フットボール・クレイジー
football crazy
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2015年05月31日 00:34
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【Jリーグ第14節】FC東京×柏
■2015年5月30日(土) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
23日間に7試合の公式戦というクレイジーな日程(その前も中5日で23日間に7試合、合わせて51日間に14試合とか気違い沙汰)も終盤、リーグ戦3連敗中で何とか悪い地合いに歯止めをかけたいホーム・ゲーム。
日中は暑かったが湿度は高くなく、夕方からは気温も下がって爽やかなナイト・ゲームになった。新宿で牛カルビ弁当を買って京王線特急で味スタへ。
徳永が警告累積で出場停止のため、右SBには松田が先発。また、カニーニが都合でイタリアに帰っており(このまま退団では?!)、CBには出場停止明けの吉本が復帰。また、アンカーには高橋が先発(梶山はメンバー外)。前線は林をCFに、武藤と出場停止明けの東を両翼に配した3トップ。羽生は肋骨骨折でベンチ外となり、野澤がベンチに入った。
権田
松田 吉本 森重 太田
米本 高橋 三田
東 林 武藤
しっかりとパスをつないで来る柏に対し、前線からのプレスで奪ったボールを素早く裏に展開しようとする東京という展開に。12分、東のパスに林が合わせてシュートを放つが枠外に。これが東京のファースト・シュート。
互いに譲らず拮抗した戦いになるが柏にはチャンスを作らせず。17分、米本が敵FWとサイドで競り合ったが、のしかかられる格好となりつぶれたまま起き上がれず。ピッチ内での治療を試みたが結局担架で退場。21分、そのまま野澤と交替となる。
その前から米本を右に、武藤を左に置き、高橋と三田をダブル・ボランチにする4-4-2になっていたように見えたが、この交替で高橋と野澤がダブル・ボランチを組み、三田が右SHに回った。さらにその後、東が左SHに落ち、武藤をトップに上げる。
25分、野澤のパスを受けて武藤が裏に抜け出すが、DFとの一対一を抜ききれず。32分、今度は東のスルーパスから武藤が裏に抜け出す。GKが出てきたこともあってシュートは打てなかったが、走りこんだ林にパス。林がダイレクトでシュートを放つと、これはDFに当たるが、右サイドにこぼれたボールに三田が詰めてゴール。東京が1-0と先制する。
柏の選手はオフサイドをアピールしていたようだが、最初の武藤への裏への飛び出し、林のシュートのこぼれ球を拾った三田の動きともにオンサイドにように見える。
東京はその後も35分、三田のクロスに東が合わせるが枠外、45分には中央でパスを受けた林がDFに寄せられながらも中央からシュートを放つがGKにキャッチされるなど、チャンスを作ったものの追加点は上げられず、1-0と最少得点差で前半を終えた。
後半に入っても、柏がボールを支配、東京が守る流れは変わらず。59分、敵FWに決定的なシュートを放たれるが権田がセーブ。しかし、これで与えたCKの守備で森重が敵FWをホールディングで倒したとしてファウルを取られ、PKを与えてしまう。リプレイで見たが手がかかっているかも微妙な感じ。とはいえ抗議が認められる訳もない。
62分、このPKを敵FWに冷静に決められ1-1の同点に。森重はこのプレーで警告を受け、次節は累積で出場停止に。
しかし、65分、今度は武藤が敵エリア内で切り返そうとしたところを敵DFに倒されPKを得る。これも微妙と言えば微妙だが、ボールを先に流して、それを追って切り返そうとしたところを当たられており、ファウルの判断は妥当と思う。
だが、ボールをセットしたところでスタジアムに地震が。スタンドで座っていてもはっきり感じるかなり大きい地震で(気象庁によれば調布市は震度3)、試合は一時中断したが、揺れがおさまったところですぐに再開された。
微妙な空気だったが、68分、ファウルを受けた武藤が自らPKを蹴ると、ボールはGKの左手を弾いてゴールに。触られたが球速が上回った形で決まり、2-1と再び勝ち越す。
その後は柏にポゼッションを譲り、奪ったボールから攻撃を仕掛けてチャンスは作るもののフィニッシュに至らず。一方、柏の攻撃も集中した守備で跳ね返し、主導権を渡さないまま終盤へ。81分、林に代えて前田を投入。前線でのボールの収まりに期待か。
結局、何度かのピンチもしのぎきり、2-1で柏に辛勝。リーグ戦での連敗を3で止め、上位への貴重な足がかりとなる勝ち点3を得た。
柏がポゼッションを志向し、遅攻中心であったために東京としては戦いやすかったのではないか。ボールは持たれたものの(ポゼッションは42-58)決定的な形は作らせず(シュート数は7-6)、PKでの失点はあったもののPKを取り返し、このところの思い雰囲気を払拭した。
ボランチを2枚にすることで中盤でボールが落ち着くようになった。三田をボランチにして米本をサイドに出すのはいまだにどう考えても理解できないが、米本が負傷退場した後の高橋・野澤コンビは安定感があった。野澤のボールの収まりのよさと出しどころのセンスは貴重。逆にこれで高橋も生きた感がある。
前線では武藤の骨惜しみしないチャレンジがやはり目を引いたとともに、林も果敢にボールを追ったことで敵の攻撃の出足を抑えた。得点を決めた三田も積極的にボールに関わり、特長を生かすことができていたと思う。
今季リーグ戦初先発となった松田は、アーリー・クロスなど面白味のあるプレーが見られて好感が持てたが、精度を欠くことも多く、また後半には致命的な軽いボール・ロストを繰り返すなどまだまだ見直すべき点は多い。徳永とは違うポイントで勝負するという意志ははっきりしているので、経験を積ませたい。
既にシーズン前半の1位は難しくなっているが、年間成績を考えればここで連敗をストップししっかり勝ち点3を積み上げたのは大きい。メンタル的にも乗って行ける勝利となったはずだ。消化試合数に跛行があるため比較が難しいが、順位は暫定で3位に浮上、悪くない位置につけているのは間違いない。
大事な試合だったが、この試合をPKであれ何であれ勝ちきったことに意味がある。米本の負傷、森重の次節出場停止、微妙な判定など、すっきりしないことも多かったが、勝ったことで、修正しながら次に進むことができる。PKでの失点はあったが、流れからの攻撃をしっかり抑えきったことは評価すべきだろう。
この後は次の水曜日にナビスコカップ湘南戦(A)を行った後、松本(A)、1週置いて鳥栖(A)、そしてシーズン前半最終となる清水(H)と続いて行く。いずれもクセのある敵だが、ここをどう乗りきるかでシーズン後半の見え方が変わってくる。アウェイが2試合あり厳しいが、リーグ戦3試合で勝ち点7は取りたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3) 決定的なシュートをストップ。PKはさすがに止められず。
松田(4.5) 徳永と違う部分でアピールする意図は明確。ボール・ロストはいかん。
吉本(3.5) 意味不明なクリアもあったものの要所では身体を張っていた。
森重(3) PK献上のファウルは疑問。落ち着いて守備を引き締めた。
太田(3.5) いいクロスやプレース・キックで勝利に貢献。引き続き好調。
米本(-) 負傷の具合が心配。試合後には立って歩いていたとの報も。
高橋(3.5) しっかりボールを収めて左右にさばいた。野澤とのコンビがハマった。
三田(3) 自分の得意な形で勝負できている。得点は素晴らしかった。
東(3.5) よくボールに触りチャンス・メイクもした。決定力欲しい。
林(3.5) 愚直にボールを追うことで敵に確実に嫌がられた。それが大事。
武藤(3) PKでの得点はともかく、ボールへの執着を感じた。マインツで頑張れ。
===
野澤(3) 的確なボールさばきでリズムを作った。
前田(3) 彼の動き出しを他の選手に分かって欲しい。
試合後、武藤が6月限りでマインツに移籍することが発表された。シーズン中に武藤が出て行くのは痛いが、自前で育てた選手が海外に5億円で売れるのなら悪くない話。売り時もヨーロッパがオフで、武藤が順調にゴールを重ねているこの時期しかないだろう。後は移籍金できちんとしたFWを補強することだ。
武藤には新天地で頑張って欲しいが、グラードバッハ戦でゴール決めるのはやめて欲しい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2015年05月28日 00:56
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【ナビスコカップ第6節】広島×FC東京
■2015年5月27日(水) 19:00キックオフ
■エディオンスタジアム広島
平日夜のアウェイ・ゲーム。当然遠征はムリな上に、飲み会が入ったため、仕方なくスカパーの時差観戦。情報をシャットアウトして帰宅し、9時過ぎから録画を見た。
ナビスコではここまで4試合で3勝1分、勝ち点10とグループ首位。この試合に勝てばグループリーグ勝ち抜けがほぼ決まるということで、アウェイではあるが勝ち点3を積み上げたい試合。また、それ以上に、週末の名古屋戦の敗戦のショックを払拭し、再び前を向いて戦うために重要な試合でもある。
広島はメンバーを入れ替え若手主体の布陣。東京はCBに丸山、アンカーには高橋を起用。またトップにはラサッドが公式戦初先発となった。また、榎本が帯同せず圍がベンチ入り。前田もメンバーを外れた。
権田
徳永 森重 丸山 太田
羽生 高橋 米本
東
ラサッド 武藤
試合は東京がボールを支配、敵陣中心に試合を進める。しかし広島の守備の前に攻撃がかみ合わず決定機はなかなか作れない。逆に広島の攻撃を受けるとクリティカルなシーンもあり、一進一退の展開となる。
15分、太田が東とのワンツーから裏に抜け出しクロスを上げると、中央の武藤が頭で合わせるがシュートは枠外に。29分、東からのスルーパスを受けて裏に飛び出した武藤がシュートを放つがこれも枠外に。
35分、左サイドから武藤がクロスを入れるが飛びこんだラサッドは合わせきれず。38分、羽生が敵と交錯して傷む。いったん復帰したものの続けられず、42分、三田と交替。脇腹あたりをやられたように見える。大事に至らないことを祈る。
結局、チャンスは作ったものの決めきれず、スコアレスで前半を終えた。
後半から高橋と米本をダブル・ボランチにする4-4-2に布陣を変更。右に三田、左に東というフォーメーションになる。
57分、ドリブルで攻め上がった武藤からのクロスに東が合わせようとするが、敵DFに絡まれて打てず。59分、東に代えて河野を投入。武藤が左SHに落ち、トップのラサッドとトップ下の河野がズレて縦に並ぶような格好か。
61分、太田からのパスにラサッドが合わせるがGKがキャッチ。68分には太田のCKに武藤が合わせるがGKがセーブ。東京が敵陣に押しこむ時間が続くが、広島のカウンターも出足がよく、70分には敵MFのミドルがバーをヒットするなど肝を冷やすシーンも。優位に試合を進めながらも決定打の出ない状況が続く。
75分、ラサッドに代えて林を投入。76分、右サイドからDFを抜いて切れこんだ三田がシュートを放つがGKがキャッチ。
すると79分、広島のカウンターから左サイドをえぐられ、クロスを上げられる。大外に駆けこんだ敵MFがこれにダイレクトで合わせてゴール。厳しい時間帯に0-1と致命的なビハインドを背負う。浦和戦と同じ失点パターンであり、この大外をフリーで使われるのは本当に何とかしたい。
既に交替カードも切り、万策尽きたかに見えたが、アディショナル・タイム、三田が右サイドで粘り、ゴールライン際から速いクロス。中央に飛びこんだ林が身体で押しこみゴール。土壇場で1-1と追いつく。
