フットボール・クレイジー
football crazy
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2016年11月28日 23:00
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【UCL第5節】マンチェスター・シティ×グラードバッハ
■2016年11月23日(水) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
日本時間では木曜日の朝5時前からの試合。これがもう一日早い開催だったら祝日の早朝だったので見ようもあったのだが、平日だしベランダの工事でスカパー見られず、朝からPCでオンデマンド見るのも気が向かずハイライトのみ。
前節セルティックに引き分けた上、マンチェスター・シティはバルセロナに勝ち、結果としてグラードバッハのグループ・ステージ勝ち抜けは難しくなってしまった。現実的な目標としてはグループ3位を確保してヨーロッパ・リーグに転戦すること。この試合で勝ち点が必要だ。
この試合ではクラマーが警告累積で出場停止、コープも前節退場となっており欠場、さらにはアザールが「私的な理由」でベンチ入りせず。何があったんだろう。布陣は4バックにしたようだ。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン ヤンチュケ ヴェント
トラオレ ダフード シュトロブル ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合はシティが序盤からボールを保持、少ないタッチ数でパスを回しながらスピードに乗って攻撃を仕掛けてくる。しかし4バックでピッチ幅をカバーするグラードバッハは自陣で守備ブロックを構築、バイタル・エリアでは自由にさせず、奪ったボールを素早く前線に展開する戦術で反撃する。
7分、ラファエルからのパスを受けて裏に抜け出したジョンソンがシュートを放つがGKにセーブされる。互いに守備の意識も高く、大きなチャンスを作れないまま時間が過ぎる。23分、左サイドから入りこんだシュティンドルが深いところからラファエルに戻しのパス。これを受けたラファエルがコースを開けて放ったシュートが決まり1-0とグラードバッハが先制する。
その後もグラードバッハはモラル高くプレスを敢行、シティの攻撃をしのぐ。41分、負傷のトラオレに代えてホフマンを投入。
しかし前半のアディショナル・タイム、左サイドのゴール・ライン際から中央に流しこまれたボールにニアで引っかけられ失点。1-1となって前半を終えた。
後半開始間もない51分、シュティンドルがフィールド中央で敵の選手に接触したとしてこの試合二度めの警告を受け退場に。ハイライトを目を皿のようにして見たが、いったいどこに警告を受けるべきファウルがあったのか全然分からなかった。
数的に不利になったグラードバッハは60分、ダフードに代えてフェスタガードを投入、さらに63分には敵にも退場者が出て人数は再び釣り合った。
その後は互いに一人ずつを欠き、攻撃の組み立てに流れがなくなる。グラードバッハは84分、ラファエルに代えてハーンを投入。何となくお互いに引き分け上等的な雰囲気になり、結局1-1のまま試合終了、勝ち点1を分け合った。
ホームとはいえヨーロッパでも高い力を持つシティ相手に勝ち点1を確保したのは大きい。この結果、グラードバッハは勝ち点を5まで積み上げ、次節バルセロナに負けてセルティックがシティに勝っても同勝ち点で並ぶこととなり、直接対決の結果(1勝1分)で上回るので3位が確定、ヨーロッパ・リーグの決勝トーナメント進出を決めた。
ガチで前に出てくる相手に対しアグレッシヴにプレスをかけ、奪ったボールを切り換え速く前線に展開するフットボールの方がグラードバッハのスタイルには合う。CK2-9、ポゼッション31-69と数字的にはシティが主導権を握っていたようにも見えるが、シュート数は12-11と上回り、退場者を出しながらも我慢強く戦ったことが窺える。
リーグ戦では苦しい戦いが続いているが、CLでは最低限の結果を確保。これをテコにいい流れを作って行きたい。CLの次節はグループ・ステージ最終節のバルセロナ戦。アウェイでの戦いになるがいいところを見せたい試合だ。
アンドレ・シュバート監督談話:
「勝ち点を得ることができ、その結果ヨーロッパでの戦いに参加したまま冬を越せることになってハッピーだ。マンチェスター・シティは非常にいいチームであり、今日は非常に難しい試合になった。しかし我々は前半、非常に組織だって戦い、素晴らしい試合をすることができた。マンチェスター・シティがボールをよく保持してくることは分かっていたしそうさせた。我々としてはコンパクトに守ることができていた。同時にチャンスを作るいい方法も見つけることができた。前半は明らかに我々の方がチャンスが多かったし、あと1つ、2つのゴールを追加することもできたはずだった。失点は非常にうまくしてやられたし仕方のないもの。私のチームは全体として今日は素晴らしい試合をした」
グループ・ステージで敗退した去年からは一歩前進か。しかしリーグ戦が…。
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Borussia M'Gladbach
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UCL
2016年11月27日 22:30
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【ブンデスリーガ第12節】グラードバッハ×ホフェンハイム
■2016年11月26日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park
土曜日の夜11時半からの試合、DAZNをPCで見る訳だが、Chromeではサイトは開けるが肝心の中継動画がいくら待っても出てこず(画面の真ん中で丸いヤツがクルクル回るだけ)、仕方なくIEで見た。こっちは映るのだが、これだとテレビに差したクロム・キャストに送れない。改善して欲しいんだけどオレの方の設定の問題とかなのか。このまま来季JリーグがDAZN独占になるとヤバい。
リーグ戦では2か月ほど勝ってない。もういい加減何とかしないとヤバい。ホームですら勝ててない。EL進出とか喜んでる場合じゃない。ここ乗りきらないと冗談ですまなくなる。是が非でも勝たなければならない試合だ。
出場停止だったクラマーが先発復帰、一方でトラオレがケガで欠場。久しぶりに4バックで試合に入ったようだ。シュトロブルとクラマーがダブル・ボランチとなり、ダフードをトップ下に置いた布陣に。シュティンドルは左サイドに回ったようだ。とにかく4バックということでちょっと安心。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン フェスタガード ヴェント
シュトロブル クラマー
アザール ダフード シュティンドル
ラファエル
序盤はグラードバッハが例によってハイプレスから奪ったボールを素早く展開する形で主導権を握るが、攻撃に思いきりが足りず大きなチャンスは作れない。10分過ぎからホフェンハイムも徐々にボールを動かすようになり、一進一退の攻防になって行く。
20分、ラファエルのパスを受けて裏に抜けたシュティンドルが敵GKと一対一になりシュートを放つがGKに当ててしまう。
