フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2018年02月27日 23:29
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【緊急コラム】開幕戦をどう見るか
ホームで浦和と1-1の引き分けになった開幕戦については、その受け止めが分かれているようだ。マッチ・レポートはしたが、改めて整理しておきたい。
この試合は、シュート数6-7、ポゼッション45-55、CK0-5という数字が示すように、ポゼッションを浦和に譲り、堅守からカウンターを狙う流れになった。後半開始早々に眷襪離好襦次Ε僖垢鮗けた東が苦しい体勢から流しこんで先制したが、直後にCKから失点、結局1-1のドローになった。
何より結果を重視する立場から言えば、まず、相手がどこであれホームで勝てなかった時点で厳しい見方をせざるを得ない試合だ。それもワンチャンとはいえ先制できていたにも関わらず、その直後に失点してのドローはほめられた試合展開ではない。得点直後の失点は実際よくあることで、それだけに最も避けなければならないパターンだったはずだ。
ここ数年苦手としている相手ではあったが、どちらが勝ってもおかしくない試合だったし、それだけに、先制した以上は勝たねばならない試合だった。結果には満足できない。
内容的にも、敵がコンパクトだったこともあり中盤から縦に当てるパスがほとんど供給できなかったこと、ボールを奪った直後の展開にミスが多くボールを奪い返されるシーンが散見されたこと、失点はセット・プレーからの1点に抑えたというものの守備でも林のセーブや浦和の拙攻に救われた部分は多かったこと、森重や眷襪法淵螢好を取ったチャレンジの結果だとは思いたいが)ミスがあったことなど、課題は山積だった。
攻撃ではオリヴェイラが前線で気を吐いたが、彼一人でフィニッシュまで持ちこむには敵の守備も厚く、連係もまだまだこれから。オリヴェイラと前田が身体を張ってポストする似たタイプだったのも気になった。ひとりは裏に抜けるタイプだった方が組合せとしてはよかったのではないか。
こうして見ると、試合展開、結果としても、内容的にも、まったく満足すべき試合ではなかったということになる。それがこの試合単体のフェアな評価だと思う。
だが、それでも僕を含め少なくない人たちが、この試合をポジティブに捉えるのはなぜだろう。何がポジティブに映ったのだろう。
それは、まず、意図を持ってするフットボールを久しぶりに見た気がしたからだ。もちろんうまく行かないところ、拙いところ、雑なところはある。しかし、基本的な約束ごとと目指すべきポイントがきちんと共有されていれば、あとはそこからの逆算でやるべきことが自然と決まってくる。そういうきちんとデザインされたフットボールを僕は見た気がしたし、それはこの2年間ついぞ見ることのなかったものだった。
次に、「支配すべきは試合であってボールではない」「いい攻撃はいい守備からしか生まれない」という当たり前のセオリーがきちんと履践されていたこと。フィッカデンティ監督時代に学んだフットボールのリアリティみたいなものは、ここ2年の間にすっかり失われ、戦略は混迷していたが、この試合では少なくともまずしっかり守るというベースへの回帰が感じられた。決して守備そのものが完璧だった訳ではないが、まずその原点が再発見されたことは大きいと感じた。
もうひとつ挙げるとすれば、チームが、それぞれの選手自身が、ここ2年の反省に立ってこうした方向を自ら求め、変わろうとしていることが実感できたからだ。それだけ昨季の失敗は大きかったし、それをしっかり踏まえたうえで、今自分たちが何をやらなければならないかという問題意識、危機感がこの日の戦いにつながっていたと思う。チーム自らが昨季の失敗体験に落とし前をつけようとしていると僕は強く感じたのだ。
そして、これらの結果として、ずっと苦手にしている浦和に対して守勢ながらも持ちこたえ、先制し、追いつかれたものの最後までファイトして勝ち点1を挙げた。これまでならあっさり逆転されてもおかしくなかった試合。34試合の中の大事な初戦で、勝ち点2を逃しはしたが、最低限の結果は出した。何をよりどころに戦うかをチームは示した。
この試合を「内容的にはまだまだだが正しい方向に一歩を踏み出した」と見るか、「不安な船出」「話題になったのは久保の出場だけ」と見るかは、結局のところ昨季をどう総括するかということなのかもしれない。もちろん、1試合見ただけでは確かなことは何も分からない。昨季だって開幕戦で鹿島に勝って「今季は行けるかも」と思ったのだ。僕にしても結局は自分の見たいものをそこに見ようとしているだけなのかもしれない。
しかし、昨季があったことで、今、チームは、「強くなりたい」「勝ちたい」という強いモチーフを共有できているはずだ。そのスタート地点として、この試合は信じるに足るものだと僕は思った。
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FC東京
2018年02月25日 21:31
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【ブンデスリーガ第24節】ハノーファー×グラードバッハ
■2018年2月24日(土) 15:30キックオフ
■HDI Arena (Hannover)
土曜日のレギュラー・タイムの開催。この時間に普通に見られることの方が少ないような気がするのはなぜだろう。DAZNでリアルタイム観戦した。
グラードバッハはここまで無得点の4連敗。悪くない試合を続けているが決定力を欠き泥沼にハマっている感じ。上位争いに踏みとどまるギリギリの瀬戸際であり、何としても得点、勝ち点が欲しい。このままズルズル行くと残留の方を気にしなければならなくなるし、監督人事とかもきな臭いことになる。
先発は前節のBVB戦と同じ。ケガ人が多く選択肢もあまりない中でキュイザンスがベンチ外に。もう人がいない。
ゾマー
オクスフォード ギンター フェスタガード エルヴェディ
ホフマン クラマー ツァカリア アザール
ボバディジャ シュティンドル
試合は序盤からグラードバッハがボールを支配、ハノーファー陣内に押しこむ展開に。早くも6分、アザールからのパスを受けて裏抜けしたシュティンドルがシュートを放つがDFにブロックされる。
