フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2015年10月31日 21:01
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【DFBポカール2回戦】シャルケ×グラードバッハ
■2015年10月28日(水) 20:30キックオフ
■Veltins-Arena (Gelsenkirchen)
リーグ戦で対戦したばかりのシャルケと中2日での再戦。日本時間では木曜日の未明4時半からの試合ということで、早起きして動画視聴という手もあったが、まあポカールだし、最近そういうムリな見方が続いているので素直に結果だけを確認することにした。
シュバート暫定監督は3人をローテーション。ラファエルがインフルエンザということでドルミッチが先発した他、ジョンソンに代わってアザールが、ダフーに代わってノードファイトが先発した。
ゾマー
コープ クリステンセン ヤンチュケ ヴェント
トラオレ ノードファイト シャカ アザール
シュティンドル ドルミッチ
ホームのシャルケが序盤から攻勢に。グラードバッハは自陣に押しこまれシュートも放たれるが、ゾマーの堅守もあってゴールは割らせない。シュティンドルとドルミッチが前線からプレスを試みるが、しばしば長いボールで中盤を省略されて空回り。
シャルケが主導権を握ったまま試合が進み、セット・プレーも含めてピンチが続くが、ゾマーの踏ん張りでしのぐ。シャルケが得点機を生かせないシーンが続いていた42分、敵DFがボールをGKに戻そうとしたところでつまずき、ボールをロスト。これをシュティンドルがすかさず拾って裏に抜け出しGKと一対一に。
シュティンドルは冷静にボールを流しこんでゴール。グラードバッハが敵失から生まれた前半最初で唯一のチャンスを生かし1-0と先制。シャルケからすれば「チャンスを決めきれないでいると往々にしてこういう失点の仕方をする」という見本のような失点だっただろう。
シュバート暫定監督は後半からドルミッチに代えてジョンソンを投入、おそらくアザールが前線に上がったと思われる。
後半に入ってもシャルケ優位の展開となったが、52分、トラオレからのパスを受けて敵ペナルティ・エリアにドリブルで侵入したシュティンドルが飛び出した敵GKに引っかけられて転倒、PKを得る。微妙な判定ではあったが、GKが飛びこむ前にボールを出し、触れさせなかったシュティンドルの匠の技が光った。
53分、このPKをアザールが強烈に蹴りこんで2-0とグラードバッハがリードを広げる。その後もグラードバッハはトラオレ、アザールがシュートを放つが得点には至らず。64分、コープに代えてドミンゲスを投入。ヤンチュケが右SBにスライドしたのだろう。
その後はシャルケがパワー・プレー気味に前線の圧力を高めてくるが焦りが出てか大きなチャンスにならない。76分、アザールに代えてダフーを投入、どうスライドしたのかは不明。結局、効率よく得点を重ねたグラードバッハは危なげなく試合をクローズ、2-0でリーグ戦に続いてシャルケに完勝した。
シュート数10-22と、特に前半押しこまれたことが数字からも分かるが、敵失を見逃さず前半終了間際の効果的な時間帯に先制したことで敵の戦意を削ぎ、後半開始早々にもPKで追加点と、結果的に試合のツボを押さえたグラードバッハの試合運びがはまった。
この試合ではヤンチュケが試合終了間際に敵FWとの競り合いで肩を負傷、精密検査を受けるが週末のリーグ戦には欠場することになった。シャルケにはリーグ戦でもハーンが大ケガを負わされており、マジでやんのかこらという感じ。
負傷者が相次ぐ苦しい人繰りの中でポカールやCLも含めて週2試合のペースはキツいが、流れのいい時は少々しんどくても試合を続けて行くことでイメージが途切れないメリットもある。ここまでシュバート暫定監督になってからリーグ戦5連勝、公式戦8試合で6勝1敗1分と好調を維持しており、この流れを大事にしたいところだ。
DFBポカールは次が3回戦、ラウンド16となる。試合は12月中旬。リーグ戦は土曜日、ヘルタとアウェイで戦う。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「次のラウンドに進めたことは大変嬉しい。しかし前半の内容には満足できない。我々はまったく試合に入ることができず、後ろからしっかりビルド・アップすることもできなかった。そして長いボールに頼り過ぎたが、前線でそれをしっかり受けることもできなかった。0-1、0-2、いや、0-3にすらなっていてもおかしくなかったのにそうならなかったのは大きな幸運だった。そして前半が終わった時には1-0で我々がリードしていた。フットボールではこういうことが往々にして起こるし、そうなったものは有難くいただくのが当然だろう。ハーフタイムに我々が話し合ったのは、もっと速くシンプルに後ろから組み立てること、そして敵陣深くまでしっかり走りこむことだ。これは後半はずっとうまく行くようになった。攻撃面でしっかり連係できるようになったし、その結果試合は我々の方に転がった」
内容のよくなかった試合をしっかり耐えて結果を得たのは大きい。ヤンチュケを失いカツカツの戦いだがリーグ戦では勝ち星を先行させたい。
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Borussia M'Gladbach
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DFBポカール
2015年10月26日 22:38
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【ブンデスリーガ第10節】グラードバッハ×シャルケ
■2015年10月25日(日) 17:30キックオフ
■Borussia-Park
ドイツでは夏時間が終わり日本との時差が8時間に戻った。日本時間では月曜日未明1時半キックオフのゲーム。スカパーでは中継がなく、ウェブでの生中継だけなので、やむなく1時半に起き出して買ったばかりのタブレットでネット観戦した。
負傷欠場のドミンゲスに代わってヤンチュケがCBで先発した他はユベントス戦と同じ布陣。このメンバーを信頼しているというのもあるだろうが、ケガ人が相次いで人繰りが苦しいのも否定できない。
ゾマー
コープ クリステンセン ヤンチュケ ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合は序盤からグラードバッハが押しこむ展開に。1分、シャカがドリブルで敵陣深くまで突進、ゴール・ライン近くから戻したボールをシュティンドルがダイレクトでゴールに蹴りこんで先制かと思われたが、ボールがゴール・ラインを割っていたとの判定でノー・ゴール。
9分にはジョンソンが左サイドから入れたボールを中央でトラオレが空振ったがファーのコープがダイレクトがシュート。鋭いボールが枠に飛んだがGKがセーブ。
グラードバッハは高い位置からのプレスとこぼれ球への早いアプローチでボールを支配、敵陣を中心に試合を進めるものの、シャルケの守備も集中しており決定的なチャンスを作るには時間がかかる。
攻めながらもいい形でフィニッシュに持って行けなかったが、32分、右サイドからドリブルで仕掛けたコープがエリア内で敵DFに倒されPKを得る。足を出して来るのが分かっていてもらいに行った感はあったが、足がかかっているのは確かで許容できる判断か。
このPKをシュティンドルが蹴ると、シュートはGKに読まれセーブされるが、こぼれ球にシュティンドルが自ら素早く詰め、頭で押しこみ直してゴール。グラードバッハが1-0と内容に見合う先制点を得る。
グラードバッハはその後も主導権を手放さない。40分にはクリステンセンがトラオレの左からのクロスに飛びこむがシュートはミートせず枠外に。41分、トラオレが右サイドから自ら持ちこんで得意の巻いたシュートを放つがGKにセーブされる。
