フットボール・クレイジー
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2015年02月28日 00:01
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【UEL決勝T1回戦2nd】グラードバッハ×セビージャ
■2015年2月26日(木) 19:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
まあ、日本時間金曜日未明3時とかなのでどうにもこうにも寝てるしかない時間。中継もなく動画視聴も早々に諦めた。
グラードバッハはアウェイで0-1と敗戦、この試合は勝つしかない。それも1-0なら延長、2-1ならアウェイ・ゴール差で敗退ということで、2点差以上で勝つ必要がある。目標はシンプルだが苦しい状況。
リーグ戦前節から4つのポジションをターン・オーバー、DFにはドミンゲスがCBで先発しヤンチュケが右SBにスライドしてコープがベンチに。またリーグ戦は出場停止だったシャカが先発しノードファイトがベンチ・スタートとなった。トラオレに代わって左SHにアザールが先発、またハーンに代わってHSV戦ではトップ起用されたヘアマンが右SHに落ち、ラファエルが2トップの一画で先発になった。
ゾマー
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
ヘアマン シャカ クラマー アザール
ラファエル クルーゼ
ホームであり勝つしかないグラードバッハは序盤から積極的に前に出る。ボールを支配して攻撃を仕掛けるが、悲劇は8分に。前がかりになったところでボールを奪われカウンターを浴びる。左サイドからのアーリー・クロスに対しシュトランツルが敵FWについてニアをカバーしに行くが、ボールはシュトランツルに当たってコースが変わりそのままゴールに。
シュトランツルとしてもあそこに飛びこまない訳に行かず、行けば先にボールに触らない訳にも行かない。不運なオウン・ゴールで0-1と先制を許してしまう。こうなるとグラードバッハは3点がどうしても必要。厳しい状況を自ら作り出してしまった。
グラードバッハはリスクを取って引き続き前に出る。19分、左サイドでボールを持ったクルーゼからシャカにパス。シャカはこれをヘアマンにいったん預け、戻しを受けて右足でシュート。これが決まり1-1の同点に。失点が悔やまれるがこの時間帯に追いついたのは大きい。
その後も自陣を固めて慎重に勝ち抜けを狙うセビージャに対して後のないグラードバッハが仕掛けるという展開は変わらないが、その分、セビージャにはカウンターのチャンスを提供することになる。26分、カウンターから中央をドリブルで持ち上がられ、右寄りからシュートを決められてしまう。1-2と再びビハインドを背負う。この時点でまた3点が追加で必要な状況に。
しかしグラードバッハのモラルは高い。ラファエルに当たってハネたボールがDFラインの右裏に抜け出したアザールの足許に。これをアザールが右足で決めてゴール、2-2と再度追いつく。あと2点。グラードバッハはその後も積極的に前に出てチャンスも作るが決めきれず、結局2-2で前半を終えた。
後半に入ってもとにかく得点するしかないグラードバッハがリスクを取って前がかりに仕掛ける展開が続く。ゴール前に人数をかけて守るセビージャに対し、グラードバッハはボールを動かしながらチャンスを作るが敵GKのセーブもあって逆転のゴールが決まらない。逆に敵のカウンターから危ういピンチも訪れるがゾマーも集中してこれを阻止。
68分、タッチに出たボールを追いかけたシャカが敵と接触、この日2回目の警告を受けて退場となる。ハイライトで見たが何がどうなったのかよく分からなかったが、グラードバッハは1人少ない状態で逆転を狙わざるを得なくなる。
72分、ヘアマンに代えてトラオレを投入、さらに78分にはドミンゲスとヤンチュケを下げてエルゴタとジョンソンを投入、バランスを崩してゴールを取りに行く。ノック・アウトなのだから当然だろう。この辺のはっきりしたところはいい。いずれにしてもあと2点取らないことにはどうにもならないのだ。
ところが直後の79分、またしてもカウンターから失点、2-3と勝ち越しを許す。それでもグラードバッハはモラルを示し、敵陣で最後までゴールを狙いに行くが、結局得点できず、2-3と惜敗した。これでグラードバッハは2敗となり敗退が決定。今季のヨーロッパでの戦いは終わった。
この試合、とにかく前に出るしかない試合ということでガンガン積極的に飛ばした感がハイライトからも窺え、サポーターも戦いぶりに称賛の拍手を贈ったようだ。内容がどうとかいう試合ではなく、とにかく2点差以上で勝つしかないという点ではやるべきことははっきりしていたし、そのための戦いをしたが、残念ながら結果に結びつかなかった。
この明快な戦い方で得たものもあるはずだし、このモラルと悔しさはリーグ戦にしっかりフィードバックして欲しい。ヨーロッパ・リーグの敗退は残念だが、高いモラルを見せての力負けなのでひきずる必要はない。我々の今の力はここまでだということ。来季はチャンピオンズ・リーグに出なければならないし、そのためのリーグ戦に集中してしっかり戦いきるしかない。
週末にはリーグ戦でパダボーンと戦う。今季はヨーロッパ・リーグの直後のリーグ戦は勝てないというジンクスがあるようだが、ヨーロッパ・リーグも負けたことだし、ここでジンクスも終わりにしなければならない。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は今日、本当にいい試合をした。何よりも前を向いてしっかりやることができた。我々は高いリスクを取り、たくさんのチャンスを作った。我々はセビージャという素晴らしい対戦相手に対し長い時間主導権を握り、信じられないくらいたくさん走った。これは評価すべきことだ。しかし我々は最後に何も得ることができなかった。我々は不運な失点に見舞われ、退場になった後は苦しくなってしまった。我々は2試合とも内容的には上回っていたと思うが、我々がまだまだたくさんのことを学ばなければならないということも分かった。我々は90分を通じて集中を高く保ち、賢く守った」
結局、今季のヨーロッパ・リーグの試合はひとつもリアル・タイムで見られなかった。木曜日の夜、日本時間では金曜日の未明という時間はどう考えても見るのは難しい。スカパーでの中継もないので録画もできず、せいぜいネット動画だが、仕事もあるのにそんな時間に起きてられない。
木曜日の試合ということでリーグ戦も日曜日開催が多くなった。来季はチャンピオンズ・リーグに出てもっといい条件で戦いたい。
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Borussia M'Gladbach
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UEL
2015年02月23日 22:48
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【ブンデスリーガ第21節】HSV×グラードバッハ
■2015年2月22日(日) 15:30キックオフ
■Imtech-Arena (Hamburg)
日本時間日曜日の夜11時半の試合。スカパー中継はないが、ネットの動画サイトを探してパソコンにかじりついた。最後まで見るとほぼ1時半、翌朝がキツいのは分かっているが見ない訳には行かないだろう。最初に見ていたサイトは前半途中で止まったが、次のは幸い比較的調子がよく、最後までストレスを感じることなく見られた。
4位以下のクラブが土曜日の試合で軒並み引き分け以下だったのでグラードバッハは負けても3位をキープできる状況だったが、こういうときこそしっかり勝って差をつけておきたい。HSVは前節バイエルンに0-8と大敗しているが、逆に相当気合を入れ直している可能性もあり侮れない相手。
グラードバッハは木曜日にヨーロッパ・カップをスペインで戦ったばかり。出場停止のシャカを含め実に6人を入れ替えた布陣となった。ドミンゲスも捻挫らしい。トップはラファエルとエルゴタをともにベンチ・スタートにし、ヘアマンがクルーゼとともに2トップを組んだ。また、負傷欠場していたハーンが復帰していきなり先発となった。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ヴェント
ハーン クラマー ノードファイト トラオレ
ヘアマン クルーゼ
グラードバッハは立ち上がり立て続けにチャンスを作る。3分、左サイドをカウンターで駆け上がったヘアマンが切れこんで戻しのパスを入れるとクルーゼが合わせるがわずかに枠外に。さらに5分、今度はゴール前で展開したボールを右サイドのコープが中央に送るとヘアマンがダイレクト・ボレーでシュートを放つがポストに嫌われる。ああ、これは時間の問題だと思ったが。