その後も逆転を狙って攻撃を続けたが追加点ならず、結局1-1の引き分けとなった。
連戦の疲れか、全体に動きが重かったように感じる。切り替えが遅く、ボールを持ったら一気呵成に攻めきるという感じになって行かない。ボールは支配したものの、シュート数は9-12、CKも3-9と攻めきれなかった。
守備は集中できていたが、ピッチをワイドに使われた時に逆サイドで人が足りなくなる悪癖は健在で、またしても完封を逃した。林のゴールで最後に追いついたからよかったようなものの、しょっぱい試合をしているのはいつものこと。攻撃にアイデアが見えるようになっては来ているものの、まずは無失点からという原点はしっかり見直したい。
ラサッドはまだ連係に不安を残すものの、中盤に落ちてきてのポスト、サイドに流れてのパス出しも含め十分使える。長身の割りに足許も細かく、必ずしも中央で構えてドンというタイプではないことも分かった。今後が楽しみだ。
東京はこれで2位以下に勝ち点差3の首位。次節、湘南との試合に勝つか引き分ければ勝ち抜けが決まるし、仮に負けても新潟が引き分け以下なら決勝進出だ。
だが、まずは土曜日のホーム柏戦が重要。ここをしっかり勝ってリーグ戦での連敗を3で止めないことには何も始まらない。その意味では、この試合でのラスト・ミニッツでのゴールは非常に価値のあるものでチームのムードを変えたのではないか。週末は簡単な相手ではないが、しっかり流れを引き寄せて勝ちたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) シュアなキャッチングで最少失点。失点シーンはやむなしか。
徳永(4) しっかり対応していたが致命的なクロスを許してしまった。
森重(4) 読みのよい守備は間違いないが、主将としての結果責任は免れない。
丸山(4) 十分ポジションを任せられるレベル。ただタイプが森重とかぶる。
太田(4) 左サイドの裏を使われて失点。役割の整理が必要。攻撃では不発。
羽生(4) ケガで退場は心配。引っかけたものの取りきれないシーンが散見。
高橋(4) 中盤をコントロール。役割は十分果たしたと思う。使い続けたい。
米本(3.5) やはりダブル・ボランチで生きる。足許も美味くなったと思う。
東(4) チャンスに名前が出てくるのはポジショニングの巧さ。大事な選手。
ラサッド(4) 連係はまだまだだが、献身的にボールを追った。悪くない。
武藤(4) さすがに疲れと相手のマークで精彩を欠く。休ませてよかった。
===
三田(3.5) 長所で勝負する意識が出てきたか。途中出場でいい働きをした。
河野(-) 時間短し。河野も自分の強みで勝負させてやりたい。
林(-) 時間短し。得点は執念の賜物。ここからが勝負だよ。
大事な試合が続く。週末は味スタへ。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2015年05月26日 00:51
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【ブンデスリーガ第34節】グラードバッハ×アウクスブルク
■2015年5月23日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
シーズン最終節は全試合土曜日の夜10時半同時キックオフという絶好の時間だが、スカパー中継なし。仕方なく動画中継サイトを探して苦労して見た。
グラードバッハは既に3位以上を確定しCL出場権を確保、最終節の結果次第ではヴォルフスブルクを抜いて2位の可能性もある。好調だったシーズンの締めくくりはホームで景気よく勝ちたいが、相手のアウクスブルクはEL出場権がかかっており高いモラルで試合に入ってくることが予想される。難しい試合になりそうだ。
ホーム最終戦でもあり、試合に先立って、クルーゼ(ヴォルフスブルクへ移籍)、クラマー(レンタル元のレバークーゼンに復帰)、デムス(ベルギーのヴェステルローに移籍する)、マルクス(引退)の壮行セレモニーが行われた。デムス、マルクスはベンチ入り。
グラードバッハはドミンゲスが背中の問題を訴えて出場を回避した上にヤンチュケが警告累積で出場停止ということでCBがおらず、ノードファイトがブラウアースとコンビを組むことになった。それならデムスを使ってやれよと思ったが…。また、左SHには前節までのジョンソンに代わってアザールが先発した。
ゾマー
コープ ブラウアース ノードファイト ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ アザール
ラファエル クルーゼ
より勝利へのモチベーションが高いアウクスブルクが積極的に試合に入る。グラードバッハはエンジンのかかりが悪く、まずはアウクスブルクの攻撃を受ける形になる。時間の経過とともにアウクスブルクのスピードが落ち、試合は次第に拮抗するが、どちらも決定的な形は作れず。
試合が動いたのは36分、ラファエルが左サイドのシャカに出したパスを中央に折り返すとこれを受けたヘアマンがシュート。これはGKがセーブしたがこぼれたボールをラファエルが押しこんでゴール。グラードバッハが流れるようなパスワークから1-0と先制する。今季の強みを象徴するようなゴール・シーンだった。多くの人はこの時点で「今日も行ける」と思ったことだろう。
43分、意外にもシャカに代えてハーンを投入。シャカは既に警告を受けており、二度目の警告を懸念してのことだと思うが、それならマルクスの起用でよかったようにも思う。1-0と最少得点差で前半を折り返した。
後半に入って最初の見せ場は61分、ノードファイトが敵FWを倒したとして退場となる。決定的な得点機会の阻止(ドイツ語的には「非常ブレーキ(Notbremse)」)ということだと思うが、後ろにはまだヴェントがおり、警告相当のファウルだったのではないかとテレビの解説は言っていた。僕はお茶を飲んでいて見てなかった。ここで
64分、ヘアマンに代えてジョンソンを投入。今季何度も印象的なゴールを決めたヘアマンに対しては場内からスタンディング・オベーション。こういうのを見るとその場にいたかったなと思う。ただ、ノードファイトがいなくなっていることを考えると、投入するのはデムスでよかったと思う。
ところが72分、エリア外にこぼれたボールから見事なミドルを決められ失点。1-1の同点に追いつかれる。さらに77分、左サイドからのクロスに中央でヘディングを決められ1-2と逆転される。
グラードバッハは83分にクルーゼが右からのクロスを受けてシュートを放つがバーの上。84分、アザールに代えてトラオレを投入、87分にはトラオレのクロスを受けたジョンソンが裏に抜け出し、ワントラップからシュートを放つがこれも枠を外す。
するとアディショナル・タイム、敵に再びシュートを許し失点、1-3となって試合終了。確かにモラルの置きどころが難しい最終節ではあったが、ズルズルと3点を失っての敗戦は情けない。締まらない試合になってしまった。
これで今季の全日程を終了、グラードバッハは19勝5敗9分、勝ち点66(1試合あたり1.94)、3位となった。特にシーズン後半は12勝2敗3分、勝ち点39(1試合あたり2.29)という圧倒的な数字でリーグ1位。ELも戦いながら、僕が応援し始めてから見たことにないような素晴らしいシーズンだった。
総括は改めてやりたいが、派手さはないものの的確な強化と、明快かつ徹底した戦略、戦術で、規律ある戦う集団としてはっきりと結果を残した。グラードバッハを応援してきてよかったと感じさせてくれるシーズンだった。
クルーゼ、クラマーが去り、CLを戦うことを考えれば補強は必須。カネはそこそこあるはずで、どんな強化をするのか楽しみだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「FCアウクスブルクの妥当な勝利を祝福しなければならない。彼らは我々よりもよかったし、我々のチームには難しい試合だった。私の目からはハヴァード・ノードファイトの退場は非常に厳しいもので、我々はこんがらがってしまった。勝利でシーズンを終えたいと思っていただけに、もちろんがっかりしている。にもかかわらず、3位というのは素晴らしい結果だ」
デムスは暗黒のアドフォカート時代に獲得した唯一の成功例で、実に10年に亘って、おもに左SBが定位置だが、時としてCBやボランチでもチームを支えてくれた。またマルクスもブラッドリーとのコンビで長くグラードバッハの中盤を支えた。ともに思い出深い選手。これまでの貢献に感謝したい。
この試合では来季のユニが披露された。これは買わねばならぬ。おそらくはCL用のユニも出るんだろうな…。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2015年05月24日 11:11
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【Jリーグ第13節】FC東京×名古屋
■2015年5月23日(土) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
天気のいい土曜日だが気温はそれほど上がらず、ナイト・ゲームは肌寒い感じ。日中にやって欲しかった試合だ。新宿の小田急百貨店で弁当を買い、味スタに向かった。
鹿島、浦和に2連敗のあと、カップ戦で甲府に勝って迎えたリーグ戦。ここでしっかり勝って上位戦線に踏みとどまるとともに、カップ戦での勝利の流れを確かなものにしたい。内容云々よりも結果で姿勢を示すことが何より求められる試合だ。
カニーニ、東が警告累積で出場停止となったため、CBには吉本が先発、また河野が先発に復帰した。また、梶山と高橋を併用、高橋をアンカーにして梶山をインサイド・ハーフで使うのかと思ったが、キックオフ後の布陣を見れば、梶山・高橋をダブル・ボランチにした4-4-2だったようだ。
権田
徳永 吉本 森重 太田
米本 梶山 高橋 武藤
前田 河野
互いに守備を意識した立ち上がり。球際を激しく、前線からプレッシャーをかける東京が主導権を握る。2分、太田のクロスに飛びこんだ米本が頭で合わせるがバーの上に。米本の攻撃も多彩になってきた。これがファースト・シュート。
その後も東京がボールを支配し敵陣を中心に試合を進めるが、敵のDFが高く、このところ得意としているセット・プレーでも山を越せずに跳ね返されるシーンが多い。CKではショート・コーナーを使うなど意識はしているものの、中央でのDFは固いと見た方がいい。
22分、左寄りで得たFKを太田がファーに上げると、フリーで入った森重がヘディング・シュートを放つが力なし。32分にも太田のFKに前田が飛びこむがシュートは枠外に。東京が優勢に試合を進め、名古屋にはチャンスらしいチャンスをほぼ作らせなかったが、東京もシュートはセット・プレーからの単発が中心で攻めきれず。
スコアレスで前半を終了した。球際の競り合いに身体を張り、ボールは持てているので悲観すべき内容ではないが、引いて守る名古屋のゴールは遠い。前半のシュート数は4-1。
後半に入っても東京が攻勢。48分、武藤のシュートは敵GKがセーブ。50分、太田のクロスに前田が合わせるが枠外に。ボールを支配しているが、3バックにウィング・ハーフもリトリートして実質5人で最終ラインを形成する名古屋の守備を崩せない。
69分、太田のクロスに武藤が合わせたがGK正面。東京は攻め疲れたか、試合は徐々にオープンになり、名古屋のカウンターを受けるなど行き来の激しい展開になる。
71分、カウンターから前田がドリブルで攻め上がるが、サポートが遅く、最後はDFに寄せられながら窮屈なシュートを余儀なくされGKにキャッチされる。