しかし44分、敵CKからいったん後ろにこぼれたボールを前線に放りこまれると、敵FWに左裏に抜け出されクロスを入れられる。ニアでこれに対応したクリステンセンが処理を誤りボールはゴールへ。オウン・ゴールで1-1の同点となってしまう。まあ、ファーには敵のFWが2人入りこんでいたのでどのみち仕方のない失点だったかも。1-1の同点で前半を終える。
後半に入るとシャルケがギアを一段上げて攻勢に。グラードバッハは自陣でシャルケの攻撃を受ける時間となる。後半最初の15分をゾマーの攻守もあってしのぐと、試合は徐々にオープンな展開になる。57分、押しこまれて持ち味が出せなくなっているダフーに代えてノードファイトを投入。この交替は何気に効いたと思う。
70分、トラオレが左寄りのエリアすぐ外で敵DFに倒されFKを得る。これも微妙な判定だったが、ラファエルがこれを直接決めグラードバッハが2-1と再び勝ち越し。
74分、トラオレに代えてハーンを投入するが、80分、敵DFに膝に激しく蹴りを入れられ半月板を損傷する重傷でそのままアザールと交代。敵DFは一発退場となり数的優位に立つ。
直後の84分、アザールが右サイドに出したボールを受けたコープが角度のないところから放ったシュートが決まり3-1。試合を決めた。グラードバッハは危なげなく試合をクローズ、4ゴールでリーグ戦5連勝となった。
上位のシャルケを相手に堂々と主導権を握り、特に前半はほぼワンサイドのゲームで自信を持ってボールを動かした。パスミスももちろんあるが、臆することなく少ないタッチ数でクリティカルなところにパスを当てに行く戦い方はまさにファヴレ監督直伝のもの。ようやくここまで調子を戻してきた。
前節好調だったダフーがこの試合では精彩を欠いたが、右SBのコープが自らダメ押しを決めた他、先制の端緒となるPKを獲得、他にも果敢に枠を捉えるシュートを放つなど活躍した。トラオレ、ラファエル、シュティンドルら前線の選手が力を発揮しているのが大きい。
一方、ドルミッチが出場機会を得られていないのは残念。前線の選択肢を増やしておくことは重要で、次のDFBポカールあたりで試したい。
ハーンは少なくともウィンター・ブレイク前の復帰は絶望という重傷。ヘアマン、ドミンゲス、シュトランツル、ニコ・シュルツらを欠きながら、CLもある苦しい日程を戦っている現状では痛い戦列離脱だ。残った選手の負担が増えるのはやむを得ない。
グラードバッハは開幕5連敗のあと5連勝と、ついに星を五分に戻し順位も7位まで浮上。次は水曜日に再びシャルケとDFBポカール2回戦を戦う。リーグ戦はヘルタとの一戦。この勢いを削がないようにしっかり勝ち点を積み上げて行きたい。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「私はこのチームを非常に誇りに思っている。彼らは素晴らしいゲームをし、大きな情熱を見せてくれた。前半は試合を明快に支配していた。その間に2点目、いや3点目も決めておくべきだった。前半終了直前の失点はもちろんアンラッキーなものだった。後半は少しばかり落ち着きを失ってしまった。ボールをすぐに奪われてしまう時間帯があった。だが、その後我々は再び試合をグリップすることができた。それで最後には妥当な勝利にたどり着くことができた。しかし何よりアンドレ・ハーンのことを考えないではいられない。彼の痛みがひどくなく、早く復帰できることを祈っている」
ちなみにシャルケのブライテンライター監督は、1点目のPKも2点目のFKも「自分の目にはそのようには見えなかったが」とチクリ。まあ、いずれにしても夜中にごそごそ起き出してタブレットを見つめ続けた甲斐はあったというものだ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2015年10月24日 21:14
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【Jリーグ第32節】FC東京×浦和
■2015年10月24日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
いよいよ優勝を懸けた天王山。今季ここまでやってきたことの真価が問われる試合だ。首位広島、2位浦和との勝ち点差は6と厳しいが、ここで浦和から勝ち点3をもぎ取れば優勝の可能性は十分ある。逆に負ければ決定的なビハインドを背負うことになる。過去の対戦成績がどうであれ、とにかく勝たなければ始まらない試合だ。
東京はこれまでこうしたポイントになる試合にことごとく負けてきた。だからこそ毎季中位に甘んじてきた訳だが、シーズンのこの時期に、3位として2位の浦和に戦いを挑むことができるのは大きなチャンス。シーズン後半ではG大阪、広島に勝ち、勝負強さも身につけつつある。「挑戦権」は得た。後はラスボスを倒すだけだ。
気持ちのいい秋晴れで暑いくらいの土曜日。チケットはほぼ前売りで完売。待機列がヤバいという事前情報もあったため、SOCIO開門前の11時過ぎに味スタに着いた。長い待機列だったが11時半には入場、いつものバック上層中央あたりに席を確保。コンビニで買って行ったサンドイッチを食べ、ビールを飲んでキックオフを待った。
前節負傷で途中交代した森重が出場を強行、中盤では橋本に代わって羽生が先発し、負傷欠場のバーンズに代わって河野がトップ下で先発。久しぶりに林がベンチ入りした。
アブラモフ
徳永 森重 丸山 太田
羽生 高橋 米本
河野
前田 東
開始早々の1分、高橋からパスを受けて左サイドを突破した東がエリア隅で敵に引き倒されたように見えたが笛は鳴らず。いきなりのクリティカルなシーンとなった。ここでPKを得ていれば、という今日のポイントの一つだったと思う。
その後は浦和がボールを支配しパスを回しながら東京陣内で試合を進める展開に。防戦一方の苦しい時間帯になる。
11分、右サイドからクロスを上げられる。アブラモフがこれをセーブしたがこぼれ球が正面に落ち、ここに駆けこんだ敵MFに蹴りこまれて失点。アブラモフのセーブが中途半端だったのは否めない。緩いクロスだったので触るのが精いっぱいいだったのだろうと思う。悔やまれる失点で0-1と先制を許す。
さらに14分、今度は左サイドからボールを持ちこまれ、右に展開される。ファーに流れたボールを敵FWがコントロールされたシュートでゴール右上隅に決められ0-2。リードを広げられる。
一方の東京も16分、米本のスルーパスで裏に抜け出した東が敵DFのチェックを耐えてボールをキープ、最後は角度のほとんどないところからGKのニアを抜く技術の高いシュートでゴール。1-2とすかさず1点差に戻す。
その後も一進一退の攻防となるが、27分、左サイドから持ちこまれて放たれたシュートは丸山に当たるが、こぼれたボールを丸山と太田が見合ってボールに行けないところをさらわれてシュートを決められる。1-3と再び2点差に。
その後は中盤での激しいつばぜり合いとなるが、2点差を得てリスクを負う必要のない浦和に時間を使われ、1-3のまま前半を終える。東京は途中から高橋を最終ラインに下げ、徳永と太田の両翼を上げる3-4-3の布陣に変更して浦和にミラーゲームを挑む形に。
後半に入ると東京が攻勢に。46分、河野のラスト・パスを受けた東が巻いて狙うがシュートは枠外。52分、河野に代えて中島を投入する。
57分、太田のFKに森重がヘディングで合わせるがシュートは枠外。60分、羽生に代えて松田を投入。徳永を最終ラインに入れ、高橋をボランチに上げて松田は右SHに。
だが、その直後の61分、エリア手前からのパスを敵FWに落とされ、後ろから走りこんだ敵DFに蹴りこまれて失点。1-4とリードを広げられる。敵の素早いパス交換に対してボールを見てしまいシュートに反応できず。崩された形で痛い追加点を奪われる。
しかし、東京はここから捨て身の反撃。東、中島、松田らを起点に果敢に勝負を仕掛ける。74分、前がかりに仕掛け、左に展開したボールを受けた太田がクロスを入れると、中央で高橋がヘディング、これが決まって2-4と2点差に。
足が止まり始めた浦和に対し、リスクを取って前がかりに攻める東京が波状攻撃をたたみかける時間帯となる。82分、徳永に代えて林を投入、おそらくは松田を右SBに落として4-4-2にしたのではないかと思うがもはやよく分からない。
