フットボール・クレイジー
football crazy
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2014年12月29日 22:08
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【2014年】FC東京シーズン・レビュー(6) FW編
FWは今年エドゥを補強したが、林をレンタルで岡山に放出、エドゥ、渡邉、平山の3人で頭数は足りるのかと不安に思いながらシーズンに入った。
かつてシャルケにも在籍したエドゥは、5月頃に先発から外れる時期もあったもののコンスタントに出場機会を得てリーグ戦30試合に出場(先発21試合)、11得点を挙げた。強い体幹で敵を背負いながらのポストに強みを見せ、攻撃の起点になったが、シーズン途中からはその分激しいチャージを受け、自由にプレーさせてもらえないシーンも増えた。
実際にはチャージを受けているのだが、大きなアクションで倒れてアピールするのが審判に嫌気されたか、ファウルを取ってもらえなかったり、逆に注意を受けるケースも多く可哀そうだった。ゴールから遠ざかった時期もあったが、守備やアシストでもしっかり貢献し、目の覚めるようなボレーなどもあって助っ人としての役割は十分に果たしたと思う。
海外からオファーを受けているとの報道もあり来季の去就は不透明。僕としては好きな選手だしまだまだよくなる感じもあって来季に期待できる選手。ガッチリとボールを収めて前を向く強さは得難い。残留を強く希望したい。
平山はフィッカデンティ監督の下で貴重なハイタワーとしてリーグ戦19試合に出場、うち11試合に先発した。太田のクロスに中央で合わせるスタイルで3得点。先発でも途中出場でも重宝されたが8月の23節浦和戦で敵DFに削られて骨折、シーズン終了となってしまった。
ようやく存在感を見せ始めた矢先のケガは気の毒という他ないが、それまでの活躍は僕としては想定以上。守備を起点にある程度割りきった攻撃も辞さないフィッカデンティ監督の下では、パーツとして意外にしっかりはまった印象。あのまま出場を続けていればあと4、5点は行けていたかもしれない。契約更新が発表されており来季も特長を生かした活躍を期待。
渡邉は悩みの多いシーズンだった。あまり試合に出ていない印象もあったが、数えてみればリーグ戦26試合に出場、うち先発は15試合と、それなりに出場機会は得ていた。しかし17得点で一時は得点王も射程に入れていた昨季に比べ、今季はわずか3得点。いかにも寂しい数字に終わった。
昨季後半からゴールの出ない時期が続いていたが、少ないチャンスに精度の高いシュートを放つという点でトライが少なく結果も出なかった。本来は中央で押しこむ型のFWで、サイド・アタッカー的に起用されることの多かった今季は力を発揮しにくかったのは間違いないが、チームの中での自分の役割に迷いが見えるシーンも多かった。
ゴールは水ものの部分もあり、渡邉の技術や能力が劣化した訳ではないが、チームとしての連係の中で自分の何を武器にして結果を出し、チームにも貢献して行くのかということを自分の中で整理して欲しい。他クラブからオファーを受けているとの報道もあり、去就は未確定。ポテンシャルは間違いなく、貴重な戦力であることは疑いない。
平山、渡邉が芳しい結果を出せなかった分を補ったのが新人の武藤だった。
シーズン序盤はローテーション的に使われていたが、5月頃からポジションをつかむとそのままレギュラーに定着、リーグ戦33試合に出場、そのうち先発は27試合とFWでは最も多い先発起用となった。新人としては渡邉が持つリーグ記録に並ぶ13得点を記録、クラブでも最多得点となった。
華奢に見えながら強い体幹で当たり負けせず、球際で踏ん張ってからスルっと裏に抜け出す技術やそこからのスピード、臆せず勝負する豪胆さなど、FWとしての高い資質を感じさせる。開幕当初はシュートに躊躇がありもどかしい思いをしたが、シーズン途中から吹っ切れたようにゴールに向かう姿勢が見え始め、それが逆に味方を生かすプレーの質も上げた。
ルーキーながら日本代表にも選ばれゴールも決めた。もちろん勢い勝負の部分がないではなかったが、力は間違いなくある。ただ、当然だが、シーズン終盤には相手から研究され、厳しいチェックを受けて得意の抜け出しを許してもらえないシーンも増えた。
常に成長し続けなければ勝ち残ることができないのはどの世界でも同じ。来季は真価を問われる年になる。エゴを出す部分、勝負する部分と、任せる部分、譲る部分の見極めが一段よくなればさらにグッとレベル・アップが望める。アジア・カップもありオフが短いがしっかりコンディションを作って欲しい。
忘れてはいけないのは河野の存在だ。FWという訳ではないが、特に2トップにした時のトップ下として大車輪の活躍。リーグ戦30試合の出場(先発23試合)は、不遇をかこった昨季からは信じられない数字。もともと特徴のあるドリブラーだが、今季は前線にある程度の裁量が与えられる中でチャンス・メーカーとして、あるいは自ら好機に飛び込むゴール・ゲッターとして、リーグ戦6得点7アシストの成績を残した。
消えることの多い選手だったが今季は守備にも進歩を見せ、常に好機を窺いながらオフ・ザ・ボールでも手を抜かない規律、意識を身につけたのが今季の躍進のポイントだったと思う。プレーのムラをなくしたことが好成績に結びつき、河野自身も何が自分を生かすのかということを再認識したシーズンだったのではないかと思う。
前線で生き生きとプレーする河野は今季の殊勲選手のひとり。ヴェルディから移籍して出場機会を得られず苦労したが、ここで花開いたのは嬉しい。来季も活躍を期待。
石川はケガがありリーグ戦3試合の途中出場のみ。年齢的にキツいかとも思ったが、契約更新が発表されたのは何より嬉しい。石川は東京の夢。快速で右サイドをぶち抜く姿をもう一度見たい。
ヴェルディから移籍と同時に富山に移籍した中島は8月末にレンタル・バック、5試合に出場し、うち1試合は先発と出場機会を得た。連係はまだまだだが非凡なプレー・センス、アグレッシヴなプレー選択など、U21日本代表で10番を背負う片鱗は十分に窺えた。来季が楽しみな選手だ。
ウィングとしての起用が想定される平岡は天皇杯でのベンチ入り1試合のみ。J3のU22選抜で出場機会を得たがクラブでは雌伏の一年だった。来季は期限付移籍で経験を積むのもひとつの選択。石川の後釜として期待できる俊足というはっきりした特徴を持つ選手であり、しっかり育てたい。
FWには磐田から前田の獲得が発表された。経験があり計算のできるストライカーの獲得は朗報。また、岡山から大分へとレンタルで渡り歩いた林の復帰も発表されている。J2で35試合出場、8得点は武者修行として立派な成績。渡邉、さらにはエドゥの去就が不透明だが、少なくとも頭数では辻褄が合っており、最低限の強化はできている。エドゥの残留か、さもなくば新しい外国人FWの獲得を望む。
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FC東京
2014年12月27日 14:49
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【2014年】FC東京シーズン・レビュー(5) MF編
今季の東京はフィッカデンティ監督の下、中盤は一人のアンカーと二人のインサイド・ハーフという布陣で一年を戦った。前線は1トップに左右のシャドウを置く形と、2トップにトップ下を置く形を併用、トップ下は分類的には中盤かもしれないが、このレビューではFW編で扱うことにして、MF編ではアンカーとインサイド・ハーフについてふり返ることにしたい。
まず、アンカーに関しては、高橋がシーズンを通してポジションを守った。起用選手の試行錯誤をしていたシーズン序盤の5節清水戦でベンチに甘んじ、6節鳥栖戦で途中出場したのを別にすれば、警告累積で出場停止となった33節甲府戦を除きリーグ戦31試合に先発。アンカーとしてバランスを取り、ボールの収めどころとなって前後左右に配球するとともに、守備ではスペースを埋めて敵の攻撃の芽を摘む重要な役割を果たした。
最終ラインの前で敵の攻撃を堰き止め、奪ったボールをキープして攻撃の起点となるべき要のポジションだが、高橋の戦術理解度の高さ、器用さ、読みのよさ、さらにはしっかりした体幹と技術で好守に渡って活躍した。高橋のアンカーはハマり役であり、東京のフットボールの基礎を支えたと言っていい。今こそ代表に選ばれるべきだと思う。浦和からオファーを受けたが断ったとの報道あり。複数年契約との報もあり、来季も中軸としての活躍を期待する。
インサイド・ハーフについては、1人は米本でほぼ固定だった。ピッチ幅をアンカーを含めたMF3人でカバーしなければならないので、インサイド・ハーフは骨惜しみしない運動量を求められるが、米本の献身的で愚直なプレー・スタイルはこのポジションにうまく合っていた。シーズン序盤やや出遅れたものの、4節川崎戦でポジションをしっかりつかむと、そのままリーグ戦33試合に出場(先発は31試合)とレギュラーに定着した。
米本といえば猟犬のようにボールホルダーに襲いかかり、しつこくチャレンジしてボールを奪いきるのが特徴だが、広い範囲をカバーするインサイド・ハーフのポジションでは敵を止める、パスコースを消すなど、リスク管理に重点を置いた守備が重要で、後を顧みず果敢にチャレンジする機会は減った。ボール奪取能力自体は健在だが、それを見る機会が減ったのは残念。プレーの幅を広げることを期待したい。
