フットボール・クレイジー
football crazy
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2017年10月30日 19:00
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【ブンデスリーガ第10節】ホフェンハイム 1-3 グラードバッハ
■2017年10月28日(水) 15:30キックオフ
■Wirsol Rhein-Neckar-Arena (Sinsheim)
土曜日の夜10時半キックオフと理想的。PCをテレビにつないでDAZNで見た。
グラードバッハは前節レバークーゼンに1-5とあり得ない大敗を喫してのアウェイ・ゲーム。週央のポカールでデュッセルドルフに1-0で厳しく勝ちきっており、この勢いで勝ち点を持ち帰りたい。シーズン序盤で上位争いに踏みとどまるか脱落するかの瀬戸際になる大事な試合だ。
ポカールからいくつかのポジションでターン・オーバーを実施。CBにはフェスタガードが先発に復帰、ギンターをボランチに上げキュイザンスはベンチに。SHにはトラオレに代わってホフマン、前線にはラファエルに代わってグリフォを起用、4-2-3-1的な布陣になった。
ゾマー
ヤンチュケ エルヴェディ フェスタガード ヴェント
ギンター ツァカリア
ホフマン シュティンドル グリフォ
アザール
試合は互いにボールをつないで攻撃的に仕掛けるハイテンポな展開に。
8分、CKにフェスタガードが頭で合わせるがゴール横に。10分、敵のパスミスをカットしたホフマンがショート・カウンターから並走したアザールにパス、抜け出したアザールがGKとの一対一からシュートを放つがわずかに枠を外す。
15分にアクシデント。その前に右ひざを傷め治療していたホフマンが、一度はピッチに戻ったものの「ダメ」のサインを出して退場、ヘアマンがそのまま右SHに入る。
21分、敵エリア内で奪ったボールからグリフォがシュートを放つがポストに嫌われる。このこぼれ球を押しこもうとするが密集となり、最後はギンターがシュートしたが枠外に。
25分、曖昧になったクリアボールを拾われ、エリア際からシュートを打たれる。これが決まって0-1と先制される。序盤のチャンスに決めきれなかったのが悔やまれる展開に。
その後も試合はオープンな打ち合いに。33分、グリフォのFKは直接枠に飛んだが敵GKがセーブ。グラードバッハは失点でやや不安定になりながらも試合を投げることなく攻守に集中し、0-1で前半を折り返した。
後半も互いに攻めきれず、攻守の入れ替わりの激しい展開が続く。60分、右CKをグリフォが蹴るとエルヴェディが合わせるがGKがセーブ。続けてのCKは左からヴェントが蹴りシュティンドルが合わせるが枠に収まらず。
61分、左から仕掛けたグリフォがファーのアザールにラストパス。ボールをトラップしたアザールは角度のないところからシュート、これが決まって1-1とグラードバッハが追いつく。アザールのシュートが素晴らしかった。
さらに66分にはグリフォがFKをグラウンダーで裏に通すとこれを受けたヘアマンがワンタッチでシュートしゴールネットを揺らすがこれはオフサイドに。このあたりから流れはかなりグラードバッハに傾いてきた感があった。
71分、ヤンチュケに代えてジョンソンを投入。ギンターをCBに落としてエルヴェディを右SBに出してシュティンドルをボランチに落としてグリフォをトップに上げてジョンソンはSHかと思ったが、ジョンソンはそのまま右SBに入ったようだ。考え過ぎた。
79分、アザールからのパスを受けたグリフォが単騎で中央に切りこむ。ステップでDFをかわし、最後にギンターに渡したボールをギンターが流しこんでゴール、グラードバッハが2-1と逆転する。
直後には敵に至近距離からヘディング・シュートを放たれるがこれがギリギリでバーの上に外れるラッキーもあり流れはグラードバッハへ。82分、右CKをグリフォが蹴ると中央でツァカリアが頭で伸ばし、ファーのエルヴェディが折り返し、これをフェスタガードが押しこんでゴール、3-1とほぼ試合を決めた。
その後はグラードバッハが試合をクローズ、89分にはシュティンドルに代えてオクスフォードを投入、エルヴェディを右サイドに押し出して、ジョンソンをSHにスライド、グリフォをトップに上げたか。オクスフォードはブンデスリーガ・レビュー。結局試合はそのまま3-1で終了、グラードバッハが見事な逆転勝ちを収めた。
オープンな押し合いでがっぷり組み合った一戦。先制されたことで劣勢になったが、後半しっかり立て直して結果につなぐことができたのは大きかった。数字を見ればシュート数16-16、CK5-5、ポゼッション46-54と拮抗した試合だったことが分かる。この試合を見ていると、ポゼッションから崩すよりカウンターを決めきる方が似合うチームではないかと改めて思った。
ギンターのボランチは微妙な感じ。攻撃はいいが守備には戸惑いもあった感じがした。グリフォは序盤はなかなか試合に入れていない感もあったが、いいFKを蹴ってから動きがよくなり顔を出す回数も増えた。2点目のアシストは見る価値のあるもので、全体に持ち過ぎの感はあったが結果的にそれが奏功した。アザールやトラオレや持ちたがりが多い中、さらに前線がアレな感じになりそうで面白い。
心配なのはラファエル。後半途中から投入かと思っていたが結局出場せず。よほどフィットしてないのか故障を抱えているのか。ポカールでの負荷を考えての単なる休養ならいいんだけど、心配だ。
これで10節を終えて5勝3敗2分、勝ち点17(1試合あたり1.70)で6位はまずまずの成績。アウェイで勝ち点3を積み上げられたことで景色がガラッと変わった。ここまでは及第点だが、これまで1-6、1-5とあり得ない負け方を二つもしているのが気になる。堤防が決壊したように一気に崩れる悪癖は何とかしなければならない。修正すべき点は少なくない。
