フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
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2019年03月31日 23:53
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【ブンデスリーガ第27節】デュッセルドルフ 3-1 グラードバッハ
■2019年3月30日(土) 15:30キックオフ
■Merkur Spielarena (Düsseldorf)
インターナショナルをはさんで2週間ぶりのリーグ戦。シーズン後半はもたついているがそろそろ挽回しないとCLどころかELすら微妙な状況。ブレイクの間にどれだけ修正できたかだが、各国の代表に人を取られており苦しいところ。
この試合ではギンターが先発に復帰、またインサイド・ハーフには昨季デュッセルドルフに在籍したノイハウスを先発起用した。
ゾマー
ジョンソン ギンター エルヴェディ ヴェント
ノイハウス シュトロブル ホフマン
アザール シュティンドル プレア
試合はいきなり動いた。6分、カウンターを受け下がりながらの守備に。スルー・パスをエルヴェディが引っかけたものの裏にこぼれ、これを蹴りこまれて失点。0-1とビハインドを背負う。早い時間帯に先制を許すことで後手に回るのがここ最近の不調のパターンだが、この時点で「またか」と暗い気持ちに。
さらに12分、左サイドの裏にパスを出され、中央へのクロスを許す。CBが敵FWについていたがシュートを許し失点。0-2とリードを広げられる。
13分にはノイハウスが敵エリア手前でボールを持ち切り返しからシュートを放ったがバーを直撃。これが入っていれば展開は変わっていたと思うが、逆に16分、右サイドからのパスを受けた敵FWにエルヴェディが対応したが置いて行かれシュートを許す。これが決まって0-3に。開始から15分ほどで3点のビハインドとなり既に終わった感。
グラードバッハはボールを保持するものの、リードを得て守りを固めるデュッセルドルフのブロックを崩せず、チャンスを作るもののゴールが遠い。一方でデュッセルドルフはカウンター狙いがはっきりしておりリスク・コントロールも難しい。
41分、アザールを諦めてヘアマンを投入するが得点には至らず、0-3で前半を終えた。
後半からノイハウスに代えてツァカリアを投入。グラードバッハは諦めずにゴールを狙いに行くが決めきれない。53分、右サイドでシュティンドルからパスを受けたヘアマンがフリーでシュートを放つがファーに外れてしまう。
69分、ジョンソンに代えてラファエルを投入。ヘアマンが右SBに下がったように見えた。82分、ラファエルがドリブルでスルスルと持ち上がり、エリアに入ったところでシュートを放つが敵DFのブロックに遭う。
83分、これで得たCKをシュティンドルが蹴り、敵ゴール前でこぼれたところを右寄りにいたツァカリアが蹴りこんでゴール、ようやく1点を返し1-3とする。その後も攻撃を続けたが時既に遅く、結局1-3で試合終了。序盤の失点が重過ぎてどうしようもない試合だった。
3点取られてようやく試合らしい試合になったという感じで、まったくどうなってるのかよく分からない。序盤に軽く失点するのが諸悪の根源だが、その背景には軽いボール・ロストがあり、カウンター・ディフェンスのマズさがある。
攻撃時にリスクを取ること自体は悪くないが、軽いパスミスからのネガトラが追いついていない感じ。精度やリスク管理が甘くなっているし、敵にも研究され対策されているように見える。持ち味を消され、手薄なところを突かれているのは偶然ではないだろう。
この試合でもシュート数14-8、CK2-1、ポゼッションは70-30と圧倒しているはずなのに、ボール・ロストからの敵の素早い切り替えでカウンターを浴び、序盤にリードを許して後は守りを固められるというある意味お決まりのパターン。これだけ同じことを繰り返しても対応できていないのは重症という他ない。
選手は揃っており戦術のオートマティズムもあるはずなのにズルズルと勝てない試合を続けているのはマネジメントの責任。既に遅きに失した感もあるが、CLを目標にするならここで監督を更迭すべきだと思う。
これで27試合を終えて勝ち点47(1試合あたり1.74)で暫定4位だが、フランクフルトの結果次第では5位に落ちる可能性もある。もう猶予はない。
ディーター・ヘキング監督談話:
「我々は今日はやろうとしていたことをまったく実行することができなかった。失点の仕方はまさに我々が試合前に気をつけようと言っていた通りだった。にもかかわらず我々は簡単にそこにハマってしまった。これは受け入れ難い。3つの失点はどれも我々自身が敵にボールを渡したものだし、前半を通して人に対して十分間合いを詰めることができなかった。一対一ではアグレッシブさが足りず、守備の局面でも簡単にやらせ過ぎた。それを敵にうまく使われたとしても驚くべきことではない。この敗戦はしっかり検証しなければならない。我々はミスについて、対策を見つけるために、今日起こったようなことが起こり得るということをしっかり話し合う必要がある。トレイナーのチームと一緒に正しい言葉と対応を見つけることは私の仕事だ。当然だがこうしたことはバタバタしながらパニックの中でやるべきことではない。だが、ブレーメン戦でもこのまま戦う訳には行かないこともまたはっきりしている」
RINTIの看板の中を歩く犬が気になる。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年03月30日 22:43
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【Jリーグ第5節】浦和 1-1 東京
■2019年3月30日(土) 14:00キックオフ
■埼玉スタジアム2002
代表で1週間の中断をはさんでのリーグ戦再開。春とはいえ三寒四温の肌寒い空気の中、埼スタのバクスタ上層へ。赤い人たちに囲まれてのステルス応援となる。
東京は首位とはいえ8位までが勝ち点3差にひしめく混戦の中で勝ち点を落とすことができない。相性の悪い相手とのアウェイ・ゲームとはいえ、勝ち点を持ち帰ることが必須。
開幕以来リーグ戦では不動だったメンバーをいじり、U22代表帰りの久保に代えて大森が今季初先発となった。久保はベンチ・スタートに。
林
室屋 チャン 森重 小川
大森 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
試合は立ち上がりから固い守備戦に。互いにコンパクトにした中盤で一進一退の拮抗した戦いとなる。どちらかというと浦和がボールを持ち、東京がそれにチャレンジする流れになるが、どちらもフィニッシュまで持ちこめない。
東京は中盤で奪ったボールを裏に放りこんで永井を走らせる戦術を中心に展開しようとするが、いい形で収まらず、決定的な形は作れない。一方で浦和には自陣で何度かFKを与えてしまうが集中した守備で失点は免れる。結局ともに大きなチャンスのないまま前半を終える。
しっかり戦えており前半スコアレスは悪くない。固い試合になっており後半のワンチャン勝負になりそうな流れ。ミスやセット・プレーから試合が決まりそうな予感で、集中が切れるとヤられる。オープンにせず最後まで走りきりたい。ワンチャンが決まればいいが、それができなくても最低限スコアレス・ドローで勝ち点1を持ち帰りたい。時間の経過とともに意思統一が重要になる。
