フットボール・クレイジー
football crazy
silverboy club
presents
2019年05月27日 00:34
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【緊急コラム】例の誤審をめぐって
既に先週のことになるが、Jリーグ第12節、湘南×浦和の31分、湘南の杉岡が放ったシュートが右ポストに当たって内側に跳ね、左側のサイドネットに跳ね返ってピッチに戻ってきた。ボールは完全にゴールラインを越えていたが、審判はゴールを認めず試合を続行させた。これが誤審だということで大きな批判を浴びている。
まず、判定の妥当性ということからいえば、このシーンは間違いなくゴールであり、誤審であることに疑いはない。議論の出発点としてまずそれは確認しておきたい。
問題になるのはだいたい以下のような点だと思う。
・なぜこんな誤審が起きたか、審判は見えなかったのか
・プレーが中断した後の対応は適切だったのか(なぜ判定を覆すことができなかったのか)
・守備側の選手はどうすべきだったのか
・SNSなどでの審判批判について
・対策はどうするのか
順に検討して行きたい。
なぜこんな誤審が起きたか、審判は見えなかったのか
このシーン、主審からはボールが右のポストに当たった後、左の何に跳ね返ってピッチに戻ったかは見えなかったと思う。そもそも、ゴールインの瞬間を後ろから見るのが宿命の主審にとって、ボールがぎりぎりゴールラインを越えたかどうかの判定はほぼムリ。
一方、副審側からは見えていた可能性があった。だが、ボールの跳ね方などから、経験上これはファー側のポストに当たったに違いないと判断して、プレーを続行するようインカムを通してサポートしたらしい。結局この「臆測」に基づいた判定が禍根を残すことになる。
この点での審判団の技量は低かったと言う他ない。とはいえ、審判にとって酷なのは、審判以外のすべての人は、プレー直後から様々な角度から問題のシーンを何度も繰り返しリプレイで見られるのに、審判だけは肉眼で、たった一度だけ実際にそのシーンを見ることができるだけで、それを頼りに判定を下す以外に方法はないということだ。
それが仕事だといえばそれまでだが、そういう意味では一度そう見えてしまったらもう確かめようがないということ。ここに判定の難しさがあることは知っておかなければならない。
プレーが中断した後の対応は適切だったのか(なぜ判定を覆すことができなかったのか)
この試合では、問題のシーン直後にプレーが途切れたところから、湘南の選手も監督を初めとするベンチのスタッフも総出で激しい抗議を行っている。一方で浦和の選手からは「早く試合を再開すべき」旨のコミュニケーションはほぼなされておらず、またスタジアムの雰囲気(特にホーム側の浦和サポ)も執拗な抗議を続ける湘南に対してブーイングなどはなく、静観している印象がある。
この状況から、審判は「もしかしたら入ってたのかも」「やっちゃったかも」と思っただろう。しかし、審判団は集まって協議することもせず、湘南に対し「ゴールではないので試合を続ける」旨のコミュニケーションだけを行っているように見える。
この段階で間違いを認め、判定を覆すことができなかったのかという批判がある。
しかし、「ノーゴール」という当初の判断を覆すに足る確証は審判団には与えられていない。彼らは映像を参考にすることができないし、選手の抗議やスタジアムの雰囲気を根拠に「やっぱりゴールでした」なんてことは絶対にできない。
それを許せば、気に入らない判定には審判を囲んで執拗に抗議すれば覆る余地があるということになる。主審が判断した後、副審や四審のサポートを受けて判定を覆すことはあり得るし、それ以外にピッチや備品などに明らかな痕跡が残っているときには判定を見直す余地はあるかもしれないが、すくなくとも判定により不利益を受けたチームからの抗議を根拠に判定をひっくり返すことはあってはならない。
最もよくゴールを視認できたはずの副審から「ノーゴール」のサポートを受け、もう一人の副審も四審も異議を唱えなかった時点で判定は決まってしまったのであり、これを覆すに足る「新証拠」は審判には与えられていないのだから、集まって協議したところで判定は動かない。
判定は誤っていたが、判定後の対応は正しかった(というかあれ以外にやりようがなかった)と思う。繰り返しになるが、「審判以外のすべての人は、プレー直後から様々な角度から問題のシーンを何度も繰り返しリプレイで見られるのに、審判だけは肉眼で、たった一度だけ実際にそのシーンを見ることができるだけ」ということだ。
そのために繰り返しリプレイを見て「誤審だった」との確信を強化して行く「審判以外」の人たちと、一度限りの肉眼の記憶以外に頼るもののない審判との不幸なギャップは深まるしかない。
守備側の選手はどうすべきだったのか
これに対し、守備側の浦和の選手が、「いや、入ってましたよ」と自己申告すべきだという意見も見られた。
特にGKはかなりはっきりゴールシーンが見えていたはずで、審判にそう申告すれば判定を動かすこともできたのではないかということだ。実際、GKはゴール後のボールを無造作にセンターサークルの方に投げており、彼にとってゴールが自明であったことを示唆している。
確かに、守備側の選手から「入っていた」と申告があれば、審判は新たな客観的な確証を得たことになるから、判定を見直す余地はあったと思う。
しかし、それを守備側の選手に求めるのはやはり無理がある。もちろんフェアプレーの精神は求められるべきだが、ふだんの試合では少々のミスジャッジ(どちらのスローインか、ファウルかノーファウルかなど)があってもアドバンテージを受けたチームの選手が自らその修正を求めることはまずない。
それどころか誤審を誘発するために審判を欺く行為すら珍しくない。もし今回、浦和のGKに自己申告を求めるなら、こうした行為もふだんからもっと厳しく指弾され、処遇されるべきではないだろうか。それをせず、今回のシーンにだけ守備側に自己申告を求めるのはいかにも恣意的でありご都合主義的であるという他ない。
どの程度重要な誤審になればそれによってアドバンテージを受けたチームから自己申告する責任が生じるのかなんていう線引きはムリであり、選手らはプロとして何よりもまず第一に勝つことが求められている以上、その判断を選手自身に求めるのはムリだし筋違いだろう。
現役の選手によるSNSなどでの審判批判について
ひとつ残念だったのは、現役のJリーグの選手から、誤審に対し審判を批判する意見が少なからずSNSなどに投稿されたことだ。「選手は試合に命をかけている」的なものも散見され、ふだんから判定に対していろいろな不満があることをうかがわせる内容のものも少なくなかった。
まず残念なのは、プロとして自分の職業上の「素朴な意見」を公開の場であるツイッターなどに軽々しく投稿してしまう不用意さであり、情報管理に対する意識の甘さである。
例えば、僕は会社員だが、自分の仕事に関する不満や関係者の批判などをツイッターその他のネット上の公開の場に書きこむことは絶対にしない。そんなことは仕事の中で問題提起し、解決を図るべきことだからだ。
これらの選手は、逆に自分のことを審判が「今日のあいつのシミュレーションひどかった。ありえないレベル」とツイッターに書きこんだとしても甘受するのだろうか。意見を持つのは自由だが、その発表の仕方には社会的責任が伴うということをまったく理解できておらず、想像力が足りなすぎると思う。こういう人たちがリーグでプレーしているのかと思ってちょっとげっそりした。
もうひとつ残念だったのは、彼らの意見に審判に対するリスペクトがまったく感じられないことだ。
もちろん個別に納得できない判定はあるだろうが、審判もまた、選手と一緒に試合を作っているサッカーファミリーの仲間であり、誤審はあっても互いの立場や職分は尊重すべきであるという基本的な認識が欠けているのではないだろうか。
選手が試合に命をかけているのなら、審判も試合に生活がかかっている。華々しいトップリーグで活躍する選手たちは、ピッチを駆け回る選手だけがフットボールにおいて最も重要な存在だと思い、知らず知らずのうちに審判を「スタッフ」として見下すような目線で接しているのではないか。
対策はどうするのか
まずはVAR(ビデオアシスタントレフリー)の導入を急ぐべきだと思う。追加副審やゴールラインテクノロジー(GLT)の導入も考えられるが、追加副審には実効性に疑問があるし、GLTは今回のようなシーンにだけ効果のある対策の割りにカネがかかると聞く。
