フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2016年10月30日 22:09
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【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ×フランクフルト
■2016年10月28日(金) 20:30キックオフ
■Borussia-Park
DFBポカールのVfB戦から中二日でのリーグ戦。土曜日の朝にDAZNで時差視聴した。
グラードバッハはリーグ戦ここ3試合得点がなく2敗1分と不調。ホームでは負けなしとはいうものの、ここでしっかり勝ち点3を積み上げないとシーズンも本格的に出遅れてしまう。ケガ人が多く人繰りが苦しいのは相変わらずだが、泣き言は言っていられない。何とかするしかない。
この試合ではコープとヴェントが先発。シュトロブルとヘアマンがベンチに。4バックの前にアンカーとしてヤンチュケを置き、クラマーとダフードがインサイド・ハーフ、前線はハーンを1トップに、シュティンドルとジョンソンがシャドウのような形の4-3-3だったようだ。
練習には復帰していると報道のあったラファエルはベンチに入らず、クリステンセン、アザール、トラオレも引き続き欠場。
ゾマー
コープ エルヴェディ フェスタガード ヴェント
クラマー ヤンチュケ ダフード
シュティンドル ハーン ジョンソン
試合はグラードバッハがボールを支配、少ないタッチ数でボールを動かしながら一気に攻め上がるいつもの戦い方だが、フランクフルトはコンパクトな守備でスペースを与えてくれず、フィニッシュまで持ちこめないのもいつもの通り。
ダフード、シュティンドルがジョンソン、ハーンを走らせる形でチャンスを作ろうとするが窮屈で出しどころがなく、ハーンも決定力低下中で形を作れない。一方で、ヤンチュケのアンカーがはまり守備はしっかり敵の起点をつぶせている。サイドから形を作られるシーンはあったが敵のシュート・ミスにも救われる。
グラードバッハもサイドを打開してのショート・カウンターからチャンスを作る。43分、シュティンドルからのボールを受けたハーンが左サイドからクロス、シュティンドルが中央でボールを受けるがシュートは大きく枠を超える。見どころがあまりないままスコアレスで前半を終えた。
後半に入っても双方譲らず拮抗した展開に。50分、右サイドでパスを受けて裏に抜けたハーンがクロス、中央にジョンソンが飛びこむがわずかに合わず。フランクフルトも積極的に攻撃を仕掛けてくるようになるが、互いに守備は集中しており流れは傾かず。
69分、シュティンドルがハーンに出そうとしたパスが敵DFにカットされるが、これをシュティンドルがもう一度拾って右サイドを縦に抜ける。クロスを入れ、中央にはダフードが飛びこんだが、ギリギリのところでニアにDFが入りクリアされる。
さらに71分、今度は左サイドのジョンソンから中央にクロス、ヴェントがダイレクトで合わせ強烈なシュートが枠に飛ぶが、敵GKがこれをセーブ、ボールはさらにバーに跳ねてピッチに戻る。このこぼれ球をシュティンドルが拾ってミドルを放つがGK正面。最もゴールに近づいた瞬間だった。
グラードバッハは74分、ダフードに代えてヘアマンを投入、ヤンチュケとクラマーをダブル・ボランチにし、右にヘアマン、左にジョンソン、前線をハーンとシュティンドルの2トップにした4-4-2に移行するが、状況を大きく打開することはできず。
86分にはジョンソンに代えてニコ・シュルツを投入。最後まで勝ち点3を狙いに行ったがゴールが遠く、結局スコアレス・ドローとなった。グラードバッハはこれでリーグ戦4試合無得点。
この試合でもいい形は何度か作れたが、シュート数は7-6と低調。得点のためにはチャンスを増やすか決定率を上げるかのどちらかしかなく、コンパクトに守られてチャンスの数が減ってくると決定率を上げない限り得点するのは難しくなる。
ラファエルやアザールを欠くことで崩しのアイデアが乏しく、攻撃がカウンター、ショート・カウンター偏重になってポゼッション・ゲームが打開できなくなっているのではないか。この試合もポゼッションは63-37とボールは持てているのにシュートが7本は寂しい。チャンスが全部決まる訳ではない以上、チャンスの数を増やす工夫が必要だ。
ダフードはそのカギになり得るピース。もう一列上げて前で時間を作らせてはどうか。あと、ヘアマンに元気がないのが気になる。このメンバーだと、ヘアマン、ホフマンに奮起してもらわないと苦しい。
失点しなかったことで最低限の勝ち点1を上乗せできたが、9試合を終えて勝ち点12(1試合あたり1.33)の暫定11位はパッとしない。既にシーズンの4分の1は終わっており、首位とは勝ち点差11となってしまった。何とかシーズン前半のうちに巻き返しが必要。引き分けで得た勝ち点1を生かすためにも、次節アウェイでのヘルタ戦は何としても勝ちたい。
結局のところラファエル待ちの感は拭えないが、次はまた中三日でCLのセルティック戦がある。ここで勝ち点3を積み上げられればシティとの一騎打ちで勝ち抜けに懸けることができる。いる人で何とかするしかなく、シュバート監督の手腕も問われるところだ。
アンドレ・シュバート監督談話:
「我々は試合の中でいいディフェンスの形を作ることができたし、ここ5試合のうち4試合を完封している。それはいい。しかし、前を向いて攻めるという点では今の我々には創造性が欠けている。何人かの選手がいないこと、ほとんど3日ごとに試合があることもある。ボールを運んだり、ボールをコントロールするところで、ふだんならあり得ないような技術的な小さなミスがたくさんあるのに気づくだろう。そのせいで試合の流れをただしくグリップすることができなくなっている。敵にはまったくゴールのチャンスがなく、我々にはひとつあった。それ以外は非常にタフなゲームだった。どちらのチームもしっかり戦っていた。もしあとひとつ、ふたつのチャンスを作ることができていれば、勝つことも妥当だったはずだと言いたい、ラッキーな勝利には違いないが。何にしてもこの勝ち点1は結果的にはうけいれるべきものだ」
ここを乗りきれば次が見えてくるはずだ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2016年10月29日 22:24
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【Jリーグ第33節】FC東京×仙台
■2016年10月29日(金) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
暑いのか寒いのかよく分からない天気。裏起毛のフード付のトレーナ・シャツの上からジャンパを羽織って出かけようとしたが、さすがに暑そうだったのでトレーナ・シャツをやめてネルシャツの上にジャンパを。これでよかったと思うけど、それでも肌寒く感じる時間と暑い時間があって調節が難しかった。
東京はこれが今季ホーム最終戦。思うに任せずシーズン途中で監督交代のあった苦しいシーズンだったが、残り2試合とは早いもの。既にタイトルにも残留・降格にも関係のない中位だが、来季を考えれば戦略・戦術はしっかり煮詰めておきたいし、試せることは試しておきたい。勝ち点を50の大台に乗せ、順位表の前半でシーズンを終えたい。
前節鹿島戦で負傷退場した河野は出場を回避、右SHには水沼が先発した。それ以外の布陣は前節と同じ。ユ・インスが久しぶりにベンチ入り。
秋元
橋本 森重 丸山 室屋
梶山 田邉
水沼 東 中島
前田
試合は序盤から東京が積極的に仕掛ける流れに。2分、田邉からのパスを受けた東が左サイドを裏に抜け出し、中央にクロス。中央に走りこんだ水沼が合わせるがシュートは敵GKがセーブ。
その後も東京は例によってハイプレスからの素早い攻守の切り替えで敵陣にボールを持ちこみ、仙台にプレッシャーをかける。東京が主導権を握り優勢に試合を進めるが、仙台も中盤で競ったボールを素早く展開、ショート・カウンターの応酬になる。
14分、左サイドで起点を作り、パスを受けた中島がドリブルで切れこむ。中島は前田からワンツーの戻しを受けて縦に抜けエリアに侵入、ゴール・ライン際の深いところからゴール前にロビングすると、水沼が頭で押しこんでゴール。1-0といい時間帯に先制。なかなかいい崩しが作れた。水沼はこれが東京でのリーグ戦初得点らしい。
東京はその後も少ないタッチ数でボールを動かしながら敵陣に攻めこむが、仙台もコンパクトに守備を固めて来てなかなかシュートまで行けない。19分、水沼が右サイド裏に抜け出しクロス、中央で東がバイシクルを決めようとするが合わず。