直後の73分、名古屋のカウンターで左サイドを破られ、速く低いクロスを入れられる。森重がニアに飛びこむがカットしきれず、ヒットしたボールがゴールへ。オウン・ゴールで名古屋に先制点を献上、0-1と痛いビハインドを背負う。
このタイミングで東京は河野を下げて三田を投入。三田が左SHに入り武藤を一列上げた。78分には森重のクロスに武藤が頭で合わせるが距離が遠くボールはGK正面。
79分、ゴール正面のFKを太田が蹴り、ボールは壁を越えて枠に飛んだが敵GKが難なくキャッチ。82分、梶山に代えて林を投入。おそらくは高橋をアンカーにし、左に米本、右に三田のSH、林を中央に、左に武藤、右に前田の3トップになったと思う。
84分、敵MFが二度目の警告を受け退場。中央で手を使うファウルを繰り返しており妥当な判定。数的優位を得てスタジアムは盛り上がる。
86分、前田に代えてラサッドを移籍後初起用。87分には左サイドの三田が速いグラウンダーのクロスをゴール前に流しこみ、ファーで林が飛びこんだがわずかに合わず。合えば1点のシーンで、最も可能性を感じたチャンスだったが…。
アディショナル・タイムは4分あったが名古屋に巧みに時間を使われて攻めきれず。終始ボールを支配しチャンスも作りながら、オウン・ゴールに泣き痛い敗戦となった。
これまで塩試合でも敵の攻撃をしのぎきり、セットプレーや個人技の一発で勝っていたことを考えれば、やっていること自体はまったく変わらず、ただ一発が出ずにアンラッキーなオウン・ゴールで負けたということでもともと紙一重。
これまでそういう勝ち方を是としてきたのだから、コインの裏が出て痛い敗戦となってもそれは当然のリスクとして受け入れる必要がある。むしろ、ボールを持たせてもらえた分、この試合の方が見た目の内容はよかった。
鹿島、浦和と連敗を喫し、足りないものが何かを見せつけられて出直しの一戦。やれていない訳ではなかったし、アンラッキーな部分もあったが、こういう試合で勝ちきれないとズルズル地合いが悪くなってしまう。内容より結果を求める厳しさを至上としてきた今季の戦い方からすれば、言い訳の利かない敗戦だ。
何度も言ってきたことだが攻撃のバリエーションがプアで、太田のクロスからドンだけでは、名古屋のように高いCBを揃え技量の高いGKのいるチームには難しい。その時に、二の矢、三の矢がつがえないようでは、というか、そのときにつがえる二の矢、三の矢がないようでは、安定して上位にいることはできない。
この試合では球際での頑張りが目立ち、2連敗のあとのホーム・ゲームという意味は十分共有されていたと思うが、逆にその意気込みが強すぎ、その意味では連敗を引きずっていたとも言える。淡々と目の前の1試合を勝ちに行けるメンタルのタフさ、冷淡さが課題のように思えるし、これについては改めて考えてみたい。
初出場となったラサッドはまだまだ連係ができていないが、高さがありここ一番で飛び道具的に起用するイメージ。もともと2ヶ月限定の契約であり、チームに馴染んでコンスタントに結果が出せるか、ワンポイントに終わるか、一発結果が出れば波に乗る可能性もあるが、現状では前田、武藤をさしおいて起用する状態ではないと思う。
東京はリーグ戦3連敗、順位も5位に下げた。勝ち点は23(1試合あたり1.77)で首位浦和とは7差だが、浦和が1試合消化が少ないことを考えると、残り4試合での前半優勝は極めて難しくなったと言う他ない。
とはいえ、シーズンはまだまだこれから。2ステージ制とはいえ、年間1位から3位にプレーオフ出場権があり、前半優勝、後半優勝はボーナスと考えれば、ここが踏ん張りどころであることは間違いない。
ベースはできつつあるしやっていることは間違っていない。選手も揃っている。今年がタイトルを狙うべき年であることは明白であり、旗を降ろす必要はまったくない。まずはシーズン前半の残り試合を全勝し、少しでも足場をしっかりさせなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3.5) 敵の危険なシュートをストップ。失点は権田の責任ではない。
徳永(4) 敵のサイド・アタックを封殺。危険な形はほぼ作らせなかった。
吉本(4) 身体を張って実質無失点に抑えた。気合は引き続き充実。
森重(3.5) オウン・ゴールはやむなし。主将として旗印を掲げ続けたい。
太田(3.5) 高精度のクロス、プレース・キックも得点にはつながらず。
米本(3.5) 今日はガッツキが生きた。攻撃参加にもバリエーション。
梶山(4) ポゼッション・ゲームでは梶山のセンスが生きる。悪くなかった。
高橋(3) 球際の激しさで試合の流れを引っ張った。いい仕事をした。
武藤(4) ゴールから遠いところでの仕事が多くさすがに負荷過大。
河野(4) 河野ならではのよさが見えずもったいない。最後は息切れ。
前田(3.5) 調子を上げているのが分かる。核として使い続けたい。
===
三田(3.5) モラル高く試合に入った。サブ起用が向いているかも。
林(-) 時間短し。そろそろゴールが欲しい。
ラサッド(-) 連係はまだまだ。2ヶ月で結果が出せるか。
我々に足りないものは何なのか、それをずっと考えている。
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FC東京
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J1リーグ戦
2015年05月21日 00:58
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【ナビスコカップ第5節】FC東京×甲府
■2015年5月20日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
午後半休をもらい、午後に予定していた用を足してから、新宿でうなぎ弁当を買って京王線の特急に乗った。味スタに着いたのは6時半。湿度は高いが気温はちょうど過ごしやすいくらい。ビールが美味い。
Aグループでは東京は3試合消化で2勝1分と首位。勝ち抜けを早く決めてしまうためにもきちんと勝ち点3を積み上げるべきホーム・ゲーム。リーグ戦で鹿島、浦和に2連敗し、立て直しが必要な局面で、カップ戦とはいえまずは結果を出すことで手がかりをつかみたい試合でもある。
英国週間ということもあり、ターン・オーバーを実施。CBには丸山が入り森重とコンビを組んだ。また不動の右SBであった徳永を休ませ、松田が今季初先発。またアンカーには高橋が入った。トップは前田と武藤。太田、武藤、米本は休ませてもいいような気はするが、まだグループ・リーグ突破を決めた訳でもないので、ターン・オーバーにも限界あるということか。
権田
松田 森重 丸山 太田
三田 高橋 米本
東
前田 武藤
試合は英国週間の疲れもあってか互いに精彩を欠く立ち上がり。東京がボールを支配し優位に試合を進めているようにも見えるが、ここ一番での突破力が見られず決定的なチャンスには至らない。
甲府も若手中心のメンバーらしく、互いにミスが出て攻撃がつながって行かない、見せ場の少ない展開になる。10分、太田のCKに武藤が合わせるがGKに。15分には再びCKに今度は前田が合わせるがこれもGK。しかも直前にファウルがありホイッスルが鳴っていた。
16分、松田のクロスに前田が飛びこんだが合わせきれず、こぼれ球を拾った米本がミドルを狙うが例によってバーの上。しかし米本のミドルもだんだん枠に近づいてきている気はする。
その後も東京がボールを支配するものの、敵の守りを崩してフィニッシュまで持ちこむことができない。一方、甲府のカウンターには何度かひやりとさせられる。サイドの裏を使われているように見える。
40分、左サイドで東を追い越してパスを受けた太田がクロスを入れると、中央で武藤がヘディング・シュートを試みるが枠に入らず。
41分、右サイドで得たFKを森重がリリース。いったんクリアされるが攻め残った森重がゴール前にクロスを入れると、ファーでフリーの武藤が左足で直接合わせる。これが逆サイドのネットに刺さるゴールとなり東京が1-0と先制。いい時間帯にエースの得点でリードを奪い、そのまま前半を終えた。
後半に入っても東京優位ながら盛り上がりに欠ける展開が続く。東京がボールを支配し敵陣を中心に攻撃を仕掛けるが、引いた相手を崩すのは難しく、リードを奪ったこともあってか淡白な攻撃に。56分、太田のクロスをファーの前田が受けるがハンドの判定。
70分、太田のCKに前田が合わせるが枠に収まらず。71分、三田に代えて羽生を投入。試合をコントロールしてクローズしようという意図か。何度か甲府のカウンターを受けるが、甲府の拙攻もあり失点は免れている。
しかし大詰めの85分、ガラ空きの右サイドをカウンターで独走され、寄せも間に合わずエリア内に入りこまれてフリーでシュートを許す。権田が反応したが防ぎきれず、これが決まって1-1の同点になってしまう。
勝ってこその緩い試合だったが追いつかれてしまえば単なるクソゲーム。フィッカデンティ監督は林を武藤に代えて投入しようと、林は既にタッチラインで待機していたがこれを取り下げ、87分、改めて東に代えて林を投入。林を中央に、前田が右、武藤が左の3トップになったように見えた。
捨て身の攻撃を試み、武藤がドリブルで上がってシュートを放つシーンもあったが得点に至らず。引き分けかと思われたアディショナル・タイム、左寄りでFKを得る。これを太田が蹴ると、ファーで林が折り返し、これをニア・ポストの武藤が押しこもうとし、一度はGKに当てるものの、こぼれが再び武藤に当たってゴール。東京が土壇場で2-1と勝ち越す。
しかしこのシーンは林が折り返した時点で武藤が完全なオフサイド・ポジションにおり、副審の見落としと言う他ないと思う。林が折り返した時に、競った敵DFに当たっているようにも見えるが、現在の基準なら敵DFが意図的にボールをコントロールしたのでない限り、単なるアクシデンタルなボール・タッチということでオフサイドには影響しないはず。甲府としては納得のできない失点だっただろう。
ともかく、これで試合終了。何とかギリギリで勝ち越し、貴重な勝ち点3を手にした試合だった。
内容はともかく結果が出たことがすべて、という試合だった。敵の守備を崩す手は少なく、結局セット・プレーからの武藤がドンみたいな2得点。動きも重かったかもしれないが、それよりも疲れと暑さでアイデアが乏しかったように見えた。
特にいただけないのはカウンターから易々と失点したこと。これで川崎戦から5試合続けて失点しており完封がない。勝ち越したからよかったようなものの、点の取られ方も含め、受け入れ難い失点だった。
個別に見ると、丸山が安定していた。カニーニや吉本よりいいようにも見えるが、森重と丸山とではタイプがかぶる感があるのが難しいところ。一方で松田は積極的な攻撃参加が面白いが、小さなミスも多く、まだまだムラがある。
前田はだんだんこのチームにフィットしてきている。彼の場合は彼自身の問題と言うより、むしろ周囲がいかに前田を生かすパスを出してくれるかが勝負。今は無駄走りに終わることが多くても、次第に出すタイミングやボールの質が合ってくれば大きな武器になる。
東京は5節を終え、4試合消化で3勝1分、勝ち点10でグループ首位を走っている。次節で勝ち抜けを決め、最終節では若手のテストをしたいところだ。
リーグ戦2連敗のあと、カップ戦でしっかり勝ちきったことは大きな自信になる。結果に内容を引っ張ってもらうためには、週末のリーグ戦で名古屋に勝ち、出直しを確かなものにしたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4) 失点は痛恨。クリーンシートを守るべき試合だった。
松田(4) いいクロスを何本も入れたが、ミス多くムラがあるのが難点。
