フットボール・クレイジー
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2019年11月30日 23:41
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【Jリーグ第33節】FC東京 1-1 浦和
■2019年11月30日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
ひどい雨風だった先週とは一変、気温はやや低いが秋晴れの観戦日和となった。タイトルへの可能性を残したホーム最終戦ということもあり、スタジアムはかなりの人出。12時過ぎには味スタに着いたが座席を探すのにはちょっと苦労した。
東京は首位横浜との勝ち点差1で2位。勝つか引き分けなら次節の横浜との直接対決で優勝の可能性があるが、東京が負け、横浜が川崎に勝つと来週を待たずに横浜の優勝が決まってしまう。浦和に勝たないで優勝など望めないということだろう。
渡辺がCBで先発、右SHには前節の大森に代わって三田を起用した他は前節と同じメンバー。ナ・サンホがベンチに復帰した。
林
室屋 渡辺 森重 小川
三田 橋本 眷襦‥
オリヴェイラ 永井
東京が開始早々からトップ・スピードで飛ばす。5分、小川のスルー・パスを追って左サイドを裏に抜けた永井がゴール・ライン付近から折り返すと、走りこんだオリヴェイラが一度はボール・コントロールを失うものの、こぼれたところを拾ってシュート。GKにセーブされたが縦に速い攻撃から得点機を作る。
6分、三田からのスルー・パスを受けたオリヴェイラが裏に抜け、やや角度のないところからシュートを放つがこれも敵GKにセーブされる。さらに8分、再び三田からのスルー・パスに今度は永井が抜け出し、右寄りからシュートを放つが敵DFにブロックされる。
10分には三田の右CKにファーの眷襪頭で合わせるが枠外に。東京が立ち上がりから立て続けに得点機を迎えるが決めきれず。2トップの速さを生かしたチャンス・メイクが生きているが、この時間帯に先制点が欲しかった。
その後はやや試合が落ち着き、浦和がボールを保持する時間が徐々に長くなる。東京はハイ・プレスを敢行し、引っ掛けたボールを割り切って前線に供給、永井を走らせるかオリヴェイラが収めるというファスト・ブレイクの原点回帰的戦術だが序盤のようなチャンスにはならない。ガチの打ち合いになる。
33分、オリヴェイラが敵DFと接触し倒れる。一度はピッチに戻るものの足を引きずっており走れそうにない状況。そのままプレーが進み、39分、敵がCKをショート・リリース、これをつないでエリア外から強烈なミドルを打たれる。これは林がパンチングでセーブしたが、こぼれ球をダイレクトで蹴りこまれ失点。0-1と先制を許す。林がセーブした段階で全体に足が止まってしまったように見えた。
41分、オリヴェイラがピッチに座りこむ。やはり続行不可となり、42分、田川と交代。オリヴェイラは泣きながらピッチを去る。そのまま前半を0-1で終了。
序盤のチャンスに先制しきれなかったことで難しい展開に。先週のような固さはなく、先制された後も前を向いて戦えているが、オリヴェイラを欠き苦しい状況。横浜が1-0で前半を折り返しており、このままでは横浜の優勝が決まってしまう。まずは1点が必要だ。
後半はリードを得た浦和がペースを落としボールを動かす時間が続く。55分、小川からのパスを追った永井が敵と交錯しながらゴール・ラインを割って倒れる。この時に右肩を傷めた様子で立ち上がれず、そのままピッチ・アウトとなる。57分、ナ・サンホを投入する。負傷でFWを早々に2枚交代となってしまう。
65分、室屋が右サイドから裏に回りこみ、深いところからクロス。ファーに飛びこんだ橋本が頭で合わせるがシュートは枠外へ。
69分、左CKを三田が蹴ると中央の森重が折り返し、これを受けたナ・サンホがダイレクトでシュートを放つ。このボールは敵GKがセーブしたが、こぼれ球を田川が押しこんでゴール。東京が1-1と同点に追いつく。
77分、三田に代えてユ・インスを投入。前節、森重のゴールの後、ただ一人ボールを拾いに行った熱い男に勝利を託す。ユ・インスが左SHに入り、東が右に回ったようだ。
終盤は東京が東、ユ・インス、ナ・サンホを中心にボールを動かし、敵陣深いところまで入りこむが決定打が出ず。アディショナル・タイムのFKもDFにブロックされ、結局1-1で試合終了。東京は勝ち点1を上積みするにとどまった。
横浜が川崎に4-1で勝ったため、横浜との勝ち点差は3に。今節で優勝が決まることはかろうじて回避できたものの、横浜とは得失点差で7のビハインドがあり、最終節の直接対決では優勝のために4点差以上の勝利が必要となることとなった。
この試合では、序盤に押しこみながらそこで先制できず、逆にセット・プレーからの失点で神経質な展開になってしまった。しかし前節ほど硬さや空回り感はなく、しっかりと地に足を着けて戦うことができていたし、それが後半の同点ゴールにつながったと思う。
オリヴェイラ、永井を負傷で失ったことは痛かったが、その後に追いついたことは次節に向けて大きな自信になる。だれもが諦めず、最後まで足を動かし続けたことで、ややオープンになりかかった試合をしっかり締めることができた。前節の教訓を生かすことができたと思う。
横浜から4点差以上で勝利することはもちろん簡単ではないが、シーズン前半のホーム・ゲームでは4-2で勝っているし、昨季もホームで5-2、アウェイで1-0と勝っている。4-0も「事実上不可能」とか「極めて難しい」とか「奇跡」とか「わずかな可能性」とかいうほど無茶な数字ではないはず。
