フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2018年10月27日 23:18
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【ブンデスリーガ第9節】フライブルク 3-1 グラードバッハ
■2018年10月26日(金) 20:30キックオフ
■Schwalzwald-Stadion (Freiburg)
土曜日朝早く起きてスカパーの録画を見た。
前節ホームでマインツに4-0と快勝、ここ4試合を3勝1分と好調だが、アウェイでは今ひとつ戦績が悪く、この試合でしっかり勝ち点を上積みして勢いをつけたい。
インサイド・ハーフのノイハウスに代わってツァカリアを先発させた他は前節と同じフォーメーション。
ゾマー
ラング ギンター エルヴェディ ヴェント
ツァカリア シュトロブル ホフマン
アザール シュティンドル プレア
開始早々、スロー・インをゴール前に投げ込まれ、これを拾った敵FWをゾマーがエリア内で倒してしまいPKに。1分、これを決められいきなり0-1に。DFのポジショニングがおかしかった、というかギャップをきっちり使われた感。集中を欠いていたと言われても仕方のないお粗末な失点だった。
その後はグラードバッハがボールを支配、リードを得てやや引き気味になったフライブルク陣内中心に試合が進む。6分、エルヴェディのシュートはポストをヒット。19分、シュティンドルが左サイドから中央に突っかけようとしたところを、敵DFにブロックされて倒されPKを得る。20分、アザールがこれを冷静に決めて1-1の同点に。
その後はボールを保持して逆転を狙いに行くグラードバッハに対し、固い守備からロング・ボールで一発を狙いに行くフライブルクという展開になるが、ミスも多く一進一退の忙しいゲームになり、結局1-1のまま前半を終えた。
後半からプレアに代えてヘアマンを投入、アザールが左に移りヘアマンが右に入った。
立ち上がりチャンスを作ったが決めきれず、57分、中盤での横パスをさらわれカウンターを受ける。左サイドに展開され、そこからクロスを入れられると、前線に張っていたFWはケアしていたものの、後ろから走りこんだ敵をフリーにしてしまい、ダイレクトでシュートを許す。これを決められて1-2と再びビハインドを背負う。
65分、シュトロブルに代えてノイハウスを投入して同点を狙いに行く。ツァカリアがアンカーに落ちたように見えた。
グラードバッハは敵陣でボールを動かしながら打開を図るが、ある程度割りきって自陣中央を固めてくるフライブルクの抵抗に遭い、思うように攻撃を組み立てることができない。79分にはラングに代えてトラオレを投入、ヘアマンが右SBに入る攻撃的布陣となるがゴールは遠い。
最後はパワー・プレー気味にゾマーも高い位置でビルド・アップに参加するが、アディショナル・タイム、センター・サークル付近でボールを奪われ、そこからゾマーが出払って無人のゴールにロング・シュートを決められて1-3に。そのまま試合は終了し、フライブルクに完敗となった。
いきなりのPKから調子が狂った試合。一度はPKで追いついたが、後半突き放され、最後は笑うしかないような失点で何とも言えない負け方に。
フライブルクがしっかり対策してきたというか、自然体で行ったら術中にハマった感じ。アグレッシブなプレスでビルド・アップのミスを誘い、そこからカウンターを仕掛けるというシンプルな戦術だが、こちらが何も考えなさすぎた。しっかり組み合ってくれる相手には強いが、こういう戦い方をされてもそれを蹂躙して勝てるほどの有無を言わせぬ強さはまだない。
ポゼッション59-41、CK10-3とボールは支配しながらシュート数は11-13。最後の失点は別にしても、PKの1点しか取れなかったこと、序盤のPK献上、走りこんだ敵をフリーにした2失点目など、何が機能しなかったのかを検証する材料はある。ズルズル行かないように、次節ホームで体勢を立て直したい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「早い時間帯のビハインドを気にすることなく、その直後からいい時間帯があった。我々は非常にしっかり試合を支配しており、そこからたくさんのCKを得て、然るべく追いつくことができた。ハーフ・タイムにはこのまましっかりやり続けようと話し合った。1-2にされたところは我々が後ろのスペースをうまく守ることができていなかったが、その後はフライブルクがスペースをさらにキツくしてきた。我々はよく考えて戦っていたが、最後の3分の1でフライブルクを問題に直面させるために必要なはずの一貫性がなかったために、敵にとって危険な戦い方ができなかった。我々は軽い守備をし過ぎた」
負けるとコメント短いから楽でいい。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2018年10月23日 23:31
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【ブンデスリーガ第8節】グラードバッハ 4-0 マインツ
■2018年10月21日(日) 18:00キックオフ
■Borussia-Park
日本時間月曜日未明の試合なので録画して朝5時に起き出勤前に見た。
インターナショナルで2週間ぶりの試合となるが、前節はアウェイでバイエルンに3-0と完勝、勢いを駆ってホームでも連勝を伸ばしたい。
この試合ではアンカーをクラマーからアンカーに入れ替えた他は前節と同じメンバーとなった。