森重(3.5) 1点目のアシストは素晴らしい精度のクロスだった。
丸山(3.5) 読みで勝負するタイプの現代型CB。実力を見せた。
太田(4) パス交換でボールが足につかないシーンが多かった。
三田(4) 献身的に動き回った。何を武器に勝負するのか整理を。
高橋(3.5) しっかり中盤を押さえた。前線への決定的なパス欲しい。
米本(4) ミドルはだんだん枠に近づいてきてる。
東(4) ポカが目立つのは常にプレーに参加しているからだが…。
前田(3.5) 前線で身体張った。彼の動き出しを分かってあげて…。
武藤(3) 満身創痍でも2得点は立派。少し休ませたい。
===
羽生(3.5) 空いたスペースを埋める超人。今日もいい仕事した。
林(-) 時間短し。
交替カードは1枚残した。中島や小川も見たかったが…
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2015年05月17日 23:09
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【ブンデスリーガ第33節】ブレーメン×グラードバッハ
■2015年5月16日(土) 15:30キックオフ
■Weser-Stadion (Bremen)
第33節は全試合同時刻、日本時間土曜日夜10時半のキックオフ。スカパーでは放送はあるものの生中継ではなく、日曜日の夜7時とあまり意味のない時刻の録画中継なので、仕方なくネットの動画中継を探して見たが、動画が紙芝居になったり急に途切れたりしないサイトを探すのに時間がかかった。
グラードバッハは4位レバークーゼンと勝ち点差5。勝てばCL圏内の3位以上が確定するが、負けまたは引き分けでレバークーゼンが勝てば決定は最終節に持ちこまれることになる。そうなると何が起こるか分からないのが世の常であり、この試合で決着をつけてしまいたい。
ドミンゲスがCBに復帰しヤンチュケが右SBにスライド、コープがベンチとなった他は前節と同じ布陣。GKのサブにはハイメロートではなくブラスヴィヒがベンチに。
ゾマー
ヤンチュケ ブラウアース ドミンゲス ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ ジョンソン
ラファエル クルーゼ
試合は序盤からグラードバッハが主導権を握る。ボールを支配して敵陣で攻撃を試みる時間が長くなるが、ブレーメンの守備も堅く決定的な形は作りきれず、またブレーメンのカウンターも鋭く、押しながらも先制できず。
9分、シャカのミドルはGKがセーブ。13分、ヴェントからのクロスを敵DFがクリアしようとしてポストを直撃。その後も敵陣でボールを回してチャンスを窺うものの得点に至らず。35分、クルーゼのCKがファーに詰めたドミンゲスの足許に入るが押しこみきれず。結局スコアレスで前半を終了する。
この時点でレバークーゼンが1-0とホフェンハイムをリードしており、勝利が必要。何とかして先制点が欲しい。
後半開始早々、ブレーメンにゴール前で決定的な形を作られ、至近距離から強烈なシュートを浴びるがゾマーが驚異的な反射でこれをセーブすると再び流れを引き寄せる。53分、クルーゼのクロスに中央でラファエルが合わせる。シュートはヒットしなかったが、当たり損ねてぼてぼてのボールがコロコロとゴールに。DFもGKも足を伸ばしたが届かず、そのままゴールラインを越える。
初見ではどうやってボールがゴールに入ったかよく分からず、アナウンサーも「とにかくどうにかしてボールがラインを越えました」と。オウン・ゴールにも見えたがリプレイを見ればDFもGKも触れていなかった。ラファエルのラッキー・ゴールでグラードバッハが1-0と先制する。
こうなるとリスクを負う必要のないグラードバッハが圧倒的に優位に。執拗にボールを回し、敵陣で時間を使う。ブレーメンはカウンターに活路を見出そうとするが、グラードバッハの守備も手堅く、決定機は作らせない。
79分、ジョンソンに代えてアザール、82分、ヘアマンに代えてハーンとカードを切り、前線で積極的に組み立てることで試合をクローズしに行く。
86分、敵陣深いところでハーンが敵DFのフィードをブロック、こぼれたボールを拾って裏に抜け出したラファエルがGKとの一対一を冷静に流しこんでゴール。ラファエルのドッペルで2-0とほぼ試合を決める追加点を挙げた。
その後、90分にはラファエルに代えてノードファイトを投入、ブレーメンの反撃をしのいでグラードバッハが2-0と勝ちきった。
内容的には終始ボールを支配しながらも決め手を欠き、一方でブレーメンの鋭いカウンターにも苦しめられた。得点はいずれもファイン・ゴールではなく、ポゼッションでは68-32と圧倒的だがシュート数は14-19と劣勢で、必ずしも快勝と呼べる試合ではなかったが、敵の拙攻やゾマーのセーブもあって最後に結果を出すところに、今のグラードバッハの好調さを見る思い。
ボールの出入りが激しいオープンな試合だったが、要所を押さえてハードワークを続けることで運を呼びこんだと言ってもいい。その意味では勝利は必然とも言えるだろう。2得点したラファエルはもとより、アシストのクルーゼ、鋭い出足で再三敵を慌てさせたヘアマンら、見るべき選手は多かった。
中盤でボールを捌くシャカも好調を維持しており、緩急をコントロールしながら時として自らシュートも放つ存在感は大きい。移籍初年はポジションをつかめなかったが、今季は主軸として欠かせない存在になった。
これでグラードバッハは13戦負けなし、勝ち点を66(1試合あたり2.00)に伸ばし、4位レバークーゼンとの勝ち点差5を維持、最終節を待たずに3位以上を確定してCL出場権を獲得した。シーズン後半はここまで16試合で12勝1敗3分とリーグでもトップ。内容が伴わない時期もあったが、結果を出すことで内容も改善した。最終節はホームでアウクスブルクと戦うが、いい雰囲気になるはず。
来季はクルーゼがヴォルフスブルクに移籍、レンタルのクラマーもレバークーゼンへの復帰が決まっており、CLを戦うことを考えても補強が急務。オフも面白くなりそうだ。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「今日は予想通り難しい試合になるだろうということはすぐにはっきりした。ブレーメンは非常によく前を向いてプレーした。前半は難しく、どちらにもチャンスは少なかった。我々は後半、落ち着いて、しっかり我慢して我々のプレーをしようと試みたが、1-0として楽になり、その後も2点目を取りに行った。しかし、我々が後半開始直後に失点を喫していたら、試合がどうなっていたかは分からない。非常に細かな部分の問題だった。我々は勝ち点66を得ており、もちろん素晴らしいシーズンになった」
クルーゼの後釜として岡崎の名前もあがっているようで、1千万ユーロを用意しているとも報じられているが…。そうなれば毎試合スカパーで見られるな。
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ブンデスリーガ
2015年05月17日 01:17
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【Jリーグ第12節】浦和×FC東京
■2015年5月16日(土) 15:30キックオフ
■埼玉スタジアム2002
夜から朝方にかけて降った雨も上がり、蒸し暑い天気になった埼玉スタジアム。例によって高い電車賃を払い浦和美園駅からテクテクと歩いた。バックスタンド上層の指定席を取ったが周囲はほぼ赤い人。中に青赤もちらほらいる程度で完全アウェイ。
首位浦和を勝ち点差1で追う2位の東京にすれば首位攻防戦だが、浦和がACLの関係で1試合少ないことを考えれば実際の勝ち点差は4と考えるべきで、勝ってようやく勝ち点差が1に縮まる試合。逆に負けると1stステージの優勝は大きく遠のくこととなる。前節鹿島に負けており、優勝戦線に踏みとどまるためには何としても勝たなければならない試合だ。
東京は代表候補合宿で負傷した武藤が強行出場。林をワントップに置き武藤と東がシャドウに。インサイド・ハーフには羽生に代わって三田が先発。ラサッドはベンチ入りせず、中島が帯同。また河野もベンチを外れた。
権田
徳永 カニーニ 森重 太田
三田 梶山 米本
東 林 武藤
試合はいきなり動く。5分、右サイドからクロスを入れられると飛び出した権田の前でニアに飛びこんだ敵FWに先に触られゴール。早くも失点し0-1とビハインドを背負う。前節に続いて先制点を献上し苦しい立ち上がりになる。試合の入りに集中を欠いていたと言えば酷かもしれないが、いきなりトップギアに入れてきた浦和について行かなかった感。
その後も小気味よくボールをつないでくる浦和に対しプレスがかからず、またマイボールでもミスが多く東京は攻撃の形を作れない。24分、ようやく得たCKを太田が蹴るとファーで武藤がヘディング・シュートを放つがゴール右に外れる。タイミングは合っており、セットプレーで早い時間に得点できていればと悔やまれる。
直後の28分、三田に代えて高橋を投入、高橋と梶山をダブル・ボランチにした4-4-2に布陣に変更。米本が右、東が左のSHに入ったが、それなら別に三田を引っこめなくても米本と梶山のダブル・ボランチでよくなかったか。この米本のSH起用というのはいまだに納得できない。
その後も浦和の規律あるコンビネーション・プレーと個の能力の高さの前に、受け身に回る時間が続く。前半終了間際の42分、再び右サイドからクロスを入れられると、ファーで敵MFがフリーになりダイレクトにシュートを打たれる。これが決まり0-2。やってはいけない時間帯に追加点を決められ2点のビハインドを背負って前半を終えた。
東京は気合が空回りしている印象。浦和の完成度の高いコンビネーションでたやすくバイタル・エリアに侵入されている。攻撃ではほぼ見るべきものはなく、シュートは武藤の1本のみ。前半に2失点は痛い。
後半開始早々の47分、今度は左サイドからクロスを入れられ、中央でこれに合わせられて失点。0-3と決定的ともいえるリードを許す。これも飛びこんでくる敵のFWを捕まえきれずDFの前に入られてしまった。
その後は東京もリスクを取って前に出ようとするがつながらず、しばしばボールを奪われてはカウンターで逆襲される。フラストレーションがたまる中でラフ・プレーも増え、森重、東が立て続けに警告を受けるなど雰囲気も悪い。流れ的には極めてよくない。
59分、林に代えて前田を投入。60分にはCKに森重が頭で合わせるがバーの上。
64分、カニーニが敵FWと交錯して警告を受ける。カニーニはこの敵FWから報復に足を引っかけられ、ポジションに戻るのを妨害されたように見えたがこの行為には警告なし。いずれにしても集中を保つのが難しい展開に。
66分、梶山に代えて中島を投入。米本、高橋のダブル・ボランチとなり、中島は右SHに入ったか。
74分、左サイドからの太田のクロスに中央で前田がヘディング。これが決まって1-3と1点を返す。前田は今季初得点だがあまり喜んでいる場合でもない。ここから流れを引き寄せなければならない。
ところが直後の76分、エリア外でボールを持った敵MFに巻いた軌道のミドルを決められ1-4に。これで試合は決まったと言っていい。その後は何度かセットプレーを得たものの攻めきれず、1-4で浦和に完敗した。
首位攻防戦というにはあまりに明快な差のあった試合であり完全に力負け。惜しいとか残念とかいう言葉は出てこず、はっきり「負けた…」というのみ。攻守両面において浦和の方がレベルが高かった。