首位を独走したシーズン前半から、アウェイ8連戦のあったシーズン後半は苦労し、首位からも滑り落ちたが、曲がりなりにも最終節まで優勝の可能性を残している。今日の勝ち点で2位以上は確定しており、泣いても笑ってもあと1試合、優勝の可能性を懸けて首位と直接対決できる。やれるだけのことをやるしかない。
前節の森重の土壇場でのゴールといい、オリヴェイラ、永井を欠いてからの途中出場の田川の今日のゴールといい、我々にはまだ何かが残されている。2試合続けて先制されながら追いついて、首の皮一枚とはいえ可能性がつながっているのは決して偶然ではないはずだ。
先週の森重のゴールが今日の試合につながったように、今日の田川のゴールが来週への挑戦権に結びついた。物語は続いて行く。どんな結果が出ようと受け入れる覚悟はとっくにできている。できることなら悲壮にならず楽しみたい。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 試されるシーンは少なかった。投げ急ぎもなかった。
室屋(3) 彼の切り返しの鋭さで敵FWを何度も置き去りに。
渡辺(3.5) いつの間にか頼りになる存在に。ゴール前を締めた。
森重(3) とにかく森重と優勝したい。もうほんとそれだけ。
小川(4) 攻撃のセンスはいいが軽い守備が怖い。
三田(4) 序盤はスルー・パスで存在感見せた。
橋本(3) 前節の悔しさを晴らすパフォーマンス。
眷(3) こういう相手には彼のよさが生きる。
東(3) 彼の戦う姿勢がチームを引っ張った。
オリヴェイラ(4) チャンスを決めきれず。ケガが心配。
永井(3.5) 肩の脱臼か。最終節に間に合ってくれ。
===
田川(3) チャンスを生かし、自らの価値を示した。
ナ・サンホ(3) 終盤の攻撃の中心にいた。先発で使えないか。
ユ・インス(-) 時間短し。何かが起こる予感を作った。
「引き分けでもいい」とか言うより、「4点差以上の勝利必須」という方がやるべきことがシンプルでいい。たぶんその方が東京には向いてる。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年11月24日 23:14
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【ブンデスリーガ第12節】ウニオン 2-0 グラードバッハ
■2019年11月23日(土) 15:30キックオフ
■Stadion An der Alten Försterei (Berlin)
土曜日の夜11時半からの試合なので普通に夜ふかししながらスカパー観戦。
グラードバッハは2位に勝ち点差4の首位だが、とてもこのままシーズンの終りまで行けるとは思えず、取れる時に取れるだけの勝ち点を積み上げておく必要がある。相手は昇格クラブだが油断することなく戦いたい。
前節2度の警告を受け出場停止のベンゼバイニに代わってヴェントが左SBで先発。またベネシュに代わってノイハウスが先発した。エンボロがベンチに復帰。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ヴェント
クラマー ツァカリア
ノイハウス
ヘアマン プレア テュラム
試合はグラードバッハがボールを支配、少ないタッチでパスをつなぎながら手数をかけずに敵ゴールに迫る。12分、左サイドを持ち上がったプレアからのクロスに右サイドから入りこんだヘアマンが頭で合わせるがシュートは惜しくもファー・ポストをヒットして枠外へ。惜しいシーンだった。
すると15分、カウンターで右サイドからクロスを入れられ、ファーのFWにヘディングで決められる。ヴェントが完全に後追いになってしまい、フリーでシュートされた。ゾマーはノー・チャンスで0-1と先制を許してしまう。
その後もグラードバッハはポゼッションを取るものの、割り切った攻撃を仕掛けるウニオンに手を焼き、21分にはポストをヒットされるなど決定機では押されている印象。38分にはヘアマンがフリックで裏に流したボールを追ったプレアがGKと一対一になるが、シュートをGKに当ててしまう。
序盤の押している局面で先制できず、逆にリードされたことで敵に流れが行ってしまった形。0-1で前半を終えた。腹が立つのでハーフ・タイムに角切りベーコンをオーブントースターで炙り、グラードバッハのロゴ入りのグラスでビールを1本飲んでしまった。
後半に入っても流れは変わらず。グラードバッハは細かいミスが多く、ボールを持っている割りには決定機を作れない。58分、ノイハウスに代えてシュティンドルを投入、そのままトップ下に入ったように見えた。
61分、エルヴェディがもも裏あたりを傷めたかプレー続行不能に。シュトロブルと交代する。シュトロブルは久しぶりのCB起用となったが無難に役割を果たしていた。
試合の方はリードを守ろうとするウニオンに対しグラードバッハが攻撃を仕掛ける時間が長くなるが攻めきれない。78分、テュラムに代えてエンボロを投入するが状況は改善せず、あんまり得点できそうな感じがしない。
アディショナル・タイム、終了間際にカウンターを受け、右サイドからクロスを放りこまれる。ニアでヴェントがブロックしに行ったが、跳ねたボールが敵FWの走りこんだコースに飛びそのまま頭で押しこまれてゴール。0-2とされ終戦となった。
シュート数13-11、CK6-2、ポゼッション63-37と、数字の上ではグラードバッハが優位だったようにも見えるが、実際には精度と最後のところのアイデアを欠き、何をやってもうまく行かずにあれこれ考えているうちに2点取られて負けたという試合。取れないなら取られてはいけない。ダメな試合というのはこういう感じという見本のような試合だった。