審判に判定を顧みる機会を与えるという意味ではVARが今のところ最も優れており、各国のリーグでも導入が進んで、利用の方法も定まりつつある。
繰り返しになるが、スタジアムの雰囲気から「やっちゃったかも」と思っても、審判は雰囲気で判定を覆す訳には行かない。ビデオを参考にする訳に行かないし、ましてや抗議や雰囲気で判定を覆すことはできるはずもない。主審も孤独なのだ。
審判以外の誰もがリプレイで何度もシーンを振り返っているのに、最も正確な判断を求められる審判だけが、たった一度の肉眼での「目撃」だけを頼りに判定しなければならないという非対称性が今回のような問題の原因のひとつ。審判が「ヤバい、やっっちゃたかも」と思った時に、判定の正誤を確認する手段を提供するのがVARであり、今回もVARがあれば審判は救われたと思う。
あと、原博実副理事長も言っていたが、審判や判定に関する議論はもっとオープンにやっていい。DAZNで公開されている「Jリーグジャッジリプレイ」はいい試みだが、審判はもっと選手にも、サポにも近い存在でいい。それはむしろ、審判の権威を守り、サッカーファミリーが相互にリスペクトする助けになりこそすれ、その逆にはならないと思う。
今回の判定は誤審としか言いようのないもので不幸な出来事だったが、過剰な審判バッシングに終始するのではなく、どうやって審判の技量を向上するか、そしてまた、それでも限界のある人力の判定をどうやってサポートするかという議論につなげて行くべきものである。
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Jリーグ
2019年05月25日 21:00
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【Jリーグ第13節】C大阪 1-0 FC東京
■2019年5月25日(土) 15:00キックオフ
■ヤンマースタジアム長居
素直に自宅スカパー観戦。5月というのに各地で真夏日になる暑い1日。長居も晴れのようでコンディションも厳しい。
東京は2位に勝ち点6の差をつけての首位。C大阪はこのところ分の悪い相手だが、今季の勢いでしっかり勝ち点を持ち帰りたい。ルヴァンカップからは中2日で続けてのアウェイ・ゲームとなる。
チャンがルヴァンカップの鳥栖戦で相手選手に対する暴力行為があったとされ2試合の出場停止処分を受けたためCBには渡辺が先発。それ以外は今季のコア・メンバーに。アルトゥール・シルバ、ユ・インスがリーグ戦初めてベンチ入り。大森はメンバーから外れた。
林
室屋 渡辺 森重 小川
久保 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
序盤は大阪に押しこまれる展開に。セカンド・ボールを拾えず、奪ったボールも起点が低いためにつなぎきれない。最後のところは中央を固めつつ身体も張ることで守れているが攻撃の形が作れない。
9分、小川のクロスからのクリア・ボールが高く上がった落ち際を眷襪エリア外からダイレクト・ボレーで狙うが枠を大きく外れる。これが東京のファースト・シュート。その後もC大阪が東京陣内で試合を進める時間が長い。
前線へのアバウトなボールに永井が走るパターンで打開を図るが大きなチャンスにはならない。前半途中からはやや盛り返し、少しは自陣から出て行けるようになるが、中央を締められて左に偏る攻撃が中心でゴール前でのシーンが少ない。スコアレスで前半を終了。
後半に入ってもピッチを広く使うC大阪に対し受けに回る時間が長い。厳しいコンディションの中で苦しい対応を余儀なくされる。C大阪は帰陣も速く、東京はなかなか攻めきれないシーンが散見される。
66分、眷襪紡紊┐謄轡襯个鯏蠧。シルバはリーグ戦初出場。さらに74分、永井に代えてナ・サンホを投入。久保がトップ下(または2トップ)にスライドし、ナ・サンホが右サイドに入る。終盤に勝負を懸けた形に。
ところが78分、左サイドからのアーリー・クロスにニアで頭から飛びこまれゴールを許す。敵FWに森重の前に入られた。構えができる前に放りこまれて対応が一瞬後手になったか。0-1と痛い先制点を与えてしまった。
83分、渡辺に代えて矢島を投入。橋本をCBに下げ、東がボランチに、久保がSHにスライド、矢島はトップに入る。何とか1点を取りに行く布陣だ。
東京はその後も積極的にボールを追い、同点を狙いに行くが、C大阪の守備を崩せず。アディショナル・タイムには久保のCKにナ・サンホ、室屋のクロスに矢島が頭で合わせるが決めきれず。
最後にはオリヴェイラがルーズ・ボールを拾って敵DFをかわし、ドリブルで持ち上がって敵GWと一対一になるが、シュートをGKに当ててしまう。結局試合はそのまま0-1で終了、東京がリーグ戦今季初の黒星となった。
暑さのせいもあってかひとつひとつのプレーの強度が落ち、全体としてやりきれてない印象の残った試合。シーズン無敗は現実的には難しく、どこかで負けるのは仕方ないが、ここからガタガタと崩れるか、この負けを踏まえて再び勝つことができるのかが問われており、この試合で出た課題には真摯に向き合う必要がある。
特にリーグ戦ここ3試合はオリヴェイラ、永井にゴールが出ていないのが気になるところで、昨季はFWがゴールできなくなるとともに失速した。昨季後半の高い授業料をムダにしないように、ここでしっかり修正して次の試合に何としても勝つことが必要だ。
この試合ではシュート数11-11、CK2-9、ポゼッション45-55と劣勢だったことが数字からも分かる。しっかり研究され、対策された訳だが、今後も首位相手にはどこのクラブも当然対策してくるはずで、我々がそれを上回るスピードで先に行くしかない。
以前にも書いたが、我々はここまでも決して圧倒的に強かった訳ではない。どちらに転んでもおかしくない試合をひとつひとつ、粘り強く、我慢強くこちらに引きこんで勝ち点を積み上げてきたに過ぎない。そういう意味では勝敗の差は紙一重であり、見たところ勝ち試合も負け試合もそんなに大きな差はなかったというのが実感だ。
しかし、実際にはやはり勝敗を分けた何かがあるはずで、敵の対策だったり暑さだったり、プロである以上、それを分析し特定した対応しなければならないということだろう。無敗の呪縛がなくなったところで、もう一度前を向き、今季何が機能していたのかをよく見直さなければならない。
リーグ戦初出場となったシルバは、やや球離れが悪い印象もあったものの、全体としてはしっかり動いてボールを出し入れしていた。彼が機能するようなら中盤の層はグッと固くなる。まずは及第点のデビューだったのではないかと思った。
首位であることは変わらないが、2位以下が勝ち点差を詰めてくることは当然予想される。次節は好調の大分との上位対決であり、ここでしっかり勝ちきることができれば、今日の敗戦は乗り越えられる。
今日は5月としては暑かったが、いずれにしても今後は厳しい気候の中での試合になってくる。いよいよ戦い方をアップデートする時期が来たということだろう。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(4) 致命的ではなかったがボールが手についていなかった。
室屋(4) 守備でバランスを取り続けた。攻撃活性化のカギを握る。
渡辺(3.5) 随所に強さを見せた。レギュラーのクオリティある。
森重(4) 流れの悪い時に踏ん張れず、失点にも微妙に関与した。
小川(3.5) 逆サイドまで流れるなど意欲的な動き。成長著しい。
久保(3.5) アイデアと技術はやはり抜群。代表頑張って欲しい。
眷(4) 守備に追われ、前線への配球も精度を欠いた。
橋本(3.5) そういえばCBもできるんだった。代表選出は嬉しい。
東(3.5) 今こそキャプテンとして真価を問われるとき。
オリヴェイラ(4) 最後のアレが決まるかどうかが大きな差になる。
永井(4) いい時に比べてプレー選択が消極的になっていないか。
===
シルバ(4) まずは及第点。
ナ・サンホ(4) 何かやってくれそうな気はしてたんだけど…。
矢島(-) 時間短し。こういう試合でアピールしたかった。
まあ、何にしても、最少失点に抑えながら得点できなかったんだから仕方ないわ。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年05月22日 23:29