後半に入ると東京がリスクを取って仕掛け、ボールを動かしながら敵陣でチャンスを作る。49分、右サイドから仕掛けた室屋が中央に戻したボールに駆けこんだ永井がダイレクトで合わせるがボールは枠を外れる。52分、眷襪らのパスを受けたオリヴェイラがエリア手前からシュートを放つがボールに勢いがなく敵GK正面に。
前に重心がかかっているだけに、奪われると大きなピンチになるリスクも負っているが、何とか早いトランジションで対応。試合全体に動きが出て来る。62分、永井に代えて久保を投入。久保は2トップまたはトップ下あたりの中央に入る。
引き続き一進一退の攻防。しんどい時間帯に入っても互いにコンパクトな陣形は崩さず、がっちり組み合ったテンションの高い好ゲームが続く。
75分、自陣で引っかけたボールを久保がドリブルで持ち上がってカウンターに。追い抜いたオリヴェイラにパスを出すがこれが通らず久保に戻る。これを絶妙な身体の使い方で収めた久保は左前線へスルー・パス。これを負って裏に抜けた東が中央へクロスを上げると、オリヴェイラが頭でこれに合わせゴール。東京が1-0と先制する。
その後は先制して勢いの出る東京に対し、浦和が背水の攻撃を仕掛ける時間帯に。83分には右FKにチャンが頭で合わせるが枠外となり追加点ならず。終盤は押しこまれる時間が長くなり、クリアでしのぐケースが多いが何とかしのぐ。
アディショナル・タイムに入り、このまま勝利かと思われた終了間際、左からのクロスを中央経由で右に展開され、ここからダイレクトで折り返されたボールに中央で合わされて失点、土壇場で1-1の同点にされてしまう。試合はキックオフしないまま終了となり、目前まで迫った埼スタでの久しぶりの勝利は結局幻となってしまった。
ポストやバーを叩かれたシュートもあり、内容的にはドローが妥当なゲーム。だからこそ勝ちたかったし、実際勝つことは可能だったと思うが、最後に運命が辻褄を合せたという他ない。最後に時間をマネージできず、自陣ゴール前でのクリアに終始したことが悔やまれるが結果論というべきだろう。
交替枠を二つ残していたが、ベンチにいたのは渡辺、太田の他はナ・サンホ、ジャエル、田川。1点を取りに行くならともかく、カツカツのバランスで守備をしている局面で、守りでも貢献の大きいオリヴェイラを下げる訳に行かず、バランスを崩さないために交替の選択肢がなかったのは理解できる。守備の見込めるボランチがベンチにいなかったこと自体がむしろ問題。
ギリギリまで勝利が見えていただけに、実感としては負けに等しい、悔しい引き分けではあったが、最後まで果敢に戦い続けたナイス・ゲームであり、下を向く必要はない。
今日やれたこと、やれなかったことは、今の東京の実力をかなり正確に反映している。それだけ、やれることはやりきったゲームだったということ。今季の戦いのベンチマークになる試合だし、東京がどこまで成長できていて、それでもまだ何が足りないのかをはっきり知ることのできた試合。今日逃した勝ち点2はそのための高い授業料と考えて、ホームでは浦和にきっちり借りを返さなければならない。
難敵を相手に、アウェイで勝ち点1を持ち帰れたことは全然悪いことではなく、今季ここから始める「起点」「出発点」として価値があった。
永井、オリヴェイラが前線で身体を張り、東が前と後ろをつなぐリンクマンの役割を果たした。後半、久保を投入しトップ下に配置したことで動きが生まれ、ゴールをこじ開けたところまではよかった。攻守ともに自信、確信を深めることのできた、手ごたえのある試合ではないか。
シュート数7-9、CK1-5、ポゼッション47-53と、やや浦和優位ながらも拮抗した好試合であった。
東京はこれで5試合を終え、3勝2分の勝ち点11(1試合あたり2.20)。名古屋が勝ったため首位陥落となったが、この時点では順位に一喜一憂する必要はなく、しっかり勝ち点を積み上げながら他のクラブがふるい落とされ上位争いが絞られてくる中に残ることがまずは目指すところ。
今季まだ無敗だが、引き分けの次の試合は重要。今日の引き分けの本当に価値は来週のホームでの清水戦で決まると言っていい。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) ゴール前の密集でも手堅いセービングでゴールを守り続けたが…。
室屋(3.5) 今季は守備に安定感あり、その分、攻撃参加の価値も上がっている。
チャン(3) 難しい試合だったが危険な敵FWを最後まで抑え続けたのはさすが。
森重(3) 派手さはなかったが最終ラインを統率し最後まで緊張切らさず。
小川(3.5) ボール・ロストはあったがもはや堂々たるレギュラーになった。
大森(3.5) 守備が効いていた。今日の試合の流れでは重要な役割だった。
橋本(3) いつの間にか東京の大黒柱に。アンカー的に構えて要になっている。
眷(3.5) やや軽いプレーはあるもののこの人のアイデアや視野の広さは貴重。
東(2.5) 絶妙なアシストよりもその前の裏抜けをほめたい。今季は気迫が違う。
永井(3.5) 走り続けたがゴールに迫れず。シュートは枠に行きたかった。
オリヴェイラ(2.5) 嬉しい流れからのゴールも身体を張り続けたからこそ。
===
久保(2) 異次元の動きで試合の流れを強引に呼びこんだ。違いを作り出せる男。
本当に残り10秒ほどの勝負だったのに…。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年03月18日 23:02
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【ブンデスリーガ第26節】グラードバッハ 1-1 フライブルク
■2019年3月15日(金) 20:30キックオフ
■Borussia-Park
金曜日の試合だというのを完全に忘れていてスカパーを録画してなかった。土曜日の日中に気づき、何とか結果情報を回避しながら再放送を録画、土曜日の夜に見た。
このところ不調のグラードバッハだが、前節は久しぶりに勝ち点3を挙げてのホーム・ゲーム。しっかり勝って流れを取り戻したい。
メンバーは前節と同じ。ギンターは引き続き欠場となった。
ゾマー
ジョンソン エルヴェディ ヤンチュケ ヴェント
ツァカリア シュトロブル ホフマン
アザール シュティンドル プレア
互いに様子を見ながら慎重な立ち上がりに。
試合が動いたのは10分、左サイドに散らされたボールをダイレクトで中央に折り返され、ここでもダイレクトで合わされたボールがポストに当たって内側に跳ねゴール。スピードのある攻撃について行けずFWをフリーにしてしまった。人はいたが下がりながらの守備で虚を突かれた。早い時間帯に先制され、0-1とビハインドを背負った。
16分、ホフマンからのパスを受けたツァカリアがスルー・パス。裏に抜けたアザールがゴールライン際から中に入り、タイミングを計って中央に流しこむとプレアがこれに合わせてゴール、1-1の同点に追いついた。ツァカリアからアザールへのパスがオフサイドと判定され一度はノー・ゴールとなったが、ビデオ・アシストで判定が覆りゴールが認められた。
その後は互いにチャンスを作れず大きな見せ場もないまま前半を終了。後半に入っても一進一退の攻防となり試合は膠着、アイデアを欠いたまま時間が過ぎる。
61分、ツァカリアに代えてヘアマンを投入。ヘアマンが右ワイドに入りアザールが左に、プレアがトップに上がりシュティンドルがインサイド・ハーフに落ちる。