11月は3試合のうちホームが2試合あるが、うちひとつはバイエルン戦(もうひとつはマインツ戦)。厳しい戦いが予想されるが、ここで勝ち点を上積みできればかなりいいポジションでウィンター・ブレイクを迎えられる。まずは次のマインツ戦だ。
ディーター・ヘキング監督談話:
「我々はハーフタイムに少々我々自身に対して腹を立てていた。というのも我々は前半の内にいくつかの明らかなゴールのチャンスを生かせなかったからだ。後半になって我々はようやく必要な幸運をつかむことができたが、それはそうしなければならないものであった。最終的にはチームはパーフェクトなアウェイ・ゲームをすることができた。マティアス・ギンターにダブル・ボランチの守備的な役割を受け持たせようと考えてデニス・ツァカリアと組ませた。これは今日の成功へのカギだったと思う。最終ラインではヤニク・フェスタガードとニコ・エルヴェディが非常に安定していたし、前線ではトーガン・アザールがよく動いてくれた。またヴィンセント・グリフォはチャンスを生かして強い印象を与えてくれた」
ギンターのボランチはもうちょっと見てみないと何とも言えん…。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2017年10月29日 22:26
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【Jリーグ第31節】FC東京 0-0 清水
■2017年10月29日(日) 17:00キックオフ
■味の素スタジアム
先週に続いて、台風が近づいており、激しい雨の中での試合となった。味スタまで行く道中ではそれほど降っておらず、試合前のアップの頃にはいったんやんでいたようだが、試合直前に激しい雨が降り出し、そのまま試合終了までやまなかった。
東京は味スタでのホーム・ゲームもこの試合を含め2試合のみ(次は最終節)。目標を失った状態で低迷が続いているが、この試合ではまず残留を決めたい。残留を気にしなければならなくなるようなシーズンとは思っていなかった…。
チャンが故障ということで吉本が3バックの中央に。またトップはウタカを中央に、永井と大久保がシャドーに入った。なぜか橋本、米本の姿はベンチにもなし。いったいどうしたのか。
大久保
徳永 吉本 丸山
室屋 眷襦‥譟‖静
大久保 ウタカ 永井
激しい雨が降りしきる中、徐々にピッチに水が浮いてボールが止まるなどコントロールの難しい試合に。それもボールが水しぶきを上げるところと比較的状態がよく転がるところがあり、思い通りにプレーできない。
7分、敵エリア前でこぼれたボールに眷襪反応、シュートを放つが枠を捉えられず。互いにボールを浮かしてパスを受け渡すなど苦心するが、ついついふだんのクセでボールを待ってしまいボールをさらわれるなど、アクシデントが頻発する。
前半の半分を過ぎたあたりから、思いきりよくサイド裏に蹴りこんでくる清水に主導権を握られ、自陣に押しこまれる時間が長くなる。30分、ゴールキックをカットされてスルー・パスを通され、シュートがネットを揺らすがオフサイドの判定。助かった。
その後も東京は奪ったボールをつなぐのが難しく、しのぐ一方の展開に。清水の拙攻やシュートミスもあり、身体も張ってこの時間帯に失点しなかったのはラッキーだった。結局スコアレスのまま前半を終了。
後半になっても状況は変わらず。50分、吉本がゴール前で敵のシュートに身体を投げ出した際に味方と激突、いったん担架でピッチ・アウトしたが復帰した。心配したがその後も元気にプレーしていたので大丈夫か。
62分、永井の落としを受けたウタカが鋭いミドルを枠に飛ばしたが敵GKがセーブ。直後にもCKからのボールを室屋がシュートするが敵GKがセーブする。さらには63分に大久保がシュートを放つが敵DFがブロック。ゴールが遠い。
71分、大久保に代えてユを投入。ユはそのままシャドーの位置に入ったか。
76分、エリア内に仕掛けたウタカが敵DFに足を刈られて倒れたように見えたがノー・ファウルの判定。77分、この日最大のチャンスが訪れる。東のスルー・パスを受けて永井が抜け出し、相手DFを振り切って完全に敵GKと一対一になるが、狙ったシュートはポストをヒット。思わず天を仰いだシーン。
直後の79分、東に代えて前田がイン。その後は互いにオープンに攻め合うが決定打が出ず。清水が決定機を外してくれたこともあって、結局そのままスコアレスで試合終了、勝ち点1を積み上げただけとなった。
数字を見ればシュート数6-10、CK6-11、ポゼッション50-50と、もともと割り切って放りこんでくる清水に押されていたのは情けない。得点機はあり、勝つこともできた試合だったが、択生初め、最終ラインの踏ん張りで完封できたことは収穫だった。
こういう状態のゲームでは何が起こるか分からない上、ボールが止まるなどで不測の事態が起こるリスクもあるのだから、とにかくしっかりボールに行き、大きく、はっきりプレーすることだと思ったが、状況に応じた戦いができるまでに時間がかかった。
これで東京は勝ち点を39(1試合あたり1.26)に伸ばし残留を確定したが、ここ5試合を2敗3分、積み上げた勝ち点が3のみとひどい状態であることに変わりない。残り3試合、いったい何を目指して戦うのか、チームとしてもう一度整理する必要があるのではないか。
評点(評点は
ドイツ式
):
大久保(3) 再三のファイン・セーブでゴールを守った。調子を上げている。
徳永(3.5) 厳しいピッチ状態だったが早くから割りきったプレーで窮地を救った。
吉本(3) 集中の試される試合で最後まで身体を張り続け存在価値を示した。
丸山(3) サイドでの競り合いでは躊躇なくタッチにクリア、成長を見せた。
室屋(4) きれいな攻撃ができない中で戦い続けた。ミドルは惜しかった。
眷(4) ピッチ状態の見極めに時間がかかり、止まるボールに苦しんだ。
東(3.5) 精力的に走り回りスペースを埋めた。この位置で使い続けたい。