13分にはホフマンからのパスを受けたアザールが角度のないところから狙うが枠に入らず。21分にもアザールがエリア内からシュートを放ったがDFにブロックされる。チャンスは作るが、最後のところに手数をかけ過ぎたりシュートが正直過ぎたりしてギリギリで止められるシーンが目につく。
27分にもアザールがミドルを狙うが枠外。ハノーファーにほぼ攻撃の糸口を与えず、一方的に攻めるがゴールが遠い。32分、CKのこぼれ球にホフマンが詰めるが枠外。その後も何とか先制を狙うが最後のところで決めきれず、スコアレスで前半を折り返す。
後半に入るとハノーファーがやや前に出てくる。ゴールの欲しいグラードバッハが前がかりになる分、中盤にスペースができ後ろを使われるシーンが増える。決定機も作られるが、敵のシュート・ミスやゾマーの好セーブに救われ何とかゴールを守る。
53分、ホフマンからパスを受けたボバディジャが右寄りの角度の厳しいところから枠に飛ばすが敵GKの好セーブに阻まれる。62分、CKからのこぼれ球をシュティンドルがボレーで合わせるがバーの上。
63分には持ちこんだホフマンが遠目からシュートを放つがゴールの右上角をヒット。65分にはクラマーが右サイドのゴールライン際からドリブルでゴール至近まで持ちこみ流しこもうとするがGKがセーブ。チャンスは作るもののやはり最後のところが入らない。
イヤな感じの流れだったが、72分、ホフマンからパスを受けたシュティンドルが左サイドのアザールに展開、アザールから戻しを受けたシュティンドルが中央のクラマーにつなぐと、クラマーがアウトにかけたコントロール・シュートをボレーで決めてゴール。グラードバッハが1-0と待望の先制点を挙げた。
ビハインドを背負ってハノーファーが前に出てくるがゾマーのセーブでゴールを割らせない。80分、敵との衝突で出血したツァカリアに代えてエグボを投入、エグボが右SBに入り、オクスフォードがボランチに。
81分、シュティンドルからパスを受けたホフマンがシュートを放つが敵GKがセーブ。82分、CKからのこぼれ球をクラマーが再びシュートするがこれもGKに阻止される。
ヘキング監督は84分にアザールに代えてヘアマンを、90分にはボバディジャに変えてグリフォを投入して試合をクローズ、4試合ぶりの勝利となった。
この試合もまた圧倒的に攻めてチャンスも作り、相応のシュートを放ちながら得点できない既視感のある展開だったが、クラマーが見事なゴールを決めてくれたおかげで救われた。
得点がなく最少失点での負けが続いていたが(3試合連続で0-1)、こうして得点できたこと、失点しなかったこと、そしてアウェイながら勝ち点3を挙げられたことで、モードがカチっと音を立てて切り替わったのではないか。内容が悪かった訳ではないだけに、この勝利の意味は大きい。
このところの停滞は、シュティンドル、アザールのプレー・スタイルが研究され、ゴール前で余裕を持たせてもらえなくなったことが大きいと思う。そのために、精度を欠くかコースを切られて正面しかコースがなくなるかどちらかという形に追いこまれ、結果としてチャンスは作るがシュートが入らないということになっていたのではないかと思う。
ラファエルがいればそこでBパターン、Cパターンが作れるのだが、彼を欠く中で攻撃のパターンが単調になっていたことは否めない。この試合のようにクラマー、ホフマン、ツァカリアあたりがしっかりと攻撃に絡んでくれば道は開けるのではないかと思った。
また、トップで先発したボバディジャが意外にいいので驚いた。力任せの単調なプレーしかできない人だと思っていたが、強さと粘り、奪ったボールの展開力といつの間にかすごくうまくなっていた。改めて獲得したのも納得の活躍で、高い評点がつくのではないかと思う。
グラードバッハは勝ち点を34(1試合あたり1.42)に伸ばし、順位は暫定7位に。とはいえEL圏内となる6位のシャルケとは3、5位のライプツィヒとは4の勝ち点差があり、この両チームは今季の試合をまだ昇華していないので、最悪6位との勝ち点差が6に開く可能性はある。
まあ、さすがに4連敗すると上と差ができてしまうのは仕方のないところで、目先は各節ごとの順位に一喜一憂することなく、勝ち点を積み上げることに集中しなければならない。引き続きケガ人が多く人繰りは苦しいが、逆にオクスフォードやボバディジャらが出場機会を得て底上げはできている。次節はホームでのブレーメン戦ではさらに勝ち点を伸ばしたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「思っていた通り我々にとって難しいハノーファーでのアウェイ・ゲームだった。ハノーファーがこのところ好調で、ここ何週間か非常にいい試合をしているのは分かっていた。だが、我々は比較的早くハノーファーのゴールに向かって試合に入ることができた。開始直後に2つか3つのいいチャンスがあったが、ゴール前でのアイデアを欠いていた。しかしチームはそれで落胆することはなかった。後ろではほとんど自由にさせなかった。ハノーファーはしっかりやりきることができていなかった。後半になるとハノーファーは明らかによりよく試合に入り、ベドウが非常に大きなチャンスを作った。しかしその後は我々が素早く試合を支配し、前を向いてプレーすることができた。そこで必要だったのはまさにクリス・クラマーが左足で放ったようなシュートだった。彼がこんなシュートを放つのは私は練習でも見たことがない。選手たちは彼らに対する私の信頼にはっきりと応えてくれた」
勝つと饒舌になる。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2018年02月24日 19:55
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【Jリーグ第1節】FC東京 1-1 浦和
■2018年2月24日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
いよいよ開幕。天気のいい土曜日の午後のゲームというのもいい。相手が浦和ということもあり混雑が予想されたため早めに味スタへ。下りの京王線に乗る日々がまた始まったことが嬉しい。