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【ルヴァンカップ第6節】鳥栖 0-1 FC東京
■2019年5月22日(水) 19:00キックオフ
■駅前不動産スタジアム
平日夜のアウェイなので素直に自宅スカパー観戦。キックオフまでに帰れなかったので、風呂入って晩ごはん食べてから録画で時差追っかけ視聴した。
2勝2敗1分で迎えたグループ・ステージ最終節。東京は引き分け以上でプレーオフ・ステージに進出となる。「引き分け以上」というのは実際は戦いにくく、しっかり勝ちきるつもりで試合に臨むことになるだろう。
直近のリーグ戦からは、林、チャン、眷襪3人を残してメンバーを入れ替え。ユ・インス、シルバの先発が目を引く。
林
中村 渡辺 チャン 太田
ナ・サンホ シルバ 岡崎 大森
眷襦.罅Εぅ鵐
立ち上がりから鳥栖がハイプレスを敢行、東京はその勢いに押される形で自陣での戦いを余儀なくされる時間が長くなる。鳥栖は奪ったボールをシンプルにFWに当ててくるために対応を間違えると一気にシュート・チャンスを作られる。
東京も素早く前線にボールを供給しようとするが、出し手と受け手の息が合わず、精度も欠いてなかなか決定機を作れない。シュートを打てないまま時間が経過する。ようやく30分、シルバがエリア外からミドル・シュートを放つがバーの上。これが東京のファースト・シュートとなる。
その後も東京はなかなか主導権をつかめないまま、鳥栖のペースにつき合わされる展開が続く。敵のシュート・ミスに救われており、守備はそれなりの強度を持ってできているものの、リスクがあることは否定できない。
しかし鳥栖優位の45分、敵のパスがゴール前でルーズになったのを見た中村が駆け上がってシュートを放つ。これはGKにセーブされたが、セカンド・ボールに詰めたユ・インスが足を延ばしてこれを押しこみ前半終了間際に1-0とリードを奪う。
長谷川監督は後半から中村と岡崎に代えて室屋と矢島を投入。眷襪ボランチに落ち、矢島はトップに入った。
もともと引き分けでよかった東京はリードを得てリスクを取る必要がなくなり、最少得点差ながら自信をもってボールを回せるようになる。鳥栖の攻撃をいなしながら、奪ったボールを少ない手数で前線に運ぶ展開ができるようになるが得点は遠い。
何度か右サイドのナ・サンホからクロスが入るが中央で合わず。勝つしかない鳥栖は前がかりに来るが守る東京も必死で跳ね返し、何度か小競り合いになる。
アディショナル・タイムにはユ・インスに代えて平川を投入。1点リードしてからは比較的余裕をもって対応できており、実質6分以上あったアディショナル・タイムも危なげなくしのいで1-0で逃げ切り。地力でプレーオフ・ステージへの進出を決めた。
序盤は鳥栖に押しこまれたもののしのぎ、前半のうちに先制点を決めて、そのあとは自信をもって試合をクローズすることができた。
ユ・インスは先発起用が当たった形。万全のファイン・シュートではなかったが、体勢を崩しながらもこぼれ球を押しこんだ彼らしいゴール。何としても結果を出すという強い意識が表れたナイス・ゴールだった。
ルヴァンカップ初戦ではトップとサブの実力差を見てしまった感もあったが、難しい日程で試合をこなしながらも控えの底上げを図ってきた成果が若干なりとも窺えた。
シルバは読みも悪くなく、ボールが運べてフィットしつつあるように思った。なかなか出場機会に恵まれないが、彼がボランチで計算できると人繰り上大きい。
プレーオフ・ステージは6月の平日にC大阪とホーム&アウェイの2試合を戦う。リーグ戦もこの週末にC大阪戦。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3) 数は少ないが的確なセービングでこの試合も無失点。
中村(4) 前半での交代は残念。成長が待たれる。
渡辺(3.5) 連携に苦労もしたが空中戦では負けなし。
チャン(4) 敵FWと無用のいざこざあり。守備は堅かった。
太田(3.5) プレース・キックで改めて特徴を見せた。
ナ・サンホ(4) 仕掛けは成功しなかったが守備にも汗をかいた。
シルバ(3.5) こまめに動きボールを引き出した。もっと見たい。
岡崎(4) 時折うかつなミスなどもあるが、センスは買える。
大森(3.5) こういう試合では大森の小技が生きる。ゴール欲しい。
眷(3.5) 決定的なシーンの演出は少なかったが器用にこなした。
ユ・インス(3) 常に狙っているからこそあれを決めることができた。
===
室屋(3.5) 地道に守備で貢献。安定している。ケンカ注意。
矢島(4) しっかり動いているが決定機に恵まれず。
平川(-) 時間短し。
引き分けでもいい試合にしっかり勝ちきれたのは大きい。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2019年05月19日 22:00
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【ブンデスリーガ第34節】グラードバッハ 0-2 BVB
■2019年5月18日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park
全試合同時キックオフの最終節。今季ほとんど来てもらえなかった黒のセカンド・ユニ(背番号は8番ツァカリア)を装備してスカパーでキックオフを待った。
グラードバッハは4位。勝てばレバークーゼンが大量得点差で勝たない限りCL出場圏が手に入る。しかし相手はバイエルンと優勝を争ってくるBVB。もともと最近相性の悪い難敵であるうえにモラルも上がっているはずで、簡単な試合ではない。できる限りのことをやるしかない。
前節同様アンカーシステムの4-3-3。警告累積で出場停止のノイハウスに代わってホフマンが先発した以外は前節と同じ布陣となった。来季のホームユニを着用してのゲームに。
ゾマー
バイヤー ギンター エルヴェディ ヴェント
ツァカリア クラマー ホフマン
トラオレ ドルミッチ アザール
グラードバッハは開始直後から高いモラルでBVBにハイプレスを敢行、ボールを奪えばワンタッチでつないで前線に持ち出す。そうそう、シーズン前半はこういうフットボールしてたわって感じのガツガツぶりで試合の主導権を握る。
12分、左サイドのアザールから右前線のトラオレに大きなサイドチェンジ。これを受けたトラオレが中に切れ込んでシュートを放つがボールは惜しくもゴールの左上に当たり得点ならず。これを決めておけばというシーン。
その後も何度かチャンスを作るが決めきれない。BVBも次第に調子を上げ、次第に拮抗した展開に。地力で勝るBVBが前に出てくる。
スコアレスで終了かと思われたアディショナル・タイム、右サイドからのクロスはゾマーがセーブしたがボールはゴールラインの方へ。これを拾いに行った敵FWがこれをラインぎりぎりで止め、そこからクロスを送るとファーでフリーのFWがこれを押しこんでゴール。0-1と前半終了間際に痛い失点を喫する。
ボールがゴール・ラインを割ったかどうかはVARで確認されたが、主審はイン・プレーの判断となり得点が認められた。リプレイで見る限り判断は穏当だと思った。
他スタの経過も気になるが、この時点でバイエルンが1-0とリードしており、このまま行けばBVBは仮に勝っても優勝はできない。
反対にグラードバッハはレバークーゼン次第だが、レバークーゼンはヘルタに前半で2-1とリード。我々も勝つしかない。
後半に入ると、リードを奪われてショックなのか、電池切れなのか、前半に見られた出足の鋭さが見られなくなり、シーズン後半仕様の戦いぶりに。ここから2得点はかなり高いハードルになる。
54分、クロスに中央で合わされて失点。0-2となり終戦感漂う。
63分、クラマーに代えてシュトロブルを投入。さらに66分にはトラオレに代えてプレアを投入し、何とか得点を奪いに行こうとするが勢いを得て押しこんでくるBVBからなかなかボールが奪えない。
グラードバッハは目に見えてモラルが落ち、緩い雰囲気に。75分、アザールに代えてヘアマンを投入。ヘアマン散髪したか。他会場ではレバークーゼンが大量リードしているとの報も伝わり、仮に逆転してもCLの可能性は極めて薄い。
BVBも、バイエルンがフランクフルトに勝っているということで、どちらも目標が遠のく中、最後はピリッとしない試合になり、主審は45分を過ぎたところで終了を宣言、シーズン最終節を0-2の敗戦で終えた。