25分、エリアの外でクリア・ボールを拾ったクラマーが、ダフードに縦パス。ダフードがこれを受けて置き直し、左足で放ったシュートが決まってグラードバッハが前節に続いて1-0と先制する。まあ、得点は取れるようになってきているか。
29分には右サイドから入りこんだエルヴェディがシュートを放つが枠外に。ホフェンハイムは攻撃に混乱があって形を作れず、互いにシュート数は少ないまま、グラードバッハが1点をリードして前半を終えた。
ホフェンハイムは後半からメンバーを2人入れ替えて修正。49分、シュティンドルがラファエルのパスから再びシュティンドルが抜け出すがシュートはまたしてもGKに当てる。ここからしばらくはホフェンハイムの時間帯に。
53分、人数をかけてボールホルダーをサイドに追いこんだが、バイタルを空けてしまい、中央に流しこまれたボールを受けた敵FWにフリーでシュートを打たれる。これを決められて失点、1-1と同点に追いつかれる。
同点になったことで試合は徐々にオープンに。ホームで何としても勝ち点3の欲しいグラードバッハは果敢に攻撃を試みるが、焦りが出ると最後のところの息が合わず、敵の守備も固く勝ち越しがままならない。
61分、裏に抜けたアザールが角度のないところから狙うがボールはゴール前を横切る。75分、アザールに代えてジョンソンを投入。76分にはラファエルが縦に抜けるがシュートは敵GKにセーブされる。78分には再びラファエルがFKを蹴るがゴール前に上がったボールは誰も合わせられずそのままゴールラインを割ってしまう。
78分、ジョンソンがダフードのパスを受け裏に抜けて敵GKと一対一になるが、シュートは意識し過ぎたか枠を外してしまう。最大のチャンスだったがフイに。87分、クラマーとシュティンドルに代えてヤンチュケとハーンを投入。何とか勝ち越しを狙いに行くが結局ゴールが遠く、ホームで痛い引き分けとなった。
先制しながら一瞬の守備の綻びから失点、その後も攻撃を諦めなかったが、何度かの決定機を外して勝ちきれなかった。シュート数16-15、ポゼッション45-55、CK2-6と数字上は五分の試合だが、失点シーン以外はチャンスらしいチャンスを作らせず、逆にグラードバッハはいい形を作ったもののそれを生かすことができなかった。
コンビネーション自体はしっかりしているし、チャレンジもしているのだが、シュートが正直でGKに当ててしまうシーンも多い。やってることはおかしくないのに結果が出ない時が最も苦しく、信じてやるしかないのだが次第に雑音も出てくる。このままではできていることもできなくなるリスクがある。踏ん張りどころだ。
この試合ではシュティンドルが精彩を欠く一方、トップ下に入ったダフードがしっかりとリンクマンの役割を果たし、自らゴールを決めた。この人のセンスは非凡なものがあり、代表のエツィルを彷彿させる「時間を操る」感がある。ラファエル、アザール、シュティンドルらとの連係も悪くなく、このコンビネーションはもう少し時間をかけて見てみたい。
選手は揃っており、キープレイヤーが軒並みケガ離脱していた危機は既に脱している。選手個々の能力やコンビネーションのダイナミズムは既にチームに内在しており、あとはまさにチーム・マネジメントとフットボール外の環境や状況のコントロール、危機管理の問題だと思う。
勝ち点は13に伸ばしたが1試合あたりの勝ち点は1.08と減少、順位は暫定13位で降格圏とは勝ち点5差と降格の危機。ここでズルズル後退する訳には行かない。ちょっと慣れ過ぎた感があって、「おかしいな、こんな感じじゃないんだけどな」って気がする。足許をしっかり見直して知らない間にいろんなことが少しずつズレてきていないか確認したい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「明らかなゴールのチャンスを考えれば今日は1以上の勝ち点があって然るべきだった。ホフェンハイムには非常に足の速い選手がいるのでカウンターを受けないように常に気をつけていなければならなかった。失点は20メートルか25メートルはあるところで、2列目から決められた。その他にもひとつかふたつホフェンハイムのセット・プレーで危ないのがあったが、これはいつも守るのが難しいものだ。90分ずっと試合を支配し続けることができないのは当然だ。しかし我々は明らかにホフェンハイムより多くのゴールのチャンスがあった。後半にも二つか三つの大きなチャンスがあったし、完全にフリーで敵のGK前に出るシーンもあった。こちら側ではそういうのはなかった。しかし最終的にはこうしたチャンスの数で明らかに上回ったことを生かせなかった。今はどうしても2点目が取れないというジンクスがあるようだ。全体としてはチームはよく戦ったと思う」
今シュバート監督を代えるべきではない。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2016年11月23日 18:12
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【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ×ケルン
■2016年11月19日 15:30キックオフ
■Borussia-Park
インターナショナルをはさんで2週間ぶりのブンデスリーガの試合は宿敵ケルンとのホームでの対戦。このところ思うように成績を残せておらず、シュバート監督解任を取りざたする向きもあるようで、雑音をシャットアウトするためにも結果を残さなければならない試合。
Jスポーツで生中継があるが、ベランダの工事でスカパーのアンテナを取り外しているためテレビで視聴できず、仕方なくスカパー・オンデマンドで見ることに。PCの画面では迫力を欠くが仕方がない。試合に迫力があればそれでいい。
グラードバッハはラファエル、アザール、クリステンセン、トラオレら、ケガで戦列を離れていた選手らが概ね復帰、一方でヘアマンが新たにケガで長期離脱となった他、クラマーが警告累積で出場停止。
ゾマー
エルヴェディ クリステンセン フェスタガード
トラオレ ダフード シュトロブル ヴェント
シュティンドル
アザール ラファエル
グラードバッハは序盤から積極的に攻撃に出る。5分、トラオレからのフィードを受けたアザールが裏に抜け出し敵GKと一対一になるがシュートはセーブされる。10分にもアザールがシュティンドルからのパスを受けてエリア内に走りこみ、並走する敵DFに手で突き倒されたがノー・ファウルの判定。
しかしその後はコンパクトな守備陣形を保つケルンに対して攻め手を見出せなくなる。ボールは支配するものの窮屈なところでのパスにミスが出てボールを奪われる。特にラファエルが本調子でないのか個人技からの打開が見られず攻撃は単発に。20分にはダフードがミドルで枠を狙うが敵GKにセーブされる。
しかし32分、左サイドのヴェントのクロスがファーに抜け、これを受けたトラオレが再び中央へ。このボールにシュティンドルがダイレクトに蹴りこんでゴール。グラードバッハがようやく1-0と先制する。リーグ戦ここ4試合無得点が続いていただけに本当に久しぶりの感のあるゴール。
これで歯車が噛み合った感のあるグラードバッハは少ないタッチ数でのコンビネーションからパスをつなぎ追加点を狙いに行く。42分にはトラオレのFKがバーに嫌われるなどチャンスを作ったがゴールに至らず。この時間帯に追加点が欲しかった。