昨季のやりきれなく悔しい、情けない思いは今季の結果でしか拭い去れない。相手がどこであれ冷静に戦って勝ち点を積み上げたいところ。浦和は苦手にしている相手だがいつまでもそんなことを言っている訳にも行かない。難しい相手なのは間違いないが、ホームでの開幕戦でもあり、勝ち点3をきっちり奪い取らなければならない。
ほぼ事前の予想通り、眷襪畔橡椶鬟瀬屮襦Ε椒薀鵐舛肪屬、右に大森、左に東、トップは前田とオリヴェイラの組合せになった。久保がベンチ入り。
林
室屋 チャン 森重 太田
大森 米本 眷襦‥
オリヴェイラ 前田
立ち上がりは拮抗した競り合いで、中盤で主導権を争う展開に。次第に浦和がポゼッションを取り、東京陣内でゲームが進む時間が長くなるが、東京は集中した守備でブロックを崩さず、対応がはっきりしていて浦和に大きなチャンスを作らせない。
一方で奪ったボールは少ないタッチで動かしながら裏を狙うが、ここの展開でのパスミスやボールロストが散見されリズムを作れない。浦和が前から来ているというのもあるが、自陣でムダにリスクを取って自ら消耗しているようにも見える。難しい。
11分、東のスルーパスを追ってオリヴェイラが裏に抜け出す。単騎のカウンターになったが飛び出した敵GKと接触、ボールをクリアされる。ファウルにも見えたがホイッスルは鳴らず。
14分、オリヴェイラがタメを作って右のフリーのスペースにボールを展開、上がった室屋がこれを拾ってそのままミドルを狙ったが大きく枠を外れる。これが東京のファースト・シュート。
その後もボールを保持する浦和に対して、集中した守備で対応する東京という流れ。浦和の攻撃もアイデアと迫力を欠き、東京の守備もゴールに近いところではカバーがしっかりしていて決定的な形は作らせない。全体に固い試合になり時間が進む。
27分に右寄りでFKを得て太田が蹴るが、ファーで合わせられずそのままゴールラインを割る。33分にも右タッチライン際でFKを得て再び太田が蹴ったが競り合いでファウルを取られる。45分、オリヴェイラのスルーパスを追って大森が左サイド裏に抜けるがオフサイドの判定に。
結局どちらも決定機を作れないままスコアレスで前半を終えた。東京のシュートは室屋の1本のみ。我慢の前半だった。
後半開始早々に試合が動く。
48分、眷襪離好襦璽僖垢鮗けた東が単騎のカウンターで敵ゴール前へ。敵DFに絡まれながらも放ったシュートはジャストミートはしなかったもののGKの脇を抜け、コロコロとゴールへ。東京が1-0と先制する。苦し紛れのシュートがよかったのか。万全の体勢だったらたぶんGKに当ててた。
ところが直後の50分、敵のCKからのこぼれ球を後ろからグラウンダーでシュートされ、これが人の間を抜けてゴールへ。難しい状況で林も反応しきれなかった。あっという間に1-1の同点に追いつかれる。
ここからしばらくは追いついて調子に乗る浦和がたたみこむ時間帯になるが東京が粘り強い守備でしのぐ。リトリートの速さと的確なポジションのつぶしこみで浦和に十分な態勢を作らせない。最後のところでは林のセーブもあり何とかゴールを守る。逆転されてもおかしくない流れだったがこの局面を耐えたのは大きかった。
70分、オリヴェイラに代えて永井を投入、永井はそのままトップに。直後、太田のFKに永井が合わせるが敵GKに。72分には太田がシュートを放つが枠外に。直後、前田に代えて久保を投入、久保もそのままトップに入る。
その後は交互に攻撃を仕掛けるややオープンな展開に。東京は交代選手を生かして突破を図るがつなぎのところで浦和のしつこいプレスに手を焼きボールロストすることも多い。84分、大森に代えて富樫を投入、永井が右SHに。勝ち越しを狙いに行く。
90分、左サイドでパスを細かく交換、久保がシュートを放ったがこれもジャスト・ミートせず。結局タイムアップとなり1-1の引き分けに。
ホームでの開幕戦だったので勝ち点3を取りたい試合だったし、納得のできる結果ではもちろんないが、セットプレーからの1失点のみで守備が最後まで集中が切れなかったことは前向きに受け止めたい。最低限の勝ち点1は口座に積み立てることができ、シーズンのスタート地点としては悪くない。
シュート数6-7、ポゼッション45-55、CK0-5と数字的には浦和主導の試合だったが、印象は悪くなかった。ボールは持たれても試合の流れにはしっかり入れていたということだと思う。
守備も攻撃も、その場のノリ、思いつきでやっているようにしか見えなかった昨季に比べ、意図や約束ごとがはっきりして組織的に対応できていた。特に守備面では、左右へのマメなスライド、ライン・コントロール、サイドに釣りだされた時の中のカバーなど、穴を作らないためのこまめな動きが徹底されているように感じられた。
攻撃はまだまだこれからだし、奪ったボールの最初のつなぎのところでミスやボールロストが多すぎるのは至急修正しなければならないが、オリヴェイラのキープ力、大森のドリブルなど新しい選手の可能性を感じることはできた。ただ、身体を張ってポストし、時間を作るという点ではオリヴェイラと前田はタイプがかぶっており、組合せとしてはどうなのかという疑問が残った。
決して何もかもがうまく行ったゲームではないし、この内容でタイトルが狙えるかといえばそんなことは絶対ないので、ブラッシュアップは当然必要だが、「今ここ」という現在地の確認という意味でも、またここからどこを目指すのかという方向性の意味でも、チームとしての意図が分かる気がする好ゲーム。やるべきことの優先順位は示すことができた。落とした勝ち点2は負債として背負うしかないが、ここから始めようと感じさせてくれた。
ここからの積み上げが勝負。ルヴァンカップも含め日程が立て込むのをうまく消化しながら、チームの底上げを図って行かなければならない。すべてはここからだ。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 失点シーンはやむなしか。ハイボールのキャッチが安定していた。
室屋(4) 序盤のような駆け上がりがあと2、3回は見たかった。
チャン(3) 主将としての初陣。要所で読みのいいプレーを見せた。
森重(4) ナゾのキックミスなど微妙なプレー多し。本調子までまだ少し。
太田(3.5) クロスの選択、精度にまだ課題あり。FKは悪くなかった。
大森(3.5) ドリブルで特徴見せた。相手にとってイヤな選手として貴重。
眷(4) ゴールをアシストはしたがヤバいパスミスもあって振幅大きかった。
米本(4) ボールの狩人としての存在感は見せた。今日の試合では生きた。