押せ押せのムードの中、84分、太田のCKに再び高橋が中央で競る。ヘディングしたボールは敵GKにセーブされるが、足許にこぼれたボールを高橋が自ら押しこみゴール。3-4と1点差に詰め寄る。
その後も東京はこぼれ球を拾いながら敵陣でパワー・プレーを仕掛ける。アディショナル・タイム、中島がエリア内で敵DFに引き倒されたように見えたがここも笛は鳴らず。東のシュートも敵GKがセーブ、このこぼれ球に詰めに行った中島のシュートもジャスト・ミートせず、最後の1点が奪えないままタイム・アップ。
一時は1-4と3点差をつけられたものの、下を向かず最後まで戦って2点を奪い、あとひと押しで同点となるところまで追い上げたが、早い時間帯の失点が最後まで重く、3-4で惜敗、勝ち点には手が届かなかった。
これで首位、2位との勝ち点差は9となり残り2試合で優勝の可能性は消滅、暫定3位だが4位G大阪の明日の結果次第ではチャンピオン・シリーズ圏内陥落の可能性もある。
流れを見れば、終盤に追い上げたこともあってそれなりの充足感、よくやった感はあったが、それももとはといえばリーグ最少失点の看板が泣くような情けない失点をポロポロと重ねた結果、自ら招いたビハインドを何とか取り返しに行っただけのことであり、「よく頑張った」などとほめている場合ではない。自分で火をつけて、必死で消しに行くマッチポンプに過ぎない。
4失点もすれば負けるのは当たり前で、堅守と言われながらも、綻びを見逃してくれない練度の高い相手には我々の守備も通用していないということ。失点はいずれも約束ごとがルーズになったり一瞬集中を欠いたりプレー精度が甘かったりという「こちらの事情」に抜け目なくつけこまれたもの。このレベルの相手と渡り合うには最後のところの厳しさがまだ足りないのだと言う他ない。
何より今季、内容よりも結果を求め、しょっぱい内容でも勝ちきることを最優先するしぶとい戦い方ができるようになっていたのに、この大事な試合で負けたというその一事をもって評価に値しない。何としても勝たなければならない試合だったが、その試合でイージーな失点を重ね4点を失ったところで終わっていたと言うべきだ。3点を返しても取られたのが4点なら負けなのは物の道理。
勝たなければならない試合に負けた。それ以外に何もない。終盤押しこんだが、最後の1点、2点がどうしても入らないところが、残念ながら、運も含めて今季の我々の到達点と限界を示していたのではないか。
評点(評点は
ドイツ式
):
アブラモフ(5) 最初の失点が試合を大きく決定づけた。4失点は厳しい。
徳永(5) 布陣のミスマッチがあった前半はサイドのカバーに苦労した。
森重(5) 序盤の悪い流れを止められず前半3失点。守備を崩された。
丸山(5) 全体がバタつく中で最後の厳しさが見せられなかった。
太田(5) アシストはあったがそれ以前に守備で失点関与。褒貶相半ば。
羽生(5) センパイといえども今日の流れを修正するのは難しかった。
高橋(4.5) 2得点は意地。前半は中盤で敵の攻撃を止められず。
米本(5) 大事な試合で気合が入り過ぎたか。追いかける守備に陥った。
河野(5) 動き回ったがアクセントになることができなかった。
前田(4.5) 敵を背負いながらのポストでボールを受け続けたがシュートなし。
東(4) 2試合連続の得点。あと1点は取れていたと思うが…。
===
中島(4) 果敢に仕掛けて後半の反撃のリズムを作った。もっと見たい。
松田(4.5) 中島とともに反撃の手がかりを作ったが、最後のミドルはなかった…。
林(-) 時間短し。
まだ何も終わっていないし、我々はまだ何もなしとげていない。天皇杯を含め残りの試合でできる限りのことをするしかない。それは変わらない。
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FC東京
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J1リーグ戦
2015年10月22日 23:12
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【CL第3節】ユベントス×グラードバッハ
■2015年10月21日(水) 20:45キックオフ
■Juventus Arena (Turin)
CL第3戦はユベントスというイタリアのクラブとの対戦。さすがにCLは全試合スカパーで放送があり、この試合は生中継。日本時間では木曜日未明3時45分キックオフだが、さすがに平日の夜にリアルタイムで見るのは厳しいので、早めに寝て、朝5時起床で出勤前に録画を時差追っかけ視聴した。
グラードバッハは週末のフランクフルト戦と同じ布陣。ターン・オーバーよりもまずは信頼するメンバーで手堅く戦いたいということか。
ゾマー
コープ クリステンセン ドミンゲス ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合はユベントス優位の展開に。素早くボールを動かしながら効率的にアタッキング・サードまで押し上げて来る相手に対し、グラードバッハは前からボール・ホルダーにマメにアプローチ。奪ったボールは丁寧につなぎながら攻撃のチャンスを窺うが、敵陣では敵の戻りも早くラスト・パスが通らずボールを奪い返されるシーンが多い。
互いに早い切り替えから前線を狙い、中盤で激しいつばぜり合いの繰り返される見ごたえのある試合になる。ユベントスは正確なパスワークでグラードバッハ陣内に攻めこむが、フィニッシュには精度を欠くシーンも多く、グラードバッハの集中した守備もあってゴールを割ることができない。
42分、ドミンゲスがゾマーに戻そうしたパスを敵FWにさらわれ、絶体絶命のピンチになるが、これをドミンゲスが自らファウルで止め警告を受ける。FKは外れて九死に一生を得るが、ドミンゲスのファウルは退場でもおかしくなかったもので、ギリギリの判定に救われた。「あれは正直『オレンジ・カード』だったよ。でもカードには黄色と赤しかない。だったので主審は黄色を出したんだろう」とドミンゲス自らコメントしている。結局スコアレスで前半を終了。
後半に入ってもユベントスがしっかりしたコンビネーションからグラードバッハ・ゴールに迫るが、ゾマーの攻守もあって得点は許さない。グラードバッハもパスをつなぎながら前線にボールを運ぼうとするが、敵の最終ラインも強力で跳ね返される繰り返し。時間の経過とともにハイ・プレスの出足も鈍り始め、押しこまれる時間が長くなる。
グラードバッハは自陣ではボール・ホルダーに複数で囲みに行くアプローチを維持。かいくぐられることも増えるが集中は切らさず、敵の攻撃に最後のアイデアが欠けることにも救われて何とかしのぎ続ける。
74分、ラファエルに代えてアザールを、82分にはトラオレに代えてハーンを投入するが形勢は変わらず。自陣でユベントスの攻撃をしのぐ時間が続く。カウンターのチャンスも待ち構えた敵のDFにつぶされ、攻撃の糸口がつかめない。
88分、ダフーに代えてノードファイトを投入、勝ち点1を守りに行く姿勢を鮮明にする。最後まで気の抜けない展開だったがユベントスの攻撃をしのぎきり、スコアレス・ドローでCLでは初めての勝ち点1を得た。
強力な敵を相手にドン引きではなく果敢に前を向いて戦い、終盤は押しこまれたものの集中して勝ち点1を得たことは評価できるし大きな自信になるだろう。シュート数は4-22と、バイタルに入りこめなかったことが一目瞭然だが、ポゼッションは47-53と悪くなく、中盤では相応に渡り合ったことが分かる。
少ないタッチでボールを動かしながら、フリーになる味方にボールをつなぎそこから裏や逆サイドに一気に展開するグラードバッハの特徴ある攻撃はこの試合でも表現されていたし、守備では最後までしつこく敵につく粘り強さが発揮され、前線からのプレスも効いていた。さすがに終盤はやや息切れした感もあったが、やれることを確信を持ってやりきるモラルの高さは誇るべきもの。