前半はいい出足で前からプレッシャーをかけることもできていたし、それでチャンスも作ったが、そこで得点できなかったのがすべて。失点はアウト・オブ・バウンズになりそうなボールを敢えて生かした敵FWの判断に対応できなかった我々の失態であり、集中を切らしたらヤられるという試合だった。
シュート数7-12、CK2-2、ポゼッション30-70と完敗。地力のあるクラブに先制点を許しては勝てない。
グラードバッハは結局16勝11敗7分、勝ち点55(1試合あたり1.77)の5位でシーズンを終えた。惜しくもCL出場は逃したが、シーズン後半の恐るべき失速っぷりを考えれば仕方ない。というかELが取れただけでも御の字というべき。
失速の原因については厳しく反省しなければならないが、いずれにしてもヘキング監督を今季限りとする判断は支持したい。来季からは現ザルツブルク監督のマルコ・ローゼを招聘すると報じられており、より近代的なフットボールに舵を切るだろう。
既にアザールのBVB行きなど選手の去就も報じられ始めているが、選手が来ては去って行くのはプロとして仕方のないこと。来季に向けた編成を楽しみたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「25分間は確かにいいホームゲームをすることができた。しかしいくつか不運もあって、例えばトラオレがバーに当ててしまったりとか、エルヴェディのフリーでのヘディング・シュートとか。もし我々が先制していたらと思わずにはいられない。ドルトムントが1-0とした場面について議論の余地があることはあまり強調すべきではないだろう。他のスタジアムの試合結果を聞いたことで力が入らなくなった。後半はうまく戦うことができなかった。我々はドルトムントにボールを持たせ過ぎ、受け身になり過ぎた。そうなればドルトムントはいい試合をする。だからドルトムントの勝利は妥当なものだった」
ホーム最終戦の恒例で来季のホーム・ユニが披露されたが悪くなかった。来季は素直にホーム・ユニを買おう。今季の黒ユニはあまりに不遇だった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年05月19日 01:29
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【Jリーグ第12節】FC東京 2-0 札幌
■2019年5月18日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
やや曇りがちの土曜日だが、初夏のいい気候。味スタに向かった。
東京はここまでシーズン無敗の首位。とはいえ公式戦ではここ3試合で1点しか取れておらず(失点はゼロだが)、しっかりゴールを決めて勝ちたい試合。秋の死のロードを考えると、今のうちにできる限り勝ち点を積み上げておきたい。
前節欠場のチャン、小川、眷襪先発に復帰。今季の基本布陣に戻った感じ。
林
室屋 チャン 森重 小川
久保 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
互いにボールを前線に素早く運ぶことを意識した立ち上がり。コンパクトな中盤から、ボールを持った方が仕掛けるテンポの速いゲームになる。激しいつばぜり合いになるが、守備も集中しており得点機にはなかなかならない。
16分、左CKを久保が蹴ると、中央でオリヴェイラがヘディング。フリーでシュートできたがボールはバーの上に。枠に飛ばしたかった。これが東京のファースト・シュートに。さらに17分、同じく久保の左CKに今度は森重が右足で合わせるがGKにセーブされる。
23分には永井がカウンターから独走、敵GKと一対一になるがシュートは律義にGKに当ててしまう。永井は19分にもシュートをGKにセーブされている。裏に抜けるまではいいがシュートが決まらない悪癖が出てきたか。
その後も敵のパスミスをカットしたところから速い攻め上がりで札幌ゴールに迫るが攻めきれず、一方で札幌の攻撃も一発で裏に出される怖さはあるものの精度を欠き、大きなチャンスは作らせないままスコアレスで前半を終えた。
後半に入っても東京が主導権を握りながら一進一退の攻防となる。敵のFKが直接ゴールに向かうシーンもあるが、林のナイス・セーブで難を逃れる。57分、永井に代えてナ・サンホを投入。ナ・サンホは右SHに入り、久保がトップ下にスライドする。
59分、久保の仕掛けが阻まれたこぼれ球を敵がエリア近くで受け渡そうとしたところを小川がカット、そのままシュートするとこれがゴール左隅に決まり先制。1-0と待望のリードを得る。小川は意外にもリーグ戦初ゴール。よく集中していた。
直後は札幌が同点を狙って前がかりに仕掛け、FWに裏に抜けられるシーンもあったがシュート・ミスに救われるなど何とかしのぐと、再び徐々に東京のペースに。
69分、オリヴェイラがカウンターで持ち上がる。敵DFを引きつけて右サイドを並走した久保にパスを出すと、これを受けた久保はエリア内に切れこみ、角度のないところからGKの肩口を狙うシュート。GKが反応したもののボールはそのままゴールに入り2-0に。貴重な追加点で試合の趨勢は決まった感があった。
その後は札幌が反撃を試みるがリスクを取る必要のなくなった東京がしっかりと対応、東京のペースに。80分、久保に代えて岡崎を投入、岡崎はボランチに入り、眷襪トップ下に上がる。試合をクローズする選択肢のテストと考えていいだろう。
札幌の攻撃を受けながらも中央をしっかり締め、奪ったボールで追加点を狙う展開に。アディショナル・タイムにはオリヴェイラに代えて矢島を投入。ナ・サンホが絶好のカウンター・チャンスでGKとの一対一からパスを選択して矢島に通らなかったシーンなどはあったもののクレバーに時間を使いきり、2-0で東京が完封した。
前半はモラルの高い札幌の出足と敵の3バックとの相性に苦労もしたが、後半敵失からのワンチャンを見逃さず、カウンターからの追加点も得て最後は危なげなく勝ちきった。結果的には首位らしい堂々たる勝利だったと言っていい。
逸機が続いた前半には、また決めきれずに苦しい試合を強いられる悪い予感がしたし、最悪スコアレス・ドローかとも思ったが、守備がしっかり無失点に抑えてくれたおかげで勝ち点3を手にすることができた。この試合もベースは堅い守備だった。
攻撃面ではチャンスを決めきれなかった前半を反省すべきだが、それでも焦れずにチャレンジを繰り返した。敵の中途半端なパスを見逃さずにカットし躊躇なくシュートした小川のプレーは価値あるもの。今季レギュラー・ポジションをつかみ自信をつけた。交通事故にだけは気をつけて欲しい。
曇り空で比較的涼しかったこともあって足も動き、最後までコンパクトな陣形を保って敵につけ入る隙を与えなかった。決して楽勝だった訳ではないが、そもそもこれまで楽勝だった試合なんてひとつもない訳だし、そういう試合を一つずつモノにして行くタフさこそが今季付け加わったものだろう。
オリヴェイラ、永井にゴールが出ていないが、勝ち点が摘み上がっていればその間に修正や調整はできる。FWが得点できなくなったことが昨季の失速の兆候だっただけに、得点パターンの多様化と深化は引き続き課題だ。
東京はこれで12試合を戦って9勝3分と開幕以来のリーグ戦無敗を継続、2連勝となった。勝ち点は30(1試合あたり2.50)まで積み上がり、2位の名古屋との勝ち点差は6まで開いた。まだまだ予断は許さないが、名古屋、大分、川崎が軒並み引き分けている間にしっかり勝ち点3を上積みできたのは大きい。
いずれ負ける時もくるだろうし、シーズン終盤には遠隔地中心のアウェイ8連戦もあるので何とも言えないが、勝てる時に確実に勝っておくこと、負けた時にガタガタっと行かないことが何よりも重要。厳しい戦いは続いて行く。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3) 今日もまた完封を支える好セーブと安定したキャッチング。
室屋(3.5) このところ我慢強い守備での貢献が目立つ。成長した。
チャン(3.5) ブランクを感じさせない強さ。ラインを統率した。
森重(3) 強さとクレバーさ、技術が高いレベルで統合されている。
小川(3) 躊躇せずシュートできたのは自信と責任感の表れ。集中してた。
久保(3) つぶされる場面も増えてきているがそれでも止められない。
眷(3.5) 守備にやや淡白さが出たか。トップ下で上手さ見せた。