後半になるとケルンが選手交代から修正してくる。50分、シュティンドルからのパスを受けて裏に抜け出したアザールが放ったシュートは惜しくもファーに外れる。するとここからはケルンのターンに。前がかりに攻撃を仕掛けてくるケルンに対しグラードバッハは自陣で受けに回る時間が長くなる。
59分、右サイドから放りこまれたクロスに対し、フェスタガードが敵FWに身体を寄せて競りに行く。ボールはフェスタガードの頭に当たったが、これが一緒にジャンプした敵FWの頭に当たりゴールへ。不幸な失点で1-1と同点になってしまう。
アウェイで引き分け上等のケルンに対し、ホームで勝ち点3が欲しいグラードバッハは再び前に出る。63分、ダフードのシュートは敵DFがブロック、70分のヴェントのFKも敵GKにセーブされる。
72分、アザールに代えてハーンを、75分、トラオレに代えてジョンソンを投入、78分にはヴェントの落としからジョンソンがゴール前に入りこみシュートを放つがこれも敵GKにセーブされる。
89分、勝ち点1を守るためにダフードに代えてヤンチュケを投入するが、アディショナル・タイム、30メートルはあると思われるFKを直接決められて1-2と逆転を許す。試合はそのまま終了、前半のリードを守りきれず、ホームでショッキングな敗戦となった。
ラインアップはようやく揃い、それなりの布陣を組めるようにはなったし、いい時間帯にはコンビネーションもよかったが、ラファエルが精彩を欠いたこともあって最後のところのアイデアと精度が足りなかったか。最後に守りに行ったのが結果としてよくなかったのかもしれない。
シュバート監督は3バックにこだわっているが、普通にコープとヴェントを両サイドに置いた4-4-2とか4-2-3-1ではダメなのだろうか。ダフードがしっかり中盤で試合を作っていたが、今季は彼の出場機会が少ないのも解せない。
昨季から監督も選手もほとんど変わっていないし、そこには何度も確認してきたコンビネーションが既にあるはずなのに、それがうまく行かないのはなぜか。クリア・ボールが敵に当たった不運な失点とFKなので、完全に崩された訳でもボコボコにやられた訳でもないが、こういう戦いで勝ち点を落とし続けると、冒頭に書いたように監督解任論も出てくるし、機能していたコンビネーションまでが崩壊して行く。
2週間のインターバルで代表招集によるチーム離脱も最小限にトレーニングできたはずだが、その成果がこの試合で勝ち点に結びつかなかったのはキツい。内容よりも結果を優先し、取れる勝ち点をなりふり構わず取って行く戦いにいったんシフトしないとじり貧でチームが壊れてしまう。
この試合もシュート数20-11、ポゼッション64-36、CK6-3と優勢に進めながら、絶好機に追加点が取れず不運な失点に泣いた。渋い顔してやってても結果は得られない。チームとしての強みを出すことを考えたい。
これでグラードバッハはリーグ戦11試合を消化、3勝5敗3分で勝ち点12(1試合あたり1.09)の13位と情けない成績。11試合やって3勝て…。ここから32日間に8試合という過密日程になるがもう泣き言を言ってる場合じゃない。水曜日にCLのマンチェスター・シティ戦、週末にはブンデスリーガ12節ホフェンハイム戦と試合は続いて行く。これ以上星を落とす訳には行かない。
アンドレ・シュバート監督談話:
「不運な敗戦だった。我々の試合の入りはよかった。これは今の状況では必ずしも当たり前のことではない。チームは最初の1分から試合をしっかりグリップし、よく前を向いて戦ったと思う。前半はたくさんのゴールのチャンスを作ったが、欠けていたのは2点目、3点目を決めることだった。この局面ではケルンがなかなか簡単にやらせてくれなかった。後半はあまりうまく試合に入れなかった。この局面はあまり受け身になり過ぎたという批判はあると思う。ケルンはとても危険なチームであるにも関わらず、全体として見れば試合を通じてほとんどゴールのチャンスを作らせなかった。我々は後半、チャンスを生かすことができず、相手は勝利に必要なちょっとした幸運を持っていたということだ。ケルンがこの試合を目の覚めるようなシュートで決めたのは我々にとって本当に苦々しい。我々はこれを払拭して選手たちに改めて方向を示さなければならない」
コメント長いて。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2016年11月20日 21:18
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【2016年】FC東京シーズン・レビュー 総論(2)
「今季ちょっとヤバいんじゃね? 思ってたのとやっぱちょっと違うんじゃね?」という違和感を持った決定的なポイントは4月に入ってのJリーグ名古屋戦(5節、4月2日、3-2)とACL江蘇戦(4節、4月6日、2-1)の2連戦だった。
名古屋戦では17分に0-1と先制されたが、前半終了間際、CKの際のポジションの競り合いで森重が敵DFに倒されたとしてPKを獲得、これを自ら決めて1-1の同点にした。後半平山のゴールで2-1と逆転したものの、76分に再び失点して2-2に追いつかれる。81分、小川のCKに森重が頭で合わせて勝ち越し。その後森重はムリめのタイミングでタックルしたことから退場となった。
PKを獲得したシーンは森重が敵DFの腕を巻きこんだまま倒れこんでおりシミュレーションというべきプレー。結局、森重が孤軍奮闘し、ダイブや退場と引き換えにもぎ取った勝利だった。
江蘇戦ではまず30分、CKからのこぼれ球を森重が蹴りこんで1-0とリードしたが、直後の33分、PKを決められて1-1の同点に。この試合でも森重は敵DFの突破を止めようとして警告を受け、累積で次節出場停止となる。83分、CKを森重が蹴りこんで2-1と勝ち越し。この試合も結局のところ森重の執念が引き寄せた勝利だった。
この2試合で感じたのは、森重の「何が何でも勝たなければならない」という危機感である。リーグ戦はここまで2勝2敗、ACLも1勝1敗1分とロケット・スタートに失敗、五分の星から何としても勝ちを先行させる必要があった。内容は何であれ、まず結果を先行させることでチームがドライブして行けることを昨季学んだ森重が、なりふり構わずダイブし、次節出場停止という大きな代償を払いながらも強引に勝ちとったふたつの勝利だったのだ。
森重がここまで危機感を抱いた背景に何があったのかは想像するしかない。しかし、既にこの時点で、内容よりもまず結果という昨季の経験値がチームから失われつつあったのではないかと僕は思う。
実際、森重を欠いた6節柏戦は終盤に献上したPKを決められて0-1と惜敗。この試合から4試合で3敗1分とチームは大きく調子を崩した。ACLの5節全北戦も0-3と完敗。5月にはいったん盛り返した時期もあったが、この2試合での違和感は大きかった。耐えて失点を最小化し、勝ち点の確保を最優先する戦い方は完全に失われていたと思う。そのことのヤバさを本当に感じていたのは森重だけだったのではないか。
前回も書いたが、今季のつまずき、失敗の最大の原因は、昨季しっかり身につけたと思っていた守備の意識とか結果へのこだわりみたいなものが、あっさりと消え去ってしまったことだ。それがそんなにもたやすく失われるものだということに、クラブも監督も、選手自身もあまりに無頓着であり無自覚であった。それが失われつつあることに焦り、何とかしようとした最後のあがきが森重劇場となった4月初の2連戦だったのだと僕は思う。