その意味では監督交替以降続いている好調が確認できた試合と言っていいだろう。いや、好調というよりようやく本来持つ力をストレートに出せるようになってきたと言うべきかもしれない。そのためにはファヴレ監督の辞任という大きな痛手が必要だったのか。歯車が狂うことの怖さを思わずにいられない。この勝ち点はルツィアン・ファヴレに捧げたい。
CL3戦を終えて勝ち点1でグループ最下位だが、残り3試合を全勝すれば勝ち点10でグループ・リーグはほぼ勝ち抜け、最悪でも勝ち点で2位に並ぶことになり、直接対決の成績次第でヨーロッパ・リーグに回る可能性があるという試算結果になった。
ちなみにそのケースは3パターンある。
パターン1:ユベントスとマンチェスター・シティが引き分け、それぞれセビージャに勝った場合、ユベントスが勝ち点11、シティが10となり、グラードバッハとシティが勝ち点で並ぶことになる。
パターン2:シティがユベントスに勝ち、それぞれがセビージャに勝った場合、シティが勝ち点12、ユベントスが10となって、グラードバッハとユベントスが同じ勝ち点に。
パターン3:シティがユベントスに勝ちセビージャに引き分け、ユベントスがセビージャに勝つというパターンで、この場合はグラードバッハとユベントス、シティが勝ち点10で並ぶことになる。
ただ、ユベントスと勝ち点で並ぶ2と3のパターンでは、直接対決がグラードバッハの1勝1分なのでグラードバッハの方が上位となり、結局勝ち抜けられない可能性があるのは1の場合のみということか。要は3連勝すればいい訳だ。
対戦はこの後12月まで、ユベントス(H)、セビージャ(H)、シティ(A)と続く。3連勝は不可能ではないと僕は思っている。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「攻撃面においては、やろうとしたことが全部できた訳ではなかったが、守備ではうまくやれた。我々はこの2週間それに取り組んできたし、今日はほとんどチャンスを与えなかった。攻撃では我々は突破することがほとんどできず、ゴールのチャンスもほぼなかった。そのために、このハイ・クラスのクラブに対して爪痕を残すこともできなかった。この試合の後では我々はこの勝ち点に満足できる。我々はアウェイでユベントスから勝ち点を奪ったが、それは他の2つのそれほど悪くないクラブができなかったことだ。マンチェスターとの試合も勝つことのできた試合だったが、あの試合の時と同様、しっかり競い合うことができるということを示せた」
シュバートを正式監督にという話も出ているようだ。暫定監督としてこれだけの結果を出しているのだから、それもまた十分検討に値する選択肢だろう。
週末はシャルケとの対戦。ここで勝ってリーグ戦の星を5勝5敗の五分に戻したい。
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Borussia M'Gladbach
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UCL
2015年10月18日 21:09
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【ブンデスリーガ第9節】フランクフルト×グラードバッハ
■2015年10月17日(土) 18:30キックオフ
■Commerzbank-Arena (Frankfurt)
リーグ戦3連勝中だがインターナショナルをはさんで2週間ぶりの試合。ケガ人も少なくなく、好調を持続するためには落とせない試合。
スカパーで生中継があるが、日本時間では日曜日未明1時半のキックオフということで、ムリをせず録画、結果情報を遮断したまま日曜日の朝から見た。
CLのマンチェスター・シティ戦で鼻骨を骨折したゾマーがこの試合ではフェイスガードを着けて先発に復帰。GKだと顔面にボールを受けるリスクもあると思うが大丈夫なのか…。
ゾマー
コープ クリステンセン ドミンゲス ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュティンドル ラファエル
フランクフルトが前線からの果敢なプレスで押しこみ気味に試合に入ったが、10分過ぎからは試合が落ち着き、グラードバッハがボールを保持する流れになる。
試合が動いたのは16分、シャカからのフィードを右サイドで受けたトラオレが中央に折り返すと、シュティンドルがこれを受けてシュート。ボールは敵GKにセーブされたものの、こぼれ球をラファエルが難なく押しこんでグラードバッハが1-0と先制する。シュティンドルのボールの収め方は技術が高かった。
21分にもゴール前の密集からラファエルが戻したパスにシャカがフリーで合わせるがボールはわずかに枠を外れる。この時間、グラードバッハが完全に主導権を握る。
しかし28分、ドミンゲスからゾマーへのバック・パスが短くなり、これを敵FWにさらわれる。エリア内にドリブルで突っかけられ、飛び出したゾマーがクリアしようとしたがボールに触ることができず敵FWを倒してしまう。ゾマーは警告を受け、PKを献上。29分、これを冷静に決められて1-1と試合は振り出しに戻ってしまう。
それにしても今季PKが多いのは、自陣で守る時間が長くなっているということか。ここは分析が必要なところだと思う。
ここからしばらくは追いついて波に乗るフランクフルトの時間帯になるが、グラードバッハは集中した守備でこれをしのぐ。前半終了直前には敵DFがラファエルの足を故意に踏みつけるシーンもあり、カメラにはばっちり映っていたが審判は気づかず。試合後にペナルティが課される可能性あると思う。1-1の同点で前半を終える。
後半に入るとグラードバッハが再び主導権を握る。48分、ダフーからのパスを受けたシュティンドルが放ったシュートはバーを直撃するにとどまったが、51分、ヴェントからのパスを受けてダフーがシュート。これが敵DFに当たってコースが変わり、ゴール左隅にイン。ダフーの初ゴールで2-1と勝ち越す。
54分にはダフーからのスルーパスを受けたジョンソンが裏に抜け出してシュートを放つとバーをヒット、こぼれ球にシュティンドルがフリーで詰めるがこれも枠を外れる。どちらかは決めたかったシーン。だが、57分、ジョンソン、シュティンドル、ダフーと展開したボールが最後はスルー・パスでラファエルに渡り、ラファエルがGKとの一対一を落ち着いて流しこみゴール。3-1とリードを広げる。
リスクを取る必要のなくなったグラードバッハはやや引き気味に自陣を固め、カウンターから追加点のチャンスを窺う流れに。66分、コープに代えてヤンチュケを、76分には2得点のラファエルに代えてハーンを投入、試合をクローズしに行く。
81分、トラオレからパスを受け、敵ペナルティ・エリアにドリブルで突っかけたダフーが敵DFのぶちかましを受けて倒れPKを獲得。これをハーンが決めて4-1に。
85分、ダフーに代えてノードファイトを投入すると、90分、カウンターで右サイドのトラオレからのクロスをノードファイトがダイレクトで中央のハーンにつなぐ。駆け上がったハーンもダイレクトにこれに合わせゴール。ゴールってこんな簡単に決まるんだっけという感じのダメ押しで5-1に。アディショナル・タイムもほとんどなく、グラードバッハがフランクフルトに完勝した。
試合の入りと失点直後にややもたついたものの、自分たちのやり方に対する自信が再び戻ってきたのを感じる。内容的にもボールの動かし方にリズムが出てきたし、ワン・タッチでテンポよく回すところと、スロー・ダウンするところ、守備と攻撃の切り替え、組織と個人のバランスなど、オートマティズムが機能するようになってきたと思う。
この試合ではダフーが活躍。要所でボールに触り抜群のセンスで効果的な配球を続ける一方、自らも攻撃に参加して1ゴール。まだ甘い部分はもちろんあるが、クラマーの穴を埋める逸材の可能性あり。シャカ、ノードファイトとともに中盤の底の選択肢として、CLを戦う上でも大きな存在になりつつある。
また、トラオレの個人技も効いた。右サイドから切れこんで、巻いたシュートを放つ得意技ももちろんだが、ここ一番で臆せず勝負を挑み、ボールを確保する力も大きい。持ちすぎも含めて個性として評価できるだけの、明快な特徴のある選手。こういう選手がいるのは困った時に大きな武器になる。