その後は試合が膠着、中盤でボールを争い、交互に攻撃を仕掛ける拮抗した展開になって行く。仙台は前線の外国人FWに当てて来るが、ここは丸山がしっかり押さえこんで形を作らせない。結局1-0で前半を終了。
後半開始早々の47分、水沼が蹴ったFKのこぼれ球を田邉が拾い東に。角度は厳しかったが東はダイレクトでシュート、厳しいボールが枠に飛んだが敵GKの好セーブに遭う。
その後は次第に仙台がボールを持つ時間が長くなり、東京は自陣で守備に回る時間が徐々に長くなる。最後のところは集中しており、秋元の好セーブもあってゴールは許さないものの気の抜けない展開に。
58分、敵陣でこぼれ球を拾っての波状攻撃を仕掛ける。右サイドに展開したボールを水沼がクロス、ファーに流れたボールに中島が飛びこんだが上背が足りずヘディングは届かなかった。
その後も互いに集中した好ゲームになるが、その分シュート・シーンは多くない。76分、水沼の左CKにファーの前田が頭で合わせるが敵GKがセーブ。
80分、前田に代えてバーンズを投入。前線からしっかり追い回せということか。さらに83分、田邉に代えて高橋を投入、中央のスペースを埋め、交代で勢いづく仙台の攻撃を止めたいということだろう。
終盤も互いに攻撃を仕掛け、90分にはゴール前でヘディング・シュートを放たれるがギリギリで枠を外れる。まあ、枠に来れば秋元がセーブできてたと思うが。アディショナル・タイムには水沼に代えて羽生を投入、しっかりとボールをコントロールしながら試合をクローズ、1-0で東京がリーグ戦3連勝となった。
序盤に先制、その後は優勢に試合を進めながらも追加点が奪えず、敵にも好機を作られたが要所を締めて抑えきり、最後まで集中を切らせることなく勝ち点3を守った。昨季を思い出すような試合運びだが、攻撃を仕掛けて前線で時間を使うこともでき、一方で押しこまれた時間には複数で囲んでボールを奪うなど、確実に進歩が窺えた。
先制すればその時点で勝ち点3は手中にあり、失点をしなければそのまま自分たちのものになる。追加点を奪えればもちろん楽に試合を進めることができるが、そうできないときにはまずリスクをコントロールして失点を避けるのが第一だ。今日は最後まで前線と最終ラインが間延びせず、ハイプレスとラインの押し上げが連動してコンパクトに戦えた。秋元のセーブも効いた。
試合後には恒例のセレモニーがあり、森重、篠田監督からの挨拶。勝ったこともあってかトーンは前向きだったが、目論見が外れたシーズンの苦渋がにじむ挨拶だった。シーズンの総括は日程が終わってからにしたいが、苦しく、やるせなく、情けないシーズン。篠田監督のリカバリーがなければもっと酷いことにもなり得た。
東京はこれで勝ち点を49に伸ばし、順位は10位と変わらないが1試合あたりの勝ち点は1.49に。次節、最終戦を大宮で戦うが、大宮には開幕戦で苦杯を喫しており、アウェイでは雪辱して勝ち点を52まで上積みしたい(そうなれば1試合あたりの勝ち点は1.50を超える)。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(3) 手堅いシュート・ストップでゴールを守り存在感を示した。
橋本(3.5) 攻守のバランスも悪くない。思いきりのよさで勝負した。
森重(3.5) 我慢強く守備を統率。読みのいい対応でピンチの芽を摘んだ。
丸山(3) 敵の外国人FWを封殺。対人にも強いところを見せられた。
室屋(3) アップダウンで好機を作った。中島とのコンビも悪くない。
梶山(3.5) 中盤でリズムを作れている。チームにフィットしてきた。
田邉(3.5) プレスバックも板についてきた。今季の進境著しい。
水沼(3) 得点は嬉しい。無駄走り厭わずいいクロスを入れ続けた。
東(3.5) 好機の陰に東あり。好調維持で代表を狙いたい。
中島(3) ボールを持ったら突っかける積極性が奏功している。
前田(3.5) 献身的なポストは今日も健在。自分のゴールもねらっていい。
===
バーンズ(-) 時間短し。守備も意識はしていた。
高橋(-) 時間短し。スペースを埋める守備が効いた。
羽生(-) 時間短し。
来季のユニがひっそりお披露目されてたけど、まあ、昨季、今季の流れの上にあるものか。お腹の集中線がなくなったのがいい。来季は18番を買うと今から決めている。
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FC東京
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J1リーグ戦
2016年10月27日 23:13
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【DFBポカール2回戦】グラードバッハ×VfB
■2016年10月25日(火) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
この試合は完全に忘れてて、朝ツイッターを見て気づいた。まあ、事前に思い出したとしてもDAZNでも中継はなかったのでどうしようもなかったが。対戦相手は2部のVfB。
ヤンチュケ、ダフード、ヘアマンを先発起用、コープ、ヴェント、ホフマンがベンチ・スタートとなった。ラファエル、アザール、トラオレらは引き続きベンチ外。kickerによればシュトロブルをアンカーに置いた3バックだったようだ。
ゾマー
ヤンチュケ フェスタガード エルヴェディ
シュトロブル
ヘアマン クラマー ダフード ジョンソン
シュティンドル ハーン
試合はボールを支配して攻撃を仕掛けるグラードバッハに対し自陣深くでスペースを消すVfBという展開に。VfBの固い守備の前にグラードバッハはフィニッシュに持ちこめず、逆にVfBに何度かチャンスを作られるが、フェスタガードの守備などで救われる。
32分、自陣で奪ったボールを展開、ヘアマンからのパスを受けたハーンが、ダイアゴナルに走りこんだジョンソンにヒールで落とすと、これを受けたジョンソンが流しこんでゴール。グラードバッハが1-0と先制する。
グラードバッハはその後も追加点のチャンスがあったがハーンのシュートは敵GKにセーブされて得点できず。1-0で前半を終了した。
後半に入っても流れは変わらず。何度かハーンに決定機があったがGKにセーブされる。VfBは引き続き自陣でブロックを構築、グラードバッハは攻めきれず。しかし一方でVfBの攻撃も散発で失点の脅威は大きくない。
68分、クラマーに代えてコープを、70分にはシュトロブルに代えてヴェントを投入。
84分、フェスタガードからのフィードをハーンが受け、ジョンソンを経由して右寄りのシュティンドルへ。シュティンドルがエリア手前から放ったシュートはそのままネットを揺らしゴール。2-0と終盤に大きな追加点を得る。
87分にはシュティンドルに代えてソウを投入し試合をクローズ。結局2-0で完勝し、3回戦に進出を決めた。
我々とて万全でも何でもないし、ハーンはシュートをGKに当てまくってまったくゴールの予感もなかったが、ジョンソン、シュティンドルがチャンスを決めて何とか次にコマを進めることができた。引いて守るVfBの守備には手を焼いたが、先制した時点で負ける可能性はグッと低くなり、あとはゲーム・マネジメントの問題だったということか。
数字を見てもポゼッションは68-32と圧倒的だが、シュート数は9-12と劣勢、CKも2-6で、ボールは支配したが攻めあぐねたことが分かる。
ダイジェストしか見ていないが、危なっかしい場面も少なくなく、バタバタ感は拭えない。中2日、中3日での試合が続くが、ここが踏ん張りどころだ。リーグ戦、CLを含め何とか手のうちにあるものでしのぎつつ、ケガ人の復帰を待ちたい。
DFBポカール3回戦は来年2月、グロイター・フュルトとの対戦に決まったようだ。金曜日には早くも次のリーグ戦がありフランクフルトと対戦。さらに次の火曜日にはセルティック・グラスゴーとCLを戦う。ホームでの3連戦となっているのは救いだが、ここが真価を問われるところだ。初戦にきちんと勝てたのは大きい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「とてもいいチームに勝つことができて非常に満足だ。VfBは非常によく組織だっていて、ここ数週間いい結果を残してきた。我々にとって簡単な仕事ではまったくなく、我慢が必要だということは明らかだった。敵は非常にうまく戦い、とてもコンパクトでスペースを狭くしてきた。自分たちのポジションを見つけ出すまでには少しばかり時間がかかったが、次第に修正してよりしっかりと試合に入って行くことができた。敵のはっきりしたチャンスはほとんどなかった。あと、1点、2点多く我々のチームが決めていたら嬉しかったが。試合前に、我々は何としても次に進みたいと話したが、そうすることができた。そのことはとても嬉しい」