太田(4) 苦しい試合だったがプレイス・キックやクロスでは存在感を見せた。
大久保(4) もっと遠目から打って行ってよかったのではないか。
ウタカ(4) さすがのシュートはあったが全体にプレー選択に時間かかった。
永井(4) 絶好機を外したのが残念。スピードスターには難しい試合だった。
===
ユ(4) 動き回ったがチャンスに絡めず。可能性感じるプレーはあるが…。
前田(-) 時間短し。
今季の味スタ観戦は最終節のみ。石川の最終戦になる。
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FC東京
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J1リーグ戦
2017年10月28日 17:39
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【DFBポカール3回戦】デュッセルドルフ 0-1 グラードバッハ
■2017年10月24日(火) 18:30キックオフ
■Esprit-Arena (Düsseldor)
週末に起こったことはなかったことにして早速火曜日のポカールである。DAZNでも中継がなく、FohlenTVで後追いで見ようかと思ったが紙芝居状態で視聴に耐えず、ダイジェストだけで結果を確認した。
対戦相手は2部首位のデュッセルドルフ。僕が7年間住んだ街のクラブである。僕が住んでた頃にデュッセルドルフがせめて2部にいれば、僕は今ごろグラードバッハではなくデュッセルドルフのファンだっただろう。
メンヘングラードバッハとはクルマで30分ほどの隣町でありライン・ダービーになる。スタジアムはデュッセルドルフのエスプリ・アレーナで、ここはまだ陸上競技場兼用のスタジアムだった頃に何度か行ったことがある。
グラードバッハはこのところ出ずっぱりのフェスタガードをターン・オーバーでベンチに置き、代わりにヤンチュケが先発、エルヴェディがCBに回った。また右SHではジョンソンに代わってトラオレが先発、フェスタガード、ジョンソンはベンチ・スタートとなった。
ゾマー
ヤンチュケ ギンター エルヴェディ ヴェント
トラオレ ツァカリア キュイザンス アザール
シュティンドル ラファエル
試合は格上のグラードバッハが主導権を握り、デュッセルドルフがやや引いて受ける展開に。しかしポカールのしかもダービーとあってデュッセルドルフも球際は厳しく、グラードバッハは決定機を作れない。
17分、FKのこぼれ球をヤンチュケが拾いシュティンドルにつなぐがシュティンドルのシュートは敵DFにブロックされる。アディショナル・タイムにはラファエルが敵エリア内で倒されるがノー・ファウルの判定。前半はスコアレス。
後半開始早々の47分にはツァカリアがカウンターで独走するがシュートを敵GKに当ててしまう。52分、アザールがエリア内でラファエルからのパスを受けて中に切れこみシュート。これが敵GKの手を弾いて決まり1-0とグラードバッハが先制する。
66分、キュイザンスに代えてホフマンを投入。試合をクローズしに行く。72分、敵FWがエリア内で倒れ、ヤンチュケのファウルでPKの判定。しかし敵のキックは右ポストに当たって外れ九死に一生を得る。kickerによればPKの判定は「正しかった」と。
76分、トラオレに代えてジョンソンを投入、90分にはアザールに代えてヘアマンを投入するなど試合をコントロールし、危なげなくリードを守りきって3回戦にコマを進めた。
格下相手とはいえ週末の大敗からリカバー、完封で勝ちきったことはいいサインだ。シュート数12-11、ポゼッション58-42、CK5-1と主導権を握ったことが窺える。このイメージを持っていたい。
ケガから復帰し半年ぶりの出場となったヤンチュケがkickerで3.5と悪くない評価を受けたことは嬉しい。ヤンチュケがいれば右SB、CBの選択肢が増える。フェスタガード抜きで完封できたのは示唆的。
また、レバークーゼン戦では後半ボールを失いまくって失点の端緒になっていたキュイザンスが先発、途中交代ながらこれもkickerでは3.5の評価を受けており心強い。臆することなくチャレンジを続けさせる逸材。ツァカリアとのコンビもいい。
早くも土曜日にはホフェンハイムとのリーグ戦が控えており、そちらに集中しなければならない。リーグ戦はレバークーゼンに大敗した後、ここからジリ貧になるか上位争いに踏みとどまるかクリティカルな局面。しっかり切り替えて臨みたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「クジでこの組合せが決まった時に言われた通り、拮抗した中身の濃いダービーになった。どちらのチームも、勝者として試合を終えるためにフィジカルも運動量もすべてを投入した。デュッセルドルフは危険で、攻撃的で、運動量が豊富だった。私のチームは守備が安定し敵にわずかなスペースしか与えなかった。後半、我々は前半よりもよく試合に入り、ポジショニングも改善した。そこからリードを奪うべくして奪ったが、追加点を挙げることができなかった。その代わりに議論の余地のないPKを与えてしまった。しかしこの局面では我々にはこういう試合では必要になる運があった。最終的には、私に言わせれば妥当な勝利だったと思う」
PK外してくれたところで試合は終わっていたのかもしれない。
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Borussia M'Gladbach
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DFBポカール
2017年10月24日 22:28
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【ブンデスリーガ第9節】グラードバッハ 1-5 レバークーゼン