逆に心配なのがアザールとドルミッチ。シュバート暫定監督になってから出番が減っており、この日も、ヤンチュケ、ノードファイトと守備的なカードを切る一方、この二人には出場機会がなかった。ここの底上げがないとCLを乗りきるのは苦しい。ターン・オーバーでプレーが見たい。
ファヴレ監督の後任探しは続いているようだが、何だったらシュバート暫定監督のままで行けるところまで行っていい。
これでグラードバッハは開幕5連敗のあと4連勝。勝ち点を12まで戻し順位を10位まで上げた。まだ1試合あたりの勝ち点は1.3で、負けを取り戻すには至っていないが、4位との勝ち点差3まで迫っており、ようやく足がかりを得るところまで来た。CLとの二刀流は負担も大きいが、あとひとつ勝ってまず星を五分に戻したい。話はそれからだ。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「妥当な勝利を挙げることができてとてもハッピーだ。代表試合のためのブレイクの後で、立ち上がりの悪さを克服するのは決して簡単でなかったが、選手たちはそれをうまく乗り越えてくれた。彼らは序盤から非常に存在感があった。守備では我々は試合を通じていい働きをして、わずかなチャンスしか与えなかった。攻撃面では切り替えが早く、ゴールへの意識も高かった。後半になるとスペースができ、それをうまく生かしてゴールを決めることができた」
グラードバッハは水曜日にCLのユベントス戦。CLはここまで2連敗。厳しい相手との対戦が続くが、それがCLというもの。アウェイだが勝ち点を持ち帰りたい。
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ブンデスリーガ
2015年10月17日 20:44
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【Jリーグ第31節】FC東京×湘南
■2015年10月17日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
残り4試合、すべて勝つしかないシーズン終盤。しかし湘南も残留がかかっており手ごわい相手であることは間違いない。インターナショナルのため2週間ぶりの試合であり、ふわっと入ると痛い目に遭う。今シーズン、最終的に何を目指すのかという明確なイメージが果たしてあるのか、その強度を問われる試合になる。
午前中の雨も昼ごろには上がり、涼しい観戦日和に。桜上水のあぶらー亭であぶらー麺を食べて飛田給に向かった。駅もコンコースも比較的空いている。この局面でこの動員は寂しい。
河野が欠場し東がトップ下を務める。前田とバーンズが2トップに。
アブラモフ
徳永 森重 丸山 太田
橋本 高橋 米本
東
前田 バーンズ
試合は序盤から湘南が積極的にボールにアプローチ、東京はボールをキープしながら慎重に攻撃の機会を窺う展開となるが、つなぎからは湘南の堅い守備に遭って形が作れず、ロング・ボールを蹴っては攻撃権を放棄するシーンが目立つ。
10分、湘南はケガで治療していたDFを交代、カードを1枚使う。その後も東京がボールは保持するものの、なかなかフィニッシュまでもちこめない。13分、バーンズのクロスを東が落とすと前田がヘディングでたたきつけたがGK正面に。これが東京のファースト・シュート。
23分、敵のドリブルを止めようとした森重がそのまま敵とぶつかり傷む。中断の後、メディカルは入らずにプレーを続行するが痛そうにしているしボールへのアプローチも遅れがちになる。
42分、敵が前線になったボールは追う者がなく、誰もがゴール・キックになるものと思って見送ったが、ボールはライン上で止まる。アブラモフがこれを取りに行ったが、ドリブルでボールをエリア内に運ぶ途中でボールがゴール・ラインを割ってしまいCKに。インプレーなのをアブラモフが認識していたのかどうか分からないが、何ともいただけないプレーだった。
前半アディショナル・タイム、東京の左サイドから敵のFK。やや遠かったが敵の蹴ったボールはまっすぐ枠に。これはアブラモフがパンチングでセーブしたものの、ボールは右サイドにこぼれる。ここから再び中央にボールを入れられ、これを押しこまれて失点。0-1と、前半終了間際に痛い先制を許す。
さらに、森重が負傷でアウト。吉本を投入したところで前半が終了した。軽傷ならいいが…。というか、森重は最初に傷んでから明らかにパフォーマンスが落ち、ボールをしっかり追えない状態でフィフティのボールを敵に渡したりしていたので、森重自ら交代を申し出るか、ベンチが状態を見て決断するべきだったと思う。
東京は後半からバーンズに代えて中島を投入。東と橋本を両翼に配した4-4-2となる。
すると50分、徳永のクロスを敵がゴール前でクリアしたボールが左寄りに張っていた東の足許に。東はこれをワントラップで足許に落し、角度の厳しいところからシュート。これがファー・ネットに突き刺さり1-1の同点に追いつく。
ところが55分、自陣でルーズになったボールを拾われて左サイドに展開される。ここから速いクロスを入れられ、敵FWに合わされて失点。1-2と再び勝ち越しを許す。ボールがルーズになったあたりから集中を欠いた軽い流れになってしまった。
63分、太田からのクロスに中島が後足で合わせる技術の高いシュートを枠に飛ばすが敵GKの好反応でセーブされる。70分、橋本に代えて三田を投入。東、中島らを中心にボールをしっかり動かし攻撃を仕掛けているが、湘南の守備も分厚く、なかなか中に入って行けない。
88分、中島からのパスを受けた三田が左サイドのゴールライン際から切れこみ、ゴール前にラスト・パス。ファーに詰めた高橋が足を伸ばしたがヒットしきれずボールは枠外に。最大のチャンスだったが得点に至らず。
アディショナル・タイムにはCKにアブラモフが上がるシーンもあったが結局得点できず、1-2と痛い敗戦を喫した。
別に東京がちんたらやっていた訳ではないが、湘南の出足の速さ、ひとつひとつのプレーを愚直にやりきる強度に負けた。東京もハードワークはしていたものの、前半アディショナル・タイムに先制されたことでゲーム・プランが瓦解、いったんは追いついたが、敵のカウンターに対して切り替えが遅れ、集中を欠いたままの対応になって勝ち越された。
シーズンを通して1試合あたりの得点が1.3程度のチームが2失点すれば負けるのは自明。攻撃面ではビハインドから一度は追いついており、失点を責めるべき敗戦だった。
勝敗を分けたのは森重の退場。先にも書いたように、結果論になるが試合の中でのパフォーマンスで状態を見極められなかったのは残念だった。
また、前半、ボールを保持できている時に、バーンズに入ったボールがことごとく奪われてチャンスの芽をつぶしていたのはもったいなかった。湘南の早い寄せに対して持ち過ぎたように見えた。湘南としても対策していたのかもしれない。
また、太田のクロスがことごとく敵GKにキャッチされていたのも気になった。ゴールに近いところに入れたボールはほぼすべてキャッチされており、クロスの入り方が単調なのかと思った。
後半は特に森重がおらず、合わせ方のバリエーションが減ったのもあっただろう。湘南の守備が厚かったのもあるだろうが、流れからならワンタッチでのアーリー・クロス、CKならニアでのフリック、ファーからの折り返しなど、アイデアはもっとあり得るのではないか。
いずれにしても内容からすれば妥当な結果。高い授業料になったが、ここから学ぶべきことは多い。2週間のブレイクから、緊張感を保って試合に入る難しさを痛感した。
順位は3位と変わらず、また首位浦和が負けたため首位との勝ち点差6も変わらないが、4位大阪との勝ち点差は2と縮まり、ますます予断を許さない状況に。残り3試合で勝ち点差6は厳しいが、いずれにしても目の前の試合をひとつひとつ全力で戦うしかない。
次節はいよいよ浦和戦。こういう状況なので力が入るが、むやみに気合を入れて悲壮な覚悟で臨むのがいいかといえば決してそんなことはないはず。舞い上がらず、冷静に、我々がやるべきことをミスなくやりきるだけ。その強度こそが重要で、それ以外の情報はすべて雑音。危機感と焦りを混同してはいけない。この、クールとホットのバランスこそが勝者のメンタリティと呼ばれるものではないかと最近思っている。