東(3) 嬉しい開幕戦ゴール。愚直にハードワークし続けたのが報われた。
前田(4) 身体張って頑張ってくれたがオリヴェイラとスタイルかぶった。
オリヴェイラ(3.5) キープ力高いがこれが最大値かも。生かし方を考えたい。
===
永井(4) 判断が遅くプレー精度も高くない。彼が生きる使い方をしたい。
久保(3.5) ボールタッチにひとつひとつ意味があると感じさせるのがスゴい。
富樫(-) 時間短し。
試合前に東京スカパラダイスオーケストラのライブがあったけどカッコよかった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2018年02月20日 00:30
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【ブンデスリーガ第23節】グラードバッハ 0-1 BVB
■2018年2月18日(日) 18:00キックオフ
■Borussia-Park
月曜日いつもより1時間早起きして、出勤前の身支度をしながらDAZNを見た。
グラードバッハはこのところ3試合続けて無得点で3連敗。CL圏内はおろか、EL圏も危うい10位まで順位を落としている。相手は難敵のBVBだがホームでもあり勝ち点3が何としても必要だ。
この試合ではヤンチュケがベンチ外となり、オクスフォードが右SBで先発。またボバディジャがトップで先発、グリフォがベンチ・スタートとなった。GKにはゾマーが復帰する一方、ラファエルはベンチ外。
ゾマー
オクスフォード ギンター フェスタガード エルヴェディ
ホフマン ツァカリア クラマー アザール
ボバディジャ シュティンドル
試合は互いに激しく主導権を争うテンションの高い立ち上がり。どちらかといえばBVBがボールを持ちグラードバッハがカウンターを狙う流れにも見えるが、テンポの速い切り替えの連続で落ち着かない。
13分、シュティンドルが中央に持ちこみ、サイドにラストパスを流そうとしたところ、ボールが敵DFに当たって裏にこぼれ、そのままこれを追ってシュートするがGKに当ててしまう。
拮抗した展開が続いたが、32分、右サイドで作られ、絞りに行ったところでファーに飛ばされてフリーでシュートを打たれる。ボールはゾマーの頭上を越え、バーに当たってゴールへ。0-1と痛い失点。シュートが見事だったが、エルヴェディが中に絞っていて大外がフリーになってしまった。
反撃に出るグラードバッハは43分、アザールのFKからの流れで裏にこぼれたボールをフェスタガードが蹴りこんでゴールかと思われたが、ビデオ判定の結果ボールはボバディジャからこぼれておりオフサイドの判定でノー・ゴールに。
アディショナル・タイムにもアザールのシュートが枠外に流れるシーンがあり、結局0-1のビハインドを背負ったまま前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハが積極的に前に出る流れは変わらず。再三チャンスを作るが決めきれず。55分、シュティンドルのシュートを敵GKがセーブ、こぼれ球にボバディジャが詰めて押しこもうとするがGKに当たりさらにゴールに向かったボールを敵DFにクリアされる。
グラードバッハは押しこんでシュートを放つがゴールが遠い。64分、ボバディジャからパスを受けたシュティンドルがシュートを放つが敵GKがセーブ。69分にはアザールのFKにエルヴェディが頭で合わせるがこれもGKにセーブされる。
72分、ホフマンに代えてヘアマンを、79分にはボバディジャに代えてドルミッチを、さらに83分にはツァカリアに変えてキュイザンスを投入、敵陣で試合を進めるが決め手を欠く。89分にはCKにフェスタガードが頭で合わせようとし、マークした敵DFがハンドを犯したように見えたがノー・ホイッスル。
結局最後まで無得点に終わり4連敗となった。
CKは6-5、ポゼッション53-47とほぼ互角ながら、シュート数は28-7と圧倒的に攻めたものの、敵GKのファイン・セーブもありビハインドを取り返すことができなかった。
ケガ人が多く層が薄くなっていることは否めないものの、攻撃の連係自体が機能していない訳ではなく、また毎試合失点しているとはいうもののここ3試合は最少失点にとどめており、悪い流れにハマってしまっているとしか言いようのない状態。
こういう感じが実はいちばんヤバいというのもよくある感じだが、やり方は間違っておらず、信じて続けるしかない。ここでブレるとチームが崩壊する。監督も替える必要はなく、愚直にやり続けることで結果が出るのを待つべきだ。
ひとつ勝てれば流れはガラッと変わる。ここで迷いが出たり下を向いたら負けだ。
ディーター・ヘキング監督談話:
「我々は素晴らしい試合をし、明らかに内容もよかったが負けた。ドルトムントに対しては、今日我々がやったように戦わなければならない。我々はたくさんのゴールのチャンスを作ったが、残念ながら決めることはできなかった。我々がチームに求めるものは今日すべてあった。しかし、今、我々が落ち込んでいるような局面では、運がこちら側にないということだ。我々は引き続きこれを乗り越えるためにハードワークをしなければならない。重要なのは、選手たちが顔を上げ続けることだ」
この試合、芝がボロボロだったのは何だったのか。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2018年02月17日 00:43
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【FC東京】2018年新チームプレビュー(8) 布陣予想
いよいよ開幕まで1週間になり、明日はプレシーズンマッチとして味スタで横浜戦が行われる。この試合がゲネプロということだろうから、システムや選手起用など、ある程度今季のスタートの姿がここで確認できるはずだ。
これまでメディアを通じて言われてきたところでは、システムはおそらくオーソドックスな4-4-2であり、昨季試みた3バックや、フィッカデンティ監督の頃に採用したアンカー+インサイドハーフのシステムは取らないのではないかと思う。
ポジションごとに見た戦力分析を総括すると、だいたいこんな感じになるのではないかと思う。
林(大久保)
室屋(柳) 森重(吉本) チャン(丸山) 太田(小川)
橋本(永井) 眷襦陛廷機法‥譟癖橡棔法‖膺后陛譟
前田(富樫) オリヴェイラ(永井)