一方で攻撃面では進歩が見られた。もともとボールを奪った後のパス出しにも工夫が窺えたが、今季はそれだけでなく自ら攻め上がりゴール前に入りこんだりミドルを放ったりするシーンも増えた。この部分が磨かれれば代表も夢ではない。もともと真面目に自己探求するタイプの選手だと思うし、まだまだ成長して行くと思う。
もう1人のインサイド・ハーフは東、三田、羽生が併用された。
東は開幕当初からレギュラーとして起用されていたが、8月に負傷、シーズン後半をほぼ棒に振った。リーグ戦は23試合出場(先発14試合)にとどまったが、ポジショニングやワンタッチ・プレーのセンスなど、現代的なフットボールの理解度では相変わらず群を抜いた力を持っており、羽生の後継者として中心になるべき選手。
インサイド・ハーフでは守備を意識し過ぎるあまり、特徴を出せていない感もあったが、本来は臨機応変に動ける選手であり、もっと自由を与えていいし、前目での起用も展望できる。来季は中心としての活躍を期待している。今年はサインももらった。
三田はシーズン序盤にポジションを得て活躍していたが夏ごろを境に次第に調子を落とし、シーズン後半は交替要員に甘んじる試合が多くなった。24試合出場(先発13試合)。思いきりのいいプレーは時として敵の脅威となり、武藤とのコンビネーションもよかったし、自らが前目で起用される機会も得たが、守備ではボールホルダーを後ろから追いかけるシーンも散見されるなど動きの質にまだまだ改善の余地が見られた。
ポジションを失ってからは出場機会を得ても焦りからか空回りする動きが増え、納得の行かないシーズン終盤だったと思う。自分の長所は何か、それをどう生かした上でプレー全体の質を上げて行くのか、息の長い選手になるためにしっかり乗り越えて欲しい。
羽生はシーズン序盤はカップ戦のみの起用で出場機会を得られなかったが、8月頃から急速に信頼を得てレギュラーに定着、シーズン後半は米本とのコンビで、結局リーグ戦21試合に出場(先発13試合)。
抜群のプレー・センスで常にスペースを埋め、最もいて欲しいところに常にいるポジショニングの神さま。攻撃でもここ一番でリスクを取ったワンタッチ・プレーからチャンスを演出するなど、フットボールを知っているベテランとして単調になりがちな攻撃にアクセントを与え、守備と攻撃を有機的かつシームレスに連動させるリンクマンとしての役割を果たした。
その自由な動きゆえに逆にスペースを空けることもあったが、チームメイトのカバーも得て特徴を出し、印象に残るプレーを見せた。甲府からのレンタル・バックで、正直今季はワンポイント起用かと思っていただけに、羽生の活躍は意外であり何より嬉しかった。「羽生がいいプレーをしたら泣く会」会長としては号泣のシーズンだったと言っていい。来季も是非泣かせて欲しい。
野澤はアンカーのバック・アップとしてシーズン序盤に高橋をカバーする形で出場機会を得たが、6節鳥栖戦で敵と交錯し負傷。夏ごろには復帰を果たしたが出場はなく、J3のU23などで試合経験を補ったものの高橋を押しのけるには至らなかった。リーグ戦4試合出場(先発2試合)。U21日本代表に招集されるなど資質は高く、アンカーのサブとして貴重な存在。成長を期待したいが、梶山が本格的に復活すればポジション争いは厳しく、期限付移籍なども視野かもしれない。
梶山はシーズン前半をリハビリに専念。9月には短時間の途中出場で様子を見たが10月以降再びメンバーから外れた。高橋の出場停止を受けて33節に突如先発フル出場、最終節も先発したので移籍フラグかと思ったが契約更新の発表があった。リーグ戦7試合出場(先発2試合)。出場した試合ではさすがのセンスを見せたが周囲とのコンビネーションはまだまだ。
梶山に関しては最も大事な時期に中途半端な海外移籍を選択、昨季シーズン途中で復帰したがハマりどころがなくさらに大分に期限付移籍、ケガもあって時間だけが過ぎて行くというよくない状態だと思っている。
本来は東京の中盤に君臨すべき存在であり、最初からチームとともに動ける来季は選手としての真価を問われる勝負の時。往時のフィットを取り戻し、絶対的な司令官としての活躍をまた見たい。
中盤は高橋への浦和のオファー以外に移籍の噂もなく、ほぼ今季のメンバーで戦えるはず。選手は揃っており競争も激しい。梶山が本格的に復活すればポジション争いも面白くなるはずだ。
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FC東京
2014年12月24日 23:30
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【2014年】FC東京シーズン・レビュー(4) CB編
CBは森重を核に、移籍したチャン・ヒョンスの穴を埋めるべくマテウスを獲得したが、ケガで開幕前に離脱、結局1試合も出場できないまま退団するという残念な結果となった。
CBについては、まず何と言ってもまず森重だろう。キャプテンとしてチームを率い、自らも代表に定着してワールドカップでも出場を果たした。もっと早くに認められても全然おかしくなかったが、ようやくチャンスを得て、それをしっかりつかまえたのは本当に嬉しかった。ここ数年はユニも3番を買い続けているが、応援してきてよかったと思える活躍だった。
もちろんクラブでも出場停止の1試合を除いてリーグ戦33試合に先発フル出場。守備を重視するフィッカデンティ監督の下で最終ラインを統率し、1試合あたり1失点未満という堅守を支えた。攻め上がりはほぼなかったものの、ある程度割りきって蹴ることも許容される戦術の中で、持ち前の正確なフィードからチャンスを演出することも多かった。
二手先くらいを読むクレバーな守備とギリギリの対人の強さを兼ね備えたDFとしての総合力はリーグ屈指。今季はまさに円熟の境地を見せたと言っていい。年齢からしてもまだまだトップ・フィットを続けられる、選手として脂の乗った時期。中心選手として、チームのメンタルに喝を入れるオープンさも具わりつつあるか。欠かせない選手だ。
チャンの穴を結果的に埋めたのは吉本だった。昨季をケガで棒に振り、今季は勝負の年だったが、正直レギュラーで活躍するとは思っていなかった。しかし、マテウスがケガで離脱、開幕当初は加賀がポジションを獲得したが、加賀のケガもあり、5節清水戦以降、次第に吉本が出場機会を得て森重のパートナーに定着することとなった。
結果として25試合に先発出場したのは立派な結果。10月に一時カニーニにポジションを譲ったが、シーズン終盤には再び奪還、そのまま最終節まで出場を続けた。決して器用な選手ではないし、足許の技術、攻撃の起点としてのビルド・アップにはまだまだ向上の余地はあるが、自分のところは絶対に抜かせないという強い意志で敵のシュート・コースに的確に身体を投げ出すスタイルは、「守備とは何であるか」ということを僕たちに思い起こさせた。
思えばデビュー戦で広島の佐藤にチンチンにされ、屈辱の途中交代を強いられたのは2007年のこと。それから何度かの期限付移籍、ケガを経て、おそらくは後のないところまで追いこまれていたのが今季だっただろう。吉本の活躍は多くの人に勇気を与え、諦めずに意地を張ることの大切さを教えた。僕としては間違いなく今年の年間MOT。有難う、吉本。
次に来るのは加賀だろうか。マテウスの欠場によりシーズン当初こそポジションを得たが、その後は吉本の台頭もあり、またケガもあって次第に出場機会を失った。結局リーグ戦は7試合に先発したのみ。シーズン後半はケガの影響でベンチ入りもままならなかった。もともとスピードには定評あり、足許の技術やビルド・アップにもポポヴィッチ監督の下で長足の進歩を見せたが、今季は不本意なシーズンだった。
来季は浦和への移籍が既に発表された。残念だが新天地での活躍を期待したい。1試合に1回限定でスルスル持ち上がるのとか、たまたま起用された右SBで予想外のいいクロスを上げたりとか、面白味のある愛すベき選手だった。横浜の中村に正面対峙しながらフェイントで抜かれたのも今となっては思い出。これまでの奮闘に感謝したい。有難う。
マテウスの離脱を受け、シーズン途中に元韓国代表カク・ヒジュを補強したが、吉本がしっかり働いていたこともあって出場機会を得られず、ナビスコ・カップ2試合の出場にとどまりシーズン途中の退団となった。選手層の不安な時期を支えてくれたのは大事な貢献だったと思う。
さらに、カクと入れ替わる形でイタリアからカニーニを獲得したが、これも吉本の活躍のおかげでベンチに甘んじることが多く、リーグ戦3試合、天皇杯1試合の出場のみとなった。リーグ戦のベンチ入り14試合という数字からはバック・アップとしてしっかり後を固めたと評価できるが、もう少しプレーを見てみたかった。出場した試合では、連係やビルド・アップに不安を残したものの、対人の強さを発揮、フィットすれば面白いと感じさせた。レンタルであり去就は現在のところ不明。
この他、試合の流れで高橋や徳永がCBに入ることもあったが無難にこなした。彼らについてはここで論じることも特にないだろう。
このポジションについては先に書いたように既に加賀が浦和への移籍を決めている。一方で湘南にレンタルしていた丸山の復帰が正式に発表され、さらにはセレッソ大阪の山下にオファーを出しているとも報じられている。
仮にカニーニが残らないとしても、森重を核にし、山下、吉本、丸山がポジションを争うのであれば選手層としてはかなり盤石。逆にいえばカニーニの残留か山下の獲得か、いずれかが必要だと思う。今後の発表を待ちたい。