■2017年10月21日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park
ケガで離脱のクラマーに代わってキュイザンスが先発、ツァカリアとダブル・ボランチを形勢。その他は前節と同じメンバー。
ゾマー
エルヴェディ ギンター フェスタガード ヴェント
アザール キュイザンス ツァカリア ジョンソン
シュティンドル ラファエル
前半はグラードバッハのゲーム。ボールを支配し少ないタッチ数でパスを交換しながらスピードをつけて攻め上がる形で主導権を握る。早くも7分、アザールが右サイドからクロスを入れるとファーに走りこんだジョンソンがダイレクトで合わせゴール。グラードバッハが1-0と先制する。
その後も、中盤のツァカリア、キュイザンスが機能、精力的にボールを拾い、アイデアのあるパス出しで試合を作って行く。16分にはアザールがシュートを放つがGK正面。43分にはラファエルがクロスに飛びこむがシュートを空振り。追加点を入れられなかったのが痛かった。
後半になると流れはレバークーゼンに。48分、CKを押しこまれ失点。開始早々に1-1と同点に追いつかれる。
その後も、キュイザンスが中盤でボールを持ったところを狙われ、プレスをかけられて奪われるとそこからショート・カウンターで攻めこまれるシーンが多くなるなど、前半とは様子が一変する。
59分、エリア際から決められ1-2と逆転を許すと、61分にもショート・カウンターから失点し1-3。グラードバッハは66分、ジョンソンに代えてトラオレを、66分にはキュイザンスに代えてホフマンを投入して反撃に出るが、69分にはカウンターから失点し1-4に。この時点でほぼ試合は終わった。
その後、81分にも失点し1-5に。84分にはシュティンドルに代えてヘアマンを投入したが、結局そのままレバークーゼンに完敗した。
まあ、こういう試合もあるという感じだが、流れを持って行かれた時に冷静に修正できなかったのは、18歳(キュイザンス)と20歳(ツァカリア)という若いボランチ故か。最終ラインのカウンター耐性の弱さにもちょっとげっそりした。マジでオクスフォード試して欲しいわ。
前半はいい形で攻撃できていたし、ポゼッション58-42、シュート数19-12、CK4-4と数字の上ではいい感じなのに、逆転されて焦って前に出たところをやられ、実力以上の点差がついてしまったという試合だったと思う。
キュイザンスのための授業料だと思って割り切るしかない試合。切り替えてDFBポカール、デュッセルドルフとのダービーに臨みたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「前半は今季で最もいいハーフだった。試合を支配し、感激するくらいのコンビネーションもあった。加えて3つか4つの決定的なゴールのチャンスも作り、そこからリードを広げることもできたはずだった。後半にもいいチャンスはあったが生かすことができなかった。代わりに同点にされてしまったが、それはまああり得る話だ。しかし、我々はそこから相手にさらにゴールを許してしまった。我々はボールをそれまでのようにしっかり保持できなくなってしまった。ビルドアップのときも簡単にボールを失ってしまった。レバークーゼンはこうした我々のミスを生かすだけの力を持っていた。この敗戦は非常に苦々しい」
まあそうでしょうな。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2017年10月21日 23:31
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【Jリーグ第30節】FC東京 1-2 札幌
■2017年10月21日(土) 16:00キックオフ
■味の素スタジアム
台風が近づき雨模様の週末。期日前投票を済ませてから味スタに向かった。
目標の見出しにくい試合だが札幌は残留争いの渦中にあり必死に向かってくることが予想される。フワッと試合に入ると勢いに負けるリスクも高く、いったい我々が何のために戦うのか、モラルを問われる試合になる。
ウタカが前節の退場を受けて出場停止。代わって故障から復帰の大久保が先発に復帰。それ以外は変わらないが、J3で結果を出しているリッピ・ヴェローゾがベンチ入り。また大久保択生と大久保嘉人が同時に公式戦のピッチに立つのは初めて。
大久保
徳永 チャン 丸山
室屋 眷襦‥譟‖静
ユ 永井 大久保
試合はいきなり東京のピンチから。左サイドを上がった敵FWが中へ切れこんでシュート。これがファー・ポストを直撃してピッチに戻る。肝を冷やしたプレー。
その後は東京がポゼッションを取り、果敢な縦へのチャレンジもあるものの、自陣でブロックを形成する札幌の守備も固くフィニッシュに持ちこめない。一方の札幌は奪ったボールをシンプルにトップに当てて展開する戦術を徹底、むしろ札幌の方にチャンスが多い。
6分、敵のFKからエリア内で敵FWにヘディング・シュートを許す。枠に飛んだボールは択生がセーブするがこれも危なかった。25分、眷襪らのパスを永井が落とし、これを裏で受けたユがゴールに流しこんだがオフサイドの判定。
28分には敵CKを択生が飛び出して片手でセーブ、さらにこのこぼれ球から強烈なシュートを打たれたがこれも択生が上に弾き難を逃れる。択生が当たっているが逆に言えばそれだけヤバいボールが枠に飛んでいるということ。守備の曖昧さが気になる。
38分、眷襪らのパスをユが落とすと走りこんだ嘉人がコントロールしたシュートを放つがGK正面。これが東京のファースト・シュートだったようで、ボールを持ちながらも攻めきれていない前半を象徴している。
結局スコアレスで前半を終了。札幌の守備が固くシュートまでもちこめないまま時間を使い、その間、ロング・ボールやセット・プレーから何度かクリティカルなシーンを作られた。択生の好セーブで何とか無失点に抑えているものの、試合運びは拙い。集中を切らさないように手堅く戦いながらチャンスをしっかり決めきりたい。