ここに久保、平川を初め、山田、岡崎、リッピらU23でアピールした選手が絡んで競争になって行く。前回も書いたが選手層は充実していると思う。
長谷川監督は、攻撃力の強化を重点に挙げ、今季は50得点(昨季は37得点)を目指すとコメントしているが、実際にはまず守備の約束ごとをはっきりさせ、後ろをしっかり固めるところから入るだろう。攻撃フットボールは堅守の上にしか成立しない。そのことはきちんと共有されているはずだ。
その上で、奪ったボールを少ないタッチ数で素早く前線に運ぶトランジション・ゲームが今季の基本的な戦い方になるのではないかと思っている。
ブロックを形成して待ち構えている敵を遅攻で崩しに行くポゼッション・スタイルは、結局のところ崩しのアイデアや最後のところを押しこむ決定力なしには機能しない。それに対し、切り替えのスピードで敵を上回り、敵の布陣が整う前に攻撃を仕掛けることで優位を作る考え方の方が汎用性があって合理的であり戦術として現代的だ。
しかし、そのためには切り替えのスピードはもちろん、いい位置でボールを奪うためのハイ・プレスの敢行、逆にボールを奪われた時のネガティブ・トランジション、少ないタッチ数でボールを展開する技術とポジショニング、連係など、高いレベルのプレー強度が要求される。
意図を持ってひとつひとつのプレーをやりきることができなければ、トランジションのスピードで敵を上回り敵の布陣が整う前に攻撃することは不可能だ。ボールを持ってから考えたり、思いつきでプレーしたりしていては敵はあっという間に布陣を整え、スペースは消されてチャンスの芽はついえてしまう。
今季、そういう明快な戦略・戦術の下に規律ある組織を作り上げ、勝利に向けてあらゆるリソースを動員して結果を出すことが長谷川監督には求められている。キャンプは順調に仕上がっていると報じられているものの、キャンプ時点でビジョンが楽観的なのは毎年のことであり、実際昨年も一昨年も開幕前は「行けるんじゃないか」と思っていた。
今季欲しいのは結果だけ。ひとつひとつの試合の勝利であり、それを積み上げた結果としてのタイトルである。それをやりとげ、苦しかった昨季を最終的に総括したい。
チャン・ヒョンスが今季のキャプテンになったとのリリースがあった。チャンのワールド・クラスのプレーと熱いクラブへの思い、責任感はキャプテンにふさわしい。監督の指名だということだが、よく人を見ていると思う。そしてまた、キャプテンの重圧を担っていた森重をそのポジションから解放する意味も大きい。いい人事だと思う。
開幕が待ち遠しい。
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FC東京
2018年02月13日 00:15
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【ブンデスリーガ第22節】VfB 1-0 グラードバッハ
■2018年2月11日(日) 15:30キックオフ
■Mercedes-Benz-Arena (Stuttgart)
翌日が振替休日ということもあって夜11時半からDAZNでリアルタイム観戦。
リーグ戦2連敗のグラードバッハとしては何としても勝ち点3の必要な試合。既に土曜日開催の試合の結果から、キックオフ時点では暫定10位まで順位を下げており、このままでは上位争いから確実に置いて行かれる。食らいついて行くしかない。
右SHをヘアマンからホフマンに入れ替えた以外は前節と同じメンバー。といってももはや選択肢がある訳でもない。ラファエルがベンチ入り。復帰が噂されたゾマーは結局ベンチ外となった。
ジペル
ヤンチュケ ギンター フェスタガード エルヴェディ
ホフマン クラマー ツァカリア グリフォ
シュティンドル アザール
試合はいきなり動いた。5分、DFラインが不揃いになったところにスルー・パスを通され、フリーになった敵FWのシュートが決まって失点。0-1と先制を許してしまう。球際に寄り過ぎてファーがまったくのフリーに。安い失点だった。
その後はリスクを取らず守備を固めるVfBに対しグラードバッハがボールを支配するが、前線で決定的なチャンスを作ることができない。25分、グリフォからのスルー・パスを受けたシュティンドルがダイレクトで流しこもうとするが枠に行かず。27分にはツァカリアからのパスを受けたホフマンがシュートを放つがGKがセーブ、こぼれ球にアザールが詰めたが押しこむことができなかった。
その後はともに見せ場なく0-1で前半を終了。敵がしっかりとブロックを形成してくる中でボールを動かしながら崩しを試みるが決定機を作れないまま時間が過ぎた感じの前半だった。
後半初めからグリフォに代えてラファエルを投入。アザールがSHに下がり、ラファエルは中央下がり目のトップ下的な位置でしばしば落ちてくる感じか。46分、敵ペナルティ・エリア手前中央でのこぼれ球をシュティンドルがミドルで狙うがGKがセーブ。鋭い軌道で枠に飛んだが決まらず。47分にもアザールのスルー・パスを受けたシュティンドルが裏に抜けるがシュートはゴール左に。
63分、ツァカリアに代えてドルミッチを投入、おそらくシュティンドルが下がり目になったと思う。直後、CKからのボールをラファエルがダイレクトで狙い枠に飛んだがGKがセーブ。
75分、ホフマンに代えてボバディジャを投入。もうこの辺になるとポジションとかよく分からない。グラードバッハが圧倒的にボールを持ってゴールを狙いに行くが、割りきって低めにブロックを形成するVfBの守備を崩すことができない。
79分、FKからボールがドルミッチの足許にこぼれるがシュートはジャスト・ミートせず枠外へ。最後はフェスタガードを前線に上げてのパワー・プレーを試み、89分にはアザールのFKにフェスタガードが頭で合わせるがこれも枠に飛ばず。結局序盤の失点を挽回できないまま0-1でVfBに試合をクローズされた。
後半、ラファエルが中盤に降りてボールをコントロールするようになってからチャンスを作れるようになったが、VfBがはっきりと守備的になったため崩しきれず。シュート数12-7、CK8-1、ポゼッション68-32と明らかにボールを支配していたが、主導権を握っていたとは言い難い出来で、焦りが空回りした試合だった。
ケガで層が薄くなっているのは仕方ないが、一応主力と呼べるメンバーは揃っており、連敗するような状態ではないはず。失点の安さ、引かれた後の打開力のなさは、もう一度チーム戦術を徹底するところから立て直して行くべきものだ。