ここまで好調を続けてきたが、広島には勝てず、鹿島に負け、こうして浦和にも負けるのを見ていると、やはりそれなりに組織だった戦術を持つ上位のクラブに勝ちきるにはまだまだ我々のフットボールが未熟だということだろう。今のフットボールは形がどうであれ内容が何であれ勝てば報われるというスタイルだが、逆に結果が伴わなければただのクソゲームになってしまう。
攻め手は少なく、セットプレーで必殺の1点を取って勝つ訳だが、そのためには失点は最小でなければならず、今日のように4点も取られた時点で我々の存立基盤そのものが崩壊したと言わなければならない。シュートを5本しか打てないチームが4点取られて勝てる訳がない。そのためにこそ守備を優先して来たのに、それが崩れるともう抑えが利かないのは自明だ。
ここ4試合で8失点しており、もはや堅守などと言える状態ではない。攻撃力の乏しいチーム、勝手にシュートを外してくれてこちらのミスも見逃してくれるチームが相手でないと完封できないのならそんなものは堅守でも何でもない。結局、我々はタイトルを口にするにはあまりにナイーヴでありまだその入口に立ったに過ぎないということなのだろう。
我々が目指しているものと、現実との間にどんなギャップがあるのか、そういう意味では我々のフットボールの「現在地」がはっきりした試合であり、何ができていて何がまだできていないか、どこを修正しなければならないか、僕たちはこの試合から真摯に学ぶ必要がある。
2010年、降格なんてあり得ないと根拠もなく高をくくって手が打てず、現実感のないまま最終節であっさり降格した時と同じ、ふわっとした楽観みたいなものを最近感じていたが、クラブも、チームも、僕たちサポも、タイトルを口にするということがどういうことなのか、もう一度しっかり具体的に想像した方がいい。広島や鹿島、浦和にあって僕たちにないものは何なのか、それを考えなければならない。
1stステージの優勝は残念ながら遠のいたと言う他ないが、可能性が消滅した訳ではなく、またシーズン全体を通して見ればまだ3分の1を消化しただけで、決して世界が終わった訳でもない。2ndステージもあるし、通年で3位までに入ればプレーオフもある。ショッキングな敗戦だが下を向いているヒマなどない。
幸い、前田の初ゴールが出て、中島も可能性を感じさせてくれるなど、明るい材料はある。ここでふにゃっと中折れするのか、踏ん張って再チャレンジへの足場をもう一度固め直すのか、真価を問われる試合が続く。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(4) ファインセーブもあったが4失点ではどうにもならない。
徳永(5) 対面する敵SBの対応に追われクロスにやられた。
カニーニ(5) クロスに中央で何度も易々と合わされた。
森重(5) 4失点をどう総括するか。主将の考えが問われる。
太田(4.5) クロス、セットプレーではいいボールを蹴っていたが…。
米本(5) 奮闘したが空回り。SHではよさが生きないように思うが…。
梶山(5) 切羽詰まった試合でチームを先導する迫力が欲しい。
三田(5.5) 敵の速い攻撃に対応できず。さらなる成長を望む。
東(5) しっかりボールに触りセンスの良さは見せたが仕事はできず。
林(5.5) 気合は入っていたが効果的な動きができず。
武藤(5) 要所で踏ん張ったがコンディション不良を思わせた。
===
高橋(5) 中盤のカバーで存在感見せた。投入の意味はあった。
前田(4.5) 嬉しい初ゴールも負け試合で喜び半分。フィットしてきている。
中島(4.5) 積極的な仕掛けで可能性を感じさせた。もっと見たい。
切り替えるというより、この敗戦を踏まえて出直したい。
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J1リーグ戦
2015年05月16日 00:36
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【緊急コラム】味スタが満員になるとはどういうことか
味スタが満員になるというのはどういうことか。
僕たちはここ何年も「味スタを満員に」と言い続けてきた。クラブも、監督も、僕たち自身も、「味スタを満員に」と言ってきた。
そして、味スタは満員になった。5月2日の川崎戦、5月10日の鹿島戦、ホームゲーム2試合続けて前売は完売、42,000人を超す大観衆が味スタを埋めた。味スタの収容は5万人弱だが、全席指定にでもしない限り一定の「死に席」が出るのは避けられず、完売の42,000人はほぼ満員だと言っていい。味スタは満員になったのだ。
1年以上前、僕は「味スタを満員に」というコラムを書いた。
■
【オフに考える】味スタを満員に(呼び込み編)
2014.2.26
■
【オフに考える】味スタを満員に(囲い込み編)
2014.2.27
「味スタが満員になるということは荷物を席に置く訳に行かなくなるということ。トイレが混み、売店の列は今にもまして長くなるということ。早くスタジアムに行かないといい席が取れないということ。帰りのペデストリアン・デッキが毎回ぎゅうぎゅうになるということ。飛田給駅が入場制限になり、準特急がいっぱいになるということ。チケットが手に入りにくくなるということ」
この通りのことが先週、先々週に起こった。駅もスタジアムのコンコースも人でいっぱい、待機列は驚くほど長くなり、キックオフ1時間前だといい場所での2人席はもう取れない。ハーフタイムのトイレの行列は致命的に長い。
「ギャルサポ、うるさい子供、試合そっちのけでいちゃつくカップル、食ってばかりのデブなどにも、限度の問題はあるがある程度寛容になるしかない」
これも僕たちは目の当たりにした。初めての観戦で要領が分からず右往左往する家族連れ、内輪で騒ぐ中学生のグループ、汚いヤジを飛ばすオヤジ、席を取ったまま試合終了まで現れない人…。
「僕たちにとっておそらくそういう意味での単純な環境は悪くなる。それでも僕たちは満員の味スタで東京を後押ししたい。満員の観客で、相手クラブが恐れ、うらやむくらい迫力のある応援をして東京を支えたい」
そして、満員を目指す以上、僕たちがもうひとつよく分かっていなければならないことがあると思う。それは、「応援なんかしなくてもいい」ということだ。声を出さなくても、拍手しなくても、試合なんか見ないでずっと抱き合っていても、ずっとスマホをいじっていても、構わないのだ。
入場料を払ってスタンドに座った以上、そこで試合終了まで何をして過ごすかは自由だ。もちろん、初めて来た人が感銘を受けるようなフットボールを、試合を見せなければならないし、古参のサポはスタジアムを居心地よくする努力をしなければならない。その結果、新しく足を運んだ人が「面白かった」と思ってくれたら、自発的に声を出したり拍手したりしてくれたら、そしてまた次の試合も見に来てくれたら言うことはない。
しかし、仮にそうでなくても、フットボールにおよそ興味など示さなくても、武藤の写真を撮ることしか考えていなくても、最初から最後まで弁当を食べていても、それを疎んじたり遠ざけたりしてはいけない。ましてや彼らに応援を強いたり、「なぜ試合を見ないのか」「もったいない」などと批判したりしてはいけない。
そんなことは自由なのだ。入場料の前にすべての入場者は平等であり、そこでフットボールを見るかどうかはその人の自由なのだ。彼らをサポにするべく僕たちがするべきことは、彼らをオルグすることではなく、フットボールのある日常がどれだけ素敵なものか、僕たち自身の行動と態度で示すことだ。彼らに何かを強いるのではなく、彼らが共感してくれるようなフットボール・ライフを提示することだ。僕たちがなぜ毎週スタジアムに通わずにはいられないのか、それを直に見てもらうことしかない。
極端に汚いヤジを飛ばすとか、頻繁に前を横切るとか、迷惑行為やマナーとしていただけないものは別として、フットボールを見ない人、積極的に応援をしない人はそれでいい。上から目線で彼らを「啓蒙」する必要などないしそんなことはしてはいけない。そういう人もいるのが味スタが満員になるということであり、そういう多様性を許容するスタジアムであってこそ多様な人が集まってくるのだから。
「味スタを満員にできるかどうかということは、僕たち自身の覚悟の問題でもあるのだと思う」
スタジアムが全体で盛り上がるのはあくまで結果である。僕たちが心底楽しんで観戦していればたまたまデートで武藤を見に来た隣の席のアベックも興味を持つかもしれない。そのひとつひとつの積み上げ以外にやるべきことはない。味スタが満員になるというのはそういうことだと思う。
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FC東京
2015年05月12日 00:37
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【ブンデスリーガ第32節】グラードバッハ×レバークーゼン
■2015年5月9日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
チャンピオンズ・リーグへのダイレクト・クオリファイを得るための天王山、4位レバークーゼンとの直接対決である。レバークーゼンとの勝ち点差は2、ここで勝てばその差は5に開き、残り2試合でCL圏内がグッと近づく。先週バイエルンがふざけてレバークーゼンに負けたので自助努力しかなくなった訳だ。
日本時間で土曜日の夜10時半、日本人選手はどちらにもいないのにFOXが中継してくれるとかオレらもエラくなった。ファースト・ユニを来てテレビの前でスタンバイ。
グラードバッハは前節と同じメンバー。このところこのメンバーで固定しているようだ。シュトランツルは今季はムリらしい。ドミンゲスもベンチ外。クルーゼがヴォルフスブルクに移籍するとの報道が出ている。クラマーは来季の復帰が決まっているレンタル元との試合となる。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ ジョンソン
ラファエル クルーゼ
序盤はレバークーゼンのペース。高い位置からプレスをかけ、グラードバッハを自陣に押しこむ。グラードバッハは防戦一方で攻撃の形を作れず。一方、レバークーゼンも最後のところではいい形でのフィニッシュまで持ちこめない。
15分を過ぎた頃からようやくグラードバッハがボールをつなげるようになる。20分、ラファエルからのスルーパスを受けたクルーゼがフリーでシュートを放つがGKがセーブ。26分にはクルーゼのCKにクラマーが合わせるがバーの上に。
さらに31分にはラファエルからのパスを受けて裏に抜け出したヘアマンがシュートを放つがGKがセーブ、こぼれ球にヘアマンが再び詰めるがこれもGKにセーブされ先制ならず。39分、ヘアマンがエリア内で敵DFに倒されるが笛は鳴らず。結局スコアレスで前半を終えた。
流れを引き寄せたグラードバッハは後半に入っても攻勢に。50分、自陣で得たFKをシャカがクイック・リスタート、これを受け集中を欠いたレバークーゼンのDFの裏に飛び出したヘアマンが並走したクルーゼに横パスを出すとクルーゼがこれを流しこみゴール。教科書通りの美しいカウンターでグラードバッハが先制する。
リードを得たグラードバッハは自陣でしっかりとブロックを構築しつつ、ボールを奪うと素早い切り替えからカウンターを狙う。ゲーム・プランにはまった格好だ。
58分、またしてもヘアマンが持ち上がり、今度はラファエルにラスト・パスを送るがラファエルのシュートは枠外に。絶好の追加点のチャンスだった。
その後もグラードバッハはしっかりと守備を固め、レバークーゼンに決定的な形を作らせない。勝ち点でアドバンテージがあり、最悪は引き分けでもいいグラードバッハと、何とか勝って勝ち点で逆転したいレバークーゼンとの立場の差が時間の経過とともに効いてくる。