ゾマー
ラング ギンター エルヴェディ ヴェント
ノイハウス シュトロブル ホフマン
アザール シュティンドル プレア
互いにハイプレスからショート・カウンターを狙う立ち上がり。ハイテンポでボールを動かしながら敵ゴールを目指すが、プレスをかいくぐりながらタッチ数の少ないパス回しを試みるためにどうしてもパスミスが出て攻めきれず。
21分、プレアからのパスを受けたアザールがスルー・パスを通すと、これを追って右寄りから裏に抜けたホフマンがダイレクトでシュート。これがファー・ポストに当たってゴールに入り、グラードバッハが1-0と先制する。
その後も何度かチャンスを迎えるが、敵GKのファイン・セーブもあり追加点は奪えず、1-0で前半を終えた。
後半に入ってもグラードバッハが果敢に追加点を狙いに行く。53分、シュティンドルのスルー・パスを追って右サイドの裏に抜けたアザールが折り返しのクロスを入れると、ファーに走りこんだホフマンが難なくこれを押しこんで2-0に。
さらに58分、カウンターからプレアが右サイドに落とすと、走りこんだアザールがループ気味にシュートを決めて3-0。これでほぼ試合は決まった感があった。
63分、今度はノイハウスが前線に縦パスを送り、ホフマンがこれを受けてカウンターを仕掛ける。敵DF、GKをかわし、最後は無人のゴールに流しこんで4-0に。往々にして流しこみに失敗しそうなシーンだったがきちんと枠に収めた。
ムリをする必要のなくなったグラードバッハはボールを動かしながら時間を使う。66分、シュティンドルに代えてトラオレを投入。トラオレが右ワイドに入り、アザールが左に、プレアが1トップに入ったと思う。
70分にはノイハウスに代えてツァカリアを投入。72分には敵エリア内でこぼれ球にチャレンジしたツァカリアが敵DFに倒されるがノー・ファウルの判定。かなりガッツリ足に来られたと思ったがビデオ判定にもならなかった。
81分、ラングに代えてヤンチュケを投入、試合をクローズしに行く。マインツの反撃もゾマーのセーブなどで切り抜け、結局4-0で前節に続いて完勝となった。
何よりハットトリックのホフマンが素晴らしかったが、シュティンドル、アザール、プレアを中心とした前線が連係してボールを前に運んでおり、シュートの意識も高かった。やるべきことを実直にやり続けた結果のゴールであり勝利であったと思う。
ケガ人が戻ってきて、療養中はラファエルだけという状態で、競争もありむしろもったいない。この日もクラマー、ジョンソン、ヘアマンはベンチ、キュイザンス、ベネシュ、ドルミッチらはメンバー外。この状態がチームの好調を下支えしていると思う。
たまたまマインツを相手に戦術がハマった感はあったものの、果敢に前を向くフットボールが奏功していることは間違いない。この勢いで行けるところまで行きたい。
この勝利の結果、グラードバッハは8試合で勝ち点を17(1試合あたり2.13)に伸ばし2位。まだまだ順位がモノをいう状況ではないが、しっかり上位争いに参加できていることが大きい。6位とは勝ち点差2しかないが、地道に勝ち点を積み上げなければならない。
ディーター・ヘキング監督談話:
「手ごわい相手との試合に勝つことができたのは大変嬉しい。今夜の我々の戦いぶりはなかなかよかったが、もちろん大変な仕事ではあった。マインツが守備面ではよく組織されており、苦しいときにスペースを見出す我慢ができることは分かっていた。試合の始まりはうまく入れたが、前半はマインツを慌てさせるのに必要なだけのスピードがなかった。後半の始まりからは我々はうまくボールを支配することができた。後半に入ってからの3つのゴールは素晴らしく生み出されたものだ。見ていて楽しかった。私は私のチームを誇りに思う。それは今日プレーしなかった選手、ベンチに入れなかった選手も含め重要なことだ。なぜならこれらの選手も練習でいい質を保っており、試合に出るためにしっかり力を伸ばすべきことを分かっているからだ」
ちなみにこの日は白のファースト・ユニで、やっぱりホームでは体操服なんだと思った。ゾマーがGKユニじゃなくて黒のセカンド着てたのがよかった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2018年10月21日 18:21
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【Jリーグ第30節】FC東京 0-1 C大阪
■2018年10月20日(土) 19:00キックオフ
■味の素スタジアム
5時過ぎに飛田給の駅に着いたらすごい雨。傘も持ってないし、仕方なく味スタまで強行突破した。雨とか聞いてないよ。キックオフまでには小降りになり、帰りは完全にやんでいたがピッチは水含みだったようだ。
前節アウェイで名古屋に勝ってのホーム・ゲーム。今季を「最初は調子よかったが失速して結局中位に終わったシーズン」にするのか、それとも「途中苦しんだ時期もあったが底上げして来季への足がかりを作ったシーズン」にするのか、その分かれ目になる試合。20周年記念のゴールド・ユニを着用して臨む。
チャンが警告累積で出場停止のため、CBには丹羽が先発。それ以外は前節と同じメンバーとなった。J3で好調の平岡がJ1リーグ戦では初めてのベンチ入り。
林
室屋 丹羽 森重 太田
東 橋本 眷襦‖膺
オリヴェイラ 永井
開始早々の1分、左サイドに開いたオリヴェイラからのパスを追って永井が裏抜け、クロスを入れる。東が中央で合わせるがジャスト・ミートせず、ファーにこぼれたボールに室屋が詰めるがDFにブロックされる。これが入っていれば…。