ここからいい流れを作って行きたい。
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Borussia M'Gladbach
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DFBポカール
2016年10月23日 23:18
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【ブンデスリーガ第8節】バイエルン×グラードバッハ
■2016年10月22日(土) 18:30キックオフ
■Allianz-Arena (Munchen)
日曜日未明1時半のキックオフということで、ふだんなら夜更かしするか日曜日に早起きして時差視聴するかというところだが、日曜日は早朝から予定があるため泣く泣くダイジェスト動画での事後確認に。試合動画も見ることはできるが試合結果を知ってしまってから見るのはアレだし。
CLでセルティックに快勝した勢いでミュンヘンに乗りこむ訳だが、引き続きケガ人が多くカツカツの人繰り。ホームでの引き分けの後であり、何とかアウェイで勝ち点を持ち帰りたい試合だが、ここ数年の相性の良さが出せるか。
メンバーにはジョンソンが先発復帰する一方、トラオレが新たにケガで欠場。ちょっともう何とかして欲しい。何とか布陣が組めているが、途中交代で打てる手も限定され、厳しい日程の中でターン・オーバーもままならない。キツい状況だ。
ゾマー
コープ エルヴェディ フェスタガード ヴェント
クラマー シュトロブル
ホフマン シュティンドル ジョンソン
ハーン
水曜日のセルティック戦から中二日、さすがにバイエルンに対して積極的に仕掛けるには厳しい。序盤から自陣に押しこまれ防戦一方に。立て続けにチャンスを作られるが、敵のシュート精度の問題と、ゾマーのセーブで何とかしのぐ時間が続く。
グラードバッハはカウンターに活路を見出す。8分、右サイドに開いたハーンからのクロスにファーで飛びこんだジョンソンがジャンピング・ボレーで合わせるが枠に収まらず。
すると16分、左サイドから入れられたクロスにファーで合わされて失点。0-1と早々にリードを許してしまう。DFが二人ついていたがシュート・シーンでは身体を寄せるなどの対応ができていなかった。
さらに31分、エリアに放りこまれたボールをヴェントがクリアしようとするがバウンドが合わず、敵FWと入れ替わられ、これをそのまま蹴りこまれてさらに失点。0-2とリードを広げられる。
その後もグラードバッハは守勢のまま前半を終える。前半のシュートはわずか1本。これではどうしようもない。
シュバート監督は後半からホフマンに代えてヤンチュケを投入。おそらくヤンチュケが右SBに入りコープが一列上がったのだろう。
しかし流れは変わらず。バイエルンにほぼ一方的に押しこまれ、守備に追われる時間が続く。65分、ヴェントに代えてニコ・シュルツを投入。
70分にようやくコープからのクロスにハーンがダイレクトで合わせるシーンがあるがボールはポストをヒット。最もゴールに近づいた瞬間だったが得点にならず。
78分、ハーンに代えてヘアマンを投入、おそらくジョンソンをトップに上げたと思うが、最後までバイエルンに圧倒され、後半を無失点で終えるのが精いっぱい。いいところなく0-2で首位に完敗した。
数字を見てもシュート数3-17、CK1-9、ポゼッション38-62と一方的。コマも足りない中で押しこまれる残念な試合になった。ダフードをベンチに置いたままだったが、彼の攻撃センスを生かせるような展開にならなかったということか。
昨季はとにかく死ぬ気のハイプレスでバイエルンに勝ったものの、そこで燃え尽きたかスランプ入りしてしまった思い出あり。ああいう戦い方は今はちょっとムリということか。まあ、これが今の実力だということだろう。
とにかく、ラファエル、アザール、クリステンセンという欠き、トラオレも負傷というのは痛い。それぞれどの程度のケガなのか分からないが、今いる人で何とか乗りきるしかない。こういうときに新しい戦力が育つのだ。というか育ってもらわないと困る。
これでシーズン8試合を終えて勝ち点11(1試合あたり1.38)の暫定10位。CLとの両にらみを戦うのは苦しいがリーグ戦がベースでありこの戦績は納得できるものではない。3勝3敗2分の五分の状態から、勝ち星を先行させなければならない。
この先も、火曜日にDFBポカールでVfB(H)、金曜日にリーグ戦でフランクフルト(H)、次の火曜日にはCLのセルティック戦(H)、さらに金曜日にリーグ戦でヘルタ(A)と試合が続く。ホームが続くのが救いだが、どれも負けられない試合であり踏ん張りどころ。ケガ人早く帰ってきて。
アンドレ・シュバート監督談話:
「バイエルンはまず前半明快に我々を圧倒していた。我々は今日、フィジカルもメンタルもこれに対抗できる状態ではなかったし、十分攻撃的に戦うこともできなかった。後半は少しよくなったが、バイエルンが少し自由にやらせてくれたというのもあった。バイエルンから何かを得ようとすれば、パフォーマンスの限界まで行かねばならないが、今日はそれが可能ではなかった」
コメント短いな。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2016年10月22日 21:41
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【Jリーグ第32節】FC東京×鹿島
■2016年10月22日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
インターナショナル・マッチ・デイ、ルヴァンカップ決勝のため、2週間ぶりの公式戦、3週間ぶりのリーグ戦になる。曇り空の土曜日、冬の最初の日じゃないかと思うくらい肌寒い。昼間に味スタで試合が見られるのは本当に久しぶり。やっぱりフットボールは土曜日の2時とか3時とかに見たい。本当に暑い時期は仕方ないが、それ以外の時期は極力昼間にして欲しい。
東京は既にタイトルも降格も関係なく、勝ち点の上乗せにチャレンジするボーナス・ステージ。相手は分の悪い鹿島だが、意地とか気合いはもういいので冷静かつ緻密に戦い、組織的な守備から攻撃につなげたいところ。
代表から復帰した森重と丸山がCBで先発、橋本を右SBで起用し室屋は左SBに。1トップには前田が先発した。
秋元
橋本 森重 丸山 室屋
梶山 田邉
河野 東 中島
前田
東京は序盤からハイ・プレスを敢行、前線から中盤でしっかりボールホルダーにアプローチし、奪ったボールを臆せず縦に当てることでチャンスを作る。4分、橋本が右サイドの裏に抜け出しシュートを放つが枠に収まらず。東京のファースト・シュートになる。
7分、東のスルー・パスを受けて河野が裏に抜け出し、敵GKと一対一になるがシュートはセーブされる。これが先制点の伏線になる。
14分、森重が奪ったボールを中島につなぎ、中島からのスルー・パスを受けて再び河野が抜け出す。河野は敵DFに並走されながらもコントロールしたシュートでゴール。東京が1-0と先制する。振りを小さくしてタイミングを悟らせずポンと蹴るシュートは、GKと一対一になった時の手本のようだった。河野の技術が光ったゴール。
東京はその後も試合をコントロール。球際の強さとセカンド・ボールへのアプローチで鹿島を上回り何度かチャンスを作る。一方鹿島は攻撃にアイデアがなく東京としてはボールの奪いどころが絞りやすい。厳しい戦いだが集中して主導権を手放さない。
37分、河野に代えて水沼を投入。河野は足を引きずっていたようにも見え、負傷交代と思われる。心配だ。
その後もFKなどのチャンスはあったが追加点は奪えず、1-0で前半を終える。
後半に入ると鹿島がやや修正、拮抗した戦いになる。52分、東からラスト・パスを受けた水沼が右サイドの角度の厳しいところからダイレクトでシュートを放ったが枠外。54分には田邉から中央でボールを受けた中島が反転してシュートを放つがこれも枠に行かず。
60分を過ぎるとやや試合がオープンに。鹿島がボールをつなぐようになり、自陣で鹿島の攻撃をしのぐ時間が長くなるが、バイタル・エリアの手前でしっかりと対応できており、秋元のシュアなセーブ、敵のシュート精度の問題もあってしのいでいる。
84分、エリア右角外からのFKを水沼が蹴るとボールはゴール方向へ。一度はGKにセーブされたがゴール前にボールがこぼれ密集に。最後は前田が蹴りこんでゴール。東京が苦しい時間帯に追加点を挙げて2-0とリードを広げる。価値の高い得点だった。
アディショナル・タイム、左サイドからクロスを入れられ、中央でヘディング・シュートを放たれる。バウンドしたボールは秋元がセーブしたようにも見えたがボールはゴールに入っていたらしくゴールの判定。2-1と1点差に詰め寄られる。