ローゼ監督になって、素早い攻守の切り替えから一気に攻め上がる形はできつつあるが、まだ何かを成し遂げた訳でもなく、攻守のバランスや攻め手がハマらないときの修正など見直すべきところがたくさんある。幸い今のところそれなりに結果が出ており、走りながら修正して行くしかない。
勝ち点は25(1試合あたり2.08)で変わらず、首位は維持しているものの、2位ライプツィヒ、3位バイエルンとの勝ち点差は1に縮小。再び接戦に巻きこまれそうな状況だ。誰かが復帰すると誰かが新しくケガをする悪循環もあり、特にDFはヤンチュケを欠いている状況でエルヴェディまで離脱するとダメージが大きい。
監督がツァカリアのCBやヘアマンのSBなどムリ目の手を打つ前に、バイヤーやシュトロブルに頑張ってもらうしかない。そういえばジョンソンもSBできるんだった。前ではラファエルをもっと生かしたい。ラファエルとシュティンドルをセットで見たいところだ。
インターナショナルも終わり、ここからELも含めて試合日程が詰まっている。勝ちながらいい流れでドライブし、ウィンター・ブレイクを迎えたい。修正に期待。
マルコ・ローゼン監督談話:
「たくさんのことが我々の思っていた通り、事前に話していた通りになった。ウニオン・ベルリンは信じられないくらいよく組織されていて、非常に攻撃的であり、前がかりな守備を仕掛けてきた。このような戦い方に加え、このファンの後押しとこの雰囲気の中で、どのクラブもここでは難しい戦いになる。我々はとてもいい試合の入り方をしたし、先制の大きなチャンスがあった。我々が問題なく試合を掌握していた局面で、我々は、事前に分析していた通りの形で0-1とされてしまった。ウニオンが多くクロスを入れてくるクラブであり、ヘディングの強いFWがいるということは分かっていた。リードされたことでもちろん我々には簡単でない状況になった。後半は全体としてゴールを狙う意識があまりに足りなかったし、特にアタッキング・サードでそうだった。ウニオンは試合の最後に向けて、とても熱心に、情熱的に守備をしていた。総合すれば、ベルリンの妥当な勝利だった」
この日のユニはセカンドの水色。どうしても違和感ある。敵が赤なんだから普通にファーストの白緑でいいんじゃないか。昨季は僕が買ったセカンドの黒をほとんど着てくれなかったクセに、今季は積極的に水色を着ているようでズルい。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年11月23日 20:14
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【Jリーグ第32節】FC東京 1-1 湘南
■2019年11月23日(土) 14:00キックオフ
■味の素スタジアム
ラグビーワールドカップに味スタを明け渡し、8月17日の広島戦以来アウェイ8連戦を経てようやくホーム・スタジアムに帰還した東京だがあいにくの雨模様。かなりチケットが売れているという情報もあり早めに味スタに出かけたおかげでいつものあたりに席を確保。
前節磐田に勝ったことで首位に返り咲いたものの、2位横浜との勝ち点差はわずか1。残り3試合全勝が前提になる中で、残留のかかる湘南が相手と難しい試合になることが予想される。敵を侮ることなく、リスペクトし過ぎることもなく、平熱で試合に集中したい。
小川が負傷から復帰し左SBで先発。右SHには三田に代えて大森を起用。前節負傷退場となった渡辺はベンチ・スタートとなり、岡崎が先発した。
林
室屋 岡崎 森重 小川
大森 眷襦ゞ極棔‥
オリヴェイラ 永井
序盤こそ東京が奪ったボールを素早く前線に展開、3分には室屋からのクロスに眷襪頭で合わせるなどチャンスを作るが、次第に湘南のハイプレスとボールへの素早い寄せで東京が劣勢に立たされる流れになる。
12分、再び室屋のクロスにファーの東が頭で合わせるが敵GKにブロックされる。湘南がボールを支配する時間が長くなり、20分ごろには立て続けにシュートを放たれるが精度を欠いて難を逃れる。よくない流れの時間が続く。
東京の攻撃は散発。カウンターから形は作るもののフィニッシュまでが遠い。32分、エリア内からシュートを放たれるが右のポストに当たり枠外へ。ホッとしたのも束の間、36分、スルー・パス一発できれいに裏を取られ、シュートを放たれる。ギリギリのところで森重がクリアしたかに見えたがボールは森重もろともゴールへ。0-1と先制を許す。小川が上がっており左サイドがスカスカだった。
その後は湘南がやや自制気味になるとともに東京がボールを持つ時間が長くなるが、シュートには至らず、リードを許したまま前半を終えた。
後半立ち上がりは東京がチャンスを作る。47分、東の落しに眷襪シュートを放つが枠外。48分、大森からのパスを受けて裏に抜けた永井のシュートはGKがセーブ。
湘南は相変わらず高いモラルでボールを追い、東京がボールを待ったり見合ったりしているうちに鋭い寄せでかすめ取られるケースが散見される。パス・スピードも緩く、悪い意味での慣れを感じるプレーが多い。
61分、大森に代えて三田を投入。東京がボールを持つ時間が徐々に長くなるが、湘南の守備も固く得点につながらない。68分、永井に代えて田川を投入。なぜかジャエルもナ・サンホもベンチにいない。
79分、東に代えてユ・インスを投入。キャプテン・マークは橋本へ。ポゼッションが長くなるが、出しどころを探すシーンも多く、湘南の守備を崩しきれない。時間の経過とともに焦りが出始め、長いボールを前線に放りこみがちになってくる。