その後も東京が積極的にボールにアプローチ、敵のパスミスを誘発してはゴールに迫る。8分には右サイドの東が大外から回りこんだ室屋に落としチャンスになると思われたが大回りし過ぎて戻りオフサイドに。
14分、永井がオリヴェイラとのパス交換から裏に抜け、DFに絡まれながらもシュートするがGKにセーブされる。東京が積極的に攻撃を仕掛けるが敵の守備も固く最後のところで止められている。
一方で東京も引っかけたボールをマイボールにしきれず、裏返されてゴールに迫られる場面も。互いにアグレッシブにプレスをかけているせいか、ミスによるターン・オーバーが多く、見ている方は面白いが内容的にはどうなのか。
東京はその後も優勢に試合を進め、38分には橋本が、42分には眷襪それぞれミドルを狙うが枠に収まらず。敵の攻撃はしっかりと身体を張って止め、スコアレスで前半を折り返す。
得点はなかったが、敵のミスからボールをもらいシュートまでは行けているのでしっかり続けて行きたい。セット・プレー、ミスなどで動く試合になりそうな予感がする。
後半に入っても東京が主導権を握る。49分、永井のクロスに中央でオリヴェイラが競り、こぼれたボールに室屋が詰めてシュートを放つが敵GK正面に。直後には敵CKの流れから中央でヘディング・シュートを許すが森重がブロックして事なきを得る。
63分、東のクロスに大森が頭で合わせるが枠外に。65分、オリヴェイラが敵エリアにドリブルで突っかけ、敵DFとの競り合いで倒れるがノー・ホイッスル。PKを要求する東京サポから大きなブーイングとなるが、後でリプレイを見る限り敵DFはボールにプレーできておりファウルは難しい判断。
69分、永井に代えてリンスを投入、直後の70分、室屋が右サイドから仕掛け、ドリブルでゴールライン際からエリアに侵入。ゴール近くまで持ちこんで最後はゴール前に流しこもうとしたところを敵DFに倒されるがまたしてもノー・ファウルの判定。これも微妙だったが、敵DFはボールにプレーしておりPKを要求するには議論のあるプレー。
終盤は東京がボールを支配し、大阪陣内で攻撃を仕掛ける時間が長くなるが、引いてブロックを作る大阪の守備を崩せない。ボールを出し入れしてスペースを探すが、次第に動きが止まり局面を打開できない。81分、オリヴェイラに代えて前田を投入、東京は勝ち点3を取りに行く。
しかし84分、カウンターから左サイドを駆け上がられる。森重がこれに対応し、シュートをブロックしたが、逆サイドにこぼれたボールに並走した敵FWがボレーで合わせ、これがゴールとなって先制を許す。前がかりになり後ろをやられた。0-1に。
88分、太田に代えて小川を投入。89分、室屋からのフィードを受けたリンスが裏に抜け出し、敵GKと一対一に。冷静にGKをかわしたが角度がなくなり、何とか流しこもうとしたがボールはファーに外れてしまう。ラスト・チャンスを決められず、結局0-1で苦杯を喫した。
ありていに言えば取るべき時に取れなかったことで、敵にワンチャンの隙を与えてしまったというゲーム。「取れないなら取られるな」という最低限のミッションを遂行できなかったのだから負けるのは当たり前。「取れないのに取られた」…。
勝ち点3を取るために前がかりなったということは、後ろをやられるリスクは初めから織りこんでいる訳で、勝負した結果それが裏目に出ただけのこと。その意味で「仕方ない」「覚悟の上」の敗戦と言うべきだ。我々は賭けに負けたのだ。
以前にも書いたが、それなりにやれているように見えるのに結果が出ないというのはいちばん始末が悪い。しかし、そこには必ず理由がある。すごく小さく、微妙なことかも知れないし、外部環境か自分たち自身の問題かは分からないが必ずある。それをつぶしこまないと底上げはできない。
シーズン前半のように結果が出ないのは、ひとつには相手に研究され対策されているのに、それを上回る戦略・戦術の進化がないことと、上位に行ったことで守りに入りチャレンジするというモメントを失ったことが大きいのではないかと思うが、それを具体的に技術の言葉に置き換えて行動のレベルに落としこむのがプロの仕事。
この試合も敵のシュート数は4本(12-4)、CK8-5、ポゼッション55-45と、攻撃を受けた局面もあったものの終始優勢に試合を進めながら負けたのだから、そこには比較的はっきりした彼我の違いというか修正すべきポイントが表れているのではないか。
どんどん地合いが悪くなるが、シーズンはまだ4試合あり、ここからできる最大限のことをやるしかない。
それでも今季は昨年、一昨年のような腹立たしさというか「もうほんま何とかしてくれ」的な末期感はない。クラブとチームの成長を手ごたえとして感じられているからだと思う。それだけに残り4試合何とか結果を出してポジティブな形で来季につなげたい。その価値のあるシーズンにしたい。
負けはしたが同じ勝ち点で並んでいた鹿島が2点差で負けたおかげで3位に上がるという珍事があった。とはいえ9位の仙台までは勝ち点差4の勝負。ひとつひとつの勝敗、勝ち点が大きな意味を持つ局面に入ってきた。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 安定したパフォーマンスを見せていたが決勝点は防げなかった。
室屋(4) 機を見た攻撃参加は引き続き価値あり。彼の頑張りを生かしたい。
丹羽(4.5) 久しぶりの出場だったが落ち着いたプレーで存在をアピールした。
森重(4.5) こういう局面で最もチームを引っ張るべき選手でありチームの顔。