その後は目が覚めたHSVがボールを支配、中盤での競り合いやセカンド・ボールへの出足がことごとく劣勢に立ったグラードバッハは自陣に押しこまれる時間が長くなる。ボールを奪っても起点が低いために長い距離を持ち上がるか一発ものの長いボールを送るしかなく、帰陣の速いHSVのブロックの前でむなしくボールを回すかパスミスでボールを失う。
一方でHSVの攻撃も精度を欠き、グラードバッハの集中した守備もあって何とかゴールは死守。カウンターから何度か危険なシーンも作られたが、33分にはコープがエリア内で敵のボールだけを刈り取る見事なスライディング・タックルを見せるなど、ピンチはしっかりしのげていた。
グラードバッハは序盤以降ほぼ見せ場なく、相手に脅威を与える攻撃を繰り出せないまま前半をスコアレスで終了。結局よかったのは最初だけだった。
後半に入ると試合は拮抗し、中盤でボールをやりとりする見せ場のない展開に。前半に比べればグラードバッハもボールを持てるようになるが、神経質な戦いになり攻撃の糸口がつかめないまま時間が過ぎて行く。得点てどうやって取るんだっけって感じの流れが続く。
61分、トラオレに代えてラファエルを投入。おそらくヘアマンをSHに下げてラファエルがトップに入ったのだと思う。ラファエルは積極的にボールを触り、時には低い位置まで落ちてきてボールを動かしてくれるがなかなか打開できず。
73分、試合が動く。ノードファイトの緩いパスをカットされカウンターを浴びる。後ろで数が足りず、ラスト・パスを出されて敵FWがゾマーと一対一に。左寄りからのシュートをファーに決められて失点。0-1とクリティカルな時間帯に先制を許してしまう。
ファヴレ監督はすぐに反応、76分にはハーンに代えてアザールを、79分にはクラマーに代えてエルゴタを投入、何とかゴールを狙いに行く。
グラードバッハはブロックを固めるHSVに対して攻撃を仕掛けるが焦りも出たかなかなか崩すことができない。逆にボール・ロストからカウンターを浴びて続けざまにピンチを迎えるが、敵のシュート・ミスにも助けられて何とか追加点は免れる。既に夜中の1時半に近くなっていたが得点の気配はなく、さっさと寝ればよかったとか正直思ったがここまで見たら最後まで起きてるしかない。
いよいよアディショナル・タイム、右サイドでヘアマンが敵DFと競り合ってボールがゴールラインを割る。微妙な判定だったがCKを得てこれをクルーゼが蹴ると、中央でエルゴタが長身を生かしてヘディング。これがゴールに突き刺さり土壇場でグラードバッハが1-1と同点に追いついた。
試合はそのまま終了。HSVの選手が執拗に審判に抗議していたのはおそらく最後のCKは間違いだということなのだろう。
前節のケルン戦に続いて、内容的にはしょっぱかったがアディショナル・タイムのセット・プレー一発で救われた。今節も交替で出たエルゴタが結果を出したということで、最後まで諦めずにやることをやったという評価もできるが、流れからはまったく得点できる気がしなかった。
シーズン前半のコンビネーションはどうなっちゃったのかと思ってしまう打開力のなさ。しっかりボールはつなぐし緩急も効いておりワンタッチも効果的に出るのだが、いかんせんフィニッシュにつながらない。相手がしっかり対策をしてきているということか。
この試合、シュートは12-13、ポゼッションは56-44と、数字は決してそこまで劣勢ではなかったが、見ているイメージではほぼノー・チャンス。何とか引き分けにできたのはむしろラッキーだったと言うべきだろう。
シーズンは残り12試合、ヨーロッパ・リーグも崖っぷちでありここが踏ん張りどころ。ここからの上積みがなければたちまち中位に転落する。ルーズになっている部分がないか問い直す必要がある。
グラードバッハは勝ち点1を上積み、37に伸ばして3位をキープ。とはいえ1試合あたりの勝ち点は1.68で下も詰まっておりまったく油断はできない。木曜日にはホームでヨーロッパ・リーグのセビージャ戦セカンド・レグ、日曜日にはリーグのパダボーン戦と、勝つしかない試合が続く。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「ラッキーなことに我々は最後に1-1にすることができた。ハンブルクは非常に攻撃的だった。我々は最初に二つの大きなチャンスがあったがこれを生かすことができなかった。その後はHSVが我々を上回った。ハンブルクは非常によく走り、降格と戦っていた。レバークーゼンがここで0-1で負けたことも何事かを示している。我々が最後にこの勝ち点を持ち帰れたのは次の木曜日のためにも、その次の日曜日のパダボーン戦のためにも、モラルという点で非常に重要だった」
この粘りを次に生かさなければならない。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2015年02月22日 16:00
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【UEL決勝T1回戦1st】セビージャ×グラードバッハ
■2015年2月19日(木) 21:05キックオフ
■Ramon Sanchez Pizjuan (Sevilla)
ヨーロッパ・リーグの決勝トーナメント1回戦。相手は昨年のヨーロッパ・リーグ・チャンピオンであるスペインのFCセビージャ、ファースト・レグは敵地での対戦となった。
日本時間では金曜日の早朝5時キックオフということで、スカパー中継もなく観戦は諦めた。仕事に行くのにだいたい6時ごろ起きるのだが、それからは身支度しながらスマホでちょくちょく経過を確認した。考えてみれば早起きして途中まででもネット動画にチャレンジする価値はあったかもしれない。
グラードバッハは辛勝したケルン戦から大きくターン・オーバーを実施。DFラインではコープ、ブラウアースがベンチに退き、ヤンチュケが右SBに、ドミンゲスがCBにスライド、CBにはシュトランツルが復帰し、左SBにはヴェントが先発。また中盤の両翼にはヘアマン、トラオレに代わってアザールとジョンソンが起用された。さらに前線ではクルーゼがベンチ・スタートとなり、「ヨーロッパ・リーグ男」のエルゴタがラファエルと2トップを組むこととなった。
ゾマー
ヤンチュケ シュトランツル ドミンゲス ヴェント
アザール クラマー シャカ ジョンソン
ラファエル エルゴタ
グラードバッハは立ち上がりから攻撃的に仕掛けるが、ホームのセビージャもしっかりボールを持って攻撃のチャンスを窺い、序盤は互いにチャンスを作れず。
20分、スルー・パスを受けて左サイドに抜け出したジョンソンからの戻しのパスにクラマーが合わせるがシュートは敵GKにセーブされる。33分にはラファエルのキープからのスルー・パスを受けて裏に抜け出したジョンソンがシュートを放つがGKがセーブ。
さらに40分には左サイドのゴールライン際で敵DFとの激しい一対一から抜け出したラファエルがエリア内に切れこんで流しこんだラスト・パスにジョンソンが合わせるがこれも敵GKがセーブ。
グラードバッハはチャンスを決めきれないものの、セビージャにはほぼチャンスを与えず。スコアレスのまま前半を終えた。
後半に入ってもアウェイのグラードバッハが得点機を作る。50分、アザールからのラスト・パスを受けたヴェントが左サイドからフリーでシュートを放つがボールはゴール前を横切って枠外に。さらに52分にはヴェントが左サイドから切れこんでクロスを入れるがGKが直接キャッチ。
チャンスを決めきれないグラードバッハは69分、エルゴタに代えてヘアマンを投入、何とかアウェイで1点をもぎ取りに行く。フォーメーション的にはおそらくアザールがトップに上がったのだろう。
だが、70分、敵のロング・ボールで自陣左深くに入りこまれ、ここから中央に戻しのパスを送られる。これに敵FWがフリーでシュート。ボールはミートしなかったがその分予想外のコースに飛び、ゾマーも届かずゴール。優勢に試合を進めながら、ロング・ボールからのワン・チャンスを当たり損ねのシュートで決められた。速報をリロードして思わず「あぁ…」と情けない声出た。
グラードバッハは79分、ラファエルに代えてクルーゼを投入したが、リードを奪って余裕の出たセビージャに試合をコントロールされる。85分には右サイドを上がったヘアマンのクロスに合わせクルーゼがヘディング・シュートを放つがGKにキャッチされる。その後はチャンスもなく、結局0-1で痛い敗戦を喫した。
ハイライトを見ただけだが、この試合はジョンソンがいい動きをしていたようだ。チャンスに決めきれず逸機が続くうちに流れを手離し、ワン・チャンスで決められるというのはフットボールの世界ではよくあること。アウェイでしっかり攻撃的に仕掛けて敵を上回るチャンスを作ったこと自体は評価したい。
ホームでのセカンド・レグで勝つしかないが、その分やるべきことははっきりしたとも言える。ディフェンディング・チャンピオンが相手とはいえ十分戦えることはこの試合で分かった訳で、あとはアドバンテージをアウェイで守りに来るであろう敵をどうこじ開けるかということに尽きる。
