を起用する。
88分、渡邉に代えて河野を投入、追加点は得られなかったものの5分のアディショナル・タイムも守りきり、2-0で東京が完封勝利を収めた。
この試合、内容的には鳥栖の迫力ある攻撃に押し込まれる時間が長く、サイドの裏などに1本でパスを通されるなどクリティカルなシーンは少なからずあったが、最後まで粘り強く守備をし続けたことで敵のミスを誘い、いい時間帯に得点を重ねられたこともあって終わってみれば完勝となった。
タフなゲームだったしまだまだ改善するべき点は多くあるが、敵の拙攻に救われつつもこうした試合を最後まで厳しく戦いきって完封できたことは高く評価するべき。エドゥを欠いて前線を入れ替えることを余儀なくされたが、起用された選手がそれぞれ役割を果たした結果、リーグ戦8試合負けなしと好調を持続することができ、前節引き分けで得た勝ち点1を価値あるものにすることができた。
シュート数こそ12-8と優勢だったものの、ポゼッションを43-57と鳥栖に譲り、CKも4-7と攻められたが、試合の流れそのものは東京がコントロールしていたと言っていい。今の東京の強みがしっかり出せた試合だった。
これで東京は勝ち点を32に伸ばし5位に浮上。1試合当たり1.6とようやくそれなりに見られる水準になってきた。首位との勝ち点差は8だが、3位とは5、4位とは4と上位も射程に入りつつある。
水曜日に天皇杯3回戦の松本戦を戦った後、週末には浦和(H)、その次は鹿島(A)と厳しい試合が続く。今季ここから上位に食い込むのか、例年のように中位で終わるのか、それを分ける決定的な2週間になるだろう。今日の勝利は挑戦権を得たという意味で極めて重要なものであるが、本当の勝負はここから。真価を問われる戦いが続くことは間違いない。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3) スーパーセーブももちろんだがシュアなキャッチングが光った。
徳永(4) しばしばサイドの裏にクリティカルなスルーを通された。
吉本(3.5) 今日も最後の局面でしっかりと身体を張って完封勝利に貢献。
森重(3.5) 決定的なピンチの手前を読む力。ビルドアップでは合わない場面も。
太田(3) 攻撃で特長を出せた。追加点の起点になったクロスもよかった。
羽生(3.5) 自在に動き精力的にスペースを埋めが起点にはなりきれず。
高橋(3.5) 攻守においてピッチの中心で流れを作った。アンカーも板についた。
米本(2.5) ボールへのアプローチの見極めがいい。得点は何よりのご褒美。
渡邉(3) 羽生のカバーでサイドに張ったりと地味な働きが結実した。
平山(4) よくボールをつないだがフィニッシュの判断が悪すぎ。
武藤(3.5) 突破するところまではいいが決めきれず。続けて行きたい。
===
三田(-) 時間短し。ボールへの執着がよかった。
石川(-) 時間短し。復帰は嬉しい。
河野(-) 時間短し。
帰りの特急が5分遅れてくれたおかげで乗れた。つうか線路のこっち側に改札作って欲しい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2014年08月09日 22:25
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【Jリーグ第19節】C大阪×FC東京
■2014年8月9日(土) 19:00キックオフ
■ヤンマースタジアム長居
台風11号が接近中とあって開催が危ぶまれたが、暴風圏に入るのは深夜以降ということで無事試合は行われた。おとなしく自宅スカパー観戦。
東京は今週の練習で別メニューと伝えられた羽生がメンバーから外れ東が先発。また石川が久しぶりにベンチ入りした。台風の影響で強い風の中の試合に。
権田
徳永 吉本 森重 太田
東 高橋 米本
河野
エドゥ 武藤
序盤は東京が早い出足でボールを奪い主導権を握る。4分、左ゴールライン近くの角度のないところでFKを得る。米本が強いボールをゴール前に入れたがニアで飛び込んだ選手(誰だったか?)は触れずGKがセーブ。これが東京のファースト・シュートに。
その後は徐々に大阪がボールを支配し始め東京は自陣で守備に追われる展開に。前線にワンショットで決めきれるタレントが豊富な大阪に対し、東京は中盤からのつぶしも効いていい形でのシュートは打たせない。逆に18分、中央で河野からのパスを受けた米本がミドルを狙うがポストをヒット。惜しかった。