0-1のまま5分のアディショナル・タイムに入り、敗戦を覚悟した90+4分、岡崎のロング・フィードが敵DFにクリアされたこぼれ球を森重が拾いエリア外からシュート。ボールはゴール前の密集を抜け、右ポストに当たって内側に跳ねゴール。土壇場で1-1と追いつく。
湘南のキックオフから試合を再開、最後は湘南のCKとなったがこれを行わないまま試合終了、何とか勝ち点1を引っ張りこんだ試合になった。
ボールへの出足で後れを取り、ハイプレスに遭ってボールをつなぐこともできず、プレスをはがし損ねてクリティカルなエリアでボールを奪われるシーンも少なくない試合で、内容的には0-1のまま負けていても文句は言えなかった。
森重の劇的なゴールで何とか引き分けに持ちこんだものの、敵のボールへのアプローチに対応できず、自ら試合を難しくした。特にこの試合が久しぶりの復帰となる小川は、攻撃参加のセンスはともかく、守備にぽっかり穴を開けてしまう悪癖が出て失点の原因になった。彼の試合勘を戻すために勝ち点2のコストを払ったと考えるしかない。
岡崎も、急遽途中出場となった前節は集中した守備で勝利に貢献したが、今日は湘南のハイプレスに遭ってリスク管理ができていなかった。CBは経験がモノをいう世界でもあるが、今日は経験を積ませるための試合ではないはず。高い授業料になった。
終盤はパワー・プレーになり、それが何とか奏功したが、FWのバックアップが田川しかおらず、ジャエルもナ・サンホもメンバー外だったのはどういうことなのか理解に苦しむ。それほど状態が悪いということなのだろうが、シーズンのこの局面で、なりふり構わずゴールを狙いに行かなければならない状況も十分あり得ることを考えれば、一発のある本職は必要ではないか。
東京は勝ち点63(1試合当たり1.97)としたが、横浜が松本に勝ったため勝ち点を64に伸ばし、首位を明け渡した。3位の鹿島は広島と引き分け勝ち点60。優勝の可能性があるのはこの3クラブに絞られた。
得失点差は東京が+20なのに対し、横浜が+25、鹿島が+24と東京は劣勢。横浜、鹿島を勝ち点で上回る必要がある。最後に横浜戦を残しており、残り2連勝なら自力優勝の可能性はあるが、次節は長年苦手としている浦和戦。最後に大きな試合を二つ残しての引き分けは本当に痛かった。
もうここまで来たら苦手とか何とか言っていられる訳もなく、とにかく相手がどこであろうとあと2試合勝つしかない。それくらいのことができないともともと優勝なんてできる訳もないということだ。もう腹をくくるしかない。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3) 雨だったが手堅く守った。失点はノー・チャンス。
室屋(4.5) いくつかいいクロスもあったが守備に追われた。
岡崎(5) ハイプレスをいなすことができずバタバタした。
森重(3.5) ゴールは価値あるが試合を落ち着かせられなかった。
小川(5) 彼の復帰に勝ち点2のコストは高かった。
大森(4.5) センスよりも強度の必要な試合になってしまった。
眷(4) なかなか思い通りの仕事をさせてもらえなかった。
橋本(4.5) こういう試合で流れを変えられるようになりたい。
東(4.5) 思い通りに行かないときにチームを引っ張れたか。
オリヴェイラ(4) 厳しいマークに遭いながらもボールを収めた。
永井(4.5) 代表戦の疲れをひきずっているのか精彩を欠いた。
===
三田(4.5) プレース・キックには可能性を感じたが…。
田川(5) 持ち味がどこにあるのか分からなかった。
ユ・インス(-) 時間短し。最後の一秒まで諦めない意志を見た。
負け試合を最後に引き分けに持ちこめたことが次につながると信じて行こう。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年11月11日 23:03
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【ブンデスリーガ第11節】グラードバッハ 3-1 ブレーメン
■2019年11月10日(日) 13:30キックオフ
■Borussia-Park
ドイツ時間午後1時半のキックオフというのは今季から設定された時間帯で今まであんまり経験がなかった。これだと日本時間の夜9時半というゴールデン・タイム。余裕持ってスカパーでリアルタイム観戦。
土曜日の試合結果からは、グラードバッハは今節負けても首位キープが既に確定しているが、ホーム・ゲームでもあり勝ち点3をしっかり積み上げたい。
週央のヨーロッパリーグのローマ戦からは4人をターン・オーバー。3バックの予想もあったがオーソドックスな4-2-3-1の布陣でのスタートとなった。ケガ明けのプレアが先発に復帰。
ゾマー
ライナー ギンター エルヴェディ ベンゼバイニ
クラマー ツァカリア
ベネシュ
ヘアマン プレア テュラム
試合はグラードバッハが素早い切り換えからブレーメンのゴールを脅かすが、ブレーメンも奪ったボールを前線に当ててくる応酬で、いきなり熱のこもった攻防となる。互いにチャンスを作るが、守備も集中しておりにらみ合って序盤が過ぎる。
20分、右サイドからのベネシュのFKに中央でベンゼバイニがヘディング、これが決まってグラードバッハが1-0と先制。これで流れはグラードバッハに。