イヤな雰囲気もあったが、中島からバーンズへの選手交代などで時間を使い、慌てることなくきちんと試合をコントロール。時間を使い切り2-1で勝ち点3を手にした。
浦和と並ぶ苦手のクラブということもあって何とか互角に戦えればと思っていたが、いざ試合が始まってみると東京ペースに。早い時間帯に先制点を奪えたことも奏功して危なげないゲームだった。
鹿島があまりに元気なく、中盤を制圧できたことで緩急をコントロールできた。前半は、ボールホルダーへのアプローチ、球際で勝てたことで自陣に入りこまれる前に対応できたし、後半押しこまれた時間帯にはしっかりとブロックを作ってスペースを消すことで組織的に対応できた。
攻守のバランスがよく、切り替えも速かった。得点に結びつかなくても奪ったボールの展開には必ずチャレンジがあり、無駄走りを厭わなかった。それが結果として序盤の先制点、終盤の追加点に結びついたし、自陣からボールを遠ざけ、失点を避けることにもつながった。
シュート数11-7、CK6-5、ポゼッション51-49と拮抗した戦いだったが、終始主導権を握った試合だったと言っていいだろう。梶山を起点に、田邉、東、河野、中島ら、ボール扱いの確かな選手の連係ができつつある。これに橋本、室屋がサイドから絡む攻撃は追求してみる価値のあるものだ。
だが、それにも増して今日の試合で際立ったのは前田の献身的なポストだ。敵を背負いながらボールを受け、落とす。後ろから削られ、突き飛ばされても最後までボールの落下点に入り身体を張ってボールをトラップし続けた。得点という形で報われたが、そうでなくても今日の前田のポストは効いていた。
順位は10位と変わらないが、勝ち点46と1試合あたりの勝ち点は1.44まで上がり、7位との勝ち点差は3。残り2試合で最大勝ち点52が望めるところまできた。何とか勝ち点50の大台に乗せてシーズンを終えたい。
篠田監督就任後の成績は、リーグ戦6勝2敗2分で1試合あたりの勝ち点は2.00。公式戦14試合では7勝4敗3分で勝ち点換算1.71。浦和に3敗しているのはアレだが、戦績としては高く評価すべきものだ。来季の話をするのはまだ早く、今季を戦いきること、その上で総括をすることが先決だが、この実績は考慮すべきだと思う。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(3.5) 失点はもったいなかった。チャーミングな持ち出しにどよめき。
橋本(3.5) 初めて橋本の右SBのポテンシャルが分かった気がした。
森重(3) 異次元の守備力を発揮。やはり今の東京を支える男。
丸山(3.5) 空中戦圧勝。サイドにつけるボールの正確さが光った。
室屋(3.5) 中島がポジション空けちゃうのでちょっと苦労した。
梶山(3) 中盤が使える時の梶山の威力はヤバい。試合を作った。
田邉(4) 消える時間帯もあったが梶山とのコンビでボールをつないだ。
河野(3) ゴールは技術が光った。負傷の具合が心配だ。
東(3) 驚異的な運動量と的確な戦術眼で中央を締める要になっている。
中島(3.5) ゴールはなかったがロングボールもしっかり収め脅威になった。
前田(2.5) 献身的なポストがすべての起点に。ゴールも貴重だった。
===
水沼(3.5) リードした局面で攻守のバランス的に効いていた。
バーンズ(-) 時間短し。
あまりに長い間鹿島に勝っていなかったので、試合が終わっても勝ったことに半信半疑だった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2016年10月21日 22:53
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【UCL第3節】セルティック・グラスゴー×グラードバッハ
■2016年10月19日(水) 20:45キックオフ
■Celtic Park (Glasgow)
スコットランドのサマータイムは日本と8時間の時差なので日本時間の木曜日朝4時45分のキックオフだと思って5時過ぎにテレビつけたらもう80分だった。20時45分キックオフというのは大陸時間表記だったと、今セルティックのサイトを確認して理解した。kickerの表記の仕方が紛らわしい。シティとの試合の時も同じ騙され方した。
思わずその時点での経過を見てしまったが、見なかったことにしてキックオフから追っかけ再生。身支度しながら何とか出勤までに全部見ることができた。
セルティックがホームでシティと引き分けているため、2敗のグラードバッハはグループ最下位。グループ・ステージ突破のためにはアウェイながら是が非でも勝利が必要な試合だ。
グラードバッハはラファエルに加えアザールが膝に問題を抱えて欠場、さらにクリステンセンが筋挫傷、ジョンソンが感染症で帯同せず、カツカツのメンバーで何とかチームを編成した状態。ベンチにはリュッテン、ソウといった若手を急遽ベンチに入れるなど厳しい人繰りを強いられた。
ゾマー
コープ エルヴェディ フェスタガード ヴェント
シュトロブル クラマー
トラオレ シュティンドル ホフマン
ハーン
グラードバッハは序盤からハイプレスを敢行、奪ったボールをダイレクトにつなぎながら攻め上がるインテンシヴなフットボールを展開。敵地ながら主導権を奪い何度かチャンスを作る。
4分、ハーンが右寄りの角度のないところから放ったシュートは枠を捉えられず。17分、ヴェントの落としからトラオレがミドルを放ったがGK正面。31分には再びハーンが今度は左寄りのやはり角度のないところからシュートを放つが敵GKがセーブ。
グラードバッハが試合を支配し、セルティックにはほとんど攻撃の糸口を与えなかったが、一方でチャンスを決めきれず、スコアレスのまま前半を終了。
後半に入るとセルティックが攻勢に。グラードバッハは自陣で受けに回るがセルティックの攻撃もアイデアを欠き、バイタル・エリアの手前でボールを奪ってはカウンターを繰り出す流れになる。
57分、縦に流れたパスをそのままゴール・キックにしようと敵DFが身体を入れたところにハーンが絡み、ボールがゴール・ラインを割る直前にDFの股の間からボールをつついてピッチ内に戻すと、ここに走りこんだシュティンドルがダイレクトでシュートを放つ。角度は厳しかったがボールはDFとGKの股を抜いてゴールに。グラードバッハが1-0と先制する。
敵のミスとはいえしつこくボールを追ったハーン、角度のないところから精密なシュートを決めたシュティンドルの執念が実ったゴール。
ビハインドを背負ったセルティックは前に出て来るが、グラードバッハは自陣でこれに対応、64分にはホフマンのスルー・パスを受けてトラオレが裏に抜け出すがオフサイドに。77分、敵DFの緩い横パスをシュティンドルがカット、前線にパスを送るとハーンがこれを追って裏に抜ける。
ハーンは両側を敵DFに並走されながらもそのままエリアに侵入、最後はチップ・キックでシュートを放つとこれがゴールに突き刺さった。グラードバッハが2-0とリードを広げる。
手ゴマが少ないグラードバッハは86分、トラオレに代えてニコ・シュルツを、90分にはハーンに代えてヘアマンを投入、交代枠をひとつ残したまま試合をクローズし、今季CL初勝利を挙げた。
実質的には4-4-2に見える布陣でしっかりピッチ幅をカバーして敵にスペースを与えず、ボールホルダーには複数でしっかり行くなど組織だった守備から攻撃を構築、得点はいずれも敵のミスからだったが、これをしっかり決めきったことで勝利を引き寄せた。
攻撃ではラファエル、アザールを欠くことで前線での緩急が足りず、最後のところで手づまりになることも少なからずあったが、攻守のバランスがしっかりしていたためか焦れずにチャンスを待つことができたのも大きい。
リードを奪ってからはポゼッションを敵に譲り、カウンターを狙う戦術に徹したのもよかった。苦しいなりに戦えるということを示した試合で、ポゼッション45-55、シュート数13-10、CK5-4と数字的には拮抗した試合だったが、我慢強く戦って勝ち点3を持ち帰った。
グループCは3連勝のバルセロナが首位だが、2位のシティは1勝1敗1分で勝ち点4、3位のグラードバッハとはわずかに勝ち点1差だ。シティにホームで勝つことができれば2位は十分望める状況だ。
そのためにはまず次節、ホームでのセルティック戦に勝つことが必要。一方でリーグ戦ではこの週末にバイエルンとのアウェイ戦があり、さらに週央にはVfBとのポカール、フランクフルトとのリーグ戦と厳しい日程が続く。