71分にはシュティンドルに代えてノイハウスを、さらに82分にはホフマンに代えてラファエルを投入するが局面を打開することはできず。結局序盤に1点を取り合っただけでその後は盛り上がりを欠いた試合となり、1-1の引き分けに終わった。
得点シーンは見事だったし、それ以外にも何度かチャンスを作ったものの、逆転まで持って行ける気のしない低調な試合。何より早い時間帯にあっさり失点を喫したことでまたしても自ら勝ちを手放した形になった。何とか追いついただけで御の字。今のチーム状態ではビハインドを追いかけるのはしんどい。
やっていることがそんなに間違っている訳ではないのに結果が出ないのは苦しいが、やはり何かが少し狂い始めていて、それを見つけるのが監督の仕事。アザール、シュティンドル、プレアらも動いているし、ホフマン、ツァカリアもいい。研究され対策されているのはあると思うが、自信を持って戦うしかない。
何とか最低限の勝ち点1を挙げ、26試合を消化して勝ち点47(1試合あたり1.81)で4位はキープしたが、5位との勝ち点差はわずか1に縮小しており、CLどころかELも危うい状況に。このタイミングで監督を更迭するべきだと思うが、まあこのままぼちぼち行くんだろう。CLを取れないとアザールも出て行くかもしれない。
引き分けの次の試合が重要というセオリーからすれば、次節、アウェイでのデュッセルドルフ戦が今後を占う試合になる。ここで見極める必要がある。
ディーター・ヘキング監督談話:
「フライブルクは情熱を持ってゴールを守っていたが、我々の側でもフットボールをする上で問題を突きつけられた。スペースを見つけ、押しこむだけの可能性を作り出すのが難しかった。我々もあまりに受け身で、ボールに対して上手く対応できなかったし、意図を持ってプレーすることができていなかった。そのことについては甘んじて批判を受けなければならない。我々は前に進むための最後のパスをきれいに出すことができなかった。そうなると状況はタフで難しいものになる。我々はどうしても我慢ができなくなるし、攻撃をうまくフィニッシュで終わることができなかった。今の我々はアタッキング・サードで突破力と明快さを欠いている。だからこの勝ち点1に満足するしかない」
今季はファースト・ユニの着用率が高く、僕が買った黒のセカンドを着てくれないが、どうもそれが不調の原因ではないのか。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年03月17日 22:26
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【Jリーグ第4節】FC東京 1-0 名古屋
■2019年3月17日(日) 13:30キックオフ
■味の素スタジアム
まだ肌寒いがいい天気の日曜日。
開幕から3戦負けなしの2位と好調だが、今節は勝ち点差2の首位名古屋との直接対決。勝てば順位が入れ替わり、負ければ勝ち点差が5に開く。少なくとも負けることのできない戦いだが、難しい試合になることは間違いない。粘り強く戦いたい。
メンバーは開幕から固定のまま。控えGKに児玉が初めてベンチ入りした。
林
室屋 チャン 森重 小川
久保 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
試合開始から互いに激しく主導権を争う、首位攻防にふさわしい試合に。4分、東のスルー・パスを受けて永井が裏に抜け出し、敵GKと一対一になるがシュートはファーに外れてしまう。
その後は名古屋がポゼッションからトップに当てようとするのに対し、東京はハイプレスから奪ったボールを素早く裏に展開する戦術で対抗、ゲーム・プラン的には東京の方がハマっているとは思うが、名古屋も個の力での一発があるだけに気の抜けない戦い。
立て続けにシュートを放たれるシーンもあるが林のセーブでしのぎ、何度かチャンスも作る。41分、眷襪らのクロスに中央で東が合わせるが枠に収まらず。互いにチャンスを作りながらも守備の踏ん張りもあり、一進一退の攻防でスコアレスのまま前半を終えた。
後半に入ると名古屋がボールを持ちながら東京陣内で波状攻撃を仕掛ける展開に。押しこまれて苦しい時間帯となる。
しかし54分、左サイドで敵のパスをカットした小川が東につなぐと東から裏にスルー・パス。これを追って裏に抜けた永井が飛び出したGKを冷静にかわしてシュートを放ちゴール。東京が1-0と先制する。
この得点によって東京は再びラインを押し上げ、前からのプレスが機能し始める。63分、永井のミドル・シュートが敵GKにセーブされ、こぼれ球に久保が詰めるがサイドネットに。東京が再び流れを取り戻す。
67分、久保に代えて大森を投入。前への圧力を高める名古屋に対してハードワークから抑えこむが、ワンプレーでフィニッシュまで持ちこめる力があり厳しい対応が続く。79分、永井に代えて田川を投入。
81分、小川のクロスをオリヴェイラが落とし、田川がゴール前からシュートを放ったが枠外に。これはせめて枠に飛ばしたかった。89分、傷んだオリヴェイラに代えてジャエルを投入。最後まで一発の怖さはあったがしのぎきり、東京が1-0で首位名古屋を下した。
内容的には拮抗した戦いであり引き分けが妥当だったかもしれないが、そういう試合をワンチャンで勝利にもちこんだのが成長。敵の強いトップを抑えこみ、そこへのパスの供給もケアできた。押しこまれた時間帯もあったものの、名古屋の意図の通りにはやらせなかったと思う。
ポゼッションは48-52と譲りながらも、シュート数12-9とフィニッシュまで持ちこめていたのは東京の方が戦術的にハマっていたことの証左。裏を狙い続け、オリヴェイラ、永井の特徴を生かした攻撃を繰り返したことが結果に結びついた。
もちろん東京にも逸機やピンチはあり課題は多いが、しぶとく、しつこく戦うことができたのは大きい。結果が出ていれば内容はその中でよくして行くことができる。代表戦のためリーグ戦は2週間のインターバルとなるが、ここまでの戦いをしっかり見直して、中断明けの浦和戦に照準を合わせたい。
また、ルヴァンカップで明らかになっているように、主力に次ぐサブのレベルを底上げすることは急務。丹羽、太田、大森ら、トップでの選択肢になり得る選手は限られており、後は若手の成長を待つしかない。このままでは不慮のケガや長丁場のシーズンで上手く行かない時の下支えが心配だ。
これで東京は首位名古屋を抜き首位に。開幕4試合で3勝1分の勝ち点10(1試合あたり2.50)は立派な成績だが、まだ何かを言うには早過ぎる。実際次節対戦する8位の浦和との勝ち点差は3。守りに入ることなく走り続けるしかない。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3) 敵の厳しいシュートをセーブし続けて勝利に大きく貢献した。
室屋(3.5) 攻撃参加は自重したが、我慢強く守備でチームのために働いた。
チャン(3) 敵の強力なFWを抑えクリーンシートを守った。いい仕事をした。
森重(3) クレバーな働きで攻守に質の違いを見せた。もはや円熟の境地。
小川(3.5) 預けて中に入って行く動きがチャンスを生んだ。自信をつけている。
久保(3.5) 緩急をつけて時間を作ることのできる働き。守備の意識も高かった。
眷(4) うかつなボール・ロストなど軽いリスク判断が目立ち危うかった。
橋本(3.5) 我慢強くバランスを取り続けて試合を作った。東京の中盤の要に。
東(3) 決定的なスルー・パス。それ以外でも攻守でハード・ワークを続けた。