日程がたてこむが、きちんとターン・オーバーはできており、走る速度を緩めないためには、試合が続くこと自体はそれほどネガティブに考える必要もないだろう。まずは週末のリーグ戦でしっかり勝ち点3を積み上げた上で、いい流れでセカンド・レグに備えたい。重要な試合になる。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この敗戦は不運だった。というのも、我々は試合を広い範囲で支配し、いくつかのゴールのチャンスも作っていたからだ。特に前半にはリードを奪えたはずだったが、後半にも二つの大きなチャンスがあった。厳しい試合になることは分かっていたが、負けなければならない試合ではなかった。失点は不必要なものだった。あの状況で我々は自らの攻撃のあと、リトリートする動きの中で統制を失ってしまった。しかし、私から見ればまだすべてはオープンだ。勝ち抜けることは我々にとってまったく可能は範囲にある」
取り敢えずリーグ戦でHSVに勝たなければならない。
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Borussia M'Gladbach
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UEL
2015年02月21日 17:16
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【プレシーズンマッチ】福岡×FC東京
■2015年2月21日(土) 14:00キックオフ
■レベルファイブスタジアム
福岡とのプレシーズンマッチがあることは知っていたが今日だとは思ってなくて、スカパーで中継があるのも認識してなかったので危なかったけど、昼過ぎに気がついて無事に自宅スカパー観戦することができた。
福岡は雨だったようだが結構観客も入っていたようだ。東京は新加入の前田が武藤とともに2トップの一角として先発。また、最終ラインではカニーニが森重とCBのコンビを組んだ。さらには梶山がアンカーに入り、インサイド・ハーフは右に三田、左に米本という組み合わせ。
権田
徳永 カニーニ 森重 太田
三田 梶山 米本
河野
前田 武藤
これが開幕メンバーという訳でもないのだろうが、キャンプを通じて試行錯誤が行われ、競争もしっかりあることが窺われるメンバーだった。ベンチは榎本、吉本、丸山、高橋、羽生、東、石川と豪華な顔触れ。
序盤は流れをグリップするのにやや手間取った印象があったものの、個々の能力、コンビネーションとも確実に相手を上回る東京が次第に主導権を掌握、ボールをしっかり動かしながら福岡ゴールを狙う展開に。
17分、左サイドでボールをつなぎ、キープした武藤が追い越した太田にパス。太田がこれを受けて中央にクロスを送ると、ニアに走りこんだ前田がこれを身体で押しこみゴール。東京がいい形で1-0と先制。おそらく右足の膝あたりに当たったのではないかと思うが、とにかくどこかに当てて押しこむ前田らしいゴールと言っていいだろう。
その後も東京主導で試合が進むが、ムリして前に重心をかけない分、大きなチャンスは作れない。34分、FKからのこぼれ球を拾った三田が上げたクロスに武藤が合わせてゴールするがオフサイドの判定。
逆に37分、自陣深くで梶山が送った横パスがルーズになり、カニーニがカバーしたもののトラップしたボールを拾われ、さらにカバーに入った森重の寄せも軽かったためにかわされて権田と一対一でシュートを放たれる。ボールは幸い枠に飛ばなかったが、梶山のうかつな横パス、森重の軽い守備はこの日一番の大きな反省点。
リードを得て慎重に試合を進める東京と、攻めにアイデアを欠く福岡との間で平衡が成立し、見せ場のないまま前半は1-0で終了した。
後半から米本を下げて羽生を投入。羽生はそのまま左のインサイド・ハーフに。後半は福岡がややアグレッシブに前に出てくるものの、精度の甘さもあって脅威を感じるようなピンチはほとんどない。
62分、森重が左前線にロビング気味のフィードを送ると太田が左サイドを駆け上がってこのボールに追いつき中央にクロス。並行してニアに走りこんだ武藤がGKの手前に飛び込んでヘディング、シュートはそのままネットに収まりゴール。東京が2-0とリードを広げる。敵GKの飛び出しが中途半端だった感はあるものの、太田のクロス、武藤のヘディングともに精度が高かったし、ファーに前田と河野が走りこんでいたのも評価すべき。
65分、前田、梶山に代えて東、高橋を投入。テレビではよく分からなかったが東はトップ下に入ったらしい。高橋はそのままアンカーに。
さらに75分、カニーニ、三田に代えて吉本、石川がイン。おそらく4-4-2で、東、高橋のダブル・ボランチに、右は石川、左は羽生のSH、トップに武藤と河野という形になったものと思われる。
その後も東京が流れを支配、散発的な福岡の反撃をしのぐ展開で終盤に。88分、森重に代えて丸山を投入。試合はそのまま2-0で東京が勝った。
開幕前の調整であり結果そのものに一喜一憂する訳ではないが、前田、武藤と、取るべき人がしっかり得点しての勝利は価値あるもの。決してチャンスは多くなく、シュートは6本だったが要所でゴールを決められたことは大きな自信になる。
また、引いた相手に対してボールを持ってしまったときの打開に関しても、昨季より自覚的にコンビネーションに取り組んでいる意図が窺え少し安心した。ハイ・プレスからのショート・カウンターと、ポゼッションを得た時のコンビネーションの使い分けがかなり意識できているように感じられた。
新加入の前田は得点のみならず守備にも貢献、また、得点できたことは本人にとっても大きな安心材料になるだろう。連係はこれから高めて行かなければならない部分ももちろんあるが、もともと能力の高い選手であることはよく分かった。的確な補強だったと思う。
カニーニのCBは及第点か。縦に入れる意識があり対人でもしっかり対応したし、致命的なミスはなかったと思うが、時折雑なボールさばきが見られた。森重とコンビを組むCBは、終盤に吉本、丸山を交替投入からも熾烈な争いになっていることを窺わせる。今季のひとつのポイントになるかもしれない。
梶山のアンカーはよかった。致命的なパスミスがあり、J1の公式戦なら見逃してもらえないところだが、それを別にすれば最終ラインに落ちることもいとわない積極的なポジショニングと独特のパスセンスで攻守を支えた。意欲的な起用であり、開幕を待つ楽しみが増えた。
三田、河野、武藤らの若手もしっかりボールに触れ、積極的に連係した。だが、先制したこともあって、規律ある守備を優先する慎重な試合運びになることは理解できるとはいうものの、シュート6本は明らかに少ない。少ないチャンスに決めきったことは評価したいが、そもそもチャンスが少なすぎ。課題が残った。
再来週の開幕に向けてキャンプもそろそろ最終フェイズ。平山の離脱は痛いが、チーム自体はほぼ順調に仕上がってきていることが窺われるし、元コロンビアのFWバレンシアを獲得するとの報も出ている。期待して開幕を待ちたい。
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FC東京
2015年02月15日 13:22
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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ×ケルン
■2015年2月14日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
対戦相手に日本人選手がいるおかげでスカパーの生中継あり。日本時間では土曜日の夜11時半キックオフということで理想的。最後までリアルタイムで中継を見た。
前節、シャルケにアウェイで完敗し状態はあまりよくない。攻撃に単調さが目立ち、特にボールを「持ってしまった」ときの崩しが有効に機能していない感がある。みんなOSをバージョン・アップしたのに我々だけ古いOSを「まだ使える」的に使い続けているような感じ。
上位を狙う以上は連敗は許されず、ホームで下位のクラブ相手ということで当然勝ち点3が期待される試合だが、それって逆に難しい戦いを強いられる予感。この対戦はライン・ダービーということで盛り上がっているが、僕がドイツでグラードバッハを見ていた時にはあんまりそこまで「宿命のライバル」的なものは意識してなかった。
コープが右SBで先発、ヤンチュケがCBにスライドしドミンゲスが左SBに。押し出される形でヴェントがベンチに。また前線ではアザールに代わりトラオレが先発。トラオレが右でヘアマンが左だろう。シュトランツルがベンチに復帰した。ハーンは練習に合流したとの情報もあったがベンチ入りせず。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ドミンゲス
トラオレ クラマー シャカ ヘアマン
ラファエル クルーゼ