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FC東京
2014年12月21日 22:37
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【ブンデスリーガ第17節】アウクスブルク×グラードバッハ
■2014年12月20日(土) 15:30キックオフ
■SGL-Arena
シーズン前半最後の試合。日本時間では土曜日の夜11時半からと悪くない時間のキックオフだが、スカパー中継はなく、また翌日早くから所用があって早寝する必要もあったので、インターネット動画中継は泣く泣く諦めて寝た。
グラードバッハは前節ブレーメンに快勝、勝ち点を27に伸ばし順位も3位に浮上、アウェイだがこの試合でもしっかり勝ち点を積み上げて、いい流れでウィンター・ブレイクに突入したいところ。
水曜日のブレーメン戦メンバーからトラオレ、ヴェント、ヘアマンがベンチに回り、代わってコープ、ハーン、アザールが先発した。ここ数試合ベンチからも外れていたシュトランツルが再びベンチ入り。ケガのラファエルはベンチ外。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン クラマー シャカ アザール
エルゴタ クルーゼ
試合はいきなり動く。2分、クルーゼの左からのCKを敵DFがエリア内で手ではたきグラードバッハがPKを得る。これをクルーゼが冷静に決めて早くもグラードバッハが先制。1-0とリードを得る。
その後はリードを得て自陣でブロックを固めるグラードバッハが、徐々に攻勢に出るアウクスブルクの攻撃を受ける形に。グラードバッハはカウンターから追加点のチャンスを狙う。17分、左サイドに開いたクルーゼからのクロスにファーからエルゴタが飛びこむがわずかに合わず。
すると20分、敵のクロスが中央で敵FWが合わせきれず後ろにこぼれたところをダイレクトで蹴りこまれ失点。1-1と同点に追いつかれてしまう。
試合はその後も拮抗した展開となり、グラードバッハは32分、クルーゼのFKからのこぼれ球をブラウアースが押しこもうとするが敵GKのファイン・セーブに遭う。一方で敵のシュートの精度にも助けられ、1-1の同点のまま前半を終えた。
後半に入ってもハイ・テンポの試合が続くが、49分、サイド・チェンジのボールを右サイドで受けたハーンがダイレクト・ボレーでシュートを放つがこれもGKがセーブ。逆に、51分、長いボールで左サイドの裏に抜け出され、ここから流しこまれたクロスに中央で合わされて失点、1-2とリードを許してしまう。
ビハインドを背負ったグラードバッハは61分、ハーンとエルゴタに代えてヘアマンとトラオレを投入、アザールがトップに上がって得点を狙いに行く。
66分にアザールが右サイドをドリブルで上がり鋭いシュートを放つがGKがセーブ、さらに76分にはシャカのFKが壁に当たってこぼれたところにドミンゲスが走りこみミドルを放ったがこれもGKがセーブ。
78分、コープに代えてジョンソンを投入。86分にも右の裏に抜け出したトラオレから戻しのラスト・パスを受けたアザールがシュートを放つがGK。結局1-2と痛い敗戦を喫した。
ダイジェストしか見ていないが、シュート数14-18、ポゼッション50-50とほぼ互角の戦い。素早い攻守の切り替えから一気に裏を取りに行く攻撃に特徴のあるチーム同士ががっちり組んだ好ゲームの印象。グラードバッハはチャンスを作ったものの決めきれず、序盤のPKの1点のみに終わったのが痛かった。
また、失点も増えており、12節フランクフルト戦(1-3)、14節ヘルタ戦(3-2)に続くリーグ戦3試合目の複数失点。リーグ戦の完封は9節のバイエルン戦(0-0)を最後に途絶えており、シュトランツルを欠く影響を感じさせる。ウィンター・ブレイクではこの部分の立て直しが必要だ。
これでシーズン前半を7勝4敗6分で終え、勝ち点27(1試合あたり1.59)の4位。シュトランツルの負傷欠場をきっかけに負けが込んだ時期もあったが、泥沼に陥らず立て直し、CL予選圏でシーズン前半を終えたのは上出来。特にヨーロッパ・リーグを戦い、グループ・リーグ首位通過を勝ち取りながらリーグ戦でもこの成績を挙げたことは高く評価できる。
新加入のハーン、トラオレ、アザール、ゾマーらがしっかり活躍し、タイトな日程をしっかり乗りきった。攻撃も守備も規律に基づいた戦略、戦術が選手の間で共有されており、オートマティズムが機能しているのでプレーのスピードが速く、もちろんミスは出るものの、何をトライすべきかということが明確。コレクティヴなフットボールができている印象。この面でのファヴレ監督の功績は大きい。
降格の淵にあった数年前と比べれば信じられないようなチーム状況であり、この間、ロイス、ダンテ、ノイシュテター、ハンケ、アランゴ、テア・シュテゲンと、主力を放出しながらも一方でしっかり強化してきたクラブの戦略は間違っていなかった。
既に書いたように11月以降やや失速したが、ここで修正のチャンスが巡ってくるのは有難い。シーズン後半に向けていい調整をして欲しい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「早い時間にリードを奪うゴールを決めたことで、もしかしたら少しばかりホッとし過ぎて、これで試合は自然に我々に有利に展開すると思ってしまった面はあったのかもしれない。その後はうまく守備が機能せず、特にサイドからはあまりに自由にやらせ過ぎた。もちろん我々は非常にいいチームと戦っていた。彼らに対してしっかり守るための十分な準備ができていないと勝つことはできない。後半の入りはやや改善したが、早い段階で1-2にされてしまった。この失点は我々は少なからず秩序を失ってしまった。その後は同点にするためにすべてを試み、大きなリスクを取って圧力をかけた。悪くなかったが最後のところを突破する力がなかった」
リーグ戦再開は1月末。フットボールのない1ヵ月余りになる。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2014年12月20日 11:37
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【2014年】FC東京シーズン・レビュー(3) SB編
今季リーグ戦全試合に先発した選手はクラブでも2人だけだが、それが徳永と太田。要はこの二人だけでシーズンを戦いきった訳で、昨季に続いてSBはレギュラーが盤石だったといえるだろう。
徳永は今季も対人の強さを発揮、右サイドを封殺した。積極的に攻撃参加する太田とのバランスを取るためか上がるシーンは多くなかったが、それでも好機と見ればするするとドリブルで上がったり、強烈なミドルを枠に放ったりと攻撃でも能力の高さを見せた。年に1回と決まっているゴールはナビスコ・カップのG大阪戦で披露、リーグ戦では不発に終わったが、あと2、3本は見たかった。。
フィッカデンティ監督の下、厳しい守備をベースにリズムを作って行くフットボールでは貢献度は高かったが、今季はリーグ戦4試合で途中交代、カップ戦3試合には出場しなかった。決してパフォーマンスが大きく落ちた訳ではないが、敵のサイド・アタッカーに競り負けるシーンも何度かあった。
30歳を迎え、ここからはフィジカル、スピードと技術、経験の組み合わせでパフォーマンスを維持して行くことになる。運動量が多く休みのないポジションであり、トップ・フィットで戦えるのもあと数シーズンか。試合終盤に3バックに変更した際などはCBとしても対応力を見せた。もともとフットボーラーとしての偏差値は高い選手。来季も東京の右SBは徳永に任せたい。
太田は日本代表に選ばれるなど飛躍のシーズンになった。攻撃参加からの正確なクロスはチームの大きな武器。武藤とのコンビも悪くなかった。リーグ屈指の左SBであることは間違いなく、代表選出も納得。アジア・カップのメンバーにも選ばれた。ケガなく頑張って欲しい。
しかし、昨季3点あったFKからの得点が今季は1点のみ。慢性の右かかと痛にも悩まされ、トップ・フィットとは言い難い試合もあった。また、攻撃参加した裏のスペースを使われることが多く、肝心の守備に一抹の不安を残したことも事実。クラブで唯一リーグ戦全試合フル出場は立派だし、監督の信頼も得ていると思われるが、同時に、次に行くための課題も見えた一年だったのではないか。
キャラクターも含めチームには貴重な存在で、来季も主力の一人として欠かせない選手。年齢的にも最も脂ののりきった時期であり、かかと痛を克服しての活躍を期待したい。
この二人がポジションをしっかり押さえているため、控えの選手には厳しかったと思うが、それでもルーキーの松田は徳永に代わってカップ戦3試合に先発した他、リーグ戦7試合で途中出場、残りのリーグ戦27試合にもすべてベンチ入りするなど存在感を見せた。右SBだけでなく終盤3バックにした時の右ウィングにも起用された。
まだ連係や判断に甘さは残るものの、積極的な攻め上がりと思いきりのいいクロス、中央に入りこむ見極めなどは魅力。確実に徳永の後釜を狙える選手で、このポジションに競争が持ちこまれるのは重要だ。30節のG大阪戦では意地で押しこむプロ初ゴールも決めている。徳永を脅かす存在になって欲しい。
C大阪からレンタル・バックでチームに加わった椋原は、ナビスコ・カップ1試合、天皇杯1試合の2試合のみの出場にとどまった。ベンチ入りできないことも多く、出場した試合でも判断の遅さ、連係の悪さが目立ってアピールすることができなかった。