ACLプレーオフがあり準備期間が短かったこと、アクション・フットボールの定着にはもともと時間がかかるものだということ、連戦、ケガ人、うまく行かなかった説明はいくらもつけられる。しかしそんなことはどれも最初から分かっていたことであり見こまれていたこと。その前提の上でクラブは城福監督を招き、今季の優勝を目標に掲げた。そしてそれは失敗した。
我々は、いや、少なくとも僕は、そのクラブのコミットメントを信じてシーズンチケットを購入したのだし、実際に味スタに足を運んで応援し続けたのだ。見こみが狂うことはどんなビジネスにもあり得るが、そうなった時には何がおかしいのか、何がダメなのかを検証し、その原因に対応してやり方や、ときには戦略・戦術を、あるいは目標そのものを修正するのがビジネスとしては当たり前のこと。そしてそれは対価を支払っているユーザに説明されるべきものだと思うが、そういう対応は一切なされなかった。
シーズン中に追加補強が行われ、監督が更迭されたのだから、クラブの中ではそれなりの議論や検証、対応が行われていたのだろうが、その経緯について、顧客たるサポーターに対する説明は今に至るもなされていない。期初に設定した目標を達成できなかったマネジメントが、そのことについてステークホルダーに何の説明もしないまま次の目標を設定するのは、ガバナンスとしてあり得ない。
2010年の降格以降、東京は的確な補強で能力の高い選手を集め、層の厚いチームを作った。ベテラン、中堅、若手のバランスも取れ、主力選手は最も充実した年齢になっていると思う。優勝を狙うならこのタイミングしかないと2、3年前から思っていたし、その意味では最大の好機はむしろ失われつつあると思う。実際、今季の徳永のパフォーマンスはその危惧を裏打ちしている。
僕は2003年からのシーズンチケット・ホルダーだが、その間見続けてきたチームが連続性を保って成長した今の姿で優勝したい。森重がトップフォームで、石川、羽生とひとつのチームで優勝を喜びたい。ここ3年ほどはその絶好のチャンスだった。そしてそのための積み上げをやっているという実感があった。
しかしその絶好のタイミングは過ぎ去りつつある。今年は既にギリギリだったと思う。だから僕は「今季の優勝」に強い期待を抱いた。しかしそれは簡単に裏切られた。本当に大事な一年を、我々は棒に振った。そのことの総括なしには次に進めない。
やってみてダメなら切り替えて次に行く。もちろん最終的にはそれしかないのだが、一年ごとに選手は年齢を重ねて行く。その一年で成長する若手もいるが、決定的にパフォーマンスを落とすベテランもいる。今年のチームの噛み合わせ、ケミストリーは今年限りのものであり、同じ条件での「やり直し」は効かない。かけがえのない一年を棒に振ったという悔しさ、腹立たしさ、憤りは本当にやる方ない。
その意味ではこのメンバーで優勝を狙えるのは来季がラスチャンだと思っている。既に高橋の移籍報道も出ている。僕は森重、徳永、梶山、米本、石川、羽生らと優勝したい。そのためのチャンスはもうそんなに残されていない。今季はそのための最適の時期を甘い目論見でみすみすフイにした失敗のシーズンとして記憶されるべき一年であり、その総括は明示的になされるべきだ。
降格した2010年よりも失望感が大きいというのはそういうこと。今やれなければ、おそらく5、6年は次のチャンスは巡ってこないのではないかと思う。
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FC東京
2016年11月19日 17:28
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【2016年】FC東京シーズン・レビュー 総論(1)
今季は失望のシーズンだった。最終的には50台まで勝ち点を積み上げ、何とか順位表の上半分でシーズンを終えることができたが、シーズン後半になっても1試合あたりの勝ち点は1.18と低迷(22節)、順位も13位まで下降、降格の影がちらついて6年ぶりにシーズン中の監督更迭に至った(前回も更迭されたのは城福監督だった)。
クラブ史上最高の勝ち点を挙げ得失点差でチャンピオンステージを逃した昨季からさらに上積みを狙ったシーズンとしては惨憺たる結果というべきで、2003年以来シーズン・チケット・ホルダーとしてこのクラブを応援してきた者としても、今までで最も悔しく、情けなく、腹立たしいシーズンだった。印象としては降格を経験した2010年よりもひどかった。
幸い城福監督の後を引き継いだ篠田監督が何とかチームを立て直し、就任以降のリーグ戦12試合を8勝2敗2分の勝ち点26(1試合あたり2.17)という優勝ペースの成績で何とかカッコだけは整えたが、このリカバリーがなければもっとひどいことにだってなり得ていた。いったいこの2016年シーズンとは何だったのか。
今季我々はリーグ戦の優勝を目指していた。そのことはまず確認しておきたい。昨季、目覚ましい成績を挙げたフィッカデンティ監督との契約を更新せず、新しく城福監督を迎えたのも、フィッカデンティ監督のフットボールでは攻撃面の上積みが望めず、リーグ戦の優勝を狙えないと判断したからだったはずだ。
クラブが示したビジョンはチームの「作り変え」ではなく昨季の達成への「上積み」であり、昨季の固い守備と結果にこだわったフットボールのベースの上に、攻撃面の進歩を積み上げての「今季の優勝」だと理解していた。「マジかよ、明らかにフィッカデンティ監督であと1年続けた方が結果が出るんじゃねぇの?」と半信半疑ではあったが、少なくとも僕はその前提で城福監督を支持した。
CBやSBなど一部ポジションの層の薄さは懸念されたものの補強も意図のはっきりした的確なもので、「本当に大丈夫なのかな」という漠然とした不安は抱えつつも、ACLと優勝にチャレンジするビッグ・イヤーに向けて期待は高まって行った。特に最初の公式戦となった厳寒の味スタでのACLプレーオフ、チョンブリとの試合に9-0と大勝したことで「これは行けるんじゃないか?!」的な楽勝ムードが一気に高まった。
その頃僕が書いたシーズン展望がこれだ。
「昨季の固い守備、勝ちきる意識、結果へのこだわりをベースにしながら、コンビネーションを意識したアクション・フットボールが今季の課題だろう。それが単なる二兎を追う型の中途半端なフットボールに終わらず、より高い次元で攻守とその切り替えが機能する能動的な戦いを我々は目指さなければならない。そのために我々はフィッカデンティ監督と袂を分かち、敢えて城福浩に再びチームを委ねたのだ」
ちょっと日本語がおかしいような気もするが、これがシーズン当初の僕の考えだった。
しかし、実際にシーズンが始まってみるとそうはうまく行かなかった。ACLこそ3勝2敗1分でノックアウト・ステージにコマを進めたものの、リーグ戦では一進一退の状態が続き、9節を終えて3勝5敗1分、1試合あたりの勝ち点1.11の13位、首位川崎との勝ち点差は12と完全にスタートダッシュに失敗した。
この時点(4月末)での得点は9、失点は13。昨季までの固い守備、まず失点を減らし、スコアレスの勝ち点1を「基礎点」にした上で、ワン・チャンスからの得点で勝ち点2を上積みするという戦い方が瓦解していることは明らかだった。上積みどころかベースが崩壊しているのだから、その上にどんな華麗な攻撃を構築しようとしてもムダなのは自明。
9節の福岡戦に負けて書いたレビューが以下である。
「こうしたスパイラルを抜け出すためには大きなスイッチの切り替えが必要だが、このままではその可能性は薄いと言わざるを得ず、タイトルを狙う以上はこのタイミングでの監督の更迭は現実的な選択肢だ」