太田(5) セット・プレーを生かせず。もう一段の思いきりが必要ではないか。
東(4) 水を運んでチームのチャンスを下支え。もう少し自身が出て行っていい。
眷(4.5) 最近パスが合わないことが多くないか。急ぎすぎてないか検証を。
橋本(4) 中盤の底で渋い働き。チームに安定感をもたらす貴重な存在に。
大森(4.5) ムリ目でももう少し仕掛けていい。それだけの力のある選手のはず。
オリヴェイラ(4) 最後は単騎突破になってしまった。サポートしてやりたい。
永井(4.5) FWなんだから角度なくても取り敢えず自分で打っちゃえよ。
===
リンス(4) 最後のシュートは惜しかった。技術高く使い続けたい選手。
前田(-) う〜ん、特徴を出すに至らず。もっと彼の活躍を見たい。
小川(-) 時間短し。
平岡見たかったな〜。
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FC東京
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J1リーグ戦
2018年10月08日 20:06
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【ブンデスリーガ第7節】バイエルン 0-3 グラードバッハ
■2018年10月6日(土) 18:30キックオフ
■Allianz-Arena (München)
日曜日は結構早くから予定があったが、5時半に起きてスカパーの録画を時差視聴。この時間帯の試合はこれがいちばんいい。
グラードバッハは開幕から好調ではあるもののアウェイではここまで1敗2分と勝ちがない。日程的に前節のヴォルフスブルク戦とアウェイでの連戦となり、しかも相手はバイエルンと厳しい状況だが、何とかここで勝ち点を持ち帰ってホーム・ゲームにつなげたい。
ヘキング監督はシュティンドルを先発起用。本人からは事前に「バイエルン戦は数分出るかも」というコメントがあっただけにこの起用には驚いた。シュティンドルはトップに入りプレアが左ウィングにスライド。インサイド・ハーフには前節のツァカリアに代えてホフマンを起用したが、それ以外は前節と同じ布陣。
ゾマー
ラング ギンター エルヴェディ ヴェント
ノイハウス クラマー ホフマン
アザール シュティンドル プレア
試合は大方の予想通りバイエルンがボールを支配してグラードバッハ陣内に押しこむ展開。グラードバッハは序盤こそハイ・プレスで応酬したものの、徐々に自陣でブロックを形成して攻撃をしのぎ、奪ったボールからカウンターを狙う形となる。
10分、カウンターでの攻め上がりから、プレアが敵エリア手前で中央のホフマンにボールを預けると、ホフマンはこれをプレアに戻す。これを受けたプレアはワン・トラップでDFを外しエリア外からファーを狙う巻いたシュートを放つ。これが敵GKの指先をかすめて決まりグラードバッハが1-0と先制する。素晴らしいシュートだった。
さらに15分、敵GKが自陣のDFに付けたボールにホフマンが絡んで奪いシュティンドルに展開。シュティンドルは一歩持ち出してDFを外すとわずかにエリアに入ったところからシュート。これがゴール左下隅に決まって2-0とリードを広げる。
その後は守備戦となるが、バイエルンの攻撃も今ひとつ恐さを欠き、またグラードバッハの守備が最後のところでしっかり集中できていたこともあって、2-0のまま前半を終えた。
バイエルンは後半から2枚替え、失地を挽回しようと試みる。特に55分、中盤の選手が負傷交代となったあたりから立て続けにシュートを浴びるが、ゾマーの好セーブもあり何とかしのぐ。
66分、シュティンドルに代えてツァカリアを投入。ホフマンを右ウィングに押し出し、アザールが左にスライド、プレアがトップに上がる。もうそろそろ失点しちゃいそうだと思った67分には敵FWに裏抜けされシュートを決められたがオフサイドの判定。これで何か「今日は行けるんじゃないか」感が生まれた。
72分、カウンターのチャンス。プレアからのパスを受けてノイハウスがそのままドリブルで持ち上がるがシュートは枠を外れる。74分、ノイハウスに代えてヘアマンを投入、ヘアマンは右ウィングに入りホフマンがインサイド・ハーフに戻る。83分、アザールに代えてトラオレを投入、そのまま左ウィングに入る。
終盤に必死に逃げきりを図るグラードバッハに対し、焦りも出て攻め急ぐバイエルンという神経質な時間帯。88分、トラオレの右CKをニアのクラマーがロビングでファーに送ると、ヘアマンが胸トラップしてそのままボレー・シュート、これがきれいに決まって3-0に。
バイエルンからヘアマンのトラップ時にハンドがあったのではないかと抗議があり、ビデオ・アシスタントでの確認があったがゴールは認められた。実際に手に当たっていたかどうかは微妙だし、少なくとも意図的ではないと見ていいだろう。
ヘアマンがトラップしてボレー・シュートを放つ間、バイエルンのDFは誰もこれを止めに行かず、シュートに身体も張らず。既に0-2で負けている状況で完全にウォッチャーになっておりこの辺にバイエルンの状態が出ているようにも思った。
これでほぼ試合は決まり、その後も厳しく守りきって試合をクローズし、3-0でアウェイでバイエルンに完勝した。
数字を見ればシュート数7-14、ポゼッション28-72とバイエルンが圧倒的にボールを支配して攻撃を続けたことが分かるが、結局は少ないチャンスを確実に決めたグラードバッハが昨季の覇者を相手を完封した。