後半立ち上がりに試合が動いた。47分、敵のFKをエリア内で頭で落とされ、これを受けた敵FWがシュート。ボールは択生の指先をかすめてゴール隅に決まり失点。0-1と先制を許す。セット・プレーでエリア内に人は足りていたはずだが、落とし、シュートともに簡単にやらせてしまった。
50分にもFKを与えるとダイレクトのボールが枠に飛ぶがこれは択生が横っ飛びでセーブ。しかし59分、左サイドからクロスを入れられると、敵FWが中央で頭で合わせゴール。0-2とリードを広げられる。クリアしようとした丸山の前に敵FWに入りこまれ、十分な体勢ではなかったがシュートを許した。敵の技術が高かったが守りきれず。
63分、ユに代えて前田を投入。直後のCKでは太田のキックに前田が頭で合わせるが枠外に。64分にも嘉人が持ち上がってシュートを放つが敵に当たりCKに。65分、このCKを太田が蹴るとファーでフリーになったチャンがセオリー通りGKの脇に叩きつけるヘディング・シュートでゴール。1-2と反撃の姿勢を見せる。
ここからは何とか追いつきたい東京と、時間を使って逃げきりたい札幌との間で、次第にオープンな展開になる。
77分、裏に出されたロング・ボールを追った永井が敵エリア脇でDFに競り勝ってボールを確保、エリア内に持ちこむ。DF2人をかわしてシュートするかと思ったが、後ろから走りこむ前田に落とす形で横パス。しかし前田と並走した敵DFにクリアされる。永井が自分で打つべきボールだったようにも見え、このプレーが勝負を決めたように思う。
直後、徳永に代えて梶山を投入、攻撃時には両SBを上げて眷襪最終ラインに落ち、東と梶山がダブル・ボランチになる布陣。このタイミングでの梶山投入は意図が分からなかった。負けているのだからここでリッピでよかったのではないか。
85分、こぼれ球を拾った嘉人がエリア手前から狙うがシュートはポスト横に外れる。87軍、永井に代えてリッピを投入、何とか同点を狙って攻めたがフィニッシュまで行けず、結局1-2で札幌にダブルを献上する結果となった。
ポゼッションは60-40と東京が取ったものの、シュート数6-13、CK3-4と、チャンスを作っていたのは札幌の方で、シュート数だけを見ても1-2の敗戦は妥当な結果と言うべきだろう。
いくらボールを支配し華麗にパスをつないでも、最後のところを崩せずフィニッシュまで持ちこめないのでは意味がない。引いた相手を崩すのがポゼッションの課題であることは衆知であり、それを承知でポゼッションに挑戦しているはずだと思うのだが、その方法論がまったく見えず、ポゼッションのためにポゼッションに終始しているように見えてしまう。
眷襦東が動いてボールを受け、そこから縦に当てるところまではチャレンジできているが、そのボールを縦に戻す、サイドに散らす、フリックかスルーでそのまま前に流すなどの判断が曖昧だし、それが周囲とも共有できていないのでそこでボールを失ってしまう。これをシーズン残り数試合で形にするのは正直至難の業だと思う。
この時期から少しでも結果を目指すなら、守備の約束ごとを徹底する一方、攻撃は個人技頼みのワンチャン狙いでいい。なぜこんな難しいことを今からやろうとするのか理解に苦しむ。今季は既に目標を失っているとはいえ、このままチームが空中分解してしまうと、来季に向けた編成にも影響が出かねない。結果を優先して成功体験を積み上げることから始めるべきだと思うがどうだろうか。
僕としては勝ち点50を当面の目標にするべきだと思っていたが、いきなり負けてそれも苦しくなってしまった。オフには主力選手を何人か失うことも覚悟しなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
大久保(3) 失点はほぼノー・チャンス。好セーブ連発で意地を見せた。
徳永(4.5) マークが曖昧で敵FWを何度もフリーにしてしまった。
チャン(4.5) 得点はよかったが肝心の守備ではラインを締められなかった。
丸山(5) ビルドアップのチャレンジは悪くないが肝心の守備が残念だった。
室屋(4.5) 気合いはあったがあまり使ってもらえずいいところ見せられず。
眷(4) 緩急つけて試合を動かしたがパスミスも少なくなかった。
東(4) 動いてボールを受けビルドアップに貢献。好調を維持している。
太田(4.5) セットプレーで存在感を見せた。復調の兆しあるように思う。
ユ(4) 愚直に走り回ったが決定的な働きはできず。使い続けたい。
永井(4.5) あのシーンではやっぱりシュートだったのではないか。
大久保(4) ここ一番で決めて欲しかったが不発。動きは悪くない。
===
前田(4.5) 本当は先発で試合を作って欲しい選手。貢献はあったが。
梶山(4.5) 何を期待されて出てきたのかが今ひとつ不明で難しかった。
リッピ(-) 時間短し。
いくらボール持っても負けたら弱いしカッコ悪い。
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FC東京
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J1リーグ戦
2017年10月17日 00:45
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【ブンデスリーガ第8節】ブレーメン 0-2 グラードバッハ
■2017年10月15日(日) 18:00キックオフ
■Weser-Stadion (Bremen)
日本時間月曜日未明1時のキックオフのため、リアルタイム視聴を諦め、月曜日早く起きて出勤前にDAZNで時差観戦した。もちろん結果情報は遮断。
インターナショナルのブレイクを挟んで2週間ぶりのリーグ戦。前節ハノーファーに勝ちきり、上位にくっついて行く足がかりを得たところから、アウェイとはいえ勝ち点3を狙いに行きたい試合。今季1勝と不調のブレーメンだが、こういう試合では足許をすくわれがち。自信を持って戦いたいところだ。