しかし、城福監督はそこからさらに3カ月、7月23日の22節まで指揮を取り、優勝どころかシーズン後半優勝すら見こめなくなったところ(シーズン後半5試合で1勝4敗、1試合あたり勝ち点0.60の16位)でようやく篠田監督への交代がなされた。
遅きに失した。我々は1年を棒に振った。
開幕前に公開された映画『Baile Tokyo』の
レビュー
で僕はこう書いた。
「徳永との対談で羽生が話していたように、『2015年の勝利に対する強いこだわりがその前提になることは当然』だ。我々の今季の戦いは、単なる『守備から攻撃へのシフト』としての『逆コース』ではなく、昨季経験した『固い守備からスタートする意識』の上に積み上げる攻撃の強化であるはずだ」
「だが羽生は『その意識はすぐに失われてしまうもの』とも言っている。常にそこに立ち戻る態度がなければ、せっかく手にしたと思った勝利への強い執着や結果へのこだわりは容易に失われてしまうということだ。だから『自分たちがそれをしっかり伝えて行かなければならない』と徳永は言う。今季のポイントは、その意識をどれだけの選手がきちんと対象化し、自分の中の規律として持ち続けることができるかということに他ならないと僕は思う」
しかし、実際に起こったのは懸念された通りのことだった。内容よりもまず結果を出すことでようやく話が始まるという強い認識、そのために要求される守備の規律、約束ごと、そうしたものは、自然に身についているものではなく、日々ことさらに、意識的に厳しく更新して行かなければすぐに失われるものであったのだ。
フィッカデンティ監督の下での2年でそうした意識は既にチームに刷りこまれているとクラブは思っていた。だからその上に何かを追加的に構築すればチーム力はアップすると考えた。しかし、それはあまりに楽観的で甘い考えであったということだ。今季の「見こみ違い」「失敗」の最大の原因はここにあると僕は思う。
長くなりそうなので続きは次回。
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FC東京
2016年11月09日 23:56
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【天皇杯4回戦】FC東京×Honda FC
■2016年11月9日(水) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
ACL出場のおかげでシードが得られた天皇杯の初戦。何とか仕事を片づけて味スタに急いだ。しつこいようだが7時キックオフはかなりムリがある。ドイツみたいに8時とか8時半とかにキックオフしてくれると助かるんだけど。
既に立冬も過ぎ今季一番の冷えこみ。マジ寒い。予想されたのでかなり厚着をしてカイロ、手袋も装備、さらにはマグボトルにタリーズで熱いコーヒーを入れてもらった。
格下相手のカップ戦はいつも難しい試合になる。失うものなくモラルを上げてくる相手に対し、そのペースにつきあうことなく本来やるべきことを冷静にやることができるかがポイントになるだろう。
東京は森重、丸山、バーンズが代表招集のため不在、また東と前田が負傷のためということで欠場しており先発4人を入れ替えて試合に臨んだ。平岡が初めてトップのベンチ入り、また最近J3で結果を残している林もメンバーに入った。
秋元
橋本 吉本 高橋 室屋
梶山 田邉
水沼 河野 中島
平山
序盤は東京が主導権を握りボールを支配、敵陣で攻撃を仕掛ける。しかしHondaはボールホルダーへの寄せが早く落ち着いて組み立てることができない。前線でのボールの収まりもよくなく、勢い中島の単騎突破頼みに。
12分、中島の突破から左前線に流したパスを受けて室屋が裏に抜け、クロスを上げるが中央の平山には合わず。Hondaは奪ったボールをしっかり動かしながら裏を狙ってくる。次第に拮抗した展開に。
18分、ボランチからスルー・パスを通されあっさり裏を取られる。飛び出した敵FWにそのままシュートを打たれ失点。0-1と早い時間帯にビハインドを背負う。高橋は裏への飛び出しをケアできず、ついて行った吉本もシュートを阻止できなかった。
その後も臆することなくボールを保持するHondaに対して東京はプレスがかからず、中盤を簡単にパスされて前線にボールを運ばれるシーンが散見される。一方の東京は組織的な押し上げができず単発のチャレンジのみで形が作れない。
結局シュートは2本のみ、敵の意図のしっかりした攻撃の前に主導権を奪われ、打開できないまま前半を終える。スタンドからはブーイング。
東京は後半から梶山に代えて小川を投入。室屋が右SBに回り、橋本がボランチへ。中盤でHondaの攻撃をしっかり止めたいということだろう。
51分、敵陣でこぼれ球を拾いながら粘り強く攻撃を仕掛ける。田邉からボールを受けた中島がエリア外で反転、シュートを放つ。これが敵DFに当たり、GKの逆を突く形で軌道が変わってゴールへ。後半開始早々に東京が1-1と追いつく。必ずしもジャスト・ミートしたシュートではなかったが、打ってみないことには何も始まらないという感じゴール。
試合を振り出しに戻した東京は一気に流れをつかもうと積極的に攻撃を仕掛けるが、Hondaも奪ったボールをしっかり前線につないでくる。気の抜けない時間が続く。58分、河野に代えて林を投入、平山と林を2トップにした4-4-2になったように見えた。河野は時間限定だったか。
69分、中島からのパスを受けた小川が左サイドを裏に抜けて中央にボールを送ると平山がゴール前で合わせるがオフサイドに。
80分、前線でパスをつなぎ、中央でボールを持った中島が右を駆け上がった室屋にパス。裏に抜けた室屋は敵DF、GKに寄せられながらもループ気味にシュート、これが決まって東京が2-1と逆転に成功する。
その後もHondaの積極的な攻撃を受け、86分にはFKをポストに当てられるなどピンチもあったが、時間の経過とともに東京が試合をコントロール、アディショナル・タイムには中島に代えて羽生を投入して試合をクローズ、2-1でHonda FCに逆転勝ちを収め、準々決勝にコマを進めた。
カップ戦らしく全力で当たってくる相手に対し、CB2枚とトップ、トップ下を欠く布陣で手を焼いて先制を許したが、若い選手の踏ん張りで何とか逆転に成功、必要な結果を出すことができた。
内容的には流れをコントロールする選手がおらず、それぞれが個別に頑張っている感じで、シュート数も7-12とほぼ主導権を握れなかった。Hondaはドン引きからのカウンター一発のような戦術ではなく、きちんとパスをつないでゴールを狙うスタイルで東京を脅かした。東京は主力を欠いたとはいえ不甲斐ない試合だったと言うべきだろう。
結果的には中島、室屋に救われた形だが、中島の単騎突破もさすがに研究されており、持ち過ぎでチャンスをつぶすこともしばしば。結果に結びついているのでそれもまだ許されているが、持つところと簡単にはたくところのメリハリを意識して行かないと先がないのではないか。
室屋を右に回し、左に小川を入れてからの方がサイドが活性化した気がした。室屋は確かに左もできているが、縦に上がると左足でのクロスになってしまう。手前で切れこむかの選択を迫られて行ききらないことが多いのに対し、小川は今日は積極的にサイドの裏を狙っており、決勝点は逆に右サイドを上がった室屋に攻撃参加。小川は守備に不安もあるが左足は貴重であり育てたいところ。
前線では交代で入った林がいい動きを見せた。シュートがなかったのは残念だが、流動的な前線の中でしっかりボールを触ることができていた。一方で平山はボール・ロストや判断の遅さが目立った。高さは貴重だがそれで勝負できている訳でもなく、特徴を生かせなかった。