もともと2010年から2012年ごろにはレギュラーとしてポジションをつかんでいただけに、このパフォーマンスの落ち込みは残念。攻撃参加時の判断の遅さは以前からだが、しっかり守りきる強さは定評があり、フィッカデンティ監督のフットボールにも親和性があるはずだと思う。今季のパフォーマンスからは来季の契約自体が微妙にも思えるが、残留しても来季が勝負の年になることは間違いない。復活を期待したい。
補強がなければ来季も徳永、太田のレギュラーに、松田、椋原が控えという構成か。椋原が頑張ることで太田のパフォーマンスも上がるはず。競争のためにも椋原の踏ん張りを見たい。
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FC東京
2014年12月18日 21:37
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【ブンデスリーガ第16節】グラードバッハ×ブレーメン
■2014年12月17日(水) 20:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
英国週間の水曜日。日本時間では木曜日未明4時キックオフということでリアルタイム観戦は諦めた。
グラードバッハはリーグ戦3連敗から何とか調子を戻し、公式戦3試合負けなし。前節レバークーゼンとはアウェイで引き分けており、シーズン前半をいいイメージで折り返すためにもホームできちんと勝ち点3を積み上げたい試合。
ラファエルがケガで欠場。DFラインはヴェントが左SBで先発、コープがベンチに。前線ではハーンとアザールに代わりトラオレとエルゴタが先発した。
ゾマー
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
トラオレ シャカ クラマー ヘアマン
クルーゼ エルゴタ
試合は序盤からグラードバッハがボールを支配、主導権を握るが、ブレーメンは自陣でしっかりブロックを構築、マイボールにすると素早い攻守の切り替えから一気にグラードバッハ陣内に攻め込んでくるので、グラードバッハもなかなかチャンスを作れない。
9分、右サイドからトラオレがクロスを放りこむとヘアマンが中央に飛びこむがわずかに合わず。逆に23分、ゴール前で浮いたボールに敵FWが頭で合わせるがゾマーがセーブ。ゾマーはこの日26歳の誕生日だったらしい。
拮抗した攻防が続いたが、31分、トラオレが右サイドから敵ペナルティ・エリアにドリブルで突っかけたところ、敵DFが足を刈る形でトラオレを倒しグラードバッハがPKを獲得する。32分、これをクルーゼが冷静に決めてグラードバッハが1-0と先制する。こういう試合でPKであれしっかり先制できたことがその後の試合の流れを決定づけた。
これで流れに乗ったグラードバッハは38分、エルゴタが裏に放りこんだボールに、左サイドから斜めに走りこんできたヴェントがトゥ・キックで合わせ、敵に当たってコースのそれたボールがGKの頭を越えるループ・シュートとなりゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げた。
後半に入るとブレーメンが攻勢に。51分、左寄りで与えたFKを直接決められて失点、2-1と1点差に迫られる。その後も守勢に回るグラードバッハに対しブレーメンが押しこむが、ゾマーの好守もありしのぐ時間となる。
58分、ヘアマンに代えてアザールを投入。64分、アザールとのワンツーから左サイドの深いところに入りこんだクルーゼがクロスを上げると、右から斜めに走りこんだクラマーが頭で合わせゴール。3-1とグラードバッハが再び突き放す。
66分、敵MFが激しいタックルでこの試合2度目の警告を受け退場。グラードバッハは数的優位を得て、この時点でほぼ試合の趨勢は決まったと見ていいだろう。
72分、既に警告を受けているブラウアースに代えてコープを投入、ヤンチュケがCBにスライドする。さらに80分にはクルーゼに代えてノードファイトを投入する。
2点差と数的優位を得てリスクを取らず慎重に守備を固めるグラードバッハに対してブレーメンはチャンスを作れず。88分、パス受けて裏へ抜け出したアザールが、並走したエルゴタにラスト・パス、エルゴタがこれを押しこんで4-1となり試合終了。グラードバッハが圧勝した。
シュトランツル、ラファエルを欠く布陣で、ブレーメンのコンパクトな戦いぶりに苦戦も強いられたが、PKで先制したことをきっかけに流れを引き寄せ、敵をFKの1ゴールのみに抑えて勝ちきったことは高く評価すべきだろう。
特に、ヴェント、クラマーらがチャンスにしっかりボックス内に走りこんでくるところが質の高さか。シュート数は9-9と互角、しかも決して多くはなかったが、チャンスをしっかり決めきって勝ったということだろう。ポゼッションは60-40。
これでグラードバッハはリーグ戦3試合負けなし。勝ち点を27(1試合あたり1.69)まで伸ばし、レバークーゼンを得失点差で抜いて3位に浮上した。接戦なので順位はあてにならないが、ここ3試合で勝ち点7を積み上げたことは大きい。3連敗が悔やまれるが、シーズン前半終了を控えここまでリカバーしたのは立派だ。
試合を通して見た訳ではないが、少ないタッチでしっかりボールを動かしながら機動的な攻撃を仕掛ける戦術が再び機能しているということか。ウィンター・ブレイクまであと1試合、これをしっかり勝って勝ち点を30まで積み上げ、いい状態でブレイクを迎えたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「非常に困難な課題が待ち受けていることは分かっていたが、それをよく克服したと思う。私のチームは初め大きな問題を抱えていたが、その後は非常にいいプレーができた。PKは我々が非常にうまくやった速いコンビネーションから生まれたもの。2-0となったオスカー・ヴェントの得点は非常に重要だった。我々はチャンスを生かす率で極端に効率がよかったし、それが結局我々に有利な決め手となった」
シュート9本で4点取ったんだからそりゃ「極端に効率がよかった」とも言いたくなるわな。次節はアウクスブルク戦だがさすがにスカパー中継はないだろうな。
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ブンデスリーガ
2014年12月17日 00:28
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【2014年】FC東京シーズン・レビュー(2) GK編
GKは今季も権田がレギュラーとしてリーグ戦33試合に先発、安定したパフォーマンスを見せた。一対一の反射や決定的なシュート・セービングのみならず、クロスへの対応や、キャッチしたボールの正確なリリースなど、GKとして能力の高さを発揮、33試合で29失点と高いパフォーマンスを残した。
昨季までたまに見られた気の抜けたようなミスもほとんどなく、戻されたボールもある程度割りきって蹴ることでリスクをコントロールした。一方で、低い軌道でピンポイントの正確な球出しをするシーンもあり、チーム戦略の変化に適応したスタイルを構築、シーズン初めにチームに帯同していたフルゴーニ・コーチの指導も貪欲に吸収したのだろう。
代表でワールドカップに帯同、サードGKとして出番はなかったが貴重な経験をしたはずだと思う。その後は代表に呼ばれない試合もあったが、厳しい競争の中で代表に定着し、出番をつかんで欲しいと思う。足許のしっかりしたGKなので、自陣でのボールの受け渡しにもっと関わってもいいのではないか。現代的なGKとしての資質は高い。
その権田が10月の第30節、G大阪戦で敵と交錯して負傷、その試合の後半から急遽出場したのが塩田だった。塩田は次の第31節名古屋戦に先発、今季はリーグ戦2試合出場となった。この他、ナビスコ杯はグループ・リーグ6試合すべてに先発した。
控えでも常に準備を怠らず、前向きに練習、試合に取り組む姿勢は若手のとってこれ以上ないお手本となったはずだし、年長者としてチームの精神的支柱の役割を果たすなど、試合出場だけではない貢献があった。セカンドGKは出場機会がなくてもそこにきちんと控えていることが存在価値のひとつであり、それがチームのパフォーマンスの下支えになる。塩田という信頼できるGKが常にフィットしていてくれたことの意味はチームにとって大きかったと思う。
とはいえ、リーグ戦では135分で4失点、ナビスコでも6試合で10失点と、数字は必ずしもよくなかった。途中出場したG大阪戦では、後半に2失点を喫して逆転負けするなど、試合の入り方に問題を残したし、ナビスコカップでも5月下旬から6月初の3連戦で8点を失うなど、すべてが塩田のせいではないにせよ、DFラインとの連係も含めてもう少し何とかならなかったのかという気はした。
個々の局面では安定したキャッチング、ギリギリのリフレクションなど、かつて土肥からレギュラーを奪い取ったGKとしての基礎点の高さを見せたが、やはり試合勘の不足からか安定したパフォーマンスを出すことができなかったのは残念。
折しも大宮が塩田にオファーとの報道が。プロである以上、出場機会を求めて移籍することは選択肢として十分考慮しなければならない。塩田にはレベルの高いセカンドGKとして残留して欲しいし、権田のケガや代表での欠場、調子を落とした時などに力を発揮して欲しいが、彼自身がどういう結論を出すのかはこのオフの注目になるかもしれない。