大阪がボールを持つものの東京がカットしたボールで反撃を仕掛ける形で試合が進む。31分には太田のFKにエドゥが飛び込んで頭で合わせるがGK正面。さらに39分、カウンターで武藤がドリブル、右の東に預けると東は中央に折り返し。河野がこれに合わせようとしたが打ちきれず。もったいなかった。
ポゼッションは大阪に譲りながら自陣でのしっかりした守備で東京がリズムを作ったように見えたが、攻撃では最後のところでやりきれず、また決定的な形にまで持ちこめたシーン自体が少なく(前半シュート数3-6)、スコアレスで前半を折り返した。
後半に入ると東京が次第にボールを持てるようになる。大阪の攻撃は散発的なもので、東京の方が意図のはっきりしたフットボールをできているように感じるが、中盤では拮抗した競り合いが続く。
63分、太田のCKにニアの高橋が頭で合わせるが枠に行かず。72分、武藤が中央でボールを受け、敵に囲まれながらもしっかりボールをキープしてターン、ミドルを狙うがこれも枠に行かず。75分、河野に代えて三田を投入。4-4-2にシフトするかと思ったが三田はそのまま中央に入ったようだった。
終盤は東京がポゼッションを強め、敵陣を中心にゲームを進めるが大阪の守備も固くゴールは遠い。一方で大阪の攻撃からはそれほどの圧力を感じないものの、ワンプレーでフィニッシュに持って行かれるリスクは常にあり、1点で決まる試合になってくる。
83分、エドゥに代えて平山を投入、最後までゴールを狙ったが、アディショナル・タイムの太田のFKに頭で合わせた森重のシュートも枠に収まらず、結局スコアレス・ドローに終わった。
まあ、もともとスコアレス・ドロー上等というか最悪でもスコアレス・ドローで勝ち点1は取るという戦略な訳だし、敵の瞬間の質は高い攻撃をきちんと抑えきったことは高く評価するべきで、降格圏とはいえタレントを揃えた大阪を相手にアウェイで最低限の結果は残したというべきだろう。
特に米本、高橋での中盤でのボールホルダーへのチャレンジとカバー、吉本の最終ラインでの身体を張った守備が光った。吉本はやみくもに飛び込むんじゃなくてここという局面で飛び込む判断ができている。無失点が続いているのは吉本の貢献が大きい。
吉本は正直ここまでやってくれるとは思ってなかったが、これまでの苦労を思えばこの活躍は本当に胸が熱くなる。カニーニとのポジション争いもあるが森重との組み合わせはうまく機能しており、今の戦い方にはしっかりはまっていると思う。
一方で攻撃面ではここ何試合かつながっていた連係がノッキングを起こしていたように思う。敵に押し込まれる時間が長く、エドゥはしっかりとボールを収めてくれていたものの、それを受けて次に展開する部分でアイデアや裏を突く動き出しが少なかったように思う。羽生がリンクマンとして果たしていた役割を代替する選手がいないということだろう。
東はしっかりスペースを埋め、チャンスにもしっかり絡んだ。定位置を捨て、リスクを取って攻撃をサポートするポジションニングでは羽生に一日の長があるが、東自身のコンディションは悪くなかったしアイデア、技術の点でやはり代えの利かない選手の一人。使い続けて欲しい。
引き分けの価値は次の試合の結果で決まる。アウェイでの戦いが続き、次節は首位の鳥栖との試合となるが、今の戦い方をしっかり表現できれば勝機は十分ある。しっかり勝ち点3を取って首位との勝ち点差を詰めるとともに、攻撃をしっかり組み立て直したい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 試されるシーンは少なかった。強い風の中でも無難な出来。
徳永(4) 対面のサイドアタッカーに手を焼いた。パスミスも目立った。
吉本(3) 今日も魂の守備は健在。東京のスーパー防波堤。
森重(3.5) 敵FWに仕事をさせなかったが攻撃の起点にはなれず。
太田(3.5) プレース・キックではいい仕事をしたが風も強く難しかった。
東(3.5) しっかりスペースを埋め、チャンスにも絡んだ。フル出場は妥当。
高橋(3) 中盤でのチャレンジ&カバーが光る。司令塔としての貫録が。
米本(3) 広いエリアをカバーして中盤に君臨。ミドルは惜しかった。
河野(3.5) 精力的に動いてボールを受けたがチャンスを作りきれず。
エドゥ(3.5) 前線でボールを収め続けたがシュート0本は寂しい。
武藤(3.5) ゴールに向かう意志は十分見えたが結果が出せず。やり続けたい。
===
三田(-) 時間短し。踏ん張りどころ。結果で応えたい。
平山(-) 時間短し。いいターンなどもあったが。