前節からはボランチのキュイザンスに代えてツァカリアがボランチで先発に復帰。トラオレがケガ明けでベンチ入りした。
ゾマー
エルヴェディ ギンター フェスタガード ヴェント
アザール クラマー ツァカリア ジョンソン
シュティンドル ラファエル
グラードバッハは立ち上がりからアグレッシブにボールを動かし、テンポよくブレーメン陣内に攻めこむ。ブレーメンのプレスをかいくぐり、動きながらワンタッチでパスを交換し、一気に裏に抜け出すシーンを作ろうとするが、わずかなズレからボールを奪われることも少なくなく、忙しい攻守の応酬となる。
21分、最初のビッグ・チャンスはブレーメンに。CKから中央で頭で合わされボールは枠に飛ぶがゾマーがセーブ。逆に24分にはクラマーが持ち上がったボールをラファエルが受けてシュートを放つが枠外に。
27分、アザールがカウンターから持ち上がり、右サイドから強烈なシュートを放つ。これはGKにセーブされたが、こぼれ球をファーのシュティンドルが拾い、敵DFをかわして角度のないところからファーのサイドネットを直撃するシュートを決める。グラードバッハが1-0と先制する。
さらに34分、ヴェントのCKにフェスタガードが頭で合わせゴールの右隅に決め、2-0とリードを広げた。グラードバッハはその後もやや圧力を弱めたもののボールを保持、ブレーメンにチャンスを与えず2-0で前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハのペースだったが、追加点のチャンスをいくつか逃すと流れは徐々にブレーメンに。セカンドボールを拾われ自陣に押しこまれる時間が長くなるが落ち着いた守備でしのぎ、フィニッシュまで持ちこませない。
74分、ジョンソンに代えてケガから復帰のトラオレを投入、トラオレが右に入りアザールが左へ。
終盤はオープンな展開になり互いにチャンスを作るが決めきれず。83分、ラファエルに代えてキュイザンスを、89分にはアザールに代えてグリフォを投入、試合をクローズしに行く。危なげなく残り時間を使い、2-0でブレーメンに快勝した。
高速で動きながらワンタッチのパスを次々とつないで行く序盤の攻撃は現代フットボールのひとつのプロトタイプと言えるもの。さすがに精度ではまだまだ粗いところも残るが、敵のプレスを外しながらボールを運び、決定的なパスで裏を狙う意図ははっきりしていた。
相手にもよると思うが、この試合ではこうした攻撃のプランが機能、前半に2点をリードし流れを持ってきた。決めきれずにもたつく時間帯もあったものの、決定機は作らせず勝つべき試合にかっちり勝ちきった格好になった。
シュート数16-18、CK5-5、ポゼッション55-45と、数字の上ではそれほどはっきり優劣が出た訳ではないが、終始試合を支配し、進んでいる方向が間違いでないことを感じさせる試合だったと思う。
この試合では特にアザールの積極的なチャレンジが光り、何度も敵のDFを抜いてのシュート、ラスト・パスを見せて技巧派の面目躍如。シュティンドルの厳しい角度からのシュート、フェスタガードの高さを生かしたヘディングなど、それぞれが持ち味を発揮して試合を作った。
これでグラードバッハは8試合を終え勝ち点14(1試合あたり1.75)で5位に浮上、首位BVBとの勝ち点差は5、2位バイエルンとは3差に迫った。上も下も接戦なので、負けが混むと順位は急降下するだろうが、まずはこの位置に足がかりを得て次節のホームゲーム(レバークーゼン戦)を迎えられるのは大きい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「私はチームを大きく称賛したい。彼らは今日、正しくいい試合を見せてくれた。勝ち点3を取れれば順位を大きく上げることができるのが分かっていたので、何としてもそうしたかった。しかし、だからといってチームに過剰なプレッシャーを与えることはしたくなかった。チームは規律という点において、ハノーファー戦を終えたところからの続きをしっかりやってくれた。フットボールの内容的にもひとつかふたつの明るい光を見せることができた。ラース・シュティンドルのゴールはまさにそのひとつだ。トラップもシュートも衝撃的だった。我々はすごくいいフットボールをすることができるチームではあるが、すべてを懐にすることができる訳ではない。ここ数週間はケガ人も多かったが、きちんとした自信を持っていたので、それが目につくことはなかった」
確かにシュティンドルのシュートは見事だった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2017年10月15日 18:19
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第29節】甲府 1-1 FC東京
■2017年10月15日(日) 14:00キックオフ
■山梨中銀スタジアム
インターナショナルによる中断をはさんで2週間ぶりのリーグ戦。他のゲームは昨日やってるのに何でウチは日曜日なのか。スタジアムの都合なのか。
タイトルもACLも降格も関係なくなってリーグ戦まだやってたんだっけくらいの感じの試合。タイトルでもかかってれば小瀬行ったけどそこまででもなくおとなしく自宅DAZN観戦。東京は前節終了時点で勝ち点37(1試合あたり1.32)で11位。ひとつでも順位を上げ、せめて順位表の上半分でシーズンを終わりたい。
GKには大久保択生が先発、前線では大久保嘉人が負傷で出場回避、ウタカがトップ、ユ・インスがシャドウで先発した。岡崎が初めてベンチ入り。
大久保
徳永 チャン 丸山
室屋 眷襦‥譟‖静
ユ ウタカ 永井
試合は東京がボールを保持、敵陣中心に攻撃を仕掛ける展開。3分、中央でこぼれ球を拾った東が遠目からファースト・シュートを放つがこれは大きく枠を外す。