サードGKだった廣永は出場機会なく、ベンチ入りもナビスコカップでの1試合にとどまった。8月に富山へ期限付移籍。仮に塩田が移籍するとすれば東京に戻って圍とセカンドGKの座を争うのか。正直、試合で廣永のプレーを見たことがほとんどなく、何とも判断がつきにくい。キャリアをどう考えるか、選手として自身がしっかり見極めをすべき時期に来ている。
今季加入の圍はリーグ戦2試合、ナビスコカップ2試合、天皇杯1試合のベンチ入り。次の世代の東京のゴールを守るために廣永と切磋琢磨するべき存在であり、大切に育てたい。
塩田の移籍の可能性は現実的に考えなければならない問題で、その場合には廣永、圍の成長に期待するということか。あるいはつなぎ的に中堅かベテランを補強するのか。GKに動きがあるかもしれない。
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FC東京
2014年12月15日 23:27
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【ブンデスリーガ第15節】レバークーゼン×グラードバッハ
■2014年12月14日(日) 15:30キックオフ
■BayArena
日本時間では日曜日夜11時半からの試合。スカパーでは深夜1時から録画中継があるという微妙な状況で、ふだんならネット動画中継を見るところだが、月曜日の朝が早いので録画だけして寝た。
グラードバッハはヨーロッパ・リーグでチューリヒに快勝、リーグ戦でも前節ヘルタに勝っており、再び波に乗れるかどうか重要な試合。レバークーゼンとは同勝ち点で並んでおり、勝てば3位に浮上する。アウェイだが少なくとも勝ち点はしっかり稼ぎたい。
木曜日にチューリヒと戦ったばかりのグラードバッハは例によってターン・オーバー。右SBにコープを起用して守備が左にスライド、ヴェントがベンチ・スタートに。また右SHはトラオレに代えてハーンを起用、さらに2トップはラファエル、エルゴタに代えてアザールとクルーゼが先発。ラファエルのベンチは久しぶり。ケガが心配されたクラマー、クルーゼは問題なく先発した。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ドミンゲス
ハーン クラマー シャカ ヘアマン
アザール クルーゼ
立ち上がりから積極的にボールを支配して攻勢に出るレバークーゼンに対し、グラードバッハは自陣でこれを受け止め、カウンターのチャンスを窺う展開。7分、カウンターから攻め上がったヘアマンがクルーゼとのワンツーからスピードに乗ったままシュートを放つが惜しくもゴール前を横切ってファーに外れる。
18分、敵GKからのパントを敵FWが頭で伸ばすと、敵MFがこれを受けてエリア外からシュート。これが決まって0-1と先制を許す。寄せきれずに打たせてしまった印象のゴール。その後もレバークーゼンが主導権を握る。クリティカルなシュートも打たれたが、集中した守備で何とかしのぐ時間帯に。
すると40分、アザールの右CKからのボールがブラウアースの足許に。これをブラウアースがダイレクトで蹴りこみゴール。1-1の同点に追いつく。ブラウアースに渡る前にだれかがボールを伸ばしたように見えたがアシストはアザールについたようだ。
さらに42分にはアザールがドリブルでエリアに向かって突っかけたところを敵DFが明らかに引き倒すが笛は鳴らず。グラードバッハの公式動画もkickerも揃って非常ブレーキで退場に相当するファウルだと論評している。審判はピーター・ガゲルマン。
後半に入るとグラードバッハがやや前に出られるようになる。立ち上がりからクルーゼ、アザールがシュート、55分にはブラウアースが再びCKからのこぼれ球を蹴りこもうとするが敵GKに当ててしまう。
その後はファウルの多い落ち着かない試合になるが、互いに決勝点を上げられず。グラードバッハは79分、ヘアマンに代えてトラオレを、89分にはアザールに代えてラファエルを、さらにアディショナル・タイムにはクルーゼに代えてエルゴタを投入するが試合を決めることはできず、結局1-1の引き分けに終わった。
ポゼッション42-58、シュート数7-22と、明らかに劣勢の試合だったが、球際で踏ん張り、失点を最少にとどめるとともにいい時間帯に同点ゴールも決めて何とか勝ち点を得た。上位を相手にアウェイで引き分けたことは評価していいし、こうやって負けない戦いをする中でリズムを作って行ければいい。
15試合を終えて6勝3敗6分、勝ち点を24に伸ばし4位に浮上した。前節は勝ったのに5位から6位に下がったが、今節は試合をする前から5位に上がり、引き分けて4位。3位から7位まで勝ち点差が1の中に5チームが競っているからこういうことになるのだが、今はこのグループにしっかり食いついて行くしかない。
シーズン前半はあと2試合、ブレーメン(H)、アウクスブルク(A)と残っており、ここでいい結果を出してウィンター・ブレイクを迎えたい。公式戦はここ5試合で2勝1敗2分、内容的には十分でない試合も少なくないが、結果を出すことでドライブできている感あり。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この結果は問題のないもの。我々は何度かカウンターを仕掛けたが、最後のパスが少しだけ上手く行かなかった。我々は立ち上がりレバークーゼンのプレッシングに上手く対応できなかった。もっとワンタッチで素早くプレーするべきだった。最初の20分を過ぎた頃からようやくそれができるようになり、チームは少しずつ自信を持てるようになったし、勝ち点1は妥当なものだ」
ブレーメン戦はイングリッシュ・ウィークの水曜日。
なお、ヨーロッパ・リーグのラウンド32の抽選があり、相手は昨季のヨーロッパ・リーグ勝者であるセビージャに決まった。来年2月19日にアウェイ、26日にホームで戦うことになる。
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ブンデスリーガ
2014年12月13日 11:37
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【UEL第6節】グラードバッハ×チューリヒ
■2014年12月11日(木) 19:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
例によって日本時間金曜日未明となるヨーロッパ・リーグの試合。どうやっても見ようがなく、朝起きたら結果が出ているパターン。やっぱり出るならチャンピオンズ・リーグだな。
グラードバッハはグループ首位だがまだ勝ち抜けは決まっておらず、万一負けると、ビジャレアルの試合結果次第とはいうもののグループ・リーグ敗退の可能性が高い。引き分け以上が必要な難しい試合。ホームであり勝ちに行くのが常道だろう。
ファヴレ監督は例によってターン・オーバーを実施。ヴェントを左SBに先発起用し、DFが右にスライドしてコープがベンチに。前線ではエルゴタとトラオレがアザールとクルーゼに代わって先発。クルーゼはベンチ入りしたものの故障を抱えているようだ。また、ケガで欠場していたシュトランツルがベンチ入り。
ゾマー
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
トラオレ クラマー シャカ ヘアマン
エルゴタ ラファエル
試合は慎重な立ち上がり。互いに先制点をやりたくない試合で、ヨーロッパ・リーグ用の黒ユニをまとったグラードバッハは、中盤での厳しいプレスでチューリヒの攻撃を未然に止める戦術。16分、敵陣でのミス・パスをエルゴタがカット、そのままゴールに向かうがDFに寄せられてフィニッシュに持ちこめず。
この辺りからグラードバッハが攻勢に出始める。23分、右サイド深いところをえぐってペナルティ・エリアに入り込んだトラオレが中央にマイナスのパスを送るが、ラファエルのワンタッチ・シュートは大きく枠を外れる。
31分、中央のエルゴタがエリア手前でサイドに振ろうとしたパスを敵DFが引っかけるが、このボールが裏に飛び出したヘアマンの足許へ。これを拾ったヘアマンが敵GKをかわして無人のゴールに流しこみグラードバッハが1-0と先制。敵DFが触れなければヘアマンはオフサイドだったようにも見えた。GKをかわした後は難しい角度になったが冷静に流しこんだヘアマンの技術も高かった。
その後も38分には右サイドからトラオレが左足で巻いて狙ったミドルがポストに嫌われるなどグラードバッハがほぼ一方的に攻めたが追加点は奪えず、1-0で前半を終えた。
後半の序盤はチューリヒがフィニッシュまで持ちこむ場面もあったものの、その後は再びグラードバッハのゲームに。59分、ラファエルからボールを預けられたエルゴタがワンツーで再びラファエルにボールを戻すと、これを受けて裏に抜け出したラファエルがもう一度エルゴタにラスト・パス。これをエルゴタが中央で押しこんでゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げる。
62分にはラファエルがトラオレからのパスを決めきれなかったが、64分、シャカからのフィードを受けて裏に飛び出したエルゴタが、見事なループでGKの頭上を越えてゴール。グラードバッハが追加点を奪い3-0とほぼ試合を決める。