選手の負傷の具合が分からないのが不安だが、いる人で全力を尽くす以外にできることはない。その意味でもアウェイでこういう勝ち方ができたのは大きい。まずは週末のバイエルン戦に向けて態勢を整えたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「あらゆる面で我々の勝利は妥当なものだったと思う。我々はいい試合をしたし、最初のからしっかり試合に入り、敵の攻撃にもしっかり対応したが、我々自身もいいフットボールをした。守備においてはほとんど、あるいはまったく好きにさせなかったし、攻撃においては繰り返し痛みを与えることができた。全体として非常に安定した戦いぶりだった。セルティックに押しこまれたわずかな時間も、破られるかもしれないという気持ちにはならなかった。選手たちはセルティック・パークでプレーするのを楽しめたと思う。しかし2週間後はまたゼロからスタートだ」
何か調子乗ってるけど大丈夫か…。
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UCL
2016年10月16日 22:34
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【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ×HSV
■2016年10月15日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park
スカパーでの中継がないためDAZNで動画観戦。PCで受信してクロムキャスト経由テレビで見ようと思ったが、DAZNにはつながるものの試合動画がいつまで待っても落ちてこない状態(丸い輪っかが画面中央でくるくる回ってる)で、仕方なくiPhoneでDAZNを起動したらそっちで見られた。それにしても絵が小さい。
後半からIEで試したらPCで見られるようになったが、これではクロムキャストに送信できない。結局テレビの大きな画面では見られなかった。マジ何とかして欲しい。来季からはJリーグもDAZNになるというけどこんな感じだとちょっと毎週の視聴に堪えない。
さて、インターナショナル・マッチデイの中断が明けてのリーグ戦。グラードバッハは前節アウェイでシャルケに完敗しており、勝ち点3をしっかり確保して反転攻勢の起点とすべきホーム・ゲーム。相手は開幕後6試合でまだ勝利のないHSVだが、こないだもそんな感じでシャルケに負けており侮ることはできない。
ラファエルが引き続き欠場、水曜日にはCLのセルティック戦もあるためメンバーはターン・オーバー。アザール、フェスタガード、トラオレらはベンチ・スタートとなった。
ゾマー
コープ クリステンセン エルヴェディ
ヘアマン クラマー ダフード ヴェント
シュティンドル
ハーン ジョンソン
グラードバッハは序盤からボールを支配、HSV陣内で試合を進める。4分、ハーンが得たFKをヴェントが蹴るが枠外に。自陣に引いてブロックを形成するHSVに対し、有効な打開策が見出せず、フィニッシュまではなかなか持ちこめない展開に。
25分、ダフードからのスルーパスを受けて裏に抜け出そうとしたシュティンドルがエリアに入ったところで倒されPKを得る。敵DFはこのプレーで退場となりグラードバッハが数的優位に。しかし、26分、ハーンが蹴ったPKは敵GKにセーブされてしまう。絶好の先制機だったが生かせず。
その後もグラードバッハがボールを持ちながら攻めあぐねる時間が続く。前半の終盤にはボールを追ってエリア内に走りこんだハーンが敵GKと交錯して唇の上を切り出血。敵GKがボールを確保していた上にオフサイドだったがブレーキが利かなかった。結局スコアレスで前半を折り返す。
シュバート監督は後半からヘアマンに代えてトラオレを投入。ヘアマンはしばしば右サイドに張ってフリーでパスを受けていたが中が分厚く機会を生かせていなかった。
トラオレは右サイドを上下動し、開始早々にはトラオレのクロスに中央でジョンソンが合わせるがシュートはGK正面に。59分、ボールを追ったトラオレが右サイドからエリアに侵入しようとしたところで敵DFに倒される。微妙なプレーだったがひと息置いて笛が鳴り、この試合2本目のPKを獲得。
ところが61分、今度はシュティンドルが蹴ったPKはバーを直撃。こぼれ球に詰めたヴェントのシュートも枠外、一度ならず二度までもPKに失敗してしまう。
その後もグラードバッハが圧倒的にボールを支配するものの攻撃のアイデアがなく、バイタル・エリアでもシュート・コースが見出せない。85分、ダフードに代えてホフマンを、87分、ジョンソンに代えてフェスタガードを投入。
フェスタガードはそのまま最前線に入り、パワー・プレーを試みる。もうゲーム・プランもクソもない状況だったが、このフェスタガードをターゲットにする戦術が意外にはまり、前線で形を作れるようになる。
90分、敵のクリアボールを拾ったヴェントがシュートを放つがボールはポストを直撃、こぼれを拾ったシュティンドルのシュートは枠を外れる。最後に右CKがファーで飛び、エルヴェディがフリーでシュートを放つが、力が入り過ぎたかこれも引っ張り過ぎて枠に収まらず。結局スコアレス・ドローとなった。
引いて守るHSVに対して単調な攻撃に終始、2度PKをもらい、数的優位も得たものの、最後までHSVの守備を崩しきれず、何度かあったチャンスにも決めきれず、明らかに勝ち点2を逃した格好の引き分け。
ラファエルがいないので前線でタメが作れないのはある程度予想されたことではあったが、せっかくのダフードのアイデアある縦へのパスも、敵の分厚いブロックの前では次につなげることができなかった。
前線は動きが乏しく、ハーンもジョンソンも存在感が薄かった。ポゼッション76-24、シュート数22-5、CK10-3と圧倒的に攻め込みながら、シュート精度を欠いた。フェスタガードを投入してのパワー・プレーに光明を見るのもちょっと寂しい。ヘアマンとハーンのコンビが機能しなかったのも残念だ。
やっていること自体は間違っていないと思うが、ターン・オーバーで戦っているのも戦術が今ひとつ深まってこない原因か。難しいマネジメントが続く。
ホームで勝ち点2を落とし、これで今季はここまで7試合で勝ち点11。1試合あたり1.57は物足りない数字。順位は暫定8位で首位バイエルンとは勝ち点差6とはいうものの、得意のホームで下位からしっかり勝ち点3を取れなかったのは痛い。
水曜日にCLセルティック戦、週末にはリーグでアウェイのバイエルン戦と厳しい日程。その後もDFBポカールが入り、3週連続で週央に試合がある。前線にしっかりしたセンター・フォワードが一人欲しい感あるな。
アンドレ・シュバート監督談話:
「我々は最初から試合にしっかり入り、明らかに試合を支配してスペースを見つけようと試みた。しかし、HSVが比較的深く守り、カウンターを狙おうとしていたので、スペースを見つけるのは簡単ではなかった。前半はわずかなチャンスしか作ることができなかった。敵が深く引いてしまうと、ラファエルやアザールがいないことがはっきり分かってしまう。ボールをしっかり動かし、敵をもっと走らせなければならなかったということははっきりしている。また、終盤に向けてスペースがだんだん生まれてくるということも明らかだった。我々には十分なチャンスもあった。2本もPKを決めそこなったのは珍しい。チャンスはそこにあったのに、我々はそれを残念ながら生かせなかった。それが腹立たしいのはもちろんだ。我々はしかし、早く集中を取り戻し、次の試合に向けて準備をしなければならない」
何か波に乗りきれない感あるね〜。それにしてもDAZNのアナウンサーがHSVのことを「ハンブルガーエスファー」と発音するのは勘弁して欲しかった。「V」を「ファー」はないわ。普通に「ハンブルク」って言ってくれればそれでいいのに。
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ブンデスリーガ
2016年10月09日 21:44
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【ルヴァンカップ準決勝第2戦】浦和×FC東京
■2016年10月9日(日) 14:00キックオフ
■埼玉スタジアム2002
スポーツ・クラブで泳いだ後、コンビニで昼食のサンドイッチを買い、電車に飛び乗って一路浦和美園を目指した。指定席なのでキックオフまでに着けばいいのだが、それも結構余裕のないスケジュール。埼スタは遠い。電車賃も高い。午前中の雨も上がり、風があって涼しい秋の日だ。
東京はファースト・レグをホームで1-2と落としており、この試合では少なくとも2得点が必要。森重、丸山を代表招集で欠いているが相手もその辺の事情は同じ。ハイスコアで競り勝てばいい訳で、バカ試合上等、しっかり打ち合おうという試合。
篠田監督は最終ラインに橋本を起用。また、ボランチには梶山が先発復帰した他、SHには河野、トップには平山が先発した。高橋、羽生、前田はベンチ・スタート。特に橋本のCB起用はサプライズで、小川をCBにするのではないか、いや、3バックではないかなどの憶測を呼んだ。