オリヴェイラ(3) ボールを収めてくれるのが心強い。流れからのゴール欲しい。
永井(3) 10回走ってそのうち3回シュート打ってそのうち1本入ればそれでいい。
===
大森(3.5) 試合のポイントを心得ている。勘所を締めて勝利を呼びこんだ。
田川(-) 時間短し。惜しいシュートあった。
ジャエル(-) 時間短し。
今は結果が出ているからいいが、うまく行かないときのことをきちんと考えておいた方がいい。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年03月13日 23:40
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【ルヴァンカップ第2節】仙台 2-1 FC東京
■2019年3月13日(水) 19:00キックオフ
■ユアテックスタジアム仙台
何とかキックオフまでに帰宅してリアルタイムでスカパーを見ようと思っていたがムリで、仕方なく風呂に入って晩ごはん食べてから追っかけで見た。
リーグ戦は悪くないスタートを切ったがルヴァンカップはサブのメンバーで臨んだ先週の柏戦で1-2の逆転負けを喫して厳しいスタート。アウェイが続くがここで勝ち点を稼がなければグループ・リーグ突破が難しくなる。
この試合もリーグ戦の先発メンバーは全員がベンチ外。ジャエルもメンバーから外れ、ナッタウットがベンチ入り。シルバはベンチ・スタートとなり、平川、品田がボランチでコンビを組んだ。前線は矢島、田川の2トップ。
児玉
中村 丹羽 渡辺 太田
ナ・サンホ 平川 品田 大森
矢島 田川
試合は序盤から仙台がボールを支配し東京陣内で試合を進める展開。東京はカットしたボールを前線に運ぼうとするが、仙台のハイプレスに余裕が作れず、パスミスも多くボールをつなぐことができない。
16分、自陣でのパスミスをカットされ裏にボールを出される。これを決められて失点、0-1と先制を許す。中盤での中途半端なパスがズレてさらわれた。波多野が飛び出したがセーブできなかった。
さらに24分、東京ゴール前で密集となり、最後は正面から蹴りこまれて失点、0-2とリードを広げられる。人数がそろっていたのにバタバタの対応となり押しこまれた。この時間帯はこの他にも立て続けにチャンスを作られ、あと2、3点失点していてもおかしくなかったが、敵のシュート精度の低さに救われた。
31分、品田に代えて岡崎を投入。丹羽を中心に、右に岡崎、左に渡辺の3バックとなる。ボランチには大森が1列落ちて平川とコンビを組み、右に中村、左に太田が高い位置を取る。トップは矢島を1トップに、右にナ・サンホ、左に田川を配した3-4-3の布陣に。
守備時には両翼が落ちて5バックでピッチ幅を取るようになり、仙台が2点のリードを得てやや攻撃の手を緩めたこともあってか少しずつ東京がボールを持てるようになるが、今度は引いた仙台を崩すことができず、ブロックの外で足許のパスを回すだけ。結局0-2で前半を終了した。
後半は東京が積極的に前に出るがゴールには至らず。62分、ナ・サンホに代えて内田を投入、内田はそのままシャドーに入ったと思う。すると直後の63分、太田の右CKがGKの手をかすめて直接ゴールに。あまり見られない直接CKで1点を返す。1-2となり追い上げムードに。
しかしその後は徐々にルーズになってオープンな戦いに。東京は攻撃にアイデアがなく仙台の守備を崩せない。76分、大森に代えてシルバを投入、前に出ようとするが、一進一退の攻防が続き打開できず。結局1-2のまま試合終了。東京はルヴァンカップ開幕2連敗となった。
前節と同様、サブのメンバーで臨んだ試合だったが、やはり若手やトップのベンチ・メンバー、さらにはシルバやナ・サンホのようにフィットを目指している外国人メンバーらの混成部隊の感を否めず、もちろんチーム・コンセプトは共有できているとは思うが連係や狙いの共有はできていなかったと思う。序盤は何点取られるかと思った。
また、感じたのは、オフのサブ層の流出がボディ・ブローのようにきいているということ。今日の試合に出たメンバーがチャンスを得て、トップに上がって行くというのが我々のビジネス・モデルのはずだが、トップとそのサブとの間の落差が顕著。長丁場のシーズンを戦うにはその層の厚さが重要なポイントになるだけにサブの質的な充実が必要だ。
この試合でも手詰まりになった時の打開が個のアイデア任せで、戦略・戦術といったものが見えなかった。個々の選手は戦っていたと思うが、それを統合しゴールに結びつける部分が決定的に欠けていて、行き当たりばったりに見えた。米本、田邉、吉本、丸山らの流出が本当に痛い。U23の試合との兼ね合いもあり人繰りが難しいとは思うが、U23世代の突き上げがないとシーズンを通してコンスタントな成績を残すのは難しい。
結局シュート数6-19とほぼ攻め手がなかったことが分かる。それなら後ろを締めなければならなかったが、ボールの奪われ方が悪く守りきることもできなかった。完全な入れ替えではなく、リーグ戦に出た一部の選手をカップ戦にも残したりしてローテーションしながら戦術を共有しつつ底上げを図るような工夫が必要ではないか。
ルヴァンカップの次節以降をどう戦うか、注目しなければならない。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(4.5) 微妙な落球あり。よくセーブしたが2失点はほめられない。
中村(4) 序盤は守備に追われたがボールを持てばセンスを見せた。
丹羽(4.5) 彼が守備ラインを落ち着かせなければならなかったが…。
渡辺(4.5) 序盤は立て続けに失点したが、スケールを感じさせるプレー。
太田(4) 直接入れたCKは見事。大森とのコンビは悪くなかった。
ナ・サンホ(4.5) まだ彼の使い方を周囲が分かっていない感。
品田(-) 時間短し。もう少し見たかった。
平川(4.5) 周囲との息が合わずプレー選択に時間がかかった。
大森(4) よくボールに触ったが周囲を動かせず。ボランチはよかった。
矢島(4.5) 献身的に動いたが決定的なシーンを作れず。
田川(4) 使われ方次第で大きな働きができる片鱗を見せた。
===
岡崎(4) 彼が入って守備が落ち着いた。
内田(-) 時間短し。
シルバ(-) 時間短し。
この状況をチャンスにして若手が成長することを期待する他ない。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2019年03月11日 22:54
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【ブンデスリーガ第25節】マインツ 0-1 グラードバッハ
■2019年3月9日(土) 18:30キックオフ
■Opel-Arena (Mainz)
このところ4試合勝ちがなく、CL圏にも黄信号が灯り始めているグラードバッハ。バイエルンに大敗したのをきっかけに仕切り直したい。
ヘキング監督は先発をいじってきた。ケガのギンターに代わってヤンチュケがCBで先発した他、ジョンソン、シュトロブル、ツァカリアらが先発。ラング、クラマー、ノイハウスがベンチ・スタートとなった。
ゾマー
ジョンソン エルヴェディ ヤンチュケ ヴェント
ツァカリア シュトロブル ホフマン
アザール シュティンドル プレア
試合は2分、いきなりシュティンドルがアザールのパスからゴール前に抜け出して2度シュートを放つがいずれもGKにセーブされる。さらにこぼれ球にツァカリアが詰めるがこでもGKにセーブされて得点ならず。