準々決勝は12月24日と1ヵ月以上先。この間公式戦は何もなく、どうやって緊張感を維持し、試合に向けコンディションを整え、戦略・戦術を徹底して行くのか。川崎×浦和の勝者との対戦になるが、今日負けてオフに入り、強化に専念した方がむしろよかったのではないかと思ってしまうほどひどい日程だ。ほんと何とかして欲しい。
トーナメントなので敵より1点多く取って勝ったことがすべて。難しい試合で先制されながらきっちり結果を出したことは評価すべきだが、逆に言えばそれだけの試合だった。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(4.5) 失点はノー・チャンスか。ポストをヒットしたFKにも反応できず。
橋本(4) ポジション変更に対応。ボランチで奮闘したが敵の攻撃に苦労。
吉本(4.5) 失点は1点ですんだが再三チャンスを作られた。怖かった。
高橋(4) CBでの起用で敵の積極的な攻撃に手を焼いた。怖かった。
室屋(3) 右サイドに移ってから本領発揮。やはり得意なサイドで使いたい。
梶山(4.5) 序盤こそパスが通ったが次第に機能不全。敵の攻撃も止まらず。
田邉(4.5) 中盤が窮屈で自由に動けず。敵の攻撃を止めるのに苦労した。
水沼(4) 今日も愚直なアップダウンで下支え。使い続けたい選手。
河野(4.5) トップ下ではひらめきよりも継続性、献身性が欲しかった。
中島(3.5) 今はチームの牽引役になっているがこのままでは先細りでは。
平山(4.5) いいところなし。せっかく収めたボールも囲まれて取られた。
===
小川(4) 裏への走りこみを繰り返したのはよかった。育って欲しい選手。
林(3.5) 質の高い動きで逆転を支えた。願わくばシュート欲しかった。
羽生(-) 時間短し。
そうだ、シーズン・レビューしなきゃ。
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FC東京
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天皇杯
2016年11月06日 21:01
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【UCL第4節】グラードバッハ×セルティック・グラスゴー
■2016年11月1日(火) 20:45キックオフ
■Borussia-Park
早起きして見ようと思っていたが前日飲んだこともあって全然起きられず、普通に起きて出勤の支度をしながら最後の10分ほどを見た。
前節、アウェイでセルティックに勝ったことで場合によってはグループステージ勝ち抜けの可能性も出てきた。まずはこの試合にしっかりと勝ち、バルセロナにはマンチェスター・シティに勝ってもらって、次節シティにホームで勝てば上に行ける。勝たなければならない試合だ。
この試合に合わせてアザールが先発に復帰、ラファエルもベンチ入りした。4バックの最終ライン、クラマーをアンカーにしてシュティンドルとヴェントをインサイド・ハーフに配し、前線はアザールの1トップにジョンソンとハーンを両翼に置いた2シャドー。
ゾマー
コープ シュトロブル フェスタガード エルヴェディ
シュティンドル クラマー ヴェント
ジョンソン アザール ハーン
グラードバッハがホームらしく前線からのプレスでボールを奪い、少ないタッチ数でスピードのある押し上げから攻撃を仕掛ける。しかしセルティックは自陣で守備網を構築、アタッキング・サードではコンビネーションが正確さを欠いてつながらず、チャンスを作ることができない。
15分を過ぎたあたりからセルティックもカウンターで前に出始める。24分、シュティンドルのミスからボールを奪われシュートまで持ちこまれる。ボールはかろうじてポストに嫌われ事なきを得るが肝を冷やすシーン。
ボールを支配するグラードバッハは中盤での激しい競り合いからボールをつなぐ。32分、クラマーが右サイドに出したボールをアザールが受け、ラインの裏にクロスを放りこむ。ここに走りこんだシュティンドルがボレーで叩きこみゴール。グラードバッハがようやく1-0と先制する。
ここからはビハインドを背負い、リスクを取って前に出ようとするセルティックに対し、グラードバッハが引き気味に守備を固める流れに。大きな見せ場のないまま1-0で前半を終了した。
後半に入るとシュトロブルを一列上げてクラマーとのダブル・ボランチにする一方、ヴェントを左SBに下げ、4-4-2または4-2-3-1にシフト。シュティンドルを前目に出すことで攻撃の形を整理する。
53分にシュティンドル、57分にジョンソン、58分にはクラマーが立て続けにチャンスを迎えるが決めきれず。この時間帯に追加点が欲しかった。
グラードバッハはポゼッションをセルティックに譲りながらも機を見てチャンスを作る。65分、ハーンのシュートはバーをヒット、66分、コープのシュートはバーを越える。69分、ハーンに代えてヘアマンを投入、そのまま前線に入ったか、あるいはジョンソンを一列上げたか。
しかし75分、問題のシーン。コープがエリア内で敵FWとの競り合いに負け倒したとの判定で退場となる。76分、これで与えたPKを決められ1-1の同点に。ファウルはやむないにしても退場は厳しい判定のように見えたが…。
やむなく77分、シュトロブルに代えてヤンチュケを投入し右SBに。さらに81分にはシュティンドルに代えてラファエルを投入、オープンになったゲームで何とか勝ち越しを狙いに行くが一人少ないのは重く、結局1-1で痛い引き分けとなった。
攻撃は機能していたと思うが、チャンスを作りながら追加点を奪えなかったことで終盤のPKのショックを吸収できなかったということか。
シュート数20-10、CK9-1、ポゼッション49-51と、ポゼッションは分け合いながらグラードバッハが優勢だった試合で、不運とは言いたくないが残念な結果に終わった。
明るい話題としてはアザールとラファエルの復帰で、特にアザールはシュティンドル、ハーンとのコンビネーションでチャンスを作った。流動的な攻撃の核としてアザール、ラファエルは必要なピース。ラファエルは時間限定のプレーでまだ何とも言えないが、このタイミングでの復帰は心強い。
同日に行われたもう一つの試合ではバルセロナがシティに負け、シティが勝ち点7、グラードバッハが勝ち点4となった。次のシティとの対戦で勝てば勝ち点はいったん並ぶが、最終節ではシティはセルティックと、グラードバッハはアウェイでバルセロナとの対戦であり、勝ち抜けは事実上難しくなってしまった。ELへの出場権がある3位は確保したい。
この次のリーグ戦でもクラマーの退場やヘアマンのケガなどのアクシデントが相次いでいるが、もう一度足許をしっかり固めたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「あまり負けたという気がしないが、結果にはもちろん失望している。試合にはきちんと入ることができたし、いくつかの調整もうまく行って、試合を決めることのできるチャンスも作れた。こうした状況だったにも関わらずすべてが手のうちからこぼれて行ったのが何よりも残念なことだ。レッド・カード、PK、セルティックへの埋め合わせ、どれももちろん苦々しい。その後もカウンターから決勝点を取るためにチャレンジを続けたが、残念ながらうまく行かなかった。勝っていれば大きく前進できたはずだったが、それを逃してしまった。それでも、ヨーロッパ・レベルでウィンター・ブレイクを越す可能性がまだ手中に残っているのは嬉しいことだ」