秋元
室屋 吉本 橋本 小川
梶山 田邉
河野 東 中島
平山
キックオフしてみるとやはり橋本がCBに。東京は立ち上がりから積極的にハイ・プレスを敢行するが、若い最終ラインが下がり気味で前線との間が空き、バイタル・エリアを使われる流れに。そのためプレスもかけきれず、3分にはいきなりFKでポストをヒットされるピンチ。多難な立ち上がりになる。
直後の4分には中島がドリブルから左足でシュートを放ち、スピードのあるシュートが枠に飛んだが敵GKにセーブされる。これが東京のファーストシュートに。
東京は浦和のサイド・チェンジにも苦しめられ、しっかり組織だった浦和の攻撃に対し受けに回る時間が長くなる。16分、中島からパスを受けた平山が左サイドを縦に抜いて中央にクロスを入れたが飛びこんだ東に合わずボールはファーに流れる。
24分、中央を割られ、スルーパスから縦に流されたボールを引っかけられて失点。人数は揃っていたように見えたがバイタルを自由に使われ待ち受ける形になってしまったか。0-1と先制を許す。
しかし、この時点ではどのみち最低2点が必要な状況は変わらず。慌てる必要はなかったはずだ。しかしその後も状況は好転せず、東京の攻撃は散発に終わる一方で、浦和はしっかりと型にはまった攻撃で東京を揺さぶる。
38分、左サイドから中央にグラウンダーのクロスを入れられ、ニアで引っかけられて再び失点、0-2と決定的なビハインドを背負ってしまう。こうなると東京は3点が必要になる。前半のうちに何としても得点が必要だ。
43分、平山が抜け出して河野にラストパスを送り得点機に見えたがオフサイド。結局東京は無得点のまま前半を終了した。
東京は後半から田邉に代えてバーンズを投入。東がボランチに落ち、バーンズと平山を2トップにした4-4-2になる。47分、右サイドで小川からのパスを受けたバーンズが縦に突破、中央にボールを入れたが飛びこんだ東はまたも合わせられず。
逆に52分、敵FWにエリアに入りこまれ小川がこれを引っかけてしまう。文句のつけようのないファウルでPKを与える。53分、このPKを冷静に決められ0-3。この時点で東京は4点が必要となりかなり苦しい状況に。
60分、平山に代えて前田を投入しようとするが、傷んでいた吉本の交代を優先させるために取りやめ、吉本に代えて高橋をCBに。吉本はその前にいったん痛み、メディカルを入れずに立ち上がってプレーを続けていたがやはりムリだったようだ。
62分には裏に抜け出したバーンズが立て続けに2本のシュートを放つがいずれも敵GKがセーブ。70分、河野に代えて水沼を投入する。
何とかして得点するしかない東京はオープンな展開を辞さず前線にボールを集めるが決め手を欠き、次第に焦りが見えるようになる。これに対して浦和は冷静にボールをつなぎ何度か得点機を作る。バーにも助けられて何とか失点は免れるものの劣勢は覆い難い。
81分、左サイド東が中央に送ったクロスに中島が中央で合わせゴール。1-3とするがまだまだ足りない。東京はその後も前がかりに浦和ゴールを目指すが、逆に浦和のカウンターも鋭くむしろ好機を作られる。
結局反撃も及ばず、1-3での完敗となりルヴァンカップは準決勝での敗退となった。
もともと最低2点が必要な試合であり、ビハインドからのスタートであったことからアップセット狙い。オープンな展開を目論んで型を崩しに行ったが先に後ろをやられてしまい後手に回った。そのリスクは最初から分かっていたはずで、賭けに出たがそれが裏目に出たということ。
トーナメントのセカンド・レグでありこの試合単体での評価は難しいが、得点を取りに行った試合でシュート数9-21は情けない。2点必須の試合で1点しか取れていないので失点の議論をしても仕方がない。仮に無失点に抑えても勝ち抜けはできなかったのだ。
内容的に見れば、最終ラインが押し上げられずバイタルが空いてそこを使われた。あと、片サイドで作られて絞ったところで逆サイドの裏にサイド・チェンジされ、一対一の局面を作られてそこから決定機になった。全体に若さ、未熟さにつけこまれた感があった。
それにしても橋本をCBで先発させた意図は何だったのだろう。前に重心をかけるのであれば最終ラインはしっかり押し上げて安定させる必要があり、わざわざ高橋を橋本に入れ替える必要があったのか。急造のDFラインには荷の重い試合だった。
前線も浦和にアドバンテージのある前田を敢えて使わないのはなぜか。平山を入れたのなら高さを生かした攻撃があってもよかったと思うが、1トップの平山がサイドに流れてクロスを入れているようでは複数得点は覚束ない。
結局のところ、厳しい試合になればなるほど、今季のちぐはぐな戦術が露わになってしまうということなんだと思う。今の我々に出来ることの限界がはっきりした一戦だった。
ルヴァンカップ決勝戦のある来週末は試合がなくなってしまい、その先は鹿島(H)、仙台(H)、大宮(A)の3試合でリーグ戦は終わり。天皇杯は味スタでJFLのHonda FCと戦う。出来る限りのことをするしかないが、いずれにしても寂しい、情けない、腹立たしいシーズンになってしまった。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(5) 遠目からのシュートの横への反応やハイボール対応に不安が残る。
室屋(5) サイドで一対一を作られ対応に追われ、難しい対応を強いられた。
吉本(5) 頑張ったが2失点目は後追いになってしまった。ケガの程度が心配。
橋本(5) 出るのか、張るのか。慣れないポジションでの起用には難しい試合。
小川(5) 攻撃参加では特徴は見せたが、守備では苦労、PK献上のファウルも。
田邉(5) 広く空いた中盤をカバーしきれず起点を作られた。強み見せられず。
梶山(5) 時間を作れずうかつなボール・ロストを連発、梶山リスクが顕在化。
河野(5) 時折思い出したように仕事をするが厳しい展開の中では存在感希薄。
東(4.5) 孤軍奮闘。最も危機感はあったと思うがチームを鼓舞できなかった。
中島(4) 一人気を吐いて無得点は免れた。ムリめでも打って行くのがいい。
平山(5) 身体は張ったが期待された役割は果たせず。サブの方がいいのかも。
===
バーンズ(4.5) チャンスは作ったが決めきれず。もう少し使ってみたい。
高橋(-) 時間短し。なんで使ってもらえないんだろうね。
水沼(-) 時間短し。この人ももう少し見てみたいのだが。
マジ来季どうするんだろう。篠田監督続投でもいい気はするが。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2016年10月06日 23:16
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【ブンデスリーガ第6節】シャルケ×グラードバッハ
■2016年10月2日(日) 17:30キックオフ
■Veltins-Arena (Gelsenkirchen)
CLの日程に配慮して日曜日の夕方、日本時間では月曜日未明0時半キックオフの試合。軽く仮眠してリアルタイムで見るか、朝早く起きて出勤前に見るか、いろいろ迷ったが、のどの痛みで体調が悪く、結局11時前に寝て起きたら6時。そのまま出勤した。
グラードバッハはCLでバルセロナに負けたものの、先制しリードを奪って前半を折り返すなど善戦、リーグ戦でもここ3試合を2勝1分、特にアウェイでも勝ち点を伸ばしており、ここはしっかり勝ち点を持ち帰りたいところ。シャルケは開幕5連敗と不調にあえぐが、それだけ結果に飢えているところでもあり、侮ることなくしっかり戦いたい。
CLからはターン・オーバーということで、コープ、ヴェント、シュティンドル、ラファエルに代えてヤンチュケ、フェスタガード、ジョンソン、ハーンが先発。ラファエルは負傷欠場となりベンチにも入らず。攻撃で創造性を発揮するダフードをトップ下に置く布陣となった。
ゾマー
ヤンチュケ フェスタガード エルヴェディ
トラオレ クリステンセン クラマー ジョンソン
ダフード
アザール ハーン
試合はホームのシャルケが積極的に前に出るが、グラードバッハは落ち着いた守備で対応、決定的なチャンスは作らせない。しかしグラードバッハもシャルケの早いつぶしに遭いなかなか攻撃の形を作れず、見どころのないまま互いに打開の糸口を探す展開。
41分、左サイドを上がったジョンソンが並走したハーンにラスト・パスを送ったがタイミングが合わずファーに流れてしまう。42分、右CKにファーのフェスタガードが頭で合わせるが、枠に飛んだボールは線上で敵DFにクリアされる。スコアレスで前半を終了。
グラードバッハは後半からフェスタガードに代えてシュティンドルを投入、クリステンセンが最終ラインに下がり、ダフードがボランチに落ちて、シュティンドルはトップ下に入る。しかし、結果的に見ればこの交代が完全に裏目に出た。