その後は徐々に拮抗した戦いとなり、マインツが押し気味に試合を進める。シュートも打たれるがゾマーの好セーブや敵のシュート精度にも助けられてこの時間帯を無失点で乗りきる。先制されるのは避けたいという気持ちからか受けに回り、大きなチャンスを作れないまま前半を終える。
後半に入っても一進一退の攻防に。63分、アザールの右ショート・コーナーをヴェントが受けてクロスを上げると、ファーのシュトロブルが敵DFに絡まれたムリな体勢から左足一本のダイレクトでボールをゴール前に落とす。これをエルヴェディが直接シュート。左足で叩きこんで1-0とリードを得る。
69分、アザールに代えてヘアマンを投入。前に出るマインツに対し冷静にボールを回し、決定機を作らせず。89分、ホフマンに代えてクラマーを投入、ホフマンとクラマーはそのままインサイド・ハーフに入ったか、4-4-2にシステムを変更したか。
アディショナル・タイムにはさらにプレアに代えてラングを投入。ジョンソンを前に出した布陣だと思うが、意図的はむしろ守備ということだろう。結局グラードバッハが大事な得点を守りきって1-0でマインツに辛勝した。
今はとにかく結果を出して、チームの状態を平常モードにまで持って行く必要がある。まだ4位にはいるが、勝ち点を積み上げて行けば問題点は自ずと解消する一方で、下の地盤も柔らかい。気を許せばすぐに蹴落とされてしまうだろう。
この日のゴールはセット・プレーからの「一発もの」だったが、こういう勝ち方ができる点でひとつの糸口が見えたのではないか。シュート数こそ10-13と劣勢だったが、CK6-2、ポゼッション55-45と、必死に戦ったことが窺われる数字。得点力が落ちているが、難しくやり過ぎの感もあり、シンプルにゴールを狙う攻撃をもう一度作り直すべきだと思う。この勝利をきっかけに流れを替えたい。
これで25試合を終えてグラードバッハは14勝7敗4分で勝ち点46(1試合あたり1.84)の4位。3位のライプツィヒとは勝ち点差なく、5位のレバークーゼンとは勝ち点4の差。4位以内に入っておくことは重要であり、何を強みにシーズンの残りを戦って行くか、もう一度整理し、欲張った部分をいったん削ぎ落す必要がある。シーズンも終盤、そろそろひとつの勝敗が大きな意味を持つ時期にさしかかってきた。
次はこのところ調子のよくないホーム・ゲーム。フライブルクとの一戦になる。ここで連勝できるかが今季の行く先を決める。
ディーター・ヘキング監督談話:
「バイエルン戦を別にすれば、ここ数試合の我々のパフォーマンスはそれほどひどいものではなかったが、それでも我々はここ4試合勝ちなし。そのため我々は互いに対する相互理解と自信を失いつつあった。最初の20分はうまく試合に入ったが、連係を失ってマインツに何本もフィニッシュまで許してしまった。後半に入ると、マインツの攻撃はそれほど目につかなくなった。今こそ我々がゴールを決める番だ。それがセット・プレーで上手く行った。しかし試合が終わるまで綱渡りだった。今の我々には軽快さが欠けていることが分かるだろう。この勝利が再び少しばかりの確かさと信頼をもたらしてくれればと思う。金曜日の夜にはフライブルクに対して再びすべてが試される」
敵が赤いユニなのに、なぜセカンドの黒ではなくわざわざサードの緑を着るのか。オレが買った黒ユニを着て戦っているのはほぼ見たことない気がする。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年03月10日 23:09
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【Jリーグ第3節】FC東京 2-0 鳥栖
■2019年3月10日(日) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
いよいよホーム開幕戦。曇り空になったが気温はそこまで低くなく、ビールも売れていたようだ。僕も1杯飲んだ。
今季は味スタ改修工事の都合で変則日程となっており、ここまで既にアウェイで2試合を消化、1勝1分で勝ち点4の3位と悪くないスタートを切っている。この勢いを削がず流れに乗って行くためには重要なホーム開幕戦。内容はどうであれ結果を出したい。
メンバーは前節湘南戦と同じ、ルヴァンカップの柏戦でゴールを決めた渡辺がベンチに入った。田川もメンバーに復帰。
林
室屋 チャン 森重 小川
久保 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
東京は序盤からボールを握り、永井を走らせて攻撃を組み立てようとする。2分、永井がフィードを受けて抜け出しシュートまで持ちこむが敵GKがセーブ。この時身体を痛めるが治療して復帰。
その後も機動的に攻撃を仕掛けるが、互いに中盤をコンパクトにした窮屈なエリアの中での奪い合いになり、奪った方が前線にボールを入れる応酬となって決定機を作れず。
16分、永井がプレーを続行できなくなり田川と交替。田川はそのままトップに。永井を失ったことで東京は戦い方が曖昧になり、起点を作れないまま攻撃は散発に。逆に鳥栖にチャンスを作られ、シュートを打たれるシーンもあるが林の手堅いセーブもあり、結局スコアレスで前半を折り返す。
後半は立ち上がりから東京が攻勢に出るが決めきれず。61分、オリヴェイラが中央で敵MFに倒され、このプレーで敵MFは2度目の警告となり退場。鳥栖が一人少なくなる。
63分、久保がドリブルで持ち上がり、右サイドから中央にカットインしてシュートを放つが敵GK正面に。スタンドが沸く。
65分、田川に代えてジャエルを投入。田川は途中出場、途中交代となる。ジャエルはリーグ戦デビュー。66分、敵FWがファウルを受けて眷襪鯑佑飛ばす。警告を受けたが退場でもおかしくない暴力行為だったと思う。
この時間帯はプレーが止まることも多く、落ち着かない雰囲気でどちらにも得点が入る気配がない。鳥栖に退場者が出て徐々に東京がボールを支配する時間が長くなり、鳥栖陣内を中心に試合が進むようになる。
76分、オリヴェイラが右から入れたパスに中央で合わせるが大きく枠を外す。タイミングは合っていたが…。
81分、眷襪紡紊┐涜膺垢鯏蠧。橋本をアンカーにし、久保をトップ下に置いて中盤がダイヤモンドの4-4-2にしたように見えた。久保が中央から左右に動きボールに触る機会が増える。
85分、ジャエルとオリヴェイラで前線に上がり、ジャエルが左サイドから巻いたシュートでゴールを狙うが曲がりきらず。
88分、右からのCKの流れから、敵ゴール前で波状攻撃を仕掛ける。右サイドからのクロスに中央でオリヴェイラがサイド・ボレーを試みるがミートせず。さらにジャエルのシュートがブロックされ左サイドにこぼれたところに小川が走りこみ、ダイレクトでシュート。
するとゴール前の敵DFがクリアしようとしてこれをゴールに入れてしまう。土壇場にオウン・ゴールで1-0と先制する。オウン・ゴールだが繰り返し攻め、最後は果敢にシュートを打って行ったことが得点につながった。
さらにアディショナル・タイム、左サイドの大森からタッチライン際の縦パスを受けた久保が裏に抜け出し、深いところから横パス。これをファーのジャエルが流しこんでゴール。2-0とリードを広げる。
試合はそのまま終了、東京が2連勝を飾った。
内容的には決して素晴らしい快勝という訳ではなく、特に永井が交替してからは攻撃の方向性を見失った感もあったが、しっかりリスクを管理してクリーン・シートをキープ、最後に歓喜が待っていた。