いずれにしてもシティにまず勝つことだろう。
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UCL
2016年11月05日 22:34
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【ブンデスリーガ第10節】ヘルタ×グラードバッハ
■2016年11月4日(金) 20:30キックオフ
■Olympiastadion (Berlin)
火曜日にCLを戦ったクラブの試合をどういう料簡で金曜日にブックするんだよ。どうでもいいときにはわざわざ日曜日開催にするクセに、イングリッシュ・ウィークが3週間続いた連戦の最後がこれか。もう日程クソ過ぎて涙出る。朝早起きして時差視聴しようと思ったけど結果を先に知ってしまったので取り敢えずダイジェストしか見てない。
レビューの順番が逆になっちゃってるけど、週央のCLではセルティック相手に残念な引き分けに終わり、リーグ戦でもここ4試合勝ちがない状況(2敗2分)。苦手のアウェイだが、頼みのラファエル、アザールが戻ってきており何とか勝ち点を積み上げて反転ののろしを上げたいところ。ここを乗りきればインターナショナルで2週間の時間がある。
CLのセルティック戦からは4人をターン・オーバー。ラファエルの他、ヘアマン、ホフマン、ヤンチュケが先発、代わってハーン、アザール、ジョンソン、コープがベンチ・スタートとなった。これくらいの層がないとやはり連戦は苦しい。布陣はホフマンをトップ下に置いた3-4-3か。4バックでよくはないか。
ゾマー
エルヴェディ フェスタガード ヤンチュケ
ヘアマン シュトロブル クラマー ヴェント
ホフマン
シュティンドル ラファエル
試合は中盤での激しい主導権争いに。互いに切り替えが早く、コンパクトにスペースを消してボールを奪い合う展開。
グラードバッハがやや優勢に何度かチャンスを作り、12分には右サイドのヘアマンが上げたクロスに、中央に入ったシュトロブルが頭で合わせるが枠外。直後にはラファエルが中央でのキープからターンしてシュートを放つが枠外。
17分、ヘアマンから右サイドからのクロスはシュティンドルの足許に深く入り過ぎてミートできず枠外。形は作るが詰めを欠いて先制できず。
すると18分、左サイドから上げられたクロスをファーでヘディングされ失点。サイドにも中央にも人はいたのに対応ができなかった。ヘルタのほぼ初めてのチャンスを決められて0-1と先制される。
流れが変わりヘルタがボールを持つ展開に。29分、ヘアマンが敵と交錯、倒れたところに乗っかかられて右足を負傷、そのままピッチを出る。
ジョンソンとの交代を用意したが入れずにいる間に、33分、エルヴェディが自陣深くでクリアしようとしたボールをフェスタガードに当ててしまい裏にこぼれる。これをさらわれてゾマーとの一対一になり失点、0-2と追加点を許す。不幸な失点だったが、至近距離から直撃を受けたフェスタガードが平然としていたのが笑える。
34分、ようやくヘアマンに代わってジョンソンが入る。だがグラードバッハの受難は続く。39分、クラマーがこの試合2度めの警告を受け退場。確かにファウルだが1度目の警告も含めそこまで悪質でもないようには見えた。
結局0-2とリードを許し、負傷交代で1枠を使い、さらに一人少ない状態で前半を終える。もしかしたらこの時点で試合はもう決まっていたかもしれない。
後半からシュトロブルに代えてコープを投入、おそらくは4-4-1にしたのではないか。割りきって守備を固めたところからカウンターとセット・プレーに活路を見出す作戦で何度かチャンスを作るが決めきれない。
67分、ジョンソンがループ・シュートを放つがGKがセーブ。76分、ラファエルのFKに合わせたフェスタガードがヘディング・シュートを放つが枠外に。さらに78分にはスルー・パスからシュティンドルが裏に抜け出しシュートを放つがGKに当てる。1点返せれば流れは変わりそうだが決めきれず。
すると84分、敵の絶妙なスルー・パスで裏を取られ、ゾマーとの一対一を決められて失点。0-3とダメを押されてほぼ試合は決した。
グラードバッハは85分、ホフマンに代えてアザールを投入したが結果には結びつかず、結局0-3での完敗となった。
入りは悪くなかったが、チャンスを決めきれないところに緩い失点で先制され、その後は坂を転げるようにネガティヴな流れに飲みこまれた。こういう試合もあるという他ないが、この負けグセというか「何をやっても上手く行かない」感はマズい。
シュート数は11-12、ポゼッションは50-50とほぼ互角、退場者を出した後はむしろよく戦ったと思うが、結果を出すことはできなかった。
特に攻撃面ではやっていることは大きく間違ってはいないと思うが、お粗末な失点が多いのが気になる。結果を出すことで内容も整ってくるはずで、この2週間で約束ごとをしっかり見直し、手堅く結果を出したい。
ラファエル、アザールが戻ってきたと思ったらヘアマンのケガというのもショック。軽傷であることを祈るばかりだが、このところケガが多く満足に働けていないのはほんともったいない。選手としてブレイク・スルーできるかどうかの大事な時期であり、早期の復帰を期待している。
他にもトラオレ、クリステンセンが離脱したままで苦しい人繰りは続く。ドミンゲス、ドルミッチもリハビリが長期化している。常に何人かがケガで戦列を離れている状況というのはむしろ普通であり仕方ないが、彼らの活躍を早く見たい。
インターナショナルによる2週間の中断の後は、ウィンター・ブレイクに向けシーズン前半の追いこみになる上、CLのマンチェスター・シティ戦、バルセロナ戦も控えている。戦術の整理と連係の再確認をしっかりやりたい。
アンドレ・シュバート監督談話:
「実際のところはしっかりうまく試合に入れたし、いいボールの奪い方ができて、ラスト・パスが届かなかったことは多かったとはいえ序盤にいくつかのチャンスを作ることができた。失点は単純なボール・ロストからで、ほとんど何もないところから生まれたものだ。その後はベルリンに有利な状況の中で簡単にボールを失い、2点の追加点を与えてしまった」
コメント短いわ。
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ブンデスリーガ
2016年11月03日 22:27
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■
【Jリーグ第34節】大宮×FC東京
■2016年11月3日(木) 13:30キックオフ
■NACK5スタジアム大宮
秋晴れの文化の日。しっかりしたパーカを羽織って行ったが、現地ではパーカを脱いでネルシャツの上にユニを着ていた。キックオフが2時だと勘違いしていてもうちょっとで出遅れるところだった。危なかった。
それにしてもようやく気候がよくなり、これからがフットボール観戦に最も適した季節だというのに、ここでシーズンが終わるというのが本当に意味不明だ。来季からは何とかステージみたいなのはなくなるらしいが、その何とかステージが邪魔で、この11月の観戦日和が多くのフットボール・ファンとは無縁になってしまった今年の日程は本当に残念だ。
10位で迎えるシーズン最終戦。リーグ戦は足許3連勝しており、この試合もしっかり勝ってシーズンを締めくくりたい。勝てば勝ち点が50の大台に乗るとともに、1試合あたりの勝ち点も1.50を超えてくる。タイトルにも降格にも関係のない試合だが、そういった試合のモラルづけも含めて厳しく自己管理したい。