50分、右サイドからドリブルでエリアに入りこんだ敵FWをトラオレが後ろから倒したとしてPKを与えてしまう。52分、このPKを冷静に決められて0-1と先制を許す。微妙なPKの判定だったがこれで流れが一気にシャルケに傾いてしまった。
さらに56分、右サイドから流しこまれたグラウンダーのクロスに中央で合わされ失点、0-2とリードを広げられる。DFラインの人数は揃っていたのに易々と合わされてしまったところに守備の脆さを感じる。
58分には中盤でのボール・ロストからカウンターを許す。中央を攻め上がられ、放たれたシュートはゾマーがセーブしたが、こぼれたボールを詰められ失点、0-3と一気に大きなビハインドを背負うことになる。
その後はリードを得てリスクを取らなくなったシャルケに対しグラードバッハがボールを持って反撃を仕掛ける展開となるがゴールが遠い。67分、ダフードに代えてコープを投入、おそらく4バックになったか。
83分、クリステンセンが自陣でボールを奪われる。敵FWはゾマーしかいないゴールへ。後ろから追いかけたクリステンセンがエリア内で敵の足を引っかけるが敵は倒れず、そのままゴールにボールを流しこんで0-4。この時点で試合は完全に決まってしまった。
その後はジョンソンに代えてヘアマンを投入、最後の反撃を試みたが得点には至らず、シャルケに今季初勝利をプレゼントする残念なアウェイでの敗戦となった。
厳しい日程の中でのターン・オーバーということもあるのだと思うが、フェスタガードの交代には疑問が残る。彼に代わって最終ラインに入ったクリステンセンが最後にダメ押しになるゴールを献上したことも含め、ここが勝負の分かれ道だった。
内容的にはシュート数12-15、CK5-2と悪くない内容だが、ポゼッションは実に72-28と圧倒的にグラードバッハ。ボールを持ったが攻めあぐね、効率的に得点を重ねたシャルケにしてやられた試合。シャルケも決してよかった訳ではないが、PKで流れを持って行かれた。
無得点の負けは情けない。今季もアウェイにイヤなイメージがついてしまいそうだ。クリステンセンはいい選手だと思うが、最終ラインを統率するにはまだ若いのではないか。器用さはともかくとして、「締める」役割としてフェスタガードがいてくれた方が安心感がある。どうしてこんな交代をしたのか意図が今イチ不明だ。
リーグ戦6試合を終えて勝ち点10(1試合あたり1.67)の10位。首位との勝ち点差6、2位とは3ということでまだまだ順位を気にすることはないが、アウェイでしっかり勝ち点を獲れるようになりたい。
我々の日ではなかった、という試合。切り替えて次のホーム・ゲームにしっかり集中しよう。
アンドレ・シュバート監督談話:
「前半は全然いい組み立てができず、危険なエリアまで全然入りこめなかった。ハーフタイムにはそれを修正しようとした。そのおかげで後半はうまく入れたと思うし、きちんとフットボールができていた。しかし得点したのはシャルケの方だった。そこが違いになった。PKは間違いなく議論の対象になり得るものだったと思うが、我々にとっては痛かった。その後はボールを失ってはならないエリアでボールを失ってしまった。敵は我々のやらかしたミスから冷静に得点を重ねて行った。フットボールでは最終的に得点がモノを言うのだ」
ムリに起きて見なくてよかったわ。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2016年10月06日 00:26
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【ルヴァンカップ準決勝第1戦】FC東京×浦和
■2016年10月5日(水) 19:30キックオフ
■味の素スタジアム
台風はそれたが微妙な感じの天気。仕事を何とか切り上げて味スタに向かった。しつこいようだがこの7時半キックオフは助かる。7時過ぎに飛田給駅に着いたが、味スタに向かうたくさんの人の列。7時キックオフならこの人たちはみんな間に合ってない訳で、この30分の違いは本当に大きい。サンキュー運営。
浦和には今季リーグ戦でダブルを食らっている。いずれも先制から逆転されており、主導権を握る時間を作ることはできているのに試合をクローズできていない感じ。試合ごとにサンプルが蓄積され、できること、できないことが整理されてきた感があるのでそろそろ勝ちたいところ。同じクラブにそう何度も負ける訳にはいかない。
森重、丸山が代表招集で不在の上、徳永が広島戦で負傷し欠場(右膝内側靱帯損傷で全治6週間との発表)、そのため最終ラインは高橋と吉本がCBのコンビを組み、左SBには小川が久しぶりに先発した。また、ボランチには梶山に代えて橋本、右SHには河野に代えて羽生を起用、また、前線には前田が先発復帰。日曜日のセカンド・レグをにらんだターン・オーバーか。
秋元
室屋 吉本 高橋 小川
田邉 橋本
羽生 東 中島
前田
前半は前線からプレスを敢行する東京が球際でも激しさを見せるが、浦和もそれをかいくぐってチャンスを作る。互いに主力を代表招集で欠くため、試合自体のレベルはそこまで高くなく攻撃が停滞する局面もあるが、がっちり組み合って隙を狙う押し相撲的な展開になる。
東京のファースト・シュートは19分、右サイド、室屋のクロスにファーで前田がヘディング・シュートを放つがゴール左にそれる。浦和もスルー・パスから裏に抜け出す洗練されたコンビネーションでチャンスを作るが、枠に収まらず難を逃れる。結局スコアレスで前半を終了。
後半に入ってすぐに試合が動く。47分、エリアすぐ外で敵のハンドからFKを獲得、東が蹴ったボールはきれいに枠に飛んだが敵GKのファイン・セーブに遭う。しかし、49分、右サイドの室屋からのクロスをニアの羽生が頭で伸ばし、ファーの東がヘディングで押しこんでゴール。東京が1-0と先制する。
ビハインドを背負った浦和は圧力を高めてくる。東京は自陣で守備に追われる展開になるが集中した守備でしのぐ。力の入るシーンが続く。68分、羽生に代えて河野を投入。前線から圧力をかけつつ追加点を狙いに行くということか。納得感のある交代。
その後も浦和の攻撃に対して受けに回る時間が続いていたが、77分、右サイドでスイッチして中に切れこんだ敵FWに寄せきれず、エリア外からのミドルを許す。これが決まって1-1の同点に。最終ラインは揃っていたがミドル・シュートを打たせてしまったのは痛恨。秋元も飛べずに膝を折ったのが残念。
さらに80分、左サイドからのクロスに中央で合わされて失点、1-2と逆転を許す。これもサイドでの小川の対応、中央での高橋のシュート・ブロックとも厳しさが足りなかったか。終盤に入り守備に綻びが。立て続けの失点はチームとしての脆さを示すもの。
東京は80分、前田に代えて平山を、82分、中島に代えてバーンズを投入してゴールを狙いに行く。終盤には東がカウンターから裏に抜け出し角度のないところからシュートを放つなどのチャンスも作ったが枠外に終わり、6分のアディショナル・タイムにも追いつけず、1-2でホームでのファースト・レグを落とした。
拙い部分もあったものの、失敗事例から学びつつある感は窺えたし、球際をしっかり戦う、しっかり前からプレスをかけてゴールに向かうことで結果として敵の攻撃を押さえる、など、方法論としては正しかったと思う。先制してからも河野や平山、バーンズの投入で前線からバチバチやる形でボールを自陣から遠ざけて試合をクローズする意図は見えた。
しかしひとたび前線にボールを運ばれた時に対応の甘さが出てしまった上、より厳しく反省が必要なのは失点の直後に落ち着いて立て直すことができずそのまま押しこまれてあっさり逆転を許したこと。確かに苦しい時間帯だが、敵の攻撃をどこで抑えこむのかという約束ごとが曖昧になった結果、サイドを破られ中央で合わされた。
篠田監督が着任してから、公式戦で無得点に終わった試合はなく、問題が守備にあるのははっきりしている。守備が根性や気合いではなく、精緻な約束ごとの積み上げであるということが本当に共有されているのか、いや、共有するべき精緻な約束ごとがそもそもあるのか。
今季浦和とはこれで3試合して全部逆転負け。試合をクローズする部分の精密さがポイントになるのは明らかで、取り組むべき課題は特定できている。あと、追いつかれた時に落ち着かせながら鼓舞するメンター的な役割を誰が担うか。ムダな気合いは入れなくていいので、やるべきことをきちんとやって勝つことに冷静に集中して欲しい。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(4.5) ファイン・セーブもあって悪くなかったが、1点目は飛べなかったか…。
室屋(4.5) 攻撃でいいクロスは入れた。守備では対面の相手に手を焼いた。