橋本(3.5) バランスを取りながら中盤を抑えた。そろそろゴール欲しい。
東(3.5) あらゆるシーンに顔を出すマメさは羽生を思い出させる。
オリヴェイラ(3.5) ゴールはなかったがチームのために身体を張り続けた。
永井(4) 一対一の判断悪くシュートが決めきれなかった。
===
ナ・サンホ(4) 最後のカウンターはシュートでよかったし決めたかった。
岡崎(-) 時間短し。選択肢になり得ることは示した。
矢島(-) 時間短し。アピールしたい。
この靴を履くと勝てないとか、あのメシを食うと勝てないとか、アウェイ見に行くと勝てないとか、行かないと勝てないとか、あのスタジアムは勝てないとか、色々ジンクスあるように思ってたけど、それって要は、単に我々が弱かっただけなんじゃないのか。今季本当にそれを思う。どの靴履いても勝つときは勝つ。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年05月13日 23:11
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【ブンデスリーガ第33節】ニュルンベルク×グラードバッハ
■2019年5月11日(土) 15:30キックオフ
■Max-Morlock-Stadion (Nürnberg)
最終2節はすべての試合が土曜日の3時半キックオフ。スカパーでリアルタイム観戦した。
グラードバッハは4位フランクフルト、5位レバークーゼンと勝ち点差2の6位と、何とかCLへの希望を残している。但し下を見ればEL圏から滑り落ちる可能性もあり、とにかく2試合勝って何が起こるか見てみるしかない。2つのクラブをごぼう抜きにしなければCLはないが、少なくともELは死守したい。
一方のニュルンベルクは引き分け以下で自動降格が決まるため必死で勝ちに来るはず。難しい試合になるだろう。
へキング監督はバイヤーを右SBに起用した4バックにシステムを変更。クラマーをアンカーに、インサイド・ハーフはツァカリアとノイハウス、両翼にトラオレとアザールを配し、1トップには前節ゴールを決めたドルミッチを先発起用した。
ゾマー
バイヤー ギンター エルヴェディ ヴェント
ツァカリア クラマー ノイハウス
トラオレ ドルミッチ アザール
ともに勝利の必要な両クラブは積極的にボールを動かしリスクを取って敵ゴールに迫ろうとする。ニュルンベルクが中盤を省略してサイドから攻撃を構築するが、最後のところで精度を欠き大きなチャンスは作れない。
一方でグラードバッハは奪ったボールをダイレクトでつないで素早く攻め上がろうとするが、パスがズレることも多くフィニッシュまで持ちこめない。7分、右サイドでトラオレからのパスを受けて裏に走ったツァカリアがそのままシュートを放つがゴールの前を横切ってファーに外れてしまう。
オープンな展開になる割りにどちらも拙攻が目立ち、まあ、ニュルンベルクもひどいけどウチもウチやなあというしょっぱい感じのままスコアレスで前半を終えた。
後半からノイハウスに代えてホフマンを投入。すると56分、右サイドを上がったバイヤーが中央のホフマンにパス、ホフマンがスルー・パスを裏に通すと、これを追って裏に抜けたドルミッチがGKより一瞬早くボールに触れてゴール。ドルミッチの2試合連続ゴールでグラードバッハが1-0と先制する。
さらに63分、左に回ったトラオレがゴール前に鋭いクロスを送ると、敵DFがゴール前でこのボールに触れオウン・ゴール。グラードバッハが2-0とリードを広げる。この時点で試合の趨勢は決まったと言っていい。
65分にはトラオレが左サイドで縦に抜いてクロスを入れると、ファーでフリーのアザールが難なく合わせてゴール、3-0となる。この時点でニュルンベルクは統制の取れない状態に。
72分、トラオレに代えてプレアを投入。たぶんそのままウィングに入ったと思う。78分には傷んだクラマーに代えてシュトロブルを投入。試合をクローズしに行く。まあ、ニュルンベルクはほぼガタガタになっておりクローズするまでもなかったが。
80分、エリア左でボールを持ったアザールが中央へ戻しのパスを送ると、これを受けたツァカリアがシュート。これが決まって4-0に。その後もホフマンの惜しいシュートなどもあり、結局グラードバッハが大差で今季最後のアウェイ・ゲームに勝利した。
前半は決死の覚悟で前に出るニュルンベルクに手を焼き、オープンな展開におつきあいしてしまったが、これを無失点でしのぐと後半立て続けに得点して試合を決めた。今季ずっとやってきた4-3-3が機能し、久しぶりに「これやがな」という試合ができた感あって気分よかった。
今季限りで移籍と報道されているアザールがシーズン後半初めてのゴールを挙げたし、グラードバッハではほぼ何もしてこなかったドルミッチが2試合連続ゴールというのも感慨深い。大事な試合でこういう人たちがきちんと仕事をしてくれたのは嬉しい。
まあ、ニュルンベルクがあまりにアレだったというのもあるが、この勝ち点3は決定的に重要。残留のかかった相手だけに神経質な試合になる可能性もあったが、チャンスを決めきって流れを呼びこんだら後はそのまま押しきった。
レバークーゼンがシャルケと引き分け、フランクフルトがマインツに負けたため、グラードバッハは勝ち点55(1試合あたり1.67)でCL圏の4位に浮上。5位は勝ち点差なしでレバークーゼンが迫っており、得失点差が2あるのみ。6位のフランクフルトとは勝ち点差1。
8位のホフェンハイムとは勝ち点差4となり、最終節を待たずにEL圏内となる7位以上が確定した。最終節に勝てば、レバークーゼンがヘルタに少なくとも3点差以上で勝たない限りCLを手にすることができる。可能性は十分ある。
グラードバッハは最終節BVBとホームで戦うが、悪いことにBVBは首位バイエルンを勝ち点差2で追っており優勝の可能性がある。尋常じゃないモラルで試合に入ってくることが予想され、厳しい試合になるだろうが、ここはもうやれるだけやるしかない。
シーズン後半の失速は目を覆うものがあったが、何とかここでつじつまを合わせてきた。退任の決まっているヘキング監督の花道としてCLを勝ち取りたい。
ディーター・ヘキング監督談話:
「先週の単純とは言えない状況からこの仕事をやりきった私の選手たちを大いに褒めたたえたい。順位表を見て、我々が4位におり、最終節にCLへの可能性が残されているのは注目に値する。私のチームはこれを非常に集中してやってくれたが、前半は失点をしないことが重要だったため前に進むことを躊躇しすぎた。シュトゥットガルトでの結果を受けてハーフタイムに話したこと、そして先制点がもちろん物事をシンプルにしてくれた。我々が何のために攻撃的に戦ったかは分かってもらえたと思う。最終節にはボルッシア・パークでもう一度激震を起こしたい」
日本だと被災地に対して不謹慎だとか言われそうなコメントやな…。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年05月13日 00:16
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【Jリーグ第11節】FC東京 1-0 磐田
■2019年5月12日(日) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
さわやかな初夏の陽気で半袖の人も多い味スタ。調子がいいこともあってか、あるいは久保という話題の選手がいることもあってかなかなかの盛況だ。
2位に勝ち点差4の首位と好調だが、前節はアウェイでG大阪相手にスコアレス・ドロー。この試合ではPKでもオウンゴールでもいいので1点を取って勝ち点3を積み上げる必要がある。週央のルヴァンカップでも仙台と0-0で引き分けており、「ゴールが出ない」状況をズルズル続ける訳には行かない。
公式の発表はないものの、チャン、小川、ジャエルらがフィットしておらず、眷襪老拗靂濱僂能仂貭篁漾0貶で室屋が先発に復帰、東をボランチにスライドして大森が先発した。コイントスで勝った磐田がチェンジを要求、いつもとは逆側でのキックオフに。
林
室屋 渡辺 森重 太田
久保 東 橋本 大森
オリヴェイラ 永井
互いにコンパクトな中盤でボールを奪い合い、素早く前線に仕掛ける似たような戦術で拮抗した展開に。東京の方がやや優位にも見えるが、磐田がするすると前線にボールを運ぶのをなかなか止められず、一進一退の戦いとなる。