負けない戦いは十分できている。少なくとも失点はしないという意思統一がしっかりしているので安定感があるのは大きな成長。ヤられるというイヤな感じはなかった。今日のように早い時間に先制できない試合でどうやって1点をもぎ取るかという攻撃の引き出しを、セット・プレーも含めてしっかり増やして行きたいし、それができればかなり質の高いフットボールになる。
方向性は間違っておらず、やるべきこともはっきりしている。それが大事なことだと思う。
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FC東京
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J1リーグ戦
2014年08月03日 00:32
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第18節】FC東京×清水
■2014年8月2日(土) 18:30キックオフ
■味の素スタジアム
今日も暑い一日。天気がよかったので前節よりは動員もよかったようだ。試合前にはDJタイムやら土屋アンナのライブもあったが、特に土屋アンナの趣旨がよく分からなかった。DJタイムは悪くなかったが、選曲は圧倒的にスティーヴン・スペンサーの方がいい。スティーヴンに回させればいい。
東京はリーグ戦5試合負けなしの2連勝中。清水は監督が交替しての初戦であり高いモラルで臨んでくることが見込まれるが、我々としても上位への足がかりをつかむために重要な一戦。しっかり勝ち点3を積み上げるべき試合。
出場停止の解けたエドゥが平山に代わって先発に復帰したがそれ以外は前節と同じ。また、新しく加入したDFカニーニが早速ベンチ入り。背番号は30。
権田
徳永 吉本 森重 太田
羽生 高橋 米本
河野
エドゥ 武藤
立ち上がりは中盤で主導権を争う拮抗した展開に。東京は最終ラインの固さと中盤でのアプローチでボールを絡め取り前線につなぐ形で何度かチャンスを作る。東京のファースト・シュートは6分、武藤が高橋からのパスを受けて放つが枠外。8分には逆に武藤からパスを受けた高橋がエリア外からミドルを放つが敵GKに触れられて枠外に。
試合が動いたのは15分、河野がエリア内で放ったシュートはDFに当たるが、クリアが甘くエリア内でバウンドしたボールを、エドゥが左足でダイレクト・ボレー。これがライナーでネットに突き刺さり東京が1-0と狙い通りの時間帯に先制する。
こうなると東京のペース。その後は清水にボールを持たれ自陣で過ごす時間が長くなり、シュートも浴びるが、枠に来たシュートは権田が鋭い反応でセーブし得点を許さない。この時間帯をしっかりしのいだのは大きかったと思う。この辺の「ここは守る局面」という意思統一がきちんとできているのが今の東京の強みか。受けに回りながらも流れは手放さない。
37分、吉本からのフィードを追って左サイドでこれを収めた武藤がシュートを放つがボールはファー・ポストの向こうに逃げてしまう。だが、今日の武藤はこの逸機にも下を向かなかった。
43分、右CKを太田が蹴るとニアでエドゥがフリック気味のヘディング。これはファー・ポストに嫌われたが、ここからのクリア・ボールを拾った太田が右サイドの距離のあるところからファーに向けて大きなフィードを送る。ここに駆けこんだ武藤が頭で合わせ、これがゴール左隅に決まって2-0と東京が追加点。
さらに前半アディショナル・タイムには、武藤が倒されて得たゴールほぼ正面、25メートル足らずと思われるFKを太田が直接決め、3-0と1点を加えて前半を終えた。
清水は後半最初から圧力を強めてくるが、東京は身体を張った守備で応戦。51分、羽生に代えて東を投入する。東はそのまま右のインサイド・ハーフに。57分、東京ゴール前で混戦、至近距離から続けざまにシュートを浴びるが2本ともポストをヒットして失点を免れる。特に2本めはやられたとおもっただけに、これが入らなかったことで「今日は行ける」と確信したシーン。
すると直後の58分、カウンターからエドゥがボールを持ち出すが、敵のチャージを受けてつぶれる。これでこぼれたボールにいち早く武藤がアプローチ、これを拾って右サイドをドリブルで上がり、敵DFを2度の切り返しでかわすとGKのニアを抜くシュートを決めて4-0。これで試合が決まった感はあった。
東京は61分、河野に代えて三田を投入。三田が右、東が左のSHに入る4-4-2にシフトし試合を締めにかかる。
その後は清水の捨て身の攻撃を受けながら、集中した守備で奪ったボールを持って攻め上がる展開になるが、互いに精度を欠き得点には至らず。