67分にはラファエルとヘアマンに代えてクルーゼとアザールを、さらに78分にはトラオレに代えてジョンソンを投入。終盤にはチューリヒにチャンスも作られ、90分にはクラマーがケガ退場するアクシデントもあったものの、クリーン・シートを守り、3-0と大事な試合に完勝した。
よかった頃のイメージを取り戻したか、攻撃の連動性が機能し、決めるべき人が決めての快勝。ヘルタ戦に続いての連勝だが、完封できたことは大きく、年内のリーグ戦前半残り3試合にも希望の持てる内容だった。リーグ戦3連敗と失速の危機にあったが、何とか持ちこたえながら回復の途上にあるという認識か。
ウィンター・ブレイクまではこの勢いを維持して行きたいが、出場したとはいえクルーゼの故障、途中退場したクラマーの状態が気になる。研究され厳しいプレスを受ける中で、我々自身も日々進化する必要があり、いい流れをしっかり取り戻したい。
グラードバッハはグループ・リーグ6試合を3勝3分と負けなしで、勝ち点12を積み上げて首位で通過。ラウンド32の組み合わせは月曜日に決まるようだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この勝利は妥当なもの。私のチームは非常にいいパフォーマンスを見せてくれた。いい入り方をしたし、とてもスピード感をもってプレーしてくれた。ラッキーなことに比較的早い時間にリードを奪うこともできた。これがその後の試合展開にとって非常に重要だった。1-0は常に危険なスコアであり、後半に入ってからは追加点を奪うことが重要だった。これがうまく行って、試合をうまく我々の側に決めてしまうことができた。グループ首位でKOラウンドに進むという目標を成し遂げた。このことでチームを祝福したい」
週末のレバークーゼン戦はまたしても日本人がいないのに中継あり(ただし録画)。
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UEL
2014年12月11日 23:22
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【2014年】FC東京シーズン・レビュー(1) 総論
今季も終わった。我々はリーグ戦34試合を戦い12勝10敗12分で勝ち点48(1試合あたり1.41)、9位でシーズンをフィニッシュした。勝ち点48は10位に終わった2012年と同じ、昨季の54からは大きく後退した。
当然だが、この成績には納得できない。
シーズン前の新体制発表会では、我々はタイトルを狙うと言ったのではなかったか。昨季までのポポヴィッチ体制でチームのベースはできた。選手の顔ぶれ、年齢構成を考えれば東京は今タイトルを狙えるベスト・ミックスの状態にある。しかし、ギリギリのゲームを勝ちきる勝者のメンタリティが足りない。だから敢えてポポヴィッチ監督を更迭し、これまでのベースの上に勝ちきるための厳しさをミックスできる監督を招聘した。僕はそのように立石強化部長の説明を理解した。
要点は二つ。
1. ベースはできている。我々はそのベースの上に厳しさをアド・オンする。
2. 選手層からして今季が優勝を狙うビッグ・チャンスである。
そして、ここから導かれる答えは一つ。
我々は昨季までのベースをしっかり踏襲しながら、「勝ち方」を身につける。すべてをチャラにして一から作り直すのではない。そして、「今」タイトルを狙いに行く。
ところが、実際にはフィッカデンティ監督のチーム作りはそうではなかった。我々は昨季まで、ガーロ監督、城福監督、ポポヴィッチ監督が作り上げてきたポゼッション・フットボールのベースを大胆に放棄し、ディフェンス・オリエンテッドなカウンター・フットボールに大きく舵を切った。
その結果、当然ながらシーズン序盤は攻守が噛み合わず低迷を続けた。12節を終えた時点で4勝6敗2分、稼いだ勝ち点はわずかに14、1試合あたりにすれば1.17というプアな成績で13位に沈んでいた。
その後、中断期間をはさんで14試合負けなしという躍進を遂げ、26節が終わった時点では勝ち点を42に伸ばし、1試合あたりの勝ち点は1.62、順位も6位まで上げた(最上位は5位)。この時期の戦いには確かに見るべきものがあったが、10月以降は再び低迷、シーズン終盤の8試合で勝ち点を6しか稼ぐことができず(1試合あたり0.75…)、結局かろうじて順位表の上半分に踏みとどまっただけのシーズンとなった訳だ。
何だったんだ、この1年は。
これならポポヴィッチ監督にあと1年任せておけばよかったのではないか。
などと言ってみても仕方ないが、これまで積み上げたものの上に、勝ちきる意識、勝者のメンタリティをプラスして、今年こそリーグ戦を制覇するぞ、とか言っていたのを考えると、実際のチーム作りはそれとはまったく異なるものではなかったか。
シーズン前に、「ポゼッション・フットボールには限界がある。主流はハイプレスから素早い攻守の切り替えを経てショート・カウンターで決めるBVB型のフットボールになりつつある。我々はポゼッションを放棄して新しいフットボールに取り組むため、新しい監督を招聘し、3年計画で優勝を目指す」とでも言われていたら僕は今年の戦いを手放しで称賛したと思う。だが、今年の戦いを見る限り、僕は「言ってることとやってることが違う」という強い違和感を最後まで払拭することができなかった。
だが、先にも書いた通り、これを仮に「3年計画での方向転換の初年」と見れば今年の戦いそのものは悪くなかった。敢えてポゼッションを譲ってもまず厳しい守備から入り、うかつな失点をなくすこと。集中したハイプレスからボールを奪い、少ない手数で決めきって試合を有利に運ぶこと。そうやって守備からリズムを作り、主導権を握るフットボールは、それ自体は面白いものであり、はまったときにはポゼッションで崩しきった時に優るとも劣らない充実感があった。
実際、中断後9月いっぱいまで、いいスパイラルに入った時の強さは際立っていた。14試合負けなしの間、失点はわずか8点(1試合あたり0.57)、完封が10試合と、集中した守備から試合を作っていたことがはっきり分かる。
あとで述べるように、それが最後まで続かず息切れしたことはしっかり受け止めなければならないが、我々が来季以降、何をベースにし、何をスタンダードとしてチームを作って行くのか、戦って行くのかということを考える上で、ひとつのプロトタイプとなるプレゼンテーションができた時期だったと思う。
だが、我々はシーズン終盤に失速してしまった。
要因は、相手クラブにしっかりと対策をされたこと。序盤からハイプレスを敢行し、組織的な守備からボールを奪って一気呵成に攻めきって速い時間帯に先制点を奪うというゲーム・プランが読まれ、サイドを使われたり、曖昧な位置でボールを受けられたり、前線に早めに放りこまれたりして、プレスがはまらなくなった。
攻撃においては核となるエドゥ、武藤が研究されて厳しいマークを受けた。ボールを持たされ、守備を固めた相手に挑むという展開も多くなった。我々はそれに対応できなかった。
その理由はいくつかあるが、まずはどうやって攻撃し、得点するかというイメージが極めてプアだったこと。守備には厳しい約束事があったが、攻撃は結局のところエドゥ頼み、武藤頼み。組織的な押し上げ、攻撃の連動性、オートマティズムなど、昨季まで大事にしてきたはずのものが見る影もなく失われ、攻撃は散発、単発に終始。たまたま取れれば勝てるが、取れるかどうかは運頼み、とでもいったような成り行き任せの攻撃無策が最後まで続いた。
もうひとつは、ポゼッションという考え方をどう再構築するかがはっきりしなかったことだ。守備からリズムを作り、素早い攻守の切り替えから攻めきるフットボールに軸足を置くのはいいとしても、それが上手く行かず敵に引かれた時、図らずもボールを持って崩しに行かざるを得ない時、何度でもボールを下げて作り直す昨季までのフットボールに我々は回帰するのか。その割りきりが中途半端で、上手く行かない時の戦い方の意思統一がはっきりできていないように感じた。
さらにはシーズン終盤にケガ人が続出したのも痛かった。特に、平山の欠場は大きな影響があった。散発、単発の攻撃での得点に頼らざるを得ない今季のフットボールにあっては、サイドからのクロスにハイタワーでドンというのは、美しいかどうかは別にして一つの重要な得点源。平山を失ったことで攻撃のバリエーションが目に見えてプアになり、武藤、エドゥの負担が大きくなって、攻撃も読まれやすくなった。
得点を奪って逃げきるというパターンに持ち込めないと、守備の集中も厳しくなる。シーズン終盤には昨季までを見るような、うかつで集中を欠く失点が再び目立つようになった。最後の8試合で失点は11、完封は1試合のみで、1試合あたりの失点は1.38。シーズンの失点が33、1試合あたり0.97だったことを考えても終盤の守備の瓦解はひどい。
ここを持ちこたえて、1-0で勝ったりスコアレス・ドローで勝ち点を拾うということができなかったのは、今のスタイルを前提とする限り特に問題にすべきところ。開幕当初最も意識していたはずのことが結局最後までできなかったということだ。
いい時期もあったものの、結局、我々はまだ何も成し遂げておらず、何も手にしていない。どんなシーズンにもいい時期はあるのだし、よくない時期に我慢する強さはまだ身についていないと言う他ない。課題ははっきりしてきたのだから、来季はそれをベースに今度こそ本気でタイトルを取りに行く戦いにしなければならないということ。ここ数年のいい強化のおかげでしっかり骨格のできたチーム編成がベスト・ミックスでいられる時間は長くない。
次回からはポジションごとに今季を振り返りたい。