81分、シャカのFKをラファエルが落とし、クラマーがシュートを放つ。これはGKにセーブされたが、こぼれ球にヘアマンが詰めてゴール。試合を決定づける得点でグラードバッハが2-0とリードを広げる。
82分、ヘアマンに代えて前節決勝点を挙げたトラオレを投入。さらに87分にはラファエルに代えてハーンを投入し、前線からの積極的な追いこみで勝ちきろうという意図が感じられる。
すると88分、右サイドでボールを得たトラオレが、ドリブルで中央に切れこんでエリア外から左足を一閃。これが巻いた軌道となりそのままファーに決まってゴール。3-0とほぼ決定的なダメ押し。前節のゴールとほぼ同じようなシーンだった。
その後89分にはジョンソンに代えてアザールを起用。最後まで攻撃的に仕掛けて3-0でレバークーゼンに完勝した。
これでグラードバッハはリーグ戦12試合負けなしで勝ち点を63に伸ばし3位を守った。4位レバークーゼンとの勝ち点差は5に広がり、残り2試合をレバークーゼンが連勝した上で、グラードバッハが2連敗または1敗1分の場合のみ4位に落ちることとなった。チャンピオンズ・リーグをグッと引き寄せる勝利だった。
1点目のカウンターの美しさはもはや感銘すら与えるもの。前半は敵GKが当たっていたこともあって苦労したが、90分間クオリティを示したのはグラードバッハの方だったと言っていいだろう。ヴォルフスブルクへの移籍が本決まりのクルーゼがモラルを示してくれたのも嬉しい。
総括はまだ先にしたいが、2000/2001シーズンに初めてシーズン・チケットを買って当時二部だったグラードバッハを応援し始めた僕としては、ファヴレ監督になってからの躍進、特に今季の好調さはこれまで15年間見てきた中でもかつてなかったものであり、こんなに確信を持って試合を見ていられるのは初めて。極東から人知れず支えてきて本当によかったと思わせてくれる戦いぶりに胸が熱くなる。
まだ日程は残っているし、次節のブレーメン戦に勝ってCLを確定させたいが、まずは今季の頑張り、特にバイエルン、BVB、レバークーゼンに勝ちきった勝負強さを素直に評価したい。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この試合に勝つことができて大変ハッピーだ。レバークーゼンは非常にいい試合をしたし、彼らのプレッシング非常に強い圧力をかけてきたので大変難しい試合だった。そのために我々は自分たちのゲームを組み立てるのに問題を抱えていた。それにも関わらず、我々は既に前半に3つの非常にいいチャンスがあった。そこでは残念ながら先制できなかったが、前半を終わって同点というのは問題なかった。1-0にすることはとても重要だったが、リードを背負って試合を進めることも非常に難しかった。レバークーゼンは失うものがなく、リスクを引き上げた。しかし我々は落ち着いて注意し、非常によく守って、最後には攻撃でも素晴らしい結果を出した」
結局クルーゼはヴォルフスブルクへの移籍が決まったようだ。来季のFWをどうするのか。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2015年05月10日 23:47
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【Jリーグ第11節】FC東京×鹿島
■2015年5月10日(日) 16:00キックオフ
■味の素スタジアム
天気のいい日曜日。チケットが前売完売で当日券なしという告知が出ていたので、混むことを見越して2時過ぎには味スタに。この時点ではバックスタンド上層はまだ中央部分も席が選べたが、その後席を離れて選手カードをもらったり手洗いに行ったりマッチデイ・プログラムを買ったりして席に戻ってみるとほぼ満席。キックオフ1時間前とかだと2人席とかたぶんムリだったと思う。
東京はこのところ4連勝で、首位浦和と勝ち点差なしの2位。とはいえ浦和はACLの関係で消化が1試合少ないため、実質的には勝ち点差3で追っていると考えた方がいい。次節の直接対決を控え、後れを取る訳には行かない試合。苦手とする鹿島相手の試合だが、ホームであり勝ち点3をしっかり積み上げて浦和への挑戦権を得たい試合だ。
警告累積で出場停止の吉本に代わりカニーニが先発に復帰。武藤と東の2トップをトップ下の河野が支える布陣に。また、金曜日に登録されたばかりのチュニジア人FWラサッドが早速ベンチ入りした。
権田
徳永 カニーニ 森重 太田
羽生 梶山 米本
河野
東 武藤
試合は拮抗した展開で交互に攻める形ながらも、鹿島がセカンドボールをしっかり拾って波状攻撃を仕掛けるなど優位に試合を進める。序盤にはいくつかチャンスを作られフィニッシュまで持ちこまれるが、東京の守備も集中しておりゴールは割らせない。東京はおもにサイドから形を作るが、鹿島の守備も手堅く決定機は作れない。
すると34分、左サイドからの敵クロスに中央で合わせられる。これは森重がつぶしたが、こぼれ球が敵FWの足許にこぼれ、シュートを放たれる。シュートは当たり損ねになり、コロコロと転がったが、これがファーの絶妙のコースに飛び、権田も届かずそのままゴールに転がりこんだ。不運といえば不運なゴールで0-1と先制を許す。
東京は41分、東が左サイドをえぐって中央に入れたクロスを敵GKがセーブ、このこぼれ球を正面で拾った米本がエリア外からミドル・シュートを狙うが、これは大きく枠を外れる。フリーだっただけにせめて枠には飛ばして欲しかった。
結局、鹿島の攻勢に反撃の糸口がつかめず、米本のこのシュートが前半唯一となり、0-1とリードを許したまま前半を終えた。
後半開始から東京は2枚のカードを切る。羽生と河野に代えて高橋と前田を起用。この時点では梶山と高橋がダブル・ボランチとなり、東と米本をSHに配した4-4-2に変更したかと思ったが、その後の流れを見ると梶山をトップ下に上げ、高橋がアンカーに収まったようにも見えた。
大胆な采配が効いたか、後半開始からしばらくは東京の時間に。48分、太田のCKに前田が頭で合わせるがGK正面。さらに54分、左サイドからドリブルで切れこんだ東がそのままシュートを放つがこれもGK正面に。やはり東のシュートは決まらないのか。
この時間帯をしのがれると、試合は徐々にオープンに。中盤でボールが行ったり来たりする落ち着かない展開になる。74分、梶山に代えて三田を投入。カードを使いきる。直後、CKからのボールに森重が頭で合わせるがシュートはバーをヒット。
さらに79分、再びCKからニアの前田が伸ばしたボールにファー・ポストの東が詰めてボールはゴールに。一気に盛り上がるがハンドの判定。現場では何が何だか分からなかったが、後で動画を見たら胸で押しこもうとした東がはっきりと手を使っていた。頭では行けなかったのか…。
鹿島のカウンターを食らいながらもリスクを取って前がかりに攻め、何度もCKを得るが決めきれず。88分、CKに前田が頭で合わせるがバーの上。追加点は許さなかったものの反撃も及ばず、結局0-1での敗戦となった。
リーグ戦4連勝の勢いを駆って苦手の鹿島にもしっかりと勝ちたいところだったが、前半受けに回り過ぎ、また攻勢に出た後半にも決めきれずに痛い星を落とした。意図を持ったフットボールはできていたと思うが、セカンド・ボールへの出足で後れを取り、プレスも巧みにかいくぐられて何度も前線にボールを運ばれていた。失点となったシュートは当たり損ねがアンラッキーになったが、失点そのものは必然だったと言っていい。
下位にいるとはいえ、戦い方が組織として徹底されているクラブとの試合に苦戦するのは広島戦と同様。戦術同士のガチのぶつかり合い、試合をコントロールするひとつひとつの判断や所作の厳しさという意味でまだまだ鹿島から学ぶべきことは多い。
高橋、前田の投入によって反撃に出た後半はチャンスも作ったが決めきれず。もともと攻撃のバリエーションがそれほどある訳でもなく、サイドからのチャレンジ一辺倒では可能性は高くない。セット・プレーで得点できなければこうした厳しい試合に勝つことは難しく、先に失点した時点で決定的に不利になってしまった。
浦和が仙台と引き分けたため、順位は暫定2位と変わらず、勝ち点差は1広がっただけにとどまったが、これで直接対決で勝つだけでは逆転できなくなった。痛い敗戦だが、もともと我々は何も手にしていないのだし、失うものは何もない。挑戦者の立場そのものが変わる訳ではないし、敗戦のひとつひとつから学んで強くなるしかない。ひとつの敗戦で下を向く必要はまったくない。
肝要なのは連敗しないことであり、敗戦の次の試合でこそ真価が問われる。今週は週央に試合がなく、修正の余地はあるが、代表合宿に権田、森重、太田、米本、武藤が招集されるためそれほどの余裕がある訳ではない。正直、浦和との直接対決というこの大事なタイミングでの代表は勘弁して欲しいが、辞退する訳にも行かず、許される日程の中で最大限の対応をしなければならない。
厳しい状況だが、優勝を狙うのなら言い訳は利かない。来週が天王山になる。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3) ファイン・セーブを連発したが失点シーンは手が届かず。
徳永(3.5) 機を見ての攻め上がりは効果的。対面との勝負も見ごたえ。
カニーニ(4) 時折驚くようなボール処理でピンチを招いた。
森重(3) 守備で強さを発揮。セット・プレーでもシュートあり。
太田(3.5) CKしか見せ場なし。敵のサイドチェンジで走らされた。
羽生(3.5) スペースを埋めて局面に顔を出し続けたが前半で交替。
梶山(3.5) 彼の周りだけ時間の流れ方が違う。ボールを落ち着けた。
米本(3) いいミドルもあったが枠に行きたい。代表合宿での成長を期待。
河野(4) 守備にも貢献したが攻撃では起点になれず、前半で交替。
東(3.5) よくチャンスに絡んだがシュートはやはりGK正面に。
武藤(3.5) ボールを収めるべく走り続けたがマークも厳しい。
===
高橋(3.5) アンカーとしていいボールさばきを見せた。ベンチもったいない。
前田(3.5) 徐々にチームにフィットしつつある。使い続けたい。
三田(-) 時間短し。仕事はした。
2試合連続の4万人越え。コンコースは混んだし帰りの駅までの道もひどいが、この雰囲気は何物にも代え難い。大観衆の前だけに得点が見たかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2015年05月06日 23:44
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■
【Jリーグ第10節】仙台×FC東京
■2015年5月6日(水) 19:00キックオフ
■ユアテックスタジアム仙台
ゴールデン・ウィークの最終日、仙台でのアウェイということでおとなしく自宅スカパー観戦にした。日中はうららかな天気、仙台もちょうどいいくらいの気候だったようだ。
東京は多摩川クラシコに勝って3連勝、順位を2位に上げて中3日の連戦だ。首位の浦和はACLの試合があり今節の試合は6月に開催されることになるので、ここで勝ち点3を積み上げられれば勝ち点で並ぶことができる。
アウェイ仙台戦はこれまでJ1では勝ちがないらしく相性はよくないというものの、ホームではしっかり勝てており、そういうどうでもいいジンクスを本当にどうでもよくするのが強さということの意味なら今日はきちんと勝つべき試合。前節途中出場でいい動きを見せた東と前田が先発、河野がベンチ・スタートとなった。
権田
徳永 吉本 森重 太田
羽生 梶山 米本
東
前田 武藤
序盤は仙台がいい出足で主導権を握りに来る。東京は前線からのプレスで攻撃のリズムを作ろうとするが、互いにファウルが多く波に乗れない。9分、こぼれ球に右サイドから強烈なボレー・シュートを放たれるがバーをヒット、肝を冷やしたシーンだった。