77分、東京はエドゥに代えて平山を投入、カードを使いきる。その後もスルーパスから裏に抜け出されるなどピンチはあったが、敵のシュート精度の低さと、権田の好セーブもあってしのぐ。特に88分には裏にスルーパスを通され、敵FWが権田と一対一になるがシュートは権田が抜群の反射でセーブ。結局終盤もしのぎきり、4-0と完勝を収めた。
東京はプラン通り早い時間帯に先制、押し込まれる時間帯もあったものの前半終了間際に2点を追加、後半にも1点を追加するなどいい時間帯に効果的に加点、守っては敵のコンビネーションや個人技を抑えこんで自由にさせず、無失点で試合をクローズした。
攻撃は決して組織的に崩したものではなく、どちらかといえば個人技に頼ったものだったが、点が欲しい時にしっかり決めることができたおかげで、シュート数11-14、CK3-7、ポゼッション47-53と、数字的にはやや劣勢ながら試合そのものは終始危なげなく支配、しっかり勝ちきることができたのは高く評価したい。
攻撃がある程度前線のひらめき任せになるのは今の時点では受け止めなければならないところで、こうやって結果を出す中でリズムをつかみ、攻撃の形も共有できればいい。特に羽生、東が前線と中盤をつなぎ危険なスペースを埋めるリンクマンとして機能しており、意図のある攻撃もできつつあるように思える。
守備に関しては3試合連続して完封できたことは素晴らしいが、実際には裏を取られ権田のセーブで助けてもらったシーンがいくつかあった。身体を投げ出すことでいいコースにシュートさせていないからこそ権田も反応できているのだろうと思うが、決して盤石と言える状態ではない。これも勝って流れを作れている間に調整を図らなければならない。
守備と攻撃が噛み合っているように見えるが、前節、今節と、敵の守備の曖昧さ、シュート精度の低さに救われた部分も少なくなかった。次節はセレッソ大阪戦だが、その後は鳥栖、浦和、鹿島、神戸、川崎と上位クラブとの試合が続く。勝負を分けるポイントは確実に厳しくなる訳で、今までのように楽に勝てる試合はないと考えるべき。
浮かれたり慢心したりせず、どうやって得点するかというイメージの共有と、守備でもシュートのひとつ前でしっかり止める取組を続けて行かなければならない。
東京はこれでリーグ戦6試合負けなしの3連勝。ここ6試合は4勝2分勝ち点14と好調で、累計勝ち点は28まで伸ばし順位も5位に上がった。4位の鹿島とは勝ち点差2、3位とは5、首位とは9の差で、上位への足がかりはつかんだ。しかし10位との勝ち点差も3と引き続き混戦であることは変わりなく、連勝すれば上に行ける一方で負けが込むとあっという間に順位が落ちる状況。一瞬たりとも息が抜けない。
次節対戦するセレッソ大阪は監督を更迭したものの調子が上がらず、今節降格圏である16位に順位を落としている。尻に火がついている状態で、危機感を持っての試合になるだろう。我々がそれ以上の高いモラルで戦えるか、この好調が本物か、真価を問われる試合になることは間違いない。その次の鳥栖戦と2週続けてのアウェイになる。ここでしっかり勝ち点を積み重ねることが重要だ。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2) 再三のスーパーセーブで3試合連続のクリーンシート。
徳永(3.5) 敵のサイド攻撃を封殺。攻撃でも気を見て効果的な上がり。
吉本(3.5) 今日もまたしっかり身体を張った。スルーパスへの対応しっかり。
森重(3) 落ち着いて最終ラインを統率。完封は大きな勲章だ。
太田(2.5) 1アシスト1ゴール。特にアシストになったフィードは素晴らしかった。
米本(3.5) 豊富な運動量でピンチの芽を摘み取った。攻撃も板についてきた。
高橋(3) 中央で緩急つけた配球。試合を事実上コントロールした。
羽生(3.5) 攻守に素晴らしいポジショニングでボールを受け続けた。
河野(3.5) 要所でボールに触れリズムを作った。球離れもよくなった。
エドゥ(3) すべてはエドゥのボレーから。その後も精力的にポストし続けた。
武藤(2.5) センスが光る2得点。FWとしての仕事は果たした上で守備にも貢献。
===
東(3.5) 「ここに一人欲しい」というところに必ず出没。シュートは宇宙開発。
三田(-) 時間は短かったが危機感が見えてよかった。
平山(-) 時間短し。
味スタの青赤ライトアップきれいだった。
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