14分、オリヴェイラが右寄りで久保からのスルー・パスを受けて前に運びシュートを放つが敵GKがセーブ。これが東京のファースト・シュートとなる。
その後も磐田のコンパクトな守備の前に決定機までは持ちこめない時間が続く。磐田の攻撃も迫力を欠き、森重、渡辺のCBが中央を固める一方、サイドではブロックのスライドと規律ある対応で突破を許さず、固いゲームとなる。
25分にはこぼれ球を拾った室屋がエリア外からミドル・シュートを放つが大きく枠を外れる。結局前半はシュート2本に終わり、スコアレスのままハーフ・タイムとなる。得点機は互いに散発で数も多くない。後半、どちらがどこでリスクを取るか、バランスがポイントになる。
後半に入ってやや間延びし始めるものの固い展開は変わらず。互いになかなかフィニッシュまで持ちこめない。61分、永井に代えて矢島を投入。そのままトップに入る。
さらに69分、大森に代えてナ・サンホを投入。ナ・サンホは右サイドに入り、久保が左にスライドする。このあたりから中盤にスペースができ始め、ボールを動かしやすくなる。ややオープンになりながらも自陣の守備は引き締めている。
83分、左CKを太田が蹴ると、中央で森重がヘディング・シュートを放つが敵GKのファイン・セーブに阻まれる。
84分、再び左CKを太田が蹴ると、今度は矢島がヘディング、敵GKにセーブされたが、敵のクリアが中途半端になり、エリア外の久保のところに。やや高いボールだったが久保はジャンプしながらダイレクト・ボレーでシュート。これが弧を描き敵GKの手をかすめてファーサイドに決まりゴール。東京が終盤についに先制し1-0とリードを奪う。
87分にはカウンターから追加点のチャンスに。中央をドリブルで持ち上がったオリヴェイラが敵DFを引きつけて並走した右の久保に。久保はこれを中央へ折り返し、ファーから走りこんだナ・サンホがダイレクトで合わせるが敵GKがセーブ。決めておきたかった。
ナ・サンホはアディショナル・タイムにもエリア外から鋭い軌道のミドル・シュートを放つが敵GKにセーブされ追加点はならなかった。最後には久保に代えて平川を投入、試合はそのまま1-0で終了し、東京が勝負強さを見せて終盤のゴールで勝ち点3をモノにした。
前節同様、敵もしっかりと守りを固めてくる中で、なかなかチャンスを作ることができなかったが、我慢強く守り、跳ね返されながらも何度も仕掛け続けたことで、終盤にようやく仕留めることができた。
久保のゴールは見事であり、もちろん嬉しいが、このところずっと無失点(前回の失点は4月14日第7節鹿島戦)の守備を褒めたい。攻撃は湿ることもあるし何だかよく分からないけど入らないこともあるが、無失点である限り勝ち点1は約束されている。今日も組織的な守備が素晴らしかった。これがすべての出発点であることは確認しておきたい。
ただ、今季のキモのひとつになっている久保の成長を考えれば、彼自身のゴールが決勝点となって勝ったことの意味は大きい。東京のリーグ戦では初めてのゴールということで、単なる1ゴール以上のポジティブな意味をチームにもたらすのは間違いない。
シュート数9-4、CK9-0、ポゼッション47-53と、中盤で競り合いながらも東京優位の試合であったことがわかる数字。あのままスコアレスで終わってもおかしくなかった(それどころか終盤にミスがらみでヤられかねなかった)試合を勝ちきったところに今季の強さを感じる。
この試合では敵GKが当たっていたこともあって、ゴールになってもおかしくないシュートを何度もセーブされた。攻撃では形は作れているが、最後のところで決めきれないもどかしさは今節も感じられたところで、走りながらにはなるがより精度、練度を高めて行くしかない。
我々はもちろんまだ何も成し遂げていないし、我々自身が挑戦者だと常に思っているが、他のクラブからすれば首位との対戦に備えて研究し、対策し、モラルを上げてくるのは当然だ。我々はそうやって対策され、首位を食ってやろうと秘策を練ってくる相手と戦わねばならないのだ。
それはつまり、何度かうまく行って「これは使える」「通用する」と思った戦略・戦術が、あっという間に研究され対策され、その結果ひとつの戦術の有効期間がとても短くなるということ、同じフットボールを続けていてはすぐに勝てなくなるということ、そのため我々自身が不断の努力をしながら常に前進し続けなければならないということを意味する。
昨季後半の失速の原因はこのあたりにもあったのではないかと思っているが、いずれにしても、成功体験を大事に守るだけではすぐに壁に突き当たるということ。そしてまた、今季も10節G大阪戦、ルヴァンカップ仙台戦と無得点に終わったことで、失速の懸念が見えたのは事実。
その懸念を取り敢えずは払拭した訳だが、ここから先は我々の戦いをいかに敵の対策を上回るスピードでアップデートできるかが勝負になってくる。もちろん、我々自身も、チャンや眷襪里い覆ずFの試合をこのように勝ちきれるなど、成長はしていると思うが、守りに入った瞬間にジリ貧が始まることは肝に銘じておかなければならない。
前節も書いたが、東京はこれまでも圧倒的に強かった訳ではなく、どちらに転んでもおかしくない試合を、粘り強くしのいでワンチャン決めて勝ってきた訳だ。それを思えば安心しているヒマはないということだろう。
次節もまたホーム味スタでの札幌との試合。行けるところまで勝ち点を伸ばす以外にすることはない。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 安定したセービングで無失点に貢献。林に救われている。
室屋(3.5) 久しぶりの出場だったがブランクを感じさせず。
渡辺(3) 空中戦の強さは群を抜く。選択肢として定着した感あり。
森重(2.5) 彼が身体を張っているのに戦わない訳には行かない。
太田(3.5) 正確なプレース・キックに加え攻撃参加もよかった。
久保(2.5) プレー選択も技術も高水準。いつまでいてくれるんだろう。
橋本(3.5) しっかりしたポジショニングで中央を締めた。
東(3.5) ボランチでも流動的に攻守でスペースを埋めた。
大森(3.5) コンパクトな中で動きを作り出すべくトライを続けた。
オリヴェイラ(3) この人に当てるところからすべてが始まる。
永井(3.5) 今日もスピードを生かしてチャンスを作った。
===
矢島(3.5) 今日の動きならトップでも十分通用する。ゴール欲しかった。
ナ・サンホ(3) ルヴァンカップから好調を維持。先発で見たい。
平川(-) 時間短し。久保→平川の交代には万感。
サブの層が薄い問題も少しずつ底上げできつつあるか。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年05月09日 23:14
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【ルヴァンカップ第5節】FC東京 0-0 仙台
■2019年5月8日(水) 19:00キックオフ
■秩父宮ラグビー場
秩父宮ラグビー場で2回目の開催となるホーム・ゲーム。水曜日のルヴァンカップの試合はこれまで天気に恵まれていなかったが、この日は風こそ強いもののそこそこ暖かく雨も降っていない。都心ということもあってか結構な入りだった。
東京は2連敗からの2連勝でグループ・ステージ突破の可能性はまだ消えていない。結果次第では今日のうちに出場が確定することもあり得る。リーグ戦で無得点に終わったイヤな流れを払拭するためにもグループ首位にしっかり勝ちたい。
長谷川監督はメンバーの一部をターン・オーバー。CBには渡辺、岡崎のコンビ、右SHにはナ・サンホ、トップには田川を起用した。ジャエルはベンチ入りせず。
林
小川 渡辺 岡崎 太田
ナ・サンホ 眷襦ゞ極棔‖膺
田川 永井
拮抗した立ち上がりから中盤での押し合いとなる。互いにコンパクトにした中盤で激しいプレスの応酬となり、なかなか自分たちの形を作らせてもらえない。11分、岡崎がサイドにつけようとした横パスが渡辺に当たり裏にこぼれる。これを拾われてミドル・シュートを浴びるが枠に収まらず。ひやっとしたシーンだった。
東京は21分、眷襪敵のボールを奪って前進、最後にフリーになった右サイドの永井に預けると永井が抑えたシュートでゴールを狙うが敵GKのセーブに遭ってしまう。
その後もボールが思うように走らず、パスが届かないケースが散見される。敵のボランチにボールを狩り取られて中央が使えず、サイドに展開するが精度を欠いてフィニッシュまで持ちこめない。