試合は序盤から引いて守るケルンに対しボールを支配して攻撃するグラードバッハという形がはっきりした展開に。人数をかけて中央をしっかり固めるケルンに対して、グラードバッハはトラオレ、ヘアマンの両サイドを起点にした攻撃を仕掛けるが、切れこんでも囲まれて止められ、パスはカットされ、クロスもクリアされる繰り返し。なかなか効果的にボックスに入りこめない。
ボールは支配しパスは回るものの、ボールがケルンのブロックの外側をむなしく行ったり来たりする時間が長く、リスクを取って縦を当てても二手、三手で止められる。11分にはクルーゼがミドルを狙うが枠に収まらず、30分には右サイドからコープの放ったシュートがGKにセーブされるなど、チャンスも何度か訪れるものの、敵GKの好守もあってスコアレスのまま前半を終える。
シーズン前半でもケルンとはスコアレス・ドローを演じており、ボールを持って攻撃しながらも得点できない試合は往々にして自らリズムを崩すことも少なくないだけに、とにかくまず先制点が欲しいところだ。スタンドでは発煙筒が焚かれるなど不穏な雰囲気。ケルンではカーニバルのシーズンで、ハイになったサポーターが騒いでいるのだろう。
後半になっても試合の流れは変わらず。グラードバッハはボールを持ってケルンの強固なブロックに対峙するが、なかなか攻め手を見出せない。49分、ラファエルが敵DFをかわしてシュート・コースを作るがボールは敵GKの正面に。58分にはクルーゼがラファエルのパスからゴール前に抜け出すがシュートは敵GKがセーブ、こぼれ球を拾ったシャカがエリア外から強烈なミドルを枠に飛ばすがこれもGKにセーブされた。
ケルンはカウンターに活路を見出そうとするもののパスの精度は高くなく、フィニッシュまで持ち込まれるシーンは多くない。失点のリスクより先制点が奪えない焦りの方が先に立つ。こういう浮き足立ち方は危ない。よくない流れだ。スコアレス・ドロー上等、あわよくばワンチャンスで得点、というスタンスのチームから得点することが簡単でないのは歴史的事実である。
ファヴレ監督は73分、トラオレに代えてアザールを投入。アザールは独特のボールの持ち方で敵DFを翻弄しエリア内に入りこむがフィニッシュまでは持ちこめない。リズムが代わりチャンスも生まれるが、さらに集中し割りきって守りに力を割くケルンのバイタルでは思うようにプレーする余裕は与えてもらえない。77分、ヘアマンのシュートも敵GKにセーブされる。
82分、ラファエルに代えてエルゴタを起用。ラファエルはよく動いてボールにも触ってくれたが今ひとつ切れが感じられず。フィットに問題があるのか。これからヨーロッパ・リーグの決勝トーナメントも始まるがやや心配だ。
時間の経過とともに試合はますます膠着、スコアレス・ドローではケルンのプラン通りであり、我々には足りない結果だが打開の糸口がなかなかつかめない。試合はそのまま終盤へ。
90分、右サイド深いところのエリア外でエルゴタが敵に倒されたとしてFKを得る。リプレイを見ればこの判定はかなり微妙だったが目の前で見ていた副審が旗を上げているのでいいのだろう。アディショナル・タイム、これをアザールが蹴ると中央でシャカがフリーでヘディング、ボールは直角に曲がってゴールに突き刺さった。グラードバッハが土壇場で1-0とリードを奪う。
クルーゼに代えてシュトランツルを投入して守備を固め、残り2分はケルンも一気に前に出たが何とかしのいで、劇的なアディショナル・タイムの得点でグラードバッハが1-0とケルンに辛勝、シーズン後半の戦績を3勝1敗として面目を保った。
この試合、ポゼッションは実に74-26と、ボール支配の観点からは完全にワン・サイドだったが、シュートは19-14、完全に崩したシーンは少なく、敵GKもしっかり集中していて得点に結びつかなかった。グラードバッハとしてはサボることなく縦横にボールを出し入れしてトライし続けたが、分厚い守備のプレッシャーを受けながらギリギリのチャンスから得点する力が足りなかった。
とはいえ最後にセット・プレーから何とか1点をもぎ取ったことは評価すべき。FKを得たエルゴタ、蹴ったアザールは途中起用だが積極的に仕掛けて勝利のお膳立てをした訳だし、合わせたシャカは最後まで集中を切らさず敵のマークを外してフリーになった。内容的には考えさせられる部分も多かった試合だが、ラッキーで勝った訳では決してない。
これでグラードバッハは勝ち点を36に伸ばし(1試合あたり1.71)順位も3位に戻した。とはいえ首位バイエルンとの勝ち点差は16、2位ヴォルフスブルクとは8と、上は遠い一方、降格圏の16位との勝ち点差も16と下は立てこんでいる。シーズン後半4試合で勝ち点9は悪くない滑り出しだが、内容的には四苦八苦しており、この勝利を内容の向上に生かして行かなければならない。
文中にも書いたが木曜日にはヨーロッパ・リーグの決勝トーナメント1回戦、セビージャとの第1戦がアウェイである。厳しい日程になるし相手も強豪だが、ハーンを除いて選手も再び揃いつつあり、続けて試合をする中で調子を上げて行くしかない。期待したい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「最後にゴールが決まるというのはいつでも何か特別なものだし、うまくそうなったことは喜ばしい。我々は極めてよく組織された敵と戦い、試合をコントロールしようと試みた。それは恐ろしく難しかったが、かなりの範囲でうまく行った。最後にFKから決勝点を挙げることができたのは確かにラッキーな点もあった。とはいえこの勝利は妥当なものだと思う」
この試合では後半、ケルン側のスタンドで盛大に発煙筒が焚かれたため数分中断、試合終了後にもケルン・サポーターが数人ピッチに乱入する騒ぎがあった。ヤツらは以前にもグラードバッハのスタジアムに飾っている旗を盗んでスタンドで焼くという狼藉を働いたことがあり、厳しい処置を希望する。やることの程度が低いわ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2015年02月14日 22:30
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【FC東京】2015年新チーム・プレビュー(7) シーズン展望
今季のチームは基本的には昨季の延長上に立ち、フィッカデンティ監督の「規律ある守備からリズムを作る」という基本的な考え方をより押し進めて行くことになるのだろう。
昨季はポポヴィッチ前監督が2年間で作り上げたポゼッションのベース部分と、フィッカデンティ監督がやろうとしている上積みの部分の関係がはっきりせず、結局ベースから壊して作り直すようにも見える一方、ボールを持ったときの攻撃には中途半端な形でポゼッションが効いてスロー・ダウンするなどちぐはぐな部分が目についた。
選手の年齢やキャリア、能力の構成からすれば、2年ほど前から2、3年が今のチームのベスト・ミックスであり結果を残すべき大事な時期。その中で貴重な1年を試行錯誤に費やしてしまった感は否めない。今季は昨季のトライアルをムダにしないためにも結果が求められる年。何としてもタイトルが欲しい。
そのために、最低限の補強は行われたと言っていい。エドゥ、渡邉が抜けたが、前田を獲得するとともに大分から林が復帰、中島の成長も期待でき、前線も埋め合わせ以上の強化はできている。平山が古傷の手術で開幕絶望となり出遅れたが、悲観する必要はないだろう。
守備面では塩田、加賀の放出はあったが榎本、奈良の獲得、丸山の復帰で十分態勢は整っている。これら以外のチームの軸となる選手は残留しており、昨季の経験の上に上積みをして行くというチーム作りの方向ははっきりしている。今の時点で見込まれる主力の布陣はこんな感じになるのではないかと予想。
権田
徳永 吉本 森重 太田
米本 高橋 東
河野 前田 武藤
ポジションごとに整理すればこんな感じか。
【GK】権田 [サブ]榎本、圍
【SB】徳永、太田 [サブ]松田、小川
【CB】森重、吉本 [サブ]丸山、奈良、カニーニ
【アンカー】高橋 [サブ]野澤、橋本、幸野
【インサイド・ハーフ】米本、東 [サブ]羽生、梶山、三田
【ウィング】河野、武藤 [サブ]中島、石川、平岡、佐々木
【CFW】前田 [サブ]平山、林
それぞれのポジションに必要な人材は揃っている。各年代の代表経験のある選手をこれだけ揃えているクラブも珍しいくらいだと言っていい。僕自身はこの強化には納得している。優勝するための戦力に不足はない。
我々に足りないのは選手やその能力ではなく、それらを組織し、ギリギリの局面で踏ん張り、微妙な違いを結果にしっかり結びつけることのできるタフさであり、精密さであり、それをクラブ共通の無形の財産として共有し、人が代わっても引き継いで行くという「文化」である。
昨季もシーズン中盤にいい時期がありながら、最後は失速して中位に甘んじる結果となった。フィッカデンティ監督の下で「文化としての強さ」をクラブに定着させることができるか、それがタイトルに直結するはずだ。
戦術的には固い守備を基調としながらも、攻撃に転じた時にどうやって得点するかというアイデア、引き出しをしっかり整理して欲しい。前に預けて個人技頼みでは、引いた相手には対応できない。厳しい守備とポゼッションをどう統合するのか、今季はそこを見たい。