バイエルンはここ数試合結果が出ておらず、そのチーム事情は少なからず窺えたが、高い能力を具えた選手の揃うバイエルンを相手に、苦しい時間帯をしっかり耐え、確実に加点して勝ち点3を持ち帰れたことは大きい。
プレアが引き続き好調なのに加え、ヘアマンが働き、シュティンドルが復帰試合で60分以上プレーするなど、万全をアピールできたことも嬉しかった。まだ欠けたピースはあるものの、これでアウェイで買って勝ち星が先行する格好でホームに戻れる。
シーズンはまだまだこれからだが、7試合を終えて4勝1敗2分の勝ち点14(1試合あたり2.0点)。首位BVBとは勝ち点3差の3位だが、ここで走れるうちにしっかり走って、ベースを積み上げておきたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「非常によくまとまったパフォーマンスを見せてくれた。我々は今日はおかしいくらいよく守り、長い時間圧力に耐えながらも、大きなゴールのチャンスは作らせなかった。我々はもしスペースを与えてもらえるのなら、トランジションでバイエルンを捕まえようと考えていた。これが素晴らしくうまく行った。我々は最初の二つのチャンスでそのまま2つのゴールを決めた。これはもちろん我々にとってアドバンテージになった。我々は中盤で数的優位を作りたいと思っていて、そのためにラース・シュティンドルを起用した。一方でトーガン・アザールとアラサン・プレアも前線に置きたかったので、こういう攻撃のフォーメーションになった」
ちなみにバイエルンの赤ユニに対してファーストの白ユニだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2018年10月07日 21:56
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【Jリーグ第29節】名古屋 1-2 FC東京
■2018年10月7日(日) 16:00キックオフ
■豊田スタジアム
10月だというのに東京は30度を超える暑い日。豊田スタジアムも暑かったらしい。穏当に自宅DAZN観戦した。
東京はリーグ戦8試合勝ちなし。シーズン前半の貯金もついに使い果たし、前節の敗戦で長く守り続けた3位から転落、中位の混戦に巻きこまれる形になった。何としてもここで流れを変えなければ、シーズンを終わった時に何も残っていなかったということになりかねない。真価の問われる試合。
メンバーは左SHに大森が、前線に永井が先発、それ以外は前節と同じ布陣となった。
林
室屋 チャン 森重 太田
東 橋本 眷襦‖膺
オリヴェイラ 永井
序盤はまず東京が押しこむ展開に。ハイ・プレスから奪ったボールを素早く前線に展開してチャンスを作る。2分、右サイドの室屋のクロスに永井が飛びこみ頭で合わせるがボールはゴール右へ。5分には左寄りからのFKを太田が蹴り、ファーの森重が頭で合わせてボールは鋭く枠に飛んだが敵GK正面。さらに6分には永井がミドル・シュートを放つがGKにキャッチされる。
しかしこの局面では先制できず、次第に名古屋がボールを持つ時間が増え始める。東京陣内で守備に回ることが多くなり、東京のチャンスは少なくなって行く。21分、永井がDFを背にボールを受け、ターンしてシュートを放つがゴール左に外れる。拮抗した展開に。
中盤でのつばぜり合いとなり、互いに決め手を欠いて交互に攻め合う形に。東京は39分、持ち上がった橋本がミドル・シュートを放つが枠に収まらず。アディショナル・タイムにも橋本のミドル・シュートがあったがバーの上に外れ、結局スコアレスで前半を終えた。
序盤こそ勢いよく攻めこんだが、その後は細かな連係の精度が落ち、せっかく奪ったボールを生かせない時間帯になった。シーズン前半には当たり前のようにできていたことが、どうしてもズレたり息が合わなかったりしているように見える。自信がなくなるとこうなってしまうものなのか。
敵にはワンチャンで決めることのできるFWがおり気を抜けない。決めるチャンスは必ず来るので、声をかけ合いながら、焦れず、型を崩さず戦いきることを意識したい。
後半に入ると東京が再び攻勢に。48分、東のスルー・パスを受けたオリヴェイラが狙うがゴール右へ。50分には大森のパス・カットからパスを受けたオリヴェイラがシュートを放つがこれはGKにセーブされる。
名古屋も散発ではあるが攻撃を仕掛ける。東京は森重、チャンを中心にしっかりしたブロックで対応、中央は割らせない。
58分、敵ゴール前で密集になり、最後は大森がゴール至近からシュートを放とうとしたがカラ振り。62分、橋本のパス・カットからオリヴェイラにボールが渡りカウンターに。中央のオリヴェイラから右サイドを並走する永井にパス、永井がシュートを放つがゴール前を横切ってしまう。オリヴェイラはリターンが欲しそうだったが永井のアレはシュートだったと思う。
65分、右サイドを駆け上がりエリアに侵入したオリヴェイラが、いったんは敵DFに絡まれボールを失うが、ルーズになったボールをもう一度追いかけ、ゴール・ラインいっぱいのところから戻しのパスを送る。これを中央の永井がスルー、ファーから走りこんだ大森がダイレクトで流しこんでゴール。東京が1-0と待望の先制点を挙げる。
DAZNの音声ではゴール・ラインを割ったかも的なコメントだったが、複数の角度の映像を見ても残っていると判断できると思う。かつてのG大阪戦の敵のアレは出てたけどな。
さらに直後の68分、眷襪らのフィードを追って裏に出た永井が、敵GKと一対一になりシュート。これがバーを叩いて内側に落ち、ゴール。東京が2-0とリードを広げる。