評点(評点は
ドイツ式
):
アブラモフ(4.5) インプレーのボールを不用意にCKにしたプレーは罰金もの。
徳永(4) チャンスメイクもしたが湘南のサイド攻撃の対応に追われた。
森重(5) 自分のパフォーマンスがチームに与える影響を判断すべきだった。
丸山(3.5) 森重交代の後、DFラインを統率。落ち着きの源を知りたい。
太田(5) クロスはことごとくキャッチされ、サイドの裏も使われた。
橋本(5) 湘南の勢いに押しこまれほぼ消えていた。まだまだ勉強は続く。
高橋(4) 中盤で敵の勢いを削ぐのに手を焼いた。決定機は決めたかった。
米本(4.5) ボールを狩り続けたが、狩りきれずピンチを招くシーンも。
東(3.5) アイデアと技術はさすが。シュートも素晴らしかった。
前田(4.5) 敵のはやいつぶしに遭い、ファウルもほとんど取ってもらえなかった。
バーンズ(5) 前を向いて仕掛ける姿勢は買うが球離れが遅く逸機多し。
===
吉本(4) 急な交代にもよく対応したが全消しの日ではなかった。
中島(3.5) 攻撃のアクセントになりチャンスを作った。もっと見たい。
三田(3.5) 短い時間だったが特徴をしっかり意識したプレーで存在感あり。
悔しい。重い1敗だ。帰りの京王線が緑色だったのも応えた…。
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FC東京
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J1リーグ戦
2015年10月11日 23:06
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【緊急コラム】残り4試合をいかに戦うか
我々の立ち位置を確認しておこう。
30試合を消化して18勝7敗5分、勝ち点59で3位、残りは4試合である。得点40、失点27、得失点差13、首位浦和とは勝ち点6差、2位広島とは3差、4位G大阪とは5差だ。残り4試合は、9位湘南(H)、首位浦和(H)、8位柏(A)、14位鳥栖(H)となっている。
勝ち点59は既にクラブのシーズン記録を更新して過去最多。シーズンのこの時期に現実的な優勝の可能性を残しているのは初めてと言っていい。我々は未体験ゾーンに突入している訳だが、ここからいったいどう戦えばいいのか。
一般に、逆転が現実に可能な勝ち点差は試合数と同数が目安と言われる。だとすれば、残り4試合で首位との勝ち点差6は結構キツい数字だ。だが、ラッキーなのは首位浦和との直接対決を残していること。自力で勝ち点差3を詰めるチャンスがあるということだ。
逆にここで負けると勝ち点差は9に広がり、優勝戦線からは完全に脱落する。もちろん容易な相手ではないが、このラスボスを倒さないことにはどの道タイトルなどあり得ない。ホーム・ゲームであることは大きなアドバンテージだが、いずれにしてもこれが今季最も重要な試合になるのは間違いない。
しかし、東京が到達し得る最大の勝ち点は71。浦和は2勝すればこのラインに到達するが、得失点差が東京の13に対して浦和は26あり、同勝ち点ではおそらく順位で上回れない。ということは、浦和にはあと1勝しかさせてはならないということになる。また、2位広島も得失点差33と大きなアドバンテージがあり、3勝されてしまうとキャッチアップは事実上不可能になる。
だが、浦和は東京との試合の他に、G大阪、5位川崎と上位との試合を残している。また、広島も同様に大阪、川崎との試合を残しており、大阪、川崎の奮起に期待はできるだろう。結局、タイトルは決して近くはないが、非現実的でもないということ。自力での優勝はなく、残り試合を全勝して、何が起こるかを見てみるしかない。
タイトルを目指す一方で、チャンピオンシップ出場権が得られる年間3位以内という目線も意識しなければならない。大阪との勝ち点差を考えれば、3勝または2勝2分で3位を確定できることになる。2勝2分で勝ち点8を上積み、67で年間3位以上というのが最低限の目標になるだろう。
我々はこれまで、シーズンのポイントとなる試合に弱く、好調な時期があったシーズンも終わってみれば中位に甘んじるにが常であった。今季もシーズン前半では広島、鹿島、浦和に負け、勝負どころで勝ちきれない弱さをさらけだしてしまった。
シーズン後半も、川崎とのアウェイ、鹿島とのアウェイと悔しい敗戦はあったが、ここにきて大阪、広島に競り勝っており、勝負のかかった試合でも一歩も引かない戦いができるようになってきたように見える。
シーズン前半のホーム鹿島戦、アウェイ浦和戦では、運命の一戦と気合が入り過ぎ、本来できることまでができなくなって、ゲームプランの崩壊とともに修正が効かずあっさり負けてしまった。今季こそ宿敵を倒すという気負いが強すぎて、自縄自縛になっていたことは明白だった。
シーズンもこの段階で、あのナイーヴな戦いを繰り返すのであれば、我々にはもともとタイトルなどムリだったということ。2010年12月、西京極でのあの無残な試合から進歩していないということになる。
我々がやるべきことは、ムダにテンションを高めることではない。必要なのは、局面の重大性を認識した上で、基本的な約束事をいつもと同じように完遂する仕事本位のアプローチだ。浮かれることでも、恐れることでもなく、今季ここまで積み上げたものを自ら信頼し、ひとつひとつのプレーを丁寧にやりきる地に足の着いた戦いだ。
我々が今季ここまで来たのは決して偶然ではない。それだけの戦略と戦術があり、それを実行する個々の選手の力があり、それを統合するマネジメントがあったからだ。失点しなければ負けることはないというボトムラインと、その上で相手より1点多く取れば勝てるというトップラインで形成される今季の我々の方法論は強固なものだ。
我々はそれを残り4試合で示さなければならない。そのためにはクールであることが何より重要だ。我々のフットボールは我慢のフットボールだ。頭に血が上っては我慢のフットボールはできない。
ここからは我々サポも未知の領域だ。熱くなるのは仕方ないが、ここまで戦ったチームを信頼してサポートしたい。
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Jリーグ
2015年10月07日 21:05
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【ブンデスリーガ第8節】グラードバッハ×ヴォルフスブルク
■2015年10月3日(土) 15:30キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
土曜日の夜10時半からの試合だが、スカパーでは中継がなく、僕自身も関西の実家にいたので動画を見る時間も取れずということで事後確認。
ファヴレ監督辞任後、シュバート暫定監督の下でリーグ戦2連勝、CLではシティに惜敗したものの、先制してアディショナル・タイムにPKで逆転されるという内容であり、流れ自体は悪くない。ホームでもあり、しっかり勝ち点3を上積みして、この復調を確かなものにしたい。
ゾマーがシティ戦で鼻骨骨折したためGKにはジペルが移籍後初めての出場。また、トラオレが右SHで先発し、ヘアマンはベンチ・スタートとなった。
ジペル
コープ クリステンセン ドミンゲス ヴェント
トラオレ ダフー シャカ ジョンソン
シュティンドル ラファエル
互いに高めからのプレスで攻撃をつぶし、素早い切り替えから攻め上がろうとする守備起点の展開に。グラードバッハは12分、敵DFからボールを奪って素早くシュティンドルに展開、シュートを放つが惜しくもポストをヒット。一方、ヴォルフスブルクもチャンスを作るがジペルがこれをセーブして最初の仕事をこなす。
18分、敵FWがドリブルでエリア内に侵入、これを止めに行ったジペルが引っかけて倒してしまう。一度はファウルの笛が吹かれたが、その後協議があり、結局ファウルはなかったことになった。リプレイを見る限りジペルはボールに触れられておらず、一方敵FWに触れたのもわずかであり、確かに微妙なシーンだが、FWの倒れ方が過剰にわざとらしいのもありノー・ファウルの判定は肯定し得るもの。