もうひとつ、敢えて挙げるとすれば「揃っている」「不足はない」というレベルの強化で本当にいいのかということ。この戦力でも十分タイトルは狙えると僕自身は思っているが、そうやって「いいチーム」を作りながら爆発的な結果を残してくることができなかったのは歴史的事実。
フォルランやカカウを取ったクラブのように、敢えてビッグ・ネームを取るような「一歩踏み出した」補強は考えられないのか。外国人枠は空いているし、ここ数年、移籍金収支は黒字のはずではないか。小ぎれいにまとめる補強は嫌いではないが、我々に必要なのはもしかしたら敢えてバランスを崩してみる勇気なのかもしれない。
開幕まで3週間、シーズン・チケットも届いた。練習試合も始まっている。そろそろアウェイ戦のチケットも手配し始めなければ。
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FC東京
2015年02月11日 00:24
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【FC東京】2015年新チーム・プレビュー(6) FW編
昨季はまずセンター・フォワードと両翼のサイド・アタッカー(ウィング)の3トップを置いた4-3-3を試したが今ひとつ機能せず、シーズン途中からは2トップにトップ下を置き、中盤がダイヤモンド型になる4-4-2にシフトした。
まずトップ下から見れば、昨季、結局レギュラーを取ったのは河野だった。ポポヴィッチ監督の下では不遇をかこったが、その間に何度も自分を見つめ直し、足りないものは何か、逆に自分の強みは何か、問い続けた結果がようやく結実したと言っていいだろう。ヴェルディから移籍して3年、勝負の年だったがきちんと結果を出したことは嬉しい。
常に前を向きゴールを狙う貪欲さは淡白な東京にあって貴重。リスクを取りながら決定的なプレーを狙うスタイルはもともと当たり外れの振幅が大きかったが、その波を最小限に抑えながらオフ・ザ・ボールの動きや守備にもしっかり意識が行くようになって大きく成長した。ドリブルで仕掛けるのが得意だが、ワンタッチで気の利いたところにボールを出せるセンスも天性のもの。
まだまだムラはあるが同時に伸びしろもある。これから選手として最も動ける年代にさしかかり、チームの中核を担って行くべき選手。トップ下としてプレーを演出するだけでなく自らも高い決定力を誇るが、それも臆せずゴールに向かう意識があればこそ。東京のダイナモとしてピッチを縦横に駆けまわる河野を見たい。トップ下やサイド・アタッカーとして優先順位は今季も高いはず。
トップでは昨季ブレイクを果たした武藤の名前をまず挙げるべきか。開幕当初はお試し的な出場だったが結果を残すことでレギュラーに定着、代表に呼ばれるまでになったシンデレラ・ボーイだ。もしかしたら今、東京で最も有名な選手かもしれない。
見た目に似合わぬ屈強なフィジカルを生かして、敵DFに競り負けずボールを前に運ぶ力、思いきってシュートを狙う判断と技術は高い水準にあるが、加入2年目の若手であることに変わりはなく、おそらくは研究され、対策を練ってこられる今季は昨季のような活躍は簡単にはできない。
一方で武藤自身も日々進歩しているはずで、結局、敵の対策を凌駕できるだけの成長が見られるかどうかが勝負。代表でも監督が代わり引き続き呼ばれるかどうかも分からない。まずは初心に戻り、今季もゼロからやり直すつもりで自分の強みと弱みをもう一度しっかり意識するべきだと思う。前田の加入、平山の復帰で、トップのポジションは安泰ではない。周囲との連係を高め、自分で狙うところと味方を使うところの見極めを磨いて欲しい。
磐田から加入の前田はもはや説明の必要のない実績のある選手。エドゥ、渡邉が抜けた分、前田にかかる期待は大きい。クロスに対する反応、シュートの技術は高く、後はいかに連係を高めるかにかかっている。永年所属した磐田を離れる決断は大きかったと思うが、その分、心中期するものもあるはず。2トップでも、1トップでもこなせ、東京を代表する選手としてレギュラーでの起用を見込む。
昨季はコンスタントに出場機会を得ながらシーズン途中からケガに泣いた平山は、背番号を9に代えて背水の陣。シーズンを通じてトップ・フォームを維持したことはこれまで記憶になく、今季こそはゴールを積み上げて存在価値を見せて欲しい。高さという明確な武器があり、フィジカルの強さ、足許の巧さも兼ね備える。このまま終わる訳ではないということを示す必要のあるシーズンになる。
トップでは期限付移籍から復帰した林もいる。J2で実績を残しており、本職のFWのバックアッパーとして貴重な存在。アジリティ、動き出しに特長のあるストライカーで平山とは違うタイプ。アピール次第では出場機会は十分見込める。まずは試合に出ることだが、先発で長い時間見てみたい選手だ。武藤の代表招集や厳しい日程のターン・オーバーでチャンスをつかんで欲しい。
昨季途中からチームに加わった中島にも期待したい。トップ下かウィング、2トップの一画でも使える。U22代表の10番を背負い、技術、戦術眼には定評がある。昨季出場機会を得た試合では、連係は今ひとつだったものの片鱗を感じさせる気の効いた動きを見せ、コンスタントな活躍を予感させた。MF登録であるが、エドゥ、渡邉の穴を埋めることのできる得点力あり。まずは出場機会を得たい。
忘れてはいけないのが石川。右サイドのスペシャリストとして長年チームに貢献。昨季は故障もあり出場機会に恵まれなかったし、出られた試合でも連係の不十分さを感じさせる動きが少なくなかった。今のフォーメーションだと石川の特長を生かす使いどころが難しい面もあるが、石川は東京の夢であり、右サイドをぶち抜く石川を見るのはサポみんなの共通した願い。石川と優勝したい。
平岡は昨季出場機会を得られず。石川をしのぐスピードを誇るSH、サイド・アタッカーという情報だけがある状態。はっきりした特徴を持った選手であり、クラブとしてうまく育てたいが、まずは試合に出ることが先決。今季はJ2に期限付移籍もあるかと思っていたが、クラブ内で育成の方針か。焦る必要はないが、2年目である今季の成長が選手としての価値を決めると言っても過言ではない。
ユースから昇格した佐々木も攻撃的なMFとしての起用が見込まれる。昨季はA登録で出場機会を得た。アカデミー出身者として東京を支えて行って欲しいが、彼もまずは出場機会を得ることだ。まずはプロとして何を求められるのか、そこで自分は何をポイントにアピールするかをしっかり整理するところから。
他には梶山のトップ下起用もあり得るか。高いキープ力と抜群の戦術眼で決定的なシーンを作り出す力は既に実証済み。もともとボランチでの起用が多かったが、得点力も見込め、前線での起用は合理的。
三田も前目で使えるはず。ゴールに向かう姿勢は前目で生きる。三田と武藤のコンビも見たい。間違いなく能力のある選手であり、ムラをなくすことで飛躍的に成長するはず。その意味で河野から学ぶことは多い。長所で勝負するために身につけなければならないものがあって、それを必死に探して欲しい。
2トップとトップ下なら前田・武藤と河野が第一選択、3トップでもやはり前田を中心に武藤が左、河野が右という布陣が穏当なところ。ここに平山、林、中島、石川らが絡む形になるだろう。強さという意味でエドゥの穴は大きく、さらなる補強があることも示唆されているようだが、グルジアのメッシことゲオルギ・チャントゥリア獲得の報道があって以降動きが見えない。
外国人枠が残っており、計算できるFWの補強は歓迎だが、現状でも決して選手層は薄くない。現有の戦力でもタイトルを狙う戦いは十分可能だと思う。開幕まで追加補強の報を待ちたい。若手の底上げを図りながら勝ちに行くのは簡単ではないが、武藤はもちろん、林、中島、平岡らの成長を期待する。
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FC東京
2015年02月07日 23:12
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【ブンデスリーガ第20節】シャルケ×グラードバッハ
■2015年2月6日(金) 20:30キックオフ
■Veltins-Arena
またしても中二日での強行日程。金曜日のナイト・ゲームだが、相手に日本人選手がいることもあってスカパーで生中継あり。さすがに未明4時半に起き出すのはきついので、録画しておいて7時ごろに起き出した。もちろん結果を知ってしまわないようにツイッターの類は封印した。
シャルケとの勝ち点差は2。勝てば足場がグッと確かになるが、負ければ抜かれる。アウェイでもあり、勝ち点をしっかり積み上げることが第一の目標になる試合と言っていいだろう。シーズン後半2連勝とはいえ内容は厳しい試合ばかり。しっかり自信を持って試合に臨み結果を内容につないで行きたいところだ。