さらに22分、ギンターが前線に送ったボールを右寄りのテュラムが受ける。飛び出した敵GKをかわして頭でボールをつなぐと、これを受けたヘアマンがダイレクトでループ・シュートを決め、2-0とリードを広げる。難しい角度からのシュートだったがナイス。
32分、裏に長いボールを出され、これをさらに裏に通されて失点。一度はゴールかと思われたが、VARの結果、ゴールに先立つ競り合いの中でツァカリアが足を払われて転倒したのが分かりゴールは取り消しに。形は完全にやられていたがよく見てくれた。
34分、クラマーが足を傷め退場、ホフマンが代わってイン。前半に負傷交代で枠を使ってしまったのは痛いが仕方ない。裏を取られるシーンがいくつかあったが、ゾマーの好守もあって2-0で前半を終えた。
後半に入った50分、ベンゼバイニがエリア内で敵FWの足を踏んづける。VARとなったが、ベンゼバイニの踏んづけはアクシデントっぽかったものの、その時に別のFWの腕を引っ張っているように見えるプレーがあり、結果としてPKの判定となる。
53分、敵FWのPKを右に飛んだゾマーが抑える。これまでゾマーがPKを止めたのって見たことなかった。やればできる。59分、今度はベネシュが傷んでノイハウスと交代。代わりは要るというがここで2枚目のカードを切らされるのはつらい。
直後、右前線に出たボールをヘアマンが受け、ドリブル縦に仕掛けると見せてニアを抜くシュート。これが決まって3-0に。残り30分あるものの大勢は決したと言っていいだろう。ヘアマンはこの日2ゴール。
その後はほぼ安全圏のリードを得て余裕の出てきたグラードバッハがブレーメンの攻撃をいなしてしのぐ時間帯に。ブレーメンにポゼッションは譲るが、ゾマーの好守もありゴールは許さない。
81分、プレアに代えてシュティンドルを投入、試合をクローズしに行く。87分、自陣の左サイドでベンゼバイニが敵FWに遅れてタックル、これが警告となり、既にPKのところで警告を受けていたため、2回目の警告で退場となる。ヘアマンが左SBを埋めたように見えた。
アディショナル・タイムにはエリア内で逆サイドを狙ったポスト直撃のシュートを許し、3-1と詰め寄られたが、結局そのまま試合は終了。グラードバッハが無事に勝ち点3を手に入れた。
戦い方が似ており、ガチでの組み合いとなった。しばしば裏に抜け出されるシーンもあったがゾマーの好セーブのおかげでしのぎ切った。シュート数17-16、CK2-8、ポゼッション54-46と、数字からも拮抗した戦いだったことが分かるが、最後の失点は余計だった。
ここにきてローゼ監督の戦略・戦術が成果を出し始めているように思う。昨季のフットボールとの違いを選手たちがようやく理解し、ピッチでの動きとして表現できるようになってきたということなのかも。
これでグラードバッハは勝ち点を25(1試合あたり2.27)で首位をキープ、2位のライプツィヒとは勝ち点差4あり、次節負けても首位は変わらない。しかし、この試合ではクラマー、ベネシュが相次いで負傷退場。ヤンチュケもケガで欠場中で、ヨーロッパリーグのことも考えるとケガ人が増えるのはキツい。
ようやくシュティンドルが戻り、シュトロブル、トラオレ、ホフマン、ジョンソンらも使えるようになったところで、入れ替わりでケガ人が出るのはマジで勘弁して欲しい。うまくローテーションしながら、ウィンター・ブレイクまで走り続けるしかない。
マルコ・ローゼ監督談話:「目の前で見れば難しい試合だった。ブレーメンはしこたまゴールのチャンスを作ったが、我々はヤン・ゾマーという素晴らしいGKがいた。それ以前に、試合の前に話し合っていたことはかなり実行できた。我々はひたむきにゴールを目指し、いい時間帯に得点を決めることができた。ヤンはその他にもPKを1本止めた。そして我々は最後まで戦い続けた。選手たちは今のところ本当によくやっている。彼らは自身を持ち、我々のアイデアを信用し、楽しんでやれている。それもまた重要なことだ。首位にいるものとして、既にひとつの試合の中でもむしろ難しい局面を耐えてきた。ちょっとした運も今は我々の味方をしている。しかし、選手たちは非常にハード・ワークをしてくれており、この結果も妥当なものだと言える」
試合前に自殺したかつてのGK、ロベルト・エンケをしのんだ黙祷があった。中継はこれにも言及して欲しかった。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年11月09日 21:50
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【Jリーグ第31節】磐田 0-1 FC東京
■2019年11月19日(土) 14:00キックオフ
■ヤマハスタジアム
秋晴れの土曜日。ホームだと気分よく観戦なんだけど、自宅DAZN観戦かつこの時間だと微妙に外出しにくくて困る。
シーズンも残り4試合。首位鹿島と勝ち点差なし、得失点差8のビハインドで2位の状況で、もう後は全部勝つしかない。3位の横浜との勝ち点差も1しかないし、後退は一歩たりとも許されず、やるだけのことをやって後は何が起こるか見てみるしかない。
布陣は前節と同じ。全体練習に復帰したとの情報があった小川はベンチ外。
林
室屋 渡辺 森重 オ・ジェソク
三田 橋本 眷襦‥
オリヴェイラ 永井
ボールを握って試合を進めようとする磐田に対し、奪ったボールを素早く前線に供給したい東京が組み合う流れになる。東京は前線からプレスをかけるものの、そこをかいくぐられると自陣でブロックを形成して跳ね返す守備が機能。中央を割れない磐田はサイドからの攻撃が多くなるが中で対応できている。
15分、左サイド深くでボールを持った東が戻しのクロスを入れると、エリア中央で永井がこれを受け、反転からシュートを放つがDFにブロックされる。これが東京のファースト・シュートとなる。