シュート数13-3、CK6-5、ポゼッション48-52。内容的には拮抗しながらも、東京が後半数的優位を得て攻めこんだと見るべき数字か。ピンチはほとんどなかったと思うが、東京のチャンスも散発で、敵GKが固かったのもあってなかなか打開策の見えない神経戦になった。
1点目はオウン・ゴールだし、2点目はビハインドを背負った敵が前に出る中で後ろを突いたカウンターなので、どちらも通常の流れからのゴールではないが、スコアレス・ドロー濃厚な展開の中で諦めることなく最後まで走り続けたことが勝利を呼び込んだ。
必ずしもプラン通りに行かなくても、粘り強く、我慢強く、しつこくやり続ければ何かが起こるという経験を、シーズンの早い段階で共有できたのは大きいと思う。これは今後同じような展開の試合の中で自分たちを支える共通の原体験になるはずだ。そういう自信、確信につながる大きな勝ち点3になった。
また、ジャエルにデビュー戦でゴールが生まれたのも大きい。最初の1点が取れれば調子が出る。オリヴェイラも前節、PKとはいえ今季初ゴールを決めており、2トップが早い段階で波に乗ってくれると戦いはグッと楽になる。
これで東京は3試合を戦って2勝1分、勝ち点7(1試合あたり2.33)で2位に浮上した。順位を見たり何かを言ったりするのはまだまだ早いが、この勝ち点7は、今季の基礎となる重要なもの。我々はこの上に立ってシーズンを戦って行く。結果を先行させることで内容は自然とよくなって行くはずだ。
次節は開幕3連勝で首位の名古屋と戦う。簡単な相手ではないが、組み合えればむしろ相性は悪くないのではないか。週央にはルヴァンカップもあり、ここで波に乗って行きたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 試されるシーンは少なかったが、セーブ、キャッチングとも安定。
室屋(3.5) 左サイド中心に試合が進むことが多かったが攻守で貢献あった。
チャン(3.5) 対人の強さで敵の強力なFWを封殺。フィードも安定かなり。
森重(3) 何気に好パフォーマンス。肩の力が抜け円熟の域に達しつつある。
小川(3) オウン・ゴールは彼が足を振ったからこそ。今季長足の進歩。
久保(2.5) 既に替えの効かない選手に。前半は守備でも貢献大きかった。
眷(3.5) 違いを見せるシーンは少なかったが地味に効いていた。
橋本(3.5) 機を見た攻め上がりが効果的。シュートは枠に飛ばしたかった。
東(3) 豊富な運動量で神出鬼没。中央に入ることも多く存在感あった。
オリヴェイラ(3) シュート0は寂しいが前線でボールを収め続けた。
永井(-) 時間短し。重傷でなければいいが…。
===
田川(4) シュートはあったが、まだ特徴を見せられていない。続けて行きたい。
ジャエル(3) リーグ戦デビューで初得点。フィットすれば大きな戦力になる。
大森(-) 時間短し。追加点の起点になるスルー・パスが見事だった。
帰りに昨季のレビューDVDを買った。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年03月08日 00:41
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【ルヴァンカップ第1節】柏 2-1 FC東京
■2019年3月6日(水) 19:00キックオフ
■三協フロンテア柏スタジアム
柏が降格したため今季は行くこともないかと思っていた日立台だが、ルヴァンカップで当たることとなり仕事終わりに電車に飛び乗った。雨の予報だったが試合が終わって柏駅にたどり着くまで降ることはなかった。平日夜のカップ戦とあってメイン、バックはガラガラの状態。
長谷川監督はリーグ戦から総替えのターン・オーバーを実施。土曜日の湘南戦の先発メンバーはベンチにすら一人もいない布陣となった。
波多野
中村 丹羽 渡辺 太田
大森 平川 シルバ ナ
内田 ジャエル
序盤は東京優位に試合が展開。柏のプレスをかいくぐってボールをつなぐが、攻め手が今ひとつ共有されていない様子で、フィニッシュまで持ちこむアイデアが足りない。攻撃は散発の感が否めない。
30分、右CKを太田が蹴ると、ニアに走りこんだ渡辺がフリックし、これがファーのサイド・ネットに突き刺さって東京が1-0と先制する。渡辺はプロ公式戦初先発で初ゴールに。流れから取れなければセット・プレーで得点する流れはいい。
その後は柏の反撃を受けたがしのぎきり、前半を1-0で終える。若い選手が個々に頑張っているが、連係はまだまだ。ただ、セット・プレーからとはいえ先制できているので、リスク管理を優先しながら我慢強く戦いたい。
しかし、後半に入ると柏がギアを上げてきたか、東京はミスが出てボールを失い、悪い形で守備をする局面が多くなる。65分、敵の左CKからのシュートをゴール・ライン上で内田がクリア、その後こぼれ球をめぐって密集となり、再度のクロスも内田が跳ね返すなど対応したが、最後は裏にこぼれたボールを敵FWに押しこまれ失点、1-1の同点になってしまう。
クリア・ボールをすべて拾われ、波状攻撃をかけられたことでマークがズタズタになり、連係を失ったところで最後のこぼれ球に対応できなかった。66分、ジャエルに代えて矢島を投入、矢島はそのままトップへ。
69分、こんどは敵のカウンターの攻め上がりで左サイドから長いクロスをゴール前に入れられる。これに敵FWがダイレクトで合わせゴール。5分の間に2点を失い1-2と逆転を許す。CB二人で敵のトップを見ていたはずが、まさかのタイミングでのアーリー・クロスでボールを見てしまいマークを外した。
70分、内田に代えてユ・インスを投入。ナ・サンホをトップに上げ、大森が左へスライド、ユ・インスは右SHに。しかしその後も東京は攻撃に迫力を欠き、個で仕掛けてはブロックの前で玉砕する繰り返し。81分にはナ・サンホに代えて原を投入し、原が前線でボールを収めるもののフィニッシュには持ちこめず、結局1-2で柏に逆転負けを喫した。
リーグ戦で出場機会のなかった選手をまとめて試す試合となったが、個々の選手の可能性を見ることができたのは楽しかった。特に右SBの中村が思いきりのいいプレーで印象に残った他、ジャエル、シルバ、ナ・サンホらもフィットすれば行ける感触を持ったし、渡辺はゴールを挙げてアピールした。
しかし、チームとして戦術が徹底されていたかというと疑問で、リーグ戦で出場機会のなかった主戦級の丹羽、太田、大森、若手の波多野、平川、内田、渡辺、中村、新加入外国人のジャエル、シルバ、ナ・サンホら、寄せ集め感の強いメンバーがそれぞれに考えながら戦っていた印象が強い。
それだけに、攻撃に意図が窺えるプレーが少なかったのは仕方ない面もあるが、せっかくセット・プレーで先制できたのだから、この1点をどうやって結果に結びつけるかという点でもう少しはっきりした戦い方を共有すべきだったのではないか。
個人技以外に攻撃の大爆発が望みにくい試合だったのであれば、リスク管理を最優先し、追加点は個人技頼みの「あわよくば」でいいと割り切るべきだったが、それが徹底できず中途半端にボールを持ち、ミスが出て自滅した。失点シーンはいずれも対応の難しいものであったが、腰が浮いてカウンター・パンチを食らった感が強い。
学ぶべきこと、収穫のあった敗戦ではあるが、公式戦である以上、結果へのこだわりはやはり必要。淡白に負けてしまったのは残念だった。