グラードバッハはアフリカ・ネーションズ・カップに出場してチームを離れていたトラオレがベンチに戻ってきた。一方で、前節ボールを顔面に受けて前半で交替したシュトランツルが帯同せず。そのためCBはブラウアースとドミンゲスのコンビになり、前節からは「総替え」の状態に。ヤンチュケは右SBに回りコープがベンチに。
ボランチもクラマーがベンチ・スタートとなりノードファイトが出場。さらに左SHはジョンソンに代えてアザールが、前線ではエルゴタに代わりラファエルがシーズン後半初先発。放送中のコメントによればケガで出遅れていたらしい。ファーストの白ユニに、セカンドの黒パンツという珍しい組み合わせ。
ゾマー
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
ヘアマン ノードファイト シャカ アザール
ラファエル クルーゼ
試合は「爆弾を仕掛けた」という脅迫のため10分遅れてキックオフ。シャルケが引き気味にブロックを固めてきたため、必然的にグラードバッハがボールを持ち攻撃を仕掛ける形になるが、縦にボールを入れられず、「持たされている」状態に。シャルケはボール・ホルダーへの厳しいプレスからグラードバッハのミスを誘い、奪ったボールで一気に攻撃を仕掛ける。
11分、左サイドからクロスを入れられ、ニアに飛び込んだ敵MFに合わされて失点。早くも0-1と先制を許してしまう。こうなるとシャルケはさらにコンパクトに守備を固めてくる。グラードバッハはボールを持つもののブロックの外でボールを回すだけでFWが孤立、クルーゼもラファエルもほぼボールに触れない状態。
サイドにはパスが通るものの、切れこんでは止められ、クロスを入れても中央は敵も厚くFWまでボールが届かない。バイタルに入りこむアイデアがないためボールを持っても動き出しがなく、やすやすとボールを奪われるシーンが散見された。結局チャンスらしいチャンスも作れないまま前半を0-1で終える。
後半に入ってもしっかりとブロックを固め規律ある守備で決定的な形を作らせないシャルケの前にグラードバッハがむなしくボールを回す時間が続く。63分、クルーゼを下げ、ベンチ入りしたばかりのトラオレを投入。おそらくトラオレが右サイドに入り、ヘアマンが左に、アザールがトップに上がったと思う。
すると65分、この試合初めての見せ場が。ブラウアースがループでパスを敵DFの裏に落とすと、トラオレが角度のないところからシュートを放つが敵GKがセーブ。トラオレはその後もボールを呼び込んでは積極的に仕掛けてリズムを作ろうとするが、周囲との連係が今ひとつで全体としての攻撃は機能せず。
75分にはヘアマンに代えてエルゴタを投入。再びアザールが左SHに落ちたと思う。しかしその後もグラードバッハは最後まで集中を切らさずコンパクトに守るシャルケを崩せず、得点に結びつくようなチャンスを作ることができない。結局交替枠を一つ残したまま、0-1で試合は終了。最少得点差ではあるが内容的には完敗。BVB戦を思い出した。
ポゼッションは69-31と圧倒したがシュートは8-10。いかに支配したボールを効果的に前に運べなかったか、ポゼッションをチャンスにつなげなかったかが数字にもはっきり出ている。グラードバッハの持ち味はポゼッションではなく、持たされた時にノッキングを起こすのは既にはっきりしていること。シャルケの術中にハマった。
クルーゼ、ラファエルも精彩を欠いたが、ボールが来ないのでどうしようもないということか。交替で入ったトラオレが一人気を吐いたが、しばらくチームを離れていたせいか連係に問題が残り周囲とうまく連動できなかった印象。引き分けるべき試合を落とした。
他のクラブがしっかりグラードバッハの特長をつぶしに来るのに対して、ウィンター・ブレイク明けもプレー・スタイルのバージョン・アップがなく、型落ちのまま走り続けているように見える。シーズン後半に入ってグラードバッハのフットボールの優位性は急激に低下していて、このままでは失速の危険が大きい。
再来週にはヨーロッパ・リーグも再開され、待ったなしの厳しい連戦が始まる。ここでしっかり修正し、どうやって得点するかというコンセプトを再確認しないとズルズルいくことになりかねない。この一週間を上手く使って立て直したい。
20試合を終えて勝ち点は33のまま、1試合あたり1.65は悪くはないが、上位を狙うのであれば少なくとも1.8に近い数字は必要になるだろう。少なくとも3位争いから脱落しないようにしっかり勝ち点を積み上げなければならない。次節はホームでケルンと戦う。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「我々は廣違反しで試合をコントロールし、高いポゼッションがあったが、勝ち点を得るにはそれも及ばなかった。シャルケは非常によく組織されていて、素晴らしい守備をしていた。我々には攻撃において少しばかり力が欠けていて、シャルケはフィジカル面で非常に強く、我々から勇気を奪った。それにもかかわらず我々は出来得るすべてを試したが、チャンスを作り出すのが非常に難しかった。早い時間帯のゴールが結局のところ試合を決めてしまった」
せっかくファースト・ユニ着てこたつで見てたのに…。
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ブンデスリーガ
2015年02月06日 23:51
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【FC東京】2015年新チーム・プレビュー(5) インサイド・ハーフ編
インサイド・ハーフはアンカーの前で敵の攻撃を待ち受け、ボールにチャレンジするとともに攻撃を遅らせて決定的なパスを出させないという役割と、攻撃をサポートし果敢に前線にも顔を出すという役割とを期待されており、縦にも横にも広い守備範囲と骨惜しみしない運動量が求められるタフなポジションである。
左右に2人のインサイド・ハーフを置くのがフィッカデンティ監督の戦術だと思うが、このポジションの第一選択はまず米本だと考えていいだろう。
かつては梶山や高橋とのコンビで所謂ボランチを務め、攻撃的な守備とでも言うべきボール奪取の技術と愚直にボールにチャレンジし続ける姿勢は高い評価を受けていた。ボールを奪った後も常に遠くを見る姿勢は素晴らしく、実はクリエイティブな球出しも少なくなかった。攻撃でも遠目からのシュートに特徴があり、得点は少ないものの思いきりのいいシュートは試合の雰囲気を変える力がある。
インサイド・ハーフではピッチの横幅をスライドしてカバーするハードなタスクを課されている分、ボールを奪いにかかる時のリスク・マネジメントはボランチの時より難しくなったと思う。奪い取るよりは、前に行かせない、決定的なパスを出させないという我慢の守備をするために、米本の本来の持ち味は制限された感を免れない。
とはいえ、高い守備力、たゆまぬ努力で進歩し続ける「成長力」を見れば、米本が東京にとって不可欠な選手であることは間違いない。今季は自分の持ち味をフィッカデンティ監督のフットボールの中にどう位置づけるのか、特長を殺さず、伸ばしながらさらに成長して行くべき部分はどこなのか、それをしっかり自分の中で整理して欲しい。
「上手い」選手にこじんまりとまとまってもらう必要はまったくない。危機感、飢餓感を剥き出しにしたプレー・スタイルはすべての東京サポが支持しているはずだ。ここで一段の成長があれば代表も十分あり得る。今季は米本のニュー・モードを期待している。
もう一つの枠は東だろう。必要な場所にきちんといるポジショニングの巧みさやプレー選択の確かさ、戦術理解力の高さなどは天性のものであり簡単に代替できない。守備に忙殺されるのはもったいない感じもするが、攻撃時にはある程度自由に動いてチャンス・メイクをすることも期待されているはず。
昨季はケガもあったがシーズン終盤には復帰を果たした。次代の核となってもらうべき選手であり、まずはしっかりポジションを確保して欲しい。GKとの一対一を当てまくって揶揄された時期もあったが、あれだけGKと一対一になっているということ自体が東のセンス、空間認識力、技術の高さを示している。
最後にそこでステップを踏んでGKをかわす小器用さは欲しいが、攻守に手を抜かない真面目な取り組みはもっと評価されてしかるべき。高橋、米本、太田らとのコンビネーションも熟成してきているはずで、やや地味な印象に終わった昨季の鬱憤を晴らす活躍を期待したいところだ。
さらにこのポジションでの起用が見込まれるのは羽生。昨季はシーズン中盤以降レギュラーのポジションを得た。東同様、守備では常に危険なスペースを消し、攻撃では攻撃の起点になるスペースに現れる、いて欲しい時にいて欲しい場所にいるポジショニングの的確さと、その間の移動を惜しまない運動量、まさに「頭を使って走る」オシム・ドクトリンの体現者。
チームの中ではベテランだが昨季のパフォーマンスは羽生のポテンシャルを改めて証明した。東がしっかりフィットすれば羽生はサブに甘んじる可能性もあるが、競争の中でポジションを獲得して欲しい。インサイド・ハーフとしてはポジショニングがフリーダムで、後ろを米本や高橋、徳永がカバーするケースも多いが、羽生の動きはクラブの中でもしっかり受け継がれるべきもの。僕としては東が羽生の後継者だと思っている。今季も羽生が元気に走る姿を見たい。