12分、東からユに通そうとしたパスが敵DFにカットされたこぼれ球を永井が拾ってシュートするがGKにセーブされる(判定はゴールキック)。
さらに14分には右サイドの室屋からのクロスをファーで永井が折り返し、中央に入りこんだユがオーバーヘッドで狙うがバーの上に。
20分には永井が眷襪らのパスを足許に落とし反転からシュートを放つがGK正面に。東京が積極的にゴールを狙いに行くが崩しきるところまでは至っていない。
23分、自陣左寄りで与えたFKに中央で敵FWに合わされ失点。ゾーンで丸山がケアすべき相手だったが寄せきれず、高い打点でボールを捉えられた。0-1と先制点を与えてしまう。
その後はリードを経てさらに守備の意識が高まった甲府に対して東京が反撃を試みるが、ゴール前では敵の守備も厚くなかなか打開できず。
38分には徳永からのパスをウタカが落とし、眷襪持ち上がってシュートを放つが枠外。さらに40分には永井からボールを受けたユが至近距離から狙うがポストに嫌われる。積極的に仕掛けるものの決めきれず。
44分、敵と競ったウタカが敵DFにエルボーを入れたとの判定で退場に。そこまで腕を振り上げた訳でもなく、また敵の顔面には当たっていなかったと思うが、顔を押さえて倒れた相手に影響されたか厳しい判定に。東京が1人少なくなる。0-1で前半を終えた。
後半から徳永に代えて前田を投入。室屋を右、太田を左にした4バック、眷襦東、ユを中盤にした4-3-2的な布陣になる。攻撃時は両SBを上げて眷襪DFラインの中心に落ち、守備時は両サイドが落ちてダブルボランチに戻すという運用のように見えた。
東京は1人少ないもののボールを支配、甲府のゴールをこじ開けようとする。甲府の攻撃に対しては最終ラインがしっかりと対応、劣勢を感じさせない積極的な戦いぶりで戦意を示す。
60分、ユに代えて橋本を投入、橋本はそのままインサイド・ハーフ的な位置に入った。するとその直後、左寄りで得たFKを太田が蹴ると、中央の丸山がフリーでシュート、これがゴールに突き刺さり、東京が1-1と同点に。守備での失点関与を挽回するゴール。
その後はいずれもリスクを嫌う展開となり、東京が持ちながらも攻めきれず、一方の甲府のカウンターはフィニッシュに至る前で止めることができており、膠着したまま押し合いに。
80分、東に代えて米本を投入。これは勝ち点1を守るという指示に見えた。86分には太田のFKが直接枠を捉えるがGKがセーブ。結局互いに押しきれないまま1-1の引き分けに終わった。
展開からいえば先制を許し、退場者を出して1人少なくなってからも果敢に戦い、後半同点に追いついて何とか勝ち点1をもぎ取った試合ということになるし、実際セット・プレー以外では失点のピンチもほぼなく、よく戦ったことは間違いない。
しかし、甲府の攻撃も精度が必ずしも高くなかったことを考えると、1人少ないとはいえチャンスを決めきることで勝つこともできた試合。セットプレーの失点のみに抑え、それ以外はしっかり身体を張って守れていただけに、勝ち点2を取りこぼした感が強い。
特に言及しておきたいのはこの試合のジャッジ。特にコンタクトに関して厳しいというか過剰に笛を吹いていたように思え、失点になったFKの前のファウルもきれいに敵の前に身体を入れてボールを奪ったところで吹かれた。他にもフィフティへのボールへのアプローチがファウルになったり、ウタカが退場になったプレーでも意図的な腕の振り上げではなかった。
一方に偏っていた訳ではないが、ボールにチャレンジしているコンタクトはしっかり見極めるのが方針のはずで、これだけコマ切れに笛を吹かれ、顔を押さえて倒れればファウルになるというジャッジではフットボールにならない。室屋もそれでファウルをもらっていたが、クレバーな選手ほど敏感に反応するのは必然で、試合を面白くなくした。あと、甲府の得点はオフサイドだったと思う。
安間監督になってからチャレンジしているポゼッションは、下位相手ではそれなりに機能するようになったし、そこからスイッチを入れて流動することもある程度はできているが、結局得点はセットプレーであったことを考えても、このスタイルにボールを自陣ゴールから遠ざける以上の積極的な価値があるのかは引き続き疑問。
これで東京は29試合を消化して勝ち点38、1試合あたりでは1.31と失敗シーズン。目標を失ったチームをどう鼓舞しながら戦うのか、難しい問題ではあるが、「このチームが出せたはずの力」を、遅きに失したとはいえ見せることが来季の編成にもつながるし、身の振り方を考えている選手にも影響するはず。可能性を感じさせる戦いを見せて欲しいし、勝ち点50とか目安になる暫定目標を設定するべきではないかと思う。
評点(評点は
ドイツ式
):
大久保(3.5) 失点シーンはノー・チャンス。他は手堅くゴールを守った。
徳永(4) 敵の攻撃をしっかり押さえこんでセット・プレーの失点のみに抑えた。
チャン(3.5) 時折抜けてくる敵に対しても落ち着いた対応で破綻なく守った。
丸山(3.5) 失点関与とゴールで相殺。3バックで前への推進力は生かせている。
室屋(3.5) 裏抜けはなかったがインテンシティのあるプレーでツー無を牽引。
眷(3.5) 後半はDFラインの中央に落ちて試合をしっかりコントロールした。
東(3.5) この位置でボールを捌いてリズムを作った。眷襪箸梁も合ってる。
太田(4) 流れではアレだったがプレース・キックで精度を見せアシスト。
ユ(3.5) 積極的にゴールに向かうプレーで存在感。早い交代は残念だった。
ウタカ(4) しっかり収めていたが不用意なプレーで退場。判定は厳しかったが…。
永井(4) もっと彼のスピードを生かして裏への勝負を仕掛けたいのだが。
===
前田(4.5) 人数少ない中でのトップでよさを出すことができず。
橋本(-) 時間短し。
米本(-) 時間短し。
もうちょっと何とかできた試合のように思えた。
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FC東京