これでリーグ戦3連敗となり、勝ち点は31のままで1試合あたり1.41まで低下、順位は10位に落ち込んだ。2位のライプツィヒとの勝ち点差は7、まずCL圏内6位(勝ち点差3)を狙うしかないが、いずれにしてもこれ以上の連敗は許されない。次節はホームとはいえ3位BVBが相手であり苦しいが、ここで勝ち点3を取ることができれば上位への足がかりを再び得ることができる。まさに正念場だ。
ディーター・ヘキング監督談話:
「今日は前半全然いい試合ができていなかったことには同意するしかない。アウェイで開始5分にカウンターを浴びるのはもちろんあってはならないことだ。その後はチームに軽やかさが欠けていた。パス交換があまりにゆっくりで、ポジショニングもまったくよくなかった。20分を過ぎた頃からよくなってきたが、残念ながら多くの技術的なミスを克服しなければならなかった。後半はすべてを試みたが、ボールを支配したにもかかわらず、その優位性から果実を得るための突破力と攻撃の最後の連係が足りなかった。VfBは非常に情熱的に守備をしており、それに対して我々は最後のところのアイデアがあまりになかった。今の状況がとても困難であることについてはあれこれ議論する余地はない。もう一度しっかり顔を上げて、ハード・ワークを続け、このよくない流れをできる限り早く打ち破りたい」
ここで迷いが出てはいかん。チームがヘンな感じになる前にしっかり修正しよう。
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ブンデスリーガ
2018年02月09日 00:35
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【FC東京】2018年新チームプレビュー(7) 今季望むこと
ここまでポジションごとに今季を展望してきた訳だが、最後に全体として今季のFC東京に望むことをまとめておきたい。
まず、補強は概ね的確だと思う。昨季は大久保を目玉に、林、太田、永井らを獲得、さらに眷襦▲Ε織、そしてシーズン途中にはチャンを補強するなど積極的な強化を行ったが、チームとしての組成に失敗してシーズン途中で監督が交代、結局13位に終わる失敗シーズンとなった。
今季の最も大きな動きは大久保の放出だろう。大久保という劇薬を使いこなせなかったのが昨季の混迷の一因であることは明らかで、大久保に固執せず移籍金が取れる形で放出したのは賢明だった。ウタカも退団したがもともとレンタルであり織り込み済み。一方で大森、オリヴェイラ、富樫ら即戦力を補強したことで埋め合わせは十分できたと思う。
眷襦⇔咫太田、チャン、永井ら主力は残留、ケガで昨季後半を棒に振った森重の復帰や注目を浴びている久保の存在なども考え合わせれば戦力に不足はなく、ポジションごとのバックアップ、競争も確保されていてバランスは取れている。シーズン中に負傷者の状況や市場の動向を見ながらスポット的な追加補強はあっていいが、まずは納得できる編成だと言っていい。
監督にはガンバ大阪で優勝実績のある長谷川健太を招聘。優勝経験のある監督を外部から招く判断も的確だと思う。篠田監督を悪く言う気はないが、アクの強い大物を補強し、覇権を狙いに行くチームの指揮を任せるべき監督ではなかった。監督人事の安易さと、更迭の見極めの悪さ(目標を失ったチームを敗戦処理的に任された安間監督も気の毒だった)もまた混迷の明らかな一因であり、今季は失敗から学習したと言えるだろう。
こうした編成を踏まえ、今季望むのは、とにかく勝利に徹底的にこだわること、勝利を最優先に、すべてをそこから逆算することである。
守備を固めるのも、得点力を高めるのも、要は勝ち点3を得るための手段に過ぎない。ポゼッションもトランジションもコンビネーションもカウンターも敵より多く得点を挙げて勝つための戦術に過ぎない。これらが自己目的化することは主客転倒であり退廃である。あらゆる局面で勝利への最短距離を冷静に選択しそれを進む力を身につけなければならない。
そのために期待するのは、まず規律である。チームとして、あるいはクラブとして共有し、迷いが出たとき、うまく行かないときに常にそこに立ち戻る基本的でシンプルな価値観を共有し、すべての言動がそれに照らして判断されるということ。クラブとして揺らぐことのない価値軸を持ち、それをクラブに関わるすべての人が尊重すること。そしてそれがふだんのふるまいから試合中のプレーまで、全体から細部に至るまで徹底されること。
この話をするとどうしても鹿島と比べたくなるし、勝者のメンタリティという曖昧なものを持ち出したくもなるが、結局のところ、それは、クレバーに、冷静に、今なすべきことは何かを合理的に判断し続けるということであり、そういう習慣をトップから末端に至るまで持つことができるかということに他ならない。相手がどこであろうと、局面がどうであろうと、ひとつの考え方のシステムをチームが共有し、実行することだ。
こうした意思統一の不在、何が重要か、何が優先で何が後回しかという基本的な考え方の行き違いは、ギリギリの局面で致命的な混乱を招くばかりか、ふだんのコミュニケーションでも無用のロスや間違いを招く。チームが従うべき準則の確立とその愚直な遵守、規律の確立を望む。
次に戦術である。いくら力のある選手を集めてきても、チームに戦略・戦術がなく、各々が思いつきで勝手にプレーしているだけでは、偶然生まれる面白いプレーや個人技はあっても、コンスタントに結果を出すことは難しい。チームに戦術と呼ぶに値するものが果たして存在するのか、昨季は極めて疑問だった。フィーリングで試行錯誤を繰り返し、うまく行くこともあるが「やっぱダメか〜」を繰り返しているように見えた。
守備ではどこまではっきりした約束ごとがあるのか微妙で、何度も同じような局面で気の抜けた対応を繰り返しては安い失点を重ねた。攻撃では出し手と受け手の息が最後まで合わず、どうやって点を取るのかという「型」が作れなかった。「型」があって初めてバリエーションが生まれ、敵の裏をかくプレーや個人技、「破調」の意味も生まれるが、そもそも「型」がないので行き当たりばったり以上のものは何もなかった。