その後は、リスクを取る必要がなくなった東京と、それを追いかける名古屋という展開になる。84分、永井に代えて矢島をそのまま前線に。さらに89分にはオリヴェイラに代えてリンスを投入、試合をクローズしに行く。
しかし、アディショナル・タイムに左サイドからのクロスをクリアしようとしたチャンがヘディングしたボールをネットに突き刺してしまいオウン・ゴールで2-1に。イヤな空気も流れたが、その後大森に代えて丹羽を投入。何とか残り時間をしのぎ切り、2-1で9試合ぶりのリーグ戦勝利となった。
最後はオウン・ゴールで自らの首を絞めた感もあったが、終わってみれば大森の移籍後初ゴールと永井の久しぶりのゴールでの完勝であり、失点したとはいえオウン・ゴールで流れからは完封。なかなか断ち切ることができなかった悪い流れを変えるきっかけとなり得る重要な勝利だ。
この試合ではオリヴェイラが何度もボールを収め攻撃を繰り返した。オリヴェイラの単騎突破だけでは限界があり、前半は空回り感もあったが、彼がやり続けることで最後に大森のゴールが生まれ、永井の得点を呼びこんだ。自身のゴールはなかったが今日のMOMと言っていい活躍だった。
わずかなズレや自信がないためのシンプルさの喪失など、悪循環の大きな部分は、結果が出てメンタルに余裕が生まれることで自然に修正できる。モードがカチっと音をたてて切り替わったイメージは大切にしたい。
しかし、相手がどこであれスタイルを貫いてくる名古屋だからこそファスト・ブレイクがハマったという面はあると思う。シーズン後半は研究、対策され、その結果ボールを持たされ、崩しを強いられて行き詰っていた訳で、必ずしもそのことに対する解が得られた訳ではない。
この勝利が単発のものなのか、本当に再浮上のきっかけになるものなのか、シーズン残り5試合で確認することになる。ACL圏内を確保する戦いであるとともに、今季の長谷川体制とは何だったのか、それが来季にどうつながって行くのか、いろいろなことが問われる重要なシーズン終盤になるはずだ。
その意味では、C大阪、横浜、磐田、川崎、浦和と、リアクション型ではなく、スタイルを持ったクラブとの対戦が続くのは興味深い。失地をどこまで回復できるか、東京の2018年がどういうシーズンだったかはこれからの5試合で決まると言っても過言ではない。
今日の勝利で東京は勝ち点46(1試合あたり1.59)に伸ばし、暫定ながら4位に浮上。1位の川崎とは11、2位の広島とは10の勝ち点差だが、3位の鹿島とは得失点差のみ、逆に5位の札幌とは勝ち点2あるが札幌は試合がひとつ少ない。3位争いは混戦であり、ここには踏みとどまらなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 窮地を救うセーブあり。失点はオウン・ゴールでありやむなしか。
室屋(3.5) アグレッシブな動きで好調をアピール。いいクロスも入っていた。
チャン(3.5) 強さ、クレバーさは見せたが時折悪い手クセが出るのが気になる。
森重(3) 好調を維持。序盤のヘディング・シュートは惜しかった。
太田(3.5) 守備でも身体を張った。そろそろFKでのゴールが欲しい頃合い。
東(3) 流動的なポジショニングと豊富な運動量でチャンス・メイクに貢献。
橋本(3) 眷襪出て行けるのは橋本がバランスを取っているから。
眷(3) 永井を容赦なく走らせる役では眷襪留Δ暴个觴圓呂い覆ぁ
大森(3) このゴールでひとつトンネルを脱したはず。ここからが勝負だ。
オリヴェイラ(2) 先制点は半分以上彼の得点。後半グッとよくなった。
永井(3.5) 難しいことを考えずシュートする方が絶対にいいと言っただろ。
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矢島(-) 時間短し。
リンス(-) 時間短し。
丹羽(-) 時間短し。
アウェイだったが、先週と同じくゴールドの20周年ユニだった。
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FC東京
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J1リーグ戦
2018年10月01日 21:44
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【ブンデスリーガ第6節】ヴォルフスブルク 2-2 グラードバッハ
■2018年9月29日(土) 15:30キックオフ
■Volkswagen-Arena (Wolfsburg)
日本時間で土曜日の夜10時半からの試合。スカパーでリアルタイム観戦した。
グラードバッハは開幕から3勝1敗1分と好調を維持しているが、アウェイではここまで1敗1分と未勝利。今季アウェイ初勝利を挙げてしっかり足場を固めたい。
この試合では今季新加入のラングが右SBで初出場。またツァカリアがインサイド・ハーフで先発。さらにはシュティンドルがケガ明けで初めてベンチ入りした。
ゾマー
ラング ギンター エルヴェディ ヴェント
ツァカリア クラマー ノイハウス
ヘアマン プレア アザール
試合は開始早々に動く。7分、左サイドをカウンターで持ち上がったプレアが、エリア外から巻いてシュートを放つとこれがファーに決まり先制、1-0とリードを奪う。これはプレアの見事なゴールだった。
このリードをしっかり守りたいところだったが、12分、自陣でプレアのパスミスをさらわれミドル・シュートを決められてあっさり1-1の同点に。