次は土曜日にホーム開幕戦。いよいよ味スタでの試合となる。この試合でヘンな負けグセがつかないよう、しっかりホームで勝ち点3を積み上げたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
波多野(4) 失点はいずれもやむなしか。ムード・メーカーとして役に立つ男。
中村(4) 落ち着いたボールさばきは新人離れ。思いきりのいいプレーで好印象。
丹羽(4.5) 2点目の失点では敵FWをフリーにしてしまい対応できなかった。
渡辺(4) デビュー戦で初ゴール。守備も安定しておりレベルは高かった。
太田(4.5) ゴールとなったCKはいいボール。ポジションを奪い返したい。
大森(4.5) 主将を任された。彼が引っ張るべき試合だったが不発に終わった。
シルバ(4.5) アンカーの位置でのプレーに安定感。引き続き見てみたい。
平川(4.5) いいパスも見せたがボール・ロストも。判断を早くしたい。
ナ・サンホ(5) プレスを受けてのボール・ロスト多く、球離れの見極め悪かった。
内田(5) FW起用だったが期待に応えられず。マメに動いてボールを受けた。
ジャエル(4.5) 片鱗は見せた。使うことで調子を上げるタイプではないか。
===
矢島(4.5) 決定的な働きできず。FWとしての動きは板に付いてきた。
ユ・インス(-) 時間短し。よく走るので気持ちがいい。
原(-) 時間短し。空中戦勝率高し。
外国人トリオをまとめて見られたのは嬉しかった。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2019年03月03日 17:09
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【ブンデスリーガ第24節】グラードバッハ 1-5 バイエルン
■2019年3月2日(土) 18:30キックオフ
■Borussia-Park
調子の悪い時に当たりたくない相手との試合。バイエルンには意外と相性悪くないとはいえ不調を脱して上り調子の相手と、年明けてからもたついている我々では明らかに分が悪い。
ヘキング監督はメンバーをいじってきた。というか戻してきたという感じか。右SBにラング、インサイド・ハーフにはホフマン、SHにはプレアを先発で起用。気持ちは分かるしこれくらいしか打てる手はないというのも理解はするが小手先感は否めず…。長くケガで離脱していたラファエルがベンチ入り。
ゾマー
ラング ギンター エルヴェディ ヴェント
ノイハウス クラマー ホフマン
アザール シュティンドル プレア
試合はいきなり動く。1分、前線にスルー・パスを送られゴール正面から強烈なシュートを浴びるがゾマーがセーブ。
しかしこれで与えたCKに中央で合わせられ失点、早くも0-1と先制を許してしまう(2分)。敵FWは動き出しで明らかにエルヴェディを押してスペースを確保しておりノー・ゴールが妥当な判断だったと思うが、VARの結果ゴールは認められた。
その後もハイ・プレスを敢行するバイエルンに対しボールを落ち着かせられないグラードバッハは押しこまれる時間が続く。11分、クロスに中央で合わせられ、一度はゾマーがセーブしたもののこのこぼれ球を押しこまれて再び失点、0-2とリードを広げられる。
それでもグラードバッハは下を向くことなく攻撃に出る。バイエルンが2点のリードを得てやや受けに回ったこともあり、次第にグラードバッハがボールを持って仕掛ける時間が長くなる。一方で、不用意なボール・ロストから逆襲を受けるシーンも少なくなく、ゾマーの好セーブでしのいでいるもののあと2点か3点失っていてもおかしくなかった。
ゾマーの踏ん張りに応えるべく、37分、左に開いたアザールがホフマンとのワンツーから中央に入りこみ、シュティンドルにスルー・パス。これを追って裏に出たシュティンドルがダイレクトでシュートを蹴りこみゴール。グラードバッハが1-2と1点差に詰め寄る。ここまでは見ごたえのある試合だった。
ところが再び後半開始早々の47分、最終ラインに入った敵FWに縦が入り、簡単な状況ではなかったものの反転を許してシュートを決められる。敵FWの技術が高かったとはいえDFがはさみこんで対応していただけに残念な失点で1-3と再び2点差に。ここでちょっと気持ちが萎えた。
グラードバッハはその後も果敢に攻撃を仕掛けるものの、追加点のショックは大きく、チャンスは作っても決めきれない。52分、やや右寄りで得たFKをヴェントが直接狙うがボールは枠外に。スピードの乗ったいいシュートだったが惜しかった。
65分、ノイハウスに代えてツァカリアを投入。68分にはパスを受けて右裏に抜けたツァカリアがシュートを放つがこれも枠外に。72分にはホフマンに代えてラファエルを投入し、シュティンドルがインサイド・ハーフに落ちる。
75分、敵FWのシュートをゾマーがセーブしたもののこぼれ球を押しこまれて再び失点、1-4となってほぼ試合を決められてしまう。76分にはラングに代えてジョンソンを投入、ファイティング・ポーズは取ったものの効果は薄く、アディショナル・タイムにはエルヴェディがエリア内で敵FWを抱えて倒したという判定でPKを献上。これを決められて1-5となったところでタイム・アップとなった。
バイエルン相手に開始11分で0-2となるとちょっと厳しいし、何とか前半の内に1点返して流れが来るかと思った矢先の後半開始早々に追加点を取られてガックリきた。選手たちは最後までモラル高く戦っていたと思うし、得点機もあったが、さすがにそう簡単には行かないという感じ。
得点シーンはいい流れだったし、いい時はこういうのが何回も繰り返されていずれ入るだろ的な感じだったが、こういう思いきりのよさが足りないように思う。後ろが1点かせめて2点に抑えられれば勝機はあったと思うが、最後のPKは別にしても4点とか5点取られるとムリ。
3点目からはリスクを取った必然の結果という見方もできるが、バイエルン相手にリスクを取らざるを得ない試合展開になった段階でこの結果は目に見えていたというべきだ。ベタ引きにならず勇気を持って戦ったが、早々に失点してゲーム・プランもクソもなくなってしまった。
これでグラードバッハは直近4試合を3敗1分と勝利なし。得意としてきたホームで3点、3点、5点と失点を重ねる一方、攻撃は4試合で2点のみ。攻守の立て直しが急務であり、内容はそこまで悪くないとか言ってると手遅れになる。
まだ何とか4位にとどまっているものの、CL圏内を目標にするなら監督の更迭を検討するべきだろう。この監督ではこの辺が限界ではないか。次節、アウェイでのマインツ戦の結果次第では思い切らなければならない。
ディーター・ヘキング監督談話:
「バイエルン相手に最初の2分で0-1と先制されてしまっては最初に想定したいたことがすべて崩れてしまう。既にその前に我々はバイエルンに大きなゴールのチャンスを与えていた。0-2になって初めて我々は少しは試合をコントロールできるようになり、うまく試合に入れた。我々はバイエルンに高い位置で立ち向かい、それによってもともと考えていたよりも高いリスクを取った。1点返したところでは我々はうまく試合を動かしていたと思う。我々はこの流れをうまく後半につないで行こうと考えていたが、後半開始後またしても非常に早く失点してしまった。我々の前後半それぞれの入り方はまったく受け入れ難いものだ。我々はスペースを十分に狭くして守ることができておらず、決然ともできておらず、バイエルンの好きにやらせてしまった。やってはならないことだ。ホーム3試合で11失点はあまりにも多過ぎる。我々はディフェンスの安定を取り戻す必要がある」