三田もこのポジションで使われることが考えられる。昨季はシーズン序盤に出場機会を得て得点もあったが、次第に使われなくなりシーズン終盤は途中出場で時間も限られた。やはりプレーぶりにムラがあり、思いきりのよさで思わぬ突破を見せる一方、プロとして継続して試合に出続けるためにどうしても必要な「安定性」「一定の質を保てる力」においてまだまだ成長の余地があるということだろう。
ボールを持っていない時の動き、守備が安定して初めて、ボールを持った時のチャレンジにもクオリティが生まれてくるはずのだと思う。三田が成長すれば選手層はグッと厚くなり、監督の選択肢も広がるし、それはチームとしての戦術の選択肢も広がるということ。特長を殺さず、ベースとしての「安定性」「継続性」を身につけて欲しい。ここが最初の踏ん張りどころだと思う。
梶山のインサイド・ハーフでの起用も考えられるか。ポテンシャルに問題はなく、あとはどこまでフィットするかだけの問題。ギリシャ移籍以降、故障の治療もあって不本意なシーズンが続いている。選手として最も脂の乗った時期を棒に振った感は否めないが、ここで一線に復帰できるかどうかが梶山という選手の価値を決めると言っても過言ではない。
本来なら代表の中心になっていてもおかしくない選手であり、サポの夢を背負った東京の10番。梶山を擁して優勝したい。今季は梶山復活のシーズンだったと言えるような1年になればいい。昨季も出場した試合では独特のボールの持ち方で高いキープ力、配球力を見せた。ピッチで10番を見たいと思っているサポは多いはずだ。
橋本はアンカー編で言及したが、キャンプではインサイド・ハーフで試されているようだ。もともとは守備的な中盤の選手だと思うが、いずれにせよレギュラーで使ってもらっていた熊本から東京に復帰したのだから勝負どころの年。まずは出場機会を得てプレーを見せて欲しい。成長に期待したい。
千葉から復帰した幸野にも期待したい。これまで何度もJ2にレンタルし、レンタル先では相応の結果を残してきたにも関わらず東京では力を発揮できていない。昨季もシーズン前半に出場機会を得ながらもそれを生かせずシーズン途中で千葉に期限付移籍した。使い続けることで力を出す選手のようにも思うが、なかなかそこまで我慢して使い続けてもらえる環境ではなく、もらったチャンスを生かす強さが試されていると思う。
アンカーなのか、インサイド・ハーフなのか、あるいは攻撃的なSHやトップ下なのか、おそらくはどこでもそれなりに起用にこなせるのだと思うが、それは「幸野とはこういう選手」という強烈な個性が希薄だということの裏返しでもあるのではないか。彼にとっても真価が問われる年。ラスト・チャンスだと思った方がいいかもしれない。
米本、東、羽生、三田を軸としたローテーションになるのではないかと思うが、米本、東あたりは代表招集の可能性もあり、厳しい日程の中で若手に出番が回ってくる可能性も十分ある。また梶山もコンディション次第では当然ここに割って入る実力がある。競争の中でチーム全体が成長し、底上げされて行くことを期待したいところだ。
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FC東京
2015年02月05日 23:25
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【ブンデスリーガ第19節】グラードバッハ×フライブルク
■2015年2月3日(火) 20:00キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
前節から中二日の英国週間。日本時間では水曜日の未明4時キックオフでスカパー中継もないのでは諦めるしかない。
グラードバッハは前節アウェイでVfBに辛勝、シーズン後半最初のホーム・ゲームで手堅く勝ち点3を積み上げたい試合だ。
ターン・オーバーを予想したが先発は前節と同じ。ラファエル、アザールは今節もベンチ・スタートとなった。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ ジョンソン
クルーゼ エルゴタ
フライブルクは立ち上がりからアグレッシブに前に出る。DFラインは極端に高く、グラードバッハは自陣に押し込められるが、その分裏にはスペースが空き、カウンターで裏を突く形でグラードバッハが逆にチャンスを作る。
3分、CKからのこぼれ球をヘアマンが枠外からボレーで狙ったがGKがセーブ。6分、エルゴタのシュートはわずかに枠外。7分にはカウンターから再びヘアマンが敵GKと一対一になるがこれもGKがセーブ。前節と同様、立ち上がりは素晴らしいがここで先制できず。
18分、敵FWがクロスに合わせてシュートを決めるがオフサイドの判定でゴールは認められず九死に一生を得る。スローで見るとかなりギリギリだが判定は正しかった。20分にも敵のミドルをゾマーが指先で弾き何を逃れる。
すると23分、エルゴタが左サイドから入れたクロスが中央でヘディングを試みたジョンソンの頭を越えファーに。ここでボールを受けたヘアマンがシュートを放つと、今度はGKを抜いてゴール。グラードバッハがヘアマンの2試合連続となるゴールで1-0と先制する。
アドバンテージを得てグラードバッハは守備を優先、敵のミスを待つ展開に。37分、クルーゼがゴールほぼ正面から放ったシュートは枠に収まらず。結局1-0と最少得点差のまま前半を終える。フライブルクの前半のボール支配率は62%とか。
グラードバッハは前半の途中にボールを顔面に受けたシュトランツルを大事をとって下げ、ドミンゲスが後半からCBに。
引き続きフライブルクがボールを支配、グラードバッハは専守防衛の構えに。後半は大きな見せ場がなかったらしく、「kicker」の記事も素っ気なく、ダイジェストの動画にもほぼ何も出てこない。
ピンチもあったもののゾマーのセーブなどで得点は許さず。79分、ヘアマンに代えアザールを、85分、エルゴタに代えてブラウアースを投入して試合をクローズ、2試合続けて1-0でフライブルクを完封した。
最終的にはポゼッションは33-67、シュートも11-15と数字上は劣勢だったが、ボールを支配して前がかりにくるフライブルクの裏を突いて得点、リードを奪った後はしっかりと守備をして虎の子を守りきった。
引き続きハーンとトラオレを欠いているのは痛いが、ラファエルをまったく使わなかったのはどういうことだろう。最終ラインのローテーションもなく、週末のシャルケ戦に備えた戦力の温存なのか、あるいは何か問題があるのか。
いずれにしてもシーズン後半開幕から2試合続けて1-0で勝ったのは評価すべき。チャンスでしっかり決めてくれるヘアマンも頼もしいが、シュトランツルが戻ったこともあるのか、2試合連続で完封というのは価値が高い。内容はともかく結果が先行していることでリズムを作って行ける。
これで勝ち点は33となり1試合あたり1.74、3位を手堅くキープした。首位バイエルン、2位ヴォルフスブルクがともに引き分けたため上位との勝ち点差は縮まったが、それでも2位と勝ち点差5、首位とは13ある。一方で6位とは勝ち点差2しかなく、勝ってもなかなか上が見えない一方で、ちょっと負けが込めばたちまち順位を落とす環境。
次節はアウェイでシャルケと戦うが、シャルケは勝ち点31で6位につけており、3位グループのライバル。ここでしっかりシャルケを叩ければ、足場はずっとしっかりしてくる。また中2日の強行日程だが、勝っている時はむしろその方がいいかもしれない。少なくとも勝ち点はしっかり積み上げたい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「予想通り敵が非常にやりにくくしてきたので、我々の勝利は間違いなく幸運に支えられた部分があった。フライブルクは後半に渡って試合を作り、我々よりもポゼッションも高かった。それにもかかわらず我々は前半非常にいいチャンスがいくつかあり、そこからリードを奪うことができた。その後、何としても2-0にすべきだったのだができなかった。そのために最後までギリギリの試合になってしまった。我々は最後まで極度に集中して守っていたし、そのおかげで危ういリードを最後まで保つことができた。我々には喜んでいる時間はあまりない。金曜日にはシャルケで次の厳しい課題が待っている」
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ブンデスリーガ
2015年02月02日 22:25
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【FC東京】2015年新チーム・プレビュー(4) アンカー編
今季も昨季同様のシステムで戦うとすれば、中盤の底はアンカー一人で支えることになるだろう。