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J1リーグ戦
2017年10月01日 21:11
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■
【ブンデスリーガ第7節】グラードバッハ 2-1 ハノーファー
■2017年9月30日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park
日本時間で土曜日の夜10時半キックオフということで問題なくリアルタイムDAZN観戦。
前節、アウェイでBVBにひどい負け方をしておりホームでは何としても勝ち点3を積み上げなければならない。ここで後れをとるようだと後々挽回がしんどくなってしまう。大事な試合になる。
この試合ではゾマーが先発に復帰、またボランチにはツァカリアに代わって、このところ途中出場でいい動きを見せているキュイザンスが先発出場した。交通渋滞のためハノーファーの選手の到着が遅れ、10分の遅延でキックオフ。なかなかDAZNが始まらず、時差中継かと思った。
ゾマー
エルヴェディ ギンター フェスタガード ヴェント
アザール キュイザンス クラマー ジョンソン
シュティンドル ラファエル
試合は互いに積極的に仕掛ける拮抗した展開に。グラードバッハはボールを支配して少ないタッチ数のコンビネーションから一気に局面を打開しようとするが、ハノーファーの守備も固く大きなチャンスを作れず。
一方でハノーファーもテンポよくパスをつないでグラードバッハのゴール前までボールを運ぶことができており、交互に攻めて最終ラインで止めるせめぎ合いとなるが、どちらも守備がしっかりしており綻びを見せない。
22分、ギンターからの縦パスを受けたキュイザンスが敵DFをかわしてミドルを狙うが枠外に。38分、こぼれ球をシュティンドルがエリア外からダイレクトでシュートし、ネットを揺らしたかに見えたが枠外。結局スコアレスで前半を終えた。
後半に入っても拮抗した押し合いが続くがともにゴールが遠い。64分、ラファエルに代えてボバディジャを投入。ラファエルが不調だったのか。意味が分からない。
67分、右寄りのFKをキュイザンスが蹴ると、ゴール前になだれこんだギンターがボールに触り、これがそのままゴールに入ってグラードバッハが先制。1-0とリードを奪う。
しかし71分、今度は敵のCKに頭で合わされ失点、1-1の同点に追いつかれてしまう。
勝ちたいグラードバッハは78分、ジョンソンに代わってグリフォが移籍後初出場。さらに79分にはキュイザンスに代えてツァカリアを投入、勝ち越し点を奪いに行く。
終盤、勝ちたいがリスクは取れない難しい状況で神経質な戦いが続く。終盤、敵がゴール前で放ったフリーのシュートがバーに当たって九死に一生を得る。
アディショナル・タイム、グリフォがドリブルでエリア内に突っかけると敵DFがタックル。これがファウルとなりPKを獲得する。ハノーファーの抗議で今季から導入されているビデオ・アシストとなり、主審がインカムでビデオ室と連絡を取るが判断できず、結局バックスタンド側に設置されている確認用のモニタで主審が直接リプレイを見ることに。
ビデオでは敵DFが確かにボールを突ついているが、その後グリフォの足にガッツリ行っており、ファウルの判定が維持された。このPKをアザールが決めて2-1とグラードバッハが勝ち越し。終盤ハノーファーの反撃を受けたがしのぎ、2-1で辛勝した。
グラードバッハはボールを保持しながら攻撃を仕掛けたがなかなか形にならず、むしろカウンターの方が脅威になっていたと思う。結局得点はどちらもセット・プレーからで、主導権を取りながら引いた相手を崩すことの難しさが出た試合になった。
シュート数23-15、CK8-7、ポゼッション58-42と、グラードバッハが優位に試合を進めたようではあるが、実際には拮抗したしんどい試合で、それだけに形は何であれ最後に勝ち点3を手にできたことは大きかった。
初先発となったキュイザンスは攻撃にアクセントをつけられる技巧派のボランチで勝負度胸もある。一方でゴール前での軽いボール扱いで絶体絶命のピンチを招くなど経験不足を露呈する場面もあり、さらなる成長が期待される。ツァカリアと切磋琢磨して欲しい。
また、フライブルクから新加入のグリフォは、デビュー戦ということもあって球離れが悪く強引に自分の形に持ちこむタイプだが、結果としてはそれが決勝点を生んだ。特徴のある選手であり、使い方にもよるが面白いのではないかと思った。
一方で早々に交代となったラファエルが心配。ボバディジャはそれなりに頑張っていたが、グラードバッハの攻撃はラファエルあってこそのリズムがあり、彼を下げたのはパフォーマンスの問題なのか、どこかに故障があったのか。気になる。
これでグラードバッハは勝ち点を11(1試合あたり1.57)に伸ばし暫定6位。何とか上位への足がかりを築くことができた。引き続き目の前の試合をしっかり戦って勝ち点を上積みして行きたいところだ。
ディーター・ヘキング監督談話:
「ハノーファーは今日、非常に自信を持って戦ってくるのではないかと分かっていた。そして、ひとつかふたつの局面で、1-6の敗戦の影響が完全に払拭できていないことに気づいた。我々はハーフタイムに、もっとしっかりリスクを取ることを話し合った。後半も我々はあまりうまく試合に入れなかったが、その後は次第に調子に乗り、試合に噛みこむことができた。この時間帯に先制できたのは妥当だったが、腹立たしいことにすぐに追いつかれてしまった。その後はオープンな乱打戦になり、忙しい行き来になった。最終的には私のチームを称賛しなければならない。順位表を見れば、青信号のエリアにいることが分かるだろう」
ビデオ・アシストはなかなか面白い。こういう使い方はありかもしれない。
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