その後は中盤で主導権を争う拮抗した戦いに。20分、右サイドからのクロスに頭で合わされゴールを決められるが競り合いでファウルがあったとしてノー・ゴールに。危なかった。
22分には左サイドに流れたヘアマンからのクロスにプレアがニアでヘディングを試みるがGKがセーブ。慎重な展開のままにらみ合って1-1で前半を終えた。
後半開始早々に次のヤマが訪れた。ヘアマンがカウンターで右サイドを上がり、敵DFを次々と置き去りにしてエリアに切れこむ。深いところからファーのアザールにラスト・パスを送ると、アザールがこれを丁寧に決めてゴール、2-1と再び勝ち越す。GKに当てずに流しこんだアザールもよかったが、半分以上はヘアマンの得点だったと言っていい。
56分には中央のノイハウスが右サイドのヘアマンに展開、ここからのクロスを中央のプレアがダイレクトで狙うが枠を右に外れる。すると59分、敵のカウンターからのクロスを処理しきれず、こぼれたボールを蹴りこまれて失点、2-2とまたしても追いつかれる。
ここからは前半同様、どちらのチームもなかなかリスクを取って前に出にくい展開となる。73分、ノイハウスに代えてキュイザンスを、74分にはラングに代えてヤンチュケを投入、試合を決めに行くが大きなチャンスは作れず。
82分、プレアに代えてトラオレを投入したが打開できず、結局2-2の引き分けとなり、アウェイでの今季初勝利はまたしても先送りとなった。
2点取れてるのにその都度追いつかれての引き分けはもったいない。カウンターの守備に課題を残したし、追いつかれてからは必要以上に慎重になった感もあった。
初出場のラングはほぼ危なげのないプレーで存在感を見せた。右SBをラングに任せられればエルヴェディをCBで使えるし、ヤンチュケや今季売出中のバイヤーも加えバックアップを含めた層は厚くなりいい競争ができる。ところで左SBのバックアップはどうなってるんだっけ。
あと、この試合ではヘアマンが切れていた。昨季あたりはなかなかフルで使ってもらえずもどかしい思いをしたが、今季、使われた試合でしっかりアピールできているのは嬉しい。自分のゴールはなかったが再三好機を演出、アシストもあった。
プレア、アザールら攻撃の主役も仕事を果たし、本来なら勝ち試合だっただけに、得点直後の失点が悔やまれる。
グラードバッハは6試合を消化して3勝1敗2分、勝ち点11(1試合あたり1.83)で4位。首位のBVBとの勝ち点差は3と今のところ好位置につけている。次節は2位のバイエルンとのアウェイ連戦であり厳しい状況だが、ここで勝ち点を持ち帰ることができれば大きな足がかりとなる。
シュティンドル、ラファエルが復帰すればほぼフル・メンバー。まずはシュティンドルのプレーを見たい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「私の眼からはこの結果は問題ない。この引き分けは、両方のチームにとってこの集中した試合の結果としては妥当だ。もちろん、2度もリードしながらそれを守れなかったことは腹立たしい。2-1にした直後には、我々は試合をしっかりグリップしたと思ったのだが。しかしヴォルフスブルクは我々を非常に苦しめ、特に2-2の場面では彼らの質を見せつけた。全体として見れば私は引き分けでも十分生きて行ける。息を整える時間を2日取り、それから続きを始めたい」
敵のユニが黒だったので、ファーストの白ユニに黒パンツという中途半端な取り合わせだった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2018年10月01日 00:28
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第28節】FC東京 0-2 清水
■2018年9月29日(土) 17:00キックオフ
■味の素スタジアム
20周年記念試合ということで、午後2時からはルーカス、アマラオらが出場するOB戦があり、入場者には記念ユニを模した金色のTシャツが配布されるなど盛り上げようというクラブの努力が窺えたが、台風も近づいておりあいにくの雨となった。
東京はシーズン後半に入って失速、リーグ戦はここ7試合勝ちがない。前節はアウェイで首位・広島と引き分けるなど内容は上向いており、この節目の試合で久しぶりの勝ち点3を積み上げたい。
シーズン前半の貯金が効いて何とかここまで3位を維持してきたが、札幌が勝ったためキックオフの時点では暫定でACL圏から落ちている。貯金を使い果たしここから積み上げないと何も残らなくなってしまう。ブレずにやり続けるしかない。
出場停止明けの室屋が右SBに復帰した他は前節と同じメンバー。20周年記念の金色のユニで試合に臨む。
林
室屋 チャン 森重 太田
東 眷襦ゞ極棔‥廷
オリヴェイラ リンス
互いに堅い守備から奪ったボールを早めに前線に送る戦い方の応酬に。東京がボールを持つ時間がやや長いが、ポゼッションからの崩しは清水の守備の前になかなか奏功せず。オリヴェイラに当ててから田邉や室屋が攻め上がるなど多彩な戦術を試みるがフィニッシュまで持ちこめない。
22分、太田の左サイドからのクロスに中央の東が頭で合わせるが枠外に。これが東京のファースト・シュート。清水の攻撃も散発で、危うい場面もあったものの最後のところで身体を張ってしのぎゴールを守る。
その後も一進一退の攻防となり、いい形も作れているものの固い試合になり決めきれず。結局スコアレスで前半を終える。永井、大森らをベンチに残しており勝機はある。強い雨の中の試合であり、集中が切れるとお粗末なミスが恐いがオープンにせず最後まで手堅く戦いたい。