その後も守備戦の様相は変わらず、大きな見せ場のないままスコアレスで前半を終える。
後半に入るとグラードバッハが攻撃のギアを上げる。69分、ジョンソンとダフーに代えてヘアマンとノードファイトを投入。74分、敵の監督が執拗な抗議で退席処分を受ける。
76分、ラファエルが右サイドのタッチ・ライン際で粘って裏に抜け出し、中央のノードファイトにパス。これを受けたノードファイトがダイレクト・ボレーでボールをたたきつけると、エリア外からのミドルが決まりゴール。1-0とグラードバッハが貴重な先制点を挙げる。
さらに79分、シュティンドルの見事なスルーパスから裏に抜け出したトラオレがカウンターからGKとの一対一を制してボールを流しこみゴール。2-0とリードを広げる。
終盤はヴォルフスブルクの反撃を受けたが、88分にはラファエルに代えてアザールを投入して試合をクローズ。リーグ戦3連勝となった。
シュート数10-10、ポゼッション49-51と互角の戦い。ホームで焦れずに戦い、終盤の得点機を決めきったグラードバッハが勝ち点3を得た。
CLではクオリティを維持しながらも惜敗に終わっただけに、悪い結果を払拭するためにも勝たなければならないホームでの大事な試合だったが、ここで前向きに取り組みながら結果がきちんと残せたことの意味は小さくない。
臆せずにタッチ数の少ないパス交換からスピードを落とさず前線を狙うというファヴレ監督時代からの戦術に、再び生命が与えられた感のある試合。監督が辞任した直後からの3連勝は、嬉しくはあるがファヴレ監督を思えば複雑なものもある。
これでグラードバッハは勝ち点を9に伸ばし、順位もひとつ上げて13位。既に8試合を消化してしまい、出遅れは明らかだが、我々にできるのはここから着実に勝ち点を重ねることだけ。ようやく1試合あたりの勝ち点が1を超えた(1.13)が、まだまだこれから。監督もまた暫定だし、この状況を踏まえてどうチームを立て直すのか。基盤はできたがやるべきことは山積だ。
アンドレ・シュバート監督談話:
「チームがこの過密日程の中で見せたものはセンセーショナルだと言う他ない。我々は運動量の面でも戦う気持ちの面でも非常に大きな力を投じていいフットボールをした。勝利の決め手になったのはいろいろな異なった要素があるが、我々の選手たちが証明して見せた情熱と意志は、私の目からも素晴らしいものだったし、非常に重要だった。我々がこの試合でも然るべく勝者としてピッチを後にできたことは誇らしい。このチームとともにここ数日非常にうまく一緒に働けていることは楽しい」
もう、これ、シュバートで今季行ってもいいんじゃないか。次節はインターナショナルのため2週間インターバルとなり17日にフランクフルトと。テレビ中継もあるようだ。
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ブンデスリーガ
2015年10月05日 22:33
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【CL第2節】グラードバッハ×マンチェスターC
■2015年9月30日(水) 20:45キックオフ
■Stadion im Borussia-Park
ファヴレ監督が辞任してシュバート暫定監督の下で初めて迎えるCLの試合はホームでのシティ戦。日本時間木曜日の未明3時45分キックオフだが、さすがCLともなるとスカパーが生放送してくれるので、録画して明け方5時前に起き、出勤までの時間に時差視聴した。
ノードファイトに代わってドミンゲスがCBで先発した以外はVfB戦と同じ布陣。リーグ戦2連勝のいい流れを切らさず、ポジティブなイメージで戦いたい。
ゾマー
コープ クリステンセン ドミンゲス ヴェント
ヘアマン ダフー シャカ ジョンソン
ラファエル シュティンドル
グラードバッハは序盤からシティを相手に一歩も引かない戦い。アグレッシブにボールにチャレンジし、奪ったボールは果敢に少ないタッチ数で前線に展開、臆することなく前にボールを運ぼうとする。ダイナモとなるラファエルが自らボールを持って仕掛ける。
3分、ラファエルが抜け出して放ったシュートは枠外に。10分、カウンターからラファエルが持ち上がり、DFを引きつけて並走したヘアマンにラスト・パス。ヘアマンはフリーでシュートを放つが枠外に。
シティは華麗なパスワークからグラードバッハにゴールに迫るが、球際でしっかり戦うことで決定的なピンチは何とか免れている。CLらしいテンションの高いゲームになる。
17分、ラファエルが敵ペナルティ・エリアにドリブルで突っかけると、敵がこれを倒したとしてPKを得る。微妙な判定だったが、まあ、もらえるものはもらっておけばいい。20分、これをラファエルが蹴るが敵GKがセーブ。GKが早く動いたので楽勝だと一瞬思ったが何を思ったかそっちに蹴ってしまった。
その後も34分にはコープからのボールを受けたラファエルのシュートがGKにセーブされ、37分にもラファエルからラスト・パスを受けたヘアマンのシュートがGKに阻止されるなど、敵GKが好セーブを連発して得点できない。
38分にはシュティンドルが敵エリア内で倒されるがダイヴの判定で逆に警告を受ける。さっきのラファエルよりむしろこっちがPKだったと思うが…。グラードバッハが果敢に戦いながらもスコアレスで前半を終える。
後半に入っても流れは変わらず。47分にもラファエルのシュートが敵GKにセーブされる。51分、シャカのパスを敵MFがエリア内で手を使ってブロックされるがこれもファウルにならず。
しかし54分、ヘアマンからのスルーパスを受けて右裏に抜け出したコープが中央に折り返し。これをシュティンドルがニアを抜いて決めグラードバッハが1-0と先制する。ここまでチャンスを作りながら敵GKにことごとく止められてきたが、ようやくゴールを決めることができた。
しかし、その後ビハインドを背負って攻勢に出てきたシティに押しこまれ、65分、CKからの流れで鋭いシュートを枠に飛ばされる。これはコープがライン際でクリアしたかに見えたが、このクリアボールを拾われて再びシュートされ、これがゴールに。1-1と同点に追いつかれてしまう。
このシーン、リプレイを見れば最初のシュートの段階で明らかにゴールラインを割っており、この時点でゴールとなるべきもの。CLということでゴール判定をするために追加審判が配置されていたがこれを見逃しており、何のための追加審判かという感じ。というか、この類の判断は人間には難しいということなのだと思う。いずれにしても痛い同点弾で試合は振り出しに。
グラードバッハは72分、ヘアマンに代えてハーンを、78分にはコープに代えてトラオレを投入、再び勝ち越しを狙いに行くが、シティの攻撃を受けて守勢に回る時間帯となる。85分、ダフーに代えてノードファイトを投入、勝ち点1を守りに行くかにも見えたが、90分、ジョンソンがエリア内で敵を倒してしまいPKを献上する。
これを決められ1-2と逆転される。アディショナル・タイムにはゾマーがヴェントとの交錯で顔面を強打、激しく出血するアクシデントもあり、結局1-2での惜敗となった。
しかし、この試合ではホームらしく勇気を持ってボールをつなぎ、敵ゴールに迫ろうとする姿勢を最後まで貫いた。それによってシティを圧倒し、最後は不本意なPKで逆転を許したものの少なくとも勝ち点1には十分値する戦いを見せたと言っていい。
シュバート暫定監督になってからの、やるべきことをもう一度最初から愚直にやる路線がこの試合にもはっきり表現されており、内容的には肯定できるゲーム。今後に向けて、この戦い方に間違いがないことを確信できる試合だったと思う。
敵GKが当たり過ぎていて何度もゴールを阻止されたが、ラファエルが特に前半何度もボールを持ち出してはチャンス・メイクしたのはチームを鼓舞した。普通に仕事のある日の朝だったが、ガッツリいい試合を見た。