東京はその後も裏に出して永井を走らせるか、オリヴェイラに預けるかといういつもの戦いを進めるが決定機は散発。25分、自陣で敵FWと交錯した渡辺が左足首をひねった様子で倒れこむ。ピッチ外での治療の後、一度は戻ったもののすぐに座りこむ。29分、負傷退場の渡辺に代わって岡崎がイン。
30分、右サイドの室屋からのクロスを受けたオリヴェイラが鋭いシュートを枠に飛ばしたが敵GKのセーブに遭う。磐田もいくつかチャンスを作るが林の好セーブもあって先生は許さず。高いテンションのどつきあいになるがスコアレスで前半を終えた。
後半に入ってもフィジカルな接触の多い熱いプレーが続く。51分、橋本がロビングのボールで右サイド裏に落とすとここに走りこんだ室屋がこれを拾い、縦に仕掛けようとしたところで敵DFに足を引っかけられて転倒。これがファウルとなり東京がPKを得る。
53分、オリヴェイラがこれを落ち着いて決め、東京が待望の先制点を得る。1-0とリード。
その後は後のなくなった磐田が前がかりに攻撃を仕掛ける展開に。東京は自陣でブロックを構築してこれをしのぎつつ、カウンターからの追加点を狙う。70分、永井からのパスを受けたオリヴェイラがシュートを放つが敵DFがブロック。
73分、三田に代えて大森を投入、クローズを意識した交代だろう。磐田の攻撃が荒くなるところでファウルをもらいつつ東京が時計を進める。79分、オリヴェイラが敵と競る中で左のもも裏を押さえて倒れる。そのまま担架で退場、80分、オリヴェイラに代わって田川が投入される。
81分、永井が敵からボールを奪ってドリブルで持ち上がる。エリアに侵入するが敵DFに寄せられてシュートを打てなかったが、こぼれ球に田川が反応、シュートを放つ。ボールはわずかに右に外れる。これは決めておきたかった。
その後は磐田のパワー・プレーを自陣でしのぐ時間が続くが、焦ることなく残り時間を消化、5分のアディショナル・タイムも守りきって1-0で3連勝を挙げた。
流れから得点できない中で、ワンチャンを生かしての仕掛けからPKを獲得、林の好セーブや森重のクレバーな守備、渡辺の負傷交代で入った岡崎の奮闘もあって貴重な勝ち点3を得た。
シュート数6-7、CK3-5、ポゼッション44-56と必ずしも万全な試合ではなかったし、実際危ないシーンもいくつかあったものの、この時期にこういう勝ち方ができたことは内容以上に大きい。勝ち点があればこそ、内容の修正もできると考えるべきだろう。
リードを奪ってから受けに回ってしまったのと、追加点の好機に決められなかったことで試合を難しくした面はあったが、全体に勝ちきるという目的から逆算した戦術がはっきりしており、結果を出すためにやるべきことが次第に明らかに認識されてきた気がする。
鹿島が川崎に負けたため、東京は勝ち点62(1試合あたり2.00)で再び首位に。横浜は札幌に勝ち鹿島を抜いて2位に上がった。東京都の勝ち点差は1。このまま残り試合を勝ち続ければ優勝だが、今日の試合でも分かるように簡単な試合はひとつもない。
味スタがラグビーワールドカップに使用されたため、異例のアウェイ8連戦となったが今日の試合でそれも終わった。最後を3連勝で締めることができたので8試合を4勝2敗2分(1試合当たり勝ち点1.75)で乗りきったことになった。味スタに戻れば自動的に勝てる訳ではないが、8連戦を終えたところで首位にいるのは悪くない結果だ。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(2) ファイン・セーブの他にもヤバいヤツを押さえたのとかあった。
室屋(3) 裏抜けで特徴見せた。PK取れたのも室屋の頑張りから。
渡辺(3.5) 負傷退場は残念。捻挫らしいが軽いことを祈る。
森重(3) 盤石の守備。ここへきて安定感を増している。
オ・ジェソク(3.5) 終盤には魂の守備。こういう試合で頼りになる。
三田(4) 消えている時間もあったが正確なプレース・キックは脅威。
眷(3.5) スペースを消されて効果的なフィードを出しにくかった。
橋本(3) 代表に選ばれてから長足の進歩。安心して見ていられる。
東(3.5) 攻守においてつなぎ役としてチームに貢献し続けた。
オリヴェイラ(3) PKももちろんだが守備面での働きが大きかった。
永井(3) ゴールはなかったが敵にはずっとイヤがられてた。
===
岡崎(3) 突然の投入にも落ち着いて役割を果たした。
大森(3.5) 試合を落ち着けるために必要な存在。
田川(-) 時間短し。あれはせめて枠に飛ばしたかった。
残り3試合、未知の領域を走る覚悟はできている。
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FC東京
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J1リーグ戦
2019年11月03日 22:34
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【ブンデスリーガ第10節】レバークーゼン 1-2 グラードバッハ
■2019年11月2日(土) 15:30キックオフ
■BayArena (Leverkusen)
ドイツのサマータイムが終わったので、土曜日の夜11時半キックオフ。スカパーでリアルタイム観戦した。ちなみにドイツは2021年からサマータイムをやめるらしい。来年が最後のサマータイムになるかもだ。