メンバーは前節と同じ。負傷で戦列を離れていた河野がベンチに復帰した。
秋元
橋本 森重 丸山 橋本
梶山 田邉
水沼 東 中島
前田
東京はいつもの如くハイプレスからのボール奪取をトリガーに、少ないタッチ数でボールを動かしながら押し上げて行くいつもの戦術。しかし大宮も組織的に守備を構築しており、スペースがない中でパスが正確性を欠いてボールを失うことも多い。中盤で一進一退、主導権を争う時間が続く。
6分、敵に右サイドから仕掛けられ、対応が甘くなってシュートを打たれるが秋元がセーブ。東京は前田が厳しいマークを受けてなかなかボールを収められず、中島を経由することでタメを作ろうとするが、当てどころをつぶされ、中島のドリブルも読まれてエリア内に切りこむことができない。
拮抗した戦いが続いていたが、24分、水沼の左CKに、ニアに飛びこんだ橋本がヘディングでボールをスラし、これがファーのサイド・ネットに刺さるシュートとなって東京が先制。流れから形が作れない中でセット・プレーから貴重な先制点を挙げ、1-0とリードを奪う。
その後も互いにコンパクトな中で中盤でガッチリ組み合う展開となり、互いにシュート・チャンスを作れないまま時間が過ぎて行く。東京は中盤で時間が作れず、球際、セカンド・ボールへの出足ともに遅れを取って引き気味に。
37分、東のスルー・パスを受けて田邉が裏に抜け出すが敵GKにセーブされる。結局、リードした後は受けに回ることがやや多くなり1-0のままで前半を終えた。
後半に入ると大宮が攻撃的に仕掛けてくる。東京は自陣で大宮に対応する時間が長くなり前に出て行けない。何度かチャンスを作られるが、大宮のシュート・ミス、秋元の好セーブもあって何とかしのいでいる状態。
68分、梶山に代えて高橋を投入、高橋はそのままボランチへ。押しこまれる展開に対して高橋に中盤のスペースをケアさせようということだろう。守備が安定することでボールを奪ってのカウンターの機会はできているがシュートまでは至らず。
78分、水沼に代えて河野を投入。しっかりボールを支配して主体的に時間を使おうということだろう。さらに86分、東に代えてバーンズを投入。バーンズと前田を2トップにした4-4-2にシフトしたように見えた。
アディショナル・タイムには中島からのスルー・パスを受けてバーンズが裏抜け、左寄りからシュートを放ったが枠に収まらず。
結局セット・プレーによる前半の得点を守りきり、2試合連続の完封でリーグ戦4連勝。必ずしも主導権を握れず、苦しい時間帯もあったものの何とか勝ちきってシーズンを終えることができた。
繰り返しになるが、大宮の組織的なパス回しの前に十分プレスをかけられず、一対一でもセカンド・ボールも拾えず、中盤で時間を作れず、特に後半は自陣に押しこまれる時間が長かった。攻撃もトライは続けたが決定的な形を作る前につぶされることが多く、連係から波状攻撃を仕掛けることはほとんどできなかった。シュートは6本と低調で大宮の9本を下回った。
しかし、その中でも、流れから取れないならセット・プレーから、追加点が取れないならブロックを固め守りきるという戦いができた。この戦い方ができれば自然と勝ち点は積み上がって行く。昨季の戦いを思い出させるような試合運びで敵の攻撃をシャット・アウト、必ずしも内容はよくなかったが勝ち点3をもぎとったことは高く評価したい。
前線、中盤から愚直にボール・ホルダーにチャレンジしたことが、後方での守備を助けた。その部分の意思統一はしっかりできていて、相手が上位なら見逃してもらえないようなミス、甘いプレーは皆無ではなかったものの、最後まで集中を切らすことなく規律を保って組織的に戦うことができた。
東京はこれで15勝12敗7分となり勝ち点52(1試合あたり1.53)で9位。篠田監督就任後はリーグ戦12戦で8勝2敗2分で勝ち点26を獲得、1試合あたり2.17のペースは年間勝ち点1位の浦和(1試合あたり2.18)に迫る数字であり、一時は降格も意識したところからのリカバーには見るべきものがあった。
とはいえ、タイトルを目標にしながら波に乗れず、1試合あたりの勝ち点が1.18まで低下して監督を更迭、後任監督の下で何とかリカバーして辻褄を合わせただけのシーズンで、順位表の上半分に滑りこむのが精いっぱい。この失敗の原因は検証されなければならないし、その責任は明確にされなければならない。
今季の総括、検証はすぐにでも始めたいが、昨季あれだけの成績を挙げたフィッカデンティ監督を、攻撃面での上積みが期待できないとして更迭、ここ数年のトライアルの「総仕上げ」として、「タイトルを獲るために」満を持して城福監督を再招聘したという今季の原点は確認しておきたい。
そこから考えれば、今季は本当に悔しく、情けなく、腹立たしいシーズンだった。今季優勝できなければ来年また頑張る的な、「切り換えて次行こう」みたいな簡単な総括はできない。なぜなら、今季の失敗の間にも選手はひとつずつ年を取り、チームはひとつ老いるからだ。
主力選手がトップ・フォームで、若手からベテランまでバランスよく編成できている期間は長くない。僕は今の東京はその「いい時期」にいると思っているが、その大事な1年を棒に振ったことが本当に悔しく、情けなく、腹立たしいのだ。この1年は取り返しのつかない1年だったかもしれないのだ。森重、石川、徳永、羽生とともに優勝を喜ぶチャンスがあと何年あるのか。
いずれにしてもリーグ戦は終わり、この後は天皇杯を残すのみで、来週の水曜日にJFLのHONDA FCと味スタと戦うことになっている。ACLがかかっているし、今のいい手ごたえを来季に向け確かなものにするためにもしっかり勝ち残って行きたい。一方で選手の去就もきになるところで、既にいくつか新聞辞令は出始めている。まずは水曜日の試合にしっかり勝たなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
秋元(3) ハイ・ボール処理にやや不安残したものの好セーブでチームを救った。
橋本(3) センスと技術が生きた貴重なゴールで成長のシーズンを締めくくった。
森重(3.5) 神経質な展開になったが、しっかり後ろを締めて2試合連続の完封。
丸山(3) シーズン後半に尻上がりに調子を上げてきた。代表に相応しい安定感。
室屋(3.5) いつの間にかなくてはならない選手に。今季最大の補強だった。
梶山(4) 窮屈な中盤で力を出しきれなかったが何とか緩急を作り出していた。
田邉(3.5) 惜しい裏への飛び出しあり。今季最もいい意味で予想を裏切った。
水沼(4) 愚直なアップダウンでサイドを疾走。彼もまた東京に必要な選手。
東(3.5) シーズン終盤の躍進は東のトップ下固定が大きい。中央で光る選手。
中島(3.5) 姿勢は買うが一本調子な突進だけではそろそろ読まれてくるぞ。
前田(3.5) 今日はかなり厳しく来られてたがファウル取ってもらえなかった。
===
高橋(3.5) 中盤を埋めることで敵のチャンスが減った。存在感を見せた。
河野(-) 時間短し。守備戦で見せ場作れず。
バーンズ(-) 時間短し。最後のシュートは決めたかった。
今日はバックスタンドのビジター指定席。ナクスタは敷地の都合か通路とかコンコースとか狭いのがほんまにイヤ。フットボール専用でピッチが近いのはいいけど、窮屈だし人が動けない。後ろにある野球場何とかならないのか。
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