CLグループ・リーグはこれで2連敗となったが、チームが自信を持てる試合だったと思うしそのことが重要。残り4試合でできる限りのことをするしかないのは同じことで、星勘定云々以前に、大きな価値のある敗戦だった。
アンドレ・シュバート暫定監督談話:
「もちろん勝ち点をひとつも得られなかったことは落胆の方が大きいが、それでも私は私のチームに非常に誇りを持っている。我々は非常に多くのものを投資し、そこから多くのものを得た。我々が計画したものは形になった。我々は非常にしっかりと守備をし、前を向いて足がかりを作った。既に前半にはリードを奪うことができていたはずだが、後半に入ってシティは彼らの強さで非常に強い圧力をかけてきた。私の選手たちはそれにたいして素晴らしく立ち向かい、少なくとも引き分けが妥当だったと思う。我々の戦いはまさに力強く、だからこそこの試合結果はもちろん非常に苦いものだ」
ゾマーは終了間際のアクシデントで鼻骨骨折。ジッペルの活躍に期待したい。
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UCL
2015年10月04日 23:37
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【Jリーグ第30節】広島×FC東京
■2015年10月3日(土) 19:00キックオフ
■エディオンスタジアム広島
大阪で所用あり、実家のiPadでスカパー・オンデマンドを見ようかと思っていたらNHK BSで中継があった。追っかけ視聴ができず、後半だけ見る格好に。前半は後から録画で確認した。
東京としては今季残りを戦い抜く上で極めて重要な上位との直接対決。勝てば広島との勝ち点差を3に詰められるが、負ければ9に広げられてシーズン終了のお知らせである。昼間の試合で首位の浦和が引き分けたこともあり、何が何でも勝たなければならない試合。
上位との対決では分の悪い今季の東京だがそんなことは言っていられない。タイトルを目指すのであればこうした試合にきちんと勝たなければならないし、その積み上げの上にしか結果はついてこない。今季、ここまでやってきたことの価値が問われる重要な試合だ。
サンダサが出場停止。一方で高橋が先発に復帰、羽生がベンチ・スタートとなった。
アブラモフ
徳永 森重 丸山 太田
橋本 高橋 米本
河野
東 前田
試合は中盤で激しく主導権を争う拮抗した展開に。東京のファースト・シュートは1分、前田からボールを受けた東が落としたところに米本が走りこんで思いきりよくシュートを放ったがGKがセーブ。
ポゼッションは広島に譲るものの、まずは高い位置での戦術的な守備でハメに行き、そこで取りきれなければリトリートして中央を固めるという二段階の守備が有効に機能、中盤でのボール・ホルダーへのアプローチやセカンド・ボールへの寄せも早い。東京はアグレッシヴな守備で、アウェイながら一歩も引かない戦い。
18分、CKからのこぼれ球に右寄りから河野がミドルを放ち、枠に鋭いボールが飛ぶが敵GKがセーブ。25分には東の落としを拾った橋本が反転してシュートを放つがわずかにゴール左に外れる。広島の攻撃は引き続き集中した守備でつぶし、カウンター、ポゼッションからの崩しともにその手前でしのぐことができている。
がっぷり組み合う好ゲームで、スコアレスのまま前半を終了。東京は東、橋本、河野が効果的にボールを動かせている。
後半に入っても拮抗した戦いだが、東京がより高い位置でプレッシャーをかける場面が増える。47分、米本のクロスに飛びこんだ橋本が頭で合わせるがボールはポストをヒット。
その後も東京はラインを高く保ちながらセカンド・ボールをしっかり拾う守備ができており、切り替え早く攻撃につなげられている。広島はおもにサイドから攻撃を仕掛けてくるが、中央では東京の守備も厚く、シュートは打たれてもリスクはさほど感じない。62分、太田のCKに森重が頭で合わせるがボールはバーを越える。
試合が動いたのは70分、太田のクロスを前田が落とし、走りこんだ橋本がシュート。これは枠に飛ばなかったが、軌道上にいた河野がとっさに右ひざを出すと、コースが変わったボールはファー・ネット収まりゴール。東京が貴重な先制点を挙げる。
ここからが難しい展開になることは分かっていたが、東京は落ち着いて試合を進める。78分、河野に代えて羽生を投入、羽生が右、橋本が左に入った4-4-2にシフトする。さらに83分、東に代えて中島を投入、中島はそのままトップに。
その直後、右サイドからのクロスに中央で合わせられ枠にシュートを飛ばされる。これをアブラモフがセーブしたが、こぼれを押しこまれネットを揺らされる。場内には「ゴール!!」のアナウンスが響いたが、最初のシュートの時点で広島にファウルがあったとの判定でノーゴールに。
勝敗を分けた判定になったが、確かに手を使って守備を倒しながら身体を投げ出したように見え判定は妥当。肝を冷やしたが逆にこれで勝てるというムードに。
その後も後がなくなった広島の圧力を高めた攻撃を受ける時間が続くが、集中した守備でしのぎ続ける。45分、橋本が足を攣って吉本と交替、最後は5バックになって広島の攻撃に対応する。
結局5分のアディショナル・タイムをしのぎきり、虎の子の1点を守った東京が会心の勝利。大きな勝ち点3を得る一方、広島の勝ち点上積みを阻止、優勝戦線に踏みとどまる貴重な勝利となった。
ムダに熱くなることなく、最後まで規律のある守備で広島の攻撃を封じた。シュート数13-16、CK5-10、ポゼッション41-59と、数字的には広島優位の試合だったが、要所を抑えて組織的、戦術的な守備をベースに戦った東京が試合を実効支配しており、勝利は妥当な結果。
シーズンのこの局面で広島を相手にこういう戦い方ができたところに成長を感じた。横浜戦では悔しい思いをしたが、そこからわずか2週間でこの上積みができたのは驚くべきこと。上位との対決だからとむやみに熱くなることなく、やるべきことをやりきったという点で、ホームでの大阪戦に続いて今季のベスト・ゲームとなった。
特に前線からの守備で敵の速攻をことごとくつぶした河野、抜群の読みでポジションを捨ててゴール前に入りこむ橋本、それを生かす前線での前田の踏ん張りや東の気の利いた配球など、個の頑張りとオートマティズムがはまった。橋本の成長には目を見張る。
また、2試合連続のウノゼロを達成した守備も高く評価するべきだろう。ここ4試合で1失点と、一時期失点グセがついていたのをしっかり修正できている。押しこまれてもバイタルを空けない厚みのある守備ができているということだと思う。
東京は勝ち点を59(1試合あたり1.97)に伸ばし、3位を維持、首位浦和との勝ち点差は6、広島との勝ち点差は3となった。また、4位の大阪が川崎に負けたため、大阪との勝ち点差は5に開いた。
残り4試合だが、浦和とは直接対決を残しておりまだ射程からは外れていない。この後湘南(H)、浦和(H)、柏(A)、鳥栖(H)とホームが3試合、アウェイも首都圏であり条件悪くない。浦和に勝つことは必須だが、他の試合も全勝が前提。その時に何が起こるか見てみよう。
評点(評点は
ドイツ式
):
アブラモフ(3.5) 手堅い守備で広島を完封。ファウル判定で失点は免れた。
徳永(3.5) サイドから仕掛ける広島の攻撃にもしっかり対応。
森重(3) 集中した守備でDFラインをコントロール、2連続完封を達成。
丸山(3.5) 読みのいい守備と的確なビルドアップ。進境著しい。
太田(3.5) 敵のSHと熾烈な陣取りを繰り返した。この日もクロスが武器に。
橋本(3) ポジションを捨ててゴール前に入りこむセンスが素晴らしい。
高橋(3.5) 中央でしっかりボールをコントロール、存在感を示した。
米本(3) 強みを生かしながらさらに高みにチャレンジできている。
河野(3) サボらないから持ち前のセンスのよさが守備にも生きている。
前田(3.5) 泥臭くボールを収めてくれることがすべての起点に。
東(3) 試合の流れを読んで攻撃に緩急を与えられる貴重な存在。
===
羽生(-) 時間短し。
中島(-) 時間短し。
吉本(-) 時間短し。
柏戦のチケットも確保した。
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