何がおかしくなっているのかをしっかり検証しないとまた繰り返される。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年03月02日 22:43
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■
【Jリーグ第2節】湘南 2-3 FC東京
■2019年3月2日(土) 16:00キックオフ
■Shonan BMWスタジアム平塚
東海道線に乗って平塚へ。天気はよく気温もそんなに低くないが、スタジアムに着くと日は陰り、肌寒かった。
東京は開幕戦をアウェイで引き分け。味スタ改修の都合で開幕からアウェイ2連戦となるが仕方ない。首都圏ということもあってそこまでディスアドバンテージもないだろうし、むしろこれをバネに今季初勝利を挙げたい。
メンバーは前節と同じ。新加入のジャエルがベンチ入りし、田川がメンバーから外れた。
林
室屋 チャン 森重 小川
久保 橋本 眷襦‥
オリヴェイラ 永井
序盤は湘南が攻撃を仕掛け、東京は様子見から受けに回ってしまう。5分過ぎあたりから東京も徐々に前に出始めるがフィニッシュまで持ちこめない。
17分、右サイドでFKを与える。これをゴール前に放りこまれ、密集の中で混戦となる。最後は敵が流しこもうとしたボールをゴール前でクリアしようとした眷襪コントロールできずゴールへ。オウン・ゴールで0-1と先制を許してしまう。不運もあるとはいえ、モラルの高い相手に密集戦は不利だった。
東京はむしろこれで目が覚めたか、ボールを主体的に動かす時間が増え、オリヴェイラ、永井に久保が絡んでチャンスを作り始める。
27分、小川の自陣からのロング・フィードを前線でオリヴェイラが収め、深い位置から中央へ折り返す。敵DFに引っかかったものの、走りこんだ東の足許にこぼれ、東が体勢を崩しながらもこれを流しこみ、ボールはファー・ポストに当たってゴールへ。1-1と追いつく。早い時間帯に追いつけたことで流れを引き戻せた。
その後も互いにモラル高くボールにチャレンジする一進一退の攻防になるが、永井のスピードとオリヴェイラのキープ力を生かした東京の方が優勢か。
40分、再び小川のロング・フィードを永井が追い、敵GKとの競り合いに勝ってマイ・ボールに。これをゴール前に流しこむとオリヴェイラがダイレクトでシュート。これは敵GKにセーブされたが、こぼれ球を走りこんだ橋本が押しこんでゴール。前半の内に2-1と逆転に成功する。
その後も東京がカウンターを中心にチャンスを作るが追加点は挙げられないまま2-1で前半を終えた。
後半にはいっても東京優位の流れ。49分、オリヴェイラのスルー・パスを受けて右サイドの裏に抜けた室屋がエリアに入りこんでゴール前にラスト・パスを送ると、敵GKがこれをセーブするがこのボールがゴール前に滑りこんだ敵DFの腕に当たりハンドリングの判定。東京がPKを得る。
51分、オリヴェイラがいつものダンシングPKを決めて3-1とリードを広げる。更に直後の
52分、久保がドリブルで右サイドを上がり、最後はエリア内からファーに流しこむようなシュートを放つが、角度が厳しく、またファーで詰めきれずそのまま枠外に流れてしまう。
55分、左サイドから入れられたハイボールのクロスにニアで対処できず、ファーに流れるボールを林もファーの室屋も触れず、そのままファーで敵FWに頭で押しこまれ失点。3-2と1点差に詰め寄られる。連係の問題なのかポジショニングの問題なのか、いずれにしても安い失点だった。
59分、ほぼ中央で得たFKを森重が蹴る。ボールは直接ゴールに向かい、敵GKがパンチングでセーブしたが、その位置がゴール内であり、ボールは完全にゴール・ラインを超えていたように見えた。観客席はかなり騒然としたがゴールは認められず、そのまま試合は続行。幻の得点だった。
その後は1点差の神経質な展開に。互いにコンパクトな布陣とボールへのアプローチを譲らず、息詰まる白兵戦となる。75分、久保と永井に代えて大森とナ・サンホを投入。終盤は同点を狙いに来る湘南に押しこまれる時間も長くなるが何とかしのぎ、結局3-2で今季初勝利を挙げた。
入りがやや慎重で受けに回り先制を許したが、先制を許して目が覚めたか、そこから前半の内に逆転、後半さらに追加点を挙げ、1点差に詰め寄られたもののしっかり試合をクローズした。2失点はそれぞれ反省すべき点もあり、特に2失点目は対応を整理する必要があると思うが、まずは今季初勝利という結果が出たことを素直に喜びたい。
シーズンは始まったばかりで、内容に課題が残るのは当然。まずは結果を優先し、その中で内容を修正して行くというアプローチでいい。結果が出ないとできていたことまでできなくなり型を崩して行くのが常。失点から逆転しての勝利は大きい。
カードを1枚残したまま試合を終えたのは気になるが、湘南が最後までモラル高く同点を狙ってきたので、身体を張って効いていたオリヴェイラを替えられなかったのか。ジャエルを見たかったが監督の判断であり仕方ない。次節以降見られるだろう。
森重のFKは完全に入っていたと思うが、副審はオフサイド・ラインに付いており、主審も後ろから見ている形なので、一瞬でアレを「入った」と判定するのは人力ではムリだろう。審判としては「入った」と確信できないものを想像でゴールにする訳に行かないのが道理。これはむしろゴール・ライン・テクノロジーとかVARの導入で解決すべき問題だと思う。
カネがかかるとかすべてのスタジアムにセットするのに時間がかかるとか、できない理由を数えてる場合ではない。期限を切って導入を決める段階に来ている。これで追いつかれたり負けたりしてたらちょっと割りきれない気持ちになっているところだ。
東京は2試合を1勝1分で勝ち点4(1試合あたり2.00)の3位。第2節を終えて2連勝が2クラブのみ、1勝1分も2クラブという混戦。無敗は2分の3クラブを含め7クラブのみで、11クラブは既に少なくとも1敗している訳だ。これに巻きこまれないようスタート・ダッシュを決めたいところ。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(4) 全体にしっかり守っていたが2失点目は連係含め微妙な対応だった。
室屋(4) PKを誘発するクロスなど攻撃面では特徴見せたが失点関与もあり。
チャン(3.5) 中央を締めて敵の機動力を封じた。安定のパフォーマンス。
森重(3.5) FKは入ってたよな〜。攻撃で見せ場多かった。やっぱ上手いわ。
小川(3.5) 2得点につながるロング・フィード。プレイス・キックも蹴らせて。
久保(3) 流れに変化を持ちこめる選手。もはやゴマメ扱いは不要の堂々たる主力に。
橋本(3.5) バランサーとしてポジションを調整しながらのゴールは嬉しい。
眷(3.5) 橋本のおかげでかなり自由に動けている。守備にも効いている。
東(3) 今季のチーム初得点は昨季に続いて東。キャプテン頼りにしてるで。
オリヴェイラ(3) あれだけ収めてくれると本当に楽。PKは素直に蹴って欲しい。
永井(3) スピードを生かしての貢献は大きいが、それだけに早くゴールが欲しい。
===
大森(-) 時間短し。
ナ・サンホ(-) 時間短し。焦らなくていい。
次節はいよいよ味スタでホーム開幕戦。その前に柏でルヴァンカップあるわ。
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