これといったチャンスも作れないまま0-0で前半を終了。
長谷川監督は後半から久保と東を投入。永井と大森を下げた。これでCBの若手二人以外はほぼベスメンになる。
57分、右サイドでボ−ルを追った田川が、クリアしようと出てきた敵GKと激しく交錯。二人とも倒れこむ。田川はしばらくして復帰したが、敵GKはそのまま起きられず退場・交替となった。
東京が圧を増して攻めこむが、敵の守備も固く、また代わって入ったGKがシュート・ストップに強いためなかなか得点に結びつかない。68分、田川に代えてオリヴェイラを投入、決勝点を狙いに行く。
72分、久保が右CKを蹴ると、岡崎がニアで合わせるが、枠に飛んだボールは敵GKにセーブされる。86分、ナ・サンホがオリヴェイラとのワンツーから裏に抜け出すが、シュートはまたしても敵GKがセーブ。終盤は東京が押しこんだがゴールは遠く、結局スコアレス・ドローとなった。
風が強いうえ、芝の足が長いのかボールが転がらず苦労した。敵の固い守備に遭いなかなか形が作れない中、久保、東、オリヴェイラの主力を投入、眷襦橋本を90分使うなど最後まで攻撃を続け、決定機も何度か作ったが、敵GKも当たっており決めきれず。スコアレス・ドローとなりノックアウト・ステージ進出を決められなかった。
守備は最後まで集中できており、岡崎、渡辺のCBのコンビは序盤こそ不安定さを感じさせたものの、次第に固さが取れて十分計算できることを示した。また、ナ・サンホが単騎突破で強さを見せ、フィットしつつある印象。コンビネーションもできつつあり、選択肢になることをアピールした。
シュート数8-4、CK10-3と数字にも表れている通り、ヤられる怖さはほぼなかったが、こちらもきっちり守備戦におつきあいしてしまった。最低限の勝ち点は積み上げたが、メンバーが違うとはいえ2試合続けての無得点は気になる。この試合でしっかり得点したかったが、歯車が狂う前に修正したい。
ルヴァンカップは5試合を消化し、東京は2勝2敗1分で勝ち点7のグループ2位。最終節は鳥栖とのアウェイ戦となるが、鳥栖は勝ち点5の3位なので、東京は勝つか引き分けで勝ち抜け、負けるとグループ・ステージ敗退となる。試合は再来週。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3) 安定のセービング。クロスの処理も安心して見ていられる。勝ち点に貢献。
小川(4) 何か右サイドにも慣れてきた。右足でのクロスに挑戦してるのがいい。
渡辺(3.5) 対人の強さとクレバーさを併せ持つ。ポスト森重、チャンとして期待。
岡崎(4) ビルドアップでアピールできた。アカデミーの意地として頑張れ。
太田(4) 前半はいいプレース・キックを蹴っていた。試合に出て調子上げてる。
ナ・サンホ(3) 対人の強さ、巧さ見せる。思いきって仕掛けるのがいいところ。
眷(3.5) 流動的にポジションを変えてボールに触った。さすがの動きだった。
橋本(3.5) 守備ではバランスを取り中央を固めたが攻撃では前にボールを運べず。
大森(4) 前半で交替は残念。仕掛けるスペースがなく窮屈な戦いを強いられた。
田川(4.5) 久しぶりの先発で力が入ったか空回り感あり。敵GKには謝っとこう。
永井(4) 速さの片鱗は見せたがゴールは遠かった。週末頑張ろう。
===
久保(3.5) 可能性を感じさせたがゴールに至らず。日に日に頼もしくなってる。
東(4) 走りまわったが1点は遠かった。やや疲れがたまっているか。
オリヴェイラ(4) ボールが走らずやりにくそうだった。
田川と敵GKの衝突は完全に田川のアフター。あのボールが取れれば決定的だっただけに全力で行ったのだろうし、その気持ちは多としたいが、一歩及ばないと見切った時点で避けるべきだった。敵GKが重傷でないことを祈る。
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FC東京
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ナビスコカップ/ルヴァンカップ
2019年05月05日 22:52
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【ブンデスリーガ第32節】グラードバッハ 2-2 ホフェンハイム
■2019年5月4日(土) 15:30キックオフ
■Borussia-Park
FC東京の試合で関西遠征していてキックオフまでに帰れず、やむなくスカパーを録画して日曜日に見た。結果情報は遮断していたつもりだったが、ツイッターとか普通に見ていたら何となくうっすら分かってしまった。
グラードバッハはEL死守、あわよくばCLという状況で勝ち点差1で7位につけるホフェンハイムとの対戦。ホームでの勝ち点3は必須だ。失速も甚だしいがここは何とか踏ん張らないと何も残らなくなってしまう。何かチームが既に風呂上りモードになってるんじゃないかと心配。
クラマーが警告累積で有給休暇となったため、シュトロブルがアンカーに上がり、3バックにはヤンチュケが入った。また左ワイドにはヴェントを先発起用、ホフマンがベンチ・スタートとなった。
ゾマー
エルヴェディ ギンター ヤンチュケ
シュトロブル
ヘアマン ノイハウス ツァカリア ヴェント
アザール プレア
試合は序盤からホフェンハイムが押しこむ展開。グラードバッハは防戦一方でボールを前に運べない。セカンド・ボールもことごとく回収され、シュートを浴びるがゾマーの好セーブと敵のシュート・ミスで何とか失点を免れ続ける。前節に続き前からガツガツくるクラブに対して守勢に回ると弱いのは変わらず。
持ちこたえていたが33分、CKから頭で押しこまれ失点、0-1と先制を許す。だれがマークについていたのか分からないが完全にフリーで打たれた。その後もホフェンハイムに一方的に攻められるが、ギリギリでしのぎ続ける。もっと取られててもおかしくなかったが、何とか最少得点差で前半を終えた。前半のシュート数1-16て何かおかしい。30分にヘアマンCK枠
後半からヘアマンとヤンチュケを下げ、トラオレとバイヤーを投入。トラオレが動きまわって少しはボールを持てるようにもなったが引き続きゴールは遠い。何度かシュートまで行けるようにはなったがどこか攻撃がちぐはぐであまり得点の匂いがしない。
ところが72分、正面からのトラオレのシュートが敵に当たって左に張ったノイハウスの足許に。これを中央に流しこむと、ファーのギンターがこれを押しこんでゴール。1-1の同点となる。
しかし喜びは長くは続かず。79分、正面エリア外からシュートを打たれ、バーに当たって跳ね返ったところをもう一度、シュートされる。これはゾマーがセーブしたがこぼれ球に再び正面からダイレクト・ボレーを打たれ失点、1-2と再びリードを許す。
81分、シュトロブルに代えてドルミッチを投入、同点を狙いに行く。すると84ふん、右サイドを持ち上がったトラオレが中央のプレアにパス。プレアはDFに詰められて自らは打てなかったが、ボールをゴール前に落とす。これをドルミッチがきれいに決めて2-2。ドルミッチの今季初ゴールで再び振り出しに。
その後は両者ともゴールを狙いに行ったが勝ち越せず、結局2-2の引き分けとなった。
CL圏内を狙う上では勝たなければならなかったが、競争相手であるホフェンハイムに勝ち点1しか与えず、上に行かせなかったのは大きい。二度追いついての引き分けはそれなりに評価できる。これでグラードバッハは勝ち点を52(1試合あたり1.63)に伸ばし、5位をキープした。
しかし、今夜フランクフルトが勝てば勝ち点差は5に広がる。こうなると残り2試合を2連勝した上でフランクフルトが2連敗してもらわないと4位の芽はなくなる。まずは今節、レバークーゼンを全力で応援するしかない。
この試合について言えば、それなりにタレントは揃い、チームとしての戦略、戦術もはっきりしているはずなのに、どこかピリッとしない戦いぶりでちぐはぐな印象を受けた。監督は今季限りだし、移籍で出て行く人もいるし、チームが何のために戦わねばならないかの動機づけがはっきりせず、どこかしら淡白。
後半、トラオレを入れて彼が走りまわってくれるおかげで少しは活性化したか。解説の鈴木良平が、グラードバッハのシーズン後半失速の原因をいろいろ論じていたが、結論としてはやはりアザールとプレアが点を取れなくなったということだった。対策されたのもあるが、3位という望外の好順位でシーズン前半を終え、チーム全体が何となくそのままで行ける感を持ってしまったのではないか。