このポジションは昨季、高橋がほぼ一人でやりきった訳だが、今季も高橋が第一選択であることは間違いない。的確なポジショニング、読みのいい守備、センスを感じさせる配球もさることながら、イケメンに似合わぬ守備において競り負けしない強靭なフィジカルとボール奪取の能力という「強さ」にも特徴のある選手。
技術も兼ね備えており、戦術理解も十分。ザッケローニ監督が代表に呼びたくなったのも理解できる。ワールド・カップには連れて行ってもらえなかったが、今でも代表に近いところにいるのは間違いない。代表復帰を目指して欲しいし、今のパフォーマンスなら行けるはずだ。
いい時期とよくない時期が比較的はっきりしているが、昨季は中盤以降アンカーとしてお手本になる活躍を見せた。不調の後には必ず成長して復調するという、脱皮を繰り返して成長する昆虫か爬虫類のような選手。課題としてはそうした調子の波をできるだけ最小限にとどめることと、中盤での軽いパスミス、ボール・ロストをなくすこと。
浦和からオファーを受けたが東京に残留してくれたのは嬉しい。アカデミー出身ではないが、クラブがJ2で苦労した時に這い上がってきた生え抜きの星。いずれにしても1枠しかないアンカーのポジションはまず高橋で決まりと見ていい。
問題はそのバックアップだ。
昨季を見ればまず野澤の顔が浮かぶ。見た目の線は細いが、巧みなポジショニングと落ち着いたボール捌きは将来性を感じさせる。U21代表にも選ばれ、クラブでも出場機会を得たが、昨季はケガに泣いた。今季はカップ戦などのターン・オーバーで試合経験を積み、しっかりボールに触りたい。
梶山もこのポジションの候補かと思うが、守備の面で不安が残る。両サイドが上がった時に最終ラインの真ん中に落ちる梶山とかあんまり想像できない。やはり梶山はインサイド・ハーフかトップ下で使うべきか。中盤の底でボールを散らす梶山も見てみたいが。今季は本格的な復帰を期待している。
さらには熊本から復帰した橋本もこのポジションの適性があるのではないかと思う。キャンプではインサイド・ハーフで試されているようだが、熊本では3バックのCBで使われており、アンカーとしても十分戦えるはずだと思う。武者修行の成果を見せる大事なシーズンになる。
森重も代表ではアンカーで使われた経験を持つ。CBは層が厚いので、高橋の不慮のケガなどで人繰りが苦しくなれば森重のアンカーも決して奇手という訳ではない。
結局のところ、高橋のバックアップを巡る争い。高橋を安心して代表に送り出すためには野澤の一段の成長が不可欠。橋本の動きも見てみたいが、いずれにしても若手によるカバーが重要なポイントになる。4-3-3の要になるポジションであり、野澤、橋本が出ても高橋と遜色ない働きができるようにするのが今季の課題だ。
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FC東京
2015年02月01日 20:59
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【ブンデスリーガ第18節】VfB×グラードバッハ
■2015年1月31日(土) 15:30キックオフ
■Mercedes-Benz-Arena
さあ、2015年のフットボール・イヤーが始まった。ブンデスリーガはウィンター・ブレイクを終え、第18節からのシーズン後半がスタート。我がグラードバッハはアウェイでのVfB戦から重要なシリーズを戦う。
シーズン前半を4位で折り返し、第10節まで無敗を続けるなどいい結果は出ているものの、11節から13節まで3連敗、ブレイク前の17節アウクスブルク戦も逆転を喫するなど、やや失速気味だっただけに、ここはアウェイながらしっかり勝ち点を積み上げて、改めて勢いをつけて行きたいゲームだ。
グラードバッハはシーズン前半に故障で戦線を離脱していたシュトランツルが先発に復帰、一方でナイジェリア代表としてアフリカ・ネイションズ・カップに出場しているトラオレと、アキレス腱を傷めているハーンを欠く。そのために両翼にはヘアマンとジョンソンを起用した。
ゾマー
コープ シュトランツル ヤンチュケ ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ ジョンソン
クルーゼ エルゴタ
開始早々、グラードバッハは立て続けにCKのチャンスを得る。2分、クルーゼのCKにシュトランツルが頭で合わせるがボールはバーを越える。3分、今度はヘアマンが合わせるがDFに阻まれ、さらにシュトランツルがボレーで合わせたシュートはGK正面。面白いようにゴール前でフリーで打たせてもらったが結局どれも決まらず。この局面で先制できていれば楽に試合を運べていたはずだが決めきれなかった。
その後もグラードバッハが圧倒的にボールを支配、ブロックの作り方が曖昧なVfBを相手にくさびを打ち込みながらコンビネーションでチャンスを作る。9分にはエルゴタからパスを受けたジョンソンがミドルを放つが敵DFに当たったボールはわずかに枠を外れる。16分にはエルゴタがゴール前でボールを受けたが足を滑らせて打ちきれず。17分にもジョンソンがドリブルで持ち込むがシュートは枠外。
決定機を決められないでいると流れが逃げて行くのはよくあるパターン。20分を過ぎた頃からVfBの守備がやや改善、一方グラードバッハは組み立ての途中でイージーなパスミスが出るケースが増え、フィニッシュまで行き着けなくなる。VfBの攻撃も肌理が粗くピンチも向こうからミスしてくれるので失点は免れるものの、何度かひやりとするシーンを作られる。39分には敵の角度のないところからのシュートがシュトランツルに当たってバーをかすめた。
43分、クルーゼの深いところからのFKにエルゴタがフリーで合わせるがボールは枠に飛ばず、結局スコアレスで前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハはピリッとせず。修正して守備の陣形をはっきりコンパクトにしてきたVfBに対し、グラードバッハはリスク・マネジメントを優先したか、前に出る機会は少なく、VfBの攻撃を受けてしのぐ時間帯になる。拮抗した(しかしレベルは決して高くない)試合内容のまま、どちらも決定力を欠くまま時間が過ぎる。
71分、左サイドでワンタッチ・パスをつないだグラードバッハが、最後はエルゴタにボールを預ける。エルゴタはドリブルで裏に抜け出し、DFを引き連れてニアに走りこんだクルーゼのおかげでファーでフリーになったヘアマンにラスト・パス。これをヘアマンがワンタッチでしっかり決めグラードバッハが先制。それまで精彩を欠いたヘアマンだったが、やはりカウンター向きなのか。
これで余裕のできたグラードバッハは守備優先になるが、後半開幕戦にホームで負ける訳に行かないVfBは終盤にかけて捨て身の攻撃を仕掛ける。一方、グラードバッハはスペースのできた敵の裏をカウンターで狙う展開に。84分、カウンターからジョンソンが持ちこみシュートを放つが枠外。
その後はVfBの猛攻を浴び、至近距離からバーを直撃されるなど自陣で危ういシーンも連発したが、87分、エルゴタに代えてラファエル、アディショナル・タイムにはコルプに代えてブラウアース、さらにクルーゼに代えてノードファイトとカードを切って試合をマネージ、何とか虎の子の1点を守って辛勝した。
序盤だけ見れば楽勝かと思ったがここで得点できず。その後は徐々に目が覚めてきたVfBを相手にチャンスも乏しかった。何とかカウンターからの1点で勝ちきったし、この辺が決定力ということなのだと思うが、手放しで喜べるような内容の試合ではまったくなかった。
特に気に入らないのは中盤でのうかつなパスミスから反撃を受けるシーンが多かったこと。しっかり決めてくる上位のクラブであれば無傷では済まなかったはずだ。何とか勝ち点3を積み上げたこと自体は評価すべきだし、内容はどうであれこの勝ち点を手がかりにシーズン後半にいいイメージで入る他ないのだが、最後まで落ち着かない、危なっかしい試合だった。
火曜日にも試合があることを意識してか交替は事実上なかったようなもの。次節も前目では苦しい選手起用になるが、温存したアザール、ラファエルに期待したい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「なかなか我々にとっては厳しい仕事だった。幸運にも1-0で勝つことができた。これは我々のうまく行った序盤を考えればおかしな結果ではない。最初の25分から30分程度は我々は試合をコントロールできていたが、その後はVfBがどんどん危険になり、カウンターから失点していてもおかしくなかった。後半は我々は守備においてより規律をしっかり守り、カウンターの時にこそ走ろうと考えていた。我々のゴールは我々のカウンターから得たものであり、非常に上手くやることができた。もしこのチャンスを決めることができなければ、最終的にどうなっていたかは誰にもわからない。VfBもチャンスを作っていたからだ。最終的には細部が違いとなったが、フットボールにおいては往々にしてそういうことがある」
火曜日にはホームでフライブルクと戦う。
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