東京は10分、東が左サイドからドリブルで持ちこんで角度のないところからシュートを放つがGKがセーブ。さらに14分には太田のCKからのクリア・ボールに米本がボレー・シュートを試みジャスト・ミートするがバーの上に。
その後も中盤で主導権を争う激しい戦いが続くが、仙台の勢いに押され自陣に押しこめられる時間が長い。身体を張った守備で跳ね返し、敵のミスにも助けられたものの立て続けにシュートを許し、受けにまわる展開になる。
24分、吉本がエリア内で敵FWを後ろから抱えこんだ格好となり警告を受ける。PKとなるが、25分、敵FWが右に蹴ったボールを権田が完全にセーブ、失点を免れる。これで流れを大きく呼びこんだ。今日のポイントとなるプレーだったと思う。
33分、左寄りでボールを受けた武藤が敵DFに倒されFKを得る。34分、太田が蹴ったボールはファーに飛び、大外に飛びこんだ森重がダイレクト・ボレーでたたきつけたシュートがゴールに突き刺さって東京が先制。1-0とリードを奪う。
その後は流れをつかんだ東京がボールをコントロールしつつ追加点の機会を窺うが、フィニッシュまでは至らず1-0のまま前半を終えた。
後半開始早々の47分、武藤が中央に送ったボールを追った米本がエリア内で敵DFに倒されPKを得る。吉本と同じようなファウルだったが、DFの手がかかっており同じ基準なら判定は妥当だろう。このPKを武藤が中央に決め2-0に。前田に蹴らせてやりたかった。
さらに52分、羽生からのパスを受けて左サイドを上がった太田がクロスを入れると、中央下がり目の武藤が左足でダイレクト・ボレー。これがDFの股を抜いて決まり、武藤のこの日2点目で3-0に。立て続けのゴールで試合の流れをほぼ決める。
東京はその後も59分、太田のFKにニアの東が頭で合わせるがGKにセーブされる。67分、東からのパスを受けた太田が右足で狙ったがGK正面。太田の右足シュートは初めて見たかも。69分、羽生に代えて高橋を投入、梶山と高橋がダブル・ボランチとなり4-4-2に移行。
その後は仙台の攻撃を受ける時間となるが、東京は集中した守備で決定機は作らせず。85分、武藤に代えて林を投入、さらには87分、前田に代えて丸山を投入し、右から吉本、森重、丸山の3バック、両SBを加えて実質的に5バックとしてクリーン・シートを守りに行く。
しかし、これが裏目に出たか、直後の88分、左寄りからの敵FKをファーに飛ばされ、このマイナスの折り返しをフリーで決められ失点。3-1となる。さらに90分、右サイドで権田が敵のシュートをブロックしたがこぼれ球がゴール正面に飛び、ここでも敵FWにフリーで詰められ失点。3-2と1点差に詰め寄られる。
そこから6分以上の長いアディショナル・タイムとなったが、東京は何とかしのぎきり、終わってみれば3-2の辛勝となってしまった。
前半の仙台の攻勢をしのぎ、PKを止めたところから流れを引き寄せて先制、後半開始早々から立て続けに追加点を奪ったところまでは頷ける内容だったが、最後に2失点したのはまったく余計。
無失点に抑えるから何とか1点取って勝つというのは、内容に関わらずしっかりとした意図のもとでのゲーム・マネジメントだから高く評価するが、3点取ったから2点までなら取られてもいいとは誰も思っていないし、そういう意味ではやるべきことを徹底できずに不慮の失点を重ねたことは座視できない。
3得点したからこそクリーン・シートをしっかり守るべきで、5バックにして試合をクローズしに行った戦術自体はまったくおかしいとは思わないが、そのために守備の約束事が混乱したのではないか。失点はどちらもやむを得ない部分があったとはいえ誰もボールに行けておらず、カバーリングが曖昧になったことは否定できない。
これまでの所謂ウノゼロとは異なり、「勝ったからいい」では済まされない問題の根を含んだ試合運びで、時間は短いが次の試合までにしっかり検証しないと、鹿島、浦和といったクラブには勝てないし、この試合のクローズの仕方は次の試合に悪い影響を与えかねない。勝ったからこそ厳しく反省、検証すべき試合だと思う。
85分まではしっかり戦えていただけに、最後の詰めの甘さがショッキング。まったく喜べない勝利だし、これでは優勝なんか狙えない。腹立たしい、後味の悪い試合だった。
とはいえこれで東京は4連勝。勝ち点を23(1試合あたり2.30)に伸ばし首位浦和と勝ち点で並んだ(得失点差で2位)。1stステージは残り7試合、次の鹿島(H)、浦和(A)との連戦が天王山になる。特に鹿島戦は浦和への挑戦権を得るための大事な試合。我々の今の力がどれほどかが如実に試されることになる。その意味でも今日の2失点にはガックリきた。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(2.5) PKストップで流れを呼びこんだ。失点はどちらもノー・チャンス。
徳永(3.5) 手堅い守備で敵の攻撃を封殺。終盤にいい攻め上がりもあり。
吉本(4) 身体を張ったがPK献上のファウルは余計。次節は累積で出場停止。
森重(3) DFとは思えないシュート・センスで先制のゴール。守備もクレバー。
太田(3) 正確なFK、クロスで2アシスト。もはや東京の「顔」になりつつある。
羽生(4) 気の利いた動きでチームを支えたがチャンスには絡めず。
梶山(4) 中盤で試合を演出したが存在感を発揮しにくい流れの試合だった。
米本(3.5) PKゲットの被ファウル。しかしなぜあそこにいたのか。
東(3) ボールを引き出しチャンスにつなげた。リンクマンとして活躍。
前田(3) 前線で身体を張りボールを受け続けた。早く得点が欲しい。
武藤(2) PKは甘かったが前線での粘りがFK獲得につながった点を評価。
===
高橋(3.5) 期待された役割はきちんとこなした。踏ん張りどころだ。
林(-) 時間短し。
丸山(-) 時間短し。
まあ、あそこからバタバタっと崩れずにもちこたえて勝ちきったことは最低限評価すべきなのか…。
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FC東京
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J1リーグ戦
2015年05月04日 23:07
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■
【ブンデスリーガ第31節】ヘルタ×グラードバッハ
■2015年5月3日(日) 17:30キックオフ
■Olympiastadion (Berlin)
またしても日曜日、日本時間では月曜日未明0:30キックオフの試合だが、幸いにもスカパーで生中継があり、ゴールデンウィークで月曜日も休みということでリアルタイム観戦した。
4位のレバークーゼンは土曜日にバイエルンと対戦しているが、既に優勝を決めたバイエルンがチャンピオンズ・リーグをにらんでメンバーを落としたためレバークーゼンが勝ってしまい、戦前の段階では暫定で順位が逆転、グラードバッハとしては最低でも勝ち点1を持ち帰らなければならない試合。
このところメンバーを固定して戦っているグラードバッハだが、この試合では背中に故障のあるドミンゲスに代えてインフルエンザから復帰のヤンチュケがCBで先発。それ以外は前節と同じ布陣となった。
ゾマー
コープ ブラウアース ヤンチュケ ヴェント
ヘアマン クラマー シャカ ジョンソン
ラファエル クルーゼ
試合はグラードバッハのペース。アウェイながらグラードバッハがボールを支配し、細かいパス交換から敵陣に入りこみ、ゴールに迫ろうとする。11分、フィードから裏に抜け出したクルーゼがゴールを決めるがオフサイドの判定。
リプレイで見る限りオフサイドはないように見えたが、そのリプレイを見ている間にリスタートされたボールをクラマーがカット、パスを受けたラファエルが中央にクロスを送るとクルーゼが右足でこれをゴールに蹴りこみ、「これなら文句ないだろう」と言わんばかりの先制点。グラードバッハが1-0とリードを奪う。
これで落ち着いて試合を進められるかと思ったが、13分、右サイドから入れられたクロスに中央でヘディングシュートを放たれる。これはバー、ポストに当たるが、正面にこぼれたボールを後ろから飛びこんだ敵FWに頭で押し込まれ失点。たちまち1-1の同点に追いつかれてしまう。アンラッキーな面もあるにせよクロス、こぼれ球双方への対応に集中を欠いた感あり。
その後はグラードバッハがボールを支配、敵陣を中心に試合を進めるが、ヘルタの手堅い守りを崩すことができず無得点のまま試合は進む。
25分、シャカの強烈なミドルは枠に飛ぶが敵GKがセーブ。37分にはクルーゼのCKから中央のクラマーにボールが渡るが押しこみきれず。42分にはクルーゼのFKにシャカが合わせバーをたたくがオフサイドの判定。
さらに43分にはジョンソンからのパスを受けたシャカがフリーでシュートを放つが枠外に。圧倒的にボールを支配しチャンスも作りながら最後のところで決めきれず、1-1の同点のまま前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハが優勢に試合を進める。56分、ジョンソンのFKはゴール右に外れる。57分にもジョンソンがシュートを放つがGKにセーブされる。
さらに63分、ヘアマンからのボールを受けたクルーゼが狙うが枠外。66分にはシャカがダイレクトボレーでシュートを放つがこれも枠外。
73分、ヘアマンに代えてトラオレを、79分にはジョンソンに代えてアザールを投入。リスクはマネジメントしながらも前線を活性化し、オープンになりつつある試合の中で勝ち越しを狙いに行く。
85分、それまでコンビネーションでなかなか崩せなかったヘルタの守備をトラオレが個人技でこじ開けに行く。右サイドからドリブルでカット・イン、左足で巻いたシュートを放つとこれがファーに決まりゴール。土壇場で2-1とリードを奪う。この時間帯のトラオレは効くね。
その後は、90分、ラファエルに代えてノードファイトを投入するなど危なげのない試合運びでしっかりと試合をコントロール。前がかりになった敵の裏を狙ってカウンターも仕掛けたが追加点は奪えず、結局、2-1でグラードバッハがヘルタに辛勝した。
内容的には圧倒的にグラードバッハが優勢であり、シュート数18-10、ポゼッション73-27とほぼ一方的な試合だったが、しっかりとゴール前で集中したヘルタの守備をなかなか崩すことができず苦労した。後半途中からは足が止まり始め、中盤にスペースができてオープンな戦いになったが、これを見て投入したトラオレの積極的なプレーが勝利を呼びこんだ。
前半先制した直後に失点、苦しい戦いになったがよく集中を切らせなかった。最後に帳尻をしっかり合わせてくるところにチームとしての成長、成熟を感じる。勝負強いチームになったし、自身を持って戦っていることが分かる。
この試合ではシャカが積極的に攻撃にからみシュートも放った。中盤での構成力とパンチのある左足のシュート力は大きな武器。移籍した最初の年はなかなかフィットしなかったが、ここに来てかくことのできない中盤の戦力として気を吐いているのは嬉しい限りだ。
これでグラードバッハは勝ち点を60の大台に乗せ3位を奪還。2位のヴォルフスブルクとは勝ち点差2に迫った。4位のレバークーゼンとも勝ち点差は2だが、次節に直接対決がありこの結果が雌雄を決する。とはいえこの試合の勝利のおかげで直接対決は引き分けでもよくなった。大きな勝ち点3だった。
それからこれは前節既に決まっていたことだが、グラードバッハは既に4位以上を確保、来季、悪くともCL予選に参加できることは確定した。ダイレクト・クオリファイとなる3位を巡っての熾烈な争いを繰り広げている訳だが、来季もヨーロッパの舞台で戦えることは誇るべき戦績だ。