先にも書いたように戦術ありきは本末転倒だが、戦術がなければ勝利は遠くなる。昨季それでも多くの試合で得点できていたのは、大久保、ウタカ、中島という個人技で打開できる選手がいたからだ。彼らを失った今季は、どうやって得点するのかという明確な戦術がなければ勝ち点を積み上げるのは難しい。
最後は育成である。育成というのは若手だけではない。要は目先の結果のために選手を使いつぶすのではなく、中長期的な視点に立って、年齢構成のバランスも含めたチーム作りを進めるということであり、それが足許の戦略・戦術と整合的でなければならない。そのためにU23があり、アカデミーがある。トップの補強・強化も含め、どんな方針でチームを構築し、常勝クラブを作るか。
高いカネを払って有名選手を獲得することの意味、逆に有望な若手を我慢して使い続けることの意味なども、こうしたチーム作りのビジョンの中に位置づけてこそ理解できるし、逆に位置づけができないのであれば失敗だということだろう。
規律、戦術、育成。結局のところ、プロとして結果を出すための厳しさと責任ということに尽きる。何となく楽しくフットボールができ、そこそこの成績が残せればいい、というのがこれまでの東京ではなかったか。ファン、サポーターもそれに満足してきたのではなかったか。
しかし、その結果、我々はチームの宝である石川を、リーグ・タイトルを経験することのないまま引退させることになってしまった。羽生も引退し、徳永はチームを去った。クラブも、監督も、選手も、プロとして目標を公言し、カネを取ってフットボールというコンテンツを売っている以上、その結果についてはステークホルダーに対して責任を負っているということをきちんと自覚して欲しい。
プロフェッショナリズムの欠如したシーズンを経て、クラブに対する不信感はまだ払拭されていないし、僕の中で昨季の落とし前はまだついていない。昨季はまだ総括されておらず、今季、タイトルで上書きすることでしか2017年シーズンは終わらない。僕は今季、新しいユニは買わない。昨季の、18番石川のユニでスタジアムに通うつもりだ。石川と共にタイトルを喜び合うために。
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FC東京
2018年02月04日 21:00
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【ブンデスリーガ第21節】グラードバッハ 0-1 ライプツィヒ
■2018年2月3日(日) 18:30キックオフ
■Borussia-Park
日曜日に早起きしてDAZNで見ようと思ったがゆっくり寝てしまい、テレビの使用権を獲得できなかったので午前中にPCで見た。
前節アウェイでフランクフルトに完敗を喫しており、上位争いに踏みとどまるためには勝ち点3が必要な試合。上位がつぶし合いしてくれており何とかまだサークルには入れているが、相手はサークルの一員であるライプツィヒ。ホームでしっかり結果を出さなければならない。
ケガ人のリストにヴェントとゾマーが加わり、ベネシュ、ジョンソン、シュトロブル、トラオレ、ラファエルら合わせてケガ人でチームが作れそうな勢い。GKはジペルが先発、またSBはエルヴェディを左に回し、右にはヤンチュケが先発した。もう人がいない。
ジペル
ヤンチュケ ギンター フェスタガード エルヴェディ
ヘアマン クラマー ツァカリア グリフォ
シュティンドル アザール
試合は中盤での激しい主導権争いから、ボールを得たチームが前に仕掛けるというガチの展開に。互いに積極的にボールにアプローチするが、ライプツィヒの方がややボールを支配、グラードバッハが引っかけたボールをカウンターで展開するシーンが多い。
エリア内で何度かヤバい状況を作られ、シュートも打たれるがジペルが会心のセーブでゴールを守る。14分、グリフォからスルーパスを受けたアザールが右サイドを上がり、DFをかわして中央へ切れこみシュートを放つがDFにブロックされる。
その後は大きなチャンスも作れないまま中盤で拮抗した争いが続く。44分にはシュティンドルが中央でバイシクル・シュートを試みるがバーの上。結局スコアレスのまま前半を終えた。
後半に入っても流れは変わらず、勝ち点3が欲しいチーム同士の厳しいつばぜり合いになる。51分、アザールからのスルーパスを受けたグリフォが左サイド裏に抜け出し、DFラインとGKの間に絶妙のクロスを通す。これをファーで受けたヘアマンがシュートを放つがGKがセーブ、こぼれ球を再び拾ったヘアマンがシュティンドルに落とし、シュティンドルはダイレクトでシュートを放ったがDFがブロック。絶好機だったが決めきれず。
58分、ヘアマンに変えてキュイザンスを投入。アザールが右SHに落ち、キュイザンスはトップへ。時間を追って中盤がオープンになり、交互に仕掛ける展開になるがどちらも決定機を決められず、スコアレスのまま時間が過ぎて行く。グラードバッハはジペルの攻守もあってピンチをしのぐが攻撃では大きなチャンスを作ることができない。
85分、アザールからのクロスにグリフォがダイレクト・ボレーで合わせるがミートしきれずGKがキャッチ。何とか勝ち越したいところだったが、終了間際の89分、エリア手前でボールを持った敵FWを捕まえられないままドリブルを許し、左に流れたところからファーを狙ってシュートを打たれ、ジペルの手も届かずゴールを許す。0-1と土壇場で先制されてしまう。フェスタガードが飛びこんだが行きすぎてしまい、フリーでシュートを許した。
アディショナル・タイムにはシュティンドルからのパスを受けたアザールがカウンターで裏に抜け、GKと一対一でシュートを放つがGKにセーブされ、こぼれ球にシュティンドルが詰めたがファウルとなって万事休す。最後の最後に失点し、勝ち点1さえもが手のひらからこぼれ落ちた試合となってしまった。
シュート数10-16、CK1-7、ポゼッション46-54と劣勢ながらもピンチをしのぎ、得点機も何度かあったものの、決めきれないまま終盤のぎりぎりの競り合いの中で失点してしまった。それまではジペルの攻守もありゴールを死守していただけに残念な結果になった。
交代はヘアマンに代わって入ったキュイザンスのみ。枠を2つ残す格好で、ベンチにはホフマン、ドルミッチ、ボバディジャらもいたが、交代しても戦力が上がる訳ではないと監督が判断したということか。言っても詮ないことだが、ヴェント、ラファエルら、いない人の存在の大きさを感じずにいられない試合で、このメンバーではこれが限界かと感じた。