リーグでは首位を走っているが上位は混戦。負けが込むとたちまち脱落する怖さもあり、厳しい相手とのアウェイ・ゲームではあるが勝ち点の積み上げは必須。この時期に首位を張り続けるのもムダにしんどいかんもあるが…。
週央のDFBポカール(BVB戦。1-2の敗戦)からメンバーをターン・オーバー。最終ラインはケガ明けのギンターを中心に、右にヤンチュケ、左にエルヴェディを配した3バックに。ベネシュ、ツァカリアはベンチ・スタートとなった。ベンゼバイニはメンバー外。
ゾマー
ヤンチュケ ギンター エルヴェディ
ライナー クラマー ホフマン ヴェント
ノイハウス
ヘアマン テュラム
試合は互いに鋭い出足からボールにプレッシャーをかけ、奪ったボールを素早く展開する忙しい流れになる。ボールが落ち着かず、往来の激しい序盤になるが、レバークーゼンが優位に立ち、グラードバッハ陣内でボールを持つ時間が長くなる。
しかし18分、右サイドをテュラムが縦に抜け、敵DFを交わして深いところからエリア内に侵入すると、ゴール間を横切るグラウンダーのクロスを入れる。ファーに走りこんだヴェントが難なくこれを流しこみグラードバッハが先制。1-0とリードを得る。
ところが直後の25分、スルー・パスからオフサイド・ラインぎりぎりで裏に抜け出され、飛び出したゾマーがかわされてゴールに流しこまれ失点。1-1と試合は振り出しに戻る。その後は再びハイテンポでの殴り合いになる。双方ともにチャンスは作るが決めきれない。
すると42分、ライナーからのパスを受けて右裏に抜け出したヘアマンが、ゴール前にクロス。これをテュラムが押しこんでゴールとなり、グラードバッハが2-1と再びリードを奪う。あの位置で仕事ができるヘアマンはやはり貴重。そのまま前半を終了した。
後半に入ると同点を狙うレバークーゼンが前がかりに攻撃を仕掛ける。ボールを保持しグラードバッハ陣内で機会を窺うが、グラードバッハも身体を張った守備でしのぎ、またシュートが枠に飛ばないこともあって難を逃れる。
一方でグラードバッハは素早い切り換えからのカウンターで追加点を狙うが、スピードを保ったままフィニッシュまで持ちこめず突き放すことができない。前半同様、出入り、往復の激しい忙しい試合になる。
65分、テュラムに代えてシュティンドルを投入。そのまま前線に入る。さらに69分にはエルヴェディに代えてツァカリアを投入、ツァカリアをアンカーにした4バックに変更したように見えた。
レバークーゼンの攻撃を受ける時間が長くなるが、レバークーゼンが相変わらず自らシュートを外しまくってくれるおかげで事なきを得ている。80分、ホフマンが傷みベネシュと交代。
アディショナル・タイムには敵DFがヘアマンとの交錯時に足を蹴ったということで警告を受けたが、その後VARによってこれが退場に変更されるというおまけがついたが、試合は何とかしのぎきり、グラードバッハが2連勝を飾った。
前半に先制、追いつかれても突き放し、後半はリスク管理を優先しながら追加点を狙った。戦略は分かるが、後半はやや受けに回り過ぎた感があり、同点にされていてもおかしくなかった。リードした時の試合運びに一定しないものを感じる。
また、3バックにしていながらあっさり裏を取られてゴールを決められたのも反省点。敵も巧かったが、なかなか失点が減らないのは守備の約束ごとがはっきりしていないからか。4バックにするときに下げるのがエルヴェディというのはちょっと驚いた。ローゼ監督としてはエルヴェディよりはヤンチュケなんだな。
攻撃面では形ができつつある中、無失点がここまで3試合しかない守備についても戦術を徹底しなければならないのではないか。
テュラムはゴールだけではなく、先制点のアシストもあってMOM級の活躍。単なるストライカーではなく、前線でボールを持てて、シュートもアシストもできるのは頼りになる。ひとつ、ふたつとボールを内側に運んでからのシュート、アシストは確度が高い。
グラードバッハは勝ち点を22(1試合あたり2.20)に伸ばし首位をキープ。2位BVBとの勝ち点差は3に。10節を終了して、2位以下は最多でも5勝しかできていないという混戦(グラードバッハは7勝2敗1分)。つぶし合いに巻きこまれないようにしっかり勝ち点を積み上げたい。
マルコ・ローゼ監督談話:
「3日間隔で4試合を消化したチームを称賛したい。それはあったが我々は自分を信じレバークーゼンに圧をかけたいと思っていた。それは前半非常に狙い通りに行った。2ゴールを挙げたということは重要だ。後半になると我々はどんどん力が失われて行き、そのためレバークーゼンがより主導権を握ることになった。試合の中でこうした力を保ち続けることは簡単ではないが、選手らは多大な情熱で最後まで守りきった。レバークーゼンとしては勝ち点1は妥当だったかもしれないが、我々としては勝ち点3を喜んで持ち帰りたいし、それがあながち妥当ではないとは言えないと思う」
内容はともかく、結果が出たことが大きい。
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Borussia M'Gladbach
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ブンデスリーガ
2019年11月02日 21:45
[posted by der_ball_ist_rund]
■
【Jリーグ第30節】大分 0-2 FC東京
■2019年11月2日(土) 15:00キックオフ
■昭和電工ドーム大分
気持ちのいい秋晴れの土曜日。NHKの地上波中継で自宅観戦。副音声が元国際主審の岡田正義による審判目線の解説だったのでそっちを聴きながら見た。