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FC東京
2014年12月07日 21:18
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【ブンデスリーガ第14節】グラードバッハ×ヘルタ
■2014年12月6日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
日本時間で土曜日の夜11時半キックオフ。ヘルタに2人も日本人選手がいるためスカパーで生中継があり、有難く恩恵に与った。
グラードバッハはこのところリーグ戦3連敗。内容は悪くないとはいえ、ボールを持たされて、速い切り替えからのカウンターなど持ち味を封じられている感がある。しっかり勝ち点を積み上げて悪い流れを断ち切らなければならない。
前節出場停止だったシャカが先発に復帰した他、アザール、コープを先発で起用。木曜日のヨーロッパ・リーグ、チューリヒ戦もにらんだターン・オーバーか。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ドミンゲス
ヘアマン クラマー シャカ アザール
ラファエル クルーゼ
試合は序盤からホームのグラードバッハが主導権を握り敵陣内で展開。早くも9分、40メートル以上はあると思われる左寄りからのFKをアザールが放りこむと、ヤンチュケが飛びこんで頭で軌道を変えゴール。グラードバッハが1-0と先制する。アザールのボールの質が高かった。
その後もグラードバッハが積極的に仕掛け、23分にはこぼれ球を拾ったラファエルがシュート、GKにセーブされたボールをクルーゼが再び狙うがこれもGKに防がれる。ヘルタの攻撃は散発的で組織的な押し上げは少ない。ヘルタは29分、早くもメンバーを交替、フォーメーションを変更して改善を狙う。
これによってヘルタはボールのつながりがよくなり、前半終了間際の45分、左からのクロスに中央でヘディングされ失点。1-1の同点に追いつかれる。完全にフリーにしておりシュトランツルの不在を感じざるを得ない。無敗を続けていた頃ならあり得ないような失点にガックリ来つつこのまま前半を終了。
だが、後半になるとグラードバッハが再び前に出る。48分、こぼれ球をシャカが変化するボールでミドル・シュート。距離はあったがGKがキャッチできないいいシュート。かろうじてセーブされたがグラードバッハが攻撃の意思を明らかにする。
すると53分、左サイドを駆け上がったドミンゲスが中央にクロス。ここに駆けこんだラファエルがこれを流しこみゴール。グラードバッハが2-1と再びリードを奪う。65分、ラファエルに代えてトラオレを投入。ラファエルはチューリヒ戦に温存か。トラオレは右に入り、ヘアマンが左にスライド、アザールがトップに上がる。
グラードバッハは後ろを固めながらも試合を決めに行く。77分、アザールのシュートをGKがセーブしたところにトラオレが詰めるがこれもGKに触られ枠外に。78分にはクラマーが狙うがこれもGKにセーブされる。
83分、シャカからのフィードがクルーゼを経由してアザールへ。アザールは敵DFを引きつけてからトラオレにパス、トラオレのシュートはDFにクリアされたもののこぼれ球にアザールが詰めゴール。3-1とグラードバッハがリードを広げほぼ試合を決める。
84分にはアザールに代えてジョンソンを投入、ヘアマンがトップに上がりジョンソンは左SHに。さらに88分にはクルーゼに代えてハーンを投入。
アディショナル・タイムにヤンチュケが敵FWをエリア内で倒してPKを与える。これを決められ3-2と1点差にされたものの逃げきり、リーグ戦4試合ぶりの勝利となった。
先制しながら前半終了間際に追いつかれ、突き放したもののアディショナル・タイムにPKを与えるなど、好調時にはあり得なかったパッとしない展開ではあったものの、コンビネーションもカウンターも一応機能しての勝利は大きい。結果をテコに内容を改善して行くことはできる。
この試合もポゼッションが55-45とボールを持たされたが、先制したことで敵が前に出てきてカウンターもハマった感がある。シュートは13-11とまだ低調な感は拭えないし、カウンターの精度も今ひとつだったが、ここからしっかり流れを作って行くきっかけにしたい。
勝ちはしたものの得失点差が稼げず順位は6位に落ちた。ここでの順位はまだどうでもいいが、3位のアウグスブルクの勝ち点が24、4位のレバークーゼンから6位のグラードバッハが23で並ぶという混戦であり、置いて行かれないようにしっかり勝ち点を積み上げなければならない。次節はレバークーゼンとの直接対決。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々はまず前半、非常に高いボール・ポゼッションでゲームにしっかり入れていた。ハーフタイムの直前に1-1にされたことに対応するのは簡単ではなかったが、我々は前向きでいようと考えたし、素晴らしいゴールで2-1にできた。これは大切なポイントだった。我々は引き続きいくつものチャンスがあり、特にカウンターに強みがあった。3-1にできたのは非常にいい仕事だった。全体としては非常に難しく、ギリギリのゲームだったが、妥当な勝利でありそれに満足している」
次は木曜日のチューリヒ戦。引き分ければグループ・リーグ勝ち抜け確定であり勝負の試合だ。
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ブンデスリーガ
2014年12月06日 21:42
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【Jリーグ第34節】FC東京×横浜
■2014年12月6日(土) 15:30キックオフ
■味の素スタジアム
今季は天皇杯も既に敗退しているため、今季最後の試合となる。朝から天気のいい土曜日だったが、2時過ぎに飛田給駅に着くとパラパラと雨が降っていた。結局はにわか雨だったようだが、ちょうど駅からスタジアムまで歩く間降られ、傘の持ち合わせもないので濡れて行くことになった。気温は低く厳しい冷えこみ。
ここまで12勝10敗11分の勝ち点47の8位の東京は、この試合に勝てば横浜を抜いて7位になり、賞金1,000万円を手にすることができる。いわば賞金を懸けたボーナス・マッチだが、逆にいればそれ以外は勝っても負けても同じ消化試合。目線をどこに置いて戦うか難しい。
東京は高橋が停止明けで先発に復帰。武藤は発熱の情報もありベンチ・スタートに。また、石川が久しぶりにメンバー入りした。スタメン発表では梶山がFWとされていたので、こんな感じかと思って、梶山トップ下とかなかなかマッシモやるなと思っていた。
権田
徳永 吉本 森重 太田
米本 高橋 東
梶山
エドゥ 河野
いざキックオフしてみると布陣は梶山、高橋をダブル・ボランチにする4-4-2。土壇場でワイドをしっかりカバーする戦術に変更したか、あるいは陽動作戦だったのか。それにしても米本のSHとか、前節の最後もやってたが斬新…。
権田
徳永 吉本 森重 太田
米本 高橋 梶山 東
エドゥ 河野
試合は立ち上がり早々、右サイドの高い位置で後ろを向いてボールを受けた米本が反転して切れこみシュートを放つと、角度的に難しいところだったがバーをヒット。いきなり盛り上がるスタジアム。なかなか面白いスタートだった。入っていればな…。
その後は中盤でつぶし合う拮抗した戦いになるが、横浜がボールを持つと東京はなかなかボール・ホルダーに有効なアプローチができずスルスルとつながれて前線に運ばれるシーンが多い。セカンドも拾えず、自陣で戦う時間がやや長い印象。13分にはゴールほぼ正面20メートルほどのところでFKを得るが太田のキックは壁に当たる。
その後の時間帯は互いに集中を欠く散漫な出来で、チャンスはミスがらみが中心。緩いパスをカットされたり、自陣でボールを奪われたりと締まらないプレーが多く、この時間帯に失点しなかったのはラッキーだった。35分、敵FWに左サイドから裏に抜け出される。飛び出した権田をかわすように流しこまれたシュートはコロコロとゴールに向かって転がるがギリギリで枠外にそれて事無きを得る。
41分、ようやく連係が機能、東の持ち上がりからシュートを打ちきれずこぼれたボールを河野がスルー、エドゥが落として梶山が枠に収めようと丁寧にシュートするが、その分勢いを欠いてGKがセーブ。だが、これで得たCKを太田が蹴ると、ニアに走りこんだ高橋がスラしたボールがDFの間を抜けてゴールに吸いこまれ先制、1-0と東京がリードを奪う。高橋は自身のJ1出場100試合を自らの得点で飾った。
前半はそのまま終了。パッとしない内容だったがセット・プレーからの得点で何とか辻褄を合わせた形に。後半は締まった試合を期待したい。
後半はやや動きが出るがそれでも互いになかなかフィニッシュまで持ち込めない展開。55分、河野に代えて武藤を投入。武藤はそのまま2トップの一角に。
58分、太田のCKに今度は森重が頭で合わせるがシュートはバーをヒット。直後の59分、右サイドからクロスを入れられ、ニアでは触らせなかったがファーで合わされ失点、1-1と同点に追いつかれる。
その後も勢いに乗って積極的にプレスを仕掛ける横浜に押され、セカンドを拾えずに自陣で横浜の攻撃をしのぐ時間が続く。66分、梶山に代えて羽生を投入。米本がボランチにスライドし、羽生は右SHに。直後の67分にはCKのこぼれから米本がミドルを狙うが枠外に。