ケガ人もいたにはいたが、シーズン途中はほぼ全員フィットで人余りだったほど。ケガは言い訳にならないだろう。監督の更迭は妥当だと思う。
次節はニュルンベルク(A)、最終節はホームにBVBを迎える。とにかく2連勝するつもりで死に物狂いでやるしかない。何でこんなしょっぱいシーズンになってしまったんだろうな、まったく。
ディーター・ヘキング監督談話:
「最終的に2-2というスコアは悪くなく感じられる。前半はよくないように見えた。ホフェンハイムが非常に力強く仕掛けてきたので、我々は試合に入るのに間違いなく問題を抱えてしまった。それだけに、チームのこのどん底からすくい上げ、もう一度叩き直すためにハーフタイムは重要だった。それは我々にとってそれなりにうまく行った。追いついたのは、必ずしもそんな空気ではない時間帯だった。その後はワイルドな試合になり、行ったり来たりの展開になった。ポジティブな点として考えられるのは、チームが負けることを嫌って、もう一度追いつくためのチャンスを作ることができたことだ。我々の自信が、何週間か前にそうだったほどは、今は大きくないことに気づくだろう。それだけにチームが一つになる今日のような瞬間がより重要だということだ」
来季の監督はザルツブルクのマルコ・ローゼになりそうだ。あと、ヘアマンが契約を延長した。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年05月05日 01:18
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【Jリーグ第10節】G大阪 0-0 FC東京
■2019年5月4日(土) 16:00キックオフ
■パナソニックスタジアム吹田
10連休の8日目、大阪は快晴となった。里帰りを兼ねて現地観戦することにした。バックスタンド上層、例によって大阪サポに混じってのステルス応援。スタジアムは素晴らしい。こういうスタジアムが東京にも欲しい。チケットは完売らしい(入場者数34千人)。
東京は開幕以来無敗を継続中だが、アウェイの大阪戦は分が悪い。大阪は下位に甘んじているが地力はあり、立ち上がりに隙を突かれるとメンドくさい試合になってしまう。最初の10分の強度が試合を決めるリスクがあり、ロースコアで前半を終えたい。前半1点差までなら勝機はある。
室屋が先発復帰との報道があったが、昨日の練習で脳震盪を起こしたとのことで帯同せず、SBは前節同様小川が右、太田が左となった。また、前節出場を回避したチャンが先発復帰、渡辺がベンチ・スタートとなった。
林
小川 チャン 森重 太田
久保 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
立ち上がりは大阪がボールを持ち、東京陣内で攻撃を仕掛ける展開に。東京はブロックを作って対応するが、受けに回る時間が長くなる。3分、カウンターから持ち上がった永井が、後ろから走りこんだ久保にパスを出し、久保がダイレクトで合わせるがバーの上。これが東京のファースト・シュートとなる。
10分、敵FWにワンツーで裏抜けを許しシュートを放たれるが林が腕一本でセーブ。15分には中央でFKを与え、これが直接枠に飛ぶがこれも林がセーブ。序盤から厳しいシーンが続く。大阪はパス交換でボールを出し入れし東京のブロックを崩そうとする。
20分過ぎあたりから東京もボールを持てるようになり、拮抗した戦いに。20分にはオリヴェイラが立て続けにシュート・チャンスを迎えるが得点には至らず。40分、久保のFKからのこぼれ球を永井がループで狙うがバーの上。
東京のカウンターは敵のファウル覚悟のつぶしでつながらず、互いによさを消し合う形でスコアレスのまま前半を終えた。
後半に入っても一進一退の攻防。52分、敵のFKが壁に当たってコースが変わり枠に向かうが林が横っ跳びでセーブ。56分、久保が切れこんでシュートを放つが敵GKがセーブ。互いに仕掛けるが守備が固く崩しきれない。
64分、眷襪紡紊┐涜膺垢鯏蠧、東がボランチにスライド、大森は左SHに入る。双方ともボールを持てばパスをつなぎながら攻撃の機会を窺うが、東京はブロックが固く、大阪は早いつぶしで芽を摘む守備で試合は膠着する。
74分、永井に代えてナ・サンホを投入、久保をトップに上げ(あるいは中央に置いてトップ下にしたか)、ナ・サンホは右SHに入る。このあたりから東京が慎重ながらも敵陣で攻撃を仕掛ける時間が長くなる。
84分、小川が中央に入り大森からのワンツーを返すと、大森がさらにこれを小川に返し、小川がエリア内からシュートを放つがGKにセーブされる。86分、久保が右サイドから深いところにクロスを入れるがナ・サンホに届かず。
アディショナル・タイムには小川のクロスのこぼれ球をオリヴェイラがシュートするが枠を大きく外れ、結局スコアレス・ドローとなった。
敵の危険な攻撃を林の好セーブでしのぎ、後半は押しこむ時間が長くなったが、結局決めきれず。開幕からの無敗は継続したものの、リーグ戦の連勝は4でストップした。大阪が東京のカウンターを警戒し、荒っぽくても早めにつぶしてきたことで仕留めることができなかった。
数字を見ればシュート数13-12、CK2-7、ポゼッション48-52と拮抗したゲーム。東京は交替枠を一つ残し、大阪は二つ残したことからも、バランスの難しい、緊迫した試合だったことが分かる。
勝機はあったが取りきれず、ピンチも相応にあったことを思えば引き分けは妥当な結果だと思う。東京はこれまでも圧倒的に強かった訳ではなく、どちらに転んでもおかしくない試合を、粘り強くしのいでワンチャン決めて勝ってきた。今日もそういう試合だったが、こういう結果になることもあるということ。
悲観する内容ではないし、下を向く必要はないが、取りきれないクセがつくのはマズい。地力のあるチーム相手にアウェイでの勝ち点1は悪くない結果だが、引き分けの価値を決めるのは次の試合の勝敗であり、次節は何が何でも勝たねばならない。
暑い季節になり、運動量、プレー強度とも、今までのような調子で続けることは難しく、戦い方の見直しや調整を迫られる。真価を問われる時期に差しかかってきたと思う。次節磐田戦はホームでもあり重要な試合になる。
とはいえ、室屋不在の中でも小川がそれなりのパフォーマンスを見せるなど、我慢強く戦うことで最低限の結果を出したことは評価したい。大人の試合で勝ち点1を持ち帰った印象で、今季は状況に合わせてやるべきことをきちんとやる頼もしい大人のチームになった感がある。これをベースに進むことで間違いはない。
東京は勝ち点1を上積みし24(1試合あたり2.40)で首位をキープ。2位の名古屋とは4差があるが、同じく4差の3位大分、5差の4位川崎などが追い上げてきており気を抜けない。週央にルヴァンカップもあり、これをうまく使いながら調整したい。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(2.5) 序盤の好セーブ連発が試合を作った。MOM級の活躍で勝ち点1を守った。
小川(3.5) 前節から進歩を見せ、右足でのクロスも披露。シュート惜しかった。
チャン(3.5) 裏を取られるシーンもあったが中央を締めて完封に貢献した。
森重(3.5) 今日はフィードも出しどころがなかったか。無失点が何よりの成果。
太田(4) いいクロスもあり守備でも持ち場を守った。プレースキック見たい。
久保(3) 仕掛けで可能性を見せたが敵の早いつぶしに苦労した。ゴール欲しい。
橋本(3.5) 中央を固めて敵の攻撃をはね返した。最後まで我慢強く戦った。
眷(4) 敵もコンパクトでなかなか打開できなかった。微妙なロストあった。
東(4) 窮屈であまりボールを動かせず。ボランチにスライドして地道に貢献。
オリヴェイラ(3.5) ボールを受け続けたが得点につなげられず。次節に期待。
永井(4) スピードを生かすシーンがなかなか作れず。ループ惜しかった。
===
大森(4) 動き続けたものの目立った働きできず。
ナ・サンホ(-) 時間短し。
このスタジアムは観戦環境は素晴らしいが、試合後の退出導線や交通機関が本当にどうしようもない。モノレールで運べる人数には限界があり、シャトルバス的なものを大量に投入するなどしないと、3万人を超える観客はさばけない。
│
Comments(2)
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