吉本(4.5) ここ一番での全消しは健在。1点目はシュートへの寄せが甘かった。
高橋(5) 自陣での甘いパスをカットされるシーンあり。2点目は見送った。
小川(5) 頑張っていたものの特徴はなかなか発揮できず。次も使いたい。
田邉(4) 孤軍奮闘の感あり。守備も頑張ったが押しこまれてしんどかった。
橋本(4.5) 橋本から縦がバンバン入れば面白い。ここでの成長を期待している。
羽生(5) 羽生先輩は速攻仕様ではないのでスピードダウンはやむなし。
東(3.5) 得点ももちろんだが骨惜しみしない運動量でチームを牽引した。
中島(3.5) 躊躇なく前を向く姿勢がチームのスタンダードを底上げしている。
前田(4) 献身的なポスト、落としはもはや感動的。シュート決めたかった。
===
河野(4) 時間がない中で勝利への執念は見せたが。サブとしても面白い。
平山(-) 時間短し。
バーンズ(-) 時間短し。
そこまで実力の差がある訳ではないと思うが、90分のスパンで試合を見る習慣ができているかどうかの違いが最後に顕在化したように思う。押し相撲を挑んだが力負けした試合。セカンド・レグはもう後がない。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2016年10月01日 23:23
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【Jリーグ第31節】広島×FC東京
■2016年10月1日(土) 19:00キックオフ
■エディオンスタジアム広島
今日から10月。上位との対戦が続くがこの週末はアウェイでの広島戦。遠征圏外なので素直に自宅スカパー観戦となった。
浦和戦、大阪戦で、やれることやれないことの仕分けがかなりできてきて、その上で力のある相手と現実的に戦ってみるチャンス。アウェイだが少なくとも勝ち点1は持ち帰りたい試合で、どんな戦い方を見せてくれるか楽しみだ。
メンバーとしては前田に代えて前節ゴールを決めた平山が1トップで先発。それ以外は前節と同じ布陣になった。
秋元
室屋 森重 丸山 徳永
梶山 田邉
河野 東 中島
平山
東京はいつものように前線からプレスをかけ、奪ったボールを縦横に動かしながら敵陣に攻め上がる。4分、パスを受けた河野がシュートを放つが敵GK正面に。5分には中島が左寄りからシュートを放つがこれも敵GKがセーブ。遠目からではあるが積極的にシュートを放ちリズムを作ろうとする。
試合は徐々に、東京がボールを持ち広島がカウンターを狙う展開に。東京はボールを持つものの自陣でブロックを構築する広島の前に窮屈な攻撃を強いられ、フィニッシュまで持ちこめない。
一方の広島はロング・ボールも織り交ぜて前線にボールをつなぎ、何度かチャンスを作られるが、敵のシュート・ミスもあり、最後のところで集中して身体を張っていることもあって失点は阻止する。
双方ともに決定力を欠き、スコアレスのまま前半が終わろうとした45分、徳永が敵FWと競り合った時に芝に足を取られたかイヤな倒れ方をする。徳永は右足を押さえながら担架で退場。アディショナル・タイムに橋本が投入され、室屋を左SBに回して橋本は右SBに。そのままハーフ・タイムに。
後半に入ると広島もボールを保持するようになり、中盤で激しく主導権を争うバトルに。49分、東が右サイドを突破してクロスを入れるがニアに飛びこんだ中島のヘディングは薄く枠に飛ばず。ファーに平山も入っており中島はスルーでよかったかも。
58分には河野がこぼれ球を拾ってエリア外からゴールを狙うが枠を外れる。一方で広島も前線の外国人FWにボールを集めるが、森重、丸山が落ち着いて対応、ピンチにはなるものの万全の体勢ではシュートさせず得点を許さない。
65分、平山に代えてバーンズを投入。中島とバーンズではタイプがかぶるのでバーンズは中島の交代要員かと思っていたが、バーンズも収めるのは不得手ではないのでまあいいか。そのまま1トップの位置に入る。
67分、早速そのバーンズと中島のコンビ・プレーが。バーンズからのパスを受けた中島が遠目から狙うが強烈なシュートはバーの上。さらに73分にもバーンズと中島のワンツーからバーンズ、中島が立て続けにシュートを放つがゴールできず。
81分、河野に代えて羽生を投入。バランスを取って失点を避けつつ、ワンチャンで決勝点を奪えというメッセージだと理解した。
その後も双方疲れは出たものの、集中が切れると失点しかねないという緊張感があり最後まで締まったゲームになる。現在の立場的には、もはや降格も優勝もないチャレンジャーの東京に対して、この試合に負けるとCS出場の可能性が消滅する広島では東京にやや分があるか。
90分、広島のCKからルーズになったこぼれ球に敵FWがジャスト・ミートのボレー・シュートを放つが、秋元が抜群の反応でセーブ、窮地を救う。すくなくとも負けはないと確信した。
試合は3分のアディショナル・タイムに突入、すると92分、中島がバーンズとのワンツーから中央を突破、すがる敵DFを切り返して置き去りにするとエリア外から見事なシュート。これが決まり東京が土壇場で1-0と決定的なゴール。
残りの時間もしっかり守りきり、東京が最後の最後で勝ち点3を引き寄せた劇的な試合になった。
内容的には広島のコンパクトな守備の前になかなかコンビネーションを繰り出すことができず、フィニッシュまでたどりつけないシーンが多かったし、守備でもバイタル・エリアを空けたりサイドで寄せが甘かったりで簡単にシュートを打たれたりクロスを上げさせてしまうのも散見された。
秋元の好セーブもあって何とかクリーン・シートを保ち、最後の劇的な決勝点につないだが、どちらに転んでもおかしくない試合で、まだまだ試行錯誤が続く。しかしこういう厳しい試合で最後の最後に勝ちきれたことは大きな自信になるし、スコアレス・ドローの勝ち点1に1ゴールで勝ち点2を上積みするという勝ち方は我々がどうやって勝ち点を積み上げて行くかという点で示唆的だ。
シュート数7-21、ポゼッション47-53、CK6-4という数字だが、21本もシュート打たれた記憶がない。ブロックしたヤツが多かったということか。内容的にはイーヴンだったのではないかと思う。
これで勝ち点は43(1試合あたり1.39)で順位は10位と変わらず。9位の横浜とは5差だが残り3試合で何とか逆転し順位表の上半分でシーズンを終えたい。3試合を2勝1分で行ければ勝ち点は50に届く。せめて最後に意地を見せたい。
次の週末はインターナショナル・マッチ・デイになり、森重と丸山が代表に招集されている。リーグ戦は休みだがルヴァンカップの準決勝、決勝があり、まずは浦和とホーム&アウェイで準決勝を戦うことになる。
このところ試合のたびにしっかり学びができている気がするし、先々週の試合からどれだけ前に進めたのか、あるいは思ってるほど進歩してる訳でもないのか、確かめてみたい。
徳永のケガは気になるが、加入以来ほぼ無休で走り続けているのでムリしないできちんと治して欲しい。ルヴァンカップは最終ラインの3人がいない状態で戦うことになる可能性が高いが、もともと代表戦のある週にも公式戦を開催して若手の底上げを図るための大会でもあるんだし、この機会に小川や柳、岡崎の成長を期待。丸山は代表行っても使われない可能性が高いが、行くだけで学ぶことは山ほどあるはずであり、そこで成長を図るべきだ。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(2.5) 終盤のファイン・セーブが劇的な勝利につながった。大きな貢献。
室屋(3.5) 突然の配置転換にも落ち着いて対応、苦労はしたが守備で存在感。
森重(3) 一対一ではさすがの強さを見せた。守備時のコーチングできてるか。
丸山(3) 最後まで集中して安定感のある守備。読みもフィードもよかった。
徳永(4) 負荷がかかっていたのか、負傷離脱は痛い。軽傷であることを祈る。
梶山(3.5) 流れの緩急を調整、緩いプレーも見られたが全体では指揮官役。
田邉(3.5) 梶山が余裕持ってボール捌けるのは田邉が近くにいることも大きい。
河野(4) 帰陣の遅れがバイタルに穴をあける一因になっている。使い方難しい。
東(3.5) もはやトップ下で不可欠の選手に。運動量多くプレーにアイデアあり。
中島(2) つっかけてくると分かっていてもつっかけてゴール。今はそれでいい。
平山(4) サイドに流れたために強みを生かせず。使うからには生かしたいが。
===
橋本(3.5) 突然の交代にも対応。吉本入れて丸山を左かと思ったが。
バーンズ(3) 終盤に入ってくると敵は相当イヤだと思う。効いていた。
羽生(-) 時間短し。期待された役割は果たした。
浦和との対戦が楽しみって感じ、これまでなかったな。
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