グラードバッハはこの後、レバークーゼン(H)、ブレーメン(A)、アウクスブルク(H)と3試合を残す。まずは次節のレバークーゼン戦が天王山になるのは間違いない。
ルツィアン・ファヴレ監督談話:
「この勝利はなかなか大変な仕事だった。早い時間にうまく先制できたが、その後すぐに同点にされてしまい、試合が難しくなってしまった。我々は再びゼロからやり直さなければならず、非常に組織だってコンパクトに守るヘルタを相手に戦わなければならなかった。いくつかいいチャンスも作ったものの、ベルリンの守備の中で決定的なスペースを見つけるのは難しかった。それでも我々は後半、特により我慢とスピードで対応した。我々はボールを支配したが、ヘルタの危険なカウンターには常に気をつけなければならなかった。だが、我々がこの試合にどうしても勝ちたかったということは示せたと思うし、このアウェイでの勝利は妥当なものだ」
次節、スカパー中継あり。引き分けでも3位はキープできるが、ここでしっかり勝って勝負をつけてしまわなければならない。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2015年05月02日 23:29
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【Jリーグ第9節】FC東京×川崎
■2015年5月2日(土) 16:00キックオフ
■味の素スタジアム
五月晴れの土曜日。5連休の初日とあってチケットの売れ行きも好調、席種によっては前売で完売も出る人気。代表人気、クラブの好調さに加え、多摩川クラシコということでパブリシティも万全。ここで集客しなければいつするというくらいの勢い。これまでは大入りの大事な試合で勝てなかったが、そろそろそんなつまらないジンクスも卒業していい頃だ。
いつもより早めに家を出て2時過ぎに飛田給に着いたが、既に駅から人出がいつもの3割増しくらいの感じ。正面ゲートはまだ指定席限定の運用で、ゴール裏側のSOCIO優先入場ゲートに回った。コンコースも混んでいる。ビールを買っていつものバクスタ上層に上がったが既に席は埋まり始めていて、キックオフまで余裕で1時間以上あるが通路際は既に押さえられ、真ん中の辺りしか残っていない。
東京はリーグ戦2連勝で3位。この勢いに乗ってホームでも勝ち点を積み上げたいが、相手は東京より順位は下とはいえ攻撃力がありチームとして完成している川崎。これまでの相手では見逃してもらえていたようなミスもしっかり得点に結びつけてくると思っていた方がいい。中二日での連戦となるが、条件は敵も同じ。気温も上がる中で厳しい戦いが予想される。
メンバーは、前節出場停止だった梶山がアンカーで先発。また林が今季リーグ戦初先発し、東がベンチ・スタートとなった。
権田
徳永 吉本 森重 太田
羽生 梶山 米本
河野
林 武藤
試合は拮抗した立ち上がりに。しっかりとボールをつないでくる川崎に対し、東京はハイプレスで応戦。奪ったボールは梶山や米本から前線に送りこまれるが収まりきれず。逆に前線でのプレスをかいくぐられると一気に敵の攻撃のスイッチが入りバイタル・エリアに迫られるシーンも。
東京のファースト・シュートは7分、遠い位置からのFKの流れでこぼれたボールを河野がミドルで狙うがDFにブロックされる。川崎の攻撃に対しては集中して守れており、フィニッシュまでは持ちこませないが、徐々に川崎にボールを持たれる時間が長くなる。中盤での熾烈な戦いが続く。
21分、右寄りで与えたFKをファーに飛ばされる。ゾーンで守る東京の裏に敵FWが飛びこみヘディング、これでポストをかすめてゴールに。一列になったゾーン・ディフェンスのさらに向こうに飛ばされてだれもケアできず。0-1と先制を許してしまう。
スコアレスまたは先制がゲームプランの東京としては先制されたことで戦い方が難しくなる。その後もポゼッションは川崎に。東京はチャンスらしいチャンスを作れないまま33分、45分にも右寄りでのFKを与え、同じようにファーに飛ばされてフリーでシュートを放たれるシーンが繰り返されるなど劣勢に立たされたが、何とかしのぎ0-1とリードをゆるしたまま前半を終える。
前半のシュートは結局7分の河野1本のみ。ボールの収まりどころを欠き、しっかりとボールをつなぐ川崎に対してやや後追いの守備になりかかっている。羽生がよく動きまわってボールを受けるのはいいが、敵のプレッシャーを受けてボールが足許に収まらず、ボール・ロストが多い。河野も消えている。攻撃がまったく形にならない前半だった。
フィッカデンティ監督はハーフタイムに動く。河野に代えて後半から東を投入、トップ下に置いて攻撃に動きとアイデアを持ちこもうという考えか。さらに50分、林を諦めて前田を投入。東の動きを見極めてからの前田投入だったと思うが、後半立て続けにカードを切り、反撃の意志を明確にするいい采配だったと思う。
この交替によって前線でのボールの収まりどころができた東京は、リスクを取って同点を狙いに行く。52分、米本が左サイドから中央に送ったボールにニアの前田がスルー、ボールはそのまま敵DFをかすめて中央の武藤に届くが足許に入ったか武藤はこれを打ちきれず。フリーでゴール前だっただけに決めたかった。
57分には左CKに森重が頭で合わせるがシュートはスピードを欠いてGK正面に。63分、左サイドから武藤がドリブルで仕掛けると、エリア手前で敵DFにはさまれて転倒。敵DFがこの試合2度目の警告を受け退場となる。リプレイを見ればDFの手が後ろから武藤の肩にかかっており妥当な判定。東京は数的優位となる。
この時、ビハインドを背負った状態で数的優位になると敵が割りきって後ろを締めてくるのではないかという懸念が頭をよぎったがそうはならなかった。
65分、このファウルで得たFKに東が飛びこみ右足で合わせるがGKがセーブ。得点の気配が強まる。リスクを取って攻める東京に流れが傾くが、こういうときに裏を取られてカウンターで追加点とかやられると一気に試合が決まってしまう。最低限のリスク・マネジメントはしっかりやらなければならない。
69分、武藤が今度は右サイドで倒されFKを得る。太田が蹴ったボールは壁を越え、ゴール前でワンバウンドしてそのままゴールへ。東京の選手が壁に入っていたせいでGKからはおそらく完全にブラインドになっており、動きの逆を突いた格好。セット・プレーからのゴールで1-1と同点に追いつく。
こうなると流れは完全に東京に。72分、徳永のクロスに前田が頭で合わせるがバーの上。さらに76分、CKのこぼれ球に羽生が合わせるが味方に当たる。
78分、羽生に代えて三田を投入。東京が球際で競り勝ち、攻撃を仕掛ける時間が続く。86分、武藤が左エリアで仕掛けるが敵DFに阻まれる。しかしこのこぼれ球をしつこく追い、このボールを確保したところで敵DFに倒され、左サイド、ゴールライン近くでのFKを得る。
87分、このFKを太田が蹴ると、武藤が中央でフリーでヘディング。これがネットに突き刺さって東京が2-1と土壇場で逆転に成功。その後、4分のアディショナル・タイムも危なげなくしのぎ、東京が2-1で逆転勝利を収めた。
大入りの大事な試合で勝てないという意味のないジンクスを自ら打ち破る劇的な逆転勝利は高く評価されるべきもの。前半は川崎の完成度の高いコンビネーション・フットボールの前に防戦一方となりほぼシュートも打てなかったが、後半は交替カードとリスクを取った攻撃とでチャンスを作り、積極的な仕掛けから得たセット・プレーの機会をしっかり決めた。
失点はゾーンで守るセット・プレー・ディフェンスの裏を狙われたもので、研究された感があるが、その後も同様のピンチを何度も作られたのは大きな課題。しっかり整理が必要だと思う。
後半は前田が前線でしっかりボールを触ってくれることでリズムができ、東、羽生らのセンスを生かす展開ができた。前田自身にゴールがなかったのは残念だが、やはりレベルの高い相手とやるときには前田のような経験と技術、判断力のある選手が不可欠。
この後、鹿島、浦和と厳しい相手との戦いには前田の力が必要で、実戦の中からフィットさせて行くステップは省略できない。武藤の海外移籍の可能性を考えても前田は積極的に使わなければならないし、我々もそれを支える覚悟が必要だ。
リードを奪われても下を向くことなく、目の前の試合にしっかり集中したこと、監督が的確な交替カードを切ったことで、メンタル負けしなかったのが大きな成長。攻撃の内容にはまだまだ改善の余地もあるが、後半の戦いにはひとつの原型となり得るものがあったようにも見えた。
忘れてならないのは43,000人の大観衆の存在。ほぼ満員となったスタジアムの雰囲気は素晴らしかった。バック・スタンドで見ていたが、ゴール裏と連動しながらも自発的にわき上がる拍手、手拍子が大きな一体感を生み出していた。帰りに飛田給駅に向かう道で、家族連れの父親が小学生の男の子に「面白かったね〜。来てよかったね〜」と語りかけていたのが本当に嬉しかった。
先行されながらも終盤に逆転しての勝利は、初めてスタジアムに足を運んだ人にも強い印象を残しただろう。話題の武藤のゴールだったというのもいい。「味スタを満員に」と言い続けたひとつの答えが今日の試合であったとするなら、やはりいい選手を揃え、代表にも選手を出して、クラブの成績もいいということが、当たり前だが集客のポイントということなんだろう。
たくさん人が来ることで、ふだんから来ているサポにとっては居心地は概して悪くなる。駅も電車も混む。コンコースには人だかりができ、席に荷物は置けず、出遅れれば席を見つけるのにも苦労する。不慣れな家族連れが右往左往し、カップルが試合そっちのけでいちゃいちゃする。しかし、それでもこの雰囲気の中で試合ができることの価値は何物にも代え難い。
そのためなら僕たちはその程度の不便は忍ぶ覚悟があるし、そうやって底辺を広げる中で東京は真の首都クラブになって行くはずなのだ。今まで抽象的に「味スタを満員に」と言っていたものが、今日、具体的に体感できたということだと思う。我々は、満員の不便さ、不自由さも分かったが、同時にあの4万人が一気に盛り上がるしびれる感じも知ってしまったのだ。
これで東京は9試合を消化して勝ち点を20(1試合あたり2.22)に伸ばし2位に浮上。首位浦和とは勝ち点3の差があるが、直接対決を残しており射程距離内。とはいえこれで何かをなしとげたつもりになっては困る。まずは中三日の仙台戦に集中しなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
権田(3) 厳しいシュートもあったが集中した守備で失点を最小限に。
徳永(3.5) 堅い守備と攻め上がりのバランスもよかった。好調を維持。
吉本(3.5) 身体を張った守備で流れからの失点はゼロに抑えた。
森重(3) 守備をコントロール、セット・プレーではシュートもあった。
太田(2) FKから1得点1アシスト。他にもいいFKを連発して勝利の主役に。
羽生(3.5) 前半はつなぎきれずに苦しんだ。東、前田が入って改善。
梶山(3.5) 前線に危険なパスを送り続けた。守備の意識も堅い。
米本(3.5) 中盤でのチャレンジが効いた。パス出しは当たり外れ大きい。
河野(4) 前半は守備的な流れで存在感を示せず。交替はやむなし。
林(4) 前線で身体は張ったがタメを作れず。やはり交替はやむなし。
武藤(2) 強さと愚直さでFKを獲得し続けた。ケガだけは気をつけて。
===
東(3) 前線に流動性を注入、反撃の原動力となった。シュート惜しかった。
前田(3) ボールをしっかり受けてリズムを作った。ゴールが速く欲しい。
三田(-) 時間短し。役割は果たした。
今季公式戦で先制された試合は負けてない。
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