東京は武藤を起点にチャンスを作る。73分、武藤のドリブルからパスを受けた羽生が右サイドを上がってクロスを上げるがそのままゴール・ラインを割る。74分、武藤がエドゥを狙って大きく蹴り出すがボールは大きくオーバー。76分には東がカウンターで持ち上がり左サイドの太田にパスしたが太田のクロスは中央に届かず。正確性は欠くものの連動を意識した攻撃が出始める。
77分、敵DFが反転して前に出ようとした武藤を止めたかで二度目の警告を受け退場。東京は数的優位を得る。
この日の審判は笛の音がほぼ聞こえず、何が起こっているのかさっぱり分からなかった。敵DFがあっさり退場したのか、このシーンもまったく意識がなく、しばらくしてから周囲の「横浜一人少ないんじゃない?」という話し声を聞いてスコアボードを見たら退場していたって感じ。そのかなり後にも周囲から「あれ? 横浜一人足りなくね?」的な声が聞こえていたから、退場に気づかなかったのは僕だけじゃなかったんだと思う。
77分、エドゥに代えて渡邉を投入。ここからは一人多い東京が敵陣でボールをつなぎ、ボランチが最終ラインに落ちてカバーする横浜に対して波状攻撃を仕掛ける時間に。アディショナル・タイムには羽生が立て続けにシュートを放ったがいずれも枠に収まらず、結局1-1とドローに終わった。
最後まで愚直に戦ったが、シュート数11-5とどちらも低調。ポゼッションは47-53と横浜優位だが、我慢の時間が長いしんどい試合だった。追いつかれたのは残念だし、数的優位を得ながら押しこみきれなかったのは反省すべきだが、追いつかれたところで踏ん張り最低限の勝ち点を守ったのはギリギリの評価か。
東、梶山、羽生らが入ることでボールのつながりはよくなるが、逆に割りきった攻撃の迫力やカウンターで決めきる力は落ちるという二律背反。この試合では特に「勝っても負けても」的な消化試合感が強く、注意力やモラルを維持することに神経を使い、思いきった勝負ができなかった印象があった。
シーズン総括は改めてやるが、終盤に失速し、最後もホームで引き分けは寂しい結末。片鱗は見せたものの、「強いクラブ」への脱皮は継続して取り組む課題になってしまった。
東京は12勝10敗12分、勝ち点48でシーズンを終え順位は9位に。かろうじて順位表の上半分だが、当然ながら満足できる結果ではない。もっと上を狙えるチャンスも十分あっただけに、やりきれなかった不完全燃焼感だけが残るシーズンだった。フィッカデンティ監督の戦略には見るべきものがあり、来季に期待したいが、選手の年齢や構成を見れば来季は今のメンバーを中心に優勝を狙うラスト・チャンス。今季の反省は真摯に生かさなければならない。
僕自身としてはホーム・ゲームをすべて現地観戦。毎季一つか二つは必ず所用とぶつかって見に行けなかったりしたが、今季は選手カードも全部集まった。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 失点はやむなしか。クリティカルなクロスやハイボールを堅実に処理。
徳永(4.5) 特に前半は曖昧な守備で何度かピンチを作った。後半は改善した。
吉本(4) 今日もしっかり身体を張った。吉本には今季のMOTをやりたい。
森重(4) 失点は最少にとどめたが押しこまれて肝を冷やすシーンも。
太田(4) CKはいいコースに飛んだ。クロス、FKはなかなか合わなかった。
米本(4) シュートはよかったがSH適性は疑問。ボール奪取には力を見せた。
高橋(3.5) シュートは狙っている形。ボランチとしても貫録を見せた。
梶山(4.5) 落ち着いてボールを捌いたが、軽いプレーでのミスも出た。
東(4) ポジショニングの巧みさは健在。もう少し思いきりがだせればいい。
河野(3.5) よく動いてアクセントになっていた。早い交替は残念。
エドゥ(4.5) 献身的に戦ったが今ひとつ効果を発揮できず。尻すぼみのシーズン。
===
武藤(3.5) 途中出場で力を見せた。収めて前に向かうだけで十分脅威になった。
羽生(3.5) 絶妙のポジショニング、状況把握。今日も羽生が見られて嬉しかった。
渡邉(-) 時間短し。
リーグでは徳島がG大阪相手に引き分けと健闘、浦和は勝てば優勝だったのに、終盤に名古屋に逆転負けを喫し、結局G大阪が優勝した。一方、16位の大宮は勝ったものの、15位の清水が引き分けたため、徳島、C大阪とともに降格することが決まった。大宮の残留力もついに尽きたようだ。
補強の季節になる。
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FC東京
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J1リーグ戦
2014年12月06日 12:54
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第13節】ヴォルフスブルク×グラードバッハ
■2014年11月30日(日) 15:30キックオフ
■Volkswagen-Arena
日本時間の日曜日夜11時半キックオフ。2位と3位の対戦だからということなのか、日本人選手がいない試合なのにスカパーで中継があった。日本人の所属するクラブ同士が効率よく対戦してくれて枠が余ったということか。月曜日の仕事が気になりながらも、アウェイの黒ユニ(16 Nordveit)を着て最後までスカパー観戦した。
グラードバッハはリーグ戦2連敗中だが、ヨーロッパ・リーグではビジャレアルを相手に2度のビハインドを追いついて引き分ける善戦を見せたばかり。これを手がかりにリーグ戦でも3試合ぶりの勝ち点を手にしたい。中二日だがむしろ流れを引き継ぐには好都合のようにも思える。
守備の主軸であるシュトランツルを引き続き欠くほか、シャカが前節二度の警告で退場となり出場停止。日程も考慮してかビジャレアル戦から5人を入れ替えるターン・オーバーとなった。ヤンチュケを右SBにスライド、ブラウアースとドミンゲスのCBとなり、左SBにはヴェントが先発。またボランチにはクラマーが復帰、両翼にはハーンとヘアマンのコンビを起用した。
ゾマー
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
ハーン ノードファイト クラマー ヘアマン
ラファエル クルーゼ
試合から1週間近く経っているのでもう記憶もアレだが、グラードバッハがボールを持つ割に攻め手がなく、ヴォルフスブルクに上手く守られた印象の試合。12分、CKからのボールを折り返され、これを押し込まれて失点。追いかける展開に不慣れなグラードバッハとしては早い時間帯に苦しいビハインドを背負うことになってしまった。
敵の守備ブロックの前でボールを回す時間が長く、動きを作り出せるスペースがもらえない。どちらかと言えばカウンターに強みのあるチームであり、ポゼッションからの崩しもできるとはいえハーン、ヘアマン、ラファエル、クルーゼの前線を生かすにはスピードとスペースが欲しいところ。
後半に入ってもなかなか打開策が見つからないグラードバッハは71分、ハーンとクルーゼに代えてトラオレとアザールを投入、アザールがトップ下に近いポジションだったかよく分からない。82分にはノードファイトに代えてエルゴタを投入、もうこうなるとどういうフォーメーションになるのかよく分からない。ともかくバランスを崩しても得点を狙いに行ったが奏功せず。0-1でリーグ戦3連敗となった。
やはりスピードと打開力、決定力のある前線に仕事をさせないため、ボールを持たせてスペースを消してくるなど、シーズン序盤の好調の反動として各クラブが対策を練ってきている感が強い。この試合でもポゼッションは63-37と、アウェイとしては異例の高数値なのにシュートは10-23。ボールを持ちながらフィニッシュまで持ちこめてないことが数字にもはっきり出ている。
窮屈なゴール前でワンツーや個人技から何度かチャンスは作ったものの、敵GKのセーブもあって決めきれず、苦戦が続く。
グラードバッハは13試合で勝ち点20、1試合あたり1.54と凡庸な数字に落ち着いてきた。順位も5位に落ち6、7位とは勝ち点差なし。もともと無敗とはいえ5勝5分と必ずしも無敵というほど勝てていた訳でもなく、第2グループに飲みこまれつつある感じ。
このままジリ貧は寂しい。強みを生かすフットボールをもう一度整理して構築し直す必要がある。この週末はヘルタとのホーム戦。踏ん張りどころだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「チームを責めることはできない。彼らは戦いすべてを投げ打ったが、ヴォルフスブルクでは難しい課題が待ち構えていることは分かっていた。今の我々の日程は非常に厳しい。我々は早い時間帯にビハインドを背負ったが、その後は、私の目から見る限り非常にしっかりと試合をコントロールした。我々は前半60パーセントを超えるポゼッションを得て、ロエル・ブラウアースとパトリック・ヘアマンの大きな同点のチャンスがあったが、残念ながらそれを生かせなかった。後半にはしっかりとプレッシャーをかけることができなかった。選手を交替してようやくわれわれは終盤にゴールのチャンスを作ることができたが、これも残念なことに勝ち点1を得るにも届かなかった。今はヘルタとの次の戦いに向けて再び集中しなければならない」
ヘルタ戦は土曜日の夜11時半からスカパー生中継。見るしかない。
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