後半に入ると清水が攻撃のギアを上げてくる。46分、47分と立て続けにシュートを浴びるが、DFのブロックと林の好セーブで事なきを得る。57分にもクリティカルな位置からシュートを打たれたが枠外に。東京はなかなか前に出られなくなる。
59分、リンスに代えて米本を投入、眷襪魄賣鷯紊欧4-2-3-1ぽい感じに。中央をスルスルと使われるケースが多かったのでその対策か(試合後の長谷川監督のコメントでは「米本のような熱い男を入れて喝を」ということだったらしい)。
その後も清水の攻撃を止められず、何とか最終ラインで踏ん張っているものの攻撃の手数が出せない。62分、左サイド深いところからのFKを太田が蹴り、森重が頭で合わせるが枠に収まらず。
すると65分、敵カウンターからミドル・シュートを浴びる。これは林が左手1本で何とか逆サイドへ弾いたが、ここに詰めた敵FWに頭で押しこまれ失点、0-1と先制を許してしまう。
不調時は先制されるとキツい。イヤなムードになる。71分、田邉に代えて永井を投入、永井はトップに入り、眷襪左サイドにスライドして再び4-4-2になったか。
75分、橋本がエリア手前からミドル・シュートを放つが枠外に。さらに78分、右サイド裏に抜けた永井からのクロスをニアのオリヴェイラがスルー、中央の眷襪合わせたが敵GKがセーブ。チャンスは作るが得点できない。
すると79分、右寄りに張った敵FWにクリティカルなパスを通され、チャンが一対一で対応するが、入れ替わってエリアに入られる。後ろからすがりつく形になったチャンが敵FWを倒したと判定されPKを与えてしまう。81分、このPKを決められ0-2に。反撃に出始めたところだっただけに、この追加点でかなり心が折れた。
84分には橋本に代えて矢島を投入、公式サイトによれば米本をアンカーにした4-3-3とのことだがよく分からず。90分、東の右からのクロスに矢島が頭で合わせるがGK正面。反撃も実らず0-2の完敗となった。
前半は得点できないなりによく敵と張り合ったが、後半押しこまれて失点、反撃に出た矢先にPKから追加点を与えてしまい、今の状態からはちょっと厳しい2点差になって試合は実質的に終わった感じだった。
集中して守りながら機動的に押し上げてフィニッシュまで持ちこむ戦い方、今の方向性とか方法論自体がそんなに間違っているとは思わない。ただ、それなのに結果が出ていないという事実には真摯に向き合う必要があって、結果の出ていたシーズン前半と比べて(外部環境も含め)何が変わったのか、何が足りていないのかを頭から煙が出るくらい考えなければならない。
そこにはきっと、ちょっとした精度や強度の不足など、我々自身の問題と、上位にいることで研究され、対策されているという外部要因とがあって、ひとつひとつは些細であっても重層的に積み上がって今の状態を招いているはずだ。
それを我慢強く解きほぐし、対策を立てて実行するしかこの泥沼から抜け出す方法はなく、それを気合いとか気持ちとかいう精神論で乗り越えようとするとますます深みにハマる。強い気持ちで戦わなければならないのはプロとして当然の前提で、そのこと自体を目的にするというか解決策にしてもあまり意味はないように思う。
シーズン前半の成功体験は、そこに立ち戻るとか、その上に継続して積み上げる基礎としては大事なものだけど、それだけでこの先も食って行けるほど堅固なものでも完成したものでもない。研究され、対策されているのだから、こちらも積み上げて行かなければジリ貧になるのは物の道理だ。
強いクラブは好不調を繰り返しながらも螺旋のように成長して行く。毎回ご破算にしてゼロから積み上げる「賽ノ河原方式」ではなく、波はあっても不調時のボトムを少しずつ高めて全体としては右肩が上がって行く成長モデルをクラブ全体が体得しないとタイトルは覚束ない。
ここで踏ん張ってクラブとしてシーズン前半よりも高いステージに行けるのか、投げ出して元の場所に戻るのか、真価が問われている。ACL圏内も重要だが、クラブのレベルが上がるのなら今季は残留で満足するから、長谷川東京のその先、長谷川東京2.0を見たい。先週も書いたけど、ここは迷うところではなく、信じて踏ん張るところ。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 最初の失点はよくセーブした後の押しこみだけに残念だった。
室屋(4.5) 休暇明けで張りきって走り回ったが結果につながらず残念。
チャン(5) 残念な失点関与。入れ替わられた時点でアウトだった。
森重(4) 東京は森重のチーム。森重が踏ん張ればチームも踏ん張れる。
太田(4.5) 個人としては頑張っていたと思うがセットプレーも決められず。
東(4.5) 東が腐らず走り続けていれば絶対に勝てる。キャリアの勝負どころ。
橋本(4.5) 橋本は間違いなく効いているので自信を持ってやり続けていい。
眷(4) 苦労かけて申し訳ないが「脱皮」には不可欠なのでつきあって。
田邉(4.5) 何だかんだレギュラーになってるのが嬉しい。存在感見せた。
オリヴェイラ(4) マーク厳しくイラついているがそれでも欠かせない選手。
リンス(4) 想像以上に器用な選手。オリヴェイラとのコンビもいい。
===
米本(4.5) 熱い男。攻撃面でも頑張っているのは窺えた。
永井(4) 永井がいるだけで何回かチャンス作れてた。
矢島(-) 時間短し。可能性は感じた。
「生まれ変わり」ではなく「脱皮」を目指して行こう。
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