東京は首位鹿島と勝ち点差なし、得失点差9のビハインドで2位。3位の横浜とは勝ち点差1という僅差の中で残り5試合を戦う。残り全部勝って何が起こるかを見てみるしかない状況だ。
前節はシルバをボランチ起用し、眷襪鬟肇奪弉爾望紊欧燭、今節は眷襪鬟椒薀鵐舛北瓩掘▲リヴェイラ、永井の2トップという今季の基本的な布陣に戻した。ナ・サンホ、大森がベンチ入り、ジャエルは引き続きメンバー外となった。
林
室屋 渡辺 森重 オ・ジェソク
三田 橋本 眷襦‥
オリヴェイラ 永井
試合は開始早々に動いた。5分、眷襪中央から前線に浮き球のパスを送ると、これを追った永井が飛び出してきたGKをかわして頭で裏に落とす。無人になったゴールに落ち着いて流しこみ東京が早い時間帯に1-0と先制する。
さらに7分、左CKに中央の渡辺が頭で合わせゴール。2-0とリードを広げる。東京はその後も前線からの積極的なプレスで主導権を握り、大分ゴールに迫る。一方の大分はカウンターからの反撃を狙うが東京の帰陣も速くフィニッシュまで持ちこめない。
31分には三田からのパスを受けたオリヴェイラが中央からシュートを放つが枠を外してしまう。このシーンでもGKが前に出ており、枠に飛ばせばゴールだったと思うが追加点は奪えなかった。大分がやや失地を回復するもののシュート精度を欠き2-0で前半を終えた。
後半に入ると大分がボールを握る時間が次第に長くなり、東京は受けに回る展開になる。ブロックを形成ししっかり身体を張って守っているが、やや下がり過ぎのようにも見える。
67分、三田に代えて大森を投入、そのまま右SHに入る。82分、永井に代えて田川を投入、84分、眷襪らのパスを受けて右サイド裏に抜け出した田川がゴールライン際から折り返し、ファーのオリヴェイラが頭で合わせるが枠に飛ばず。
アディショナル・タイムにはオリヴェイラに代えてシルバを投入、試合をクローズしに行く。結局序盤の2得点を守りきる形で東京が2-0と快勝した。
リードを得たことで危なげなく試合を進めたようにも見えたが、実際には自陣でのはっきりしないプレーから敵にボールを奪われるシーンが少なからず見られ、シュート力のある相手なら失点につながっていてもおかしくなかった。
身体を張って守り、完封したのは大きいし、何より勝ち点3という結果は重要だが、手放しで喜べる試合ではなく課題を残した。シュートはわずか7本、後半は2本のみであり、リードを得てリスク管理が中心になったとはいえ、後半は受けに回り過ぎた。
オリヴェイラが決めきれていないのも気になる。シーズン前半は快調にゴールを積み上げてきたが、シーズン後半のプレッシャーのかかる試合では明らかに精度が落ちているように思え、その分を永井の成長でカバーしている感がある。
オリヴェイラの前線でのボール収容力は替えの効かないものであり、必要な選手であることは間違いないが、そこから強引にでもシュートに持ちこんでゴールにしてしまう力がなければ敵にとっての怖さは半減だろう。対策されてよさを消されている部分もあるだろうが、開き直ってここでひとつブレイク・スルーがないと、彼自身も東京も苦しい。
一方で永井は進境著しい。先制点もヘディングひとつでGKを置き去りにしたシーンのみならず、イージーに見える流しこみも以前なら絶対に外していたヤツ。それ以外にも身体を張って前線でボールを確保するシーンなど、永井ってこんなにできたっけと思わされるプレーが多かった。30歳になってのこの伸びしろはすごい。
あと、特に後半、守備が以前に比べてバラけているように見えて気になった。森重が左サイドのケアにポジションを捨てて出ることが何度かあり、これまではなかったことでヒヤッとした。CBは中央の狭い範囲から動かない約束だったと思ったのだが、フレキシブルに出て後ろをカバーする戦術に変更したのだろうか。
東京は勝ち点を59(1試合あたり1.97)に伸ばしたが、首位鹿島も勝ったため得失点差での2位は変わらず、得失点差を1つ詰めて8とした。3位の横浜も勝っており、勝ち点差2の中で上位3クラブが争う状況は変わらない。
ここからは未知の世界。この状況で星勘定をしても仕方のないことで、繰り返しになるが残り4試合を全部勝って何が起こるか見てみるしかない。
評点(評点は
ドイツ式
):
林(3.5) 1か月ぶりの完封。試されるシーンは少なかった。
室屋(4) 攻撃では見せ場なし。守備で黙々と持ち場を埋めた。
渡辺(3.5) 得点でチームに貢献。ヤバい横パスあった。まだ成長中。
森重(4) 失点はしなかったが守備の規律は大丈夫か。再確認が必要。
オ・ジェソク(4) すっかり左サイドの顔に。高い順応力を示し続ける。
三田(4) ボールさばきにはセンスを感じさせたが決定的な働きできず。
橋本(3) 線上でのクリアあり。代表選出も納得の安定感で中央を締めた。
眷(3) 永井を走らせるパスはジャイキリの王子を思わせた。
東(3.5) 要所でボールに触り攻守につなぎ役になった。価値ある働き。
オリヴェイラ(4) 開き直って気持ちよくゴール決めて欲しい。
永井(3) 先制点はもちろん、その後も前線で身体を張り勝負し続けた。
===
大森(3.5) 試合の流れをコントロールする力は健在。シュート打て。
田川(-) 時間短し。
シルバ(-) 時間短し。
序盤に先制してしまうと、時間の経過が本当に遅くてつらいわ。
│
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FC東京
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