グリフォ、アザール、シュティンドル、ヘアマンらは悪くない動きをしているし、クラマー、ツァカリアも戦えているが、微妙なズレをしっかりさらわれるとその後の対応に体力を消耗し、自分たちの時間をなかなか作れなかったように見えた。
とはいえ、いない人の話をしても仕方ないので、このメンバーでできるところまでやるしかない。悪くない手ごたえはあるが、バックアップがなく「ここになければないですね」のダイソー状態でどこまで踏ん張ることができるか。ていうかなんでこんなケガ人多いんや…。
勝ち点31は変わらないが、1試合あたりの勝ち点は1.48に。順位は暫定7位だが今夜のアウグスブルク×フランクフルトの結果次第では8位転落の可能性も。暫定2位レバークーゼンとの勝ち点差は4とまだ射程内だが、後のないところまで来ている。連敗だけは避けなければならなかったが…。
ディーター・ヘキング監督談話:
「どちらのチームも本来は今日の試合よりもよく戦えたはずだったと思う。試合は異なった結果に終わった。こうしたギリギリの試合をモノにするためには、後ろは無失点に抑えなければならないし、前ではチャンスをしっかり決めなければならない。敵のGKと3、4回一対一になったのであれば、いずれは得点を決めなければならない。我々は今日それをできなかった。トビアス・ジペルは今日も素晴らしいセーブを見せ、いくつかのシーンで我々を救ってくれたが、最後に0-1で負けたのではそれも何にもならなかったことになる。チームは多くのものを投じたし、守備でも2つか3つのシーンを除いては敵に好きにはやらせなかった。だが終わってみれば今日はあまりにわずかなものしかなかった。明日からはこの試合をしっかり分析する」
ああ、ラファエル…。
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ブンデスリーガ
2018年02月01日 21:33
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【FC東京】2018年新チームプレビュー(6) FW編
ポジションごとのレビューの最後はFWだ。大久保、ウタカが抜けた後、どう攻撃を再構築するかが問われる。
今季はまず柏から期限付移籍で加入したディエゴ・オリヴェイラに即戦力として期待がかかる。オリヴェイラは27歳のブラジル人。昨季は柏でリーグ戦27試合に出場して5得点、2016年には同じく柏で30試合出場12得点の結果を残している。
強靭なフィジカルで強引にシュートに持ちこむパワーがあり、何よりJリーグで実績のある選手ということで、大久保、ウタカの抜けた後の補強としては適材だと思う。インドネシアでの親善試合では好機にシュートを外すシーンが何度かあったが、今の段階ではゴール前にきちんと入ってシュートを打てていることを評価すべき。
チーム戦術にフィットするのに時間がかかる可能性はあるが、我慢して使い続けることで大きな戦力になるポテンシャルがある。そこに時間をかけることができるかどうかがポイントのように思う。最初のゴールが出れば調子に乗る選手と見ている。1トップでプレーできる選手。
同じく新加入の富樫は横浜からの期限付移籍。24歳と若いが、昨季はリーグ戦16試合に出場して2得点、成長を期して移籍してきた。まずは永井や前田らとポジションを争うところからのスタートだろう。
間違いなく才能のある選手だが、周囲とのコンビネーションが問われる。動き出しで勝負するタイプだと思うが、競争の中でブレイク・スルーを期待したい。彼も試合に出す中で成長させたいがどこまで我慢して使えるか。中途半端な使い方でつぶしてしまう訳に行かない。
一方で元からいた選手ではまず前田の踏ん張りに期待したい。昨季はリーグ戦26試合に出場したが、大久保の加入もあって、先発は13試合のみで1得点にとどまった。前線での身体を張ったポスト・プレー、ファースト・ディフェンダーとしての守備など、チームへの貢献は大きかったが、FWとして自らゴールを狙いに行く点では結果を出せなかった。
36歳と年齢的なものはもちろんあるが、サブとして限られた時間で結果を出すというよりは、先発で動き続けて得点につなげるタイプの選手。前田にしかできない働きがあり、経験から来る得難いスキルもある。前田の力をチームにどう生かすか、長谷川監督の手腕が問われる。
そして僕がFWとして最も期待するのが永井である。永井は昨季、やはり大久保の影に隠れてシャドウ・ストライカーやSHとしての起用が多く、リーグ戦30試合出場のうち先発は19試合、1得点のみ。
スピードを生かしてカウンターを仕掛けるシーンは少なくなく、スタジアムを湧かせたこともあったが、いかんせんシュート精度がアレで腰くだけになることが多かったし、最後の最後で大久保にパスを出して失敗することも何度かあった。
今季はFWとして自分で仕掛けて攻めきる姿勢を期待したい。実際にはSHでの起用も見込まれるが、本来は中央で勝負するストライカーであり、本人もそれを希望していたはず。オリヴェイラ、富樫、前田と前のポジションを競争させたいし、その中であのスピードは大きな武器。もっと存在感を発揮していい選手だ。
若手ではまず中央大学から加入した矢島に期待がかかる。矢島は東京U18から大学進学、2016年には特別指定としてJ3で4試合に出場、1得点を残している。まずはJ3からのスタートだと思うが、結果次第ではトップで出場のチャンスはある。
U18からは原を昇格させた。昨季はJ3で18試合に出場し5得点。189cmの恵まれた体格で十代とは思えない堂々たるプレーを見せる。矢島と同じくJ3が主戦場になるだろうが、結果がモノをいうポジションであり意外とトップも近いかもしれない。
昨季は大久保ファーストであったことに加えウタカもいる中で、FWとしてはなかなか自由に動いて持ち味を出しにくい環境だった。今季はそれぞれが結果を意識して自分の強みで勝負することで全体の底上げを期待したい。
===
チームはインドネシアから帰国し沖縄での二次キャンプに入った。昨年までは宮崎が二次キャンプ地だったが今年は沖縄で2回のキャンプになったようだ。いよいよ開幕まで1カ月を切り、2月17日には味スタで横浜とのプレ・シーズン・マッチも予定されている。盛りあがってきた。
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